JP4870861B2 - 文章表示装置及び文章表示方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)や電子ブックなどの電子機器の表示画面に、主として文章を表示する文章表示装置及び文章表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、書籍情報はパソコン等の比較的大型の電子機器や両手を使って操作する電子機器において、表示されるものであった。また、特開平1−94382号公報には、読書開始時にスイッチを押し、1ページ読み終えた時にもう一度スイッチを押すと、制御回路に内蔵されたタイマでこの間の時間が記憶され、記憶された時間間隔で制御回路からページ送り信号が伝達され、初期設定した速度で自動的にページ送りがなされる電子ブックが開示されている。
【0003】
また、一般的に、一文字を読む速度は内容によって異なることは言うまでもない。例えば、難解な書物や詩歌などはゆっくり、小説や新聞記事などは速く、読み進む。また、書物を初めから終わりまで同じ速度で読むわけではなく、例えば退屈なところはゆっくり読んだり、あるいは逆に飛ばし読みをして速く読んだりする。さらに、周囲の状況や集中の度合いによっても、当然読む速度は変わってくる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような電子ブックの文書を、パソコン等の比較的大型の電子機器の表示画面に表示した場合、電子ブックの文章表示装置の表示のままであると、行間隔が狭くなり、文章を読むために文字を追うことが容易でない。例えば、パソコン等の表示画面に文章を表示する場合、行間隔を狭くして、28行程度を表示したときは、行数が詰まりすぎて文章を読むために文字を追うことが容易でない。
また、表示したページを自動的に送ることができる装置であっても、表示画面が大きく、表示行数が多いときには、読み終わる時間が変動し、ページを自動的に送ることが好ましくない。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、パソコンなどの電子機器の表示画面に文章を表示するときの文章を読みやすくし、かつページの自動送りを可能にすることができる文章表示装置及び文章表示方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の文章表示装置は、文章データを表示画面に表示する表示手段と、前記表示画面に対し、文章データを表示可能な表示領域と該表示領域以外のマスク領域とを設定する設定手段と、前記マスク領域に対して前記表示領域を移動する移動手段と、文章データを前記表示領域に表示する制御を行う制御手段と、を備えるものである。
【0007】
また、前記マスク領域は、前記表示領域よりも表示の輝度を落とした領域、あるいは、前記表示領域と異なる色で表示した領域であることで、読むべき位置がわかりやすく、文章が読みやすくなる。
また、前記移動手段は、前記表示領域を前記表示画面の1ラインの画素数に比例した速度で移動させるものであることで、表示領域が、表示画面の大きさに合わせた適切な速度で移動することになり、使用者の目に刺激を与えることが少なく、文章が読みやすくなる。
【0008】
この場合、前記移動手段が、前記表示領域を前記表示画面の終端部まで移動させたとき、前記制御手段が、次ページの文章データを前記表示領域に表示するようにすれば、読みたい文章が順次表示されることになり、文章が読みやすくなる。
【0009】
また、前記表示領域の移動速度、及び前記表示領域の移動の停止と再開を指示するスイッチ手段をさらに備えるものであることで、文章を読みながらの入力装置のスイッチ操作で移動速度の増減ができ、またマスクの移動の停止と再開ができるようになる。
【0010】
本発明の文章表示方法は、表示画面に、文章データを通常表示可能な表示領域と、前記表示領域よりも表示の輝度を落とした領域、あるいは、前記表示領域と異なる色で表示した領域であるマスク領域とを設け、前記表示領域を、前記表示画面の上流から下流に向かって移動させることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な文章表示装置の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態の文章表示装置の構成を示すブロック図である。文章表示装置として、パソコンに適用した例である。
【0012】
図1において、パソコン10、CPU11(移動手段、制御手段)、ROM12、RAM13(設定手段)、VRAM14、グラフィックコントローラ15、文章データを表示する表示装置16(表示手段)、キーボード及びマウス等のポインティングデバイスからなる入力装置17(スイッチ手段)、ハードディスクドライブ(HDD)等の外部記憶装置18、通信装置19、及び文字表示プログラムを記録したCD−ROM21の読み取り装置であるCD−ROMドライバ20から構成される。
【0013】
CPU11は、装置全体の制御を行う制御部であり、RAM13上のプログラム31に従い、演算に使用するデータを記憶したメモリを使用して文字表示処理等各種処理を実行する。
ROM12は、プログラムや文字コードと文字コードに対応するフォントデータ等の固定データを格納する読出し専用の半導体メモリである。
【0014】
RAM13は、文字表示に関するデータや演算に使用するデータ及び演算結果等を一時的に記憶するいわゆるワーキングメモリとして使用され、RAM13の一部には、CPU11により実行されるプログラム処理において利用されるプログラム31、表示画面の表示の一部をマスクすることを示すフラグであるMaskF32、上記マスクのスクロール、すなわちマスクの移動を行うことを示すフラグであるScrollF33、ページ送りの速度を示す数値変数バッファであるTimeR34の格納領域を設けてある。このフラグTimeR34は、例えば秒で表す値として利用される。
【0015】
なお、このプログラム31は、制御プログラムとしてROM12に格納されるものでもよい。また、このRAM13の所定の記憶領域も電源OFF後も設定条件の保持を必要とするならば、例えばこの記憶領域を電源バックアップするか、あるいはEEPROM(electrically erasable programmable ROM)やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリにより構成するものであってもよい。
【0016】
ここで、CPU11は、表示画面に対し、文章データを表示可能な表示領域と該表示領域以外のマスク領域とを、RAM13のフラグMaskF32、フラグScrollF33及び数値変数バッファTimeR34を用いて逐次設定するとともに、後述する処理プログラムに従って表示領域を表示画面の上流から下流に向かって所定速度で移動させ、該当する文章データを表示領域に表示する制御を行う。
VRAM14は、CPU11から出力された表示画像のデータを書き込むビデオメモリである。
【0017】
グラフィックコントローラ15は、CPU11から描画の命令を受けてVRAM14の内容を書き換え、それを表示装置16へ出力する。
表示装置16は、例えば800×600ドットの表示画面16a(図2)を有する液晶表示装置であり、文章を28行程度表示することができる。
【0018】
入力装置17は、キーボード及びポインティングデバイスであるマウス等であり、マスクの移動速度等の各種設定を行う。マウスには、左スイッチと右スイッチがあり、1回だけスイッチを押すシングルクリックと2回続けてスイッチを押すダブルクリックの操作がある。
表示する文章データは、外部記憶装置18から読み出すか、または通信装置19を通して受信する。
以下、上述のように構成された文章表示装置の動作を説明する。
【0019】
図2は、上記表示装置16の表示画面の表示例を示す図である。
図2において、表示装置16の表示画面16aの左上の座標を(0,0)とし、右下の座標を(799,599)とする。表示画面16aにおける文章の実質的な表示領域41を、本文章表示制御の対象とし、その左上の座標を(C,A)とし、右下の座標を(D,B)とする。
【0020】
ある文章の表示が指示されると、表示領域41に、文章データの先頭から1ページ分を表示する。この場合、各ドットは、R、G、Bがそれぞれ、例えば6ビットで表されるグラフィックとして展開する。グラフィックデータにより文字が表示されるので、文字以外の図形などを表示することができる。
RAM13には、表示領域41の表示の一部をマスクすることを表すフラグMaskF32が設定されている。
【0021】
図3は、上記フラグMaskF32の設定により表示領域41の表示の一部をマスクするマスク領域を示す図である。図3のハッチング部分がマスク領域を示す。
このマスク領域は、具体的には、マスクする部分に対応するVRAM14のR、G、Bの値からそれぞれ、例えば10を減算することによってマスク領域を作成する。このため、マスクした部分は、マスクしない部分に比べて輝度を落とした表示となる。なお、マスクする方法としては、上記輝度を落とす方法には限定されず、例えばマスク領域の色合いを変える方法でもよい。
【0022】
図3において、Iは、変数(整数)であり、Wは、マスクをしないで明瞭に表示する幅を示す定数である。このWは、例えば(B−A)/4を整数化した値とする。図3では、このWを(B−A)/4を整数化した値として用いた例を示しており、表示領域41の行方向の1/4がマスクしない領域となり、3/4がマスク領域となる。例えば、図3(a)では、表示領域41の左上座標(C,A)から座標(C,A+W)までがマスクしない領域、座標(C,A+W)から座標(C,B)までがマスク領域である。また、図3(b)では、座標(C,A)から座標(C,A+I)までがマスク領域、座標(C,A+I)から座標(C,A+I+W)までがマスクしない領域、座標(C,A+I+W)から座標(C,B)までがマスク領域である。また、図3(c)では、座標(C,A)から座標(C,A+I)までがマスク領域、座標(C,A+I)から座標(C,B)までがマスクしない領域である。すなわち、本文章表示方法では、表示領域41の行方向のうち、1/4がマスクしない領域、3/4がマスク領域となり、このマスク領域が、図3(a)〜(c)に示すように上下行方向に移動(スクロール)するものである。以下、マスクの移動について説明する。
【0023】
RAM13には、マスクが徐々に移動することを表すフラグScrollF33が設定されている。また、マスクが移動する速度を増減させるための変数TimeR34が設定されている。
表1は、入力装置17のマウス操作(ポインティングデバイススイッチ操作)による設定動作と該操作により設定されるフラグMaskF32及びScrollF33との関係をまとめたものである。この表1は、先頭ページを表示した後の、入力装置17のマウスのスイッチ操作による動作をまとめたものである。
【0024】
【表1】
【0025】
以下、上記マスク設定及びマスク移動の動作をフローチャートに従って詳細に説明する。
MaskF32、ScrollF33、及び変数Iの初期値は、0とする。TimeR34の初期値は、最初は1.00とするが、以後変更した場合はそのときの値を保持するものとする。
【0026】
図4は、マウスの左スイッチのシングルクリックによる動作を示すフローチャートである。図中、Sはフローの各ステップを示す。
左シングルクリックによりプログラムがスタートすると、まず、ステップS1でフラグMaskF32が1であるか否かを判別する。フラグMaskF32が1でなければ、ステップS2で文章の次のページを表示装置16に表示して本フローを終了する。フラグMaskF32が1であれば、ステップS3でフラグScrollF33が1であるか否かを判別する。フラグScrollF33が1でなければ、ステップS4でフラグScrollF33に1を設定し(ScrollF=1)、後述する図6のフローのステップS26に移行し、スクロール、つまりマスクの移動を続行する。フラグScrollF33が1であれば、ステップS5で次ページを表示して、図6のステップS22に進み、そのページのスクロールを開始する。
【0027】
図5は、マウスの右スイッチのシングルクリックによる動作を示すフローチャートである。
右シングルクリックによりプログラムがスタートすると、まず、ステップS10でフラグMaskF32が1であるか否かを判別する。フラグMaskF32が1でなければ、ステップS11で文章の前のページを表示装置16に表示して本フローを終了する。フラグMaskF32が1であれば、ステップS12でフラグScrollF33が1であるか否かを判別する。
【0028】
フラグScrollF33が1でなければ、ステップS13でフラグMaskF32を0に戻し(MaskF=0)、ステップS14で表示領域41の表示の一部にあるマスクを解除するために、表示領域41のY座標AからA+I−1までの範囲で、かつX座標CからDまでに相当するVRAM14の、R、G、Bの各値に10を加える。次いで、ステップS15で表示領域41のY座標A+I+WからBまでの範囲で、かつX座標CからDまでに相当するVRAM14の、R、G、Bの各値に10を加え本フローを終了する。
【0029】
上記ステップS12で、フラグScrollF33が1のときは、ステップS16でフラグScrollF33を0に設定(ScrollF=0)して本フローを終了する。その後は、図6のフローのステップS31でスクロールを一時停止する。
【0030】
図6は、マウスの左スイッチのダブルクリックによる動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS20でフラグMaskF32が1であるか否かを判別する。フラグMaskF32が1でなければ、ステップS21でフラグMaskF32及びフラグScrollF33にそれぞれ1を設定し(MaskF=1,ScrollF=1)、ステップS22で変数Iを0にする(I=0)。このステップS22では、図4の左シングルクリックフローで次ページ表示した場合も処理する。
【0031】
次いで、ステップS23で表示領域41の表示の一部をマスクするために、表示領域41のY座標AからA+I−1までの範囲で、かつX座標CからDまでに相当するVRAM14の、R、G、Bの各値から10を引く。ここで、Iが0のときは、このステップS23はスキップされるが、次ページの先頭部分に、前ページとの重複部分を持たせる場合は、Iを0でない値としてもよい。
【0032】
次いで、ステップS24で表示領域41のY座標A+I+WからBまでの範囲で、かつX座標CからDまでに相当するVRAM14の、R、G、Bの各値から10を引く。
次いで、ステップS25で時間TimeAを計算し、その時間分だけ経過を待つ。TimeAの計算は、表示の1ドットに、例えば0.35msを当てると、表示の1ラインでは、0.35×(D−C)msとなり、その(W/2)ライン分に、数値変数バッファTimeR34の値を掛けたものをTimeAとする。
【0033】
TimeAの時間経過後、マスクの移動を開始する。ステップS26で、A+I+Wの値がBを超えたか(A+I+W>Bか)否かを判別し、A+I+W≦Bのときは、ステップS27で表示領域41のY座標がA+IのラインのX座標がCからDまでに相当するVRAM14の、R、G、Bの各値から10を引く。次いで、ステップS28で表示領域41のY座標がA+I+WのラインのX座標がCからDまでに相当するVRAM14の、R、G、Bの各値に10を加える。
【0034】
次いで、ステップS29で変数Iをインクリメントし(I=I+1)、ステップS30で時間TimeBを計算し、その時間分だけ経過を待つ。TimeBの計算は、TimeAの場合と同様に、表示の1ドットを0.35msとし、表示の1ラインで0.35×(D−C)msとなり、それにTimeR34の値を掛けたものとする。
【0035】
ステップS31では、フラグScrollF33が1であるか否かを判別し、フラグScrollF33が1でないとき(図5のステップS16でSrollF33が0とされた場合)、本フローを終了し、フラグScrollF33が1であるときはステップS26に戻って上記処理を繰り返す。
【0036】
一方、上記ステップS26で、A+I+WがBを超える(A+I+W>B)と、図3(c)の状態であるから、ステップS32で上記ステップS25の場合と同様にTimeAの時間経過を待ち、ステップS33で次ページの表示を行ってステップS22に戻る。
【0037】
また、上記ステップS20でフラグMaskF32が1のときはステップS34でフラグScrollF33が1であるか否かを判別し、フラグScrollF33が1でなければ、そのまま本フローを終了する。フラグScrollF33が1であれば、ステップS35で数値変数バッファTimeR34から0.05を引いて(TimeR=TimeR−0.05)本フローを終了する。
【0038】
図7は、マウスの右スイッチのダブルクリックによる動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS40でフラグScrollF33が1であるか否かを判別し、フラグScrollF33が1でなければ、そのまま本フローを終了する。フラグScrollF33が1であれば、ステップS41で数値変数バッファTimeR34に0.05を加えて(TimeR=TimeR+0.05)本フローを終了する。
【0039】
以上のように、本実施の形態のパソコン(文章表示装置)10は、CPU11、ROM12、RAM13、VRAM14、グラフィックコントローラ15、文章データを表示する表示装置16、キーボード及びマウス等からなる入力装置17、外部記憶装置18、通信装置19、及び文字表示プログラムを記録したCD−ROM21の読み取り装置であるCD−ROMドライバ20を備え、CPU11は、表示画面に対し、文章データを表示可能な表示領域と該表示領域以外のマスク領域とを、RAM13のフラグMaskF32、フラグScrollF33及び数値変数バッファTimeR34を用いて逐次設定するとともに、表示領域を表示画面の上流から下流に向かって所定速度で移動させ、該当する文章データを表示領域に表示する制御を行うものである。
【0040】
すなわち、表示装置16へ文章などを表示するとき、表示領域の上部と下部に表示の輝度を落とした、あるいは色を変えたマスク領域を設け、上部と下部の中間部分を通常表示とし、ある時間を置いた後、上部の領域を徐々に増加し、同時に下部の領域を徐々に減少させ、下部の領域がなくなった後、ある時間を置いて、次ページを表示する。このとき、上部の領域を表示の1ライン毎に増加させ、下部の領域を表示の1ライン毎に減少させ、それらを表示の1ラインのドット数に比例した時間をかけて行うものである。
【0041】
これにより、文章の表示領域が図3(a)〜(c)のように表示され、変数Iが1ずつ増加し、上部のマスク領域が1ラインずつ増加すると同時に、下部のマスク領域は1ラインずつ減少する。マスク領域の移動する速度の変更は、入力装置17のマウスの左右のスイッチのダブルクリックによって行うことができ、またマスクの移動の停止と再開を、スイッチのシングルクリックによって行うことができる。
【0042】
なお、上記実施の形態では、文章を横書きで表示する例について説明したが、縦書きで表示する場合においても、同様に適用することができる。また、文章データには文字以外の図形なども含まれる。
また、上記実施の形態において、800×600ドットの液晶表示装置に、文章を28行表示する例ついて説明したが、他の表示例でもよい。
【0043】
さらに、上記文章表示装置を構成する各回路部、例えばROM、RAM等の種類、数及び接続方法などは前述した実施の形態に限られない。
以上説明した文章表示装置は、この文章表示装置を機能させるためのプログラムでも実現される。このプログラムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されている。本発明では、この記録媒体として、メインメモリそのものがプログラムメディアであってもよいし、また外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。いずれの場合においても、格納されているプログラムはCPUがアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいはいずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0044】
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、実施の形態で述べたPCカード(SRAMカード)のほか、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0045】
さらに、外部の通信ネットワークとの接続が可能な通信装置19を備えている場合には、その通信装置19を介して通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように、流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。なお、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明によれば、表示装置に行間隔を狭くして行数を多く、例えば28行を表示する場合であっても、表示領域には7行程度を通常に表示して、他の領域をマスクして表示することができ、読むべき位置がわかりやすく、文章を読みやすい効果を得ることができる。
また、表示領域の移動は、例えば表示の1ラインずつであるので、滑らかで、かつゆっくりしたものとなり、使用者の目に刺激を与えることが少なく、文章が読みやすくなる。
【0047】
さらに、文章を読みながら、入力装置のスイッチ操作で、マスクの移動速度の増減ができ、またマスクの移動の停止と再開ができるようになる。
したがって、パソコンなどの電子機器の表示画面に文章を表示するときの文章を読みやすくし、かつページの自動送りを最適に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の文章表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態の文章表示装置の表示装置の表示画面の表示例を示す図である。
【図3】本実施の形態の文章表示装置の表示領域の表示の一部をマスクするマスク領域を示す図である。
【図4】本実施の形態の文章表示装置のマウスの左スイッチのシングルクリックによる動作を示すフローチャートである。
【図5】本実施の形態の文章表示装置のマウスの右スイッチのシングルクリックによる動作を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態の文章表示装置のマウスの左スイッチのダブルクリックによる動作を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態の文章表示装置のマウスの右スイッチのダブルクリックによる動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 パーソナルコンピュータ(文章表示装置)
11 CPU(移動手段、制御手段)
12 ROM
13 RAM(設定手段)
14 VRAM
15 グラフィックコントローラ
16 表示装置(表示手段)
17 入力装置(スイッチ手段)
18 外部記憶装置
19 通信装置
20 CD−ROMドライバ
21 CD−ROM
31 プログラム
32 フラグMaskF
33 フラグScrollF
34 数値変数バッファTimeR
Claims (3)
- 表示装置の表示画面上におけるテキスト表示のための表示領域を、表示テキストをマスクしないテキスト表示領域と当該テキスト表示領域以外の表示テキストをマスクするテキストマスク領域とに分け、前記表示領域内で前記テキスト表示領域を単位移動量ずつスクロール移動させながら、前記表示領域に表示される表示テキストの中、当該テキスト表示領域の範囲内に含まれる表示テキスト部分を表示し、当該テキスト表示領域の範囲内に含まれない表示テキスト部分を前記テキストマスク領域によってマスクする構成の電子機器であって、
前記表示領域内で前記テキスト表示領域を単位移動量ずつスクロール移動させる移動手段は、前記テキスト表示領域のスクロール移動方向と交差する方向の、前記表示領域の1ラインの画素数に基づいて、前記表示領域の1ラインの画素数に比例した経過時間を設定するとともに、当該設定した経過時間の経過を待って、前記表示領域内で前記テキスト表示領域の単位移動量毎のスクロール移動を行う
ことを特徴とする電子機器。 - 前記表示領域は、一対の対角位置の画面座標を(C,A),(D,B)とする矩形状の画面領域として前記表示画面上に形成され、
前記移動手段は、前記経過時間として、前記テキスト表示領域の前記スクロール移動方向と交差する方向の、前記表示領域の1ラインの1つの画素に対する単位待時間をtとした場合、前記表示領域の1ラインの画素数に比例した経過時間として、当該1つの画素に対する単位待時間tに前記表示領域の1ラインの画素数(D−C)を乗算した時間t×(D−C)に比例した時間を設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 表示装置の表示画面上におけるテキスト表示のための表示領域を、表示テキストをマスクしないテキスト表示領域と当該テキスト表示領域以外の表示テキストをマスクするテキストマスク領域とに分け、前記表示領域内で前記テキスト表示領域を単位移動量ずつスクロール移動させながら、前記表示領域に表示される表示テキストの中、当該テキスト表示領域の範囲内に含まれる表示テキスト部分を表示し、当該テキスト表示領域の範囲内に含まれない表示テキスト部分を前記テキストマスク領域によってマスクする電子機器の制御方法であって、
前記電子機器のCPUが実行する、前記表示領域内で前記テキスト表示領域を単位移動量ずつスクロール移動させる移動ステップは、前記テキスト表示領域のスクロール移動方向と交差する方向の、前記表示領域の1ラインの画素数に基づいて、前記表示領域の1ラインの画素数に比例した経過時間を設定し、当該設定した経過時間の経過を待って、前記表示領域内で前記テキスト表示領域を単位移動量毎のスクロール移動を行う
ことを特徴とする電子機器の制御方法。
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