JP4854578B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、経血、尿等の排泄体液を吸収する吸収層を備えた、生理用ナプキン、失禁パッド、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
従来、排泄体液を処理するための吸収性物品において、その吸収層は、パルプ繊維や吸水性ポリマー等の吸水性部材のみを用いて連続一体的に且つ縦長に形成されているものが主流である。斯かる構成の吸収層を具備する従来の吸収性物品においては、該吸収層の略中央部で体液を受けるように該吸収層が配されているところ、該吸収層における長手方向と直交する方向(幅方向)の両側縁部への液到達時間が、該長手方向の両端部への液到達時間よりも相当速いものとなり、長手方向に液の未吸収部分を残した状態で、ナプキンの長手方向両側縁部まで液が到達する場合がある。そして、ナプキンの長手方向両側縁部における吸収層中の体液が飽和に達した段階で該吸収層から表面シートを伝わって体液が溢れ出し、横漏れが発生するという問題があった。
このような問題を解決するため、吸収層内での幅方向への液拡散を抑制する検討が種々試みられており、例えば特許文献1には、吸収層を、その中央部近辺の横断面において横方向に交互になるように疎水性材と親水性材とを配置することにより形成する技術が開示されている。また、特許文献2には、吸収性コアの受液(肌当接面)側に、互いに平行な列を成し且つ内部に親水性素材によるクッション層が設けられている複数の膨らみ部を形成する技術が開示されている。
しかし、特許文献1及び2に開示されている技術は、吸収層の幅方向の最外縁部を親水性材で形成するため、該最外縁部に達した液の幅方向への更なる拡散を防止することができず、横漏れの防止に充分とは言い難いものであった。また、特に特許文献2の技術は、体液を最初に受ける部位である前記膨らみ部が親水性素材から形成されており、吸収層の肌当接面の略全面が親水性であるため、体液吸収後に吸収性物品の肌当接面がべたつき易く、肌当接面(表面シート)のドライ感に乏しいという欠点がある。また、従来の吸収性物品は、その吸収層の立体形状が使用により扁平形状となったり(即ち、へたってしまったり)、吸収層がよれたりすることがあり、その結果、吸収性物品のフィット性が低下したり、吸収力の向上がみられなくなるという問題がある。これらの問題を一挙に解決した技術は未だ提供されていない。
特開平1−2852663号公報 特開平11−318983号公報
従って本発明の目的は、横漏れが防止され、使用時に吸収層のへたりやよれを発生し難く、肌当接面のドライ感が向上した吸収性物品を提供することにある。
本発明は、吸水部及び撥水部を有する吸収層を備えた縦長の吸収性物品であって、前記吸水部と前記撥水部とが前記吸収性物品の長手方向と直行する方向に交互に配されており、且つ前記吸収層の少なくとも該長手方向に沿った最外縁部が該撥水部である吸収性物品を提供することにより、前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品は、横漏れを起こし難く、使用時に吸収層がへたったり、よれたりすることがなく、肌当接面のドライ感に優れている。
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明する。
図1には、本発明の第1実施形態としての生理用ナプキンが示されている。図2は、図1におけるI−I線断面図である。
第1実施形態のナプキン1は、吸水部21及び撥水部22を有する吸収層2を備えており、図1に示すように縦長に形成されている。ナプキン1は、更に、液透過性シートとしての表面シート3と、該ナプキン1の非肌当接面を形成する裏面シート4とを備えている。吸収層2は、縦長の長方形形状を有しており、表面シート3と裏面シート4との間に介在配置されている。ナプキン1の周縁部においては、吸収層2の周縁から外方に延出した表面シート3と裏面シート4とが、ヒートシールや接着剤を介して接合されている。
吸収層2の肌当接面は表面シート3(液透過性シート)で被覆されている。肌当接面は、ナプキン着用時に着用者の肌側に向けられる面である。また、以下、非肌当接面という語句を使用することがあるが、非肌当接面は、ナプキン着用時に下着側(着用者の肌側とは反対側)に向けられる面である。
吸水部21は、尿等の体液の吸収能を有する部位であり、吸水性を有する吸水性部材からなる。吸水性部材としては、親水性繊維からなる繊維集合体、親水性繊維と吸水性ポリマーとの混合積繊体、親水化処理された合成繊維よりなる繊維ウエブあるいは不織布や、それらウエブあるいは不織布と吸水性ポリマーとの混合物等を用いることができる。これらの中でも、特に親水性繊維と吸水性ポリマーとの混合積繊体が好ましい。親水性繊維としては、界面活性剤等を用いた親水化処理によらず親水性を有する既知の繊維、例えば木材パルプや植物パルプ等の天然繊維、レーヨン等の再生繊維、アセテート化したセルロース繊維等を用いることができる。また、これらの繊維に公知の親水化処理を施した合成繊維を、繊維重量中50重量%を越えない範囲で、好ましくは30重量%以下で、より好ましくは全く含まないで用いることもできる。吸水性ポリマーとしては、従来使用されている吸水性ポリマーの材料、例えば、ポリアクリル酸ソーダ、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ソーダ架橋体、(デンプン−アクリル酸)グラフト重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアクリル酸カリウム、ポリアクリル酸セシウム等を用いることができる。
また、前記合成繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の合成樹脂を使用したものを用いることができ、単繊維及び複合繊維の何れの形態でも良い。親水化処理に使用する界面活性剤としては、繊維形状の形成中もしくは形成後に水に溶解して繊維表面に付着させることもできるが、安定した親水性を発現するために、樹脂中に練り込んだ後樹脂表面に析出するもの、界面活性剤の一部を繊維表面付着後の後加工によって樹脂中に埋没させるもの、水に対する溶解性の低いものを用いることが好ましい。
前記吸水性部材として、親水性繊維と吸水性ポリマーとの混合積繊体を用いる場合、該混合積繊体における親水性繊維と吸水性ポリマーとの含有比率は、重量比で、(親水性繊維/吸水性ポリマー)=100/5〜100/150が好ましく、100/10〜100/70が更に好ましい。
前記吸水性部材は、図3に示すように、少なくともその長手方向の両端面を除く部分の全面が、台紙で被覆されている。台紙は、吸収性部材の保形性を保ち、吸水性ポリマー等の脱落を防止するものである。台紙としては、ティッシュペーパー等の紙や各種不織布に代表される親水性の繊維シートや、穿孔フィルムなどを用いることができる。
撥水部22は、体液の吸収能を有していない部位であり、撥水性を有する撥水性部材からなる。撥水性部材としては、合成樹脂に表面処理が施されずにウエブ化もしくは不織布化できるスパンボンド不織布やメルトブロー積繊(不織布)、繊維表面で疎水性を示す界面活性剤処理を施した繊維を積繊したウエブや不織布等を用いることができる。これらの中でも、特に前記スパンボンド不織布又はスパンボンド‐メルトブロー複合不織布を折畳んだ、あるいは、円筒状に重ね合わせた等の構造体や、疎水性を示す界面活性剤で処理した繊維ウエブを熱風処理し不織布化したものが好ましい。
吸水部21及び撥水部22の親水性・撥水性は、水による「液滴法」により測定される。「液適法」は、以下のようにして行なう。液滴形成が可能で1滴の重量が0.3〜0.35gとなるスポイドを使用し、スポイドの先端に液滴を形成し、測定サンプルの上面に静かに液滴を移行する。液滴の移行時には、わずかに液滴の重量を増やすようにすることが必要な場合もある。使用する液体は水であるが、予め表面張力を測定し70mN/m以上であること確認しておく。液滴は測定サンプルの異なる10ヶ所、好ましくは異なる20ヶ所以上に形成し、30秒及び1分での液滴の残存数を100分率で算出する(これを以下、残存率とする)。ここで、液滴が残存しているとする判断は、液滴と測定サンプルとの接触面における(任意の位置における)幅と、液滴の頂点と該接触面の略中間点における幅とを比較し、該接触面における幅が該中間点における幅の1.2倍以内の場合は液滴が残存しているとみなし、液滴がない場合や該接触面における幅が該中間点における幅の1.2倍を超える場合(即ち、液滴が広がっている場合)は液滴が残存していないものとみなす。
吸水部21は、上記液滴法による30秒後の液滴の残存率が、好ましくは30%以下、更に好ましくは20%以下、より好ましくは0%である。一方、撥水部22は、上記液滴法による30秒後の液滴の残存率が、好ましくは80%超であり、更に好ましくは上記液滴法による1分後の液滴の残存率が80%超、より好ましくは該1分後の液滴の残存率が100%である。
吸水部21と撥水部22とで、上記液適法による親水性・撥水性の評価の差が大きいほど、即ち、液滴の残存率の差が大きいほど、横漏れ防止効果が高まる。斯かる知見に基づき、より優れた横漏れ防止効果を得る観点から、吸水部21の上記液滴法による30秒後の液滴の残存率が20%以下であり、撥水部22の上記液滴法による1分後の液滴の残存率が80%超であることが特に好ましい。
第1実施形態においては、上述の如き構成の吸水部21及び撥水部22がそれぞれ複数あり(第1実施形態では、吸水部21は3つ、撥水部22は4つある)、且つ複数の該吸水部21及び該撥水部22それぞれが、ナプキン1の長手方向Lに沿って直線状に形成されている。吸水部21及び撥水部22それぞれは、ナプキン1の幅方向Sに沿った断面視において肌当接面側が上に凸の蒲鉾型形状を有しており、吸収層2の肌当接面は、全体として該断面視において波状に形成されている。また、第1実施形態においては、吸水部21と撥水部22とが実質的に密接して配されている。実質的に密接とは、隣接する吸水部21と撥水部22との間の間隔が1mm以下の場合を意味する。
そして、吸水部21と撥水部22とは、ナプキン1の長手方向Lと直する方向(幅方向)Sに交互に配されており、且つ吸収層2の該長手方向Lに沿った最外縁部2a,2aが、該撥水部22である。吸収層2がこのように構成されていることにより、排泄された体液の幅方向Sへの拡散が撥水部22の作用により抑制され、横漏れが効果的に防止される。また、吸収部21と撥水部22とが幅方向Sに交互に配されていることにより、パルプ繊維や吸水性ポリマー等の吸水性部材のみを用いて連続一体的に形成されている吸収層を備えた従来のナプキンに比して、肌当接面全体のドライ感が向上すると共に、吸収層2の使用時における形態安定性が向上し、吸収層2のへたりやよれが効果的に防止される。
各吸水部21の坪量は、好ましくは200〜1000g/m2、更に好ましくは350〜700g/m2であり、無荷重下における厚みtは、好ましくは2〜10mm、更に好ましくは3〜5mmであり、幅(ナプキン1の幅方向Sの長さ)wは、好ましくは5〜30mm、更に好ましくは10〜20mmであり、長手方向の長さは、好ましくは80〜150mm、更に好ましくは100〜120mmである。
各撥水部22の坪量は、好ましくは30〜90g/m2、更に好ましくは50〜80g/m2であり、無荷重下における厚みtは、好ましくは2〜10mm、更に好ましくは3〜5mmであり、最大幅(ナプキン1の幅方向Sの最大長さ)wは、好ましくは5〜30mm、更に好ましくは10〜20mmであり、長手方向の長さは、好ましくは80〜150mm、更に好ましくは100〜120mmである。
第1実施形態においては、複数の吸水部21、複数の撥水部22はそれぞれ同一形状で同じ大きさであり、また、吸水部21と撥水部22とも同一形状で同じ大きさであるが、これらの間で形状、大きさ(坪量、厚みt、幅w、長手方向の長さ等)が異なっていても良い。
また、吸収層2による上述した効果を確実に奏させるようにする観点から、ナプキン1の幅方向Sに沿った断面視において、吸水部21の数は好ましくは3〜7、更に好ましくは3〜5であり、撥水部22の数は好ましくは4〜8、更に好ましくは4〜6である。
表面シート3(液透過性シート)としては、この種の吸収性物品において従来用いられている各種のものを用いることができ、例えば、不織布や開孔フィルム等の各種液透過性のシート材を用いることができる。表面シート3の一例として、芯成分にポリプロピレンやポリエステル、鞘成分にポリエチレンを用いた、芯鞘構造型(サイドバイサイド型含む)複合繊維をカーディングによりウエブ化した後、エアスルー法によって不織布(この後所定箇所に開孔処理を施しても良い)としたものが挙げられる。また、透液性の高さの点(ドライ感)から、低密度ポリエチレン等のポリオレフィンからなる開孔シートも好ましく用いることができる。
表面シート3(液透過性シート)の坪量は、好ましくは15〜40g/m2、更に好ましくは20〜30g/m2であり、厚みは、好ましくは50〜100μm、更に好ましくは70〜80μmである。
裏面シート4としては、この種の吸収性物品において従来用いられている各種のものを用いることができ、液不透過性でも液透過性でも良く、例えば、透湿性を有しない樹脂フィルムや、微細孔を有し、透湿性を有する樹脂フィルム、撥水不織布等の不織布、これらと他のシートとのラミネート体等を用いることができる。
裏面シート4の坪量は、好ましくは10〜50g/m2、更に好ましくは20〜30g/m2であり、厚みは、好ましくは20〜50μm、更に好ましくは25〜35μmである。
第1実施形態においては、図2に示すように、吸収層2の非肌当接面側に該吸収層2に隣接して吸水性シート5が配されている。吸水性シート5は、吸水層2の平面視における形状と同一の形状(長方形形状)を有しており、裏面シート4の肌当接面上に配されて、吸収層2の非肌当接面の全面を被覆している。このように、吸収層2の非肌当接面側に吸水性シート5が配されていることにより、ナプキン1全体の吸収容量が高まり、液漏れ(横漏れ)が一層効果的に防止される。吸水性シート5としては、例えば、ティッシュ、パルプの積繊体、パルプと吸水性ポリマーとの混合積層体や、特開平8−246395号公報に記載のポリマーシート等を用いることができる。これらの中でも、特に、パルプと吸水性ポリマーとの混合積層体及びポリマーシートが好ましい。
吸水性シート5による上記効果を確実に奏させるようにする観点から、吸水性シート5の坪量は、好ましくは10〜100g/m2、更に好ましくは15〜60g/m2であり、厚みは、好ましくは0.1〜1mm、更に好ましくは0.2〜0.5mmである。
第1実施形態のナプキン1の非肌当接面(裏面シート4の外表面)には、該ナプキン1を下着のクロッチ部(股下部)に固定する粘着部(図示せず)が形成されている。この粘着部は、ホットメルト接着剤を所定のパターンで塗布することにより形成されており、ナプキン1の使用前においては、公知の剥離シート(図示せず)によって被覆されている。該剥離シートは、該粘着部に対して剥離可能に接着し、ナプキン1の使用時に剥離されるもので、通常、ナプキン1よりも大きく形成されており、使用前のナプキン1の非肌当接面の全面を被覆する。
第1実施形態のナプキン1を使用するには、先ず、上述した図示しない剥離シートを引き剥がして、図示しない粘着部を露出させた状態にする。次いで、ナプキン1を、露出させた該粘着部が下着のクロッチ部の肌当接面と対向するように該クロッチ部上に載置し、該粘着部を介して該クロッチ部上に固定する。こうしてナプキン1を下着に装着して使用することができる。
第1実施形態のナプキン1によれば、吸水部21及び撥水部22を有する吸収層2が上述したように構成されているため、体液がナプキン1の幅方向に広がりにくく、横漏れが効果的に防止されると共に、肌当接面(表面シート3)のドライ感が向上しており、不快なべたつき感が低減されている。また、第1実施形態のナプキン1は、吸収層2の使用時における形態安定性に優れているため、使用時に吸収層2のへたりやよれを起こし難く、フィット性にも優れている。更に、第1実施形態のナプキン1は、吸収層2の非肌当接面側に吸水性シート5が配されているため、実用上充分な吸収容量を有しており、漏れ防止性に特に優れている。
以下、本発明の他の実施形態(第2〜7実施形態)について説明する。後述する他の実施形態については、上述した第1実施形態のナプキン1と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、第1実施形態のナプキン1についての説明が適宜適用される。
図4は、本発明の第2実施形態の肌当接面側(表面シート側)を一部破断して示す平面図である。第2実施形態においては、ナプキン1の長手方向Lと直交する方向(幅方向)Sの中央に、他の吸水部21に比して幅広で且つ長手方向の長さが短い中央吸水部21Wが配されており、該中央吸水部21Wの長手方向両端縁より外方それぞれに撥水部22が配されている。中央吸水部21Wが配されている領域は、ナプキン1の着用時に着用者の排泄部が位置する部位(排泄ポイント)を含む領域である。このような構成の第2実施形態によっても、上述した第1実施形態と同様の効果が奏される。特に第2実施形態においては、中央吸水部21Wによって、ナプキン1の中央部(排泄ポイント)での体液の吸収性が向上すると共に、該中央吸水部21Wの長手方向両端縁より外方それぞれに配された撥水部22によって、幅方向Sの中央部における体液の長手方向Lへの拡散が抑制されるため、上述した体液の幅方向Sへの拡散防止効果(主として、吸水部21と撥水部22とが幅方向Sに交互に配され、且つ吸収層2の長手方向Lに沿った最外縁部が撥水部22であることにより奏される効果)と相俟って、液の拡散がより効果的に抑制され、液漏れ防止に特に優れた効果が得られる。
中央吸水部21Wの幅(ナプキン1の幅方向Sの長さ)は、好ましくは20〜50mm、更に好ましくは30〜40mmである。また、中央吸水部21Wの長手方向の長さは、好ましくは50〜80mm、更に好ましくは60〜70mmである。中央吸水部21Wの坪量は、好ましくは200〜1000g/m2、更に好ましくは500〜700g/m2であり、無荷重下における厚みは、好ましくは2〜10mm、更に好ましくは3〜5mmである。中央吸水部21Wの長手方向両端縁より外方それぞれに配された撥水部22の幅及び厚みは、該中央吸水部21Wの幅及び厚みと同一に調整することができる。また、該撥水部22の長手方向の長さは、図4に示すように、これらと中央吸水部21Wとを直列に配置したときの直列方向の全長が、他の吸水部21の長手方向の長さと等しくなるように調整することができる。
図5は、本発明の第3実施形態を示す図である。第3実施形態のナプキン1においては、複数の吸水部21及び撥水部22は、それぞれ個別に、少なくとも長手方向両端面を除く部分が表面シート3(液透過性シート)で被覆されており、且つ隣接する該吸水部21と該撥水部22との間が該表面シート3を介して接合されて、接合部6が形成されている。このように、吸収層2を構成する吸水部21及び撥水部22がそれぞれ個別に表面シート3で被覆されていることにより、表面シート3のだぶつきによるしわが発生しにくくなり、フィット性の更なる向上が図られ、しわによる身体との隙間からの漏れが効果的に低減される。吸水部21と撥水部22との接合手段(接合部6の形成手段)としては、例えばホットメルト接着剤、超音波シール、ヒートシールの単独及び複合手段等を用いることができる。
図6は、本発明の第4実施形態を示す図である。第4実施形態のナプキン1においては、複数の吸水部21及び撥水部22は、これらの肌当接面を被覆する第1の液透過性シート3とこれらの非肌当接面を被覆する第2の液透過性シート3’との間に介在配置されており、且つ隣接する該吸水部21と該撥水部22との隙間に位置する該第1の液透過性シート3と該第2の液透過性シート3’との間が接合されて、接合部7が形成されている。接合部7の幅は、好ましくは1.5〜5mm、更に好ましくは2〜3mmである。第1の液透過性シート3と該第2の液透過性シート3’との間の接合手段(接合部7の形成手段)としては、公知のエンボス加工装置等を用いた加熱加圧処理(ヒートプレス)が好ましく用いられる。このように、吸水部21及び撥水部22の肌当接面及び非肌当接面をそれぞれ被覆する2枚の液透過性シート3,3’を、隣接する吸水部21と撥水部22との隙間でヒートプレス等により接合一体化することにより、吸水部21を構成する吸水性部材に、肌当接面側から非肌当接面側に向けて吸水性部材の密度が大きくなる密度勾配が形成され、その結果、液吸収速度が向上すると共に、吸収層のよれにくさが向上し、第1の液透過性シート3(表面シート)にしわが発生しにくくなり、フィット性の更なる向上が図られる。第1及び第2の液透過性シート3,3’としては、上述した第1実施形態における表面シート3(液透過性シート)と同様のものを用いることができ、第1の液透過性シート3と第2の液透過性シート3’とで、形成材料が同一でも異なっていても良い。
図7は、本発明の第5実施形態を示す図である。第5実施形態のナプキン1においては、撥水部22の圧縮回復率が好ましくは30%以上であり、更に好ましくは50〜90%であり、且つ吸収層2の非肌当接面側に該吸収層2に隣接して、該撥水部22の形成部材と同一の部材から形成されたクッション層8が配されている。このような構成により、ナプキン1全体のクッション性が向上し、ナプキン使用時の安心感、フィット性の更なる向上が図られると共に、ナプキン1のよれにくさが向上する。ここで、圧縮回復率は次の方法にて測定される。
圧縮回復率の測定法;測定前にシートを計測寸法(2cm×2cm以上)にカットし24時間23℃50%RHの環境下に放置して、測定前にシートに加えられている歪みを取り除く。圧縮測定器を用いて、シートを0.02mm/secの圧縮速度で最大荷重50gf/cm2になるまで圧縮した時の圧縮仕事量(a)、その後同速度で圧力を取り除き荷重が0になった時の回復仕事量(b)から、次式によって圧縮回復率(%)を算出する。 圧縮回復率=(b/a)×100(%) 圧縮測定器は、例えばカトーテック(株)製ハンディー圧縮試験機(KES−G5)を使用し、加圧板円形2cm2、自動反転、アンプ感設定(SENS2、STROKESET5.0)とし、ハンディ圧縮測定プログラムによりデータ化する。
第5実施形態においては、吸収層2を構成する撥水部22とクッション層8とは一体に形成されているが、別体の撥水部22と別体のクッション層とを接着剤等の接合手段により接合しても良い。上記所定の圧縮回復率を有する撥水部22を構成する撥水性部材としては、例えば、発泡ウレタンやポリオレフィン発泡体、エアレイド不織布のような嵩高性不織布等を用いることができる。これらの中でも、特にエアレイド不織布が好ましい。
クッション層8の坪量は、好ましくは30〜90g/m2、更に好ましくは50〜75g/m2であり、無荷重下における厚みは、好ましくは2〜10mm、更に好ましくは3〜5mmである。
図8及び図9は、本発明の第6実施形態を示す図である。第6実施形態のナプキン1においては、吸収層2が、ナプキン1の中央部に渦巻状に連続して配置された吸水部21及び撥水部22からなり、該吸水部21と該撥水部22とが該渦巻の半径方向に交互に配されている。第6実施形態においては、吸収層2の長手方向Lに沿った最外縁部のみならず、吸収層2の最外縁部全体が撥水部22である。このような構成の第6実施形態によっても、上述した第1実施形態と同様の効果が奏される。特に第6実施形態は、吸水部21と撥水部22とが、ナプキン1の幅方向Sのみならず、長手方向Lに対しても交互に配されているため、液拡散の抑制効果に優れており、液漏れ防止効果が特に高い。
第6実施形態においては、吸水部21、撥水部22共に、1本の長尺の吸水性部材あるいは撥水性部材からなる。第6実施形態の吸収層2は、この長尺の吸水性部材と長尺の撥水性部材とを並列させた状態で渦巻状に巻回して半径方向に並列に配置して形成されている。長尺の該吸水性部材と長尺の該撥水性部材との間は、接着剤等の公知の接合手段により接合されており、吸水部21と撥水部22とは実質的に密接して配されている。第6実施形態の吸収層2の肌当接面は表面シート3(液透過性シート)で被覆されており、該吸収層2の非肌当接面側には該吸収層2に隣接して吸水性シート5が配されている。
第6実施形態においては、吸水部21、撥水部22それぞれの幅(渦巻の半径方向の長さ)は、好ましくは2〜5mm、更に好ましくは2〜4mmであり、それぞれの厚みは、好ましくは2〜10mm、更に好ましくは3〜5mmである。吸水部21と撥水部22とで幅及び厚みはそれぞれ同一でも異なっていても良い。
図10は、本発明の第7実施形態を示す図である。第7実施形態のナプキン1においては、吸収層2が、ナプキン1の中央部に複数同心円状に配置された環状の吸水部21及び撥水部22を含んで構成されており、該吸水部21と該撥水部22とが該同心円の半径方向に交互に配されており、該吸収層2の最も内方に位置する環状の該撥水部22によって囲まれた該吸収層2の中央部の全域(図10中、斜線を付した部分)が、吸水部21である。図10に示す吸収層2は、3つの環状の吸水部21と4つの環状の撥水部22とを含んでいる。第7実施形態においては、第6実施形態と同様に、吸収層2の最外縁部全体が撥水部22である。環状の吸水部21及び撥水部22それぞれの幅(同心円の半径方向の長さ)及び厚みは、第6実施形態と同様にすることができる。このような構成の第7実施形態によっても、上述した第6実施形態と同様の効果が奏される。特に第7実施形態においては、排泄ポイントが位置する領域である吸収層2の中央部に吸水部21が配されているため、ナプキン1の中央部での集中的な体液吸収が可能であり、上述した体液の長手方向L及び幅方向Sへの拡散防止効果と相俟って、液拡散の抑制効果に非常に優れており、液漏れ防止効果が特に高い。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。
例えば前記実施形態では、本発明の吸収性物品の適用例の一つとして生理用ナプキンを挙げたが、例えばパンティライナ、失禁ライナ、失禁パッド、使い捨ておむつ等にも適用できる。また、本発明の吸収性物品の適用例の一つである生理用ナプキンは、その長手方向両側縁部それぞれにウイングが形成されたウイング付きナプキンであっても良い。
本発明の第1実施形態である生理用ナプキンの肌当接面側(表面シート側)を一部破断して示す平面図である。 図1のI−I線断面を模式的に示す拡大断面図である。 図1に示す吸水部を一部破断して模式的に示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の図1相当図である。 本発明の第3実施形態の図2相当図である。 本発明の第4実施形態の図2相当図である。 本発明の第5実施形態の図2相当図である。 本発明の第6実施形態の図1相当図である。 図8のI−I線断面を模式的に示す拡大断面図である。 本発明の第7実施形態の図1相当図である。
符号の説明
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 吸収層
21 吸水部
22 撥水部
2a 吸収層のナプキン長手方向Lに沿った最外縁部
3 表面シート〔(第1の)液透過性シート〕
3’ 第2の液透過性シート
4 裏面シート
5 吸水性シート
6、7 接合部
8 クッション層

Claims (7)

  1. 吸水部及び撥水部を有する吸収層を備えた縦長の吸収性物品であって、
    前記吸水部と前記撥水部とが前記吸収性物品の長手方向と直する方向に交互に配されており、且つ前記吸収層の少なくとも該長手方向に沿った最外縁部が該撥水部であり、
    前記吸水部及び前記撥水部がそれぞれ複数あり、複数の該吸水部及び該撥水部それぞれが、前記吸収性物品の長手方向に沿って直線状に形成されており、
    前記吸収性物品の長手方向と直交する方向の中央に、他の前記吸水部に比して幅広で且つ長手方向の長さが短い中央吸水部が配されており、該中央吸水部の長手方向両端縁より外方それぞれに前記撥水部が配されている吸収性物品。
  2. 前記撥水部の圧縮回復率が30%以上であり、且つ前記吸収層の非肌当接面側に該吸収層に隣接して、該撥水部の形成部材と同一の部材から形成されたクッション層が配されている請求項記載の吸収性物品。
  3. 複数の前記吸水部及び前記撥水部は、それぞれ個別に、少なくとも長手方向両端面を除く部分が液透過性シートで被覆されており、且つ隣接する該吸水部と該撥水部との間が該液透過性シートを介して接合されている請求項記載の吸収性物品。
  4. 複数の前記吸水部及び前記撥水部は、これらの肌当接面を被覆する第1の液透過性シートと非肌当接面を被覆する第2の液透過性シートとの間に介在配置されており、且つ隣接する該吸水部と該撥水部との隙間に位置する該第1の液透過性シートと該第2の液透過性シートとの間が接合されている請求項記載の吸収性物品。
  5. 吸水部及び撥水部を有する吸収層を備えた縦長の吸収性物品であって、
    前記吸水部と前記撥水部とが前記吸収性物品の長手方向と直交する方向に交互に配されており、且つ前記吸収層の少なくとも該長手方向に沿った最外縁部が該撥水部であり、
    前記吸収層が、前記吸収性物品の中央部に渦巻状に連続して配置された前記吸水部及び前記撥水部からなり、該吸水部と該撥水部とが該渦巻の半径方向に交互に配されている吸収性物品。
  6. 前記吸収層の肌当接面が液透過性シートで被覆されている請求項1〜の何れか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収層の非肌当接面側に吸水性シートが配されている請求項1〜の何れか一項に記載の吸収性物品。
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