JP4209402B2 - 油圧ポンプ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建設機械、道路機械などの産業車両に使用されている油圧ポンプ制御装置に関するものである。
従来より建設機械などの産業車両には静油圧HST(ハイドロスタティックトランスミッション機構)が採用されている。この静油圧HSTには、油圧モータなどを駆動する圧油を送給する斜板式油圧ポンプの斜板の傾転角を制御して油圧ポンプから送給される圧油の送給量および送給方向を変える制御装置が用いられている。制御装置の系統図の一例を図5に示す。以下、図5に基づいて従来の制御装置について説明する。
油圧ポンプ102はチャージポンプ103と同軸的に連結され、これらのポンプ102、103の駆動軸は駆動機101に連結されている。また、油圧ポンプ102は油圧回路を介して油圧モータ104などに接続されている。さらに、油圧ポンプ102は斜板を備え、この斜板の傾転角を変えることによって油圧ポンプ102から送給される圧油の送給量および送給方向を変えて上記油圧モータ104などを正転または逆転することができるようになっている。
チャージポンプ103の吐出側には絞り弁105を介して減圧弁106が接続されている。これらの絞り弁105と減圧弁106とが速度感応弁SKV1を構成する。この速度感応弁SKV1の出口側(減圧弁106から圧油が流出する側)には例えば電磁切換弁107(手動切換弁の場合もある)が接続されており、この電磁切換弁107にはサーボシリンダ108の両端部の油室がそれぞれ油圧的に接続されている。このサーボシリンダ108にはサーボピストン109が内蔵されており、このサーボピストン109は上記油圧ポンプ102の斜板と連結され、サーボピストン109の位置の変化に連動して油圧ポンプ102の斜板の傾転角が変化するようになっている。
以上の構成では、チャージポンプ103から吐出された圧油は絞り弁105側に送給され、絞り弁105によってその入口圧力P1は低下し出口圧力P2になる。この圧力差(P1−P2)は、圧油の送給量に応じて変化する。例えば、駆動機101の回転速度が上昇する場合にはチャージポンプ103から吐出される圧油の送給量が増えるので前記圧力差は大きくなる。逆に駆動機101の回転速度を下げた場合には前記圧力差は小さくなる。この圧力差に応じて速度感応弁SKV1の出口側の圧力P3も変わる。そして、電磁切換弁107を位置107aに切り換えるとサーボシリンダ108の一側Aには圧力P3が作用する。サーボシリンダ108の他側BはオイルタンクTに接続される。これによってサーボピストン109はサーボシリンダ108の一側Aから他側Bに向かって移動し、これと連結する油圧ポンプ102の斜板の傾転角が変わる。一方、電磁切換弁107を位置107bに切り換えるとサ−ボシリンダ108の他側Bに圧力P3が作用し、一側AにはオイルタンクT内の圧力と略同一の圧力が作用する。これによって、サーボピストン109は上述の方向とは逆の方向に移動する。このようにチャージポンプ103からサーボシリンダ108の両端部の油室のいずれか一方に送給される圧油の圧力P3で油圧ポンプ102の斜板の傾転角を制御し、これによって油圧ポンプ102から送給される圧油の送給量および送給方向を制御する(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−278626号公報(第3−5頁、図1)
しかしながら、上述した制御装置では、駆動機101の回転速度に対応した圧力P3でサーボシリンダ108内のサーボピストン109の位置を直接制御するオープン制御であるため、外乱(油圧ポンプ2の負荷圧などの変動)に対して影響を受けやすい。すなわち、油圧ポンプ2の負荷圧変動などに対して上記制御装置の制御特性が変化する。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、高い外乱剛性を得ることができる油圧ポンプ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る油圧ポンプ制御装置は、斜板を備え、その傾転角を変えることにより圧油の送給量および送給方向を変えることができる二方向吐出型の油圧ポンプの作用を制御するための油圧ポンプ制御装置であって、油圧ポンプと同軸的に連結され、圧油を送給するチャージポンプと、チャージポンプおよび油圧ポンプの駆動軸に連結され、これらを駆動する駆動機と、チャージポンプの吐出側に接続され、チャージポンプから送給される圧油の流量に応じて所定の圧力に変換された圧油を出力する速度感応弁と、第1、2、3および4ポートを備え、第1ポートはチャージポンプの吐出側に接続され、第2ポートおよび第3ポートにはこれらを接続しチャージポンプから送給された圧油を還流させる接続回路が接続され、第4ポートには還流した圧油を戻すオイルタンクが接続されており、内蔵される流路を切り換えることによって接続回路内を流れる圧油の流れ方向を切り換える切換弁と、接続回路に介在するとともに速度感応弁の所定の圧力を出力する側と油圧的に接続されており、本体と、速度感応弁から出力される所定の圧力によって本体内にその軸方向に変位可能に配置される可動部材と、可動部材を取り囲むように本体内にその軸方向に変位可能に配置されるスリーブとを備え、スリーブと可動部材との相対位置を変えることによってこれらから形成される流路を絞り、切換弁からの圧油の流れ方向に対して所定の差圧を発生するようになしてあるパイロット弁と、その一端が切換弁の第2ポートとパイロット弁との間の接続回路に、他端が切換弁の第3ポートと前記パイロット弁との間の接続回路にそれぞれ油圧的に接続され、パイロット弁で発生した差圧が両端部に作用することによってその軸方向に変位可能に配置されるとともに前記斜板に連結するサーボピストンと、前記サーボピストンの外部に接続され、当該サーボピストンの変位に応じて前記スリーブを変位させるため、支点を持ったフィードバックレバーとを備え、前記フィードバックレバーは、前記スリーブとの接続部に対して前記サーボピストンとの接続部と反対の方向に延設された延設部を備え、前記サーボピストンの両端部に作用する圧力が略等しい状態におけるサーボピストンの中立位置から前記サーボピストンがその軸方向の一側に移動する場合に前記延設部の所定の部分を支点として揺動し、前記サーボピストンが前記中立位置からその軸方向の他側に移動する場合に、前記フィードバックレバーにおける、前記サーボピストンと前記スリーブとの間の部分を支点として揺動するように構成されている
この構成によれば、駆動機の回転速度に応じて油圧ポンプの傾転角を制御して油圧ポンプから油圧モータなどに送給される圧油の送給量を調整することができる。特に、本発明では、フィードバックレバーを付加することによりサーボピストンの位置に応じてパイロット弁内の可動部材の位置を制御するので、従来のチャージポンプから送給される圧油により直にサーボピストンの位置を制御する場合に比べて、油圧ポンプの負荷圧変動(外乱)に対する外乱剛性が高い。これにより、油圧ポンプの斜板の傾転角、すなわち油圧ポンプから送給される圧油の送給量を精度良く制御することが可能となる。また、切換弁により油圧ポンプから送給される圧油の送給方向を変えて油圧ポンプに連結される油圧モータなどを正転させたり逆転させたりすることもできる。具体的には、駆動機の回転速度を変更した場合には、以下のような作用を奏する。なお、ここでは、駆動機の回転速度を上昇させる場合を例として説明する。
駆動機の回転速度の上昇に伴い、駆動機に同軸的に連結されるチャージポンプの回転速度も上昇し、チャージポンプから送給される圧油の送給量が増加する。その結果、チャージポンプの吐出側に接続される油圧回路などの圧力損失が上昇する。この圧油は速度感応弁と切換弁とに送給され、速度感応弁では圧油の流量に応じた所定の圧力をパイロット弁に伝達する。そして、パイロット弁に伝達された圧力がその中の可動部材に作用して可動部材がその軸方向に対して移動する。
一方、切換弁の第1ポートに送給された圧油は、第2ポートから接続回路を介してパイロット弁に送給される。この圧油がパイロット弁内を流れるが、可動部材の移動によってパイロット弁内の圧油の流出口が絞られているので、パイロット弁から流出する圧油の圧力は低下する。その後、圧力が低下した圧油は切換弁の第3ポートに流入して第4ポートから排出されてオイルタンクに戻される。
また、サーボピストンの一端が切換弁の第2ポートとパイロット弁との間の接続回路に接続され、他端が切換弁の第3ポートと前記パイロット弁との間の接続回路にそれぞれ油圧的に接続されているので、パイロット弁において発生した差圧はサーボピストンの両端部に付加される。その結果、サーボピストンの両端部のうち高圧力が作用する端部から低圧力が作用する端部に向かってサーボピストンが移動する。
サーボピストンが移動するとこれに接続されるフィードバックレバーが同じ方向に移動する。これにより、フィードバックレバーに接続されるパイロット弁のスリーブが移動する。その結果、上記可動部材とスリーブとから形成される圧油の流出口が開口し、パイロット弁から流出する圧油の圧力の低下は緩和される。すなわち、サーボピストンの両端部に作用する圧力差は小さくなり、上記の移動方向と逆の方向に移動する。
以上の作用が繰り返されることによりサーボピストンが所定の位置に安定する。この位置に対応して油圧ポンプの斜板の傾転角が変更され駆動機の回転速度に対応した油圧ポンプの流量に変更される。
また、切換弁を切り換えることにより、圧油が送給されるポートが第2ポートから第3ポートに変更される。これにより、接続回路内を流れる圧油の流れ方向が変わり、サーボピストンの両端部に作用する圧力バランスが変わる。すなわち、圧油の流れ方向が変更する前に高圧になっていた一端部が低圧になり、他端部が低圧から高圧になる。その結果、サーボピストンは上記の場合と逆の方向に移動し、これに連結する油圧ポンプの斜板も逆方向に傾転する。斜板の傾転角が所定の角度を超えると油圧ポンプから油圧モータなどに送給する圧油の送給方向が変わる。このようにして、油圧モータなどの回転方向が変更される。
また、上記フィードバックレバーは、スリーブとの接続部に対してサーボピストンとの接続部と反対の方向に延設された延設部を備え、サーボピストンの両端部に作用する圧力が略等しい状態におけるサーボピストンの中立位置からサーボピストンがその軸方向の一側に移動する場合に延設部の所定の部分を支点として揺動し、サーボピストンが中立位置からその軸方向の他側に移動する場合にフィードバックレバーにおける、サーボピストンおよび前記スリーブの間の所定の部分を支点として揺動するように構成されている。
この構成によれば、フィードバックレバーに連結するスリーブは、サーボピストンが中立位置からその軸方向の一側に移動しても中立位置から他側に移動しても略同一方向に移動する。従って、サーボピストンの両端部に作用する圧油の圧力差が反転した場合であっても一つのパイロット弁によってそれ以前と同様にこの圧力差を制御することができる。より具体的には、例えば、油圧ポンプから送給される圧油の送給量を変えずに送給方向を変える場合、チャージポンプから速度感応弁を介してパイロット弁に伝達される圧力は略一定であるので、パイロット弁内の可動部材の位置は油圧ポンプからの圧油の送給方向が変わっても変化しない。また、この場合、パイロット弁に接続回路を介して送給される圧油の流れ方向が逆になるのみでパイロット弁で生ずる圧力差は略変化しないので、スリーブの位置は油圧ポンプから送給される圧油の送給量を変える前の位置と略同一となる。すなわち、サーボピストンが中立位置を経由してこの中立位置と略鏡対称の位置に移動した場合、スリーブはサーボピストンの中立位置に対応するスリーブの位置を経由してスリーブが移動する前の位置と略同一の位置に戻ることになる。このようにスリーブが移動することにより、サーボピストンの両端部に作用する圧油の圧力差が制御される。
また、本発明に係る油圧ポンプ制御装置の速度感応弁は、チャージポンプから送給される圧油の流れ方向に対して差圧を発生させる絞り機構と、絞り機構の上流側の圧油の圧力と絞り機構の下流側の圧油の圧力との差に応じて、絞り機構の下流側の圧油を所定の圧力に減圧して前記パイロット弁に導く減圧弁とを備えるように構成しても良い。具体的には、速度感応弁が、絞り機構の上流側の圧油の圧力を減圧弁に導く第1パイロット回路と、絞り機構の下流側の圧油を減圧弁に導く油圧回路と、減圧弁によって減圧された圧油をパイロット弁に導くための第2パイロット回路と、パイロット回路内の圧油をオイルタンクに戻すオイルタンク回路とを有するように構成しても良い。
この構成によれば、駆動機の回転速度に応じた圧力が第2パイロット回路を介してパイロット弁に伝達される。すなわち、駆動機の回転速度が上昇してチャージポンプから送給される圧油の量が増えた場合に、圧油の流れ方向に対して上記絞り機構の上流と下流との圧油の圧力差は増える。絞り機構の下流側の圧油の圧力が略一定で有ればその上流側の圧油の圧力は上昇する。そして、この圧力が第1パイロット回路を介して減圧弁に伝達され、伝達された圧力に応じて絞り機構の下流側の油圧回路から減圧弁に供給された圧油の圧力が所定の圧力に減圧され、その圧力が第2パイロット回路を介してパイロット弁に伝達される。
また、上記減圧弁は、第2パイロット回路と油圧回路とを連通する回路から第2パイロット回路とオイルタンク回路とを連通する回路に切り換え、パイロット弁内の回路を短絡状態にして油圧ポンプからの圧油の送給を停止する電磁切換弁をさらに備えるように構成しても良い。これにより、第2パイロット回路を介してパイロット弁に導かれる圧油の圧力を強制的に解除することができる。その結果、パイロット弁内の回路が短絡状態となりサーボピストンの両端部に作用する圧力が略同一になる。そして、油圧ポンプの斜板の傾転角が変更され、油圧ポンプからの圧油の送給を素早く停止することができる。
また、本発明に係る油圧ポンプ制御装置に用いられる減圧弁は、上記絞り機構内を流れる圧油の流れ方向に対して上流および下流の圧力を導く第5ポートおよび第6ポート並びにパイロット弁に所定の圧力を導く第7ポートおよび該第7ポートと連通したときに圧油を排出する第8ポートを備える本体と、本体内に内蔵されており、その軸方向に変位可能に配置され、この変位に応じて第6ポートと第7ポートとを連通する貫通孔がその内部に形成され、上記変位に応じて第7ポートと第8ポートとを連通する溝がその外周部に形成されるスプールと、スプールの軸方向の一端側と本体との間に形成される空間と第5ポートとを連通する連通路と、スプールの他端側に設けられ、第7ポートと第8ポートとを連通させる方向に該スプールを付勢する付勢手段とを備え、第5ポートから導入される圧油の圧力が所定の圧力を超えたときに付勢手段に抗して第6ポートと第7ポートとを連通するように構成されてもよい。この構成では、チャージポンプから送給された圧油の全量が減圧弁内を通過しないので、減圧弁の大きさを小さくすることができる。
本発明に係る油圧ポンプ制御装置では、チャージポンプから送給される圧油の流量に応じてサーボピストンの両端部に圧力差を生じさせるパイロット弁を設け、パイロット弁で生ずる圧力差をさらにサーボピストンの位置に応じて変えられるように制御するので、高い外乱剛性を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る油圧ポンプ制御装置の構成を油圧系統図として表したものである。該油圧ポンプ制御装置は油圧ポンプを制御するものである。そこで、まず、油圧ポンプについて説明する。
油圧ポンプ2は、斜板2aを備える斜板式ポンプであり、その傾転角を変えることにより圧油の送給量および送給方向を変えることができる二方向吐出型ポンプである。油圧ポンプ2は、図1に示すように油圧回路21、22を介して油圧モータ4などに接続されている。そして、油圧ポンプ2は、圧油を送給しない中立位置から一方に油圧ポンプ2の斜板2aを傾転させるとその傾転角に応じた送給量の圧油が図1中の矢符Qのように油圧回路21を経由して油圧モータ4に送給され、逆に、油圧ポンプ2の斜板2aを中立位置から上記と反対の方向に傾転させるとその傾転角に応じた送給量の圧油が油圧回路22を介して油圧モータ4に送給されるようになっている。かかる構成では、油圧ポンプ2の斜板2aの傾転角を制御することによって油圧ポンプ2から油圧モータ4に送給される圧油の送給量と送給方向とが制御される。これにより、油圧ポンプ2に油圧回路21、22を介して接続される油圧モータ4の回転速度および回転方向(正転または逆転)が制御される。なお、ここでは、油圧ポンプ2で駆動する対象を油圧モータ4としているがその他の油圧アクチュエータであっても構わない。
次に、本発明の実施の形態に係る油圧ポンプ制御装置の構成について概説する。この油圧ポンプ制御装置は、駆動機1の駆動軸に油圧ポンプ2とともに同軸的に連結され駆動されるチャージポンプ3と、チャージポンプ3の吐出側の油圧回路31に介在する速度感応弁SKVと、速度感応弁SKVと油圧回路31を介して接続される切換弁7と、切換弁7から圧油を還流させる接続回路71、72と、接続回路71、72に介在するパイロット弁12と、このパイロット弁12の上流および下流の接続回路71、72にその両端部が油圧的にそれぞれ接続されるサーボピストン9と、サーボピストン9とパイロット弁12とを連結するフィードバックレバー11とを備える。以下、さらに詳しく説明する。
(1)チャージポンプ
チャージポンプ3は、歯車式、ベーン式、ピストン式のほか種々の一般的な公知の定容量型のものを採用することができる。チャージポンプ3の吸い込み側は、油圧回路30を介してオイルタンクTに接続されている。また、チャージポンプ3の吐出側は、油圧回路31を介して速度感応弁SKVに接続されている。さらに、チャージポンプ3の吐出側には、チャージポンプ3の吐出圧力を制限するためのリリーフ弁15が接続されている。
このチャージポンプ3は、油圧ポンプ2の斜板2aを駆動および制御するための圧油をオイルタンクTから油圧回路30を介して吸い込み、昇圧して速度感応弁SKVおよび切換弁7に送給する。また、チャージポンプ3は上述したように駆動軸1の駆動軸と同軸的に連結されているので、駆動機1の回転速度の変化に応じてチャージポンプ3から送給される圧油の送給量が増減する。
(2)速度感応弁SKV
速度感応弁SKVは、絞り機構5と減圧弁6とを備える。絞り機構5は油圧回路31に介在しており、公知の制限オリフィスなどが使用される。減圧弁6は、絞り機構5を流れる圧油の流れ方向に対してその上流側および下流側の油圧回路31からそれぞれ分岐された第1パイロット回路32および油圧回路33にそれぞれ接続されている。また、減圧弁6は、上記油圧回路33を介して供給される圧油の圧力を減圧してその圧力をパイロット弁12に導く第2パイロット回路34並びにオイルタンクTに接続されている。さらに、減圧弁6は、第2パイロット回路34およびオイルタンクTを連通する回路6aと油圧回路33および第2パイロット回路34を連通する回路6bとを備える。また、減圧弁6は、電磁力を用いて回路6bから回路6aに切り換える電磁的付勢手段61および第1パイロット回路32内の圧力が所定の圧力以下の場合に回路6bから回路6aに戻すバネなどの付勢手段62を備える。
絞り機構5の下流側の油圧回路31の途中から分岐してその分岐回路にリリーフ弁15が設けられ、該油圧回路31内の圧力は所定の圧力P2に維持されている。リリーフ弁15の排出側は油圧ポンプ2に接続されており、前記圧力P2が所定の圧力を超えた場合に油圧ポンプ2に圧油を流出するようになっている。
以上の構成により以下の作用を奏する。チャージポンプ3からの圧油の送給量は駆動機1の回転速度に応じて変わるが、その回転速度が上昇したときにはチャージポンプ3からの圧油の送給量は増える。これによって絞り機構5を流れる圧油の流れ方向に対して上流側と下流側との圧油の圧力差が増える。しかしながら、上述したように絞り機構5下流側の油圧回路31内の圧力がリリーフ弁15によって所定の圧力P2に維持されているため、絞り機構5上流側の油圧回路31内の圧力P1は上昇する。その結果、絞り機構5の上流側および下流側の圧力差(P1−P2)が大きくなる。そして油圧回路33を介して減圧弁6に供給される圧油の圧力P2が減圧弁6の回路6b内で上記の圧力差(P1−P2)に応じた圧力P3に減圧され、この圧力P3が第2パイロット回路34を介してパイロット弁12に伝達される。逆に、駆動機1の回転速度が低下した場合、チャージポンプ3から送給される圧油の送給量が低下するため絞り機構5において発生する圧力差(P1−P2)が小さくなる。そして上記同様、油圧回路33を介して減圧弁6に供給される圧油の圧力P2が減圧弁6の回路6b内で上記の圧力差(P1−P2)に応じた圧力P3に減圧され、この圧力P3が第2パイロット回路34を介してパイロット弁12に伝達される。その詳細は後述する。
また、減圧弁6内の回路を回路6bから回路6aに強制的に切り換えたい場合には、電磁的付勢手段61を用いて行うことができる。
次に、上述の減圧弁6の具体的な構造の一例について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る油圧ポンプ制御装置に適用される減圧弁6の断面図である。
減圧弁6の本体内の軸方向に形成された穴には第1、第2、第3、第4ポート65、66、67、68を備えた筒状のスリーブ60が嵌挿されている。このスリーブ60内には丸棒状のスプール63が内挿されており、その軸方向に進退自在に配設されている。スプール63の軸方向の一端部に対向して第1ポート65が設けられている。また、スプール63の一端部側の外周部に連続した他端部側には、スプール63の一端部側の外周部の径の小さい第1段部が設けられている。スプール63の前記第1段部に連続した他端部の外周部分には、第1段部の径より小さい第2段部が設けられている。
第1段部にはスリーブ60の第2ポート66に対応する位置にその径方向に貫通する貫通孔63aが設けられている。また、第1段部の外周部には、スプール63が軸方向に変位したときに第3ポート67と第4ポート68とを連通するための溝部63dが設けられている。
スプール63の一端部側(第1ポート65側)には、径方向に貫通する貫通孔63bが設けられている。また、スプール63の軸心部には、スプール63の第2段部側の端面と前記貫通孔63bとを連通する貫通孔63cが設けられ、この貫通孔63cはさらに上記貫通孔63aと交差している。これにより、スプール63が軸方向に変位したときに第2ポート66と第3ポート67とが貫通孔63a、63b、63cを介して連通するようになっている。
第2段部には、その端面に形成される貫通孔63cの開口部を塞ぐキャップ64が取り付けられている。このキャップ64は第1段部の径と略同一径の丸棒状をなし、その一端の外周部には鍔部を備え、さらにその中央部に凹部を備える。そして、キャップ64の凹部は第2段部を覆い、これによってスプール63の一部を構成している。キャップ64の鍔部と本体の第1ポート65の反対側の部分との間にはバネ(付勢手段)62が介在し、スプール63を付勢している。また、キャップ64の他端側には、電磁石61aを備えこれによって軸方向に進退自在な軸棒61が配されている。これが電磁的付勢手段である。電磁石61aが励磁されたときに軸棒61が第1ポート65側に移動してキャップ64を介してスプール63に当接し、さらに軸棒61がスプール63を押圧することによってスプール63を第1ポート65側に移動させることができるようになっている。
この構成により以下の作用を奏する。第1ポート65に圧油の圧力P1が導かれると、圧力P1がスプール63の第1ポート65側の端面(断面積Sa)に作用する。この圧力P1が所定値を超えると、スプール63がバネ62を押圧して軸方向のバネ側に移動し、第2ポートと第3ポートとが貫通孔63a、63b、63cを介して連通する。この場合の力のバランスは(数1)で表現される。
[数1]
P2・Sa+P3・Sb+Fs=P1・Sa
ここで、P1は、第1ポート65から導入される圧油の圧力、P2は第2ポート66から導入される圧油の圧力、P3は第3ポート67から出力される圧油の圧力、Saはスプール63の第1ポート65側の端面の断面積、Sbはスプール63の第1段部の断面積、Fsはバネ力である。
従って、(数1)より圧力P3は(数2)で表現することができる。
[数2]
P3=(P1−P2)・(Sa/Sb)−Fs・(1/Sb)
一方、(P1−P2)はベルヌーイの定理によりチャージポンプ3からの圧油の送給量Q1の略2乗に比例する。また、圧油の送給量Q1はチャージポンプ3の回転速度Nに比例することから、(P1−P2)はチャージポンプ3の回転速度の略2乗に比例する。従って、圧力P3は、チャージポンプ3の回転速度の略2乗に比例する。これにより、速度感応弁SKVは、チャージポンプ3の回転速度Nに連動した圧力P3を出力することができる。
一方、圧力P1が所定値より小さい場合には、スプール63がバネ62のバネ力によって第1ポート65側に移動して、第2ポート66と第3ポート67との連通が解除され、第3ポート67と第4ポートとが溝部63dを介して連通する。
以上より、従来の減圧弁のように減圧弁6内にチャージポンプ3からの圧油を全量通過させることなく、チャージポンプ3の負荷(回転速度)に連動した圧力P3を取り出すことが可能となる。その結果、減圧弁6はコンパクトになり製造コストも低減することができる。
(3)切換弁および接続回路
図1に示した切換弁7は、第1、第2、第3、第4ポート31a、71a、72a、73aを備える。第1ポート31aは、チャージポンプ3から圧油を送給する油圧回路31に接続されている。油圧回路31から上述したリリーフ弁15への分岐点と第1ポート31aとの間の油圧回路31には絞り機構31bが設けられ、切換弁7への圧油の送給流量を調整している。第2ポート71aは接続回路71を介してパイロット弁12に、また第3ポート72aは接続回路72を介してパイロット弁12に接続されている。第4ポート73aは、還流した圧油をオイルタンクTに戻す油圧回路73に接続されている。
また切換弁7は、ハンドルHLよって、第1ポート31aと第3ポート72aとを連通するとともに第2ポート71aと第4ポート73aとを連通する位置7a、第1ポート31aと第2ポート71aとを連通するとともに第3ポート72aと第4ポート73aとを連通する位置7b、および第1ポート31aを遮断するとともに第2ポート71aおよび第3ポート72aを第4ポート73aに連通する位置7cのいずれかに切り換えることができるように構成されている。これにより、接続回路71、72内を流れる圧油の流れ方向を切り換え、若しくは、接続回路71、72内の圧油をオイルタンクTに戻すことが可能となる。
一方、接続回路71は上述したとおり切換弁7の第2ポート71aとパイロット弁12とを絞り機構71bを介して接続しており、絞り機構71bのパイロット弁12側の流量を調整している。そして、絞り機構71bからパイロット弁12までの接続回路71はその途中から分岐され、分岐された回路は絞り機構71cを介してサーボピストン9の他端の油室に接続されている。
また、接続回路72は上述のとおりパイロット弁12と切換弁7の第3ポート72aとを絞り機構72bを介して接続しており、該絞り機構72bのパイロット弁12側の流量を調整している。そして、パイロット弁12から絞り機構72bまでの接続回路72はその途中から分岐され、分岐された回路は絞り機構72cを介してサーボピストン9の他端の油室に接続されている。
以上の構成により、切換弁7から送給される圧油は、パイロット弁12を介して接続回路71、72内を還流する。この際、圧油の流れ方向に対してパイロット弁12の上流および下流の圧油の圧力がサーボピストン9の両端部に作用するようになっている。
(5)パイロット弁およびサーボピストン
パイロット弁12は接続回路71、72および速度感応弁SKVの所定の圧力P3を出力する第2パイロット回路34にそれぞれ接続されている。パイロット弁12はその本体内にその軸方向に変位可能に配置される可動部材13を備え、速度感応弁SKVから出力される所定の圧力P3によって接続回路71、72を遮断する回路12a、パイロット弁12内を流れる圧油を制限し流れ方向に対して所定の差圧を発生させる回路12b、および接続回路71、72を短絡する回路12cを備える。さらに、可動部材13を囲繞するように本体内にその軸方向に変位可能に配置されるスリーブ14を備え、スリーブ14と可動部材13との相対位置を変えることによってこれらから形成される流路を絞り、切換弁7からの圧油の流れ方向に対して所定の差圧を変えることができるようになっている。
一方、サーボピストン9は、パイロット弁12で発生した差圧が両端部に作用することによってその軸方向に変位可能に配置されており、このサーボピストン9に油圧ポンプ2の斜板2aが連結されている。またサーボピストン9には、その変位に応じてスリーブ14を変位させるフィードバックレバー11の一側が連結されている。フィードバックレバー11の他側にはスリーブ14が連結されている。また、サーボピストン9の両端部には、本体(図示せず)との間にそれぞれバネなどの付勢手段10が設けられ、サーボピストン9の両端部に作用する圧力が略等しい場合にサーボピストン9の位置が油圧ポンプ2から圧油を送給しない中立位置になるように構成されている。
フィードバックレバー11は、スリーブ14との接続部11bに対してサーボピストン9との接続部11aと反対の方向に延設された延設部11cを備える。延設部11cには円状の開口部11dが設けられ、この開口部11dにはその径より小さくパイロット弁12に設けられたピン11eが内挿されている。同様に、フィードバックレバー11のスリーブ14およびサーボピストン9とのそれぞれの接続部11a、11b間にも、円状の開口部11dが設けられ、この開口部11dにはその径より小さくパイロット弁12に設けられたピン11eが内挿されている。これらのピン11eはサーボピストン9の位置が中立位置である場合に各開口部11dの内縁の同じ側(図1では右側)にそれぞれ当接するように配されている。サーボピストン9が中立位置からその軸方向の一側(図1中の左側)に移動する場合に図3に示すようにピン11eを支点として延設部11cが揺動し、サーボピストン9が中立位置からその軸方向の他側(図1中の右側)に移動する場合に図4に示すようにピン11eを支点としてフィードバックレバー11における、サーボピストン9とスリーブ14との間の部分を揺動するように構成されている。上記のフィードバックレバー11およびピン11eはいわゆるリンク機構を構成する。以上の構成は一例でありこれに限定するものではない。例えば、ピン11eをフィードバックレバー11に設け、ピン11eを内挿する開口部をパイロット弁12に設けても構わない。
以上の構成により以下の作用を奏する。まず、速度感応弁SKVからの圧力P3が所定の圧力を超えると、その圧力がパイロット弁12の可動部材13に作用し、可動部材13が一方(図1中の右側)に移動し、パイロット弁12の回路は回路12aになり、接続回路71、72を遮断する。その結果、切換弁7の位置が7bであれば、接続回路71側にチャージポンプ3から送給される圧油の圧力が負荷され、接続回路72側はオイルタンクTに接続されるため接続回路71内の圧力に較べて低圧になる。すなわち、サーボピストン9の両端部に作用する圧力PN、PSはPN>PSとなる。これにより、サーボピストン9は、中立位置に対して圧力PNが作用する側から圧力PSが作用する側に(図1中の右側へ)移動する。サーボピストン9の移動に伴い、これに接続するフィードバックレバー11および油圧ポンプ2の斜板2aも同じ方向に移動する。このとき、図4に示したように延設部11c側のピン11eを支点としてフィードバックレバー11が搖動するので、フィードバックレバー11とスリーブ14との接続部11bがサーボピストン9と略同じ方向に移動する。これにより、パイロット弁12の回路が回路12aから回路12bに切り換わり、切換弁7からの圧油は接続回路71、パイロット弁12内の回路12bおよび接続回路72を介して切換弁7に流れる。この際パイロット弁12内を流れる圧油の差圧は可動部材13とスリーブ14との相対位置により決まり、この差圧は回路12aの場合より小さいものとなる。したがって、サーボピストン9の両端部に作用する圧力差は小さくなり、サーボピストン9は付勢部材10により圧力PS側から圧力PN側に向かって(図1中の左側へ)移動する。すなわち、サーボピストン9の中立位置に向かって移動する。以上の作用が繰り返し行われることにより、サーボピストン9は所定の位置に設定される。
切換弁7の位置が7aである場合には、サーボピストン9の両端部に作用する圧力が上述の場合と逆転するので中立位置から圧力PN側の端部に向かって移動する。したがって、図3に示したようにフィードバックレバー11はサーボピストン9とスリーブ14との間のピン11eを支点として搖動する。この際フィードバックレバー11とスリーブ14との接続部11bは、サーボピストン9の移動方向と反対側の方向に移動する。すなわち、該接続部11bは上述の場合と同じ方向に移動する。これにより、パイロット弁12の回路を回路12aから回路12bに切り換える。以降の作用は、切換弁7の位置が7bの場合と同様である。
また、速度感応弁SKVの回路が回路6bから回路6aに切り換わり、圧力P3が低圧である場合には、パイロット弁12の回路は回路12cになる。この場合、接続回路71、72は短絡状態となり、サーボピストン9の両端部に作用する圧力は略同一となる。したがって、サーボピストン9は中立位置になり、油圧ポンプ2の斜板2aも中立位置なり油圧ポンプ2から圧油は送給されない。この状態は、切換弁7のハンドルHLを切り換えて位置7cにした場合でも同様である。なお、ここでは、説明の都合上、圧力P3が所定の圧力を超える場合パイロット弁12内の回路として回路12aが選択されるとしたが、実際には圧力P3に応じた絞りを有する回路12bになる。
以上のように構成された油圧ポンプ制御装置は、例えば、油圧ポンプ2の送給量を増やすために駆動機1の回転速度Nを上昇させたときに以下のように作用する。
すなわち、駆動機1の回転速度Nを上昇させるとチャージポンプ2の回転速度Nも上昇しチャージポンプ2からの圧油の送給量が増える。速度感応弁SKV内の絞り機構5によりその上流側の圧力P1が上昇し、絞り機構5の上流側の圧力P1と絞り機構5の下流側の圧力P2との差(P1−P2)が大きくなる。減圧弁6によって、絞り機構5の下流側の圧力P2が前記圧力差(P1−P2)に応じた圧力P3に減圧される。そしてこの圧力P3がパイロット弁12に伝達され、パイロット弁12内の可動部材13はこの圧力P3に応じて移動し、パイロット弁12内の回路が回路12aになる。一方、チャージポンプ2から送給された圧油の一部は、ハンドルHLによって選択された切換弁7の位置7a、7bに応じて接続回路71、72内を流れるが、パイロット弁12の回路が回路12aであるので、接続回路71、72は遮断された状態となる。これにより、サーボピストン9の両端部のいずれか一方にチャージポンプ2から送給された圧油の圧力が作用してサーボピストン9が移動する。これに伴い、フィードバックレバー11が移動し、これに接続されるスリーブ14も移動してパイロット弁12内の回路が回路12aから回路12bに切り換わる。その結果、パイロット弁12内を流れる圧油の差圧が調整され、この差圧がサーボピストン9の両端部に作用して再度サーボピストン9の位置が変更される。これにより、本発明に係る油圧ポンプ制御装置は、チャージポンプ2から送給される圧油の圧力により直接サーボピストン9を制御する場合に較べて外乱(負荷圧変動)に対する剛性が高くなり精度良く制御を行うことができる。
なお、ここで示した本発明の実施の形態に係る油圧ポンプ制御装置は一例であって上記の内容に限定するものではない。
本発明の実施形態に係る油圧ポンプ制御装置の構成を油圧系統図として表したものである。 本発明の実施の形態に係る油圧ポンプ制御装置の減圧弁を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る油圧ポンプ制御装置のサーボピストンが一側に移動した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る油圧ポンプ制御装置のサーボピストンが他側に移動した状態を示す図である。 従来の油圧ポンプ制御装置の構成を油圧系統図として表したものである。
符号の説明
1 駆動機
2 油圧ポンプ
3 チャージポンプ
4 油圧モータ
SKV 速度感応弁
5 絞り機構
6 減圧弁
7 切換弁
9 サーボピストン
11 フィードバックレバー
12 パイロット弁
13 可動部材
14 スリーブ
P1 圧力
P2 圧力
P3 圧力

Claims (5)

  1. 斜板を備え、その傾転角を変えることにより圧油の送給量および送給方向を変えることができる二方向吐出型の油圧ポンプの作用を制御するための油圧ポンプ制御装置であって、
    該油圧ポンプと同軸的に連結され、圧油を送給するチャージポンプと、
    該チャージポンプおよび前記油圧ポンプの駆動軸に連結され、これらを駆動する駆動機と、
    前記チャージポンプの吐出側に接続され、該チャージポンプから送給される圧油の圧力に応じて所定の流量に変換された圧油を出力する速度感応弁と、
    第1、2、3および4ポートを備え、第1ポートは前記チャージポンプの吐出側に接続され、第2ポートおよび第3ポートにはこれらを接続し該チャージポンプから送給された圧油を還流させる接続回路が接続され、第4ポートには還流した圧油を戻すオイルタンクが接続されており、内蔵される流路を切り換えることによって前記接続回路内を流れる圧油の流れ方向を切り換える切換弁と、
    前記接続回路に介在するとともに前記速度感応弁の所定の圧力を出力する側と油圧的に接続されており、本体と、前記速度感応弁から出力される所定の圧力によって該本体内にその軸方向に変位可能に配置される可動部材と、該可動部材を取り囲むように前記本体内にその軸方向に変位可能に配置されるスリーブとを備え、該スリーブと前記可動部材との相対位置を変えることによってこれらから形成される流路を絞り、前記切換弁からの圧油の流れ方向に対して所定の差圧を発生するようになしてあるパイロット弁と、
    その一端が前記切換弁の第2ポートと前記パイロット弁との間の接続回路に、他端が前記切換弁の第3ポートと前記パイロット弁との間の接続回路にそれぞれ油圧的に接続され、パイロット弁で発生した差圧が両端部に作用することによってその軸方向に変位可能に配置されるとともに、前記斜板に連結するサーボピストンと、
    前記サーボピストンの外部に接続され、当該サーボピストンの変位に応じて前記スリーブを変位させるため、支点を持ったフィードバックレバーとを備え
    前記フィードバックレバーは、
    前記スリーブとの接続部に対して前記サーボピストンとの接続部と反対の方向に延設された延設部を備え、
    前記サーボピストンの両端部に作用する圧力が略等しい状態におけるサーボピストンの中立位置から前記サーボピストンがその軸方向の一側に移動する場合に前記延設部の所定の部分を支点として揺動し、
    前記サーボピストンが前記中立位置からその軸方向の他側に移動する場合に、前記フィードバックレバーにおける、前記サーボピストンと前記スリーブとの間の部分を支点として揺動するように構成されている油圧ポンプ制御装置。
  2. 前記速度感応弁が、
    前記チャージポンプから送給される圧油の流れ方向に対して差圧を発生させる絞り機構と、
    該絞り機構の上流側の圧油の圧力と絞り機構の下流側の圧油の圧力との差に応じて、絞り機構の下流側の圧油を所定の圧力に減圧して前記パイロット弁に導く減圧弁とを備えてなる請求項1記載の油圧ポンプ制御装置。
  3. 前記速度感応弁が、
    前記絞り機構の上流側の圧油の圧力を前記減圧弁に導く第1パイロット回路と、
    前記絞り機構の下流側の圧油を前記減圧弁に導く油圧回路と、
    前記減圧弁によって減圧された圧油を前記パイロット弁に導くための第2パイロット回路と、
    該パイロット回路内の圧油をオイルタンクに戻すオイルタンク回路とを有してなる請求項2記載の油圧ポンプ制御装置。
  4. 斜板を備え、その傾転角を変えることにより圧油の送給量および送給方向を変えることができる二方向吐出型の油圧ポンプの作用を制御するための油圧ポンプ制御装置であって、
    該油圧ポンプと同軸的に連結され、圧油を送給するチャージポンプと、
    該チャージポンプおよび前記油圧ポンプの駆動軸に連結され、これらを駆動する駆動機と、
    前記チャージポンプの吐出側に接続され、該チャージポンプから送給される圧油の圧力に応じて所定の流量に変換された圧油を出力する速度感応弁と、
    第1、2、3および4ポートを備え、第1ポートは前記チャージポンプの吐出側に接続され、第2ポートおよび第3ポートにはこれらを接続し該チャージポンプから送給された圧油を還流させる接続回路が接続され、第4ポートには還流した圧油を戻すオイルタンクが接続されており、内蔵される流路を切り換えることによって前記接続回路内を流れる圧油の流れ方向を切り換える切換弁と、
    前記接続回路に介在するとともに前記速度感応弁の所定の圧力を出力する側と油圧的に接続されており、本体と、前記速度感応弁から出力される所定の圧力によって該本体内にその軸方向に変位可能に配置される可動部材と、該可動部材を取り囲むように前記本体内にその軸方向に変位可能に配置されるスリーブとを備え、該スリーブと前記可動部材との相対位置を変えることによってこれらから形成される流路を絞り、前記切換弁からの圧油の流れ方向に対して所定の差圧を発生するようになしてあるパイロット弁と、
    その一端が前記切換弁の第2ポートと前記パイロット弁との間の接続回路に、他端が前記切換弁の第3ポートと前記パイロット弁との間の接続回路にそれぞれ油圧的に接続され、パイロット弁で発生した差圧が両端部に作用することによってその軸方向に変位可能に配置されるとともに、前記斜板に連結するサーボピストンと、
    当該サーボピストンの変位に応じて前記スリーブを変位させるフィードバックレバーとを備え、
    前記速度感応弁が、
    前記チャージポンプから送給される圧油の流れ方向に対して差圧を発生させる絞り機構と、
    該絞り機構の上流側の圧油の圧力と絞り機構の下流側の圧油の圧力との差に応じて、絞り機構の下流側の圧油を所定の圧力に減圧して前記パイロット弁に導く減圧弁とを備え、
    前記減圧弁が、
    前記第2パイロット回路と前記油圧回路とを連通する回路から前記第2パイロット回路と前記オイルタンク回路とを連通する回路に切り換え、前記パイロット弁内の回路を短絡状態にして前記油圧ポンプからの圧油の送給を停止する電磁切換弁をさらに備えてなる油圧ポンプ制御装置。
  5. 斜板を備え、その傾転角を変えることにより圧油の送給量および送給方向を変えることができる二方向吐出型の油圧ポンプの作用を制御するための油圧ポンプ制御装置であって、
    該油圧ポンプと同軸的に連結され、圧油を送給するチャージポンプと、
    該チャージポンプおよび前記油圧ポンプの駆動軸に連結され、これらを駆動する駆動機と、
    前記チャージポンプの吐出側に接続され、該チャージポンプから送給される圧油の圧力に応じて所定の流量に変換された圧油を出力する速度感応弁と、
    第1、2、3および4ポートを備え、第1ポートは前記チャージポンプの吐出側に接続され、第2ポートおよび第3ポートにはこれらを接続し該チャージポンプから送給された圧油を還流させる接続回路が接続され、第4ポートには還流した圧油を戻すオイルタンクが接続されており、内蔵される流路を切り換えることによって前記接続回路内を流れる圧油の流れ方向を切り換える切換弁と、
    前記接続回路に介在するとともに前記速度感応弁の所定の圧力を出力する側と油圧的に接続されており、本体と、前記速度感応弁から出力される所定の圧力によって該本体内にその軸方向に変位可能に配置される可動部材と、該可動部材を取り囲むように前記本体内にその軸方向に変位可能に配置されるスリーブとを備え、該スリーブと前記可動部材との相対位置を変えることによってこれらから形成される流路を絞り、前記切換弁からの圧油の流れ方向に対して所定の差圧を発生するようになしてあるパイロット弁と、
    その一端が前記切換弁の第2ポートと前記パイロット弁との間の接続回路に、他端が前記切換弁の第3ポートと前記パイロット弁との間の接続回路にそれぞれ油圧的に接続され、パイロット弁で発生した差圧が両端部に作用することによってその軸方向に変位可能に配置されるとともに、前記斜板に連結するサーボピストンと、
    当該サーボピストンの変位に応じて前記スリーブを変位させるフィードバックレバーとを備え、
    前記速度感応弁が、
    前記チャージポンプから送給される圧油の流れ方向に対して差圧を発生させる絞り機構と、
    該絞り機構の上流側の圧油の圧力と絞り機構の下流側の圧油の圧力との差に応じて、絞り機構の下流側の圧油を所定の圧力に減圧して前記パイロット弁に導く減圧弁とを備え、
    前記減圧弁が、
    前記絞り機構内を流れる圧油の流れ方向に対して上流および下流の圧油の圧力を導く第5ポートおよび第6ポート並びに前記パイロット弁に所定の圧力を導く第7ポートおよび該第7ポートと連通したときに圧油を排出する第8ポートを備える本体と、
    該本体内に内蔵されており、その軸方向に変位可能に配置され、該変位に応じて第6ポートと第7ポートとを連通する貫通孔がその内部に形成され、前記変位に応じて第7ポートと第8ポートとを連通する溝がその外周部に形成されるスプールと、
    該スプールの軸方向の一端側と前記本体との間に形成される空間と第5ポートとを連通する連通路と、
    前記スプールの他端側に設けられ、第7ポートと第8ポートとを連通させる方向に該スプールを付勢する付勢手段とを備え、
    第5ポートから導入される圧油の圧力が所定の圧力を超えたときに前記付勢手段に抗して第6ポートと前記第7ポートとを連通するように構成されている油圧ポンプ制御装置。
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