JP4859210B2 - 接合焼結体の製造方法および接合焼結体 - Google Patents
接合焼結体の製造方法および接合焼結体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4859210B2 JP4859210B2 JP2006082790A JP2006082790A JP4859210B2 JP 4859210 B2 JP4859210 B2 JP 4859210B2 JP 2006082790 A JP2006082790 A JP 2006082790A JP 2006082790 A JP2006082790 A JP 2006082790A JP 4859210 B2 JP4859210 B2 JP 4859210B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fired
- sintered
- sintered body
- tubular
- fired body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
Description
胴部用被焼成体の末端面が管状部との接合面をなしており、胴部用被焼成体の回転対称軸を含む断面において、胴部用被焼成体の外周面の法線と内周面の法線とによって形成される仮想中心の軌跡の末端と胴部用被焼成体の接合面とが形成する交差角αが30°以上、75°以下となるように、胴部用被焼成体と管状部用被焼成体とを固定し、
胴部用被焼成体および管状部用被焼成体を熱処理することによって、胴部用被焼成体および管状部用被焼成体を焼結させて胴部および管状部を生成させると共に胴部と管状部とを接合し、回転対称軸方向における接合部分の幅Wと胴部の中心部の肉厚dとがW≦2dの関係を満足していることを特徴とする。
図1は、本発明の方法によって製造された発光管1を概略的に示す断面図である。
発光管1は、胴部2と、胴部2の両端に接合された一対の管状部4からなる。胴部2は、本例では樽状をなしているが、具体的形状には制限はなく、例えば直管状でもよい。2bは胴部2の外周面であり、2cは内周面であり、内周面は発光空間3に面している。胴部2の末端には開口が形成されており、開口中に管状部4が挿入され、接合されている。
(胴部用被焼成体および管状部用被焼成体の製法)
胴部用被焼成体と管状部用被焼成体との各成形方法は特に限定されず、ドクターブレード、押し出し、ゲルキャスト法などの方法を利用できる。特に好ましくは、成形型に無機粉末と有機化合物を含むスラリーを鋳込み、有機化合物相互の化学反応、例えば分散媒とゲル化剤もしくはゲル化剤相互の化学反応により固化させた後、離型することにより粉末成形体を得ることができる。
B, Na, Cu, Fe, Caもしくはこれらの酸化物を例示できる。また、金属粉末としては、モリブデン、タングステンやその合金を例示できる。併用できる焼結助剤としては、酸化マグネシウムが好ましいが、ZrO2,
Y2O3,La2O3, Sc2O3も例示できる。
反応性官能基を有する有機分散媒は、ゲル化剤と化学結合し、スラリーを固化可能な液状物質であること、及び注型が容易な高流動性のスラリーを形成できる液状物質であること、の2条件を満たすことが必要である。ゲル化剤と化学結合し、スラリーを固化するためには、反応性官能基、即ち水酸基、カルボキシル基、アミノ基のようなゲル化剤と化学結合を形成し得る官能基を分子内に有していることが必要である。
(1)分散媒に無機物粉体を分散してスラリーとした後、ゲル化剤を添加する。
(2)分散媒に無機物粉体及びゲル化剤を同時に添加して分散することによりスラリーを製造する。
本発明における接合を実現するためには、アセンブリを組み立てた時点において、管状部用被焼成体の焼成収縮率を、胴部用被焼成体の焼成収縮率よりも小さくする必要がある。この方法は特に限定されない。いずれの成形体も、組み立て前に脱脂することができ、また仮焼することができる。両者の焼成収縮差を調整するためには、例えば両者の組成を変更できる。特に好ましくは、管状部用粉末成形体を成形、乾燥した後に、大気中で1000〜1500℃で仮焼しておき、得られた仮焼体を被焼成体として使用する。
焼結温度は材料によって決定する。しかし、好適な実施形態においては、焼結時の最高温度を1750℃以下とすることもできる。
図1〜図4を参照しつつ説明した前記方法にしたがって、図1の発光管1を作製した。
具体的には、成形スラリーは、原料粉末としてアルミナ粉末(商品名
アルミナAES-11C、住友化学工業株式会社)100重量部、およびマグネシア0.025重量部)、分散媒として、マロン酸ジメチル24重量部、ゲル化剤(商品名
バイヒジュール3100、住友バイエルウレタン株式会社)2重量部、分散剤(商品名 マリアリムAKM0531、日本油脂株式会社)1重量部、触媒としてトリエチルアミン0.2重量部を混合したものを用いた。
実験例1〜6と同様の方法で、胴部用被焼成体12を得た。ただし、図5に示すように、焼き嵌め部分の接合部幅Wを1.5mmに変更し、交差角αを35°に変更した。焼き嵌め率は8%とした。それ以外は実験例1と同じである。
実験例1と同様にして発光管を作製した。ただし、焼き嵌め部分における接合部幅Wを4mmと長くし、交差角αを10°とした。この結果、図7に示すように、焼き嵌め部端部に反りや変形が確認された。また、Heリークは、10本中3本について、1×10−7atm・cc/秒より大きくなった。
Claims (6)
- 中空の胴部と管状部とを備えている接合焼結体の製造方法であって、
胴部用被焼成体の末端面が前記管状部との接合面をなしており、胴部用被焼成体の回転対称軸を含む断面において、前記胴部用被焼成体の外周面の法線と内周面の法線とによって形成される仮想中心の軌跡の末端と前記胴部用被焼成体の前記接合面とが形成する交差角αが30°以上、75°以下となるように、前記胴部用被焼成体と管状部用被焼成体とを固定し、
前記胴部用被焼成体および前記管状部用被焼成体を熱処理することによって、前記胴部用被焼成体および前記管状部用被焼成体を焼結させて前記胴部および前記管状部を生成させると共に前記胴部と前記管状部とを接合し、前記回転対称軸方向における接合部分の幅Wと前記胴部の中心部の肉厚dとがW≦2dの関係を満足していることを特徴とする、接合焼結体の製造方法。 - 前記管状部用被焼成体を単独で焼結させて相対密度99%としたときの外径をD1とし、前記胴部用被焼成体を単独で焼結させて相対密度99%としたときの内径をD2としたとき、D1とD2とが以下の関係を満足することを特徴とする、請求項1記載の接合焼結体の製造方法。
3%≦ (D1−D2)/D1×100(%) ≦ 20% - 前記接合焼結体が発光管であることを特徴とする、請求項1または2記載の接合焼結体の製造方法。
- 前記発光管がメタルハライドランプ用発光管であることを特徴とする、請求項3記載の接合焼結体の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか一つの請求項に記載の方法によって得られたことを特徴とする、接合焼結体。
- 発光管であることを特徴とする、請求項5記載の接合焼結体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006082790A JP4859210B2 (ja) | 2006-03-24 | 2006-03-24 | 接合焼結体の製造方法および接合焼結体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006082790A JP4859210B2 (ja) | 2006-03-24 | 2006-03-24 | 接合焼結体の製造方法および接合焼結体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007254225A JP2007254225A (ja) | 2007-10-04 |
JP4859210B2 true JP4859210B2 (ja) | 2012-01-25 |
Family
ID=38628845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006082790A Expired - Fee Related JP4859210B2 (ja) | 2006-03-24 | 2006-03-24 | 接合焼結体の製造方法および接合焼結体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4859210B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5342946B2 (ja) * | 2008-07-03 | 2013-11-13 | 日本碍子株式会社 | セラミックス構造体及びその製造方法 |
JP6573767B2 (ja) * | 2014-03-28 | 2019-09-11 | 日本碍子株式会社 | 膜接合構造体の製法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11283567A (ja) * | 1998-03-27 | 1999-10-15 | Ngk Insulators Ltd | 高圧放電灯用の発光容器 |
US6731066B2 (en) * | 2001-02-23 | 2004-05-04 | Osram Sylvania Inc. | Ceramic arc tube assembly |
-
2006
- 2006-03-24 JP JP2006082790A patent/JP4859210B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007254225A (ja) | 2007-10-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5348750B2 (ja) | 焼結体の製造方法および焼結体 | |
JP5530870B2 (ja) | 透光性多結晶質焼結体、透光性多結晶質焼結体の製造方法及び高輝度放電灯用発光管 | |
US20050287319A1 (en) | Method of manufacturing molded body, slurry for molding, core for molding, method of manufacturing core for molding, hollow ceramic molded body, and light emitting container | |
JP5197975B2 (ja) | 焼結体、発光管及びその製造方法 | |
JP4859210B2 (ja) | 接合焼結体の製造方法および接合焼結体 | |
US20070243415A1 (en) | Sintered body, arc tube, and manufacturing method of sintered body | |
JP2006160595A (ja) | 透光性セラミックス、その製造方法および発光容器 | |
JP4925160B2 (ja) | 透光性アルミナ用成形体の製造方法および透光性アルミナ焼結体の製造方法 | |
JP4925303B2 (ja) | 焼結体の製造方法および焼結体 | |
JPWO2005028170A1 (ja) | セラミック焼結体の製造方法、セラミック焼結体および発光容器 | |
JP4818300B2 (ja) | 電子部品焼成用セッター及びその製造方法 | |
JP4915772B2 (ja) | セラミック焼結体の製造方法 | |
CN1715022A (zh) | 透光性陶瓷、其制造方法和发光容器 | |
JP2012119129A (ja) | 発光管及びその製造方法 | |
KR102532974B1 (ko) | 텅스텐-구리 복합분말의 제조방법, 고인성 및 고열전도성을 갖는 텅스텐-구리 복합 소재 및 그 제조방법 | |
JP2004269290A (ja) | 透光性アルミナセラミックスの製造方法、透光性アルミナセラミックス、高圧放電灯用発光容器、造粒粉末および成形体 | |
EP2626889A1 (en) | Ceramic tube and method for producing same | |
JP2001130983A (ja) | 窒化珪素質焼結体 | |
JP5712142B2 (ja) | 多孔質セラミックス焼結体および多孔質セラミックス焼結体の製造方法 | |
JP2005132656A (ja) | アルミニウム溶湯部材 | |
JPH05330936A (ja) | 傾斜機能材料 | |
JPH0820091A (ja) | セラミック焼結体およびその製造方法 | |
JP2004256312A (ja) | ジルコニア焼結体の製造方法 | |
JP2005162540A (ja) | セラミック部品 | |
JP2001240475A (ja) | 耐熱部材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081107 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20100318 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110303 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110317 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110426 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111031 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111031 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |