図1乃至図9は、発明を実施するための最良の形態である。図1は、遊技機枠の裏面を示す。図2は、球払出装置の中継基板における配線接続の平面を示す。図3は、中継基板を分解した球払出装置を示す。図4は、球払出装置の球払出装置の内部を縦に切断した断面を示す。図5は、パチンコ機における遊技機枠と遊技盤とを分解して示す。図6は、遊技機枠の平面を示す。図7は、遊技機枠に球払出装置を取り付けた側面を示す。図8は、遊技機枠に遊技盤を取り付けたパチンコ機の裏面を示す。図9は、パチンコ機の電気系統を示す。この明細書において、「前」、「後」、「裏」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図5の状態に遊技機枠および遊技盤を置き、それらを矢印Aで示す前側から見た場合に特定される方向である。「後」と「裏」とは同じ方向である。
図1を参照し、遊技機枠121の裏機構について説明する。球払出装置1は、可動枠123の中央開口部142の周囲における右上部と右側部とに配置され、遊技主体収納構造体126の裏面に取り付けられる。球払出装置1の連結樋5の下部には、縦樋182が接続される。したがって、球払出装置1の連結樋5を通過した球は、縦樋182に取り込まれる。縦樋182は、遊技機枠121の中央開口部142よりも右側に配置され、遊技主体収納構造体126の裏面に取り付けられる。縦樋182の内部には、球通路が、上部から下部に行くにしたがって、前後方向に蛇行する形態に形成される。縦樋182の下端は、前横樋151の右上内部に連なる。よって、縦樋182に取り込まれた球は、縦樋182の内部における球通路を蛇行しながら流下して前横樋151に排出される。
縦樋182の右側には、球抜通路構成体183が併設される。球抜通路構成体183および縦樋182は上部で互いに連接される。この連接部には、通路切換機構184が設けられる。通路切換機構184は、縦樋182の裏面に取り付けられた通路切換駆動源としての流路切替ソレノイド185と、流路切替ソレノイド185のプランジャに連結されて縦樋182の球通路に配置された通路切換弁186とを備える。流路切替ソレノイド185は、電磁ソレノイドにより構成される。例えば、流路切替ソレノイド185が電力供給されていない場合、通路切換弁186は、連結樋5から縦樋182に球を流すように、球払出装置1と球抜通路構成体183との球通路を遮断する。そして、流路切替ソレノイド185が電力供給されている場合、通路切換弁186は、連結樋5から球抜通路構成体183に球を流すように、球払出装置1と縦樋182との球通路を遮断する。球抜通路構成体183の下端は、前横樋151の内部裏側を塞ぐ球通路カバーに形成された球抜通路187に連接される。球抜通路187の下端は、前横樋151の内部から下方に突出する。縦樋182における通路切換機構184よりも下部の中間部には、満タン検出器188が設けられる。満タン検出器188は、図5に示す球収納部137から前横樋151および縦樋182の満タン検出器188まで球が満杯となると、主制御装置173による遊技制御を停止するために、満タン検出器188が満杯となった球でオン動作して満杯検出信号を主制御装置173に出力する。
遊技主体収納構造体126における遊技主体棚147より下方に延設された前壁の裏面には、電源装置191と制御装置としての発射払出制御装置192とが取り付けられる。電源装置191は、遊技機枠121の中央開口部142よりも右下部に配置される。発射払出制御装置192は、遊技機枠121の中央開口部142よりも左下部に配置される。枠側コネクタ144よりも上部における遊技主体収納構造体126の裏面には、外部情報端子基板193、払出中継基板194、電源端子基板195が、下から上に順に配置された形態で、取り付けられる。発射払出制御装置192よりも左側における遊技主体収納構造体126の裏面には、球皿中継基板196が取り付けられる。電源装置191、発射払出制御装置192、枠側コネクタ144、払出中継基板194、電源端子基板195、外部情報端子基板193および球皿中継基板196のそれぞれは、枠側可撓性配線197で、互いに接続される。枠側可撓性配線197は、遊技盤155に設けられた電気部品と遊技機枠121に設けられた電気部品とを接続する多数本の箔形状の電線が、可撓性を有する合成樹脂基板に付設された構造である。
枠側可撓性配線197は、縦片部と縦片部の下部から右側に延設した横片部とからなる形状である。枠側可撓性配線197の縦片部は、遊技主体収納構造体126における中央開口部142より左側部分の裏面と対応する部分であって、当該縦片部には、枠側コネクタ144、外部情報端子基板193、払出中継基板194および電源端子基板195が上下方向に一列に配置されて接続される。枠側可撓性配線197の横片部は、遊技主体収納構造体126における中央開口部142より下側部分の裏面と対応する部分であって、当該横片部の右下部には、球皿中継基板196が接続され、当該横片部の右端部には、電源用コネクタ198と発射払出制御用コネクタ199とが接続される。払出中継基板194には、球払出装置1の中継基板7に設けられた図2に示すコネクタ65が、ハーネス200で接続される。ハーネス200は、可撓性を有する帯状の絶縁被覆体に多数本の電線を埋設した、フレキシブル・フラット・ケーブルと呼ばれる、被覆電線により構成される。電源端子基板195には、パチンコ機のプラグ201を有する被覆電線からなる電源配線202が接続される。
外部情報端子基板193には、図9に示すホールコンピュータ232が接続される。球皿中継基板196には、球皿構造体128の電気部品から配線孔152を経由して遊技機枠121の裏側に引き出された配線が接続される。電源装置191の裏面右部には、電源スイッチ203およびリセット釦204が設けられる。電源用コネクタ198には、電源装置191に設けられた電源コネクタ205が接続される。発射払出制御用コネクタ199には、発射払出制御装置192に設けられた発射払出制御コネクタ206が接続される。遊技主体収納構造体126の裏面には、一斉球抜きスイッチ207および扉開放スイッチ208が、球払出装置1とロック機構133aとの間における右上部に位置して取り付けられる。一斉球抜きスイッチ207は、人の操作によって一斉球抜き信号を図5に示す主制御装置173に出力する。扉開放スイッチ208は、図5に示すパネル枠127が開放された場合に、主制御装置173による遊技制御を停止するために、遊技機枠121に設けられたスイッチであって、パネル枠127が開けられた場合に扉開放信号を主制御装置173に出力し、パネル枠127が閉じられた場合に主制御装置173への扉開放信号の出力を停止する。主制御装置173は、一斉球抜き信号により、流路切替ソレノイド185に電力を供給し、通路切替弁186が、連結樋5から球抜通路構成体183に球を流すように、球払出装置1と縦樋182との球通路を遮断する。
図2を参照し、球払出装置1の中継基板7の回路基板60に実装されたコネクタ61−68に対する配線の接続について説明する。コネクタ61には、払出モータ46の配線211に結線されたコネクタ212が嵌め込まれたことによって、払出モータ46が接続される。コネクタ62には、払出球検出器56の配線213に結線されたコネクタ214が嵌め込まれたことによって、払出球検出器56が接続される。コネクタ63には、満タン検出器188の配線215に結線されたコネクタ216が嵌め込まれたことによって、満タン検出器188が接続される。コネクタ64には、球切れ検出器58の配線217に結線されたコネクタ218が嵌め込まれたことによって、球切れ検出器58が接続される。コネクタ65には、ハーネス200に結線されたコネクタ219が嵌め込まれることによって、ハーネス200が接続される。コネクタ66には、流路切替ソレノイド185の配線220に結線されたコネクタ221が嵌め込まれたことによって、流路切替ソレノイド185が接続される。コネクタ67には、一斉球抜きスイッチ207の配線222に結線されたコネクタ223が嵌め込まれたことによって、一斉球抜きスイッチ207が接続される。コネクタ68には、扉開放スイッチ208の配線224に結線されたコネクタ225が嵌め込まれたことによって、扉開放スイッチ208が接続される。
コネクタ61とコネクタ212とが互いに嵌め込まれ、コネクタ62とコネクタ214とが互いに嵌め込まれ、コネクタ63とコネクタ216とが互いに嵌め込まれ、コネクタ64とコネクタ218が互いに嵌め込まれ、コネクタ65とコネクタ219とが互いに嵌め込まれ、コネクタ66とコネクタ221とが互いに嵌め込まれ、コネクタ67とコネクタ223とが互いに嵌め込まれ、コネクタ68とコネクタ225とが互いに嵌め込まれ、ハーネス200が配線孔41を経由して基板収納室11に収められ、配線211、配線213、配線215、配線217、配線220、配線222、配線224が配線孔42を経由して基板収納室11に収められた後、基板蓋8が図7に示すようにタンク構造体2に取り付けられる。配線孔41が左壁32の上方から内部に窪むとともに左右に開口した溝により形成され、配線孔42が右壁33の上方から内部に窪むとともに左右に開口した溝により形成されているので、ハーネス200を配線孔41に上方から簡単に通すことができ、配線211、配線213、配線215、配線217、配線220、配線222、配線224を配線孔42に上方から簡単に通すことができるという利点がある。
図3を参照し、遊技機の球払出装置1の構造について説明する。球払出装置1は、タンク構造体2、球払出機構3、払出球検出機構4、連結樋5、球切れ検出機構6、中継基板7、基板蓋8を備える。タンク構造体2は、球貯蔵室10と基板収納室11とを備える。球貯蔵室10と基板収納室11との配置は、球貯蔵室10が後側で、基板収納室11が前側である。球貯蔵室10は、図5に示す遊技機枠121を取り付ける図外の遊技機設置構造体における補給機構から排出された球を貯蔵する部屋であって、方形な底壁12、底壁12の周囲から上方に突出した左壁13、底壁12の周囲から上方に突出した右壁14、底壁12の周囲から上方に突出した前壁15、底壁12の周囲から上方に突出した後壁16によって、上方に開口した箱形の部屋として構成される。
球貯蔵室10の底壁12には、球貯蔵室10から球払出機構3に球を落下する供給口17が、球貯蔵室10の底壁12における遊技機枠121の裏面と平行な左右方向の一側部としての右側部で、球貯蔵室10における遊技機枠121の裏面と直交する前後方向の中央部に位置して左右方向に横長な方形に形成される。底壁12の球と接触する底面は、球が球貯蔵室10の周囲から供給口17に向けて流れる斜面を形成する。供給口17には、下方に突出する取込部18が設けられる。取込部18は取込部18の内部に、供給口17の縁部から下方に連接して窪む左右方向に横長な受空間部19を囲み形成する。
基板収納室11は、球払出装置1に設けられる電気部品の全ての配線を集中的に接続する中継基板7を格納する部屋であって、方形な底壁31、底壁31の周囲から上方に突出した左壁32、右壁33、前壁34、後壁35によって、上方に開口した箱形の部屋として構成される。基板収納室11の後壁35と球貯蔵室10の前壁15とは、互いに一体となって、基板収納室11と球貯蔵室10とを区分する隔壁を構成する。基板収納室11の底壁31には、底壁31から上方に突出した筒状の基板取付部36が、基板収納室11の一側部としての右側部に設けられる。基板取付部36は、中継基板7の四隅に形成された取付孔69と同じ個数である。基板収納室11の他側部としての左側部には、基板収納室11の底壁31と前壁34および後壁35のそれぞれに連接した補強壁37が設けられる。基板収納室11の前壁34および後壁35には、前壁34および後壁35から基板収納室11に突出する蓋係合突起38;39が、互いに向き合う格好で、基板取付部36の位置する基板収納室11の右側部に設けられる。
基板収納室11の左壁32および右壁33には、上方および左右に開放された溝状の配線孔41;42が個別に設けられる。基板収納室11の後壁35、左壁32および右壁33は、基板収納室11の底壁31からの高さが互いに同じであるのに対し、基板収納室11の前壁34における底壁31からの高さは、基板収納室11の後壁35、左壁32および右壁33よりも高い。止ねじ209が、タンク構造体2の裏側から、基板収納室11の前壁34における左壁32と右壁33と後壁35とよりも上方に突出した部分を貫通して可動枠123に締結されたことによって、タンク構造体2が可動枠123の裏面に固定されている。よって、スクリュードライバーのような工具がタンク構造体2の後側から後壁35の上を通過して止ねじ209を締結することができるので、工具で止ねじ209を締結するための操作が容易となる。基板収納室11の前壁34には、前壁34から前側に突出した補強を兼ねる位置決め部44が、左右に延びた凸条に設けられる。位置決め部44は、補強としての強度向上の観点から、タンク構造体2の右から左に行くにしたがって下方から上方に上り階段を構成する階段状である。
中継基板7は、プリント基板のような回路基板60にコネクタ61;62;63;64;65;66;67;68を実装した構造である。コネクタ61乃至64;66乃至68のそれぞれに設けられた電気端子としてのコネクタピンとコネクタ65に設けられた電気端子としてのコネクタピンとが、回路基板60に付設されたプリント配線のような箔形状の配線で、互いに接続される。回路基板60の四隅には、取付孔69を備える。基板蓋8は、基板収納室11の前壁34よりも後側に位置し、基板収納室11の上部における開口を全面的に塞ぐ大きさの板状である。基板蓋8が基板収納室11の上部における開口を塞いだ場合、基板蓋8の後縁部の下面、左縁部の下面、右縁部の下面は、基板収納室11の後壁35、左壁32および右壁33の上面に上方から重ね合わされて接触する。
基板蓋8には、基板蓋8から下方に突出する左右一対の取付部71;72が、基板収納室11の前壁34と後壁35との間に前壁34と後壁35とに接触するかまたは接触する程度に近付いて嵌め込まれる前後方向に相対峙する間隔で、前後に設けられる。前側の取付部71には、係合溝73が、取付部71における基板収納室11の前壁34と対向する前面から内部に窪む形態に設けられる。後側の取付部72には、係合溝74が、取付部72における基板収納室11の後壁35と対向する後面から内部に窪む形態に設けられる。前側における係合溝73および後側における係合溝74は、基板蓋8を前側から見た場合、互いに同じ形となるように、前後方向で対称となる対称形であって、下方に開口された下部縦溝と、下部縦溝の上端から右側に直線的に連接された横溝と、横溝の右端から上方に連接された上部縦溝とからなる、屈曲溝として構成される。
中継基板7および基板蓋8は、タンク構造体2に次のように取り付けられる。中継基板7がタンク構造体2の上方から基板収納室11に挿入されて基板取付部36に搭載され、タッピングスクリューのような止ねじ106が中継基板7の上から取付孔69を経由して基板取付部36の内部孔に締結されることによって、中継基板7が図6に示すようにタンク構造体2に固定される。このように止ねじ106が中継基板7の上から取付孔69を経由して基板取付部36の内部孔に締結されることによって、中継基板7が図6に示すようにタンク構造体2に固定されるので、中継基板7のタンク構造体2への取付とタンク構造体2からの取外しとが簡単に行えるという利点がある。図3に戻り、中継基板7における回路基板60に実装されたコネクタ61乃至68と図2に示すコネクタ212;214;216;218;219;221;223;225とが互いに嵌め込まれ、図2に示すハーネス200が配線孔41を経由して基板収納室11に収められ、図2に示す配線211;213;215;217;220;222;224が配線孔42を経由して基板収納室11に収められた後、基板蓋8がタンク構造体2に取り付けられる。
この最良の形態によれば、可動枠123の中央開口部142の周囲における右上部にタンク構造体2を備え、タンク構造体2の内部に球払出機構3と球切れ検出機構6とを設け、可動枠123の中央開口部142の周囲における右側部に球払出機構から排出された球を検出する払出球検出機構4を備え、タンク構造体2が後側の球貯蔵室10と前側の基板収納室11とを備え、基板収納室11には中継基板7が設けられ、中継基板7には、球払出駆動源としての払出モータ46と払出球検出器56と球切れ検出器58と可動枠123の裏面に設けられた発射払出制御装置192と図5に示す遊技盤155の裏面に設けられた主制御装置173とを接続するための複数のコネクタ61乃至68が設けられたことによって、球払出装置1が可動枠123の中央開口部142の周囲における一隅部に集約配置された構造であるので、球払出装置1における多数の電気部品と遊技機枠121の裏面および遊技機枠121に搭載された遊技盤155の裏面に設けられた制御装置とをつなぐ配線構造を簡素にできるという利点がある。球切れ検出器58は、球切れ検出信号を、図9に示す主制御装置173および発射払出制御装置192に出力する。主制御装置173は球切れ検出信号を遊技店の営業を管理するホールコンピュータに出力し、ホールコンピュータが遊技機設置構造体の補給機構を駆動し、補給球が球を球払出装置1の球貯蔵室10に供給される。
基板蓋8がタンク構造体2に取り付けられる場合、基板蓋8の取付部71;72が基板収納室11の上から基板収納室11に挿入され、係合溝73;74の下部縦溝が蓋係合突起38;39に挿入され、蓋係合突起38;39が下部縦溝の上端に衝突した後、基板蓋8が右から左に横移動され、蓋係合突起38;39が係合溝73;74の下部縦溝から横溝に移動する。そして、蓋係合突起38;39が横溝の右端に衝突した後、基板蓋8が下方に押し込まれ、蓋係合突起38;39が係合溝73;74の横溝から上部縦溝に取り込まれる。これによって、基板蓋8が基板収納室11の上方の開口を塞いでタンク構造体2に取り付けられる。このように係合溝73;74と蓋係合突起38;39との嵌合によって、基板蓋8が基板収納室11の上からタンク構造体2に取り付けられるので、基板蓋8のタンク構造体2への取付とタンク構造体2からの取外しとが簡単に行えるという利点がある。配線孔41が左壁32に設けられ、配線孔42が右壁33に設けられているので、基板蓋8が基板収納室11の上方の開口を塞いでタンク構造体2に取り付けられた場合、基板蓋8とタンク構造体2との間に隙間ができることのないように、ハーネス200や配線211、配線213、配線215、配線217、配線220、配線222、配線224が、タンク構造体2の外部と基板収納室11の内部とにわたすことができるという利点がある。
図7に示すように、基板蓋8がタンク構造体2に取り付けられた状態において、球Pが矢印X6で示すように遊技機枠121の上方から球払出装置1の基板蓋8の上に落下した場合、その落下した球Pは、基板蓋8の上を転がって後側の球貯蔵室10に取り込まれるかまたは球払出装置1の外側に落下する。球払出装置1が可動枠123に止ねじ209で取り付けられる場合、先ず、タンク構造体2の位置決め部44が遊技主体収納構造体126の裏面に設けられた受棚210に載せられる。次に、止ねじ209がタンク構造体2から遊技主体収納構造体126に締結される。よって、タンク構造体2が受棚210で受け止められて位置が上下方向にずれない状態において、作業者が止ねじ209を工具で締結することができるので、球払出装置1の遊技機枠121への止ねじ209による取付作業がやりやすい。
つまり、中継基板収納室11が基板蓋8で塞がれているので、球払出装置1の上方から中継基板収納室11に向かって落下した球Pは、基板蓋8で受け止められ、中継基板収納室11に落下することがない。これによって、図2に示す中継基板7におけるコネクタ61乃至68とハーネス200、払出モータ46、払出球検出器56、満タン検出器188、球切れ検出器58、流路切替ソレノイド185、一斉球抜きスイッチ207、扉開放スイッチ208との接続が落下する球Pの直撃から保護される。しかも、基板蓋8の周縁の下面が、中継基板収納室11における図3に示す左壁32と右壁33および後壁35のそれぞれの上面に重ね合わされているので、基板蓋8の上に落下した図7に示す球Pが、基板蓋8の上に滞ることなく基板蓋8から球貯蔵室10や球払出装置1の外側に落下する。
図4に示すように、球払出機構3の払出駆動源としての払出モータ46がタンク構造体2の右壁14の外側から右壁14に止ねじ100で取り付けられる。払出モータ46はステップモータにより構成される。螺旋払出体47は、払出モータ46のモータ軸のような出力軸51に同軸に結合された丸棒の外周面に螺旋体52を備える。螺旋体52は、螺旋払出体47の丸棒の軸心と平行な方向に球を1個ずつ分離する間隔で、当該丸棒の外周面から径方向外側に螺旋形状に突出する。螺旋払出体47の先端部には、丸棒より細い軸部53が、同軸に突出する。軸部53が受空間部19から取込部18の左壁に形成された軸受孔24に回転可能に嵌めこまれる。そして、球貯蔵室10に球が供給されると、球貯蔵室10に入った球は、底壁12の底面の傾斜で取込部18の方向に案内されて取込部18に流れ込む。この取込部18に入った球Pは、取込部18の受空間部19において螺旋払出体47で前後に分けられるとともに、螺旋体52の隙間に分離されて1個ずつ取り込まれる。その状態において、螺旋払出体47が払出モータ46で一方向に駆動されると、螺旋体52が螺旋体52の隙間に取り込まれた球を受空間部19の左側から右側に移動する。螺旋体52によって右側に移動した球Pは、矢印X3で示すように、取込部18の球出口26から球出口26の真下に配置された払出球検出器56を経由して連絡樋5に向けて直線的に落下する。このように球出口26から球が排出される場合、図6に示すように、受空間部19において、螺旋払出体47の前側に分離されている球Pと螺旋払出体47の後側に分離されている球Pとは、螺旋体52によって、互いに、同時に排出されることはなく、螺旋払出体47の1回転における螺旋払出体47の回転中心と平行な方向に半周期ずれて互い違いに排出される。
図5を参照し、遊技機枠121の前機構および遊技盤155の裏機構について説明する。遊技機枠121は、固定枠122と可動枠123とを備える。固定枠122は、パチンコ店の図外の遊技機設置構造体に取り付けるための外枠と呼ばれるものであって、前後方向に開放された縦長な長方形の空間を囲む額縁形状である。固定枠122には、前枠または中枠と呼ばれる可動枠123が、左側のヒンジ124で前側横方向に片開き可能にかつ着脱可能(交換可能)に取り付けられる。可動枠123は、前後方向に開放された縦長な長方形の空間を囲む額縁形状の可動枠本体125と、可動枠本体125から内部に延設された遊技主体収納構造体126とを備える。可動枠本体125には、パネル枠127および球皿構造体128が左側に上下に設けられるヒンジ129で前側横方向に片開き可能に取り付けられる。パネル枠127は、前後方向に開放された窓130を囲む額縁形状である。パネル枠127の裏面には、ガラスまたは合成樹脂からなる光透過性を有する前面パネル131が、窓130を覆う格好で取り付けられる。
可動枠本体125の右縦片には施錠装置132と複数のロック機構133;133a;134およびロック解除操作体135が設けられる。可動枠123やパネル枠127および球皿構造体128が閉じられてロック機構133;133a;134で開閉不能に支持された状態において、遊技店の店員が図外のキープレート(鍵)を遊技機枠121の前側から施錠装置132の鍵穴136に挿入し、当該キープレートを例えば右側に90度回転操作すると、固定枠122と可動枠123とのロック機構133aによる支持形態が解除される。この支持形態の解除後に、店員が可動枠123を前側に引くことによって、可動枠123はヒンジ124を回転中心として前側に片開きされる。
また、上記施錠装置132の鍵穴136に挿入されたキープレートが例えば左側に90度回転操作されると、可動枠123とパネル枠127とのロック機構133による支持形態が解除される。この支持形態の解除後に、店員がパネル枠127を前側に引くことによって、パネル枠127はヒンジ129を回転中心として前側に片開きされる。このように、パネル枠127が前側に開かれた状態において、店員が可動枠123の前面に設けられたロック解除操作体135を操作すると、可動枠123と球皿構造体128とのロック機構134による支持形態が解除される。この支持形態の解除後に、店員が球皿構造体128を前側に引くことによって、球皿構造体128はヒンジ129を回転中心として前側に片開きされる。
球皿構造体128の前面には、球収納部137および発射操作機構138を備える。球収納部137は、遊技に使用する球を受ける上方に開放された形態である。球皿構造体128の裏面には、前横樋151から球を球収納部137に供給する球取入口139と、球収納部137から発射機構148に球を供給する球供給口140とを備える。遊技主体収納構造体126は、前側に開放された遊技主体収納室141と、遊技主体収納室141の立壁に前後方向に貫通する中央開口部142とを備える。遊技主体収納室141の左側部には、遊技盤155を取り付ける枠側ヒンジ143および枠側コネクタ144を備える。枠側ヒンジ143は、遊技主体収納室141の左側部に固定的に取り付けられたヒンジ躯体の前側に折り曲げられた支持部から上方に突出したヒンジピンを備えた構造である。遊技主体収納室141の右側部には、遊技主体ロック部材145を備える。遊技主体ロック部材145は、遊技主体収納構造体126から前側に突出する円筒状の台座の中心にロック操作体146を回転可能に備える。ロック操作体146は、台座から前側に突出した操作軸の端部に固定された横長な形態である。遊技主体収納構造体126における遊技主体収納室141よりも下部における前面には、遊技主体棚147を備える。遊技主体棚147から下方に延設された遊技主体収納構造体126における前壁の前面には、発射機構148、発射レール149、ファール球取入口部150、前横樋151、配線孔152を備える。
発射レール149は、球皿構造体128の球供給口140から供給された1個の球を受け取る。発射機構148は、電力供給と遮断とを交互に受けることによって、球収納部137から発射レール149に供給された1個の球を遊技盤155の遊技領域に向けて発射する。発射レール149は、発射機構148から発射された球を、遊技盤155における発射通路の入口に誘導する。ファール球取入口部150は、遊技盤155の発射通路から落下する球を取り込む。ファール球取入口部150に取り込まれた球は、前横樋151を経由して球取入口139に排出される。前横樋151は、可動枠123の裏部に取り付けられた図1に示す球払出装置1から払い出された球を球取入口139に排出する。枠側コネクタ144は、導電材からなるコネクタピンが合成樹脂のような電気絶縁材からなるコネクタボディに移動可能に装着され、コネクタピンに内蔵されたコイルスプリングのような弾性体がコネクタピンの先端部をコネクタピンから外側に押し出した、スプリングコネクタと呼ばれる構造であって、コネクタピンが遊技盤155の電極162から押されるのに伴い、弾性体が圧縮し、コネクタピンと電極162とが互いに押し合って接触する。
遊技盤155は、裏面に、セット板と呼ばれる部品取付構造体156を備える。部品取付構造体156は、遊技盤155の前面のガイドレールで囲まれた内側の遊技領域に設けられた入賞部品に取り込まれた後に当該入賞部品から遊技盤155の裏側に排出された球を、下方に誘導して排出する。遊技盤155の裏側には、遊技盤155の前面に設けられた遊技部品の裏機構が、遊技盤155に形成された図外の逃孔や部品取付構造体156に形成された逃孔157を経由して突出する。遊技盤155の裏側に突出した裏機構を有する遊技部品は、複数の図柄表示器158;159、可動部品160、図外の複数の入賞部品、図外のサイドランプなどである。図柄表示器158は、遊技領域の中央に設けられ、液晶表示器、CRT表示器、プラズマディスプレイなどのような電気的に表示形態を変えられる画像を表示画面に表示する画像表示器により形成され、裏機構として図柄制御装置175を備える。図柄表示器159は、遊技領域の右側下部に設けられ、複数の図柄の印刷された図柄表示体をステップモータで回転する構造であって、裏機構としてステップモータを備える。部品取付構造体156の裏面には、盤側可撓性配線161と盤側ヒンジ164と主制御装置173および複合制御装置174が設けられる。
盤側可撓性配線161は、遊技盤155に設けられた電気部品と遊技機枠121に設けられた電気部品とを接続する多数本の箔形状の電線および箔形状の電極162が、可撓性を有する合成樹脂基板の表面に付設された構造である。電極162は、枠側コネクタ144のコネクタピンと対応する個数のラウンドと呼ばれるものであって、各電極162からは上記箔形状の電線が個別に延設される。電線の表面は、レジスト膜のような電気絶縁材で被覆され、人の接触から保護される。盤側可撓性配線161は、縦片部と縦片部の上下部から右側に延設した上下横片部とからなる形状である。盤側可撓性配線161の縦片部は、部品取付構造体156における逃孔157より左部分の裏面と対応する部分であって、当該縦片部の左端部には、電極162が互いに離れた形態で配置され、当該縦片部から右側に延長した延設部には、図柄制御装置175が接続される。
盤側可撓性配線161の上横片部は、部品取付構造体156における逃孔157より上部分の裏面と対応する部分であって、当該上横片部には、主制御装置173が接続される。当該上横片部から下方に延長した延設部には、可動部品160の駆動源が接続される。盤側可撓性配線161の下横片部は、部品取付構造体156における逃孔157より下部分の裏面と対応する部分であって、当該下横片部の左下部には、複合制御装置174が接続され、当該下横片部の右端部には、図柄表示器159の駆動源が接続され、当該下横片部から下方に延長した延設部には、可変入賞部品の駆動源が接続される。主制御装置173は、制御に必要な電気部品の実装された回路基板を1つの制御装置筐体の内部に装着した構造であって、回路基板の電気部品を実装した板面が、遊技盤155の裏面と直交する格好で、かつ、制御装置筐体の厚さが遊技盤155の上下方向となる格好で、遊技盤155の裏面に対して取り付けられる。複合制御装置174は、制御に必要な電気部品の実装された回路基板を1つの制御装置筐体の内部に装着した構造であって、回路基板の電気部品を実装した板面が、遊技盤155の裏面と直交する格好で、かつ、制御装置筐体の厚さが遊技盤155の左右方向となる格好で、遊技盤155の裏面に対して取り付けられる。
盤側ヒンジ164は、遊技盤155に固定的に取りけられたヒンジ躯体の前側に折り曲げられた支持部に上下方向に貫通したヒンジ孔を備えた構造である。遊技盤155の盤側ヒンジ164と反対側の側部には、取付部165を備える。取付部165にはロック挿入孔166を備える。そして、遊技盤155の前面が前側に向けられ、遊技盤155の盤側ヒンジ164の設けられた片側が遊技機枠121の前側から遊技主体収納室141に挿入され、盤側ヒンジ164のヒンジ孔が枠側ヒンジ143のヒンジピンに上方から挿入されると、遊技盤155が遊技機枠121に盤側ヒンジ164と枠側ヒンジ143とを回転中心として回転可能に取り付けられる。その後、遊技盤155が遊技機枠121の方に押されると、遊技主体ロック部材145のロック操作体146が遊技盤155の取付部165のロック挿入孔166に後側から挿入されて前側に突出する。その状態において、作業者がロック操作体146を例えば左方向に90度回転操作すると、ロック操作体146がロック挿入孔166の周りにおける取付部165と係合し、遊技盤155が遊技主体収納室141に取り付けられる。遊技盤155が取り付けられた後、パネル枠127が閉じられる。これによって、パチンコ機が構成される。このパチンコ機は、遊技盤155が遊技機枠121の内部に格納され、遊技盤155の前側がパネル枠127で覆われ、遊技盤155の遊技領域が遊技機枠121の前側から前面パネル131を通して視認し得る形態である。
図8を参照し、遊技盤155が装着された遊技機枠121の裏面について説明する。遊技盤155の裏面に取り付けられた主制御装置173や複合制御装置174および図柄制御装置175が遊技機枠121の前側から中央開口部142を経由して裏側に突出し、主制御装置173と複合制御装置174および図柄制御装置175それぞれを互いに接続する盤側可撓性配線161が、遊技機枠121の中央開口部142よりも左側の裏面に設けられた枠側可撓性配線197の枠側コネクタ144に接続されているので、遊技盤155の裏機構の配置が簡素化できる。また、主制御装置173と複合制御装置174および図柄制御装置175のそれぞれを互いに接続する配線が、盤側可撓性配線161で形成されているので、個々ばらばらの多数本の配線が入り乱れることがなく、一層、整然とした配置となる。遊技盤155の前面には、外ガイドレール227と内ガイドレール228とが設けられ、外ガイドレール227と内ガイドレール228との間の隙間が発射通路、発射通路を除く外ガイドレール227と内ガイドレール228とで囲まれた内側が遊技領域である。外ガイドレール227および内ガイドレール228はガイドレールを構成する。
図9を参照し、パチンコ機の電気系統について説明する。主制御装置173と複合制御装置174と図柄制御装置175および発射払出制御装置192のそれぞれに格納されたマイクロコンピュータが電力供給を受けて起動し、図柄制御装置175が画像制御信号を図柄表示器158に出力し、図柄表示器158が図柄制御信号に対応する画像を表示する。主制御装置173には、入力機器と出力機器とが配線で接続される。主制御装置173の入力機器は、払出球検出器56、球切れ検出器58、満タン検出器188、入賞球検出器230、一斉球抜きスイッチ207、扉開放スイッチ208である。入賞球検出器230には、例えば、一般入賞球検出器、作動入賞球検出器、始動入賞球検出器、普通入賞球検出器、特別入賞球検出器などがある。主制御装置173の出力機器は、入賞部品駆動源231と遊技店の管理を行うホールコンピュータ232である。入賞部品駆動源231には、入賞部品における電動チューリップの駆動源、入賞部品における可変入賞部品の駆動源などがある。複合制御装置174は、主制御装置173と配線で接続される。複合制御装置174には、表示灯233やスピーカ234および演出部品駆動源239などの出力機器が配線で接続される。演出部品駆動源239には、図5に示す可動部品160の駆動源、図5に示す図柄表示器159のステップモータなどがある。
表示灯233は、遊技機枠121の前部または遊技盤155の前部に設けられ、点灯、点滅、消灯で遊技演出を行う部品である。スピーカ234は遊技機枠121に設けられて音で遊技演出を行う部品である。発射払出制御装置192は、主制御装置173と配線で接続される。発射払出制御装置192には、入力機器と出力機器とが配線で接続される。発射払出制御装置192の入力機器は、球払出機構の払い出される球を検出する払出球検出器56、球切れ検出器58、発射操作機構138の球の発射を停止するための発射停止検出器235と発射操作機構138への遊技者による操作量を可変抵抗値として出力する可変抵抗器236および発射操作機構138への遊技者の接触を検出する接触検出器237である。発射払出制御装置192の出力機器は、払出モータ46、流路切替ソレノイド185、発射機構148の発射駆動源238である。この場合、主制御装置173、複合制御装置174、図柄制御装置175、入賞球検出器230、図柄表示器159、遊技盤155に設けられた表示灯233、遊技機枠121に設けられたスピーカ234のそれぞれを接続する配線が図5に示す盤側可撓性配線161に付設された箔形状の配線で構成される。図9における結合子Dは互いに接続される。
最良の形態において、図5に示すように、パネル枠127が開けられると、図2に示す扉開放スイッチ208が、扉開放信号を、図2に示す配線224、コネクタ225、コネクタ68、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、図8に示す払出中継基板194、枠側可撓性配線197、枠側コネクタ144、盤側可撓性配線161、盤側可撓性配線161と主制御装置173とを接続するために盤側可撓性配線161と主制御装置173との双方に設けられたコネクタA;Bを経由して、図9に示す主制御装置173に出力する。配線224、コネクタ225、コネクタ68、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、払出中継基板194、枠側可撓性配線197、枠側コネクタ144、盤側可撓性配線161、コネクタA;Bが、図9に示す扉開放スイッチ208と主制御装置173とをつなぐ配線240を構成する。
図5に示すように、パネル枠127が開けられた状態において、人が可動枠123の前側から図1に示す一斉球抜きスイッチ207を操作すると、一斉球抜きスイッチ207が、一斉球抜き信号を、図2に示す配線222、コネクタ223、コネクタ67、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、図8に示す払出中継基板194、枠側可撓性配線197、枠側コネクタ144、盤側可撓性配線161、コネクタA;Bを経由して、図9に示す主制御装置173に出力する。配線222、コネクタ223、コネクタ67、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、払出中継基板194、枠側可撓性配線197、枠側コネクタ144、盤側可撓性配線161、コネクタA;Bが、図9に示す一斉球抜きスイッチ207と主制御装置173とをつなぐ配線241を構成する。
図2に示す満タン検出器188は、満タン検出信号を、配線215、コネクタ216、コネクタ63、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、図8に示す払出中継基板194、枠側可撓性配線197、枠側コネクタ144、盤側可撓性配線161、コネクタA;Bを経由して、図9に示す主制御装置173に出力する。配線215、コネクタ216、コネクタ63、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、払出中継基板194、枠側可撓性配線197、枠側コネクタ144、盤側可撓性配線161、コネクタA;Bが、図9に示す満タン検出器188と主制御装置173とをつなぐ配線242を構成する。
図2に示す払出球検出器56は、払出球検出信号を、配線213、コネクタ214、コネクタ62、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、図8に示す払出中継基板194、枠側可撓性配線197、枠側コネクタ144、盤側可撓性配線161、コネクタA;Bを経由して、図9に示す主制御装置173に出力するとともに、配線213、コネクタ214、コネクタ62、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、図8に示す払出中継基板194、枠側可撓性配線197、発射払出制御用コネクタ199、発射払出制御コネクタ206を経由して、図9に示す発射払出制御装置192に出力する。配線213、コネクタ214、コネクタ62、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、払出中継基板194、枠側可撓性配線197、枠側コネクタ144、盤側可撓性配線161、コネクタA;Bが、図9に示す払出球検出器56と主制御装置173とをつなぐ配線243を構成する。配線213、コネクタ214、コネクタ62、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、払出中継基板194、枠側可撓性配線197、発射払出制御用コネクタ199、発射払出制御コネクタ206が、図9に示す払出球検出器56と発射払出制御装置192とをつなぐ配線244を構成する。
図2に示す球切れ検出器58は、球切れ検出信号を、配線217、コネクタ218、コネクタ64、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、図8に示す払出中継基板194、枠側可撓性配線197、枠側コネクタ144、盤側可撓性配線161、コネクタA;Bを経由して、図9に示す主制御装置173に出力するとともに、配線217、コネクタ218、コネクタ62、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、図8に示す払出中継基板194、枠側可撓性配線197、発射払出制御用コネクタ199、発射払出制御コネクタ206を経由して、図9に示す発射払出制御装置192に出力する。配線217、コネクタ218、コネクタ64、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、払出中継基板194、枠側可撓性配線197、枠側コネクタ144、盤側可撓性配線161、コネクタA;Bが、図9に示す球切れ検出器58と主制御装置173とをつなぐ配線245を構成する。配線217、コネクタ218、コネクタ64、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、払出中継基板194、枠側可撓性配線197、発射払出制御用コネクタ199、発射払出制御コネクタ206が、図9に示す球切れ検出器58と発射払出制御装置192とをつなぐ配線246を構成する。
図2に示す払出モータ46は、配線211、コネクタ212、コネクタ61、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、図8に示す払出中継基板194、枠側可撓性配線197、発射払出制御用コネクタ199、発射払出制御コネクタ206を経由して、図9に示す発射払出制御装置192に接続される。配線211、コネクタ212、コネクタ61、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、払出中継基板194、枠側可撓性配線197、発射払出制御用コネクタ199、発射払出制御コネクタ206が、図9に示す払出モータ46と発射払出制御装置192とをつなぐ配線247を構成する。よって、払出モータ46は発射払出制御装置192で電気的に制御される。
図2に示す流路切替ソレノイド185は、配線220、コネクタ221、コネクタ66、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、図8に示す払出中継基板194、枠側可撓性配線197、発射払出制御用コネクタ199、発射払出制御コネクタ206を経由して、発射払出制御装置192に接続される。配線220、コネクタ221、コネクタ66、コネクタ65、コネクタ219、ハーネス200、払出中継基板194、枠側可撓性配線197、発射払出制御用コネクタ199、発射払出制御コネクタ206が、図9に示す流路切替ソレノイド185と図9に示す発射払出制御装置192とをつなぐ配線248を構成する。よって、流路切替ソレノイド185は発射払出制御装置192で電気的に制御される。
そして、図5に示す遊技機枠121が遊技店の遊技機設置構造体に取り付けられ、図5に示す遊技盤155が遊技機枠121に装着され、図6に示すパネル枠127および球皿構造体128が閉じられて可動枠123に固定され、図5に示す球収納部137に球が入れられ、図9に示す主制御装置173、複合制御装置174、図柄制御装置175、発射払出制御装置192が電力で起動し、球が遊技機設置構造体の補給機構から図6に示す球払出装置1の球貯蔵室10に供給されて貯蔵され、図9に示す球切れ検出器58が球切れ検出信号を出力しておらず、図9に示す扉開放スイッチ208が扉開放信号を出力しておらず、図9に示す満タン検出器188が満タン検出信号を出力しておらず、図9に示す一斉球抜きスイッチ207が球抜き信号を出力していない状態において、遊技者が図5に示す発射操作機構138に触れて操作すると、図9に示す接触検出器237が接触検出信号を発射払出制御装置192に出力し、図9に示す可変抵抗器236が上記発射操作機構138に対する遊技者の操作量に応じた可変抵抗値を発射払出制御装置192に出力する。
これによって、発射払出制御装置192が例えば1分間に100発未満の周期と可変抵抗値に応じた発射出力とで図9に示す発射駆動源238を駆動すると、図5に示す発射機構148が球収納部137から供給された球を1個ずつ発射する。この発射された球は、図5に示す発射レール149で誘導されて図8に示す外ガイドレール227と内ガイドレール228との間の発射通路を経由して遊技盤155の遊技領域に発射される。この遊技領域に発射された球は、遊技領域を流下する過程において、遊技領域に設けられた図外の入賞部品に入賞する。入賞部品に入賞しないで遊技領域の下部に到達した球は、遊技領域に設けられた図外のアウト口に入る。上記入賞部品に入賞した球は、図9に示す入賞球検出器230によって検出される。
そして、入賞部品に入賞した球を検出した入賞球検出器230が入賞検出信号を主制御装置173に出力すると、主制御装置173が入賞検出信号の種類による賞球払出信号を複合制御装置174と発射払出制御装置192とに出力する。これによって、複合制御装置174が遊技演出を行うように図柄表示器159や表示灯233またはスピーカ234を駆動し、発射払出制御装置192が賞球払出信号にもとづく個数の賞球としての球を払い出すように払出モータ46を正転方向に駆動する。これによって、図6に示す球払出装置1から賞球としての球が払い出される。このように、球が球払出装置1から払い出されるのに伴い、球検出機構4の図9に示す払出球検出器56が払出球検出信号を主制御装置173と発射払出制御装置192とに出力する。
主制御装置173および発射払出制御装置192は、払出球検出信号を球払出装置1から払い出された球数としてカウントアップするかまたは賞球払出信号にもとづき定められた設定賞球数をカウントダウンするかの演算処理を行う。そして、主制御装置173は、演算処理の結果を踏まえ、球払出装置1が賞球払出信号による個数の球を払い出し終わる時間が経過した時点において、球払出装置1による払出動作が正常であるか異常であるかを監視する。つまり、主制御装置173は、球払出装置1が賞球払出信号による個数の球を払い出し終わる時間が経過した時点において、カウントアップした値が賞球払出信号にもとづき定められた設定賞球数と一致するかまたは賞球払出信号にもとづき定められた設定賞球数からカウントダウンした値が「0」となることによって、球払出装置1による払出動作が正常であると判断して異常停止処理を行わないが、カウントアップした値が賞球払出信号にもとづき定められた設定賞球数と不一致となるかまたは賞球払出信号にもとづき定められた設定賞球数からカウントダウンした値が「0」とならない場合に球払出装置1による払出動作が異常であると判断して異常停止処理を行う。異常停止処理は、主制御装置173が遊技制御を停止する処理であって、図5に示す発射機構148が球の発射を停止したり、図6に示す球払出装置1が球の払い出しを停止したりするために、発射払出制御装置192に異常信号を出力する。
前記演算処理の結果として、発射払出制御装置192は、球払出装置1が賞球払出信号による個数の球を払い出し終わる時間が経過した時点において、カウントアップした値が賞球払出信号にもとづき定められた設定賞球数と一致するかまたは賞球払出信号にもとづき定められた設定賞球数からカウントダウンした値が「0」となった場合、図6に示す球払出機構3の払出モータ46の正転方向の駆動を停止する。
遊技機枠121を裏側から見た場合、遊技機枠121の中央開口部142よりも左上部(ヒンジ124と反対側)に設けられたタンク構造体2が球払出機構3を備え、球払出機構3から払い出された球を遊技機枠121の前面に配置された図5に示す球皿構造体128の球収納部137の側に誘導する縦樋182が、タンク構造体2の真下に相当する遊技機枠121の中央開口部142よりも左側に設けられている。よって、タンク構造体2と球払出機構3とをつなぐ下タンクと呼ばれる樋が不要となり、遊技機枠121に取り付けられる図5に示す遊技盤155の裏機構を逃げるための中央開口部142の上下寸法を大きくすることができるという利点がある。