JP4860975B2 - 基板処理装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

基板処理装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板処理装置、例えば、半導体集積回路装置(以下、ICという。)の製造方法において、半導体素子を含む集積回路が作り込まれる半導体ウエハ(以下、ウエハという。)に拡散処理や成膜処理を施す工程に利用して有効なものに関する。
ICの製造方法において、ウエハに拡散処理や成膜処理を施す工程には、縦型拡散CVD装置が使用されている。
従来のこの種の縦型拡散CVD装置として、複数枚のウエハを保持するボートを移動させるボート移動機構を備えており、ボート移動機構はボートをウエハ移載位置とボート搬入搬出炉位置とウエハクーニング位置との間で移動させるように構成されているものがある。例えば、特許文献1参照。
すなわち、この縦型拡散CVD装置のボート移動機構は、単独で旋回および上下動する2本のボート支持アームを備えており、ボート支持アームによってボートを支持して、ウエハ移載位置の置き台と、ボート搬入搬出炉位置と、ウエハクーリング位置の置き台との間を移動させるようになっている。
また、例えば、特許文献2には、ボートを昇降させて反応炉に搬入搬出するボートエレベータ、ウエハ移載位置の置き台およびウエハクーリング位置の置き台においてボートをロックするボートロック機構が、開示されている。
しかし、このボートロック機構においては、ボートがウエハ移載位置とボート搬入搬出炉位置とウエハクーリング位置との間を移動している間中はボートがロックされていないために、ボートの倒れを防止することができない。
そこで、例えば、特許文献3には、移動中のボートの倒れを防止するために、ボート支持アームの上に倒れ防止クランパを設置したボートロック機構が、開示されている。
特開2001−338888号公報 特開2003−258063号公報 特開2004−71718号公報
しかしながら、ボート支持アームの上に倒れ防止クランパを設置したボートロック機構においては、次のような問題点がある。
1) ボート支持アーム上の倒れ防止クランパをボートに差し込んだ高さと、ボートを持ち上げた状態の高さとの差から隙間が発生するために、移動中のボートの倒れを完全に防止することができない。
2) ボートの倒れおよび横方向の移動が完全に拘束されていないと、地震時のような断続的振動時にはボートが横方向に移動してしまう。
3) ボート支持アームは片持ちでボートを支持するために、撓みが若干発生することになる。特に、ボートの有無やボートに保持されるウエハの枚数の相違によって撓み量が変わることになることにより、一定の条件で水平レベルを調整しても、撓み量の相違によって水平度に変化が発生するために、ボートが横方向に移動してしまう。
4) ボート支持アームの上での保持部が無い方向(ボートが支持されていない部分)にボートが移動すると、慣性によってボートがずれてしまうために、ボート支持アームからボートが脱落してしまう。
5) 前述した隙間は機械的精度および調整の作業性の観点を考慮すると、小さくすることはきわめて困難である。
本発明の目的は、前述した従来の技術の問題点を解決し、ボートの倒れを確実に防止することができる基板処理装置を提供することにある。
本発明のうち代表的なものは、次の通りである。
(1)基板を収容し所定の処理を施す処理室と、
この処理室内で基板を保持する基板保持具と、
この基板保持具を載置しつつ前記処理室内外に移動可能な載置台と、
前記基板保持具を保持しつつ前記載置台とは異なる場所に移動させる基板保持具移動機構と、
この基板保持具移動機構の載置部に前記基板保持具が載置された状態を維持するための前記基板保持具の水平方向および垂直方向への移動を抑制する基板保持具移動抑制機構とを備えていることを特徴とする基板処理装置。
(2)前記基板保持具には、下面に下面凹部が設けられており、かつ、前記基板保持具の側面に側面凹部が設けられており、
前記基板保持具移動抑制機構は、前記載置部の載置面に前記基板保持具が載置された際に前記下面凹部と対向する位置に配置される載置面凸部と、前記側面凹部と対向する位置に配置され、前記側面凹部の外側から前記側面凹部に対し出し入れするように移動可能な凸部移動機構と、によって構成されていることを特徴とする前記(1)に記載の基板処理装置。
(3)前記基板保持具移動抑制機構は、さらに、複数の基板保持具押さえを備えていることを特徴とする前記(2)に記載の基板処理装置。
(4)前記基板保持具移動抑制機構は、前記載置部に前記基板保持具が載置されている間中、前記基板保持具が転倒しないようにするために設けられていることを特徴とする前記(1)、(2)または(3)に記載の基板処理装置。
前記した手段によれば、基板保持具移動機構の載置部に基板保持具が載置された状態を維持するための基板保持具移動抑制機構によって基板保持具の水平方向および垂直方向への移動を抑制することにより、基板保持具移動機構による基板保持具の移動中に、基板保持具が水平方向および垂直方向に移動するのを防止することができるので、基板保持具が倒れるのを確実に防止することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
本実施の形態において、本発明に係る基板処理装置は、縦型拡散CVD装置として構成されており、ICの製造方法において基板としてのウエハに拡散処理や成膜処理を施す工程に使用するのに好適なものとして構成されている。
なお、本実施の形態においては、基板であるウエハ1を収納して搬送するウエハキャリアとしては、FOUP(front opening unified pod 。以下、ポッドという。)2が使用されている。
図1および図2に示されているように、縦型拡散CVD装置10は筐体11を備えている。筐体11の長手方向の一側面壁(以下、正面壁とする。)11aには、ポッド搬入搬出口12が開設されており、ポッド搬入搬出口12の外側下部にはポッド授受ステージ13が設けられている。
ポッド授受ステージ13は2個のポッド2を載置することができるように構成されている。ポッド2はプラスチック製の密閉可能な容器であり、ポッド2の内部には例えば25枚のウエハが多段に装填されている。
筐体11内にはポッド搬送装置14がポッド搬入搬出口12に対向して設置されている。ポッド搬送装置14はポッド2を把持可能であるとともに、把持したポッド2をポッド授受ステージ13に対して進退かつ横行可能であるとともに、昇降可能であり、ポッド搬送装置14によりポッド2を後述するポッドオープナ15およびポッド収納棚18に搬送することができるように構成されている。
ポッド搬送装置14のポッド搬入搬出口12とは反対側(後方側)には、ポッドオープナ15が設けられている。ポッドオープナ15は筐体11の幅方向の一側面壁(以下、右側面壁とする。)11b側に偏心して位置している。
ポッドオープナ15はテーブル16を備えており、テーブル16はポッド2を上段および下段に載置可能に構成されている。また、ポッドオープナ15はキャップ着脱装置17を備えており、キャップ着脱装置17はテーブル16に載置されたポッド2のキャップ3を着脱するように構成されている。
ポッドオープナ15の上方には回転式のポッド収納棚18が設置されており、ポッド収納棚18にポッド2がポッド搬送装置14により搬送されるようになっている。
ポッドオープナ15のポッド搬送装置14と反対側(後方側)にはウエハ移載装置20が設置されている。ウエハ移載装置20もポッドオープナ15と同様に右側面壁11b側に偏心して位置している。
ウエハ移載装置20はツイーザ21を備えており、ツイーザ21はウエハ移載装置20に対し進退可能である。ウエハ移載装置20は水平回転可能であり、かつ、ウエハ移載装置用エレベータ19により昇降可能になっている。
ポッドオープナ15とウエハ移載装置20との間には、ノッチ合せ装置22が設置されている。ノッチ合せ装置22は筐体11の左側面壁11cに近接するように配置されており、ウエハ1のノッチを合わせることにより、ポッド2内のウエハ1を整列させるようになっている。
ウエハ移載装置用エレベータ19の後側には、基板保持具としてのボートを昇降させるボートエレベータ23が設けられており、ボートエレベータ23は右側面壁11bに近接するように配置されている。ボートエレベータ23は昇降アーム24を備えており、昇降アーム24はボートエレベータ23の昇降駆動用モータ25により昇降されるようになっている。
図3に示されているように、昇降アーム24の先端部にはシールキャップ26が設けられている。シールキャップ26の上には、ボートを載置しつつ後記する処理室内外に移動可能な載置台としてのボート台27が設置されている。ボート台27は所要の高さに構成されており、ボート台27が最も降下された位置がボート授受位置P1になっている。
図3に示されているように、筐体11の天井壁には反応炉用開口28が設けられている。
筐体11の反応炉用開口28の位置には、反応炉(reacor)30が同心円状に設置されている。反応炉30は互いに同心円状に配置されたアウタチューブ31とインナチューブ32とを備えている。
アウタチューブ31は炭化シリコンまたは石英等の耐熱性材料が使用されて、上端が閉塞し下端が開放した円筒形状に形成されている。インナチューブ32は石英または炭化シリコン等の耐熱性材料が使用されて、上下両端が開放した円筒形状に形成されている。インナチューブ32の円筒中空部によって反応炉30の処理室33が形成されている。
アウタチューブ31とインナチューブ32との間が形成した筒状空間は、ガスが流れるガス通路34を形成している。
アウタチューブ31およびインナチューブ32の下端にはマニホールド35が設置されており、マニホールド35はステンレス鋼等が使用されて円筒形状に形成されている。
マニホールド35には排気ライン36の一端が接続されており、排気ライン36の他端は真空ポンプ等から構成された排気装置(図示せず)が接続されている。排気ライン36はアウタチューブ31とインナチューブ32との間のガス通路34を流れるガスを排気するようになっている。
ガスは処理室33の下方に設けられたガス供給ライン37によって処理室33に供給されるようなっている。
アウタチューブ31の外周にはヒータユニット38が同心円状に設置されており、ヒータユニット38はアウタチューブ31内の温度を所定の温度に加熱するように構成されている。
本実施の形態においては、処理室内で基板を保持する基板保持具であるボートとしては、第一ボート41と第二ボート42とが交互に使用されるように設定されている。
第一ボート41と第二ボート42とは同様の構成を備えている。すなわち、第一ボート41および第二ボート42は石英製の柱47を3本備えており、3本の柱47に設けられたスロットのそれぞれにウエハ1を一枚宛挿入することにより、100枚〜150枚のウエハ1を装填することができるようになっている。
第一ボート41の下面には第一下面凹部43が設けられており、第二ボート42の下面には第二下面凹部44(図11参照)が設けられている。第一ボート41の側面には第一側面凹部45が設けられており、第二ボート42の側面には第二側面凹部46(図11参照)が設けられている。
筐体11内におけるボートエレベータ23の反対側には、基板保持具を保持しつつ載置台とは異なる場所に移動可能な基板保持具移動機構としてのボート交換装置50が設置されている。
以下、ボート交換装置50について説明する。
図4〜図7に示されているように、ボート交換装置50のフレーム51は上板52、底板53および側板54を備えており、垂直な側板54の下端部に底板53が水平に固着され、側板54の上端部に上板52が水平に固着されている。
上板52と底板53との間にはガイドシャフト55が立設されており、ガイドシャフト55は上端部が上板52に固定され、下端部が底板53に固定されている。
上アーム用ボールネジ57はガイドシャフト55と平行に設けられており、上アーム用ボールネジ57は上端部が上板52に回転自在に支持され、下端部が側板54に固着された支持部材58に回転可能に支持されている。支持部材58の下側には上アーム用モータ60が固着されており、上アーム用モータ60は上アーム用減速機59を介して上アーム用ボールネジ57に連結されている。
ガイドシャフト55には上スライドブロック56が摺動可能に接続されており、上スライドブロック56は上アーム用ボールネジ57に接続されている。
上スライドブロック56の側面には上アーム用サポート62が固着されている。上アーム用サポート62はL字状であり、上アーム用サポート62の水平部には上アーム用回転装置63が設置されている。上アーム用回転装置63には、例えば、ダイレクトドライブモータが用いられている。
上アーム用回転装置63は上アーム用回転軸64が上向きになるように設置されており、上アーム用回転軸64には上アーム65が固着されている。上アーム65はクランク形状に形成されており、上水平部において上アーム用回転軸64に固着されている。上アーム65の垂直部は所要の長さを備えており、下水平部には略半円の円弧形状の第二ボート受座66が形成されている。
第二ボート受座66の上面は第一ボート41および第二ボート42を載置し得るように形成されており、第二ボート受座66の上面における第一ボート41の第一下面凹部43および第二ボート42の第二下面凹部44に対向する位置には、後述するボート移動抑制装置80の載置面凸部81が設けられている。
図2に示されているように、上アーム65は上アーム用回転装置63により上アーム用回転軸64を回転中心として180度回転可能であり、第二ボート受座66の回転移動軌道の一端(回転角度0度)がボート側ウエハ移載位置P2となる。
ボート側ウエハ移載位置P2には移載用ボート載置台68が設置されている。移載用ボート載置台68はボート側ウエハ移載位置P2における第二ボート受座66と同心に筐体11のフロア11d(図1参照)に設置されている。第二ボート受座66が下降された時に、第二ボート受座66が移載用ボート載置台68に接触しないように所要の間隙を持つよう設けられている。
第二ボート受座66の回転移動軌道の中間(回転角度90度)が、ボート授受位置P1となり、ボート授受位置P1において第二ボート受座66が下降された時に、第二ボート受座66がボート台27に接触しないように所要の間隙を持つよう設けられている。
第二ボート受座66の回転移動軌道の他端(回転角度180度)がボート待機位置P3となり、ボート待機位置P3には待機用ボート載置台69が設置されている。
待機用ボート載置台69はボート待機位置P3における第二ボート受座66と同心にフロア11dに設置され、第二ボート受座66が降下された時に、第二ボート受座66がボート待機位置P3において待機用ボート載置台69に接触しないように所要の間隙を持つよう設けられている。
図4、図5および図6に示されているように、ガイドシャフト55には下スライドブロック70が摺動可能に接続されている。下スライドブロック70は上スライドブロック56の下方に位置している。下スライドブロック70は下アーム用ボールネジ71に接続されている。
下アーム用ボールネジ71は下端部においてフレーム51の底板53に回転可能に支持されている。下アーム用ボールネジ71の上部は、側板54に固着された支持部材72に回転可能に支持されている。下アーム用ボールネジ71の上端部には下アーム用減速機73を介して下アーム用モータ74が連結されている。
上スライドブロック56の場合と略同様に、図5に示されているように、下スライドブロック70の側面にはL字状の下アーム用サポート75が固着され、下アーム用サポート75は水平部に下アーム用回転装置76が設けられている。下アーム用回転装置76にもダイレクトドライブモータが用いられている。
下アーム用回転装置76は下アーム用回転軸77が上向きになるように設置されており、下アーム用回転軸77は上アーム用回転軸64と同心に位置し、かつ、少なくとも90度回転することができるように構成されている。
下アーム用回転軸77には下アーム78が固着されている。下アーム78は二段に折曲げられており、下アーム78は上水平部、垂直部および下水平部を備えている。下アーム78は上水平部において下アーム用回転軸77に支持されており、下水平部には略半円の円弧形状の第一ボート受座79が形成されている。第一ボート受座79と第二ボート受座66とが干渉しないように、下アーム78の垂直部長さと上アーム65の垂直部長さとが設定されている。
第一ボート受座79は第二ボート受座66と逆向きに配置されており、略半円の円弧の弦側が相互に対向し得るようになっている。第一ボート受座79の上面は第一ボート41および第二ボート42を載置し得るように形成されており、第一ボート受座79の上面における第一ボート41の下面凹部43および第二ボート42の下面凹部44に対向する位置には、後述するボート移動抑制装置80の載置面凸部81が設けられている。
図2に示されているように、下アーム78は下アーム用回転装置76により下アーム用回転軸77を回転中心として90度回転可能であり、第一ボート受座79の回転移動軌道の一端(回転角度0度)がボート側ウエハ移載位置P2となり、第一ボート受座79が降下された時に、第一ボート受座79が移載用ボート載置台68に接触しないように所要の間隙を持つように設けられている。
第一ボート受座79の回転移動軌道の他端部(回転角度90度)がボート授受位置となり、ボート授受位置において第一ボート受座79が降下された時に、第一ボート受座79がボート台27に接触しないように所要の間隙を持つように設けられている。
第一ボート受座79および第二ボート受座66には、基板保持具移動機構の載置部に基板保持具が載置された状態を維持するための基板保持具の水平方向および垂直方向への移動を抑制する基板保持具移動抑制機構としてのボート移動抑制装置80が、それぞれ設置されている。
第一ボート受座79および第二ボート受座66にそれぞれ設置されたボート移動抑制装置80は、双方共に同様に構成されて、第一ボート受座79および第二ボート受座66に互いに対称形に配置されている。それゆえ、ボート移動抑制装置80の構成は、第一ボート受座79を代表にして図7、図8および図9によって説明する。
また、第一ボート受座79および第二ボート受座66ともに第一ボート41および第二ボート42ともに同様にボート移動抑制装置80を用いて移動を抑制し得るが、ここでは、第一ボート受座79に第一ボート41が載置された場合を代表して説明する。
図7に示されているように、ボート移動抑制装置80は、第一ボート受座79に第一ボート41が載置された際に第一ボート41の下面凹部43に対向する位置に配置された状態になる載置面凸部81と、同じく第一ボート41の側面凹部45と対向する位置に配置された状態になる側面凸部82と、この側面凸部82を側面凹部45の外側から側面凹部45内に対し出し入れするように移動させる凸部移動機構としてのエアシリンダ装置83と、を備えている。
側面凸部82は円柱形のピン形状に形成されており、エアシリンダ装置83のピストンロッド84の先端面に同軸状に突設されており、側面凹部45に挿入可能なように構成されている。
第一ボート受座79の周縁部には側壁部85が立設されており、側壁部85には取付孔86が設けられている。第一ボート受座79の外周における取付孔86の部位には、取付座87が径方向外向きに突設されており、エアシリンダ装置83は取付座87にピストンロッド84が径方向内向きになるように設置されている。
載置面凸部81、側面凸部82およびエアシリンダ装置83はいずれも、第一ボート受座79の下水平部の延在方向に対して90度の位置すなわち下アーム78の回転方向に並んで配置されている。つまり、載置面凸部81、側面凸部82およびエアシリンダ装置83は一直線上に整列されている。
次に、載置面凸部81と側面凸部82との寸法関係を、図8に即して説明する。
図8において、LS は第一ボート41が垂直に第一ボート受座79に載置された状態での側面凹部45に挿入される。側面凸部82の長さ、CS は側面凸部82の下部と第一ボート41との間の距離、RP は第一ボート41の下面の水平方向の中心から載置面凸部81までの距離、rP は載置面凸部81の半径、Rは第一ボート41の下面の半径である。
図8(c)とは反対方向すなわち、第一ボート41の半径方向内側に第一ボート41が傾く場合は、ボート傾き角はθよりも小さいので、ここでは、図8の方向に傾く場合だけを考える。
第一ボート41が傾いて側面凸部82に点Pで接触するまで、第一ボート41が傾いた場合には、この傾き角θは、
S /LS =tanθ・・・(1)
の関係がある。
この時に、載置面凸部81と第一ボート41の引掛り高さをLとすると、L>LP となった時に第一ボート41から載置面凸部81が抜ける。
載置面凸部81の抜けた状態で、第一ボート41の下面水平方向中心側に外力が加わると、完全に下面凹部43から載置面凸部81が外れてしまう。
Lはtanθ=L/(R−RP −rP )の関係があるので、
L=(R−RP −rP )tanθ・・・(2)
となり、(1)式とあわせて、
L=(R−RP −rP )CS /LS ・・・(3)
となる。
この式の意味は、RP +rP がRに近い程、つまり、載置面凸部81の位置が第一ボート41の下面の半径方向で外側にある程、Lが小さくなることを示している。
また、CS が小さい(側面凸部82の下部と第一ボート41との距離が小さい)程、Lが小さくなることを示している。
また、LS が長い(側面凸部82が第一ボート41の側面凹部45に挿入される長さが長い)程、Lが小さくなることを示している。
以上の関係は、側面凸部82と載置面凸部81とが第一ボート41の下面の半径方向で同じ角度にある場合であるが、図9に示されているように、違う角度θ2 にあっても同様である。
この場合は、前式(3)において、RP はRP ’となり、RP ’=RP cosθ2 の関係がある。
例えば、θ2 が90°の時にはcosθ2 は0であるから、
L=(R−rP )CS /LS となり、
前式(3)に比べると、Lが長くなるので、載置面凸部81が抜けないようにするには、LP を長くしなければならない。
つまり、θ2 が大きいほど載置面凸部81を長くしなければならず、載置面凸部81の長さを最小にしたければθ2 を0にすればよいことになる。
なお、第一ボート41の下面凹部43の内径は、以上の計算に考慮していないが、載置面凸部81の外径と下面凹部43の内径とで差がある場合には、その差を適宜に前述した計算に適用して求めればよい。
以下、縦型拡散CVD装置の作用について説明する。
まず、図10に示されているように、第一ボート41はボート側ウエハ移載位置P2にあって、移載用ボート載置台68に載置されており、第二ボート42は待機位置P3にあって、待機用ボート載置台69に載置されている(図2の想像線参照)。
図示しない外部搬送装置により、ポッド2がポッド授受ステージ13に載置される。
ポッド2の内部には25枚のウエハ1が上下に所要ピッチで装填されている。
ポッド2は密閉容器であるため、ポッド2の外部からのパーティクル浸入を防止し、ポッド2が筐体11の外部にあった場合でも、パーティクルの汚染が防止される。
ポッド2はポッド搬送装置14によりポッドオープナ15のテーブル16の上に載置され、または、ポッド収納棚18に搬送される。
テーブル16の上に搬送されたポッド2は、キャップ3をキャップ着脱装置17によって脱装されてウエハ出し入れ口が開かれる。
ウエハ移載装置20が所定の高さにウエハ移載装置用エレベータ19により昇降され、ツイーザ21が前進され、ツイーザ21によりポッド2内部のウエハ1が把持される。
続いて、ツイーザ21が後退され、ツイーザ21によりウエハ1が搬出される。
ツイーザ21は回転され、さらに、高さ調整された後に、第一ボート41に進入され、ウエハ1が第一ボート41に水平姿勢で装填(ウエハチャージ)される。
以上の操作が繰り返されることにより、第一ボート41にウエハ1が所要の枚数、例えば、150枚装填される。
第一ボート41が移載用ボート載置台68の上に載置されていることにより、ウエハ1が300mmの大口径の場合でも、第一ボート41およびウエハ1の重量は移載用ボート載置台68により安定して支持される。
このため、上アーム65、下アーム78の撓みの影響がなくなり、第一ボート41は傾くことがなく、ウエハ1がボートの柱47に接触する危惧がなく、ウエハの移載作業を安全に実施することができる。
また、微妙な撓みによる上下方向の位置変化を考慮することがないので、ウエハ移載時のティーチング作業が容易になり、作業時間が短縮される。
下アーム用モータ74により下アーム用ボールネジ71が下アーム用減速機73を介在して回転されると、下スライドブロック70がガイドシャフト55に沿って上昇されることにより、図11(a)に示されているように、下アーム78が上昇されるため、図11(b)に示されているように、第一ボート受座79が第一ボート41を受け取る。すなわち、第一ボート41が第一ボート受座79に相対的に移載される。
この際、図11(b)に示されているように、第一ボート受座79の載置面凸部81が第一ボート41の下面凹部43に挿入されるとともに、図11(c)に示されているように、エアシリンダ装置83が作動し、ピストンロッド84の先端の側面凸部82が第一ボート41の側面凹部45に挿入される。
その後に、下アーム用回転軸77が回転されることにより、下アーム78および第一ボート41が90度回転され、ボート授受位置P1に搬送される。
この搬送に際して、第一ボート受座79の載置面凸部81が第一ボート41の下面凹部43に挿入し、その側面凸部82が第一ボート41の側面凹部45に挿入しているので、第一ボート41の搬送中の倒れは確実に防止することができる。
ボート授受位置P1は反応炉用開口28の真下にあるので、第一ボート受座79は昇降アーム24、シールキャップ26およびボート台27に対応した状態になる。
次いで、第一ボート受座79が降下されると、第一ボート41がボート台27上に載置される。この際、第一ボート受座79にあるエアシリンダ装置83が作動し、ピストンロッド84の先端の側面凸部82が第一ボート41の側面凹部45から引き出される。その後、第一ボート受座79がさらに降下されると、第一ボート受座79の載置面凸部81が第一ボート41の下面凹部43から引き出されるとともに、第一ボート受座79が第一ボート41から離間する。つまり、第一ボート41はシールキャップ26のボート台27上に移載される。
下アーム78が前述と逆の方向に90度回転されることにより、第一ボート受座79がボート側ウエハ移載位置P2に戻される。
ボートエレベータ23において昇降駆動用モータ25が駆動されると、昇降アーム24を介しシールキャップ26、ボート台27および第一ボート41が上昇され、第一ボート41が反応炉30に搬入(ボートローディング)される。
その後に、反応炉30において、ウエハ1に成膜処理が施される。
すなわち、第一ボート41が反応炉30の処理室33にボートローディングされ、処理室33の温度がヒータユニット38により所定の処理温度に上昇され、かつ、処理室33内の圧力が排気装置により所定の圧力に減圧されると、所定の処理ガスがガス供給ライン37によって処理室33に供給される。
処理ガスが第一ボート41に保持されたウエハ1に接触することにより、CVD膜がウエハ1上に堆積する。
他方、上アーム用モータ60により上アーム用ボールネジ57が上アーム用減速機59を介して回転されると、上スライドブロック56がガイドシャフト55に沿って上昇され、上アーム65が移載用ボート載置台68および待機用ボート載置台69と干渉しないレベルとなるとともに、上アーム65および第二ボート受座66を介して第二ボート42が上昇される。
この際、前述の第二ボート受座66の載置面凸部81が第二ボート42の下面凹部44に挿入されるとともに、第二ボート受座66にあるエアシリンダ装置83が作動し、ピストンロッド84の先端の側面凸部82が第二ボート42の側面凹部46に挿入される。
その後に、上アーム用回転軸64がボート待機位置P3から回転されることにより、上アーム65および第二ボート42が180度回転され、第二ボート受座66および第二ボート42がボート側ウエハ移載位置P2に搬送される。
第二ボート受座66が降下されると、第二ボート受座66が移載用ボート載置台68に接触しないように所要の間隙で挿入され、移載用ボート載置台68上に第二ボート42が載置される。
この際、第二ボート受座66にあるエアシリンダ装置83が作動し、ピストンロッド84の先端の側面凸部82が第二ボート42の側面凹部46から引き出される。
その後、第二ボート受座66の載置面凸部81が第二ボート42の下面凹部44から引き出されるとともに、第二ボート受座66がさらに降下されると、第二ボート受座66が第二ボート42から離間する。つまり、第二ボート42は第二ボート受座66から移載用ボート載置台68の上に移載される。
上アーム65が前述と逆の方向に180度回転されることにより、第二ボート受座66はボート待機位置P3に戻される。
前述した第一ボート41のウエハ1に対する成膜処理と並行し、ボート側ウエハ移載位置P2において第二ボート42に前述の第一ボート41と同様のウエハ移載作業が実施される。
反応炉30の処理室33内で成膜処理された後に、第一ボート41がボートエレベータ23によりボートアンローディングされ、第一ボート41がボート授受位置P1まで下降される。
第一ボート41がボート授受位置P1までボートアンローディングされると、上アーム65がボート授受位置P1まで回転され、続いて、上アーム65が上昇されることにより、第二ボート受座66が処理済ウエハの装填された第一ボート41をシールキャップ26のボート台27から掬い取る。
この際、前述の第二ボート受座66の載置面凸部81が第一ボート41の下面凹部43に挿入されるとともに、第二ボート受座66にあるエアシリンダ装置83が作動し、ピストンロッド84の先端の側面凸部82が第一ボート41の側面凹部45に挿入される。
次いで、上アーム65が上アーム用回転装置63によりボート授受位置P1からボート待機位置P3まで90度回転される。第二ボート受座66が降下されると、第二ボート受座66が待機用ボート載置台69に接触しないように所要の間隙で挿入され、待機用ボート載置台69上に第一ボート41が載置される。
この際、第二ボート受座66にあるエアシリンダ装置83が作動し、ピストンロッド84の先端の側面凸部82が第一ボート41の側面凹部45から引き出される。
その後、第二ボート受座66の載置面凸部81が第一ボート41の下面凹部43から引き出されるとともに、第二ボート受座66がさらに降下されると、第二ボート受座66が第一ボート41から離間する。つまり、第一ボート41は第二ボート受座66から待機用ボート載置台69の上に移載される。これにより、第一ボート41は待機状態となる。
他方、前述した第一ボート41が下アーム78により移載用ボート載置台68からシールキャップ26のボート台27上へ移載されるのと同様に第二ボート42が下アーム78により、移載用ボート載置台68からシールキャップ26のボート台27上へ移載される。
その後、下アーム78がボート授受位置P1からボート側ウエハ移載位置P2へ90度回転されることにより、第一ボート受座79はボート側ウエハ移載位置P2に戻される。
その後、前述の第一ボート41のウエハ1が反応炉30にて成膜処理されたのと同様に、第二ボート42が反応炉30に搬入され、第二ボート42のウエハ1が成膜処理される。
前述の第二ボート42が待機用ボート載置台69から移載用ボート載置台68へ移載されたのと同様に、第二ボート42のウエハ1に対する成膜処理と並行し、第一ボート41が待機用ボート載置台69から移載用ボート載置台68へ移載される。
移載後、上アーム65がボート側ウエハ移載位置P2からボート待機位置P3へ回転されることにより、第二ボート受座66はボート待機位置P3に戻される。
第一ボート41が移載用ボート移載台68に載置された状態で、処理済ウエハ1がウエハ移載装置20によりポッド2に収納される。収納が完了すると、別のポッド2から未処理ウエハ1が第一ボート41に装填される。
反応炉30において第二ボート42の成膜処理が完了すると、第二ボート42が反応炉30からボートアンローディングされ、ボート授受位置P1まで下降される。
以降、第二ボート42も第一ボート41と同様に前述のボート移載タイミングにて、上アーム65および下アーム78によりボート待機位置P3を経由し、ボート側ウエハ移載位置P2にて移載用ボート移載台68に移載された状態で、処理済ウエハ1がウエハ移載装置20によりポッドに収納される。
その後、別のポッド2から未処理ウエハ1が第二ボート42に装填される。
以上の操作が繰返されることにより、ウエハ1が効率よく処理される。
前記実施の形態によれば、次の効果が得られる。
1) 第一ボート受座および第二ボート受座にボート移動抑制装置を設置し、第一ボート受座および第二ボート受座による第一ボートおよび第二ボートの搬送に際して、ボート移動抑制装置の載置面凸部をボートの下面凹部に挿入し、側面凸部をボートの側面凹部に挿入することにより、搬送中の第一ボートおよび第二ボートの倒れを確実に防止することができるので、縦型拡散CVD装置によるICの製造方法における製造歩留りを向上させることができる。
2) 第一ボート受座および第二ボート受座にボート移動抑制装置を設置し、第一ボート受座および第二ボート受座による第一ボートおよび第二ボートの支持に際して、ボート移動抑制装置の載置面凸部をボートの下面凹部に挿入し、側面凸部をボートの側面凹部に挿入することにより、地震や誤作動および人為的ミスによる不測の外力が作用した場合であっても、第一ボートおよび第二ボートの倒れを確実に防止することができるので、縦型拡散CVD装置によるICの製造方法における製造歩留りを向上させることができる。
図12は本発明の他の実施の形態である縦型拡散CVD装置におけるボート移動抑制装置を示す斜視図である。
本実施の形態が前記実施の形態と異なる点は、基板保持具移動抑制機構としてのボート移動抑制装置80Aが、基板保持具押さえとしてのボート押さえ88を2個備えている点である。
本実施の形態によれば、ボート移動抑制装置80Aの載置面凸部81をボート41の下面凹部43に挿入するととも、側面凸部82をボート41の側面凹部45に挿入するのに加えて、2個のボート押さえ88によってボート41の座板89の周縁部の2箇所をそれぞれ上から押さえることができるので、ボート41の倒れをより一層確実に防止することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能であることはいうまでもない。
ボート移動抑制装置はスイングアーム式のボート交換装置に設置するに限らない。
例えば、図13に示されているように、直動式のボート交換装置50Aのボート受け座79Aに設置してもよい。
また、図14に示されているように、スカラ形ロボット(selective compliance assembly robot arm SCARA)50Bの最終段のアームに取り付けられたボート受座79Bに設置してもよい。
ボート移動抑制装置の側面凸部を進退させる駆動手段としては、エアシリンダ装置を使用するに限らず、電動モータや電磁プランジャ等のアクチュエータを使用してもよい。
説明の便宜上、前記実施の形態においては、複数のボートについては第一ボートおよび第二ボートとしたが、いずれのボートが第一ボートまたは第二ボートでもよいことは勿論である。
また、二つのボート受座を支持するアームがいずれも180度回転してもよいし、ボート待機位置における待機用ボート載置台を設けずに、ボート待機位置におけるボートをボート受座で支持してもよいし、ボート授受位置におけるボートの授受はボートエレベータの昇降動作により行ってもよい。
本発明の一実施の形態である縦型拡散CVD装置を示す一部省略斜視図である。 同じく一部省略平面断面図である。 その縦型拡散CVD装置における反応炉を示す正面断面図である。 その縦型拡散CVD装置におけるボート交換装置の斜視図である。 その側面断面図である。 図5のV−V線に沿う断面図である。 ボート移動抑制装置を示しており、(a)は斜視図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図である。 載置面凸部と側面凸部との寸法関係を説明するためのものであり、(a)は平面断面図、(b)は側面断面図、(c)は模式図である。 載置面凸部と側面凸部との周方向の位相がずれた場合の寸法関係を説明するためのものであり、(a)は平面断面図、(b)は模式図である。 移載用ボート載置台上の第一ボートおよび待機用ボート載置台上の第二ボートを示す側面図である。 ボート移動抑制装置の作用を示す各断面図であり、(a)は移載前、(b)は移載時、(c)は挿入時をそれぞれ示している。 本発明の他の実施の形態である縦型拡散CVD装置におけるボート移動抑制装置を示す斜視図である。 ボート移動抑制装置を直動式のボート交換装置に設置した場合の実施の形態を示す斜視図である。 ボート移動抑制装置をスカラ形ロボットに設置した場合の実施の形態を示す斜視図である。
符号の説明
1…ウエハ(基板)、2…ポッド、3…キャップ、10…縦型拡散CVD装置(基板処理装置)、11…筐体、11a…正面壁、11b…右側面壁、11c…左側面壁、11d…フロア、12…ポッド搬入搬出口、13…ポッド授受ステージ、14…ポッド搬送装置、15…ポッドオープナ、16…テーブル、17…キャップ着脱装置、18…ポッド収納棚、19…ウエハ移載装置用エレベータ、20…ウエハ移載装置、21…ツイーザ、22…ノッチ合せ装置、23…ボートエレベータ、24…昇降アーム、25…昇降駆動用モータ、26…シールキャップ、27…ボート台(載置台)、28…反応炉用開口、30…反応炉、31…アウタチューブ、32…インナチューブ、33…処理室、34…ガス通路、35…マニホールド、36…排気ライン、37…ガス供給ライン、38…ヒータユニット、41…第一ボート(基板保持具)、42…第二ボート(基板保持具)、43、44…下面凹部、45、46…側面凹部、47…柱、P1…ボート授受位置、P2…ボート側ウエハ移載位置、P3…ボート待機位置、50…ボート交換装置(基板保持具移動機構)、51…フレーム、52…上板、53…底板、54…側板、55…ガイドシャフト、56…上スライドブロック、57…上アーム用ボールネジ、58…支持部材、59…上アーム用減速機、60…上アーム用モータ、62…上アーム用サポート、63…上アーム用回転装置、64…上アーム用回転軸、65…上アーム、66…第二ボート受座、68…移載用ボート載置台、69…待機用ボート載置台、70…下スライドブロック、71…下アーム用ボールネジ、72…支持部材、73…下アーム用減速機、74…下アーム用モータ、75…下アーム用サポート、76…下アーム用回転装置、77…下アーム用回転軸、78…下アーム、79…第一ボート受座、80…ボート移動抑制装置、81…載置面凸部、82…側面凸部、83…エアシリンダ装置、84…ピストンロッド、85…側壁部、86…取付孔、87…取付座、80A…ボート移動抑制装置(基板保持具移動抑制機構)、88…ボート押さえ、89…座板、50A…直動式のボート交換装置、79A…ボート受け座、50B…スカラ形ロボット、79B…ボート受座。

Claims (3)

  1. 基板を収容し所定の処理を施す処理室と、
    この処理室内で基板を保持する基板保持具と、
    この基板保持具を載置しつつ前記処理室内外に移動可能な載置台と、
    前記基板保持具を保持しつつ前記載置台とは異なる場所に移動させる基板保持具移動機構と、
    この基板保持具移動機構の載置部に前記基板保持具が載置された状態を維持するための前記基板保持具の水平方向および垂直方向への移動を抑制する基板保持具移動抑制機構とを備え、
    前記基板保持具移動抑制機構は、前記基板保持具側面に対して出し入れされる側面凸部を有し、前記側面凸部は、前記側面凸部の下面が前記基板保持具に対し間隙を設けて動作するように配置されている、
    ことを特徴とする基板処理装置。
  2. 基板を収容し所定の処理を施す処理室と、
    この処理室内で基板を保持する基板保持具と、
    この基板保持具を載置しつつ前記処理室内外に移動可能な載置台と、
    前記基板保持具を保持しつつ前記載置台とは異なる場所に移動させる基板保持具移動機構と、
    この基板保持具移動機構の載置部に前記基板保持具が載置された状態を維持するための前記基板保持具の水平方向および垂直方向への移動を抑制する基板保持具移動抑制機構とを備え、
    前記基板保持具には、下面に下面凹部が設けられており、かつ、前記基板保持具の側面に側面凹部が設けられており、
    前記基板保持具移動抑制機構は、前記載置部の載置面に前記基板保持具が載置された際に前記下面凹部と対向する位置に配置される載置面凸部と、前記側面凹部と対向する位置に配置され、前記側面凹部の外側から前記側面凹部に対し出し入れするように移動可能な凸部移動機構と、によって構成されていることを特徴とする基板処理装置。
  3. 基板が保持された基板保持具載置台に載せつつ処理室外から該処理室内へ前記基板保持具を移動させるステップと、
    前記基板が保持された前記基板保持具を前記処理室内へ収容し処理を施すステップと、 前記載置台に前記基板が保持された前記基板保持具を載せつつ前記処理室内から前記処理室外へ前記基板保持具を移動させるステップと、
    前記基板保持具が前記載置台から基板保持具移動機構の載置部に授受される際に、前記基板保持具の下面に設けられた下面凹部が前記載置の載置面に設けられた載置面凸部に対向するように前記基板保持具が前記載置に載置され、前記基板保持具の側面に設けられた側面凹部に対して前記基板保持具移動機構の前記載置部側面に配置された凸部移動機構の側面凸部が挿入されるステップと、
    を有する半導体装置の製造方法。
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