JP4849645B2 - 果実袋開口装置 - Google Patents

果実袋開口装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4849645B2
JP4849645B2 JP2009137300A JP2009137300A JP4849645B2 JP 4849645 B2 JP4849645 B2 JP 4849645B2 JP 2009137300 A JP2009137300 A JP 2009137300A JP 2009137300 A JP2009137300 A JP 2009137300A JP 4849645 B2 JP4849645 B2 JP 4849645B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
bag
fixed
right screw
screw nut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009137300A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010279330A (ja
Inventor
則之 赤坂
Original Assignee
則之 赤坂
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 則之 赤坂 filed Critical 則之 赤坂
Priority to JP2009137300A priority Critical patent/JP4849645B2/ja
Publication of JP2010279330A publication Critical patent/JP2010279330A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4849645B2 publication Critical patent/JP4849645B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supplying Of Containers To The Packaging Station (AREA)

Description

本発明は、果実に被せる袋の開口装置に関するものである。
果実の袋掛け作業は、従来人手により果実のひとつずつに袋を被せており、作業者の首や腕に負担がかかる作業となっていた。そのため、果実に袋を被せる自動化装置の開発が望まれていた。袋掛け自動化装置に必要となる要素技術の1つに、果実袋の袋口を開く開口技術がある。開口技術に関する考案は、前工程としての袋束より1枚ずつ袋を取出す袋取出し技術と、果実を取込んだ後の後工程としての袋口を絞り、結束する袋絞り・結束技術とに関連した多くの考案がなされているが、本考案に関する背景技術は、果実袋の開口技術・装置の内容に限定して述べる。
一枚の袋を開口する次のような方式が考えられている。
(1) ガイド片挿入方式
(2) 針突き刺し方式
(3) ローラ挟み込み方式
(4) 吸着方式
(5) 爪回転方式
(6) 空気吹出し方式
(7) キャッチャ挟持方式
(8) 組合せ方式
(1) ガイド片挿入方式
特許文献1では、互いにバネ結合した中子片と外子片からなる開口部材(ガイド片)を用いる。中子片の先端には薄刃片が付く。始めに中子片の薄刃片で袋口に進入し袋を少し開き、続いて中子片本体が進入して袋を開く。中子片は袋底部側にあるボックスの突起で動きを停止するが、中子片に連動した外子片はボックス突起を受け入れる凹部を持つためボックス端部まで進入し、袋の底部に折り目を付け、開いた袋形状は保持される。開口部材の往復摺動の繰返しで開口作業が繰返される。
特開昭47−42144号公報
特許文献2では、両翼付の案内板からなる開口挿入ガイドの下降により袋口への進入と袋口の拡開保持を行う。開口挿入ガイドの下降と復帰(上昇)は、スプリング付のガイドレールを使う。
特開平8−119243号公報
特許文献3では、メインガイドと先端ガイドからなる2つ折のガイド板で袋の開口を行う。メインガイドは支持点を持ち、先端ガイドが袋口に挿入され、メインガイドの回転動作により先端ガイドが袋面から離れて袋口が大きく開口される。
特開2005−75361号公報
特許文献4では、回転レバーに取付けた拡開アームの袋口への挿入と回転レバーの回転による拡開アームの横移動による袋口の拡開を行う。拡開アームはコイルバネにより反時計
周りに付勢される。
特開2006−137497号公報
特許文献5では、上下動するホッパー機構に付属する2本のアームと各アームに装着された複数の環状リングからなり、ホッパー上昇位置では環状リングが平面状に倒れてアーム及び環状リングの厚み幅が減少し、この状態で下降して袋の中に摺動・進入し所定位置まで下降すると、ストッパにより環状リングが起立してアームの厚み幅を増すことで袋口の拡開保持を行う。
特開2007−331815号公報
特許文献6では、袋の初期開口を空気の吹出しで行った後は、袋口の拡開保持は特許文献5で述べた2本のアームと環状リングの挿入・起立で行う。
特開2006−206123号公報
(2) 針突き刺し方式
特許文献7では、袋案内杆を押し出して1枚の袋を取り出すと袋口構造を工夫して袋紙の1枚Aはコ字状部材で押し付けてセットされ、袋紙のもう1枚Bは自由になるようにセットされる。袋案内杆の動きを利用したリンク機構を使って袋口近傍に針を押し上げて、固定されている袋紙Aは針で貫通されるが、自由な袋紙Bはその針で押し上げられて袋の口が開かれる。
特開昭50−34915号公報
(3) 一対のローラ挟み込み方式
特許文献8では、開閉自在の2本のアームの先端に、閉じた袋紙の両側を挟む部材として1対のローラを取り付け、1対のローラはコイルスプリングにより近接し、ローラ間の挿入物により離反自在とする。左右アームを閉じた状態では1対のローラが互い違いに位置するように接近する構成になっている。上記2本のアームは、人力によるカム機構で開閉自在とする。袋口の閉じた袋を2本のアーム間に装入してから、手で操作された操作レバーの動きがカム機構を介して2本のアームを閉じると両アームの1対のローラが袋に接近し、コイルスプリングの作用で1対のローラ間で袋の両側の紙を挟みこみ、それから操作レバーによるカム機構を介して2本のアームを開くと袋の両側の紙が各1対のローラ間に挟まれた状態で袋の口が開かれる。
特開平9−275825号公報
特許文献9では、固定挟持体と可動挟持体という2つの円筒を袋の片面に押し付けた状態で相互接近させることにより、袋の片面を2つの挟持体の間に挟んだ状態を実現する。その状態で両円筒を袋の他片面より離すように移動させて袋を開口する。人間の2本の指を袋の片面上で移動させて袋を開口する原理である。
特開平6−298232号公報
特許文献10では、2個のローラが袋片面上を回転移動することで袋片面を挟持し、更に袋片面より離れる方向に移動することで開口する。
特開2000−190926号公報
(4) 吸着方式
特許文献11では、袋収納箱から引き出された袋は袋開口機構まで移送され、袋開口機構の吸盤で袋両面が吸引され、さらにシリンダ機構でその両吸盤を離して袋を開く。
特開平9−74929号公報
特許文献12では、重畳された包装用袋の開口を粘着ピース付の開口アームの回転により袋の片面だけを吸着移動させることで行う。
特開平6−270925号公報
特許文献13では、収納袋の開口部の片面に強磁性材料層を形成させ、磁石を水平移動させる機構をもつ開口装置である。
特開平7−257518号公報
特許文献14では、粘着部材付の弾性部材が袋束に押付けられた後、袋束から離れる方向に弾性部材が移動することにより開口される。開口した状態で漏斗状誘導具が袋口上部から挿入されて袋口が拡開されて野菜等が投入される。
特開2003−327221号公報
特許文献15では、平積の袋束に吸着パッドを上方より押付け、吸着パッドが回動して水平姿勢に移行して袋面を垂直姿勢にし、他方の吸着パッドと相互接近、離開して開口する。袋側端はクラッチ機構で掴み、袋口上端より進入した漏斗上方より野菜等を投入する。
特開2007−84137号公報
(5) 爪回転方式
特許文献16では、袋口を開くのに固定爪で袋の紙の一端を固定し、2個の移動爪を円周上の爪ガイドに沿って移動させることにより袋口を開く。次の袋口の絞り操作の前に移動爪を上方に移動して収納する。袋の絞り、糸巻きによる結束と糸切りも述べる。
特開2003−219739号公報
(6) 空気吹出し方式
特許文献17から特許文献23は、袋口の開口を空気の吹出しで行う。
特開平7−17522号公報 特開平7−257519号公報 特開平7−329939号公報 特開平8−169419号公報 特開平9−95309号公報 特開平9−267808号公報 特開2004−299707号公報
(7) キャッチャ挟持方式
特許文献24では、袋の開口・拡開保持は、袋の両側から相互接近する可動キャッチャと固定キャッチャが嵌合して開離することにより袋の片面ずつを保持した状態になることによって達成される。
特開2000−25702号公報
(8) 組合せ方式
前記(1)〜(7)の方式を組合せた方式である。(1)と(4)の組合せ方式は特許文献25〜特許文献29である。
特許文献25では、袋の開口は吸着パッドで行い、開口部に挿入される挿入ガイド部材とストッパによる袋の挟み込みで開口保持と位置保持を行う。
特開平6−24418号公報
特許文献26では、ガセット袋(両脇に折込を入れた底部分が平らな袋)の開口装置で上下にある吸着盤による開口と、内部に進入するガセットローラの縦動きによる拡開を行う。
特開平8−310502号公報
特許文献27では、開口機構は作業アームの先端に粘着ロールを設け、この粘着ロールを袋口付近に接触・粘着させて作動アームを反対方向に移動して袋口を開口し、さらに開口した袋口に作動アームと連動する爪を挿入して粘着ロールと爪で袋の縁辺を挟んで袋口を開口保持する。
特開平10−194225号公報
特許文献28では、袋束からの袋の取出と袋口の小開口は吸引手段による。開口・拡開は開口保持治具の挿入と分割構造の挿入治具の相互離間による。
特開2003−327219号公報
特許文献29では、袋の開口を粘着剤付ローラの押付と離開により行い、開口保持は特許文献6と同じ機構である。
特開2006−306488号公報
(1)と(6)の組合せ方式である特許文献30では、空気の吹込みによる袋口の初期開口と開口口に展開された可撓性細帯と充填物との衝突による袋口の更なる開口を可能とする。
特開平7−251818号公報
(1)と(3)の組合せ方式は特許文献31と特許文献32である。特許文献31では、袋の片面を摩擦ローラで圧接・回転させることで袋の片面を開口し、その少し開口した片面を固定把持片と可動把持片で挟持・上昇することで開口・拡開を行う。袋の開口部をピンで刺し止めしておくことが必要。
特開平8−133245号公報
特許文献32では、樹脂製ロール状連続袋の開口手段の考案で、ロールで連続袋を送り出すときに袋の片面はロールに密着して移動し、他の片面は摩擦部材との接触摩擦により移動が阻止されてミシン目が切離され、さらにV字型棒状部材が開口部に入ることにより開口される。
特開2007−182254号公報
(4)と(6)の組合せである特許文献33では、袋の半開きは接着剤付袋保持板と袋開口板の開閉で行い、袋の開口は空気の噴出しで行う。
特開2002−274514号公報
果実袋掛け自動化装置で使われる袋の開口技術・装置としては、実用性向上を図るために作業者の負担軽減と作業能率の改善を狙った自動袋開口装置の実現が望まれていた。
本発明装置の実用性向上を図るために、次の構想を適用する。
(1) 袋には、従来使用していた袋をそのまま採用し、特別な加工(例えば強磁性材料貼付)をしない。
(2) 開口装置を実現するのに、簡単な機構を採用する。ガイド片挿入方式、針突き刺し方式、爪回転方式及びキャッチャ挟持方式で採用されているような多数の部材からなる複雑なリンク機構を用いない。吸着方式に必要となる吸着パッドや粘着ピースが付与されたアーム機構を用いない。空気吹出し方式で必要となる送風源を用いない。
(3) 小型モータ駆動とマイコン制御装置(小型プリント基板)を採用する。
前記手段を採用することにより、次のような効果が期待できる。
(1) 従来通りの袋の採用により、袋のコスト上昇を抑えることができる。
(2) 簡単な機構の採用により装置の小型化、軽量化が図られ、作業者の負担軽減が図れる。また簡単な機構のため、装置の高信頼性と耐久性の向上が確保できる。
(3) 小型モータとマイコン制御装置の採用により、作業者の負担軽減、作業能率の改善及び作業精度の向上が確保できる。
本発明に係る果実袋開口装置は3つのボールネジ機構からなり、第一のボールネジ機構を駆動するための第一のモータ2と、
前記第一のモータ2のモータ軸3に付設された歯車4aと、
前記歯車4aと噛合う歯車4bが付設された前記第一のボールネジ機構を構成する第一の右ネジ軸5と、
前記第一のボールネジ機構を構成する左ネジ軸6と、
前記第一の右ネジ軸5と前記左ネジ軸6を一体結合するための第一のジョイント7と、
前記第一の右ネジ軸5に嵌合する四角形断面形状の第一の右ネジナット8と、
前記左ネジ軸6に嵌合する四角形断面形状の左ネジナット9と、
左端が前記第一の右ネジナット8に固着され、右端がコ字形状枠内を摺動する第一の台板10と、
左端が前記左ネジナット9に固着され、右端が前記コ字形状枠内を摺動する第二の台板11と、
前記左ネジナット9により蹴られる第一のリミットスイッチ12及び第二のリミットスイッチ13と、
前記第一の台板10に固着される第一のモータ支持材14と、
前記第一のモータ支持材14に固定され、第二のボールネジ機構を駆動する第二のモータ15と
前記第二のモータ15のモータ軸16に付設される第二のジョイント17と、
前記第二のジョイント17により前記第二のモータ15のモータ軸16と一体結合される第二のボールネジ機構を構成する第二の右ネジ軸18と、
前記第二の右ネジ軸18に嵌合される四角形断面形状の第二の右ネジナット19と第三の右ネジナット20と、
前記第二の右ネジナット19に固着される第一のバネ板21と
前記第一の台板10にL字形板部材で固着された第一の固定板22と、
前記第一の台板10に固着され、前記第三の右ネジナット20により蹴られる第三のリミットスイッチ23と、
前記第二の台板11に固着される第二のモータ支持材24と、
前記第二のモータ支持材24に固定され、第三のボールネジ機構を駆動する第三のモータ25と、
前記第三のモータ25のモータ軸26に付設される第三のジョイント27と、
前記第三のジョイント27により前記第三のモータ25のモータ軸26と一体結合される第三のボールネジ機構を構成する第三の右ネジ軸28と、
前記第三の右ネジ軸28に嵌合される四角形断面形状の第四の右ネジナット29と第五の右ネジナット30と、
前記第四の右ネジナット29に固着される第二のバネ板31と
前記第二の台板11にL字形板部材で固着された第二の固定板32と、
前記第二の台板11に固着され、前記第五の右ネジナット30により蹴られる第四のリミットスイッチ33と、
袋送り機構から送り出される果実袋34の起立を助ける支持枠35a,35bと、
からなることを特徴とする。
添付図面を参照しながら本発明の実施例について詳述する。
図1は、本発明に係る果実袋開口装置1の構成を示す平面図である。第一のボールネジ機構を駆動する第一のモータ2のモータ軸3には歯車4aが付設され、他方の歯車4bは第一のボールネジ機構の第一の右ネジ軸5に付設されている。第一のボールネジ機構の左ネジ軸6は第一のジョイント7により第一の右ネジ軸5と一体結合されている。第一のモータ2のモータ軸3、第一の右ネジ軸5及び左ネジ軸6は、図示しない筐体枠組に付設された軸受により支持されている。第一の右ネジ軸5には、四角形断面形状の第一の右ネジナット8が嵌合し、左ネジ軸6には、四角形断面形状の左ネジナット9が嵌合している。
第一の台板10は、第一の右ネジナット8に固着され、第一の右ネジナット8の移動と同じ動きをする。第二の台板11は、左ネジナット9に固着され、左ネジナット9の移動と同じ動きをする。第一の台板10と第二の台板11の右端は、図示しないコ字形状枠内を移動するように拘束されている。コ字形状枠は図示しない筐体枠組に付設されている。第一のモータ2の回転は歯車4a、4bを介して第一の右ネジ軸5と左ネジ軸6の回転に伝わり、第一の右ネジナット8と左ネジナット9は相互に接近したり、相互に離間する。したがって、第一の右ネジナット8と左ネジナット9にそれぞれ固着した第一の台板10と第二の台板11も、相互に接近したり、相互に離間する。第一の台板10と第二の台板11の相互接近の停止は、左ネジナット9により蹴られる第一のリミットスイッチ12の信号による第一のモータ2の停止により行われる。逆に第一の台板10と第二の台板11の相互離間の停止は、左ネジナット9により蹴られる第二のリミットスイッチ13の信号による第一のモータ2の停止により行われる。第一のリミットスイッチ12と第二のリッミトスイッチ13は図示しない筐体枠組に固定されている。
第一の台板10にはL字型板部材からなる第一のモータ支持材14が固着され、第一のモータ支持材14には第二のボールネジ機構を駆動する第二のモータ15が固定されている。第二のモータ15のモータ軸16は第二のジョイント17により第二のボールネジ機構の第二の右ネジ軸18と一体結合されている。第二の右ネジ軸18には、2つの四角形断面形状の第二の右ネジナット19と第三の右ネジナット20が嵌合している。第二の右ネジナット19と第三の右ネジナット20の底面は第一の台板10上を摺動するように平面になっており、第二のモータ15の回転により第二の右ネジナット19と第三の右ネジナット20は同じ方向に同じ距離を移動する。第二の右ネジナット19の平面形状は、図示のように台形をしており、台形形状の側面には第一のバネ板21が固着されている。
第一の台板10にはL字型板部材により固着された第一の固定板22が取付けられ、第一の固定板22の先端は第一のバネ板21の先端位置まで延びている。第二の右ネジ軸18は、第一の固定板22に空けられた穴を貫通する構造になっている。
第二のモータ15の回転により第二の右ネジナット19が右側に移動して第一のバネ板21の先端が第一の固定板22の先端に適度の押付力を発生して停止する。第二の右ネジナット19の停止は、第三の右ネジナット20により蹴られる第三のリミットスイッチ23の信号による第二のモータ15の停止により行われる。第三のリミットスイッチ23は第一の台板10に固着されている。
一方、第二の台板11にはL字型板部材からなる第二のモータ支持材24が固着され、第二のモータ支持材24には第三のボールネジ機構を駆動する第三のモータ25が固定されている。第三のモータ25のモータ軸26は第三のジョイント27により第三のボールネジ機構の第三の右ネジ軸28と一体結合されている。第三の右ネジ軸28には、2つの四角形断面形状の第四の右ネジナット29と第五の右ネジナット30が嵌合している。第四の右ネジナット29と第五の右ネジナット30の底面は第二の台板11上を摺動するように平面になっており、第三のモータ25の回転により第四の右ネジナット29と第五の右ネジナット30は同じ方向に同じ距離を移動する。第四の右ネジナット29の平面形状は、図示のように台形をしており、台形形状の側面には第二のバネ板31が固着されている。
第二の台板11にはL字型板部材により固着された第二の固定板32が取付けられ、第二の固定板32の先端は第二のバネ板31の先端位置まで延びている。第三の右ネジ軸28は、第二の固定板32に空けられた穴を貫通する構造になっている。
第三のモータ25の回転により第四の右ネジナット29が右側に移動して第二のバネ板31の先端が第二の固定板32の先端に適度の押付力を発生して停止する。第四の右ネジナット29の停止は、第五の右ネジナット30により蹴られる第四のリミットスイッチ33の信号による第三のモータ25の停止により行われる。第四のリミットスイッチ33は第二の台板11に固着されている。
果実袋34は、1枚の袋毎に切れ目の入っている連続的に繋がる袋束から1枚分の袋を、図示しない1対のローラからなる袋送り機構から袋開口装置に送り出されて起立している状態を示す。送り出される果実袋34の起立を助けるのが支持枠35a,35bである。支持枠35a,35bは図示しない筐体枠組に付設されている。
図1から図4を参照して果実袋の開口手順を説明する。
図1は、前記したように果実袋開口装置1に1枚分の果実袋34が送り出されて起立している状態を示す。袋の両面は密着した状態で1本の直線で表している。図1は果実袋開口装置の初期状態を示す。
図2は、第一のモータ2が回転して第一の右ネジナット8と左ネジナット9が相互接近し、左ネジナット9により第一のリミットスイッチ12が蹴られて、その信号により第一のモータ2が停止した状態を示す。この状態では第一のバネ板21と第二のバネ板31の両先端が互いに少し重なり合うような位置まで相互接近することにより、果実袋34は凹凸を形成する。また第一の固定板22と第二の固定板32の両先端も互いに少し重なり合うような位置まで相互接近することにより、果実袋34は凹凸を形成する。したがって、図2の状態では、第一のバネ板21と第一の固定板22の間には果実袋34の弛みが、また第二のバネ板31と第二の固定板32の間にも果実袋34の弛みが発生している。
図3は、図2の状態から第二のモータ15と第三のモータ25を回転させて第二の右ネジナット19と第四の右ネジナット29をそれぞれ第一の台板10と第二の台板11上に摺動させて、第一のバネ板21が適度の押付力で第一の固定板22を押付け、また第二のバネ板31が適度の押付力で第一の固定板22を押付ける。第二の右ネジナット19の進行停止は第三の右ネジナット20により蹴られる第三のリミットスイッチ23の信号による第二のモータ15の停止による。第四の右ネジナット29の進行停止は第五の右ネジナット30により蹴られる第四のリミットスイッチ33の信号による第三のモータ25の停止による。
図3の状態では、第一のバネ板21と第一の固定板22の間に形成された袋紙の弛み及び第二のバネ板31と第一の固定板22の間に形成された袋紙の弛みが第一のバネ板21と第二のバネ板31によって発生された押付力で押し潰された状態になる。
図4は、図3の状態から第一のモータ2を、図2のときとは逆方向に回転させて第一の右ネジナット8と左ネジナット9が相互離間して左ネジナット9により蹴られた第二のリミットスイッチ13の信号により第一のモータ2が停止した状態を示す。この状態では、第一のバネ板21と第一の固定板22の間に挟まれていた第二のバネ板31が抜かれることにより、第一のバネ板21と第一の固定板22の間に押し潰されていた袋紙の弛み部分が第一のバネ板21と第一の固定板22により捕捉される。このとき、果実袋34の裏面(図2の袋34の上側面)だけが、第一のバネ板21と第一の固定板22により捕捉される。理由は、第二のバネ板31が、第一のバネ板21と第一の固定板22に挟まれた状態から相互離間するときに果実袋34の表面(図2の袋34の下側面)を摩擦力によって第二のバネ板31側に引きずり出すからである。第二のバネ板31と第二の固定板32の間の袋紙(表面)の弛み部分は、第二のバネ板31の第二の固定板32に向かう急速な戻り動作により第二のバネ板31と第二の固定板32により捕捉される。
第一のバネ板21と第一の固定板22は、果実袋34の裏面(図2の袋の上側面)を捕捉し、第二のバネ板31と第二の固定板32は果実袋34の表面(図2の袋の下側面)を捕捉した状態で相互離間することにより、袋口の開口が達成される。
図1での第一のモータ2の起動は、人間によるスイッチ「入」動作で行うが、以降はリミットスイッチ12,13,23,33の信号を取入れた図示しないマイコン制御装置からの起動指令、停止指令によりモータ2,15,25の起動、停止は実行される。
図4での第二の右ネジナット19と第四の右ネジナット29の図1に示す初期位置復帰は、図4で果実投入後の袋結束等の後工程に入る前に、第二のモータ15と第三のモータ25のマイコンタイマによる一定時間回転により行う。したがって、袋の開口は、人間による一回のスイッチ「入」動作で完了する。
本発明に係る果実袋開口装置は、次の3つの理由から実用性は高いと考える。
(1) 作業者の手で操作する果実袋開口装置に不可欠な要素である小型化と軽量化が、簡単な機構の採用により達成できた。
(2) 簡単な機構の採用により、装置の高信頼性と耐久性の確保と低コストが実現できた。
(3) リミットスイッチとマイコン制御装置を使った複数の小型モータ制御により、作業者の負担軽減と作業能率の改善が期待できる。
果実袋開口装置の初期状態を示す平面図 果実袋開口装置の果実袋の弛みを形成する状態を示す平面図 果実袋開口装置の果実袋の弛みを把持する状態を示す平面図 果実袋開口装置の果実袋を開口した状態を示す平面図
1 果実袋開口装置
2 第一のモータ
3 第一のモータのモータ軸
4a,4b 歯車
5 第一の右ネジ軸
6 左ネジ軸
7 第一のジョイント
8 第一の右ネジナット
9 左ネジナット
10 第一の台板
11 第二の台板
12 第一のリミットスイッチ
13 第二のリミットスイッチ
14 第一のモータ支持材
15 第二のモータ
16 第二のモータのモータ軸
17 第二のジョイント
18 第二の右ネジ軸
19 第二の右ネジナット
20 第三の右ネジナット
21 第一のバネ板
22 第一の固定板
23 第三のリミットスイッチ
24 第二のモータ支持材
25 第三のモータ
26 第三のモータのモータ軸
27 第三のジョイント
28 第三の右ネジ軸
29 第四の右ネジナット
30 第五の右ネジナット
31 第二のバネ板
32 第二の固定板
33 第四のリミットスイッチ
34 果実袋
35a、35b 支持枠

Claims (1)

  1. 三つのボールネジ機構から構成される果実袋の自動開口装置であって、第一のボールネジ機構を駆動するための第一のモータと、前記第一のモータのモータ軸に付設された歯車と、前記歯車と噛合う歯車が付設された前記第一のボールネジ機構を構成する第一の右ネジ軸と、前記第一のボールネジ機構を構成する左ネジ軸と、前記第一の右ネジ軸と前記左ネジ軸を一体結合するための第一のジョイントと、前記第一の右ネジ軸に嵌合する第一の右ネジナットと、前記左ネジ軸に嵌合する左ネジナットと、左端が前記第一の右ネジナットに固着され、右端が固定枠内を摺動する第一の台板と、左端が前記左ネジナットに固着され、右端が前記固定枠内を摺動する第二の台板と、前記第一の右ネジナット或いは左ネジナットの位置を検出する第一のリミットスイッチ及び第二のリミットスイッチと、前記第一の台板に固着される第一のモータ支持材と、前記第一のモータ支持材に固定され、第二のボールネジ機構を駆動する第二のモータと、前記第二のモータのモータ軸に付設される第二のジョイントと、前記第二のジョイントにより前記第二のモータのモータ軸と一体結合される第二のボールネジ機構を構成する第二の右ネジ軸と、前記第二の右ネジ軸に嵌合される第二の右ネジナットと、前記第二の右ネジナットに固着される第一のバネ板と、前記第一の台板に固着された第一の固定板と、前記第一の台板に固着され、前記第二の右ネジナットの位置を検出する第三のリミットスイッチと、前記第二の台板に固着される第二のモータ支持材と、前記第二のモータ支持材に固定され、第三のボールネジ機構を駆動する第三のモータと、前記第三のモータのモータ軸に付設される第三のジョイントと、前記第三のジョイントにより前記第三のモータのモータ軸と一体結合される第三のボールネジ機構を構成する第三の右ネジ軸と、前記第三の右ネジ軸に嵌合される第四の右ネジナットと、前記第四の右ネジナットに固着される第二のバネ板と、前記第二の台板に固着された第二の固定板と、前記第二の台板に固着され、前記第四の右ネジナットの位置を検出する第四のリミットスイッチと、袋送り機構から送り出される果実袋の起立を助ける支持枠と、
    からなることを特徴とする果実袋開口装置
JP2009137300A 2009-06-08 2009-06-08 果実袋開口装置 Expired - Fee Related JP4849645B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009137300A JP4849645B2 (ja) 2009-06-08 2009-06-08 果実袋開口装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009137300A JP4849645B2 (ja) 2009-06-08 2009-06-08 果実袋開口装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010279330A JP2010279330A (ja) 2010-12-16
JP4849645B2 true JP4849645B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=43536742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009137300A Expired - Fee Related JP4849645B2 (ja) 2009-06-08 2009-06-08 果実袋開口装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4849645B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103274085A (zh) * 2013-05-21 2013-09-04 天津奥特玛科技有限公司 开袋方法和用于打开透气性材料包装袋的开袋装置
CN104973290A (zh) * 2015-07-13 2015-10-14 武汉人天包装技术有限公司 一种编织袋袋口撑开及上袋装置

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102077774B (zh) * 2010-12-30 2012-02-22 浙江工业大学 水果套袋机器人
CN105165495B (zh) * 2015-09-23 2017-08-04 中国农业大学 一种果树套袋装置
CN106941983A (zh) * 2017-03-27 2017-07-14 熊生银 树上水果套纸袋机
CN106829067B (zh) * 2017-04-04 2019-01-18 永康市小菜丫厨具有限公司 一种打包用方便袋自动张开装置
CN107347521B (zh) * 2017-06-30 2019-11-05 燕山大学 水果幼果套袋机
CN107892003B (zh) * 2017-11-15 2019-06-14 青岛百谷塑料制品有限公司 一种连卷塑料袋包装机
CN108094010B (zh) * 2018-01-31 2024-01-30 谢晓兵 全自动套袋装置
CN109156231B (zh) * 2018-09-28 2020-06-26 河南科技大学 一种果实套装置
CN109292147A (zh) * 2018-11-28 2019-02-01 苏州工业职业技术学院 水果包装装置
CN113475287B (zh) * 2021-08-03 2022-12-13 沈阳化工大学 一种高树枝水果套袋器
CN113455264A (zh) * 2021-08-24 2021-10-01 刘轩瑞 滑道式果树果袋撑口器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5121992A (ja) * 1974-08-15 1976-02-21 Ishida Scale Mfg Co Ltd Fukurohirakikiko
JP3450418B2 (ja) * 1994-03-14 2003-09-22 富夫 牧野 重ね合わせフィルムの剥離装置
JPH09275825A (ja) * 1996-04-11 1997-10-28 Yokomizo Tekkosho:Kk 果実の袋かけ器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103274085A (zh) * 2013-05-21 2013-09-04 天津奥特玛科技有限公司 开袋方法和用于打开透气性材料包装袋的开袋装置
CN103274085B (zh) * 2013-05-21 2015-11-11 天津奥特玛科技有限公司 开袋方法和用于打开透气性材料包装袋的开袋装置
CN104973290A (zh) * 2015-07-13 2015-10-14 武汉人天包装技术有限公司 一种编织袋袋口撑开及上袋装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010279330A (ja) 2010-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4849645B2 (ja) 果実袋開口装置
JP5918942B2 (ja) ロータリー式包装機
CN108417371B (zh) 一种变压器的包铜箔设备
CN203910600U (zh) 全自动贴按键机
CN108973212A (zh) 包装盒成型机
CN105775884B (zh) 一种标签折叠机
CN117087241A (zh) 一种束口袋自动生产流水线及生产方法
JP5140739B2 (ja) フィルムカバー貼付け方法とその装置
CN117395981A (zh) 工件移除系统
JP5625337B2 (ja) フィルムフィード装置及び該装置を備えた包装装置
CN212357595U (zh) 折叠裁片转运装置以及裁片加工设备
CN106697938A (zh) 一种感应器装配机及其装配方法
JP6387806B2 (ja) 綴じ装置
TWI538856B (zh) Packaging materials processing equipment and packaging materials
CN212582148U (zh) 裁片辅助折叠装置以及裁片加工设备
TWI693157B (zh) 貼膜設備
CN108622492A (zh) 标签自动分离结构
CN111719249A (zh) 裁片加工设备以及裁片加工方法
CN206750908U (zh) 一种用于吊牌自动穿绳机的进绳机构
CN218142358U (zh) 长塑料袋折叠装置
CN214268279U (zh) 一种智能贴标装备
US20230347544A1 (en) Workpiece cutting device and workpiece cutting method
CN216330460U (zh) 一种全自动卡板压痕机
EP3612672A1 (en) Device and method for automatically binding printed textile panels, or printed textile panels with flexible material strips
CN215853878U (zh) 导热片生产设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110921

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20110921

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20111011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111014

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20171028

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees