JPS6318020A - 加速冷却法による低降伏比高張力鋼板の製造法 - Google Patents
加速冷却法による低降伏比高張力鋼板の製造法Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は加速冷却法による低降伏比高張力鋼板の製造法
に関し、さらに詳しくは、降伏比65〜75%で70
kgf/mm’以上の引張り強さを有する厚鋼板を加速
冷却法により製造する方法に関する。
に関し、さらに詳しくは、降伏比65〜75%で70
kgf/mm’以上の引張り強さを有する厚鋼板を加速
冷却法により製造する方法に関する。
[従来技術]
従来の70 kgf/mm’級、80kgf/mm’級
橋梁用厚鋼板は強制冷却することなく室温まで冷却した
後、焼入れ、焼戻し処理によって製造されており、降伏
比は95%程度であった。
橋梁用厚鋼板は強制冷却することなく室温まで冷却した
後、焼入れ、焼戻し処理によって製造されており、降伏
比は95%程度であった。
近年、85%まで降伏比を下げた鋼板を制御圧延、加速
冷却、焼入れ、焼戻し法により製造する方法が提案され
ているが(溶接学会論文集、Vol。
冷却、焼入れ、焼戻し法により製造する方法が提案され
ているが(溶接学会論文集、Vol。
5.1985.No、3.P2S5)、降伏比70%前
後の極めて低い低降伏比高張力鋼板の製造法は提案され
ていない。
後の極めて低い低降伏比高張力鋼板の製造法は提案され
ていない。
さらに、溶接構造用高張力鋼板の進歩は著しく、引張強
さ100kgf/mm’級まで実用化されつつあるが、
橋梁関係では従来の70kgf/mm”、80kgf/
mm”扱銅は降伏比が高く、降伏後破壊に至るまでの耐
負荷が小さいため、隠れた安全性という観点では不安材
料があり、これまで80 kgr/mm’級高張力鋼の
この分野での使用は極端に制限されていた。そして、こ
の分野においでも軽量化の要求が大きく、隠れた安全性
を有する低降伏比の70kgf/ml112級以上の高
張力鋼板の出現が望まれていた。
さ100kgf/mm’級まで実用化されつつあるが、
橋梁関係では従来の70kgf/mm”、80kgf/
mm”扱銅は降伏比が高く、降伏後破壊に至るまでの耐
負荷が小さいため、隠れた安全性という観点では不安材
料があり、これまで80 kgr/mm’級高張力鋼の
この分野での使用は極端に制限されていた。そして、こ
の分野においでも軽量化の要求が大きく、隠れた安全性
を有する低降伏比の70kgf/ml112級以上の高
張力鋼板の出現が望まれていた。
[発明が解決しようとする問題点]
本発明は上記に説明した従来における低降伏比の高張力
鋼板の製造法の問題点に鑑み、本発明者が鋭意研究を行
った結果、冷間圧延鋼板、熱間圧延鋼板の分野において
は鋼の降伏比を下げる方法は開発、実用化されており、
そして、これらの鋼板はフェライトと5〜30%のマル
テンサイトおよび状況によってはベイナイトや残留オー
ステナイトを含む組織構成を有しており、このマルテン
サイトの存在が降伏比を下げろ上で有効とされているこ
とから、成分、製造条件を検討し、低降伏比は得られる
が橋梁材として具備しなければならない低い遷移温度、
高いアッパーンエルフエネルギー、溶接部の硬度分布、
靭性等において致命的な欠点のあることがわかり、特に
、靭性値劣化の原因が軟質のフェライトと硬質のマルテ
ンサイトが粗く分散することにあることを見出だし、さ
らに、出来るだけ微細、かつ、所望の降伏比を得られる
範囲内において、各相間の硬度の均質化が重要であるこ
とを見出だし、例えば、橋梁等の溶接構造物の隠れた安
全性を高め、かっ、構造物の軽量化を実現させるための
加速冷却法による低降伏比高張力鋼板の製造法を開発し
たのである。
鋼板の製造法の問題点に鑑み、本発明者が鋭意研究を行
った結果、冷間圧延鋼板、熱間圧延鋼板の分野において
は鋼の降伏比を下げる方法は開発、実用化されており、
そして、これらの鋼板はフェライトと5〜30%のマル
テンサイトおよび状況によってはベイナイトや残留オー
ステナイトを含む組織構成を有しており、このマルテン
サイトの存在が降伏比を下げろ上で有効とされているこ
とから、成分、製造条件を検討し、低降伏比は得られる
が橋梁材として具備しなければならない低い遷移温度、
高いアッパーンエルフエネルギー、溶接部の硬度分布、
靭性等において致命的な欠点のあることがわかり、特に
、靭性値劣化の原因が軟質のフェライトと硬質のマルテ
ンサイトが粗く分散することにあることを見出だし、さ
らに、出来るだけ微細、かつ、所望の降伏比を得られる
範囲内において、各相間の硬度の均質化が重要であるこ
とを見出だし、例えば、橋梁等の溶接構造物の隠れた安
全性を高め、かっ、構造物の軽量化を実現させるための
加速冷却法による低降伏比高張力鋼板の製造法を開発し
たのである。
U問題点を解決するための手段7
本発明に係る加速冷却法による低降伏比高張力鋼板の本
製造法は、 (1) C0.05〜0.2wt%、S i 0.0
3〜0.5wt%、Mn 0.5〜2.3wt%、Al
0.01〜0.lvt%、Mo 0.1〜0.5wt
%、Nb 0.01〜0.05wt%、Ni 0.3〜
1.5vt% を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼を、
未再結晶オーステナイト域で30%以上の加工を加えた
後、加速冷却設備において3〜4゜’C/secの冷却
速度で冷却し、300〜700’Cの間の温度で冷却停
止を行うことを特徴とする加速冷却法による低降伏比高
張力鋼板の製造法を第1の発明とし、 (2) C0.05〜0.2wt%、S jo、03
〜0.5wt%、Mn 0.5〜2.3wt%、Al
0.01−0.1wt%、Mo 0.1〜0.5wt%
、Nb 0.01〜0.0ht%、Ni 0.3〜1.
5wt% を含有し、さらに、 Cr 0.3〜1.5wt%、Cu 0.2〜1.ht
%、B (1,001〜0.0f)3wt%、Ti
0.01〜0.03wt% の1種または2種以上 を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼を、
未再結晶オーステナイト域で30%以上の加工を加えた
後、加速冷却設備において3〜40’(:/seeの冷
却速度で冷却し、300〜700°Cの間の温度で冷却
停止を行うことを特徴とする加速冷却法による低降伏比
高張力鋼板の製造法を第2の発明とする2つの発明から
なるものである。
製造法は、 (1) C0.05〜0.2wt%、S i 0.0
3〜0.5wt%、Mn 0.5〜2.3wt%、Al
0.01〜0.lvt%、Mo 0.1〜0.5wt
%、Nb 0.01〜0.05wt%、Ni 0.3〜
1.5vt% を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼を、
未再結晶オーステナイト域で30%以上の加工を加えた
後、加速冷却設備において3〜4゜’C/secの冷却
速度で冷却し、300〜700’Cの間の温度で冷却停
止を行うことを特徴とする加速冷却法による低降伏比高
張力鋼板の製造法を第1の発明とし、 (2) C0.05〜0.2wt%、S jo、03
〜0.5wt%、Mn 0.5〜2.3wt%、Al
0.01−0.1wt%、Mo 0.1〜0.5wt%
、Nb 0.01〜0.0ht%、Ni 0.3〜1.
5wt% を含有し、さらに、 Cr 0.3〜1.5wt%、Cu 0.2〜1.ht
%、B (1,001〜0.0f)3wt%、Ti
0.01〜0.03wt% の1種または2種以上 を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼を、
未再結晶オーステナイト域で30%以上の加工を加えた
後、加速冷却設備において3〜40’(:/seeの冷
却速度で冷却し、300〜700°Cの間の温度で冷却
停止を行うことを特徴とする加速冷却法による低降伏比
高張力鋼板の製造法を第2の発明とする2つの発明から
なるものである。
本発明に係る加速冷却法による低降伏比高張力鋼板の製
造法について以下詳細に説明する。
造法について以下詳細に説明する。
先ず、本発明に係る加速冷却法による低降伏比高張力鋼
板の製造法(以下単に本発明製造法ということがある。
板の製造法(以下単に本発明製造法ということがある。
)において使用する鋼の含有成分および含有割合につい
て説明する。
て説明する。
Cは強度上昇に有効な元素であり、含有量が0.05w
t%未満では強度上昇効果は少なく、また、0.2wt
%を越えて含有されると溶接性を劣化する。
t%未満では強度上昇効果は少なく、また、0.2wt
%を越えて含有されると溶接性を劣化する。
よって、C含有量は0.f)5〜Q、2wt%とする。
Siは組織制御に有効な元素であり、含有量が0.03
vt%未満では組織制御効果が発揮できず、また、0.
5wt%を越えて含有されると靭性の劣化を招来する。
vt%未満では組織制御効果が発揮できず、また、0.
5wt%を越えて含有されると靭性の劣化を招来する。
よって、Si含有量は0.03〜0.5wt%とする。
MnはSiと同じく組織制御に有効な元素であり、含有
量が0.5wt%未満では組織制御の効果は少なく、ま
た、2.3wt%を越えて含有されるとバンド状組織を
生成し、C方向、Z方向の靭性の劣化を招来する3、よ
って、Mn含有量は05〜2.3wt%とする。
量が0.5wt%未満では組織制御の効果は少なく、ま
た、2.3wt%を越えて含有されるとバンド状組織を
生成し、C方向、Z方向の靭性の劣化を招来する3、よ
って、Mn含有量は05〜2.3wt%とする。
Alは脱酸剤として必要な元素であり、含有量が0.0
1wt%未満では脱酸剤としての効果はなく、また、0
.1wt%を越えて含有されるとこの効果は飽和する。
1wt%未満では脱酸剤としての効果はなく、また、0
.1wt%を越えて含有されるとこの効果は飽和する。
よって、Al含有量は0.01〜0.1wt%とする。
Moはベイナイト組織の生成に有効で、かっ、靭性値向
りに有効な元素であり、含有量が0.1wt%未満では
これらの効果は少なく、また、0.5wt%を越えて含
有されるとごれらの効果は飽和してしまう。よって、M
O含有量は0.1〜0.5wt%とする。
りに有効な元素であり、含有量が0.1wt%未満では
これらの効果は少なく、また、0.5wt%を越えて含
有されるとごれらの効果は飽和してしまう。よって、M
O含有量は0.1〜0.5wt%とする。
Nbはγ粒径を微細化し、未再結晶圧延領域の拡大が図
れ、かつ、ベイナイト組織の微細化および強度上昇に寄
与する元素であり、含有量が 0゜01wt%未満では
これらの効果を発揮することはできず、また、0.05
wt%を越えて含有されると効果は飽和してしまう。よ
って、Nb含有量は0.01〜0.05wt%とする。
れ、かつ、ベイナイト組織の微細化および強度上昇に寄
与する元素であり、含有量が 0゜01wt%未満では
これらの効果を発揮することはできず、また、0.05
wt%を越えて含有されると効果は飽和してしまう。よ
って、Nb含有量は0.01〜0.05wt%とする。
Niは溶接性と靭性の向上に有効な元素であり、含有量
が0.3vt%未満ではこの効果は少なく、また、1
、5wt%を越えて含有されると効果は飽和する。よっ
て、Ni含有量は0.3〜1 、5wt%とする。
が0.3vt%未満ではこの効果は少なく、また、1
、5wt%を越えて含有されると効果は飽和する。よっ
て、Ni含有量は0.3〜1 、5wt%とする。
Crは組織制御に有効で、かつ、強度上昇に寄与する元
素であり、含有量が 0.3wt%未満ではこのような
効果は少なく、また、1.5wt%を越えて含有される
と効果のそれ以上の上昇は望めない。
素であり、含有量が 0.3wt%未満ではこのような
効果は少なく、また、1.5wt%を越えて含有される
と効果のそれ以上の上昇は望めない。
よって、Cr含有量は0.3〜1.5wt%とする。
Cuは溶接性および靭性の向上に有効な元素であり、含
有量が0゜2wt%未満ではこの効果は少な=7− く、また、1.0wt%を越えると効果は飽和する。
有量が0゜2wt%未満ではこの効果は少な=7− く、また、1.0wt%を越えると効果は飽和する。
よ−)で、Cu含有頃は0.2〜1.0wt%とする。
Bは組織制御に有効で、かつ、強度上昇に寄与する元素
であり、含有量が0.001wt%未満ではこの効果は
少なく、また、0.003vt%を越えると効果は飽和
する。よって、B含有量は0.001〜0003wt%
とする。
であり、含有量が0.001wt%未満ではこの効果は
少なく、また、0.003vt%を越えると効果は飽和
する。よって、B含有量は0.001〜0003wt%
とする。
1゛lはNを固定し、かつ、Bの効果を有効に活用させ
るのに寄与する元素であり、含有量が0.01wt%未
満ではこのような効果は少なく、また、0.03wt%
を越えて含有されるとこの効果は飽和してしまう。よっ
て、Ti含有量は0.01〜0.03wt%とづ゛る。
るのに寄与する元素であり、含有量が0.01wt%未
満ではこのような効果は少なく、また、0.03wt%
を越えて含有されるとこの効果は飽和してしまう。よっ
て、Ti含有量は0.01〜0.03wt%とづ゛る。
次に、本発明製造法における製法について説明する。
上記に説明した含有成分および含有割合の鋼の加熱温度
は900〜1150℃とするのが良く、特に、低温域で
加熱した方がγ粒が微細となり、変態後に得られる組織
が微細となり、靭性向上に有効であり、従って、圧延機
の能ソバ仕上温度の=8− 確保の許容される範囲で低温に加熱することが望ましい
。
は900〜1150℃とするのが良く、特に、低温域で
加熱した方がγ粒が微細となり、変態後に得られる組織
が微細となり、靭性向上に有効であり、従って、圧延機
の能ソバ仕上温度の=8− 確保の許容される範囲で低温に加熱することが望ましい
。
熱間加工条件は、γ粒の微細化、γ粒内への変形帯の導
入は、変態後の組織を微細化し、靭性向上に有効である
ことから、オーステナイトの未再結晶域で30%以−F
の加工が必要で、例えば、熱間圧延を行う。
入は、変態後の組織を微細化し、靭性向上に有効である
ことから、オーステナイトの未再結晶域で30%以−F
の加工が必要で、例えば、熱間圧延を行う。
冷却条件は、例えば、鋼を1000℃の温度に加熱し、
900℃以下の犀下率を50%とし、仕上温度790℃
で30mmtの厚さに圧延し、直ちに159C/sec
の冷却速度で冷却し、室温から700℃の温度範囲で冷
却を停止し、後空冷した。
900℃以下の犀下率を50%とし、仕上温度790℃
で30mmtの厚さに圧延し、直ちに159C/sec
の冷却速度で冷却し、室温から700℃の温度範囲で冷
却を停止し、後空冷した。
鋼材の板厚は、例えば、橋梁の場合10monから50
mmであり、10〜30+nmの範囲が最も多く、厚板
工場における加速冷却装置は水量制御により広い範囲の
冷却速度が得られるようになっているけれども、通板板
厚により大略決定されろ。そして、冷却速度は3〜40
°C/secの範囲とするのが望ましい。しかして、冷
却停止温度か300℃未満ては温度制御が困難になるば
かりでなく、しベラ−工程における圧延圧力が多大とな
り好ましくなく、停止温度が低いとDual Phas
e鋼に近い組織となり、YPは約60%と求める範囲よ
り低く、300℃を越える停止温度では80 kgf/
+am2級鋼の強度が得扱銅、YPも求める値の70%
前後の値であり、また、停止温度が700℃を越える高
い温度になると、フェライト−パーライト組織となり、
引張強さが70 kgf/ ++++++2を下回るよ
うになる。このことは、第1表の鋼lを一つの例として
採用して冷却速度、停止温度とTS、YRの関係につい
て調査し、その結果を第1図に示しである。この第1図
から本発明製造法のように冷却停止温度を300〜70
0℃の範囲とすることが好適であることがわかる。
mmであり、10〜30+nmの範囲が最も多く、厚板
工場における加速冷却装置は水量制御により広い範囲の
冷却速度が得られるようになっているけれども、通板板
厚により大略決定されろ。そして、冷却速度は3〜40
°C/secの範囲とするのが望ましい。しかして、冷
却停止温度か300℃未満ては温度制御が困難になるば
かりでなく、しベラ−工程における圧延圧力が多大とな
り好ましくなく、停止温度が低いとDual Phas
e鋼に近い組織となり、YPは約60%と求める範囲よ
り低く、300℃を越える停止温度では80 kgf/
+am2級鋼の強度が得扱銅、YPも求める値の70%
前後の値であり、また、停止温度が700℃を越える高
い温度になると、フェライト−パーライト組織となり、
引張強さが70 kgf/ ++++++2を下回るよ
うになる。このことは、第1表の鋼lを一つの例として
採用して冷却速度、停止温度とTS、YRの関係につい
て調査し、その結果を第1図に示しである。この第1図
から本発明製造法のように冷却停止温度を300〜70
0℃の範囲とすることが好適であることがわかる。
また、加速冷却のままの状態では、即ち、熱間圧延−冷
却のままでは、殆どの場合降伏点伸びは零で、いずれも
連続降伏現象であり、特に、橋梁等の設計を行う際に、
降伏点伸びを付与したい場合は、100〜300℃の温
度の焼戻し処理を行う必要があるが、第2図に示すよう
に焼戻し温度が300℃を越えるとYRが上限の75%
以上となって、求める低降伏比が得られなくなり、また
、焼戻し温度が100℃未満では実質的効果は得られな
くなる。
却のままでは、殆どの場合降伏点伸びは零で、いずれも
連続降伏現象であり、特に、橋梁等の設計を行う際に、
降伏点伸びを付与したい場合は、100〜300℃の温
度の焼戻し処理を行う必要があるが、第2図に示すよう
に焼戻し温度が300℃を越えるとYRが上限の75%
以上となって、求める低降伏比が得られなくなり、また
、焼戻し温度が100℃未満では実質的効果は得られな
くなる。
[実 施 例]
本発明に係る加速冷却法による低降伏比高張力鋼板の製
造法の実施例を説明する。
造法の実施例を説明する。
実施例
第1表に示す含有成分および含有割合の鋼を通常の製法
により溶解、鋳造した鋼を950℃から200℃の間の
各種の加熱温度において100mmtの鋼(スラブ)を
加熱し、20mmt厚の鋼板に圧延し、仕上温度は80
0℃であり、900℃以下の厚下率を50%とした。熱
間圧延路T後各種の冷却速度で室温まで冷却した。必要
に応じて焼戻し処理を行ったが、所定の温度に1時間保
持後空冷した。
により溶解、鋳造した鋼を950℃から200℃の間の
各種の加熱温度において100mmtの鋼(スラブ)を
加熱し、20mmt厚の鋼板に圧延し、仕上温度は80
0℃であり、900℃以下の厚下率を50%とした。熱
間圧延路T後各種の冷却速度で室温まで冷却した。必要
に応じて焼戻し処理を行ったが、所定の温度に1時間保
持後空冷した。
第2表に各鋼種の機械的性質を示す。
この第2表より本発明製造法により製造された鋼は、比
較例に比して、65〜75%の低い降伏比であり、その
他の機械的性質は比較例と同等かそれ以上であり、優れ
ていることがわかる。
較例に比して、65〜75%の低い降伏比であり、その
他の機械的性質は比較例と同等かそれ以上であり、優れ
ていることがわかる。
以上説明したように、本発明に係る加速冷却法による低
降伏比高張力鋼板の製造法は上記の構成であるから、溶
接構造物の安全性が高い、70kgf/mm’以上であ
り、かつ、降伏比が65〜75%と低い高張力鋼板を効
果的に製造することができる優れた製造法である。
降伏比高張力鋼板の製造法は上記の構成であるから、溶
接構造物の安全性が高い、70kgf/mm’以上であ
り、かつ、降伏比が65〜75%と低い高張力鋼板を効
果的に製造することができる優れた製造法である。
第1図は冷却停止温度とTSSYRの関係を示す図、第
2図は焼戻し温度とTSSYR,YPElの関係を示す
図である。 矛IWJ
2図は焼戻し温度とTSSYR,YPElの関係を示す
図である。 矛IWJ
Claims (2)
- (1)C0.05〜0.2wt%、Si0.03〜0.
5wt%、Mn0.5〜2.3wt%、Al0.01〜
0.1wt%、Mo0.1〜0.5wt%、Nb0.0
1〜0.05wt%、Ni0.3〜1.5wt% を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼を、
未再結晶オーステナイト域で30%以上の加工を加えた
後、加速冷却設備において3〜40℃/secの冷却速
度で冷却し、300〜700℃の間の温度で冷却停止を
行うことを特徴とする加速冷却法による低降伏比高張力
鋼板の製造法。 - (2)C0.05〜0.2wt%、Si0.03〜0.
5wt%、Mn0.5〜2.3wt%、Al0.01〜
0.1wt%、Mo0.1〜0.5wt%、Nb0.0
1〜0.05wt%、Ni0.3〜1.5wt%、 を含有し、さらに、 Cr0.3〜1.5wt%、Cu0.2〜1.0wt%
、B0.001〜0.003wt%、 Ti0.01〜0.03wt% の1種または2種以上 を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼を、
未再結晶オーステナイト域で30%以上の加工を加えた
後、加速冷却設備において3〜40℃/secの冷却速
度で冷却し、300〜700℃の間の温度で冷却停止を
行うことを特徴とする加速冷却法による低降伏比高張力
鋼板の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16299186A JPS6318020A (ja) | 1986-07-11 | 1986-07-11 | 加速冷却法による低降伏比高張力鋼板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16299186A JPS6318020A (ja) | 1986-07-11 | 1986-07-11 | 加速冷却法による低降伏比高張力鋼板の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6318020A true JPS6318020A (ja) | 1988-01-25 |
Family
ID=15765128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16299186A Pending JPS6318020A (ja) | 1986-07-11 | 1986-07-11 | 加速冷却法による低降伏比高張力鋼板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6318020A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007300808A (ja) * | 2006-05-08 | 2007-11-22 | Yanmar Co Ltd | 作業車両 |
CN104561772A (zh) * | 2014-12-26 | 2015-04-29 | 南阳汉冶特钢有限公司 | 一种130mm~150mm厚度超低温钢板及其的生产方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59211528A (ja) * | 1983-05-17 | 1984-11-30 | Nippon Steel Corp | 低降伏比非調質鋼の製造方法 |
JPS61162992A (ja) * | 1985-01-16 | 1986-07-23 | 松下電器産業株式会社 | スチ−ムアイロン |
-
1986
- 1986-07-11 JP JP16299186A patent/JPS6318020A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS59211528A (ja) * | 1983-05-17 | 1984-11-30 | Nippon Steel Corp | 低降伏比非調質鋼の製造方法 |
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