JP4852776B2 - 電力取引ユニット - Google Patents
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Description
本実施例の電力取引ユニットにおいては、送電装置から送電すべき電力量を決定した上で、発電装置にて発電された電力又は/及び蓄電装置にて蓄電された電力を商用電力系統へ送電することが可能になる。
図1は、本実施例の電力取引ユニットの機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施例の「電力取引ユニット」0100は、「発電装置」0101と、「蓄電装置」0102と、「第一送電装置」0103と、「第一受電装置」0104と、「電力量取得装置」0105と、「第一送電量決定装置」0106と、「第一送電制御装置」0107とからなる。なお、この図の例では発電装置と蓄電装置を両方備える構成を示しているが、一方のみを備える構成も可能である。
図2は、上記電力取引ユニットの機能的な各構成要素をハードウェアとして実現した際の、構成の一例を表す概略図である。この図を利用して、ハードウェア構成部の働きについて説明する。
図4は、上記電力取引ユニットの送電処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS0401(電力量取得ステップ)では、発電装置の発電量又は/及び蓄電装置の蓄電量と電気機器の消費電力量を取得する。ステップS0402(第一送電量決定ステップ)では、商用電力系統へ送電すべき電力量を決定する。ステップS0403(第一送電制御ステップ)では、第一送電量決定ステップで決定された電力量を商用電力系統へ送電する。
本実施例の電力取引ユニットにより、単に余剰電力をそのまま送電するのではなく、適当な送電量を決定した上で商用電力系統へ送電することが可能になる。
本実施例の電力取引ユニットは、基本的に実施例1の電力取引ユニットと共通するが、電力売買価格の情報である買電価格情報に基づいて収益が高くなるように送電すべき電力量を決定することを特徴とする。
図5は、本実施例の電力取引ユニットの機能ブロックの一例を示す図である。この図に示すように、本実施例の「電力取引ユニット」0500は、「発電装置」0501と、「蓄電装置」0502と、「第一送電装置」0503と、「第一受電装置」0504と、「電力量取得装置」0505と、「第一送電量決定装置」0506と、「第一送電制御装置」0507と、「売買価格情報保持装置」0508とからなり、第一送電量決定装置は「第一収益指向送電手段」0509を有することを特徴とする。基本的な構成は実施例1の図1で説明した電力取引ユニットと共通するため、相違点である「買電価格情報保持装置」と「第一収益指向送電手段」について説明する。
本実施例の電力取引ユニットの具体的な構成は図2で説明した実施例1の電力取引ユニットと同様である。まず、CPU組込装置(第一送電量決定装置、第一送電制御装置、売買価格情報保持装置)は、売買価格の情報から電力の買電単価と売電単価の値を取得し、CPUにてその差分を算出する処理を行い、収益が発生するか否か判定する。次に、売買価格情報と電力量の情報に基づいて、30分間の需要電力量の値が所定の閾値を超過するか否か判定する処理を行う。具体的には、現在までの電力使用量の時間平均に基づいて30分間の需要電力量の予測値を求める。ここで、収益が発生し、かつ、予測値が閾値を超過しないとの処理結果である場合は、消費電力量の大きさによらず、発電又は/及び蓄電した電力量を送電すべき電力量として決定する。また、収益が発生するものの、予測値が閾値を超過し基本料金の値上がりが予測される場合は、30分間の需要電力使用量の値が閾値を超過しないように発電又は/及び蓄電された電力を消費電力として利用し、残りの電力を送電すべき電力量として決定する処理を行う。次に、当該処理結果に基づいて分電盤を制御し、所定量の電力量を商用電力系統へ送電する。
本実施例の電力取引ユニットにおける処理の流れは図4で説明した実施例1の電力取引ユニットにおける処理の流れと同様である。ただし、第一送電量決定ステップにおいて、電力売買価格の情報に基づいて収益が高くなるように送電すべき電力量を決定することを特徴とする。
本実施例の電力取引ユニットにより、実施例1の効果に加えて、収益が高くなるように送電することが可能になる。
本実施例の電力取引ユニットは、基本的に実施例1の電力取引ユニットと共通するが、電力取引ユニットはセンターユニットとネットワークを介して連結され、センターユニットから受信する電力に関する情報に基づいて送電すべき電力量を決定することを特徴とする。
図7、8は、本実施例の電力取引ユニットの機能ブロックの一例を示す図である。図7に示すように、本実施例の「電力取引ユニット」0701A〜Zは、電力取引ユニットの電力に関する情報を収集する「センターユニット」0702と「ネットワーク」0703を介して連結されている。また、図8に示すように、「電力取引ユニット」0800は、「発電装置」0801と、「蓄電装置」0802と、「第一送電装置」0803と、「第一受電装置」0804と、「電力量取得装置」0805と、「第一送電量決定装置」0806と、「第一送電制御装置」0807と、「送信装置」0808と、「受信装置」0809とからなり、第一送電量決定装置は「第一決定部」0810を有することを特徴とする。基本的な構成は実施例1の図1で説明した電力取引ユニットと共通するため、相違点である「送信装置」と「受信装置」、「第一決定部」について説明する。
図9は、本実施例の電力取引ユニットの具体的な構成の一例を表す図である。図2で説明した実施例1の電力取引ユニットと同様であるが、「センターユニット」0908と電力に関する情報のやり取りを行うことが可能な「通信装置」0909(送信装置、受信装置)を備える。CPU組込装置は、センターユニットから通信装置を介して電力に関する情報を受信した場合、当該情報をメインメモリの所定のアドレスに格納し、商用電力系統へ送電すべき電力量を決定する処理を行い、処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。次に、当該処理結果に基づいて分電盤を制御し、所定量の電力量を商用電力系統へ送電する。
図10は、上記電力取引ユニットの送電処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS1001(電力量取得ステップ)では、発電装置の発電量又は/及び蓄電装置の蓄電量と電気機器の消費電力量を取得する。次にステップS1002(電力情報受信ステップ)では、センターユニットから電力に関する情報を受信する。ステップS1003(第一送電量決定ステップ)では、センターユニットから受信する電力に関する情報に基づいて送電すべき電力量を決定する。ステップS1004(第一送電制御ステップ)では、第一送電量決定ステップで決定された電力量を商用電力系統へ送電する。
本実施例の電力取引ユニットにより、実施例1の効果に加えて、センターユニットと電力に関する情報のやり取りを行い、適当な送電を行うことが可能になる。
本実施例の電力取引ユニットは、基本的に実施例3の電力取引ユニットと共通するが、センターユニットから受信する電力取引の有効条件の情報に基づいて送電すべき電力量を決定することを特徴とする。
図11は、本実施例の電力取引ユニットの機能ブロックの一例を示す図である。この図に示すように、「電力取引ユニット」1100は、「発電装置」1101と、「蓄電装置」1102と、「第一送電装置」1103と、「第一受電装置」1104と、「電力量取得装置」1105と、「第一送電量決定装置」1106と、「第一送電制御装置」1107と、「送信装置」1108と、「受信装置」1109とからなり、受信装置は「有効条件情報受信部」1110を有し、第一送電量決定装置は、第一決定部として、「有効取引送電手段」1111を有する。
本実施例の電力取引ユニットの具体的な構成は図9で説明した実施例3の電力取引ユニットと同様である。電力取引ユニットは、通信装置においてセンターユニットから電力取引の有効条件を示す情報を受信して、メインメモリの所定のアドレスに格納する。次に、CPU組込装置は、有効条件情報に基づいて電力取引の有効条件を満たすように送電すべき電力量を決定する処理を行い、処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。次に、CPU組込装置は、送電すべき電力量の処理結果に基づいて、次に、当該処理結果に基づいて分電盤を制御し、所定量の電力量を商用電力系統へ送電する。
本実施例の電力取引ユニットにおける処理の流れは図10で説明した実施例3の電力取引ユニットにおける処理の流れと同様である。ただし、電力情報受信ステップにおいて、センターユニットから電力取引の有効条件を示す有効条件情報を受信し、第一送電量決定ステップにおいて、有効条件情報に基づいて電力取引の有効条件を満たすように商用電力系統へ送電すべき送電すべき電力量を決定する処理を行うことを特徴とする。
本実施例の電力取引ユニットにより、実施例3の効果に加えて、電力取引が有効になるように適当な送電を行うことが可能になる。
本実施例の電力取引ユニットは、基本的に実施例3の電力取引ユニットと共通するが、センターユニットから受信する送電量の上限閾値の情報に基づいて送電すべき電力量を決定することを特徴としている。
図12は、本実施例の電力取引ユニットの機能ブロックの一例を示す図である。この図に示すように、本実施例の「電力取引ユニット」1200は、「発電装置」1201と、「蓄電装置」1202と、「第一送電装置」1203と、「第一受電装置」1204と、「電力量取得装置」1205と、「第一送電量決定装置」1206と、「第一送電制御装置」1207と、「送信装置」1208と、「受信装置」1209とからなる。ここで、受信装置は「上限閾値情報受信部」1210を有し、第一送電量決定装置は、第一決定部として、「上限制限送電手段」1211を有することを特徴とする。
本実施例の電力取引ユニットの具体的な構成は図9で説明した実施例3の電力取引ユニットと同様である。電力取引ユニットは、通信装置においてセンターユニットから送電量の上限閾値に関する情報を受信して、メインメモリの所定のアドレスに格納する。次に、CPU組込装置は、送電量の上限閾値の情報に基づいて送電すべき電力量を決定する処理を行い、処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。次に、当該処理結果に基づいて分電盤を制御し、所定量の電力量を商用電力系統へ送電する。
本実施例の電力取引ユニットにおける処理の流れは図10で説明した実施例3の電力取引ユニットにおける処理の流れと同様である。ただし、電力情報受信ステップにおいて、センターユニットから送電量の上限閾値に関する情報を受信し、第一送電量決定ステップにおいて、送電量の上限閾値に関する情報に基づいて商用電力系統へ送電すべき電力量を決定する処理を行うことを特徴とする。
本実施例の電力取引ユニットにより、実施例3の効果に加えて、センターユニットから提示された送電量の上限閾値を超過しないように適当な送電を行うことが可能になる。
本実施例の電力取引ユニットは、基本的に実施例3の電力取引ユニットと共通するが、センターユニットから受信する送電量の要求値の情報に基づいて送電すべき電力量を決定することを特徴としている。
図14は、本実施例の電力取引ユニットの機能ブロックの一例を示す図である。この図に示すように、本実施例の「電力取引ユニット」1400は、「発電装置」1401と、「蓄電装置」1402と、「第一送電装置」1403と、「第一受電装置」1404と、「電力量取得装置」1405と、「第一送電量決定装置」1406と、「第一送電制御装置」1407と、「送信装置」1408と、「受信装置」1409とからなる。ここで、受信装置は「要求値情報受信部」1410を有し、第一送電量決定装置は、第一決定部として、「要求対応送電手段」1411を有することを特徴とする。
本実施例の電力取引ユニットの具体的な構成は図9で説明した実施例3の電力取引ユニットと同様である。電力取引ユニットは、通信装置においてセンターユニットから送電量の要求値に関する情報を受信して、メインメモリの所定のアドレスに格納する。次に、CPU組込装置は、送電量の要求値の情報に基づいて送電すべき電力量を決定する処理を行い、処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。次に、当該処理結果に基づいて分電盤を制御し、所定量の電力量を商用電力系統へ送電する。
本実施例の電力取引ユニットにおける処理の流れは図10で説明した実施例3の電力取引ユニットにおける処理の流れと同様である。ただし、電力情報受信ステップにおいて、センターユニットから送電量の要求値に関する情報を受信し、第一送電量決定ステップにおいて、送電量の要求値に関する情報に基づいて送電すべき電力量を決定する処理を行うことを特徴とする。
本実施例の電力取引ユニットにより、実施例3の効果に加えて、センターユニットから提示された送電量の要求値に合わせて、適当な送電を行うことが可能になる。
本実施例の電力取引ユニットは、基本的に実施例3の電力取引ユニットと共通するが、センターユニットから受信する電力の売買価格の情報に基づいて送電すべき電力量を決定することを特徴としている。
図16は、本実施例の電力取引ユニットの機能ブロックの一例を示す図である。この図に示すように、本実施例の「電力取引ユニット」1600は、「発電装置」1601と、「蓄電装置」1602と、「第一送電装置」1603と、「第一受電装置」1604と、「電力量取得装置」1605と、「第一送電量決定装置」1606と、「第一送電制御装置」1607と、「送信装置」1608と、「受信装置」1609とからなる。ここで、受信装置は「売買価格情報受信部」1610を有し、第一送電量決定装置は、第一決定部として、「第二収益指向送電手段」1611を有することを特徴とする。
本実施例の電力取引ユニットの具体的な構成は図9で説明した実施例3の電力取引ユニットと同様である。電力取引ユニットは、通信装置においてセンターユニットから電力の売買価格に関する情報を受信して、メインメモリの所定のアドレスに格納する。次に、CPU組込装置は、電力の売買価格の情報に基づいて収益が高くなるように送電すべき電力量を決定する処理を行い、処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。次に、当該処理結果に基づいて分電盤の内部回路等を制御し、所定量の電力量を商用電力系統へ送電する。
本実施例の電力取引ユニットにおける処理の流れは図10で説明した実施例3の電力取引ユニットにおける処理の流れと同様である。ただし、電力情報受信ステップにおいて、センターユニットから電力の売買価格に関する情報を受信し、第一送電量決定ステップにおいて、電力の売買価格の情報に基づいて収益が高くなるように商用電力系統へ送電すべき電力量を決定する処理を行うことを特徴とする。
本実施例の電力取引ユニットにより、実施例3の効果に加えて、センターユニットからの現時点の電力の売買価格情報に基づいて収益が高くなるように、適当な送電を行うことが可能になる。
本実施例の電力取引ユニットは、基本的に実施例1の電力取引ユニットと共通するが、発電装置にて発電された電力又は/及び蓄電装置にて蓄電された電力を商用電力系統以外の外部電力系統に送電可能な装置を有することを特徴とする。また、当該装置として、外部電力系統のハイブリッドカー又は電気自動車に対して電力を送電するための構成を設けることも可能である。
図18は、本実施例の電力取引ユニットの機能ブロックの一例を示す図である。本実施例の「電力取引ユニット」1800は、図に示すように、「発電装置」1801と、「蓄電装置」1802と、「第一送電装置」1803と、「第一受電装置」1804と、「電力量取得装置」1805と、「第一送電量決定装置」1806と、「第一送電制御装置」1807と、「第二送電装置」1808とからなり、第二送電装置は「自動車系送電部」1809を有することを特徴とする。なお、自動車系送電部とは別の構成を設けることも可能である。
図19は本実施例の電力取引ユニットの具体的な構成の一例を示した図である。基本的に図2で示した実施例1の電力取引ユニットの具体的な構成と共通するが、外部電力系統に対して発電装置にて発電された電力又は/及び蓄電装置にて蓄電された電力を送電プラグを介して送電することが可能である。なお、この図のように、電気自動車等の蓄電池に対して送電するための車用送電プラグを設ける構成も可能である。
本実施例の電力取引ユニットにおける処理の流れは、図4で説明した実施例1の電力取引ユニットにおける処理の流れと同様である。ただし、第一送電制御ステップにおいて、発電装置にて発電された電力又は/及び蓄電装置にて蓄電された電力を商用電力系統以外の外部電力系統に送電する制御処理を行うことも可能である。
本実施例の電力取引ユニットにより、実施例1の効果に加えて、商用電力系統以外の外部電力系統に対しても送電することが可能になる。
本実施例の電力取引ユニットは、基本的に実施例1の電力取引ユニットと共通するが、
商用電力系統以外の外部電力系統から電力を受電可能な装置を有する。また、当該装置として、外部電力系統のハイブリッドカー又は電気自動車から電力を受電するための構成を設けることも可能である。
図20は、本実施例の電力取引ユニットの機能ブロックの一例を示す図である。この図に示すように、本実施例の「電力取引ユニット」2000は、「発電装置」2001と、「蓄電装置」2002と、「第一送電装置」2003と、「第一受電装置」2004と、「電力量取得装置」2005と、「第一送電量決定装置」2006と、「第一送電制御装置」2007と、「第二受電装置」2008とからなり、第二受電装置は「自動車系受電部」2009を有することを特徴とする。なお、自動車系受電部とは別の構成部を設けることも可能である。
図21は本実施例の電力取引ユニットの具体的な構成の一例を示した図である。基本的に図2で示した実施例1の電力取引ユニットの具体的な構成と共通するが、商用電力系統以外の外部電力系統から受電プラグを介して受電することが可能である。なお、この図のように、電気自動車等の蓄電池から受電するための車用受電プラグを設ける構成も可能である。
本実施例の電力取引ユニットにおける処理の流れは図4で説明した実施例1の電力取引ユニットにおける処理の流れと同様である。ただし、電力量取得ステップにおいて、商用電力系統以外の外部電力系統から受電した電力量を取得することも可能である。
本実施例の電力取引ユニットにより、実施例1の効果に加えて、商用電力系統以外の外部電力系統から受電することが可能となる。
本実施例の電力取引ユニットは、基本的に実施例1の電力取引ユニットと共通するが、電気機器の消費電力に係る二酸化炭素排出係数が所定基準値以下に調整可能なように商用電力系統へ送電すべき電力量を決定することが可能である。
図22は、本実施例の電力取引ユニットの機能ブロックの一例を示す図である。この図に示すように、本実施例の「電力取引ユニット」2200は、「発電装置」2201と、「蓄電装置」2202と、「第一送電装置」2203と、「第一受電装置」2204と、「電力量取得装置」2205と、「第一送電量決定装置」2206と、「第一送電制御装置」2207と、「二酸化炭素排出係数情報保持装置」2208とからなり、第一送電量決定装置は「環境指向送電手段」2209を有することを特徴とする。基本的な構成は実施例1の図1で説明した電力取引ユニットと共通するため、相違点である「二酸化炭素排出係数情報保持装置」と「環境指向送電手段」について説明する。
本実施例の電力取引ユニットの具体的な構成は図2で説明した実施例1の電力取引ユニットと同様である。まず、CPU組込装置(第一送電量決定装置、第一送電制御装置、二酸化炭素排出係数情報保持装置)は、発電装置、蓄電装置、商用電力系統からの電力に係る各二酸化炭素排出係数の情報を記憶装置(フラッシュメモリ等)から取得し、メインメモリの所定のアドレスに格納する。次に、電気機器の消費電力に係る二酸化炭素排出係数の基準値を最低限満たす条件(商用電力系統の電力、発電装置又は/及び蓄電装置の電力の消費電力に占める割合など)を算出し、処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。次に、上記処理結果と発電装置又は/及び蓄電装置の電力量に基づいて商用電力系統へ送電すべき電力として決定する処理を行い、処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する処理を行う。
本実施例の電力取引ユニットにおける処理の流れは図4で説明した実施例1の電力取引ユニットにおける処理の流れと同様である。ただし、第一送電量決定ステップにおいて、各電力の二酸化炭素排出係数が所定基準値以下になるように商用電力系統へ送電すべき電力量を決定することを特徴とする。
本実施例の電力取引ユニットにより、実施例1の効果に加えて、電気機器の消費電力に係る二酸化炭素排出係数が所定基準値以下に調整可能なように商用電力系統へ送電すべき電力量を決定することが可能である。
本実施例の電力取引ユニットは、基本的に実施例10で記載した電力取引ユニットと共通するが、電気機器の消費電力量の大きさを表示されたバーグラフの目盛りの指数で示し、電気機器の消費電力量に係る二酸化炭素排出係数の大きさをバーグラフの目盛りの色調で示すことが可能である。
図24は、本実施例の電力取引ユニットの機能ブロックの一例を示す図である。この図に示すように、本実施例の「電力取引ユニット」2400は、「発電装置」2401と、「蓄電装置」2402と、「第一送電装置」2403と、「第一受電装置」2404と、「電力量取得装置」2405と、「第一送電量決定装置」2406と、「第一送電制御装置」2407と、「二酸化炭素排出係数情報保持装置」2408と、「表示装置」2410とからなり、第一送電量決定装置は「環境指向送電手段」2409を有し、表示装置は「消費電力量表示手段」2411と「二酸化炭素排出係数表示手段」2412とを有することを特徴とする。基本的な構成は実施例10の図22で説明した電力取引ユニットと共通するため、相違点である「消費電力量表示手段」と「二酸化炭素排出係数表示手段」について説明する。
本実施例の電力取引ユニットの具体的な構成は、基本的に図2で示した実施例1の電力取引ユニットの具体的な構成と共通するが、バーグラフを表示可能な表示装置をさらに有する。当該表示装置は、CPU組込装置等の一部とする構成も可能であるし、その他の装置と独立した装置とする構成も可能である。CPU組込装置(第一送電量決定装置、第一送電制御装置、二酸化炭素排出係数情報保持装置)は、発電装置、蓄電装置、商用電力系統からの電力に係る各二酸化炭素排出係数の情報を記憶装置(フラッシュメモリ等)から取得し、メインメモリの所定のアドレスに格納する。次に、電気機器の消費電力の供給元となる各電力量の大きさを電力メーターから取得し、各二酸化炭素排出係数の値を用いて電気機器の消費電力に係る二酸化炭素排出係数を算出し、処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。次に、CPU組込装置は、表示装置に対して電力機器の消費電力量と消費電力に係る二酸化炭素排出係数の情報を出力し、表示装置は表示されたバーグラフにおいて、電気機器の消費電力量の大きさに応じてバーグラフの目盛りの指数を変化させ、電気機器の消費電力に係る二酸化炭素排出係数の大きさに応じてバーグラフの目盛りの色調を変化させる処理を行う。
図26は、上記電力取引ユニットの表示処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS2601(電力量取得ステップ)では、発電装置の発電量又は/及び蓄電装置の蓄電量と電気機器の消費電力量を取得する。ステップS2602(第一送電量決定ステップ)では、商用電力系統へ送電すべき電力量を決定する。ステップS2603(第一送電制御ステップ)では、第一送電量決定ステップで決定された電力量を商用電力系統へ送電する。ステップS2604(表示ステップ)では、電気機器の消費電力量の大きさに応じてグラフィック表示されたバーグラフの目盛りの指数を変化させ、電気機器の消費電力に係る二酸化炭素排出係数の大きさに応じてバーグラフの目盛りの色調を変化させる。
本実施例の電力取引ユニットにより、実施例1の効果に加えて、電気機器の消費電力量や電気機器の消費電力量に係る二酸化炭素排出係数の大きさをバーグラフの目盛りで視覚的に表示することが可能である。
本実施例の電力取引ユニットは、基本的に実施例1で記載した電力取引ユニットと共通するが、商用電力系統へ送電される電力量の大きさを表示されたバーグラフの目盛りの指数で示し、発電された電力量の大きさをバーグラフの目盛りの色調で示すことが可能である。
図27は、本実施例の電力取引ユニットの機能ブロックの一例を示す図である。この図に示すように、本実施例の「電力取引ユニット」2700は、「発電装置」2701と、「蓄電装置」2702と、「第一送電装置」2703と、「第一受電装置」2704と、「電力量取得装置」2705と、「第一送電量決定装置」2706と、「第一送電制御装置」2707と、「表示装置」2708とからなり、表示装置は「送電量表示手段」2709と「発電量表示手段」2710とを有することを特徴とする。基本的な構成は実施例11の図24で説明した電力取引ユニットと共通するため、相違点である「送電量表示手段」と「発電量表示手段」について説明する。
本実施例の電力取引ユニットの具体的な構成は、基本的に図2で示した実施例1の電力取引ユニットの具体的な構成と共通するが、バーグラフを表示可能な表示装置をさらに有する。CPU組込装置(第一送電量決定装置、第一送電制御装置)は、商用電力系統へ送電される電力量を決定処理の結果から取得し、発電装置にて発電された電力量の大きさを電力メーターから取得して、取得した値をメインメモリの所定のアドレスに格納する。次に、CPU組込装置は、表示装置に対して商用電力系統へ送電される電力量と発電装置にて発電された電力量の情報を出力し、表示装置はグラフィック表示されたバーグラフにおいて、商用電力系統へ送電された電力の大きさに応じてバーグラフの目盛りの指数を変化させ、発電装置にて発電された電力の大きさに応じてバーグラフの目盛りの色調を変化させる処理を行う。
電力取引ユニットの表示処理の流れは、基本的に図26で示した実施例11の表示処理の流れと同様である。ただし、表示ステップにおいて、商用電力系統へ送電される電力量の大きさに応じてグラフィック表示されたバーグラフの目盛りの指数を変化させ、発電装置にて発電された電力量の大きさに応じてバーグラフの目盛りの色調を変化させる処理を行う。
本実施例の電力取引ユニットにより、実施例1の効果に加えて、商用電力系統へ送電される電力量や発電装置にて発電された電力量の大きさをバーグラフの目盛りで視覚的に表示することが可能である。
Claims (6)
- 発電装置又は/及び蓄電装置と、
発電装置にて発電された電力又は/及び蓄電装置にて蓄電された電力を商用電力系統へ送電可能とする第一送電装置と、
商用電力系統からの電力を受電可能とする第一受電装置と、
発電装置の発電量又は/及び蓄電装置の蓄電量と電気機器の消費電力量を取得可能な電力量取得装置と、
電力量取得装置にて取得した各電力量の情報に基づいて第一送電装置から商用電力系統へ送電すべき電力量を決定する第一送電量決定装置と、
第一送電量決定装置により決定された電力量を商用電力系統へ送電するように第一送電装置を制御する第一送電制御装置と、
からなる電力取引ユニットであって、
前記電力取引ユニットは複数の電力取引ユニットの電力に関する情報を収集するセンターユニットとネットワークを介して連結され、
前記電力取引ユニットは、送電量に基づいて送電能力を適宜設定し、
電力に関する情報を前記センターユニットに対して送信する送信装置と、
送電能力に応じた送電量の要求値に関するテーブル情報である要求値情報を前記センターユニットから受信する受信装置をさらに有し、
前記第一送電量決定装置は、前記センターユニットから受信する、所定時間帯及び送電能力に基づいて設定した値を示すテーブル情報であって、送電能力の高い電力取引ユニットに対しては大きめの要求値を設定し、送電能力の低い電力取引ユニットに対しては小さめの要求値を設定した情報と、前記設定された送電能力とに基づいて第一送電装置から商用電力系統へ送電すべき電力量を決定する第一決定部を有することを特徴とする電力取引ユニット。 - 前記受信装置は、前記センターユニットから電力の売買価格に関する情報である売買価格情報を受信する売買価格情報受信部を有し、
前記第一決定部は、前記売買価格情報に基づいて収益が高くなるように第一送電装置から商用電力系統へ送電すべき電力量を決定する収益指向送電手段を有することを特徴とする請求項1に記載の電力取引ユニット。 - 発電装置にて発電された電力又は/及び蓄電装置にて蓄電された電力を商用電力系統以外の外部電力系統に送電可能とする第二送電装置をさらに有し、
前記第二送電装置は、外部電力系統のハイブリッドカー又は電気自動車に対して電力を送電するための自動車系送電部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電力取引ユニット。 - 商用電力系統以外の外部電力系統から電力を受電可能とする第二受電装置をさらに有し、
前記第二受電装置は、外部電力系統のハイブリッドカー又は電気自動車から電力を受電するための自動車系受電部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載の電力取引ユニット。 - 前記電力取引ユニットは、発電装置にて発電された電力又は/及び蓄電装置にて蓄電された電力と商用電力系統からの電力に係る各二酸化炭素排出係数の情報である二酸化炭素排出係数情報を保持する二酸化炭素排出係数情報保持装置をさらに有し、
前記第一送電量決定装置は、前記各二酸化炭素排出係数に基づいて算出される電気機器の消費電力に係る二酸化炭素排出係数が所定基準値以下に調整可能なように第一送電装置から商用電力系統へ送電すべき電力量を決定する環境指向送電手段を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一に記載の電力取引ユニット。 - 前記電力取引ユニットは、バーグラフをグラフィック表示可能な表示装置をさらに有し、
前記表示装置は、
前記電気機器の消費電力量の大きさに応じてバーグラフの目盛の指数を変化させる消費電力量表示手段と、
前記電気機器の消費電力に係る二酸化炭素排出係数の大きさに応じてバーグラフの目盛の色調を変化させる二酸化炭素排出係数表示手段と、
を有することを特徴とする請求項5に記載の電力取引ユニット。
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