JP4856481B2 - 車両の後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の後部に跳ね上げ式のテールゲートを備えた車両の後部構造に関する。
従来から、後部に跳ね上げ式のテールゲートを備えた車両が種々提案されている。この種のテールゲートには、例えば、テールランプ、ストップランプ、ライセンスプレートランプなどを備えたものがあり、車両本体側からテールゲートに電力供給などの目的で、車両本体とテールゲートとを電気的に接続するハーネスが配設されている(特許文献1参照)。
特開2000−52893号公報(段落0012、図2)
しかしながら、前記した従来の車両の後部構造のように、ハーネスがテールゲートの開口部上端の車幅方向中央部付近に設けられていると、ハーネスの取付スペースを確保するために、車室内に向けて突出する部分が生じて、車室内後方中央部の上部空間が狭くなるといった問題がある。また、テールゲートのヒンジ部材が車幅方向中央部寄りに設けられている場合も、前記と同様に、車幅方向中央部の上部空間が狭くなるといった問題が発生する。特に、ミニバンタイプで3列シートが設けられた車両では、最も後方に位置する座席(サードシート)のヘッドクリアランス(頭上空間)が不足することとなる。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、車室内後方中央部での車室内空間を大きく確保することができる車両の後部構造を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、車両本体の後部にテールゲートを備え、ヒンジ部材を介して前記テールゲートの上端が車両本体に回動可能に支持された車両の後部構造であって、前記テールゲートと前記車両本体との間を電気的に接続するハーネスが設けられ、前記ヒンジ部材は、前記車両本体の車幅方向側縁部に配設され、前記ハーネスは、前記車両本体の車幅方向側縁部において、前記車両本体から前記ヒンジ部材の回動中心の軸方向に沿って配設されて前記ヒンジ部材の回動中心の近傍に設けられたハーネス取付部に取り付けられるとともに、前記ハーネス取付部から屈曲して前記ヒンジ部材に沿って配設されていることを特徴とする。
これによれば、ヒンジ部材とハーネスの双方を車両の車幅方向側縁部に配置したので、車幅方向中央部での車室内側への出っ張りを無くして、車幅方向中央部での車室内空間を大きく確保することができる。さらに、ヒンジ部材とハーネスとが車両本体の車幅方向側縁部の同位置に配設されているので、ヒンジ部材およびハーネスの全体の取付スペースを極力小さくすることができる。さらに、ハーネスがヒンジ部材に取り付けられているので、ハーネスの取付け状態を安定させることができる。
また、前記ハーネスは、前記ヒンジ部材の回動中心の近傍に設けられたハーネス取付部に取り付けられていることを特徴とする。これによれば、ヒンジ部材の動きに伴うハーネスの動きを最小限に抑えることができる。
また、前記ハーネスは、前記車両本体から前記ヒンジ部材の回動中心の軸方向に沿ってハーネス取付部に取り付けられるとともに、前記ハーネス取付部から屈曲して前記ヒンジ部材に沿って配設されていることを特徴とする。これによれば、テールゲートの開閉動作時のヒンジ部材の動きに伴い、ハーネス取付部を屈曲点としてハーネスを変形させることができる、つまり、車両本体側のハーネス配設部分はほとんど動かず、前記ハーネス取付部を支点としてテールゲート側のハーネス配設部分が動くので、テールゲートの開閉動作に伴いハーネスが長さ方向に押し引きされて変形することが極力抑制され、ハーネスの安定した取付け状態を確保することができる。なお、車両本体からヒンジ部材へのハーネスの配設は、必ずしも軸方向と完全に一致する方向に限定されるものではなく、軸方向に対して前後や上下に若干傾いた方向に沿って配設されていてもよいことを含む趣旨である。
請求項2に係る発明は、前記ハーネスは、前記ヒンジ部材を跨いで配設されていることを特徴とする。これによれば、ハーネスのレイアウトの自由度を高め、かつ、ハーネスの取付スペースを極力小さくすることができるようになり、その結果、テールゲートの開口部を極力大きく確保することが可能になる。
請求項3に係る発明は、前記ヒンジ部材は、前記車両本体に固定される固定側ヒンジ部と、前記テールゲート側に固定される回動側ヒンジ部とで構成され、前記ハーネスは、前記固定側ヒンジ部と前記回動側ヒンジ部の双方に固定されていることを特徴とする。これによれば、テールゲートの開閉動作に伴うヒンジ部材の動きに対して、ハーネスとヒンジ部材とが一体に動いて曲がるため、ハーネスの取付け状態を安定させることができる。
請求項4に係る発明は、前記ヒンジ部材は、前記車両本体のルーフパネルとサイドパネルとの接合部となるモヒカン部に設けられていることを特徴とする。これによれば、ヒンジ部材が、車両本体の車幅方向側縁部であって、かつ、剛性の高いモヒカン部に設けられているので、ヒンジ部材およびテールゲートの取付け剛性を高めることができる。
本発明によれば、車室内後方中央部での車室内空間を大きく確保することができる車両の後部構造を提供できる。
図1は本実施形態の車両の後部構造を備えたテールゲートが閉じた状態の車両の後部を示す斜視図、図2は本実施形態の車両の後部構造を備えたテールゲートが開いた状態の車両の後部を示す斜視図、図3はヒンジ部材とハーネスの構造を示す分解斜視図、図4はヒンジ部材の車両本体への取り付け構造を示す断面図、図5はハーネスをヒンジ部材に取り付けるためのクリップを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。なお、本実施形態では、車両の進行方向を「前」、車両の後退方向を「後」、車両の鉛直上方を「上」、車両の鉛直下方を「下」とする。また、図1および図2では、車両本体2の後部2aの車幅方向の左側の側縁部のみを図示している。
図1に示すように、車両1は、例えば、いわゆるミニバンと呼ばれるタイプで、車室内に前後方向に3列にシート(不図示)が設けられ、車両本体2の後部2aに、荷物の積み下ろしなどを行うための、跳ね上げ式のテールゲートTGが設けられたものである。
前記車両本体2の後部2aには、開口部2b(図2参照)が形成され、ヒンジ部材10を介してテールゲートTGの上端が回動可能に支持されて、テールゲートTGが、図1に示す閉鎖位置と、図2に示す開放位置との間で動作するように構成されている。
前記テールゲートTGは、図示していないが、例えば、夜間走行時の車幅灯、ブレーキペダルを踏んだときに点灯するストップランプ、バックギヤ(リバースレンジ)に入れたときに点灯するバックランプ、ナンバープレートを照らすライセンスプレートランプなどを備えている。
図1に示すように、前記ヒンジ部材10は、車両本体2の車幅方向の側縁部に設けられ、車両本体2側に固定される固定側ヒンジ部11と、テールゲートTG側に固定される回動側ヒンジ部12とが回動軸13を介して回動自在に連結されて構成されている。
図3に示すように、前記固定側ヒンジ部11は、前後方向に長く形成された金属板をL字型に折り曲げて形成したものであり、上方を向く面と下方を向く面を持った固定部11aが、前後方向に間隔を空けて設けられた取付ピン14,15を介して車両本体2(図1および図2参照)に固定されている。なお、取付ピン14,15は、固定側ヒンジ部11の固定部11aに形成された取付孔11a1(図4参照、一方のみ図示)に挿入されて、車両本体2に固定されている。
また、固定側ヒンジ部11には、車幅方向に向く面を持った起立部11bの左面側(外側)に、後記するハーネスHを取り付けるための取付部20が設けられている。
前記取付部20は、薄板状の金属板などで固定側ヒンジ部11に沿って延びて形成され、取付部20の前端部と中間部とにおいてリベットR1,R2を介して固定側ヒンジ部11に固定されている。また、取付部20は、リベットR2からさらに後方に細長く、かつ、回動軸13の位置まで延びて形成されている。この取付部20の後端部には、本実施形態のハーネス取付部に相当する角穴21が形成され、この角穴21を含む端部が、起立部11bから離れる方向へ折り曲げられている。
図3に示すように、前記回動側ヒンジ部12は、細長い金属板で、前記固定側ヒンジ部11よりも長く形成され、その前端において、固定側ヒンジ部11の後端と回動軸13を介して回動自在に連結されている。また、回動側ヒンジ部12は、長手方向の中央部より後方側において、間隔を空けて設けられたボルト16,17を介してテールゲートTGの車幅方向の側縁部に固定されている。なお、ボルト16,17は、回動側ヒンジ部12に形成された取付孔(不図示)に挿入されて、テールゲートTGに固定されている。
また、回動側ヒンジ部12は、回動軸13とボルト16との間が上方に湾曲して、車両本体2との間に隙間が形成されるように変形させられて、後記するハーネスHを、回動側ヒンジ部12の左側(外側)から右側(内側)に通すことができるように構成されている。
また、回動側ヒンジ部12には、ハーネスHを取り付けるための取付部30が、回動軸13とボルト16との間において、車幅方向の右側(テールゲートTG側)を向いている面12aに、溶着などによって固定されている。この取付部30は、取付部20と同様に薄板状の金属板などで形成され、回動側ヒンジ部12と重ならず、かつ、斜め下方へ延びて形成され、その先端に角穴31が形成されている。
また、回動側ヒンジ部12の回動軸13とは反対側の端部(後端)には、ダンパーステー40(図1および図2参照)を取り付けるためのダンパーステー取付部32が設けられている。このダンパーステー40は、ガス圧式や油圧式のものであり、ダンパーステー取付部32に回動自在に支持されるチューブシリンダ41(図1および図2に一部図示)と、車両本体2の開口部2bの側縁部に回動自在に支持されるピストンロッド(不図示)とから構成されている。
図4に示すように、ヒンジ部材10の固定側ヒンジ部11は、車両本体2の車幅方向の側縁部であって、ルーフパネルRPとサイドパネル(サイドフレーム)SPとの接合部となる溝状のモヒカン部Mに固定されている。このモヒカン部Mは、剛性の高い部分であるので、このようなモヒカン部Mに固定側ヒンジ部11を固定することによって、車両本体2へのヒンジ部材10およびテールゲートTGの取付け剛性を高めることができるようになる。また、モヒカン部Mは、凹形状に形成された、いわゆるモヒカン溝を形成しているため、このモヒカン溝内にヒンジ部材10を設置することによって、ヒンジ部材10をルーフパネルRPから突出させずに配置でき、見栄えがよくなる。なお、ヒンジ部材10の固定側ヒンジ部11の上部には、ルーフパネルRPおよびサイドパネルSPの外表面と同一面となるようにモヒカン部Mを塞ぐヒンジカバー6が設けられている。
さらに、図1において、前記車両1には、車両本体2とテールゲートTGとの間を電気的に接続するためのハーネスHが設けられている。すなわち、ハーネスHは、テールゲートTGに設けられた各種のランプ類などに電力を供給するための電線を、テールゲートTGと車両本体2との間において配線するためのものである。ハーネスHは、電力を供給するための複数本の電線(不図示)と、この電線を覆う管状のカバー部材5とで構成されている。なお、カバー部材5は、合成樹脂やゴムなどの弾性変形が可能な部材で形成されている。
前記ハーネスHは、図1に示すように、略Z字状に蛇行するように形成され、車両本体2側に位置する端部h1がヒンジ部材10よりも左側(外側)に取り付けられ、テールゲートTG側に位置する端部h2がヒンジ部材10よりも右側(内側)に固定されている。さらに詳述すると、ハーネスHは、車両本体2から、ヒンジ部材10の回動軸方向Sに対して略等しい方向に沿って、固定側ヒンジ部11に向かって延びるように配設され、そして、固定側ヒンジ部11の手前で回動側ヒンジ部12側に折り曲げられて、回動側ヒンジ部12に沿って配設されている。さらに、ハーネスHは、回動側ヒンジ部12のボルト16(取付部30(図3参照))の位置において、回動側ヒンジ部12をその下側から跨ぐようにして折り曲げられて配設され、端部h2がテールゲートTGの上端縁部の裏側に取り付けられている。
また、ハーネスHは、クリップ50,60を介して、ヒンジ部材10に取り付けられている。クリップ50,60は、いずれも同じ形状のものであり、クリップ50が、車両本体2側の屈曲部h3の近傍に設けられ、クリップ60が、テールゲートTG側の屈曲部h4の近傍に設けられている。
図5に示すように、前記クリップ50,60は、合成樹脂などで形成され、支持部51と、係止部52と、結束部53とを備えて構成されている。
図5(c)に示すように、前記支持部51は、正面視したときの形状が略円形状で、凹部を有し、凹側を係止部52側に向けた傘形状である。
図5(a)に示すように、前記係止部52は、基部52aと、一対の係止片52b,52bとが一体に形成されたものである。基部52aは、支持部51の中心から垂直に突設され、この基部52aの先端に板状の係止片52b,52bが、支持部51側に向かって広がるように略V字状に形成されている。また、各係止片52bの自由端側の外面には、階段状の爪部52b1が形成されている。
図5(a)および図5(b)に示すように、前記結束部53は、前記支持部51の凹側とは逆側に形成され、掛止部53aとバンド部53bとが一体に形成されたものである。掛止部53aは、図5(a)における紙面に直交する向きに貫通して、バンド部53bを挿通することができる幅で形成された四角形状の貫通孔53a1を有し、この貫通孔53a1の内壁に掛止片53a2が突設されている。バンド部53bは、帯状に、かつ、直線状に形状され、一面側に所定幅の突起部53b1が長手方向に等ピッチで形成されている。
このように形成されたクリップ50の結束部53を、ハーネスHの屈曲部h3の近傍に(図1参照)、バンド部53bの突起部53b1が内側を向くようにして巻きつけた後に、バンド部53bの先端を貫通孔53a1に挿入して、突起部53b1を掛止片53a2に掛止させる。そして、図3において矢印P1で示すように、ハーネスHに取り付けられたクリップ50の係止部52を、取付部20の角穴21に挿入して、ハーネスHをヒンジ部材10の固定側ヒンジ部11に係止させる。なお、係止部52が角穴21に挿入されるときには、係止片52b,52bが互いに接近する方向へ弾性変形しながら角穴21に挿入され、爪部52b1,52b1の位置まで挿入されることで、係止片52b,52bが弾性復帰して角穴21の開口縁部と爪部52b1,52b1とが係合する。
また、クリップ60についても、前記と同様にして、ハーネスHのもう一方の屈曲部h4の近傍に結束部53を取り付けた後に、図3において矢印P2で示すように、係止部52を取付部30の角穴31に挿入して、取付部30の角穴31の開口縁部と爪部52b1,52b1とを係合させて、ハーネスHをヒンジ部材10の回動側ヒンジ部12に係止させる。
次に、本実施形態の後部構造を備えた車両1の後部構造における作用について説明する。
まず、図1に示すように、固定側ヒンジ部11に対して回動側ヒンジ部12が回動軸13を支点として時計回り方向に回動することで、テールゲートTGが閉鎖した状態になる。このとき、ハーネスHは、クリップ50の位置から後方において若干下方に湾曲した状態にある。そして、図1の状態から、テールゲートTGを開放させると、固定側ヒンジ部11に対して回動軸13を支点として回動側ヒンジ部12が反時計回り方向へ回動して、ハーネスHは、クリップ50の位置から後方において上方に持上げられた状態となる(図2参照)。
このように、本実施形態の車両の後部構造を備えた車両1では、ヒンジ部材10とハーネスHの双方を車両1の車幅方向の側縁部に配置できるので、車幅方向の中央部における車室内空間を大きく確保することができるようになる。したがって、3列シートが設けられたミニバンタイプのような車両の場合には、一番後部にある3列目のシートの頭上空間を広く確保することが可能になる。さらに、ヒンジ部材10とハーネスHとを車両1の車幅方向の側縁部の同位置に配設しているので、ヒンジ部材10とハーネスHとの取付スペースを極力小さくすることができる。さらに、ハーネスHがクリップ50,60によってヒンジ部材10に取り付けられているので、テールゲートTGの開閉動作時におけるハーネスHのヒンジ部材10への取付状態を安定させることができる。
また、本実施形態では、ハーネスHが、ヒンジ部材10を跨いで配設されているので、ハーネスHの配設位置がヒンジ部材10の車幅方向の外側のみ、あるいは車幅方向の内側のみに限定されることがないので、ハーネスHのレイアウトの自由度を高めることができる。しかも、前記したようにヒンジ部材10およびハーネスHの取付スペースを極力小さくした構成としたので、テールゲートTGが取り付けられる車両本体2の開口部2bの開口面積を極力大きく確保することが可能になる。
また、本実施形態では、ハーネスHが、固定側ヒンジ部11と回動側ヒンジ部12の双方に固定されているので、テールゲートTGの開閉動作に伴うヒンジ部材10の動きに対しても、固定側ヒンジ部11のみ、または、回動側ヒンジ部12のみに固定する場合よりも、ハーネスHのヒンジ部材10への取付状態をさらに安定させることができる。
また、本実施形態では、ヒンジ部材10の回動中心である回動軸13の近傍にハーネス取付部である角穴21(ハーネス取付部、図3参照)が設けられているので、角穴21より車両本体2側に位置するハーネスHは、ほとんど動く(変形する)ことがなくなり、ヒンジ部材10の動きに伴うハーネスHの動きを最小限に抑えることが可能になる。
また、本実施形態では、図1および図2に示すように、テールゲートTGの開閉時におけるヒンジ部材10の動きに伴い、屈曲部h3よりも車両本体2側のハーネスHの配設部分はほとんど動かず、角穴21の位置を支点としてテールゲートTG側のハーネスHを変形させることができるので、テールゲートTGの開閉動作に伴い、ハーネスHが、ハーネスHの長さ方向(図2の矢印L参照)に押し引きされて変形するのを極力抑制して、ヒンジ部材10へのハーネスHの安定した取付状態を確保することができる。
なお、前記した実施形態では、車両本体2の車幅方向の左側の側縁部のみを図示しながら説明したが、車両本体2の車幅方向の右側の側縁部については、車幅方向の中心を挟んで対称的な形状のヒンジ部材が同様にして取り付けられている。
また、前記した実施形態では、ハーネスHを固定側ヒンジ部11と回動側ヒンジ部12の双方で固定したが、これに限定されるものではなく、いずれか一方であってもよい。また、ハーネスHをヒンジ部材10に対して2箇所で固定したが、3箇所以上で固定してもよい。
本実施形態の車両の後部構造を備えたテールゲートが閉じた状態の車両の後部を示す斜視図である。 本実施形態の車両の後部構造を備えたテールゲートが開いた状態の車両の後部を示す斜視図である。 ヒンジ部材とハーネスの構造を示す分解斜視図である。 ヒンジ部材の車両本体への取り付け構造を示す断面図である。 ハーネスをヒンジ部材に取り付けるためのクリップを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
符号の説明
1 車両
2 車両本体
2a 後部
10 ヒンジ部材
11 固定側ヒンジ部
12 回動側ヒンジ部
21 角穴(ハーネス取付部)
H ハーネス
M モヒカン部
RP ルーフパネル
SP サイドパネル
TG テールゲート

Claims (4)

  1. 車両本体の後部にテールゲートを備え、ヒンジ部材を介して前記テールゲートの上端が車両本体に回動可能に支持された車両の後部構造であって、
    前記テールゲートと前記車両本体との間を電気的に接続するハーネスが設けられ、
    前記ヒンジ部材は、前記車両本体の車幅方向側縁部に配設され、
    前記ハーネスは、前記車両本体の車幅方向側縁部において、前記車両本体から前記ヒンジ部材の回動中心の軸方向に沿って配設されて前記ヒンジ部材の回動中心の近傍に設けられたハーネス取付部に取り付けられるとともに、前記ハーネス取付部から屈曲して前記ヒンジ部材に沿って配設されていることを特徴とする車両の後部構造。
  2. 前記ハーネスは、前記ヒンジ部材を跨いで配設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の後部構造。
  3. 前記ヒンジ部材は、前記車両本体に固定される固定側ヒンジ部と、前記テールゲート側に固定される回動側ヒンジ部とで構成され、
    前記ハーネスは、前記固定側ヒンジ部と前記回動側ヒンジ部の双方に固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の後部構造。
  4. 前記ヒンジ部材は、前記車両本体のルーフパネルとサイドパネルとの接合部となるモヒカン部に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両の後部構造。
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