JPS6324012A - 直接焼入れ焼戻し法による低降伏比高張力鋼板の製造方法 - Google Patents
直接焼入れ焼戻し法による低降伏比高張力鋼板の製造方法Info
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- JPS6324012A JPS6324012A JP16858586A JP16858586A JPS6324012A JP S6324012 A JPS6324012 A JP S6324012A JP 16858586 A JP16858586 A JP 16858586A JP 16858586 A JP16858586 A JP 16858586A JP S6324012 A JPS6324012 A JP S6324012A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
皇栗よ傅肌尻光互
本発明は、直接焼入れ法及び直接焼入れ焼戻し法による
低降伏比高張力鋼板の製造方法に関し、詳しくは、溶接
構造物の隠れた安全性を高めると共に、構造物の軽量化
を実現させることができ、従って、橋梁用溶接構造物ほ
か、ペントスト・ンク等の溶接構造用鋼板として好適で
あるる低降伏比高張力鋼板の製造方法に関する。
低降伏比高張力鋼板の製造方法に関し、詳しくは、溶接
構造物の隠れた安全性を高めると共に、構造物の軽量化
を実現させることができ、従って、橋梁用溶接構造物ほ
か、ペントスト・ンク等の溶接構造用鋼板として好適で
あるる低降伏比高張力鋼板の製造方法に関する。
従来■技歪
従来、70〜80 kgf/mm2級橋梁用厚鋼板は、
熱間圧延後、強制冷却することなく、室温まで冷却した
後、焼入れ焼戻し処理して製造されており、降伏比は9
5%程度である。最近に至って、制御圧延及び加速冷却
の後、フェライト・オーステナイト2相域まで再加熱し
、焼入れ焼戻し処理することによって、降伏比を85%
程度まで下げた鋼板を製造する方法が提案されているが
(佐原ら、溶接学会論文集、第3巻第3号第589頁(
1985)、降伏比が70%程度と著しく低い低降伏比
高張力鋼板の製造方法は、未だ知られていない。本発明
者らは、制御冷却後、直接焼入れ法にて急冷することに
よって、好ましくは、直接焼入れ法にて急冷した後、焼
戻し処理を施すことによって、引張強さが70 kgf
/mm2以上、降伏比が65〜75%であって、且つ、
隠れた安全性も高い低降伏比高張力鋼板を製造し得るこ
とを見出して、本発明に至ったものである。
熱間圧延後、強制冷却することなく、室温まで冷却した
後、焼入れ焼戻し処理して製造されており、降伏比は9
5%程度である。最近に至って、制御圧延及び加速冷却
の後、フェライト・オーステナイト2相域まで再加熱し
、焼入れ焼戻し処理することによって、降伏比を85%
程度まで下げた鋼板を製造する方法が提案されているが
(佐原ら、溶接学会論文集、第3巻第3号第589頁(
1985)、降伏比が70%程度と著しく低い低降伏比
高張力鋼板の製造方法は、未だ知られていない。本発明
者らは、制御冷却後、直接焼入れ法にて急冷することに
よって、好ましくは、直接焼入れ法にて急冷した後、焼
戻し処理を施すことによって、引張強さが70 kgf
/mm2以上、降伏比が65〜75%であって、且つ、
隠れた安全性も高い低降伏比高張力鋼板を製造し得るこ
とを見出して、本発明に至ったものである。
薄板の分野においては、その組織をフェライトと5〜3
0%のマルテンサイトとからなる所謂デュアル・フェイ
ズ鋼とすることによって、降伏比を下げ得ることが知ら
れている。この場合、マルテンサイトの存在が降伏比を
下げるために有効であること知られている。
0%のマルテンサイトとからなる所謂デュアル・フェイ
ズ鋼とすることによって、降伏比を下げ得ることが知ら
れている。この場合、マルテンサイトの存在が降伏比を
下げるために有効であること知られている。
本発明者らも、かかる考え方に基づいて、低降伏比高張
力厚鋼板を得るべく、成分及び製造条件を広い範囲にわ
たって研究したところ、70%程度又はそれ以下の低降
伏比は達成することができるものの、橋梁用構造材とし
て具備しなければならない低遷移温度、高アッパーシェ
ルフエネルギー、溶接部の硬度分布、靭性等において致
命的な欠陥を有することを見出した。特に、本発明者ら
は、靭性値劣化の原因が軟質のフェライトと硬質のマル
テンサイトが粗く分散することにあることを見出し、か
かる知見に基づいて、靭性にすぐれる低降伏比高張力鋼
板を得るためには、可能な限りに微細で且つ均一なベイ
ナイト組織を得ることによって、低降伏比と高靭性とを
同時に達成することができ、更に、加熱温度の低減を図
ると共に、NbやMOの添加が微細なベイナイト組織を
形成するために有効であることを見出して、本発明に至
ったものである。
力厚鋼板を得るべく、成分及び製造条件を広い範囲にわ
たって研究したところ、70%程度又はそれ以下の低降
伏比は達成することができるものの、橋梁用構造材とし
て具備しなければならない低遷移温度、高アッパーシェ
ルフエネルギー、溶接部の硬度分布、靭性等において致
命的な欠陥を有することを見出した。特に、本発明者ら
は、靭性値劣化の原因が軟質のフェライトと硬質のマル
テンサイトが粗く分散することにあることを見出し、か
かる知見に基づいて、靭性にすぐれる低降伏比高張力鋼
板を得るためには、可能な限りに微細で且つ均一なベイ
ナイト組織を得ることによって、低降伏比と高靭性とを
同時に達成することができ、更に、加熱温度の低減を図
ると共に、NbやMOの添加が微細なベイナイト組織を
形成するために有効であることを見出して、本発明に至
ったものである。
l′0 声を解ンするための
本発明による直接焼入れ法による低降伏比高張力鋼板の
製造方法は、重量%で c o、os〜0.2%、 Si0.03〜0.5%、 Mn 0.5〜2.3%1 .10.01〜0.1%、 MOo、1〜0.5%夷 Nb0.O1〜0.05%、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼を未再結晶オース
テナイト域において圧下率30%以上にて加工した後、
10℃/秒以上の冷却速度にて冷却して、直接焼入れし
て、降伏比65〜7,5%、引張強さ70 kgf/m
m”以上の低降伏比高張力鋼板を製造することを特徴と
する。
製造方法は、重量%で c o、os〜0.2%、 Si0.03〜0.5%、 Mn 0.5〜2.3%1 .10.01〜0.1%、 MOo、1〜0.5%夷 Nb0.O1〜0.05%、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼を未再結晶オース
テナイト域において圧下率30%以上にて加工した後、
10℃/秒以上の冷却速度にて冷却して、直接焼入れし
て、降伏比65〜7,5%、引張強さ70 kgf/m
m”以上の低降伏比高張力鋼板を製造することを特徴と
する。
先ず、本発明において化学成分を限定する理由を説明す
る。
る。
Cは、強度の確保に有効であり、そのためには少なくと
も0.05%の添加を必要とするが、0.2%を越えて
過多に添加するときは、靭性の劣化を招くので、C′I
は0.05〜0.2%の範囲とする。
も0.05%の添加を必要とするが、0.2%を越えて
過多に添加するときは、靭性の劣化を招くので、C′I
は0.05〜0.2%の範囲とする。
Stは、圧延終了後のオーステナイトの変態過程におい
て、残留するオーステナイト相へのCの濃縮を促進し、
急速冷却時に所要の変態相を得るのに有効に作用し、こ
のように、組織制御に有効である。このような効果を有
効に発揮させるためには、少なくとも0.03%の添加
を必要とするが、過多に添加するときは、靭性の劣化を
招くので、添加量の上限は0.5%とする。
て、残留するオーステナイト相へのCの濃縮を促進し、
急速冷却時に所要の変態相を得るのに有効に作用し、こ
のように、組織制御に有効である。このような効果を有
効に発揮させるためには、少なくとも0.03%の添加
を必要とするが、過多に添加するときは、靭性の劣化を
招くので、添加量の上限は0.5%とする。
Mnも、Siと同様に組織制御に有効であって、少なく
とも0.5%の添加を必要とするが、過多に添加すると
きは、バンド状組織を形成して、C方向及びZ方向の靭
性の劣化を招くので、添加量の上限は2.3%とする。
とも0.5%の添加を必要とするが、過多に添加すると
きは、バンド状組織を形成して、C方向及びZ方向の靭
性の劣化を招くので、添加量の上限は2.3%とする。
A1は、鋼の脱酸のために0.01%以上を添加するこ
とが必要であるが、0.1%を越えて過多に添加してし
も、脱酸剤としての効果が飽和する。
とが必要であるが、0.1%を越えて過多に添加してし
も、脱酸剤としての効果が飽和する。
従って、A1の添加量は0.01〜0.1%の範囲とす
る。
る。
Moは、ベイナイト組織の形成及び靭性値の向上に有効
であり、かかる効果を有効に得るために、本発明におい
ては、0.1%以上を添加する。しかし、0.5%を越
えて過多に添加しても、上記効果が飽和するので、添加
量の上限は0.5%とする。
であり、かかる効果を有効に得るために、本発明におい
ては、0.1%以上を添加する。しかし、0.5%を越
えて過多に添加しても、上記効果が飽和するので、添加
量の上限は0.5%とする。
Nbは、オーステナイト粒を微細化し、未再結晶圧延領
域を拡大して、ベイナイト組織の微細化によって強度を
向上させる効果を有する。かかる効果を有効に得るため
には、少なくとも0.01%を添加することが必要であ
る。しかし、過多に添加しても、効果が飽和するので、
添加量の上限は0.05%とする。
域を拡大して、ベイナイト組織の微細化によって強度を
向上させる効果を有する。かかる効果を有効に得るため
には、少なくとも0.01%を添加することが必要であ
る。しかし、過多に添加しても、効果が飽和するので、
添加量の上限は0.05%とする。
本発明においては、綱は上記した元素に加えて、Ni0
.3〜1.5%、及び Cr 0.3〜1.5% よりなる群から選ばれる少な(とも1種の元素すること
ができる。
.3〜1.5%、及び Cr 0.3〜1.5% よりなる群から選ばれる少な(とも1種の元素すること
ができる。
Niは、鋼の溶接性と靭性の向上に効果を有し、この効
果を効果を有効にに得るためには、少なくとも0.3%
を添加することが必要である。しかし、過多に添加して
も、上記効果が飽和するので、添加量の上限は1.5%
とする。
果を効果を有効にに得るためには、少なくとも0.3%
を添加することが必要である。しかし、過多に添加して
も、上記効果が飽和するので、添加量の上限は1.5%
とする。
Crは、前記した組織制御と強度向上に有効であり、そ
のために0.3%以上を添加する必要があるが、1.5
%を越えて過多に添加しても、その効果が飽和するので
、添加量の上限は1.5%とする。
のために0.3%以上を添加する必要があるが、1.5
%を越えて過多に添加しても、その効果が飽和するので
、添加量の上限は1.5%とする。
本発明による低降伏比高張力鋼板の製造方法は、上記し
た化学成分を有する鋼を未再結晶オーステナイト域にお
いて圧下率30%以上にて加工した後、10℃/秒以上
の冷却速度にて冷却して、直接焼入れするものである。
た化学成分を有する鋼を未再結晶オーステナイト域にお
いて圧下率30%以上にて加工した後、10℃/秒以上
の冷却速度にて冷却して、直接焼入れするものである。
本発明の方法においては、先ず、鋼の熱間圧延に際して
、綱スラブの加熱温度は、900〜1150℃の範囲が
好ましい。特に、低温域で加熱するとき、オーステナイ
ト粒が微細となって、変態後に微細な組織を得ることが
でき、かくして、靭性の向上を得ることができる。従っ
て、圧延機の能力にもよるが、仕上温度が確保される範
囲内で低温に加熱することが好ましい。また、オーステ
ナイト粒の微細化及びオーステナイト粒内への変形帯の
導入は、変態後の組織を微細化し、靭性の向上に有効で
あるので、本発明においては、再結末域にて30%以上
の圧下を行なうことが必要である。
、綱スラブの加熱温度は、900〜1150℃の範囲が
好ましい。特に、低温域で加熱するとき、オーステナイ
ト粒が微細となって、変態後に微細な組織を得ることが
でき、かくして、靭性の向上を得ることができる。従っ
て、圧延機の能力にもよるが、仕上温度が確保される範
囲内で低温に加熱することが好ましい。また、オーステ
ナイト粒の微細化及びオーステナイト粒内への変形帯の
導入は、変態後の組織を微細化し、靭性の向上に有効で
あるので、本発明においては、再結末域にて30%以上
の圧下を行なうことが必要である。
次いで、本発明においては、直接焼入れする。
橋梁に用いられる鋼材の板厚は、通常、10〜50t+
i程度であり、特に、15〜301mの範囲が最も多い
。厚板工場における直接焼入れ装置は、水量制御等によ
って広い範囲の冷却速度が得られるように設計されてい
るものの、多くは、通板板厚によって決定される。しか
しながら、できるだけ低成分系で直接焼入れ後の強度を
得るのことがコスト的に有利であるので、できる限り速
い速度で冷却し、焼入れ後の強度を高くしておくのが有
利である。このために、本発明においては、冷却速度を
10℃/秒以上とする。しかし、実用上は、15℃/秒
以上で十分である。
i程度であり、特に、15〜301mの範囲が最も多い
。厚板工場における直接焼入れ装置は、水量制御等によ
って広い範囲の冷却速度が得られるように設計されてい
るものの、多くは、通板板厚によって決定される。しか
しながら、できるだけ低成分系で直接焼入れ後の強度を
得るのことがコスト的に有利であるので、できる限り速
い速度で冷却し、焼入れ後の強度を高くしておくのが有
利である。このために、本発明においては、冷却速度を
10℃/秒以上とする。しかし、実用上は、15℃/秒
以上で十分である。
本発明において規定する化学成分を有する鋼の場合、上
記冷却速度が10℃/秒よりも遅くなるときは、デュア
ル・フェーズ鋼に近い組織を形成し、降伏比が60%程
度にまで低下する。
記冷却速度が10℃/秒よりも遅くなるときは、デュア
ル・フェーズ鋼に近い組織を形成し、降伏比が60%程
度にまで低下する。
第1表にその化学成分を示す鋼A及びECを用いて、こ
れらをそれぞれ950〜1100°Cに加熱し、900
℃以下の圧下率50%、仕上温度800℃として熱間圧
延し、この後、種々の速度で冷却して、2011厚鋼板
を製造し、これらの鋼板について、その冷却速度と得ら
れた鋼板の機械的性質との関係を第1図に示す。
れらをそれぞれ950〜1100°Cに加熱し、900
℃以下の圧下率50%、仕上温度800℃として熱間圧
延し、この後、種々の速度で冷却して、2011厚鋼板
を製造し、これらの鋼板について、その冷却速度と得ら
れた鋼板の機械的性質との関係を第1図に示す。
本発明においては、上記した直接焼入れによって得られ
る鋼板は、降伏点伸びがOであって、いずれも連続降伏
現象を示す。従って、特に、鋼板に降伏点伸びを付与す
る場合は、本発明に従って、焼戻し処理を行なう。この
焼戻し処理温度は100〜300℃の範囲である。 前
記と同じ鋼A及び鋼Cを用いて、これらをそれぞれ95
0〜1100℃に加熱し、900℃以下の圧下率50%
、仕上温度800℃、冷却速度40℃/秒で20mm厚
の鋼板を製造し、これらについて、その焼戻し温度を種
々に変゛えた場合の機械的性質を第2図に示す。焼戻し
温度が300℃よりも高いときは、降伏比が75%を越
えることとなるので、所要の特性を得ることができない
。他方、焼戻し温度が100℃よりも低いときは、これ
によっては、鋼板に降伏点伸びを与えることができない
。
る鋼板は、降伏点伸びがOであって、いずれも連続降伏
現象を示す。従って、特に、鋼板に降伏点伸びを付与す
る場合は、本発明に従って、焼戻し処理を行なう。この
焼戻し処理温度は100〜300℃の範囲である。 前
記と同じ鋼A及び鋼Cを用いて、これらをそれぞれ95
0〜1100℃に加熱し、900℃以下の圧下率50%
、仕上温度800℃、冷却速度40℃/秒で20mm厚
の鋼板を製造し、これらについて、その焼戻し温度を種
々に変゛えた場合の機械的性質を第2図に示す。焼戻し
温度が300℃よりも高いときは、降伏比が75%を越
えることとなるので、所要の特性を得ることができない
。他方、焼戻し温度が100℃よりも低いときは、これ
によっては、鋼板に降伏点伸びを与えることができない
。
余所■法果
以上のように、本発明の方法によれば、鋼板を再加熱と
その後の焼入れ焼戻し処理によらずして、所定の化学成
分を有する鋼を制御冷却後、直接焼入れ法にて急冷し、
或いは直接焼入れ法にて急冷し、次いで、焼戻し処理を
施すことによって、降伏比65〜75%、引張強さ70
kgf/mm”以上の高張力鋼板を得ることができる
。
その後の焼入れ焼戻し処理によらずして、所定の化学成
分を有する鋼を制御冷却後、直接焼入れ法にて急冷し、
或いは直接焼入れ法にて急冷し、次いで、焼戻し処理を
施すことによって、降伏比65〜75%、引張強さ70
kgf/mm”以上の高張力鋼板を得ることができる
。
実施±
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
れら実施例により何ら限定されるものではない。
第1表に示す化学成分を有する鋼からなる10011厚
のスラブを900℃から1150°Cの範囲の種々の温
度に加熱し、仕上温度を800°Cとし、900°C以
下での圧下率は50%として、厚さ201mの鋼板に仕
上げた。
のスラブを900℃から1150°Cの範囲の種々の温
度に加熱し、仕上温度を800°Cとし、900°C以
下での圧下率は50%として、厚さ201mの鋼板に仕
上げた。
熱間圧延終了後、種々の冷却速度で室温まで冷却し、一
部については、種々の温度で1時間保持した後、空冷す
る焼戻し処理を行なった。
部については、種々の温度で1時間保持した後、空冷す
る焼戻し処理を行なった。
このようにして得られた鋼板の機械的性質を第2表に示
す。比較鋼11及び工2は、いずれも本発明が規定する
範囲の化学成分を有するが、焼戻し温度が高いために、
降伏比が75%を越える。
す。比較鋼11及び工2は、いずれも本発明が規定する
範囲の化学成分を有するが、焼戻し温度が高いために、
降伏比が75%を越える。
比較鋼13は、直接焼入れの際の冷却速度が速すぎるた
めに、降伏比が低くなりすぎ、同時に靭性の劣化が著し
い。比較w414及び15は、Nb及び/又はMOを含
まないので、直接焼入れによって得られる鋼板は、靭性
がいずれも低い。
めに、降伏比が低くなりすぎ、同時に靭性の劣化が著し
い。比較w414及び15は、Nb及び/又はMOを含
まないので、直接焼入れによって得られる鋼板は、靭性
がいずれも低い。
これに対して、本発明の方法によって得られる鋼板は、
引張強さ70 kgf/mm”以上、降伏比65〜75
%であって、しかも、靭性にすぐれることが明らかであ
る。
引張強さ70 kgf/mm”以上、降伏比65〜75
%であって、しかも、靭性にすぐれることが明らかであ
る。
第1図は、本発明で規定する化学成分を有する綱スラブ
を低温加熱し、種々の冷却速度で室温まで冷却して得ら
れた銅板について、冷却速度と機械的性質との関係を示
すグラフ、第2図は、本発明で規定する化学成分を有す
る鋼スラブを低温加熱し、40℃/秒の冷却速度で室温
まで冷却し、次いで、種々の温度で焼戻し処理して得ら
れた鋼板について、焼戻し温度と得られた鋼板の機械的
性質との関係を示すグラフである。 特許出願人 株式会社神戸製鋼所 代理人 弁理士 牧 野 逸 部 第1図 相速度と・07分つ 第2閏 X奏し炙し謔h4仁(・こ)
を低温加熱し、種々の冷却速度で室温まで冷却して得ら
れた銅板について、冷却速度と機械的性質との関係を示
すグラフ、第2図は、本発明で規定する化学成分を有す
る鋼スラブを低温加熱し、40℃/秒の冷却速度で室温
まで冷却し、次いで、種々の温度で焼戻し処理して得ら
れた鋼板について、焼戻し温度と得られた鋼板の機械的
性質との関係を示すグラフである。 特許出願人 株式会社神戸製鋼所 代理人 弁理士 牧 野 逸 部 第1図 相速度と・07分つ 第2閏 X奏し炙し謔h4仁(・こ)
Claims (4)
- (1)重量%で C 0.05〜0.2%、 Si 0.03〜0.5%、 Mn 0.5〜2.3%、 Al 0.01〜0.1%、 Mo 0.1〜0.5%、 Nb 0.01〜0.05%、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼を未再結晶オース
テナイト域において圧下率30%以上にて加工した後、
10℃/秒以上の冷却速度にて冷却して、直接焼入れす
ることを特徴とする降伏比65〜75%、引張強さ70
kgf/mm^2以上の低降伏比高張力鋼板の製造方法
。 - (2)重量%で (a)C 0.05〜0.2%、 Si 0.03〜0.5%、 Mn 0.5〜2.3%、 Al 0.01〜0.1%、 Mo 0.1〜0.5%、 Nb 0.01〜0.05%、 を含有し、更に、 (b)Ni 0.3〜1.5%、及び Cr 0.3〜1.5% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含有し
、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼を未再結晶オース
テナイト域において圧下率30%以上にて加工した後、
10℃/秒以上の冷却速度にて冷却して、直接焼入れす
ることを特徴とする降伏比65〜75%、引張強さ70
kgf/mm^2以上の低降伏比高張力鋼板の製造方法
。 - (3)重量%で C 0.05〜0.2%、 Si 0.03〜0.5%、 Mn 0.5〜2.3%、 Al 0.01〜0.1%、 Mo 0.1〜0.5%、 Nb 0.01〜0.05%、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼を未再結晶オース
テナイト域において圧下率30%以上にて加工した後、
10℃/秒以上の冷却速度にて冷却して、直接焼入れし
、次いで、100℃から300℃の範囲で焼戻し処理を
施すことを特徴とする降伏比65〜75%、引張強さ7
0kgf/mm^2以上の低降伏比高張力鋼板の製造方
法。 - (4)重量%で (a)C 0.05〜0.2%、 Si 0.03〜0.5%、 Mn 0.5〜2.3%、 Al 0.01〜0.1%、 Mo 0.1〜0.5%、 Nb 0.01〜0.05%、 を含有し、更に、 (b)Ni 0.3〜1.5%、及び Cr 0.3〜1.5% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含有し
、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼を未再結晶オース
テナイト域において圧下率30%以上にて加工した後、
10℃/秒以上の冷却速度にて冷却して、直接焼入れし
、次いで、100℃から300℃の範囲で焼戻し処理を
施すことを特徴とする降伏比65〜75%、引張強さ7
0kgf/mm^2以上の低降伏比高張力鋼板の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16858586A JPS6324012A (ja) | 1986-07-16 | 1986-07-16 | 直接焼入れ焼戻し法による低降伏比高張力鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16858586A JPS6324012A (ja) | 1986-07-16 | 1986-07-16 | 直接焼入れ焼戻し法による低降伏比高張力鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6324012A true JPS6324012A (ja) | 1988-02-01 |
Family
ID=15870783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16858586A Pending JPS6324012A (ja) | 1986-07-16 | 1986-07-16 | 直接焼入れ焼戻し法による低降伏比高張力鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6324012A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03229817A (ja) * | 1990-02-02 | 1991-10-11 | Nippon Steel Corp | 溶接熱影響部の耐亜鉛めっきわれ特性の優れた80キロ高張力鋼の製造方法 |
JP2013108167A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-06-06 | Jfe Steel Corp | 溶接性および耐遅れ破壊特性に優れた引張強さ950MPa以上の高張力鋼板の製造方法 |
JP2013108168A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-06-06 | Jfe Steel Corp | 溶接性および耐遅れ破壊特性に優れた引張強さ780MPa以上の高張力鋼板の製造方法 |
-
1986
- 1986-07-16 JP JP16858586A patent/JPS6324012A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03229817A (ja) * | 1990-02-02 | 1991-10-11 | Nippon Steel Corp | 溶接熱影響部の耐亜鉛めっきわれ特性の優れた80キロ高張力鋼の製造方法 |
JP2013108167A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-06-06 | Jfe Steel Corp | 溶接性および耐遅れ破壊特性に優れた引張強さ950MPa以上の高張力鋼板の製造方法 |
JP2013108168A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-06-06 | Jfe Steel Corp | 溶接性および耐遅れ破壊特性に優れた引張強さ780MPa以上の高張力鋼板の製造方法 |
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