JP2015219581A - 減圧弁 - Google Patents

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Koji Okazaki
康治 岡崎
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Abstract

【課題】二次圧を安定させて、特に、低圧に制御して出力することができ、加工精度の良い製造可能な減圧弁を提供する。【解決手段】減圧弁10は、弁本体11と、弁本体11内に組み込まれたスリーブ12と、スリーブ12の軸心方向に形成された段付円筒形状のスプール穴13と、スプール穴13に通じるように形成され、一次圧Pinが導入される入力ポート14と、二次圧Poutが吐出される出力ポート15と、二次圧Poutの一部を逃がすことができるタンクポート16と、パイロット圧Ppが導入されるパイロットポート17と、スプール穴13に摺動自在に挿設される段付円柱形状のスプール30と、予め設定された弾発力Fspをスプール30に作用させる螺旋状のバネ部材40と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は圧力制御弁、特に、一次圧を減圧して二次圧を一次圧より低い設定値に制御することが可能な減圧弁に関する。
従来から、二次圧を制御するために該二次圧及びバネ部材で予め設定された弾発力をスプールに作用させ、二次圧が弾発力につり合って制御される直動型の減圧弁が特許文献1に開示されている。しかし、特許文献1の直動型減圧弁は、二次圧の設定値を変更したい場合、弾発力を変えることでしか変更できなかった。そのため、スプール等の部品の寸法バラツキが原因で発生する二次圧の変動があった場合、二次圧を設定値に制御することが容易ではない(例えば、特許文献1図1参照)。
この解決方法として、例えば、図3に示すように、二次圧Pout、弾発力Fsp、パイロット弁101から供給するパイロット圧Ppがスプール110に作用して、二次圧Pout、弾発力Fsp及びパイロット圧Ppがつり合うことで、二次圧Poutを制御するパイロット型の減圧弁100が特許文献2に開示されている。
実開平5−2217号公報 特開昭61−285515号公報
しかしながら、特許文献2に開示されている減圧弁100は、ピストン部113の断面積をS1、ランド部112の断面積をS2、ロッド部の断面積をS3とすると、受圧室19において受圧面積(S2−S3)を有するランド部112に一次圧Pinが作用する。また、バネ室20において受圧面積S2を有するランド部112に二次圧Poutが作用する。さらにパイロット室120において、S2、S3より大きい受圧面積S1を有するピストン部113にパイロット圧Ppが作用する。このとき、安定した二次圧Poutを、特に、低圧で制御するには、バネ部材40の弾発力Fspの設定値を上げる、または、導入するパイロット圧Ppを低く制御する等の必要が生じる。
しかし、弾発力Fspの設定値を上げると、例えば、バネ部材40を設置するバネ室20の径方向又は軸心方向を大きくする必要が生じて減圧弁100が大型化する。また、パイロット圧Ppを低く制御すると、例えば、図3のように、油圧源130から二次圧Pout及びパイロット弁101を介してパイロット圧Ppを供給しているように二次圧Poutとパイロット圧Ppの油圧源130が同じ場合、二次圧Poutを安定させることは容易ではなかった。
また、大径のピストン部113及び小径のランド部112を有するスプール110と、当該スプール110が挿設されるスプール穴111と、を加工する場合、直径差が大きくなる。このため、ピストン部113とランド部112の真円度及び同軸度等の加工精度を出すことが容易ではなく、量産加工に適さない。
本発明は、係る課題を解決するためになされたもので、二次圧を安定させて、特に、低圧に制御して出力することができ、加工精度の良い製造可能な減圧弁を提供することを目的とする。
本発明では、
弁本体と、
前記弁本体に組み付けられたスリーブと、
前記スリーブに設けられ入力ポートから出力ポートへの流体の流動を制限するスプールと、
前記スプールが内挿されるスプール穴と、
前記スプールが有する断面積の異なる第一ランドと第二ランドに囲まれて前記出力ポートに連通する受圧室と、
前記スプールにパイロット圧を作用させる第一押圧手段と、
前記スプールにバネ部材で予め設定した弾発力を作用させる付勢手段と、
を備え、
前記スプールに作用する力のつり合いにより二次圧が制御される減圧弁において、
前記弁本体は、
前記第二ランドの断面積が前記第一ランドの断面積より大きく、
前記二次圧が前記第一ランドと前記第二ランドの断面積の差に、前記パイロット圧が前記第一ランドの断面積に、それぞれ作用して前記スプールが閉弁方向に押圧され、
前記付勢手段の弾発力が前記第二ランドに作用して前記スプールが開弁方向に付勢されることを特徴とする減圧弁とする。
本発明によれば、二次圧、弾発力、パイロット圧がスプールに作用して、スプールに作用する力のつり合いにより、二次圧を制御する減圧弁において、第二ランドの断面積(以下、A3という。)が第一ランドの断面積(以下、A1という。)より大きくなっている。
さらに、スプールはパイロット圧を受圧する受圧面積A1をスプールの強度を確保しつつ設定する。また、受圧室で二次圧を受圧する受圧面積(A3−A1)より、パイロット圧を受圧する受圧面積A1が小さくなるように設定する。
これにより、パイロット圧が変動して、特に、突発的に高くなった場合、スプールに作用する力が急激に大きくならないので、スプールの摺動速度や位置が大きく変化せず、摺動動作を安定させることができる。
また、請求項2に記載の発明においては、前記パイロット圧と前記第一ランドの間にリテーナが設けられ、前記リテーナに挿通されたピンが前記第一ランドに作用して前記スプールが閉弁方向に押圧される第二押圧手段が設けられた前記弁本体を有することを特徴とする請求項1に記載の減圧弁とする。
本発明によれば、二次圧、弾発力、パイロット圧が作用して、スプールに作用する力のつり合いにより二次圧を制御する減圧弁において、弁本体の開口部に組み込むことで、パイロット圧と第一ランドの間にリテーナが設けられている。さらに、リテーナの内径に摺動自在に挿通されたピンがスプールの第一ランド端面に当接している。
これにより、リテーナ内径を摺動するピンの直径は、第一ランドより小径とすることで、パイロット圧が第一ランドより受圧面積が小さいピンに作用するので、スプール端面に作用する閉弁方向の力が小さくなる。また、パイロット圧が変動しても、特にパイロット圧が高くなっても、ピンの受圧面積が小さいのでスプールに作用する力が急激に大きくならず、スプールの摺動速度や位置が大きく変化することなく、摺動動作が安定する。
本発明は従来の減圧弁に比べて、A1を小さくしA3を大きくして、受圧室で二次圧を受圧する受圧面積(A3−A1)より、パイロット圧を受圧する受圧面積A1を小さく設定することで、スプールに作用する力が急激に大きくならず、摺動動作を安定させることができる。これにより、二次圧を安定させて、特に、低圧に制御して出力することができる。
また、請求項2に記載の発明は、パイロット圧と第一ランド端面の間にリテーナ及びピンを設けて、ピンの受圧面積をA1より小さくすることで、ピンがスプールに作用する力を小さくする。これにより、パイロット圧が変動しても、スプールに作用する力の変動が小さいのでスプールの摺動速度や位置が大きく変化しない。また、スプールの摺動動作を安定させることができるので、二次圧を安定させて、特に、低圧に制御して出力することができる。
さらに、リテーナ及びピンを用いてパイロット圧により作用する力を調整することで、スプールやスプール穴に極端な面積差(直径差)を設ける必要もないので、真円度及び同軸度等の加工精度が良い製造可能な弁本体を有する減圧弁を提供することができる。
さらにまた、油圧回路において、スプールやスプール穴に極端な面積差を設けられない事情がある場合、高圧のパイロット圧をパイロットポートから導入して二次圧を制御する場合や、極端に小さい力をスプール端面に作用させて二次圧を制御したい場合において、出力する二次圧を安定させることができる。
本発明の実施の形態に係る減圧弁の概略機構の一例であって、(a)は略縦断面図、(b)は油圧記号である。 本発明の実施の形態に係る別の減圧弁の概略機構の一例であって、(a)は略縦断面図、(b)は油圧記号である。 従来例の減圧弁の原理図である。
本発明の減圧弁10につき、好適な実施の形態を挙げ添付図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)に示すように、減圧弁10は、基本的には、弁本体11と、弁本体11内に組み込まれたスリーブ12と、スリーブ12の軸心方向に形成された段付円筒形状のスプール穴13と、スプール穴13に通じるように形成され、一次圧Pinが導入される入力ポート14と、二次圧Poutが吐出される出力ポート15と、二次圧Poutの一部を逃がすことができるタンクポート16と、パイロット圧Ppが導入されるパイロットポート17と、スプール穴13に摺動自在に挿設される段付円柱形状のスプール30と、予め設定された弾発力Fspをスプール30に作用させる螺旋状のバネ部材40と、を備える。
入力ポート14、出力ポート15、タンクポート16は、スプール穴13と直交するように弁本体11及びスリーブ12に穿設されている。各ポート14、15、16は各々一つだけでも良いが、流体の流量や圧力等のバランスをより安定させるためにスリーブ12の軸心方向に対する対称位置に二つ以上を設けることが望ましい。また、パイロットポート17は、スリーブ12の開口部21(図1(a)の左端)からスプール穴13と連通するように、該スプール穴13と略同軸方向に穿設されている。
スプール30には、第一ランド31、第二ランド33、係合部34が入力ポート14よりこの順序で略同軸上に形成され、さらに、ロッド部32が第一ランド31と第二ランド33の間に形成されている。また、スプール30及びバネ部材40は略同軸上に並んでおり、スプール30は係合部34でバネ部材40に係合している。なお、バネ部材40の種類は圧縮コイルバネを使用することが好ましいが、必要に応じて皿バネ等を用いても良い。
また、入力ポート14と受圧室19の連通及び受圧室19とタンクポート16の連通を開閉する方向に摺動するスプール30は、第一ランド31及び第二ランド33の受圧室19側にノッチ35が形成されている。これにより、入力ポート14が受圧室19に連通するときの開口面積及び受圧室19がタンクポート16に連通するときの開口面積が、スプール30の摺動動作によっても急激に変化しないため、二次圧Poutの安定性が向上する。
さらに、バネ部材40の弾発力Fspはスプール30の一端(図1(a)の右端)に作用して、該スプール30は入力ポート14と受圧室19の連通を開弁する方向に摺動する。また、パイロットポート17から導入されたパイロット圧Ppがスプール30の端面37に作用して、入力ポート14と受圧室19の連通が閉弁する方向にスプール30が摺動する。
パイロット圧Ppをスプール30の閉弁方向に作用させる第一押圧手段M1は、図示しないパイロット弁と、当該パイロット弁から供給されるパイロット圧Ppと、当該パイロット圧Ppをスプール穴13に導くパイロットポート17と、から構成されている。図示しないパイロット弁は機械操作式でも、ソレノイド操作式でも、どちらを用いてもよい。
二次圧Poutが作用する受圧室19は、スプール穴13内で第一ランド31と第二ランド33で囲まれて設けられている。このため、受圧室19内において二次圧Poutが作用する受圧面積は、A1よりA3が大きいので第一ランド31断面積A1と第二ランド33断面積A3の差(A3−A1)となる。
これにより、第一ランド31と第二ランド33の断面積の差分を受圧面積(A3−A1)として、二次圧Poutは受圧室19内でスプール30に図1(a)の左側から右側へ閉弁する方向に作用する。また、受圧室19は二次圧Poutを吐出する出力ポート15に連通しており、制御された二次圧Poutが出力ポート15から出力される。
スプール30の開弁方向に弾発力Fspを作用する付勢手段Bは、スリーブ12内に設けられ、タンクポート16に連通するバネ室20と、当該バネ室20に配設されるバネ部材40と、当該バネ部材40がスプール30に係合する係合部34と、から構成されている。
また、バネ部材40の弾発力Fspは図1(a)の右側から左側へスプール30に作用して、受圧室19とバネ室20の連通を第二ランド33が遮断している。しかし、例えば、パイロット圧Ppあるいは二次圧Poutが突発的に弾発力Fspより高くなり、スプール30の摺動範囲がタンクポート16側に大きくなると、第二ランド33が右側へ摺動して、受圧室19がバネ室20を経由してタンクポート16に連通する。
削除
次に、図2(a)に示すように、図1(a)の第一ランド31の端面37に作用するパイロット圧Ppをスプール穴13から遮断するように該スプール穴13の開口部21に円環形状のリテーナ25が嵌合されており、リテーナ25内径に摺動自在に挿通されたピン26が、当接面27で第一ランド31の端面37に当接している。また、スプール30の軸心方向に連通穴36が形成されており、スプール穴13の一端(図2(a)の左端)の空室18が他端(図2(a)の右端)のバネ室20と連通する。
また、パイロット圧Ppをスプール30の閉弁方向に作用させる第二押圧手段M2は、パイロットポート17と第一ランド31の間に設けられてスリーブ12の一端(図2(a)の左端)でスプール穴13に嵌合されるリテーナ25と、当該リテーナ25内径に摺動自在に挿通されたピン26と、当該ピン26が第一ランド31の端面37に当接する当接面27と、当該当接面27に押圧されて拡縮自在な空室18とバネ室20を連通する連通穴36と、から構成されている。なお、第二押圧手段M2は、第一押圧手段M1を構成するパイロット圧Ppがピン26に作用して、当該ピン26がスプール30に押圧する。
図2(a)はパイロット圧Ppが直接スプール30に作用する受圧面積が図1(a)と異なり、パイロット圧Ppは第一ランド31断面積A1に作用せず、ピン26断面積A0に作用する。これにより、同圧のパイロット圧Ppが第一ランド31断面積A1に作用するときに比べて、A0がA1より小さいので、第一ランド31に作用する力を小さくすることができる。例えば、高圧のパイロット圧Ppをパイロットポート17に導入して二次圧Poutを制御する場合に、スプール30の摺動動作を安定させて二次圧Poutを制御することができる。また、高圧のパイロット圧Ppが断面積A1に作用しないためにバネ部材40の弾発力Fspを小さくすることができるので、バネ室20を小さくして減圧弁10を小型化することができる。
また、ピン26を介することで小さい力をスプール30に作用させて、二次圧Poutを特に、低圧に制御して出力させる場合に、安定して二次圧Poutを制御することができる。また、二次圧Poutを低圧で出力するに際して、ピン26断面積A0を変更することで、パイロットポート17に導入させるパイロット圧Ppを変える必要もないので、例えば、図3のように二次圧Poutとパイロット圧Ppの油圧源130が同じ場合でも、二次圧Poutを安定させることができる。
スプール30に形成される連通穴36は1つだけではなく、2つ以上あっても良いし、必ずしもスプール30の中心になくても良い。また、ピン26も1つだけではなく、スプール30の端面37に等間隔に当接して、均等に力を作用させることができれば2つ以上あっても良いし、必ずしもスプール30の中心に当接していなくても良い。
空室18はスプール穴13において、リテーナ25、ピン26、スプール30に囲まれて設けられている。また、ピン26がスプール30の端面37に作用して、スプール30が図2(a)の左側から右側に摺動することで空室18の体積が広くなり、入力ポート14と受圧室19の連通を閉弁する。さらに、バネ部材40がスプール30の一端(図2(a)右端)に作用して、スプール30が図2(a)の右側から左側に摺動することで空室18の体積が狭くなり、入力ポート14と受圧室19の連通を開弁する。
また、空室18がバネ室20に連通するように、スプール30の軸心方向に連通穴36が形成されている。これにより、スプール30の摺動動作により空室18の体積が変化しても、空室18及びバネ室20の大気圧は変わらないため、スプール30に作用する力のつり合いに影響は及ぼさない。
図1、図2(b)に示す油圧記号のように、減圧弁10は導入される一次圧Pinを減圧して一次圧Pinより低い二次圧Poutを出力する。出力する二次圧Poutと、外部からのパイロット圧Ppと、バネ室20に配設されたバネ部材40の弾発力Fspと、がスプール30に作用する力のつり合いにより、出力する二次圧Poutが制御される。
本発明の実施の形態に係る減圧弁10は基本的には以上のように構成されて、動作するものである。次に、弁本体11内に挿設されているスプール30に作用する力のつり合いにより、制御される二次圧Poutについて計算式により説明する。
図1、2に示すように、二次圧をPout、パイロット圧をPp、タンクポート16を流れる油圧をPt、バネ部材40の弾発力をFsp、ピン26断面積をA0、第一ランド31断面積をA1、ロッド部32断面積をA2、第二ランド33断面積をA3、とすると、図1に示す二次圧Poutは次のようになる。
スプール30に閉弁方向(図1の左側から右側)に作用する力Fcは、
Fc=Pp×A1+Pout×(A3−A2)・・・(1)式
スプール30に開弁方向(図1の右側から左側)に作用する力Foは、
Fo=Pout×(A1−A2)+Pt×A3+Fsp・・・(2)式
(1)、(2)式より、スプール30がバランスする位置に移動する条件をFc=Foとすると、
Pp×A1+Pout×A3=Pout×A1+Pt×A3+Fsp・・・(3)式
ここで、タンクポート16に流れる油圧をPt=0として、(3)式を二次圧Poutについてまとめると、
Pout=(Fsp−Pp×A1)/(A3−A1)・・・(4)式
よって、図1に示す減圧弁10の二次圧Poutは、(4)式のように制御される。
ここで、第一ランド31断面積A1を小さくし、第二ランド33断面積A3を大きくすることで、第一ランド31断面積A1に対する二次圧Poutの受圧面積(A3−A1)の比をより大きくする。これより、受圧面積(A3−A1)に作用する二次圧Poutを安定させて、特に、低圧に制御して出力することができる。また、弾発力Fspを固定しても、パイロット圧Ppを受圧する第一ランド31断面積A1及び第二ランド33断面積A3を変えることによって、制御する二次圧Poutを変更することができる。
例えば、(4)式より、例えば、弾発力Fsp=49[N](≒5[kgf])、パイロット圧Pp=1.77[MPa](≒18[kgf/cm2])、第一ランド31断面積A1=25[mm2]、第二ランド33断面積A3=30[mm2]とすると、制御される二次圧Poutは0.98[MPa](≒10[kgf/cm2])となる。しかし、第一ランド31断面積A1=10[mm2]、第二ランド33断面積A3=150[mm2]とすると、二次圧Poutは0.23[MPa](≒2.3[kgf/cm2])となって、二次圧Poutを低圧に制御して出力することができる。
これにより、従来の減圧弁に比べて、第一ランド31断面積A1を小さくし第二ランド33断面積A3を大きくして、受圧室19で二次圧Poutを受圧する受圧面積(A3−A1)より、パイロット圧Ppを受圧する受圧面積A1を小さく設定することで、スプール30に作用する力が急激に大きくならず、摺動動作を安定させることができる。これにより、二次圧Poutを安定させて、特に、低圧に制御して出力することができる。
また、図2に示す減圧弁10が出力する二次圧Poutは次のように制御される。
スプール30に閉弁方向(図1の左側から右側)に作用する力Fcは、
Fc=Pp×A0+Pt×(A1−A0)+Pout×(A3−A2)・・・(5)式
スプール30に開弁方向(図1の右側から左側)に作用する力Foは、
Fo=Pout×(A1−A2)+Pt×A3+Fsp・・・(6)式
(5)、(6)式より、スプール30がバランスする位置に移動する条件をFc=Foとすると、
Pp×A0+Pt×(A1−A0)+Pout×A3=Pout×A1+Pt×A3+Fsp・・・(7)式
ここで、タンクポート16を流れる油圧Pt=0として、(7)式を二次圧Poutについてまとめると、
Pout=(Fsp−Pp×A0)/(A3−A1)・・・(8)式
よって、図2に示す減圧弁10の二次圧Poutは、(8)式のように制御される。なお、ここでは、連通穴36の直径はスプール30の直径と比べて極小径であるため無視する。
これにより、スプール30やスプール穴13に極端な面積差を設けなくても、ピン26を設けて、ピン26断面積A0を小さくすることで、第一ランド31断面積A1に作用する力を小さくすることができる。また、二次圧Poutを安定させて、低圧に制御して出力することができる。さらに、弾発力Fspを小さくすることで、バネ室20を小さくして減圧弁10を小型化することが可能である。
例えば、弾発力Fsp=49[N](≒5[kgf])、パイロット圧Pp=1.77[MPa](≒18[kgf/cm2])、第一ランド31断面積A1=25[mm2]、第二ランド33断面積A3=30[mm2]とすると、(4)式より、制御される二次圧Poutは0.98[MPa](≒10[kgf/cm2])となる。しかし、(8)式において、弾発力Fsp=19.6[N](≒2[kgf])、A1に作用するピン26の断面積A0=10[mm2]とすると、二次圧Poutは0.39[MPa](≒4[kgf/cm2])となる。
これにより、スプール30やスプール穴13に極端な面積差(直径差)を設けなくても、二次圧Poutを低圧に制御して出力することができるので、真円度及び同軸度等の加工精度が良い製造可能な減圧弁10を提供することができる。
また、油圧回路において、スプール30やスプール穴13に極端な面積差を設けられない事情がある場合、高圧のパイロット圧Ppをパイロットポート17から導入して二次圧Poutを制御する場合や、極端に小さい力をスプール30端面37に作用させて二次圧Poutを制御したい場合において、出力する二次圧Poutを安定させる。
10 減圧弁
11 弁本体
12 スリーブ
14 入力ポート
15 出力ポート
19 受圧室
25 リテーナ
26 ピン
30 スプール
31 第一ランド
33 第二ランド
40 バネ部材
A0 ピン断面積
A1 第一ランド断面積
A3 第二ランド断面積
B 付勢手段
Fsp 弾発力
M1 第一押圧手段
M2 第二押圧手段
Pout 二次圧
Pp パイロット圧

Claims (2)

  1. 弁本体と、
    前記弁本体に組み付けられたスリーブと、
    前記スリーブに設けられ入力ポートから出力ポートへの流体の流動を制限するスプールと、
    前記スプールが内挿されるスプール穴と、
    前記スプールが有する断面積の異なる第一ランドと第二ランドに囲まれて前記出力ポートに連通する受圧室と、
    前記スプールにパイロット圧を作用させる第一押圧手段と、
    前記スプールにバネ部材で予め設定した弾発力を作用させる付勢手段と、
    を備え、
    前記スプールに作用する力のつり合いにより二次圧が制御される減圧弁において、
    前記弁本体は、
    前記第二ランドの断面積が前記第一ランドの断面積より大きく、
    前記二次圧が前記第一ランドと前記第二ランドの断面積の差に、前記パイロット圧が前記第一ランドの断面積に、それぞれ作用して前記スプールが閉弁方向に押圧され、
    前記付勢手段の弾発力が前記第二ランドに作用して前記スプールが開弁方向に付勢される
    ことを特徴とする減圧弁。
  2. 前記パイロット圧と前記第一ランドの間にリテーナが設けられ、前記リテーナに挿通されたピンが前記第一ランドに作用して前記スプールが閉弁方向に押圧される第二押圧手段が設けられた前記弁本体を有することを特徴とする請求項1に記載の減圧弁。
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CN107883030A (zh) * 2018-01-09 2018-04-06 武光玉 一种插装式三通常闭液控减压阀
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