JP4858825B2 - 搬送台車 - Google Patents

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Description

本発明は建設現場などにおいて小型資材や作業用具などを運ぶ際に用いる搬送台車に関するものである。
建設現場において、一般的に小型資材や作業用具などの小型の搬送物を近距離にして水平方向に運ぶような場合は現場作業員による手作業で持ち運ぶことが多く、これは、目的の場所までの床面が不整の状態であることが多いためである。床面が均されていれば車輪を用いた台車の利用が容易であるが、例えばデッキスラブや配筋などを施工中の床面は凹凸が激しく、通常の車輪を備えた台車では車輪がすぐに凹部などに嵌まり込むことになる。このようなことから、構築段階の作業階などでの実用的な台車の利用はコンクリートの打設が終了した後とならざるを得なかった。
建設現場の施工中の床面は、大小の隆起がランダムに存在する不整地とは異なっている。つまり、一定のパターンでの凹凸、方向性のある段差などがあってこれらに或る程度の規則性が存在しており、いわゆる不整地と呼ばれる面と異なっている。また、施工管理上では、一旦、施工した状態の床上を台車などによる走行で変形、破損などを極力起こさないようにする必要がある(そのため、例えば配筋面に複数の足場板を乗せ、この足場板で形成された通路に一輪車などを通すようにしているのが現状である)。
搬送物を運ぶ台車が不整な状態の作業面上を直接、走行させるときの対応は、車輪の大型化、或いはクローラなどの利用が通例となっている。
しかし、大型車輪は小回りの点で台車には不向きであり、さらにクローラは台車の重量が増加し易く、別途に強力な駆動エンジンを用意する必要が出てくる。(特許文献1、特許文献2参照)
その他に不整地用として惑星探査ローバーの駆動系などの研究が進んでいるが、建設現場での適用を考慮した場合、このような駆動システムなどでは車輪が大型化する傾向にあり、応用が困難である。
また、鉄筋を搬送する点に絞った搬送系の提案(特許文献3参照)もあるが、一度に搬送できる量が少なく、さらに他の物品の搬送への応用が利き難いものである。
特開平11−011343号公報 特開2003−019985号公報 特開昭62−090472号公報
そこで本発明は、台車などを通す対象の床面が、作業現場でのコンクリート打設前でのデッキスラブや床配筋が終了した状態である場合でも、その上を台車が通れるようにすることを課題とし、作業階での小型の搬送物を手持ちに頼ることなく台車を利用して簡単に搬送できるようにすることを目的とするものである。
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、小型資材や作業用具などの搬送物を搬送する手押し型の搬送台車であって、
前記搬送物を内部に出し入れ可能に収容する収納部と、
床配筋の鉄筋径以上の嵩高に設けられた外周面が底面から上方に向けて傾斜している滑り板を有する滑り支承部と、
床配筋の配筋ピッチより車輪径が大寸であって手押し走行方向に直交する方向である台車幅方向にして前記収納部の両側に設けられた対の駆動輪に駆動源から駆動力を伝達して台車手押し走行時に前記駆動輪が手押し走行を補助するように駆動回転する転がり支承部と、
接地する下端が前記駆動輪の下端より床配筋の配筋1ピッチより短かい距離で手押し走行方向に対し前記駆動輪の前方または後方に位置して下端高さが前記駆動輪の下端高さと同じとされた回転自由な補助輪とを備え、
前記補助輪は手押し走行方向に直交する方向である台車幅方向での中央に一輪にして設けられていて、
床配筋の鉄筋に直交する方向から乗り上げるときに鉄筋間で駆動輪を非入り込み状態に支持する構成を有していることを特徴とする搬送台車を提供して、上記課題を解消するものである。
また、もう一つの発明は、小型資材や作業用具などの搬送物を搬送する手押し型の搬送台車であって、
前記搬送物を内部に出し入れ可能に収容する収納部と、
床配筋の鉄筋径以上の嵩高に設けられた外周面が底面から上方に向けて傾斜している滑り板を有する滑り支承部と、
床配筋の配筋ピッチより車輪径が大寸である駆動輪に駆動源から駆動力を伝達して台車手押し走行時に前記駆動輪が手押し走行を補助するように駆動回転する転がり支承部と、
接地する下端が前記駆動輪の下端より床配筋の配筋1ピッチより短かい距離で手押し走行方向に対し前記駆動輪の前方または後方に位置して下端高さが前記駆動輪の下端高さと同じとされた回転自由な補助輪とを備え、
前記補助輪は手押し走行方向に直交する方向である台車幅方向に一対とされた円筒状であり、一方の補助輪の回転軸と他方の補助輪の回転軸とが手押し走行方向に対して傾斜していて、
床配筋の鉄筋に直交する方向から乗り上げるときに鉄筋間で駆動輪を非入り込み状態に支持する構成を有していることを特徴とする搬送台車であり、この搬送台車を提供して上記課題を解消するものである。
(請求項1の発明の効果)
本発明においては、手押し走行を行なうに際して駆動輪が手押し走行を補助する力で駆動回転するので、手押しするときに作業員が台車を大きな力で押す必要がなく、台車を移動させる際の労力を軽減できる。なお、本発明において駆動輪が手押し走行を補助する力で駆動回転する点については、作業員が台車を手押しするときの力が所定の力以上にならないように駆動輪を回転させるようにすることを指すものであり、例えばアシスト自転車の駆動力システムなどが採用できる。
そして、このように搬送台車は駆動輪の回転のみで自走するものではないため、駆動源自体を小型のものにでき、台車全体の重量を軽量にできる。
また、補助輪の下端と駆動輪の下端との高さが同じであり、手押し走行方向での距離が1ピッチ未満としているため、配筋済みの床上に台車を通す場合でも、駆動輪の下端の部分が床配筋の鉄筋の間に深く入り込むことがなくなり、台車の上下動を小さくして押し進めることができる。なお、駆動輪が床配筋に接しなくなっても手押し操作で台車を少し移動させるだけでその駆動輪が鉄筋に当るようになるため、その駆動輪の駆動回転の利用を直ぐに回復できる。
また、上述のように床配筋の鉄筋間に駆動輪が入り込まないようになるため、駆動輪に比較的小型の車輪を利用でき、よって、台車の小回りが良好に利くようになる。なお、径の大きい車輪や幅広のタイヤを利用すると必要以上に接地面が増えてしまい、小回りが利き難くなる。
また、滑り支承部も床配筋の鉄筋間に入り込むことがなく、台車の前方への倒れ込みを防止できる。
また、台車が床配筋上を走行するに際して、仮に補助輪が手押し走行方向に亘る鉄筋(床配筋で最も上段位置に配筋された鉄筋)に乗り、駆動輪が手押し走行方向に亘る鉄筋に接触せずに空回りの状態となることがあっても、台車を台車幅方向に傾かせることで一方の駆動輪を鉄筋(下段で直交方向に配筋された鉄筋)に当てることができ、その駆動輪の駆動回転を利用しながら手押しして押し進めることができる。
(請求項の発明の効果)
請求項の発明により、床配筋の上を走行する場合に、補助輪自体の径が小さくても鉄筋間への入り込み度合いを小さくすることができ、手押しする台車の安定性がより一層高まるようになる。
つぎに参考例及び本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図中1はデッキスラブ上や床配筋が終了した鉄筋の上を手押しして移動させることができる搬送台車で、該搬送台車1は、図1に示されているように建設現場にて使用する小型資材や作業用具などの小型の搬送物を上方の開放部分から内部に収容できる収納部2と、この収納部2の底前部に配置された滑り支承部3と、この滑り支承部3と対向する側であって前記収納部2の底後部に配置された転がり支承部4とからなるものであり、滑り支承部3を前位として手押し走行させたときに滑り支承部3が接地部分に対して摺接し、また転がり支承部4で後述するように接地部分に対して転がり移動することで収納部2を接地させることなく支持している。
滑り支承部3は図示のように、接地面側にある滑り板5を前脚5aを介して収納部2に取り付けたものであり、手押し走行方向に直交する方向、即ち台車幅方向での端部それぞれに前記滑り板5を配している。前記滑り板5自体は外周面6全てが床配筋の鉄筋径以上の嵩高に設けられて底面から上方に向けて傾斜しており、本搬送台車1を手押し走行させているときに滑り板5の前部が鉄筋に対して直交する方向からや斜めの方向から当ることがあっても容易にその鉄筋を乗り越えるようにしている。また、外周面が傾斜しているため、本搬送台車1を横方向に曲がるような手押し走行をしたときに滑り板5の側部に平行に鉄筋が当ったとしてもその鉄筋も乗り越えることができ、逆方向に進むような場合、即ちバックするような場合でも滑り板5の後部側が簡単に鉄筋を乗り越えるようにしている。
滑り板5は床配筋の配筋1ピッチより大きく設けられており、かつ、手押し走行方向である台車長さ方向での抵抗が少なくなるように台車長さ方向に沿って長い平面形状のもので、配筋された鉄筋の間にこの滑り板5が入り込むことがない。
上記転がり支承部4は図示されているように、床配筋の配筋ピッチより車輪径が大寸とされて台車幅方向の端部それぞれに、即ち左右一対にした駆動輪7を有している。そして本搬送台車1にあっては前記駆動輪7の接地端である下端から配筋ピッチより短かい距離で離れた部分が接地端となる回転自由の補助輪8も備えていて、この補助輪8は駆動輪7より例えば内側に配置されている(補助輪8を駆動輪7の外側に配置してもよい)。
床配筋のピッチは約15〜20cmであることから、駆動輪7と補助輪8との下端の手押し走行方向での距離は非同期となるように、例えば約10〜15cmとし、補助輪8も床配筋の配筋ピッチより車輪径が大寸である。駆動輪7の車輪径を配筋ピッチの倍以上、例えば約40〜50cmとしており、補助輪8も駆動輪7と同じ車輪径のものである。なお、駆動輪7同士に回転軸は渡されておらず、また補助輪8同士にも回転軸は渡されておらず、駆動輪7を回転させる駆動源部分は後述するように駆動輪7それぞれに対応して設けられている。
転がり支承部4の駆動輪7と補助輪8との配置状態は、図示されているように、例えばフレームから形成された車輪支持部13を収納部2の底後部の両側にそれぞれ設け、この車輪支持部13の外面側から外方に向けて出ている軸支部分に前記駆動輪7が取り付けられているとともに、内面側から内方に向けて出ている軸支部分に補助輪8が取り付けられていて、軸支している部分を境にして外側と内側とに駆動輪と補助輪8とを別けたものである、このようにすることによってそれぞれ大きい車輪径とした駆動輪7と補助輪8とを、その下端の間が小さくなる配置としても相互に干渉しない。そして、この車輪支持部13に図示しない駆動源が組み入れられている。
なお、図では車輪支持部13は板状の如く示されているが、駆動輪7と補助輪8との配置の説明を容易にするために概略的に示しているものであり、駆動源を組み入れている車輪支持部が板状であることを表しているものではない。また、同車輪径の駆動輪7と補助輪8との相互の干渉を避ける構成も図示の例に限定されない。
このように駆動輪7と補助輪8との間隔が小さく(接地する下端の間で、手押し走行方向での距離が短かい)、かつ車輪サイズも共に自転車の車輪のような大型のものではないことから、本搬送台車1は小回りが利くものとなり、さらには、本搬送台車1が床配筋された上を手押し走行させる場合でも鉄筋の間に駆動輪7と補助輪8との下端の部分が深く入り込むことはない。
上記駆動輪7は、台車の手押し走行時に図示しない駆動源から駆動力の伝達を受けて手押し走行補助力(手押し走行を補助する力)で駆動回転するものであり、単独で本搬送台車1が自走するものではないが、作業員が手押ししている状態においてある程度の重量物である搬送物を収容していても床配筋の鉄筋を十分に乗り越える回転動作をする駆動回転の力を前記手押し走行補助力とし、本搬送台車1を手押しする作業員の労力を軽減させるものである。
手押し操作状態を感知できるように方法としては手押し操作部分などにセンサーを配するなどし、駆動回転の力も所定の回転速度が得られるようにしたものや、手押しの力が所定の圧力以下となるような回転速度とするなどの各種の方法を採用すればよく、特に限定されない。
なお、駆動輪7の駆動回転の回転方向は、本搬送台車1の台車長さ方向前方に進む方向と後方に進む方向との両方向である。そして、その回転方向は例えば後述するように手押しする方向に応じて切り換えることができるものである。
図示されているように本搬送台車1では収納部2の後部側に一対にして手押しハンドル9が設けられており、この手押しハンドル9の部分を持って作業員が本搬送台車1を取り扱う。そのため、手押しハンドル9の部分に上述した手押ししていることを感知できるセンサーを配することが良好であり、スイッチ操作にて駆動輪7の駆動回転の力を制御するようにしてもよい。
このように手押しハンドル9を備えた本搬送台車1を床配筋された鉄筋Aの上で移動させる状態が図1、図2に示されており、前記手押しハンドル9を持って作業員が手押しすれば、上記駆動輪7が駆動回転して前方に手押し走行する。上述したように滑り支承部3は鉄筋の間に入り込むことなく鉄筋上を擦りながら移動し、駆動輪7と補助輪8との下端部分も鉄筋の間に深く入り込む状態が生じないため、鉄筋に直交する方向から駆動輪7が当たって乗り上げるときにはその駆動輪7の駆動回転の力と作業員の手押しの力とで本搬送台車1がその手押し方向に進み、補助輪8が同様に鉄筋に対して直交する方向から当たって乗り上がるようになる。
補助輪8は駆動輪7の下端高さをこの補助輪8の下端高さと同じにする働きを有するものであるため、補助輪8が鉄筋に乗り上がりさえすれば、駆動輪7も鉄筋の間に入り込むことがなく、鉄筋間へ下端が深く入らない非入り込み状態を維持する。このとき、駆動輪7が前後の鉄筋に非接触となる場合があるが、作業員が僅かな距離だけ手押しすればすぐに駆動輪7がつぎの鉄筋に当るようになり、この鉄筋を乗り越えるようになる。このようにして駆動輪7の非入り込み状態が維持されて搬送台車1が手押し走行するため、搬送台車1が大きく上下に振動することなく安定した走行が行なわれる。
なお、配筋された走行場所には梁組の段差も存在するが、梁組の鉄筋を乗り越えるときには滑り支承部3が上がるように手押しハンドル9を押し下げて手押しし、さらにその滑り支承部3の下面を段差の角上に乗った状態で手押し操作をすれば、駆動輪7の駆動回転の力にて補助された状態で滑り支承部3が梁組の上に乗り上がるようになり、そして、補助輪8が段差に当った時点で本搬送台車1の転がり支承部4が段差の上に乗るように持ち上げながら押し進めればよい。このような梁組された鉄筋の段差などは大きいものではないことから、段差への乗り上げや乗り越し操作は特に困難になるものではない。
上記参考例では補助輪8を収納部2の後部側方それぞれで駆動輪7に近接した状態で配された車輪として説明しているものである。
本発明の実施例は図3〜図5に示されていて、収納部2の下方に一対にした補助輪8をそれぞれ円筒状としたものである。この例では、収納部2の下方で円筒状の補助輪8が手押し走行方向に直交する方向である台車幅方向に一対とされ、補助輪8それぞれの内端側が外端側より手押し走行方向前位となるように一方の補助輪8の回転軸8aの方向と他方の補助輪8の回転軸8bの方向とが台車幅方向に対して傾斜している。前述のように補助輪8それぞれが傾斜した配置とされているため、手押し走行方向に対してこの補助輪8の大きさや台車幅方向での大きさが大きくなる。よって、傾斜配置状態の補助輪8が配筋のます目に入り込まない大きさであればよく、この補助輪8の回転軸方向での長さを配筋のピッチに対して充分に長くしたり太さを太いものとする必要はない。
この例においても駆動輪7の下端と補助輪8の下端(接地部位)とが床配筋の配筋1ピッチ未満の距離にして前後に位置している。補助輪8の接地部位の設定としては例えば、外側とすればよいが、限定されるものではない。
この例の場合において、上記補助輪8の車輪径は収納部2の下空間に収まる寸法のものとする(図において説明を容易にするためにこの補助輪8を支持する機構自体は図示されていない)。また、補助輪8は駆動輪7の後位側にあってもよく、駆動輪7に補助輪8を近接配置させている上記実施の例でも駆動輪7の後位に補助輪8を配することが可能である。
補助輪8を円筒状とした上記実施の例では、走行する場所がデッキスラブB上を走行する場合でも有効であるが、デッキスラブBの谷の方向に沿って手押し走行すると滑り支承部3の滑り板5がその谷に入り込む可能性があるので、デッキスラブBの谷を直交するように搬送台車1を手押し走行させる。デッキスラブBの谷を直交する方向で搬送移動する場合にも応じることができるようにこの搬送装置1は構成されているもので、滑り支承部3はデッキスラブBの二つの山を跨ぐに十分な長さを備え、駆動輪7と補助輪8とが同時にデッキスラブBの谷に入り込んでスタックすることがないように、手押し走行中、駆動輪7と補助輪8とのいずれか一つがデッキスラブBの山に位置するものとしている。
上記実施の例では、手押しハンドル9を一対にして台車長さ方向の一方側のみに設けたが、本発明はこれに限定されるものではない。図6の参考例で示すように、台車長さ方向での両側にそれぞれ一対として手押しハンドル9を設けたものである。この例の搬送台車1では上記転がり支承部4の駆動輪8の駆動回転方向は正逆の両方であり、作業員が台車長さ方向の何れか一方側の手押しハンドル9を持って手押しするときにその押し方向への手押し走行が補助されるように駆動輪7が駆動回転する。また、台車長さ方向の両側の手押しハンドル9それぞれで駆動輪7の駆動回転の方向が切換え操作できるようにすることも可能である。
図7、図8はコンクリート打設済みのスラブ面などのように平坦な床の上を走行するに際して、よりスムーズに手押し走行が行なえるようにした工夫が施されている参考例を示している。この例は、滑り支承部3は収納部2の前部側を、上記滑り板5を接地させる状態とは別の形態で支持する押し上げ手段10も備えていて、前記押し上げ手段10は、収納部2の底前部に上端が回動可能にして取り付けられた第二前脚10aの下端に回転自由の車輪10bを設け、床面側への回動により接地し、収納部2の前部を持ち上げて滑り板5を接地面から離し、その状態を維持するように設けられているものである。
このように押し上げ手段10と上記転がり支承部4とで収納部2を支持すれば、共に車輪にて接地している態様であるため、搬送台車1の手押し走行に際してスムーズな移動が行なえる。勿論、床配筋された場所やデッキスラブ上に入る場合には図8に示すように押し上げ手段10を跳ね上げ式に引き上げて滑り板5を接地させる。
搬送台車1が上記補助輪8を台車幅方向で一対としたものであって、床配筋の鉄筋(例えば最も上段に配筋された鉄筋)とこの補助輪8が平行となった状態で手押し走行すると、前記補助輪8それぞれが鉄筋に乗って両方の駆動輪7が鉄筋に接触せず、空転してしまうことがある。これに対処する構成として、床配筋の上側の鉄筋に沿って搬送移動することが多い場合に対応できる例を図9に示した。この例では補助輪8を台車幅方向での中央に一輪にして設けられていて、図示するように仮にその一輪の補助輪8が床配筋の最も上段位置にある鉄筋Aの上に乗り上がった状態となったとしても、台車自体を台車幅方向の何れか一方側に傾けるという簡単な操作をすればよく、収納部2の両側にある駆動輪7のうち一方の駆動輪7が前記鉄筋Aの下位にある鉄筋Aに接触し、駆動回転による手押し走行補助力が、接触したその鉄筋Aに加わって前進できるようになる。
なお、台車幅方向での中央に一輪の補助輪8を配置する場合、駆動輪7の前位としたり後位としたりする場合の何れでも、収納部2の底部との干渉が生じないようにする。図示の例では、一輪の補助輪8が駆動輪7の後位にあり、車輪支持部13が収納部2の後方側に回り込むように形成され、回り込んだ部分の中央から降りる形状とされた位置に補助輪8が配されている。図9は後側から見た状態を表している。
図10は参考例を示しているものである。図示された形態の搬送台車1にあっては収納部2が、上記滑り支承部3と転がり支承部4とを有する土台部11と搬送物を入れるカゴ部12とからなるものである。そして、前記カゴ部12が土台部11に着脱可能に設けられていて、カゴ部12を交換することも可能とされている。建設現場で用いられる資材は小型でも様々な形状を有している。そのため、カゴ部12自体をその内部に収容する資材に応じた形態のものとすることができ、作業現場にて必要となる資材に応じて、その資材を収容しているカゴ部を土台部にセットすることで、搬送台車への資材の積み入れや取り出しなどの作業も簡便になる。
搬送台車の参考例を床配筋の鉄筋の上で移動する形態を側方から見た状態で示す説明図である。 図1に図示の一例を上方から見た状態で示す説明図である。 本発明に係る搬送台車の実施例を側方から見た状態で示す説明図である。 同じく本発明に係る搬送台車の実施例を上方からみた状態で示す説明図である。 実施の例の搬送台車がデッキスラブの上を移動する形態を示す説明図である。 手押しハンドルを台車長さ方向前部と後部とに設けた例を示す説明図である。 押し上げ手段を有した参考例を側方からみた状態で示す説明図である。 押し上げ手段を降ろして平坦な床面上を走行する状態を示す説明図である。 本発明での補助輪を一輪とした実施例を示す説明図である。 着脱可能なカゴ部を有する参考例を示す説明図である。
符号の説明
1…搬送台車
2…収納部
3…滑り支承部
4…転がり支承部
5…滑り板
7…駆動輪
8…補助輪
9…手押しハンドル
10…押し上げ手段
11…土台部
12…カゴ部
13…車輪支持部
A…鉄筋
B…デッキスラブ

Claims (2)

  1. 小型資材や作業用具などの搬送物を搬送する手押し型の搬送台車であって、
    前記搬送物を内部に出し入れ可能に収容する収納部と、
    床配筋の鉄筋径以上の嵩高に設けられた外周面が底面から上方に向けて傾斜している滑り板を有する滑り支承部と、
    床配筋の配筋ピッチより車輪径が大寸であって手押し走行方向に直交する方向である台車幅方向にして前記収納部の両側に設けられた対の駆動輪に駆動源から駆動力を伝達して台車手押し走行時に前記駆動輪が手押し走行を補助するように駆動回転する転がり支承部と、
    接地する下端が前記駆動輪の下端より床配筋の配筋1ピッチより短かい距離で手押し走行方向に対し前記駆動輪の前方または後方に位置して下端高さが前記駆動輪の下端高さと同じとされた回転自由な補助輪とを備え、
    前記補助輪は手押し走行方向に直交する方向である台車幅方向での中央に一輪にして設けられていて、
    床配筋の鉄筋に直交する方向から乗り上げるときに鉄筋間で駆動輪を非入り込み状態に支持する構成を有していることを特徴とする搬送台車。
  2. 小型資材や作業用具などの搬送物を搬送する手押し型の搬送台車であって、
    前記搬送物を内部に出し入れ可能に収容する収納部と、
    床配筋の鉄筋径以上の嵩高に設けられた外周面が底面から上方に向けて傾斜している滑り板を有する滑り支承部と、
    床配筋の配筋ピッチより車輪径が大寸である駆動輪に駆動源から駆動力を伝達して台車手押し走行時に前記駆動輪が手押し走行を補助するように駆動回転する転がり支承部と、
    接地する下端が前記駆動輪の下端より床配筋の配筋1ピッチより短かい距離で手押し走行方向に対し前記駆動輪の前方または後方に位置して下端高さが前記駆動輪の下端高さと同じとされた回転自由な補助輪とを備え、
    前記補助輪は手押し走行方向に直交する方向である台車幅方向に一対とされた円筒状であり、一方の補助輪の回転軸と他方の補助輪の回転軸とが手押し走行方向に対して傾斜していて、
    床配筋の鉄筋に直交する方向から乗り上げるときに鉄筋間で駆動輪を非入り込み状態に支持する構成を有していることを特徴とする搬送台車。
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