JP4868220B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4868220B2
JP4868220B2 JP2006132825A JP2006132825A JP4868220B2 JP 4868220 B2 JP4868220 B2 JP 4868220B2 JP 2006132825 A JP2006132825 A JP 2006132825A JP 2006132825 A JP2006132825 A JP 2006132825A JP 4868220 B2 JP4868220 B2 JP 4868220B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricant
bearing
gear housing
shaft
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006132825A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007210588A (ja
Inventor
進 今垣
勇二 嶌本
秀樹 甲木
浩二 北畑
尚樹 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2006132825A priority Critical patent/JP4868220B2/ja
Publication of JP2007210588A publication Critical patent/JP2007210588A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4868220B2 publication Critical patent/JP4868220B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/0421Guidance of lubricant on or within the casing, e.g. shields or baffles for collecting lubricant, tubes, pipes, grooves, channels or the like
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0406Absorption elements for lubricants, e.g. oil felts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0498Worm gearings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

この発明は、電動モータにより操舵補助力を発生する電動パワーステアリング装置に関するものである。
車両用の電動パワーステアリング装置(EPS:Electric Power Steering System)には、減速機が用いられている。例えば、減速機としてのウォーム軸およびウォームホイールが電動モータの出力軸の回転を減速することで、電動モータの出力を増幅して舵取り機構に伝達し、ステアリング操作をトルクアシストする電動パワーステアリング装置が提案されている。
ウォーム軸およびウォームホイールは、ギヤハウジング内に収容されている。また、ウォーム軸とウォームホイールとの噛み合い部分を含む領域にはグリース等の潤滑剤が充填されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−162018号公報
上述のような減速機において、緩衝材粒子が配合され比較的低粘度の基油が用いられたグリース等の潤滑剤を用いる場合、この潤滑剤がギヤハウジングの隙間から漏れてしまう恐れがある。そのため、Oリングやシール軸受等を用いて、ギヤハウジング内を密閉する必要がある。
しかしながら、ギヤハウジング内を完全に密閉すると、不具合が発生してしまう場合がある。例えば、ギヤハウジング内を完全に密閉すると、ギヤハウジング内部の圧力が変化し、シール軸受のシールが軸受の可動輪等に張り付いてしまう場合がある。この場合、軸受に支持されたシャフトの回転抵抗が上昇してしまう。
また、シール軸受を用いると、例えばシャフトに内輪が嵌合されたシール軸受をシャフトと共にギヤハウジングの軸受保持穴に挿入する場合、軸受保持穴内の圧力が上昇し、シール軸受が押し戻されてしまう。このため、組立性が悪いという問題が生じる。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであり、ギヤハウジング内の圧力の変化およびギヤハウジングからの潤滑剤の漏れを防ぐことができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、出力軸(27)を有する操舵補助用の電動モータ(18)と、この電動モータの出力軸の回転を操舵機構(P)に伝達するための伝達機構(19)と、この伝達機構を収容したギヤハウジング(22)と、緩衝材粒子を含む潤滑剤であって、ギヤハウジングの潤滑剤収容空間(S1)の内部に収容され、伝達機構を潤滑するための潤滑剤と、上記潤滑剤収容空間の内部と外部との間の通気を許容し且つ潤滑剤の流出を阻止する通路(35,36,46,51,60,62)と、上記通路を区画するための通路区画部材(39)とを備え、上記伝達機構は、ウォーム軸(20)を含み、このウォーム軸は、電動モータの出力軸と継手(28)を介して連結された第1の端部(23)と、この第1の端部と反対側の第2の端部(24)とを含み、ギヤハウジングは、ウォーム軸の第2の端部を回転自在に支持するシール軸受(32)の外輪(32a)を嵌合して保持する軸受保持穴(34)を含み、上記シール軸受の外輪の外周面(32c)および軸受保持穴の内周面(34)の少なくとも一方に、通気を許容し且つ潤滑剤の流出を阻止する、上記緩衝材粒子よりも断面積が小さい溝(44a,44b)が形成されている電動パワーステアリング装置(1)である。
本発明によれば、潤滑剤収容空間の内部と外部との間の通気を許容する通路が設けられている。これにより、ギヤハウジングの潤滑剤収容空間の内部の圧力が変化することを防止でき、ギヤハウジングの潤滑剤収容空間の内部の圧力の変化によって生じる不具合を防止することができる。
また、通路は、潤滑剤の進行を食い止める通路区画部材によって区画されているので、ギヤハウジングからの潤滑剤の流出を阻止することができる。
また、シール軸受の外輪の外周面および軸受保持穴の内周面の少なくとも一方に形成された溝によって、軸受保持穴内の圧力を上昇させずに、シール軸受を軸受保持穴に嵌合させることができる。さらに、シール軸受を軸受保持穴の底側のシールを廃止した片シール軸受とすることができる。溝は、軸方向に延びる溝であってもよいし、ねじ溝等の螺旋状の溝であってもよい。
また、本発明において、ウォーム軸は、第1および第2の端部に開口を有する通気孔(42)を形成している場合がある。この場合、ウォーム軸の第1および第2の端部に開口を有する通気孔が設けられているので、軸受保持穴内の圧力を上昇させずに、シール軸受を軸受保持穴に嵌合させることができる。したがって、組立性がよい。
また上記通路区画部材は、連続気泡の多孔質体(39)を含む場合がある。この場合、連続気泡の多孔質体によって通路内での潤滑剤の進行を効果的に食い止めることができる。これにより、ギヤハウジングの外部に潤滑剤が流出することを阻止できる。連続気泡の多孔質体としては、例えば、発泡樹脂やポリウレタンフォーム等がある。
また上記電動モータは、ギヤハウジングに連結されたモータハウジング(30)を含み、上記通路は、モータハウジングの内部に連通する場合がある。この場合、ギヤハウジングの内部とモータハウジングの内部とを連通するための通路によってギヤハウジングの内部と外部との間が通気され、ギヤハウジングの内部の圧力の変化が防止される。
またトルクセンサ(15)を収容したセンサハウジング(47)と、ギヤハウジングおよびセンサハウジングの対向面(22c,47c;22d,47d)間を封止する一対の環状の封止部材(55a,55b)と、ギヤハウジングおよびセンサハウジングの対向面の少なくとも一方に設けられ、対応する封止部材をそれぞれ収容する一対の環状溝(52a,52b)と、一方の環状溝を横切る第1の通気溝(54a)と、他方の環状溝を横切る第2の通気溝(54b)とを備え、第1および第2の通気溝は、環状溝の周方向(X1)に関して互いに位相をずらして配置されている場合がある。この場合、一方の環状溝を横切る第1の通気溝および他方の環状溝を横切る第2の通気溝とによってギヤハウジングの内部と外部との間が通気され、ギヤハウジングの内部の圧力の変化が防止される。
また操舵部材(2)に連結された第1の操舵軸(9a)と、この第1の操舵軸とトーションバー(11)を介して相対回転可能に連結された中空の第2の操舵軸(10a)とを備え、上記伝達機構は、上記第2の操舵軸の外周面(63)に一体回転可能に嵌合された減速ギヤ(210)を含み、上記通路(60,62)は、減速ギヤの一対の側面(56a,56b)のうち下位側の側面(56a)に開口する第1の開口(57)と、第2の操舵軸の内周面(58)に開口する第2の開口(59)とを含む場合がある。この場合、上記第1および第2の開口を含む通路によって潤滑剤収容空間の内部と外部とを連通することができる。これにより、潤滑剤収容空間内の圧力の変化を防止することができる。また、上記第1の開口は、減速ギヤの下位側の側面に設けられているので、潤滑剤が通路内に侵入することを低減することができる。
また上記減速ギヤはウォームホイール(210)を含む場合がある。この場合、上記第1の開口は、環状をなすウォームホイールの一対の側面のうち下位側の側面に設けられる。
また上記通路(62)は、第2の操舵軸の外周面または減速ギヤの内周面(67)に形成された周溝(64)と、減速ギヤに設けられ上記第1の開口を上記周溝の一部に連通する第1の通路(65)と、第2の操舵軸に設けられ上記第2の開口を上記周溝の一部に連通する第2の通路(66)とを含む場合がある。この場合、周溝を介して第1および第2の通路を連通することにより、潤滑剤収容空間の内部と外部とを連通することができる。また、周溝を形成することにより、第1および第2の通路の周方向に関する位相を一致させることなく容易に互いの通路を連通することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結されるステアリングシャフト3と、中間軸4を介してステアリングシャフト3と連結されるピニオン軸5と、ピニオン軸5に形成されたピニオン歯6に噛み合うラック歯7を有し、自動車の左右方向に延びる転舵軸としてのラックバー8とを備えている。ピニオン軸5およびラックバー8により操舵機構としてのラックアンドピニオン機構Pが構成されている。
ステアリングシャフト3は、操舵部材2に連なる入力軸9と、ピニオン軸5に連なる出力軸10とに分割されている。これら入力軸9および出力軸10はトーションバー11を介して同一軸線上で相対回転可能に連結されている。
ラックバー8は、図示しない複数の軸受を介して直線往復自在にハウジング12に支持されている。ラックバー8の両端部はハウジング12の両側へ突出し、各端部にはそれぞれタイロッド13およびナックルアーム(図示せず)を介して操向輪14が連結されている。
操舵部材2を操作することによりステアリングシャフト3が回転する。このステアリングシャフト3の回転は、ピニオン歯6およびラック歯7を介してラックバー8の車体の左右方向への直線往復運動に変換される。これにより、操向輪14の転舵が達成される。
また、操舵部材2に与えられる操舵トルクは、入力軸9および出力軸10間の相対回転変位量に基づいて、ステアリングシャフト3の近傍に設けられたトルクセンサ15が検出する。トルクセンサ15が検出したトルク値は、ECU16(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)に与えられる。ECU16は、トルク値や図示しない車速センサから与えられる車速等に基づいて、駆動回路17を介して操舵補助用の電動モータ18を駆動制御する。
ECU16の制御によって出力される電動モータ18の回転力は、減速機19により増幅され、ステアリングシャフト3の出力軸10に伝達される。出力軸10に伝達された力は、ピニオン軸5を介してラックバー8に伝達される。これにより操舵が補助される。
図2は、図1の電動パワーステアリング装置1に備えられた減速機19およびその近傍の構成を示す断面図である。図2を参照して、減速機19は、電動モータ18により回転駆動される駆動ギヤとしてのウォーム軸20と、このウォーム軸20に噛み合う従動ギヤとしてのウォームホイール21と、ウォーム軸20およびウォームホイール21を収容するギヤハウジング22とを備えている。
ウォーム軸20は、第1の端部23と、第1の端部23と反対側の第2の端部24と、第1および第2の端部23,24の間であり、歯25が形成された中間部26とを有する。第1の端部23と電動モータ18の出力軸27とは筒状の継手28を介して動力伝達可能に連結されている。
ウォームホイール21は、出力軸10に一体回転可能に結合された環状の芯金21aと、芯金21aの周囲を取り囲み外周に歯29が形成された合成樹脂部材21bとを備える。芯金21aは、例えば合成樹脂部材21bの樹脂成形時に金型内にインサートされる。芯金21aの内周面は、ステアリングシャフト3の出力軸10に、例えば圧入によって連結されている。これにより、ウォームホイール21は、出力軸10に対して一体回転可能に且つ軸方向移動不能にされている。
ウォーム軸20およびウォームホイール21の歯25,29の噛み合い部分を含む領域には潤滑剤が充填されている。この潤滑剤としては、例えば緩衝材粒子を含む潤滑剤が挙げられる。緩衝材粒子は潤滑剤中に分散しており、ウォーム軸20およびウォームホイール21の歯面間の衝突を緩衝することによって、バックラッシュに起因する歯打ち音を低減することができる。すなわち、緩衝材粒子が添加された潤滑剤をウォーム軸20およびウォームホイール21の歯25,29の噛み合い部分を含む領域に介在させるのみで、コスト安価に車室内の騒音を低減することができる。
上記の緩衝材粒子としては、平均粒径D1が50μm<D1<300μmであることが好ましい。また、緩衝材粒子は球状であることが好ましい。
潤滑剤として、グリースを用いる場合は、緩衝材粒子を添加した状態でのちょう度を、NLGI番号で表してNo.2〜No.000とするのが好ましい。また、潤滑剤として、潤滑油を用いる場合は、その動粘度を20〜100mm2/s(40℃)とするのが好ましい。
ギヤハウジング22は筒状に形成され、電動モータ18のモータハウジング30がギヤハウジング22の上方に連結されている。ウォーム軸20は、第1および第2の端部23,24にそれぞれ対応する第1および第2の軸受31,32を介してギヤハウジング22に回転自在に支持されている。第1および第2の軸受31,32は、片シール軸受が用いられており、シール31d,32dがウォーム軸20の中間部26側に配置されている。
第1の軸受31の内輪31bは、ウォーム軸20の第1の端部23に圧入されており、第1の軸受31の外輪31aは、ギヤハウジング22の環状の軸受保持穴33に嵌合され、保持されている。これにより、第1の軸受31の内輪31bとウォーム軸20との間および第1の軸受31の外輪31aとギヤハウジング22との間が封止されている。
また、第2の軸受32の内輪32bは、ウォーム軸20の第2の端部24に嵌合されており、第2の軸受32の外輪32aは、ギヤハウジング22の軸受保持穴34に圧入され、保持されている。これにより、第2の軸受32の内輪32bとウォーム軸20との間および第2の軸受32の外輪32aとギヤハウジング22との間が封止されている。
すなわち、シール軸受からなる第1および第2の軸受31,32によってギヤハウジング22の軸受保持穴33,34とウォーム軸20との間が封止されている。さらに、ギヤハウジング22と第1および第2の軸受31,32とによって、ウォーム軸20の中間部26とウォームホイール21とを収容する潤滑剤収容空間S1が区画されている。
また、ギヤハウジング22には、上記潤滑剤収容空間S1と、ギヤハウジング22およびモータハウジング30によって区画された空間S2との通気を許容する第1および第2の通路35,36が形成されている。上記空間S2とは、ギヤハウジング22内の空間において、第1の軸受31よりもモータハウジング30側にある空間S21と、これに連通するモータハウジング30内の空間S22とを含む空間である。
第1の通路35は、ギヤハウジング22を貫通し、潤滑剤収容空間S1と空間S2とを連通している。第2の通路36は、軸受保持穴33の内周面33bに沿って形成され、一端が潤滑剤収容空間S1と連通する溝37と、ギヤハウジング22を貫通し、溝37の他端と空間S2とを連通させる貫通孔38とによって形成されている。
この第1および第2の通路35,36によって、上述のように、潤滑剤収容空間S1と空間S2との通気を許容することができる。したがって、例えばウォーム軸20とウォームホイール21との摩擦により潤滑剤収容空間S1内の空気が加熱されたとしても、加熱によって膨張した空気は、第1および第2の通路35,36を通じて、空間S2に移動することができる。
すなわち、潤滑剤収容空間S1は、第1の通路35、第2の通路36、空間S2を介して大気と連通されている。したがって、潤滑剤収容空間S1内の圧力が変化することなく、潤滑剤収容空間S1内の圧力を大気圧と同等に維持することができる。その結果、潤滑剤収容空間S1内の圧力の変化による不具合を防止することができる。
また、空間S21内において、空間S21の第1および第2の通路35,36側の空間S211と、空間S21のモータハウジング30側の空間S212とに仕切る通路区画部材として連続気泡の多孔質体39が設けられている。多孔質体39は、例えば環状に形成されている。多孔質体39の外周面は、ギヤハウジング22の筒状部22bの内周面に嵌め合わされ、多孔質体39の内周面は、筒状の継手28の外周面に嵌め合わされている。多孔質体39としては、例えば発泡樹脂やポリウレタンフォームが挙げられる。
多孔質体39によって、潤滑剤収容空間S1から第1および第2の通路35,36を通って空間S211内に進行した潤滑剤が、モータハウジング30側の空間S212へ進行することを阻止することができる。また、多孔質体39は空気を通過させることができるので、潤滑剤収容空間S1内の圧力が変化することはない。
以上のように、この実施形態によれば、第1および第2の軸受31,32として、片シール軸受が用いられており、シール31d,32dはウォーム軸20の中間部26側、すなわち、潤滑剤が充填された潤滑剤収容空間S1側に配置されている。したがって、緩衝材粒子を含む潤滑剤が、各軸受31,32内に侵入することを防ぐことができる。その結果、緩衝材粒子による各軸受31,32の摩耗を防ぎ、各軸受31,32の耐久性を向上することができる。なお、第1および第2の軸受31,32として両シール軸受を用いてもよい。
また、第1の軸受31、第2の軸受32およびギヤハウジング22の一部によって区画された潤滑剤収容空間S1と、ギヤハウジング22の残りの部分およびモータハウジング30によって区画されて大気と連通する空間S2との間の通気を許容する第1および第2の通路35,36を設けることによって、潤滑剤収容空間S1内の圧力を大気圧と同等に維持することができる。これにより、潤滑剤収容空間S1内の圧力の変化により発生する不具合を防止することができる。
さらに、空間S21内に、空間S21の第1および第2の通路35,36側の空間S211とモータハウジング30側の空間S212とに仕切る多孔質体39を設けることによって、潤滑剤が、第1および第2の通路35,36側の空間S211からモータハウジング30側の空間S212に進行することを防ぐことができる。したがって、潤滑剤がギヤハウジング22の外部に流出することを阻止できる。
すなわち、本実施形態によって、潤滑剤収容空間S1内の圧力の変化を防止し、潤滑剤収容空間S1内に充填された潤滑剤がギヤハウジング22の外部に流出することを阻止できる。
なお、この実施形態においては、第1および第2の通路35,36の両方を有する場合について説明したが、第1または第2の通路35,36のどちらか一方のみを有する場合でも上述と同様の効果を奏することができる。
図3は、図2におけるウォーム軸20およびその近傍の断面形状を示す概略図である。図3を参照して、ウォーム軸20は、ウォーム軸20を軸方向に貫通する通気孔42を有している。この通気孔42は、ウォーム軸20の第1および第2の先端面40,41にそれぞれ開口421,422を有している。ウォーム軸20の開口421は継手28内に配置されて、空間S2に連通している。通気孔42は、空間S2と、軸受保持穴34の底部34aおよび第2の軸受32で区画される空間S3とを連通している。
このウォーム軸20を用いることによって、第2の端部24に内輪32bが嵌合された第2の軸受32を、ウォーム軸20と共にギヤハウジング22の軸受保持穴34に挿入する場合、軸受保持穴34内の空気が、通気孔42を通じて潤滑剤収容空間S1へと逃がされるので、軸受保持穴34内の圧力が上昇することを防止できる。したがって、ウォーム軸20および第2の軸受32が軸受保持穴34から押し戻されることなく、ウォーム軸20および第2の軸受32を軸受保持穴34に容易に挿入することができる。なお、通気孔42の開口421は、ウォーム軸20の第1の端部23の外周面23aに開口していてもよい
また、図4に示すような通気孔43を設けてもよい。通気孔43の一端の開口431がウォーム軸20の中間部26の外周面26aに開口し、他端の開口432が第2の先端面41に開口している。この通気孔43によって、潤滑剤収容空間S1と空間S3とが連通されている。
この通気孔43が形成されたウォーム軸20を用いることによって、上述と同様の効果を奏することができる。また、通気孔43の長さを短縮することができるので、通気孔43を加工し易い。また、通気孔43の断面の最大径を緩衝材粒子の最小径(例えば30μm)以下におさえることにより、緩衝材粒子を含む潤滑剤が通気孔43を通って、潤滑剤収容空間S1から空間S3に流出することを防止できる。
これにより、第2の軸受32の空間S3側のシールを廃止しても、緩衝材粒子を含む潤滑剤が第2の軸受32内に侵入することがない。したがって、第2の軸受32を両シール軸受よりも安価である片シール軸受にすることができる。なお、通気孔43の断面の最大径が緩衝材粒子の最小径を超える場合には、第2の軸受32として両シール軸受を用いることが必要である。
また、図4に示した通気孔43に代えて、図5および図6に示すように、第2の軸受32の外輪32aの外周面32cと軸受保持穴34の内周面34bとの間に、潤滑剤収容空間S1と空間S3との間の通気を許容する通気溝44a,44bを形成してもよい。
図5を参照して、通気溝44aは、一端が潤滑剤収容空間S1と連通し、軸受保持穴34の内周面34bに沿って形成された軸方向溝44cと、一端が軸方向溝44cと連通し、他端が空間S3と連通する溝44dとを有する。溝44dは、軸受保持穴34の底部34aであり、第2の軸受32の端面32eを受ける環状の受け部34cに形成されている。
この通気溝44aによって、軸受保持穴34内の空気が潤滑剤収容空間S1側へ流出できるので、ウォーム軸20および第2の軸受32を軸受保持穴34に容易に挿入することができる。また、通気溝44aの断面の最大径を緩衝材粒子の最小径(例えば30μm)以下におさえることにより、緩衝材粒子を含む潤滑剤が通気溝44aを通って、潤滑剤収容空間S1から空間S3に流出することを防止できる。したがって、第2の軸受32の空間S3側のシールを廃止できる。すなわち、第2の軸受32を両シール軸受よりも安価である片シール軸受にすることができる。通気溝44aの断面の最大径が緩衝材粒子の最小径を超える場合には、第2の軸受32として両シール軸受を用いることが必要である。
なお、通気溝44aは、軸受保持穴34の内周面34bだけでなく、軸受保持穴34の内周面34bおよび第2の軸受32の外輪32aの外周面32cの少なくとも一方に形成されていればよい。
図6を参照して、通気溝44bは、軸受保持穴34の内周面34bに形成された螺旋状のねじ溝44eと、ねじ溝44eと連通し、受け部34cに形成された溝44dとを含む。この通気溝44bによって、軸受保持穴34内の空気が潤滑剤収容空間S1側へ流出できるので、ウォーム軸20および第2の軸受32を軸受保持穴34に容易に挿入することができる。また、通気溝44bの断面の最大径を緩衝材粒子の最小径(例えば30μm)以下におさえることにより、緩衝材粒子を含む潤滑剤が通気溝44bを通って、潤滑剤収容空間S1から空間S3に流出することを防止できる。したがって、第2の軸受32の空間S3側のシールを廃止できる。すなわち、第2の軸受32を両シール軸受よりも安価である片シール軸受にすることができる。通気溝44bの断面の最大径が緩衝材粒子の最小径を超える場合には、第2の軸受32として両シール軸受を用いることが必要である。
なお、通気溝44bは、軸受保持穴34の内周面34bだけでなく、軸受保持穴34の内周面34bおよび第2の軸受32の外輪32aの外周面32cの少なくとも一方に形成されていればよい。
図7は、本発明の別の実施形態にかかる減速機19およびその近傍の構成を示す断面図である。この図7において、前述の図2〜図6に示された各部と同等の構成部分については、図2〜図6と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図7を参照して、本実施の形態が図2の実施の形態と主に相違するのは、電動モータ18およびウォーム軸20がウォームホイール21の上方に配置され、ギヤハウジング22に多孔質体39を収容する多孔質体保持穴45が形成されていることにある。
多孔質体保持穴45は、軸受保持穴34の底部34aに形成されており、例えば図4に示した通気孔43や図5および図6に示した通気溝44a,44bによって、潤滑剤収容空間S1と連通されている。また、多孔質体保持穴45を区画する周壁には、ギヤハウジング22を貫通する通気孔46が形成されている。
この実施形態によれば、潤滑剤収容空間S1内の空気は、多孔質体保持穴45、多孔質体39および通気孔46を通って潤滑剤収容空間S1の外部に移動することができる。したがって、潤滑剤収容空間S1の内部の圧力の変化を防止することができる。また、多孔質体保持穴45内に進行した潤滑剤は、多孔質体39によって塞き止められるので、ギヤハウジング22の外部への潤滑剤の流出が阻止される。
図8は、本発明のさらに別の実施形態にかかる減速機19およびその近傍の構成を示す断面図であり、図8(b)は、図8(a)におけるにA−A線に沿う断面を示す図である。この図8において、前述の図1〜図6に示された各部と同等の構成部分については、図1〜図6と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図8を参照して、本実施の形態が図2の実施の形態と主に相違するのは、電動モータ18およびウォーム軸20がウォームホイール21の下方に配置され、トルクセンサ15を収容するセンサハウジング47に多孔質体39を収容する多孔質体保持穴48が形成されていることにある。
センサハウジング47とギヤハウジング22とは、互いの端部47a,22aが嵌め合わされ、連結されている。また、互いの端部47a,22aの間は、例えば図示しないOリング等の環状の弾性部材が介在され、封止されている。また、ギヤハウジング22の一部と第1および第2の軸受31,32によって区画された潤滑剤収容空間S1は、図8(b)に示すように、ギヤハウジング22、センサハウジング47、出力軸10および出力軸10を回転自在に支持する一対のシール軸受49a,49bによっても区画されている。
センサハウジング47に形成された多孔質体保持穴48は、センサハウジング47を貫通する貫通孔47bによって潤滑剤収容空間S1と連通されている。また、外部に向かって開口した多孔質体保持穴48の開口端48aには、蓋部材50が固定されている。この蓋部材50と多孔質体保持穴48との間は封止されており、蓋部材50には、多孔質体保持穴48の内部と外部との間を連通する通気孔51が形成されている。
潤滑剤収容空間S1内の空気は、貫通孔47b、多孔質体39および通気孔51を通じて外部に移動することができる。また、潤滑剤収容空間S1内の潤滑剤は、多孔質体39によって塞き止められるので、ギヤハウジング22の外部に流出することが阻止されている。したがって、潤滑剤収容空間S1内の潤滑剤が外部に流出することを阻止し、潤滑剤収容空間S1内の圧力の変化を防止することができる。
図9は、本発明のさらに別の実施形態にかかる減速機19およびその近傍の構成を示す断面図であり、図9(b)は、図9(a)におけるにB−B線に沿う断面を概略的に示す図である。また、図10は、ギヤハウジング22およびセンサハウジング47に形成された環状溝52a,52bを、環状溝52a,52bと対向する方向から見た概略図である。この図9および図10において、前述の図1〜図8に示された各部と同等の構成部分については、図1〜図8と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図9および図10を参照して、本実施の形態が図2の実施の形態と主に相違するのは、ギヤハウジング22とトルクセンサ15を収容したセンサハウジング47とに、二対の対向面が備えられ、一方の対の対向面の一方に、環状溝52aと、環状溝52aを横切る第1の通気溝54aとが形成され、他方の対の対向面の一方に、環状溝52bと、環状溝52bを横切る第2の通気溝54bとが形成されていることにある。第1および第2の通気溝54a,54bは、環状溝52a,52bの周方向X1に関して互いに位相をずらして配置されている。
センサハウジング47とギヤハウジング22とは、互いの端部47a,22aが嵌め合わされ、連結されている。一方の対の対向面は、ギヤハウジング22の端部22aの対向面としての内周面22cと、これに対向するセンサハウジング47の端部47aの外周面47cとによって構成されている。環状溝52aは、ギヤハウジング22の端部22aの内周面22cに形成されており、内周面22cと外周面47cとの間を封止するOリング等の環状の弾性部材55aが環状溝52aに収容されている。
第1の通気溝54aは、ギヤハウジング22の端部22aの内周面22cに形成されており、環状溝52aを軸方向Y1に横切るように形成されている。また、ギヤハウジング22の端部22aの内周面22cと、センサハウジング47の端部47aの外周面47cとの間には、第1の通気溝54aによって、潤滑剤収容空間S1内からの空気の通気を許容するための隙間T1が設けられている。
他方の対の対向面は、ギヤハウジング22の端部22aの先端面22dと、センサハウジング47の端部47aの環状段部からなる対向面47dとによって構成されている。環状溝52bは、センサハウジング47の端部47aの環状段部からなる対向面47dに形成されており、先端面22dと対向面47dとの間を封止するOリング等の環状の弾性部材55bが環状溝52bに収容されている。
第2の通気溝54bは、センサハウジング47の端部47aの環状段部からなる対向面47dに形成されており、環状溝52bを径方向Z1に横切るように形成されている。第1および第2の通気溝54a,54bは、ギヤハウジング22の端部22aの面取り部22eとセンサハウジング47の端部47aとの間に形成された隙間T2を介して、連通されている。
この実施形態によれば、潤滑剤収容空間S1内の空気は、隙間T1、第1の通気溝54a、隙間T2および第2の通気溝54bを介して、外部に移動することができる。したがって、潤滑剤収容空間S1内の圧力の変化を防止することができる。
その一方で、第1および第2の通気溝54a,54bは、環状溝52a,52bの周方向X1に関して互いに位相をずらして配置されていて、通路がラビリンス構造になっているので、潤滑剤収容空間S1内の潤滑剤は容易に潤滑剤収容空間S1の外部に流出することができない。
なお、センサハウジング47の端部47aの対向面47dに形成された第2の通気溝54bは、ギヤハウジング22の端部22aの内周面22cに形成された第1の通気溝54aよりも、上方に配置することが好ましい。これにより、潤滑剤が第1の通気溝54aから第2の通気溝54bに進行しにくくなり、潤滑剤が外部に流出することを、より効果的に阻止できる。
また、環状溝52a,52bは、上記に示した場合だけでなく、環状溝52aをセンサハウジング47の端部47aの外周面47cに形成し、環状溝52bをギヤハウジング22の端部22aの先端面22dに形成してもよい。また、環状溝52aをギヤハウジング22の端部22aの内周面22cに形成し、環状溝52bをギヤハウジング22の端部22aの先端面22dに形成してもよい。また、環状溝52aをセンサハウジング47の端部47aの外周面47cに形成し、環状溝52bをセンサハウジング47の端部47aの対向面47dに形成してもよい。
図11は、本発明のさらに別の実施形態にかかる減速機19およびその近傍の構成を示す断面図である。また、図12は、図11における減速機19等の一部分を示す拡大断面図である。この図11および図12において、前述の図1〜図10に示された各部と同等の構成部分については、図1〜図10と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図11および図12を参照して、本実施の形態が図2の実施の形態と主に相違するのは、ウォームホイール210に形成された第1の開口57と第2の操舵軸としての出力軸10aに形成された第2の開口59とをその両端に含んでウォームホイール210および出力軸10aを貫通する通路60によって、潤滑剤収容空間S1が大気と連通されていることにある。
第2の操舵軸としての出力軸10aは、中空にされており、その内部には、同じく中空にされた第1の操舵軸としての入力軸9aの一部が嵌合されている。トーションバー11は、入力軸9aおよび出力軸10aの内部に挿通されており、ピン61を介して入力軸9aおよび出力軸10aとそれぞれ連結されている。これにより、入力軸9aおよび出力軸10aは、トーションバー11を介して相対回転可能に連結されている。
また、ウォームホイール210は、一対の側面56a,56bを有して環状をなす芯金210aを含み、この芯金210aは、上記出力軸10aの外周面63に一体回転可能に嵌合されている。芯金210aの一対の側面56a,56bのうちの出力軸10aの軸方向Y2に関する下位側の側面56aに、上記第1の開口57が形成されている。
また、上記第2の開口59は、出力軸10aの内周面58に形成されている。通路60は、出力軸10aおよび芯金210aを貫通し、第1および第2の開口57,59を連通している。また、出力軸10a内に開口する第2の開口59は、軸方向Y2に関して第1の開口57よりも上位に配置されている。潤滑剤収容空間S1内に開口する第1の開口57は、出力軸10aの径方向Z2に関して第2の開口59よりも外方に配置されている。
このようにして、潤滑剤収容空間S1は、通路60を介して出力軸10aの内部と連通されている。すなわち、潤滑剤収容空間S1は、通路60および出力軸10aの内部を介して大気と連通されている。したがって、潤滑剤収容空間S1内の圧力が変化することなく、潤滑剤収容空間S1内の圧力を大気圧と同等に維持することができる。その結果、潤滑剤収容空間S1内の圧力の変化による不具合を防止することができる。
また、潤滑剤収容空間S1内に開口する第1の開口57をウォームホイール210の下位側の側面56aに配置したので、潤滑剤が通路60内へ侵入することを低減することができる。さらに、通路60の入口となる第1の開口57が通路60の出口となる第2の開口59よりも出力軸10aの径方向Z2外方に配置されているので、通路60内に侵入した潤滑剤は、出力軸10aおよび芯金210aの一体回転に伴って回転することにより遠心力を受け、第1の開口57を通じて潤滑剤収容空間S1内に戻される。これにより、潤滑剤が外部に流出することを防止することができる。
なお、本実施形態では、出力軸10aおよび芯金210aを貫通する通路60が1つだけ設けられている場合について説明したが、出力軸10aの周方向の異なる位置に複数の通路60を設けてもよい。
図13は、本発明のさらに別の実施形態にかかる減速機19およびその近傍の一部を模式的に示す拡大断面図である。この図13において、前述の図11および図12に示された各部と同等の構成部分については、図11および図12と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図13を参照して、本実施の形態が図11および図12の実施の形態と主に相違するのは、通路62が、出力軸10aの外周面63に形成された周溝64と、芯金210aを貫通する第1の通路65と、出力軸10aに設けられ周溝64および第2の開口59を互いに連通する第2の通路66とを含んでおり、これら第1および第2の通路65,66が周溝64を介して互いに連通されていることにある。
具体的には、周溝64は、出力軸10aの周方向の少なくとも一部に形成されており、出力軸10aの径方向Z2および軸方向Y2に関して第1の開口57と第2の開口59との間に配置されている。第1の通路65の一端は、芯金210aの内周面67における周溝64に対向する位置に開口しており、第1の開口57と周溝64の内部とが第1の通路65によって連通されている。第2の通路66の一端は、周溝64の内面に開口しており、第2の開口59と周溝64の内部とが第2の通路66によって連通されている。したがって、第1および第2の通路65,66は周溝64を介して連通されている。
これにより、潤滑剤収容空間S1内の圧力の変化を防止することができ、また、通路62内に潤滑剤が侵入することを低減することができる。さらに、出力軸10aの外周面63に周溝64を設けることにより、出力軸10aの周方向に関する第1および第2の通路65,66の位相を一致させなくても互いの通路65,66を容易に連通させることができる。
なお、本実施形態では、出力軸10aの外周面63に周溝64が形成されている例について説明したが、芯金210aの内周面67に周溝64を形成してもよい。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 図1の電動パワーステアリング装置に備えられた減速機およびその近傍の構成を示す断面図である。 図2におけるウォーム軸およびその近傍の断面形状を示す概略図である。 ウォーム軸に形成された通気孔およびその近傍の断面形状を示す概略図である。 第2の軸受の外輪の外周面と軸受保持穴の内周面との間に形成された通気溝およびその近傍の断面形状を示す概略図である。 第2の軸受の外輪の外周面と軸受保持穴の内周面との間に形成された通気溝の別の形態を示す部分断面図である。 本発明の別の実施形態にかかる減速機およびその近傍の構成を示す断面図である。 本発明のさらに別の実施形態にかかる減速機およびその近傍の構成を示す断面図である。 本発明のさらに別の実施形態にかかる減速機およびその近傍の構成を示す断面図である。 ギヤハウジングおよびセンサハウジングに形成された環状溝を、環状溝と対向する方向から見た概略図である。 本発明のさらに別の実施形態にかかる減速機およびその近傍の構成を示す断面図である。 図11における減速機等の一部分を示す拡大断面図である。 本発明のさらに別の実施形態にかかる減速機およびその近傍の一部を模式的に示す拡大断面図である。
符号の説明
1・・・電動パワーステアリング装置、2・・・操舵部材、9a・・・入力軸(第1の操舵軸)、10a・・・出力軸(第2の操舵軸)、11・・・トーションバー、15・・・トルクセンサ、18・・・電動モータ、19・・・減速機(伝達機構)、20・・・ウォーム軸、23・・・第1の端部、24・・・第2の端部、22・・・ギヤハウジング、22c・・・内周面(対向面)、22d・・・先端面(対向面)、27・・・出力軸(電動モータの出力軸)、28・・・継手、30・・・モータハウジング、31・・・第1の軸受(シール軸受)、32・・・第2の軸受(シール軸受)、32a・・・外輪、32c・・・外周面(外輪の外周面)、34・・・軸受保持穴、34b・・・内周面(軸受保持穴の内周面)、35・・・第1の通路(通路)、36・・・第2の通路(通路)、39・・・多孔質体(通路区画部材)、44a,44b・・・通気溝(溝)、46,51・・・通気孔(通路)、47・・・センサハウジング、47c・・・外周面(対向面)、47d・・・対向面、52a,52b・・・環状溝(一対の環状溝)、54a・・・第1の通気溝、54b・・・第2の通気溝、55a,55b・・・弾性部材(封止部材)、60,62・・・通路、56a・・・側面(下位側の側面)、56b・・・側面、57・・・第1の開口、58・・・内周面(第2の操舵軸の内周面)、59・・・第2の開口、63・・・外周面(第2の操舵軸の外周面)、64・・・周溝、65・・・第1の通路,66・・・第2の通路、67・・・内周面(減速ギヤの内周面)、210・・・ウォームホイール(減速ギヤ)、P・・・ラックアンドピニオン機構(操舵機構)、S1・・・潤滑剤収容空間、S2・・・空間(ギヤハウジングの内部)、S3・・・空間(ギヤハウジングの内部)、X1・・・周方向(環状溝の周方向)

Claims (2)

  1. 出力軸を有する操舵補助用の電動モータと、
    この電動モータの出力軸の回転を操舵機構に伝達するための伝達機構と、
    この伝達機構を収容したギヤハウジングと、
    緩衝材粒子を含む潤滑剤であって、ギヤハウジングの潤滑剤収容空間の内部に収容され、伝達機構を潤滑するための潤滑剤と、
    上記潤滑剤収容空間の内部と外部との間の通気を許容し且つ潤滑剤の流出を阻止する通路と、
    上記通路を区画するための通路区画部材とを備え
    上記伝達機構は、ウォーム軸を含み、
    このウォーム軸は、電動モータの出力軸と継手を介して連結された第1の端部と、この第1の端部と反対側の第2の端部とを含み、
    ギヤハウジングは、ウォーム軸の第2の端部を回転自在に支持するシール軸受の外輪を嵌合して保持する軸受保持穴を含み、
    上記シール軸受の外輪の外周面および軸受保持穴の内周面の少なくとも一方に、通気を許容し且つ潤滑剤の流出を阻止する、上記緩衝材粒子よりも断面積が小さい溝が形成されている電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項においてウォーム軸は第1および第2の端部に開口を有する通気孔を形成していることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
JP2006132825A 2006-01-11 2006-05-11 電動パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP4868220B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006132825A JP4868220B2 (ja) 2006-01-11 2006-05-11 電動パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006003871 2006-01-11
JP2006003871 2006-01-11
JP2006132825A JP4868220B2 (ja) 2006-01-11 2006-05-11 電動パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007210588A JP2007210588A (ja) 2007-08-23
JP4868220B2 true JP4868220B2 (ja) 2012-02-01

Family

ID=38489380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006132825A Expired - Fee Related JP4868220B2 (ja) 2006-01-11 2006-05-11 電動パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4868220B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4798438B2 (ja) * 2006-05-19 2011-10-19 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
WO2011065491A1 (ja) * 2009-11-27 2011-06-03 日本精工株式会社 電動式パワーステアリング装置
JP5799879B2 (ja) 2012-04-03 2015-10-28 株式会社豊田自動織機 バッテリ式フォークリフト
CN104246304B (zh) 2013-02-25 2017-03-15 日本精工株式会社 蜗轮、电动助力转向装置
WO2017135135A1 (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 日本精工株式会社 ウォームホイール、ウォーム減速機、及びウォームホイールの製造方法
KR102433158B1 (ko) * 2016-06-03 2022-08-18 주식회사 만도 전동식 동력 보조 조향장치의 감속기

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5856212B2 (ja) * 1977-07-06 1983-12-14 シャープ株式会社 タッチスイッチ回路用信号源
US4834800A (en) * 1986-10-15 1989-05-30 Hoeganaes Corporation Iron-based powder mixtures
DE3732169A1 (de) * 1987-09-24 1989-04-06 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von mit aromatischen systemen kondensierten triazolen
JP2001251804A (ja) * 2000-02-29 2001-09-14 Koyo Seiko Co Ltd 電動モータ及びこれを用いた電動式舵取装置
JP2001315652A (ja) * 2000-05-08 2001-11-13 Nsk Ltd 電動式パワーステアリング装置
JP2002054696A (ja) * 2000-08-09 2002-02-20 Koyo Seiko Co Ltd 歯車及び電動式舵取装置
JP2004090851A (ja) * 2002-09-03 2004-03-25 Unisia Jkc Steering System Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP4100149B2 (ja) * 2002-11-29 2008-06-11 株式会社ジェイテクト 電動式パワーステアリング装置
JP4279582B2 (ja) * 2003-03-26 2009-06-17 株式会社ショーワ 電動モータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007210588A (ja) 2007-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4868220B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP6621997B2 (ja) 自動車用減速機付きモータ駆動装置
CN108204446B (zh) 动力装置
JP2008044435A (ja) インホイールモータ構造
JP2007186021A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2007118920A (ja) 自動車の電気式動力補助操向裝置
US20170130813A1 (en) Final drive device
KR20080061529A (ko) 전동식 파워 스티어링 장치의 웜축 유격보상장치
JP2008089038A (ja) 波動歯車装置およびそれを用いた伝達比可変装置
JP4182408B2 (ja) 減速機およびこれを備える電動式動力舵取装置
JP2007145084A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2011153680A (ja) 動力伝達装置
JP2008208866A (ja) 波動歯車減速機及び伝達比可変操舵装置
JP2019156392A (ja) インホイールモータ駆動装置
JP2013226898A (ja) 電動パワーステアリング装置
EP1900969A2 (en) Reduction Gear Mechanism and Electric Power Steering Apparatus
JP2014098469A (ja) 伝達比可変装置
JP2008013125A (ja) ステアリング装置
JP2017100621A (ja) ステアリング装置
JP4779934B2 (ja) デフケースの円筒状ボア内に弾性スリーブを有する差動装置
JP2007315543A (ja) 遊星減速機における遊星車の潤滑構造
JP4736976B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2007320416A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP6065928B2 (ja) 車両の駆動装置
JP2022080111A (ja) モータ付ウォーム減速機及び電動アシスト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees