JP4863012B2 - 車両用制御装置 - Google Patents
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Description
また、この変速制御装置には、車両用制御装置を並設している。車両用制御装置は、変速機の変速レンジがパーキングレンジ切換状態であることを含む所定状態で、車両搭載機器への電力供給を停止するためのイグニッション−OFF制御を実施する。イグニッション−OFF制御は、変速機の変速レンジがパーキングレンジ切換状態であり、人為的に選択操作可能なイグニッションスイッチがOFF選択状態(電源の供給を停止することを要求する電源切換要求信号を出力する選択状態)である所定状態で、実施される。
このように、車両用制御装置は、変速機のパーキングレンジ切換状態を検知し、イグニッションスイッチのOFF選択状態を検知した時に、イグニッション−OFF制御によって車両搭載機器への電力供給を停止するように制御する。つまり、従来の車両用制御装置は、変速機の変速レンジがパーキングレンジであるときのみ、イグニッションスイッチのOFF選択操作による車両搭載機器への電力供給の停止を許可するように、イグニッション−OFF制御している。
そのため、特に、変速機の切換可能な変速レンジがパーキングレンジ以外(リバースレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジ等)となった場合は、イグニッションスイッチをOFF選択操作してもイグニッション−OFF制御が実施されず、車両搭載機器への電力供給の停止ができない問題が発生した。その結果、従来の車両用制御装置は、電力を消費し続ける不都合があり、車両のドアロックを行えなくなるという不都合を生じた。
また、前記特許文献2に開示されるものは、イグニッションスイッチのOFF選択操作時のシフトロック機構に関する内容であり、変速機の変速レンジを切り換えるアクチュエータのモータが故障した場合、シフトセレクトスイッチをロックすることはできるが、変速レンジが固定となるため、変速レンジがパーキングレンジ以外で固定となる場合があり、この場合は車両搭載機器への電力供給の停止ができない問題がある。
さらに、前記特許文献3に開示されるものは、変速歯車列の切り換えミスが発生した場合、入力クラッチを解放し、かつエンジン回転数を制御して、変速歯車列の切り換えを再度行う内容であり、変速機の変速レンジを切り換えるシフトセレクトシステム(変速制御装置のシフト制御手段)は正常でも、変速歯車列を切り換える変速機制御手段の故障による場合であるが、シフト制御手段が故障停止した場合、変速レンジが固定となるため、変速レンジがパーキングレンジ以外で固定となる場合があり、この場合は車両搭載機器への電力供給の停止ができない問題がある。
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。
図1において、1は車両に搭載されたエンジン、2は自動式の変速機、3はシフトセレクトスイッチ、4はアクチュエータ、5は変速制御装置である。エンジン1に連結された変速機2は、変速レンジとして、例えば、パーキングレンジ:P、リバースレンジ:R、ニュートラルレンジ:N、ドライブレンジ:D、3速レンジ:3、2速レンジ:2、ローレンジ:L等を有し、各レンジに対応する前進用及び後退用の変速歯車列を有している。
前記シフトセレクトスイッチ3は、操作者である運転者により人為的に選択操作可能である。シフトセレクトスイッチ3は、運転者の選択操作により変速機2の変速レンジを運転者が要求する変速レンジに切り換えるためのシフト要求信号を出力する。シフトセレクトスイッチ3は、変速機2の変速レンジに対応した、パーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジ、3速レンジ、2速レンジ、ローレンジ等の選択可能なレンジスイッチを備え、各レンジスイッチを運転者が選択操作可能な操作具6を備えている。シフトセレクトスイッチ3は、運転者がこの操作具6によりレンジスイッチの1つを選択してある変速レンジを選択した状態に操作すると、変速機をこの選択状態の変速レンジに切り換えることを要求するシフト要求信号を出力する。
即ち、シフトセレクトスイッチ3は、パーキングレンジ選択状態では変速機2をパーキングレンジに切り換えるシフト要求信号を出力し、リバースレンジ選択状態では変速機2をリバースレンジに切り換えるシフト要求信号を出力し、ニュートラルレンジ選択状態では変速機2をニュートラルレンジに切り換えるシフト要求信号を出力し、ドライブレンジ選択状態では変速機2をドライブレンジに切り換えるシフト要求信号を出力し、3速レンジ選択状態では変速機2を3速レンジに切り換えるシフト要求信号を出力し、2速レンジ選択状態では変速機2を2速レンジに切り換えるシフト要求信号を出力し、ローレンジ選択状態では変速機2をローレンジレンジに切り換えるシフト要求信号を出力する。
なお、シフトセレクトスイッチ3の操作具6には、レバーの揺動操作により変速レンジを選択してシフト要求信号を出力する構成や、ボタンの押し込み操作により変速レンジを選択してシフト要求信号を出力する構成とすることができる。
マニュアルシャフト10は、切り換えた変速レンジに応じて変速機2の油圧回路を切り換える。このマニュアルシフトシャフト10には、変速レンジスイッチ11を設けている。変速レンジスイッチ11は、マニュアルシャフト10の回転に同期して回転し、マニュアルシフトシャフト10の回転により切り換えられた現在の変速レンジを示す変速レンジ信号を出力する。
シフト制御手段12には、前記シフトセレクトスイッチ3と、アクチュエータ4の角度センサ9と、変速レンジスイッチ11と、電源であるバッテリ14とを接続している。シフト制御装置12は、シフトセレクトスイッチ3からシフト要求信号が入力すると、角度センサ9から入力する回転角度信号と変速レンジスイッチ11から入力する変速レンジ信号とにより、変速機2の変速レンジが要求された変速レンジに切り換わるように、バッテリ14の電力をアクチュエータ4のモータ7に供給して駆動を制御し、マニュアルシフトシャフト10を回転させる。
変速機制御手段13には、前記変速レンジスイッチ11を接続している。変速機制御手段13は、変速レンジスイッチ11から入力する変速レンジ信号によりシフトソレノイド15を制御して変速機2内部の油圧回路を切り換え、変速機2の変速歯車列を変速レンジに対応した噛み合い状態に切り換えるとともにスロットル開度・車速・エンジン負荷等に応じた噛み合い状態に切り換え、変速レンジ情報を送信する。
このように、変速制御装置5は、運転者による人為的な選択操作を伴ったシフトセレクトスイッチ3の選択切換に応じてシフトチェンジ機能を動作し、アクチュエータ4を駆動制御して変速機2の変速レンジを切り換える。
また、変速制御装置5は、運転者による人為的な選択操作を伴ったシフトセレクトスイッチ3の選択切換に対する応答の結果として、シフトチェンジ機能が不能となり、変速機2の取り得る変速レンジがパーキングレンジ以外の変速レンジであること(パーキングレンジに切り換えることができないこと)を検知した場合に、フェールセーフ機能を動作する。変速制御装置5は、シフトセレクトスイッチ3の選択状態と、変速機2のマニュアルシャフト10の回転で選択された変速レンジとが不一致となるとフェールセーフ機能を動作し、アクチュエータ4のモータ7によるシフトチェンジ機能を停止動作(アクチュエータ4を動作禁止)する。変速機2のマニュアルシャフト10の回転により取り得る変速レンジがパーキングレンジであることを検知した場合には、車両のドアロックを含む図示しない所定の動作をする。
このように、変速制御装置5は、アクチュエータ4をシフトセレクトスイッチ3の選択状態に応じて駆動制御して変速機2の変速レンジや変速歯車列を切り換えるシフトチェンジ機能、および所定の不都合があった場合にシフトチェンジ機能を停止するフェールセーフ機能を有している。これらシフトチェンジ機能およびフェールセーフ機能は、変速制御装置5を構成するシフト制御手段12と変速機制御手段13とにより動作される。
前記車両LAN16は、車両の通信システム(CAN:CAR AREA NETWORK)であって、車両情報(車速、エンジン回転速度、ストップランプON・OFF、パーキングブレーキ制動・解放等)を送受信する。
前記車両用制御装置17は、車両搭載機器の電源の供給・停止を制御し、車両のドアロックの施錠・解錠、パーキングブレーキの制動・解放等を制御する。前記メータ制御装置18は、コンビネーションメータ21によるシフトインジケータ、シフト警告灯、警報ブザー等の表示・動作を制御をする。前記エンジン制御装置19は、エンジン1の制御を行い、車両情報を送信する。前記表示装置20は、変速制御装置4や車両用制御装置17等からの要求により必要な情報をディスプレイ22に表示させる。
イグニッションスイッチ23は、操作者である運転者により人為的に選択操作可能であり、運転者の選択操作により車両搭載機器(制御装置、エンジン補機、車両補機等)への電源の供給・停止を切り換えるための電源切換要求信号を出力する。イグニッションスイッチ21は、OFF、ACC、ON、STの各位置を備え、各位置を運転者が選択操作可能な操作具25を備えている。イグニッションスイッチ23は、運転者がこの操作具25を操作してOFF、ACC、ON、STの各位置の1つを選択する操作をすると、選択したOFF、ACC、ON、STの各位置に対応する電源切換要求信号を車両用制御装置17に出力する。
前記イグニッションスイッチ23のOFF選択状態とは、操作具25を0FFの位置に操作することであって、車両搭載機器である車両各部の装置や部品への電力の供給を停止した状態、すなわち、供給する電源を0FFにする状態とすることを要求する電源切換要求信号を車両用制御装置17に出力する。
イグニッションスイッチ23のACC選択状態とは、操作具25をACCの位置に操作することであって、車両各部の装置や部品のうち、特定の装置や部品にのみ電力を供給し、かつ他の残りの装置や部品には電力の供給を停止した状態とすることを要求する電源切換要求信号を車両用制御装置17に出力する。パワーユニット(エンジン1、変速機2)およびその制御装置(変速制御装置5、エンジン制御装置19等)は、残りに含まれ、電力は供給されない状態である。
イグニッションスイッチ23のON選択状態とは、操作具25を0Nの位置に操作することであって、パワーユニットおよびその制御装置を含む車両各部の装置や部品全てに電力を供給する状態、あるいは供給可能な状態とすることを要求する電源切換要求信号を車両用制御装置17に出力する。
イグニッションスイッチ23のST選択状態とは、操作具25をSTの位置に操作することであって、パワーユニットおよびその制御装置、スタータモータに電力を供給してエンジン1を始動(ON)する状態とすることを要求する電源切換要求信号を車両用制御装置17に出力する。
なお、イグニッションスイッチ23がON選択状態でエンジン1を運転(ON)している場合であっても、エンジン1が停止(OFF)する(エンジンストール)ことがあるので、イグニッションスイッチ23がON選択状態であっても、エンジン1は運転/停止状態(ON/OFF状態)のいずれも取り得るといえる。また、通常の正常な動作では、イグニッションスイッチ23をON選択状態からACC選択状態に変更した際に、パワーユニットのエンジン1は停止(OFF)する。
プッシュ式の場合は、ボタンを押す毎に電源状態が変化する。例えば、プッシュ式の場合は、OFF→ACC→ON→OFFと切り換わり、OFF→(ブレーキペダルを踏み込みながらプッシュ)ONでエンジン1は始動(ON)となる。このように、イグニッションスイッチ23をプッシュ式とした場合は、そのプッシュ動作に応じて、0FF−ACC−ONを同順で繰り返すように動作する。ONでは、人為的なブレーキ操作を伴ってエンジン1を始動(ON)したり、その後エンジン1の運転を継続したりすることができる。なお、イグニッションスイッチ23の選択された位置に応じて、0FFへの制御動作(電源をOFFとすること)を禁止することが可能である。
ダイヤル式の場合は、ノブを回す毎に電源状態が変化する。但し、ACC→OFF、OFF→ACCの操作は、ノブを押しながら回す(パーキングレンジ以外では、ACC→OFFの操作は機械的にロック(ブロック)される)。例えば、ダイヤル式の場合は、OFF→(ノブを押しながら)ACC→ON→STと切り換わり、ON→ACC→(ノブを押しながら)OFFでエンジン1は停止(OFF)となる。このように、イグニッションスイッチ23をダイヤル式とした場合は、その回動動作によって選択された位置に応じて、キー式と同様に制御する。この場合、無線通信手段による電波通信などによって、車両用制御装置17側の制御機能がイグニッションキーを挿入する場合と同様な認証を行う。
キー式の場合は、キーを差し込んだ状態で、キーを回す毎に電源状態が変化する。但し、ACC→OFF、OFF→ACCの操作は、キーを押しながら回す(パーキングレンジ以外では、ACC→OFFの操作は機械的にロック(ブロック)される)。例えば、ダイヤル式の場合は、OFF→(キーを押しながら)ACC→ON→STと切り換わり、ON→ACC→(キーを押しながら)OFFでエンジンは停止(OFF)となる。
なお、プッシュ式の場合は、ACC→OFF、OFF→ACCの操作時にブロックされないが、切換もされない。
イグニッション−OFF制御とは、他の電力制御状態からイグニッション−OFFにする制御、すなわち、電力を供給した状態から供給を停止した状態にする制御である。また、このイグニッション−OFF制御の状態では、操向装置等にはロックを掛けることが可能な状態である。但し、警笛や灯火類等の保安部品には、人為的な操作によって電力が物理的に供給可能となっている。
車両用制御装置17は、シフトセレクトスイッチ3の出力するシフト要求信号と角度センサ9の出力する回転角度信号と変速レンジスイッチ11の出力する変速レンジ信号と変速機制御手段13の出力する変速レンジ情報とを入力し、変速機2の変速レンジがパーキングレンジ切換状態であることを含む所定状態であるかを判断する。車両用制御装置17は、変速機2がパーキングレンジ切換状態であることを検知し、イグニッションスイッチ23がOFF選択状態であることを検知した時に所定状態であると判断し、イグニッション−OFF制御によって車両搭載機器への電力供給を停止するように制御する。
前記車両用制御装置17は、変速制御装置5の有する車両情報を含む特定パターンの車両停止状態の検知と、車両搭載機器への電力供給の停止を要求するイグニッションスイッチ23のOFF選択状態の検知とにより、イグニッション−OFF制御を実施する。
前記車両用制御装置17は、イグニッションスイッチ23のON選択時に電力供給される変速制御装置5を含む他の制御装置が有する車両の状態を示す情報を記録する記録機能を有している。車両用制御装置17は、記録機能として働く記録手段30を備えている。車両用制御装置17は、イグニッションスイッチ23のON選択時に記録手段30の記録機能を働かせるとともに、イグニッションスイッチ23をON選択状態とは異なる選択状態に切り換え操作した時に記録手段30の記録機能に記録された情報を使用して前記イグニッション−OFF制御を実施する。
前記車両用制御装置17は、シフトセレクトスイッチ3がパーキングレンジ選択状態とニュートラルレンジ選択状態とでは、スタータモータの動作を許可する一方、シフトセレクトスイッチ3がパーキングレンジ選択状態以外の選択状態でフェールセーフ機能が動作した状態では、シフトセレクトスイッチ3のニュートラルレンジ選択・非選択状態に応じて異なる判断基準によって車両搭載機器への電力供給・停止を切り換えるように判断する。
変速制御装置5は、シフトチェンジ機能によって、シフトセレクトスイッチ3の選択状態に応じてアクチュエータ4を駆動制御して変速機2の変速レンジを切り換える。例えば、変速制御装置5は、運転者がシフトセレクトスイッチ3をドライブレンジに選択操作した場合に、図2に示すように制御する。変速制御装置5は、図2において、制御がスタートし(A01)、シフトセレクトスイッチ3がドライブレンジに選択操作されてドライブレンジに切り換えるシフト要求信号(ドライブレンジ要求信号)が出力されると(A02)、シフト制御手段12がドライブレンジ要求信号を受信後に切り換え目標の目標変速レンジ(目標シフトポジション)であるドライブレンジの有効・無効判定を実施する(A03)。
シフト制御手段12は、目標変速レンジであるドライブレンジが有効の場合にアクチュエータ4のモータ7を制御してシフトセレクトシャフト10を回転させ、角度センサ9の出力する回転角度信号により変速機2を目標変速レンジのドライブレンジに切り換え(シフトチェンジ)る(A04)。シフトセレクトシャフト10の回転に同期して、変速レンジスイッチ11は変速機2が目標変速レンジのドライブレンジに切り換えられたことを示す変速レンジ信号としてドライブレンジ信号を出力する(A05)。
変速機制御手段13は、変速レンジスイッチ11の変速レンジ信号であるドライブレンジ信号を入力後に変速機2のシフトソレノイド15を制御して油圧回路を切り換え、ドライブレンジへの切り換え(シフトチェンジ)を完了させ、現在の変速レンジ情報としてドライブレンジ情報を送信する(A06)。メータ制御装置18は、現在の変速レンジ情報であるドライブレンジ情報を受信してコンビネーションメータ21のシフトインジケータにドライブレンジであることを表示させる(A07)。
この変速制御装置5は、変速機2の変速レンジをパーキングレンジに切り換えることができなくなり、変速機2の取り得る変速レンジがパーキングレンジ以外の変速レンジであることを検知すると、フェールセーフ機能を動作する。変速制御装置5は、フェールセーフ機能の動作によって、アクチュエータ4のモータ7によるシフトチェンジ機能を停止する。
この判断(B03)がNOの場合は、検出(B02)に戻る。この判断(B03)がYESの場合は、イグニッションスイッチ23(ダイヤル式、キー式の場合)のインターロックを解除し(B04)、イグニッションスイッチ23がON選択状態からOFF選択状態に操作されたかを判断する(B05)
イグニッションスイッチ23は、例えば、プッシュ式の場合はOFFのボタンを押し、ダイヤル式の場合はノブをOFF位置まで回し、キー式の場合はキーをOFF位置まで回すことでOFF選択状態へ操作する。
この判断(B05)がNOの場合は、検出(B02)に戻る。この判断(B05)がYESの場合は、イグニッション−OFF制御を行い(B06)、車両搭載機器への電力供給を停止する。その後において、電子キー27によるドアロックの要求があれば、ドアロックの施錠を行う(B07)。
この判断(C02)がNOの場合は、判断(C02)を繰り返す。この判断(C02)がYESの場合は、シフト制御手段12がフェールセーフ機能を実施してシフトチェンジ機能を停止(アクチュエータ4のモータ7の制御を停止)し、メータ制御装置18によりコンビネーションメータ21で警告灯の点灯及び警報ブザーの作動(ON)、インジケータの点滅等を行って警告を発し(C03)、変速機2の変速レンジがパーキングレンジ以外であるかを判断する(C4)。
この判断(C04)がNOの場合は、判断(C02)に戻る。この判断(C04)がYESの場合は、車両用制御装置17の記録手段28によりイグニションスイッチ23のON選択時の電源供給状態における車両情報の最新データを記録手段30の記録機能に記録する(C05)。記録する情報は、(1)変速機2の変速レンジ、(2)エンジン1の駆動・停止(ON/OFF)、(3)車速、である。なお、判断(C04)がYESの場合は、必要に応じて、シフト制御手段12あるいは車両用制御装置17の要求により、表示装置20のディスプレイ22にイグニッション−OFF制御の実施に必要な操作方法(条件)を表示することで(C21)、運転者に操作を促すことができる。
前記記録(C05)において、イグニションスイッチ23のON選択時の電源供給状態における情報を記録するのは、イグニションスイッチ23のACC選択時の電源供給状態では特定の装置や部品にのみ電力を供給しているので、車両情報を受信できなくなる場合があるためであり、イグニションスイッチ23がON選択時の電源供給状態における情報を記録し、イグニションスイッチ23がACC選択状態に操作されてACC選択時の電源供給状態になった場合の判定条件に利用する。イグニションスイッチ23をON選択状態からACC選択状態に操作して、ACC選択時の電源供給状態になる場合は、ON選択時の電源供給状態における情報を必ず記憶する。なお、情報を記録するステップ(C05)は、判断(C04)より前のタイミングでも可能である。
この判断(C07)がYESの場合は、変速機2の変速レンジがニュートラルレンジであるかを判断する(C08)。
この判断(C08)がYESの場合は、車両用制御装置17により、第1の組合わせの車両情報の一致/不一致を検出する(C09)。
第1の組合わせの車両情報は、
(1)シフト制御手段12がモータ停止故障ステータス(あるいは通信不能状態)
(2)変速機1の変速レンジがニュートラルレンジ
(3)パーキングブレーキ24が制動(ON)
(4)イグニッションスイッチ23がON選択状態
(5)電子キー27が車内に有り
(6)エンジン1が停止(OFF)
(7)車速センサ29の検出する車速が0(km/h)
(8)ストップランプスイッチ28がOFF
の8項目からなる。
前記判断(C08)がNOの場合は、車両用制御装置17により、第2の組合わせの車両情報の一致/不一致を検出する(C10)。
第2の組合わせの車両情報は、
(1)シフト制御手段12がモータ停止故障ステータス(あるいは通信不能状態)
(2)変速機1の変速レンジがパーキングレンジ、ニュートラルレンジ以外
(3)パーキングブレーキ24が制動(ON)
(4)イグニッションスイッチ23がON選択状態
(5)電子キー27が車内に有り
(6)エンジン1が停止(OFF)
(7)車速センサ29の検出する車速が0(km/h)
(8)ストップランプスイッチ28がON
の8項目からなる。
この判断(C11)がYESの場合は、変速機2の変速レンジがニュートラルレンジであるかを判断する(C12)。
この判断(C12)がYESの場合は、車両用制御装置17により、第3の組合わせの車両情報の一致/不一致を検出する(C13)。
第3の組合わせの車両情報は、イグニションスイッチ23のON選択時の最新記録情報を利用し、
(1)シフト制御手段12がモータ停止故障ステータス(あるいは通信不能状態)
(2)変速機1の変速レンジがニュートラルレンジ
(3)パーキングブレーキ24が制動(ON)
(4)イグニッションスイッチ23がACC選択状態
(5)電子キー27が車内に有り
(6)エンジン1が停止(OFF)
(7)車速センサ29の検出する車速が0(km/h)
(8)ストップランプスイッチ28がOFF
の8項目からなる。
この判断(C12)がNOの場合は、車両用制御装置17により、第4の組合わせの車両情報の一致/不一致を検出する(C14)。
第4の組合わせの車両情報は、イグニションスイッチ23のON選択時の最新記録情報を利用し、
(1)シフト制御手段12がモータ停止故障ステータス(あるいは通信不能状態)
(2)変速機1の変速レンジがパーキングレンジ、ニュートラルレンジ以外
(3)パーキングブレーキ24が制動(ON)
(4)イグニッションスイッチ23がACC選択状態
(5)電子キー27が車内に有り
(6)エンジン1が停止(OFF)
(7)車速センサ29の検出する車速が0(km/h)
(8)ストップランプスイッチ28がON
の8項目からなる。
また、前記(C11)がNOの場合は、車両用制御装置17により、イグニションスイッチ23のON選択時に記録したデータが使用できないので、情報不一致判定の処理をする(C15)。なお、前記検出(C09)、(C10)、(C13)、(C14)に対して、変速機1の変速レンジがニュートラルレンジ、且つストップランプスイッチ28がONの場合は、運転者がエンジン1を始動(ON)する意図があると判定する。
イグニッションスイッチ23の規定操作は、イグニッションスイッチ23の仕様により異なり、例えば、プッシュ式の場合はボタンを規定時間以上押し続けること、ダイヤル式の場合はノブをON位置からACC位置に回した後、ノブを規定時間以上押し続けること、キー式の場合はキーをON位置からACC位置に回した後、キーを規定時間以上押し続ける(キーインタロック作動中)こと、等とすることができる。イグニッションスイッチ23の規定操作の検出は、運転者がイグニッションスイッチ23をOFF選択状態へ操作したことを検出することで、イグニッション−OFF制御の要求を検出する。
前記判断(C18)がNOの場合は、記録(C05)に戻る。この判断(C18)がYESの場合は、イグニッション−ON制御からイグニッション−OFF制御に遷移してイグニッション−OFF制御を行い(C19)、車両搭載機器への電力供給を停止し、電子キー27によるドアロックの要求があれば、ドアロックの施錠を行う(C20)。なお、イグニッション−OFF制御において、イグニッションスイッチ23にキーインタロック機能がある場合は、インターロックを解除する。
これにより、この車両用制御装置17は、シフトチェンジ機能の不能等で、変速機2の変速レンジをパーキングレンジに切り換えることができない場合の非常処理として、イグニッション−OFF制御を実施することができ、イグニッション−OFF制御の実施で車両搭載機器への電力供給を停止することができる。そのため、この車両用制御装置17は、バッテリ上がりを防止することが可能になり、ドアロックを掛けることが可能となる。
また、車両用制御装置17は、変速制御装置5の有する車両情報を含む特定パターンの車両停止状態の検知と、車両搭載機器への電力供給の停止を要求するイグニッションスイッチ23のOFF選択状態の検知とにより、イグニッション−OFF制御を実施する。
これにより、この車両用制御装置17は、車両の内部状況として車両停止状態であることを正確に確認でき、イグニッションスイッチ23のOFF選択状態の選択操作により、操作者である運転者の意図を反映したイグニッション−OFF制御を実施することができる。
車両用制御装置17は、変速制御装置5の有する車両情報(ステータス)を含む複数の車両状況の判定条件組合せにより車両停止状態を検知、すなわち、特定パターンによる車両停止状態の検知をする。この車両停止状態の検知と、操作者である運転者によるイグニッション−OFF制御を要求するイグニッションスイッチ23の規定操作状態の検知とにより、イグニッション−OFF制御を実施する。
このように、この車両用制御装置17は、イグニッションスイッチ23のON選択時に電力供給される変速制御装置5を含む他の制御装置が有する車両の状態を示す情報を記録する記録機能として働く記録手段28を備え、イグニッションスイッチ23のON選択時に記録手段28の記録機能を働かせるとともに、イグニッションスイッチ23をON選択状態とは異なる選択状態に切り換え操作した時に記録手段30の記録機能に記録された情報を使用してイグニッション−OFF制御を実施する。
これにより、この車両用制御装置17は、車両に搭載された多くの制御装置の電源が0FFとなり、それらの内部情報を取り出すことが困難なイグニッションスイッチ23のACC選択状態となったときでも、記録機能に記録された情報を使用してイグニッション−OFF制御を実施するための判定を可能としている。
このように、この車両用制御装置17は、シフトセレクトスイッチ3がパーキングレンジ選択状態とニュートラルレンジ選択状態とでは、スタータモータの動作を許可する一方、シフトセレクトスイッチ3がパーキングレンジ選択状態以外の選択状態でフェールセーフ機能が動作した状態では、シフトセレクトスイッチ3のニュートラルレンジ選択・非選択状態に応じて異なる判断基準によって車両搭載機器への電力供給・停止を切り換えるように判断する。
これにより、この車両用制御装置17は、操作者である運転者の意図を反映でき、運転者が意図したエンジン1の運転状態を継続できる。
なお、運転者のイグニッション−OFF制御要求の判断は、図4のステップ(C17)、(C18)による判定条件以外に、シフトセレクトスイッチ3のパーキング選択状態への操作や電子キー27でのドアロックスイッチ−ON(規定時間継続)等の、通常降車する時に操作するスイッチの信号を用いた操作でも同様に可能である。但し、これは、シフト制御手段12がシフトセレクトスイッチ3のパーキングレンジ選択状態への操作を検出し、車両用制御装置17に送信可能な場合である。
また、図4のステップ(C09)、(C10)、(C13)、(C14)においては、車両情報(判定条件)を8項目としたが、この条件以外の他の条件を追加したり、また、削減することも可能である。
さらに、この実施例では、変速制御装置5と車両用制御装置17とを分けて別の制御装置としているが、一つの筐体にまとめた制御装置として、変速制御装置5と車両用制御装置17とをそれぞれ第1制御機能と第2制御機能とすることも可能であり、より小型の車両に適用可能になる。
この第2実施例においては、図1を参照し、上述の第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。第2実施例の特徴とするところは、変速制御装置5がフェールセーフ機能を動作した状態ではイグニッション−OFF制御を実施可能としている車両用制御装置17であって、車両は、イグニッションスイッチ23をON選択状態とは異なる選択状態に切り換え操作した時に動作する補機を設け、この補機に車両の位置情報を出力する出力機能を設け、車両用制御装置17は、この補機の位置情報を基に車速情報を得て車両の状態に含めて前記イグニッション−OFF制御の実施の判定に利用するものである。
前記イグニッションスイッチ23をON選択状態とは異なる選択状態、すなわちACC選択状態に切り換えた時にも動作可能な補機としては、図1に示すように、ここではナビゲーション装置31を設けて車両LAN16に接続している。このナビゲーション装置31には、車両の位置情報を出力する出力機能を設けている。車両用制御装置17は、ナビゲーション装置31から出力される車両の位置情報を基に車速情報を得て、車両の状態に含めて制御中のイグニッション−OFF制御の実施の判定に利用する。
車両用制御装置17は、図5に示すように、例えば、変速機2の変速レンジがドライブレンジのときに変速制御装置のシフト制御手段125がフェールセーフ機能を動作した場合に、制御がスタートすると(D01)、シフト制御手段12がシフトチェンジ機能の故障を検出したかを判断する(D02)。
この判断(D02)がNOの場合は、判断(D02)を繰り返す。この判断(D02)がYESの場合は、シフト制御手段12がフェールセーフ機能を実施してシフトチェンジ機能を停止(アクチュエータ4のモータ7の制御を停止)し、メータ制御装置18によりコンビネーションメータ21で警告灯の点灯及び警報ブザーの作動(ON)、インジケータの点滅等を行って警告を発し(D03)、変速機2の変速レンジがパーキングレンジ以外であるかを判断する(D4)。
この判断(D04)がNOの場合は、判断(D02)に戻る。この判断(D04)がYESの場合は、車両用制御装置17によりイグニッションスイッチ23がON選択状態(エンジン1が停止(OFF))あるいはACC選択状態であるかを判断する(D05)。なお、判断(D04)がYESの場合は、必要に応じて、シフト制御手段12あるいは車両用制御装置17の要求により、表示装置20のディスプレイ22にイグニッション−OFF制御の実施に必要な操作方法(条件)を表示することで(D19)、運転者に操作を促すことができる。
この判断(D06)がYESの場合は、変速機2の変速レンジがニュートラルレンジであるかを判断する(D07)。
この判断(D07)がYESの場合は、車両用制御装置17により、第1の組合わせの車両情報の一致/不一致を検出する(D08)。
第1の組合わせの車両情報は、
(1)シフト制御手段12がモータ停止故障ステータス(あるいは通信不能状態)
(2)変速機1の変速レンジがニュートラルレンジ
(3)パーキングブレーキ24が制動(ON)
(4)イグニッションスイッチ23がON選択状態
(5)電子キー27が車内に有り
(6)エンジン1が停止(OFF)
(7)車速センサ29の検出する車速が0(km/h)
(8)ストップランプスイッチ28がOFF
の8項目からなる。
前記判断(D07)がNOの場合は、車両用制御装置17により、第2の組合わせの車両情報の一致/不一致を検出する(D09)。
第2の組合わせの車両情報は、
(1)シフト制御手段12がモータ停止故障ステータス(あるいは通信不能状態)
(2)変速機1の変速レンジがパーキングレンジ、ニュートラルレンジ以外
(3)パーキングブレーキ24が制動(ON)
(4)イグニッションスイッチ23がON選択状態
(5)電子キー27が車内に有り
(6)エンジン1が停止(OFF)
(7)車速センサ29の検出する車速が0(km/h)
(8)ストップランプスイッチ28がON
の8項目からなる。
この判断(D10)がYESの場合は、変速機2の変速レンジがニュートラルレンジNであるかを判断する(D11)。
この判断(D11)がYESの場合は、車両用制御装置17により、第3の組合わせの車両情報の一致/不一致を検出する(D12)。
第3の組合わせの車両情報は、イグニションスイッチ23のON選択時の最新記録情報を利用し、
(1)シフト制御手段12がモータ停止故障ステータス(あるいは通信不能状態)
(2)変速機1の変速レンジがニュートラルレンジ
(3)パーキングブレーキ24が制動(ON)
(4)イグニッションスイッチ23がACC選択状態
(5)電子キー27が車内に有り
(6)車両挙動が停車状態
(7)ストップランプスイッチ28がOFF
の7項目からなる。
この判断(D11)がNOの場合は、車両用制御装置17により、第4の組合わせの車両情報の一致/不一致を検出する(D13)。
第4の組合わせの車両情報は、イグニションスイッチ23のON選択時の最新記録情報を利用し、
(1)シフト制御手段12がモータ停止故障ステータス(あるいは通信不能状態)
(2)変速機1の変速レンジがパーキングレンジ、ニュートラルレンジ以外
(3)パーキングブレーキ24が制動(ON)
(4)イグニッションスイッチ23がACC選択状態
(5)電子キー27が車内に有り
(6)車両挙動が停車状態
(7)ストップランプスイッチ28がON
の7項目からなる。
なお、前記検出(D08)、(D09)、(D12)、(D13)に対して、変速機1の変速レンジがニュートラルレンジ、且つストップランプスイッチ28がONの場合は、運転者がエンジン1を始動(ON)する意図があると判定する。
イグニッションスイッチ23の規定操作は、イグニッションスイッチ23の仕様により異なり、例えば、プッシュ式の場合はボタンを規定時間以上押し続けること、ダイヤル式の場合はノブをON位置からADD位置に回した後、ノブを規定時間以上押し続けること、キー式の場合はキーをON位置からADD位置に回した後、キーを規定時間以上押し続ける(キーインタロック作動中)こと、等とすることができる。イグニッションスイッチ23の規定操作の検出は、運転者がイグニッションスイッチ23をOFF選択状態へ操作したことを検出することで、イグニッション−OFF制御の要求を検出する。
前記判断(D16)がNOの場合は、判断(D05)に戻る。この判断(D16)がYESの場合は、イグニッション−ON制御からイグニッション−OFF制御に遷移してイグニッション−OFF制御を行い(D17)、車両搭載機器への電力供給を停止し、電子キー27によるドアロックの要求があれば、ドアロックの施錠を行う(D18)。なお、イグニッション−OFF制御において、イグニッションスイッチ23にキーインタロック機能がある場合は、インターロックを解除する。
また、この車両用制御装置17は、イグニッションスイッチ23をON選択状態とは異なる選択状態に切り換え操作した時にも電源を供給されて動作するナビゲーション装置31を設け、このナビゲーション装置31に車両の位置情報を出力する出力機能を設け、車両用制御装置17は、このナビゲーション装置31の位置情報を基に車速情報を得て車両の状態に含めて前記イグニッション−OFF制御の実施の判定に利用している。
これにより、この車両用制御装置17は、車両に搭載された多くの制御装置の電源が0FFとなり、それらの内部情報を取り出すことが困難なイグニッションスイッチ23がACC選択時となっても、特に車両の移動を検知することができ、イグニッション−OFF制御を実施するための判定を可能としている。
なお、この実施例では、イグニッションスイッチ23をACC選択状態に切り換えた時にも動作可能な補機としてナビゲーション装置31を例示したが、表示装置20や外部通信機器、音響映像機器との代替や兼用も可能である。車両用制御装置17は、これらの補機から出力される車両の位置情報を基に車速情報を得て、車両の状態に含めてイグニッション−OFF制御の実施の判定に利用することができる。また、この実施例では、ナビゲーション装置31の車両の位置情報から車速情報を得ているが、車両内部の加速度センサの情報から規定時間以上の車両挙動が無い場合に停車と判定することもできる。
さらに、この実施例では、記録手段30の記録機能(第1実施例の記録(C05))を省略してあるが、持たせても良い。さらにまた、この実施例のイグニッションスイッチ23をACC選択状態に切り換えた時にも動作可能な補機であるナビゲーション装置31は、第1実施例にも設けることができ、第1実施例においても、イグニッション−OFF制御の実施可能条件の判定に、第2実施例のように車速情報を用いるようにしても良い。
この第3実施例においては、図1を参照し、上述の第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。第3実施例の特徴とするところは、変速制御装置5がフェールセーフ機能を動作した状態ではイグニッション−OFF制御を実施可能としている車両用制御装置17であって、車両が電動式のパーキングブレーキ24を備え、変速制御装置5がフェールセーフ機能を動作した時に、パーキングブレーキ24が解放(OFF)である場合は自動的に制動(ON)し、イグニッション−OFF制御を実施可能とするものである。
車両用制御装置17は、図6に示すように、例えば、変速機2の変速レンジがドライブレンジのときに変速制御装置5のシフト制御手段12がフェールセーフ機能を動作した場合に、制御がスタートすると(E01)、シフト制御手段12がシフトチェンジ機能の故障を検出したかを判断する(E02)。
この判断(E02)がNOの場合は、判断(E02)を繰り返す。この判断(E02)がYESの場合は、シフト制御手段12がフェールセーフ機能を実施してシフトチェンジ機能を停止(アクチュエータ4のモータ7の制御を停止)し、メータ制御装置18によりコンビネーションメータ21で警告灯の点灯及び警報ブザーの作動(ON)、インジケータの点滅等を行って警告を発し(E03)、変速機2の変速レンジがパーキングレンジ以外であるかを判断する(E4)。
この判断(E04)がNOの場合は、判断(E02)に戻る。この判断(E04)がYESの場合は、車両用制御装置17の記録手段28によりイグニションスイッチ23のON選択時の電源供給状態における車両情報の最新データを記録手段30の記録機能に記録する(E05)。記録する情報は、(1)変速機2の変速レンジ、(2)エンジン1の駆動・停止(ON/OFF)、(3)車速、である。なお、判断(E04)がYESの場合は、必要に応じて、シフト制御手段12あるいは車両用制御装置17の要求により、表示装置20のディスプレイ22にイグニッション−OFF制御の実施に必要な操作方法(条件)を表示することで(E23)、運転者に操作を促すことができる。
前記記録(E05)において、イグニションスイッチ23のON選択時の電源供給状態における情報を記録するのは、イグニションスイッチ23のAEC選択時の電源供給状態では特定の装置や部品にのみ電力を供給しているので、車両情報を受信できなくなる場合があるためであり、イグニションスイッチ23がON選択時の電源供給状態における情報を記録し、イグニションスイッチ23がACC選択状態に操作されてACC選択時の電源供給状態になった場合の判定条件に利用する。イグニションスイッチ23をON選択状態からACC選択状態に操作して、ACC選択時の電源供給状態になる場合は、ON選択時の電源供給状態における情報を必ず記憶する。なお、情報を記録するステップ(E05)は、判断(E04)より前のタイミングでも可能である。
この判断(E07)がNOの場合は、車両用制御装置17によりパーキングブレーキ24に制動要求信号を送信し(E08)して停車時に自動でパーキングブレーキ24を制動(ON)し、イグニッションスイッチ23がON選択状態(エンジン1が停止(OFF))であるかを判断する(E09)。また、この判断(E07)がYESの場合は、イグニッションスイッチ23がON選択状態(エンジン1が停止(OFF))であるかを判断する(E09)。
この判断(E09)がYESの場合は、変速機2の変速レンジがニュートラルレンジであるかを判断する(E10)。
この判断(E10)がYESの場合は、車両用制御装置17により、第1の組合わせの車両情報の一致/不一致を検出する(E11)。
第1の組合わせの車両情報は、
(1)シフト制御手段12がモータ停止故障ステータス(あるいは通信不能状態)
(2)変速機1の変速レンジがニュートラルレンジ
(3)パーキングブレーキ24が制動(ON)
(4)イグニッションスイッチ23がON選択状態
(5)電子キー27が車内に有り
(6)エンジン1が停止(OFF)
(7)車速センサ29の検出する車速が0(km/h)
(8)ストップランプスイッチ28がOFF
の8項目からなる。
前記判断(E10)がNOの場合は、車両用制御装置17により、第2の組合わせの車両情報の一致/不一致を検出する(E12)。
第2の組合わせの車両情報は、
(1)シフト制御手段12がモータ停止故障ステータス(あるいは通信不能状態)
(2)変速機1の変速レンジがパーキングレンジ、ニュートラルレンジ以外
(3)パーキングブレーキ24が制動(ON)
(4)イグニッションスイッチ23がON選択状態
(5)電子キー27が車内に有り
(6)エンジン1が停止(OFF)
(7)車速センサ29の検出する車速が0(km/h)
(8)ストップランプスイッチ28がON
の8項目からなる。
この判断(E13)がYESの場合は、変速機2の変速レンジがニュートラルレンジであるかを判断する(E14)。
この判断(E14)がYESの場合は、車両用制御装置17により、第3の組合わせの車両情報の一致/不一致を検出する(E15)。
第3の組合わせの車両情報は、イグニションスイッチ23のON選択時の最新記録情報を利用し、
(1)シフト制御手段12がモータ停止故障ステータス(あるいは通信不能状態)
(2)変速機1の変速レンジがニュートラルレンジ
(3)パーキングブレーキ24が制動(ON)
(4)イグニッションスイッチ23がACC選択状態
(5)電子キー27が車内に有り
(6)エンジン1が停止(OFF)
(7)車速センサ29の検出する車速が0(km/h)
(8)ストップランプスイッチ28がOFF
の8項目からなる。
この判断(E14)がNOの場合は、車両用制御装置17により、第4の車組合わせの両情報の一致/不一致を検出する(E16)。
第4の組合わせの車両情報は、イグニションスイッチ23のON選択時の最新記録情報を利用し、
(1)シフト制御手段12がモータ停止故障ステータス(あるいは通信不能状態)
(2)変速機1の変速レンジがパーキングレンジ、ニュートラルレンジ以外
(3)パーキングブレーキ24が制動(ON)
(4)イグニッションスイッチ23がACC選択状態
(5)電子キー27が車内に有り
(6)エンジン1が停止(OFF)
(7)車速センサ29の検出する車速が0(km/h)
(8)ストップランプスイッチ28がON
の8項目からなる。
また、前記(E13)がNOの場合は、車両用制御装置17により、イグニションスイッチ23のON選択時に記録したデータが使用できないので、情報不一致判定の処理をする(E17)。なお、前記検出(E11)、(E12)、(E15)、(E16)に対して、変速機1の変速レンジがニュートラルレンジ、且つストップランプスイッチ28がONの場合は、運転者がエンジン1を始動(ON)する意図があると判定する。
イグニッションスイッチ23の規定操作は、イグニッションスイッチ23の仕様により異なり、例えば、プッシュ式の場合はボタンを規定時間以上押し続けること、ダイヤル式の場合はノブをON位置からACC位置に回した後、ノブを規定時間以上押し続けること、キー式の場合はキーをON位置からACC位置に回した後、キーを規定時間以上押し続ける(キーインタロック作動中)こと、等とすることができる。イグニッションスイッチ23の規定操作の検出は、運転者がイグニッションスイッチ23をOFF選択状態へ操作したことを検出することで、イグニッション−OFF制御の要求を検出する。
前記判断(E20)がNOの場合は、記録(E05)に戻る。この判断(E20)がYESの場合は、イグニッション−ON制御からイグニッション−OFF制御に遷移してイグニッション−OFF制御を行い(E21)、車両搭載機器への電力供給を停止し、電子キー27によるドアロックの要求があれば、ドアロックの施錠を行う(E22)。なお、イグニッション−OFF制御において、イグニッションスイッチ23にキーインタロック機能がある場合は、インターロックを解除する。
また、この車両用制御装置17は、車両が電動式のパーキングブレーキ24を備え、変速制御装置5がフェールセーフ機能を動作した時に、パーキングブレーキ24が解放(OFF)である場合は自動的に制動(ON)し、イグニッション−OFF制御を実施可能としている。
これにより、この車両用制御装置17は、変速制御装置5がフェールセーフ機能を動作した時にパーキングブレーキ24を自動的に制動(ON)することができ、イグニッション−OFF制御の実施可能な条件である停車状態を確実に実現することができる。
なお、この実施例は、イグニッションスイッチ23をACC選択状態に切り換えた時にも動作可能な補機として第2実施例のようにナビゲーション装置31を設け、イグニッション−OFF制御の実施可能条件の判定に、第2実施例のように車速情報を用いるようにしても良い。
2 変速機
3 シフトセレクトスイッチ
4 アクチュエータ
5 変速制御装置
7 モータ
9 角度センサ
10 マニュアルシフトシャフト
11 変速レンジスイッチ
12 シフト制御手段
13 変速機制御手段
14 バッテリ
15 シフトソレノイド
16 車両LAN
17 車両用制御装置
18 メータ制御装置
19 エンジン制御装置
20 表示装置
23 イグニッションスイッチ
24 パーキングブレーキ
27 電子キー
28 ストップランプスイッチ
29 車速センサ
30 記録手段
Claims (3)
- 人為的に選択操作可能なシフトセレクトスイッチと、変速機の取り得る変速レンジを切換可能なアクチュエータと、このアクチュエータを前記シフトセレクトスイッチの選択状態に応じて駆動制御するシフトチェンジ機能および所定の不都合があった場合に前記シフトチェンジ機能を停止するフェールセーフ機能を有する変速制御装置とを設け、前記変速制御装置に併設され、前記変速機のパーキングレンジ切換状態を含む所定状態で車両搭載機器への電力供給を停止するためのイグニッション−OFF制御を実施する車両用制御装置であって、前記変速制御装置は、前記変速機の取り得る変速レンジがパーキングレンジ以外の変速レンジであることを検知した場合に前記フェールセーフ機能を動作し、このフェールセーフ機能が動作した状態では前記イグニッション−OFF制御を実施可能とする車両用制御装置において、前記シフトセレクトスイッチがパーキングレンジ選択状態とニュートラルレンジ選択状態とではスタータモータの動作を許可する一方、前記シフトセレクトスイッチがパーキングレンジ選択状態以外の選択状態でフェールセーフ機能が動作した状態では、前記シフトセレクトスイッチのニュートラルレンジ選択・非選択状態に応じて異なる判断基準によって前記イグニッション−OFF制御の実施条件を切り換えるように判断することを特徴とする車両用制御装置。
- 前記イグニッションスイッチをON選択状態とは異なる少なくともエンジンへの電力の供給が遮断される選択状態に切り換え操作した時に動作する補機を設け、この補機に車両の位置情報を出力する出力機能を設け、前記車両用制御装置は、この補機の位置情報を基に車速情報を得て車両の状態に含めて前記イグニッション−OFF制御の実施の判定に利用することを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
- 前記変速制御装置の有する車両情報を含む特定パターンの車両停止状態の検知と、車両搭載機器への電力供給の停止を要求するイグニッションスイッチのOFF選択状態の検知とにより、前記イグニッション−OFF制御を実施する車両用制御装置であって、前記イグニッション−OFF制御は前記フェールセーフ機能が動作した状態で実施可能であるとともに、前記車両用制御装置は、前記イグニッションスイッチのON選択時に電力供給される前記変速制御装置を含む他の制御装置が有する車両の状態を示す情報を記録する記録機能を有し、前記イグニッションスイッチのON選択時に前記記録機能を働かせるとともに、前記イグニッションスイッチをON選択状態とは異なる少なくともエンジンへの電力の供給が遮断される選択状態に切り換え操作した時に前記記録機能に記録された情報が前記特定パターンの車両停止状態に一致して、さらに前記イグニッションスイッチのOFF選択状態を検知した場合に前記イグニッション−OFF制御を実施することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用制御装置。
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