JP4861259B2 - セクションインシュレータ - Google Patents
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Description
平行2個のヨーク33が碍子34を介して図示しない構造物に垂直に吊られ、水平2個の碍子35で連結される。両ヨークの上端は吊架線M1,M2に接続され、下端には、それぞれ入口側、出口側のトロリ線T1,T2の先端が巻き込んで係止される。セクションインシュレータ31には、パンタグラフを円滑に摺動させ、かつパンタグラフへの給電を途切れさせないために、入口側、出口側の双方に、それぞれトロリ線T1,T2に沿うように金属製のスライダ36,37が取り付けられる。スライダ36,37は、それぞれの端部が上方に弓形に反っている。トロリ線T1に沿う入口側スライダ36は、図8に示すように、一対が電車線の延線直交方向である左右にV字状にほぼ水平に広がった形状であり、基端側は、セパレータ38で両者間の中央にある入口側トロリ線T1と間隔を置いて一体に結合され、先端側はスライダ支持アーム39でトロリ線T1の先端部に支持される。スライダ支持アーム39は、一端がトロリ線T1に接続され、左右両側方へ水平に拡開し、他端がスライダ36に接続される。一方、トロリ線T2に沿う出口側スライダ37は、トロリ線T2の左右両側に小間隔を置いて、トロリ線T2の摺動面より若干その摺動面が低くなるよう配置され(図9)、スライダ結合イヤ32でトロリ線T2と結合される。入口側スライダ36は、パンタグラフの通過時に若干押し上げられるので、パンタグラフが出口側スライダ37の先端部分に衝突しないように、出口側スライダ37に対して若干低く(高低差20mm〜40mm)配置されるよう高さ調整される。
したがって、この出願に係る発明は、架設時に一度スライダの高さ調整を行えば、その後はほとんど調整が不要となるセクションインシュレータを提供することを課題としている。
なお、上記セクションインシュレータ1には、第1のヨーク2の下部から第1の支持アーム16と反対の側方へ延出して第1の長スライダ8の上方に至り、吊り金具13を介して第1の長スライダ8を吊支する第1の下部支持アーム14と、第2のヨーク3の下部から第2の支持アーム24と反対の側方へ延出して第2の長スライダ17の上方に至り、吊り金具21を介して第2の長スライダ17を吊支する第2の下部支持アーム22とをさらに具備させることができる。
また、上記セクションインシュレータ1には、第1のヨーク2と第2のヨーク3とを結合する上下2つの水平に延びる碍子6,7をさらに具備させることができる。
また、上記セクションインシュレータ1の支持碍子15,23は、磁器製碍子より軽量の合成樹脂製の碍子で構成することができる。
以上、添付図面の符号を参照して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記セクションインシュレータに第1、第2の下部支持アームをさらに具備させれば、これに吊り金具を介して第1、第2の長スライダを吊支する構成を採用すれば、第1、第2の長スライダを、設置後に高低差を生じさせることなく、より確実に支持することができる。
上記セクションインシュレータに、第1のヨークと第2のヨークとを結合する上下2つの水平に延びる碍子をさらに具備させる構成を採用すれば、トロリ線と吊架線が相対的に延線方向に移動して架設状態が崩れた場合でも、ヨークと水平方向の碍子とが全体として平行四辺形に動いて、スライダの摺動面の高さ構成を崩れにくくすることができる。
上記セクションインシュレータの支持碍子として、磁器製碍子より軽量の合成樹脂製の碍子を採用すれば、トロリ線にかかる負担を軽減し、トロリ線に硬点を生じさせるのを防止できる。
2 第1のヨーク
3 第2のヨーク
4 碍子
5 碍子
6 碍子
7 碍子
8 第1の長スライダ
9 短スライダ
10 短スライダ
11 スライダ結合イヤ
12 セパレータ
13 吊り金具
14 下部支持アーム
15 支持碍子
16 支持アーム
17 第2の長スライダ
18 短スライダ
19 短スライダ
20 セパレータ
21 吊り金具
22 下部支持アーム
23 支持碍子
24 支持アーム
25 スライダ結合イヤ
A 第1の電車線区間
B 第2の電車線区間
M1 第1の吊架線
M2 第2の吊架線
T1 第1のトロリ線
T2 第2のトロリ線
Claims (4)
- 電源位相が同相の第1および第2の2つの電車線区間を電気的に絶縁して接続するセクションインシュレータであって、
上部においてそれぞれ碍子を介して構造物に吊支されると共に、それぞれ前記第1又は第2の電車線区間の吊架線の端部が係止され、相互にトロリ線の延線方向である前後に間隔を置いて平行に垂直に配置され、下端には第1又は第2の電車線区間のトロリ線の端部がそれぞれ係止された第1および第2の一対のヨークと、
前記第1の電車線区間の第1のトロリ線の端部に所定距離沿うように当該トロリ線に結合され、先端側がトロリ線の延線直交方向である右又は左側方へ水平に屈曲して前記第2の電車線区間の第2のトロリ線の先端を所定距離過ぎる位置まで延出する第1の長スライダと、
前記第2の電車線区間の第2のトロリ線の端部に所定距離沿うように当該トロリ線に結合され、先端側が前記第1の長スライダと反対の側方へ水平に屈曲して前記第1のトロリ線の先端を所定距離過ぎる位置まで延出する第2の長スライダと、
前記第1のヨークから前記第2の長スライダが屈曲した側と同一の側方へ延出して前記第2の長スライダの上方に至る第1の支持アームと、
この第1の支持アームと前記第2の長スライダとの間に介設され、第1の支持アームに第2の長スライダを吊支する支持碍子と、
前記第2のヨークから前記第1の支持アームと反対の側方へ延出して前記第1の長スライダの上方に至る第2の支持アームと、
この第2の支持アームと前記第1の長スライダとの間に介設され、第2の支持アームに第1の長スライダを吊支する支持碍子と、を具備することを特徴とするセクションインシュレータ。 - 前記第1のヨークの下部から前記第1の支持アームと反対の側方へ延出して前記第1の長スライダの上方に至る第1の下部支持アームと、
この第1の下部支持アームと前記第1の長スライダとの間に介設され、第1の下部支持アームに第1の長スライダを吊支する吊り金具と、
前記第2のヨークの下部から前記第2の支持アームと反対の側方へ延出して前記第2の長スライダの上方に至る第2の下部支持アームと、
この第2の下部支持アームと前記第2の長スライダとの間に介設され、第2の下部支持アームに第2の長スライダを吊支する吊り金具と、をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のセクションインシュレータ。 - 前記第1のヨークと第2のヨークとが、上下2つの水平に延びる碍子で結合されることを特徴とする請求項1又は2に記載のセクションインシュレータ。
- 前記支持碍子が、磁器製碍子より軽量の合成樹脂製の碍子であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のセクションインシュレータ。
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