JP4864315B2 - 樹脂塗布オーバーレイ化粧合板の製造方法 - Google Patents
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Description
下記ステップに基づく樹脂塗布オーバーレイ化粧合板の製造方法。
(a)基材に化粧紙をジアリルフタレート−不飽和ポリエステル樹脂含浸シートを介し、熱圧成形して貼着するステップ、
基材に化粧紙を貼着するステップ、
(b)前記化粧紙の表面に不飽和ポリエステル樹脂を主成分とする樹脂液を塗布量が50〜200g/m 2 となるように塗布し、フィルムで被覆するステップ、
(c)前記樹脂液が硬化した後、1〜12時間の範囲で前記フィルムを剥離するステップ、
(d)前記樹脂液の硬化物の表面に、再度、前記樹脂液を、前記フィルムを剥離してから1日に満たない内に、塗布量が30〜100g/m 2 となるように塗布し、フィルムで被覆するステップ、
(e)前記樹脂液が硬化した後、前記フィルムを剥離するステップ。
化粧紙は坪量が20〜200g/m2の化粧板用に供される通常公知のものであれば特に制約はなく、無地、木目柄、抽象柄など用途に応じて適宜選択される。
含浸シートを用いる際の含浸率は数1で示される算出方法で、80〜150%とするのが好ましく、下限に満たないと密着性が劣りやすく、上限を超えると含浸紙がベトベトして取り扱いにくくなる。
必要に応じて用いられるその他の飽和酸及び/又はその酸無水物としては、無水フタル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロフタル酸、アジピン酸、セバチン酸などの飽和二塩基酸などが挙げられ、これらは単独で用いても2種以上を併用してもよい。飽和酸の配合量は、酸成分中0〜50mol%、好ましくは0〜40mol%の範囲とされる。
コバルト石鹸はコバルトの脂肪酸塩を示し、脂肪酸としては、炭素数6ないし30の主鎖を有する天然あるいは合成の飽和もしくは不飽和脂肪酸あるいはこれらの混合物であり、コバルト石鹸としては、ナフテン酸コバルト、ネオデカン酸コバルト、オクチル酸コバルトなどを挙げることができる。
カルシウム石鹸としては、ネオデカン酸カルシウム、ナフテン酸カルシウム、オクチル酸カルシウムが挙げられ、亜鉛石鹸としては、ネオデカン酸亜鉛、ナフテン酸亜鉛、オクチル酸亜鉛などが挙げられる。銅石鹸としては、ナフテン酸銅が、また、カリウム石鹸としてはオクチル酸カリウムなどが例示される
1層目の塗布量は、50〜200g/m2、2層目の塗布量は、30〜100g/m2とするのが好ましく、1層目の塗布量が下限に満たないと、下地の凹凸を拾いやすく、上限を超えると、樹脂層が厚くなるためカット時の欠けが発生しやすくなる。同様に、2層目の塗布量が下限に満たないと、下地の凹凸を拾いやすく、上限を超えると、カット時の欠けが発生しやすくなる。
尚、本発明の実施例においては二層を形成した場合について説明しているが、三層以上形成してもよく、すべての塗布量は300g/m2以下となるように塗布するのが好ましい。
以下、本発明を実施例、比較例に基づいて詳細に説明する。
不飽和ポリエステル樹脂(A)
不飽和ポリエステル 65重量部
(フマル酸、無水フタル酸−エチレングリコール、プロピレングリコール系)
スチレン 24重量部
メチルメタクリレート 11重量部
重合禁止剤
(tブチルカテコール) 200ppm
樹脂液(a)
不飽和ポリエステル樹脂(A) 100重量部
硬化剤
(メチルエチルケトンパーオキサイド) 1重量部
硬化促進剤
ナフテン酸コバルト6%溶液 0.5重量部
ジアリルフタレート系樹脂
ジアリルフタレートプレポリマー 60重量部
不飽和ポリエステル樹脂(A) 40重量部
硬化剤
(ベンゾイルパーオキサイド) 8重量部
80g/m2のチタン紙に上記配合のジアリルフタレート系樹脂を数1で示す含浸率が120%となるように含浸し、乾燥して、接着シートとしてのジアリルフタレート系樹脂含浸シートを得た。
厚み2.5mmの合板(3尺×6尺)の上にジアリルフタレート系樹脂含浸シート、80g/m2の化粧紙を積層し、温度130℃、圧力5kgf/cm2、時間1分で熱圧成形した後、表面に上記の樹脂液(a)を塗布量が80g/m2となるようにフローコーターで塗布した。
次いで、印刷紙の表面に前期の樹脂液塗布面を、枠で張設された艶の高い飽和ポリエステルフィルムで被覆し、ゴムローラーで樹脂液を均一に広げながら気泡を除去し硬化させた。1時間後フィルムを剥がして表面に再度樹脂液(a)を塗布量が50g/m2となるようにフィルム成形法で塗布した。
硬化後フィルムを剥がして実施例1の樹脂塗布オーバーレイ化粧合板を得た。
実施例1において、ジアリルフタレート系樹脂に代えてスチレンアクリル系エマルジョン(ガンツ化成株式会社 RAX−125、Tg35)を坪量50g/m2のポリエステル不織布に数1で示す含浸率が100%となるように含浸し、乾燥して、接着シートとしてのスチレンアクリル系エマルジョンシートを得た。
次いで、実施例1と同様に成形して、実施例2の樹脂塗布オーバーレイ化粧合板を得た。
実施例1において、一層目の樹脂層を形成し、12時間後フィルムを剥がして表面に再度樹脂液(a)を塗布量が50g/m2となるようにフィルム成形法で塗布した以外は同様に実施した。
実施例1において、一層目の樹脂層を形成し、24時間後フィルムを剥がして表面に再度樹脂液(a)を塗布量が50g/m2となるようにフィルム成形法で塗布した以外は同様に実施した。
実施例1において、一層目の樹脂層を形成し、0.5時間後フィルムを剥がして表面に再度樹脂液(a)を塗布量が50g/m2となるようにフィルム成形法で塗布した以外は同様に実施した。
実施例1において、一層目の樹脂層を形成し、2時間後フィルムを剥がし、1日養生後、表面に再度樹脂液(a)を塗布量が50g/m2となるようにフィルム成形法で塗布した以外は同様に実施した。
実施例1において、化粧紙を熱圧着した後、表面に上記の樹脂液(a)を塗布量が250g/m2となるようにフローコーターで塗布した。
12時間養生後表面を#240〜#400でサンダー処理した後、再度樹脂液(a)を塗布量が100g/m2となるようにフィルム成形法で塗布し、硬化させ、硬化後フィルムを剥がした。
実施例1と同様に合板(3尺×6尺)に化粧紙を熱圧着した後、表面に上記の樹脂液(a)を塗布量が150g/m2となるようにフィルム成形法で塗布し、硬化させ、硬化後フィルムを剥がした。
最大高さ粗さ(Rz)
JIS B 0601:2001に準じ、表面粗さ測定器(TOKYO SEIMITSU SURFACE TEXTURE MEASURING INSTRUMENT 型式F_ST_852B)にて測定した。数値が低い程平滑で下地基材の凹凸の影響があらわれていないことを示す。
揺らぎ
蛍光灯斜め45°下2mに製品を置いて目視で表面に映った蛍光灯の揺らぎを確認し、蛍光灯が明瞭に直線で映るものを○、揺らぎがあり直線で映らないものを×とした。
成形後の外観
目視にて確認した。
○;良好な外観
×:下地合板の目が現れるもの
密着性
JIS K 5400に準じ、碁盤目試験により、密着性の評価を行った。
具体的には、表面に1mm角の碁盤目を100個作り、この上にセロハンテープを張り付け、90度の角度で素早く剥がし、残った碁盤目を数え、95/100〜100/100を○、95/100未満を×とした。
切削性
カットし、カット面の樹脂層の欠けなきを○、カット面の樹脂層の欠け有りを×とした。
フィルムの剥離性
一層目を形成する際、フィルムが容易に剥がれたものを○、容易に剥がれなかったものを△とした。
2 第一合成樹脂層
3 化粧層
5 接着シート
7 基材
Claims (1)
- 下記ステップに基づく樹脂塗布オーバーレイ化粧合板の製造方法。
(a)基材に化粧紙をジアリルフタレート−不飽和ポリエステル樹脂含浸シートを介し、熱圧成形して貼着するステップ、
(b)前記化粧紙の表面に不飽和ポリエステル樹脂を主成分とする樹脂液を塗布量が50〜200g/m 2 となるように塗布し、フィルムで被覆するステップ、
(c)前記樹脂液が硬化した後、1〜12時間の範囲で前記フィルムを剥離するステップ、
(d)前記樹脂液の硬化物の表面に、再度、前記樹脂液を、前記フィルムを剥離してから1日に満たない内に、塗布量が30〜100g/m 2 となるように塗布し、フィルムで被覆するステップ、
(e)前記樹脂液が硬化した後、前記フィルムを剥離するステップ。
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JP2004335509A JP4864315B2 (ja) | 2004-11-19 | 2004-11-19 | 樹脂塗布オーバーレイ化粧合板の製造方法 |
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JP2004335509A JP4864315B2 (ja) | 2004-11-19 | 2004-11-19 | 樹脂塗布オーバーレイ化粧合板の製造方法 |
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JP2004335509A Expired - Fee Related JP4864315B2 (ja) | 2004-11-19 | 2004-11-19 | 樹脂塗布オーバーレイ化粧合板の製造方法 |
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