JP4869079B2 - 超音波探傷方法と超音波探傷装置 - Google Patents
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Description
本発明は、実装基板の電子部品のような精密検査を必要とする検査対象に適した超音波探傷装置を提供することを目的とする。
(実施の形態1)
図1〜図4は本発明の(実施の形態1)を示す。
図1(a)に示すように超音波探傷装置は、底面だけが開放された媒体槽1と、この媒体槽1の前記底面を閉塞する高分子膜2と、媒体槽1に移動自在に取り付けられ超音波を送受信する超音波探触子3とを有している。高分子膜2としては、シリコンゴム系、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを使用できる。その膜厚は、数μm〜数10μmである。
図3は図1(a)のより具体的な様子を示している。
図5は本発明の(実施の形態2)を示す。
図1(d)に示した(実施の形態1)超音波探傷の工程では、媒体槽1の底部を基板6に押し付け、高分子膜2が基板6の検査部位8に密着したが、この(実施の形態2)では、図1(d)のように媒体槽1の底部を基板6に押し付けた後に、媒体槽1の上部に穿設された孔23から空気Cを注入して媒体槽1の内部4をそれまでより加圧することによって、高分子膜2の検査部位8への密着性がより向上し、検査精度が向上する。
(実施の形態3)
図6は本発明の(実施の形態3)を示す。
図7は本発明の(実施の形態4)を示す。
この実施の形態では、検査部位8に隣接して別部品26が実装されている場合であっても、検査部位8に前記高分子膜2を密着させることができるように、前記媒体槽1の端面に凹部27を予め形成したものである。
(実施の形態5)
図8は本発明の(実施の形態5)を示す。
(実施の形態6)
図9は本発明の(実施の形態6)を示す。
図10は本発明の(実施の形態7)を示す。
図10(a)に示す超音波探傷装置では、送受信周波数が互いに異なっている複数の超音波探触子3a,3b,3c,・・・が予め用意されており、検査部位に応じて超音波探触子3a,3b,3c,・・・のうちの何れを選択して前記媒体槽1に取り付けて検査を実行する。この構成によると、検査精度の向上を期待できる。
なお、上記の各実施の形態では、超音波探触子の取り付けられた超音波探傷ユニットに対して検査対象の基板6を移動させて検査状態を得たが、検査対象の基板6に対して超音波探触子の取り付けられた超音波探傷ユニットを移動させて検査状態を得ることもできる。このように、一方を他方に対して移動させて検査状態を得る運転プログラムの他に、両方を移動させて互いに接近させて前記検査状態を得ることもでき、検査対象と前記媒体槽とを相対移動させて検査対象と前記高分子膜とを接触させて前記超音波探触子から送信して検査対象で反射した超音波を前記超音波探触子で受信して検査することができる。
図1(a)〜(d)に示した超音波探傷方法では、図1(b)で媒体槽1の内部4を減圧し、次に図1(c)では媒体槽1の内部4に超音波伝達媒体を注入し、さらに図1(d)に示したように、検査部位8に高分子膜2を押し当てたが、この(実施の形態8)では図11(a)〜(d)に示すように、図11(b)と図11(c)の間に図11(b−1),図11(b−2)の工程が追加されている点だけが図1とは異なっている。この実施の形態では、検査対象8の表面の凹凸が原因の検査精度の低下を回避できる。
図11(a)〜(d)では、図11(b−1)で媒体槽1に取り付けが完了した高分子膜2を、アルコール33に浸してから、図11(b−2)で媒体槽1に超音波伝達媒体が注入したが、この点については、媒体槽1に高分子膜2を取り付けた直後に媒体槽1に超音波伝達媒体が注入してから、高分子膜2をアルコール33に浸し、その後に図11(c),(d)の工程で高分子膜2と検査部位8とを当接させても同様の効果を期待できる。
なお、図11に示した(実施の形態8)では、図11(b−1)において高分子膜2をアルコールで濡らしたが、これは、高分子膜2をアルコールで濡らすのに代わって、高分子膜2に当接する検査部位8の表面にアルコールを供給して濡らしておいても、(実施の形態8)と同様の効果を期待できる。
2 高分子膜
3 超音波探触子
4 媒体槽の内部
5 水
6 基板
7 ステージ
8 検査部位
9 廃棄容器
10 網体
12 巻装体
13 台紙
14 リール
17 カッター
18 ヒータ
19 剥離台
20 巻き取りリール
23 孔
25 底面部
27 凹部
28 弾性体
30 孔
Claims (9)
- 底面が高分子膜で閉塞され内部に超音波伝達媒体を収容して密閉した媒体槽と、
前記媒体槽に収容された超音波伝達媒体に少なくとも先端が浸漬された超音波探触子とを設け、前記媒体槽には底面側の端面で開口した孔を設け、前記孔の減圧によって前記高分子膜を吸着保持し、
検査対象と前記媒体槽とを相対移動させて検査対象と前記高分子膜とを接触させて前記超音波探触子から送信して検査対象で反射した超音波を前記超音波探触子で受信して検査するよう構成した
超音波探傷装置。 - 媒体槽の底面開口を高分子膜で閉塞して密閉し、前記高分子膜を媒体槽の底部に吸着させ、
前記媒体槽の内部を減圧しながら超音波探触子の少なくとも先端が浸漬されるように超音波伝達媒体を注入し、
検査対象と前記媒体槽とを相対移動させて検査対象と前記高分子膜とを接触させて前記超音波探触子から送信された超音波が検査対象位置において反射して前記超音波探触子で受信するように、超音波探触子と前記検査対象との距離を設定して検査する
超音波探傷方法。 - 媒体槽の底面開口を高分子膜で閉塞して密閉し、前記媒体槽には底面側の端面で開口した孔を減圧して前記高分子膜を吸着させ、
超音波探触子の少なくとも先端が浸漬されるように超音波伝達媒体を注入し、
検査対象と前記媒体槽とを相対移動させて検査対象と前記高分子膜とを接触させて前記超音波探触子から送信して検査対象で反射した超音波を前記超音波探触子で受信して検査する
超音波探傷方法。 - 媒体槽の底面開口を高分子膜で閉塞して密閉し、前記媒体槽の内部を減圧して前記高分子膜を前記媒体槽の底部に吸着させ、
前記媒体槽の内部を減圧しながら超音波探触子の少なくとも先端が浸漬されるように超音波伝達媒体を注入し、
検査対象と前記媒体槽とを相対移動させて検査対象と前記高分子膜とを接触させた状態で前記媒体槽の内部をそれまでより加圧し、
前記超音波探触子から送信して検査対象で反射した超音波を前記超音波探触子で受信して検査する
超音波探傷方法。 - 媒体槽の底面開口を高分子膜で閉塞して密閉し、前記媒体槽には底面側の端面で開口した孔を減圧して前記高分子膜を吸着させ、
超音波探触子の少なくとも先端が浸漬されるように超音波伝達媒体を注入し、
検査対象と前記媒体槽とを相対移動させて検査対象と前記高分子膜とを接触させた状態で前記媒体槽の内部をそれまでより加圧し、
前記超音波探触子から送信して検査対象で反射した超音波を前記超音波探触子で受信して検査する
超音波探傷方法。 - 媒体槽の底面開口を高分子膜で閉塞して密閉し、前記媒体槽の内部を減圧して前記高分子膜を前記媒体槽の底部に吸着させ、
前記媒体槽の内部を減圧しながら超音波探触子の少なくとも先端が浸漬されるように超音波伝達媒体を注入し、
超音波伝達媒体を前記媒体槽の内部に注入する前または注入した後に前記高分子膜をアルコールで濡らし、
検査対象と前記媒体槽とを相対移動させて検査対象と前記高分子膜とを接触させた状態で前記媒体槽の内部をそれまでより加圧し、
前記超音波探触子から送信して検査対象で反射した超音波を前記超音波探触子で受信して検査する
超音波探傷方法。 - 媒体槽の底面開口を高分子膜で閉塞して密閉し、前記媒体槽には底面側の端面で開口した孔を減圧して前記高分子膜を吸着させ、
超音波探触子の少なくとも先端が浸漬されるように超音波伝達媒体を注入し、
超音波伝達媒体を前記媒体槽の内部に注入する前または注入した後に前記高分子膜をアルコールで濡らし、
検査対象と前記媒体槽とを相対移動させて検査対象と前記高分子膜とを接触させた状態で前記媒体槽の内部をそれまでより加圧し、
前記超音波探触子から送信して検査対象で反射した超音波を前記超音波探触子で受信して検査する
超音波探傷方法。 - 媒体槽の底面開口を高分子膜で閉塞して密閉し、前記媒体槽の内部を減圧して前記高分子膜を前記媒体槽の底部に吸着させ、
前記媒体槽の内部を減圧しながら超音波探触子の少なくとも先端が浸漬されるように超音波伝達媒体を注入し、
検査対象と前記媒体槽とを相対移動させて表面がアルコールで濡れた前記検査対象と前記高分子膜とを接触させた状態で前記媒体槽の内部をそれまでより加圧し、
前記超音波探触子から送信して検査対象で反射した超音波を前記超音波探触子で受信して検査する
超音波探傷方法。 - 媒体槽の底面開口を高分子膜で閉塞して密閉し、前記媒体槽には底面側の端面で開口した孔を減圧して前記高分子膜を吸着させ、
超音波探触子の少なくとも先端が浸漬されるように超音波伝達媒体を注入し、
検査対象と前記媒体槽とを相対移動させて表面がアルコールで濡れた検査対象と前記高分子膜とを接触させた状態で前記媒体槽の内部をそれまでより加圧し、
前記超音波探触子から送信して検査対象で反射した超音波を前記超音波探触子で受信して検査する
超音波探傷方法。
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