JP4860341B2 - 作業車両 - Google Patents

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本発明は、地面に植立した芝草を刈取るためのモア装置を備えた芝刈機等の作業車両に係り、より詳しくは、走行機体の後部に搭載したバッテリから、走行機体の前側に配置したエンジンのスタータ等の電装部品に電気ケーブルを延長する作業車両に関するものである。
従来、一般に、芝刈機等の作業車両は、走行機体に昇降動可能に装着したロータリ刈刃付きのモア装置と、当該モア装置から後向きに延びる略筒状の排出ダクトと、この排出ダクトに連通する集草ボックスとを備えている。また、左右の走行車輪または走行クローラ等の走行部に動力伝達するに際しては、作業車両における走行機体に搭載したエンジンからミッションケースに動力伝達されて、ミッションケースの変速機構を介して左右の走行部に対して出力するように構成している。
この場合、従来の作業車両においては、排出ダクトの通風断面積を確保するため、排出ダクトの上方にミッションケースを配置し、伝動中継ケースに伝動軸を介してエンジンの出力を伝達し、ミッションケースの上方に配置する無端ベルトを介して、伝動中継ケースからミッションケースに動力伝達する構成を採用していた(例えば、特許文献1参照)。また、エンジンからミッションケースに動力伝達するための伝動軸をカバーにて覆うことは、公知である(例えば、特許文献2参照)。走行機体の後部のバッテリから走行機体の前側の電装部品に電気ケーブルを延長することも、公知である(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−105112号公報 特開2003−95129号公報 特開平7−315149号公報
ところで、特許文献1では、高剛性の機体フレームに伝動中継ケースが配置されていた。また、機体フレームに沿わせて長尺の電気ケーブルを延長することが好ましい。しかしながら、機体フレームに沿わせて電気ケーブルを設けた場合、伝動中継ケースに連結する伝動軸と電気ケーブルとが互いに近接して配置されることになるから、伝動軸に電気ケーブルが巻付いてショートしたり断線する等の問題がある。
本発明の目的は、機体フレームを利用して伝動機構と電気ケーブルとを互いに近接して配置できるものでありながら、伝動機構に電気ケーブルが巻付くのを簡単に阻止でき、伝動機構に電気ケーブルが接触して破損するのを簡単に防止できるようにした作業車両を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、走行部を備えた走行機体の前部に搭載されたエンジンと、前記エンジンを始動するバッテリと、前記エンジンの動力を変速して前記走行部に伝えるミッションケースとを備え、前記走行機体の後部に配置された前記バッテリから前記走行機体の前側方に電気ケーブルを延長し、前記ミッションケースに前記エンジンの動力を伝達する推進軸と、前記走行機体に沿わせて延長した前記電気ケーブルとの間に、保護カバー体を配置した作業車両において、前記走行機体下面側の草刈部と、前記走行機体後方の集草部との間に、排出ダクトを延設し、前記排出ダクトの上方で前低後高状に傾斜させた前記走行機体の機体フレームに、前記ミッションケースを前低後高状に傾斜させて支持し、前記ミッションケースより前方の前記機体フレームに伝動中継ケースを配置し、前記伝動中継ケース前面に突出した中継入力軸に前記推進軸を連結し、前記保護カバー体を挟んで前記中継入力軸の側方に前記電気ケーブルを延長する構造であって、前記伝動中継ケースと前記保護カバー体とを、前記機体フレームに前記伝動中継ケースを締結するためのボルトによって連結したものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の作業車両において、前記機体フレームに前記伝動中継ケースを連結するための支持フレームを備え、前記機体フレームと前記保護カバー体とを、前記機体フレームに前記支持フレームを締結するためのボルトによって連結したものである。
請求項1に係る発明によれば、前記走行機体を形成する機体フレームを利用して、伝動機構と電気ケーブルとを互いに近接して簡単に配置でき、且つ伝動機構に電気ケーブルが巻付くのを簡単に阻止でき、電気ケーブルが破損してショートしたり断線するのを防止できるものである。
また、高剛性の前記機体フレームを利用して前記伝動中継ケースを簡単に組付けることができ、且つ前記機体フレームに前記伝動中継ケースを支持するための補強材として前記保護カバー体を利用でき、前記伝動中継ケースの支持強度を簡単に向上できるものである。
請求項1に係る発明によれば、前記伝動中継ケースと前記保護カバー体とを、前記機体フレームに前記伝動中継ケースを締結するためのボルトによって連結したものであるから、前記伝動中継ケースと前記保護カバー体とを前記機体フレームに各別に締結する必要がなく、前記伝動中継ケース及び前記保護カバー体の組立作業性を簡単に向上できるものである。
請求項2に係る発明によれば、前記機体フレームに前記伝動中継ケースを連結するための支持フレームを備え、前記機体フレームと前記保護カバー体とを、前記機体フレームに前記支持フレームを締結するためのボルトによって連結したものであるから、前記支持フレームと前記保護カバー体とを前記機体フレームに各別に締結する必要がなく、前記支持フレーム及び前記保護カバー体の組立作業性を簡単に向上できるものである。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面(図1〜図11)に基づいて説明する。はじめに図1〜図4を参照しながら、芝刈機の概要について説明する。図1は芝刈機の全体の側面図、図2は同平面図、図3は芝刈機の走行機体を示す側面図、図4は同平面図である。
図1及び図2に示すように、この実施形態の芝刈機においては、走行機体1は、複数の横桟フレーム2を介して一体的に連結された左右の機体フレーム3,4を備えている。当該機体フレーム3,4は、その左右両側の前後に配置した左右の前車輪5及び左右の後車輪6によって支持されている。
走行機体1の上面前部を覆うフロントカウル7の上側のボンネット8には、動力源としてのエンジン9が内蔵されている。ボンネット8の後部の上方側には、丸形の操向ハンドル10を有する操縦コラム部11が搭載されている。操縦コラム部11の進行方向に向かって右側の下方には、車速を適宜調節するための変速ペダル12と、走行機体1を制動操作するためのブレーキペダル13とが配置されている。
走行機体1の上面後部を覆うリヤカウル14上には運転座席15が設けられている。この運転座席15に座ったオペレータが操向ハンドル10を回動操作することにより、その操作量(回動量)に応じて左右の前車輪5の舵取り角(操向角度)が変わるように構成されている。運転座席15の左側には、後述するモア装置16を昇降操作するためのモア昇降レバー17が前後回動可能に設けられている。運転座席10の右側には、モア装置16を駆動または停止操作するためのPTOクラッチレバー18が前後回動可能に設けられている。
リヤカウル12内には、静油圧式無段変速機(HST式)等を有するミッションケース19が配置されている。機体フレーム3,4の後部に前低後高形の傾斜部を形成し、機体フレーム3,4の傾斜部の前後幅の中間部にミッションケース19を支持している。ミッションケース19は、エンジン9からの動力をミッションケース19によって適宜変速して左右の後車輪6に伝達するように構成されている。機体フレーム3,4の傾斜部の後端部に、エンジン9に燃料を供給する燃料タンク20を搭載している。右機体フレーム4の傾斜部の外側に、ミッションケース19の静油圧式無段変速機100等に作動油を供給するオイルタンク21を搭載している。オイルタンク21と反対側で、燃料タンク20を挟むように、左機体フレーム3の傾斜部の外側に、エンジン9の始動等に用いるバッテリ22を搭載している。
機体フレーム2の下面のうち左右両前車輪5と左右両後車輪6との間には、芝刈り用のモア装置16が前後のリンク杆23,24を介して昇降動可能に装着されている。モア装置15は、下向き開口椀状のモアケース25内に、水平回転可能な左右一対のロータリ刈刃(図示省略)を備えている。また、モアケース25の左右両側の前後には、下降時にモア装置16の高さを調節する4つの前後のゲージ車輪26,27が取付けられている。モアケース25の上面には、後向きに開口したダクト部28が設けられている。
ダクト部28は、機体フレーム3,4の下面のうち左右両後車輪6の間に配置した排出ダクト29を介して走行機体1の後部に配置した集草ボックス30に連通している。集草ボックス30は、網状シートを四角箱形に張設して形成し、集草ボックス30の上面を防塵カバー31によって覆っている。モアケース25内のロータリ刈刃によって刈取られた芝草は、そのロータリ刈刃の起風によってダクト部28から排出ダクト29を介して集草ボックス30の内部に搬送され、モア装置16で刈取られた芝草が集草ボックス30に収集されるように構成している。
次に、図1乃至図6を参照しながら、芝刈機の動力伝達系統について説明する。この実施形態の芝刈機では、エンジン9の回転動力の一部を左右両後車輪6に配分する二輪駆動方式が採用されている。
すなわち、エンジン9の回転動力の一部は、当該エンジン9から前後外向きに突出する出力軸32の後端部から、前後両端に自在継手を備えた推進軸33と、ミッションケース19よりも前方の部位に配置した走行用伝動中継ケース34と、後述する無端入力ベルト35とを介して、ミッションケース19に伝達される。そして、このミッションケース9に左右外向きに突設した水平な後輪駆動軸36から、無端後輪駆動チェン37及びスプロケット38,39を介して走行機体1の後ろ寄り部位に設けた左右長手の車軸40に伝達される。その結果、車軸40の左右両端に取付けた後車輪6が回転駆動されることになる。
他方、エンジン9の他の回転動力は、出力軸32の前端部から、PTO動力伝達用の無端PTO伝動ベルト41を介して、機体フレーム4の前部に軸支したPTO軸42に伝達される。次いで、このPTO軸42から、前後両端に自在継手を備えた中間軸43を介して、モアケース25の上面のうち機体フレーム4よりも右側の部位に配置したモア用ギヤボックス44に動力伝達される。その結果、モアケース25内の左ロータリ刈刃(図示省略)は平面視で時計方向に回転駆動し、右ロータリ刈刃(図示省略)は平面視で反時計方向に回転駆動し、左右ロータリ刈刃によって芝草を刈取りながら、刈取った芝草をモアケース25の左右幅の中央に集めてダクト部28から排出ダクト29に放出することになる。
次に、図5乃至図8を参照しながら、ミッションケース19及び走行用伝動中継ケース34の取付け構造及び動力入力構造について説明する。図6及び図7に示されるように、ミッションケース19の前部の左側は、左機体フレーム3の受け台45にボルト46にて締結する。同じく、ミッションケース19の前部の右側は、右機体フレーム4の受け台47にボルト48にて締結する。
図6乃至図8に示されるように、ミッションケース19の後部の左側及び右側に、左右の後輪駆動軸36をそれぞれ軸支するための左右の変速出力用の軸受部19aをそれぞれ突出し、左右の機体フレーム3,4の受け台49に左右の変速出力用の軸受部19aを各2本のミッション取付ボルト50にてそれぞれ締結する。即ち、排出ダクト29の上方で、排出ダクト29の上面に沿わせて前低後高形に走行機体1の機体フレーム3,4を傾斜させ、その機体フレーム3,4の前後方向の傾斜部の中間にミッションケース19を前低後高形(前傾形)に傾斜させて支持することになる。
左の変速出力用の軸受部19aを締結する2本のミッション取付ボルト50のうち、ほかのミッション取付ボルト50よりも長尺に機体前方側のミッション取付ボルト50aを形成する。その機体前方側のミッション取付ボルト50aの頭部側に、後述するバネ取付け部51としての円筒体51a及び鍔体51bが被嵌されている。円筒体51aの外径より鍔体51bの外径を大きく形成している。
なお、ミッション取付ボルト50aの頭部と、左の変速出力用の軸受部19aとの間に、円筒体51a及び鍔体51bを挟むように、軸受部19aがミッション取付ボルト50aによって締結される。即ち、円筒体51a及び鍔体51bは、左の変速出力用の軸受部19aとともに、ミッション取付ボルト50aによって受け台49に締結されることになる。
一方、図6乃至図8に示されるように、左右の機体フレーム3,4に左右の連結ブラケット2bをボルト53にてそれぞれ締結し、左右の連結ブラケット2bにパイプ形の横桟フレーム2aの両端部を一体的に連結する。走行用伝動中継ケース34の前面側は、横桟フレーム2aに固着した受け台52に2本のボルト54にて締結されている。また、走行用伝動中継ケース34の底部は、端面が四角パイプ形の左機体フレーム3の内側の側面に2本のボルト55にて締結されている。即ち、機体フレーム3,4の前後方向の傾斜部の前端側(傾斜下端側)に、前傾形(前低後高形)に傾斜させた姿勢で、走行用伝動中継ケース34が支持されることになる。
図7及び図8に示されるように、伝動中継ケース34の前面で前側方に中継入力軸56を突出し、推進軸33の後端側にこの自在継手33aを介して中継入力軸56を連結する。伝動中継ケース34の上面に上向きに中継出力軸57を突出し、その中継出力軸57に、エンジン9の動力を伝える中継プーリ58を被嵌する。中継入力軸56と中継出力軸57とは、伝動中継ケース34に内蔵したベベルギヤ(図示省略)等を介して連結されている。
また、ミッションケース19の上面に上向きに変速入力軸59を突出し、その変速入力軸59に、空冷ファン60を有する変速入力プーリ61を被嵌する。中継プーリ58と変速入力プーリ61とは、機体フレーム3,4と略平行な平面上に配置されることになる。
中継プーリ58と変速入力プーリ61との間に、テンションローラ62を介してVベルト形の入力ベルト35が張設されている。テンションアーム64の先端側の上面に支点軸体64aを上向きに突出し、支点軸体64aにテンションローラ62を回転自在に軸支する。テンションアーム64の基端側は、中継出力軸57回りに回動可能に伝動中継ケース34に軸支されている。中継プーリ58の下方側でテンションアーム64が中継出力軸57回りに回動することになる。
テンションアーム64の下面側に下向きに係止軸体65を突出し、係止軸体65にテンションバネ66の一端側のバネフック66aを連結する。上述した円筒体51a及び鍔体51bを有するバネ取付け部51にテンションバネ66の他端側のバネフック66bを連結する。バネフック66bは円筒体51aに係止される。バネフック66bが円筒体51aから離脱するのを鍔体51bにて阻止され、バネ取付け部51にテンションバネ66が係止維持されることになる。なお、テンションバネ66は引張バネにて形成している。
上記の構成により、テンションバネ66は、側面視において、左の機体フレーム3と入力ベルト35との間で、左の機体フレーム3及び入力ベルト35と略平行に延設されている。また、テンションバネ66は、平面視において、左の機体フレーム3及び入力ベルト35と交叉する方向に延設されている。そして、テンションバネ66によって入力ベルト35にテンションローラ62が圧接されて、入力ベルト35の緊張力が設定値に維持され、エンジン9からの動力が、伝動中継ケース34及び入力ベルト35を介して、ミッションケース19に伝えられる。したがって、ミッションケース19の後輪駆動軸36から変速された走行駆動力が出力され、その走行駆動力によって後車輪6が駆動されて、走行機体1が前進または後進方向に移動する。
図7、図8に示されるように、走行部としての前車輪3及び後車輪4を備えた走行機体1に搭載されたエンジン9と、エンジン9の動力を変速して後車輪4に伝えるミッションケース19と、ミッションケース19にエンジン9の動力を入力する変速入力ベルト35と、変速入力ベルト35を緊張するテンションローラ62と、テンションローラ62を緊張方向に付勢するテンションバネ66とを備えてなる作業車両において、走行機体1にミッション取付ボルト50aを介してミッションケース19を締結した構造であって、ミッション取付ボルト50aに、テンションバネ66の一端側を係止するバネ取付け部51を設けているものであるから、ミッションケース19等にバネ取付け部51を特別に組付ける必要がなく、ミッション取付ボルト50aを利用して、テンションバネ66の取付け構造を簡単に構成でき、且つテンションバネ66の取付け構成部品を削減でき、組立作業等を簡単に実行できる。
図7、図8に示されるように、走行機体1の上面に、その上方から締結するミッション取付ボルト50aを介して、ミッションケース19の変速出力用の軸受部19aを固着し、軸受部19aの上側方にミッション取付ボルト50aの頭部側を突出させて、そのミッション取付ボルト50aの頭部側にバネ取付け部51を配置したものであるから、ミッションケース19の上面側にミッション取付ボルト50aを介してテンションバネ66を簡単に組付けることができる。
図7、図8に示されるように、バネ取付け部51は、ミッション取付ボルト66に被嵌する円筒体51a及び鍔体51bによって形成したものであるから、バネ取付け部51を簡単な構造で低コストに構成できる。
図7、図8に示されるように、走行機体1の下面側に配置した草刈部としてのモア装置16と、走行機体1の後方に配置した集草部としての集草ボックス30との間に、刈取った芝草を搬送するための排出ダクト29を延設し、排出ダクト29の上方で前低後高形に傾斜させた走行機体1に、ミッションケース19を前低後高形に傾斜させて支持し、ミッションケース19の前側方の走行機体1に走行用伝動中継ケース34を配置し、走行用伝動中継ケース34の上面に上向きに突出した中継出力軸57に、エンジン9の動力を伝える中継プーリ58を取付け、ミッションケース19の上面に上向きに突出した変速入力軸59に、変速入力プーリ61を取付けた構造であって、中継出力軸57回りに回動可能なテンションアーム64にテンションローラ62を配置し、テンションアーム64にテンションバネ66を連結し、変速入力プーリ60と中継プーリ58との間に、テンションローラ62を介して変速入力ベルト35を張設したものであるから、排出ダクト29の上方にミッションケース19をコンパクトに配置でき、且つ走行機体1にミッション取付ボルト50aを介してテンションバネ66を高剛性に支持できる。
しかも、上記の構成により、エンジン9の動力を1本の推進軸33にてミッションケース19に伝達するものでありながら、排出ダクト29の通風断面積(上下幅寸法及び左右幅寸法)を所定の大きさに確保できるように、ミッションケース19を走行機体1の高い部位に配置した状態で、伝動中継ケース34の上下伝達寸法だけ推進軸33を低く配置できるから、エンジン9とミッションケース19との間で、運転座席15に座乗姿勢のオペレータが足を載せる走行機体1の床面(ステップ)の下方に推進軸33を配置しても、走行機体1の床面(ステップ)を低く形成できる。したがって、ミッションケース19への動力伝達機構を簡単に構成することと、走行機体の左右幅の中央部に大きな排出ダクト29を配置して刈取り芝草の後方への排出を円滑にすることと、且つオペレータが運転座席15に簡単に乗降することを、同時に達成できる効果がある。
また、ミッションケース19に内蔵した無段変速機100には、上述したオイルタンク21内の作動油がチャージ油管70を介して供給される。また、その無段変速機100の入力側(油圧ポンプ)の回転の有無に関らず、無段変速機100の出力側(油圧モータ)の回転を略零に維持するためのバイパスレバー71がミッションケース19の上面に配置されている(図6参照)。即ち、バイパスレバー71の切換操作によって無段変速機100の入力側(油圧ポンプ)を短絡し、無段変速機100の出力側(油圧モータ)を無負荷にできる。
バイパスレバー71には、バイパスレバー71を切換操作する切換レバー72の一端側が連結されている。切換レバー72の他端側は、左右の機体フレーム3,4の間で、それらの後端部に延設されている(図6参照)。例えば燃料タンク20の燃料がなくなる等の故障により、エンジン9の動力によって後車輪6を駆動できない状態になった場合、走行機体1から集草ボックス30を取外し、オペレータが切換レバー72を引き操作し、バイパスレバー71を切換えて、ミッションケース19内の無段変速機100を無負荷状態に保ち、オペレータが走行機体1を押して移動できる。
なお、オペレータが切換レバー72を押し操作し、バイパスレバー71を初期位置に戻すことにより、ミッションケース19内の無段変速機100を運転状態に復帰できる。
次に、図7及び図8を参照しながら、走行用伝動中継ケース34の中継入力軸56と推進軸33との連結部の保護構造について説明する。正面視でL型に折り曲げた板金製の第1保護カバー体80を備える。第1保護カバー体80は、垂直壁80aと水平壁80bとを有し、垂直壁80aの上端縁に水平壁80bの左側端縁を連結したL形に形成ている。
左機体フレーム3の上面に垂直壁80aの下端側を折り曲げて延設し、左機体フレーム3の上面に垂直壁80aの下端側をボルト53にて締結している。また、上述した受け台52に水平壁80bの後端側をボルト54にて締結している。中継入力軸56と推進軸33とを連結するための自在継手33aの上面側と左側面側とが、第1保護カバー体80によって遮閉されることになる。
一方、図7及び図8に示されるように、自在継手33aの右側面側を遮閉するための板金製の第2保護カバー体82を備える。第2保護カバー体82は、自在継手33aの右側方に起立した垂直壁によって形成され、第2保護カバー体82の平面視L形の後端側が受け台52にボルト54にて締結されている。即ち、伝動中継ケース34と、第1保護カバー体80と、第2保護カバー体82とが、受け台52にボルト54にて締結されている。そして、連結ブラケット2bと第1保護カバー体80とがボルト53にて締結されている。したがって、第1保護カバー体80及び第2保護カバー体82は、他の部品を取付けるためのボルト53,54を利用して固着されているから、第1保護カバー体80及び第2保護カバー体82を組付ける場合、第1保護カバー体80または第2保護カバー体82のための支持部材及び取付ボルトを特別に設ける必要がない。
上記の構成により、自在継手33aの上面側と左側面側と右側面側とが、第1保護カバー体80及び第2保護カバー体82によって遮閉されることになる。エンジン9の動力によって推進軸33が回転中、万一、自在継手33a等の破損によって中継入力軸56から推進軸33が離脱しても、推進軸33が上方または左右側方に移動するのを第1保護カバー体80及び第2保護カバー体82によって阻止できる。そのため、推進軸33が上方または左右側方の構成部品に衝突して、その構成部品が損傷するのを防止できる。
図9乃至図11を参照して、走行機体1の電気配線構造を説明する。走行機体1の前部のエンジン9または操縦コラム部11等の電装品と、走行機体1の後部のバッテリ22とを電気接続するための電気ケーブル81を備える。電気ケーブル81の中間は左機体フレーム3に沿わせて延長している。左機体フレーム3の上面に複数のケーブルクランプ83を固着し、各ケーブルクランプ83に電気ケーブル81の中間を係止している。
図9及び図10に示されるように、伝動中継ケース34の左側面(進行方向に向かって左側の側面)にボルト84にてケーブルクランプ85を締結し、そのケーブルクランプ85に電気ケーブル81の中間を係止している。横桟フレーム2aの上側方を迂回するように電気ケーブル81を延長し、第1保護カバー体80の左側方の左機体フレーム3の上面にケーブルクランプ83を介して電気ケーブル81の中間を係止している。
即ち、左機体フレーム3の上面に横桟フレーム2aを連結ブラケット2bを介してボルト53にて締結した状態で、左機体フレーム3の上面側と、伝動中継ケース34の左側面側とに電気ケーブル81の中間を組付けている。左機体フレーム3の上面側及び伝動中継ケース34の左側面側に電気ケーブル81の中間を延長している。高剛性の左機体フレーム3及び伝動中継ケース34を利用して、電気ケーブル81の中間を配置できる。
また、推進軸33及び中継入力軸56と、左機体フレーム3の上面側の電気ケーブル81の中間との間に、第1保護カバー体80を配置したから、例えば電気ケーブル81の中間がケーブルクランプ83から外れても、推進軸33または中継入力軸56に電気ケーブル81の中間が接触したり巻き付いて損傷するのを、第1保護カバー体80によって阻止できる。
上記の記載及び図9、図10、図11から明らかなように、走行部としての前車輪5及び後車輪6を備えた走行機体1の前部に搭載されたエンジン9と、エンジン9を始動するバッテリ22と、エンジン9の動力を変速して前車輪5及び後車輪6に伝えるミッションケース19とを備え、走行機体1の後部に配置された前記バッテリ22から走行機体1の前側方に電気ケーブル81を延長してなる作業車両において、ミッションケース19にエンジン9の動力を伝達する伝動機構としての推進軸33と、走行機体1に沿わせて延長した電気ケーブル81との間に、第1保護カバー体80を配置したものであるから、走行機体1を形成する機体フレーム3を利用して、推進軸33と電気ケーブル81とを互いに近接して簡単に配置でき、且つ推進軸33に電気ケーブル81が巻付くのを簡単に阻止でき、電気ケーブル81が破損してショートしたり断線するのを防止できる。
上記の記載及び図1、図9、図10、図11から明らかなように、走行機体1の下面側に配置した草刈部としてのモア装置16と、走行機体1の後方に配置した集草部としての集草ボックス30との間に、刈取った芝草を搬送するための排出ダクト29を延設し、排出ダクト29の上方で前低後高状に傾斜させた走行機体1の機体フレーム3,4に、ミッションケース19を前低後高状に傾斜させて支持し、ミッションケース19の前側方の機体フレーム3に伝動中継ケース34を配置し、伝動中継ケース34の前面に前向きに突出した中継入力軸56に、エンジン9の動力を伝達する伝動機構としての推進軸33を連結した構造であって、機体フレーム3と、伝動中継ケース34とに、第1保護カバー体80を連結し、第1保護カバー体80を挟んで中継入力軸56の側方に電気ケーブル81を延長するように構成したものであるから、高剛性の機体フレーム3を利用して伝動中継ケース34を簡単に組付けることができ、且つ機体フレーム3に伝動中継ケース34を支持するための補強材として第1保護カバー体80を利用でき、伝動中継ケース34の支持強度を簡単に向上できる。
上記の記載及び図9、図10、図11から明らかなように、伝動中継ケース34と第1保護カバー体80とを、機体フレーム3に伝動中継ケース34を締結するためのボルト54によって連結したものであるから、伝動中継ケース34と第1保護カバー体80とを機体フレーム3に各別に締結する必要がなく、伝動中継ケース34及び第1保護カバー体80の組立作業性を簡単に向上できる。
上記の記載及び図9、図10、図11から明らかなように、機体フレーム3に伝動中継ケース34を連結するための支持フレームとしての横桟フレーム2aを備え、機体フレーム3と第1保護カバー体80とを、機体フレーム3に横桟フレーム2aを締結するためのボルト53によって連結したものであるから、横桟フレーム2aと第1保護カバー体80とを機体フレーム3に各別に締結する必要がなく、横桟フレーム2a及び第1保護カバー体80の組立作業性を簡単に向上できる。
芝刈機の全体側面図である。 同平面図である。 芝刈機の走行機体の側面図である。 同走行機体の平面図である。 同走行機体の後半部の拡大側面図である。 同走行機体の後半部の拡大平面図である。 同ミッションケースの取付部の側面図である。 同ミッションケースの取付部の平面図である。 図7の部分拡大説明図である。 図9のI―I線視説明図である。 図8の部分拡大説明図である。
1 走行機体
2a 横桟フレーム(支持フレーム)
3,4 機体フレーム
5 前車輪(走行部)
6 後車輪(走行部)
9 エンジン
16 モア装置(草刈部)
19 ミッションケース
29 排出ダクト
30 集草ボックス(集草部)
33 推進軸(伝動機構)
34 走行用伝動中継ケース
53,54 ボルト
56 中継入力軸
80 第1保護カバー体
81 電気ケーブル

Claims (2)

  1. 走行部を備えた走行機体の前部に搭載されたエンジンと、前記エンジンを始動するバッテリと、前記エンジンの動力を変速して前記走行部に伝えるミッションケースとを備え、前記走行機体の後部に配置された前記バッテリから前記走行機体の前側方に電気ケーブルを延長し、前記ミッションケースに前記エンジンの動力を伝達する推進軸と、前記走行機体に沿わせて延長した前記電気ケーブルとの間に、保護カバー体を配置した作業車両において、
    前記走行機体下面側の草刈部と、前記走行機体後方の集草部との間に、排出ダクトを延設し、前記排出ダクトの上方で前低後高状に傾斜させた前記走行機体の機体フレームに、前記ミッションケースを前低後高状に傾斜させて支持し、
    前記ミッションケースより前方の前記機体フレームに伝動中継ケースを配置し、前記伝動中継ケース前面に突出した中継入力軸に前記推進軸を連結し、前記保護カバー体を挟んで前記中継入力軸の側方に前記電気ケーブルを延長する構造であって、
    前記伝動中継ケースと前記保護カバー体とを、前記機体フレームに前記伝動中継ケースを締結するためのボルトによって連結したことを特徴とする作業車両。
  2. 前記機体フレームに前記伝動中継ケースを連結するための支持フレームを備え、前記機体フレームと前記保護カバー体とを、前記機体フレームに前記支持フレームを締結するためのボルトによって連結したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
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