JP4863843B2 - 蒸発器及びこの蒸発器を使用したループヒートパイプ - Google Patents

蒸発器及びこの蒸発器を使用したループヒートパイプ Download PDF

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Description

この発明は、蒸発器(Evaporator)及びこの蒸発器を使用したループヒートパイプに関し、特にLHP(ループヒートパイプ)で使用される蒸発器であって、作動液の逆流防止機構を備えてコンパクトサイズを実現可能とする蒸発器及びこの蒸発器を使用したループヒートパイプに関する。
従来、蒸発器は、例えばLHP(ループヒートパイプ)やCPL(Capillary Pumped Loop)で使用されている。
例えば、LHP101は、図10に示されているように、作動液が気化する際の潜熱を利用して冷却する蒸発器103と、この蒸発器103で気化された気体が蒸気管105を経て移動すると共にこの気体を放熱して液化する凝縮器107(Condenser)と、この凝縮器107で液化した作動液が液戻り管109を経て移動すると共にこの作動液を前記蒸発器103に供給するために保留するリザーバ部111〔あるいは、アキュームレータ、CC(Compensation Chamber)など〕と、前記液戻り管109から戻ってきた作動液を前記蒸発器103の内部に供給するバイオネット管113と、から構成されるシステムで、一つのループを形成しており、前記蒸発器103とリザーバ部111は一体的に構成されている。
また、前記蒸発器103とリザーバ部111との間には前記蒸発器103で気化された気体がリザーバ部111に逆戻りしないようにするための作動液逆流防止用のOリング115が装着されている。さらに、LHP101の内部には作動液が投入されている。作動液としてはアルコール、アンモニア、水などがある。なお、CPLでは蒸発器103とリザーバ部111が別体で構成される。
LHP101では、蒸発器103が周囲で発生した熱により加熱されると、作動液としての例えば水が蒸発器103内で蒸気となり、このときの潜熱を利用して周囲の温度を冷却するものである。蒸発器103内で生じた蒸気が蒸気管105を経て凝縮器107へ移動し、凝縮器107で放熱されることにより蒸気が水に戻される。この水は液戻り管109を経て再びリザーバ部111と蒸発器103へ移動することになり、上記の作用を繰り返すことになる。
図11及び図12を参照するに、従来の蒸発器103は、基本的には、例えば特許文献1の中で示されている原理と同様であり、一端側を開口し且つ他端側を蒸気管105に連通して閉塞する円筒形状のグルーブ管117と、このグルーブ管117の円筒形状の内部に接触して挿入する円筒形状をなすと共にこの円筒形状の内部に作動液を供給するウィック119と、から構成される。
なお、前記グルーブ管117の内周面には、当該グルーブ管117の長手方向に垂直な断面において円周方向に交互に凹凸形状をなし、且つ前記長手方向に延伸されるグルーブ部121が備えられている。一方、前記ウィック119の外周面は前記グルーブ管117のグルーブ部121の凸部121Bの内周面に接触する構成であり、前記グルーブ部121の凹部121Aが蒸気流路123となる。
また、前記ウィック119の円筒形状の内部は上述したリザーバ部111に連通し且つ前端が閉塞した液貯留室125を構成している。また、液戻り管109に連通するバイオネット管113がリザーバ部111の内部を経て液貯留室125の前端部の少し手前まで挿入されているので、液戻り管109から戻ってきた水は、バイオネット管113の前端から液貯留室125に供給される。この水はバイオネット管113の前端から180°反転して液貯留室125とバイオネット管113の間を通過して液貯留室125内に充満する状態となり、リザーバ部111へ保留される。
なお、前記ウィック119は、例えば多孔質性の燒結金属体、金属繊維、ガラス繊維などが使用されている。
したがって、グルーブ管117が蒸発器103の周囲の熱で加熱されると、グルーブ管117の熱がグルーブ部121の凸部121Bの内周面との接触部分からウィック119に熱伝導し、ウィック119が加熱される。その結果、前記液貯留室125からウィック119の内部に浸透した水が加熱されて蒸気になり、グルーブ管117のグルーブ部121、すなわち蒸気流路123を経て前述したように蒸気管105へ移動することになる。
特開2004−53062号公報
ところで、LHP101は、グルーブ管117とウィック119が金属製で構成されているので、重量が増えるという問題点があった。また、図10に示されているように、前記蒸発器103とリザーバ部111との間には作動液逆流防止用のOリング115が装着されている。このOリング115を保持するためのフランジ127が設けられている。このために部品点数が増えて構造が複雑になるという問題点があった。また、ウィック119は金属製であるために弾性がなく、グルーブ部121の凸部121Bとの界面に隙間が生じやすいので、熱伝達効率が低下するという問題点があった。
また、リザーバ部111のサイズはシステム全体の冷却性能に大きく影響を与えるものであり、リザーバ部111の外周径サイズを太くすることでリザーバ部111の容量を大きくする傾向があるために、LHP101を装着する機器内では特にリザーバ部111を収納するためのスペースを立体的に大きく必要とするという問題点があった。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明の蒸発器は、前端側を蒸気管に連通し且つ後端側を液戻り管に連結して閉塞する中空円筒形状の蒸発器本体と、この蒸発器本体の中空円筒形状の内部に挿入すると共に前端側を前記蒸発器本体の中空円筒形状の前端側に位置せしめ、かつ前端側を閉塞した円筒形状のウィックと、前記蒸発器本体の中空円筒形状の内部における前記ウィックの後端側に設けられ、作動液を保留するリザーバ部と、後端側を前記液戻り管に連通すると共に前端側を前記リザーバ部と前記ウィックの円筒形状の内部に挿入して前記液戻り管からの作動液を供給するバイオネット管と、を備えた作動液が気化する際の潜熱を利用して冷却する蒸発器であって、前記ウィックがその長手方向に垂直な断面において円周方向に交互に凹凸形状をなし、且つこの凹凸形状が前記長手方向に向けて設けられ、前記凹部と蒸発器本体との間に蒸気流路を形成したグルーブ部と、このグルーブ部の後端に一体化されていると共に外周面に前記蒸気流路を形成しないグルーブ無し部とを備え、前記グルーブ無し部は、前記グルーブ部と同じ長さか又は前記グルーブ部より長く形成されていることを特徴とするものである。
この発明の蒸発器は、前記グルーブ無し部と前記蒸発器本体との界面の面圧を前記作動液の蒸気圧以上とするために、前記グルーブ無し部の外径が前記蒸発器本体の中空円筒形状の内径より大きく形成され、前記グルーブ無し部が前記蒸発器本体に圧入されていることが好ましい。
また、この発明の蒸発器は、前記蒸発器において、前記グルーブ無し部が前記蒸発器本体の後端の端部又は端部近傍まで伸びていることを特徴とするものである。
また、この発明の蒸発器は、前記蒸発器において、前記蒸発器本体と前記ウィックのグルーブ無し部との間に、作動液逆流防止用部材を設けていることが好ましい。
また、この発明の蒸発器は、前記蒸発器において、前記グルーブ無し部が、高分子体で構成されていることが好ましい。
また、この発明の蒸発器は、前記蒸発器において、前記グルーブ部と前記グルーブ無し部との境界部に、ウィックの長手方向に垂直で円周方向に円周グルーブ溝を設けていることが好ましい。
この発明のループヒートパイプは、前端側を蒸気管に連通し且つ後端側を液戻り管に連結して閉塞する中空円筒形状をなす蒸発器本体と、この蒸発器本体の中空円筒形状の内部に挿入すると共に前端側を前記蒸発器本体の中空円筒形状の前端側に位置せしめ、かつ前端側を閉塞した円筒形状のウィックと、前記蒸発器本体の中空円筒形状の内部における前記ウィックの後端側に設けられ、作動液を保留するリザーバ部と、後端側を前記液戻り管に連通すると共に前端側を前記リザーバ部と前記ウィックの円筒形状の内部に挿入して前記液戻り管からの作動液を供給するバイオネット管と、を備えた作動液が気化する際の潜熱を利用して冷却する蒸発器と、この蒸発器で気化された気体を移動せしめる蒸気管と、この蒸気管を経て移動した気体を放熱して液化する凝縮器と、この凝縮器で液化した作動液を前記蒸発器のバイオネット管に移動せしめる液戻り管と、を備えたループヒートパイプであって、前記ウィックがその長手方向に垂直な断面において円周方向に交互に凹凸形状をなし、且つこの凹凸形状が前記長手方向に向けて設けられ、前記凹部と蒸発器本体との間に蒸気流路を形成したグルーブ部と、このグルーブ部の後端に一体化されていると共に外周面に前記蒸気流路を形成しないグルーブ無し部と、を備え、前記グルーブ無し部は、前記グルーブ部と同じ長さか又は前記グルーブ部より長く形成され、前記蒸発器本体と、前記蒸気管と、前記液戻り管とは、同じ管径で構成されていることを特徴とするものである。
この発明のループヒートパイプは、前記グルーブ無し部と前記蒸発器本体との界面の面圧を前記作動液の蒸気圧以上とするために、前記グルーブ無し部の外径が前記蒸発器本体の中空円筒形状の内径より大きく形成され、前記グルーブ無し部が前記蒸発器本体に圧入されていることが好ましい。
また、この発明のループヒートパイプは、前記ループヒートパイプにおいて、前記グルーブ無し部が前記蒸発器本体の後端の端部又は端部近傍まで伸びていることが好ましい。
また、この発明のループヒートパイプは、前記ループヒートパイプにおいて、前記蒸発器本体と前記ウィックのグルーブ無し部との間に、作動液逆流防止用部材を設けていることが好ましい。
また、この発明のループヒートパイプは、前記ループヒートパイプにおいて、前記グルーブ無し部が、高分子体で構成されていることが好ましい。
また、この発明のループヒートパイプは、前記ループヒートパイプにおいて、前記グルーブ部と前記グルーブ無し部との境界部に、ウィックの長手方向に垂直で円周方向に円周グルーブ溝を設けていることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明の蒸発器によれば、従来のようなOリングなどの作動液逆流防止用の部材を使用することなく、ウィックのグルーブ無し部により蒸発器で発生する蒸気の逆流を防止できると共に、単純な銅パイプ等の中空円筒形状の蒸発器本体とウィックの組み合わせで単純な構造でありながら蒸発器本体の内部の空洞部をリザーバ部の一部とした蒸発器を提供できる。その結果、従来の蒸発器に比べてはるかにコンパクトサイズにでき、かつ熱交換効率の高い冷却を行うことができる。また、リザーバ部の長さの調整は、単純に蒸発器本体の長さを調整することで簡単にできる。
また、この発明の蒸発器によれば、前記グルーブ無し部が前記蒸発器本体の後端の端部又は端部近傍まで伸びて設けられていることで、上述した発明の蒸発器と比べて、グルーブ無し部を長くすることにより、より一層の作動液逆流防止効果を増し加えることができる。その他の効果は上述した発明の蒸発器と同様である。
この発明のループヒートパイプによれば、上述した1番目の発明の蒸発器を使用しているので、このループヒートパイプが従来の蒸発器に比べてはるかにコンパクトサイズで様々な機器に使用することができ、しかもコンパクトサイズでありながら熱交換効率の高い冷却を行うことができる。また、リザーバ部の長さの調整は、単純に蒸発器本体の長さを調整することで簡単にできる。
また、この発明のループヒートパイプによれば、上述した2番目の発明の蒸発器を使用しているので、より一層の作動液逆流防止効果を増し加えることができ、このループヒートパイプが従来の蒸発器に比べてはるかにコンパクトサイズで様々な機器に使用することができ、しかもコンパクトサイズでありながら熱交換効率の高い冷却を行うことができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図7を参照するに、この実施の形態に係るループヒートパイプ1(LHP)には、この実施の形態に係る蒸発器3が使用されている。
この蒸発器3は、作動液5Lが気化する際の潜熱を利用して冷却する機能と、前記作動液5Lを内部に供給するバイオネット管7と、このバイオネット管7で供給された作動液5Lを保留するリザーバ部9〔あるいは、アキュームレータ、CC(Compensation Chamber)など〕と、を有している。
また、LHP1は、上記の蒸発器3と、この蒸発器3で気化された気体5Vを移動せしめる蒸気管11と、この蒸気管11を経て移動した気体5Vを放熱して液化する凝縮器13(Condenser)と、この凝縮器13で液化した作動液5Lを前記蒸発器3の前記バイオネット管7に移動せしめる液戻り管15と、から構成されるシステムで、一つのループを形成している。
なお、LHP1の内部には作動液5Lが投入されている。作動液5Lとしてはアルコール、アンモニア、水などがある。この実施の形態では、地球環境の観点から、作動液5Lは水としている。図7では作動液5Lである水の流れ方向は実線の矢印で示されており、作動液5Lが気化された気体5Vである水蒸気の流れ方向は点線の矢印で示されている。
すなわち、上記のLHP1では、蒸発器3が周囲で発生した熱により加熱されると、作動液5Lである水が蒸発器3内で蒸気となり、このときの潜熱を利用して周囲の温度を冷却するものである。蒸発器3の内部で生じた蒸気が蒸気管11を経て凝縮器13へ移動し、凝縮器13で放熱されることにより蒸気が水に戻される。この水は液戻り管15を経て再び蒸発器3とリザーバ部9へ移動することになり、上記の作用を繰り返すことになる。したがって、LHP1は潜熱を利用しており、外部電源無しに高い熱輸送能力を有している。また、蒸気管11、液戻り管15の配管は自由であり、熱の伝送方向は蒸発器3から凝縮器13への一方向でダイオードのような振る舞いをするものである。
図1ないしは図3を参照するに、この発明の実施の形態に係る蒸発器3は、蒸発器本体17とウィック19とバイオネット管7とが組み合わされて構成され、リザーバ部9が蒸発器本体17内の一部を構成するものである。
すなわち、蒸発器本体17は、前端側を蒸気管11に連通し且つ後端側を液戻り管15に連結して閉塞する中空円筒形状をなしており、この中空円筒形状の内部に例えば後端側から前記ウィック19が挿入されることにより、前記ウィック19の前端側が中空円筒形状の内部の前端側に位置せしめて、前記中空円筒形状の前端側から後端側の途中までの範囲で前記ウィック19を挿入するウィック挿入部20と、このウィック挿入部20以外の残りの空洞部が形成される。その結果として、前記空洞部が作動液5Lを保留するためのリザーバ部9となるのである。
なお、この実施の形態では蒸発器本体17は外径が例えばφ8.2mmで、内径が例えばφ7.4mmの銅管からなり、全長が例えば100mmである。なお、蒸発器本体17の前端の部分は蒸気管11にロー付で連結されており、蒸発器本体17の後端の部分は液戻り管15に半田付けで連結されている。
ウィック19は、前記蒸発器本体17の中空円筒形状の内部に接触して挿入する円筒形状をなすと共に前記円筒形状の内部の前端側が例えば3〜4mm程度の壁面で閉塞されている。この実施の形態ではウィック19は外径が例えばφ7.4mmであり、蒸発器本体17の内周面との界面の隙間を小さくして面圧を高くしている。また、ウィック19の円筒形状の内部は、内径が例えばφ4〜5mmで、作動液5Lを供給する液貯留室21を構成している。
また、ウィック19は、この実施の形態では、軽量化を図るために高分子体の材質が使用されている。この高分子体としては、例えば直径10〜20μmのポリエチレンパウダを焼結したものが用いられる。このような高分子体は、一つ一つのパウダが親水基を有しているので、濡れ性の向上と表面張力にさらに+αのポンプ力が加えられるために、ウィック19内の蒸気の移動する力が大きくなる。
また、前記ウィック19の外周面には、当該ウィック19の前端側から後端側の途中までの範囲でウィック19の長手方向に垂直な断面において凹部23Aと凸部23Bで円周方向に交互に凹凸形状をなし、且つこの凹凸形状がウィック19の長手方向に向けて設けられ、例えばほぼ直線的に延伸されるグルーブ部23が備えられている。さらに、前記ウィック19の外周面には、上記のグルーブ部23を形成しないグルーブ部23と一体化されたグルーブ無し部25が設けられている。この実施の形態では、ウィック19は全長が例えば50mmで、グルーブ部23の全長が例えば25mmで、グルーブ無し部25の全長が例えば25mmである。
なお、この実施の形態ではグルーブ部23の凹凸形状がウィック19の長手方向に向けて設けられ、例えばほぼ直線的に延伸されているが、これに限定されることなく、例えば、上記の凹凸形状がウィック19の長手方向に向けて螺旋状あるいは他の形態の曲線で曲線的に延伸されていても良い。
また、この実施の形態では上記の凹部23Aの数が例えば24個であり、凹部23Aの断面形状が四角形状であるがV溝形状などの他の断面形状でも良く、凹部23Aの数や断面形状は限定されない。つまり、凹部23Aの断面積の大きさは、グルーブ部23の凹部23Aの数や形状等を変えることによって種々に設定することができる。
したがって、図1、図2及び図3に示されているように、ウィック19が蒸発器本体17の内部に接触して挿入されると、前記グルーブ部23では凹部23Aと蒸発器本体17との間に蒸気流路27が形成される構成である。また、グルーブ無し部25と蒸発器本体17との界面の隙間を小さく接触せしめることにより面圧を高くすることによって、グルーブ無し部25が従来の蒸発器のOリングに相当する作動液逆流防止の機能を有する構成である。したがって、従来のOリング等の作動液逆流防止用の部材は不要となる。
上記のグルーブ無し部25と蒸発器本体17との界面の隙間の裕度は、蒸発器3の加熱により発生する蒸気圧とリザーバ部9内の蒸気圧の差と作動液の表面張力から決まるが、ウィック19の材料としてポリエチレンの高分子体が使用されているので、ポリエチレンの弾性により隙間無く設置されることになる。したがって、グルーブ無し部25と蒸発器本体17との界面の面圧を高く保持される。
この点についてより詳しく説明すると、例えば、ウィック19のグルーブ無し部25の外径が蒸発器本体17の内径と同じか、あるいは大きく形成されることによって、ウィック19のグルーブ無し部25を蒸発器本体17に例えば圧入する形態とすることで、上記の界面の面圧を蒸気圧以上の面圧に上げることができるので、グルーブ部23で発生した水蒸気の逆流を抑制することができる。
また、上記の例では、Oリング等の作動液逆流防止用の部材を無しにしているが、例えば、図4に示されているように、蒸発器本体17とウィック19のグルーブ無し部25との間に、作動液逆流防止用部材としての例えばOリング29を併用して設けることは、水蒸気の逆流防止効果を増し加えることになるので、上記のグルーブ無し部25の長さを短くすることができる。
この実施の形態では、ウィック19は蒸発器本体17の前端側から後端側の途中までの範囲のウィック挿入部20で蒸発器本体17の内部に接触して挿入されており、このウィック挿入部20以外の空洞部で、すなわち前記ウィック19の後端と蒸発器本体17の後端に連結した液戻り管との間で、前述したリザーバ部9が形成されることになる。つまり、全長100mmの蒸発器本体17の図1の左端から50mmまでがウィック19が挿入されている状態であり、残りの右側の50mmの間の空洞部がリザーバ部9を構成するのである。
また、上述したウィック19の液貯留室21はリザーバ部9に連通する構成となる。
また、バイオネット管7の後端側が液戻り管15から徐々に細くなるように漏斗状に絞られる状態で連通されており、前端側が蒸発器本体17のリザーバ部9内と前記ウィック19の液貯留室21の前端部の壁面の例えば2〜3mm手前まで挿入されている。なお、この実施の形態では、上記のウィック19の液貯留室21の内径dが例えばφ4〜5mmであるのに対してバイオネット管7は外径dが例えばφ3〜4mmで、内径が例えばφ2〜3mmであり、液貯留室21とバイオネット管7との間は作動液5Lを十分に貯留できる隙間が生じるようにd>dとなる構成である。
なお、このリザーバ部9の位置の定義としては、図1に示されているように蒸発器本体17の後端からグルーブ無し部25の全長を含むその前端までの範囲で構成されるものとする。すなわち、上記のグルーブ無し部25の範囲内での液貯留室21とバイオネット管7との間の隙間も、広い意味で、作動液5Lを貯留するリザーバ部9となる。
上記構成により、この実施の形態のLHP1および蒸発器3の作用を説明すると、図7に示されているように、蒸発器3の蒸発器本体17が周囲の熱で加熱されると、蒸発器本体17とウィック19のグルーブ部23の接触面から蒸発器本体17の熱が効率よく熱伝導してウィック19が加熱される。
一方、前記液貯留室21の水は、上述したようにウィック19のポリエチレンの高分子体の各パウダが親水基を有しているために濡れ性の向上と表面張力に+αのポンプ力が加えられて真空引きされる。この真空引きにより浸透したウィック19の内部の水は圧力が下がっているので、加熱されると水が低い沸点で沸騰して蒸気になる。水が蒸気になるときの潜熱により周囲の温度が冷却されることになる。
この蒸気は前述したように水がウィック19の高分子体内に真空引きされる力により押し出されてウィック19の高分子体内を移動し、グルーブ部23の凹部23Aの表面から蒸気流路27へ流れることになる。
さらに、蒸気流路27内の蒸気は、前述したように蒸気管11を経て凝縮器13へ移動し、この凝縮器13で放熱されることにより蒸気が水に戻される。この水は液戻り管15を経て再びバイオネット管7からウィック19の液貯留室21へ戻ることになる。バイオネット管7は液貯留室21の前端部の壁面の少し手前まで挿入されているので、バイオネット管7の前端から液貯留室21に供給された水は、バイオネット管7の前端から180°反転して液貯留室21とバイオネット管7の間を通過して液貯留室21内に充満する状態となり、リザーバ部9へ保留されることとなる。そして、上記の作用を繰り返すことになる。
以上のように、この実施の形態の蒸発器3は、作動液5Lとしての例えば水を蒸気にして熱を奪って冷却する装置であり、このように潜熱を利用する蒸発器3の冷却容量は単位面積あたりの水の蒸発速さと蒸発潜熱の積から求められるので、ウィック19と蒸発器本体17との接触状態が良く熱伝導効率が高いほど冷却容量が大きくなる。この点では、グルーブ部23と蒸発器本体17との界面の隙間が小さく接触しており、さらにはウィック19の材料として例えばポリエチレンの高分子体を使用することで、ポリエチレンの弾性により隙間無く設置されるので、ウィック19と蒸発器本体17との熱伝導効率は高いものである。
図8は、LHP1におけるパワー(W)の変化に対する蒸発器3の周囲の加熱温度と蒸発器3の温度の変化を示すグラフである。このグラフから分かるように、パワー(W)が上がると蒸発器3の周囲の加熱温度が50°Cから70°Cに上昇しているが、蒸発器3自体の温度変化は45°Cから52°C程度であり、ほぼ横ばいであることから、蒸発器3の冷却効率が高いことを示している。
図9は、LHP1におけるパワー(W)の変化に対する蒸発器3の熱抵抗の変化を示すグラフである。このグラフからも分かるように、パワー(W)が上がると、蒸発器3の熱抵抗は逆に減少することから、蒸発器3の周囲の熱量が上がってくるにつれて蒸発器3の熱抵抗が益々改善されてくる現象、すなわち、益々高い熱輸送能力を有してくることが分かる。
また、グルーブ部23が加熱されることで発生する水蒸気はリザーバ部9へ逆流してはいけないし、グルーブ部23の熱が蒸発器本体17を熱伝導してリザーバ部9へ伝わって当該リザーバ部9内の水が水蒸気に変化してはいけない。
この点では、ウィック19にはグルーブ部23とグルーブ無し部25が設けられているので、構造が単純でありながら、グルーブ無し部25によりグルーブ部23で発生する蒸気の逆流を防止できる。しかも、上述したようにウィック19のポリエチレンの弾性により蒸発器本体17との接触状態が隙間無く設置されるので、グルーブ無し部25と蒸発器本体17との界面の面圧を高く保持されることから、確実に蒸気逆流の防止となり、従来のOリング等の作動液逆流防止用の部材は不要となる。特に、ウィック19のグルーブ無し部25の外径が蒸発器本体17の内径と同じか、あるいは大きく形成されることによって、蒸発器本体17とウィック19のグルーブ無し部25の外周面との界面の面圧が、前記グルーブ部23で発生する蒸気圧力以上となるように設定できるので、確実な蒸気逆流の防止となる。
なお、ウィック19のグルーブ無し部25の長さを長くすることで、前記界面の界面長が長くなるので、蒸発器3で発生する蒸気の逆流をより一層確実に防止できる。
しかしながら、蒸発器本体17とウィック19のグルーブ無し部25との間に、Oリング29等の作動液逆流防止用部材を併用して設けることは、Oリング29が作動液を含まないためにOリング29自体からの蒸気発生がないので、より一層の作動液逆流防止効果を増し加えることができ、そのために、グルーブ無し部25の長さを短くすることができる。
したがって、Oリング29を併用せずにグルーブ無し部25を長くするか、あるいはOリング29を併用してグルーブ無し部25を短くするかにより、蒸発器本体17の全長、すなわち蒸発器3の全長を調整することで、ループヒートパイプ1及び蒸発器3が設置される環境に応じて設計を行うことができる。
また、この実施の形態の蒸発器3は、中空円筒形状の蒸発器本体17の中にリザーバ部9を収納した簡単な構造であるので、この蒸発器3を使用したLHP1は従来の蒸発器とリザーバ部とを別に設けたLHPに比べてはるかにコンパクトサイズにできる。
したがって、この実施の形態の蒸発器3を使用したLHP1は、例えばノートパソコン等のOA機器やデジタル家電あるいは他の様々な機器で発生する熱の冷却に使用されることにより、コンパクトサイズでありながら熱交換効率の高い冷却を行うことができる。
なお、前述した実施の形態のウィック19のグルーブ部23の少なくとも1箇所に、例えば図5に示されているように、ウィック19の長手方向に対して垂直で円周方向に一周する円周グルーブ溝31を設けることができる。好ましくは、グルーブ部23とグルーブ無し部25の境界部およびグルーブ部23に数箇所の前記円周グルーブ溝31を設けることが良い。
これにより、例えば、蒸発器3の下側から加熱されたときはウィック19のグルーブ部23の下側の蒸気流路27に蒸気が多く発生するが、この下側の蒸気は円周グルーブ溝31により上側の蒸気流路27に流れるので、蒸気流路27の全体が円周方向で均一化されることになり、より一層熱交換効率の高い冷却を行うことができる。
次に、この発明の他の実施の形態に係る蒸発器33について図面を参照して説明する。なお、前述した実施の形態の蒸発器3とほぼ同様であるので、主として異なる部分のみを説明し、同様の部材は同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図6を参照するに、この蒸発器33が前述した蒸発器3と異なる点は、グルーブ無し部25の後端が蒸発器本体17の後端まで伸びている。すなわち、ウィック19が蒸発器本体17の中空円筒形状の内部の全長に亘って挿入して構成されていることにある。したがって、この場合は、図1のように、蒸発器本体17の中空円筒形状の内部に、蒸発器本体17の前端側から後端側の途中までの範囲で挿入されたウィック挿入部20以外の残りの空洞部からなるリザーバ部9は形成されない。グルーブ無し部25の範囲の液貯留室21とバイオネット管7との間の隙間が、作動液5Lを貯留するリザーバ部35となる。
他は、前述した実施の形態の蒸発器3と同様である。例えば、ウィック19のグルーブ部23はその長手方向に垂直な断面において凹凸形状がウィック19の長手方向に向けて設けられ、例えばほぼ直線的に、あるいは螺旋状のように曲線的に延伸されている点や、ウィック19の外径が前記蒸発器本体17の中空円筒形状の内径と同じか又は大きく形成されている点や、図4に示されているように蒸発器本体17とウィック19のグルーブ無し部25との間に作動液逆流防止用部材であるOリング29を設けてもよい点や、図5に示されているようにグルーブ部23の少なくとも1箇所に円周グルーブ溝31を設けてもよい点などが、同様に適用することができる。
上記構成により、前述した実施の形態の蒸発器3と比べて、グルーブ無し部25を長くすることができるので、より一層の作動液逆流防止効果を増し加えることができる。特に、図6の場合はグルーブ無し部25の後端が半田付けで閉塞されているので、より一層確実な作動液逆流防止となる。なお、その他の効果は、前述した実施の形態の蒸発器3と同様である。
なお、上記の図6の蒸発器33は、前述した図7のループヒートパイプ1(LHP)における蒸発器3と替えて使用されることにより、他の実施の形態のループヒートパイプとして構成されることになる。
この発明の実施の形態の蒸発器の要部断面を含む概略的な断面図である。 図1の概略的な斜視図である。 図1の矢視III−III線の断面図である。 他の実施の形態の蒸発器の要部断面を含む部分的な断面図である 他の実施の形態のウィックを示す概略的な斜視図である。 この発明の他の実施の形態の蒸発器の要部断面を含む概略的な断面図である。 この発明の実施の形態のループヒートパイプの概略的な構成図である。 この発明の実施の形態のループヒートパイプにおけるパワー(W)の変化に対する蒸発器周囲の加熱温度と蒸発器の温度の変化を示すグラフである。 この発明の実施の形態のループヒートパイプにおけるパワー(W)の変化に対する蒸発器の熱抵抗の変化を示すグラフである。 従来のループヒートパイプの概略的な構成図である。 従来の蒸発器の要部断面を含む概略的な斜視図である。 図11の矢視XII−XII線の断面図である。
符号の説明
1 LHP(ループヒートパイプ)
3 蒸発器
5L 作動液(液体の)
5V 気体(気化した作動液)
7 バイオネット管
9 リザーバ部
11 蒸気管
13 凝縮器
15 液戻り管
17 蒸発器本体
19 ウィック
20 ウィック挿入部
21 液貯留室
23 グルーブ部
23A 凹部
23B 凸部
25 グルーブ無し部
27 蒸気流路
29 Oリング(作動液逆流防止用部材)
31 円周グルーブ溝
33 蒸発器
35 リザーバ部

Claims (12)

  1. 前端側を蒸気管に連通し且つ後端側を液戻り管に連結して閉塞する中空円筒形状の蒸発器本体と、
    この蒸発器本体の中空円筒形状の内部に挿入すると共に前端側を前記蒸発器本体の中空円筒形状の前端側に位置せしめ、かつ前端側を閉塞した円筒形状のウィックと、
    前記蒸発器本体の中空円筒形状の内部における前記ウィックの後端側に設けられ、作動液を保留するリザーバ部と、
    後端側を前記液戻り管に連通すると共に前端側を前記リザーバ部と前記ウィックの円筒形状の内部に挿入して前記液戻り管からの作動液を供給するバイオネット管と、
    を備えた作動液が気化する際の潜熱を利用して冷却する蒸発器であって、
    前記ウィックがその長手方向に垂直な断面において円周方向に交互に凹凸形状をなし、且つこの凹凸形状が前記長手方向に向けて設けられ、前記凹部と蒸発器本体との間に蒸気流路を形成したグルーブ部と、このグルーブ部の後端に一体化されていると共に外周面に前記蒸気流路を形成しないグルーブ無し部とを備え
    前記グルーブ無し部は、前記グルーブ部と同じ長さか又は前記グルーブ部より長く形成されていることを特徴とする蒸発器。
  2. 前記グルーブ無し部と前記蒸発器本体との界面の面圧を前記作動液の蒸気圧以上とするために、前記グルーブ無し部の外径が前記蒸発器本体の中空円筒形状の内径より大きく形成され、前記グルーブ無し部が前記蒸発器本体に圧入されていることを特徴とする請求項1記載の蒸発器。
  3. 前記グルーブ無し部が前記蒸発器本体の後端の端部又は端部近傍まで伸びていることを特徴とする請求項1又は2記載の蒸発器。
  4. 前記蒸発器本体と前記ウィックのグルーブ無し部との間に、作動液逆流防止用部材を設けていることを特徴とする請求項1記載の蒸発器。
  5. 前記グルーブ無し部が、高分子体で構成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の蒸発器。
  6. 記グルーブ部と前記グルーブ無し部との境界部に、ウィックの長手方向に垂直で円周方向に円周グルーブ溝を設けていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の蒸発器。
  7. 前端側を蒸気管に連通し且つ後端側を液戻り管に連結して閉塞する中空円筒形状をなす蒸発器本体と、この蒸発器本体の中空円筒形状の内部に挿入すると共に前端側を前記蒸発器本体の中空円筒形状の前端側に位置せしめ、かつ前端側を閉塞した円筒形状のウィックと、前記蒸発器本体の中空円筒形状の内部における前記ウィックの後端側に設けられ、作動液を保留するリザーバ部と、後端側を前記液戻り管に連通すると共に前端側を前記リザーバ部と前記ウィックの円筒形状の内部に挿入して前記液戻り管からの作動液を供給するバイオネット管と、を備えた作動液が気化する際の潜熱を利用して冷却する蒸発器と、
    この蒸発器で気化された気体を移動せしめる蒸気管と、
    この蒸気管を経て移動した気体を放熱して液化する凝縮器と、
    この凝縮器で液化した作動液を前記蒸発器のバイオネット管に移動せしめる液戻り管と、
    を備えたループヒートパイプであって、
    前記ウィックがその長手方向に垂直な断面において円周方向に交互に凹凸形状をなし、且つこの凹凸形状が前記長手方向に向けて設けられ、前記凹部と蒸発器本体との間に蒸気流路を形成したグルーブ部と、このグルーブ部の後端に一体化されていると共に外周面に前記蒸気流路を形成しないグルーブ無し部と、を備え
    前記グルーブ無し部は、前記グルーブ部と同じ長さか又は前記グルーブ部より長く形成され、
    前記蒸発器本体と、前記蒸気管と、前記液戻り管とは、同じ管径で構成されていることを特徴とするループヒートパイプ。
  8. 前記グルーブ無し部と前記蒸発器本体との界面の面圧を前記作動液の蒸気圧以上とするために、前記グルーブ無し部の外径が前記蒸発器本体の中空円筒形状の内径より大きく形成され、前記グルーブ無し部が前記蒸発器本体に圧入されていることを特徴とする請求項7記載のループヒートパイプ。
  9. 前記グルーブ無し部が前記蒸発器本体の後端の端部又は端部近傍まで伸びていることを特徴とする請求項7又は8記載のループヒートパイプ。
  10. 前記蒸発器本体と前記ウィックのグルーブ無し部との間に、作動液逆流防止用部材を設けていることを特徴とする請求項7記載のループヒートパイプ。
  11. 前記グルーブ無し部が、高分子体で構成されていることを特徴とする請求項7、8、9又は10記載のループヒートパイプ。
  12. 記グルーブ部と前記グルーブ無し部との境界部に、ウィックの長手方向に垂直で円周方向に円周グルーブ溝を設けていることを特徴とする請求項7、8、9、10又は11記載のループヒートパイプ。
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