JP4864356B2 - ステンレス鋼、チタンまたはチタン合金製固体高分子型燃料電池用セパレータとその製造方法およびセパレータのそり・ひねり評価方法 - Google Patents
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Description
固体高分子型燃料電池の燃料には、純水素のほかアルコール類の改質によって得た水素ガスなどを用い、空気中の酸素との反応を電気化学的に制御することによって、電力を取り出すシステムである。
しかし、これらにおいては、加工工程の安定化による割れや反りの発生回避や、表面の電気的接触抵抗を低減させる措置において更なる低コスト化が実用化に向けての問題点であった。
また、特許文献4には、他の部分に接触し接触抵抗を生ずる部分に貴金属または貴金属の合金が付着していることを特徴とする固体高分子型燃料電池用低接触抵抗ステンレス鋼、チタン、およびセパレータなどが開示されている。
しかし、これらは、いずれも接触抵抗を低下させるために貴金属を用いる形式をとっており、さらなるコストダウンや希少資源節約の観点から、貴金属を使わないで接触抵抗を下げる方法が望まれている。
このように、ステンレス鋼やチタンおよびチタン合金の不動態皮膜による耐食性発現を利用しつつ、接触抵抗を大幅に低下させ、複雑な加工もでき、かつ低コストで生産できる金属セパレータ製造技術の開発は困難を極めているのが実情である。
従って、接触抵抗低減を目的とした、金属組織内に導電化合物や金属相を析出させたステンレスやチタンおよびチタン合金材料について特許文献5、12〜20に開示されているが、素材製造および加工工程における究極の生産性を実現して低コスト化するという観点からは、合理的に見て問題が残り続けると考えられる。
しかしながら、表面の電気的接触抵抗を低減させる措置において更なる低コスト化が実用化に向けての問題点である。
この現在主流の方法は、コスト面や資源量の問題が指摘され、貴金属の使用を控えることができる技術発明が数多くなされている。
例えば特許文献22には、ステンレス鋼製セパレータ燃料極側に、TiN、TiC、CrC、TaC、B4C、SiC、WC、TiN、ZrN、CrN、HfCの1種又は2種以上の導電性セラミックス層形成をさせる発明が開示されている。
具体的なこれらの被覆方法として、蒸着または乾式コーティング法が例示されているが、真空装置等を用いてこれらの物質を乾式コーティングする場合には、成膜速度の制約があり、かつ被覆物質の歩留まり低下が余儀なくされるため、高コスト化の懸念がある。
また、M23C6型、M4C型、もしくはMC型であって、金属元素(M)がクロム、鉄、ニッケル、モリブデン、タングステン、ボロンの1種以上を含んでいる導電性硬質粒子の基材表面への埋め込みにより、基材表面に導電性硬質粒子を分散・露出させてなるチタンあるいはチタン合金製バイポーラープレート(セパレータ)が特許文献23に、M23C6型、M4C型、M2C型、MC型炭化物系金属介在物およびM2B型硼化物系金属介在物のうち1種以上が分散・露出しており、金属元素(M)がクロム、モリブデン、タングステンの一種以上であって、ステンレス鋼表面粗さが中心線平均粗さRaで0.06〜5μmであることを特徴とステンレス鋼およびステンレス鋼製セパレータが特許文献24にそれぞれ開示されている。
後者においては、これらの導電性を有する硬質微粉末をショットして形成させることもできると述べられている。
しかしながら、この方法では成形後のセパレータが変形し、スタックに組上げられないなどの問題があり、その最適な条件を見出さないかぎり、実用化することはできない。
この方法においては、貴金属を使うため更なる低コスト化をしなくては実用化に至れない。
しかし、この方法では成形後のセパレータが変形し、スタックに組上げられないなどの問題があった。
以上の通り、厳しい加工工程が入ることを前提にし、かつきわめて低コスト・量産性が求められる固体高分子型燃料電池用メタルセパレータの製造技術においては、前記のとおり素材自体に高い製造生産性と高い加工性を担保させ、もって複雑形状への加工工程を高い生産性で実現し、成形後に安価で生産性の高い機械的プロセスによって部材表面のみに導電性化合物もしくは導電性金属を打ち込み埋め込む工法がもっとも有望となる。その意味で、特許文献22〜26に開示された方法および材料や部材は今後主流となるものと期待される。
しかしながら、これらにおいても低コストで電気的接触抵抗が低い表面処理を施さなくては、電池性能の向上が望めない。
打ち込み付着物からのイオンや各種陰イオンの溶出がおきにくいという点においては、特許文献25、26に開示されたとおり貴金属を打ち込み埋め込むのがよいわけであるが、資源量やコスト競争力においては特許文献23、24に開示された金属炭化物もしくは金属硼化物系の物質の方が優位となる。ただし、後者においては、当該部材が固体高分子型燃料電池内の腐食環境に曝されると、少なからず導電性物質にも腐食がおこり、イオン溶出してMEA(固体高分子型電解質膜と電極の複合体)を汚染し、燃料電池の発電能力を低下させる懸念がある。
(1) ステンレス鋼、チタン、またはチタン合金の表面の一部または全部に、Au、WC、またはWBの1種以上を含有し、残部が不可避的不純物からなるか、または、TaNと、WCまたはWBの1種以上が混合され、残部が不可避的不純物からなる、低イオン溶出性導電性物質が埋め込まれた固体高分子型燃料電池用セパレータであって、該セパレータ表面の算術平均粗さ(Ra)が0.5〜5.0μm、十点平均粗さ(Rz)が3〜20μm、凹凸の平均間隔(Sm)が300μm以下であり、前記セパレータ四隅の所定の位置に、原点をO、原点Oから原板の圧延方向にある角の所定の位置にL、原点Oから原板の圧延垂直方向にある角の所定の位置にC、原点Oから対角線方向にある角の所定の位置に Xを置き、OL間の線分の長さをLL、OC線分の長さをLC、OX間の長さをLXとし、直線OLと加工品の厚さ方向中心面までの最大ひずみ高さをHL1、直線CXとのそれをHL2、直線OCとのそれをHC1、直線LXとのそれをHC2、直線OXとのそれをHXCとし、点Xと3点O、L、Cにて構成される平面との距離をHXTとしたとき、[式1]〜[式5]で定義されるそり率WL1、WL2、WC1、WC2、WXCおよび[式6]〜[式7]で定義されるひねり率TXL、 TXCの各値が0.1以下であり、さらに、対カーボンペーパー接触抵抗値が面圧0.1MPaにおいて15mΩcm2以下であることを特徴とするステンレス鋼、チタンまたはチタン合金製固体高分子型燃料電池用セパレータ。
(4) 前記投射を行うに際し、ステンレス鋼、チタンまたはチタン合金と被覆超硬粒子噴出口の間に格子状網目冶具を配置して被覆超硬粒子を投射することにより、被覆超硬粒子の衝突エネルギーを分散させることを特徴とする(3)に記載のステンレス鋼、チタンまたはチタン合金製固体高分子型燃料電池用セパレータの製造方法。
(5) 前記被覆超硬粒子において、超硬コア粒子がWCを主成分とし、残部にCo、Cr、Ni、Feの1種以上を合計1質量%以上含み、被覆層にCu、Snの1種以上を合計1質量%以上含むことを特徴とする(3)または(4)に記載のステンレス鋼、チタンまたはチタン合金製固体高分子型燃料電池用セパレータの製造方法。
(6) ロール成形法またはプレス成形法の1種以上によりステンレス鋼、チタンまたはチタン合金を成形後に、前記の投射を行うことにより、セパレータの内部応力バランスを制御することを特徴とする(3)〜(5)のいずれか一項に記載のステンレス鋼、チタンまたはチタン合金製固体高分子型燃料電池用セパレータの製造方法。
以下に詳細に説明する。
そこで、腐食環境にさらされるメタルセパレータ表面においてイオンが溶出しにくい 導電性物質を超硬コア粒子表面に被覆したものを、メタルセパレータ表面に投射する方法(以降、ブラスト法と記載することがある。)を用いて表面に埋め込み、かつ、そりやひねりがほとんどない製品に仕上げるために、多くの試行錯誤を行った。
処理後の加工品についてその形状を見ると、大きな径の粒子を埋め込むために0.5MPa程度以上大きな投射圧力を必要とするため、そりやひねりが激しく発生してしまうことも問題となった。
具体的には、被覆超硬粒子としては、平均粒径200μm未満の超硬コア粒子表面に平均粒子径20μm以下の低イオン溶出性導電物質粉末を被覆した被覆超硬粒子をもちいるのがフラット化メタルセパレータを製造する上で最適なことを見出した。
そこで種々検討したところ、投射圧力として0.4MPa以下であって、0.1〜0.3MPa程度に制御して投射するのが最適であることがわかった。また、メタルセパレータの形状調整を兼ねた投射処理として、0.005MPa程度以上の投射圧力を組み合わせて実施することも可能である。
本発明のサイズの被覆超硬粒子を用いると、比較的低い投射圧力でも粒子のメタル表面への衝突に伴って被覆層をなす導電性物質が適量崩壊・剥離し、さらにその上から被覆超硬粒子による叩き込み効果があるため、導電性微粉末がメタル表面に確実に埋め込まれることがわかった。
従って、投射圧力が低くても、前記の被覆超硬粒子を用いれば、平均粒径20μm以下の導電性物質が被処理品の表面に分散して埋め込まれ、安定的に低接触抵抗状態を実現でき、対カーボンペーパー接触抵抗値が面圧1MPaにおいて15mΩcm2以下とできる。
具体的には、特許文献22に開示された導電性物質であるTiN、TiC、CrC、TaC、B4C、SiC、WC、TiN、ZrN、CrN、HfC、および特許文献23、24に開示された各種金属炭化物および金属硼化物、およびTaNとAuの粉末を10g秤量し、以下の劣化試験に供している。
面圧1MPaにて対カーボンペーパー接触抵抗値がはじめから15mΩcm2以下で、劣化試験後にも同様な低接触抵抗値が保持され、かつ導電物質からのメタルイオン溶出量が20ppm以下と見出されたのは、WC、WB、TaNおよびAuである。
そのなかで、イオン溶出量が検出限界の0.05ppm以下となった物質はTaNとAuである。
この様に、従来注目されていなかった導電物質そのもののイオン溶出性について本願では検討し、従来からのAuなど貴金属(特許文献25、26)に加え、WC、WBおよびTaNの3種の導電性物質を見出した。
但し、Auを用いるのは、前述のとおり、価格面および資源量の面から見ると、望ましくないため、WC、WBを主体的に用いることが推奨される。
現時点での固体高分子型燃料電池では低pH化が起こりうるのが実情である。そこで、さらにイオン溶出量を下げるための取り組みとして、前記のスクリーニング試験でイオン溶出量が検出限界以下であったTaNを含有させることに着目し、TaN粉末とWC粉末、およびTaN粉末とWB粉末を種々の割合で混合し、再度前記同様のイオン溶出試験を行った。
すると、TaNが0.02質量%以上混入したWCおよびWBにおいて、Wイオンの溶出量に大幅な低下が見られ、TaN比率の高まりにつれ、ますますイオン溶出量が低下していく傾向が図2の通り見出された。
従って、0.02質量%以上のTaNと、WCまたはWBの1種以上が混合された低イオン溶出特性を持つ導電性物質で、超硬粒子に被覆したものを用いることが好ましい。
尚、前記のとおり、当該導電性微粉末にも不純物が含まれうるため、不可避的不純物の混在は許容されるものとした。
但し、不純物元素混入レベルは、電子線エネルギー分光分析法による検出限界以下のレベルであることが望ましい。
さらに、WCを主成分とするというのは、WCを50質量%以上含有することを意味している。
そこで、実際に厚さ0.1〜0.2mm程度極薄メタルから構成されるステンレス鋼、チタンおよびチタン合金を用いてメタルセパレータの成形加工をした後、内部応力のバランス(分散状態)を考慮することなく導電性物質を表面の一部または全部にブラスト法よって機械的に埋め込もうとしたところ、内部応力バランスが崩れて大きな反りやひねりが発生してしまうという問題に直面した。
その結果、ブラスト法による処理を行う前(通常は成形加工後)のメタルセパレータの形状を計測し、そり全体の凹部側の波状加工部の突起部を、その裏面よりも強くあるいは長くブラスト処理を実施することで、セパレータの内部応力のバランス(分散状態)を制御でき、より良好なフラット化を達成できることを見出した。
具体的には、算術平均粗さ(Ra)が0.5〜5.0μm、十点平均粗さ(Rz)が3〜20μm、凹凸の平均間隔(Sm)が300μm以下を満足する表面形状である。
これらの各値がゼロに近づくほど、フラット化が良好な、スタックを組み上げやすいメタルセパレータであると評価できる。また、すべてゼロであれば、理想的な形状となる。
実際に、WL1、WL2、WC1、WC2、WXC、TXLおよびTXCの各値がいずれも0.1以下程度であれば、10段組み程度の比較的小さな燃料電池スタックを問題なく構築することができた。
これらの不可避的不純物は、後工程として酸洗処理を行えば、セパレータ表面から除去したり、あるいは低減したりすることができる。
表1〜表20(実施例(1)〜実施例(20))には比較品も含め、本願発明でなしたブラスト法による導電処理を施したフラット化セパレータ発明品の例をリストした。ちなみに、本発明品での不純物元素混入レベルは、すべて電子線エネルギー分光分析法による検出限界以下のレベルであった。
耐イオン溶出性のおおまかな目安として、前記のスクリーニング試験の結果、メタルイオン溶出量が0.05ppm以下のものを「非常に良い」、20ppm以下のものを「良い」としている。また、コストについては、通常の価格を相対的に考慮して、定性的な評価を行ったものである。
これら一覧から、本発明のフラット化セパレータの構成として低コスト化と耐久性を両立しそうな組み合わせが示唆的に理解できる。
ここでは100mm角の領域にガス流路となる凹凸加工を施した四周に平坦部を有するステンレスの例を示したが、これ以外の形状にも適用が可能であり、材料もステンレス鋼、チタン、チタン合金であればいずれにも適用が可能である。
発電電圧は0.6Vとし、1000時間経過した時点において、いずれの発明品においても電流値の顕著な低下は発生しなかった。
Claims (7)
- ステンレス鋼、チタンまたはチタン合金の表面の一部または全部に、Au、WC、またはWBの1種以上を含有し、残部が不可避的不純物からなるか、または、TaNと、WCまたはWBの1種以上が混合され、残部が不可避的不純物からなる、低イオン溶出性導電性物質が埋め込まれた固体高分子型燃料電池用セパレータであって、
該セパレータ表面の算術平均粗さ(Ra)が0.5〜5.0μm、十点平均粗さ(Rz)が3〜20μm、凹凸の平均間隔(Sm)が300μm以下であり、
前記セパレータ四隅の所定の位置に、原点をO、原点Oから原板の圧延方向にある角の所定の位置にL、原点Oから原板の圧延垂直方向にある角の所定の位置にC、原点Oから対角線方向にある角の所定の位置に Xを置き、OL間の線分の長さをLL、OC線分の長さをLC、OX間の長さをLXとし、直線OLと加工品の厚さ方向中心面までの最大ひずみ高さをHL1、直線CXとのそれをHL2、直線OCとのそれをHC1、直線LXとのそれをHC2、直線OXとのそれをHXCとし、点Xと3点O、L、Cにて構成される平面との距離をHXTとしたとき、[式1]〜[式5]で定義されるそり率WL1、WL2、WC1、WC2、WXCおよび[式6]〜[式7]で定義されるひねり率TXL、 TXCの各値が0.1以下であり、さらに、対カーボンペーパー接触抵抗値が面圧0.1MPaにおいて15mΩcm2以下であることを特徴とする、ステンレス鋼、チタンまたはチタン合金製固体高分子型燃料電池用セパレータ。
- 不純物として、Co、Cr、Ni、Fe、Cu、Snの1種以上が、固体高分子型燃料電池用セパレータ表面に含まれていることを特徴とする請求項1に記載のステンレス鋼、チタンまたはチタン合金製固体高分子型燃料電池用セパレータ。
- ステンレス鋼、チタンまたはチタン合金の表面の一部または全部に、平均直径200μm未満の超硬コア粒子の周囲に平均直径20μm以下の、Au、WCまたはWBの1種以上を含有し、残部が不可避的不純物からなるか、あるいは、0.02質量%以上のTaNと、WCまたはWBの1種以上が混合され、残部が不可避的不純物からなる、低イオン溶出性導電性物質が被覆された被覆超硬粒子を、0.4MPa以下の圧力の気流に載せて投射することにより、低イオン溶出性導電性物質を埋め込んで導電処理することを特徴とする、ステンレス鋼、チタンまたはチタン合金製固体高分子型燃料電池用セパレータの製造方法。
- 前記投射を行うに際し、ステンレス鋼、チタンまたはチタン合金と被覆超硬粒子噴出口の間に格子状網目冶具を配置して被覆超硬粒子を投射することにより、被覆超硬粒子の衝突エネルギーを分散させることを特徴とする請求項3に記載のステンレス鋼、チタンまたはチタン合金製固体高分子型燃料電池用セパレータの製造方法。
- 前記被覆超硬粒子において、超硬コア粒子がWCを主成分とし、残部にCo、Cr、Ni、Feの1種以上を合計1質量%以上含み、被覆層にCu、Snの1種以上を合計1質量%以上含むことを特徴とする請求項3または4に記載のステンレス鋼、チタンまたはチタン合金製固体高分子型燃料電池用セパレータの製造方法。
- ロール成形法またはプレス成形法の1種以上によりステンレス鋼、チタンまたはチタン合金を成形後に、前記の投射を行うことにより、セパレータの内部応力バランスを制御することを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載のステンレス鋼、チタンまたはチタン合金製固体高分子型燃料電池用セパレータの製造方法。
- 請求項1または2に記載のセパレータの、そり・ひねりを評価する方法において、前記セパレータの3次元形状をレーザー変位計により測定し、デジタル化された三次元変位データを計算処理によって[式1]〜[式7]の各値に換算することを特徴とする、ステンレス鋼、チタンまたはチタン合金製固体高分子型燃料電池用セパレータのそり・ひねり評価方法。
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