JP4862453B2 - 自動変速機およびそれに用いられるインペラハブの製造方法 - Google Patents

自動変速機およびそれに用いられるインペラハブの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、変速機ケースに内包される変速装置を備えた自動変速機およびそれに用いられるインペラハブの製造方法に関するものである。
クラッチおよびブレーキからなる複数の摩擦係合要素を係脱して複数段に変速する変速装置を備えた自動変速機においては、トルクコンバータを介して回転駆動されるオイルポンプを備え、このオイルポンプより吐出された油によって、クラッチおよびブレーキの油圧サーボを制御するとともに、クラッチおよびブレーキの摩擦係合要素ならびに変速用ギヤユニットの歯車要素等を潤滑するようになっている。従来、オイルポンプのインナロータは、トルクコンバータのポンプインペラに一体的に連接されるインペラハブの一端に形成された切溝に係合され、ポンプインペラと一体的に回転駆動される。
この種の自動変速機においては、例えば特許文献1に記載されているように、ポンプインペラ13に連接されるインペラスリーブ(インペラハブ)12の一端に、オイルポンプ11のインナロータ17の内周に突設された駆動用突部(突起)17aに係合する係合溝(切溝)12aが形成され、駆動用突部(突起)17aと係合溝(切溝)12aとの係合は、インペラスリーブ(インペラハブ)12をオイルポンプハウジング(オイルポンプボディ)15aに装着されたオイルシールを貫通させることにより行われるようになっており、オイルシールの一端には変速機ケース内の異物の侵入を防止するダストリップが設けられている。
特開平11−132160号公報
ところで、上記した特許文献1に記載されているような自動変速機においては、オイルシールのダストリップは、微細な異物の侵入を確実に防止するために、インペラスリーブ(インペラハブ)12の外周面に締代をもって嵌合することが望ましいが、以下に述べる理由でダストリップに締代をもたせることが難しい問題がある。
その理由は、オイルシールに対するインペラスリーブ(インペラハブ)12の組付け方向が、係合溝(切溝)12aを先頭にして、オイルシールのダストリップ側より行わざるを得ないため、ダストリップが締代を有していると、インペラスリーブ(インペラハブ)12をオイルシールに挿入する際に、ダストリップが係合溝(切溝)12a内に突入し、その後、突入したダストリップが係合溝(切溝)12aの底部よりインペラスリーブ(インペラハブ)12の外周に乗り上げる際に、時としてダストリップが係合溝(切溝)12aの底部に引っかかってまくれ(めくれ)を生ずることが起こるのに起因している。
すなわち、インペラスリーブ(インペラハブ)12のオイルシールへの挿入時に、ダストリップが係合溝(切溝)12a内に突入し、この突入したダストリップ部分が切溝の幅寸法、すなわちインペラスリーブ(インペラハブ)12の円周方向の切溝の寸法で一挙にインペラスリーブ(インペラハブ)12の外周面に乗り上げようとするため、その幅寸法に相当するダストリップ部分が反対方向にまくれてインペラスリーブ(インペラハブ)12の外周面に嵌合されてしまう。そして、ダストリップが一旦まくれて嵌合されてしまうと、締代を有するがためにダストリップ自体の弾性力だけでは正常な状態に復元することが難しくなる。
本発明は、上記した従来の問題を解消するためになされたもので、オイルシールのリップ部に締代をもたせても、インペラハブのオイルシールへの組付け挿入時に、リップ部のまくれを確実に防止できるようにした自動変速機およびそれに用いるインペラハブの製造方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、変速機ケースと、該変速機ケースに内包される変速装置と、駆動源に連結されて回転されるポンプインペラと前記変速装置の入力軸に連結され前記ポンプインペラの回転に伴って回転されるタービンランナとを有するトルクコンバータと、該トルクコンバータを介して前記駆動源に回転駆動され油を吐出するオイルポンプとを備え、該オイルポンプのドライブギヤは、前記ポンプインペラに連接され、前記変速装置の軸方向に向けて延設されるインペラハブの端部に形成された切溝に嵌合され、該インペラハブは前記変速機ケースに固定されるとともに前記ドライブギヤを内包するオイルポンプ壁に回転可能に支持され、該オイルポンプ壁の内周面と前記インペラハブの外周面との間に、前記インペラハブに嵌合するリップ部を備えたオイルシールが装着され、前記インペラハブが前記切溝が形成された端部より、前記オイルシールの前記リップ部側より、リップ部がインペラハブに対して締代を有して挿入される自動変速機において、前記インペラハブは、前記切溝の底部外周縁部に形成され前記インペラハブの軸線方向に沿って前記インペラハブの端部に向かうにつれて径方向に小さくされる傾斜面とされる第1の面取り部を有し、該第1の面取り部は、前記切溝の円周方向の両端側より前記切溝の円周方向中央部へ向かうにつれて、前記底部外周縁部からの軸方向距離が大きくされ、また、前記インペラハブの軸線方向に直角な断面形状が凹曲面をなしていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記切溝の両端外周縁部に、前記第1の面取り部と連続的に接続する第2の面取り部を形成したことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2において、前記オイルポンプ壁の内周面と前記インペラハブの外周面との径方向の間、かつ前記ポンプインペラと前記切溝の軸方向の間に前記インペラハブを支持する軸受が配設され、前記第1の面取り部の前記切溝の溝中心における前記インペラハブの軸線方向の面取り幅は、前記インペラハブの直径の1/10〜1/50に設定されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、変速機ケースと、該変速機ケースに内包される変速装置と、駆動源に連結されて回転されるポンプインペラと前記変速装置の入力軸に連結され前記ポンプインペラの回転に伴って回転されるタービンランナとを有するトルクコンバータと、該トルクコンバータを介して前記駆動源に回転駆動され油を吐出するオイルポンプとを備え、該オイルポンプのドライブギヤは、前記ポンプインペラに連接され、前記変速装置の軸方向に向けて延設されるインペラハブの端部に形成された切溝に嵌合され、該インペラハブは前記変速機ケースに固定されるとともに前記ドライブギヤを内包するオイルポンプ壁に回転可能に支持され、該オイルポンプ壁の内周面と前記インペラハブの外周面との間に、前記インペラハブに嵌合するリップ部を備えたオイルシールが装着され、前記インペラハブが前記切溝が形成された端部より、前記オイルシールの前記リップ部側より、リップ部がインペラハブに対して締代を有して挿入される自動変速機において、先端部に円錐面を有する回転刃具を、前記インペラハブの軸線に対して所定角度傾斜させて前記インペラハブに対して相対移動させることにより、前記回転刃具の円錐面により前記切溝の底部外周縁部に前記切溝の円周方向の両端側より前記切溝の円周方向中央部へ向かうにつれて、前記底部外周縁部からの軸方向距離が大きくされ、また、前記インペラハブの軸線方向に直角な断面形状が凹曲面をなしている第1の面取り部を面取り加工するようにしたことを特徴とする方法である。
請求項5に記載の発明は、請求項4において、前記回転刃具を、前記インペラハブに対してインペラハブの軸線方向に相対移動させて、前記回転刃具の円筒部外周により前記インペラハブの切溝の両端外周縁部に第2の面取り部を面取り加工し、前記回転刃具の相対移動の終端部で、前記回転刃具の円錐面により前記インペラハブの切溝の底部外周縁部に前記第1の面取り部を連続的に面取り加工するようにしたことを特徴とする方法である。
請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5において、前記回転刃具の前記インペラハブの軸線に対する傾斜角を40〜80°に設定し、前記回転刃具の円錐面の円錐角を130〜170°に設定したことを特徴とする方法である。
請求項1に係る発明によれば、インペラハブは、切溝の底部外周縁部に形成されインペラハブの軸線方向に沿ってインペラハブの端部に向かうにつれて径方向に小さくされる傾斜面とされる第1の面取り部を有し、第1の面取り部は、切溝の円周方向の両端側より切溝の円周方向中央部へ向かうにつれて、底部外周縁部からの軸方向距離が大きくされ、また、インペラハブの軸線方向に直角な断面形状が凹曲面をなしているので、インペラハブが切溝が形成された端部より、オイルシールのリップ部側より、リップ部がインペラハブに対して締代を有して挿入される場合においても、切溝内に突入したリップ部の一部が切溝の底部よりインペラハブの外周面に乗り上げる際に、切溝内に突入したリップ部が第1の面取り部によって切溝の両サイドから漸次すくい上げられるようにインペラハブの外周面に乗り上げられるようになる。これによって、リップ部のまくれを確実に防止することができ、長期にわたって確実なシール作用を行うことができる。
請求項2に係る発明によれば、切溝の両端外周縁部に、第1の面取り部と連続的に接続する第2の面取り部を形成したので、請求項1の効果に加えて、切溝内に突入したリップ部を第2の面取り部より第1の面取り部を介してインペラハブの外周面にスムーズに乗り上げることができるようになる。
請求項3に記載の発明によれば、第1の面取り部の切溝の溝中心におけるインペラハブの軸線方向の面取り幅は、インペラハブの直径の1/10〜1/50に設定されているので、第1の面取り部を、リップ部のまくれを確実に防止するに必要な面取り幅に確保することができるとともに、インペラハブを支持する軸受等の配設に障害とならない。
請求項4に係る発明によれば、先端部に円錐面を有する回転刃具を、インペラハブの軸線に対して所定角度傾斜させてインペラハブに対して相対移動させることにより、回転刃具の円錐面によって切溝の底部外周縁部に前記切溝の円周方向の両端側より前記切溝の円周方向中央部へ向かうにつれて、前記底部外周縁部からの軸方向距離が大きくされ、また、インペラハブの軸線方向に直角な断面形状が凹曲面をなしている第1の面取り部を面取り加工するようにしたので、第1の面取り部を回転刃具の円錐面によって容易に加工することができる。


請求項5に係る発明によれば、回転刃具を、インペラハブに対してインペラハブの軸線方向に相対移動させて、回転刃具の円筒部外周によりインペラハブの切溝の両端外周縁部に第2の面取り部を面取り加工し、回転刃具の相対移動の終端部で、回転刃具の円錐面によりインペラハブの切溝の底部外周縁部に第1の面取り部を連続的に面取り加工するようにしたので、第1および第2の面取り部をインペラハブに対する回転刃具のインペラハブ軸線方向の相対運動のみによって、きわめて高能率に加工することができる。
請求項6に係る発明によれば、回転刃具のインペラハブの軸線に対する傾斜角を40〜80°に設定し、回転刃具の円錐面の円錐角を130〜170°に設定したので、インペラハブの軸線方向に沿ってインペラハブの端部に向かうにつれて径方向に小さくされる傾斜面とされ、かつ切溝の円周方向の両端側より切溝の円周方向中央部へ向かうにつれて、底部外周縁部からの軸方向距離が大きくされる第1の面取り部を的確に加工することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図2は、例えばフロントエンジンリヤドライブタイプの車両に用いて好適な自動変速機10を示す。当該自動変速機10は、車体に取付けられた変速機ケース11内にトルクコンバータ12および変速装置13を備えている。トルクコンバータ12は、図略のエンジンの回転が出力される駆動軸14と連結されたポンプインペラ15、ポンプインペラ15の回転に伴って回転され、変速装置13に回転を入力する入力軸16と連結されたタービンランナ17、ワンウェイクラッチ18上に取付けられたステータ19、所定の条件が成立したときに係合されて駆動軸14と入力軸16との間を連結するロックアップクラッチ20等からなっている。変速装置13は入力軸16より入力された回転を変速して駆動輪に連結された出力軸21に出力する。
なお、自動変速機10の入力軸16および出力軸21は、車両の進行方向に対して同軸とされている。また、トルクコンバータ12は、車両の進行方向に対して前方側に配設されるとともに、出力軸21は車両の進行方向に対して後方側に配設されている。本実施の形態において、自動変速機10の軸方向におけるトルクコンバータ12側(車両の進行方向前方側)を「前方」、出力軸21側(車両の進行方向後方側)を「後方」と呼称する。
変速装置13は、変速機ケース11内に同軸上に順次支承された入力軸16、減速用プラネタリギヤ25、複数のプラネタリギヤから構成されるプラネタリギヤセット26、出力軸21、摩擦係合要素としての第1ないし第3のクラッチC1〜C3ならびに第1および第2のブレーキB1、B2にて構成されている。
入力軸16の回転を減速してプラネタリギヤセット26に回転を伝達する減速用プラネタリギヤ25は、変速機ケース11に常時固定されて回転を規制されたサンギヤS1、入力軸16に直結されたリングギヤR1、サンギヤS1およびリングギヤR1に噛合するピニオンP1を支承するキャリヤCR1とによって構成されている。
プラネタリギヤセット26は、一例として、シングルピニオンプラネタリギヤとダブルピニオンプラネタリギヤとを組み合わせたラビニヨ式のギヤセットで構成されている。
プラネタリギヤセット26の小径の第1サンギヤS2は、第1のクラッチC1により減速用プラネタリギヤ25のキャリヤCR1に係脱可能に連結され、大径の第2サンギヤS3は、第1のブレーキB1により変速機ケース11に係脱可能に連結されるとともに、第3のクラッチC3により減速用プラネタリギヤ25のキャリヤCR1に係脱可能に連結される。第1サンギヤS2にはショートピニオンP2が噛合され、また、第2サンギヤS3にはロングピニオンP3が噛合され、ショートピニオンP2とロングピニオンP3は互いに噛合されている。これらショートピニオンP2およびロングピニオンP3は直結構造のキャリヤCR2にそれぞれ回転可能に支承されている。リングギヤR2はロングピニオンP3に噛合されるとともに、出力要素として出力軸21に連結されている。
キャリヤCR2は、第2クラッチC2により入力軸16に係脱可能に連結される。また、キャリヤCR2は、第2ブレーキB2により変速機ケース11に係脱可能に連結されるとともに、第2ブレーキB2に並列に配設されたワンウェイクラッチF1によって一方向の回転が規制されている。
以上のように構成された自動変速機10は、第1ないし第3クラッチC1〜C3、第1および第2ブレーキB1、B2を選択的に係脱し、入力軸16、出力軸21、減速用プラネタリギヤ25およびプラネタリギヤセット26の各要素を選択的に連結、あるいは固定することにより、前進6段、後進1段のギヤ比を成立することができる。
次に、前記した構成の自動変速機10の動作について説明する。図3において、Pはパーキングレンジ、REVは後進レンジ、Nはニュートラルレンジ、1STは前進レンジの1速、2NDは前進レンジの2速、3RDは前進レンジの3速、4THは前進レンジの4速、5THは前進レンジの5速、6THは前進レンジの6速を表す。なお、前記各レンジは、シフトレバー等の選速手段を操作することによって選択される。
また、図3において、各ギヤ段に対応するクラッチ、ブレーキの欄に○が付されている場合、クラッチおよびブレーキの係合状態を示し、無印であれば、開放状態を示している。
前進レンジの1速において、第1クラッチC1が係合されると、入力軸16から入力回転が減速プラネタリギヤ25のリングギヤR1に入力され、減速プラネタリギヤ25によって減速された減速回転が、キャリヤCR1より第1クラッチC1を介してプラネタリギヤセット26の第1サンギヤS2に入力される。これに伴って、ワンウェイクラッチF1によりキャリヤCR2の回転が規制され、その結果、リングギヤR2から最大の減速比で減速させられた回転が出力軸21に出力される。
また、前進レンジの2速において、第1クラッチC1および第1ブレーキB1が係合されると、入力軸16から入力回転が減速プラネタリギヤ25のリングギヤR1に入力され、減速プラネタリギヤ25によって減速された減速回転が、キャリヤCR1より第1クラッチC1を介してプラネタリギヤセット26の第1サンギヤS2に入力される。このとき、第1ブレーキB1の係合に伴って、第2サンギヤS3が固定されるので、リングギヤR2から1速の減速比より小さい減速比で減速させられた回転が出力軸21に出力される。
また、前進レンジの3速において、第1クラッチC1および第3クラッチC3が係合されると、入力軸16から入力回転が減速プラネタリギヤ25のリングギヤR1に入力され、減速プラネタリギヤ25によって減速された減速回転が、キャリヤCR1より第1クラッチC1を介してプラネタリギヤセット26の第1サンギヤS2に入力されるとともに、キャリヤCR1より第3クラッチC3を介して第2サンギヤS3に入力され、プラネタリギヤセット26が直結状態になる。従って、第1および第2サンギヤS2、S3に入力される減速回転がそのままリングギヤR2に伝達され、リングギヤR2から2速の減速比より小さい減速比で減速された回転が出力軸21に出力される。
また、前進レンジの4速において、第1クラッチC1および第2クラッチC2が係合されると、入力軸16から入力回転が減速プラネタリギヤ25のリングギヤR1に入力され、減速プラネタリギヤ25によって減速された減速回転が、キャリヤCR1より第1クラッチC1を介してプラネタリギヤセット26の第1サンギヤS2に入力されるとともに、入力軸16から入力回転が第2クラッチC2を介してキャリヤCR2に入力される。従って、第1サンギヤS2に入力された回転、およびキャリヤCR2に入力された回転の中間の減速比、すなわち、3速の減速比より小さい減速比で減速させられた回転がリングギヤR2から出力軸21に出力される。
また、前進レンジの5速において、第2クラッチC2および第3クラッチC3が係合されると、入力軸16から入力回転が減速プラネタリギヤ25のリングギヤR1に入力され、減速プラネタリギヤ25によって減速された減速回転が、第3クラッチC3を介してプラネタリギヤセット26の第2サンギヤS3に入力されるとともに、入力軸16から入力回転が第2クラッチC2を介してキャリヤCR2に入力される。その結果、リングギヤR2から入力軸16の回転に対してわずかに増速された回転が出力軸21に出力される。
また、前進レンジの6速において、第2クラッチC2および第1ブレーキB1が係合されると、入力軸16から入力回転が第2クラッチC2を介してプラネタリギヤセット26のキャリヤCR2に入力される。このとき、第1ブレーキB1の係合に伴って、第2サンギヤS3が固定されるので、リングギヤR2から入力軸16の回転に対してさらに増速された回転が出力軸21に出力される。
また、後進レンジにおいて、第3クラッチC3および第2ブレーキB2が係合されると、入力軸16から入力回転が減速プラネタリギヤ25のリングギヤR1に入力され、減速プラネタリギヤ25によって減速された減速回転が、第3クラッチC3を介してプラネタリギヤセット26の第2サンギヤS3に入力される。このとき、第2ブレーキB2の係合に伴って、キャリヤCR2が固定されるので、リングギヤR2から入力軸16の回転に対して逆転された回転が出力軸21に出力される。
次に、自動変速機10の要部について説明する。図1において、30は、自動変速機10のオイルポンプで、オイルポンプ30は、変速機ケース11に固定されるとともに、またオイルポンプボディ31と、オイルポンプボディ31を閉塞するオイルポンプカバー32とからなるオイルポンプ壁と、オイルポンプボディ31に回転可能に嵌装されたドリブンギヤ(アウタロータ)33と、ドリブンギヤ33の内周に収納されたドライブギヤ(インナロータ)34とによって構成されている。
オイルポンプボディ31の内周には、円筒状のインペラハブ35が軸受としてのニードルベアリング36を介して回転可能に支持されている。なお、軸受としてはブッシュ等も使用できる。インペラハブ35の前端部にはフランジ部37が形成され、フランジ部37はトルクコンバータ12のポンプインペラ15に一体的に連設されている。インペラハブ35の後端部には切溝38が開口され、この切溝38にドライブギヤ34の内周に突設された突起39が係合されている。これによって、ドライブギヤ34はエンジンの回転によって、インペラハブ35と一体的に回転駆動され、オイルポンプ30より油が吐出される。
なお、図1において、45は、変速機ケース11に固定されたステータシャフトを示し、このステータシャフト45はオイルポンプボディ31を貫通して変速装置13の軸方向に延在させられ、ステータシャフト45内に上記した入力軸16が回転可能に支持されている。
インペラハブ35の後端部に開口された切溝38は、図4に詳細図示するように、インペラハブ35の軸線方向(変速装置13の軸方向)に沿って形成され、切溝38はインペラハブ35の直径方向(変速装置13の径方向)に対向して一対設けられている。切溝38が形成されたインペラハブ35の後端外周部35aは前端外周部35bに対して僅かに小径に形成され、小径の後端外周部35aと大径の前端外周部35bは、切溝38の底部より僅かに前方側に寄った軸方向位置に形成された傾斜部35cによってなめらかに接続されている。なお、切溝38の底部とは、半径方向に幅をもった切溝38の底面のことである。また、切溝38が開口するインペラハブ35の後端部の外周エッジ部にはテーパ面35dが形成されている。
オイルポンプボディ31の前端側の内周には、図1(および図6)に示すように、ボス部31aが形成され、このボス部31aにオイルシール40がニードルベアリング36に隣接して装着されている。オイルシール40はスプリング力によってインペラハブ35の外周面(前端外周部38b)に押付けられる主シール部41と、異物の侵入を防止するための副シール部42、すなわち、ダストリップ42を備えており、ダストリップ42はインペラハブ35の外周面(前端外周部38b)に締代をもって嵌合されるようになっている。インペラハブ35は、図6の矢印で示すように、切溝38が開口する側(面取り35d側)を先頭にして、オイルシール40のダストリップ42側より挿入され、オイルシール40の主シール部41およびニードルベアリング36の内周を貫通して、切溝38がドライブギヤ34の突起39に係合するように組付けられる。
このように、インペラハブ35の組付け時に、インペラハブ35が切溝38側の端部を先頭にして、ダストリップ(副シール部)42側より挿入されるために、ダストリップ42に締代をもたせた場合、単に切溝38の底部のエッジ部を切欠いただけの面取りを施したものでは、オイルシール40へのインペラハブ35の挿入時に、インペラハブ35の切溝38内に突入したダストリップ42が、切溝38の底部よりインペラハブ35の外周面に乗り上げる際に、まくれて組付けられる恐れがある。
そこで、本発明は、上記した組付け条件下においてもオイルシール40のダストリップ42のまくれを確実に防止できるように、切溝38の底部に形成する面取りの形状に工夫を施すことにより、インペラハブ35の挿入時にダストリップ42が切溝38の底部よりインペラハブ35の外周面に乗り上げる際に、ダストリップ42を切溝38の両サイドから徐々にすくい上げるように乗り上げることができるようにしたものである。以下、その具体的構成を図4および図5に基づいて説明する。
図4および図5に示すように、インペラハブ35の切溝38の底部外周縁部38a、すなわち、切溝38の軸方向の底部の外周エッジ部には、第1の面取り部53が形成され、また、切溝38の両端外周縁部38b、すなわち、切溝38の円周方向の両端部の外周エッジ部には、第2の面取り部54、55が直線状に形成されている。
第1の面取り部53は、図5に示すように、切溝38の溝中心を通るインペラハブ35の軸線方向に平行な断面形状が、切溝38の底部よりインペラハブ35の外周面の傾斜部35cに向かって緩やかに切り上がった傾斜面をなし、また、インペラハブ35の軸線方向に直角な断面形状が凹曲面をなしている。
すなわち、第1の面取り部53は、切溝38の底部外周縁部38aに形成されインペラハブ35の軸線方向に沿ってインペラハブ35の端部に向かうにつれて径方向に小さくされる傾斜面とされ、かつ、切溝38の円周方向の両端側より切溝38の円周方向中央部へ向かうにつれて、底部外周縁部38aからの軸方向距離が大きくされる形状を呈している。
そして、第1の面取り部53の両端部は、切溝38の両端外周縁部38bに形成された第2の面取り部54、55の直線部になめらかにかつ連続的に接続される。
このように、切溝38の底部外周縁部38aに形成された第1の面取り部53は、インペラハブ35の軸線方向に沿ってインペラハブ35の端部に向かうにつれて径方向に小さくされる傾斜面とされ、かつ、切溝38の円周方向の両端側より切溝38の円周方向中央部へ向かうにつれて、底部外周縁部38aからの軸方向距離が大きくされているので、図6の矢印で示すように、インペラハブ35の切溝38が、締代を有するオイルシール40のダストリップ42を通過する際に、切溝38に対応したダストリップ42の一部がその弾性力によって切溝38内に突入しても、切溝38内に突入した所定幅(切溝幅に相当)のダストリップ42は、切溝38の底部よりインペラハブ35の外周面に乗り上げられる際に、一度に乗り上げることがなくなる。すなわち、切溝38内に突入した所定幅のダストリップ42は、まず、切溝38の両サイドに対応した部位が第1の面取り部53によってすくい上げられ、そして、インペラハブ35のオイルシール40内への進行につれて、第1の面取り部53によってすくい上げられるダストリップ42の部位が切溝38の溝中心方向に徐々に移行されるようになる。この結果、締代を有するダストリップ42側より、切溝38側の端部を先頭にしてインペラハブ35を挿入しても、ダストリップ42のまくれ込みを確実に防止できるようになる。
次に、上記した第1および第2の面取り部53、54、55を面取り加工する加工方法を図7に基づいて説明する。
第1および第2の面取り部53、54、55を面取り加工するために、図7に示すように、先端に円錐角がθ1の円錐面50からなる切刃を有する回転刃具としてのエンドミル51が用いられる。エンドミル51は円錐面50を切溝38の底部に向けて、インペラハブ35の軸線に対し所定角度θ2傾斜させた状態で、インペラハブ35に対して軸線と平行な方向に相対移動させることにより、エンドミル51の先端部の円筒部外周52によって切溝38の両端外周縁部38bに断面円弧状の第2の面取り部54、55を同時に切削加工し、そのストロークエンドでエンドミル51の先端の円錐面50によって切溝38の底部外周縁部38aに上記した形状の第1の面取り部53を切削加工する。
実施の形態においては、直径がφ20mm、円錐面50の円錐角が160°(θ1)のエンドミル51を用いて、このエンドミル51をインペラハブ35の軸線に対して45°(θ2)傾斜させ、切溝38の底部外周縁部38aおよび両端外周縁部38bに、第1の面取り部53および第2の面取り部54、55を切削加工するようにした。この結果、切溝38の溝中心における第1の面取り部53の傾斜角θ3は35°となり、これによって、インペラハブ35の軸線方向に沿ってインペラハブ35の端部に向かうにつれて径方向に小さくされる傾斜面とされ、かつ、切溝38の円周方向の両端側より切溝38の円周方向中央部へ向かうにつれて、底部外周縁部38aからの軸方向距離が大きくされる第1の面取り部53を簡単かつ的確に加工できるようになる。
このような形状の第1の面取り部53は、エンドミル51のインペラハブ35の軸線に対する傾斜角θ2に応じて、エンドミル51の円錐面50の円錐角θ1を異ならせることによっても、同様に加工できるものであり、傾斜角θ2が40〜80°、円錐角θ1が130〜170°の範囲において、第1の面取り部53を適切な形状に加工可能となる。
なお、図4に示すように、第1の面取り部53の切溝38の溝中心における面取り幅(最大面取り幅)B1は、第2の面取り部54、55の円周方向の面取り幅B2の少なくとも1.3倍以上が望ましく、インペラハブ35の直径に対しては、1/10〜1/50の寸法範囲が望ましい。
これにより、オイルシール40へのインペラハブ35の挿入時に、締代を有するダストリップ(副シール部)42側より、インペラハブ35が切溝38側の端部を先頭にして挿入するようにしても、ダストリップ42の円周上の一部が、インペラハブ35の切溝38内に一旦は突入するが、そのダストリップ42が切溝38の底壁部よりインペラハブ35の外周面に乗り上げる際に、ダストリップ42を切溝38の両サイドから徐々にすくい上げるように乗り上げさせることができるようになり、ダストリップ42のまくれ込みを確実に防止できるようになる。
なお、切溝38の溝中心における第1の面取り部53の傾斜角θ3は、できるだけ小さい(緩やか)方が望ましいが、傾斜角θ3をあまり小さくすると、第1の面取り部53の切溝38の溝中心におけるインペラハブ35の軸線方向の面取り幅(最大面取り幅)B1が大きくなりすぎ、ニードルベアリング36で支持されるインペラハブ35の外周面領域に接近するため、面取り幅B1は上記したように、インペラハブ35の直径に対して1/10〜1/50の寸法の範囲内に収めるのが適当である。
図8は、本発明の別の実施の形態を示すもので、インペラハブ35の切溝38の底部外周縁部38aおよび両端外周縁部38bに形成する第1および第2の面取り部を第1の実施の形態とは異なる加工方法で形成するようにしたものである。
かかる実施の形態においては、先端に円錐切刃を持たない円筒状のエンドミル151を第1の実施の形態とは逆の方向、すなわち、インペラハブ35のフランジ部37側から切溝38の開口端に向かって傾斜して配置し、エンドミル151の先端の円筒部外周152を利用して、切溝38の底部外周縁部38aに上記した実施の形態で述べたと同様な形状の第1の面取り部153を加工するようにした。なお、エンドミル151をインペラハブ35に対して軸線と平行な方向に相対移動させることにより、円筒部外周152によって両端外周縁部に第2の面取り部を加工できることは、先の実施の形態と同じである。
また、図9は、本発明のさらに別の実施の形態を示すもので、先端に球面250からなる切刃を有するエンドミル251を、インペラハブ35の軸線に対して直角に配置し、球面250によって上記した形状の第1の面取り部253を加工するようにしたものである。従って、この実施の形態における第1の面取り部253のインペラハブ35の軸線方向に沿った傾斜面は、球面250の一部に合致した円弧形状となる。
なお、上記した実施の形態においては、インペラハブ35の切溝38の底部に対応する軸方向位置の外周に傾斜部35cを設け、この傾斜部35cによって後端外周部35aと前端外周部35bをなめらかに接続した形状のインペラハブ35を例に説明したが、インペラハブ35の形状は単なる一例を示したものに他ならず、傾斜部35cをもたず、同径の外周面を有するインペラハブ35にも本発明は適用できるものである。
また、上記した実施の形態においては、上記した形状の第1の面取り部53、153、253を形成するために、複数の実施の形態による加工例を例示したが、本発明はそれら実施の形態で示した加工方法に特定されるものではない。
また、上記した実施の形態においては、第2の面取り部54、55を、第1の面取り部53を加工するエンドミル51を用いて、切溝38の両端外周縁部38bに同時に形成するようにしたが、両端外周縁部38bに片側ずつ別個に第2の面取り部54、55を加工することもでき、あるいはまた、第1の面取り部53を加工するエンドミル51とは異なる工具あるいは方向で第2の面取り部54、55を形成するようにしてもよい。
さらに、上記した実施の形態においては、副シール部を構成するリップ部としてダストリップを例に説明したが、当該リップ部はダストリップにのみ限定されるものではなく、本発明は、オイルシール40に締代を有するリップ部を備えたものに広く適用可能である。
斯様に、上記した実施の形態で述べた具体的構成は、本発明の一例を示したものにすぎず、本発明はこのような具体的構成に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の態様を採り得ることは勿論である。
本発明の実施の形態を示す自動変速機の要部断面図である。 本発明の実施の形態における自動変速機の概念図である。 図1における自動変速機の各ギヤ段におけるブレーキおよびクラッチの係合状態を示す図である。 インペラハブの外観を示す図である。 図4の5−5線に沿って切断した拡大断面図である。 オイルシールへのインペラハブの組付け状態を示す図である。 インペラハブの面取り部の加工方法を示す図である。 インペラハブの面取り部の別の加工方法を示す図である。 インペラハブの面取り部のさらに別の加工方法を示す図である。
符号の説明
10・・・自動変速機、11・・・変速機ケース、12・・・トルクコンバータ、13・・・変速装置、16・・・入力軸、21・・・出力軸、30・・・オイルポンプ、31・・・オイルポンプボディ、32・・・オイルポンプカバー、34・・・ドライブギヤ、35・・・インペラハブ、36・・・軸受(ニードルベアリング)、37・・・フランジ部、38・・・切溝、38a・・・底部外周縁部、38b・・・両端外周縁部、39・・・駆動用突起、40・・・オイルシール、42・・・リップ部(ダストリップ)、50・・・円錐面、51、151、251・・・回転刃具(エンドミル)、53、153、253・・・第1の面取り部、54、55・・・第2の面取り部。

Claims (6)

  1. 変速機ケースと、該変速機ケースに内包される変速装置と、駆動源に連結されて回転されるポンプインペラと前記変速装置の入力軸に連結され前記ポンプインペラの回転に伴って回転されるタービンランナとを有するトルクコンバータと、該トルクコンバータを介して前記駆動源に回転駆動され油を吐出するオイルポンプとを備え、
    該オイルポンプのドライブギヤは、前記ポンプインペラに連接され、前記変速装置の軸方向に向けて延設されるインペラハブの端部に形成された切溝に嵌合され、
    該インペラハブは前記変速機ケースに固定されるとともに前記ドライブギヤを内包するオイルポンプ壁に回転可能に支持され、
    該オイルポンプ壁の内周面と前記インペラハブの外周面との間に、前記インペラハブに嵌合するリップ部を備えたオイルシールが装着され、
    前記インペラハブが前記切溝が形成された端部より、前記オイルシールの前記リップ部側より、リップ部がインペラハブに対して締代を有して挿入される自動変速機において、
    前記インペラハブは、前記切溝の底部外周縁部に形成され前記インペラハブの軸線方向に沿って前記インペラハブの端部に向かうにつれて径方向に小さくされる傾斜面とされる第1の面取り部を有し、
    該第1の面取り部は、前記切溝の円周方向の両端側より前記切溝の円周方向中央部へ向かうにつれて、前記底部外周縁部からの軸方向距離が大きくされ、また、前記インペラハブの軸線方向に直角な断面形状が凹曲面をなしている、
    ことを特徴とする自動変速機。
  2. 請求項1において、前記切溝の両端外周縁部に、前記第1の面取り部と連続的に接続する第2の面取り部を形成したことを特徴とする自動変速機。
  3. 請求項1または請求項2において、前記オイルポンプ壁の内周面と前記インペラハブの外周面との径方向の間、かつ前記ポンプインペラと前記切溝の軸方向の間に前記インペラハブを支持する軸受が配設され、前記第1の面取り部の前記切溝の溝中心における前記インペラハブの軸線方向の面取り幅は、前記インペラハブの直径の1/10〜1/50に設定されていることを特徴とする自動変速機。
  4. 変速機ケースと、該変速機ケースに内包される変速装置と、駆動源に連結されて回転されるポンプインペラと前記変速装置の入力軸に連結され前記ポンプインペラの回転に伴って回転されるタービンランナとを有するトルクコンバータと、該トルクコンバータを介して前記駆動源に回転駆動され油を吐出するオイルポンプとを備え、
    該オイルポンプのドライブギヤは、前記ポンプインペラに連接され、前記変速装置の軸方向に向けて延設されるインペラハブの端部に形成された切溝に嵌合され、
    該インペラハブは前記変速機ケースに固定されるとともに前記ドライブギヤを内包するオイルポンプ壁に回転可能に支持され、
    該オイルポンプ壁の内周面と前記インペラハブの外周面との間に、前記インペラハブに嵌合するリップ部を備えたオイルシールが装着され、
    前記インペラハブが前記切溝が形成された端部より、前記オイルシールの前記リップ部側より、リップ部がインペラハブに対して締代を有して挿入される自動変速機において、
    先端部に円錐面を有する回転刃具を、前記インペラハブの軸線に対して所定角度傾斜させて前記インペラハブに対して相対移動させることにより、前記回転刃具の円錐面により前記切溝の底部外周縁部に前記切溝の円周方向の両端側より前記切溝の円周方向中央部へ向かうにつれて、前記底部外周縁部からの軸方向距離が大きくされ、また、前記インペラハブの軸線方向に直角な断面形状が凹曲面をなしている第1の面取り部を面取り加工するようにしたことを特徴とする自動変速機に用いられるインペラハブの製造方法。
  5. 請求項4において、前記回転刃具を、前記インペラハブに対してインペラハブの軸線方向に相対移動させて、前記回転刃具の円筒部外周により前記インペラハブの切溝の両端外周縁部に第2の面取り部を面取り加工し、前記回転刃具の相対移動の終端部で、前記回転刃具の円錐面により前記インペラハブの切溝の底部外周縁部に前記第1の面取り部を連続的に面取り加工するようにしたことを特徴とする自動変速機に用いられるインペラハブの製造方法。
  6. 請求項4または請求項5において、前記回転刃具の前記インペラハブの軸線に対する傾斜角を40〜80°に設定し、前記回転刃具の円錐面の円錐角を130〜170°に設定したことを特徴とする自動変速機に用いられるインペラハブの製造方法。
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