JP4868797B2 - 電池用ケースおよび電池ならびに電気二重層キャパシタ用ケースおよび電気二重層キャパシタ - Google Patents

電池用ケースおよび電池ならびに電気二重層キャパシタ用ケースおよび電気二重層キャパシタ Download PDF

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Description

本発明は、携帯電話などの小型電子機器に用いられる薄型の電池用ケースおよび電池ならびに電気二重層キャパシタ用ケースおよび電気二重層キャパシタに関する。
近年、携帯電話や携帯型コンピュータ、カメラ一体型ビデオテープレコーダー等に代表される携帯機器が目覚しく発達するとともに、より一層の小型化、軽量化が求められる傾向にある。そして、これらの携帯機器の電源としての電池の需要も増加の一途をたどるとともに、電池のエネルギー密度を高めることによる小型軽量化の研究が活発に行われている。特に、リチウム電池は、原子量が小さくかつイオン化エネルギーが大きなリチウムを用いる電池であることから、高エネルギー密度を得ることができて小型軽量化が図れ、さらに再充電が可能な電池とできることより盛んに研究され、現在にいたっては携帯機器の電源をはじめとする広範囲な用途に用いられるようになってきた。
また、電池には、大きく分けて円筒型と角型があり、その構造は正極と負極とを絶縁シートから成るセパレータを介して金属製の電槽缶内に収容し、そこに電解液が注入されて封口された構造とされている。
リチウム電池の正極には、例えば金属酸化物を正極活物質としてこれに導電材を添加したものが一般的に使用される。この正極活物質としては例えばコバルト酸リチウム(LiCoO)やマンガン酸リチウム(LiMn)などが使用され、また、導電材としては例えばアセチレンブラック(AB)や黒鉛などが使用される。電池の負極には、チタン酸リチウム(LiTi12)などのリチウムチタン複合酸化物やグラファイトまたは非晶質炭素などの活物質を樹脂で固めたものが使用される。
リチウム電池においては、このLiCoOやLiMnなどから成る正極活物質の充放電電圧が約4Vであり、これに対して炭素材料などから成る負極活物質の充放電電圧は0V付近であることから、これらの正極活物質と負極活物質と電解液とを組み合わせることによって約3.5Vの高放電電圧を達成している。
電池の正極は上記活物質に上記導電材を加え、さらにポリテトラフルオロエチレンやポリフッ化ビニリデンなどのバインダを添加、混合してスラリー状となし、これを周知のドクターブレード法を用いてシート状に成形し、次いでこのシートを例えば円形状に裁断して作製される。
また負極は上記活物質に、正極と同様にポリテトラフルオロエチレンやポリフッ化ビニリデンなどのバインダを添加、混合してスラリー状となし、これを周知のドクターブレード法を用いてシート状に成形し、次いでこのシートを例えば円形状に裁断して作製される。
そして、このようにして作製された正極および負極をその間に耐熱温度が約150℃のポリオレフィン繊維製の不織布やポリオレフィン製の微多孔膜などからなるセパレータを介して電槽缶内に収容し、電解液を注入して電池が得られる。
そして、このようにして作製される電池をさらに小型化、高密度化するために、図9に示すコイン型の電池Aが開発されている。
この従来の電池Aは、円板状の正極11bを備えた例えばステンレスからなる正極缶11と、円板状の負極12bを備えた例えばステンレスからなる負極缶12とを電解液を含浸させたセパレータ14を介して対置させ、次いで例えば絶縁性のポリプロピレン樹脂からなるガスケット15を介して正極缶11の周囲と負極缶12の周囲とをかしめるようにして一体に結合させた電槽缶構造とされている。正極11bおよび負極12bにおける充放電は正極缶11および負極缶12に取着した外部接続端子部材を介して行われる(例えば、下記の特許文献1,2参照)。
また、電気二重層キャパシタにおいても、電気二重層用キャパシタを小型化、高密度化するために、上記電池と同様の図9に示す形状の、内部に電解液が封入された第一の電極缶11と第二の電極缶12とをかしめて形成されたコイン型の電気二重層キャパシタAが開発されている。
この電気二重層キャパシタAは、円板状の第一の電極11bを備えた例えばステンレスから成る第一の電極缶11と、第二の電極12bを備えた例えばステンレスから成る第二の電極缶12とを、電解液を含有するセパレータ14を第一の電極11bと第二の電極12bとの間に挟んだ状態で、第一の電極缶11の縁と第二の電極缶12の縁とをガスケット15を介して互いにかしめて接合することで形成されている。第一の電極11bおよび第二の電極12bにおける充放電は第一の電極缶11および第二の電極缶12に取着した外部接続端子部材を介して行われる(例えば、下記の特許文献3,4参照)。
特開2000−106195号公報(第6−12頁、図1) 特開2002−198019号公報(第3−4頁、図1) 特開2002−50551号公報 特開2003−100569号公報
しかしながら、特許文献1,2に示されるような従来の電池Aまたは電気二重層キャパシタAは、長期間に亘って温度幅が百数十度という温度サイクル試験(例えば−40℃〜85℃)に曝されると、例えばポリプロピレン樹脂からなるガスケット15と正極缶11と負極缶12との熱膨張率の差によりガスケット15を介して正極缶11および負極缶12の周囲をかしめた電槽缶の結合部位に隙間が生じて電解液が漏れ出す場合があり、これにより電池Aまたは電気二重層キャパシタAの性能を劣化させたり、さらに漏れ出た電解液により外部電気回路基板上の銅(Cu)配線が腐食して断線させるといった不具合が発生したり、あるいは、この隙間から水分が電池Aまたは電気二重層キャパシタA内部に侵入して性能を劣化させるという不具合が発生していた。
さらには、従来の電池Aまたは電気二重層キャパシタAは容器がステンレスからなるため、熱伝導率が高く、電池Aまたは電気二重層キャパシタA内部が外部の温度の影響を受けやすく、性能が劣化し易いという問題点もあった。すなわち、電池Aまたは電気二重層キャパシタA外部の温度が上昇した場合、電解液が外部の温度変化に追従して大きく温度変化し易く、所望の性能を発揮させることができなかった。
従って、本発明は上記問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、長期間の使用により電槽缶の結合部位に隙間が生じることにより電解液が漏れ出して電池性能を劣化させたり、漏出した電解液により外部電気回路基板が損傷を受けたりすることがなく、外部電気回路基板への接続が容易で、電池または電気二重層キャパシタの性能が周囲の温度変化に影響され難い量産性に優れた電池用ケースおよび電池ならびに電気二重層キャパシタ用ケースおよび電気二重層キャパシタを提供することにある。
本発明の第一の電池用ケースは、上面の中央部に凹部が形成され、下面に第一の導体層および第二の導体層が互いに独立して形成されたセラミックスから成る基体と、前記凹部の底面に形成された第一のメタライズ層と、前記凹部の内側面と底面との間に形成された段差の上面に形成された第二のメタライズ層と、前記第一のメタライズ層から前記第一の導体層にかけて形成された第一の接続導体と、前記第二のメタライズ層から前記第二の導体層にかけて形成された第二の接続導体と、前記凹部を覆うようにして接合される板状の蓋体とを具備しており、前記基体の底面は上に凸となるように反っているとともに前記蓋体は下に凸となるように反っていることを特徴とするものである。また、前記凹部の底面の外周部に前記底面と段差を成す溝が設けられていてもよい。

また、本発明の第二の電池用ケースは、上面の中央部に、底面の外周部に前記底面と段差を成す溝を備えた凹部が形成され、下面に第一の導体層および第二の導体層が互いに独立して形成されたセラミックスから成る基体と、前記凹部の底面に形成された第一のメタライズ層と、前記基体の上面の前記凹部の周囲に形成された第二のメタライズ層と、前記第一のメタライズ層から前記第一の導体層にかけて形成された第一の接続導体と、前記第二のメタライズ層から前記第二の導体層にかけて形成された第二の接続導体と、前記凹部を覆うようにして接合されるとともに少なくとも下側主面が導電性とされた板状の蓋体とを具備しており、前記基体の底面は上に凸となるように反っているとともに前記蓋体は下に凸となるように反っていることを特徴とするものである。

また、本発明の第三の電池用ケースは、上面の中央部に凹部が形成され、下面に第一の導体層が形成されたセラミックスから成る基体と、前記凹部の底面に形成された第一のメタライズ層と、この第一のメタライズ層から前記第一の導体層にかけて形成された第一の接続導体と、前記凹部を覆うようにして接合されるとともに導電性部材から成る板状の蓋体とを具備しており、前記基体の底面は上に凸となるように反っているとともに前記蓋体は下に凸となるように反っていることを特徴とするものである。また、前記凹部の底面の外周部に前記底面と段差を成す溝が設けられていてもよい。

本発明の第一の電池は、上記構成の第一の電池用ケースと、前記第一のメタライズ層の上面に載置されて電気的に接続された正電極板と、この正電極板の上面に電解液を含浸した絶縁シートを介して密着するように載置されるとともに一端部が前記第二のメタライズ層に電気的に接続された負電極板と、下側主面が前記負電極板に当接されるとともに前記凹部を覆うようにして前記基体の上面に接合された前記蓋体とを具備していることを特徴とするものである。
また、本発明の第二の電池は、上記構成の第二の電池用ケースと、前記第一のメタライズ層の上面に載置されて電気的に接続された正電極板と、この正電極板の上面に電解液を含浸した絶縁シートを介して密着するように載置された負電極板と、前記凹部を覆うようにして前記基体の上面に接合されるとともに下側主面が前記負電極板に当接されて電気的に接続され、下側主面の外周部が前記第二のメタライズ層に接合されて電気的に接続された前記蓋体とを具備していることを特徴とするものである。
また、本発明の第三の電池は、上記構成の第三の電池用ケースと、前記第一のメタライズ層の上面に載置されて電気的に接続された正電極板と、この正電極板の上面に電解液を含浸した絶縁シートを介して密着するように載置された負電極板と、前記凹部を覆うようにして前記基体の上面に接合されるとともに下側主面が前記負電極板に当接されて電気的に接続された前記蓋体とを具備していることを特徴とするものである。
さらに本発明の電池は、上記構成の第一乃至第三の電池において、好ましくは、前記正電極板は、前記第一のメタライズ層の上面を覆うように接着された導電性粒子を含有する樹脂層を介して前記第一のメタライズ層に電気的に接続されていることを特徴とするものである。
本発明の第一の電気二重層キャパシタ用ケースは、上面の中央部に、底面の外周部に前記底面と段差を成す溝を備えた凹部が形成され、下面に第一の導体層および第二の導体層が互いに独立して形成されたセラミックスから成る基体と、前記凹部の底面に形成された第一のメタライズ層と、前記凹部の内側面と底面との間に形成された段差の上面に形成された第二のメタライズ層と、前記第一のメタライズ層から前記第一の導体層にかけて形成された第一の接続導体と、前記第二のメタライズ層から前記第二の導体層にかけて形成された第二の接続導体と、前記凹部を覆うようにして接合される板状の蓋体とを具備しており、前記基体の底面は上に凸となるように反っているとともに前記蓋体は下に凸となるように反っていることを特徴とする。

本発明の第二の電気二重層キャパシタ用ケースは、上面の中央部に、底面の外周部に前記底面と段差を成す溝を備えた凹部が形成され、下面に第一の導体層および第二の導体層が互いに独立して形成されたセラミックスから成る基体と、前記凹部の底面に形成された第一のメタライズ層と、前記基体の上面の前記凹部の周囲に形成された第二のメタライズ層と、前記第一のメタライズ層から前記第一の導体層にかけて形成された第一の接続導体と、前記第二のメタライズ層から前記第二の導体層にかけて形成された第二の接続導体と、前記凹部を覆うようにして接合されるとともに少なくとも下側主面が導電性とされ、前記第二のメタライズ層に電気的に接続される板状の蓋体とを具備しており、前記基体の底面は上に凸となるように反っているとともに前記蓋体は下に凸となるように反っていることを特徴とする。

本発明の第三の電気二重層キャパシタ用ケースは、上面の中央部に凹部が形成され、下面に第一の導体層が形成されたセラミックスから成る基体と、前記凹部の底面に形成された第一のメタライズ層と、該第一のメタライズ層から前記第一の導体層にかけて形成された第一の接続導体と、前記凹部を覆うようにして接合されるとともに導電性部材から成る板状の蓋体とを具備しており、前記基体の底面は上に凸となるように反っているとともに前記蓋体は下に凸となるように反っていることを特徴とする。また、前記凹部の底面の外周部に前記底面と段差を成す溝が設けられていてもよい。
本発明の第一の電気二重層キャパシタは、上記構成の第一の電気二重層キャパシタ用ケースと、前記第一のメタライズ層の上面に載置されて電気的に接続された第一の電極と、該第一の電極の上面に電解液を含浸した絶縁シートを介して密着するように載置されるとともに一端部が前記第二のメタライズ層に電気的に接続された第二の電極と、下側主面が前記第二の電極に当接されるとともに前記凹部を覆うようにして前記基体の上面に接合された前記蓋体とを具備していることを特徴とする。
本発明の第二の電気二重層キャパシタは、上記構成の第二の電気二重層キャパシタ用ケースと、前記第一のメタライズ層の上面に載置されて電気的に接続された第一の電極と、該第一の電極の上面に電解液を含浸した絶縁シートを介して密着するように載置された第二の電極と、前記凹部を覆うようにして前記基体の上面に接合されるとともに下側主面が前記第二の電極に当接されて電気的に接続され、下側主面の外周部が前記第二のメタライズ層に接合されて電気的に接続された前記蓋体とを具備していることを特徴とする。
本発明の第三の電気二重層キャパシタは、上記構成の第三の電気二重層キャパシタ用ケースと、前記第一のメタライズ層の上面に載置されて電気的に接続された第一の電極と、該第一の電極の上面に電解液を含浸した絶縁シートを介して密着するように載置された第二の電極と、前記凹部を覆うようにして前記基体の上面に接合されるとともに下側主面が前記第二の電極に当接されて電気的に接続された前記蓋体とを具備していることを特徴とする。
さらに本発明の電気二重層キャパシタは、前記第一の電極は、前記第一のメタライズ層の上面を覆うように接着された導電性粒子を含有する樹脂層を介して前記第一のメタライズ層に電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明の第一の電池用ケースまたは電気二重層キャパシタ用ケースは、上面の中央部に直方体状の凹部が形成され、下面に第一の導体層および第二の導体層が互いに独立して形成されたセラミックスから成る基体と、凹部の底面に形成された第一のメタライズ層と、凹部の内側面と底面との間に形成された段差の上面に形成された第二のメタライズ層と、第一のメタライズ層から第一の導体層にかけて形成された第一の接続導体と、第二のメタライズ層から第二の導体層にかけて形成された第二の接続導体と、凹部を覆うようにして接合される板状の蓋体とを具備しており、基体の底面は上に凸となるように反っているとともに蓋体は下に凸となるように反っていることから、電解液が気密性に優れるとともに耐熱性に優れるセラミックスから成る基体によって収容されることとなり、電解液を良好に収容することができ、温度サイクル試験に曝された場合でも隙間が生じて電解液が漏れることがない。また、気密性が維持されるので、電池または電気二重層キャパシタの性能を劣化させる水分や酸素等が外部から電解液中に侵入するのを有効に抑制することができる。
また、蓋体は下に凸となるように反っている部位を電池用ケースまたは電気二重層キャパシタ用ケースの内部に収容する電極板などの電池または電気二重層キャパシタ要素に当接させて上方から押さえることができ、これらの内部要素との電気的接続を確実に行なうように保持することができる。また、蓋体が下に凸となるように反っていることから、蓋体を上下方向に弾性変形させ易くすることができ、内部要素の全体や部分的に偏った厚みのばらつきがあっても内部要素を確実に上方から押さえて固定させることができる。
また、基体の下面に第一の導体層および第二の導体層が設けられていることにより、第一および第二の導体層を外部電気回路基板の表面の配線導体に半田を介して接合させることによって、平板状の外部電気回路基板の配線導体と電池または電気二重層キャパシタとを容易に接続させることができるので、外部電気回路基板の量産性に非常に優れたものとなる。
さらに、第一の導体層および第二の導体層は、基体の底面が上に凸となるように反っていることによって、第一の導体層および第二の導体層を外部電気回路基板の表面の配線導体に半田を介して接合させた際に、外部電気回路基板が反っていても電池用ケースを容易に半田を介して接合させることができるとともに、余分な半田が基体の外側に流れ出そうとするのを防止して、基体の底面の上に凸となるように反っている部分と外部電気回路基板との間の空間に溜めることが可能となる。その結果、余分な半田が基体の底面から外側に流れ出て外部電気回路基板に電気的短絡を発生させることがない。また、基体の底面の下方に溜まった半田によって、第一の導体層および第二の導体層を外部電気回路基板に強固に固定させることができるようになる。
また、本発明の第二の電池用ケースまたは電気二重層キャパシタ用ケースによれば、本発明の第一の電池用ケースまたは電気二重層キャパシタ用ケースの作用効果に加えて、基体の上面の凹部の周囲に形成された第二のメタライズ層を具備していることから、凹部の内側面と底面との間に形成された段差の形成を省略できるので、凹部の内側を広く有効に活用することができ、電池用ケースの外形を小型化することができる。
さらに、本発明の第三の電池用ケースまたは電気二重層キャパシタ用ケースによれば、本発明の第一および第二の電池用ケースまたは電気二重層キャパシタ用ケースの作用効果に加えて、凹部を覆うようにして接合されるとともに導電性部材から成る板状の蓋体を具備していることから、蓋体を電極に併用することができ、凹部の内側面と底面との間に形成された段差,第二のメタライズ層,第二の導体層,および第二の接続導体の形成を省略できるので、基体を小型化できるとともに基体の製造工程を簡略化でき量産に適するものとすることができる。
本発明の第一の電池は、上記構成の第一の電池用ケースと、第一のメタライズ層の上面に載置されて電気的に接続された正電極板と、正電極板の上面に電解液を含浸した絶縁シートを介して密着するように載置されるとともに一端部が第二のメタライズ層に電気的に接続された負電極板と、下側主面が負電極板に当接されるとともに凹部を覆うようにして基体の上面に接合された蓋体とを具備していることにより、上記構成の第一の電池用ケースを用いた気密信頼性が高く、量産性に優れるものとなる。また、所望の電池性能を発揮させることができ、信頼性が高く、長期間にわたって安定して充放電することができるものとなる。
また、本発明の第二の電池によれば、本発明の第一の電池の作用効果に加えて、少なくとも下側主面が導電性とされた蓋体の広い面積を有する下側主面が負電極板に当接されて電気的に接続され、下側主面の外周部が第二のメタライズ層に接合されて電気的に接続されることによって、負電極板と蓋体との間の抵抗を少なくすることができ、負電極板と蓋体との間で電気的損失を発生させることなく効率よく充放電させることができるので、電気的特性に優れたものとできる。
さらに、本発明の第三の電池によれば、本発明の第一および第二の電池の作用効果に加えて、凹部を覆うようにして基体の上面に接合されるとともに下側主面が負電極板に当接されて電気的に接続された導電性部材から成る蓋体を具備していることから、蓋体の下側主面が負電極板と当接されて電気的に接続されることによって負電極板と蓋体との間の抵抗を少なくすることができ、負電極板と蓋体との間で電気的損失を発生させることなく効率よく充放電させることができるので、電気的特性に優れた電池とできるとともに、蓋体を電池の負電極として機能させることができ、外部接続端子部材を電池の上下から挟み込むようにして接続させて、外部接続端子部材に接続できる小型電池となる。
本発明の電池は、上記第一乃至第三の電池の構成において、好ましくは、正電極板は、第一のメタライズ層の上面を覆うように接着された導電性粒子を含有する樹脂層を介して第一のメタライズ層に電気的に接続されていることにより、腐食性の電解液が樹脂層に遮られて第一のメタライズ層に接触しなくなり、第一のメタライズ層の電解液に対する表面保護を簡素なものにすることができる。
また、電解液が第一のメタライズ層の形成部位に浸入しにくくなるので、電解液が第一のメタライズ層の形成部位から第一の内部導体を通じて外部に漏出するのを有効に防止することができる。
また、樹脂層が弾性を有することから、正電極板を基体に強く押し付けたとしても樹脂層で緩衝されて、基体または正電極板が破損するのを有効に防止できる。
その結果、電池を長期にわたって使用する場合や振動等の外力が加わる条件下で使用する場合においても、樹脂層上に正電極板を接着することで、電池要素の位置ズレと破損を確実に防止することができ、本発明の電池用ケースを用いた電池を所定の電池性能で長期にわたってより正常かつ安定に作動させることができる。
本発明の第一の電気二重層キャパシタは、上記構成の第一の電気二重層キャパシタ用ケースと、第一のメタライズ層の上面に載置されて電気的に接続された第一の電極と、第一の電極の上面に電解液を含浸した絶縁シートを介して密着するように載置されるとともに一端部が第二のメタライズ層に電気的に接続された第二の電極と、下側主面が第二の電極に当接されるとともに凹部を覆うようにして基体の上面に接合された蓋体とを具備していることにより、上記構成の第一の電気二重層キャパシタ用ケースを用いた気密信頼性が高く、量産性に優れるものとなる。また、所望の電気二重層キャパシタ性能を発揮させることができ、信頼性が高く、長期間にわたって安定して充放電することができるものとなる。
また、本発明の第二の電気二重層キャパシタによれば、本発明の第一の電気二重層キャパシタの作用効果に加えて、少なくとも下側主面が導電性とされた蓋体の広い面積を有する下側主面が第二の電極に当接されて電気的に接続され、下側主面の外周部が第二のメタライズ層に接合されて電気的に接続されることによって、第二の電極と蓋体との間の抵抗を少なくすることができ、第二の電極と蓋体との間で電気的損失を発生させることなく効率よく充放電させることができるので、電気的特性に優れたものとできる。
さらに、本発明の第三の電気二重層キャパシタによれば、本発明の第一および第二の電気二重層キャパシタの作用効果に加えて、凹部を覆うようにして基体の上面に接合されるとともに下側主面が第二の電極に当接されて電気的に接続された導電性部材から成る蓋体を具備していることから、蓋体の下側主面が第二の電極と当接されて電気的に接続されることによって第二の電極と蓋体との間の抵抗を少なくすることができ、第二の電極と蓋体との間で電気的損失を発生させることなく効率よく充放電させることができるので、電気的特性に優れた電池とできるとともに、蓋体を電気二重層キャパシタの電極として機能させることができ、外部接続端子部材を電池の上下から挟み込むようにして接続させて、外部接続端子部材に接続できる小型電気二重層キャパシタとなる。
本発明の電気二重層キャパシタは、上記第一乃至第三の電気二重層キャパシタの構成において、好ましくは、第一の電極は、第一のメタライズ層の上面を覆うように接着された導電性粒子を含有する樹脂層を介して第一のメタライズ層に電気的に接続されていることにより、腐食性の電解液が樹脂層に遮られて第一のメタライズ層に接触しなくなり、第一のメタライズ層の電解液に対する表面保護を簡素なものにすることができる。
また、電解液が第一のメタライズ層の形成部位に浸入しにくくなるので、電解液が第一のメタライズ層の形成部位から第一の内部導体を通じて外部に漏出するのを有効に防止することができる。
また、樹脂層が弾性を有することから、第一の電極を基体に強く押し付けたとしても樹脂層で緩衝されて、基体または第一の電極が破損するのを有効に防止できる。
その結果、電気二重層キャパシタを長期にわたって使用する場合や振動等の外力が加わる条件下で使用する場合においても、樹脂層上に第一の電極を接着することで、電気二重層キャパシタ要素の位置ズレと破損を確実に防止することができ、本発明の電気二重層キャパシタ用ケースを用いた電気二重層キャパシタを所定の電気二重層キャパシタ性能で長期にわたってより正常かつ安定に作動させることができる。
本発明の電池用ケースまたは電気二重層キャパシタ用ケースについて電池用ケースを例にして以下に詳細に説明する。図1において、(a)は本発明の電池用ケースの実施の形態の一例を示す断面図であり、(b)は(a)の電池用ケースの平面図を示す。
本発明の電池用ケースは、上面の中央部に直方体状,角柱状または円柱状等の凹部1aが形成され、下面に第一の導体層1dおよび第二の導体層1eが互いに独立して設けられたセラミックスから成る基体1と、凹部1aの底面に形成された第一のメタライズ層1bと、凹部1aの内側面と底面との間に形成された段差1−Aの上面に形成された第二のメタライズ層1cと、第一のメタライズ層1bから第一の導体層1dにかけて形成された第一の接続導体2bと、第二のメタライズ層1cから第二の導体層1eにかけて形成された第二の接続導体2cと、凹部1aを覆うようにして接合される板状の蓋体3とを具備しており、基体1の底面は上に凸となるように反っているとともに蓋体3は下に凸となるように反っている。
また、図5は図1の電池用ケースを用いた本発明の電池の実施の形態の一例を示し、図1と共通する部位には共通の符号が付されている。なお、B−1は第一のメタライズ層1bの上面に載置されて電気的に接続された正電極板、B−2は正電極板B−1の上面に電解液B−4を含浸した絶縁シートB−3を介して密着するように載置されるとともに一端部が第二のメタライズ層1cに電気的に接続された負電極板を示す。
なお、本発明の電池用ケースは、平面視において四角形、円形、多角形のいずれでもよい。四角形の場合は、それぞれ四角形領域に区分して部品配置が設計される外部電気回路基板の設計がし易くなり、多角形の場合は、部品配置がされた基板の残りの領域に配置されてもよい自由形状のケースとできる。また、円形や楕円形の場合は、外部圧力に対する耐圧性が向上する。
図1においては、基体1の凹部1aの底面に第一のメタライズ層1bが形成されるとともに凹部1aの内側面と底面との間に段差1−Aが形成され、段差1−Aの上面に第二のメタライズ層1cが形成されており、第一および第二の導体層1d,1eが基体1の底面の外周部から基体1の底面の中央部に向かって上に凸に反るとともに電気的に接続しないように独立して形成されている形態を示す。
第一および第二の導体層1d,1eが基体1の下面に形成されて設けられていることにより、第一および第二の導体層1d,1eを外部電気回路基板(図示せず)の表面の配線導体に半田を介して接合させることによって、平板状の外部電気回路基板の配線導体と電池とを容易に接続させることができるので、外部電気回路基板の量産性がよくなる。
さらに、第一の導体層1dおよび第二の導体層1eは、基体1の底面が上に凸となるように反っていることによって、第一の導体層1dおよび第二の導体層1eを外部電気回路基板の表面の配線導体に半田を介して接合させた際に、外部電気回路基板が反っていても電池用ケースを容易に半田を介して接合させることができるとともに、余分な半田が基体1の外側に流れ出そうとするのを防止して、基体1の底面の上に凸となるように反っている部分に形成されている第一および第二の導体層1d,1eと外部電気回路基板の配線導体との間の空間に溜めることが可能となる。その結果、余分な半田が基体1の底面から外側に流れ出て外部電気回路基板に電気的短絡を発生させることがない。また、基体1の底面の下方に溜まった半田によって、第一の導体層1dおよび第二の導体層1eを外部電気回路基板に強固に固定させることができるようになる。
このような基体1は、アルミナ質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体等のセラミックスから成り、以下のようにして作製される。例えば、基体1がアルミナ質焼結体から成る場合、酸化アルミニウム(Al),酸化珪素(SiO),酸化マグネシウム(MgO),酸化カルシウム(CaO)等の原料粉末に適当な有機バインダ,溶剤等を添加混合してスラリーと成す。このスラリーをドクターブレード法やカレンダーロール法によってグリーンシートと成し、所要の大きさに切断する。次に、その中から選ばれた複数のグリーンシートにおいて凹部1a,段差1−A等を形成するために適当な打ち抜き加工を施す。
そして、これらのグリーンシートにタングステン(W)等の金属粉末を主成分とする金属ペーストを印刷塗布して第一のメタライズ層1b,第一の接続導体2b,第一の導体層1d,第二のメタライズ層1c,第二の接続導体2c,第二の導体層1e等の導体層となる印刷パターンを形成し、基体の上面にもロウ付け接合等の必要に応じて印刷パターンを形成し、次いでこれらの印刷パターンを形成したグリーンシートを積層し、約1600℃の温度で焼成することによって導体層を備えた基体1が作製される。
セラミックスから成る基体1は、有機溶剤や酸性またはアルカリ性等の電解液B−4に侵され難く、従って電解液B−4中に基体1から溶け出した不純物が混入して電解液B−4を劣化させることがない。このため電池性能を良好に維持することができる電池用ケースを得ることができる。
ここで、基体1の底面は上に凸となるように曲面状に反っており、これに伴って凹部1aの底面1−Bも上に凸となるように曲面状に反っている。これにより、凹部1aの上に凸となった底面1−Bを電池用ケースの内部に収容する正電極板B−1,絶縁シートB−3,負電極板B−2などの電池要素に当接させて下方から押さえることができ、これらの電池要素との電気的接続を確実に行なうように保持することができる。そして、電池要素の全体や部分的に偏った厚みのばらつきがあっても電池要素を確実に下方から押さえて固定させることができる。
また、電池要素を電池用ケース内に載置するために電池要素と凹部1aの側面との間に隙間が必要であるが、電池要素を上に凸となるように反っている凹部1aの底面1−Bで押さえることにより、可塑性の電池要素が変形して凹部1aの側面まで充填されることになり、電池要素の充填率が良くなるとともに、電池要素が横方向にずれるのを防止して第一のメタライズ層1b等との電気的な接続が安定するという効果もある。
ここで、凹部1aの底面1−Bの平面度(JIS B 0621による)は0.02mm〜0.1mm程度であるのがよい。平面度が0.02mm未満であると、上に凸となる量が小さくなり、電池要素の全体や偏った部分の厚みのばらつきがある場合、電池要素を確実に下方から押さえるのが困難となる。平面度が0.1mmを超えて大きくなると、上に凸となる量が大きくなり、凹部1a内部の容積が減少する点で不都合である。
基板1の底面を上に凸にするための製造方法は、グリーンシートを積層する際の台板に上に凸となった形状のものを用いればよい。または、基体1の凹部1aの底面1−Bとなる平板状のグリーンシートの上側に基体1の凹部1aの側壁となる枠状のグリーンシートを積層する際の積層圧力を通常より大きくする。これらの方法によって、基体1の底面が上に凸に反っている形状に形成することができる。
また好ましくは、基体1の底面を上に凸にする製造方法として、図2に示すように、凹部1aの底面1−Bの外周部に溝5を設けておくのがよい。溝5の形成方法は、グリーンシートの段階で溝5となる打ち抜きを形成しておき、この打ち抜きが形成されたグリーンシートを積層していくことで、溝5によって薄くなった底面1−Bが上に凸に突出し、その結果、基体1の底面の中央部が上に凸に反っている形状に形成される。
第一の導体層1dは、第一の接続導体2bを介して第一のメタライズ層1bに電気的に接続され、第二の導体層1eは第二の接続導体2cを介して第二のメタライズ層1cに電気的に接続される。そして、第一の導体層1dは電池の正極として用いられ、第二の導体層1eは負極として用いられる。この第一の導体層1dおよび第二の導体層1eが外部電気回路基板の表面の配線導体に半田を介して接合されることによって電池が外部の電気回路と電気的に接続される。
なお、図1,2には、第一の接続導体2bおよび第二の接続導体2cは、基体1の内部を貫通する貫通導体の例によって示されているが、貫通導体以外にも第一のメタライズ層1bから基体1の側面にかけて導出され、基体1の側面に形成された側面導体を介して第一の導体層1dに接続される第一の接続導体2bとし、第二のメタライズ層1cも第二のメタライズ層1cから基体1の側面にかけて導出され、基体1の側面に形成された他の側面導体を介して第二の導体層1eに接続される第二の接続導体2cとしてもよい。
また、第一の接続導体2bおよび第二の接続導体2cは、それぞれ1本ずつ形成されていてもよいし、複数本ずつ形成されていてもよい。好ましくは、第一の接続導体2bおよび第二の接続導体2cは複数本ずつ形成されているのがよく、第一の接続導体2bおよび第二の接続導体2cにおいて電気抵抗を小さくして電池性能をより優れたものとすることができる。
好ましくは、第二の接続導体2cの断面積を第一の接続導体2bの断面積よりも大きくすることよって、第一の接続導体2bの抵抗値と第二の接続導体2cの抵抗値とを近づけることもできる。また、第一の接続導体2bおよび第二の接続導体2cをそれぞれ複数の導体から成るものとしてもよい。
なお、第一および第二の接続導体2b,2cは、図1では第一および第二の導体層1d,1eに対してそれぞれ垂直に連なる一本の層間接続導体(貫通導体)として示されているが、基体1の下面に形成された第一および第二の導体層1d,1eと平行な方向の内部配線層と垂直な層間接続導体とを複数組み合わせて形成されていてもよく、これによって基体1内に電気回路を引き回すことができるとともに、第一および第二の導体層1d,1eを基体1の所望の位置に形成することができる。
また、このようにして作製された基体1に形成されたこれら導体層の露出した表面には、耐食性に優れかつ半田との濡れ性に優れる金属、具体的には厚さ1〜12μmのニッケル(Ni)層および厚さ0.3〜5μmの金(Au)層をめっき法等により順次被着しておくのがよい。これにより、特に電池用ケースの内部に形成された第一のメタライズ層1bおよび第2のメタライズ層1cの金属成分が充放電による電圧で容易に溶出するのを有効に抑制できる。また、第一および第二の導体層1d,1eにおいては半田との濡れ性が良くなり、外部電気回路基板上の配線導体との半田を介した接合強度がより強固なものとなる。
Ni層の厚さが1μm未満であれば、メタライズ層から成る各導体の酸化腐蝕を防止したり導体から金属成分が溶出したりするのを有効に抑制するのが困難になって電池性能が劣化し易くなる。また、Ni層の厚さが12μmを超えると、めっき形成に多大の時間がかかることになり量産性が低下し易くなるとともに電気抵抗が大きくなり易い。
また、Au層の厚さが0.3μm未満であれば、均一な厚さのAu層を形成するのが困難となり、Au層が極めて薄い部位やあるいはAu層が形成されていない部位が生じ易く、酸化腐食の防止効果や半田との濡れ性が低下し易くなる。Au層の厚さが5μmを超えると、めっき形成に多大の時間がかかることになり量産性が低下し易くなる。
また、凹部1aの内側に位置する第一および第二のメタライズ層1b,1cには、最表層にアルミニウム(Al)層が形成されているのがよく、第一および第二のメタライズ層1b,1cを凹部1aの内側に封入される電解液に侵されにくいものとできる。Al層は、電解めっき法や無電解めっき法等のめっき法やスパッタリング等の蒸着法によって形成される。厚さは0.1〜5μmであるのが好ましい。0.1μm未満であれば、均一な厚さのAl層を形成するのが困難となり、Al層が極めて薄い部位やあるいはAl層が形成されていない部位が生じ易く、酸化腐食の防止効果や半田との濡れ性が低下し易くなる。またAl層の厚さが5μmを超えると、めっき形成や蒸着形成に多大の時間がかかることになり量産性が低下し易くなる。
また、基体1の上面には、Al,Cu,カーボン(C),鉄(Fe)−Ni−コバルト(Co)合金,Fe−Ni合金等の金属や樹脂等から成る板状の蓋体3がAlロウ,銀(Ag)ロウ,Au−錫(Sn)半田等を用いたロウ付けや樹脂接着材等を用いた接着等の方法によって接合される。
蓋体3は下に凸となるように曲面状に反っている。これにより、蓋体3の下に凸となった下側主面3aを電池用ケースの内部に収容する電極板などの電池要素に当接させて上方から押さえることができ、これらの電池要素との接続を確実に行なうように保持することができる。また、蓋体3は下に凸となるように曲面状に湾曲されていることから、蓋体3を上下方向に弾性変形させ易くすることができ、電池要素の全体や偏った部分の厚みのばらつきがあっても電池要素を確実に上方から押さえて固定させることができる。
ここで、蓋体3の下面3aの平面度(JIS B 0621による)は0.02mm〜0.1mm程度であるのがよい。平面度が0.02mm未満であると、下に凸となる量が小さくなり、蓋体3を上下方向に弾性変形させ難くなり、電池要素を確実に上方から押さえて固定させるのが困難となる場合がある。平面度が0.1mmを超えて大きくなると、下に凸となる量が大きくなり、凹部1a内部の容積が減少する点で不都合である。
蓋体3は金属から成る場合、蓋体3となる金属板に従来周知のプレス加工を施すことによって形成される、または、蓋体3となる金属板に従来周知のエッチング加工を施すことによって形成してもよい。
蓋体3をプレス加工により形成する場合、蓋体3を打ち抜くためのプレス圧力を通常よりも大きくし、蓋体3の下面3aが下に凸となるようにする。また、蓋体3をエッチング加工により形成する場合、蓋体3の上下のエッチング量を同一とせずエッチング量を変えることで、蓋体3の下面3aが下に凸となるようにする。
また、蓋体3が電解液B−4に侵されやすいCuやFe−Ni−Co合金,Fe−Ni合金等の金属から成る場合は、その下側主面にAl等の電解液B−4に侵され難い材料をスパッタリング等の蒸着法等によって0.1〜1μmの厚さで被着させておけばよい。蓋体3を金属から成るものとした場合は、長期にわたって弾性を有することから、電池要素を長期にわたって強固に押さえ続けることができ、長期にわたって極めて正常かつ安定に作動する電池とすることができる。
また、蓋体3が樹脂から成る場合、金型内に射出成型することによって所定形状に形成される。蓋体3が樹脂から成る場合、例えば、エポキシ樹脂,ポリフェニレンサルファイト(PPS),液晶ポリマー(LCP)等を用いることができる。蓋体3を樹脂から成るものとした場合は、金型内に射出成型することで効率良く大量に製造することができ、極めて量産性に優れたものとすることができるとともに、電解液B−4に侵され難い材料であることから長期にわたって正常かつ安定に作動する電池とすることができる。
次に、本発明の電池用ケースの実施の形態の他の例を図3に示す。同図において、(a)は電池用ケースの断面図、(b)は電池用ケースの平面図である。なお、上記実施の形態の一例と対応する部位には同じ符号が付されている。
本発明の電池用ケースの実施の形態の他の例においては、上面の中央部に直方体状の凹部1aが形成され、下面に第一の導体層1dおよび第二の導体層1eが互いに独立して形成されたセラミックスから成る基体1と、凹部1aの底面に形成された第一のメタライズ層1bと、基体1の上面の凹部1aの周囲に形成された第二のメタライズ層1cと、第一のメタライズ層1bから第一の導体層1dにかけて形成された第一の接続導体2bと、第二のメタライズ層1cから第二の導体層1eにかけて形成された第二の接続導体2cと、凹部1aを覆うようにして接合されるとともに少なくとも下側主面が導電性とされた板状の蓋体3とを具備しており、基体1の底面は上に凸となるように曲面状に反っているとともに蓋体3は下に凸となるように曲面状に反っている。
また、図7はこの電池用ケースを用いた本発明の電池の実施の形態の他の例を示し、B−1は第一のメタライズ層1bの上面に載置されて電気的に接続された正電極板、B−2は正電極板B−1の上面に電解液B−4を含浸した絶縁シートB−3を介して密着するように載置された負電極板、3は凹部1aを覆うようにして基体1の上面に接合されるとともに下側主面3aが負電極板B−2に当接されて電気的に接続され、下側主面3aの外周部が第二のメタライズ層1cに接合されて電気的に接続された蓋体である。Dは電池を示す。
この形態によれば、上記実施の形態の一例による電池用ケースおよび電池Cの作用効果に加えて、基体1の上面の凹部1aの周囲に形成された第二のメタライズ層1cを具備していることから、内側面と底面との間に形成された段差1−Aを省略できるので、凹部1a内を広く有効に活用することができ、電池用ケースの外形を小型化することができる。
基体1は図1の電池用ケースと同様のセラミックスから成り、蓋体3はAl,Cu,カーボン,Fe−Ni−Co合金,Fe−Ni合金等の導電性の材料から成る。または、エポキシ樹脂,PPS,LCP等の樹脂から成り、下側主面にAl等により導電性とされる金属層3cが形成されている。
好ましくは、蓋体3は絶縁材である樹脂から成り、基体1側の下側主面3aのほぼ全面にAl等の金属層3cが形成されているのがよい。そして、下側主面3aの金属層3cが負電極板B−2に当接されて電気的に接続され、下側主面3aの外周部が第二のメタライズ層1cに接合されて電気的に接続されて基体1の上面に凹部1aを覆うようにして接合される。この構成によって、蓋体3の上側主面が導電性とされず、蓋体3の上面に不要な電流が流れるのを防止することができる。従って、蓋体3の上側主面に導電性の部材が接触しても電気的短絡等の不具合が発生するのを有効に防止できる。
さらに、本発明の電池用ケースの実施の形態の他の例を図4に示す。同図において、(a)は電池用ケースの断面図、(b)は電池用ケースの平面図である。また、この電池用ケースを用いた本発明の電池を図8に示す。これらの図において、他の例と対応する同じ部位には、同じ符号が付されている。
この例による本発明の電池用ケースは、上面の中央部に直方体状の凹部1aが形成され、下面に第一の導体層1dが形成されたセラミックスから成る基体1と、凹部1aの底面に形成された第一のメタライズ層1bと、第一のメタライズ層1bから第一の導体層1dにかけて形成された第一の接続導体2bと、凹部1aを覆うようにして接合されるとともに導電性部材から成る板状の蓋体3とを具備しており、基体1の底面は上に凸となるように反っているとともに蓋体3は下に凸となるように反っている。
この形態によれば、上記実施の形態の一例および他の例による電池用ケースおよび電池C,Dの作用効果に加えて、凹部1aを覆うようにして接合されるとともに導電性部材から成る蓋体3を具備していることから、蓋体3を負電極に併用することができ、凹部1aの内側面と底面との間に形成される段差1−A,第二のメタライズ層1c,第二の導体層1e,および第二の接続導体2cの形成を省略できるので、基体1を小型化できるとともに基体1の製造工程を簡略化でき量産に適するものとすることができる。
基体1は図1の電池用ケースと同様のセラミックスから成り、蓋体3はAl,Cu,カーボン,Fe−Ni−Co合金,Fe−Ni合金等の導電性部材から成る。
この形態において、好ましくは、図4,8に示すように、基体1の上面には凹部1aを取り囲むようにしてFe−Ni−Co合金やAl等から成る金属製の枠状部材4がAgロウ,Alロウ等を介してロウ付けされているのがよい。この構成により、枠状部材4の上に金属製の蓋体3を載せ、蓋体3をシーム溶接法等の溶接法を採用することによって、作業効率よくかつ確実に基体1の凹部1aの内部を気密に封止することができる。
また、この場合、基体1の上面の枠状部材4がロウ付けされる部位には、W等から成るメタライズ層が形成され、その表面にNi等のめっきが施されているのがよく、この構成により基体1上面のロウ材との濡れ性が良くなり、基体1上面と枠状部材4との接合強度がより強固なものとなる。また、枠状部材4は、Fe−Ni−Co合金の表面にAl層を形成したものでもよく、Al層により電解液に侵されにくいものとできる。
次に、本発明の電池について以下に詳細に説明する。なお、図5は図1の電池用ケースを用いた本発明の電池の実施の形態の一例(これを電池Cとする)を示す断面図、図6は図2の電池用ケースを用いた本発明の電池の実施の形態の一例(これを電池Cとする)を示す断面図、図7は図3の電池用ケースを用いた本発明の電池の実施の形態の他の例(これを電池Dとする)を示す断面図、図8は図4の電池用ケースを用いた本発明の電池の実施の形態の他の例(これを電池Eとする)を示す断面図である。ここで、B−1は正電極板、B−2は負電極板、B−3は絶縁シート、B−4は電解液、C,D,Eは電池である。
本発明の電池Cは、本発明の電池用ケースと、第一のメタライズ層1bの上面に載置されて電気的に接続された正電極板B−1と、この正電極板B−1の上面に電解液B−4を含浸した絶縁シートB−3を介して密着するように載置されるとともに一端部が第二のメタライズ層1cに電気的に接続された負電極板B−2と、蓋体3の下側主面3aが負電極板B−2に当接されるとともに凹部1aを覆うようにして基体1の上面に接合された蓋体3とを具備している。
本発明の電池Dは、本発明の電池用ケースと、第一のメタライズ層1bの上面に載置されて電気的に接続された正電極板B−1と、この正電極板B−1の上面に電解液B−4を含浸した絶縁シートB−3を介して密着するように載置された負電極板B−2と、少なくとも下側主面が導電性とされ、凹部1aを覆うようにして基体1の上面に接合されるとともに下側主面3aが負電極板B−2に当接されて電気的に接続され、下側主面3aの外周部が第二のメタライズ層1cに接合されて電気的に接続された蓋体3とを具備している。
本発明の電池Eは、本発明の電池用ケースと、第一のメタライズ層1bの上面に載置されて電気的に接続された正電極板B−1と、この正電極板B−1の上面に電解液B−4を含浸した絶縁シートB−3を介して密着するように載置された負電極板B−2と、凹部1aを覆うようにして基体1の上面に接合されるとともに下側主面3aが負電極板B−2に当接されて電気的に接続された蓋体3とを具備している。
正電極板B−1は、LiCoOやLiMn等から成る正極活物質およびアセチレンブラックや黒鉛等の導電材を含む板状やシート状のものであり、また、負電極板B−2はコークスや炭素繊維等の炭素材料から成る負極活物質を含む板状やシート状のものである。
正電極板B−1は、上記正極活物質に上記導電材を加えたものにポリテトラフルオロエチレンやポリフッ化ビニリデンなどのバインダを添加、混合してスラリー状となし、これを周知のドクターブレード法等を用いてシート状に成形し、次いでこのシートを例えば四角形状に裁断して作製される。
同様にして負電極板B−2は、上記負極活物質にポリテトラフルオロエチレンやポリフッ化ビニリデンなどのバインダを添加、混合してスラリー状となし、これを周知のドクターブレード法等を用いてシート状に成形し、次いでこのシートを例えば四角形状に裁断して作製される。
なお、上記において、電池の第一のメタライズ層1b側に正電極板B−1を配置し、蓋体3側に負電極板B−2を配置する例を示したが、必ずこの配置にすべきであるというものではない。すなわち、第一のメタライズ層1b側に負電極板B−2を配置し、蓋体3側に正電極板B−1を配置してもよい。
また、絶縁シートB−3は、ポリオレフィン繊維製の不織布やポリオレフィン製の微多孔膜などから成り、電解液B−4が含浸されるとともに正電極板B−1と負電極板B−2との間に配置されることにより、正電極板B−1と負電極板B−2とが直接接触することを防止するとともに正電極板B−1と負電極板B−2との間の電解液B−4の移動を可能として電流が流れることを可能とする。
電解液B−4は、湿気をほとんど含まない例えばアルゴン(Ar)ガスを充填した容器内でシリンジなどの注入手段を用いて凹部1aの上面から電池C,D,Eの内部に注入される。そして、注入後に基体1の上面に蓋体3を溶接接合することによって、電池C,D,Eの内部を気密に封止することができる。
電解液B−4は、例えば、四フッ化ホウ酸リチウム等のリチウム塩や塩酸,硫酸,硝酸等の酸をジメトキシエタンやプロピレンカーボネート等の有機溶媒に溶解したものである。
このような電解液B−4は、腐食性や溶解性の高いものであるが、本発明の電池用ケースを用いることにより、基体1は耐薬品性に優れているため、有機溶剤や酸等を含む電解液B−4に侵され難く、電解液B−4中に電池用ケースから溶け出した不純物が混入して電解液B−4を劣化させることもなく、電池性能を良好に維持することができる。
また、従来用いられていた金属用ケースでは図9に示すように正極缶11と負極缶12とをそれらの周囲をポリプロピレン樹脂等から成るガスケット15を介してかしめることによって一体化しており、このかしめた部位があるために従来の電池では正極缶11と負極缶12とセパレータ14とを合わせたかしめ部に2mm前後の寸法が必要であったのに対して、本発明によれば、かしめ部がないために電池C,D,Eの外形を小さくすることができ、携帯機器の小型化に大きく寄与できるものとなる。また、気密信頼性が高く、量産性に優れるものとなる。
また、気密性および耐熱性に優れる基体1の上面に蓋体3をポリプロピレンのような樹脂接着剤や半田接合,シーム溶接接合等により強固に接合できるので、電解液B−4を良好に収容することができ、温度サイクル等に曝された場合でも隙間が生じて電解液が漏れることがない。また、気密性が維持されるので、電池性能を劣化させる水分や酸素等が外部から電解液B−4中に進入するのを有効に抑制することができる。
さらに、これらの電池用ケースを用いることによって第一のメタライズ層1bが凹部1aの底面1−Bに形成されることによって正電極板B−1を接続させ易くし、この正電極板B−1の上面に電解液B−4を含浸した絶縁シートを介して密着するように載置するとともに第二のメタライズ層1cに接続された、または蓋体3の下側主面に接続された負電極板B−2を載置することができ、量産性に非常に優れたものとなる。
またさらには、凹部1aの底面1−Bは上に凸となるように反っていることで、底面1−Bを正電極板B−1などの電池要素に当接させて下方から押さえることができるとともに、蓋体3の中央部の下面3aを電池用ケースの内部に収容する負電極板B−2などの電池要素に当接させて上方から押さえることができ、電池要素の充填率が良くなるとともに、電池要素が横方向にずれるのを防止して第一のメタライズ層1b等との電気的な接続が安定する。
また、蓋体3は下面3aが下に凸となるように湾曲されていることから、蓋体3を上下方向に弾性変形させ易くすることができ、電池要素の全体の厚みや偏った厚みのばらつきがあっても電池要素を確実に上方から押さえて固定させることができる。その結果、所望の電池性能を発揮させることができる。金属板等から成る可撓性の蓋体3の場合、蓋体3は、装着後に変形して上に凸の状態になる場合もある。好ましくは、装着後も下に凸の状態またはちょうど平面になるような蓋体3とする。
図7の電池Dおよび図8の電池Eでは、蓋体3の下面3aを負電極板B−2の上面に当接させて電気的に接続させることができ、蓋体3の下面3aと負電極板B−2とを広い面積で接続させることによって負電極板B−2と蓋体3との間の抵抗を少なくすることができ、負電極板B−2と蓋体3との間で電気的損失を発生させることなく効率よく充放電することができるので、電気的特性に優れ、より信頼性が高く、長期間に亘って安定して充放電することができるものとなる。
また、図8の電池Eでは、蓋体3を電池の負電極として機能させることができることから、外部接続端子部材を電池の上下に配置して、電池を挟み込むようにして外部接続端子部材を接続させて、外部接続端子部材に接続できるものとなる。また、外部接続端子部材に突起を設け、基体1の底面の湾曲されてなる凹みと蓋体3の上側主面の湾曲されてなる凹みに外部接続端子部材の突起が嵌まるようにして外部接続端子部材を接続させれば、電池Eが外部接続端子部材から外れ難いようにすることもできる。
好ましくは、本発明の電池C,D,Eは、正電極板B−1が、第一のメタライズ層1bの上面を覆うように接着された導電性粒子を含有する樹脂層B−5を介して第一のメタライズ層1bに接続されるのがよい。
導電性粒子を含有する樹脂層B−5は、導電性粒子とこの導電性粒子同士を結着するバインダ樹脂とから成る。樹脂層B−5が導電性粒子とバインダ樹脂とを含有することで、電解液B−4と反応することがないとともに電気伝導性を有する樹脂層B−5となる。すなわち、導電性粒子は、高い電気伝導性を有するとともに、化学的に安定である等の特性を有しているため、樹脂層B−5は電気伝導性を有するものとなる。
導電性粒子とバインダ樹脂との混合比は、特に限定されるものではない。すなわち、電池C,D,Eを形成したときに、導電性粒子の含有量が少なすぎて電気抵抗が大きくなり過ぎず、バインダ樹脂により導電性粒子同士を十分結着できる混合比の範囲で混合すればよい。導電性粒子の含有量が増加すると、樹脂層B−5の導電性が高くなり、導電性粒子の含有量が減少すると導電性が低下する。また、導電性粒子の含有量が増加すると、相対的にバインダ樹脂の含有量が低下し、バインダ樹脂により導電性粒子同士を十分結着して担持できなくなる。
バインダ樹脂は、導電性粒子を結着できれば特に限定されるものではなく、例えば、フェノール系樹脂やポリフッ化ビニリデン(PVDF)やカルボキシメチルセルロース(CMC)等を挙げることができる。
導電性粒子は、その種類が特に限定されるものではなく、炭素粒子やAl粉末等の電解液B−4と反応しない金属粒子から成る。また、導電性粒子が炭素粒子から成る場合は、少なくともカーボンブラック、グラファイトの1種を含有することが好ましい。少なくともカーボンブラック、グラファイトの1種を含有することで、樹脂層B−5に十分な電気伝導性が確保される。
そして、導電性粒子とバインダ樹脂とを混合してペースト状となし、これを第一のメタライズ層1bの上面から凹部1aの底面にかけて塗布した後に、乾燥させて接着させることにより樹脂層B−5を形成する。または、ペースト状の混合物を周知のドクターブレード法等を用いてシート状に成形し、完全に乾燥する前に第一のメタライズ層1bおよびその周辺を覆うことのできる大きさに裁断し、次いでこのシートを第一のメタライズ層1bおよび凹部1aの底面にかけて十分密着させて樹脂層B−5を形成する。
このように第一のメタライズ層1bを覆うように樹脂層B−5を接着し、その上に正電極板B−1を樹脂層B−5を介して第一のメタライズ層1bに電気的に接続させた場合は、腐食性の電解液B−4が炭素樹脂層に遮られて第一のメタライズ層1bに接触しなくなり、めっき処理等による第一のメタライズ層1bの電解液B−4に対する金属めっき等による表面保護を簡素なものにすることができる。
また、電解液B−4が第一のメタライズ層1bの形成部位に浸入しにくくなるので、電解液B−4が第一のメタライズ層1bの形成部位から第一の内部導体2bを通じて電池C,D,Eの外部に電解液が漏出する虞を少なくすることができる。また、樹脂層B−5が弾性を有することから、正電極板B−1を基体1に強く押し付けたとしても樹脂層B−5で緩衝されるので、基体1または正電極板B−1が破損するのを有効に防止できる。
好ましくは、図6に示すように、凹部1aの第一のメタライズ層1bが形成されている底面1−Bの外周部に溝5が設けられている電池用ケースを用いて電池C,D,Eを作製する場合、図6に示すように樹脂層B−5を第一のメタライズ層1bだけでなく第一のメタライズ層1bの上面から凹部1aの側面にかけて第一のメタライズ層1bや溝5を覆うようにして設けるとよく、この構成により、基体1と樹脂層B−5とが接着されている境界面のわずかな隙間を伝って第一のメタライズ層1bに到達しようとする電解液B−4をより確実に遮断することができる。
すなわち、凹部1aの底面から基体1と樹脂層B−5との境界面を経由しての第一のメタライズ層1bまでの経路の距離が長くなって電解液B−4を有効に遮断するとともに、凹部1aの底面において溝5が形成されているために、基体1と樹脂層B−5との境界面に形成される経路が屈曲路となり、この屈曲部が基体1と樹脂層B−5との境界面を伝って第一のメタライズ層1bに到達しようとする電解液B−4を確実に遮断するためである。その結果、第一のメタライズ層1bに腐食性の電解液B−4が触れにくくなるとともに、第一の内部導体2bを通じて電池B,C,Dの外部に電解液B−4が漏れるのをより確実に防止することができる。
また好ましくは、樹脂層B−5は、蓋体3の下面や第二のメタライズ層1cの表面を覆うように設けられていてもよく、負電極板B−2は、この樹脂層B−5を介して第二のメタライズ層1cまたは蓋体3の下面の導電性部分に接続されてもよい。この構成により、蓋体3の下面や第二のメタライズ層1cの表面が腐食性の電解液B−4に直接接触しないようにできるとともに、負電極板B−2を樹脂層B−5を介して蓋体3で弾性的に保持することができる。これにより、負電極板B−2をクラック等で破損させることなく、電池C,D,E内部の電池要素を位置ズレしないように拘持することができる。
次に、本発明の電気二重層キャパシタ用ケースおよび電気二重層キャパシタC,D,Eは、上記電池用ケースおよび電池C,D,Eと同様の構成およびその作用効果を有するものである。
すなわち、本発明の電気二重層キャパシタ用ケースは、図1に示すように、上面の中央部に直方体状,角柱状または円柱状等の凹部1aが形成され、下面に第一の導体層1dおよび第二の導体層1eが互いに独立して形成されたセラミックスから成る基体1と、凹部1aの底面に形成された第一のメタライズ層1bと、凹部1aの内側面と底面との間に形成された段差1−Aの上面に形成された第二のメタライズ層1cと、第一のメタライズ層1bから第一の導体層1dにかけて形成された第一の接続導体2bと、第二のメタライズ層1cから第二の導体層1eにかけて形成された第二の接続導体2cと、凹部1aを覆うようにして接合される板状の蓋体3とを具備しており、基体1の底面は上に凸となるように反っているとともに蓋体3は下に凸となるように反っているものである。
また、本発明の電気二重層キャパシタ用ケースは、図2の他の例に示されるように、上面の中央部に直方体状の凹部1aが形成され、下面に第一の導体層1dおよび第二の導体層1eが互いに独立して形成されたセラミックスから成る基体1と、凹部1aの底面に形成された第一のメタライズ層1bと、基体1の上面の凹部1aの周囲に形成された第二のメタライズ層1cと、第一のメタライズ層1bから第一の導体層1dにかけて形成された第一の接続導体2bと、第二のメタライズ層1cから第二の導体層1eにかけて形成された第二の接続導体2cと、凹部1aを覆うようにして接合されるとともに少なくとも下側主面が導電性とされた板状の蓋体3とを具備しており、基体1の底面は上に凸となるように曲面状に反っているとともに蓋体3は下に凸となるように曲面状に反っている。
また、本発明の電気二重層キャパシタ用ケースは、図4のさらに他の例に示されるように、上面の中央部に直方体状の凹部1aが形成され、下面に第一の導体層1dが形成されたセラミックスから成る基体1と、凹部1aの底面に形成された第一のメタライズ層1bと、第一のメタライズ層1bから第一の導体層1dにかけて形成された第一の接続導体2bと、凹部1aを覆うようにして接合されるとともに導電性部材から成る板状の蓋体3とを具備しており、基体1の底面は上に凸となるように反っているとともに蓋体3は下に凸となるように反っている。
また、本発明の電気二重層キャパシタC,D,Eは、図5〜図8に示すように、上記構成の電気二重層キャパシタ用ケースと、第一のメタライズ層1bの上面に載置されて電気的に接続された第一の電極B−1と、第一の電極B−1の上面に電解液B−4を含浸した絶縁シートB−3を介して密着するように載置されるとともに一端部が第二のメタライズ層1cに電気的に接続された第二の電極B−2と、下側主面が第二の電極B−2に当接されるとともに凹部1aを覆うようにして基体1の上面に接合された蓋体3とを具備しているものである。
本発明の電気二重層キャパシタ用ケースおよび電気二重層キャパシタC,D,Eは、上記電池用ケースおよび電池と同様の構成およびその作用効果を有する。したがって、詳細説明における重複部分は省略する。
第一の電極B−1および第二の電極B−2は、例えばフェノール樹脂繊維(ノボロイド繊維)を炭化賦活して得られるものであり、賦活はこの繊維を800〜1000℃の高温雰囲気下で高温水蒸気などの賦活ガスに接触させることにより行われ、炭化物中の揮発成分、あるいは炭素原子の一部をガス化し、主に1〜10nmの微細構造を発達させ内部表面積を1×10/kg以上にまでする工程で作製される。本発明の電気二重層キャパシタC,D,Eは、第一および第二の導体層1d,1eにおける極性はなく、第一の導体層1d側を陽極、第二の導体層1e側を陰極として使用できるし、その逆の極性でも使用できる。
電解液B−4は、例えば6フッ化リン酸リチウム(LiPF)などのリチウム塩や、テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート((CNBF)などの第4級アンモニウム塩をプロピレンカーボネート(PC)やスルホラン(SLF)などの溶媒中に溶解したものである。
また、絶縁シートB−3には、例えばガラス繊維やポリフェニレンサルファイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等の耐熱性を有する樹脂等が用いられる。
そして、電気二重層キャパシタBは、第一のメタライズ層1bの上面に、第一の電極B−1,絶縁シートB−3,第二の電極B−2,蓋体4が互いに密着するように載置し、電解液B−4を注入した後に、Alロウ,Agロウ,Au−Sn半田等を用いたロウ付けや樹脂接着材等を用いた接着等の方法によって基体1の上面に凹部1aを覆うように接合され電気二重層キャパシタC,D,Eとなる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能である。例えば、本発明では電池用ケースまたは電気二重層キャパシタ用ケースのセラミック基体1の材質をアルミナ質焼結体として説明したが、窒化アルミニウム質焼結体やガラスセラミックス等の他のセラミックスから成っていてもよく、窒化アルミニウム質焼結体から成る場合には作動時の熱を効率よく外部に放散させることができる。
また、1つの凹部1aを有する電池用ケースまたは電気二重層キャパシタ用ケースを用いた電池または電気二重層キャパシタC,D,Eについて説明したが、複数の凹部1aを有する電池用ケースまたは電気二重層キャパシタ用ケースとしてもよく、その場合、蓋体3は各凹部1aをすべて覆う一枚の蓋体3とするか、またはそれぞれの凹部1aを覆う複数の蓋体3が取着されるようにすればよい。このように複数の凹部1aを有する電池用ケースを用いる場合には、それぞれの凹部1aに作製された電池C,D,Eを並列接続することにより高容量の電池C,D,Eとすることができ、また、直列接続することにより高電圧を供給することができる電池C,D,Eとすることができる。
(a)は本発明の電池用ケースまたは電気二重層キャパシタ用ケースの実施の形態の一例を示す断面図、(b)は(a)の平面図である。 (a)は本発明の電池用ケースまたは電気二重層キャパシタ用ケースの実施の形態の他の例を示す断面図、(b)は(a)の平面図である。 (a)は本発明の電池用ケースまたは電気二重層キャパシタ用ケースの実施の形態の他の例を示す断面図、(b)は(a)の平面図である。 (a)は本発明の電池用ケースまたは電気二重層キャパシタ用ケースの実施の形態の他の例を示す断面図、(b)は(a)の平面図である。 本発明の電池または電気二重層キャパシタの実施の形態の一例を示し、図1の電池用ケースまたは電気二重層キャパシタケースを用いた電池または電気二重層キャパシタの断面図である。 本発明の電池または電気二重層キャパシタの実施の形態の他の例を示し、図2の電池用ケースまたは電気二重層キャパシタケースを用いた電池または電気二重層キャパシタの断面図である。 本発明の電池または電気二重層キャパシタの実施の形態の他の例を示し、図3の電池用ケースまたは電気二重層キャパシタケースを用いた電池または電気二重層キャパシタの断面図である。 本発明の電池または電気二重層キャパシタの実施の形態の他の例を示し、図4の電池用ケースまたは電気二重層キャパシタケースを用いた電池または電気二重層キャパシタの断面図である。 従来の電池または電気二重層キャパシタの例を示す断面図である。
符号の説明
1:基体
1a:凹部
1b:第一のメタライズ層
1c:第二のメタライズ層
1d:第一の導体層
1e:第二の導体層
1−A:段差
1−B:底面
2b:第一の接続導体
2c:第二の接続導体
3:蓋体
3a:下側主面
B−1:正電極板または第一の電極
B−2:負電極板または第二の電極
B−3:絶縁シート
B−4:電解液
B−5:樹脂層
C,D,E:電池または電気二重層キャパシタ

Claims (14)

  1. 上面の中央部に凹部が形成され、下面に第一の導体層および第二の導体層が互いに独立して形成されたセラミックスから成る基体と、前記凹部の底面に形成された第一のメタライズ層と、前記凹部の内側面と底面との間に形成された段差の上面に形成された第二のメタライズ層と、前記第一のメタライズ層から前記第一の導体層にかけて形成された第一の接続導体と、前記第二のメタライズ層から前記第二の導体層にかけて形成された第二の接続導体と、前記凹部を覆うようにして接合される板状の蓋体とを具備しており、前記基体の底面は上に凸となるように反っているとともに前記蓋体は下に凸となるように反っていることを特徴とする電池用ケース。
  2. 上面の中央部に凹部が形成され、下面に第一の導体層が形成されたセラミックスから成る基体と、前記凹部の底面に形成された第一のメタライズ層と、該第一のメタライズ層から前記第一の導体層にかけて形成された第一の接続導体と、前記凹部を覆うようにして接合されるとともに導電性部材から成る板状の蓋体とを具備しており、前記基体の底面は上に凸となるように反っているとともに前記蓋体は下に凸となるように反っていることを特徴とする電池用ケース。
  3. 前記凹部の底面の外周部に前記底面と段差を成す溝が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の電池用ケース。
  4. 上面の中央部に、底面の外周部に前記底面と段差を成す溝を備えた凹部が形成され、下面に第一の導体層および第二の導体層が互いに独立して形成されたセラミックスから成る基体と、前記凹部の底面に形成された第一のメタライズ層と、前記基体の上面の前記凹部の周囲に形成された第二のメタライズ層と、前記第一のメタライズ層から前記第一の導体層にかけて形成された第一の接続導体と、前記第二のメタライズ層から前記第二の導体層にかけて形成された第二の接続導体と、前記凹部を覆うようにして接合されるとともに少なくとも下側主面が導電性とされた板状の蓋体とを具備しており、前記基体の底面は上に凸となるように反っているとともに前記蓋体は下に凸となるように反っていることを特徴とする電池用ケース。
  5. 請求項1記載の電池用ケースと、前記第一のメタライズ層の上面に載置されて電気的に接続された正電極板と、該正電極板の上面に電解液を含浸した絶縁シートを介して密着するように載置されるとともに一端部が前記第二のメタライズ層に電気的に接続された負電極板と、下側主面が前記負電極板に当接されるとともに前記凹部を覆うようにして前記基体
    の上面に接合された前記蓋体とを具備していることを特徴とする電池。
  6. 請求項2または4記載の電池用ケースと、前記第一のメタライズ層の上面に載置されて電気的に接続された正電極板と、該正電極板の上面に電解液を含浸した絶縁シートを介して密着するように載置された負電極板と、前記凹部を覆うようにして前記基体の上面に接合されるとともに下側主面が前記負電極板に当接されて電気的に接続された前記蓋体とを具備していることを特徴とする電池。
  7. 前記正電極板は、前記第一のメタライズ層の上面を覆うように接着された導電性粒子を含有する樹脂層を介して前記第一のメタライズ層に電気的に接続されていることを特徴とする請求項5または6記載の電池。
  8. 上面の中央部に凹部が形成され、下面に第一の導体層が形成されたセラミックスから成る基体と、前記凹部の底面に形成された第一のメタライズ層と、該第一のメタライズ層から前記第一の導体層にかけて形成された第一の接続導体と、前記凹部を覆うようにして接合されるとともに導電性部材から成る板状の蓋体とを具備しており、前記基体の底面は上に凸となるように反っているとともに前記蓋体は下に凸となるように反っていることを特徴とする電気二重層キャパシタ用ケース。
  9. 前記凹部の底面の外周部に前記底面と段差を成す溝が設けられていることを特徴とする請求項8記載の電気二重層キャパシタ用ケース。
  10. 上面の中央部に、底面の外周部に前記底面と段差を成す溝を備えた凹部が形成され、下面に第一の導体層および第二の導体層が互いに独立して形成されたセラミックスから成る基体と、前記凹部の底面に形成された第一のメタライズ層と、前記凹部の内側面と底面との間に形成された段差の上面に形成された第二のメタライズ層と、前記第一のメタライズ層から前記第一の導体層にかけて形成された第一の接続導体と、前記第二のメタライズ層から前記第二の導体層にかけて形成された第二の接続導体と、前記凹部を覆うようにして接合される板状の蓋体とを具備しており、前記基体の底面は上に凸となるように反っているとともに前記蓋体は下に凸となるように反っていることを特徴とする電気二重層キャパシタ用ケース。
  11. 上面の中央部に、底面の外周部に前記底面と段差を成す溝を備えた凹部が形成され、下面に第一の導体層および第二の導体層が互いに独立して形成されたセラミックスから成る基体と、前記凹部の底面に形成された第一のメタライズ層と、前記基体の上面の前記凹部の周囲に形成された第二のメタライズ層と、前記第一のメタライズ層から前記第一の導体層にかけて形成された第一の接続導体と、前記第二のメタライズ層から前記第二の導体層にかけて形成された第二の接続導体と、前記凹部を覆うようにして接合されるとともに少なくとも下側主面が導電性とされ、前記第二のメタライズ層に電気的に接続される板状の蓋体とを具備しており、前記基体の底面は上に凸となるように反っているとともに前記蓋体は下に凸となるように反っていることを特徴とする電気二重層キャパシタ用ケース。
  12. 請求項8,9,または11記載の電気二重層キャパシタ用ケースと、前記第一のメタライズ層の上面に載置されて電気的に接続された第一の電極と、該第一の電極の上面に電解液を含浸した絶縁シートを介して密着するように載置された第二の電極と、前記凹部を覆うようにして前記基体の上面に接合されるとともに下側主面が前記第二の電極に当接されて電気的に接続された前記蓋体とを具備していることを特徴とする電気二重層キャパシタ。
  13. 請求項10記載の電気二重層キャパシタ用ケースと、前記第一のメタライズ層の上面に載置されて電気的に接続された第一の電極と、該第一の電極の上面に電解液を含浸した絶縁
    シートを介して密着するように載置されるとともに一端部が前記第二のメタライズ層に電気的に接続された第二の電極と、下側主面が前記第二の電極に当接されるとともに前記凹部を覆うようにして前記基体の上面に接合された前記蓋体とを具備していることを特徴とする電気二重層キャパシタ。
  14. 前記第一の電極は、前記第一のメタライズ層の上面を覆うように接着された導電性粒子を含有する樹脂層を介して前記第一のメタライズ層に電気的に接続されていることを特徴とする請求項12または13記載の電気二重層キャパシタ。
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