JP4860936B2 - 表面実装機 - Google Patents

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Description

本発明は、電動式テープフィーダーを装備した表面実装機に関するものである。
従来、表面実装機に使用する電動式テープフィーダーとしては、例えば特許文献1に示されたものがある。この特許文献1に開示されたテープフィーダーは、実装用部品を収納したキャリアテープ(部品供給用テープ)を実装用部品が吸着位置に位置付けられるように間欠的に送る構成が採られている。吸着位置に位置付けられた実装用部品は、吸着ノズルを有する実装用ヘッドによってプリント配線板上の所定の実装位置に移載される。
前記キャリアテープは、実装用部品を収納する凹陥部が所定の間隔をおいて一連に並ぶように形成されているとともに、モータが駆動するギヤの外周部に突設された送り用ピンが噛み合う送り孔が所定の間隔をおいて並ぶ状態で形成されている。
このようなテープフィーダーにおけるキャリアテープは、前記モータの動力で前記ギヤが回転することにより、このモータの回転量に相当する長さだけ送られる。このキャリアテープがモータによって送られるときの長さ(以下、この長さを単に送りピッチという)は、前記凹陥部間の間隔と一致する長さに設定されている。
特許文献1に示されているテープフィーダーは、キャリアテープを送るときの送り速度や、送りピッチ、停止位置などを前記モータの回転数や回転量を制御することによって任意に設定することができるように構成されている。このテープフィーダーが装着される表面実装機は、前記ギヤや送り用ピンの製造誤差により送り量の精度が低下することを防ぐために補正手段が設けられている。
この補正手段は、部品実装を開始する以前に、前記送り用ピンとキャリアテープとの噛合い部分をカメラにより撮像し、画像処理によって送り用ピンおよびキャリアテープの基準位置に対するずれ量を計測し、前記ずれ量が解消されるようにモータによる送り量を変える構成が採られている。
特開2003−124688号公報(第3−4頁、第4図)
上述した従来のキャリアテープは、部品収納用凹陥部間の間隔が相対的に狭くなる領域と、相対的に広くなる領域とが1本のキャリアテープの中に形成されていることがある。これはキャリアテープの製造誤差や、キャリアテープに実装用部品を収納するときに過大な張力が加えられたりしてキャリアテープが伸びたことなどが原因して起きる。なお、キャリアテープに過度な張力が作用することによるキャリアテープの伸びは、部品実装時に前記モータによって送られるときにも発生するおそれがある。
上述したように凹陥部間の間隔が変わってしまうと、上述した従来のテープフィーダーを有する表面実装機では、補正手段によって実装開始時にキャリアテープの送りピッチを補正したとしても、部品の実装が進むと、実装用部品を吸着位置に正しく位置付けることができなくなってしまう。このように実装用部品の位置ずれ量が多くなると、吸着ノズルが吸着不良を起こし易くなり、さらに、吸着不良が頻繁に発生するようになると実装効率が著しく低下してしまう。なお、吸着不良を解消するに当たっては、実装効率が低下するようなことがないようにしなければならない。
近年では、プリント配線板に実装する実装用部品の小型化が著しく進み、キャリアテープの位置決めは精度をミクロン単位で行うことが要請されている。しかし、従来の表面実装機に搭載されているテープフィーダーではこのような要請に応えることはできなかった。
本発明はこのような要請に応えるためになされたもので、実装効率が低下することを防ぎながら、部品の実装中にテープフィーダーで生じる位置ずれを補正することができる表面実装機を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る表面実装機は、実装用部品を吸着する吸着ノズルを有する複数の実装用ヘッドと、これらの実装用ヘッドを支持し、前記吸着ノズルに吸着された実装用部品をプリント配線板上に移載するヘッドユニットと、前記吸着ノズルに吸着された前記実装用部品を下方から撮像するための撮像ユニットと、テープフィーダーの部品供給用テープをモータによって所定の送り量だけ間欠的に繰り出す繰り出し機構と、前記実装用部品を前記吸着ノズルに吸着させて前記ヘッドユニットにより前記撮像ユニットの上方に移動させ、下方から撮像する撮像動作を行った後に、前記撮像ユニットから送られた画像データを実装用ヘッド毎に画像処理によって解析し、前記繰り出し機構の送り方向であるY方向および前記複数の実装用ヘッドが並ぶ方向であるX方向について、実装用部品の基準位置に対する位置ずれ量を実装用ヘッド毎にそれぞれ計測する画像処理動作を行う位置ずれ量計測手段と、この位置ずれ量計測手段によって計測された位置ずれ量のうちY方向の位置ずれ量が減少するように前記繰り出し機構の送り量を変える送り量補正手段と外形寸法が予め定めた大きさより小さい小型の実装用部品を供給するテープフィーダーの前記繰り出し機構による繰り出し動作が予め定めた回数だけ行われたときに前記位置ずれ量計測手段に前記撮像動作と画像処理動作とからなる計測動作を実施させる計測時期設定手段を備え、前記実装用ヘッドは、前記X方向の位置ずれ量が予め定めた限界値を上回っている場合は、実装用部品の吸着時に前記X方向に位置ずれが解消されるように移動するものであることを特徴とするものである。
請求項に記載した発明に係る表面実装機は、請求項1に記載した表面実装機において、計測時期設定手段は、予め定めた繰り出し動作回数毎に位置ずれ量計測手段に計測動作を実施させる周期設定手段を備えているものである。
請求項に記載した発明に係る表面実装機は、請求項に記載した表面実装機において、送り量補正手段は、位置ずれ量計測手段によって予め定めた回数だけ位置ずれ量を計測した後で位置ずれ量の平均値を求め、この平均位置ずれ量が減少するように送り量を変えるものである。
本発明によれば、実装用部品を実装する行程の途中において、テープフィーダーの送り方向のずれ量が計測されるから、このずれ量が減少するように送り量補正手段によって部品供給用テープの送り量を補正することができる。したがって、部品供給用テープの途中に部品収納用凹陥部間の間隔の異なる領域があるような場合でも、常に実装用部品を吸着位置に高い精度で位置付けることができる。
このため、本発明によれば、微細な実装用部品を供給するテープフィーダーを使用する場合であっても、吸着ノズルが常に正しく実装用部品を吸着する表面実装機を提供するこ
とができる。
請求項2記載の発明によれば、位置ずれ量計測手段が周期的に位置ずれ量を検出するから、吸着不良が起こることがない程度のずれ量は許容し、実装能率を高く保ちながら位置ずれの補正を行うことができる。したがって、この発明によれば、実装効率の向上と位置ずれの補正とが両立する表面実装機を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、部品供給用テープの途中に位置ずれ量が過大となる部位があったとしても位置ずれ量が相対的に少ない他の部位との平均値だけ送り量が補正される。このため、吸着不良が起こることがない程度のずれ量は許容し、実装能率を高く保ちながら位置ずれの補正を行うことができる。したがって、この発明によれば、実装効率の向上と位置ずれの補正とが両立する表面実装機を提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、複数のテープフィーダーにおいて実装用部品を吸着位置に高い精度で位置付けることができ、複数の実装用ヘッドの全てにおいて一度に実装用部品を吸着することができる。したがって、この発明によれば、より一層実装効率が高い表面実装機を提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、送り量を補正するためのモータ制御用の信号を非接触で表面実装機側からテープフィーダー側へ送ることができる。このため、実装行程の途中で前記制御用信号をテープフィーダー側へ送るに当たって、テープフィーダー側と表面実装機側とを着脱自在なコネクタによって接続する場合に較べ、繰り出し機構で生じる振動により信号伝送路が接触不良によって途切れることがない。このため、位置ずれの補正の信頼性を向上させることができる。
以下、本発明に係る表面実装機の一実施の形態を図1ないし図8によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る表面実装機の構成を示す平面図、図2は移載装置部分の正面図、図3はテープフィーダーとテープフィーダー取付部の構成を示す図、図4は同じくブロック図、図5は磁気回路を説明するための図、図6は信号の波形を示す図、図7はテープフィーダーの動作を説明するためのフローチャート、図8はテープフィーダーの送り動作に対する計測動作の時期を示すタイミングチャートである。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による表面実装機を示す。この表面実装機1は、基台2と、この基台2の上にプリント配線板3を搬送するためのコンベア4と、基台2の両側部に装備された多数のテープフィーダー5,5‥‥と、これらのテープフィーダー5から実装用部品6(図2参照)をプリント配線板3上に移載するための部品移載装置7と、実装用部品6を撮像するための撮像ユニット8と、前記コンベア4やテープフィーダー5、部品移載装置7および撮像ユニット8などの動作を制御するための制御装置9とを備えている。
前記テープフィーダー5は、図3に示すように、後述する電動式の繰り出し機構11によってキャリアテープ12を間欠的に繰り出す構造のもので、IC、トランジスタ、抵抗、コンデンサ等の小片状の実装用部品6を供給する。この実施の形態によるテープフィーダー5は、表面実装機1側のフィーダー取付部13に着脱可能に装着されている。前記フィーダー取付部13は、図5に示すように、一つのフィーダー支持プレート14によって全てのテープフィーダー5を支持するように構成されている。
前記部品移載装置7は、図1および図2に示すように、基台2の上でY軸方向に延びる2本の固定レール15,15と、X方向に延びる形状に形成され前記固定レール15に移動自在に支持されたガイド部材16と、このガイド部材16にX軸方向に移動自在に支持されたヘッドユニット17とを備えている。前記ガイド部材16は、一方の固定レール15に設けられたボールねじ軸18に螺合するナット19を備えており、ボールねじ軸18がY軸サーボモータ20により回転駆動されることによってY軸方向に往復動する。
前記ヘッドユニット17は、前記ガイド部材16に設けられたボールねじ軸21に螺合しており、このボールねじ軸21がX軸サーボモータ22によって回転駆動することによってX軸方向に往復動する。
また、このヘッドユニット17は、図2に示すように、複数の実装用ヘッド23がX軸方向に等間隔おいて並ぶ状態で設けられている。
これらの実装用ヘッド23は、それぞれヘッドユニット17のフレーム(図示せず)に対してZ軸方向(上下方向)に移動可能に支持されるとともにZ軸回りに回転可能に支持されており、下端部に実装用部品6を吸着するための吸着ノズル24が設けられている。また、この実装用ヘッド23は、ヘッドユニット17に設けられた昇降駆動手段(図示せず)によってZ軸方向に駆動し、ヘッドユニット17に設けられた回転駆動手段(図示せず)によってZ軸回りに回転させられる。
前記撮像ユニット8は、図1に示すように、前記各テープフィーダー5と実装作業位置との間の二箇所にそれぞれ設けられている。この撮像ユニット8は、前記実装用ヘッド23に吸着された実装用部品6を下方から例えばラインセンサなどからなるカメラ(図示せず)によって撮像する。この撮像ユニット8は、撮像した画像のデータを後述する制御装置9に送出する構成が採られている。
前記テープフィーダー5に設けられた前記繰り出し機構11は、図3に示すように、実装用部品6を収納したキャリアテープ12を繰り出すための送り用サーボモータ31と、前記キャリアテープ12に設けられているトップテープ32を剥離するための剥離用サーボモータ33とを備えている。前記実装用部品6は、キャリアテープ12の長手方向に所定の間隔をおいて並ぶ状態で形成された凹陥部(図示せず)に収納されている。この凹陥部の開口は、キャリアテープ12に貼着された前記トップテープ32によって閉塞されている。
前記送り用サーボモータ31には、エンコーダ34(図4参照)が設けられており、このサーボモータ31の回転量(目標送り量)は、テープフィーダー5内に設けられた制御回路35(図4参照)によって前記キャリアテープ12が所定の送り量だけ繰り出されるようにフィードバック制御により制御される。この送り量は、前記凹陥部間の間隔に相当する長さに設定されている。すなわち、繰り出し機構11は、キャリアテープ12の凹陥部が吸着位置に位置付けられるように、キャリアテープ12を凹陥部間の間隔分だけ間欠的に繰り出す。前記剥離用サーボモータ33の回転も前記送り用サーボモータ31と同様にフィードバック制御により制御回路35によって制御される。なお、これらのモータ31,33は、ステッピングモータによって構成してもよい。
前記制御回路35は、キャリアテープ12の基準の目標送り量のデータをメモリ36から読み出し、両モータ31,33の回転を制御する。前記メモリ36には、テープフィーダー5毎のデータが記憶させてある。このデータとは、例えば、テープフィーダー5の種類、装填したキャリアテープ12または実装用部品6の種類、キャリアテープ12の標準の送り量などである。また、前記制御回路35は、後述する表面実装機1側の制御装置9から補正信号を入力したときには、この補正信号に基づいて前記目標送り量を更新する。
これらのモータ31,33と制御回路35などのテープフィーダー5の電装部品への給電は、図3中に符号41で示す非接触給電装置によって行う。
この非接触給電装置41は、図3に示すように、フィーダー取付部13に設けられた給電側コイル42からテープフィーダー5の受電側コイル43へ電磁誘導作用により非接触で電力を供給するものである。前記給電側コイル42は、フィーダー取付部13側の第1の電磁石44の一部を構成し、制御装置9に接続されている。また、前記受電側コイル43は、テープフィーダー5側の第2の電磁石45の一部を構成し、前記制御回路35に接続されている。
この実施の形態においては、テープフィーダー5をフィーダー取付部13に装着した状態で給電側コイル42に制御装置9から交流電流を流ることにより受電側コイル43に電力が生じ、この電力によってテープフィーダー5側の前記制御回路35、送り用サーボモータ31および剥離用サーボモータ33などの全ての電気部品が給電されるように構成されている。
前記第2の電磁石45は、図5に示すように、テープフィーダー5のフレーム5aに設けられた断面L字状の磁気回路形成部材5bの近傍に配設されている。磁気回路形成部材5bは、第2の電磁石45の磁束Φが隣接するテープフィーダー5側へ漏洩することを防ぐ磁気回路を構成している。
テープフィーダー5の前記制御回路35は、前記非接触給電装置41により給電されている状態で前記メモリ36からテープフィーダー5の種類などのテープフィーダー5を識別可能なデータと、標準送り量のデータなどを読み出すように構成されている。
前記第1の電磁石44と第2の電磁石45は、給電を行う機能の他に、データ通信を行う通信手段51(図4参照)としての機能も有している。この通信手段51は、磁気エネルギーの強弱を信号化してテープフィーダー5と表面実装機1側とで双方向の通信を行うもので、前記両電磁石44,45と、前記制御回路35に設けられた発信手段52と、表面実装機1側の制御装置9に設けられた発信手段53などによって構成されている。磁気エネルギーの強弱を信号化するに当たっては、例えば、図6に示すように、磁気エネルギー(起電力)の強弱の変化する間隔Pを変化させることによって実施することができる。
この通信手段51においては、例えば第2の電磁石45がON,OFF動作することにより、磁気エネルギーに強弱が生じるから、これを信号化することによりテープフィーダー5側からフィーダー取付部13側へ前記データを伝達することができる。テープフィーダー5側の前記発信手段52は、テープフィーダー5を識別することができるデータを示す信号が磁気エネルギーの強弱で表現されるように第2の電磁石45をON,OFF動作させる。表面実装機1側の発信手段53は、繰り出し機構11の動作開始を示す信号や、停止を示す信号、送り量を補正するデータを示す信号などが磁気エネルギーの強弱で表現されるように第1の電磁石44をON,OFF動作させる。
この磁気エネルギーの強弱は、フィーダー取付部13の第1の電磁石44のコイル(給電側コイル42)またはテープフィーダー5の第2の電磁石45のコイル(受電側コイル43)によって検出され、信号として制御装置9または制御回路35に送られる。この実施の形態による制御装置9は、前記給電側コイル42によって検出した磁気エネルギーの強弱からなる信号に基づいて前記テープフィーダー5の有無、種類などを検出する。また、制御装置9は、上述したように、テープフィーダー5に送り開始時期、停止時期を示す信号や、送り量が補正された目標送り量を示す信号を送信する。
テープフィーダー5の制御回路35は、前記受電側コイル43によって検出した磁気エネルギーの強弱からなる信号に基づいて制御装置9から送られた前記信号を検出するとともに、テープフィーダー5毎の前記信号などを送信する。
なお、このような双方向の通信を行うに当たっては、磁気エネルギーの強弱をより高い精度で検出するために、図示してはいないが、ホール素子や他の磁気検出用のセンサなどを使用することができる。このホール素子などのセンサは、テープフィーダー5とフィーダー取付部13とに前記第1および第2の電磁石44,45の近傍に位置するように設けることが好ましい。
表面実装機1側の前記制御装置9は、図4に示すように、テープフィーダー5の送り量を制御するための位置ずれ量計測手段54と、計測時期設定手段55と、送り量補正手段56と、前記発信手段53などを備えている。
前記位置ずれ量計測手段54は、前記撮像ユニット8から送られた画像データ(吸着ノズル24に吸着された実装用部品6を下方から撮像した画像のデータ)を実装用ヘッド23毎に画像処理によって解析し、実装用ヘッド23毎に実装用部品6の基準位置に対するずれ量を計測する。
この解析は、例えば、前記画像データの実装用部品6の位置を、予め用意しておいた基準となる画像データの実装用部品6の位置と比較することによって行う。このずれ量は、複数の実装用ヘッド23が並ぶ方向(X方向)と、テープフィーダー5によるキャリアテープ12の送り方向(Y方向)とについてそれぞれ計測する。
前記計測時期設定手段55は、前記位置ずれ量計測手段54によって計測を行う時期を設定するためのもので、この実施の形態においては、繰り出し機構11が実施した繰り出し動作の回数に基づいて計測時期を設定する構成が採られている。この実施の形態においては、繰り出し機構11が最初に繰り出し動作を行ったときと、繰り出し動作の回数が所定の回数に達したときとにそれぞれ計測が行われるように構成されている。前記所定の回数は、計測時期設定手段55に設けられた周期設定手段57によって設定されている。この実施の形態による位置ずれ量計測手段54は、図8に示すように、予め定めた繰り出し動作回数毎に計測動作を実施する。
前記送り量補正手段56は、前記位置ずれ量計測手段54によって計測されたY方向のずれ量が0となるように、テープフィーダー5の目標送り量を変化させる。すなわち、例えば、テープフィーダー5がキャリアテープ12を送り過ぎている場合は、送り過ぎた分だけ目標送り量を減少させる。
この補正された目標送り量は、上述した通信手段51によってテープフィーダー5の制御回路35に送られ、繰り出し機構11が次にキャリアテープ12を繰り出すときに反映される。
このように構成された表面実装機においては、テープフィーダー5がフィーダー取付部13に装填されて最初の実装用部品6を実装するときと、実装行程の途中で繰り出し動作が所定回数行われたときとに位置ずれ量計測手段54によって実装用部品6の位置ずれ量が計測される。この位置ずれ量のうちY方向の位置ずれは、送り量補正手段56が繰り出し機構11の目標送り量を補正することによって解消される。なお、X方向のずれ量が予め定めた限界値を上回っている場合は、吸着時に実装用ヘッド23をX方向に移動させることにより位置ずれを解消する。
前記補正された目標送り量のデータをテープフィーダー5の繰り出し機構11に送るためには、図7に示すフローチャートのステップS1に示すように、フィーダー取付部13の第1の電磁石44により信号を送信することによって行う。このとき、テープフィーダー5側では、ステップS2に示すように、信号が送られたか否かを第2の電磁石45と制御回路35とによって常に検出しており、信号が入力されたときにステップS3に進んで前記信号のパルスのピッチ(起電力発生周期)を検出する。
前記信号が補正された目標送り量を示すものである場合、テープフィーダー5の制御回路35は、ステップS4において、それ以前に設定されていた目標送り量を前記補正された目標送り量に更新する。なお、前記ステップS2で前記信号が入力されない場合は、ステップS5に示すように、目標送り量を変更することなく、予め設定されている標準の目標送り量で次の繰り出し動作を行う。
このように目標送り量が設定された後、ステップS6において、繰り出し機構11が繰り出し動作を行い、次の実装用部品6を吸着位置に位置付ける。そして、ステップS7において、画像処理による部品認識を行う。この部品認識は、実装用部品6を吸着ノズル24に吸着させ、ヘッドユニットによって撮像ユニットの上方に移動させて実装用部品6を下方から撮像することによって行われる。
このときの吸着時には、全ての実装用ヘッド23の吸着ノズル24に実装用部品6を吸着させる。また、前記撮像は、実装用部品6を全ての実装用ヘッド23の吸着ノズル24に吸着させた状態で、撮像ユニットの上方をX方向に水平移動させることにより行う。前記位置ずれ量計測手段54が位置ずれ量を計測するために行う撮像は、上述した撮像手順によって行う。
部品認識が終了した後、ヘッドユニットがプリント配線板の上方に移動し、所定の位置で実装用ヘッド23を下降させて実装用部品6をプリント配線板3上に移載させる。上記実装動作はステップS8で生産終了と判定されるまで繰り返し実施する。
したがって、上述した表面実装機1によれば、実装用部品6を実装する行程の途中において、テープフィーダー5の送り方向のずれ量を計測することができ、このずれ量が減少するように送り量補正手段56によってキャリアテープ12の送り量を補正することができる。このため、キャリアテープ12の途中に部品収納用凹陥部間の間隔の異なる領域が形成されているような場合であっても、常に実装用部品6を吸着位置に高い精度で位置付けることができる。
この実施の形態による位置ずれ量計測手段54は、実装行程の途中で周期的に位置ずれ量を検出する。すなわち、繰り出し動作が実施される毎に位置ずれを検出する場合に較べて実装効率を向上させることができる。位置ずれが補正された後、キャリアテープ12は、その後は補正された目標送り量で送られる。このため、次の位置ずれの検出が行われるまでの位置ずれ量はきわめて微小になるから、次回の位置ずれの検出が行われるまでの間に吸着不良を起こすことはない。すなわち、この実施の形態による表面実装機1においては、吸着不良が起こることがない程度のずれ量を許容し、実装能率を高く保ちながら位
置ずれの補正を行うことができる。
この実施の形態による表面実装機は、複数のテープフィーダー5において実装用部品6を吸着位置に高い精度で位置付けることができるから、全ての実装用ヘッド23で一度に実装用部品6を吸着することができる。したがって、この実施の形態による表面実装機1は、実装効率をより一層向上させることができる。
この実施の形態による表面実装機1は、送り量を補正するためのモータ制御用の信号(目標送り量のデータを有する信号)を非接触で表面実装機1側からテープフィーダー5側へ送ることができる。このため、この表面実装機1は、実装行程の途中で前記制御用信号をテープフィーダー5側へ送るに当たって信号を確実に伝達することができる。例えば、従来の表面実装機のように、テープフィーダーと表面実装機とを着脱自在なコネクタによって接続する場合は、繰り出し機構で生じる振動によりコネクタの接点部分が接触不良を起こすおそれがある。しかし、この実施の形態で示す構成を採ることにより、接触不良により信号が途切れることを確実に防ぐことができる。
この実施の形態による表面実装機1は、テープフィーダー5への給電も非接触により行っており、コネクタなどの電気的接触部は不必要である。なお、本発明を実施するに当たっては、非接触で通信と給電とを行う必要はなく、従来の表面実装機と同様にコネクタによってテープフィーダー5とフィーダー取付部13とを接続する構成を採ることができる。
上述した実施の形態では、繰り出し機構11による繰り出し動作が所定回数行われる毎に位置ずれ量計測手段54によってずれ量を計測する例を示したが、ずれ量の計測は、繰り出し動作毎に行うことができる。この構成を採ることにより、実装用部品6を吸着位置により一層正確に位置付けることができる。
また、送り量補正手段56は、前記位置ずれ量計測手段54によって予め定めた回数だけ位置ずれ量を計測した後で位置ずれ量の平均値を求め、この平均位置ずれ量が減少するように送り量を変える構成を採ることができる。この構成を採ることにより、キャリアテープ12の途中に位置ずれ量が過大となる部位があったとしても、位置ずれ量が相対的に少ない他の部位との平均値だけ送り量が補正される。このため、この構成を採ることによっても、吸着不良が起こることがない程度のずれ量を許容し、実装能率を高く保ちながら位置ずれの補正を行うことができる。
さらに、上述した実施の形態による表面実装機1は、全てのテープフィーダー5について位置ずれ量を計測し、目標送り量を補正する構成が採られているが、複数のテープフィーダー5のうち目標送り量の補正を行うものは、外形寸法が予め定めた大きさより小さい小型の実装用部品6を供給するものに限ることができる。この構成を採ることにより、大型の実装用部品(位置ずれ量の許容量が大きい部品)については、ずれ量の計測を行わず、実装効率の向上を図ることができる。
上述した実施の形態では、吸着ノズル24に吸着された実装用部品6を下方から撮像し、この画像データを用いた画像処理によって位置ずれ量を計測する例を示したが、位置ずれ量を計測するために用いる画像は、テープフィーダー5を上方から撮像した画像データでもよい。この場合は、ヘッドユニット17に下方を撮像するために設けられているカメラを使用して撮像を行う。
本発明に係る表面実装機の構成を示す平面図である。 移載装置部分の正面図である。 テープフィーダーとテープフィーダー取付部の構成を示す図である。 テープフィーダーとテープフィーダー取付部の構成を示すブロック図である。 磁気回路を説明するための図である。 信号の波形を示す図である。 テープフィーダーの動作を説明するためのフローチャートである。 テープフィーダーの送り動作に対する計測動作の時期を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1…表面実装機、5…テープフィーダー、6…実装用部品、9…制御装置、12…キャリアテープ、17…ヘッドユニット、23…実装用ヘッド、24…吸着ノズル、31…送り用サーボモータ、33…剥離用サーボモータ、35…制御回路、44…第1の電磁石、45…第2の電磁石、51…通信手段、54…位置ずれ量計測手段、55…計測時期設定手段、56…送り量補正手段、57…周期設定手段。

Claims (3)

  1. 実装用部品を吸着する吸着ノズルを有する複数の実装用ヘッドと、
    これらの実装用ヘッドを支持し、前記吸着ノズルに吸着された実装用部品をプリント配線板上に移載するヘッドユニットと
    前記吸着ノズルに吸着された前記実装用部品を下方から撮像するための撮像ユニットと、
    テープフィーダーの部品供給用テープをモータによって所定の送り量だけ間欠的に繰り出す繰り出し機構と、
    前記実装用部品を前記吸着ノズルに吸着させて前記ヘッドユニットにより前記撮像ユニットの上方に移動させ、下方から撮像する撮像動作を行った後に、前記撮像ユニットから送られた画像データを実装用ヘッド毎に画像処理によって解析し、前記繰り出し機構の送り方向であるY方向および前記複数の実装用ヘッドが並ぶ方向であるX方向について、実装用部品の基準位置に対する位置ずれ量を実装用ヘッド毎にそれぞれ計測する画像処理動作を行う位置ずれ量計測手段と、
    この位置ずれ量計測手段によって計測された位置ずれ量のうちY方向の位置ずれ量が減少するように前記繰り出し機構の送り量を変える送り量補正手段と
    外形寸法が予め定めた大きさより小さい小型の実装用部品を供給するテープフィーダーの前記繰り出し機構による繰り出し動作が予め定めた回数だけ行われたときに前記位置ずれ量計測手段に前記撮像動作と画像処理動作とからなる計測動作を実施させる計測時期設定手段を備え
    前記実装用ヘッドは、前記X方向の位置ずれ量が予め定めた限界値を上回っている場合は、実装用部品の吸着時に前記X方向に位置ずれが解消されるように移動するものであることを特徴とする表面実装機。
  2. 請求項1に記載した表面実装機において、
    計測時期設定手段は、予め定めた繰り出し動作回数毎に位置ずれ量計測手段に計測動作を実施させる周期設定手段を備えていることを特徴とする表面実装機。
  3. 請求項2に記載した表面実装機において、
    送り量補正手段は、位置ずれ量計測手段によって予め定めた回数だけ位置ずれ量を計測した後で位置ずれ量の平均値を求め、この平均位置ずれ量が減少するように送り量を変えることを特徴とする表面実装機。
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