JP4850251B2 - 記録媒体駆動装置およびディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスク状の記録媒体を回転可能に保持する記録媒体駆動装置、およびこの記録媒体駆動装置を備えたディスク装置に関する。
従来、ノート型パソコンなどに装着可能な薄型のディスクドライブ、いわゆるスリムディスクドライブが知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載のものは、円盤状のCD−ROMを駆動する薄型ディスク装置であり、この薄型ディスク装置は、メインシャーシと、このメインシャーシから引き出し可能に形成されたトレイとを備えている。このトレイには、ディスクを収容する略円状の収容凹部が設けられ、この収容凹部の中心付近を含む半径方向に形成された切欠凹部に、フィード組立が設けられている。そして、このフィード組立は、ディスクが装着されるテーブルと、このテーブル付近から外側に向かって設けられる切り込みを備えたディスク対向面(特許文献1の図4参照)と、切り込みに沿って移動可能なピックアップ装置とを備えている。
特開2002−269949号公報(第3頁ないし第4頁、および図4参照)
ところで、上記特許文献1のような従来の構成では、テーブルにディスクを装着した際に、ディスク対向面とディスク面との距離寸法が小さくなるため、テーブルを回転させてディスクを回転させると、ディスク対向面とディスク面との間において負圧が発生するおそれがある。このため、負圧により、ディスク対向面やディスクが互いに近接する方向に撓み、ディスク対向面とディスクとが接触するおそれがある問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みて、ディスク状の記録媒体を良好に回転駆動させる記録媒体駆動装置およびディスク装置を提供することを1つの目的とする。
本発明に記載の記録媒体駆動装置は、ディスク状の記録媒体を収納可能なケース体における前記記録媒体の収納位置近傍に設けられるとともに、前記記録媒体を回転可能に保持する記録媒体保持部と、前記記録媒体保持部に前記記録媒体を保持した状態で前記記録媒体のディスク面に略平行ディスク対向面を有し、処理開口部が開口形成されたカバー部材と、このカバー部材の処理開口部を介して前記記録媒体に記録された情報を読み込む読込処理および前記記録媒体に情報を書き込む書込み処理のうち少なくともいずれか一方の処理を実施するとともに、前記記録媒体保持部にて保持された前記記録媒体の径方向に略沿って移動可能に設けられた情報処理部と、前記カバー部材の処理開口部の開口縁に設けられた補強部と、を具備し、前記補強部は、前記記録媒体の回転方向における下流側に位置する前記処理開口部の開口縁に、前記記録媒体保持部に保持された前記記録媒体に対して離間する方向へ突出する状態に前記記録媒体の回転方向で段差状に形成されたことを特徴とする。
本発明に記載のディスク装置は、ディスク状の記録媒体を収納可能なケース体と、前記ケース体の前記記録媒体の収納位置近傍に設けられる本発明の記録媒体駆動装置と、を具備したことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るディスク装置の内部の概略を示す平面図である。 前記実施形態におけるディスク装置のトレイを引き出した状態におけるディスク装置の内部を示す平面図である。 前記実施形態におけるディスク装置を構成するトラバースメカのTMカバー部材を取り外した平面図である。 前記実施形態におけるTMカバー部材が設けられたトラバースメカの平面図である。 前記実施形態におけるTMカバー部材の下流側開口縁近傍を示す断面図である。 他の実施形態におけるTMカバー部材が設けられたトラバースメカの平面図である。 前記他の実施形態におけるTMカバー部材の下流側開口縁近傍を示す断面図である。
符号の説明
10 …記録媒体としての光ディスク
100…ディスク装置
110…ケース体
200…記録媒体駆動装置としてのトラバースメカ
221…記録媒体保持部としてのターンテーブル
240…情報処理部
300…カバー部材としてのTM(トラバースメカ)カバー部材
301…処理開口部
302…開口縁
302A…下流側開口縁
303…ディスク対向面
310…補強部
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るディスク装置の内部の概略を示す平面図である。図2は、ディスク装置のトレイを引き出した状態におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図3は、ディスク装置を構成するトラバースメカのTMカバー部材を取り外した平面図である。図4は、TMカバー部材が設けられたトラバースメカの平面図である。図5は、TMカバー部材の一部を断面した断面図である。
〔ディスク装置の構成〕
図1および図2において、100は、本発明の一実施形態にかかるディスク装置である。このディスク装置100は、例えばノート型のパーソナルコンピュータなどの携帯型の電気機器や、車両などに搭載される電気機器などに装着される、いわゆるスリムディスク装置(或いはスリムディスクドライブ)と称されるものである。
このディスク装置100は、ディスク状の記録媒体における少なくとも一面に設けられた図示しない記録面に記録された情報を読み込む読込処理、および記録面へ各種情報を記録する記録処理のうち少なくとも一方の処理をする。ここで、このディスク状の記録媒体としては、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)あるいはBD(Blu-ray Disc:ブルーレイディスク)またはHD−DVD(High Definition DVD)などの光ディスク10(図4参照)、光磁気ディスク、磁気ディスクなどの各種構成を例示することができる。
そして、ディスク装置100は、例えば金属製で内部空間を有し一側面に図示しない挿排口が設けられた略四角箱状のケース体110を有している。また、ケース体110内には、トレイ部120と、このトレイ部120をケース体110の開口を介して進退させる搬送手段130と、ディスク装置100全体の動作を制御する図示しない制御回路部と、が配設されている。
トレイ部120は、トレイ121と、化粧板122と、を備えている。
トレイ121は、例えば合成樹脂などにて略板状に形成されている。そして、トレイ121には、略中央部に装着開口121Aが開口形成されている。
化粧板122は、トレイ121の一縁に設けられ、搬送手段130にてケース体110内に後退された状態でケース体110の開口を閉塞する合成樹脂などにて細長板状に形成されている。
そして、トレイ部120には、トレイ121の装着開口121Aに一部が臨む状態に記録媒体駆動部としてのトラバースメカ200が配設されている。
搬送手段130は、ケース体110内に配設されたガイドレール131と、図示しない付勢手段と、図示しない付勢解除手段と、などを備えている。
ガイドレール131は、トレイ部120の開口を介した進退方向に沿って配設され、トレイ部120の進退移動を案内誘導する。
付勢手段は、例えばばね部材などで、トレイ部120がケース体110内に後退された状態で弾性変形され、弾性変形による復元力をトレイ部120が開口を介して進出する状態に作用させる。
付勢解除手段は、トレイ部120がケース体110内に後退されて化粧板122が開口を閉塞した状態でトレイ部120に設けられた図示しない係脱手段に係合する。そして、付勢解除手段は、例えば化粧板122に配設されたイジェクトボタンの操作など、トレイ部120の進出要求に応じて係脱手段の係合状態を解除する。
トレイ部120に配設されたトラバースメカ200は、図3および図4に示すように、枠状に形成された台座部210を備えている。この台座部210には、周縁近傍に位置して、ディスク回転駆動手段220が配設されている。
このディスク回転駆動手段220は、スピンドルモータである図示しない回転用電動モータと、この回転用電動モータの出力軸に一体的に設けられた略円盤状の記録媒体保持部としてのターンテーブル221と、を備えている。
ターンテーブル221は、光ディスク10の略中心位置に形成される図示しない装着孔を係脱可能なディスク係脱部222を備えている。そして、ターンテーブル221は、このディスク係脱部222に光ディスク10の装着孔を係合させることで、光ディスク10を回転可能に保持する。このディスク回転駆動手段220は、制御回路部に電気的に接続され、制御回路部から入力される所定の信号に基づいて駆動される。すなわち、制御回路部から所定の信号が入力されると、回転用電動モータが駆動され、これにより、ターンテーブル221は、図4に示すように、例えば時計回り方向に回転され、ターンテーブル221に装着された光ディスク10も時計回り方向に回転される。
また、台座部210には、図3に示すように、処理移動手段230が配設されている。
処理移動手段230は、軸方向が略平行に台座部210に配設された一対のガイドシャフト231と、例えばステッピングモータである移動用電動モータ232と、を備えている。
移動用電動モータ232の図示しない出力軸には、外周面に螺旋状の係合溝232Bが設けられたリードスクリュ232Aが同軸上に一体に連結されている。
さらに、台座部210には、処理移動手段230に支持された情報処理部240が配設されている。
この情報処理部240は、一対のガイドシャフト231間に架橋する状態で保持される移動保持部241を備えている。この移動保持部241には、ガイドシャフト231を移動可能に嵌挿する保持部241Aと、移動用電動モータ232の出力軸に連結されたリードスクリュ232Aの係合溝232Bに係合する移動規制爪部241Bと、を備えている。そして、情報処理部240は、例えば図示しないフレキシブル回路により制御回路部に電気的に接続されている。
また、この情報処理部240は、図示しない光源と、この光源からの光を収束するレンズ251と、光ディスク10で反射された出射光を検出する図示しない光センサとを有する光ピックアップ250を備えている。この光ピックアップ250は、情報処理部240に接続されるフレキシブル回路に電気的に接続され、このフレキシブル回路を介して制御回路部に接続されている。そして、光ピックアップ250は、制御回路部の制御により、光ディスク10の記録面11(図5参照)に記録された各種情報を読み取って出力回路部へ出力する読取処理や、制御回路部からの各種情報を記録面11に記録する記録処理を実施する。
そして、台座部210の上面側には、図4に示すように、カバー部材としてのTMカバー部材300が設けられている。
このTMカバー部材300は、例えばアルミなどの軽量金属により形成され、トラバースメカ200のディスク回転駆動手段220の回転用電動モータ、処理移動手段230、情報処理部240の一部、フレキシブル回路を覆う状態に台座部210に固定されている。そして、このTMカバー部材300は、フレキシブル回路の光ディスク10側への突出や、光ディスク10の情報処理部240への接触などを防止する。
そして、TMカバー部材300は、ターンテーブル221に光ディスク10を係合した状態で、この光ディスク10の記録面11と所定間隔を開けて、この記録面11と略平行して対向するディスク対向面303を備えている。
また、TMカバー部材300には、情報処理部240の光ピックアップ250の移動経路、すなわちターンテーブル221の径方向に沿って処理開口部301が設けられている。この処理開口部301により、光ピックアップ250のレンズ251が光ディスク10の記録面11に対向し、記録面11に所定波長の光を射出可能となっている。
さらに、TMカバー部材300の処理開口部301は、光ピックアップ250の移動方向と略平行して互いに対向する一対の長手状の開口縁302を有している。これらの開口縁302のうち、処理開口部301における光ディスク10の回転方向の下流側に位置する下流側開口縁302A(本実施形態では、図4における紙面左側の開口縁302)には、光ディスク10をターンテーブル221に係合させた状態で光ディスク10の外周部に対向する位置に、補強部310が設けられている。
この補強部310は、図5に示すように、上面から光ディスク10の記録面11までの距離寸法が、TMカバー部材300の他部における光ディスク10とのディスク対向面303から記録面11までの距離寸法よりも大きくなるように、例えばエンボス加工などにより段差状に形成されている。すなわち、補強部310とディスク対向面303との間には、所定高さの段差部311が形成される。この補強部310により、処理開口部301の下流側開口縁302Aは、厚さ方向で折曲形成された状態となり、厚さ方向への外力に抗する強度が向上する。さらに、補強部310および段差部311により、ターンテーブル221が回転駆動された際、光ディスク10の高速回転により発生する空気流が、段差部311に当たって光ディスク10の記録面11側へ向けた気流となり、光ディスク10の記録面11とTMカバー部材300との間に、乱流が発生する。
〔ディスク装置の動作〕
次に、上記ディスク装置の動作について説明する。
なお、動作として光ディスク10の回転駆動動作の状況について説明する。
トレイ部120に配設されるトラバースメカ200のターンテーブル221に光ディスク10が係合され、このトレイ部120がケース体110内に格納された状態で、例えば利用者の操作により、装着された光ディスク10に所定の処理を実施する旨の信号が入力されると、ディスク装置100の制御回路部は、ディスク回転駆動手段220に所定の信号を入力する。これにより、ディスク回転駆動手段220の回転用電動モータが駆動し、ターンテーブル221が例えば5000rpm以上で高速回転され、ターンテーブル221に装着された光ディスク10も高速回転される。
この後、制御回路部は、情報処理部240の移動制御を実施するとともに、光ピックアップ250のレンズ251から所定波長の光が光ディスク10の記録面11に射出され、光センサにて記録面11で反射された光を受光することにより光ディスク10に所定の処理を実施する。
ここで、光ディスク10の回転により、光ディスク10とトラバースメカ200のTMカバー部材300との間に光ディスク10の回転方向に沿って空気流が生じる。このため、TMカバー部材300と光ディスク10との間が、他の部位より、負圧の状態が発生しやすくなる。特に、光ディスク10は高速回転されるため、光ディスク10の外周側は、内周側に比べて接線方向の移動速度が速くなり、空気流の流速も速くなって、負圧の状態が発生し、特に、光ディスク10の回転方向における下流側のTMカバー部材300の下流側開口縁302Aの周縁部が光ディスク10に近接する方向に撓ませる力が作用する。
ところで、下流側のTMカバー部材300の下流側開口縁302Aは、補強部310により、負圧により撓む力に抗する強度が向上し、撓んで光ディスク10と接触することが防止される。
さらには、光ディスク10の高速回転により発生する空気流が、段差部311に当たって光ディスク10の記録面11側へ向けた気流となる乱流が発生する。このことにより、さらにTMカバー部材300の撓みによる光ディスク10との接触が防止される。
〔ディスク装置の作用効果〕
上述したように、上記一実施形態では、ディスク装置100におけるトラバースメカ200のTMカバー部材300に、補強部310を設けている。
このため、例えば光ディスク10の情報処理を実施する際に光ディスク10を高速回転させた際に生じ得る負圧状態により、TMカバー部材300の特に下流側開口縁302A近傍が光ディスク10に向けて撓んで接触することを防止できる。したがって、例えば光ディスク10が接触により傷付くなどの損傷を生じることなく、光ディスク10を良好に回転駆動させることができる。
特に、TMカバー部材300を例えばアルミニウム合金などの比較的に軟質である軽量金属にて形成しても、補強部310により撓みなどの変形を防止できるので、軽量金属の利用により、トラバースメカ200およびディスク装置100を軽量化することができ、TMカバー部材300の加工性も向上して製造性を向上でき、製造コストも低下させることができる。
そして、補強部310は、処理開口部301における下流側開口縁302Aに設けられている。
このため、特に負圧状態の発生により撓みにて接触し易い位置を補強でき、効率よく簡単な構成で、接触による不都合を防止でき、良好な回転駆動が容易に得られる。
また、補強部310は、下流側開口縁302Aにおける光ディスク10の外周部に対向する位置近傍に設けられている。
このため、特に線速度が速くなる光ディスク10の外周側に対応し負圧状態が発生し易く撓みが発生しやすい部分を補強でき、効率よく簡単な構成で、接触による不都合を防止でき、良好な回転駆動が容易に得られる。
さらに、補強部310は、ターンテーブル221に保持された光ディスク10に対して、反対側となる離間する方向へ突出する状態に折曲形成している。
このため、補強部310がディスク対向面303から光ディスク10に向けて突出せず、仮に負圧状態の発生により光ディスク10がTMカバー部材300側に撓む状態となっても、補強部310が接触することを防止できる。
さらには、離間する方向へエンボス加工、すなわち段差部311が形成される状態に段差状に形成している。このことにより、光ディスク10の高速回転により発生する空気流が、段差部311に当たって光ディスク10の記録面11側へ向けた気流となる乱流が発生する。したがって、乱流により互いに離間する方向に力が作用することとなり、TMカバー部材300および光ディスク10の少なくともいずれか一方が撓んで接触することを確実に防止できる。
また、補強部310は、エンボス加工により形成している。
このため、例えば外縁形状や処理開口部301の形成などのTMカバー部材300の形成時に同時に一動作で形成でき、補強部310を形成するための別工程を必要とせず、製造性が損なわれることなく補強できる。
そして、ケース体110の光ディスク10の収納位置の近傍にトラバースメカ200が配置されるディスク装置100に、上記のような補強部310を有するTMカバー部材300を設けている。
光ディスク10が高速回転されて負圧状態が発生、特に、スリムドライブタイプのディスク装置100では、光ディスク10とTMカバー部材300の間隙が狭く、光ディスク10とTMカバー部材300との間で負圧が発生し易い構成でも、確実に光ディスク10とTMカバー部材300との接触を防止することができる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
すなわち、上記一実施形態では、ディスク装置100は、ノート型パーソナルコンピュータや車載用のオーディオ機器、あるいはナビゲーション装置などの電気機器に搭載可能なスリムドライブタイプのディスク装置100を例示したが、これに限定されない。例えば、上記したように、デスクトップ型パーソナルコンピュータなどに搭載される比較的大型のディスク装置にも適用することができる。さらには、例えばゲーム機や、映像データの録画再生処理を実施する、いわゆるビデオ装置などに装着されるディスク装置にも適用できる。
また、ケース体110に進退自在に設けられるトレイ部120にトラバースメカ200を設ける構成のディスク装置100を例示したが、例えば、光ディスク10をスリットから直接ケース体内に挿入するいわゆるスロットインタイプのディスク装置であってもよい。この場合、例えばケース体内部にトラバースメカ200を揺動可能に設け、このトラバースメカ200の上面側、すなわち挿入された光ディスク10と対向する側に、補強部310を有したTMカバー部材300を設ければよい。
そして、エンボス加工に限らず、各種加工方法を利用できる。
さらには、光ディスク10の外周側に対応して設けたが、例えば下流側開口縁302Aの全域に設けてもよい。このように、全域に設けることにより、例えば異径の光ディスク10が装着される構成でも適用できる。
そして、下流側開口縁302Aの縁あるいは縁近傍に設けるのみならず、TMカバー部材300の略全面に設けてもよい。
また、補強部310としては、いわゆる階段状に複数段で折曲形成してもよい。
のように複数段に形成することにより、より撓みに対する強度を向上でき、より確実に接触による不都合を防止でき、良好な回転駆動が得られる。
なお、TMカバー部材300の略全面に断面波形状に折曲形成してもよく、全体的な補強も容易に得られ、TMカバー部材300のさらなる肉薄形成による軽量化やコストの低減なども容易に得られる。
さらに、補強部310としては、例えば図および図に示すように、段差状の補強部310を下流側開口縁302Aから舌片状に突出する状態に形成してもよい。
特に、図1ないし図5に示す実施形態のように、光ディスク10から離間する方向に段差状に形成することで、補強部310の接触防止、および段差部311による光ディスク10に向けた気流の効果も得られる。
また、TMカバー部材300を例えばアルミニウム合金などの軽量金属により形成する例を示したが、例えば従来のように鋼板などにより形成された構成であってもよい。
この場合でも、補強により、撓みなどで接触による不都合を防止できる。したがって、鋼板の肉薄形成による軽量化やコストの低減なども得られる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
〔実施形態の効果〕
上記一実施形態によれば、ディスク装置100におけるトラバースメカ200のTMカバー部材300に、補強部310を設けている。
このため、例えば光ディスク10の情報処理を実施する際に光ディスク10を高速回転させた際に生じ得る負圧状態により、TMカバー部材300の特に下流側開口縁302A近傍が光ディスク10に向けて撓んで接触することを防止できる。したがって、例えば光ディスク10が接触により傷付くなどの損傷を生じることなく、光ディスク10を良好に回転駆動させることができる。
本発明は、光ディスクなどのディスク状の記録媒体を回転可能に保持する記録媒体駆動装置、およびこの記録媒体駆動装置を備えたディスク装置に利用できる。

Claims (5)

  1. ディスク状の記録媒体を収納可能なケース体における前記記録媒体の収納位置近傍に設けられるとともに、前記記録媒体を回転可能に保持する記録媒体保持部と、
    前記記録媒体保持部に前記記録媒体を保持した状態で前記記録媒体のディスク面に略平行ディスク対向面を有し、処理開口部が開口形成されたカバー部材と、
    このカバー部材の処理開口部を介して前記記録媒体に記録された情報を読み込む読込処理および前記記録媒体に情報を書き込む書込み処理のうち少なくともいずれか一方の処理を実施するとともに、前記記録媒体保持部にて保持された前記記録媒体の径方向に略沿って移動可能に設けられた情報処理部と、
    前記カバー部材の処理開口部の開口縁に設けられた補強部と、を具備し
    前記補強部は、前記記録媒体の回転方向における下流側に位置する前記処理開口部の開口縁に、前記記録媒体保持部に保持された前記記録媒体に対して離間する方向へ突出する状態に前記記録媒体の回転方向で段差状に形成され
    ことを特徴とした記録媒体駆動装置。
  2. 請求項1に記載の記録媒体駆動装置であって、
    前記補強部は、前記記録媒体保持部に保持された前記記録媒体における少なくとも外周縁側に対向する位置に設けられた
    ことを特徴とした記録媒体駆動装置。
  3. 請求項1または請求項に記載の記録媒体駆動装置であって、
    前記補強部は、前記処理開口部の開口縁に略沿って設けられた
    ことを特徴とした記録媒体駆動装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の記録媒体駆動装置であって、
    前記カバー部材は、軽量金属にて形成され、
    前記補強部は、エンボス加工により段差状に折曲形成された
    ことを特徴とした記録媒体駆動装置。
  5. ディスク状の記録媒体を収納可能なケース体と、
    前記ケース体の前記記録媒体の収納位置近傍に設けられる請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の記録媒体駆動装置と、
    を具備したことを特徴としたディスク装置。
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