JP4869702B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、主に、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律、略して風営法第2条第1項第7号のぱちんこ屋や同第8号の店舗等の営業に供されるパチンコ機等の遊技機、これらを一般ユーザ向け仕様にした新・中古品等に関する。
この種の遊技機は、所謂大当たりの当否等の遊技者利益に関連する情報を表示上の演出を経て導出する演出装置を備え、例えば特許文献1記載のように、前記演出装置を、画像の表示と背後の透視とを可能にした透過液晶タイプの前方表示器と、その背後に配置する可動式キャラクタ、固定式フィギア等の後方表示器とを組み合わせて構成し、前方表示器による演出、後方表示器による演出、或は両者を組み合わせた演出を可能にしている。
特開2004−97411号公報
しかし、上記のものでは、遊技者は遊技機側から提供される各種演出を単に受身的に享受できるに止まり、遊技の興趣を十分に高めることはできない。とりわけ、遊技者操作の介入余地が本来少ないパチンコ機では、遊技の単調さや退屈感を効果的に排除することはできない。
本発明では、大当たりの当否や、大当たり遊技後の図柄変動時間短縮遊技(以下、時短遊技という)の回数等、遊技者利益に関連する情報を導出する演出場面において、遊技者の操作を介入できる機会を設け、遊技の興趣を十分に高め得る遊技機を提供することを課題とする。
請求項1記載の発明は、図面に例示するように、遊技盤2に備える始動口81,82への入球による始動入賞を契機に遊技者利益に関連する大当たりの当否を所定の図柄変動を経て導出する表示上の演出装置70及びその制御装置CNを具備する遊技機において、前記演出装置70は、画像を表示させる液晶表示部DDと背後を透視又は非透視とする液晶シャッタ部DSとを積層して成り、画像の表示と背後の透視とを可能にした前方演出要素Aと、この前方演出要素Aの背後に配置され、駆動部による実動作を可能にした後方演出要素Bとを含み、前記制御装置CNは、前記液晶シャッタ部DSにより背後を非透視とした表示モード下で行う前記前方演出要素Aによる画像表示演出と、前記液晶シャッタ部DSにより背後を透視した透視モード下で行う前記前方演出要素Aの少なくとも一部を透かした前記後方演出要素Bによる実動作演出とを、前記始動入賞を契機とした前記演出装置70で大当たりの当否を図柄変動を経て導出する当該図柄変動の一つ前の図柄変動でした演出を移動元に、当該図柄変動でする演出を移動先に各定め、大当たりの当否別に移動元から移動先への移動率を定めた演出モードの移行テーブルTL,TH,TVと、前記始動入賞を契機とした前記演出装置70で大当たりの当否を図柄変動を経て導出する演出時、前記移行テーブルに従って、移動元が画像表示演出の場合、大当たり否の外れを導出する時は移動先を実動作演出とする率よりも高率で移動先を画像表示演出とし、大当たりを導出する時は移動先を画像表示演出とする率よりも高率で移動先を実動作演出とし、移動元が実動作演出の場合、大当たり否の外れを導出する時は前記移行テーブルにおいて定める所定の率で移動先を画像表示演出とし、大当たりを導出する時は移動先を実動作演出とする演出切換手段Xと、前記後方演出要素Bによる実動作演出時に遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rの操作をその実動作演出に関与させる遊技者操作介入手段Yとを含む特定事項をもつ。
請求項2記載の発明は、図6、図7、図9に例示するように、前記前方演出要素Aによる画像表示演出は、大当たりの導出演出がされる頻度に差異が生じる低期待度モードD1と中期待度モードD5とを含み、前記移行テーブルに、低期待度モードの画像表示演出と中期待度モードの画像表示演出と実動作演出との3者を移動元及び移動先に定め、且つ、前記3者間の移動率を、中期待度モードの画像表示演出により大当たりが導出される頻度が、実動作演出による場合よりも低いが低期待度モードの画像表示演出による場合よりも高くなるように設定している特定事項をもつ。
請求項記載の発明は、図23、図24に例示するように、前記演出装置70での一演出の途中で、前記前方演出要素Aによる画像表示演出から前記後方演出要素Bによる実動作演出に移行可能としている特定事項をもつ。
請求項記載の発明は、同図23、図24に例示するように、前記演出装置70での一演出の途中で前記前方演出要素Aによる画像表示演出から前記後方演出要素Bによる実動作演出に移行する場合は、この移行がない場合よりも、遊技者利益が大きい大当たりが導出される信頼度を高くしている特定事項をもつ。
請求項記載の発明は、図12〜15又は図39〜41に例示するように、遊技者利益が大きい大当たりの導出後の大当たり遊技中に、遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rの操作に基づいて、前記前方演出要素Aによる画像表示演出と前記後方演出要素Bによる実動作演出とを選択可能にしている特定事項をもつ。
請求項記載の発明は、同図12〜15又は図39〜41に例示するように、前記大当たり遊技中にする前記前方演出要素Aによる画像表示演出又は前記後方演出要素Bによる実動作演出は、大当たり遊技後の遊技状態の有利不利を所定態様で報知するものである特定事項をもつ。大当たり遊技後の遊技状態の有利不利には、時短回数の多い少ない、大当たり当選確率を高めた確率変動遊技に突入するか否か等が含まれる。
請求項記載の発明は、図14、図15、図23、図33等に例示するように、前記制御装置CNは、前記前方演出要素Aによる画像表示演出時、特定条件下で前記遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rの操作をその画像表示演出に関与させる仕様(図14のS84及びS840、図15のS92、図23の分岐2、図33の*1及び*2参照)をも有する特定事項をもつ。
請求項1記載の発明によれば、始動入賞を契機とした演出装置で大当たりの当否を図柄変動を経て導出する演出時、移行テーブルに従って、移動元が画像表示演出の場合、大当たり否の外れを導出する時は移動先を実動作演出とする率よりも高率で移動先を画像表示演出とし、大当たりを導出する時は移動先を画像表示演出とする率よりも高率で移動先を実動作演出とし、移動元が実動作演出の場合、大当たり否の外れを導出する時は前記移行テーブルにおいて定める所定の率で移動先を画像表示演出とし、大当たりを導出する時は移動先を実動作演出とし、後方演出要素による実動作演出時は、遊技者がその実動作演出に介入して該演出に関与できる。このため、遊技の展開に応じて、遊技者は自ら遊技に積極的に参加している感覚が得られ、遊技の興趣を十分に高め得る。
しかも、後方演出要素による実動作演出を経て大当たりが導出される頻度が高く、遊技者は後方演出要素による実動作演出がされることを望みながら遊技することとなり、後方演出要素Bによる実動作演出が一層面白いものとなる。
請求項記載の発明によれば、大当たりへの高期待度モードたる後方演出要素による実動作演出の他に、前方演出要素による画像表示演出に含まれる低期待度モードと中期待度モードとを合わせた3モード以上の演出を楽しむことができ、段階的な遊技の盛り上がり等を演出できる。
請求項記載の発明によれば、一演出の途中で、前方演出要素による画像表示演出から後方演出要素による実動作演出に移行すると、演出にリアルティが現出され、遊技の展開が有利に推移しているとの期待感を効果的に印象づけることができる。
請求項記載の発明によれば、一演出の途中で、前方演出要素による画像表示演出から後方演出要素による実動作演出に移行すると、ガセでは無く真に大当たりが導出される可能性が高いことが知らされるため、遊技者は後方演出要素による実動作演出に移行することを望みながら遊技し、この移行があると大当たりを勝ち取る期待感に熱くなれる。
請求項記載の発明によれば、遊技者利益は大きいが遊技自体は単調な大当たり遊技中に、遊技者操作スイッチの操作に基づいて前方演出要素による画像表示演出と後方演出要素による実動作演出とが選択でき、それぞれの演出を選んで楽しむことができるため、大当たり遊技中の興趣を一層高め得る。
請求項記載の発明によれば、単調な大当たり遊技中に、大当たり遊技後の遊技状態の有利不利が報知されるため、大当たり遊技中の興趣を効果的に高め得る。
請求項記載の発明によれば、前方演出要素による画像表示演出時にも、遊技者操作スイッチによる操作が介入でき、参加型遊技としての興趣を高め得る。
図1は、本発明を適用するパチンコ遊技機1であり、遊技枠10に本体11を開扉可能に支持している。本体11の前面上部には、丸窓12にガラス13を嵌めたフロント扉14を有し、その内方に遊技盤2を備える。本体11の前面下部には、貸球及び賞球を受止める受皿3、遊技盤2に球を打出す発射ハンドル4、効果音等を出音する左右スピーカ51,52を備える。受皿3には、遊技機1に隣接して設置する図示しないカードユニットと連携して球貸しする球貸ボタン310、カード返却ボタン320、遊技中に遊技者操作を関与させる左・中・右計3つの遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rを備える。フロント扉14には、飾りランプ61,62、飾りLED63,64、賞球払出等の各種表示ランプ65,66を具備する。
遊技盤2には、次の1)〜5)の遊技部品を備える。
1)センターユニット7
このユニット7は、額縁形の飾り枠71の中央部に、始動入賞を契機に遊技者利益に関連する大当たりの当否を所定の図柄変動を経て導出する表示上の演出装置70を具備する。この演出装置70は、画像の表示と背後の透視とを併用可能とした前方演出要素Aを含む。この前方演出要素Aは、画像を表示させる液晶表示部DDと、背後を透視又は非透視とする液晶シャッタ部DSとを積層して成る。
2)上始動口81、下始動口82
各始動口81,82への入球による始動入賞一個につき、所定数例えば5個の賞球を払出すと共に、次のア)イ)ウ)に列挙する乱数をそれぞれ独立したソフト又はハード乱数庫から各一つ取得し、後述の主制御部MCのRAMに記憶する。
ア)例えば0〜299の範囲内で高速更新する大当たり抽選用乱数
イ)例えば0〜9の範囲内で高速更新する上限ラウンド抽選用乱数
ウ)例えば0〜20の範囲内で高速更新する時短遊技回数抽選用乱数
尚、下始動口82は、常時は上始動口81により入球不可の状態にあり、普通電動役物に係る電動チューリップの花弁82a,82bが開かれることにより入球可能となる。尚、役物とは入賞を容易にするための特別の装置をいう。普通電動役物は大入賞口以外の入賞口の入口を拡大等するものであり、大入賞口の入口を拡大等する特別電動役物と区別される概念である。
3)特別電動役物に係る大入賞口8
大当たり導出後の大当たり遊技時に手前に開放し、遊技球の入賞を著しく容易にする。1個の入賞につき所定数例えば15個の賞球を払出す。最大30秒の1ラウンドの開放につき、最大10個の入賞を許容し、その間に大入賞口8内の略三分の一の領域に設ける特定領域8Vに球が通過すると、役物を連続して作動させる役物連続作動装置の作動が継続し、1ラウンドの終了により大入賞口8を一旦閉じた後、所定インターバルを経て再度大入賞口8が開かれる。一回の大当たりでは、大当たりとなった始動入賞時に取得した上限ラウンド抽選用乱数が奇数の場合は例えば15ラウンド、偶数の場合は例えば5ラウンドを上限に継続する。
4)普通図柄の変動契機となるゲート9、普通図柄表示装置900
ゲート9への球通過により、大当たり抽選とは別の普通図柄抽選を起動すると共に、7セグメントLED等から成る普通図柄表示装置900上で数字等を変動させ、普通図柄当選に基づく当たり数字等の導出後、電動チューリップの花弁82a,82bを所定仕様例えば最大1秒か最大1個の入賞を限度に開く。
5)その他
入賞1個につき所定数例えば10個の賞球を払出す一般入賞口23〜26、略円形の遊技領域20を区画し且つ発射ハンドル4により打出す球を導くレール21,210、入賞を逃した球を排出するアウト口29を備える。図示は省略したが遊技領域20には独特のゲージに従い、多数の遊技釘が打たれている。
図2に示すように、前方演出要素Aの一の構成部品である液晶表示部DDは、前方から上部偏光板aa、カラーフィルタbb、上部電極cc、液晶dd、下部電極ee、下部偏光板ff、導光板ggを積層して成る。尚、上部偏光板aaと下部偏光板ffとは90度偏光仕様である。前方演出要素Aの他の構成部品である液晶シャッタ部DSは、前方から上部電極hh、ポリマー液晶ii、下部電極jjを積層して成る。
液晶表示部DDの印加電圧を例えば3ボルト、液晶シャッタ部DSの印加電圧を例えば1ボルトとすることにより鮮明な表示モードとなり、遊技盤2の前方から見て、液晶表示部DDに映し出す表示画像を最もはっきりと視認でき、背後の視認は困難となる。一方、液晶表示部DDの印加電圧を例えば1ボルト、液晶シャッタ部DSの印加電圧を例えば3ボルトとすることによりクリアな透視モードとなり、遊技盤2の前方から見て、背後が最もはっきりと視認できる。中間の印加電圧により画像表示と背後の透視との併用が可能となる。
図3に示すように、前方演出要素Aの後方には、左リールBL・中リールBC・右リールBRから成る後方演出要素Bを配置している。各リールBL,BC,BRは各ステッピングモータ76により回転駆動され、それぞれのリールインデックスDIをインデックスセンサ77で検出しながら供給パルスを制御することにより、所定の回転位置で個別に停止が可能である。各リールBL〜BRは、爪嵌合部724,745にて嵌合する分割ハウジング72,740に内装している。
図4に示すように、各リールBL,BC,BRの帯外周には、「赤7」「爆弾」「BAR」「エンブレム」「チェリー」の計5種の図柄が独特の配列に従って14個ずつ描かれている。各リール帯の上端と下端は輪状に結ばれる。
図5は、以上の遊技を制御する制御装置CNを示す。CPU、ROM、RAMを各備える主制御部MC、第1及び第2副制御部SC1,2を備える。主制御部MCには、始動口81,82の入球スイッチ80S、大入賞口8の入球カウントスイッチ8C1、特定領域8Vの球通過スイッチ8C2、ゲート9の球通過スイッチ9S、一般入賞口23〜26の入球スイッチ23〜26S等を入力させている。第1副制御部SC1には、リールBL,BC,BRの各インデックスセンサ77、遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rを入力させている。
主制御部MCから副制御部SC1,SC2側へは、大当たりの当否等、主制御部MCでの各種抽選結果に基づいて生成したコマンドを一方通行的に送信指令しており、副制御部SC1,SC2では、主制御部MCから送信されるコマンドに従った演出制御を受け持っている。主制御部MCでは、送信コマンドで特定される演出時間の経過をタイマ管理し、図柄変動の終了等を擬制認知している。又、副制御部SC1,2相互間は、必要に応じて双方向のデータ送受信を可能にしている。
主制御部MCからは、大入賞口8の開閉用ソレノイドSL1、電動チューリップの花弁82a,82bの開閉用ソレノイドSL2、普通図柄表示装置900を制御している。第1副制御部SC1からは、前方演出要素Aの液晶表示部DD及び液晶シャッタ部DS、後方演出要素Bの各リールBL,BC,BRのステッピングモータ76を制御している。
主制御部MCのCPU,ROM,RAMにより、始動入賞に基づく図柄変動毎に、所定の振分け率に従う移行抽選に基づいて、前方演出要素Aによる画像表示演出と後方演出要素Bによる実動作演出とを切換える変動時切換部X1から成る演出切換手段Xを構築している。第1副制御部SC1のCPU,ROM,RAMにより、大当たり遊技中に、遊技者操作スイッチ3L〜3Rの操作に基づいて、前方演出要素Aによる画像表示演出と後方演出要素Bによる実動作演出とを任意選択する大当たり遊技中切換部X2から成る演出切換手段X、並びに、前記切換部X1又はX2に基づく後方演出要素Bによる実動作演出時に遊技者操作スイッチ3L〜3Rの操作をその実動作演出に関与させる遊技者操作介入手段Yを構築している。第2副制御部SC2からは、スピーカ51,52及びランプ類61〜66を制御している。
図6は、前方演出要素Aによる図柄変動時の画像表示演出の一つであって、大当たりが導出される頻度の低い低期待度の1ライン液晶モードD1を示す。液晶表示部DD全域の印加電圧は3ボルト、液晶シャッタ部DS全域の印加電圧は1ボルトとした鮮明な表示モード下、後方演出要素Bは見えない。始動入賞に基づいて、液晶表示部DD上で航海風景動画と共に左・中・右図柄DL,DC,DRを縦スクロールさせ、大当たり導出時は中央に同じ図柄を三つ揃いさせ、外れ導出時は三つ揃いさせない。
F1,F2は固定表示領域を形成するフレームである。SDは風営法関連法規でいう特別図柄表示装置であり、演出用の前記図柄DL,DC,DRの変動はこの特別図柄表示装置SDの変動と整合している。H1〜H4は、先の始動入賞に基づく図柄変動が終わらないうちに新たに始動入賞が生じたことを最大4個まで記憶する保留球表示部である。
図7は、前方演出要素Aによる図柄変動時の画像表示演出の一つであって、大当たりが導出される頻度が1ライン液晶モードD1よりも高い中期待度の5ライン液晶モードD5を示す。同じく後方演出要素Bは隠れて見えない。始動入賞に基づいて、液晶表示部DD上に、前記リールBL,BC,BRと同じ図柄配列をもつリール帯画像AL,AC,ARをエンドレスに縦スクロールさせ、大当たり導出時は中央ラインA1、上下ラインA2,A2、一対の対角ラインA3,A3の計5本の何れか一ラインに同じ図柄を三つ揃いさせ、外れ導出時は三つ揃いさせない。
図8は、後方演出要素Bによる図柄変動時の実動作演出であって、大当たりが導出される頻度が最も高い高期待度のドラムモードBDを示す。前方演出要素Aは、枠状の常時表示領域DFを残して、リール窓相当部分DWの液晶表示部DDの印加電圧を1ボルト、同部分の液晶シャッタ部DSの印加電圧を3ボルトとしたクリアな透視モード下、各リールBL,BC,BRをはっきりと見せる。併せて、常時表示領域DFに遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rでリール停止を促すメッセージを表示させる。
左スイッチ3Lは左リールBLの、中スイッチ3Cは中リールBCの、右スイッチ3Rは右リールBRの各ストップボタンを構成する。ストップ操作から例えば最大4コマの所定コマ滑りを許容し、大当たり当選時は中央ラインB1、上下ラインB2,B2、対角ラインB3,B3何れか一ラインに例えば「赤7」の三つ揃いの成立が許され、外れ時はその成立が回避される。大当たり当選時でも操作タイミングが悪く、いわゆる目押しに失敗すると、図柄は揃わないが、この場合、当該変動演出の後半にて5ライン液晶モードD5に戻し、自動的に三つ揃いを導出させる補填がされる。
図9に示すように、上記3つのモードD1,D5,BDは、主制御部MCのROMに定義する遊技状態別の移行テーブルTL,TH,TVに従って切換わる。0〜299の大当たり抽選用乱数範囲に一つの当選数値を設けた通常遊技で外れた場合、通常時外れの移行テーブルTLが参照される。大当たり遊技後に一律的に突入され、当選数値を10個に増して当選確率を10倍に高めた確率変動(以下、確変という)遊技で外れた場合、確変時外れの移行テーブルTHが参照される。通常時及び確変時に大当たりに当選した場合、大当たり時の移行テーブルTVが参照される。尚、確変遊技は毎回の図柄変動ごとにする転落抽選により不定期に解除され、通常遊技の低い当選確率に戻る。
当該図柄変動を起動させる直前、即ち一つ前の図柄変動のモードを移動元とし、例えば0〜99の範囲で更新するモード移行抽選用乱数の取得値に応じて何れかのモードに移動させる。移動先が移動元と同じ場合はモードの滞在となる。大当たりのいわゆる連荘の期待が高まる確変時は、通常時よりも5ライン液晶モードD5及びドラムモードBDの継続ゲーム数及びモード比率が高まるよう、移動先の振分け率を変えている。大当たり当選時は、移動元が1ライン液晶モードD1なら殆どの場合、移動元が5ライン液晶モードD5でも比較的高い割合でドラムモードBDに移動する。従って、大当たりの導出演出はドラムモードDBに集中し、5ライン液晶モードD5からは時々、1ライン液晶モードD1からは稀に大当たりが導出される。
図10に主制御部MCでの制御手順を示す。保留球を含めた始動入賞の記憶がある場合(S1)、始動入賞時に取得した大当たり抽選用乱数、上限ラウンド抽選用乱数、時短遊技回数抽選用乱数を当選数値等と比較する抽選をし(S2)、その結果をRAMに記憶する(S3)。時短遊技回数は、時短遊技回数抽選用乱数の取得値が例えば0なら0回、1〜3なら30回、4〜6なら40回、7〜9なら50回、10〜12なら60回、13〜15なら70回、16〜18なら80回、19なら90回、20なら100回となる。
尚、時短遊技では、演出装置70での図柄変動の序盤でする高速変動時間を総じて短くすると共にいわゆるガセのリーチ演出を少なくし、保留球の消化を促して保留上限を超えて抽選対象外となるムダ始動入賞数を少なくし、且つ、普通図柄表示装置900での普通図柄の変動時間も短縮して、電動チューリップの花弁82a,82bの開放頻度を高め、少ない遊技球の消費で有効な始動入賞を増やせるようにしている。これにより、いわゆる玉持ちのよい有利な状況下で数多くの大当たり抽選を受け得る。
大当たりの当否判別(S41)、確変遊技判別(S42)を経て、通常遊技時の外れ時は通常時外れ移行テーブルTLによる移動先モードの決定を含む変動態様決定処理(S5L)を、確変遊技時の外れ時は確変時外れ移行テーブルTHによる移動先モードの決定を含む変動態様決定処理(S5H)を、大当たり当選時は大当たり時移行テーブルTVによる移動先モードの決定を含む変動態様決定処理(S5V)を各行い、副制御部SC1側に指令する変動態様を決定する。
確変遊技時の外れ時は、転落確率を例えば15/977とした転落抽選用乱数に基づく転落抽選を経て(S6)、転落なら確変遊技を解除する(S8)。通常遊技時、確変遊技時何れも、外れの場合は、決定した外れ変動態様に基づく変動コマンドを副制御部SC1側に送信してこの送信コマンドに対応した演出時間の経過をタイマ管理する外れ変動演出の後(S9)、外れの一演出を終える。
大当たりの場合は、決定した大当たり変動態様に基づく変動コマンドを副制御部SC1側に送信してこの送信コマンドに対応した演出時間の経過をタイマ管理する大当たり変動演出の後(S10)、大入賞口8を開く大当たり遊技(S11)を経て、確変遊技状態への移行を一律的にセットし(S12)、先の時短遊技回数抽選で決定した時短遊技回数をセットし(S13,S14)、大当たり当選の一連の演出を終える。
図11に示すように、S5L,S5H,S5Vで呼び出される変動態様決定処理のサブルーチンでは、移動元の演出モードの記録を読出し(S51)、図9に示した各テーブルに従って移動先の演出モードを決定し(S52)、リーチ演出種別等を含めた変動態様を決定している(S53)。
図12に示すように、大当たり遊技時、第1副制御部SC1では、主制御部MCから大当たり遊技の開始が知らされると(S15)、表示モード下の演出装置70に1ラウンド表示と共にキャラクター選択画面を出す(S16)。左スイッチ3Lを押して左の男の子「海童くん」を選択するか、右スイッチ3Rを押して右の副船長を選択すると、3ラウンド以降に透視モード下の表示装置70で後方演出要素BのリールBL,BC,BRによるスロットゲームが楽しめ、中スイッチ3Cを押して中央の女の子を選択すると、3ラウンド以降に表示モード下の表示装置70で前方演出要素Dの画像表示による宝箱ゲームが楽しめる。
スロットゲームも宝箱ゲームも、既に決定された大当たり遊技後の時短遊技回数を蓄積可能なポイントとして報知する演出である点は共通する。「海童くん」選択時は、揃えるべき図柄を完全には告知しないガセ予告ありの上級者向けの疑似パチスロ機仕様に、副船長選択時は、完全告知型の中〜初級者向け疑似パチスロ機仕様にしている。女の子選択による宝箱ゲームは、目押しに自身のない初心者向けの3択仕様である。
キャラクターの選択操作がされると(S17,S18)、選択されたキャラクターの表示画面に変わる(S19)。1ラウンドの開始から5秒以内にキャラクターの選択操作がない場合(S20)、第1副制御部SC1が自動的に選んだキャラクターが表示される(S21)。主制御部MCより1ラウンドの終了が知らされると(S22)、2ラウンド表示と共に選択キャラクターに応じてスロットゲーム又は宝箱ゲームの説明画面を出し(S23)、主制御部MCより2ラウンドの終了が知らされると(S24)、選択キャラクターに応じてスロットゲーム処理又は宝箱ゲーム処理に移行させる(S60,S80)。
図13に示すように、スロットゲーム処理では、3ラウンドの開始後(S61)、ラウンド表示後に演出装置70を透視モードに変えてリールBL,BC,BRを回転させる(S62)。獲得ポイントを表示させるべく(S63)、各スイッチ3L,3C,3Rを押すと(S64)、最大4コマ滑りを許容しつつ、決定された時短遊技回数の範囲内での図柄の並びが達成されるよう対応するリールBL,BC,BRが停止される(S65)。決定された時短遊技回数が30回なら、50回に対応する「赤7」や40回に対応する「BAR」の三つ揃いは回避される。
全リールBL,BC,BRが停止すると(S66)、演出装置70が表示モードに変わって停止出目に基づく獲得ポイントが表示される(S67)。3ラウンドの開始から10秒以内に全リールの停止がない場合(S68)、回転中のリールが自動停止されてその自動停止出目に基づく獲得ポイントが表示される(S69)。
3ラウンド終了後(S70)、S62〜S69のスロットゲームを4〜5ラウンドでも行い、獲得ポイントを蓄積表示する(S600)。このとき、上限ラウンド抽選で15ラウンドが選ばれていた場合、例えば5ラウンドのスロットゲームにおいて、停止操作タイミングに拘わらず且つ4コマを超える滑りも許容し、「エンブレム」を強制的に三つ揃いさせ、ラウンド継続上限が15ラウンドに昇格したかのような演出を入れる。又、上限ラウンド抽選で5ラウンドが選ばれていた場合、4ラウンド終了時点で獲得ポイントが決定された時短遊技回数に達していない場合、5ラウンドのスロットゲームにおいて、停止操作タイミングに拘わらず且つ4コマを超える滑りも許容し、獲得ポイントが不定の「爆弾」を強制的に三つ揃いさせ、ポイント調整のための演出を入れる。
5ラウンド終了後(S71)、上限ラウンド抽選で5ラウンドが選ばれていて15ラウンドへの昇格がない場合(S72)、表示モード下で演出装置70に大当たり遊技終了画面を出し(S73)、続いて、5ラウンドまでの獲得ポイントに基づく時短回数を表示し(S74)、大当たり遊技演出処理を終える。
上限ラウンド抽選で15ラウンドが選ばれていて15ラウンドへの昇格がある場合、表示モード下で演出装置70にその祝福画面を出した後(S75)、S62〜S69のスロットゲームを6〜15ラウンドでも行い、獲得ポイントを蓄積表示する(S700)。尚、14ラウンド終了時点で獲得ポイントが決定された時短遊技回数に達していない場合、15ラウンドのスロットゲームにおいて、停止操作タイミングに拘わらず且つ4コマを超える滑りも許容し、獲得ポイントが不定の「爆弾」を強制的に三つ揃いさせ、ポイント調整のための演出を入れる。15ラウンド終了後(S76)、表示モード下で演出装置70に大当たり遊技終了画面を出すと共に(S77)、15ラウンドまでの獲得ポイントに基づく時短回数を表示し(S78)、大当たり遊技演出処理を終える。
図14に示すように、宝箱ゲーム処理では、3ラウンドの開始後(S81)、ラウンド表示と共に宝箱選択画面を表示させる(S82)。左・中・右何れかの宝箱を開封すべく(S83)、対応するスイッチ3L,3C,3Rを選んで押すと(S84)、選択した宝箱が開封されて獲得ポイントが表示される(S85)。3ラウンドの開始から5秒以内に選択がない場合(S86)、自動的に選択された宝箱が開封されて獲得ポイントが表示される(S87)。
3ラウンド終了後(S88)、4ラウンド表示と共に再び宝箱選択画面を表示させる(S820)。左・中・右何れかの宝箱を開封すべく(S830)、対応するスイッチ3L,3C,3Rを選んで押すと(S840)、選択した宝箱が開封されて獲得ポイント及び合計ポイントが表示される(S850)。4ラウンドの開始から5秒以内に選択がない場合(S860)、自動的に選択された宝箱が開封されて獲得ポイント及び合計ポイントが表示され(S870)、4ラウンドの終了を待つ(S89)。
図15に示すように、続いて、5ラウンド表示と共に今度は操舵輪ルーレットゲームの画面を表示させる(S90)。ルーレットを回して止め、上限ラウンド抽選で15ラウンドが選ばれていて15ラウンドに昇格するのか、5ラウンドが選ばれていてスカかの何れかの結果を導出すべく(S91)、何れかのスイッチ3L,3C,3Rを押す(S92)。すると、ルーレットゲームが実行され、針が示す停止位置ラベルによりその結果が表示される(S93)。5ラウンドの開始から5秒以内にスイッチ操作がない場合(S94)、自動的にルーレットゲームが実行されて結果が表示される(S95)。
5ラウンド終了後(S96)、15ラウンドへの昇格がないスカの場合(S97)、大当たり遊技終了画面及び5ラウンドまでの獲得ポイントに基づく時短回数を表示し、大当たり遊技演出処理を終える(S98,S99)。
15ラウンドへの昇格がある場合、祝福画面を出した後(S100)、S82〜S87の宝箱ゲームを6〜15ラウンドでも行い、獲得ポイントを蓄積表示し(S900)、15ラウンド終了後(S101)、大当たり遊技終了画面を出すと共に(S102)、15ラウンドまでの獲得ポイントに基づく時短回数を表示し(S103)、大当たり遊技演出処理を終える。
尚、上記実施例では、大当たり遊技終了画面を出した後、獲得ポイントに基づく時短回数を表示したが、大当たり遊技終了時点では獲得ポイント数だけ表示し、1回ないし数回図柄変動した後あるいは時短遊技終了時に、決定されていた時短回数を表示するようにし、何回の時短回数が得られたのかという期待感を継続させるようにしてもよい。又、上記実施例では、後方演出要素Bによる実動作演出時、全リールBL,BC,BRを視認可能としたが、3つのうちの1つ又は2つのみ視認可能としてもよい。例えば、第1、第2番目の停止図柄は液晶表示器DD上で自動的に導出し、第3番目の停止図柄を導出すべきリールのみを視認可能にして、目押し操作が行えるようにしてもよい。
更に、上記実施例では、演出装置70での演出毎すなわち一の始動入賞に基づく図柄変動毎にするモード移行抽選に基づいて、前方演出要素Aによる画像表示演出と後方演出要素Bによる実動作演出との間を相互に移行可能としたが、次の実施例2以下で説明するように、演出装置70での一演出の途中すなわち一の始動入賞に基づく図柄変動の途中で、前方演出要素Aによる画像表示演出から後方演出要素Bによる実動作演出に移行可能としてもよい。
図16は、実施例2に係るパチンコ遊技機1であり、遊技枠10に本体11を開扉可能に支持している。本体11の前面上部には、丸窓12にガラス13を嵌めたフロント扉14を有し、その内方に遊技盤2を備える。本体11の前面下部には、貸球及び賞球を受止める上皿31、内方で溢れた球を受止める下皿32、遊技盤2に球を打出す発射ハンドル4、効果音等を出音する左右スピーカ51,52を備える。上皿31には、遊技中に遊技者操作を関与させる左・中・右計3つの押しボタン式の遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rを備える。33,34は凸状のスイッチ間セパレータである。フロント扉14には、装飾や各種状態表示に用いるランプ類61〜65を備える。
遊技盤2には、次の1)〜6)の遊技部品を備える。
1)センターユニット7
このユニット7は、飾り枠71の中央部に、次記始動口81,82への始動入賞を契機に遊技者利益に関連する大当たりの当否を所定の図柄変動を経て導出する表示上の演出装置70を具備する。この演出装置70は、動画の表示と背後の透視とを併用可能とした前方演出要素Aと、駆動部による実動作を可能にした後方演出要素Bとを含む。前方演出要素Aは、動画及び静止画を表示させる透過液晶表示板Dと、背後を透視又は非透視とするシャッタ板Sと、導光板V等を積層して成る。後方演出要素Bは、遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rの操作に対応して個別に停止される左・中・右3本の回転リールBL,BC,BRから成る。
2)上始動口81、下始動口82
上始動口81への入球による始動入賞一個につき所定数例えば3個の賞球を、下始動口82への入球による始動入賞一個につき所定数例えば4個の賞球を各払出すと共に、例えば4個の保留球の上限を超えない範囲内で何れかの始動入賞一個につき、次のア)〜ウ)に列挙する乱数をソフト又はハード乱数庫から各一つ取得し、後記主制御部MCのRAMに記憶する。尚、イ)ウ)の乱数は共用してもよい。
ア)例えば0〜335の範囲内で高速更新する大当たり抽選用乱数
イ)例えば0〜100の範囲内で高速更新する上限ラウンド抽選用乱数
ウ)例えば0〜100の範囲内で高速更新する時間短縮遊技回数抽選用乱数
尚、下始動口82は、常時は上始動口81により入球不可の状態にあり、普通電動役物に係る電動チューリップ820の花弁82a,82bが開かれることにより入球可能となる。尚、役物とは入賞を容易にするための特別の装置をいう。普通電動役物は大入賞口以外の入賞口の入口を拡大等するものであり、大入賞口の入口を拡大等する特別電動役物と区別される概念である。
3)特別電動役物に係る大入賞口8
大当たり導出後の大当たり遊技時に手前に開放し、遊技球の入賞を著しく容易にする。入賞一個につき所定数例えば15個の賞球を払出す。最大例えば30秒の1ラウンドの開放毎に、最大例えば9個の入賞を許容する。1ラウンドの終了により大入賞口8は一旦閉じ、1〜2秒の所定インターバルを経て再度開かれる。一回の大当たりでは、大当たりとなった始動入賞時に取得した上限ラウンド抽選用乱数に応じて、例えば70/101の振分け率で15ラウンド、23/101の振分け率で5ラウンド、8/101の振分け率で2ラウンドを各上限に継続する。
4)普通図柄の変動契機となるゲート9
ゲート9への球通過により、上記列挙の乱数とは別の普通図柄抽選用乱数を取得し、主制御部MCのRAMに記憶する。大当たり遊技後に突入する時間短縮遊技(以下、時短という)時は例えば1秒、時短時でない通常時は例えば30秒にわたる普通図柄の変動後、その当選が導出された時は、電動チューリップ820の花弁82a,82bを所定態様で開放させる。例えば、時短時は1.6秒の開放を3回繰り返し、通常時は0.3秒の開放を1回だけする。一の普通図柄の当選に基づく開放動作は、最大例えば10個の入賞がある時点で打ち切れられる。
5)7セグメントLED表示ボード90
演出装置70上での図柄変動とリンクして大当たり関連の特別図柄を変動表示させる3個の特別図柄表示器C,F,G、特別図柄の変動待ちの保留球数を表示させる特図保留数表示器H、普通図柄を変動表示させる普通図柄表示器I、普通図柄の変動待ちの保留通過球数を表示させる普図保留数表示器J、大当たり遊技時のラウンド回数を表示させる2個のラウンド回数表示器K,M、大当たり遊技後の時短回数を表示させる3個の時短回数表示器N,Q,Tを備える。
時短回数は、大当たりとなった始動入賞時に取得した時間短縮遊技回数抽選用乱数に応じて、例えば73/101の振分け率で100回、各4/101の振分け率で90,80,70,60,50回、各2/101の振分け率で40,30,20,10回継続する。大当たり遊技の上限ラウンドに2ラウンドが選ばれた場合は、時短回数は一律100回となる。尚、大当たり遊技後は、一律的に、例えば通常時は1個であった当選数値を7個に増して当選確率を7倍に高めた確率変動(以下、確変という)遊技に突入し、この確変遊技は始動入賞に基づく図柄変動毎にする転落抽選により転落が選択されてしまうと、不定期に解除され、通常時の低い当選確率に戻る。
6)その他
入賞1個につき所定数例えば13個の賞球を払出す一般入賞口23〜26、略円形の遊技領域20を区画し且つ発射ハンドル4により打出す球を導くレール21、球止め22、入賞を逃した球を排出するアウト口29を備える。図示は省略したが遊技領域20には独特のゲージに従い、多数の遊技釘が打たれている。
図17に示すように、各回転リールBL,BC,BRの外周部に巻くリール帯LBには、「チェリー」「BAR」「爆弾」「赤7」「エンブレム」の計5種の図柄が独特の配列に従って14個ずつ描かれている。各リール帯LBの上端と下端は輪状に結ばれる。各リール帯LBの上下に連続した3個の図柄、3リールについて計9個の図柄が演出装置70の正面に停止表示されることになる。この9個の正面表示図柄の停止パターンは、後述する特定の演出時において、大当たり抽選の当否結果及びその当否結果の導出時に抽選処理により選択する演出態様、遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rの操作タイミング等で決まる。
図18に示すように、前方演出要素Aは、飾り枠71の奥に配置する箱形ハウジング72に液晶ユニットケース73を介して支持している。後方演出要素Bの各回転リールBL,BC,BRは、箱形ハウジング72の後ろに取付けるリールハウジング74内の部品基板75に実装する各ステッピングモータ76に直結している。部品基板75には、リールインデックスDIを検出するセンサ77、上・中・下3図柄分の正面表示図柄を内側から照らす上・中・下各段2個づつの計6個のリールバックライトb1〜b6のプリント基板78、及びバックライトリフレクタ79をも実装している。
700は、後方演出要素Bにおける9個の正面表示図柄を見込むワイドな矩形の表示部Wに対応させた開口をもつ照明リフレクタケースである。その内側の先広がりした上・下リフレクタ壁701,702には、冷陰極管iに透明保護チューブjを被せた補助ライトL1,L2を臨ませている。上・下リフレクタ壁701,702と、左・右のリフレクタ壁703,704とにより光のダクトを形成している。各補助ライトL1,L2は、箱形ハウジング72に一体化するホルダー721,722に保持させている。
720は、照明リフレクタケース700に連続する箱形ハウジング72側の開口、730は、液晶ユニットケース73の裏面に貼る透明保護膜である。731,732は、液晶ユニットケース73側の上・下リフレクタ壁であり、左・右のリフレクタ壁733,734と共に光のダクトを形成している。
前方演出要素Aは、後方演出要素Bの表示部Wに対向する部分を正面から見て矩形の開口から成る空所Oとした矩形ドーナツ形の透明な導光板V、この導光板Vの上側方及び下側方に配置する冷陰極管から成る上・下のエッジライトE1,E2、導光板V及び空所Oの前方を覆うポリマー分散液晶(PDLC)等から成る矩形のシャッタ板S、これとほぼ同じ大きさをもち、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜を用いて画像表示をさせる透過液晶表示板Dを備える。空所Oを設けるのは、シャッタ板Sを透過させて後方演出要素Bによる実動作演出を見せるとき、その表示部Wを明確に視認できるようにするためである。
空所Oに臨む導光板Vの肉厚方向の上・下界面には、エッジライトE1,E2からの入射光を後方に反射させる30〜45度程度の所定傾斜角をもつ傾斜部aを設けている。このため、導光板Vの後面の面積は、内方に見込む空所Oの面積が小さいことにより、前面側よりも大きい。
矩形ドーナツ形の導光板Vの後面には、エッジライトE1,E2の入射光を肉厚内で乱反射させる微小なドット又は溝から成る乱反射部dを高密度に一体形成している。また、導光板Vの後面には、前面の小面積側の矩形ドーナツと同じ平面形状の白色発泡ペットシート等から成る反射板Rを積層しており、反射板Rが積層されない部分となる導光板Vの後面における傾斜部aの投影部分に、反射率を他の後面部分よりも低下させた反射抑制部bを形成している。これにより、傾斜部aで後方に反射させた光を減衰させ、シャッタ板Sを非透過で使用して透過液晶表示板Dで動画等の画像を表示させるとき、後方演出要素Bにおける表示部Wの矩形の輪郭が背景に写るのを低減している。
矩形ドーナツ形の導光板Vの前面には、後面の大面積側の矩形ドーナツと同じ平面形状の拡散板Uを積層している。拡散板Uは、乳白色系の2枚の拡散シートU1,U2にプリズムシートPをサンドイッチした3層構造である。こうして、反射抑制部bの前方を含めて拡散板Uを積層することにより、シャッタ板Sを非透過で使用して透過液晶表示板Dで動画等の画像を表示させるとき、後方演出要素Bにおける表示部Wの矩形の輪郭をぼかし、該輪郭が背景に写るのを一層効果的に低減している。
eはエッジライトE1,E2のランプリフレクタ、fは導光板Vの後面及び側面に臨む金枠、gは矩形額縁状のインナーフレーム、hはインナーフレームgに嵌合するアウターフレームである。SPは、金枠fの裏面に貼り付け、液晶ユニットケース73との間で光が漏れるのを低減するクッション性のあるスペーサである。710は矩形の透明外板である。
図19に示すように、導光板Vの非エッジライト部分の側面には、インナーフレームgへの支持片Vgの部分を含めて、貼り付け面側をも白色としたエッジテープETを貼り、導光板Vの側方から光が漏れるのを低減している。
尚、シャッタ板Sは、液晶分子を含むポリマー層を透過液晶表示板Dの各画素に対応する数の透明電極が形成されている一対のガラス基板により挟んだ構成となっている。一対のガラス基板の電極に充分な電圧が印加されると、液晶分子はポリマーの厚み方向に沿って整列し、リールバックライトb1〜b6や補助ライトL1,L2から入射した光がシャッタ板Sを通過する。遊技者は、透過液晶表示板D及び透明外板710を透かして後方の実物の回転リールBL,BC,BRを視認することができる。
一方、前記一対のガラス基板の電極に電圧が印加されていない状態では、ポリマー層内の液晶分子の向きがランダムになり、リールバックライトb1〜b6や補助ライトL1,L2から入射した光がシャッタ板S内で拡散する。この拡散光は、透過液晶表示板Dに対するバックライトとなり、透過液晶表示板Dの画像を鮮明に視認できるが、実物の回転リールBL,BC,BRは視認できない状態になる。
又、前記一対のガラス基板の電極に電圧が印加されているが、液晶分子を完全に整列させるだけのパワーの電圧が与えられていない場合には、透過液晶表示板D及び透明外板710を透かして、実物の回転リールBL,BC,BRを鮮明に視認することはできなくなる。しかし、ある程度以上の電圧を印加することによって回転リールBL,BC,BRの図柄等を透過液晶表示板Dの画像を透かして視認できる表示を行うことが可能になる。
ところで、シャッタ板Sの電圧印加時(透過状態)の視野角はその前方に配置されている透過液晶表示板Dの視野角より小さいことが望ましい。これにより、実物の回転リールBL,BC,BRによる演出時に、隣の遊技機で遊技している遊技者から回転リールBL,BC,BRが見えなくなるので、遊技者は回転リールBL,BC,BRを停止させるのに集中することができる。
図20は、遊技機の制御装置CNを示す。CPU、ROM、RAMを各備える主制御部MC、第1及び第2周辺制御部SC1,2を備える。主制御部MCには、上始動口81の入球スイッチ81S,下始動口82の入球スイッチ82S、大入賞口8の入球スイッチ8S、ゲート9の球通過スイッチ9S、一般入賞口23〜26の入球スイッチ23S〜26S等を入力させている。第1周辺制御部SC1には、回転リールBL,BC,BRの各インデックスセンサ77、遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rを入力させている。
主制御部MCから周辺制御部SC1,SC2側へは、大当たりの当否等、主制御部MCでの各種抽選結果に基づいて生成した演出コマンドを一方通行的に送信指令しており、周辺制御部SC1,SC2では、主制御部MCから送信されるコマンドに従った演出制御を受け持っている。主制御部MCでは、送信コマンドで特定される演出時間の経過をタイマ管理し、図柄変動の終了等を擬制認知している。又、周辺制御部SC1,2相互間は、必要に応じて双方向のデータ送受信を可能にしている。
主制御部MCからは、大入賞口8の開閉用ソレノイドSL1、電動チューリップの花弁82a,82bの開閉用ソレノイドSL2、7セグメントLED表示ボード90上の各種表示器を制御している。第1周辺制御部SC1からは、透過液晶表示板D、シャッタ板S、エッジライトE1,E2、補助ライトL1,L2、リールバックライトb1〜b6、回転リールBL,BC,BRの各ステッピングモータ76を制御している。
第1周辺制御部SC1のCPU,ROM,RAMにより、主制御部MCから特定の演出コマンドを受信したとき、演出装置70での大当たりの当否結果の導出途中で、回転リールBL,BC,BRの実動作を模した模擬回転リールを透過液晶表示板Dに表示させる模擬動画演出から、シャッタ板Sを透過にして回転リールBL,BC,BRの実動作を視認させる実動作演出に切換える演出切換手段X、回転リールBL,BC,BRによる実動作演出時、遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rをその実動作演出に関与させる遊技者操作介入手段Yを構築している。
前記特定の演出コマンドは、遊技機の固有名称に因んで名付けた「海童チャンス」と称する発展型の長期の演出を出現させるものであって、主制御部MCでの抽選処理により、大当たりの当選導出時には高い振分け率で選択され、大当たりに非当選の外れ導出時にはガセとして低い振分け率で選択される。外れ導出時は振分け率こそ低いが、大当たりの導出よりも外れの導出の方が数多くされるため、全体として、「海童チャンス」は遊技中に適度な頻度で出現する。
第1周辺制御部SC1のCPU,ROM,RAMには、模擬動画演出から回転リールBL,BC,BRによる実動作演出への切換え途中に、シャッタ板Sを徐々に透かして回転リールBL,BC,BRの視認性を徐々に強める過渡演出手段Zをも構築している。
図21に示すように、一つの始動入賞に対応して演出装置70でされる大当たりの当否結果の導出演出は、シャッタ板Sを非透過とした表示モード下、透過液晶表示板Dに映し出す航海風景に重ねた左・中・右図柄画像DL,DC,DRの縦スクロールによる全図柄変動から始まる。大当たりの当選確率は1/336と低いため、比較的多くの場合は、左、右、中の順番で図柄画像DL,DR,DCが停止した後、中央には三つ揃いは成立せず、変動開始から数秒後に外れが導出される。順番的に先に停止される左右の図柄画像DL,DRが二つ揃うと、キャラクターの登場や背景の変更等を交えながら、中図柄画像DCの確定に期待をつなぐリーチ演出に発展する。
図22に示すように、「海童チャンス」に突入する場合は、全図柄変動の後、背景が暗くなり、左右の図柄画像が揃って、リーチ表示がされ、キャラクターの登場と共に画面がフラッシュし、海童チャンスの突入表示がされる。これに続いて、背景に大海原が表示され、その海が二つに割れ、割れた海から模擬回転リールが登場してくる経過をたどる。
図23に示すように、割れた海から現れた模擬回転リールAL,AC,ARが画面に大きく映し出されると、遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rの操作を促すナビ表示がされる。この後、後方の実物の回転リールBL,BC,BRが常に出現するとは限らず、特に大当たりに非当選の外れ時にガセで選択された「海童チャンス」時には、模擬回転リールAL,AC,ARのリール帯を見易く展開した画像上のリール(例えば図7のような画像)のまま遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rの操作でその画像上のリールを止める演出に発展する場合もある。
すなわち、「海童チャンス」において、模擬回転リールAL,AC,ARのまま遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rの操作を関与できる場合は、実物の回転リールBL,BC,BRが出現して遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rの操作を関与できる場合よりも大当たりの信頼度が低く、逆に、実物の回転リールBL,BC,BRが出現して遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rの操作を関与できる場合は、模擬回転リールAL,AC,ARのまま遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rの操作を関与できる場合よりも大当たりの信頼度が高い。
図24に示すように、「海童チャンス」において遊技者が最も熱くなる発展演出では、模擬回転リールAL,AC,ARの表示から、シャッタ板Sを透過にし、9図柄分の正面表示図柄に対応する表示部Wの視界を開き、後方の実物の回転リールBL,BC,BRを出現させる。動画が本物に突然進化し、大当たりの期待感がいやおうにも高まる。遊技者は、遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rにより自ら大当たりを勝ち取る期待感に熱くなる。この切換えがされる際、模擬回転リールAL,AC,ARと回転リールBL,BC,BRは同じ速度で同期して回転している。図柄の位置は多少ずれていてもよい。
例えば2〜3コマの所定引込み許容コマ数の範囲内で所謂目押しが適正にされ、上段ライン、中段ライン、下段ライン、右下がり対角ライン、右上がり対角ラインの何れかに「赤7」か「BAR」を三つ揃いで停止させることができると大当たりとなる。ただし、例えば「BAR」の三つ揃いの成立を許可するBARの出現出目フラグが選択されている場合、「赤7」に対する目押しが適正にされたとしても、所謂蹴飛ばし制御が働き、「赤7」の方を揃えることはできない。尚、表示部Wの外側は、透過液晶表示板Dに映し出す画像フレームが表示され、停止操作が可能な残り時間等が表示される。
図25に示すように、左操作スイッチ3Lの操作に応じて左回転リールBLが停止し、中操作スイッチ3Cの操作に応じて中回転リールBCが停止する。尚、残り時間がなくなると、回転中の回転リールがあっても、タイムアップ時の停止タイミングで、回転中の回転リールは適宜自動停止される。
図26に示すように、例えば右操作スイッチ3Rの目押しに失敗したような場合、右回転リールBRが停止した後、上段ライン、中段ライン、下段ライン、右下がり対角ライン、右上がり対角ラインの何れにも「赤7」又は「BAR」の三つ揃いは成立せず、外れが表示される。
図27に示すように、図26に引き続いて、シャッタ板Sを非透過にした表示モード下、画像扉が閉まり、キャラクターがカットインし、再び画像扉が開いて、後方の回転リールBL,BC,BRを視認させ、表示と透過の併用モード下で残念の表示を出す。大当たりに非当選の外れの場合、ここで「海童チャンス」の演出が終了する場合がある。又、大当たり当選時及び一部の外れの場合、表示と透過の併用モード下で再びキャラクターをカットインさせ、回転リールBL,BC,BRを再回転させて、停止操作を促した後、図24と同様にシャッタ板Sを完全に透過にした透過モード下、回転リールBL,BC,BRの停止操作を再度可能にする。
図28に示すように、大当たり当選時でも1回のみの停止操作で「海童チャンス」の演出を終了させる比較的短時間の演出時間が指定されている場合であって、且つ目押しに失敗等して図26のような外れが表示された場合、扉画像が閉から開になる間に、後方で回転リールBL,BC,BRの全部又は一部を適宜自動的に回転させて大当たりの停止パターンとする補正がなされ、大当たりが確定表示される。
図29に示すように、「海童チャンス」の演出は、演出時間の長短に応じて、1回のみの停止操作で終了させる場合、2回の停止操作で終了させる場合、3回の停止操作で終了させる場合の3パターンある。2回の停止操作で終了させる場合、1回目の停止操作では「赤7」又は「BAR」の三つ揃いの成立を許可する出現出目フラグは選択されず、1回目では「赤7」又は「BAR」は三つ揃いせず、必ず継続演出となる。3回の停止操作で終了させる場合、1回目及び2回目の停止操作では「赤7」又は「BAR」の出現出目フラグは選択されず、1回目及び2回目では「赤7」又は「BAR」は三つ揃いせず、必ず継続演出となる。尚、3回の停止操作で終了させる場合は、大当たり当選時に限定され、3回目に回転リールが始動された時点で大当たりの確定報知となる。
図30は、「海童チャンス」の停止操作の際に参照され、出現出目フラグの選択割合を示したテーブルである。「海童チャンス」を終了させる最終回の停止操作時、大当たり当選時は当たり時テーブルが参照され、例えば10.55%の割合で「赤7」の出現出目フラグが、44.92%の割合で「BAR」の出現出目フラグが各選択される。最終回の停止操作時、大当たりに非当選の外れ時はハズレ時テーブルが参照され、「赤7」又は「BAR」の出現出目フラグが選択されることはない。「海童チャンス」を終了させる最後の回でなく、継続演出となる停止操作時は、大当たり当選時及び外れ時何れも、継続時テーブルが参照され、「赤7」又は「BAR」の出現出目フラグが選択されることはない。例えば大当たり当選時に「赤7」の出現出目フラグが選択されている時は、遊技者が所謂目押しをすると、赤7を入賞ラインに揃えることができる。
尚、「海童チャンス」において、模擬回転リールAL,AC,ARのまま遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rの操作を関与させる場合も、実物の回転リールBL,BC,BRを出現させて遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rの操作を関与させる図24〜図30と同様な演出を、前方演出要素Aによる動画演出にて行うようにしている。
図31は、大当たり遊技を経ずに、大当たり抽選とは別のモード移行抽選等に基づいて確変遊技に突入したことを知らせる、「大航海」モードと称する有利な遊技状態の画像である。図21の通常時と異なり、暗がりの嵐の中、荒海を航海していく風景となり、大航海モードの表示がされる。ただし、ガセでこの画像に変わる場合もあり、また、真に「大航海」モードに突入しても途中で図21の通常時に戻り、再び図31に復帰する場合もある。この「大航海」モード時は、図22の海童チャンスの突入までの展開とは異なる別の演出を経て図23の模擬回転リールAL,AC,ARの動画となる場合もある。
また、「大航海モード」に突入する前に前兆予告があっても良い。例えば液晶表示の「通常画面」が「くもり空」になれば、「大航海モード」(嵐)に突入する前兆予告とする。ガセの場合は「くもり空」から「通常画面」に戻る。この演出が1回の特別図柄変動(始動入賞に基づく図柄変動)内に行われる。一方、「大航海モード」終了前兆予告としても、「くもり空」を用いても良い。「嵐」から「くもり空」の後、「通常画面」になる(大航海モード終了)か、再び「くもり空」から「嵐」画像に戻る(ガセ演出で大航海モード継続)。この演出が1回の特別図柄変動内に行われる。
図32に示すように、「大航海」モードであるか否かに拘らず、図23の模擬回転リールAL,AC,ARから図24の現物の回転リールBL,BC,BRにほぼ瞬間的に変化させる仕様に代え、過渡演出手段Zによるシャッタ板Sの印加電圧の制御により、背後の視界を例えば1〜2秒程度の時間をかけて徐々に開き、演出の変化をじわじわと印象づけるようにしてもよい。
図33は、前方演出要素Aによる動画演出において遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rが関与する演出例を示す。発展型リーチの終盤において、中図柄画像に例えば「6」と「7」とが残り、敵対する「6」を倒して「7」を生き残りさせることができると大当たりとなる。画面がフラッシュして更に発展し、敵側「6」と弾を押し合い、ボタンの連打を促す応援メッセージを出す。例えば12回の連打で「7」側の弾が巨大化する。大当たり当選時はスパークの後、大当たりが確定表示され、外れ時は、敵側「6」が生き残る。
図34は、以上説明した実施例2に係る遊技機のスペックをまとめた一覧表である。
図35は、実施例3に係る遊技機のスペック一覧表である。大当たり抽選用乱数の更新範囲及び当選数値範囲を変更することにより大当たり当選確率を異なる値にしている。又、上限ラウンド抽選用乱数の更新範囲を例えば0〜99の100通りとし、上限ラウンドの振分け率も異なる値にしている。
更に、上限ラウンド抽選用乱数、或は、7セグメントLED表示ボード90の特別図柄表示器C,F,Gに表示させる100通りの大当たり特別図柄の決定用乱数に応じて、上限ラウンドが2又は5ラウンドの場合は大当たり遊技後に大当たり当選確率を約9.3倍に高めた確変に必ず突入させ、15ラウンドの場合は所定の割合で同確変に突入させ、全体としての確変突入率を67%とし、次回大当たりに当選するまで継続する仕様にしている。又、時間短縮遊技回数抽選用乱数は使用せず、大当たり遊技後、確変時は必ず時短を付帯させ、確変に非突入の通常時は一律100回の時短に突入させている。
尚、実施例2も実施例3も、演出装置70上に映し出す航海風景(図21、図31参照)の背景色は、通常時は晴天をイメージした青色ベース、大航海モード以外の確変時は夕焼けをイメージした赤色ベース、大航海モード以外の時短時は薄い緑色ベース、大航海モード時は曇天をイメージした暗い深緑色ベースである。又、大航海モード時は曇天に適宜雷光や雨が重ねられる。大航海モード以外の確変時は図31の「大航海」の表示文字が「確変中」となり、大航海モード以外の時短時は図31の「大航海」の表示文字が「時短中」となる。航海風景に重ねる左・中・右図柄画像DL,DC,DRは、1〜9の数字から成り、1,4,7が黄色、2,5,8が緑色、3,6,9が青色である。
図36に示すように、大航海モード以外の遊技状態時に上限ラウンドが2ラウンドの大当たりに当選した場合、必ず又は殆どの場合、主制御部MCで大航海モード移行のための演出コマンドが選択され、図22と同様な経過をたどって「海童チャンス」に突入し、その最終回の停止操作時に「エンブレム」を三つ揃いさせる出現出目フラグが選択され、目押し又は自動停止若しくは扉画像の開閉を伴う停止位置補正により、回転リールBL,BC,BR又は模擬回転リールAL,AC,AR上で「エンブレム」が三つ揃いする。
この後、通常の大当たりの報知はせずに、大航海モードに移行させて雷光等を伴った暗い深緑色ベースの背景画像を表示させ、大入賞口8の一ラウンドの最大開放時間も0.2秒等の極短時間に制限して出玉をほとんど期待できないものとし、遊技者にはあたかも大当たり遊技を経ずに突然として有利な確変遊技が行える大航海モードに移行したことを強く印象づけるようにしている。
大航海モード以外の遊技状態時に2ラウンドの大当たりに非当選の外れを導出する場合も、主制御部MCで所定の選択率に従ってガセで大航海モード移行のための演出コマンドが選択された場合は、「海童チャンス」に突入して「エンブレム」が三つ揃いする。この場合、主制御部MCでは確変遊技への突入を認知することはないが、第1周辺制御部SC1で制御する演出装置70上では確変遊技であることをガセで報知する大航海モードに移行することになる。
尚、図36のものは、図22の「背景が暗くなる」と同様に、背景色を暗い深緑ベースとした暗がり曇天の「くもり空」を、「海童チャンス」に突入するための前兆報知に用いている。2,5,15ラウンドの大当たりを導出する場合は、「くもり空」の前兆報知の後に「海童チャンス」に突入するが、外れを導出する場合は、「くもり空」の前兆報知があっても、同一変動内すなわち1回の特別図柄変動内において再び元の背景色に戻り、一瞬期待を持たせるも、結局は「海童チャンス」には突入しないガセ前兆に終わることもある。2ラウンドの大当たり又はガセでも大航海モードに移行すると、第1周辺制御部SC1でするモード継続回数抽選で選ぶ数回〜数十回、平均例えば30回の所定の図柄変動分について大航海モードが継続する。
図37に示すように、大航海モード時に、リーチ以上に発展する演出コマンドが主制御部MCで選択され、これが第1周辺制御部SC1で受信されると、演出装置70上で動画演出により同色の図柄画像が左・中・右に、1・4・7(黄色)や、2・5・8(緑色)や3・6・9(青色)等のように揃うチャンス予告仮停止が1〜3回された後、リーチに発展する。ガセでチャンス予告仮停止がされる場合もあり、この場合はリーチに発展しない。
大航海モード時に「海童チャンス」に突入する場合は、左右の図柄画像が揃うリーチ表示に続いて、海童チャンスの突入表示がされ、背景が変化して海賊船が現れ、渦巻きが発生して、波しぶきが上がり、それが巨大化し、中から模擬回転リールが登場して、そのリールが変化し、画面がフラッシュした後、画面奥からリールが再登場して、そのリールが前方に迫る。この後、上記図23と同様に模擬回転リールAL,AC,ARが大きく映し出され、上記同様の停止操作が可能になる。
図38に示すように、大航海モード中に大当たりの当選がない場合、多くの場合、大航海モードでの最終回の図柄変動において、雷光等のない暗がり曇天の「くもり空」の終了前兆演出を出現させて、主制御部MCが認知している現時点での遊技状態の背景色、すなわち通常時の青色か確変時の赤色か時短時の薄緑色か何れかに復帰させ、外れを導出する。稀に、大航海モードの最終回の図柄変動でない場合にも、雷光等のない暗がり曇天の「くもり空」の終了前兆演出をガセで一時出現させた後、同一変動内で再び雷光等を伴う大航海モード画面に復帰させ、緊張感を持たせる演出も適宜織り交ぜている。
大航海モード中に5ラウンド又は15ラウンドの大当たりに当選すると、「海童チャンス」での「赤7」又は「BAR」の三つ揃い等による導出演出を経て大当たりの導出及び大当たり確定表示による大当たり報知の後、大当たり遊技に移行し、この大当たり遊技後に、第1周辺制御部SC1で大航海モード延長抽選がされる。この延長抽選の結果、0回〜数十回、平均例えば20回の図柄変動分について大航海モードが再び継続する。大航海モードの延長中に大当たりの当選がない場合、多くの場合、延長後の最終回の図柄変動において、雷光等のない暗がり曇天の「くもり空」の終了前兆演出を出現させて、主制御部MCが認知している現時点での遊技状態の背景色、この場合大当たり遊技後のため確変時の赤色か時短時の薄緑色か何れかに復帰し、外れが導出される。
大航海モードの延長抽選は、大航海モード中に大当たりの当選がなくても、最終回の外れ導出時に「海童チャンス」を含めてリーチ以上を伴う特定の長期間の演出コマンドが選択された場合にも、同様に行われる。又、大航海モード中に2ラウンドの大当たりに当選すると、「海童チャンス」で「エンブレム」の三つ揃いが導出され、大当たり報知をせずに改めて平均30回の大航海モードが継続する。
尚、5ラウンド又は15ラウンドの大当たりの当選が導出されると、その大当たり遊技中の5ラウンドまでに、5ラウンドであるのか15ラウンドであるのかを、遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rによる回転リールBL,BC,BRの停止出目等を関与させながら報知すると共に、15ラウンドの大当たりであった場合は、大当たり遊技中の6ラウンド以降に、確変に突入するか否かを、遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rによる回転リールBL,BC,BRの停止出目や透過液晶表示板Dに映し出す宝箱画像の選択結果等を関与させながら報知するようにしている。
図39に示すように、大当たりの確定表示に引き続いて、演出装置70の透過液晶表示板D上に大当たり祝福表示を出した後、大入賞口8を開放させるまでの前段において、ボーナススロットゲームによる擬似的なラウンド抽選の案内画面を出し、遊技者操作スイッチ3L,3C,3Rのボタン操作を促して、後方の回転リールBL,BC,BRを出現させる。ボタン操作又は自動停止により、内部的に15ラウンドが確定している場合は、所定の振分け率例えば7割程度の振分け率により、ビッグボーナスに相当する赤7の三つ揃いで停止され、内部的に5ラウンドが確定している場合を含むその他の場合は、レギュラーボーナスに相当するBARの三つ揃いで停止される。
大入賞口8が開放してラウンド1が始まると、前段で赤7が三つ揃いした場合は、ラウンド1〜4中に、15ラウンド確定デモ動画を表示させ、ラウンド5のキャラクター選択に移る。前段でBARが三つ揃いした場合は、ラウンド1でラウンド2〜4の3ラウンドのうちに赤7を三つ揃いさせることができるとビッグボーナスに昇格するリベンジチャンスの説明を出し、ラウンド2に移る。
図40に示すように、リベンジチャンスのラウンド2が始まると、ラウンド表示の後、回転リールBL,BC,BRを出現させる。赤7を三つ揃いさせることができると、ビッグボーナスの祝福表示を出し、ラウンド5までの残りラウンドがある場合はその残りラウンドについて図39と同様な15ラウンド確定デモ動画を表示し、ラウンド5のキャラクター選択に移る。一方、赤7を三つ揃いさせることができないと、BARが三つ揃いし、残念を表示して、次のラウンドに移る。
リベンジチャンスでボタン操作をしない場合、対応する回転リールBL,BC,BRは自動停止せず、ラウンド2及び3では必ず残念表示の後、次のラウンドに移る。ラウンド4でボタン操作がない場合、内部的に15ラウンドが確定している場合はビッグボーナスの祝福表示の後、ラウンド5のキャラクター選択に移る。内部的に5ラウンドが確定している場合は、ラウンド4での残念表示を経て、ラウンド5では宝箱選択ゲームに移り、どの宝箱を選んでも又ボタン操作をしなくとも宝箱の中から確変カードを出し、確変突入を表示して大当たり遊技を終え、確変に突入させる。
図41に示すように、ビッグボーナス相当の15ラウンド大当たりの場合、ラウンド5での選択キャラクターに応じて、ラウンド6にて、ラウンド7以降の確変獲得ゲームの説明画面を出す。左操作スイッチ3Lに対応した男の子「海童くん」選択時は、チャレンジ派向きのスロットゲーム、右操作スイッチ3Rに対応した船長「ホエール」選択時は、一発告知タイプのスロットゲーム、中操作スイッチ3Cに対応した女の子「リールちゃん」選択時は、初心者向きの宝箱選択ゲームが各楽しめる。キャラクターの選択操作がない場合は、中央の女の子が自動選択される。
スロットゲームでは、ラウンド表示の後、後方の回転リールBL,BC,BRを出現させる。内部的に確変が確定している場合、ボタン操作をすると、所定の振分け率に従い、エンブレムの三つ揃いか、爆弾の三つ揃いか、外れ出目の何れで停止する。ただし、エンブレムの三つ揃いを許す振分けがされても、最大滑りコマ数を越えて目押しに失敗した場合は爆弾が三つ揃いする。内部的に非確変が確定している場合は、ボタン操作をすると、必ず爆弾の三つ揃いで停止する。ボタン操作をしない場合、対応する回転リールBL,BC,BRは自動停止しない。
回転リールBL,BC,BRの出現中に、キャラクターがカットインして予告音が鳴ると、エンブレムの三つ揃いを許す振分けがされていることが示唆される。ただし、男の子選択時のスロットゲームの場合、ガセでこの演出が介入する場合もある。船長選択時のスロットゲームの場合は、ガセはなく、予告音はエンブレムを目押しで揃えることができる確定音となる。尚、カットインするキャラクターは船長選択時は船長となる。
エンブレムを三つ揃いさせることができると、当該ラウンドの終了時に液晶上で確変カードを表示させ、15ラウンドまでの残りラウンドがある場合は、残りラウンドについて確変確定デモ動画を表示し、15ラウンドの終了による大当たり遊技の完結時、確変突入画面を出し、確変に突入させる。外れ停止は、比較的レアな確変報知態様であって、爆弾揃いを回避したとみなし、半透過状態下でV字フラッシュ画像を重ね、確変カード表示以下の処理に移る。内部的に確変が確定している場合、極稀に爆弾揃いの後、確変カード表示以下の処理に移る場合もある。
爆弾が三つ揃いすると、当該ラウンドの終了時に液晶上で残念カードを表示させ、次のラウンドに移る。ボタン操作をしなかった場合も同様である。内部的に確変が確定している場合、最終の15ラウンドで爆弾が三つ揃いしても、又、ボタン操作がなくても、確変カード表示後、確変突入画面を経て、確変に突入する。内部的に非確変が確定している場合、最終の15ラウンド終了時の残念カード表示後、100回の時短に突入する時短告知画面を経て、時短に突入する。
宝箱選択ゲームの場合、ラウンド7〜14中は、リールちゃんによる動画演出がされ、ラウンド15で宝箱選択ゲームに移り、内部的に確変が確定している場合は、選択した宝箱の中から確変カードを出し、ラウンド15の終了時の確変突入画面を経て、確変に突入させる。ラウンド15の宝箱選択ゲームで、内部的に非確変が確定している場合は、選択した宝箱の中から残念カードを出し、ラウンド15の終了時の時短告知画面を経て、時短に突入させる。宝箱の選択操作がない場合は、例えば中央の宝箱が自動選択される。
ところで、遊技機の内部タイマーが電源オンから特定の時間、例えば11時、16時、19時になると、「海童タイム」と称する遊技雰囲気を盛り上げるための演出を所定時間、例えば15分間行うようにしている。演出装置70上に映し出す航海風景の海の彼方に島を出現させると共に「海童TIME」の文字を表示させ、BGMも通常よりも弾むメロディーとし、ランプ類61〜65の点灯等により華やかさを出している。この「海童タイム」は、前記特定の時間の他、例えば15分毎に第1周辺制御部SC1でする突入抽選での当たりによっても突入するようにしている。又、この「海童タイム」の演出を行うか否かは、遊技店側のスイッチ操作等により選択できるものとしている。
以上は、パチンコ遊技機への適用例を示したがスロットマシン等の演出においても同様に適用できる。
本発明遊技機に係る実施例1のパチンコ遊技機の斜視図。 実施例1の前方演出要素の積層構造を示す分解斜視図。 実施例1の後方演出要素を含めた演出装置の分解斜視図。 実施例1の後方演出要素のリール帯の展開図。 実施例1の制御装置のブロック図。 低期待度の1ライン液晶モードの説明図。 中期待度の5ライン液晶モードの説明図。 高期待度のドラムモードの説明図。 モード移行テーブルの説明図。 主制御部での遊技処理フロー図 同変動態様決定処理のサブルーチンフロー図 副制御部での大当たり遊技演出処理フロー図 同スロットゲームの処理フロー図 同宝箱ゲームの第1処理フロー図 同宝箱ゲームの第2処理フロー図 実施例2のパチンコ遊技機の正面図。 実施例2の回転リールのリール帯展開図。 実施例2の演出装置に用いる遊技機用表示装置の断面図。 同遊技機用表示装置の要部平面図。 実施例2の制御装置のブロック図。 通常時の演出装置の表示画面。 特定の演出の突入を説明する時系列画面。 模擬回転リールの表示画面。 演出要素に後方の実物リールを出現させた画面。 同実物リールの停止操作過程の画面。 同実物リールの停止後の画面。 継続演出等を説明する時系列画面。 大当たりの停止補正を説明する時系列画面。 特定演出時の停止操作を場合分けして説明する時系列画面。 停止操作時に参照する出現出目選択テーブル。 突然確変にモード移行した演出装置の表示画面。 演出要素に後方の実物リールを徐々に出現させる過渡演出画面。 遊技者操作が関与する別演出例を説明する時系列画面。 実施例2に係るスペック一覧表。 実施例3に係るスペック一覧表。 大航海モード移行演出を説明する時系列画面。 大航海モード時における特定演出への突入を説明する時系列画面。 大航海モードの終了等を説明する時系列画面。 大当たり遊技演出の別例を説明する第1時系列画面。 大当たり遊技演出の別例を説明する第2時系列画面。 大当たり遊技演出の別例を説明する第3時系列画面。
符号の説明
2;遊技盤、81,82;始動口
DD;液晶表示部、DS;液晶シャッタ部
70;演出装置、A;前方演出要素、B;後方演出要素
CN;制御装置、MC;主制御部、SC1;第1副制御部(第1周辺制御部)
X;演出切換手段、Y;遊技者操作介入手段
3L,3C,3R;遊技者操作スイッチ
AL,AC,AR;模擬回転リール、BL,BC,BR;回転リール

Claims (7)

  1. 遊技盤に備える始動口への入球による始動入賞を契機に遊技者利益に関連する大当たりの当否を所定の図柄変動を経て導出する表示上の演出装置及びその制御装置を具備する遊技機において、
    前記演出装置は、
    画像を表示させる液晶表示部と背後を透視又は非透視とする液晶シャッタ部とを積層して成り、画像の表示と背後の透視とを可能にした前方演出要素と、
    この前方演出要素の背後に配置され、駆動部による実動作を可能にした後方演出要素とを含み、
    前記制御装置は、
    前記液晶シャッタ部により背後を非透視とした表示モード下で行う前記前方演出要素による画像表示演出と、前記液晶シャッタ部により背後を透視した透視モード下で行う前記前方演出要素の少なくとも一部を透かした前記後方演出要素による実動作演出とを、前記始動入賞を契機とした前記演出装置で大当たりの当否を図柄変動を経て導出する当該図柄変動の一つ前の図柄変動でした演出を移動元に、当該図柄変動でする演出を移動先に各定め、大当たりの当否別に移動元から移動先への移動率を定めた演出モードの移行テーブルと、
    前記始動入賞を契機とした前記演出装置で大当たりの当否を図柄変動を経て導出する演出時、前記移行テーブルに従って、移動元が画像表示演出の場合、大当たり否の外れを導出する時は移動先を実動作演出とする率よりも高率で移動先を画像表示演出とし、大当たりを導出する時は移動先を画像表示演出とする率よりも高率で移動先を実動作演出とし、移動元が実動作演出の場合、大当たり否の外れを導出する時は前記移行テーブルにおいて定める所定の率で移動先を画像表示演出とし、大当たりを導出する時は移動先を実動作演出とする演出切換手段と、
    前記後方演出要素による実動作演出時に遊技者操作スイッチの操作をその実動作演出に関与させる遊技者操作介入手段とを含む
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記前方演出要素による画像表示演出は、大当たりの導出演出がされる頻度に差異が生じる低期待度モードと中期待度モードとを含み、
    前記移行テーブルに、低期待度モードの画像表示演出と中期待度モードの画像表示演出と実動作演出との3者を移動元及び移動先に定め、且つ、前記3者間の移動率を、中期待度モードの画像表示演出により大当たりが導出される頻度が、実動作演出による場合よりも低いが低期待度モードの画像表示演出による場合よりも高くなるように設定している請求項1記載の遊技機。
  3. 前記演出装置での一演出の途中で、前記前方演出要素による画像表示演出から前記後方演出要素による実動作演出に移行可能としている請求項1記載の遊技機。
  4. 前記演出装置での一演出の途中で前記前方演出要素による画像表示演出から前記後方演出要素による実動作演出に移行する場合は、この移行がない場合よりも、遊技者利益が大きい大当たりが導出される信頼度を高くしている請求項3記載の遊技機。
  5. 遊技者利益が大きい大当たりの導出後の大当たり遊技中に、遊技者操作スイッチの操作に基づいて、前記前方演出要素による画像表示演出と前記後方演出要素による実動作演出とを選択可能にしている請求項1〜4何れか一記載の遊技機。
  6. 前記大当たり遊技中にする前記前方演出要素による画像表示演出又は前記後方演出要素による実動作演出は、大当たり遊技後の遊技状態の有利不利を所定態様で報知するものである請求項5記載の遊技機。
  7. 前記制御装置は、前記前方演出要素による画像表示演出時、特定条件下で前記遊技者操作スイッチの操作をその画像表示演出に関与させる仕様をも有する請求項1〜6何れか一記載の遊技機。
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