JPH01285266A - 吸収性物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は生理用ナプキン、使い捨ておむつ、失禁パッド
などの吸収性物品に関し、詳しくは中方向への液の拡散
を抑制し、吸収効率を向上せしめ、漏れを大幅に低減せ
しめた吸収”性物品に関するものである。

（従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来、
経血、尿等の排泄液を処理するための使い捨て吸収性物
品において、その吸収体は連続一体型のものが主である
。

生理用ナプキンを例に考えてみた場合、実際の装着時に
その縦方向のほぼ上半部を着用者の股前部に、かつその
ほぼ下半部を臀部側に位置させた状態で着用される。こ
の状態を第４図に示すが、（ａ）は生理用ナプキンの着
用時の形状を示ス斜視図、（ｂ）は（ａ）（７）Ｙ−Ｙ
’線断面図、（Ｃ）は（ａ）のｘ−ｘ’線断面図である
。この状態で該生理用ナプキンは第４図に示す如（、縦
方向（Ｙ−Ｙ’力方向には０字型に、また横方向（Ｘ−
Ｘ’力方向にはへの字型に湾曲した形状をとる事になる
。

この様に、吸収体の幅方向には、動方向に傾斜が設定さ
れてしまう事、及びこの種の吸収体は、いずれも縦長に
設計されている事、なおかつ、吸収体は連続一体型であ
る事などにより、その結果として、幅方向端部への液到
達時間は長手方向端部のそれより相当速いものとなり、
長手方向に未吸収部分を残した状態で、ナプキン両端部
まで液が到達する。そして、ナプキン両端部の吸収体中
の液が飽和に達した段階で吸数体から表面シートを伝わ
って液があふれ出し、横漏れが発生する事になる。

そこで、この様な問題点を解決する為、吸収体内での幅
方向への液拡散を抑制する検討が種々試みられており、
例えば、特開昭４７−２８２９号及び実開昭５９−７６
２１７号公報においては、吸収体を幅方向に分割し、吸
収体を非連続にする事により幅方向への拡散を抑制する
提案がなされているが、この欅な吸収体中に非連続部を
設置したものはある程度の効果は認められるものの、使
用時の変形等により分割した吸収体間が非連続の形態を
維持出来ずに接着してしまえばもはやその機能を果たさ
なくなる。

また、特公昭５９−３９１３４号公報においては、吸収
体の側縁付近に疎水性材料を含浸させることにより、側
縁への拡散を抑制する提案がなされている。しかし、こ
の技術においては、製造工程の多大な繁雑化を必要とす
るばかりでなく、含浸部において吸収体の構成材料が厚
さ方向全域にわたって疎水性材料で固着されるため、得
られる吸収性物品は極めて剛直なものとなり、使用者に
著しい不快感を与えるという致命的な欠点を有している
。

〔課題を解決するための手段〕

そこで本発明者らはかかる課題を解決すべく鋭意検討を
行った結果、吸収体の中央部近辺の横断面において横方
向に交互になるように疎水性材と親水性材とを配置する
ことにより、吸収体の輻方向への拡散を抑制し、かつこ
の効果により吸収体の長平方向への拡散が促進され、高
い防漏効果を発現させ、さらに従来品以上の吸収性能が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。

即ち、本発明は、液透過性表面シート、液不透過性裏面
シート及び両シートの間に位置する吸収体を有する吸収
性物品において、吸収体が、その中央部近辺の横断面に
おいて横方向に交互になるように疎水性材と親水性材と
を配置したものであることを特徴とする吸収性物品を提
供するものである。

以下、本発明を図面に基づいて更に詳細に説明する。

第１図は、本発明の吸収性物品の種々実施態様を示すモ
デル横断面図であり、１は液透過性表面シート、２は液
不透過性裏面シート、３．３゛は親水性材、４は疎水性
材、５はヒートシール、ホットメルトあるいは粘着テー
プ等による接合部である。

第１図（ａ）、　（ｂ）、　（Ｃ）は液透過性表面シー
ト１が吸収性物品の使用面全面を覆うタイプであり、第
１図（ｄ）、　（ｅ）、　（ｆ）は疎水性材導入部分に
おいて、液透過性表面シート１と液不透過性裏面シート
２とがヒートシール、ホットメルトあるいは粘着テープ
等により接合され、その液透過性表面シートｌ上に疎水
性材４を導入し、接合したものである。疎水性材の接合
はヒートシール、ホットメルト、粘着テープ等の疎水性
材が固定されるものであれば何れでも良い。

また第２図に本発明の吸収性物品における疎水性材４の
種々の配置状態を示すが、本発明はこれらに限定される
ものではなく、吸収体の中央部近辺の横断面において横
方向に交互になるように疎水性材と親木性材とが配置さ
れていれば良い。

本発明において好適に使用される親水性材としては、木
材パルプ、コツトンリンター、レーヨン等のセルロース
系繊維の綿状物、吸収紙等に代表されるこれらを主体と
したシート状物、あるいは親水性処理を施したポリエス
テル、ポリエーテル、アクリル、アセテート、ポリオレ
フィン系合成繊維等の綿状物、及びこれらを（不）織布
状にしたシート状物のトウ、フィラメント、また、親水
性を有する発泡ポリウレタン、発泡ポリエステル等、吸
液性を有するものであればいずれも好適に使用出来る。

また本発明において使用される疎水性材は、液保持性能
のない事が必要であり、具体例としては、ポリエステル
、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル等の合成繊
維系の綿状物か、あるいは熱融着により不織布状にした
もの、また他に発泡ポリウレタン、発泡ポリエステル、
発泡ポリブタジェン等が好適に用いられる。

この疎水性材の吸水性度合は、ＪＩＳ　Ｌ　１０１８゜
６．２７の吸水性試験Ｃ法（沈降法）に記載されている
方法において試料の沈下し始めるまでに要する時間が、
３０分以上のものが良好である。

疎水性材の寸法としては、まず、疎水性材４０幅は２〜
３０ｍｍが好ましく、より好ましい範囲は５〜１５ＩＩ
１１である。２１１１１１未満の場合、疎水性材導入に
よる防漏効果は発現し難＜　、３０ｍｍを越えると吸収
体の幅が広くなり、それに伴い製品自身の幅も広くなる
ため、股間部での装着の際にフィツト性が悪化する原因
となる。また、この疎水性材の厚さは１〜２０ｍ＋ｓが
好ましく、より好ましい範囲は３〜１０ｍｍである。こ
の疎水性材の効果としては、液の横方向への拡散を抑制
することと、更に、実際の装着時に分離した吸収体が接
着して高防漏性を示す機能が発現しなくなることを防止
できることである。また、この疎水性材の長さは１０〜
２５０ｍ−が好ましく、より好ましい範囲は８０〜２０
０ｍｍである。１０ＩＩ１１より短い場合は、疎水性材
導入による非連続効果が発現し難い。

次に中央部親水性材３の幅は１０〜５０ｍｍが好ましく
、より好ましい範囲は３０〜４０ＩＩＩＩ１１である。

　１０１未満の場合、液排泄部分の吸収体吸収容量が少
なく、十分な吸収特性が得られず、５０ｍｍを越えると
、製品の幅が広くなり、装着時の股間部でのフィツト性
に欠ける」更にサイド部親水性材３′の幅は２〜３０Ｉ
ｌｌＩＩｌが好ましく、より好ましい範囲は５〜１５ｍ
５である。２ｍｍ未満だとサイド部親水性材まで到達し
た液を十分に吸収するだけの容量を持ち得ず、液再吸収
性の効果が発現しない。

本発明の吸収性物品と従来の吸収性物品の液拡散状態を
、第３図を用いて説明する。

従来の吸収性物品に用いられる連続吸収体６の場合は、
（ａ）に示すように液が吸収体の長手方向に大きく拡散
する以前に横手方向への拡散が進み、両端部へ液が到達
して横漏れが発生してしまう。

しかし、本発明の吸収性物品に用いられる非連続吸収体
の場合だと、（ｂ）に示すように液が吸収体の幅方向に
拡散していく段階で、途中に疎水性材４が存在している
ので、この部分での液拡散速度が遅くなり、従って拡散
時間が稼げた分、長手方向への液の拡散が助長され、高
防漏性、高吸収性が得られるものである。尚、第３図に
おいてＸは拡散距離を示す。

また、本発明の吸収性物品の拡散制′４ｉ１１１１能を
更に向上させる目的で、表面シート上に拡散防止バリヤ
ー（例えばシール、部分溌水化等）を設置する事が可能
であり、吸収体内での拡散制御効果と組型なって飛躍的
な性能向上を計る事が可能となる。

〔実施例〕

以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本
発明がこれら実施例に限定されるものでない事は言うま
でもない。

実施例１〜２２、比較例１〜２ 吸収体として表１及び表２に示す親水性材及び疎水性材
を有するもの、液透過性表面シートとして不織布又は孔
空きフィルム、液不透過性裏面シートとして防水紙にポ
リエチレンを８μの厚みでラミネートしたポリラミ防水
紙を用いて、第１図に示す種々構成の試験サンプルを製
造した。

この試験サンプルについて下記方法により動的最大吸収
量及び拡散距離を測定した。

結果を表１及び表２に示す。

〈動的最大吸収量〉 第５図に示す可動式女性腰部モデル７に第６図に示す様
に試験サンプル９を装着させ、ショーツをはかせた後、
５０ｍ／ｗｉｎに相当する速度で歩行運動をさせながら
、滴下用チューブ８により疑似血液を注入し、横漏れを
生じる前に吸収した量を測定した。

く拡散距離〉 横漏れが生じるまで吸収させた時の吸収体長さ方向の拡
散路１ＩｉＩ（第３図Ｘ）を測定した。

〔発明の効果〕

本発明の吸収性物品は、吸収体内に設置された疎水性材
によって吸収体の幅方向への液の拡散が大幅に抑制され
、これに伴って長手方向への拡散促進が進むことから、
吸収体の吸収効率が著しく向上するばかりでなく横漏れ
を大幅に低減する事が可能となった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の吸収性物品の種々実施態様を示すモデ
ル横断面図、第２図は本発明の吸収性物品における疎水
性材の種々の配置状態を示す図であり、図の斜線部分が
疎水性材である。 第３図は吸収体での液拡散状態を示した図であり、（ａ
）は従来の連続型吸収体の場合、（ｂ）は本発明の非連
続吸収体の場合である。第４図は吸収性物品の着用時の
実使用形状及び液拡散状態を示す略図であり、第５図は
可動式女性腰部モデルの斜視図、第６図はそれに試験サ
ンプルを装着した状態を示す斜視図である。 １・・・液透過性表面シート ２・・・液不透過性裏面シート ３．３゛・・・親水性材 ４・・・疎水性材 ５・・・接合部 ６・・・連続吸収体 ７・・・可動式女性腰部モデル ８・・・液注入チューブ ９・・・試験サンプル 出願人代理人　　古　谷　　　馨 第　　１　　図 第　　２　　図 （ａ） ３図 ３′ ４図 （ｂ） （ｃ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．液透過性表面シート、液不透過性裏面シート及び両
   シートの間に位置する吸収体を有する吸収性物品におい
   て、吸収体が、その中央部近辺の横断面において横方向
   に交互になるように疎水性材と親水性材とを配置したも
   のであることを特徴とする吸収性物品。