JPS63277721A - 高強度高靭性レ−ルの製造方法 - Google Patents

高強度高靭性レ−ルの製造方法

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JPS63277721A
JPS63277721A JP11170987A JP11170987A JPS63277721A JP S63277721 A JPS63277721 A JP S63277721A JP 11170987 A JP11170987 A JP 11170987A JP 11170987 A JP11170987 A JP 11170987A JP S63277721 A JPS63277721 A JP S63277721A
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和田 典巳
Takao Gishi
義之 鷹雄
Toyokazu Teramoto
寺本 豊和
Kozo Fukuda
耕三 福田
Shinichi Nagahashi
永橋 新一
Kiyotaka Morioka
清孝 森岡
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博明 佐藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は高強度高靭性レールの製造方法に関する。
〔従来技術〕
オンラインで制御圧延をしたり、冷却をしたりして、高
強度高靭性のレールを製造する方法には、従来法のよう
な方法があった。
(1)普通圧延した後、加速冷却を行う。
(2)制御圧延を行う。
(3)制御圧延した後、加速冷却を行う。
この方法は特開昭52−138428号に開示されてい
る方法である。その考え方は、制御圧延によリオーステ
ナイト粒を細粒化して靭性を改善しようとするものであ
るので、制御圧延後にそのまま放冷すると強度が低下す
るという問題があり、その対策として加速冷却をして1
強度の上昇を図るというものである。しかしながら、靭
性を著しく向上させるためには、オーステナイト低温域
、たとえば800℃以下好ましくは750℃以下で圧下
する必要がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した従来技術には次のような問題点
があった。
(1)普通圧延後に加速冷却を行う方法では、靭性が圧
延ままとほぼ同等である。
(2)制御圧延のみでは、靭性は向上するが、強度が低
下する。
(3)ルj御圧延後加速冷却する方法では、 800℃
好ましくは750℃以下で圧延する必要があるが、その
ような圧延を実施すると、オーステナイト相からパーラ
イト相への変態点が上昇するため、加速冷却を開始する
前に変態が開始されるという問題が生じる。したがって
、たとえ圧延機のすぐ後に冷却ゾーンがあっても、オー
ステナイト相からパーライト相への変態開始の潜伏期間
が消費されているので、特にレール頭部の内部まで硬化
させることは困難である。
この発明は上述のような問題点を解消し、オンラインで
高強度高靭性のレールを製造する方法を提供することを
目的としている。
〔問題点を解消するための手段〕
この発明は、 C: 0.50〜0.85Wt%、Si:0.1〜1.
0 Wt%。
M n: 0.5〜1.5 Wt%、 P :  0.
035 Wt%以下S : 0.035 Wt%以下、
 At : 0.05 Wt%以下を含有し、残部がF
eおよび不可避的不純物からなる鋼を、800℃以下に
おいて5%以上の減面率の圧延を実施した後、オーステ
ナイトからパーライトへの変態点に達する以前に再び7
50〜900℃に加熱し、その後1〜15℃八ecの冷
却速度で加速冷却をすることを特徴とする微細パーライ
ト組織を有した高強度高靭性レールの製造方法およびC
: 0.50〜0.85Wt%、Si:0.1〜1.0
 Wt%。
Mn: 0.5〜1.5 Wt%、 P :  0.0
35 jilt%以下。
S : 0.035讐t%以下、 Al : 0.05
 Wt%以下と、Cr : 0.05〜1.5 Wt%
、 Mo : 0.01〜0.2讐t%、 V : 0
.03〜0.I Wt%、Ni:0.1〜1.0Wt%
、 Nb : 0.005〜Q、05Wt%の何れか1
種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的
不純物からなる鋼を、800℃以下において5%以上の
減面率の圧延を実施した後、オーステナイトからパーラ
イトへの変態点に達する以前に再び750〜900℃に
加熱し、その後1〜15℃/secの冷却速度で加速冷
却することを特徴とする微細パーライトを有した高強度
高靭性レールの製造方法である。
〔作用〕
Wt%(以下単に%という)で、Cを0.50以上とし
て耐摩耗性を得しめ、C: 0.85%以下、Si :
1.00%以下、PおよびSをそれぞれ0.035%以
下として延性劣化を回避する。
S i: 0.1−1.0%、Mn:0.5%以上を含
有させて強度向上を図り、Siを0.1%以ととして脱
酸を図る。
Mnを 1.5%以下とし、また任意元素としのCrを
 1.5%以下、Ma @0.20%以下として溶接性
を良好にする。
PおよびSをそれぞれ0.035%として軌性劣化を避
け、またAIを0.050%以下として疲労性能劣化を
防止する。
さらに本発明を効率よく、かつ効果的に実施するために
添加する任意添加元素についての限定理由は以下の通り
である。
Crの添加により、レールの焼入性は向上する。
このことにより、レール頭部を微細パーライト組織にす
るのが容易になるとともに、パーライト組織の焼なまし
軟化抵抗を高め、高強度微細バーライト組織が得やすく
なる。したがってC「の下限は、Crの添加により焼入
性の向上が認められる0、05%とした。またCrを1
.50%以上添加すると、レールの溶接性が悪化するの
で1.50%を上限とした。MoはCrと同様この元素
の添加により、レールの焼入性を向上させる。モしてC
「同様パーライト組織の焼なまし軟化抵抗を高め、レー
ルの強度を上昇させる効果がある。またMOを添加しす
ぎると、Cr同様溶接性が悪化する。したがってMoの
下限は焼入性向上の効果がある0、01%とし、その上
限は溶接性悪化の点から0.20%とした。
N b、Vはオーステナイトの再結晶を抑制する効果を
有する元素である。Nb、Vを添加して制御圧延するこ
とにより、オーステナイト粒の微細化と同時に粒内に多
くの変形帯を導入させることができる。そしてこれらの
変形帯は、オーステナイト相からパーライト相への変態
の核生成サイトとなる。
このためパーライト粒(コロニー)が微細となり、非常
に優れた靭性が得られる。このような再結晶抑制効果を
発揮させるためには、Nbは0.005%以上、■は0
.03%以−ヒ添加する必要がある。またNbを0.0
5%を超えて、■を0.1%を超えて添加すると、粗大
なNb炭窒化物やv炭窒化物が析出し、レールの靭性を
劣化させるので、Nbの上限は0.05%、■の上限は
0.1%とした。
Niは焼入性向上に効果のある元素であり、そのことが
レールの強度上昇および靭性向上にも結びつく元素であ
る。したがって下限は焼入性向上に効果のある0、10
%とし、上限は焼入性の向上効果が飽和する1、00%
とした。
以上の成分を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物
からなる鋼を800℃以下で5%以上の減面率の圧延を
実施することにより、オーステナイト粒の微細化および
変形帯の導入を図り、変態後のパーライトコロニーを微
細にする。第4図は800℃以下での減面率と強度Φ靭
性の関係を示したものである。仕上温度720℃で圧延
した後、オーステナイトからパーライトへの変態点に達
する以前に800℃で5分保持の再加熱を行い、その後
炉出側で300℃まで加速冷却を行った。その時の冷却
速度はオーステナイト相からパーライト相への変態点が
590℃になるよう、5〜b た。第4図には仕上温度850℃で圧延し、その後加速
冷却するという従来法の強度・靭性も併記した。この図
から800℃以下での減面率がOである従来法の靭性と
、 800℃以下での減面率が5%の靭性とでは大きな
差があり、800℃以下での減面率が5%以上必要なこ
とが理解される。なお上記減面率の上限は鋼の組織的な
面から決まるのではなく、圧延機の能力により決まるこ
とであるのであえて限定しない。
この鋼をこのままオーステナイトからパーライトへの変
態点を過ぎて放冷後加熱したのでは、変態により前記制
御圧延の効果が消失してしまうので、変態前に加熱炉ま
たは保熱炉に装入する。
加熱炉または保熱炉に装入した鋼を750℃〜800℃
に加熱または保熱する。これは750℃未満の加熱また
は保熱では滞炉中にオーステナイト層からパーライト層
への変態が進行ないしは潜伏期の消費が起きるので、 
750℃以上とした。また900℃を超えて加熱すると
、制御圧延で微細にしたオーステナイト粒が再結晶粗大
化するので、上限を900℃とした。
第5図は第1表のA鋼についての再加熱温度と強度・靭
性の関係を示したものである。この場合800℃以下の
制御圧延を15%の減面率で行い、720℃で仕りだ後
、それぞれの再加熱温度に4分保持した。モして炉出側
でlO℃/secの冷却速度で300℃まで加速冷却を
行なった。
第5図には従来法で圧延し700℃に5分保持したもの
の強度・靭性を併記した。この図から700℃の再加熱
では、レールの頭頂下10mmの部分の強度が750℃
のものに比較して著しく低下するので、再加熱温度の下
限は750℃としなければならず、また950℃の再加
熱では、レールの頭頂下5■鵬の部分の靭性が900℃
の再加熱のものに比較して著しく低下するので再加熱温
度の上限は900℃としなければならないということが
理解できる。
このように750〜900℃に加熱または保熱したレー
ルの頭部を、必要に応じて腹部も1〜15℃/Secの
冷却速度で加速冷却することにより、微細パーライト組
織を有する高強度高靭性レールが得られる。この場合微
細パーライト組織を得るためには、冷却速度を適正に選
択する必要があるが、それにはレール鋼の成分とオース
テナイト粒径が大きく関与する。本発明では、レール鋼
が合金鋼であること、オーステナイト粒が超微細粒であ
ることを考慮して 1〜b 下限を1℃/secとしたのは、これより遅い冷却速度
では通常の放冷と同じになり加速冷却の効果が期待でき
ないからであり、上限を15℃/secとしたのは、こ
れより速い冷却速度ではマルテンサイト組織となり、期
待する微細パーライト組織が得られないからである0以
上に述べた内容をフロー図にしたのが第2図である。
〔実施例〕
第1表に示したA−Lの12@種を溶製し1本発明の方
法でレールを製造した。また本発明の効果を把握する目
的で、前記A−Lの12鋼種につき従来方法でレールを
製造した9本発明の方法および従来方法の具体的な圧延
および冷却条件は次のとおりである。
本発明の方法 0800℃以下で15%の減面率の制御圧延を行い、7
20℃で仕上る。
■十−ステナイトからパーライトへの変態点に達する以
前に再加熱を行なう。
再加熱の条件は800℃で5分子L’lの保持を行う。
Q)再加熱後炉出側のすぐ後方で300℃まで加速冷却
を行う。
従来方法1 0850℃仕上げの汀通圧延を行う。
■圧延後ただちに 300℃までの加速ん却を行う。
従来方法2 0800℃以下で15%の減面率の制御圧延を行い、7
20℃で仕上げる。
■圧延後放冷する。
従来方法3 0800℃以下で15%の減面率の制御圧延を行い、7
20℃で什ヒげる。
第  1  表 第2−1表 第2−2表 ■圧延後ただちに300℃まマの加速冷却を行う。
なお加速冷却の場合の冷却速度は1−15℃の範囲で適
宜選定した。
上記圧延φ冷却条件で製造したレールから試験片を採取
し、引張試験および衝撃試験を行い、それぞれのレール
の強度および靭性を確認した。それぞれの試験値とその
時の冷却速度を第2−1表および第2−2表に示す、ま
た第3図はその中のA鋼の従来方法と本発明の方法との
比較を示すグラフである。これらの表およびグラフから
明らかなように、制御圧延を行わない従来方法1に比較
して制御圧延を行う従来方法2、従来方法3および本発
明の方法は、第1図のレールlの頭頂2下5mmの位置
3から採取した2mm uノツチ試験片による+20℃
での衝撃試験の吸収エネルギーが大幅に向上しており、
靭性が改善されていることが認められる。しかしながら
、第3図に見られるように、特にレール頭頂2下1hm
の位置4から採取した試験片による引張試験値が、従来
方法2および従来方法3は本発明の方法のものより大幅
に低下している。しかたがって高強度高靭性レールの製
造方法には、本発明の方法が最適であることが理解でき
る・      2 さらにはレール頭部Iをスラツククエンチし、レール腹
部5および底部6をクエンチテンパーと讐る等、部分に
より冷却速度を替えることにより。
高性能なレールを製造することも可能である。
〔発明の効果〕
本発明により高強度で高靭性のレールをオンラインで製
造することができるので、その工業的な効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図はレールの断面の説明図、第2図は本発明のフロ
ー図、第3図は本発明と従来方法との強度および靭性を
比較したグラフ、第4図は800℃以下での減面率と強
度・靭性との関係を示すグラフ、第5図は再加熱温度と
強度・靭性との関係を示すグラフである。 ■・・・レール、2・・・頭頂部、3・・・頭頂下5+
amの位置、4・・・頭頂下10+smの位置、5・・
・腹部、6・・・底部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、C:0.50〜0.85Wt%、Si:0.1〜1
    .0Wt%、Mn:0.5〜1.5Wt%、P:0.0
    35Wt%以下、S:0.035Wt%以下、Al:0
    .05Wt%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的
    不純物からなる鋼を、800℃以下において5%以上の
    減面率の圧延を実施した後、オーステナイトからパーラ
    イトへの変態点に達する以前に再び750〜900℃に
    加熱し、その後1〜15℃/secの冷却速度で加速冷
    却をすることを特徴とする微細パーライト組織を有した
    高強度高靭性レールの製造方法。 2、C:0.5〜0.85Wt%、Si:0.1〜1.
    0Wt%、Mn:0.5〜1.5Wt%、P:0.03
    5Wt%以下、S:0.035Wt%以下、Al:0.
    05Wt%以下と、Cr:0.05〜1.5Wt%、M
    o:0.01〜0.2Wt%、V:0.03〜0.1W
    t%、Ni:0.1〜1.0Wt%、Nb:0.005
    〜0.05Wt%の何れか1種または2種以上を含有し
    、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼を、80
    0℃以下において5%以上の減面率の圧延を実施した後
    、オーステナイトからパーライトへの変態点に達する以
    前に再び750〜900℃に加熱し、その後1〜15℃
    /secの冷却速度で加速冷却することを特徴とする微
    細パーライトを有した高強度高靭性レールの製造方法。
JP11170987A 1987-05-09 1987-05-09 高強度高靭性レ−ルの製造方法 Granted JPS63277721A (ja)

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Cited By (5)

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