JP4861891B2 - 通信方法およびそれを利用した無線装置 - Google Patents

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Description

本発明は、受信技術に関し、特にパケット信号のヘッダ部分を圧縮する通信方法およびそれを利用した無線装置に関する。
無線通信システムでは、一般的に、端末装置と基地局装置とが接続され、通信が実行される。端末装置が移動する場合、ハンドオーバが実行されることによって、端末装置は、切替元の基地局装置との通信に代わって、切替先の基地局装置との通信を実行する。一方、無線通信システムがIP(Internet Protocol)をもとに制御されている場合、IPヘッダ、TCPヘッダ、UDPヘッダ、RTPヘッダによる伝送効率の低下を抑制するために、ヘッダ圧縮技術が使用される。ヘッダ圧縮技術とは、一般的に、既に送信したヘッダの情報と新たに送信すべき情報との差分を新たなヘッダとすることによって、ヘッダの量を削減する技術である。つまり、ヘッダ圧縮技術が使用される場合、前後のヘッダの情報間には相関がある。そのため、ハンドオーバが実行される場合でも、前後のヘッダの情報間における相関の維持が要求される(例えば、特許文献1参照)。
特表2003−514470号公報
ひとつの無線通信システムであっても、複数種類のヘッダ圧縮技術を使用可能な場合がある。例えば、2種類のヘッダ圧縮技術のうち、一方が他方よりも簡易な処理であり、他方が一方よりも堅牢であるような場合である。このような複数種類のヘッダ圧縮技術のいずれかが、送信側と受信側において選択される。本発明者はこうした状況下、以下の課題を認識するに至った。伝搬環境が悪化すると、欠落するパケット信号の数は増加する傾向にある。パケット信号が欠落すると、当該パケット信号の再送がなされるので、前述の環境では、再送されるパケット信号の数が増加する。そのため、スループットが低下することによって、ヘッダ圧縮の効果も低下する。一方、メールサーバやコンテンツサーバとの通信がなされている場合、複数種類の短いパケット信号が大量に発生する傾向にある。その場合、前後のパケット信号におけるヘッダの情報間では、相関が小さくなる。そのため、ヘッダ圧縮に複雑な処理を実行しても、実行した処理だけの効果を得ることが困難になる。つまり、前者の場合、堅牢なヘッダ圧縮技術の使用が適しており、後者の場合、簡易な処理のヘッダ圧縮技術の使用が適している。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、環境に適したヘッダ圧縮技術を選択して使用する通信技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の無線装置は、通信対象の無線装置との間において、パケット信号を使用しながら通信を実行する通信部と、通信部における通信の状態を取得する取得部と、取得部において取得した通信の状態に応じて、パケット信号に含まれたヘッダ部分を圧縮する際のアルゴリズムを切りかえる制御部と、を備える。
本発明の別の態様は、通信方法である。この方法は、通信対象の無線装置との間において、パケット信号を使用しながら通信を実行している際の通信の状態を取得するステップと、取得した通信の状態に応じて、パケット信号に含まれたヘッダ部分を圧縮する際のアルゴリズムを切りかえるステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
環境に適したヘッダ圧縮技術を選択して使用できる。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、少なくとも基地局装置と端末装置とによって構成される通信システムに関する。通信システムにおいて使用されるパケット信号は、IPパケットを搭載しており、また、IPパケットには、TCP/UDPパケット、RTPパケットが搭載されている。通信システムは、パケット信号におけるヘッダ部分のサイズを小さくするために、ヘッダ圧縮を実行している。ここでは、ヘッダ圧縮として、2種類の技術が使用される。ひとつは、ROHC(RObust Header Compression)であり、もうひとつは、PHS(Payload Header Suppression)である。両者を比較すると、ROHCは、既に受信した信号をもとに新たに受信する信号を予測できるので、PHSよりも堅牢であるといえる。一方、PHSは、ROHCにおけるモードの特定処理等を省略できるので、ROHCよりも簡易でかつ柔軟であるといえる。実施例に係る通信システムは、このような2種類のヘッダ圧縮技術を以下のように選択しながら使用する。
メール等のデータ量がある程度限定的であり、かつ大量に生成されるようなアプリケーションが使用されている場合、通信システムは、ヘッダ圧縮技術として、PHSを使用する。その結果、アプリケーションの種類が頻繁に切りかえられる場合でも、柔軟な対応が可能になる。一方、端末装置と基地局装置との距離が大きくなる場合など、伝搬環境が悪化すると、通信システムは、ヘッダ圧縮技術として、ROHCを使用する。その結果、ヘッダ部分に誤りが生じても予測されるので、再送回数の増加が抑制される。
図1は、本発明の実施例に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、端末装置10、基地局装置12、GW(GateWay)14、IPネットワーク16を含む。また、端末装置10には、端末用アンテナ18が備えられており、基地局装置12には、基地局用アンテナ20が備えられている。ここで、通信システム100は、例えば、IEEE802.16規格、IEEE802.16e規格に準拠しており、これらは、WiMAX(World Interoperability for Microwave Access)(商標)とも呼ばれている。以下では、通信システム100を単に「WiMAX」ということもある。
基地局装置12は、前述のWiMAXに対応した基地局装置に相当する。そのため、基地局装置12は、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)によって、複数の端末装置10を多重化しながら通信を実行する。ここで、WiMAXの詳細については、説明を省略する。基地局装置12は、下り回線において、後述のGW14から受けつけたデータを端末装置10に送信し、上り回線において、端末装置10から受けつけたデータをGW14に送信する。その際、基地局用アンテナ20が使用される。また、基地局装置12は、無線側の他にも有線側のインターフェイスを有し、有線側のインターフェイスにおいて、GW14を介してIPネットワーク16に接続されている。IPネットワーク16には、図示されないルータ等が含まれている。
端末装置10は、音声通信やデータ通信のための機能、およびWiMAXに対応した通信機能とを有する。具体的には、端末装置10は、基地局装置12に接続することによって、WiMAXによる通信を実行する。その際、端末用アンテナ18が使用される。また、通信システム100では、パケット信号のヘッダ部分に対して圧縮が実行される。ここで、ヘッダ圧縮として、ROHCおよびPHSのいずれか一方が選択されて使用される。そのため、GW14、基地局装置12、端末装置10は、ROHCおよびPHSに対応するものとする。
図2は、端末装置10の構成を示す。端末装置10は、端末用アンテナ18、通信部30、処理部32、IF部34、制御部36を含む。
通信部30は、WiMAX通信に対応した機能を有し、図1の基地局装置12との間において無線通信を実行する。まず、通信部30における受信処理を説明する。通信部30は、端末用アンテナ18において受信した無線周波数のパケット信号に対して周波数変換を実行し、ベースバンドのパケット信号を生成する。また、通信部30には、AGC(Automatic Gain Control)やA/D変換部も含まれる。つづいて、通信部30は、ベースバンドのパケット信号を復調する。その際、通信部30は、FFT(Fast Fourier Transform)、復号も実行する。最終的に、通信部30は、復号した信号を処理部32へ出力する。
次に、通信部30における送信処理を説明する。通信部30は、処理部32から入力したパケット信号を変調する。また、通信部30は、符号化、IFFTも実行する。通信部30は、ベースバンドのパケット信号に対して周波数変換を実行し、無線周波数のパケット信号を生成する。さらに、通信部30は、無線周波数のパケット信号を端末用アンテナ18に出力する。また、通信部30には、PA(Power Amplifier)、D/A変換部も含まれる。
処理部32は、受信処理として、通信部30からのパケット信号を入力し、パケット信号をIF部34に出力する。ここで、受信したパケット信号のヘッダ部分には、圧縮がなされている。また、処理部32は、ヘッダを伸張した後、ヘッダの内容を解析し、ヘッダ内容に応じた処理を実行する。なお、少なくとも圧縮されたヘッダ部分に誤りが生じた場合であって、かつ誤りが補正されない場合に、処理部32は、通信部30を介して、図示しない基地局装置12に、パケット信号の再送を実行させる。
一方、処理部32は、送信処理として、IF部34からパケット信号を入力した場合、処理部32は、入力したパケット信号を通信部30に出力する。その際、処理部32は、ヘッダ圧縮を実行する。また、処理部32は、通信部30における通信の状態を取得する。例えば、図示しない基地局装置12から通信部30への下り回線でのパケット信号の誤り状況や、通信部30から図示しない基地局装置12への上り回線でのパケット信号の誤り状況が、公知の技術によって取得される。処理部32は、取得した誤りの状況を制御部36に出力する。
IF部34は、図示しないGW14やIPネットワーク16に送信すべきデータを入力し、GW14から受信したデータを出力する。例えば、IF部34は、電話通信などの音声通信に関する処理を実行する。IF部34は、図示しないマイク、スピーカを接続しており、マイクから音声を入力し、入力した音声を符号化し、符号化した信号をデータとして処理部32へ出力する。また、IF部34は、処理部32からデータを入力し、復号することによって音声を再生する。また、再生された音声は、スピーカから出力される。IF部34における符号化および復号には、公知の技術が使用されればよいので、ここでは、説明を省略する。
また、IF部34は、電子メール、インターネット接続などのデータ通信に関する処理を実行する。IF部34は、図示しない操作部、表示部を接続しており、操作部からユーザの指示やデータ(以下、「データ等」という)を入力し、入力したデータ等を符号化し、符号化したデータ等を前述のデータとして処理部32へ出力する。また、IF部34は、処理部32から、前述のデータを入力し、復号することによってデータ等を再生する。また、再生されたデータは、表示部に表示される。
制御部36は、端末装置10全体の動作を制御する。特に、制御部36は、パケット信号に含まれたヘッダ部分を圧縮するためのアルゴリズムを複数種類実装しており、処理部32において取得した通信の状態に応じて、使用すべきアルゴリズムを切りかえる。前述のごとく、ヘッダ圧縮技術として、ROHCとPHSが規定されている。制御部36は、図示しない基地局装置12との通信の開始の状態において、PHSの使用を決定し、その旨を処理部32に通知する。処理部32は、通信部30を介して、図示しない基地局装置12、GW14との間において、PHSの使用についてのネゴシエーションを確立する。一方、制御部36は、処理部32において取得した通信の状態が悪化していく場合、つまり誤り率がしきい値よりも悪化する場合、PHSからROHCへの切替を決定する。このようなしきい値は、予め実験等によって導出されているものとする。なお、PHSでの処理内容はROHCでの処理内容よりも簡易であるが、ROHCは、PHSと異なって過去の値から将来の値を予測する機能を有する。
以下では、ROHCとPHSとを簡単に説明する。前提として、パケット信号は、IPパケットに対応しており、当該IPパケット信号のペイロードには、TCPパケット信号あるいはUDPパケット信号が含まれている。説明を明瞭にするために、ここでは、UDPパケット信号が含まれているものとする。また、UDPパケット信号のペイロードには、RTPパケット信号が含まれている。そのため、パケット信号には、IPヘッダ、UDPヘッダ、RTPヘッダが含まれている。
ROHCにおいて、ヘッダのフィールドは、次の3種類に分類される。ひとつ目は、値が完全に固定されているか、ほとんど固定されているフィールドである。これには、RTP、SSRC、UDPポート、IPアドレスなどが含まれる。このようなフィールドは、初期の段階において1度送信されれば、その後、変更されない。ふたつ目は、送信されるパケット信号ごとに予測可能な方法で値が変化するフィールドである。これには、RTPタイムスタンプ、シーケンス番号等が含まれる。このようなフィールドの予測有効期間には、一般的に、フィールド間に一定の関係が確立されている。3つ目は、予測不能なフィールドである。これには、UDPチェックサムなどが含まれる。このようなフィールドは、無作為な値となるので、圧縮せずにそのまま送信されなければならない。
このような分類がなされている状況において、ROHCは、RTPシーケンス番号と、それ以外の予測可能フィールドとを対応づける関数を確立し、RTPシーケンス番号と予測不能なヘッダフィールドを確実に転送する。特にふたつ目のフィールドに対して、ROHCでは、RTPシーケンス番号がすべてのパケット信号に格納され、それ以外のフィールドは、暗示的なマッピング関数を使用して導き出される。これらのマッピング関数は、送信開始時または予測可能フィールドの変更時に伝送される固定フィールド値と共に、圧縮コンテキストの構成要素となる。
以下、ROHCにて規定される状態を説明する前に、RTPパケットの構成を説明する。図3(a)−(b)は、通信システム100において使用されるRTPデータパケットのフォーマットを示す。図3(a)は、圧縮前のRTPデータパケットのフォーマットを示す。「V」は、バージョン番号に相当し、「P」は、パディングに相当し、「X」は、拡張ビットに相当し、「CC」は、CSRCカウントに相当し、「M」は、マーカに相当し、「PT」は、ペイロードタイプに相当する。「シーケンス番号」は、パケット信号の識別に使用され、パケット信号が欠落したり誤った順番で配信されていないかを通知するための情報である。これは、パケット信号が送信されるたびに1ずつ加算され、最大値に達すると0に戻る。
「タイムスタンプ」は、パケット信号に含まれるメディアデータの最初のオクテットがサンプリングされた瞬間を表し、メディアデータの再生をスケジュールするために使用される。「SSRC識別子」は、同期ソース識別子に相当し、「CSRC識別子」は、貢献ソース識別子に相当する。図3(b)は、ヘッダが完全な形である場合の追加フィールドのフォーマットを示す。図示のごとく、「Generationフィールド」、「コンテキスト識別子フィールド」、「シーケンス番号フィールド」が含まれる。図2に戻る。
ROHCでは、3つの状態が規定されている。ひとつ目は、初期化・リフレッシュ状態である。この状態では、図3(a)−(b)に示されたヘッダが送信される。この状態において、コンテキストを確立するために必要な情報が送信された後、後述の一次圧縮状態または二次圧縮状態への移行がなされる。ふたつ目は、一次圧縮状態である。この状態では、コンテキストの変更部分が送信される。具体的には、RTPシーケンス番号、コンテキスト識別子、変更されたフィールドが送信される。3つ目は、二次圧縮状態である。この状態は、RTPシーケンス番号と保存済みコンテキストからヘッダ全体が予測できる場合に使用される。具体的には、RTPシーケンス番号とコンテキスト識別子だけが送信される。その結果、伝送効率が改善される。
このような二次圧縮状態では、W−LSB(Window−based Least−Significant Bit)エンコーディングが使用される。このようなW−LSBを使用することによって、ウインドウ内で少数のパケット信号が欠落しても、受信側において同期が失われない。つまり、W−LSBは、過去の値から将来の値を予測する機能を有する。
次に、PHSを説明する。PHSは、端末装置10と、図1のGW14との間において実行される。PHSでは、端末装置10とGW14との間において、圧縮規則を協議する。圧縮規則とは、ヘッダのうちのどの部分の送信を省略するかについての情報である。圧縮規則の決定後、端末装置10とGW14とは、圧縮規則にしたがって、ヘッダ圧縮を実行する。図4は、通信システム100において実行されるPHSでの規則のネゴシエーション手順を示すシーケンス図である。GW14は、ネゴシエーションの要求信号を基地局装置12に出力する(S10)。ここで、要求信号には、圧縮規則が含まれるとともに、端末装置10を識別するための情報の要求が含まれる。基地局装置12は、要求信号を端末装置10に出力する(S12)。端末装置10は、要求信号を受信することによって、圧縮規則を把握するとともに、自らを識別するための情報が含まれた報告信号を基地局装置12に出力する(S14)。基地局装置12は、報告信号をGW14に出力するとともに(S16)、報告信号に対するACK信号を端末装置10に出力する(S18)。また、GW14は、報告信号に対するACK信号を基地局装置12に出力する(S20)。
図5(a)−(e)は、通信システム100において実行されるPHSの動作概要を示す。ここで、図5(a)−(b)は、端末装置10およびGW14のうち、送信側での動作を示しており、図5(c)は、端末装置10とGW14との間での状態を示しており、図5(d)−(e)は、端末装置10およびGW14のうち、受信側での動作を示す。図5(a)は、送信側に入力される圧縮されていない状態のヘッダの構成を示す。図示のごとく、ヘッダは「A」から「E」と示される5つのフィールドにて構成されている。図5(b)は、送信側において格納されている圧縮規則を示す。
圧縮規則は、各フィールドに対応づけられながら規定されている。また、「1」は、省略するフィールドを示し、「0」は、省略しないフィールドを示す。送信側は、圧縮規則を参照しながら、「0」に対応したフィールドを抽出し、送信対象のヘッダとする。図5(a)−(b)に対応した圧縮結果のヘッダが、図5(c)であり、図示のごとく、「B」と「D」だけが含まれている。また、受信側においては、図5(d)に示した圧縮規則を参照しながら、送信側と逆の手順によって、図5(e)のヘッダを再生する。なお、データの通信を行っている途中であっても、図4に示した処理を実行することによって、圧縮規則が更新される。その結果、柔軟な通信が可能になる。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた通信機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
以上の構成による端末装置10の動作を説明する。図6は、制御部36におけるヘッダ圧縮技術の切替手順を示すフローチャートである。制御部36は、PHSの使用を決定する(S50)。誤り率がしきい値よりも悪化せず(S52のN)、通信が終了しなければ(S54のN)、ステップ50に戻る。通信が終了すれば(S54のY)、処理は終了する。一方、誤り率がしきい値よりも悪化すれば(S52のY)制御部36は、ROHCの使用を決定する(S56)。通信が終了しなければ(S58のN)、ステップ56に戻る。通信が終了すれば(S58のY)、処理は終了する。
本発明の実施例によれば、通信の状態に応じて圧縮のアルゴリズムを切りかえるので、環境に適したヘッダ圧縮技術を選択して使用できる。また、大量のパケット信号が発生するときや初期段階においてPHSを使用するので、ヘッダ圧縮を簡易に実行できる。また、また、大量のパケット信号が発生するときや初期段階においてPHSを使用するので、圧縮規則を簡易に変更でき、柔軟な通信を実行できる。また、環境が悪化したときに、PHSからROHCに切りかえるので、誤ったヘッダに対する補正を実行できる。また、誤ったヘッダに対する補正を実行するので、環境の悪化の影響を低減できる。また、誤ったヘッダに対する補正を実行するので、再送回数を低減できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、端末装置10は、ひとつの端末用アンテナ18を備えながら、送信処理および受信処理を実行している。しかしながらこれに限らず、端末装置10は、複数の端末用アンテナ18を備えながら、通信部30は、複数のベースバンドの信号に対してアダプティブアレイ信号処理やダイバーシチ処理を実行してもよい。ここで、複数のベースバンドの信号は、複数の端末用アンテナ18において受信された無線周波数の信号のそれぞれに対応する。また、アダプティブアレイ信号処理は、複数のベースバンド信号のそれぞれに対して受信ウエイトベクトルを導出し、導出した受信ウエイトベクトルにて複数のベースバンドの信号を重みづけた後に、それらを加算する。また、アダプティブアレイ信号処理は、これら以外であっても、公知の技術によって実現されればよい。一方、ダイバーシチ処理として、選択ダイバーシチ、同相合成ダイバーシチ、最大比合成ダイバーシチ等がなされればよい。
通信部30は、送信処理においても受信処理の際と同様に、入力した信号に対して、アダプティブアレイ信号処理やダイバーシチ処理を実行してもよい。アダプティブアレイ信号処理は、受信ウエイトベクトルをもとに送信ウエイトベクトルを導出し、導出した送信ウエイトベクトルによって、変調した信号を重みづけした後に、それらをベースバンドの信号として出力する。また、ダイバーシチ処理は、複数の端末用アンテナ18のうちのいずれかから無線周波数の信号が送信されるように、変調した信号のうちのいずれかを選択する。なお、以上の変形例は、基地局装置12についても同様である。本変形例によれば、通信品質を向上できる。さらに、端末装置10および通信部30は、MIMO処理を実行してもよい。MIMO処理は、公知の技術によって実現されればよいので、ここでは、説明を省略する。本変形例によれば、通信速度を向上できる。
本発明の実施例において、処理部32は、通信の状態として、誤り率を取得する。しかしながらこれに限らず例えば、処理部32は、受信電力、干渉電力等を取得し、制御部36は、取得した値としきい値とを比較することによって、アルゴリズムを切りかえてもよい。本変形例によれば、さまざまなパラメータを使用できる。
本発明の実施例に係る通信システムの構成を示す図である。 図1の端末装置の構成を示す図である。 図3(a)−(b)は、図1の通信システムにおいて使用されるRTPデータパケットのフォーマットを示す図である。 図1の通信システムにおいて実行されるPHSでの規則のネゴシエーション手順を示すシーケンス図である。 図5(a)−(e)は、図1の通信システムにおいて実行されるPHSの動作概要を示す図である。 図2の制御部におけるヘッダ圧縮技術の切替手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 端末装置、 12 基地局装置、 14 GW、 16 IPネットワーク、 18 端末用アンテナ、 20 基地局用アンテナ、 30 通信部、 32 処理部、 34 IF部、 36 制御部、 100 通信システム。

Claims (3)

  1. 通信対象の無線装置との間において、パケット信号を使用しながら通信を実行する通信部と、
    前記通信部における通信の状態を取得する取得部と、
    前記取得部において取得した通信の状態に応じて、パケット信号に含まれたヘッダ部分を圧縮する際のアルゴリズムを切りかえる制御部とを備え、
    前記制御部は、少なくとも第1のアルゴリズムとを第2のアルゴリズムとを実行可能であり、前記取得部において取得した通信の状態が悪化していく場合、第2のアルゴリズムよりも簡易な処理内容の第1のアルゴリズムから、過去の値から将来の値を予測する機能を有した第2のアルゴリズムへ切りかえることを特徴とする無線装置。
  2. 前記第1のアルゴリズムがPHS(Payload Header Suppression)であり、前記第2のアルゴリズムがROHC(RObust Header Compression)であることを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 通信対象の無線装置との間において、パケット信号を使用しながら通信を実行している際の通信の状態を取得するステップと、
    取得した通信の状態に応じて、パケット信号に含まれたヘッダ部分を圧縮する際のアルゴリズムを切りかえるステップとを備え、
    前記切りかえるステップは、少なくとも第1のアルゴリズムとを第2のアルゴリズムとを実行可能であり、取得した通信の状態が悪化していく場合、第2のアルゴリズムよりも簡易な処理内容の第1のアルゴリズムから、過去の値から将来の値を予測する機能を有した第2のアルゴリズムへ切りかえることを特徴とする通信方法。
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