JP4870611B2 - ガスセンサ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定のガスの濃度検出を行うガスセンサ素子に用いるガスセンサ制御装置に関する。
一対の電極を表裏面に形成したジルコニアなど酸素イオン伝導性の固体電解質体では、一方の電極に接する酸素の濃度と他方の電極に接する酸素の濃度とが異なると、この二面間に電圧(起電力)が生じる。
これを利用して、この電圧を所定の制御電圧に制御することにより、NOxなどの所定のガスの濃度を検知可能に構成したガスセンサ素子、およびこれを制御するガスセンサ制御装置が知られている(特許文献1参照)。
特開平11−304758号公報
しかしながら、このようなガスセンサ制御装置では、上述の制御電圧に制御するように、その回路(回路素子等)に対して行う調整は、ガスセンサ制御装置を常温下において出荷前にのみ行っている。このため、実使用時に、例えば、周囲のあるいはガスセンサ制御装置自身の温度変化に伴い、これを構成する回路素子の温度特性によって、制御電圧が変動(ドリフト)してしまうことがある。すると、これにより、ガス濃度が正確に測定することが困難となる虞がある。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、デジタル信号を用いて、温度変化等による回路素子の特性変化の影響を低減し、制御対象セルに生じる電圧を適正に制御できるガスセンサ制御装置を提供することを目的とする。
そして、その解決手段は、第1端子と第2端子とを含み、固体電解質体からなる制御対象セルを有するガスセンサ素子であって、上記制御対象セルが活性化した状態において、上記第1端子と上記第2端子との間の端子間電圧が所定電圧となるように制御することにより、測定対象ガス中の所定のガスの濃度検出を行うガスセンサ素子に用いるガスセンサ制御装置であって、上記端子間電圧をデジタル信号化して、デジタル信号化端子間電圧を取得する取得手段と、上記デジタル信号化端子間電圧を用いてデジタル指令値を算出する指令値算出手段と、上記デジタル指令値に基づいてアナログ指令電圧を生成するアナログ化手段と、上記アナログ指令電圧に基づいて、上記端子間電圧を上記所定電圧とする所定電圧化手段と、を備えるガスセンサ制御装置である。
本発明にかかるガスセンサ制御装置は、端子間電圧を一旦デジタル信号化して、それを用いてデジタル指令値を算出する。そして、所定電圧化手段は、デジタル指令値に基づいて生成されたアナログ指令電圧に基づいて、制御対象セルの端子間電圧電圧を所定電圧にする。これにより、制御回路全体をアナログ回路で構成した場合に比べて、デジタル信号化して処理した分、回路素子の温度特性等による変動を回避できる。よって、温度変化等による回路素子の特性変化の影響を低減可能である。このため、ガスセンサ制御装置の周辺や自身に温度変化等が生じても正確にガス濃度の測定を行うことができる。
なお、取得手段としては、端子間電圧を用いて直接デジタル信号化端子間電圧を取得するもののほか、第1端子の電位および第2端子の電位をそれぞれ測定し、これらからデジタル信号化端子間電圧を取得するものも含まれる。
また指令値算出手段としては、所定電圧化手段に応じて、これに適するデジタル指令値を算出できるものであれば良いが、例えば、上述のデジタル信号化端子間電圧と、目標となる所定電圧との差異をもとに指令値を算出するものが挙げられる。
また制御対象セルとしては、端子間電圧を所定電圧に制御することで、ガス濃度測定に利用できるものであって、酸素イオン伝導性を有し、印加電圧の大きさによって、伝導する酸素イオン量を操作できる固体電解質から構成されるものが挙げられる。具体的には、ジルコニア(ZrO2)等からなるセルが挙げられる。
さらに、上述のガスセンサ制御装置であって、基準電圧に基づいて、前記端子間電圧を前記所定電圧に制御する制御手段を備え、前記所定電圧化手段は、前記アナログ指令電圧に基づいて、上記制御手段の上記基準電圧を更新する基準電圧更新手段であるガスセンサ制御装置とすると良い。
本発明にかかるガスセンサ制御装置は、制御手段を備えると共に、基準電圧更新手段で、一旦デジタル信号によって処理して得たアナログ指令電圧に基づいて、制御手段の基準電圧を更新するので、温度変化等による回路素子の特性変化の影響を低減しつつ、端子間電圧を所定電圧に制御可能である。従って、より正確にガス濃度測定を行うことができる。
なお、制御手段としては、例えば、PID制御など公知の制御手法によって、端子間電圧を所定電圧に制御するものが挙げられる。
さらに、上述のガスセンサ制御装置であって、前記所定電圧化手段は、前記アナログ指令電圧に基づいて、前記端子間電圧を前記所定電圧に設定する電圧設定手段であるガスセンサ制御装置とすると良い。
本発明にかかるガスセンサ制御装置は、電圧設定手段で、端子間電圧を所定電圧に設定するので、この電圧設定手段のほか、取得手段、指令値算出手段、アナログ化手段により、端子間電圧のフィードバック制御を行うことができる。また、この際、一旦デジタル信号によって処理して得たアナログ指令電圧を用いる、すなわち、デジタル信号を介在させるので、温度変化等による回路素子の特性変化の影響を低減できる。従って、より正確にガス濃度測定を行うことが可能である。
さらに、上述のガスセンサ制御装置であって、前記アナログ指令電圧の変更を、前記制御対象セルが活性化しているときに行うガスセンサ制御装置とすると良い。
制御対象セルが活性化している状態(活性化状態)にあれば、この制御対象セルの状態が安定しているので、このときアナログ指令電圧の変更をすれば、適切に制御対象セルの端子間電圧を所定電圧にすることができる。
なお活性化状態とは、制御対象セルの温度が所定の温度範囲(例えば600〜800℃)の範囲内になっており、酸素イオンを伝導できる程度にまで温度が高くなっている状態を指す。
さらに、上述のガスセンサ制御装置であって、前記アナログ指令電圧の変更を、所定期間毎に行うガスセンサ制御装置とすると良い。
本発明のガスセンサ制御装置では、所定期間毎に、端子間電圧が所定電圧になるようにする。このため、前回の変更以降に、回路素子の温度特性等に起因して端子間電圧の所定電圧に対するずれが発生していた場合でも、アナログ指令電圧の変更により、再び制御対象セルの端子間電圧を所定電圧にすることができる。従って、常に正確にガス濃度の測定が可能である。
さらに、上述のガスセンサ制御装置であって、前記ガスの濃度に関する第1信号を出力する第1信号出力手段と、上記第1信号を利用する出力信号利用装置から入力される、前記アナログ指令電圧の変更を許可する許可信号の有無を検知する許可信号検知手段と、を備え、前記アナログ指令電圧の変更を、上記許可信号により許可された期間内に行うガスセンサ制御装置とすると良い。
アナログ指令電圧を変更すると、これに伴って第1信号も変動してしまう。しかしながら、第1信号だけからでは、この変動がアナログ指令電圧の変更に起因するものか、ガス濃度変化によるものかの判別が難しいので、アナログ指令電圧の変更で出力信号利用装置での第1信号の利用に支障が生じる虞がある。
これに対し、本発明のガスセンサ制御装置は、ガス濃度に関する第1信号を出力する一方で、出力信号利用装置からの許可信号を検知して、許可された期間内にアナログ指令電圧を変更する。このため、許可された期間内にアナログ指令電圧を変更したのであれば、これによって第1信号に変動が生じたとしても、出力信号利用装置がこれを考慮して第1信号を適切に扱うことができ、この変更による影響を抑制でき、正確にガス濃度の測定ができる。
なお、出力信号利用装置としては、第1信号をエンジン制御、その他に利用する装置であればよく、例えば、ガスセンサ制御装置からの第1信号を利用してエンジン制御を行うエンジン制御装置(ECU)が挙げられる。また、許可信号は、出力信号利用装置において、第1信号の利用をしない期間、例えば、エンジンに対するフューエルカット期間などに生成されるようにしておくと良い。さらに、第1信号出力手段における第1信号の出力形態はアナログ出力であっても、シリアル通信等のデジタル出力であっても良い。
さらに、上述のガスセンサ制御装置であって、前記ガスの濃度に関する第1信号を、上記第1信号を利用する出力信号利用装置に対して出力する第1信号出力手段と、前記アナログ指令電圧の変更中であることを示す第2信号を、上記出力信号利用装置に出力する第2信号出力手段と、を備えるガスセンサ制御装置とすると良い。
アナログ指令電圧を変更すると、これに伴って第1信号も変動してしまう。しかしながら、第1信号だけからでは、この変動がアナログ指令電圧の変更に起因するものか、ガス濃度変化によるものかの判別が難しいので、アナログ指令電圧の変更で出力信号利用装置での第1信号の利用に支障が生じる虞がある。
これに対し、本発明のガスセンサ制御装置は、アナログ指令電圧の変更中であることを示す第2信号を、第1信号を利用する出力信号利用装置に向けて出力する。このため、第1信号を利用する装置において、第2信号によりアナログ指令電圧の変更中であることを検知することで、例えば、この間に出力される第1信号を無視するなど、適切な処置をとることが可能となる。
さらに、上述のガスセンサ制御装置であって、前記ガスセンサ素子は、第1固体電解質体の一方の面が第1測定室に晒され、上記第1固体電解質体の他方の面が基準雰囲気に晒されてなるセンサセルと、第2固体電解質体の一部が上記第1測定室に面し、上記センサセルの端子間電圧が第1所定電圧となるように、上記第1測定室に導入される測定対象ガスの酸素を出し入れする第1ポンピングセルと、第3固体電解質体の一部が上記第1測定室に連通する第2測定室に面し、自身の端子間電圧に第2所定電圧が印加されることで、上記第2測定室に導入される上記第1ポンピングセルにより処理された後の測定対象ガスに含まれるNOxの濃度に応じた電流が流れる第2ポンピングセルと、を有し、上記センサセルおよび第2ポンピングセルの少なくともいずれかを前記制御対象セルとしてなるNOXセンサ素子であるガスセンサ制御装置とすると良い。
本発明のガスセンサ制御装置では、センサセルおよび第2ポンピングセルの少なくともいずれかを制御対象セルとしたNOXセンサ素子を用いているので、温度変動を生じても、精度良くNOXの濃度を測定することができる。
(実施形態)
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明のガスセンサ制御装置であるNOX検出装置1の概略構成を示す構成図である。
NOX検出装置1は、図示しない内燃機関(以下、エンジンともいう)を備える車両(図示しない)に搭載され、NOXセンサ素子10と共に用いて、エンジンの排気ガス中のNOX濃度を検出する。このうち、NOXセンサ素子10は、図示しないヒータを備えている。一方、NOX検出装置1は、NOXセンサ制御回路20を備えると共に、図示しないヒータ制御回路を備えている。ヒータは、NOXセンサ素子10の各セル11,12,13を加熱して作動温度(活性化温度)に保つためのものであり、ヒータ制御回路は、このヒータへの通電制御を行うものである。
図3に、NOXセンサ素子10の内部構造を示す部分拡大断面図を示す。
NOXセンサ素子10は、第1ポンピングセル11、酸素濃度検知セル12、および第2ポンピングセル13を、アルミナを主体とする絶縁層14a,14bを介してこの順に積層した構造を有する。また、多孔質物質からなる第1拡散抵抗体15aを介して測定対象ガスGMが取り込まれる第1測定室16を備えている。
また、NOXセンサ素子10は、多孔質体からなる第2拡散抵抗体15bを介して、第1測定室16と隣り合う、第2測定室18を備える。なお、第2測定室18は、酸素濃度検知セル12を積層方向に貫通し、第2ポンピングセル13にまで届いており、この第2測定室18には、第2ポンピングセル13の第2ポンプ用第1電極13bが露出している。
このうち、第1ポンピングセル11は、酸素イオン伝導性を有するジルコニアからなる第2固体電解質層11aと、これを挟み込むように配置された第1ポンプ用第1電極11bおよび第1ポンプ用第2電極11cとを備える。これらは白金からなり、各々その表面は、多孔質体からなる保護層11d,11eで覆われている。なお、第1ポンプ用第1電極11bは第4センサ端子19dに、第1ポンプ用第2電極11cは第1センサ端子19aに、それぞれ接続されている。
一方、酸素濃度検知セル12は、ジルコニアからなる第1固体電解質層12aと、これを挟み込むように配置された白金製の検知用電極12bおよび基準用電極12cを備える。なお、検知用電極12bは第1センサ端子19aに、基準用電極12cは第2センサ端子19bに、それぞれ接続されている。
さらに、第2ポンピングセル13は、ジルコニアからなる第3固体電解質層13aと、この表面のうち絶縁層14bに面する表面に配置され、白金からなる第2ポンプ用第1電極13bおよび第2ポンプ用第2電極13cを備える。なお、第2ポンプ用第1電極13bは第3センサ端子19cに、第2ポンプ用第2電極13cは第1センサ端子19aに、それぞれ接続されている。
このNOXセンサ素子10では、NOxセンサ制御回路20に設けられた定電流源(図1では図示せず)にて、酸素濃度検知セル12の基準用電極12cから検知用電極12bに向けて微小電流を流し、第1測定室16から第1固体電解質層12aを介して基準用電極12cに酸素を供給する。これにより、基準用電極12cと隣り合う多孔質状の基準酸素室17の酸素濃度が一定に制御され、基準用電極12c(換言すれば、第1固体電解質層12aの一方の面)が基準雰囲気に晒されることになる。こうして、酸素濃度検知セル12では、第1測定室16と基準酸素室17との酸素濃度差に応じた電圧(第1端子間電圧Vs)が発生することになる。以降に、NOxセンサ素子10の動作について、詳細を説明する。
すなわち、NOXセンサ素子10を、ヒータにより活性化温度(本実施形態では600℃)以上の温度まで加熱して、第1ポンピングセル11、酸素濃度検知セル12、および第2ポンピングセル13を活性化状態とする。酸素濃度検知セル12の検知用電極12bと基準用電極12cの間の第1端子間電圧Vsが、第1所定電圧V1(本実施形態では425mV)となるように、第1ポンピングセル11に流れる第1ポンプ電流Ip1を制御する。第1ポンプ電流Ip1は、第1ポンピングセル11における電極間(第1ポンプ用第1電極11bと第1ポンプ用第2電極11cとの間)の第2固体電解質層11a内を、酸素イオンが伝導することにより発生する。これにより、第1測定室16から外部への酸素O2の汲み出し、あるいは汲み入れが行われ、この第1測定室16の酸素濃度が、ごく低い所定濃度になるように制御される。さらに、このようにして酸素濃度を調整された第1測定室16中の酸素濃度調整済ガスGNは、第2拡散抵抗体15bを通じて第2測定室18中に誘導される。但し、測定対象ガスGMに含まれていたNOXは、酸素濃度調整済ガスGNにも含まれている。
さらに、第2ポンピングセル13の第2ポンプ用第1電極13bおよび第2ポンプ用第2電極13cの間に第2所定電圧V2(本実施形態では450mV)を印加すると、第2ポンプ用第1電極13bの触媒作用によって、第2測定室18中の酸素濃度調整済ガスGNに含まれているNOXが解離される(2NO2→N2+4O2++8e-)。すると、その解離により得られた酸素イオンが、第2ポンプ用第1電極13bと第2ポンプ用第2電極13cとの間の第3固体電解質層13aを伝導して、第2ポンプ電流Ip2が生じる。つまり、第2ポンピングセル13は、第2測定室18中の酸素濃度調整済ガスGNに含まれるNOXの濃度に応じた第2ポンプ電流Ip2が、この電極間に流れるように構成されている。
次いで、本実施形態におけるNOX検出装置1について説明する(図1、図2参照)。このNOX検出装置1は、NOXセンサ制御回路20と、バッファOA5,OA6,OA7からなる。さらに、NOXセンサ制御回路20は、マイクロコンピュータ(以下、MCとも言う)21、PID回路22、Vs加算前基準電圧発生器23、Vs指令回路24、Vp設定回路25、VsVpモニタ回路26、Ip1ドライバ27、複数の抵抗体R1〜R12、および複数のバッファOA1〜OA4を有している。
また、このNOX検出装置1はNOXセンサ素子10に対する通電制御を行うと共に、濃度信号sig1を出力するものであり、第1配線39aおよび第4配線39dを介してNOXセンサ素子10の第1ポンピングセル11に、第1配線39aおよび第3配線39cを介して第2ポンピングセル13に、第1配線39aおよび第2配線39bを介して酸素濃度検知セル12に、それぞれ接続している。
さらに、本実施形態におけるNOXセンサ制御回路20のMC21は、エンジン制御装置40(以下、ECUとも言う)と通信を行う。また、図示しないタイマを有する。
NOXセンサ制御回路20は、酸素濃度検知セル12を制御する制御回路CC1および基準電圧回路VCを有する。この制御回路CC1は、PID回路22、抵抗体R12、参照電源30、およびIp1ドライバ27で構成される。
また、基準電圧回路VCは、加算前基準電圧回路OCと加算回路ACとからなる。このうち、制御回路CC1に入力する加算前基準電圧Vstを出力する加算前基準電圧回路OCは、Vs加算前基準電圧発生器23とバッファOA3で構成される。また、加算回路ACは、抵抗体R9〜R11で構成され、加算前基準電圧回路OCで生成される加算前基準電圧Vstと、後述するVs指令回路24で生成される基準電圧用アナログ電圧Vsa2をノードN1で加算する。そして、そこで生じる基準電圧VsxがPID回路22に入力される。
次いで、制御回路CC1の動作について説明する。PID回路22は、ノードN1における基準電圧Vsxに基づいて、酸素濃度検知セル12の第1センサ端子19aと第2センサ端子19bとの間の第1端子間電圧Vsが、第1所定電圧V1(本実施形態では425mV)になるよう制御する。この際、第1ポンピングセル11に流す第1ポンプ電流Ip1を制御して、第1端子間電圧Vsを制御している。具体的には、第1端子間電圧Vsの偏差量ΔVsを用いたPID演算を行い、PID回路22の出力電圧にしたがって、第1回路端子29aの電位V29aを変化させる。
Ip1ドライバ27は、第1ポンピングセル11に第1ポンプ電流Ip1を流すためのオペアンプであり、反転入力端子(−)が第1回路端子29aおよび抵抗体R12を介してPID回路22に接続され、非反転入力端子(+)が参照電源30に接続され、出力端子が第4回路端子29dに接続されている。そして、第4回路端子29dから、第4配線39d、第1ポンピングセル11、第1配線39aを介して第1回路端子29aに至る負帰還回路が構成されている。このため、第1回路端子29aの電位V29aが参照電源30の参照電位(本実施形態では3.6V)と等しくなるように、第1ポンピングセル11に第1ポンプ電流Ip1を流す。
かくして制御回路CC1は、第1配線39a、第2配線39b、および第4配線39dを介して、酸素濃度検知セル12および第1ポンピングセル11を含むフィードバック制御回路を構成し、酸素濃度検知セル12の第1端子間電圧Vsを所定電圧V1(425mV)に保つように制御を行っている。
しかしながら、例えば、制御回路CC1内の回路素子の特性が温度変化によって変動した場合、例えば、Vs加算前基準電圧発生器23の発生する加算前基準電圧Vstが変動した場合には、酸素濃度検知セル12の第1端子間電圧Vsを、正確に第1所定電圧V1に制御することができなくなることがある。
そこで本実施形態では、上述の回路素子の温度変化による特性変動、例えば、加算前基準電圧Vstの変動によって第1所定電圧V1が変動するのを調整する。具体的には、上述の制御回路CC1および基準電圧回路VC(加算回路ACおよび加算前基準電圧回路OC)に加えて、VsVpモニタ回路26、MC21、およびVs指令回路24を用いて、基準電圧Vsxの値を更新し、第1端子間電圧Vsを第1所定電圧V1にするよう制御する。
酸素濃度検知セル12の第1端子間電圧Vsを第1所定電圧V1に制御するVs指令回路24等の動作について説明する。
本実施形態では、NOXセンサ素子10の各端子19a,19b,19cの電位Com,Vs+,Vp+を、それぞれのバッファOA6,OA5,OA7を介してモニタする。モニタした各電位Com,Vs+,Vp+は、それぞれVsVpモニタ回路26に入力される。
このVsVpモニタ回路26では、差動アンプ26m,26nを用いて、(Vs+)−(Com)、(Vp+)−(Com)が演算され、さらに、A/D変換器26a,26bによるデジタル値に変換されて、第1端子間電圧Vsに対応するデジタル化第1端子間電圧Vsd1、および第2端子間電圧Vpに対応するデジタル化第2端子間電圧Vpd1とされる。
これらは、いずれもMC21に入力される。このMC21は、デジタル化第1端子間電圧Vsd1、およびデジタル化第2端子間電圧Vpd1を用いて、後述する演算処理を行い、Vs指令回路24に向けてデジタル指令値Vsd2を出力する。また後述するVp設定回路25に向けてデジタル設定値Vpd2を出力する。
なお、このMC21は、詳述しないが、CPUのほか、ROM、RAM等、公知の構成を有し、電源が投入(車両がキーオン)されると作動しはじめ、ROM等に予め格納したプログラムをCPUにロードして、後述するフローチャート(図4〜図6)に示すように動作する。
次に、Vs指令回路24について説明する(図2(a)参照)。Vs指令回路24は、MC21から出力されたデジタル指令値Vsd2をアナログ指令電圧Vsa1に変換する第1D/A変換器24aのほか、同一の温度特性を有する抵抗体R1,R2,R3から構成され、アナログ指令電圧Vsa1の電位を調整する第1電位調整回路NR1、およびバッファOA1からなる第1所定電圧化回路24bを含む。バッファOA1の反転入力端子(−)にはその出力が入力され、非反転入力端子(+)には第1電位調整回路NR1を通じてアナログ指令電圧Vsa1が入力される。出力端子には抵抗体R4が接続されている。
かくして、このVs指令回路24(第1所定電圧化回路24b)は、測定した酸素濃度検知セル12の第1端子間電圧Vsをもとに、PID回路22に入力する基準電圧Vsxを更新するための基準電圧用アナログ電圧Vsa2を出力する。
この基準電圧用アナログ電圧Vsa2は、抵抗体R9,R10,R11で構成された加算回路ACにより、そのノードN1でVs加算前基準電圧発生器の出力する加算前基準電圧Vstと加算されて基準電圧Vsxとなり、PID回路22に入力される。
このように、本実施形態にかかるNOX検出装置1では、VsVpモニタ回路、MC21、およびVs指令回路24を備えているため、温度変化時によって、例えば、Vs加算前基準電圧発生器23の出力する加算前基準電圧Vstが変化したとしても、酸素濃度検知セル12の第1端子間電圧Vsを正確に所定電圧V1(425mV)に制御することが可能である。従って、正確にNOX濃度の測定を行うことができる。
しかも、モニタした第1端子間電圧Vsを、一旦デジタル信号化し、その後MC21においてデジタル信号のまま、演算処理する。その後に、デジタル指令値Vsd2をアナログ化して得たアナログ指令電圧Vsa1に基づいて第1端子間電圧Vsを制御するので、すべてアナログ回路を用いて同様のアナログ指令電圧Vsa1を得た場合に比べて、温度変化等による回路素子の特性変化の影響を低減可能である。従って、より正確にNOX濃度測定を行うことができる。
次に、Vp設定回路25を用いた第2ポンピングセル13の第2端子間電圧Vpの、第2所定電圧V2への制御について説明する。なお、第2ポンピングセル13については、酸素濃度検知セル12における制御回路CC1のような制御回路は用いていない。
Vp設定回路25は(図2(b)参照)、MC21から出力されたデジタル設定値Vpd2をアナログ設定電圧Vpa1に変換する第2D/A変換器25aのほか、同一の温度特性を有する抵抗体R5〜R7から構成され、アナログ設定電圧Vpa1の電位を調整する第2電位調整回路NR2、およびバッファOA2からなる第2所定電圧化回路25bを含む。バッファOA2の反転入力端子(−)にはその出力が入力され、非反転入力端子(+)には第2電位調整回路NR2を通じてアナログ設定電圧Vpa1が入力される。出力端子には抵抗体R8が接続されている。
このVp設定回路25(第2所定電圧化回路25b)は、第2D/A変換器25aで得たアナログ設定電圧Vpa1に基づいて、アナログ電圧Vpa2を発生させる。このアナログ電圧Vpa2は、第2ポンピングセル13の第2端子間電圧Vpが第2所定電圧V2(450mV)になるよう算出された設定電圧であり、そのまま第3センサ端子19cを通して第2ポンピングセル13に印加される。
本実施形態にかかるNOX検出装置1は、VsVpモニタ回路26、MC21、およびVp設定回路25を備えているため、第2端子間電圧Vpを正確に第2所定電圧V2にすることが可能である。従って、正確にNOX濃度の測定を行うことができる。
しかも、第2所定電圧化回路25bで、アナログ設定電圧Vpa1に基づいて、第2端子間電圧Vpを第2所定電圧V2に設定するので、この第2所定電圧化回路25bのほか、VsVpモニタ回路26、MC21、および第2D/A変換器25aにより、フィードバック制御を行うことができる。また、この際、モニタした第2端子間電圧Vpを、一旦デジタル信号化し、MC21によってデジタル信号のまま、演算処理をする。その後にデジタル設定値Vpd2をアナログ化する。つまり、デジタル信号を介在させるので、温度変化等による回路素子の特性変化の影響を低減できる。従って、より正確にNOX濃度測定を行うことが可能である。
さらに、Vp設定回路25の抵抗体R8を流れる電流の大きさは、第2ポンピングセル13に流れる第2ポンプ電流Ip2であるので、この抵抗体R8に生じた電圧(電位差)を第3増幅器28を用いてMC21に入力する。MC21は、入力された電圧値に基づいてNOXの濃度を示す濃度信号sig1をECU40に向けて出力する。
なお、ECU40は、後述するように、MC21に向けてデジタル指令値Vsd2およびデジタル設定値Vpd2の変更を許可する許可信号sig3を出力する。
次に、本実施形態のNOX検出装置1を用いて、酸素濃度検知セル12の電圧指令、および第2ポンピングセル13の電圧設定をする手法について、図4〜図6に示したフローチャートを参照しながら説明する。
車両をキーオン(起動)すると、それに伴いNOX検出装置1(MC21)が起動し、ステップS1において初期設定を行う。
ステップS2では、第1ポンピングセル11、酸素濃度検知セル12、および第2ポンピングセル13が活性化状態にあるか否かを判定する。つまり、NOxセンサ素子10が、ヒータにより活性化温度(600℃)以上であるか否かを判定する。ここで、NO、すなわち第1ポンピングセル11、酸素濃度検知セル12、および第2ポンピングセル13が、活性化状態にない場合、ステップS2を繰り返して活性化を待つ。一方、YES、すなわち第1ポンピングセル11、酸素濃度検知セル12、および第2ポンピングセル13が活性化状態にある場合には、ステップS3に進む。なお、本実施の形態では、第1ポンピングセル11、酸素濃度検知セル12、および第2ポンピングセル13が活性化状態にあるか否かは、酸素濃度検知セル12のインピーダンスを検出し、このインピーダンスに基づいて、全てのセルが活性化状態にあるか否かを判定するようにしている。この酸素濃度検知セル12のインピーダンスは、酸素濃度検知セル12の温度と相関関係があるため、インピーダンスを用いることで酸素濃度検知セル12の温度、ひいてはNOxセンサ素子10の温度を検出することができる。なお、酸素濃度検知セル12のインピーダンスを検出するにあたっては、NOxセンサ制御回路20に設けたインピーダンス検出回路(図示せず)およびMC21を用いて行うことができるが、これについては先に述べた特開平11−304758号公報にて公知のため、詳述については省略する。
ステップS3では、抵抗体R8に流れる第2ポンプ電流Ip2に対応する濃度信号sig1をECU40に出力する。これによりECU40は、酸素濃度調整済ガスGNのNOX濃度を検知する。その後、ステップS4では、ECU40から許可信号sig3を入力されたか否かを判定する。ここで、NO、すなわちECU40から許可信号sig3が入力されていない場合には、ステップS3に戻る。これにより、許可信号sig3が入力されるまで、酸素濃度調整済ガスGNにおけるNOX濃度を繰り返し測定し、濃度信号sig1を繰り返し出力する。
一方、YES、すなわち許可信号sig3が入力されている場合には、ステップS5に進む。
次いで、ステップS5ではVs指令ルーチン(図5参照)を、ステップS6ではVp設定ルーチン(図6参照)を実行する。その後、再びステップS3に戻る。車両がキーオフして、MC21の制御が停止するまで、これらを繰り返す。
次いで、ステップS5のVs指令ルーチンについて図5のフローチャートを参照して説明する。まず、ステップS11では、酸素濃度検知セル12の第1端子間電圧Vsを読み込む。具体的には、前述したように第2センサ端子19bの電位Vs+から第1センサ端子19aの電位Comを差し引いて第1端子間電圧Vsを得、第1A/D変換器26aでデジタル信号化して、このデジタル化第1端子間電圧Vsd1をMC21に入力する。次に、ステップS12に進み、MC21に入力した第1端子間電圧Vs(デジタル化第1端子間電圧Vsd1)が第1所定電圧V1の許容範囲内にあるか否かを判定する。ここで、YES、すなわち第1端子間電圧Vsが許容範囲内にあるときは、メインルーチンに戻り、ステップS6に進む。
一方、ステップS12でNO、すなわち第1端子間電圧Vsが許容範囲内から外れている場合には、ステップS13に進む。ここで、MC21は、第1端子間電圧Vsが第1所定電圧V1となるようにすべく、現時点で出力しているデジタル指令値Vsd2等も考慮して、新たなデジタル指令値Vsd2を算出し、Vs指令回路24に向けて出力する。この更新されたデジタル指令値Vsd2は、Vs指令回路24の第1D/A変換器24aでアナログ指令電圧Vsa1とされ、さらに第1電位調整回路NR1を通じて、バッファOA1に入力され、更新された基準電圧用アナログ電圧Vsa2とされる。そして、この基準電圧用アナログ電圧Vsa2と、Vs加算前基準電圧発生器23が発生する加算前基準電圧Vstとを加算回路ACで加算して、更新された基準電圧Vsxが生成される。このため、例えば温度変化等によってVs加算前基準電圧発生器23の出力する加算前基準電圧Vstが変動しても、アナログ指令電圧Vsa1を基にした基準電圧用アナログ電圧Vsa2を加算して、基準電圧Vsxを常に適切な値に保ち、酸素濃度検知セル12の第1端子間電圧Vsを、上述のPID回路22によって第1所定電圧V1に制御させることができる。
特に、本実施形態では、モニタした第1端子間電圧Vsを、一旦デジタル信号化し、MC21においてデジタル信号のまま演算処理した後に、アナログ化して得たアナログ指令電圧Vsa1に基づき第1端子間電圧Vsを制御する。このため、すべてアナログ回路を用いて同様のアナログ指令電圧Vsa1を得た場合に比べ、温度変化等による回路素子の特性変化の影響を低減可能である。従って、より正確にNOX濃度測定を行うことができる。
次いで、ステップS6のVp設定ルーチンについて図6のフローチャートを参照して説明する。ステップS21では、第2ポンピングセル13の第2端子間電圧Vpを読み込む。具体的には、前述したように第3センサ端子19cの電位Vp+から第1センサ端子19aの電位Comを差し引いて第2端子間電圧Vpを得、第2A/D変換器26bでデジタル信号化して、このデジタル化第2端子間電圧Vpd1をMC21に入力する。次に、ステップS22に進み、MC21に入力した第2端子間電圧Vp(デジタル化第2端子間電圧Vpd1)が第2所定電圧V2の許容範囲内にあるか否かを判定する。ここで、YES、すなわち第2端子間電圧Vpが許容範囲内にあるときは、メインルーチンに戻り、ステップS3に戻る。
一方、ステップS22でNO、すなわち第2端子間電圧Vpが許容範囲内から外れている場合には、ステップS23に進む。ここで、MC21は、第2端子間電圧Vpが第2所定電圧V2となるようにすべく、現時点で出力しているデジタル設定値Vpd2等も考慮して、新たなデジタル設定値Vpd2を算出する。この更新されたデジタル設定値Vpd2は、Vp設定回路25の第2D/A変換器25aでアナログ設定電圧Vpa1とされ、さらに第2電位調整回路NR2を通じて、バッファOA2に入力されて、新たなアナログ電圧Vpa2が設定される。このため、例えば、温度変化等によって、バッファOA2、抵抗体R5,R6,R7等の特性が変化しても、アナログ設定電圧Vpa1を基にしたアナログ電圧Vpa2を常に適切な値に設定でき、第2ポンピングセル13の第2端子間電圧Vpが常に、第2所定電圧V2になるように制御することができる。
特に、本実施形態では、モニタした第2端子間電圧Vpを、一旦デジタル信号化し、MC21においてデジタル信号のまま演算処理した後に、アナログ化して得たアナログ設定電圧Vpa1に基づき第2端子間電圧Vpを制御する。このため、すべてアナログ回路を用いて同様のアナログ指令電圧Vpa1を得た場合に比べ、温度変化等による回路素子の特性変化の影響を低減可能である。従って、より正確にNOX濃度測定を行うことができる。
本実施形態のNOX検出装置1では、前述のVs指令ルーチン(ステップS5)で、酸素濃度検知セル12の第1端子間電圧Vsが第1所定電圧V1になるよう、基準電圧Vsxを更新する。また、上述のVp設定ルーチン(ステップS6)で、第2ポンピングセル13の第2端子間電圧Vpが第2所定電圧V2になるようにアナログ設定電圧Vpa1を設定する。このため、正確にNOXの濃度を測定することができる。
また、NOXセンサ素子10が活性化状態にあるときに、アナログ指令電圧Vsa1、アナログ設定電圧Vpa1の更新、設定を行う。このように、このNOXセンサ素子10の状態が安定しているときに、基準電圧Vsxの更新や、アナログ設定電圧Vpa1の設定を行うので、適切に酸素濃度検知セル12の第1端子間電圧Vsを第1所定電圧V1に、また第2端子間電圧Vpを第2所定電圧V2に制御することができる。
さらに、ECU40からの許可信号sig3を検知して、許可された期間内にアナログ指令電圧Vsa1の更新およびアナログ設定電圧Vpa1の設定を行う。これによって濃度信号sig1に変動が生じたとしても、ECU40がこれを考慮して濃度信号sig1を適切に扱うことができ、この更新、設定による影響を抑制でき、正確にNOX濃度の測定ができる。
なお、本実施形態において、VsVpモニタ回路26は取得手段に、ステップS13,S23は指令値算出手段に、第1D/A変換器24a、第2D/A変換器25aはアナログ化手段に、第1所定電圧化回路24b、第2所定電圧化回路25bは所定電圧化手段に対応する。また、制御回路CC1は制御手段に、第1所定電圧化回路24bは基準電圧更新手段に対応する。また、第2所定電圧化回路25bは電圧設定手段に、ステップS3は第1信号出力手段に、ステップS4は許可検知手段に対応する。
(変形形態1)
次に、本発明の変形形態1について、図1、図2、図7を参照しつつ説明する。
本変形形態1のNOX検出装置1は、実施形態でMC21がECU40から許可信号sig3を入力する代わりに、ECU40に向けて無効化信号sig2を出力する点で異なり、それ以外は同様である。
そこで、異なる点を中心として説明すると共に、同様の部分の説明は省略または簡略化するが、同様の部分については同様の作用効果を生じる。また、同内容のものには同番号を付して説明する。
本変形形態1のNOX検出装置1を用いて、酸素濃度検知セル12の電圧指令、および第2ポンピングセル13の電圧設定をする手法について、図7に示したフローチャートを参照しながら説明する。
本変形形態1においては、実施形態と同じくステップS1で初期設定を行った後、ステップS32でタイマ(図示しない)をスタートさせた上で、ステップS2で各セルの活性化を待ち、その後、ステップS3で測定した測定対象セルGM(酸素濃度調整済ガスGN)におけるNOXの濃度信号sig1をECU40に向けて出力する。さらに、ステップS35では、タイマのスタートから所定時間が経過したか否かを判定する。ここで、NO、すなわちタイマをスタートさせてから所定時間に未達の場合には、ステップS3に戻る。一方、YES、すなわち所定時間が経過している場合には、ステップ36に進み、タイマをリセットし、再びスタートした後、ステップS37で、MC21が無効化信号sig2をECU40に向けて出力する。
その後、ステップS5、およびステップS6では、前述の実施形態と同様に、Vs指令ルーチンおよびVp設定ルーチンを実行する。さらにその後、ステップS40で、無効化信号sig2の出力を停止し、ステップS3に戻る。
かくして、本変形形態1のNOX検出装置1でも、前述のVs指令ルーチン(ステップS5)およびVp設定ルーチン(ステップS6)で、第1端子間電圧Vsおよび第2端子間電圧Vpがそれぞれ所定電圧V1,V2になるよう、基準電圧Vsxの更新、および、アナログ設定電圧Vpa1の設定をそれぞれ行う。このため、正確にNOXの濃度を測定することができる。
また、NOXセンサ素子10が活性化状態にあるときに、アナログ指令電圧Vsa1、アナログ設定電圧Vpa1の更新、設定を行う。このように、このNOXセンサ素子10の状態が安定しているときに、基準電圧Vsxの更新や、アナログ設定電圧Vpa1の設定を行うので、適切に酸素濃度検知セル12の第1端子間電圧Vsを第1所定電圧V1に、また第2端子間電圧Vpを第2所定電圧V2に制御することができる。
さらに、本変形形態1では、無効化信号sig2を出力している間に、アナログ指令電圧Vsa1およびアナログ設定電圧Vpa1の更新、設定を行う(ステップS37,S40参照)。従って、MC21は、濃度信号sig1を利用するECU40において、無効化信号sig2によりアナログ指令電圧Vsa1およびアナログ設定電圧Vpa1の更新中および設定中であることを検知することで、例えば、この間に出力される濃度信号sig1を無視するなど、ECU40が適切な処置をとることが可能となる。
なお、本変形形態1において、ステップS37は第2信号出力手段に対応する。
(変形形態2)
次に、実施形態の変形形態2について、図8を参照しつつ説明する。
本変形形態2のNOX検出装置101は、前述した実施形態のNOX検出装置1とは、加算前基準電圧回路OCおよび加算回路ACが無い点で異なり、それ以外は同様である。言い換えると、本変形形態のVs指令回路から出力される基準電圧用アナログ電圧Vsa2がそのまま制御回路CC2の基準電圧となる点で、実施形態と異なる。
そこで、異なる点を中心として説明すると共に、同様の部分の説明は省略または簡略化するが、同様の部分については同様の作用効果を生じる。また、同内容のものには同番号を付して説明する。
図8に、本変形形態2にかかるNOX検出装置101の概略構成を示す構成図を示す。このNOX検出装置101は、実施形態と同様に、NOXセンサ制御回路120とバッファOA5,OA6,OA7からなる。
このNOXセンサ制御回路120のうち、Vs指令回路24(第1所定電圧化回路24b)から出力される基準電圧用アナログ電圧Vsa2は、直接PID回路22に入力され、このPID回路22の基準電圧として用いられる。MC21は、この基準電圧用アナログ電圧Vsa2をPID回路22の基準電圧とすることで、酸素濃度検知セル12の第1端子間電圧Vsが第1所定電圧V1になるように、デジタル指令値Vsd2を算出し、Vs指令回路24に向けて出力する。
この本変形形態2のNOX検出装置101は、実施形態と同様の作用効果を得られる上、加算前基準電圧回路OCおよび加算回路ACがなくした分、NOXセンサ制御回路120の部品点数を低減し安価にできる利点がある。
なお、このNOX検出装置101の動作手順については、実施形態(図4〜図6参照)と同様としても良いし、変形形態1(図7参照)と同様としても良い。
また、本変形形態2において、制御回路CC2は制御手段に対応する。
以上において、本発明を実施形態および変形形態1,2に即して説明したが、本発明は上述の実施形態等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、上述の実施形態および変形形態1,2では、NOXセンサ素子を用いてNOXの濃度を検知するNOX検出装置について例示した。しかし、制御対象となるガスセンサ素子は、NOXセンサ素子に限定されない。例えば、酸素センサセルとポンピングセルを備えるUEGOセンサ(全領域酸素センサ)について適用し、この酸素センサセルを制御対象セルとしても良い。すなわち、酸素センサセルの端子間電圧を所定電圧に保つのに本発明を適用しても良い。また、上述の実施形態および変形形態1,2のNOx検出装置において、基準電圧Vsxの更新およびアナログ設定電圧Vpa1の設定を行うに際して、第1端子間電圧Vsおよび第2端子間電圧Vpが所定の許容範囲を外れるたびに、即座にこれら端子間電圧Vs,Vpが所定電圧V1,V2となるようなリアルタイムな制御(調整)が行えるようにしても良い。
さらに、上述の実施形態および変形形態1,2のNOx検出装置では、第1端子間電圧Vsおよび第2端子間電圧Vpが所定の許容範囲を外れたか否かで、これら端子間電圧Vs,Vpが所定電圧V1,V2となるように制御を行うようにしたが、上記許容範囲の上限値よりも大きく、かつ、下限値よりも小さい上限値および下限値を有する異常検出範囲を設定し、第1端子間電圧Vsないし第2端子間電圧Vpが所定の許容範囲を外れ、かつ、異常検出範囲をも外れたときは、NOxセンサ制御回路20,120に異常が生じたと判定するような処理を加えても良い。
実施形態、および変形形態1にかかるNOX検出装置の概略構成を示す構成図である。 実施形態、変形形態1、および変形形態2にかかるNOX検出装置の回路構成図であり、(a)はVs指令回路の、(b)はVp設定回路の概略構成を示す構成図である。 実施形態、変形形態1、および変形形態2にかかるガスセンサ素子の断面図である。 実施形態、および変形形態2にかかるNOXセンサ制御回路のメインルーチンを示すフローチャートである。 実施形態、変形形態1、および変形形態2にかかるVs指令ルーチンを示すフローチャートである。 実施形態、変形形態1、および変形形態2にかかるVp設定ルーチンを示すフローチャートである。 変形形態1にかかるNOXセンサ制御回路のメインルーチンを示すフローチャートである。 変形形態2にかかるNOX検出装置の概略構成を示す構成図である。
符号の説明
1,101 NOX検出装置(ガスセンサ制御装置)
10 NOXセンサ素子(ガスセンサ素子)
11 第1ポンピングセル
11a 第2固体電解質層
12 酸素濃度検知セル(センサセル)
12a 第1固体電解質層
13 第2ポンピングセル
13a 第3固体電解質層
16 第1測定室
17 基準酸素室(基準雰囲気)
18 第2測定室
19a 第1センサ端子(第1端子)
19b 第2センサ端子(第1端子、第2端子)
19c 第3センサ端子(第2端子)
24a 第1D/A変換器(アナログ化手段)
24b 第1所定電圧化回路(所定電圧化手段)
25a 第2D/A変換器(アナログ化手段)
25b 第2所定電圧化回路(所定電圧化手段)
26 VsVpモニタ回路(取得手段)
40 ECU(出力信号利用装置)
CC1,CC2 制御回路(制御手段)
GM 測定対象ガス
GN 酸素濃度調整済ガス
Ip2 第2ポンプ電流
sig1 濃度信号(第1信号)
sig2 無効化信号(第2信号)
sig3 許可信号
V1 第1所定電圧(所定電圧)
V2 第2所定電圧(所定電圧)
Vs 第1端子間電圧(端子間電圧)
Vp 第2端子間電圧(端子間電圧)
Vsa1 アナログ指令電圧
Vsa2 基準電圧用アナログ電圧(基準電圧)
Vpa1 アナログ設定電圧(アナログ指令電圧)
Vsx 基準電圧
Vsd1 デジタル化第1端子間電圧(デジタル信号化端子間電圧)
Vpd1 デジタル化第2端子間電圧(デジタル信号化端子間電圧)
Vsd2 デジタル指令値
Vpd2 デジタル設定値(デジタル指令値)

Claims (8)

  1. 第1端子と第2端子とを含み、固体電解質体からなる制御対象セルを有するガスセンサ素子であって、上記制御対象セルが活性化した状態において、上記第1端子と上記第2端子との間の端子間電圧が所定電圧となるように制御することにより、測定対象ガス中の所定のガスの濃度検出を行うガスセンサ素子に用いる
    ガスセンサ制御装置であって、
    上記端子間電圧をデジタル信号化して、デジタル信号化端子間電圧を取得する取得手段と、
    上記デジタル信号化端子間電圧を用いてデジタル指令値を算出する指令値算出手段と、
    上記デジタル指令値に基づいてアナログ指令電圧を生成するアナログ化手段と、
    上記アナログ指令電圧に基づいて、上記端子間電圧を上記所定電圧とする所定電圧化手段と、を備える
    ガスセンサ制御装置。
  2. 請求項1に記載のガスセンサ制御装置であって、
    基準電圧に基づいて、前記端子間電圧を前記所定電圧に制御する制御手段を備え、
    前記所定電圧化手段は、
    前記アナログ指令電圧に基づいて、上記制御手段の上記基準電圧を更新する基準電圧更新手段である
    ガスセンサ制御装置。
  3. 請求項1に記載のガスセンサ制御装置であって、
    前記所定電圧化手段は、
    前記アナログ指令電圧に基づいて、前記端子間電圧を前記所定電圧に設定する電圧設定手段である
    ガスセンサ制御装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のガスセンサ制御装置であって、
    前記アナログ指令電圧の変更を、前記制御対象セルが活性化しているときに行う
    ガスセンサ制御装置。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のガスセンサ制御装置であって、
    前記アナログ指令電圧の変更を、所定期間毎に行う
    ガスセンサ制御装置。
  6. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のガスセンサ制御装置であって、
    前記ガスの濃度に関する第1信号を出力する第1信号出力手段と、
    上記第1信号を利用する出力信号利用装置から入力される、前記アナログ指令電圧の変更を許可する許可信号の有無を検知する許可信号検知手段と、を備え、
    前記アナログ指令電圧の変更を、上記許可信号により許可された期間内に行う
    ガスセンサ制御装置。
  7. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のガスセンサ制御装置であって、
    前記ガスの濃度に関する第1信号を、上記第1信号を利用する出力信号利用装置に対して出力する第1信号出力手段と、
    前記アナログ指令電圧の変更中であることを示す第2信号を、上記出力信号利用装置に出力する第2信号出力手段と、を備える
    ガスセンサ制御装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のガスセンサ制御装置であって、
    前記ガスセンサ素子は、
    第1固体電解質体の一方の面が第1測定室に晒され、上記第1固体電解質体の他方の面が基準雰囲気に晒されてなるセンサセルと、
    第2固体電解質体の一部が上記第1測定室に面し、上記センサセルの端子間電圧が第1所定電圧となるように、上記第1測定室に導入される測定対象ガスの酸素を出し入れする第1ポンピングセルと、
    第3固体電解質体の一部が上記第1測定室に連通する第2測定室に面し、自身の端子間電圧に第2所定電圧が印加されることで、上記第2測定室に導入される上記第1ポンピングセルにより処理された後の酸素濃度調整済ガスに含まれるNOxの濃度に応じた電流が流れる第2ポンピングセルと、を有し、
    上記センサセルおよび第2ポンピングセルの少なくともいずれかを前記制御対象セルとしてなるNOXセンサ素子である
    ガスセンサ制御装置。
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