JP4852992B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
近年の内燃機関では、種々の機関制御が電子制御装置によって行われており、それら機関制御を実施するべく、多くの演算処理が実行される。
ここで、ある演算処理の実行中に他の演算処理の実行が要求される場合には、優先度の高い演算処理が実行され、優先度の低い演算処理についてはその実行が無視されてしまうことがある。こうした演算処理の処理抜けが発生すると、その演算処理に対応した機関制御を実施することができなくなる。そこで特許文献1に記載の装置では、次のような態様にて、演算処理の処理抜けを抑えるようにしている。
すなわち、同文献に記載の装置では、点火プラグへの点火信号の出力処理や燃料噴射弁への噴射信号の出力処理といった優先度の高い演算処理を所定の実行周期毎に、より具体的には所定のクランク角度毎に行うようにしている。ここで、機関回転速度が高くなるほど、それら出力処理の単位時間当たりの実行回数は増大するようになるため、他の優先度の低い演算処理についてはその実行機会が減少し、もって処理抜けが発生しやすくなってしまう。そこで、それら出力処理の実行周期を、機関回転速度が高いときほど、あるいは機関回転速度の変化率が低いときほど長くなるように可変設定し、そうした優先度の低い演算処理の実行機会を増大させることにより、その処理抜けの発生を抑えるようにしている。
特開2001−159365号公報
ところで、上述したような優先度の高い演算処理の1つとして、入力値を他の値に変換する、すなわち入力値に対応した変換値を算出する変換処理が挙げられる。例えば、吸気バルブや排気バルブといった機関バルブのバルブ特性(開時期、閉時期、開弁期間、あるいはリフト量等)を変更可能な可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置にあっては、機関運転状態に基づいて算出されるバルブ特性の目標値を可変動弁機構の目標駆動量に変換するようにしている。そして、その変換された目標駆動量に向けて同可変動弁機構を駆動制御するようにしている。
このような変換処理も所定の実行周期毎に実行されるため、変換処理中に優先度の低い演算処理の実行要求がなされると、その優先度の低い演算処理については処理抜けが発生してしまうおそれがある。そこで、同変換処理の実行周期も、上述したように機関運転状態に応じて可変設定するようにすれば、変換処理の実行周期が長くされた場合に、優先度の低い演算処理の実行機会を増大させることができる。
しかし、このように優先度の低い演算処理の実行機会を増大させたとしても、その実行機会が変換処理の実行中に到来してしまう可能性は依然として残っており、優先度の高い変換処理の実行周期を可変設定するようにしても、未だ優先度の低い演算処理については処理抜けが発生してしまうおそれがある。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、演算処理の処理抜けをより好適に抑えることのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、機関バルブのバルブ特性を可変とする可変動弁機構を備える内燃機関に適用されて、前記バルブ特性の目標値を前記可変動弁機構の目標駆動量に変換する変換処理を行う内燃機関の制御装置において、機関運転状態が一定であって前記バルブ特性の目標値に変化がない場合には前記変換処理の実行が不要であると判定する判定手段と、同判定手段にて前記変換処理の実行が不要である旨判定される場合には、同変換処理の実行を禁止する禁止手段と、前記変換処理の実行禁止中における前記可変動弁機構の目標駆動量として、同変換処理が禁止される直前の可変動弁機構の目標駆動量を設定する設定手段とを備えることをその要旨とする。
近年の内燃機関では、機関バルブのバルブ特性を可変とする可変動弁機構が備えられることがあり、こうした可変動弁機構の駆動制御に際しては、機関運転状態に基づいて設定されるバルブ特性の目標値が同可変動弁機構の目標駆動量に変換される。すなわち、入力値を他の値に変換する変換処理を通じて、バルブ特性の目標値に対応した可変動弁機構の目標駆動量が算出される。ここで、機関運転状態が一定であれば、バルブ特性の目標値は変更されることなく一定の値に維持されるため、この場合には目標駆動量を変更する必要はない。従って、こうした場合には、バルブ特性の目標値を可変動弁機構の目標駆動量に変換する処理について、その実行を中止することが可能である。このように上記変換処理は、実行周期毎に必ず行わなければならないわけではなく、場合によってはその実行を中止することが可能なときがある。そこで、同構成では、変換処理の実行が必要なのか不要なのかを判定し、不要である旨判定される場合には、同変換処理の実行を禁止するようにしている。このように、同構成によれば、不要な変換処理の実行を中止することができるため、常に変換処理を実行する場合と比較して、優先度の低い演算処理が実行されやすくなり、もって演算処理の処理抜けをより好適に抑えることができるようになる。
また、バルブ特性の目標値に変化がなければ、変換処理によって変換される値も変化しないため、こうした状況では変換処理を実行する必要がない。従って、バルブ特性の目標値に変化がない場合に変換処理の実行が不要であると判定するようにした同構成によれば、変換処理を実行する必要があるのかないのを適切に判定することができるようになる。
また、上述したように、機関運転状態が一定であれば、バルブ特性の目標値は変更されることなく一定の値に維持されるため、この場合には目標駆動量を変更する必要はなく、上記変換処理の実行を中止することが可能である。この点、同構成によれば、バルブ特性の目標値を可変動弁機構の目標駆動量に変換する処理が実行される内燃機関にあって、その変換処理の実行の要否が判定され、実行不要である旨判定される場合には、同変換処理の実行が禁止される。従って、実行が不要であると判定された場合に実行が禁止される変換処理として適切なものを設定することができるようになる。
また、入力値をその他の値に変換する際には、ある程度の変換時間が必要になる。一方、同構成では、変換処理の実行禁止中における可変動弁機構の目標駆動量として、同変換処理が禁止される直前の目標駆動量が設定される。すなわち、変換処理の実行禁止中における可変動弁機構の目標駆動量は、同変換処理が禁止される直前の目標駆動量に維持される。そのため、変換処理の実行禁止中は、変換処理を通じて可変動弁機構の目標駆動量を設定する場合と比較して、より速やかに同目標駆動量を設定することができるようになる。従って、変換処理の実行禁止中における可変動弁機構の駆動制御について、その応答性や安定性を向上させることも可能になる。
請求項2に記載の発明は、機関バルブのバルブ特性を可変とする可変動弁機構を備える内燃機関に適用されて、前記可変動弁機構の駆動量を前記バルブ特性に変換する変換処理を行う内燃機関の制御装置において、機関運転状態が一定であって前記可変動弁機構の駆動量に変化がない場合には前記変換処理の実行が不要であると判定する判定手段と、同判定手段にて前記変換処理の実行が不要である旨判定される場合には、同変換処理の実行を禁止する禁止手段と、前記変換処理の実行禁止中における前記バルブ特性として、同変換処理が禁止される直前のバルブ特性を設定する設定手段とを備えることをその要旨とする。
内燃機関では、燃焼室に導入される空気量に応じて燃料噴射量が制御され、これにより機関出力の調整や排気の浄化等が適切に行われる。その燃焼室に導入される空気量は、吸気通路にセンサを設けることにより検出可能であるが、センサによる空気量の検出では、機関運転状態の変化に伴う空気量の変化時等に応答遅れが生じたり、吸気脈動等による検出誤差が生じたりする場合がある。一方、燃焼室に導入される空気量は、スロットル開度、機関回転速度、機関バルブのバルブ特性、吸気通路の径や長さ、吸気温、空気の物理特性等々をパラメータとする物理モデルを構築することで推定することも可能であり、こうした物理モデルによる空気量の推定では、上述したような応答遅れや検出誤差の発生を好適に抑えることができる。
一方、上述したような可変動弁機構を備える内燃機関では、上記バルブ特性が種々変更されるため、同バルブ特性の現状値を把握するべく、可変動弁機構の駆動量をバルブ特性に変換する処理が実行される。すなわち、上記変換処理を通じて、可変動弁機構の駆動量に対応したバルブ特性の現状値が算出される。ここで、機関運転状態が一定であれば、バルブ特性の目標値は変更されることなく一定の値に維持されるため、この場合には可変動弁機構の駆動量も一定であり、もってバルブ特性の現状値も一定となっている。従って、こうした場合には、可変動弁機構の駆動量をバルブ特性に変換する処理について、その実行を中止することが可能である。このように上記変換処理は、実行周期毎に必ず行わなければならないわけではなく、場合によってはその実行を中止することが可能なときがある。そこで、同構成では、変換処理の実行が必要なのか不要なのかを判定し、不要である旨判定される場合には、同変換処理の実行を禁止するようにしている。このように、同構成によれば、不要な変換処理の実行を中止することができるため、常に変換処理を実行する場合と比較して、優先度の低い演算処理が実行されやすくなり、もって演算処理の処理抜けをより好適に抑えることができるようになる。
また、可変動弁機構の駆動量に変化がなければ、変換処理によって変換される値も変化しないため、こうした状況では変換処理を実行する必要がない。従って、可変動弁機構の駆動量に変化がない場合に変換処理の実行が不要であると判定するようにした同構成によれば、変換処理を実行する必要があるのかないのを適切に判定することができるようになる。
また、上述したように、機関運転状態が一定であれば、バルブ特性の目標値は変更されることなく一定の値に維持されるため、この場合には可変動弁機構の駆動量も一定であり、もってバルブ特性の現状値も一定となっている。従って、こうした場合には、可変動弁機構の駆動量をバルブ特性に変換する処理について、その実行を中止することが可能である。この点、同構成によれば、そうした可変動弁機構の駆動量をバルブ特性に変換する処理が実行される内燃機関にあって、その変換処理の実行の要否が判定され、実行不要である旨判定される場合には、同変換処理の実行が禁止される。従って、実行が不要であると判定された場合に実行が禁止される変換処理として適切なものを設定することができるようになる。
また、入力値をその他の値に変換する際には、ある程度の変換時間が必要になる。一方、同構成では、変換処理の実行禁止中におけるバルブ特性の現状値として、同変換処理が禁止される直前の現状値が設定される。すなわち、変換処理の実行禁止中におけるバルブ特性の現状値は、同変換処理が禁止される直前の現状値に維持される。そのため、変換処理の実行禁止中は、変換処理を通じてバルブ特性の現状値を設定する場合と比較して、より速やかに同現状値を設定することができるようになり、上記物理モデルへのバルブ特性の反映もより速やかに行うことができるようになる。従って、変換処理の実行禁止中における空気量の推定速度が向上するようになり、もって機関出力の調整や排気の浄化等といった機関制御について、その応答性や安定性を向上させることも可能になる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置において、前記変換処理の実行禁止中における前記変換値として、同変換処理が禁止される直前の変換値を設定する設定手段を備えることをその要旨とする。
入力値をその他の値に変換する際には、ある程度の変換時間が必要になる。一方、同構成では、変換処理の実行禁止中における上記変換値として、同変換処理が禁止される直前の値が設定される。従って、同構成によれば、入力値に変化がないにもかかわらず、同入力値を変換処理する場合と比較して、その変換時間を省略することができ、より速やかに変換値を設定することができる。そのため、変換値に基づいて機関制御を行う場合には、その機関制御の応答性や安定性を向上させることも可能となる。
そして、同構成に対して請求項1に記載の構成が適用される場合には、上記変換処理の実行禁止中における可変動弁機構の目標駆動量として、同変換処理が禁止される直前の目標駆動量が設定される。すなわち、変換処理の実行禁止中における可変動弁機構の目標駆動量は、同変換処理が禁止される直前の目標駆動量に維持される。そのため、変換処理の実行禁止中は、変換処理を通じて可変動弁機構の目標駆動量を設定する場合と比較して、より速やかに同目標駆動量を設定することができるようになる。従って、変換処理の実行禁止中における可変動弁機構の駆動制御について、その応答性や安定性を向上させることも可能になる。
また、同構成に対して請求項2に記載の構成が適用される場合には、上記変換処理の実行禁止中におけるバルブ特性の現状値として、同変換処理が禁止される直前の現状値が設定される。すなわち、変換処理の実行禁止中におけるバルブ特性の現状値は、同変換処理が禁止される直前の現状値に維持される。そのため、変換処理の実行禁止中は、変換処理を通じてバルブ特性の現状値を設定する場合と比較して、より速やかに同現状値を設定することができるようになり、上記物理モデルへのバルブ特性の反映もより速やかに行うことができるようになる。従って、変換処理の実行禁止中における空気量の推定速度が向上するようになり、もって機関出力の調整や排気の浄化等といった機関制御について、その応答性や安定性を向上させることも可能になる。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる内燃機関の制御装置を具体化した第1の実施形態について、図1〜図6を併せ参照して説明する。
図1に、本実施形態におけるエンジンのシリンダヘッド周りについてその断面構造を示す。
同図1に示すように、このエンジン1には、シリンダヘッド2、シリンダブロック3、及びピストン5によって燃焼室6が区画され、燃焼室6には吸気通路7及び排気通路8が接続されている。そして、吸気通路7と燃焼室6との間は吸気バルブ9の開閉動作によって連通・遮断され、排気通路8と燃焼室6との間は排気バルブ10の開閉動作によって連通・遮断される。
シリンダヘッド2には、吸気バルブ9及び排気バルブ10を駆動するための吸気カムシャフト11及び排気カムシャフト12が設けられている。これら吸気カムシャフト11及び排気カムシャフト12は、エンジン1のクランクシャフトの回転力を利用して回転駆動される。また、吸気カムシャフト11及び排気カムシャフト12には、それぞれ吸気カム11a及び排気カム12aが設けられている。そして、吸気カムシャフト11と一体回転する吸気カム11aによって吸気バルブ9は開閉動作され、排気カムシャフト12と一体回転する排気カム12aによって排気バルブ10は開閉動作される。
また、吸気カム11aと吸気バルブ9との間には、吸気バルブ9のバルブ特性、より詳細には吸気バルブ9の最大リフト量VL、及び同吸気バルブ9の開弁期間に相当する吸気カム11aの作用角INCAMを可変とする可変動弁機構14が設けられている。この可変動弁機構14の駆動を通じて、例えば燃焼室6に導入される空気量、すなわち吸入空気量を多く必要とする機関運転状態になるほど、最大リフト量VL及び作用角INCAM(開弁期間)は大きくされる。これは最大リフト量VL及び作用角INCAMが大きくなるほど、吸気通路7から燃焼室6への空気の吸入が効率よく行われ、吸入空気量に関する上記要求を満たすことが可能になるためである。
次に、可変動弁機構14の詳細な構造について説明する。
同可変動弁機構14は、シリンダヘッド2に固定されて吸気カムシャフト11と平行に延びるパイプ状のロッカシャフト15、ロッカシャフト15に挿入された棒状のコントロールシャフト16、コントロールシャフト16の軸線を中心に揺動する入力アーム17、入力アーム17の揺動に基づき上記軸線を中心に揺動する出力アーム18等を備えている。
入力アーム17には、ローラ19が回転可能に取り付けられており、このローラ19は、コイルスプリング20によって吸気カム11a側に押し付けられている。また、出力アーム18は、その揺動時にロッカアーム21に押し付けられ、同ロッカアーム21を介して吸気バルブ9をリフトさせる。
このロッカアーム21の一端部はラッシュアジャスタ22によって支持され、同ロッカアーム21の他端部は吸気バルブ9に接触している。また、ロッカアーム21は吸気バルブ9のバルブスプリング24によって出力アーム18側に付勢されており、これによりロッカアーム21の一端部と他端部との間に回転可能に支持されたローラ23が出力アーム18に押し付けられている。従って、吸気カム11aの回転に基づき入力アーム17及び出力アーム18が揺動すると、出力アーム18がロッカアーム21を介して吸気バルブ9をリフトさせ、吸気バルブ9の開閉動作が行われる。
この可変動弁機構14では、ロッカシャフト15内に配置されたコントロールシャフト16を軸方向に変位させることで、入力アーム17と出力アーム18との揺動方向についての相対位置を変更することが可能になっている。このように、入力アーム17と出力アーム18との揺動方向について、それらの相対位置を変更することにより、上記吸気バルブ9の最大リフト量VL及び作用角INCAMが可変とされる。すなわち、入力アーム17と出力アーム18とを揺動方向について互いに接近させるほど、吸気バルブ9の最大リフト量VL及び作用角INCAMはともに同期しながら小さくなる。逆に、入力アーム17と出力アーム18とを揺動方向について互いに離間させるほど、吸気バルブ9の最大リフト量VL及び作用角INCAMはともに同期しながら大きくなる。
次に、可変動弁機構14を駆動するべく上記コントロールシャフト16を軸方向に変位させるための駆動機構、及び、その駆動機構を駆動制御する制御装置について、図2を参照して説明する。
同図2に示されるように、コントロールシャフト16の末端(図中右端)には、ブラシレスモータ47が変換機構48を介して連結されている。この変換機構48は、ブラシレスモータ47の回転運動をコントロールシャフト16の軸方向への直線運動に変換するためのものである。そして、上記ブラシレスモータ47の所定の回転角範囲内での回転駆動、例えば同モータ47の10回転分の回転角範囲(0〜3600°)内での回転駆動を通じて、コントロールシャフト16が軸方向に変位させられ、可変動弁機構14が駆動されることとなる。
ちなみに、ブラシレスモータ47を正回転させると、コントロールシャフト16は先端(図中左端)側に変位し、入力アーム17と出力アーム18との揺動方向についての相対位置が互いに接近するように変更される。また、ブラシレスモータ47を逆回転させると、コントロールシャフト16は末端(図中右端)側に変位し、入力アーム17と出力アーム18との揺動方向についての相対位置が互いに離間するように変更される。こうしたブラシレスモータ47の回転駆動による入力アーム17及び出力アーム18の揺動方向についての相対位置の変更を通じて、吸気カム11aの回転により出力アーム18が揺動したときの吸気バルブ9の最大リフト量VL及び作用角INCAMが可変とされる。
ブラシレスモータ47には、三つの電気角センサS1〜S3、及び二つの位置センサS4,S5が設けられている。
三つの電気角センサS1〜S3は、ブラシレスモータ47の回転時、同モータ47のロータと一体回転する4極の多極マグネットの磁気に応じて、図3(a)〜(c)に示すようなパルス状の信号、すなわちハイ信号「H」とロー信号「L」とを交互に出力するものである。また、各電気角センサS1〜S3からのパルス信号は、互いに位相をずらした状態で出力されるようになっている。すなわち、こうしたパルス信号の波形が得られるよう、上記ロータに対する各電気角センサS1〜S3の周方向位置が定められている。なお、各電気角センサS1〜S3のうちの一つのセンサから出力されるパルス信号のエッジは、ブラシレスモータ47の45°回転毎に発生している。また、上記一つのセンサからのパルス信号は、他の2つのセンサからのパルス信号に対し、ブラシレスモータ47の30°回転分だけそれぞれ進み側及び遅れ側に位相がずれた状態となっている。
二つの位置センサS4,S5は、ブラシレスモータ47の回転時、同モータ47のロータと一体回転する48極の多極マグネットの磁気に応じて、図3(d)及び(e)に示されるようなパルス状の信号、すなわちハイ信号「H」とロー信号「L」とを交互に出力するものである。また、各位置センサS4,S5からのパルス信号は、互いに位相をずらした状態で出力されるようになっており、モータ正回転時には位置センサS4からのパルス信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジがそれぞれ、位置センサS4からのパルス信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジよりも先に生じる。すなわち、こうしたパルス信号の波形が得られるよう、上記ロータに対する各位置センサS4,S5の周方向位置が定められている。なお、各位置センサS4,S5の内の一方のセンサから出力されるパルス信号のエッジは、ブラシレスモータ47の7.5°回転毎に発生している。また、上記一方のセンサからのパルス信号は、他方のセンサからのパルス信号に対し、ブラシレスモータ47の3.75°回転分だけ位相をずらした状態となっている。
従って、電気角センサS1〜S3からのパルス信号のエッジ間隔が15°であるのに対し、位置センサS4,S5からのパルス信号のエッジ間隔は3.75°となっており、上記15°というエッジ間隔よりも短くなっている。更に、電気角センサS1〜S3からのパルス信号のエッジ発生から次回のエッジ発生までには、位置センサS4,S5からのパルス信号のエッジが4回発生するようになっている。
可変動弁機構14を駆動制御、換言すればブラシレスモータ47の回転駆動制御は、エンジン1の各種制御を行う電子制御装置50(先の図2を参照)よって行われる。この電子制御装置50は、上記各種制御にかかる演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータの記憶されたROM、CPUの演算結果が一時的に記憶されるRAM、外部との間で信号を入・出力するための入・出力ポート等を備えて構成されている。
電子制御装置50の入力ポートには、上述した電気角センサS1〜S3及び位置センサS4,S5が接続されるほか、更に以下のセンサを含む各種センサが接続されている。
・自動車の運転者によって踏み込み操作されるアクセルペダルの踏み込み量(アクセル操作量ACCP)を検出するアクセルセンサ51。
・エンジン1の吸気通路7に設けられたスロットルバルブの開度(スロットル開度TA)を検出するスロットルセンサ52。
・上記吸気通路7を介して燃焼室6に吸入される空気の量、すなわち吸入空気量GAを検出するエアフロメータ53。
・エンジン1の出力軸の回転に対応する信号を出力して機関回転速度NEの検出等に用いられるクランク角センサ54。
・吸気通路7に設けられて吸入空気の温度(吸気温THA)を検出する吸気温センサ55。
・自動車の運転者により切り換え操作され、現在の切換位置に対応した信号を出力するイグニッションスイッチ56。
また、電子制御装置50の出力ポートには、ブラシレスモータ47の駆動回路等が接続されており、同電子制御装置50は、上記各種センサ等から入力した検出信号に基づき機関運転状態を把握する。そして、その把握した機関運転状態に基づいてブラシレスモータ47を駆動し、コントロールシャフト16を軸方向に変位させることで、可変動弁機構14の駆動を通じた吸気バルブ9のバルブ特性制御が行われる。なお、ブラシレスモータ47の駆動は、各電気角センサS1〜S3から出力される同モータ47の回転時のパルス信号の出力パターンに応じて、ブラシレスモータ47の通電相を切り換えることによって行われる。
可変とされる上記最大リフト量VL及び作用角INCAMは、コントロールシャフト16の軸方向の位置に対応しており、このコントロールシャフト16の軸方向の位置は、ブラシレスモータ47の上記所定回転角範囲内での回転角に対応している。従って、最大リフト量VL及び作用角INCAMの可変制御に際しては、ブラシレスモータ47の回転角が制御される。
そうしたブラシレスモータ47の回転角についてその検出手順を、図3に示すタイミングチャート及び図4に示すフローチャートを併せ参照して説明する。
図3において、(a)〜(e)は、ブラシレスモータ47の回転時における同モータ47の回転角変化に対し、各センサS1〜S5からパルス信号がどのように出力されるかを示す波形図である。また、(f)〜(h)にはそれぞれ、ブラシレスモータ47の回転時における同モータ47の回転角の変化に対し、電気角カウンタE、位置カウンタP、及びストロークカウンタSのカウンタ値がどのように推移するかを示している。
なお、上記電気角カウンタEは、ブラシレスモータ47を駆動すべく同モータ47の通電相を切り換える際に用いられるものである。また、上記位置カウンタPは、エンジン1を運転開始する際のイグニッションスイッチ56のオン操作(イグニッションオン)後、ブラシレスモータ47の回転角がどれだけ変化したか、その相対回転角を表すものである。更に、上記ストロークカウンタSは、ブラシレスモータ47の上記所定回転角範囲(10回転分)において、コントロールシャフト16を最も先端側に変位させたときのブラシレスモータ47の回転角を基準(0°)とした同モータ47の回転角を表すものであり、このストロークカウンタSは、ブラシレスモータ47の絶対回転角を表している。
図4に、上記電気角カウンタE、位置カウンタP、及びストロークカウンタSのカウンタ値を変化させるためのカウント処理についてその手順を示す。このカウント処理は、電子制御装置50により、位置センサS4,S5からのパルス信号のエッジ間隔に対応する時間間隔よりも短い間隔をもって周期的に実行される。
本処理においては、まず、先の図3(a)〜(c)に示した各電気角センサS1〜S3からのパルス信号の出力パターンに基づき、図3(f)に示すように電気角カウンタEのカウンタ値を変化させる(S101)。
より詳しくは、図5(a)に示すように、各電気角センサS1〜S3から各々ハイ信号「H」とロー信号「L」とのいずれが出力されているかに応じて、電気角カウンタEのカウンタ値は「0」〜「5」の範囲内の連続した整数値のうちのいずれかが当てはめられる。その結果、ブラシレスモータ47の正回転時(図3中右向き)には、電気角センサS1〜S3からのパルス信号の出力パターンに応じて、「0」〜「5」の範囲内の連続した各整数値が「0」→「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「0」といった順序で順方向に電気角カウンタEのカウンタ値として当てはめられる。また、ブラシレスモータ47の逆回転時(図3中左向き)には、電気角センサS1〜S3からのパルス信号の出力パターンに応じて、「0」〜「5」の範囲内の連続した各整数値が「5」→「4」→「3」→「2」→「1」→「0」→「5」といった順序で逆方向に電気角カウンタEのカウンタ値として当てはめられる。なお、何らかの原因により、各電気角センサS1〜S3全てがハイ信号「H」を出力する場合、或いは、各電気角センサS1〜S3全てがロー信号「L」を出力する場合もあるが、これらの場合には異常状態である旨判断され、電気角カウンタEのカウンタ値がそのまま保持される。
そして、この電気角カウンタEのカウンタ値に基づいてブラシレスモータ47の通電相を切り換えることで、同モータの正回転方向または逆回転方向への駆動が行われる。
続いて、各位置センサS4,S5からのパルス信号の出力パターンに基づき、同パルス信号のエッジ毎に位置カウンタPのカウンタ値が増減される(図4のS102)。
詳しくは、図5(b)に示すように、位置センサS4,S5のうち、一方のセンサからパルス信号の立ち上がりエッジ或いは立ち下がりエッジのいずれが生じているか、及び他方のセンサからハイ信号「H」或いはロー信号「L」のいずれが出力されているかに応じて、位置カウンタPのカウンタ値には、「+1」或いは「−1」が加算される。なお、同図5(b)において、「↑」はパルス信号の立ち上がりエッジを表し、「↓」はパルス信号の立ち下がりエッジを表している。こうした処理を実行して得られる位置カウンタPのカウンタ値は、各位置センサS4,S5からのパルス信号のエッジを計数した値となっている。
ここで、ブラシレスモータ47の正回転中であれば、位置カウンタPのカウンタ値は、図3(d)及び(e)に示される位置センサS4,S5からのパルス信号のエッジ毎に「1」ずつ加算されてゆき、図3(g)中の右方向に変化してゆく。また、ブラシレスモータ47の逆回転中であれば、位置カウンタPのカウンタ値は、上記エッジ毎に「1」ずつ減算されてゆき、図3(g)中の左方向に変化してゆく。なお、この位置カウンタPは、イグニッションスイッチ56のオフ操作(イグニッションオフ)がなされたとき、「0」にリセットされる。従って、位置カウンタPのカウンタ値は、イグニッションオン後にコントロールシャフト16が軸方向にどれだけ変位したかを表すものとなる。
そして、図3(g)に示すように変化する位置カウンタPに応じて、図3(h)に示すようにストロークカウンタSは変化する。具体的には、位置カウンタPに対して学習値Prの正負を反転させた値(−Pr)を加算して得られる値がストロークカウンタSのカウンタ値として設定される(図4のS103)。なお、上記学習値Prは、コントロールシャフト16をその移動範囲における図2の左端(先端)側の変位端まで変位させたとき、すなわちブラシレスモータ47の回転角を上記所定の回転角範囲内における上記コントロールシャフト16の変位状態に対応する端まで変化させたときの位置カウンタPのカウンタ値に対応した値である。この学習値Prは、イグニッションオン後に所定の条件下で学習が行われて電子制御装置50の不揮発性メモリに記憶される。従って、位置カウンタPのカウンタ値に学習値Prの正負を反転させた値を加算して得られるストロークカウンタSのカウンタ値は、コントロールシャフト16が最も先端側に変位した状態を基準とする同シャフト16の軸方向位置を表すものになる。このことは、言い換えれば、ストロークカウンタSのカウンタ値は、ブラシレスモータ47の上記所定回転角範囲におけるコントロールシャフト16の上記変位状態に対応する端を基準とした同モータ47の絶対回転角を表すものになっている。
ところで、電子制御装置50は、エンジン1に対して種々の機関制御を行っており、それら機関制御を実施するべく、この電子制御装置50では多くの演算処理が実行される。
こうした複数の演算処理の実行に際して、ある演算処理の実行中に他の演算処理の実行が要求される場合には、優先度の高い演算処理が実行され、優先度の低い演算処理についてはその実行が無視されてしまうことがある。このような演算処理の処理抜けが発生してしまうと、その演算処理に対応した機関制御を実施することができなくなってしまう。
上述したような優先度の高い演算処理の1つとして、例えば入力値を他の値に変換する、すなわち入力値に対応した変換値を算出する変換処理が挙げられ、本実施形態にあっては、機関運転状態に基づいて算出される吸気バルブ9の目標作用角INCAMpを可変動弁機構14の目標駆動量に変換する処理がこれに相当している。この変換処理では、目標作用角INCAMpに対応した目標ストロークカウンタSpが算出され、その変換された目標ストロークカウンタSpに向けて可変動弁機構14の駆動制御が、換言すればブラシレスモータ47の回転角制御が行われる。なお、上記可変動弁機構14では、最大リフト量VLと作用角INCAMとが同期しながら変化するため、目標作用角INCAMpに代えて、目標最大リフト量VLpを設定し、この目標最大リフト量VLpに対応した目標ストロークカウンタSpを算出するようにしてもよい。
こうした変換処理は、所定の実行周期毎に行われており、同変換処理の実行中に当該変換処理よりも優先度の低い演算処理、例えば上記学習値Prの学習処理や、機関始動時におけるブラシレスモータ47への通電許可処理といった演算処理の実行要求がなされると、それら優先度の低い演算処理については処理抜けが発生してしまうおそれがある。
ここで、入力値を他の値に変換する変換処理は、その実行周期毎に必ず行わなければならないわけではなく、場合によってはその実行を中止することが可能なときがある。例えば、本実施形態にあっては、機関運転状態が一定であれば、目標作用角INCAMpは変更されることなく一定の値に維持されるため、この場合には目標ストロークカウンタSpを変更する必要はない。従って、こうした場合には、目標作用角INCAMpを目標ストロークカウンタSpに変換する処理について、その実行を中止することが可能である。そこで、本実施形態では、目標作用角INCAMpを目標ストロークカウンタSpに変換する変換処理についてその実行の要否を判定し、実行不要である旨判定される場合には、同変換処理の実行を禁止することで、そうした優先度の低い演算処理の処理抜けを抑えるようにしている。
図6に、こうした変換処理の実行要否の判定、及びその判定結果に基づく変換処理の実行禁止を行うようにした目標ストロークカウンタ設定処理について、その処理手順を示す。なお、本処理は、電子制御装置50によって所定の実行周期毎に繰り返し実行される。
本処理が開始されると、まず、目標作用角INCAMpが読み込まれる(S200)。この目標作用角INCAMpは、別の処理にて算出されており、アクセル操作量ACCPや機関回転速度NE等に基づいて機関運転状態に応じた要求吸入空気量GAdが算出された後、その要求吸入空気量GAdを得ることのできる作用角INCAMが目標作用角INCAMpとして設定される。
次に、前回の実行周期で読み込まれた目標作用角INCAMpに対して、今回の実行周期で読み込まれた目標作用角INCAMpが変化しているか否かが判定される(S210)。そして、目標作用角INCAMpが変化している場合には(S210:YES)、作用角INCAMとストロークカウンタSとの対応関係を示す変換マップに基づき、目標作用角INCAMpが目標ストロークカウンタSpにマップ変換される(S220)。なお、この変換マップは上記ROMに記憶されている。
こうして今回の実行周期における目標ストロークカウンタSpが設定されると、本処理は一旦終了される。そして、実際のストロークカウンタSのカウンタ値が、当該目標ストロークカウンタSpとなるようにブラシレスモータ47の回転角が制御され、これにより吸気バルブ9の作用角INCAMは、目標作用角INCAMpに向けて変更される。
一方、ステップS210にて、目標作用角INCAMpが変化していない旨判定される場合には(S210:NO)、上記マップ変換の実行が不要であると判定され、今回の実行周期における目標ストロークカウンタSpとして、前回の実行周期にて設定された目標ストロークカウンタSpが設定される(S230)。
このようにステップS210で否定判定された場合に、ステップS230の処理が行われることにより、上記マップ変換に基づく目標ストロークカウンタSpの設定は、実質的に禁止される。また、今回の実行周期で初めて目標作用角INCAMpが変化していないと判定された場合、今回の実行周期で設定される目標ストロークカウンタSpの値は、マップ変換が禁止される直前に設定された目標ストロークカウンタSpの値に維持される。そして、前回の実行周期で目標作用角INCAMpが変化していないと判定されている場合も、今回の実行周期で設定される目標ストロークカウンタSpの値は、当該マップ変換が禁止される直前に設定された目標ストロークカウンタSpの値に維持される。すなわち、マップ変換の実行禁止中における目標ストロークカウンタSpの値としては、同マップ変換処理が禁止される直前に設定された値が設定される。
こうして今回の実行周期における目標ストロークカウンタSpが設定されると、本処理は一旦終了される。そして、目標作用角INCAMpが変化していない間、すなわち目標作用角INCAMpが一定値となっている間は、目標ストロークカウンタSpも一定の値に維持されるため、その一定値とされた目標ストロークカウンタSpとなるようにブラシレスモータ47の回転角も維持される。これにより吸気バルブ9の作用角INCAMは目標作用角INCAMpに維持される。また、目標作用角INCAMpが変化していない場合には、変換処理の実行が禁止されるため、常に同変換処理を実行する場合と比較して、優先度の低い演算処理が実行されやすくなり、もって演算処理の処理抜けが抑えられる。
以上説明したような目標ストロークカウンタ設定処理を実行する本実施形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)目標作用角INCAMpに対応した目標ストロークカウンタSpを算出する変換処理を行う場合に、同変換処理の実行についてその要否を判定し(S210)、その変換処理の実行が不要であると判定される場合には、同変換処理の実行を禁止するようにしている。従って、不要な変換処理の実行を中止することができるようになり、常に変換処理を実行する場合と比較して、優先度の低い演算処理が実行されやすくなる。従って、演算処理の処理抜けをより好適に抑えることができるようになる。
(2)目標作用角INCAMpに変化がなければ、変換処理によって変換される目標ストロークカウンタSpのカウンタ値も変化しないため、こうした状況では変換処理を実行する必要がない。そこで、目標作用角INCAMpに変化がない場合に変換処理の実行が不要であると判定するようにしており、これにより変換処理を実行する必要があるのかないのを適切に判定することができるようになる。
(3)機関運転状態が一定であれば、目標作用角INCAMpは変更されることなく一定の値に維持されるため、この場合には目標ストロークカウンタSpを変更する必要はない。従って、こうした場合には、目標作用角INCAMpを可変動弁機構14の目標駆動量である目標ストロークカウンタSpに変換する処理について、その実行を中止することが可能である。そこで、本実施形態では、そうした目標作用角INCAMpを目標ストロークカウンタSpに変換する処理について、その変換処理の実行の要否を判定し、実行不要である旨判定される場合には、同変換処理の実行を禁止するようにしている。従って、実行が不要であると判定された場合に実行が禁止される変換処理として適切なものを設定することができるようになる。
(4)目標作用角INCAMpを目標ストロークカウンタSpに変換する際には、ある程度の変換時間が必要になる。この点、本実施形態では、変換処理の実行禁止中に設定される目標ストロークカウンタSpとして、同変換処理が禁止される直前の値を設定するようにしており、変換処理の実行禁止中における目標ストロークカウンタSpの値は、変換処理が禁止される直前に設定されていた目標ストロークカウンタSpに維持される。そのため、目標作用角INCAMpに変化がないにもかかわらず、同目標作用角INCAMpを変換処理する場合と比較して、その変換時間を省略することができ、より速やかに目標ストロークカウンタSpを設定することができる。すなわち、変換処理の実行禁止中は、同変換処理を通じて目標ストロークカウンタSpを設定する場合と比較して、より速やかに当該目標ストロークカウンタSpを設定することができるようになる。従って、変換処理の実行禁止中における可変動弁機構14の駆動制御について、その応答性や安定性を向上させることも可能になる。
(第2の実施形態)
次に、本発明にかかる内燃機関の制御装置を具体化した第2の実施形態について、図7を併せ参照して説明する。
エンジン1では、燃焼室6に導入される空気量に応じて燃料噴射量が制御され、これにより機関出力の調整や排気の浄化等が適切に行われる。その燃焼室6に導入される空気量は、吸気通路7に設けられたエアフロメータ53で検出可能であるが、こうしたセンサによる空気量の検出では、機関運転状態の変化に伴う空気量の変化時等に応答遅れが生じたり、吸気脈動等による検出誤差が生じたりする場合がある。一方、燃焼室に導入される空気量は、スロットル開度TA、機関回転速度NE、吸気バルブ9や排気バルブ10といった機関バルブのバルブ特性、吸気通路7の径や長さ、吸気温、空気の物理特性等々をパラメータとする物理モデルを構築することで推定することも可能である。そして、こうした物理モデルを適切に構築し、当該物理モデルを用いて上記空気量を推定するようにすれば、上述したような応答遅れや検出誤差の発生を抑えることができる。そこで、本実施形態では、第1の実施形態で説明したエンジン1にあって、そうした物理モデルを用いて燃焼室6に導入される空気量を推定するようにしている。
ところで、上述したような可変動弁機構14を備えるエンジン1では、吸気バルブ9のバルブ特性、すなわち最大リフト量VL及び作用角INCAMが種々変更されるため、上記物理モデルによって空気量を推定するためには、最大リフト量VL及び作用角INCAMの現状値を把握する必要がある。そこで、本実施形態では、上述したような優先度の高い演算処理の1つとして、可変動弁機構14の駆動量を示すストロークカウンタSを作用角INCAMに変換する処理を実行するようにしている。
ちなみに、上記可変動弁機構14では、最大リフト量VLと作用角INCAMとが同期しながら変化するため、吸気バルブ9のバルブ特性が上記空気量に与える影響については、作用角INCAM及び最大リフト量VLの少なくとも一方を把握しておけばよい。従って、ストロークカウンタSを最大リフト量VLに変換する処理を行ったり、ストロークカウンタSを最大リフト量VL及び作用角INCAMに変換する処理を行ったりするようにしてもよい。
こうした作用角INCAMを把握するための変換処理も、所定の実行周期毎に行われている。そして、同変換処理の実行中に当該変換処理よりも優先度の低い演算処理、例えば上述したような上記学習値Prの学習処理や、機関始動時におけるブラシレスモータ47への通電許可処理といった演算処理の実行要求がなされると、それら優先度の低い演算処理については処理抜けが発生してしまうおそれがある。
ここで、上述したように、入力値を他の値に変換する変換処理は、その実行周期毎に必ず行わなければならないわけではなく、場合によってはその実行を中止することが可能なときがある。例えば、本実施形態にあっては、機関運転状態が一定であれば、目標作用角INCAMpは変更されることなく一定の値に維持されるため、この場合にはストロークカウンタSのカウンタ値も変化することなく一定であり、もって作用角INCAMの現状値も変化することなく一定値となっている。従って、このようにストロークカウンタSのカウンタ値が変化していない場合には、作用角INCAMを把握するための変換処理を中止することができる。そこで、本実施形態では、ストロークカウンタSを作用角INCAMに変換する変換処理についてその実行の要否を判定し、実行不要である旨判定される場合には、同変換処理の実行を禁止することで、上述した優先度の低い演算処理の処理抜けを抑えるようにしている。
図7に、作用角INCAMを把握するための変換処理についてその実行要否を判定し、その判定結果に基づいて変換処理の実行禁止を行うようにした作用角算出処理について、その処理手順を示す。なお、本処理は、電子制御装置50によって所定の実行周期毎に繰り返し実行される。
本処理が開始されると、まず、現在のストロークカウンタSのカウンタ値が読み込まれる(S300)。
次に、前回の実行周期で読み込まれたストロークカウンタSのカウンタ値に対して、今回の実行周期で読み込まれたストロークカウンタSのカウンタ値が変化しているか否かが判定される(S310)。そして、ストロークカウンタSのカウンタ値が変化している場合には(S310:YES)、ストロークカウンタSと作用角INCAMとの対応関係を示す変換マップに基づいてストロークカウンタSのカウンタ値が作用角INCAMにマップ変換される(S320)。なお、この変換マップも上記ROMに記憶されている。
こうして今回の実行周期における作用角INCAMの現状値が算出されると、本処理は一旦終了される。
このようにストロークカウンタSのカウンタ値が変化している場合、換言すれば、作用角INCAMが変化している場合には、ストロークカウンタSのカウンタ値をマップ変換することで作用角INCAMの現状値を算出し、その作用角INCAMの現状値に基づいて上記物理マップから空気量が推定される。
一方、ステップS310にて、ストロークカウンタSのカウンタ値が変化していない旨判定される場合には(S310:NO)、上記マップ変換の実行が不要であると判定され、今回の実行周期における作用角INCAMとして、前回の実行周期にて算出された作用角INCAMが設定される(S330)。
このようにステップS310で否定判定された場合に、ステップS330の処理が行われることにより、上記マップ変換に基づく作用角INCAMの算出は、実質的に禁止される。また、今回の実行周期で初めてストロークカウンタSのカウンタ値が変化していないと判定された場合、今回の実行周期で算出される作用角INCAMは、マップ変換が禁止される直前に算出された作用角INCAMに維持される。そして、前回の実行周期でストロークカウンタSのカウンタ値が変化していないと判定されている場合も、今回の実行周期で算出される作用角INCAMは、マップ変換が禁止される直前に算出された作用角INCAMに維持される。すなわち、マップ変換の実行禁止中における作用角INCAMとしては、同マップ変換処理が禁止される直前に算出された値が設定される。
こうして今回の実行周期における作用角INCAMが算出されると、本処理は一旦終了される。
このようにストロークカウンタSのカウンタ値が変化していない場合には、作用角INCAMの現状値も変化していない。そのため、ストロークカウンタSのカウンタ値を作用角INCAMに変換するマップ変換を中止し、前回の実行周期で算出された作用角INCAMを今回の実行周期における作用角INCAMとして設定するようにしても、上記物理マップによる空気量の推定は適切に行うことができる。また、ストロークカウンタSのカウンタ値が変化していない場合には、作用角INCAMを算出するための変換処理についてその実行が禁止されるため、常に同変換処理を実行する場合と比較して、優先度の低い演算処理が実行されやすくなり、もって演算処理の処理抜けが抑えられる。
以上説明したような作用角算出処理を実行する本実施形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)ストロークカウンタSのカウンタ値に対応した作用角INCAMを算出する変換処理を行う場合に、同変換処理の実行についてその要否を判定し(S310)、その変換処理の実行が不要であると判定される場合には、同変換処理の実行を禁止するようにしている。従って、不要な変換処理の実行を中止することができるようになり、常に変換処理を実行する場合と比較して、優先度の低い演算処理が実行されやすくなる。従って、演算処理の処理抜けをより好適に抑えることができるようになる。
(2)ストロークカウンタSのカウンタ値に変化がなければ、変換処理によって変換される作用角INCAMも変化しないため、こうした状況では変換処理を実行する必要がない。そこで、ストロークカウンタSのカウンタ値に変化がない場合に変換処理の実行が不要であると判定するようにしており、これにより変換処理を実行する必要があるのかないのを適切に判定することができるようになる。
(3)機関運転状態が一定であれば、目標作用角INCAMpは変更されることなく一定の値に維持されるため、この場合にはストロークカウンタSのカウンタ値も一定であり、もって作用角INCAMの現状値も変化することなく一定となっている。従って、こうした場合には、ストロークカウンタSのカウンタ値を作用角INCAMに変換する処理について、その実行を中止することが可能である。そこで、本実施形態では、そうしたストロークカウンタSのカウンタ値を作用角INCAMに変換する処理について、その変換処理の実行の要否を判定し、実行不要である旨判定される場合には、同変換処理の実行を禁止するようにしている。従って、実行が不要であると判定された場合に実行が禁止される変換処理として適切なものを設定することができるようになる。
(4)ストロークカウンタSのカウンタ値を作用角INCAMに変換する際には、ある程度の変換時間が必要になる。この点、本実施形態では、変換処理の実行禁止中における作用角INCAMの現状値として、同変換処理が禁止される直前の値を設定するようにしており、変換処理の実行禁止中における作用角INCAMの現状値は、同変換処理が禁止される直前に算出されていた作用角INCAMに維持される。そのため、ストロークカウンタSのカウンタ値に変化がないにもかかわらず、同ストロークカウンタSのカウンタ値を変換処理する場合と比較して、その変換時間を省略することができ、より速やかに作用角INCAMを設定することができる。すなわち、変換処理の実行禁止中は、変換処理を通じて作用角INCAMの現状値を設定する場合と比較して、より速やかに当該作用角INCAMを設定することができるようになり、上記物理モデルへのバルブ特性の反映もより速やかに行うことができるようになる。従って、変換処理の実行禁止中における空気量の推定速度が向上するようになり、もって機関出力の調整や排気の浄化等といった機関制御について、その応答性や安定性を向上させることも可能になる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・電気角センサ数の変更や同センサの検出対象である多極マグネットの極数の変更を通じて、各電気角センサからのパルス信号のエッジ間隔を変更することも可能である。
・位置センサ数の変更や同センサの検出対象である多極マグネットの極数の変更を通じて各位置センサからのパルス信号のエッジ間隔を変更することも可能である。
・ブラシレスモータ47と一体回転する多極マグネットの磁気に応じてパルス信号を出力する位置センサS4,S5を設ける代わりに、ブラシレスモータ47の回転に伴いパルス信号を出力する他のセンサ、例えば光学式のセンサを設けることも考えられる。この場合、ブラシレスモータ47と一体回転するスリット付円板の厚さ方向側方にそれぞれ発光素子と受光素子を備える光学式のセンサを周方向に複数設け、ブラシレスモータ47の回転時に当該各センサからパルス信号を出力させるようにすることが考えられる。この場合の各センサからのパルス信号の出力パターンについては、スリット付円板におけるスリットのパターン、及び、光学式のセンサの数や位置によって調整される。
・目標作用角INCAMpを目標ストロークカウンタSpに変換する際、あるいはストロークカウンタSのカウンタ値を作用角INCAMに変換する際には、ROMに記憶されたマップを参照するようにしたが、関数式等に基づいて目標作用角INCAMpやストロークカウンタSのカウンタ値を変換するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、可変動弁機構にて吸気バルブ9のバルブ特性を変更するようにしたが、排気バルブ10のバルブ特性を変更する場合、あるいは吸気バルブ9及び排気バルブのバルブ特性を変更する場合にも同様に適用することができる。
・上記各実施形態で説明した可変動弁機構は一例であり、他の構成で吸気バルブや排気バルブといった機関バルブについて、そのバルブ特性(例えば、開時期、閉時期、開弁期間、あるいは最大リフト量等)を可変とする可変動弁機構であっても同様に適用することができる。要は、バルブ特性の目標値を可変動弁機構の目標駆動量に変換する処理を実行する場合に、上述したような目標ストロークカウンタ設定処理に準ずる目標駆動量設定処理を行うことにより、上記第1の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。また、可変動弁機構の駆動量をバルブ特性の現状値に変換する処理を実行する場合に、上述したような作用角算出処理に準ずるバルブ特性算出処理を行うことにより、上記第2の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
・可変動弁機構を駆動するアクチュエータとして、ブラシレスモータを用いるようにしたが、駆動量を検出することが可能であれば、その他のモータを用いるようにしてもよい。
・第1の実施形態において、入力値に対応した変換値を算出する変換処理は、目標作用角INCAMpを目標ストロークカウンタSpに変換する処理であった。また、第2の実施形態においては、ストロークカウンタSのカウンタ値を作用角INCAMに変換する処理であった。しかし、本発明の適用対象となる変換処理はこれらに限定されるものではなく、要は、入力値を他の値に変換する変換処理であって、場合によってはその実行を中止することが可能な処理であれば、同様に適用することができる。すなわち、そうした変換処理についてその実行の要否を判定し、その結果、当該変換処理の実行が不要である旨判定される場合にはその実行を禁止するようにすれば、常に変換処理を実行する場合と比較して、優先度の低い演算処理が実行されやすくなり、もって演算処理の処理抜けを好適に抑えることができるようになる。なお、入力値を他の値に変換する変換処理であって、場合によってはその実行を中止することが可能な処理としては、変化することなく一定の値に維持されることのある入力値を他の値に変換する処理等が挙げられ、例えばアクセル操作量ACCPをスロットルバルブの目標開度に変換する処理等々がある。
・第1の実施形態では、目標作用角INCAMpが変化していない場合に、同目標作用角INCAMpを目標ストロークカウンタSpに変換する処理の実行は不要であると判定するようにした。また、第2の実施形態では、ストロークカウンタSのカウンタ値が変化していない場合に、同ストロークカウンタSのカウンタ値を作用角INCAMに変換する処理の実行は不要であると判定するようにした。すなわち、入力値に対応した変換値を算出する変換処理にあって、その入力値に変化がない場合にその変換処理の実行は不要であると判定するようにしたが、要は、変換処理の実行を禁止しても機関制御に悪影響を与えない場合にその変換処理の実行は不要であると判定するようにすればよい。
・上記各実施形態では、変換処理の実行禁止中に設定される変換値として、当該変換処理が禁止される直前に設定されていた変換値を設定するようにした。この他、機関制御に悪影響を与えないような基準値を予め設定しておき、変換処理の実行禁止中に設定される変換値として、その基準値を設定するようにしてもよい。
本発明にかかる制御装置を具体化した第1の実施形態にあって、これが適用されるエンジンのシリンダヘッド周りの構造を示す拡大断面図。 同実施形態において、可変動弁機構を駆動する駆動機構、及びその駆動機構を制御する制御装置を示す模式図。 (a)〜(h)は、ブラシレスモータの回転角の変化に対する電気角センサS1〜S3のパルス信号の波形、位置センサS4,S5のパルス信号の波形、電気角カウンタEのカウンタ値の推移、位置カウンタPのカウンタ値の推移、及びストロークカウンタSのカウンタ値の推移を示すタイミングチャート。 同実施形態において、電気角カウンタE、位置カウンタP、及びストロークカウンタSのカウンタ値を変化させるカウント処理の手順を示すフローチャート。 (a)は電気角センサS1〜S3からの信号に応じて変化する電気角カウンタEのカウンタ値の変化態様を示す表、(b)は位置センサS4,S5からの信号に応じた位置カウンタPのカウンタ値の加減算態様を示す表。 同実施形態における目標ストロークカウンタ設定処理の手順を示すフローチャート。 第2の実施形態における作用角算出処理の手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…エンジン、2…シリンダヘッド、3…シリンダブロック、5…ピストン、6…燃焼室、7…吸気通路、8…排気通路、9…吸気バルブ、10…排気バルブ、11…吸気カムシャフト、11a…吸気カム、12…排気カムシャフト、12a…排気カム、14…可変動弁機構、15…ロッカシャフト、16…コントロールシャフト、17…入力アーム、18…出力アーム、19…ローラ、20…コイルスプリング、21…ロッカアーム、22…ラッシュアジャスタ、23…ローラ、24…バルブスプリング、47…ブラシレスモータ、48…変換機構、50…電子制御装置、51…アクセルセンサ、52…スロットルセンサ、53…エアフロメータ、54…クランク角センサ、55…吸気温センサ、56…イグニッションスイッチ、S1〜S3…電気角センサ、S4、S5…位置センサ。

Claims (2)

  1. 機関バルブのバルブ特性を可変とする可変動弁機構を備える内燃機関に適用されて、前記バルブ特性の目標値を前記可変動弁機構の目標駆動量に変換する変換処理を行う内燃機関の制御装置において、
    機関運転状態が一定であって前記バルブ特性の目標値に変化がない場合には前記変換処理の実行が不要であると判定する判定手段と、
    同判定手段にて前記変換処理の実行が不要である旨判定される場合には、同変換処理の実行を禁止する禁止手段と、
    前記変換処理の実行禁止中における前記可変動弁機構の目標駆動量として、同変換処理が禁止される直前の可変動弁機構の目標駆動量を設定する設定手段を備える
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 機関バルブのバルブ特性を可変とする可変動弁機構を備える内燃機関に適用されて、前記可変動弁機構の駆動量を前記バルブ特性に変換する変換処理を行う内燃機関の制御装置において、
    機関運転状態が一定であって前記可変動弁機構の駆動量に変化がない場合には前記変換処理の実行が不要であると判定する判定手段と、
    同判定手段にて前記変換処理の実行が不要である旨判定される場合には、同変換処理の実行を禁止する禁止手段と、
    前記変換処理の実行禁止中における前記バルブ特性として、同変換処理が禁止される直前のバルブ特性を設定する設定手段を備える
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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