JP4865419B2 - 管用継手装置 - Google Patents

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Description

この発明は、樹脂管等の管体を他の管体や機器に接続するための管用継手装置に関する。
一般に、この種の継手は、継手本体とインコアとを有している。継手本体には、その内部を貫通する装着孔が形成されている。装着孔の内部には、Oリング等のシール部材及び係合部材が設けられている。一方、インコアは、その基端部外周面に環状のフランジ部が形成されており、このフランジ部が管体の先端面に突き当たるまで管体に挿入される。インコアが挿入された管体を装着孔に挿入すると、装着孔内に設けられた係合部材が管体の外周面に係合するとともに、シール部材が装着孔の内周面と管体の外周面との間を封止する。これにより、管体が継手本体にシール状態で接続される。
ところで、インコアは、継手本体と別体であり、継手本体より小さい部材である。このため、インコアは、継手装置を出荷してから継手本体に管体が接続されるまでの間に紛失するおそれがある。そこで、下記特許文献1に記載のものにおいては、継手本体に保持部材を着脱可能に設け、この保持部材にインコアを着脱可能に保持させることにより、インコアを継手本体に着脱可能に取り付けている。
特開2005−233350号公報
保持部材は、管体の接続後には廃棄される無駄な部材である。そこで、保持部材は、廃棄されるまでの間に多くの用途に供することができるよう、できる限り多くの機能を有しているものであることが望ましい。ところが、従来の保持部材は、インコアを継手本体に取り付けておくという一つの機能しか有していなかった。
そこで、本願の発明者は、保持部材に管体からインコアを抜き取るための工具としての機能を付与することに想い至った。
すなわち、管体の端面がその軸線に対して傾斜していると、管体の端面がフランジ部に突き当たるのは一部だけであり、端面の大部分とフランジ部との間には隙間が形成される。この隙間の幅が大きいと、管体を継手本体の装着孔に挿入するときに、Oリング等のシール部材がそれ自体の弾性によって縮径して隙間に入り込む。その後、管体が装着孔にさらに挿入されると、シール部材は、その内周部が管体の端面によって押し上げられることによって拡径する。このとき、シール部材の内周部が管体の端面によって擦過されて傷付けられるおそれがある。そこで、フランジ部と管体の端面との間に所定の幅より広い隙間が形成される場合には、インコアを管体から一旦抜き取った後、管体の先端部をその軸線と直交するように切断して、管体の先端面をその軸線と直交する平面にすることにより、インコアのフランジ部と管体の先端面との間に大きな隙間が生じないようにしている。
従来、管体からインコアを抜き取る場合には、例えばフランジ部と管体の先端面との間にマイナス型のドライバを挿入し、インコアを管体から少しずつ抜き出す。インコアの基端部を手で保持することができるようになったら、インコアの基端部と管体とを両手でそれぞれ握り、インコアを管体から抜き取るようにしている。
このように、インコアを管体から抜き取る際には、抜き取るための何らかの工具が必要である。ところが、抜き取るための工具は、管体の接続には不必要なものであるから、抜き取り工具が予め準備されていることはほとんどない。したがって、保持部材がインコアを管体から抜き取るための工具としての機能を有していれば抜き取り工具を予め準備しておく必要がなくなり、便利である。
この発明は、上記事情を考慮してなされたもので、内部を貫通する装着孔が形成され、この装着孔にその一端開口部から管体が挿入される継手本体と、基端部外周面に上記管体の外径とほぼ同一の外径を有する環状のフランジ部が形成され、このフランジ部が上記管体の先端面に突き当たるまで上記管体に挿入されるインコアと、上記装着孔の内部にそれぞれ設けられ、上記装着孔に挿入された上記管体の外周面に嵌合することによって上記管体を上記継手本体に接続する係合部材、及び上記装着孔の内周面と上記管体の外周面との間を封止する柔軟性を有するシール部材と、上記継手本体に着脱可能に設けられ、上記管体の上記継手本体への接続前には上記インコアを着脱可能に保持する保持部材とを備えた管用継手装置において、上記保持部材には、係合部が設けられ、上記係合部は、上記管体に挿入された上記インコアを上記管体から抜き取る際に、上記インコアの基端部に係合し、それによって上記インコアが上記保持部材に対し上記インコアの基端側から先端側へ向かって移動することを所定の大きさの力で阻止することを特徴としている。
この場合、上記係合部は、フランジ部の上記管体と対向する端面に係合してもよい。そのような場合には、上記保持部材に上記インコアの上記フランジ部が挿入される大径筒部が形成され、この大径筒部の内周面に上記係合部たる内向き突出部が形成されていることが望ましい。特に、上記内向き突出部が複数形成され、各内向き突出部が上記大径筒部の周方向に互いに離間して配置されていることが望ましい。
上記インコアの基端部内周面に環状の係合面が形成され、上記係合部が上記係合面に係合してもよい。そのような場合には、上記保持部材に上記インコアの基端部に挿入される小径筒部が形成され、この小径筒部の外周面に上記係合部たる外向き突出部が形成されていることが望ましい。特に、上記外向き突出部が複数形成され、各外向き突出部が上記小径筒部の周方向に互いに離間して配置されていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、保持部材の係合部をインコアの基端部に係合させて、保持部材と管体とを互い離間するように管体の軸線方向へ引っ張ることにより、インコアを管体から抜き取ることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図9は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態の管用継手装置Aは、所定の強度と柔軟性とを併せ持つ樹脂からなる管体P(図2参照)を他の管体又は機器(いずれも図示せず)に接続するためのものであり、図1に示すように、継手本体1、保持部材2及びインコア3を有している。なお、図1はこの発明に係る管用継手装置Aが管体Pの接続に供される前の状態を示しており、図2は管体Pが接続された後の状態を示している。
継手本体1は、互いに螺合固定された本体部1Aと雄ねじ部材1Bとによって構成されている。継手本体1の基端部(図1及び図2において左端部)外周面には、テーパ雄ねじ部1aが形成されている。このテーパ雄ねじ部1aには、管体Pが接続されるべき他の管体又は機器が螺合される。したがって、継手本体1に管体Pを接続すると、管体Pが他の管体又は機器に継手装置Aを介して接続される。
継手本体1には、その軸線上を基端面から先端面まで貫通する装着孔1bが形成されている。この装着孔1bの内周面には、基準面1c、当接面1d及びテーパ面1eが継手本体1の軸線を中心として環状に形成されている。基準面1c、当接面1d及びテーパ面1eは、継手本体1の軸線方向へ互いに離間して配置されている。基準面1cは、当接面1dより継手本体1の基端側に配置され、テーパ面1eは、当接面1dより継手本体1の先端側に配置されている。テーパ面1eは、継手本体1の基端側から先端側へ向かうにしたがって小径になっている。
装着孔1bの内周面には、Oリング等の柔軟性を有するシール部材4が位置固定して設けられている。このシール部材4は、当接面1dに対し継手本体1の基端側に隣接した部位に配置されている。シール部材4の内径は、管体Pの外径より小さく設定されている。したがって、管体Pの先端部(図2において左端部)を装着孔1bに挿入すると、シール部材4が管体Pの外周面及び装着孔1bの内周面に押圧密着する。これにより、装着孔1bの内周面と管体Pの外周面との間が密封され、管体Pが継手本体1にシール状態で接続される。
当接面1d、テーパ面1e及びそれらの間の装着孔1bの内周面によって囲まれる環状の空間内には、係合部材5が設けられている。この係合部材5は、リング状をなしており、その軸線を継手本体1の軸線とほぼ一致させた状態で配置されている。しかも、係合部材5は、継手本体1の軸線方向へ移動可能に配置されている。
係合部材5は、弾性的に拡縮径可能であるが、その内部に管体Pが挿通されていないときには、拡縮径していない自然状態になっている。係合部材5の内周面には、周方向に延びる断面鋸歯状の食い付き歯5aが形成されている。この食い付き歯5aの内径は、係合部材5が自然状態になっているときには、管体Pの外径(=インコア3のフランジ部3a外径)より若干小径になっている。したがって、インコア3が挿入された管体Pを装着孔1bに挿入すると、後述するように、食い付き歯5aがインコア3のフランジ部3aに突き当たる。このとき、係合部材5が当接面1dによって継手本体1の基端側への移動が阻止されているので、管体Pをさらに挿入すると、食い付き歯5aが係合部材5の径方向外側へ押され、係合部材5が拡径される。管体Pがさらに挿入されると、フランジ部3aが食い付き歯5aに摺接しながら係合部材5を通過する。これに続き、管体Pが食い付き歯5aに摺接しながら係合部材5に挿入される。
管体Pを後述する取り付け基準位置まで挿入した後、継手本体1の先端側に移動させると、係合部材5がそれ自体の弾性によって縮径し、食い付き歯5aが管体Pの外周面から内部に向かって食い込む。したがって、係合部材5は、管体Pと一緒に先端側へ移動する。テーパ面1eと対向する係合部材5の外周面には、テーパ面1eに対応したテーパ度を有するテーパ面5bが形成されている。このテーパ面5bは、係合部材5が当接面1dに突き当たった位置から所定の距離(例えば、2〜3mm程度)だけ移動すると、テーパ面1eに突き当たる。テーパ1e,5bが突き当たった状態で管体Pをさらに継手本体1の先端側へ移動させると、テーパ面1eによって係合部材5が縮径され、食い込み歯5aが管体Pにさらに食い込む。この結果、管体Pが継手本体1にその先端側へ移動不能に連結される。勿論、このときにも装着孔1bの内周面と管体Pの外周面との間は、シール部材4によってシールされている。
保持部材2は、比較的硬質の樹脂を成形してなるものであり、所定の強度と弾性とを兼ね備えている。図1、図3及び図4に示すように、保持部材2は、筒部2aとこの筒部2aの一端開口部を閉じる底部2bとを有している。筒部2aの内周面には、複数(この実施の形態では4つ)の突条2cが形成されている。突条2cは、筒部2aの軸線に沿って延びており、筒部2aの周方向へ互いに等間隔だけ離れて配置されている。4つの突条2cに内接する円の直径は、継手本体1の先端部の外径より若干小さく設定されている。したがって、筒部2aに継手本体1の先端部を挿入すると、筒部2aが弾性的に拡径し、突条2cが継手本体1の先端部外周面に押圧接触する。これにより、保持部材2がその軸線を継手本体1の軸線と一致させた状態で継手本体1の先端部外周面に着脱可能に装着されている。
保持部材2の底部2bの内側の端面には、保持筒部(大径筒部)2dがその軸線を筒部2aの軸線と一致させた状態で設けられている。この保持筒部2dの内径は、管体Pの外径とほぼ同一に設定されている。したがって、保持筒部2dには、管体P及びインコア3が挿入可能である。保持筒部2dの先端部内周面には、複数(この実施の形態では4つ)の内向き突出部2eが形成されている。内向き突出部2eは、保持筒部2dの周方向へ弦の状態で延びており、断面三角形状に形成されている。内向き突出部2eは、保持筒部2dの周方向へ互いに等間隔だけ離れて配置されている。したがって、二組の内向き突出部2e,2eが保持筒部2dの軸線を間にして互いに対向しており、対向する2つの内向き突出部2e,2eは、互いに平行になっている。平行な2つの内向き突出部2e,2eの間隔は、管体Pの外径より所定の寸法だけ小さく設定されている。内向き突出部2eは、保持筒部2dの軸線を中心として環状に形成してもよい。その場合には、内向き突出部2eの内径が管体Pの外径より所定の寸法だけ小径に設定される。
上記インコア3は、図1及び図2に示すように、円筒状をなしている。インコア3の外径は、管体Pの内径より僅かに大径に設定されている。したがって、インコア3は、管体Pの先端部に圧入状態で挿入される。インコア3の基端部(図1において右端部)外周面には、環状をなすフランジ部3aが形成されている。このフランジ部3aの外径は、管体Pの外径とほぼ同一に設定されている。フランジ部3aの基端側の外周面には、先端側から基端側へ向かうにしたがって小径になるテーパ面3bが形成されている。このテーパ面3bの最小径は、互いに平行な2つの内向き突出部2e,2eの間隔と同等以下に設定されている。したがって、保持筒部2dにフランジ部3aを挿入すると、テーパ面3bが内向き突出部2eに突き当たる。
インコア3は、継手装置Aが管体Pの接続に供される前は、図1に示すように、保持部材2に着脱可能に保持されている。すなわち、インコア3は、その軸線を継手本体1の軸線と一致させた状態で配置されており、先端側の大部分が継手本体1の内部に挿入されている。一方、インコア3のフランジ部3aを含む基端部は、保持筒部2dに挿入されており、フランジ部3aは、保持筒部2dのうちの内向き突出部2eより底部2b側の部位に挿脱可能に嵌合されている。しかも、フランジ部3aが保持筒部2dの内周に嵌合し、フランジ部3aの先端側を向く端面が内向き突出部2eに突き当たり、インコア3の先端面が底部2bにほぼ接触している。これにより、インコア3が保持部材2にほぼ固定状態で保持されている。なお、フランジ部3aを保持筒部2dにその開口部から挿入すると、フランジ部3aが各内向き突出部2eの長手方向の中央部に接触し、保持筒部2dを拡径させる。したがって、フランジ部3aは、比較的小さな力で内向き突出部2eを乗り越えて底部2b側の保持筒部2d内に嵌合することができる。
上記構成の管用継手装置Aを用いて管体Pを他の管体又は機器に接続する場合には、予め保持部材2を継手本体1から取り外し、さらに保持部材2からインコア3を取り外しておく。そして、継手本体1のテーパねじ部1aに他の管体又は機器を螺合固定する。その後、継手本体1にインコア3が挿入された管体Pを接続する。管体Pは、テーパねじ部1aに他の管体又は機器を螺合固定する前に継手本体1に接続してもよい。なお、インコア3を保持部材2から取り外すための方法については後述する。
継手本体1に管体Pを接続する場合には、フランジ部3aが管体Pの先端面に突き当たるまでインコア3を管体Pに挿入する。その後、インコア3が挿入された管体Pの先端部を装着孔1bにその先端開口部から挿入する。管体Pを所定の位置まで挿入すると、インコア3のテーパ面3bが係合部材5の食い付き歯5aに突き当たる。テーパ面3bは、食い付き歯5aを係合部材5の径方向外側へ向かって押し、係合部材5を弾性的に拡径させる。インコア3は、係合部材5を拡径させた状態で係合部材5を通り抜ける。インコア3が係合部材5を通過すると、管体Pが食い付き歯5aに接触しつつ係合部材5内に挿入される。
管体Pを装着孔1bにさらに挿入すると、インコア3のテーパ面3bがシール部材4に突き当たり、シール部材4を弾性的に拡径させる。インコア3がシール部材4を通過すると、それに続いて管体Pがシール部材4に摺接状態で挿入される。その後、管体Pを所定の取り付け位置まで挿入すると、インコア3の基端面が基準面1cに突き当たり、それ以上管体Pを装着孔1bに挿入することができなくなる。
その後、管体Pを装着孔1bから抜き取るように移動させると、テーパ面1e,5bが互いに突き当たるとともに、食い付き歯5aが管体Pに外周面から食い込む。これにより、管体Pが継手本体1に抜き取り不能に接続される。しかも、管体Pは、シール部材4によって継手本体1にシール状態で接続される。
図5に示すように、管体Pの先端面が管体Pの軸線に対して傾斜し、その結果フランジ部3aと管体Pの先端面との間に所定の大きさ以上の隙間Sが形成されてしまうようなことがある。そのような場合には、インコア3を管体Pから一旦抜き取る。そして、管体Pの先端面がその軸線と直交するように管体Pの先端部を切断した後、インコア3を管体Pに挿入し直す。そして、上記のようにして管体Pを継手本体1に接続する。
インコア3の管体Pからの抜き取りは、保持部材2を用いることによって容易に行うことができる。すなわち、インコア3を管体Pから抜き取る場合には、図6に示すように、フランジ部3aを保持筒部2dに挿入する。すると、テーパ面3bが内向き突出部2eに突き当たり、フランジ部3aが内向き突出部2eを乗り越えることができるように保持筒部2dを弾性的に拡径させる。フランジ部3aが内向き突出部2eを通過すると、保持筒部2dがそれ自体の弾性によって縮径し、内向き突出部2eがフランジ部3aの先端側を向く端面(係合面)3cに係合する。この場合、4つの内向き突出2eのうちの3つは、ほぼ確実に端面3cに係合するが、残りの一つの内向き突出部2eは管体Pの外周面に乗ったままで端面3cに係合することができないことがある。そのような場合には、保持部材2を90°(=360°/内向き突出部2eの数)程度回動させる。すると、管体Pの外周面に乗っていた内向き突出部2eが管体Pの外周面から下りて隙間S内に入り込む一方、当該内向き突出部2eに隣接していた他の内向き突出部2eが、互いに接触したフランジ部3aの端面3cと管体Pの先端面との間に保持部材2の回動に伴って割り込む。これにより、全ての内向き突出部2eを端面3cに係合させることができる。
端面3cに係合した4つの内向き突出部2eは、インコア3が保持筒部2dからその軸線方向へ抜け出ることを所定の大きさの阻止力をもって阻止する。この阻止力は、インコア3を管体Pから抜き取るために必要な抜き取り力より大きく設定されている。したがって、保持部材2及び管体Pを両手で掴んでそれらの軸線方向へ互いに逆向きに引っ張ると、図8に示すように、管体Pからインコア3を抜き取ることができる。
その後、インコア3のフランジ部3aを保持筒部2dから抜き取る。この場合、インコア3を所定の阻止力より大きな力でインコア3の軸線方向へ引っ張ることによって保持筒部2dから抜き取ることも可能であるが、図9に示すように、インコア3を傾斜させることによって保持筒部2dから容易に抜き取ることができる。インコア3を保持筒部2dの軸線に対して傾斜させると、フランジ部3aが4つの内向き突出部2eを同時に乗り越えることなく、まず1つの内向き突出部2eだけを乗り越える。その後、フランジ部3aが乗り越えた内向き突出部2eに隣接する他の1つの内向き突出部2eをフランジ部3aが乗り越えるようにする。フランジ部3aは、2つの内向き突出部2eを乗り越えた後は、残りの2つの内向き突出部2eをほとんど抵抗なく乗り越えることができる。このようにしてフランジ部3aが4つの内向き突出部2eを容易に乗り越えることにより、フランジ部3aを保持筒部2dから容易に抜き取ることができる。
図10〜図16は、この発明の第2実施の形態を示す。この実施の形態の継手装置Bにおいては、上記第1実施の形態の保持部材2及びインコア3に代えて保持部材2′及びインコア3′が用いられている。
保持部材2′においては、保持筒部2dに代わる保持筒部(小径筒部)2fが底部2bの中央部に設けられている。この保持筒部2fの外径は、インコア3′の内径より小径に設定されている。保持筒部2fの先端部外周面には、複数(この実施の形態では4つ)の外向き突出部2gが形成されている。各外向き突出部2gは、保持筒部2fの外周面に沿って円弧状に延びており、周方向に等間隔をもって配置されている。外向き突出部2gの外径は、インコア3′の内径とほぼ同一に設定されている。保持筒部2fの先端部には、複数(この実施の形態では4つ)のスリット2hが周方向に等間隔に配置されている。このスリット2hが形成されることにより、外向き突出部2gが形成された部位を含む保持筒部2fの先端部が弾性的に拡縮径可能になっている。各スリット2hは、周方向に隣接する二つの外向き突出部2gの中央に配置されているが、外向き突出部2gと周方向において同一位置に配置してもよい。勿論、その場合には、保持筒部2fの周方向におけるスリット2hの幅が、同方向における外向き突出部2gの長さより小さく設定される。
インコア3′の基端部(図10において右端部)内周面には、環状突出部3dが形成されている。この環状突出部3dの内径は、保持筒部2fの外径とほぼ同一に設定されている。環状突出部3dの内側の端面(係合面)3eとインコア3′の基端面との間の距離は、保持部材2′の底部2bの内側の端面と外向き突出部2gとの間の距離とほぼ同等か僅かに短く設定されている。インコア3′の基端面と環状突出部3dの内周面との交差部には、基端側から先端側へ向かって小径になるテーパ状のガイド面3fが形成されている。このガイド面3fは、インコア3′の基端部に保持筒部2fを挿入するときに、外向き突出部2gに突き当たることによって保持筒部2fの先端部を縮径させる。これにより、保持筒部2fをインコア3′の環状突出部3dの内周に容易に嵌合させることができるようになっている。
インコア3′は、継手装置Bの使用前には、保持部材2′に保持されている。この場合、インコア3′の環状突出部3dの内周が保持筒部2fの外向き突出部2gより基端側の部位の外周に嵌合し、インコア3′の基端面が底部2bにほぼ接触し、さらに端面3eが外向き突出部2gにほぼ接触することにより、インコア3′は保持部材2′にほぼ固定状態で保持されている。しかも、4つの外向き突出部2gが端面3eに係合することにより、インコア3′は保持筒部2fからその軸線方向へ抜け出ることが所定の大きさの阻止力をもって阻止されている。この阻止力は、インコア3′を管体Pから抜き取るために必要な抜き取り力より大きく設定されている。
インコア3′を管体Pから抜き取る場合には、保持部材2′の保持筒部2fをインコア3′の基端部内周に挿入し、外向き突出部2gをインコア3′の環状突出部3dの端面3eに係合させる。この場合、端面3eが環状をなしているので、全ての外向き突出部2gを端面3eに確実に係合させることができる。その後、保持部材2′と管体Pとを互いに逆向きに引っ張ることにより、インコア3′を管体Pから抜き取ることができる。
管体Pから抜き取ったインコア3′は、図16に示すように、保持部材2′の軸線に対して傾斜させることにより、容易に保持筒部2fから抜き取ることができる。特に、この実施の形態では、保持筒部2fにスリット2hが形成されているので、インコア3′を傾けると、保持筒部2fの外向き突出部2gが形成された先端部が縮径する。したがって、インコア3′を保持筒部2fからより一層容易に抜き取ることができる。
この発明の第1実施の形態を、管体の接続に供する前の状態で示す断面図である。 同実施の形態を、管体の接続に供した状態で示す断面図である。 同実施の形態において用いられている保持部材を示す正面図である。 同保持部材の側断面図である。 同実施の形態において用いられているインコアが挿入された管体の断面図である。 同保持部材を用いてインコアを管体から抜き取る方法を説明するための断面図である。 図6のX円部の拡大図である。 同保持部材を用いてインコアを管体から抜き取った状態を示す断面図である。 同保持部材からインコアを抜き取るための方法を示す断面図である。 この発明の第2実施の形態を、管体の接続に供する前の状態で示す断面図である。 同実施の形態を、管体の接続に供した状態で示す断面図である。 同実施の形態において用いられている保持部材を示す正面図である。 同保持部材の側断面図である。 同実施の形態において用いられているインコアを示す断面図である。 同保持部材を用いてインコアを管体から抜き取る方法を説明するための断面図である。 同保持部材からインコアを抜き取るための方法を示す断面図である。
符号の説明
A 管用継手装置
B 管用継手装置
P 管体
1 継手本体
1b 装着孔
2 保持部材
2′ 保持部材
2d 保持筒部(大径筒部)
2e 内向き突出部
2f 保持筒部(小径筒部)
2g 外向き突出部
3 インコア
3′ インコア
3c 端面(係合面)
4 シール部材
5 係合部材

Claims (7)

  1. 内部を貫通する装着孔が形成され、この装着孔にその一端開口部から管体が挿入される継手本体と、基端部外周面に上記管体の外径とほぼ同一の外径を有する環状のフランジ部が形成され、このフランジ部が上記管体の先端面に突き当たるまで上記管体に挿入されるインコアと、上記装着孔の内部にそれぞれ設けられ、上記装着孔に挿入された上記管体の外周面に嵌合することによって上記管体を上記継手本体に接続する係合部材、及び上記装着孔の内周面と上記管体の外周面との間を封止する柔軟性を有するシール部材と、上記継手本体に着脱可能に設けられ、上記管体の上記継手本体への接続前には上記インコアを着脱可能に保持する保持部材とを備えた管用継手装置において、
    上記保持部材には、係合部が設けられ、上記係合部は、上記管体に挿入された上記インコアを上記管体から抜き取る際に、上記インコアの基端部に係合し、それによって上記インコアが上記保持部材に対し上記インコアの基端側から先端側へ向かって移動することを所定の大きさの力で阻止することを特徴とする管用継手装置。
  2. 上記係合部が、フランジ部の上記管体と対向する端面に係合することを特徴とする請求項1に記載の管用継手装置。
  3. 上記保持部材には、上記インコアの上記フランジ部が挿入される大径筒部が形成され、この大径筒部の内周面に上記係合部たる内向き突出部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の管用継手装置。
  4. 上記内向き突出部が複数形成され、各内向き突出部が上記大径筒部の周方向に互いに離間して配置されていることを特徴とする請求項3に記載の管用継手装置。
  5. 上記インコアの基端部内周面に環状の係合面が形成され、上記係合部が上記係合面に係合することを特徴とする請求項1に記載の管用継手装置。
  6. 上記保持部材には、上記インコアの基端部に挿入される小径筒部が形成され、この小径筒部の外周面に上記係合部たる外向き突出部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の管用継手装置。
  7. 上記外向き突出部が複数形成され、各外向き突出部が上記小径筒部の周方向に互いに離間して配置されていることを特徴とする請求項6に記載の管用継手装置。
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