JP4857043B2 - 情報処理装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、複合機などでは紙詰まり処理などで機器の筐体を開閉する際に、機器に力が加わる結果、この力がハードディスクに衝撃として加わり、データロス発生の一因になっていると推定されている。
このようなハードディスクを備えた画像形成装置において、例えば特許文献1には、可動部から発生する振動、衝撃などからハードディスクを保護するために、スタンバイモードに移行し、ハードディスクの回転を停止して、この回転のためのモータを停止することにより、モータ寿命とモータ回転のために発生する熱によるハードディスクへの熱衝撃あるいは熱劣化などを防止可能とする発明が開示されている。
多種の画像形成機能を融合する本発明の実施の一形態に係る画像形成装置は、例えば図1に示すような機能構成を成す。図1は、本発明の一実施例に係る多種の画像形成機能を融合する融合機(複合機)の機能構成を示すブロック図である。
図1において、融合機1200は、白黒ラインプリンタ(B&W LP)1201と、カラーラインプリンタ(Color LP)1202と、スキャナ、ファクシミリなどのハードウェアリソース1203などを有するとともに、プラットフォーム1220とアプリケーション1230とから構成されるソフトウェア群1210と、融合機起動部1240とを備えている。
融合機起動部1240は、融合機1200の電源投入時に初めに実行され、プラットフォーム1220やアプリケーション1230を起動する。
プラットフォーム1220は、アプリケーション1230からの処理要求を解釈して、ハードウェア資源の獲得要求を発生させる下記に示すコントロールサービス1250と、一または複数のハードウェア資源の管理を行い、コントロールサービス1250からの獲得要求を調停するシステムリソースマネージャー(SRM:System Resource Manager)1223と、OS1221とを有する。
このコントロールサービス1250は、複数のサービスモジュールにより形成され、具体的には、SCS(System Control Service)1222と、ECS(Engine Control Service)1224と、MCS(Memory Control Service)1225と、OCS(Operation panel Control Service)1226と、FCS(FAX Control Service)1227と、NCS(Network Control Service)1228と、IMH(Imaging Memory Handler)1229とを有する。このプラットフォーム1220は、予め定義された関数により前記アプリケーションからの処理要求を受信可能とするアプリケーションプログラムインターフェースを有する。
SRM1223は、SCS1222とともにシステムの制御及びリソースの管理を行うものであり、スキャナやプロッタエンジン部、メモリ、HDDファイル、ホストI/O(セントロI/F、ネットワークI/F、IEEE1394I/F、RS232CI/Fなど)のハードウェア資源を利用する上位層からの要求にしたがって調停を行い制御する。
具体的には、SRM1223は要求されたハードウェア資源が利用可能であるかどうか(他の要求により利用されていないかどうか)を判断し、利用可能であれば要求されたハードウェア資源が利用可能であることを上位層に伝える。
また、上位層からの要求に対してハードウェア資源の利用スケジューリングを行い、要求内容(例えば、プリンタエンジンによる紙搬送と作像動作、メモリ確保、ファイル生成など)を直接実施するようにしてもよい。
OCS1226は、オペレータと本体制御間の情報伝達手段となる操作パネルを制御するモジュールであり、オペレータのキー操作イベントを本体制御に通知する処理、各アプリがGUIを構築するためのライブラリ関数を提供する処理、構築されたGUI情報をアプリ別に管理する処理、操作パネル上への表示反映処理などを行う。
FCS1227は、システムコントローラの各アプリ層からPSTN(Public Switched Telephone Network)/ISDN(Integrated Services Digital Network)網を使ったファクシミリ送受信、BKM(バックアップSRAM)で管理されている各種ファクシミリデータの登録/引用、ファクシミリ読み取り、ファクシミリ受信印刷、融合送受信を行うためのAPI(Application Program Interface)を提供する。
NCS1228は、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対して共通に利用できるサービスを提供するためのモジュール群であり、ネットワーク側から各プロトコルによって受信したデータを各アプリケーションに振り分けたり、アプリケーションからデータをネットワーク側に送信する際の仲介を行う。
IMH1229は、イメージデータを仮想メモリ領域(ユーザ仮想空間)から物理メモリへマップする。プロセスの起動に応じて、システムコールを行い、プロセス用の仮想メモリ領域をマップしたり、マップした仮想メモリ領域をプロセスの終了時に開放する処理等を行う。
アプリケーション1230は、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)、PCL(Printer Control Language)およびポストスクリプト(PS)を有するプリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ1211と、コピー用アプリケーションであるコピーアプリ1212と、ファクシミリ用アプリケーションであるファックスアプリ1213と、スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリ1214と、ネットファイル用アプリケーションであるネットファイルアプリ1215と、工程検査用アプリケーションである工程検査アプリ1216とを有する。各アプリケーション1211〜1216は、プラットフォーム1220上の各プロセスを利用して動作実行し得るため、画面制御、キー操作制御およびジョブ生成などを行う画面表示制御プログラムがその主体となる。なお、NCS1228により接続されたネットワークを介して新たなアプリケーションをネットワーク経由で搭載することもできる。
また、各アプリケーションはアプリケーションごとに追加または削除することができる。
このように、融合機1200は、各アプリで共通的に必要となる処理をプラットフォーム1220で一元的に処理する。
コントローラ1300は、ASIC1301にMEM−C1302、HDD(Hard Disk Drive)1303などを接続するとともに、このASIC1301とCPU1304とをCPUチップセットのNB1305を介して接続している。このように、NB1305を介して接続する理由は、CPU1304自体のインターフェースが公開されていないためである。さらにASIC1301にはセントロニクスI/FとネットワークI/F1308が接続されている。
CPU1304は、融合機1200の全体制御を行うものであり、具体的には、OS1221上でプラットフォーム1220を形成するSCS1222、SRM1223、ECS1224、MCS1225、OCS1226、FCS1227、NCS1228をそれぞれプロセスとして起動して実行させるとともに、アプリケーション1230を形成するプリンタアプリ1211、コピーアプリ1212、ファックスアプリ1213、スキャナアプリ1214、ネットファイルアプリ1215、工程検査アプリ1216を起動して実行させる。
ASIC1301には、MEM−C1302を接続するためのRAMインターフェースと、HDD1303を接続するためのハードディスクインターフェースとが設けられ、これらの記憶部に対して画像データの入出力を行う場合には、入出力先がRAMインターフェースまたはハードディスクインターフェースに切り替えられる。
クライアントPC30からHDD1303に蓄積されている蓄積文書を印刷指示する場合、クライアントPC30は、ジョブ情報(JobInfo:Job information)を融合機1200の印刷Webサービス10に送る(図5(1)参照)。この場合、印刷Webサービス10は、ネットファイルアプリケーション1215に実装(内包)される。ジョブ情報(JobInfo)は、ユーザ名(userName:user name)、文書名(doc.Name:document name)、一度にまとめて印刷するファイルID(fileID)、部数(setNum:set number)から構成される。
融合機1200の印刷Webサービス10がジョブ情報を受け取ると、そのジョブ情報の中から、ファイルIDと部数を取り出し、これに印刷ジョブに一意に割り当てる印刷ジョブIDを加えてECS1224にジョブエントリする(図5(2)参照)。ECS1224にジョブエントリした後、そのジョブのジョブ情報(JobInfo)と、印刷ジョブID(jobID)、ネットファイルアプリケーション1215自身を示すアプリケーションID(apliID)、ジョブのページ数(pageNum)、ジョブ投入時刻(time)とをまとめてSCS1222にジョブ登録する(図5(3)参照)。印刷処理自体はECS1224にて制御を行い、ジョブの状態管理はSCS1222が受け持つことになる。
ECS1224が印刷優先機能を参照して、印刷すべきキューを判断し、キューから印刷ジョブを取りだす。印刷ジョブのステータスや印刷終了時間はECS1224からアプリケーション1230に通知される。アプリケーション1230は印刷ジョブの表示に関する情報をSCS1222に通知する。SCS1222では通知されてきた情報を蓄え、オペレーションパネル1310に表示したり、アプリケーション1230からのジョブ一覧要求に応答する。
ECS1224での処理フローについて、図6を用いて説明する。図6は、ESCにてジョブ管理をし、アプリケーションからSCSへ表示情報を通知する処理の例を示す図である。ECS1224は、各アプリケーション1230からのジョブエントリを受け付けるエントリモジュール41〜43と、FI/FO(First In First Out)で構成される共通印刷キュー50と、プロッタエンジン46と、プロッタエンジン46からの通知を受け取るエンジンハンドラ45と、印刷処理を管理する印刷管理モジュール44とから構成される。アプリケーション1230として、プリンタアプリ1211と、コピーアプリ1212と、ネットファイルアプリ1215とを例示する。
また、各アプリケーション1230は、SCS1222に印刷ジョブの登録を行い、ECS1224における対応するエントリモジュール41から43へその印刷ジョブをエントリする。各アプリケーション1230からの印刷リクエストに対し、対応するエントリモジュール41〜43でキューイングの可否を判定し、キューイング可能であれば、アプリケーション1230から渡されたファイルID(fileID)、部数(setNum)、印刷ジョブID(jobID)に印刷ジョブステータス(status)と印刷終了時間(finishTime)の項目を追加して共通印刷キュー50に登録する。
印刷管理モジュール44は、共通印刷キュー50から、一つずつキューを取り出し、プロッタエンジン46に送って印刷処理を実行する。プロッタエンジン46からの通知をエンジンハンドラ45で受け取り、ジョブの状態を印刷ジョブステータス(status)に、刻々と変化する終了時間を印刷終了時間(finishTime)に書込んでいく。これと同時にSCS1222にも通知を行う。SCS1222とのインターフェースの詳細は後述する。印刷ジョブステータス(status)と印刷終了時間(finishTime)は時間(time)と共に上書きされていく。エンジンハンドラ45から印刷終了の通知を受けたら、印刷管理モジュール44はアプリケーション1230とSCS1222に対して通知する。
印刷管理モジュール44において、印刷キュー51、52、53からの入力Aと共通印刷キューからの入力Bは、ECS1224が後述する利用者の設定した印刷優先機能に基づいて切り替えられる。
図7は、各エントリモジュールでの処理を説明するフローチャートである。図7において、各エントリモジュール41〜43は、印刷リクエストを受けたか否かを判断する(S10)。印刷リクエストを受けていない場合、印刷リクエストを受けるまでステップS10を繰り返す。一方、印刷リクエストを受けた場合、ステップS11へ進み、ECS1224へのエントリが可能か否かを判断する(S11)。ECS1224へのエントリが可能でない(S11でno)場合、ステップS12へ進み、印刷リクエストの受け付けを拒否する(S12)。一方、ECS1224へのエントリが可能(S11でyes)の場合、ステップS13へ進み、印刷ジョブステータス(status)と印刷終了時間(finishTime)とを付加する(S13)。次いで、ステップS14において、印刷ジョブを共通印刷キュー50にキューイングして(S14)、ステップ10に戻り、以降、ステップS10〜S14を繰り返す。
ジョブ管理モジュール44ではアプリケーション1230から登録された情報である、ジョブ情報(JobInfo)、ジョブID(jobID)、アプリID(apliID)、ページ数(pageNum)、ジョブ投入時刻(time)に、ECS1224から渡されてくるジョブステータス(status)と、印刷終了時間(finishTime)を加えたジョブリスト構造体(JobList)を、1つのジョブ登録情報としてRAM48に記憶する。
SCS1222ではECS1224から通知を受けた場合、受け付けたジョブIDがSCS1222にてジョブ登録したものの中に存在するか否かをチェックし、存在していればその印刷ジョブ登録情報であるジョブステータスと印刷終了時間を変更する。ただし、通知されたステータスが終了状態である場合は、そのジョブは印刷処理が終了したものであるから、印刷ジョブ登録情報を消去しジョブ管理の対象から外す。
ECS1224からの状態変化通知受信後のSCS1222の処理フローを図11で説明する。図11は、ECSから状態変化通知を受信後のSCSの処理を説明するフローチャートである。
一方、ジョブIDが登録されている場合、ジョブ終了ステータスか否かを判断する(S33)。ジョブ終了ステータスでない場合、紙詰まりのステータスかを判断し(S37)紙詰まりの場合は他のアプリでHDDを使用中かを判断する(S38)。
ステップS33でジョブ終了ステータスの場合、紙詰まりジョブID登録があるかを判断し(S35)、登録がなければジョブ情報をクリアしハードディスク1303を停止し(S36)処理を終了する。これによりハードディスク1303の回転式磁気ディスクの回転が停止する。ステップS33で紙詰まりジョブIDが登録されていれば、対応する紙詰まりジョブIDのステータス(status)を、ハードディスク1303が停止した旨を示すパラメータに更新する。
1201 B&W LP(白黒ラインプリンタ)
1202 カラーラインプリンタ
1203 ハードウェアリソース
1204 エンジンI/F
1210 ソフトウェア群
1211 プリンタアプリ
1220 プラットフォーム
1230 アプリケーション
1240 融合機起動部
1250 コントロールサービス
Claims (14)
- データを格納する回転式磁気ディスクを自筐体内部で接続可能な情報処理装置において、
利用者が前記情報処理装置に対して衝撃を与える可能性のある復帰作業を必要とする異常状態を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記異常状態を検出した場合に、前記情報処理装置に接続された前記回転式磁気ディスクに対するアクセスを終了して、前記回転式磁気ディスクを停止させる制御を行う制御手段と、
前記制御手段により前記回転式磁気ディスクを停止させる制御を行った後、利用者に対して、前記異常状態から復帰するための作業要求を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記検出手段が前記異常状態を検出した際、前記情報処理装置に搭載されたアプリケーションのうち、当該異常状態を発生させたアプリケーション以外のアプリケーションで前記回転式磁気ディスクを利用した処理が行われているか否か判断し、当該処理が行われていると判断した場合、当該処理を続行し、当該処理が終了した後に前記回転式磁気ディスクを停止させること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - ネットワークを介して接続される通信装置と、データの通信を行う通信手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記通信手段で通信するデータの読み込み又は書き込みを行うために、前記回転式磁気ディスクに対してアクセスを行っているか否か判断し、当該アクセスが行われていると判断した場合、当該アクセスを継続し、当該アクセスが終了した後に前記回転式磁気ディスクを停止させること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記回転式磁気ディスクを停止させた後、前記検出手段による前記異常状態の検出が行われなくなるまで、前記回転式磁気ディスクに対するアクセスを禁止すること、
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記回転式磁気ディスクを停止させる際、当該回転式磁気ディスクが備える磁気ヘッドの退避方式として、ランプロード方式を用いて制御を行うこと、
を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の情報処理装置。 - 前記制御手段により前記回転式磁気ディスクを停止させる制御を行った後、前記回転式磁気ディスクに対するアクセスできない旨を表示するアクセス表示手段を、さらに備えること、
を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の情報処理装置。 - データを格納する回転式磁気ディスクを自筐体内部で接続可能な画像形成装置において、
利用者が前記画像形成装置に対して衝撃を与える可能性のある復帰作業を必要とする異常状態を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記異常状態を検出した場合に、前記画像形成装置に接続された前記回転式磁気ディスクに対するアクセスを終了して、前記回転式磁気ディスクを停止させる制御を行う制御手段と、
前記制御手段により前記回転式磁気ディスクを停止させる制御を行った後、利用者に対して、前記異常状態から復帰するための作業要求を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 原稿紙から、画像データの読取処理を行う読取手段と、をさらに備え、
前記検出手段は、読取処理で前記原稿紙を送る際の、当該原稿紙の紙詰まりを検出すること、
を特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 転写紙に対して、画像データを転写する画像転写手段と、をさらに備え、
前記検出手段は、転写処理時における前記転写紙による紙詰まりを検出すること、
を特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記検出手段が前記異常状態を検出した際、前記画像形成装置に搭載されたアプリケーションのうち、当該異常状態を発生させたアプリケーション以外のアプリケーションで前記回転式磁気ディスクを利用した処理が行われているか否か判断し、当該処理が行われていると判断した場合、当該処理を続行し、当該処理が終了した後に前記回転式磁気ディスクを停止させること、
を特徴とする請求項7乃至9のいずれか一つに記載の画像形成装置。 - ネットワークを介して接続される通信装置と、データの通信を行う通信手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記通信手段で通信するデータの読み込み又は書き込みを行うために、前記回転式磁気ディスクに対してアクセスを行っているか否か判断し、当該アクセスが行われていると判断した場合、当該アクセスを継続し、当該アクセスが終了した後に前記回転式磁気ディスクを停止させること、
を特徴とする請求項7乃至10のいずれか一つに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記回転式磁気ディスクを停止させた後、前記検出手段による前記異常状態の検出が行われなくなるまで、前記回転式磁気ディスクに対するアクセスを禁止すること、
を特徴とする請求項7乃至11のいずれか一つに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記回転式磁気ディスクを停止させる際、当該回転式磁気ディスクが備える磁気ヘッドの退避方式として、ランプロード方式を用いて制御を行うこと、
を特徴とする請求項7乃至12のいずれか一つに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段により前記回転式磁気ディスクを停止させる制御を行った後、前記回転式磁気ディスクに対するアクセスできない旨を表示するアクセス表示手段を、さらに備えること、
を特徴とする請求項7乃至13のいずれか一つに記載の画像形成装置。
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