JP4689382B2 - パイロットバルブ - Google Patents

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本発明は、操作レバーの傾動量に応じて、内蔵した減圧弁を制御できるパイロットバルブに関するものである。
パイロットバルブでは、一般に操作レバーの傾動量に応じてピストンをストロークさせ、ピストンのストローク量に応じてパイロットバルブに内蔵した減圧弁のスプールを制御する構成となっている。そして、パイロットバルブに配設された複数本のスプールのうちから操作レバーの傾動方向に対応したスプールが、操作レバーの傾動角に応じたストローク動作を行うことができる。これによって、パイロットバルブに入力した入力圧を操作レバーの傾動量に応じて減圧することができ、減圧した出力圧をパイロットバルブから出力することができる。
オペレータが操作レバーを操作する際には、オペレータにはピストンを付勢する操作力バネのバネ力が操作抵抗として感じられる。このため、どのスプールをストロークさせてもオペレータには操作力バネのバネ力が操作抵抗として感じられるだけになる。従って、パイロットバルブによって制御されている油圧アクチュエータに大きな負荷が加わっても、オペレータには油圧アクチュエータに作用している負荷の感覚が伝わってこないことになる。
油圧アクチュエータに作用している負荷の状態を、操作レバーに対する操作抵抗として反映させたパイロットバルブとしては、パイロット油圧制御弁(特許文献1参照。)などが提案されている。
特許文献1に記載されたパイロット油圧制御弁の構成は、従来例1として図9に示すことにする。スライド部材65をストロークさせる傾転部材63は、操作レバー62の操作により支軸64を中心に傾転される。スライド部材65は、バネ室66内で摺動自在に配設したバネ座67を介して、操作力バネ68により付勢されて傾転部材63に当接している。
バルブケース61内にはスプール孔72が形成され、スプール孔72内にはスプール70が摺動自在に収容されている。スプール70の一端から延長された連結ロッド71は、バネ座67に垂下され、下方側へ向けて配設されている。スプール70は、バネ座67に支持された出力圧調整バネ69によって下方側に付勢されている。
また、スプール70には、その軸方向に延び、かつ制御圧出力口77に連通する中空孔70aが形成されている。中空孔70aには貫通孔70bが形成され、同貫通孔70bは圧力導入口78と連通した通路79に通じている。
一端がバネ座67に当接した操作力バネ68における他端は、支持部材73の端面73aに支持されている。支持部材73は、スプール70の周囲に形成したスプール孔72内に設けられ、円筒形のスリーブから構成されている。また、支持部材73は、ストッパー75により、傾転部材63側への移動量が制限されている。
操作レバー62の操作によりスライド部材65がストロークすると、バネ座67とスプール70との間に配設した出力圧調整バネ69が圧縮される。出力圧調整バネ69の圧縮によりスプール70は移動して、前記貫通孔70bと通路79とによって形成される開口面積を可変に制御することになる。これにより、圧力導入口78から導入されるパイロット圧は、スプール70のストロークに応じた圧力に減圧されて、制御圧出力口77から出力することになる。
制御圧出力口77から出力されたパイロット圧は、油圧アクチュエータ81を制御する方向制御弁80に供給される。負荷圧ポート76は、油圧アクチュエータ81の作動回路に接続されており、油圧アクチュエータ81における高圧側の負荷圧が導入される。
例えば、図9において操作レバー62が左方へ傾動されると、傾転部材63のカム面63aによりスライド部材65が押圧される。連結ロッド71及びスプール70は、出力圧調整バネ69に付勢力によってストロークする。これにより、圧力導入口78から導入されたパイロット圧は、減圧されて制御圧出力口77から方向制御弁80に出力される。
操作レバー62が傾動されて油圧アクチュエータ81が作動すると、支持部材73の作用面74には、負荷圧ポート76から導入された油圧アクチュエータ81の負荷圧が作用することになる。このため、油圧アクチュエータ81の負荷圧によって、支持部材73が操作レバー62側に押圧され、操作力バネ68を圧縮してバネ力を増大させることになる。
支持部材73の移動によって、操作力バネ68のバネ力としては、予め設定しておいたバネ力よりも増大することになる。このため、オペレータは増大した余分な力を直接感じ取ることができる。オペレータは、大きな負荷状態の油圧アクチュエータ81を操作していることを知覚することができ、慎重に操作レバー62を操作することで安全に作業を行うことができる。
特開2001−214905号公報
特許文献1に記載されたパイロット油圧制御弁では、油圧アクチュエータ81における負荷圧を用いて操作力バネ68を圧縮し、操作力バネ68のバネ力を増大させる構成となっている。このため、油圧アクチュエータ81の負荷圧は、操作力バネ68を圧縮することによって、操作レバー62に対する操作抵抗となって作用することになる。
従って、油圧アクチュエータ81の負荷圧に対する調整量は小さなものとなる。また、操作力バネ68のバネ力が変化することによって、出力圧調整バネ69のバネ力が変化することになる。このため、パイロットバルブとしての安定性が欠け、不安定な状態となってしまう。
また、操作力バネ68のバネ力を変化させることにより、操作レバー62に対する操作抵抗を変更させる構成となっている。このため、油圧アクチュエータ81の負荷圧変動に対する応答性が遅くなり、操作遅れを招いてしまう問題があった。
更に、パイロットバルブとして複数のスプールを1つの操作レバーにて操作する構成の場合には、各スプールのストローク量によってそれぞれ制御される複数の油圧アクチュエータの負荷圧を、個別に支持部材73に対して作用させることはできなかった。このため、複数の油圧アクチュエータにおける負荷圧に対応して、操作レバーの操作抵抗をそれぞれ変更させることができなかった。
本願発明ではこれらの問題を解決することができ、油圧アクチュエータの負荷圧に対応して操作レバーの操作抵抗を重くにも軽くにも変更させることができるパイロットバルブを提供することにある。
本願発明の課題は請求項1〜3に記載された各発明により達成することができる。
即ち、本願発明では請求項1に記載したように、操作レバーの傾動量に応じてストロークするピストンと、前記ピストンのストロークに応じて変位する出力圧調整バネと、前記出力圧調整バネにより付勢され、入力圧を減圧して出力する減圧弁と、を備えたパイロットバルブにおいて、前記ピストンに面積段差部を形成し、前記パイロットバルブを備えた作業機の作動状況に対応して圧力制御された制御圧を、前記面積段差部の受圧面に導いてなることを最も主要な特徴となしている。
また、本願発明では請求項2、請求項3に記載したように、面積段差部における受圧面の形成方向を特定したことを主要な特徴となしている。
本願発明では、ピストンに形成した面積段差部の受圧面に、作業機の作動状況に対応して圧力制御した制御圧を作用させている。このため、仮にパイロットバルブの構成として、複数の異なる油圧アクチュエータを操作する構成であっても、各油圧アクチュエータの負荷圧に対応して、操作レバーにそれぞれ作用する操作抵抗を任意に制御することができる。
受圧面に作用する制御圧としては、各油圧アクチュエータの負荷圧を利用することも、各油圧アクチュエータの負荷圧を圧力センサ等により検出し、圧力センサ等により検出した検出信号に基づいてコントローラから電磁比例制御弁等を制御して制御圧を得ることもできる。
コントローラ及びコントローラにより制御される電磁比例制御弁等を用いることにより、制御圧を任意に制御することができるようになる。例えば、油圧アクチュエータの負荷圧の上昇曲線とは異なる上昇曲線で、操作レバーに作用させる操作抵抗を制御することができる。また、例えば、油圧アクチュエータの負荷圧が所定の負荷圧以上となった時から、制御圧を面積段差部の受圧面に作用させることもできる。これによって、オペレータの操作感覚に適合した操作抵抗となるように制御圧を制御することができる。
制御圧としては、油圧アクチュエータにおける負荷圧以外にも、油圧アクチュエータを作動させるポンプ圧の状態に基づいた制御圧とすることも、油圧アクチュエータを作動させている作動油の油温状態、エンジン回転数、作業機の車速等の作業機の作動状況を示す状態量に対応した制御圧とすることもできる。
これらの作業機の作動状況を示す状態量、物理量を用いて制御圧を制御することにより、オペレータは作業機の作動状況を操作レバーの操作抵抗によって知覚することができる。また、オペレータは、作業機の作動状況に適した最適の作業を行わせることができる。従って、オペレータの意に反した作動が、油圧アクチュエータによって行われるのを確実に防止できる。
また、制御圧による操作レバーの操作抵抗は、任意の強さに制御することができる。このため、請求項2に記載したように、操作レバーの操作抵抗が大きくなるように構成することも、請求項3に記載したように操作レバーの操作抵抗が小さくなるように構成することもできる。
操作レバーの操作抵抗が大きくなるように構成することによって、油圧アクチュエータの負荷状態が操作レバーを介して知覚することができる。これにより、油圧アクチュエータの負荷状態に応じたレバー操作をオペレータが行うことができる。しかも、操作レバーの操作抵抗としては、オペレータの好みで任意に調整することができる。
操作レバーの操作抵抗が小さくなるように構成することによって、操作レバーを操作する操作力を軽減することができる。これにより、長時間に亘る操作においてもオペレータに蓄積する疲労を少なくすることができる。
本発明では、操作レバーの操作力を油圧アクチュエータの負荷圧等に基づいて重くすることと、操作レバーの操作力を軽くすることという二つの相反する機能を、ピストンの段差部における受圧面の形成方向に応じて選択して奏させることができる。二つの相反する機能を選択して奏させるため、本発明では、作業機の作動状況を示す状態量、物理量を用いて受圧面に作用させる制御圧を制御している。これによって、上述した効果以外にも、本願発明の構成から必然的に奏することのできるものであれば、それらの各種効果を奏することができる。
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本願発明のパイロットバルブの構成としては、以下で説明する形状、配置構成以外にも本願発明の課題を解決することができる形状、配置構成であれば、それらの形状、配置構成を採用することができるものである。このため、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1は、本発明の実施形態に係わるパイロットバルブ1の断面図である。パイロットバルブ1は、操作レバー2の傾動によりリンク3を軸4周りに回動させ、リンク3と当接している一対のピストン11をストロークさせることができる。一対のピストン11は、それぞれ減圧弁10を構成するスプール13を摺動させることができる。
図示例では、一対のピストン11によりそれぞれ作動する減圧弁10を示しているが、パイロットバルブ1としては2個の減圧弁を用いた構成に限定されるものではない。図1のV−V断面図である図5に示すように、図1は4個の減圧弁を用いた構成の一部断面を示しているものである。また、パイロットバルブ1に配設する減圧弁の数としては、2個や4個に限定されるものではなく、複数個配設することができる。配設する複数個の減圧弁としては、奇数個であっても偶数個であってもパイロットバルブの用途に応じて適宜配設することができるものである。
操作レバー2の傾動量に応じて、ピストン11を所定量だけストロークさせることができる。また、操作レバー2内は、可撓性のカバー6によって覆われパイロットバルブ1内に塵埃等が侵入するのを防止している。
図1に示す一対の減圧弁10は共に同様の構成を備えているので、図1において向かって左側に示す減圧弁10の構成及び同減圧弁10を構成するスプール13の作動構成等について以下で説明を行う。図1において向かって右側に示す減圧弁10の構成及び同減圧弁10を構成するスプール13の作動構成等については、同じ部材符号を付することでその説明を省略する。
また、図5に示すように4個の減圧弁10A〜10Dの構成についても、それぞれ同様の構成となっているので、以下において一つの減圧弁10の構成を説明することで、他の減圧弁の構成についての説明は省略する。尚、図5において、対となっている減圧弁の組み合わせとしては、減圧弁10Aと減圧弁10B及び減圧弁10Cと減圧弁10Dの組み合わせとなっている。
尚、各減圧弁10A〜10Dをそれぞれ独立した減圧弁として構成することも、適宜の組合せにより連動する減圧弁として構成することもできる。
パイロットバルブ1のバルブ本体5a、5b内には、スプール13と、同スプール13を摺動させるピストン11とが配設されている。ピストン11は、バルブ本体5a内に着脱自在に嵌入したスリーブ14に対して摺動自在に嵌挿されている。ピストン11の内端面に設けたバネ受け18を介して、ピストン11は操作力バネ16の付勢力によって、リンク3と当接するように付勢されている。
スプール13は、下方側へ向けてバネ受け18に垂下され、バネ受け18に支持された出力圧調整バネ17によって下方側に付勢されている。スプール13の下端部には、中空孔13aが形成されている。同中空孔13aは貫通孔13bによって、スプール13の外周面に開口している。
スプール13の移動によって、貫通孔13bと入力ポート20との間における開口面積が制御され、入力ポート20に入力した圧油は、前記開口面積によって減圧されて出力ポート21に出力される。操作レバー2が中立位置にあるときには、貫通孔13bは入力ポート20との接続が遮断され、ドレインポート22としても機能する操作力バネ16と出力圧調整バネ17を収納するバネ室に接続した位置となっている。
図2には、図1におけるピストン11とスリーブ14との配置関係を拡大した要部断面図を示している。ピストン11の外周面におけるリンク3側には大径の外径部30bが形成され、他端側には小径の外径部30aが形成されている。また、スリーブ14のリンク3側には、大径の内径部31bが形成され、他端側には小径の内径部31aが形成されている。
ピストン11に形成した小径の外径部30aとスリーブ14に形成した小径の内径部31aとは、径が略等しく略密着状態となっており、ピストン11はスリーブ14内を摺動することができる。また、ピストン11に形成した大径の外径部30bとスリーブ14に形成した大径の内径部31bとは、径が略等しく略密着状態となっており、ピストン11はスリーブ14内を摺動することができる。
尚、図2では、ピストン11とスリーブ14との配置関係を説明し易くするため、ピストン11とスリーブ14との間隔等を誇張して示している。
これによって、ピストン11における小径の外径部30aとスリーブ14における大径の内径部31bとの間に、受圧室32を形成することができる。ピストン11の大径の外径部30bと小径の外径部30aとの間における段差部には、受圧面34が形成されている。受圧面34には、制御圧入力口35に供給された制御圧が作用する。
即ち、図1に示すように、図示せぬ油圧源よりストロークに比例した圧力を生成し、制御圧入力口35に供給する。制御圧入力口35から供給された圧油は、制御圧入力口35Aから左右の減圧弁10に分岐して、制御圧入力ポート37に供給される。
尚、受圧室32と制御圧入力ポート37とは貫通孔39を介して常に連通状態となっている。
制御圧入力ポート37に供給された制御圧油は、スリーブ14の外周に形成した長溝38を介して貫通孔39に供給される。ピストン11が操作レバー2の傾動によりストロークすると、貫通孔39から受圧室32に導入されている制御圧が、受圧面34に作用することになる。これによって、ピストン11のストロークに対応した操作抵抗を操作レバー2に与えることができる。
受圧室32を形成するにスリーブ14を用いた構成を示しているが、スリーブ14は必ずしも必要な構成ではない。スリーブ14をバルブ本体5aの一部として形成することもできる。スリーブ14をバルブ本体5aの一部として形成した場合には、スリーブ14における小径の内径部31aに対応する段部をバルブ本体5aに形成しておくことが必要である。また、図1では、シール部材12を利用してスリーブ14の抜け止めを行っているが、シール部材12を利用する代わりに別途抜け止め用の構成を用いることもできる。
尚、パイロットバルブ1における各減圧弁を作動させるピストン11とスリーブ14との間に受圧室32を形成した構成、あるいは、受圧室32に制御圧を導入させる構成は、全ての減圧弁に対して構成しておくことは、必ずしも必要なものではない。制御圧を導入しておくことが必要な減圧弁に対して、受圧室32や制御圧の供給が行えるように構成しておくことができる。
入力ポート20は図示せぬ油圧ポンプと接続し、操作弁25を制御するためのパイロット圧の元圧を導入することができる。図1において向かって左側に示す出力ポート21は、減圧した出力圧を外部に出力する出力口23と接続している。図1において向かって右側に示す出力ポート21は、減圧した出力圧を外部に出力する出力口24と接続している。各出力口23、24は、それぞれパイロット油路46a、46bを介して、図示せぬ油圧アクチュエータへの作動油を制御する操作弁25に接続している。
図1において向かって左側に示す出力ポート21から出力された出力圧流量は、出力口23から操作弁25に供給される。操作弁25からの戻り圧油は、出力口24から出力ポート21、中空孔13a、貫通孔13bを介してドレインポート22を通り、タンクに排出される。
逆に、図1において向かって右側に示す出力ポート21から出力圧が出力されて操作弁25に供給されたときには、操作弁25からの戻り圧油は、出力口23から入って図1において向かって左側に示す出力ポート21、中空孔13a、貫通孔13bを介してドレインポート22を通り、タンクに排出されることになる。
尚、図5、図6に示すように、対として配設された減圧弁10A、10Bと減圧弁10C、10Dとには、それぞれ異なる制御圧を供給することができる。このため、制御圧入力口35Aと制御圧入力口35Bとが、別の回路構成として形成されている。これによって、減圧弁10A、10Bによって制御する図示せぬ油圧アクチュエータの負荷圧に対応した制御圧を、制御圧入力口35Aに供給することができる。また同様に、減圧弁10C、10Dによって制御する図示せぬ油圧アクチュエータの負荷圧に対応した制御圧を、制御圧入力口35Bに供給することができる。
これによって、それぞれの減圧弁によって制御した油圧アクチュエータの負荷圧に対応して、操作レバー2の操作抵抗を制御することができる。操作レバー2に作用させる制御圧による操作抵抗は、対応する油圧アクチュエータに応じて任意に調整することができる。
次に、パイロットバルブ1の作動について説明する。操作レバー2を傾動させて、図1においてリンク3を反時計方向に回動させた場合について説明する。図1においてリンク3を時計方向に回動させた場合も、同様の作動を行うのでその説明は省略する。
このとき、図1において向かって左側に示すピストン11が押し下げられ、出力圧調整バネ17が圧縮される。出力圧調整バネ17の圧縮によって、スプール13は下方に移動する。スプール13の移動によって、出力ポート21とドレインポート22とを接続していた貫通孔13bは、出力ポート21とドレインポート22との接続状態を遮断して、入力ポート20と出力ポート21との接続を開始する。貫通孔13bと入力ポート20との開口面積によって減圧された出力圧は、出力ポート21から出力口23を介して操作弁25に対するパイロット圧として供給される。
このとき、中空孔13aを通った出力圧によってスプール13には、出力圧調整バネ17に抗して上方に押し上げる力が作用することになる。同時にスプール51aには出力圧調整バネ17による下方に押し下げようとする付勢力が作用している。
このため、出力圧による押上げ力と出力圧調整バネ17による押し下げ力とが、バランスした位置でスプール13の移動位置が規制され、同スプール13の移動位置に対応した出力圧が出力ポート21から出力されることになる。操作弁25から戻った戻り圧油は、出力口24から中空孔13a、貫通孔13bを通って、ドレインポート22からタンクに排出することができる。
次に図3、図4の回路構成を用いて、パイロットバルブ1に供給する制御圧について説明を行う。尚、図3、図4においては、パイロットバルブ1の内部構成は省略して示している。図3に示すように、パイロットバルブ1の出力口23、24は、それぞれパイロット油路46a、46bを介して操作弁25に接続している。出力口23又は出力口24から出力したパイロット圧に応じて、操作弁25が制御される。操作弁25に供給されている作動圧油の流量が制御されて、図示せぬアクチュエータを作動させることができる。
油圧ポンプの吐出圧、油圧アクチュエータの負荷圧、油圧アクチュエータを作動させている作動圧油の油温、エンジン回転数、作業車両とした作業機の車速等の作業機の作動状況を示す状態量、物理量は、検出器49により検出することができる。
検出器49により検出した検出信号はコントローラ43に入力され、検出信号はコントローラ43において予め設定した演算条件に基づいて演算処理される。演算処理される検出信号としては、1つの検出信号が演算処理される場合と、複数の検出信号を用いて演算処理する場合とがある。
ピストン11とスリーブ14との間に形成した受圧室32に供給する制御圧は、検出信号に基づいて電磁比例制御弁42a又は電磁比例制御弁42bを制御して得られる。
電磁比例制御弁42a又は電磁比例制御弁42bは、油圧ポンプ40から吐出したパイロット圧をコントローラ43からの制御信号に基づいて減圧し、所望の制御圧として制御圧入力口35A又は制御圧入力口35Bに出力する。
図5、図6に示すように、制御圧入力口35A、35Bは、それぞれ一対の減圧弁10A、10B及び減圧弁10C、10Dの各ピストン11に形成した各段差部の受圧面34(図2参照。)に接続している。
尚、電磁比例制御弁42a、42bを用いる代わりに、所望の圧力に制御した制御圧を出力できる電磁切換弁や油圧制御弁等を用いることもできる。
これにより、作業機の作動状況に応じて、操作レバー2に対する操作抵抗を制御することができる。検出したポンプ圧や油圧アクチュエータの負荷圧に基づいて、操作レバー2に対する操作抵抗を制御することができる。オペレータは油圧アクチュエータの作動状況を操作レバー2の操作によって知覚することができ、適切な操作を行うことができる。
また、検出した油圧アクチュエータを作動させている作動圧油の油温に基づいて、操作レバー2に対する操作抵抗を制御する場合には、油温が低いときには応答性が鈍くなるので操作抵抗を大きくするような制御を行うことができる。エンジン回転数や作業車両の車速に基づいて、操作レバー2に対する操作抵抗を制御する場合には、車速が低速状態または停止中であってエンジンが高速回転中には油圧アクチュエータが高負荷状態となっているものと判断して、操作抵抗を大きくすることができる。また、車速が中速または高速状態のときには、油圧アクチュエータを簡単に操作できると危険であるので、操作抵抗を大きくしておくことができる。
操作レバー2に対する操作抵抗は、上述した例以外にも作業機の使用条件に対応して、制御することができる。また、オペレータの好みに応じて、操作抵抗を修正することもできる。
図3を用いて、ピストン11とスリーブ14との間に形成した受圧室32に供給する制御圧を、コントローラ43を用いて制御した例を説明した。しかし、受圧室32に供給する制御圧としては、図4に示すように油圧アクチュエータにおける負荷圧又は、油圧アクチュエータに供給するポンプ圧を用いることもできる。図4を用いてポンプ圧を制御圧として用いた例を説明する。
図示せぬ油圧アクチュエータの作動用の油圧は、油圧ポンプ45から吐出される。操作弁25に作動圧油を供給する油路47aから分岐して、ポンプ圧を油路47bから制御圧入力口35Aに供給しておくことができる。また、他の油圧アクチュエータ及び同油圧アクチュエータを制御する操作弁等の回路を省略して示しているが、他の油圧アクチュエータに供給する油圧ポンプ40からのポンプ圧を制御圧入力口35Bに供給することができる。
これにより、操作レバー2に作用する操作抵抗としては、ポンプ圧を利用して制御することができる。図示例では、ポンプ圧を用いて制御圧としているが、各油圧アクチュエータにおける負荷圧を制御圧とすることもできる。
図7、図8は、本願発明における他の実施例を示している。実施例2では、ピストン11に形成した段差部における受圧面34’を、操作レバー2の操作力を軽減する側に形成した構成となっている。このため、受圧面34’を形成する方向が、実施例1における受圧面34の形成方向とは逆になっている。
他の構成は、実施例1と同様の構成となっている。このため、実施例1と同様の構成については、実施例1において用いた部材符号と同じ部材符号を用いることでその説明を省略する。
図8は、図7におけるピストン11とスリーブ14との間に形成した受圧室32’の要部拡大図を示している。ピストン11の外周面におけるリンク3側には小径の外径部30aが形成され、他端側には大径の外径部30bが形成されている。また、スリーブ14のリンク3側には、小径の内径部31aが形成され、他端側には大径の内径部31bが形成されている。
ピストン11に形成した小径の外径部30aとスリーブ14に形成した小径の内径部31aとは、径が略等しく略密着状態となっており、ピストン11はスリーブ14内を摺動することができる。また、ピストン11に形成した大径の外径部30bとスリーブ14に形成した大径の内径部31bとは、径が略等しく略密着状態となっており、ピストン11はスリーブ14内を摺動することができる。尚、図8においては、ピストン11とスリーブ14との配置関係を説明し易くするため、ピストン11とスリーブ14との間隔等を誇張して示している。
これによって、ピストン11における小径の外径部30aとスリーブ14における大径の内径部31bとの間に、受圧室32’を形成することができる。受圧室32’には、図3に示すようなコントローラ43によって制御された制御圧を供給することができる。
これにより、作業機の作動状況に応じて、操作レバー2の操作力を軽減する方向に操作レバー2に対する操作抵抗を制御することができる。従って、長時間に亘る操作においても操作レバー2の操作力が軽減されるので、オペレータに蓄積する疲労を少なくすることができる。
本願発明は、本願発明の技術思想を適用することができる装置等に対しては、本願発明の技術思想を適用することができる。
パイロットバルブの断面図である。(実施例1) 図1におけるピストンの段差部を中心とした要部断面図である。(実施例1) パイロットバルブを用いた油圧回路図である。(実施例1) パイロットバルブを用いた他の油圧回路図である。(実施例1) 図1におけるV―V断面図である。(実施例1) 制御圧入力口の配置関係を示す図である。(実施例1) パイロットバルブの断面図である。(実施例2) 図5におけるピストンの段差部を中心とした要部断面図である。(実施例2) パイロット油圧制御弁の断面図である。(従来例1)
符号の説明
1・・・パイロットバルブ、10・・・減圧弁、11・・・ピストン、13・・・スプール、13a・・・中空孔、13b・・・貫通孔、14・・・スリーブ、16・・・操作力バネ、17・・・出力圧調整バネ、20・・・入力ポート、21・・・出力ポート、22・・・レインポート、30a・・・小径の外径部、30b・・・大径の外径部、31a・・・小径の内径部、31b・・・大径の内径部、32、32’・・・受圧室、34、34’・・・受圧面、35・・・制御圧入力口、42a、42b・・・電磁比例制御弁、43・・・コントローラ、49・・・検出器、63・・・傾転部材、65・・・スライド部材、68・・・操作力バネ、69・・・出力圧調整バネ、70・・・スプール、73・・・支持部材、78・・・圧力導入口。

Claims (3)

  1. 操作レバーの傾動量に応じてストロークするピストンと、
    前記ピストンのストロークに応じて変位する出力圧調整バネと、
    前記出力圧調整バネにより付勢され、入力圧を減圧して出力する減圧弁と、を備えたパイロットバルブにおいて、
    前記ピストンに面積段差部を形成し、前記パイロットバルブを備えた作業機の作動状況に対応して圧力制御された制御圧を、前記面積段差部の受圧面に導いてなることを特徴とするパイロットバルブ。
  2. 前記面積段差部の受圧面が、操作レバーの操作抵抗を増大させる側に形成されてなることを特徴とする請求項1記載のパイロットバルブ。
  3. 前記面積段差部の受圧面が、操作レバーの操作抵抗を軽減させる側に形成されてなることを特徴とする請求項1記載のパイロットバルブ。
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