JP4850145B2 - 光学素子成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光学素子成形方法および光学素子に関する。
近年の光学機器の小型軽量化および多機能化に伴い、光学系に用いられる様々な光学レンズが開発されている。特に、DVD(Digital Versatile Disk)など、光学機器に用いられる光ディスク用ピックアップレンズを使用する製品では、光学レンズの高NA化が要求されている。さらに、最近、普及しつつあるブルーレイディスク(大容量光ディスク)では、高密度なデータ記録を実現するために短波長の青紫色レーザとともに高NAレンズが用いられており、光学レンズに対する高NA化の要求は今後とも一層高まることが予想されている。因みに、ピックアップレンズの場合には、例えば、CD(Compact Disk)用として0.45〜0.5、DVD用として0.6〜0.65、ブルーレイディスク用として0.85以上のNAが要求される。
光学レンズ(以下では、「光学素子」とも称する。)の成形方法としては、光学機能転写面を含む転写面を備えた一対の成形型と、成形型が内挿される胴型とにより、成形素材から光学素子を成形するプレス成形法が多用されている。プレス成形法では、第1の成形型に成形素材を載置し、成形素材を加熱軟化した状態で第1および第2の成形型で押圧して転写面を転写し、冷却することにより所望の光学素子が成形される。
ここで、光学素子の光学機能面は、光学素子の有効径(その光学系で有効な光線を通す範囲)の範囲を含む外側までの範囲を示しており、有効径の範囲のみを対象とした成形では、光学素子としての機能を実現するための設計形状に従って加工することが困難であるため、有効径の範囲とともに光学素子としての機能を実現するための所定の設計形状に従って成形される範囲を意味する。
また、光学素子が非球面形状を有する場合の曲率半径とは、光学素子の光軸近傍の曲率半径を意味する。そして、非球面の光学素子を成形するために用いられる、成形素材の面、および成形型の転写面についても同様に、光学素子の光軸近傍に相当する部分の曲率半径を意味する。
一般的に、単一レンズで高NA化の要求を満たすためには、光学素子の有効径を大きくし、レンズ構成面のうち傾斜のきつい部分までも有効径として使用することが必要となるので、光学素子の外周部分の肉厚が薄くなる。このため、加工上で必要となる外周部分の肉厚を確保するために、光学素子の光軸近傍の肉厚を厚くしなければならず、成形素材の体積が大きくなる。結果として、成形素材の曲率半径が転写面の曲率半径より大きくなる場合には、成形素材を載置した状態で成形型の転写面と成形素材との間に密閉された空間が形成されることになり、成形後の光学素子の光学機能面にエア溜りなどの外観不良が形成され易くなる。
この種の問題の解消策として、下記特許文献1には、凸非球面を有し、0.8以上のNAを伴うレンズを高い面精度で成形するための製造方法が開示されている。この製造方法では、対向する転写面を有する一対の成形型を用いて、半径rの球状の成形素材を加熱軟化、押圧して転写面を転写することにより所望のレンズを成形する。ここで、曲率半径Rの凸非球面を有するレンズを成形する場合において、r/R≦1.3の条件を満たすとともに、押圧速度を適度に抑制するという成形条件が提案されている。そして、この成形条件を満たすことにより、成形型の転写面と成形素材との間に気体が閉じ込められた状態でレンズが成形されることを効果的に防止し、面精度の高いレンズを成形することが可能となる旨が記載されている。
特開2004−335080号公報
しかしながら、発明者等による検証実験においては、特許文献1に記載されている成形条件を満たす場合でも、成形型の転写面と成形素材との間に気体が密閉された状態で、エア溜りなどの外観不良を伴うレンズが成形されてしまう場合があることが確認された。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、外観不良の発生を抑制可能な、新規かつ改良された、光学素子成形方法および光学素子を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によれば、成形される光学素子と同一体積を有する球の半径をrとし、球の半径rより小さな曲率半径Rを伴う光学素子を成形する場合に、成形素材を複数回に亘り加熱、押圧する、光学素子成形方法が提供される。
かかる方法によれば、成形される光学素子と同一体積を有する球の半径rよりも小さな曲率半径Rを伴う光学素子、すなわち、曲率半径Rが相対的に小さな光学素子の成形に際して、成形素材が複数回に亘り加熱、押圧される。ここで、かかる光学素子の成形に際しては、成形素材の載置時に成形型の転写面と成形素材との間に密閉空間が形成され、成形後の光学素子にエア溜りなどの外観不良が生じ易くなる。しかし、成形素材が複数回に亘り加熱、押圧されるので、各回の加熱、押圧に先立って、外観不良が生じない程度に密閉空間の大きさを調整した上で、成形型の転写面に成形素材を載置することが可能となる。これにより、成形された光学素子における外観不良の発生を抑制することができる。
また、上記光学素子は少なくとも一面が凸面であり、凸面の形状は、光学素子の光軸をZ軸とし、凸面の頂点の接平面(光軸に垂直な面)をX−Y平面(X軸:Z軸に直交する軸、Y軸:Z軸・X軸に直交する軸)とする座標上で、
Figure 0004850145


ここに、Z(ρ):光軸からの距離ρの凸面上の点から、接平面(X−Y平面)におろした垂線の長さ
Figure 0004850145
で表され、
球の面形状は、球の中心軸をZ軸とし、球面の頂点の接平面(中心軸に垂直な面)をX−Y平面(X軸:Z軸に直交する軸、Y軸:Z軸・X軸に直交する軸)とする座標上で、
Figure 0004850145
ここに、Z(ρ):中心軸からの距離ρの球面上の点から、接平面(X−Y平面)におろした垂線の長さ
Figure 0004850145
で表され、
(1)式および(2)式をρで微分した微係数が一致する、すなわち、
Figure 0004850145
となるρをρB0とし、このときのZ(ρB0)をZL0、Z(ρB0)をZP0とした場合に、ΔZ=ZL0−ZP0が25μm以上となるようにしてもよい。
かかる方法によれば、光学素子の凸面と実質的に同一の凸面を形成するための成形型の転写面と、当該成形型に載置される球状の成形素材との間に形成される密閉空間の最大高さ(ΔZ)が25μm以上となる光学素子が成形される。ここで、密閉空間の最大高さが25μm以上となる場合でも、成形素材が複数回に亘り加熱、押圧されるので、各回の加熱、押圧に先立って、外観不良が生じない程度に密閉空間の大きさを調整した上で、成形型の転写面に成形素材を載置することが可能となる。
また、互いに異なる形状の凹面が設けられた複数の成形型を順次用いて複数回の成形により、成形素材から光学素子を成形するようにしてもよい。かかる方法によれば、互いに異なる形状の凹面が設けられた複数の成形型が順次用いられるので、適切な凹面が設けられた成形型を選定することで、各回の加熱、押圧に先立って、密閉空間の大きさを調整することができる。
また、上記複数の成形型のうちn番目の成形型に設けられた凹面の形状は、成形する光学素子の光軸に相当する、凹面の中心軸をZ軸とし、凹面の頂点の接平面(中心軸に垂直な面)をX−Y平面(X軸:Z軸に直交する軸、Y軸:Z軸・X軸に直交する軸)とする座標上で、
Figure 0004850145
ここに、ZLn(ρ):n番目の型面における、光軸からの距離ρの凹面上の点から、接平面(X−Y平面)におろした垂線の長さ
Ln:n番目の型面の凹面の曲率
Ln:n番目の型面の定数
Lni:n番目の型面のi次の非球面係数
で表され、
凹面に対応する凸面が形成される前の成形素材(n番目の成形素材)の面形状は、成形する光学素子の光軸に相当する、面形状の中心軸をZ軸とし、面形状の頂点の接平面(中心軸に垂直な面)をX−Y平面(X軸:Z軸に直交する軸、Y軸:Z軸・X軸に直交する軸)とする座標上で、
Figure 0004850145
ここに、ZPn(ρ):n番目の成形素材における、光軸からの距離ρの凸面上の点から、接平面(X−Y平面)におろした垂線の長さ
Pn:n番目の成形素材の凸面の曲率
Pn:n番目の成形素材の定数
Pni:n番目の成形素材のi次の非球面係数
で表され、
(4)式および(5)式をρで微分した微係数が一致する、すなわち、
Figure 0004850145
となるρをρBn(ρB1、ρB2、...)とし、このときのZLn(ρBn)をZLn、ZPn(ρBn)をZPnとした場合に、ΔZ=ZLn−ZPn(n=1、2、...)が60μm未満となるようにしてもよい。
かかる方法によれば、各成形型の転写面と、当該成形型に載置される成形素材との間に形成される密閉空間の最大高さ(ΔZ1、2、・・・)が60μm未満となるように調整される。これにより、密閉空間の大きさが所定の程度に調整されるので、密閉空間内に気体が残留し難くなる。
また、真空雰囲気下で成形素材を成形するようにしてもよい。かかる方法によれば、真空雰囲気下で成形素材が成形されるので、密閉空間内に気体が残留し難くなる。
また、上記ΔZ(n=1、2、...)が25μm未満の距離に相当する成形型を用いるようにしてもよい。かかる方法によれば、各成形型の転写面と、当該成形型に載置される成形素材との間に形成される密閉空間の最大高さ(ΔZ1、2、・・・)が25μm未満となるように調整される。これにより、密閉空間の大きさが所定の程度に調整されるので、真空成形によらずとも、密閉空間内に気体が残留し難くなる。
上記課題を解決するために、本発明の第2の観点によれば、ガラス素材を加熱、押圧して成形される光学素子であって、
光学素子と同一体積を有する球の半径をrとした場合に、球の半径rより小さな曲率半径Rを伴う凸面を有し、
凸面の形状は、光学素子の光軸をZ軸とし、凸面の頂点の接平面(光軸に垂直な面)をX−Y平面(X軸:Z軸に直交する軸、Y軸:Z軸・X軸に直交する軸)とする座標上で、
Figure 0004850145
ここに、Z(ρ):光軸からの距離ρの凸面上の点から、接平面(X−Y平面)におろした垂線の長さ
Figure 0004850145
で表され、
球の面形状は、球の中心軸をZ軸とし、球面の頂点の接平面(中心軸に垂直な面)をX−Y平面(X軸:Z軸に直交する軸、Y軸:Z軸・X軸に直交する軸)とする座標上で、
Figure 0004850145
ここに、Z(ρ):中心軸からの距離ρの球面上の点から、接平面(X−Y平面)におろした垂線の長さ
Figure 0004850145
で表され、
(1)式および(2)式をρで微分した微係数が一致する、すなわち、
Figure 0004850145
となるρをρB0とし、このときのZ(ρB0)をZL0、Z(ρB0)をZP0とした場合に、ΔZ=ZL0−ZP0が25μm以上となる光学素子を提供することもできる。
かかる構成によれば、光学素子の凸面と実質的に同一の凸面を形成するための成形型の転写面と、当該成形型に載置される球状の成形素材との間に形成される密閉空間の最大高さ(ΔZ)が25μm以上となる形状の光学素子を得ることができる。これにより、光ディスク用ピックアップレンズで要求される高NAで曲率の大きい光学素子を提供することができる。
本発明によれば、外観不良の発生を抑制可能な、光学素子成形方法および光学素子を提供することができる。
以下に、添付した図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず、一般的なプレス成形法について、成形素材の曲率半径rよりも小さな曲率半径Rを伴う転写面を有する成形型を用いて光学素子を成形する場合の問題点とともに説明する。
プレス成形法では、まず、光学機能転写面を含む転写面を備えた第1および第2の成形型からなる一対の成形型を用いて、第1の成形型の転写面に成形素材が載置される。次に、第1および第2の成形型により、成形素材が素材の屈伏点以上となる所定の温度まで加熱され、押圧されることで、第1および第2の成形型の転写面が成形素材に転写される。そして、所定の押圧が完了すると、成形素材が素材の転移点以下となる所定の温度まで冷却され、光学素子として成形型から取り出される。
ここで、第1の成形型の転写面が成形素材の曲率半径rよりも小さな曲率半径Rを伴う場合には、成形素材の載置時に成形素材が転写面の中心に接触せずに、第1の成形型の転写面と成形素材との間に密閉空間が形成されてしまう。そして、密閉空間内に気体が残留した状態で成形素材が押圧されると、成形される光学素子にエア溜りなどの外観不良が生じ易くなるという問題がある。
密閉空間の形成によりエア溜りなどの外観不良が発生する際のメカニズムについては、その詳細が十分に解明されていないが、密閉空間の大きさが所定の程度であれば、成形される光学素子に外観不良が生じ難くなる。
よって、成形素材の加熱、押圧に先立って、密閉空間の大きさを適度に調整することで、光学素子における外観不良の発生を抑制可能となることが考えられる。このため、発明者等は、検証実験を行うことで、密閉空間の大きさを調整することにより光学素子における外観不良の発生が抑制可能となる条件について調査した。
検証実験について説明する前に、以下では、密閉空間の大きさの定義について説明する。検証実験に際して、密閉空間の大きさは、成形型の転写面(凹面)と成形素材との間に形成される密閉空間の最大高さΔZとして定義された。
図1は、(a)光学素子2の凸面に関する座標、(b)成形素材1の面に関する座標、(c)成形型の凹面3と成形素材1の面との間に形成される密閉空間の最大高さΔZを各々に示す説明図である。なお、以下では、球状の成形素材1を用いる場合について説明するが、成形素材の形状は球状に限定されるものではない。
成形型の凹面3に相応する光学素子2の凸面の形状は、光学素子2の光軸PをZ軸とし、凸面の頂点の接平面(光軸Pに垂直な面)をX−Y平面(X軸:Z軸に直交する軸、Y軸:Z軸・X軸に直交する軸)とする座標上で、次式により表される。
Figure 0004850145
ここで、Z(ρ)は、光軸Pからの距離ρの凸面上の点から、接平面(X−Y平面)におろした垂線の長さを表している。また、ρは光軸Pからの距離(√(x+y))、Cは凸面の曲率(C=1/R(R:凸面の曲率半径))、Kは定数、Bはi次の非球面係数、iは3以上の自然数である。
成形素材1の面形状は、球の中心軸CをZ軸とし、球面の頂点の接平面(中心軸Cに垂直な面)をX−Y平面(X軸:Z軸に直交する軸、Y軸:Z軸・X軸に直交する軸)とする座標上で、次式により表される。
Figure 0004850145
ここで、Z(ρ)は、中心軸Cからの距離ρの球面上の点から、接平面(X−Y平面)におろした垂線の長さを表している。また、ρは中心軸Cからの距離(√(x+y))、cは球面の曲率(c=1/r(r:球の半径))である。
密閉空間の最大高さΔZは、式(1)、(2)に基づいて次式により表される。
Figure 0004850145
ここで、ρは、0以外の値であり、条件を満たすρが求められない場合には、成形型の非球面部分の外径の1/2の値に設定される。
すなわち、最大高さΔZは、成形素材1の面形状を表すZ(ρ)および光学素子2の凸面の形状を表すZ(ρ)の1回微分値が等しくなるような光軸P(中心軸C)からの距離ρを求め、距離ρにおけるZ(ρ)の値とZ(ρ)の値との差分として算出される。
以下では、検証実験の結果について説明する。表1は、密閉空間の最大高さΔZと外観不良の発生との関係を調査した結果を示すものである。検証実験では、常圧雰囲気下および真空雰囲気下で、成形素材1(プリフォーム:PF)の載置時に成形型の転写面3とPF1との間に形成される密閉空間の最大高さΔZと、PF1に対する成形型の転写性との関係が調査された。
実験条件としては、形状寸法が異なるPFのパターン(10パターン)の各々について、成形温度(3パターン)、押圧力(2パターン)、押圧速度(2パターン)を組合せた12パターンが用いられ、合計120パターンの実験が行われた。なお、実験条件は、図2に示す光学素子2(レンズ)の形状種別(形状種別A、B、C、Dが図2(a)、(b)、(c)、(d)に各々に対応している。)に応じて、表2に示すように設定された。なお、図2には基準寸法が示されており、実験では、基準寸法からフランジの外形寸法のみを表1に示すレンズ外径の寸法に変えて、各々に成形される光学素子と同一体積の球形PFを用いた。そして、PF1のパターン毎に、実験条件に従って12個の成形サンプルが成形され、成形型3の転写性が確認された。
Figure 0004850145
転写性 ○:全条件でエア溜りなし、△:一部条件でエア溜りあり、×:全条件でエア溜りあり
Figure 0004850145
表1に示す実験結果によれば、常圧雰囲気下において、最大高さΔZが30μm未満の範囲では転写性が良好であり、最大高さΔZが30〜40μmでは一部の成形条件で転写性が若干不良となり、最大高さΔZが50μm以上では転写性が不良となることが確認された。また、真空雰囲気下において、最大高さΔZが40μm以下の範囲では転写性が良好であり、最大高さΔZが50〜60μmでは一部の成形条件で転写性が若干不良となり、最大高さΔZが60μm以上では転写性が不良となることが確認された。
よって、発明者等は、常圧雰囲気下では、密閉空間の最大高さΔZを20〜30μmの範囲未満(25μm未満)に調整し、真空雰囲気下では、最大高さΔZを50μm未満に調整することで、光学素子にエア溜りなどの外観不良が生じ難くなることを見出した。また、最大高さΔZが60μm以上では、真空雰囲気下でも、光学素子に外観不良が生じ易くなることを見出した。
以下では、本発明の一実施形態に係る光学素子成形方法について説明する。図3は、本実施形態に係る光学素子成形方法による成形手順を示す説明図である。図3には、(a)最終成形型の転写面30と(1次)成形素材11との関係、(b)1次成形型の転写面31と1次成形素材11との関係、(c)2次成形型の転写面32と2次成形素材12との関係、(d)最終成形型の転写面30と3次成形素材13との関係、(e)成形される光学素子20の形状が各々に示されている。
本実施形態に係る光学素子成形方法は、成形される光学素子20と同一体積を有する球の半径をrとし、球の半径rより小さな曲率半径Rを伴う光学素子20を成形する場合に、(1次)成形素材11を複数回に亘り加熱、押圧するものである。
本実施形態に係る光学素子成形方法では、複数対の成形型が用いられる。なお、図3では、成形型の第1の転写面30、31、32および成形素材11、12、13が部分的に示されている。以下では、説明の便宜上、2つの中間成形型(1次および2次成形型)および最終成形型(3次成形型)からなる3対の成形型が用いられる場合について説明するが、中間成形型として1対または3対以上の成形型が用いられる場合についても同様に説明される。
1次成形型は、1次成形素材11から1次成形品としての2次成形素材12を成形し、2次成形型は、2次成形素材12から2次成形品としての3次成形素材13を成形するために用いられる。そして、最終成形型は、3次成形素材13から最終成形品としての光学素子20を成形するために用いられる。
対をなす成形型は、光学機能転写面を含む転写面を備えた第1および第2の成形型で各々に構成される。1次成形型、2次成形型、および最終成形型の第1の成形型には、光学素子20の成形面に近似する転写面を成形素材11、12、13に転写するために、互いに異なる形状を伴う転写面31、32、30が備えられている。なお、以下では、第1の成形型の転写面が異なる形状を伴う場合について説明するが、第2の成形型、または第1および第2の成形型の転写面が異なる形状を伴う場合についても、同様に説明される。
本実施形態に係る光学素子成形方法では、第1のステップとして、まず、1次成形型を用いて、1次成形素材11から1次成形品としての2次成形素材12が成形される。図3(b)に示すように、1次成形型の転写面31に1次成形素材11が載置される。ここで、第1の成形型としては、1次成形素材11の載置時に1次成形素材11との間に形成される密閉空間の最大高さΔZが所定の程度に調整されるように、転写面31が設けられた成形型が選定される。すなわち、前述した検証実験の結果に基づいて、光学素子20にエア溜りなどの外観不良が生じ難くなる条件を満たすように、最大高さΔZが所定の程度に調整される。
ここで、中間成形型(1次、2次成形型)の選定方法について、詳しく説明する。まず、選定したn次成形型(n=1、2、...)に設けられた凹面の形状ZLn(ρ)は、成形する光学素子2の光軸Pに相当する、凹面の中心軸をZ軸とし、凹面の頂点の接平面をX−Y平面とする座標上で、次式により表される。
Figure 0004850145
ここで、ZLn(ρ)は、n番目の型面における、光軸からの距離ρの凹面上の点から、接平面(X−Y平面)におろした垂線の長さを表している。また、CLnは、n番目の型面の凹面の曲率、KLnは、n番目の型面の定数、BLniは、n番目の型面のi次の非球面係数である。
また、n次成形型に設けられた凹面に対応する凸面が形成される前のn次成形素材の面形状ZPn(ρ)は、成形する光学素子2の光軸Pに相当する、面形状の中心軸をZ軸とし、面形状の頂点の接平面をX−Y平面とする座標上で、次式により表される。なお、1次成形素材11が球状である場合には、1次成形素材の面形状ZP1(ρ)は、前述した式(2)で表される。
Figure 0004850145
ここで、ZPn(ρ)は、n番目の成形素材における、光軸からの距離ρの凸面上の点から、接平面(X−Y平面)におろした垂線の長さを表している。また、CPnは、n番目の成形素材の凸面の曲率、KPnは、n番目の成形素材の定数、BPniは、n番目の成形素材のi次の非球面係数である。
そして、n次成形型に設けられた凹面と、凹面に対応する凸面が形成される前のn次成形素材の面との間に形成される密閉空間の最大高さΔZは、式(4)および式(5)をρで微分した微係数が一致する、すなわち、
Figure 0004850145
となるρをρBn(ρB1、ρB2、...)とし、このときのZLn(ρBn)をZLn、ZPn(ρBn)をZPnとした場合に、次式により表される。
ΔZ=ZLn−ZPn(n=1、2、...) ...式(7)
図3に示す例を用いて具体的に説明すれば、例えば、1次成形型の転写面(凹面)31の形状を表すZL1(ρ)と、1次成形素材11の面(凸面)の形状を表すZP1(ρ)とをρで微分し、微係数が一致するρ、すなわち、式(6)を満たすρをρB1として求める。そして、求められたρB1をρとしてZL1(ρ)およびZP1(ρ)に代入することで、ZL1(ρB1)をZL1、およびZP1(ρB1)をZP1として求め、数式(7)から密閉空間の最大高さΔZを算出する。そして、算出された密閉空間の高さΔZに応じて、以下のように中間成形型が選定される。
なお、密閉空間の最大高さΔZ2、ΔZについても、ΔZと同様にして算出される。また、ΔZは、1次成形型と1次成形素材11との間、ΔZは、2次成形型と2次成形素材12との間、ΔZは、3次成形型と3次成形素材13との間の関係を各々に意味する。
中間成形型の選定に際して、最大高さΔZが60μm以上の場合には、外観不良の発生が抑制可能となる条件を満たさないので、選定した成形型の代わりとなる成形型が選定される。
真空成形を適用可能である場合には、最大高さΔZが60μm未満、より好ましくは50μm未満となる中間成形型を選定可能である。このような成形型を用いることにより、真空成形により外観不良の発生が抑制可能となる条件を満たすので、真空成形により成形素材から中間成形素材および光学素子を成形することができる。
真空成形を適用することができない場合には、最大高さΔZが25μm未満となる中間成形型を選定可能である。このような成形型を用いることにより、常圧成形により外観不良の発生が抑制可能となる条件を満たすので、常圧成形により成形素材から中間成形素材および光学素子を成形することができる。
なお、必要に応じて、真空成形および常圧成形を組合せて適用する場合には、最大高さΔZが60μm未満または25μm未満となる中間成形型を選定可能である。このような成形型を用いることにより、成形条件に応じて中間成形型を選定可能である。
以上のような選定方法に従って、1次成形型となる成形型を選定すると、選定した1次成形型を用いて、第1および第2の成形型により、1次成形素材11が素材の屈伏点以上となる所定の温度まで加熱され、押圧される。これにより、少なくとも第1の成形型の転写面31が1次成形素材11に転写され、光学素子20の成形面に近づくように設けられた転写面31が転写される。そして、所定の押圧が完了すると、1次成形素材11が素材の転移点以下となる所定の温度まで冷却され、1次成形型から2次成形素材12として取り出される。
ここで、外観不良の発生が抑制可能となる条件を満たす1次成形型を用いるので、2次成形素材12の成形に際しては、1次成形素材11に比して、光学素子20の成形面により近づいた成形面を有する2次成形素材12を、エア溜りなどの外観不良を殆ど伴うことなしに成形することができる。
第2のステップとして、図3(c)に示すように、2次成形型の転写面32に2次成形素材12が載置される。ここで、2次成形型は、1次成形型と同様に、載置時に2次成形素材12との間に形成される密閉空間の最大高さΔZが所定の程度に調整されるように、転写面32が設けられた成形型が選定される。なお、第2のステップでは、2次成形型を用いて2次成形素材12から3次成形素材13を成形する点を除けば、第1のステップと同様の成形工程が実施される。
そして、外観不良の発生が抑制可能となる条件を満たす2次成形型を用いるので、3次成形素材13の成形に際しては、2次成形素材12に比して、光学素子20の成形面により近づいた成形面を有する3次成形素材13を、エア溜りなどの外観不良を殆ど伴うことなしに成形することができる。
第3のステップとして、図3(c)に示すように、最終成形型の転写面30に3次成形素材13が載置される。ここで、3次成形素材13は、載置時に最終成形型の転写面30との間に形成される密閉空間の最大高さΔZが所定の程度になるように成形されていることが前提とされる。なお、第3のステップでは、最終成形型を用いて3次成形素材13から最終成形品として光学素子20を成形する点を除けば、第1のステップと同様の成形工程が実施される。
これにより、外観不良の発生が抑制可能となる条件を満たすように成形された3次成形素材13から光学素子20が成形されるので、エア溜りなどの外観不良を殆ど伴わない光学素子20を成形することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る光学素子成形方法によれば、成形される光学素子20と同一体積を有する球の半径rよりも小さな曲率半径Rを伴う光学素子20、すなわち、曲率半径Rが相対的に小さな光学素子20の成形に際して、成形素材が複数回に亘り加熱、押圧される。ここで、成形素材を複数回に亘り加熱、押圧する際に、各回の加熱、押圧に先立って、外観不良が生じない程度に密閉空間ΔZ1、2、3の大きさを制限するような型を選定するので、成形された光学素子20における外観不良の発生を抑制することができる。
以下では、本実施形態に係る光学素子成形方法の具体的な適用事例について説明する。表3は、前述した光学素子成形方法を用いた場合における光学素子の成形結果を示す表である。なお、以下では、1次成形素材として、球状のプリフォーム(PF)を用いる場合について説明するが、1次成形素材の形状は球状に限定されるものではない。
Figure 0004850145
表3には、成形サンプル1〜8の成形結果が示されている。表3において、レンズ形状種別B、C、Dは、前述した図2(b)、(c)、(d)に各々に示すレンズの形状寸法に対応している。また、ρは、成形素材11、12、13の凸面の形状を表すZ(ρ)および成形型の転写面(凹面)31、32、30の面形状を表すZ(ρ)の1回微分値が等しくなる、光軸P(中心軸C)からの距離を表し、ΔZは、成形型の転写面(凹面)31、32、30と成形素材11、12、13の凸面との間に形成される密閉空間の最大高さを表している。なお、ρおよびΔZの添字0、1、2、3は、最終成形型と1次成形素材(PF)11との間の関係、1次成形型とPF11との間の関係、2次成形型(または最終成形型)と2次成形素材12との間の関係、3次成形型(最終成形型)と3次成形素材13との間の関係を各々に表している。
ここで、いくつかのサンプルを取上げて、成形工程の詳細について説明する。サンプル1としては、半径1.66mmの球状PF11aから形状種別Bのレンズが成形された。成形に際しては、まず、最終成形型の転写面30aとPF11aとの間に形成される密閉空間の最大高さΔZが約46μmとして算出された。そして、最大高さΔZが約30μmとなる1次成形型を用いて、真空成形によりPF11aから2次成形素材12aが成形された。さらに、最大高さΔZが約31μmとなる2次成形型(最終成形型)を用いて、真空成形により2次成形素材12aから所望の形状を伴うレンズ20aが成形された。これにより、2次成形素材12aおよびレンズ20aの成形に際して、真空成形により外観不良の発生が抑制可能となる条件(ΔZ<50μm)を満たす成形型を用いたので、サンプル1では、エア溜りなどの外観不良の発生が確認されなかった。
サンプル3としては、サンプル1と同様のPF11aから同様のレンズ20aが成形された。サンプル3では、密閉空間の最大高さΔZが約24μmとなる1次成形型を用いて、常圧成形によりPF11aから2次成形素材12bが成形された。そして、最大高さΔZが約22μmとなる2次成形型を用いて、常圧成形により2次成形素材12bから3次成形素材13bが成形された。さらに、最大高さΔZが約23μmとなる3次成形型(最終成形型)を用いて、常圧成形により3次成形素材13bから所望の形状を伴うレンズ20aが成形された。これにより、2次成形素材12bおよびレンズ20aの成形に際して、常圧成形により外観不良の発生が抑制可能となる条件(ΔZ<25μm)を満たす成形型を用いたので、サンプル3のレンズ20aでも、エア溜りなどの外観不良の発生が確認されなかった。
なお、以下の表4〜7には、成形サンプル1〜8の成形データの詳細を示す。なお、表中の「○.○○E△」は、数値「○.○○x10」を表している。
Figure 0004850145
Figure 0004850145
Figure 0004850145
Figure 0004850145
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記説明では、密閉空間の最大高さΔZを指標として用いて、成形型を選定する場合について示した。しかし、最大高さΔZの代わりに、密閉空間の大きさを一義的に示す指標が得られる場合には、例えば、距離ρ、密閉空間の体積など、他の指標を用いてもよい。
光学素子の凸面に関する座標、成形素材の面に関する座標、成形型の凹面と成形素材の面との間に形成される密閉空間の最大高さを各々に示す説明図である。 検証実験で用いられた光学素子の形状種別を示す説明図である。 本実施形態に係る光学素子成形方法による成形手順を示す説明図である。
符号の説明
11 1次成形素材
12 2次成形素材
13 3次成形素材
30 最終成形型の転写面
31 1次成形型の転写面
32 2次成形型の転写面

Claims (4)

  1. 成形される光学素子と同一体積を有する半径rの球の成形素材を、互いに異なる形状の凹面が設けられた複数の成形型を順次に用いて複数回に亘り加熱、押圧して前記球の半径rより小さな曲率半径Rを有する前記光学素子を成形する光学素子成形方法であって、
    前記複数の成形型のうちn番目の成形型に設けられた前記凹面の形状は、成形する前記光学素子の光軸に相当する前記凹面の中心軸をZ軸とし、前記凹面の頂点の接平面(中心軸に垂直な面)をX−Y平面(X軸:前記Z軸に直交する軸、Y軸:前記Z軸・X軸に直交する軸)とする座標上で、
    Figure 0004850145
    ここに、Z Ln (ρ):n番目の型面における、光軸からの距離ρの前記凹面上の点から、前記接平面(X−Y平面)におろした垂線の長さ
    Ln :n番目の型面の前記凹面の曲率
    Ln :n番目の型面の定数
    Lni :n番目の型面のi次の非球面係数
    で表され、
    前記凹面に対応する凸面が形成される前の前記成形素材(n番目の成形素材)の面形状は、成形する前記光学素子の光軸に相当する、前記面形状の中心軸を前記Z軸とし、前記面形状の頂点の接平面(中心軸に垂直な面)をX−Y平面(X軸:前記Z軸に直交する軸、Y軸:前記Z軸・X軸に直交する軸)とする座標上で、
    Figure 0004850145
    ここに、Z Pn (ρ):n番目の成形素材における、光軸からの距離ρの前記凸面上の点から、前記接平面(X−Y平面)におろした垂線の長さ
    Pn :n番目の成形素材の前記凸面の曲率
    Pn :n番目の成形素材の定数
    Pni :n番目の成形素材のi次の非球面係数
    で表され、
    前記(4)式および前記(5)式をρで微分した微係数が一致する、すなわち、
    Figure 0004850145

    となるρをρ Bn (ρ B1 、ρ B2 、・・・)とし、このときのZ Ln (ρ Bn )をZ Ln 、Z Pn (ρ Bn )をZ Pn とした場合に、ΔZ =Z Ln −Z Pn (n=1、2、・・・)が60μm未満となることを特徴とする光学素子成形方法。
  2. 真空雰囲気下で前記成形素材を成形することを特徴とする請求項1記載の光学素子成形方法。
  3. 前記ΔZ (n=1、2、・・・)が25μm未満の距離に相当する成形型を用いることを特徴とする請求項1記載の光学素子成形方法。
  4. 前記光学素子は少なくとも一面が凸面であり、前記凸面の形状は、前記光学素子の光軸をZ軸とし、前記凸面の頂点の接平面(光軸に垂直な面)をX−Y平面(X軸:前記Z軸に直交する軸、Y軸:前記Z軸・X軸に直交する軸)とする座標上で、
    Figure 0004850145
    ここに、Z (ρ):光軸からの距離ρの前記凸面上の点から、前記接平面(X−Y平面)におろした垂線の長さ

    Figure 0004850145

    C:前記凸面の曲率(C=1/R(R:前記凸面の曲率半径))
    K:定数
    :1次の非球面係数
    i:3以上の自然数
    で表され、
    前記球の面形状は、前記球の中心軸をZ軸とし、前記球面の頂点の接平面(中心軸に垂直な面)をX−Y平面(X軸:前記Z軸に直交する軸、Y軸:前記Z軸・X軸に直交する軸)とする座標上で、
    Figure 0004850145

    ここに、Z (ρ):中心軸からの距離ρの前記球面上の点から、前記接平面(X−Y平面)におろした垂線の長さ

    Figure 0004850145

    c:前記球面の曲率(c=1/r(r:球の半径))
    で表され、
    前記(1)式および前記(2)式をρで微分した微係数が一致する、すなわち、
    Figure 0004850145

    となるρをρ B0 とし、このときのZ (ρ B0 )をZ L0 、Z (ρ B0 )をZ P0 とした場合に、ΔZ =Z L0 −Z P0 が25μm以上となることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の光学素子成形方法。
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