JP2014181880A - 磁気アニール装置 - Google Patents

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亨 石井
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Abstract

【課題】半導体ウエハへの不純物の付着を低減することが可能な磁気アニール装置を提供すること。
【解決手段】磁界発生手段として横型の超伝導磁石を用いて、被処理体を磁気アニール処理する磁気アニール装置であって、前記被処理体を保持可能な被処理体保持具と、前記被処理体を収納する収納容器と、前記被処理体保持具と、の間で前記被処理体を搬送する被処理体搬送機構と、前記被処理体保持具に保持された前記被処理体を前記磁界発生手段内に移載する移載機構と、清浄ガスを導入する清浄ガス導入手段と、清浄ガスを排気する排気手段と、を有し、前記清浄ガス導入手段と前記排気手段とによって形成される前記清浄ガスのフローの向きは、前記被処理体保持具に保持される前記被処理体の主表面に平行である、磁気アニール装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁気アニール装置に関する。
近年、次世代の半導体メモリデバイスとして、不揮発性メモリの1つであるMRAM(Magnetic Random Access Memory)が注目されている。MRAMは、例えば半導体ウエハ(以後、ウエハ)である被処理体上に形成された磁性体膜を強磁場中で熱処理(磁気アニール)し、その磁気特性を発現させることによって製造される。
例えば特許文献1では、磁気アニールするための磁場発生手段として、ソレノイド型の超伝導磁石を使用した設置面積が比較的小さい磁気アニール装置が開示されている。
特開2004−263206号公報
近年の半導体製造装置においては、素子の高密度化が進むに連れ、より緻密な処理が要求されるようになっている。そのため、磁気アニール処理の歩留まりを確保する観点において、磁気アニール処理前後の半導体ウエハへの不純物(パーティクル)の付着を低減することが重要となる。この際、半導体ウエハは、クリーンな雰囲気で処理されることに加えて、半導体ウエハの搬送時や待機時の雰囲気をクリーンな雰囲気に保持することが必要である。
上記課題に対して、半導体ウエハへの不純物の付着を低減することが可能な磁気アニール装置を提供することを目的とする。
磁界発生手段として横型の超伝導磁石を用いて、被処理体を磁気アニール処理する磁気アニール装置であって、
前記被処理体を保持可能な被処理体保持具と、
前記被処理体を収納する収納容器と、前記被処理体保持具と、の間で前記被処理体を搬送する被処理体搬送機構と、
前記被処理体保持具に保持された前記被処理体を前記磁界発生手段内に移載する移載機構と、
清浄ガスを導入する清浄ガス導入手段と、
清浄ガスを排気する排気手段と、
を有し、
前記清浄ガス導入手段と前記排気手段とによって形成される前記清浄ガスのフローの向きは、前記被処理体保持具に保持される前記被処理体の主表面に平行である、
磁気アニール装置。
本発明によれば、半導体ウエハへの不純物の付着を低減することが可能な磁気アニール装置を提供できる。
ウエハのキャリアの一例の概略斜視図である。 磁気アニール装置の一例の概略上面図である。 磁気アニール装置のキャリア搬送領域近傍の概略縦断面図である。 磁気アニール装置のウエハ搬送領域近傍の概略平面図である。 ウエハ搬送領域内のエアフローを説明するための概略図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。
(キャリア)
図1に、ウエハWのキャリアCの一例の概略斜視図を示す。なお、本実施形態においては、ウエハWを収容するキャリアCとして、密閉型のFOUP(Front Opening Unified Pod)を使用する場合について説明するが、本発明はこの点において限定されない。
ウエハWのキャリアCは、一端部が開口部として形成され、他端部が例えば略半楕円形状に形成されている。
キャリアCの内壁面には、ウエハWを多段に配置することができる支持部が形成されている。この支持部に、例えば直径300mmのウエハWの周縁部を載置して支持することにより、略等ピッチで多段にウエハWを収納することができる。一般的に、1つのキャリアCに対して、25枚のウエハWを収納することができる。
キャリアCの天井部には、キャリアCを把持する際に掴むことが可能である把手10が設けられる。
キャリアCの開口部には、図1に示すように、この開口部に対応する開閉蓋12が着脱可能に取り付けられており、キャリアC内は開閉蓋12によって実質的に気密状態とされる。一般的に、キャリアの内部の雰囲気は、清浄空気となっている。
開閉蓋12には、例えば2つのロック機構14が設けられており、ロック機構14を施錠又は開錠することにより、開閉蓋12を開口部から着脱することができる構成となっている。
キャリアCの底部の下面には、図示しない複数の位置決め凹部が設けられており、後述する載置台に載置する際に、このキャリアを位置決め可能な構成となっている。また、キャリアの底部の下面には、図示しないロック片が設けられており、載置台に載置した際にロックできる構成となっている。
(磁気アニール装置)
次に、本実施形態の磁気アニール装置について説明する。図2に、磁気アニール装置の一例の概略平面図を示す。なお、後述するウエハボート128、断熱部134、キャップ136及び移載機構138に関して、実線は、ウエハWをウエハボート128に搬送する際の位置を示し、破線は、ウエハWを磁気アニール処理する際の位置を示している。
図2において示されるように、磁気アニール装置100は、筐体102に収容されて構成される。筐体102は、磁気アニール装置の外装体を構成し、この筐体102内に、キャリア搬送領域S1とウエハ搬送領域S2とが形成されている。
キャリア搬送領域S1は、被処理体であるウエハWを収納したキャリアCが磁気アニール装置に対して搬入、搬出される領域である。また、ウエハ搬送領域S2は、キャリアC内のウエハWを搬送して、後述する磁気アニール炉内に搬入するための移載領域である。
キャリア搬送領域S1とウエハ搬送領域S2とは、隔壁104により仕切られている。
キャリア搬送領域S1は、大気雰囲気下にある領域であり、キャリアCに収納したウエハWを搬送する領域である。各処理装置間の領域がキャリア搬送領域S1に該当し、本実施形態においては、磁気アニール装置100の外部のクリーンルーム内の空間が、キャリア搬送領域S1に該当する。
一方、ウエハ搬送領域S2の雰囲気としては、特に制限されず、大気雰囲気であっても良いし、不活性ガス雰囲気、例えば窒素(N)ガス雰囲気であっても良い。被処理体の構成によって、より低酸素雰囲気下での処理を要する場合、例えば酸化膜等が形成されることを防ぎたい場合などには、不活性ガス雰囲気としても良い。また、ウエハ搬送領域S2は、一般的には、キャリア搬送領域S1よりも清浄度が高く、かつ、低酸素濃度に維持されている。
以後の説明では、図2の左右方向を、磁気アニール装置の前後方向とする。なお、キャリア搬送領域S1側を前方(図2のX方向)とし、ウエハ搬送領域S2側を後方(図2のY方向)とする。また、図2の上下方向を左右方向とする。
[キャリア搬送領域S1]
キャリア搬送領域S1について、より詳細に説明する。図3に、磁気アニール装置のキャリア搬送領域近傍の概略縦断面図を示す。
キャリア搬送領域S1は、第1の搬送領域106と、第1の搬送領域106の後方側に位置する第2の搬送領域108と、を含む。
図2に示すように、第1の搬送領域106の左右方向には、キャリアCを各々載置する2つの第1の載置台110a、110bが設けられている。各第1の載置台110a、110bの載置面には、キャリアCの位置決め凹部に対応する、キャリアCを位置決めするピン112が、例えば3箇所に設けられている。
第2の搬送領域108には、左右の第1の載置台のいずれか一方(本実施形態では載置台110a)に対して前後方向に並び、かつ、図3の上下方向に配置された、2つの第2の載置台114a、114bが設けられている。各第2の載置台114は、前後方向に移動自在に構成されている。
第2の載置台114の載置面にも第1の載置台110と同様に、キャリアCを位置決めするピン112が、例えば3箇所に設けられている。また、前記載置面には、キャリアCを固定するための図示しないフックが設けられている。
図3に示すように、第2の搬送領域108及び/又は第1の搬送領域106の上部側には、キャリアCを保管する第1のキャリア保管部116a、116bが設けられている。キャリア保管部116a、116bは、例えば2段以上の棚により構成されており、各棚は左右方向に例えば2つのキャリアCを載置することができる。
また、図2に示すように、第2の載置台114の左右方向に、複数段の棚により構成された第2のキャリア保管部116cが設けられている。
第1のキャリア保管部116a、116bと第2のキャリア保管部116cが設けられていることにより、キャリア搬送領域S1内に、十分な数のキャリアC(即ち、十分な枚数のウエハW)を保持することができる。
第2の搬送領域108には、キャリアCを、第1の載置台、第2の載置台並びに第1及び第2のキャリア保管部との間で搬送するキャリア搬送機構118が設けられている。このキャリア搬送機構118は、上下方向に昇降自在なガイド部118aと、ガイド部118aにガイドされながら上下に移動する移動部118bと、この移動部118bに設けられ、の底部を支持して水平方向に搬送する搬送アーム118cと、を備えている。
隔壁104には、キャリア搬送領域S1とウエハ搬送領域S2とを連通させるウエハWの搬送口120が設けられている。搬送口120には、この搬送口120をウエハ搬送領域S2側から塞ぐ開閉ドア122が設けられている。開閉ドア122には、図示しない駆動機構が接続されており、駆動機構により開閉ドア122は前後方向及び上下方向に移動自在に構成され、搬送口120が開閉される。
<キャリア搬送領域S1でのウエハWの搬送>
キャリア搬送領域S1からウエハ搬送領域S2へのウエハWの搬送について、説明する。先ず、前述の搬送アーム118cによって、キャリアCは、第1の載置台110、第1のキャリア保管部116a、116b又は第2のキャリア保管部116cから、第2の載置台114へと移載される。キャリアCは、その位置決め凹部とピン112とが係合するように載置される。第2の載置台114にキャリアCが載置されると、第2の載置台114が隔壁104側に移動され、キャリアCが隔壁104に当接する。キャリアCの当接状態は、図示しない固定機構により保持される。
その後、隔壁104に形成された開閉ドア122及びキャリアCの開閉蓋12が密閉されている状態で、開閉蓋12を図示しない開閉機構によって開く。ウエハ搬送領域S2の雰囲気を不活性ガス雰囲気とする場合は、先ず、キャリアCの開閉蓋12が密閉されている状態で、図示しない不活性ガス置換手段により不活性ガス置換を行い、開閉ドア122と開閉蓋12との間の大気を取り除いて不活性ガスを充満させる。次に、キャリアC内を不活性ガス置換手段により不活性ガス置換を行う。
そして、キャリアCの隔壁104に形成された開閉ドア122を開き、後述するウエハ搬送機構124によってキャリアC内のウエハWが搬入、搬出される。
キャリアCの交換及びウエハWの搬出時には、上述の逆の動作が実施される。
[ウエハ搬送領域S2]
図4に、磁気アニール装置100のウエハ搬送領域S2近傍の概略平面図を示す。図4に示すように、ウエハ搬送領域S2には、主として、ウエハ搬送機構124、アライナー装置126、ウエハボート128及び磁界発生手段130が設置される。
また、本実施形態の磁気アニール装置100のウエハ搬送領域S2には、清浄ガスをウエハ搬送領域S2へと導入する、清浄ガス導入手段160と、導入された清浄ガスをウエハ搬送領域S2から排気する、排気手段165と、が設置される。
なお、本明細書において、「清浄ガス」とは、清浄空気又は窒素(N)ガス等の不活性ガス等を指す。清浄ガス導入手段160は、例えば、エアフィルタを介して前述の清浄ガスを発生することができるエア源であり、これによって、ウエハ搬送領域S2内に清浄ガスを導入することができる。エアフィルタとしては、一般的には、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタ、ULPA(Ultra Low Penetration Air)フィルタ等が使用される。
また、排気手段165は、ウエハ搬送領域S2の側壁面又は天井面に形成された排気口とすることができる。排気口には、エアフローを促進させる排気ファンが設けられていても良く、排気ファンから排出したガスは、筐体102から系外へ排気できるようになっている。なお、排気したガスは、循環使用するために、清浄ガス導入手段160へと戻す構成であっても良い。この場合、図示しない循環路に例えばNの純度監視装置を設け、純度が所定値以下になった場合は、循環を停止する。
エアフローの流速は、装置の大きさ等に依存するが、一般的に0.25m〜0.35m/秒程度に設定される。なお、ウエハ搬送領域S2内は、系外の大気に対して僅かに陽圧状態に設定され、大気がこのウエハ搬送領域S2内に侵入することはない。
本実施形態の磁気アニール装置100の清浄ガス導入手段160と排気手段165とによる、ウエハ搬送領域S2内のエアフローについては、後述する。
ウエハ搬送機構124は、ウエハ搬送領域S2でのウエハWの搬送を担っており、ウエハボート128と、隔壁104の搬送口120と、の間に設けられている。ウエハ搬送機構124は、上下に伸びるガイド機構124aに沿って移動すると共に、鉛直軸回りに回動する移動体124bに、例えば5枚の進退自在なアーム124cを設けて構成され、ウエハボート128と、第2の載置台114上のキャリアCと、アライナー装置126と、の間でウエハを搬送する。
アライナー装置126は、例えば、ウエハWのエッジを把持し、センタリングとノッチ等の角度合わせを行うものである。
ウエハボート128は、複数のキャリアC、例えば4つのキャリアC内の多数枚のウエハWを保持することが可能であり、断熱部134を介してキャップ136の後方側に載置されている。キャップ136は、移載機構138の後方側に支持されており、この移載機構138によりウエハボート128が磁界発生手段130に対して搬入又は搬出される。
ウエハボート128の後方側には、ウエハWに磁気アニール処理を施す、磁界発生手段130が配置される。磁界発生手段は、右端が炉口である横型のソレノイド型磁石(超伝導磁石)から構成される磁気アニール炉が使用される。ソレノイド型磁石は、その中心線軸方向が実質的に水平となるように配置され、図示しない電源装置に接続される。横型のソレノイド型磁石により発生する磁界の方向は、前述の前後方向となる。
また、磁界発生手段130には、その内周に沿って加熱手段132が配置されており、ウエハWを所定の温度に加熱することができる。即ち、磁界発生手段130によって、ウエハWは、均一な磁界の元で加熱処理される。
ソレノイド型磁石を用いて複数枚、例えば100枚のウエハWに同様の磁気アニール処理を施す場合、全てのウエハWに対して均一な処理を施すために、均磁場領域にウエハWを配置する必要がある。ソレノイド型磁石の均磁場領域は、その軸方向長さの約20%程度である。そのため、例えば100枚のφ300mmのウエハWを磁気アニール装置によって処理する場合、横型のソレノイド型磁石の設計例としては、内径(ボア径)φ570mm、外径φ1900mm、長さ2500mm、(その場合の均磁場領域の長さは、約680mm程度)、とすることができる。
また、上記設計の横型のソレノイド型磁石の重量は、略25トン程度となる。そのため、ソレノイド型磁石の底部には、ソレノイド型磁石を保持するための、図示しない保持台及びこの保持台の底部に図示しない保持板が設けられる。
なお、図2に示すように、この磁気アニール装置100には、例えばコンピュータからなる制御部140が設けられている。制御部140はプログラム、メモリ、CPUからなるデータ処理部などを備えており、プログラムには、制御部から磁気アニール装置の各部に制御信号を送り、各処理工程を進行させるように命令(各ステップ)が組み込まれている。その制御信号により、後述する清浄ガスの流速の制御、キャリアCの搬送、ウエハWの搬送、開閉ドアの開閉、蓋体の開閉、各処理が行われる。このプログラムは、コンピュータ記憶媒体、例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)及びメモリーカード等の記憶媒体に格納されて制御部にインストールされる。
<ウエハ搬送領域S2でのウエハWの搬送>
ウエハWを、第2の載置台114a、114bに載置されたキャリアCからウエハボート128を介して磁界発生手段130へと搬送するまでの一連のフローについて、説明する。
キャリアCの隔壁104に形成された開閉ドア122が開いた後、ウエハWは、ウエハ搬送機構124によって、先ず、アライナー装置126へと移載され、センタリングとノッチ等の角度合わせが行われる。次いで、角度合わせが済んだウエハWは、ウエハ搬送機構124により、アライナー装置126からウエハボート128へと移載される。ウエハボート128へウエハWの移載が終わった後、ウエハ搬送機構124はキャリアCへと戻って、次のウエハWが移載される。図2の実線及び図4におけるウエハボート128の位置は、ウエハWの搬送時での位置である。
1つのキャリアC内に保持されるウエハWの枚数は、一般的に、25枚であり、ウエハ搬送機構124によるウエハWの搬送枚数は、一般的に、5枚である。そのため、1つのキャリアCに対して、キャリアCからアライナー装置126を経たウエハボート128へのウエハWの移載は、5回行われる。一方の第2の載置台(例えば第2の載置台114a)に載置されたキャリアCからのウエハWの移載が終わった後は、ウエハ搬送機構124によって、他方の第2の載置台(例えば第2の載置台114b)に載置されたキャリアCからのウエハWの移載を行う。その際、第2の載置台114aに載置された空となったキャリアCは、他方の第2の載置台114bに載置されたキャリアCからのウエハWの移載を行っている間に、キャリア保管部116に保管されている他のキャリアCと取り替えられる。
所定の枚数、例えば100枚のウエハWがウエハボート128に搬送された後、ウエハボート128は、移載機構138によって磁界発生手段130にロードされる。図2の破線におけるウエハボート128の位置は、ロード後の位置である。そして、ウエハWは、所定の磁気アニール処理が実施される。処理終了後のウエハWの搬出は、先ず、磁界発生手段130からウエハボート128をアンロードし、前述の搬入とは逆に、ウエハ搬送機構124を用いて、第2の載置台114a又は114bに位置する開閉窓からキャリアCへと移載することにより実行される。ウエハWがウエハ搬送機構124によってキャリアCへと搬送された後、図示しない開閉機構で開閉蓋をキャリアCへと取付け、キャリアCをキャリア搬送機構118により搬出し、次工程へと進められる。
<ウエハ搬送領域S2でのエアフロー>
前述した通り、本実施形態の磁気アニール装置100のウエハ搬送領域S2には、清浄ガスをウエハ搬送領域S2へと導入する、清浄ガス導入手段160と、導入された清浄ガスをウエハ搬送領域S2から排気する、排気手段165と、が設置される。
清浄ガス導入手段160及び排気手段165は、ウエハ搬送領域S2の横方向へと清浄ガスが流れるサイドフローを発生させるように配置することが好ましい。より好ましくは、図4に示すように、清浄ガス導入手段160は、ウエハ搬送機構124によるウエハWのウエハボート128への搬送方向の下流側に配置し、排気手段165は、その上流側に配置する。このように清浄ガス導入手段160及び排気手段165を配置することにより、図4の矢印で示すように、ウエハ搬送機構124によるウエハボート128へのウエハW搬送の、下流側から上流側へと清浄ガスが流れるサイドフローを発生させることができる。
サイドフローを発生させることによって、磁気アニール処理前後のウエハWへの不純物(パーティクル)の付着を低減することができる理由について、説明する。
図5に、ウエハボート128内に保持されるウエハWの配置例と、エアフローとの関係を説明するための概略図を示す。より具体的には、図5(a)は、ウエハWの積載方向が、前述の前後方向(図5中、XY方向)である場合の配置例であり、図5(b)は、ウエハWの積載方向が、鉛直方向である場合の配置例である。なお、図5(a)及び図5(b)には、好ましいエアフローの向きをZ軸で示している。
ウエハWの磁気アニール処理は、ウエハWの主表面に対して垂直な方向に磁界を印加する垂直磁化方式と、ウエハWの主表面に対して平行な方向に磁界を印加する面内磁化方式と、の2種類の方式が知られている。本実施形態のように、磁界発生手段130として横型のソレノイド型磁石を採用する場合、磁石内の磁界(磁力線)の向きは、前述の前後方向となる。そのため、ウエハWを垂直磁化方式によって磁気アニール処理する場合、図5(a)に示すように、ウエハWの積載方向が前述の前後方向となるように配置する。例えば100枚のウエハWを処理する場合には、図5(a)に示すように、ウエハWを100枚所定の間隔で棚状に積載した積載体を、ウエハボート128に1つ配置する。一方、ウエハWを面内磁化方式によって磁気アニール処理する場合、図5(b)に示すように、ウエハWを所定の間隔で50枚積載した積載体を、前述の前後方向に2つ並列に並べてウエハボート128に配置することができる。
清浄ガスのエアフローとして、図5のZ軸の方向、即ち、サイドフローを採用することにより、図5(a)及び図5(b)で示したいずれのウエハWの配置の場合においても、ウエハWの主表面方向に対して平行となるように清浄ガスが流れる。そのため、待機状態のウエハWによって、サイドフローの流れを阻害することなく(乱流の発生が抑制され)、層流状態の流れを維持することができ、ウエハ搬送領域S2の雰囲気をクリーンに保つことができる。また、複数枚のウエハWを磁気アニール処理する場合においても、全てのウエハWに対して、エアフローによるパーティクルの除去を実施することができる。
ウエハWに付着するパーティクルを発生させる発塵源としては、主として、キャリアC、ウエハ搬送機構124、開閉ドア122等が挙げられる。特に、ウエハ搬送機構124、開閉ドア122等は、機構部品が多いため、可動部等に堆積したパーティクルが発散する可能性が高い。そのため、図4に示すように、ウエハ搬送機構124によるウエハボート128へのウエハWの搬送方向に対して、下流側から上流側へと横方向へと清浄ガスが流れるサイドフローを発生させることが好ましい。これにより、例えパーティクルが発生した場合においても、これがウエハWの搬送の下流側(即ち、後の磁気アニール処理工程側)に移動することを防止することができる。そのため、磁界発生手段130側の領域をクリーン雰囲気に保つことができる。
さらに、清浄ガスのフローは、ウエハボート128内のウエハWの温度を冷却することができる。そのため、磁気アニール処理が終わってウエハ搬送位置(図2のウエハボート128の実線を参照)に戻ってきたウエハボート128及びウエアWを効率良く冷却することができる。ウエハWの温度を効率良く下げることで、処理後のウエハWを迅速にキャリアCへと返却することができるため、TAT(Turn Around Time)を下げることができる。
またさらに、半導体ウエハ上の酸化膜の耐圧劣化、成膜以上、エッチング不良などを引き起こす、系内に存在する凝縮性の有機物質やイオン成分に由来する有機汚染やケミカル汚染を防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
10 把手
12 開閉蓋
14 ロック機構
100 磁気アニール装置
102 筐体
104 隔壁
106 第1の搬送領域
108 第2の搬送領域
110 第1の載置台
112 ピン
114 第2の載置台
116 キャリア保管部
118 キャリア搬送機構
120 搬送口
122 開閉ドア
124 ウエハ搬送機構
126 アライナー装置
128 ウエハボート
130 磁界発生手段
132 加熱手段
134 断熱部
136 キャップ
138 移載機構
140 制御部
150 保持台
160 清浄ガス導入手段
165 排気手段
S1 キャリア搬送領域
S2 ウエハ搬送領域
C キャリア
W ウエハ

Claims (9)

  1. 磁界発生手段として横型の超伝導磁石を用いて、被処理体を磁気アニール処理する磁気アニール装置であって、
    前記被処理体を保持可能な被処理体保持具と、
    前記被処理体を収納する収納容器と、前記被処理体保持具と、の間で前記被処理体を搬送する被処理体搬送機構と、
    前記被処理体保持具に保持された前記被処理体を前記磁界発生手段内に移載する移載機構と、
    清浄ガスを導入する清浄ガス導入手段と、
    清浄ガスを排気する排気手段と、
    を有し、
    前記清浄ガス導入手段と前記排気手段とによって形成される前記清浄ガスのフローの向きは、前記被処理体保持具に保持される前記被処理体の主表面に平行である、
    磁気アニール装置。
  2. 前記清浄ガス導入手段は、前記被処理体保持具に対して、前記被処理体搬送機構が前記被処理体を前記被処理体保持具へと搬送する搬送方向の下流側に配置され、
    前記排気手段は、前記被処理体搬送機構に対して、前記被処理体搬送機構が前記被処理体を前記被処理体保持具へと搬送する搬送方向の上流側に配置される、
    請求項1に記載の磁気アニール装置。
  3. 前記被処理体保持具は、前記被処理体の主表面を水平又は垂直に保持可能であり、
    前記清浄ガスのフローはサイドフローである、
    請求項1又は2に記載の磁気アニール装置。
  4. 前記被処理体はウエハであり、前記収納容器はFOUPであり、
    前記FOUPは25枚の前記ウエハを収納可能であり、
    前記被処理体保持具は、100枚の前記ウエハを保持可能である、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の磁気アニール装置。
  5. 前記被処理体保持具は、100枚の前記ウエハを、前記軸の方向を積載方向として、所定の間隔で保持可能である、
    請求項4に記載の磁気アニール装置。
  6. 前記被処理体保持具は、50枚の前記ウエハを、前記軸に垂直な方向を積載方向として、所定の間隔で積載した積載体を、前記軸方向に2つ並列に保持可能である、
    請求項4に記載の磁気アニール装置。
  7. 前記清浄ガス導入手段は、HEPAフィルタ又はULPAフィルタを有する、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の磁気アニール装置。
  8. 前記排気手段は、前記磁気アニール装置の天井面に形成された排気口を有する、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の磁気アニール装置。
  9. 被処理体を収納した収納容器を搬送する収納容器搬送領域と、前記被処理体を搬送する被処理体搬送領域とが開閉ドアを介して形成された磁気アニール装置であって、
    前記収納容器搬送領域には、
    当該磁気アニール装置に搬入される収納容器を載置する第1の載置台と、
    前記開閉ドアを介して、前記収納容器搬送領域から前記被処理体搬送領域へと気密に前記被処理体を搬送するために、前記収納容器を載置する複数の第2の載置台と、
    複数の前記収納容器を保管する保管部と、
    前記第1の載置台、前記第2の載置台及び前記保管部の間で前記収納容器を搬出入する収納容器搬送機構と、
    が配置され、
    前記被処理体搬送領域には、
    前記被処理体の位置合わせを行うアライナーと、
    前記位置合わせが行われた前記被処理体を保持可能な被処理体保持具と、
    前記第2の載置台に載置された収納容器、前記アライナー及び前記被処理体保持具の間で前記被処理体を搬送する被処理体搬送機構と、
    前記被処理体を加熱する加熱手段と、
    前記被処理体に磁界を印加する、横型超伝導磁石を有する磁界発生手段と、
    前記被処理体保持具に保持された前記被処理体を前記磁界発生手段内に移載する移載機構と、
    清浄ガスを導入する清浄ガス導入手段と、
    清浄ガスを排気する排気手段と、
    が配置され、
    前記清浄ガス導入手段と前記排気手段とによって形成される前記清浄ガスのフローの向きは、前記被処理体保持具に保持される前記被処理体の主表面に平行である、
    磁気アニール装置。
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