JP4849490B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は例えば、図柄や画像等の情報を表示することができる遊技機に関する。
(関連する技術の例示)
この種の遊技機に関連する公知技術として、識別情報を可変表示する可変表示装置を備えた遊技機が挙げられる(例えば、特許文献1参照。)。この可変表示装置は複数(例えば9個)の回転ドラムを備え、これら回転ドラム表面には特別図柄に対応させた飾り図柄が付されている。可変表示装置は回転ドラムを回転させて飾り図柄を可変表示させるほか、7セグメントLED等により特別図柄や普通図柄を可変表示させることができる。
また可変表示装置において、個々の回転ドラムはステッピングモータにより駆動されており、これらステッピングモータが取付基板上に配列された状態で駆動部収納ボックス内に収納されている。また回転ドラムの内側には照明用のランプが配設されており、このランプの透過光により回転ドラム表面の飾り図柄が点灯表示される。
(公知技術の特徴)
上記の可変表示装置にはステッピングモータや電源・中継基板、ランプ等の各種の発熱源となる機械的・電気的装置が数多く使用されているため、これらの発する熱が可変表示装置内で互いに悪影響を及ぼすおそれがある。
このため公知の遊技機では、可変表示装置の回転ドラムをはじめステッピングモータやその電源・中継基板、ランプ等を収納筐体内に収納し、その内部を冷却装置により冷却するものとしている。
特開平9−308735号公報(第2−3頁、図11、図12)
(第1課題)
公知の遊技機では、収納筐体内を一括して冷却することができるため、収納筐体内に収納されている各装置を個別に冷却する必要がないと考えられる。しかしながら、収納筐体内には発熱源となる装置が全て収納されており、各装置から放出された熱はそのほとんどが収納筐体内に滞留するため、本来的に熱がこもりやすい構造となっている。もちろん、収納筐体内は冷却装置により冷却されてはいるものの、その内部に滞留した熱がどの程度まで除去されるかは冷却装置の性能に大きく依存している。このため、装置全体の発熱量に冷却装置の性能が追いついていけない場合は充分な冷却効果が得られないし、逆に収納筐体内を充分に冷却しようとすると、相当に高性能な冷却装置を設ける必要があるためコストの上昇を招くという問題がある。
第1課題に係る発明は、特段に高性能な冷却装置等を用いることなく、充分な熱対策を施すことができる技術の提供を課題とする。
(第2課題)
また公知の遊技機では、回転ドラムおよびステッピングモータの取付基板に通気孔が形成されているため、複数の回転ドラムが互いに近接した状態で収納筐体(駆動部収納ボックス)内に収納されていても、回転ドラム間が冷却されやすくなっていると考えられる。しかしながら、収納筐体内で冷却されるのはあくまで回転ドラムの外側であり(特許文献1の図11、段落番号0049等を参照)、個々の回転ドラムを単独でみると、その内側はほとんど冷却されない。このため、公知の遊技機では冷却されやすい箇所に偏りがあり、特に冷却されにくい回転ドラム内側のランプ等には、依然として熱による悪影響が生じるおそれがある。
第2課題に係る発明は、機器類の各所に対して満遍なく有効な熱対策を実現できる技術の提供を課題とする。
(第3課題)
遊技者に視覚的なインパクトを与えることが可能な技術の提供を課題とする。
請求項1に記載したように、遊技盤の遊技領域内に表示装置の表示画面を配置してなる遊技機であって、
前記表示装置は、
略箱形状の外形であって前面に前記表示画面が形成された表示ユニットと、
略箱形状の収容ボックスの内部に前記表示ユニットの作動を制御する制御装置を内蔵すると共にその収容ボックスの上端面に設けた通気孔とそれ以外の面に設けられて周囲からの外気導入が可能な通気孔とを有する制御ユニットと、
流入口から排出口に向けて空気流を発生させ得る換気用のファン装置と、を備えており、
前記表示ユニットと前記制御ユニットは、間隔を離して連結して表示ユニットの背面と制御ユニットの前面との間に放熱空間が形成されるようになし、
一方、前記ファン装置は、前記放熱空間の上部と前記収納ボックスの上端面の前記通気孔とに前記流入口が跨がるようにして設置されており、
そうして前記放熱空間の空気の外部上方への排出と、前記制御ユニット内の空気の外部上方への排出が、1つのファン装置で同時に行われるようにした遊技機を提供する。
また、請求項2に記載したように、
遊技者に向けて演出動作を行う演出動作体を有すると共に前記表示ユニットの前記表示画面に隣接して配置される演出動作ユニットを備える一方、該演出動作ユニットと前記放熱空間とを空気流通路で連通させ、そうして前記ファン装置によって前記放熱空間と前記空気流通路とを介して前記演出動作体の内部の空気を外部上方に排出し得るようにした請求項1記載の遊技機を提供する。
本発明では、各種の熱源となる機器類からの放熱性(放熱量・放熱効率等)を高めることで上記の第1課題を解決する。
(解決手段1)
このため本発明の遊技機は、表面に形成された表示画面を有し、この表示画面が遊技機本体の前面側に向けて配置された表示ユニットと、表示ユニットの背面に対向した状態で、この背面との間に所定間隔を存して配置され、表示ユニットの作動を制御する制御装置が装備された制御ユニットと、表示ユニットの背面と制御ユニットの外面との間に形成され、これら各ユニットから発せられる熱を放出可能な放熱空気層と、この放熱空気層内に空気流を発生させて換気を行う換気手段とを備えていてもよい。
上記の構成では、熱源となる表示ユニットと制御ユニットとの間の空間、つまり、これらユニットの外側に放熱空気層が形成され、この放熱空気層には各ユニットから発せられる熱を放出可能となっている。さらに、換気手段により放熱空気層内が換気されることで、各ユニットに接する空気が常に入れ換えられているため、各ユニットから放熱空気層への放熱量や放熱効率等を大きく向上させることができる。
(解決手段2)
また本発明の遊技機は、別途独立の態様を有することもできる。この場合、本発明の遊技機はその構成として、表面に形成された表示画面を有し、この表示画面が遊技機本体の前面側に向けて配置された表示ユニットと、表示ユニットの背面に対向した状態で配置され、表示ユニットの作動を制御する制御装置が装備された制御ユニットと、表示ユニットと制御ユニットとを所定間隔を存して相互に連結し、この連結状態で表示ユニットの背面と制御ユニットの外面との間に各ユニットから発せられる熱を放出可能な放熱空気層を形成する連結部材と、放熱空気層内に空気流を発生させて換気を行うファン装置と、表示ユニットまたは制御ユニットの少なくとも一方に形成され、連結部材により表示ユニットおよび制御ユニットが相互に連結された状態で、これらユニット間にファン装置を挟み込んで支持する取付部とを備えたものとなっている。
この場合も上記の解決手段1と同様に、表示ユニットと制御ユニットとの間に放熱空気層が形成され、さらに放熱空気層内がファン装置によって換気されるため、各ユニットから放熱空気層への放熱効率を向上することができる。
加えて解決手段2では、表示ユニットと制御ユニットとを連結部材により連結するだけで、これらの間に放熱空気層が形成されるとともに、2つのユニット間にファン装置が挟み込まれた状態で支持される。なお解決手段2においては、「取付部」について以下の2つの態様をとることができる。
(1)「取付部」は表示ユニットと制御ユニットの両方にそれぞれ一体的に形成されており、これら2つのユニットが連結部材により連結されると、各ユニットに形成された取付部によりファン装置が支持される。
(2)あるいは、「取付部」が表示ユニットまたは制御ユニットのいずれか一方と、連結部材とにそれぞれ一体的に形成されている。この場合、2つのユニットが連結部材により連結される際に、その一方に形成された取付部と、連結部材に形成された取付部とでファン装置が支持される。
上記のいずれの態様においても、表示ユニットと制御ユニットとを連結するだけで、これら2つのユニット間にファン装置が挟み込まれた状態で支持される。このため遊技機の組み立て作業を行う際に、表示ユニットや制御ユニットに対してファン装置を個別に取り付ける必要がなく、その作業性を高めることができるし、取付のための部品点数を削減することができる。
(解決手段3)
上記の解決手段2において、表示ユニットまたは制御ユニットの少なくとも一方の外周面に通気孔が形成されており、ファン装置は、その羽根回転領域がユニット外周面に形成された通気孔に重ね合わせて配置されることで、表示ユニットまたは制御ユニットの少なくとも一方の内部を換気可能であることが好ましい。
表示ユニットや制御ユニット等には通常、制御信号の伝送や論理演算を行うための電子装置・機器類が装備されていることから、これらユニットの内部では各種装置・機器類の作動による発熱量が多く、また熱による悪影響(CPUの暴走等)が比較的起こりやすい環境にあるといえる。このため、各ユニットの外周面に通気孔を形成して通気性を確保するだけでなく、ファン装置の羽根回転領域を通気孔に重ね合わせて配置することにより、ユニット内を効率的に換気することが可能となる。これにより、ユニット内部においても放熱効率が向上するので、電子装置・機器類に悪影響が生じるのを有効に防止することができる。
なお解決手段3において、「外周面」には各ユニットの上端面や下端面、側面等が含まれる。また、「外周面」に通気孔が形成されているのは、表示ユニットまたは制御ユニットのどちらか一方だけであってもよいし、あるいは、両方に通気孔が形成されていて、両方のユニット内部がファン装置により換気可能な態様であってもよい。
(解決手段4)
上記の表示ユニットは、その表示画面において図柄や画像を表示するものであるが、これに演出動作体による表示動作を追加することで、遊技中の演出効果をさらに高めることができる。
このため上記の解決手段1から3において、本発明の遊技機は、表示画面に隣接して配置され、表示画面とともに遊技機本体の前面側から視認されて演出動作を行う演出動作体を有し、この演出動作体を表示ユニットの外周面に沿う状態で一定間隔を存して支持する演出動作ユニットと、表示ユニットの外周面と演出動作ユニットとの間に形成され、表示ユニットの外周面から背面に回り込む方向に空気を流通させて放熱空気層に連通する空気流通路とをさらに備える態様であってもよい。
上記の「演出動作体」には、表示画面と同様に図柄や画像等の表示による演出動作を行うものも含まれるし、あるいは、ドラムやリール等の可動体、可動部を有する役物装置による演出動作を行うものも含まれる。
いずれにしても、演出動作体による演出動作を行うには電子回路や駆動源を必要とするため、表示ユニットや制御ユニットと同様に、演出動作ユニットからも相当の発熱がある。この場合、演出動作ユニットと表示ユニットとを近接して配置すると、これらの間にも熱が滞留しやすくなり、双方に熱による悪影響が生じることがある。その一方で、表示画面と演出動作体とを近接して配置することは、遊技者からの視認性を向上したり、視覚的な表示・演出の一体性を実現したりするために必要であるから、熱影響を回避するためとはいっても、表示ユニットと演出動作体とを極端に離れた位置に配置することは現実的に好ましくない。
このため解決手段4においては、表示ユニットの外周面と演出動作ユニットとの間に空気流通路を形成し、この空気流通路を通じて表示ユニットの外周面から背面に回り込む方向に空気流を起こさせることで、両者の間に熱が滞留することを有効に防止することができる。なお、表示ユニットの外周面から背面に回り込んだ空気流は、そのまま放熱空気層に合流し、そこで換気手段(ファン装置)により換気の対象となる。
(解決手段5)
次に本発明では、演出動作体の内側からの放熱性(放熱量・放熱効率等)をも高めることで上記の第2課題を解決する。
遊技機において演出動作体を用いた演出的表示を行う場合、特に図柄等を可変表示するにはドラムやリール等の可動体による態様が好適する。このため上記の解決手段4において、演出動作体は、所定の軸線周りに回転されるドラム状本体と、このドラム状本体の一端に形成されてその内部を開放する開口と、ドラム状本体の他端に設けられて演出動作ユニットに連結されるハブ部と、このハブ部に形成されてドラム状本体の内部に連通する通気孔とを含むものであり、演出動作ユニットは、ドラム状本体の一端における開口を表示ユニットの外周面に対向させた状態で演出動作体を支持し、この状態でドラム状本体の内部が空気流通路または放熱空気層の少なくとも一方に外気を導く外気導入路として形成されている。
上記のように演出動作体をドラム状として構成した場合、その内部の空間を通気用のダクトとして利用することで、表示ユニットと演出動作ユニットとの間の空気流通路への通気性を向上することができるし、さらには演出動作ユニット内部での通気性をも向上することができる。この場合、演出動作ユニット単体としてもその内部に熱が滞留しにくくなるため、駆動源等からの熱による悪影響を効果的に防止することができる。
(解決手段6)
上記の解決手段5において、本発明の遊技機は、演出動作体のドラム状本体の内部に配置され、この内部から演出動作体の前面側に向けて装飾光を照射する光源をさらに備える態様であってもよい。
上記の態様では、ドラム状本体の外周面に付された図柄等が装飾光をバックライト(透過光)として点灯表示されるので、遊技者からは、あたかも図柄等が発光しているかのように視認される効果が得られる。その一方で、ドラム状本体の内部に光源が配置されている場合、構造上は光源から発する熱が滞留しやすく、熱による悪影響によって光源が発光不良を起こすこともあり得る。
このような場合であっても、上記の解決手段5において本発明ではドラム状本体の内部が外気導入路として形成されており、光源の周囲は常に外気の流通によって換気されるため、ドラム状本体の内部に熱が滞留したり、光源に熱による悪影響が生じたりすることが有効に防止されるし、光源からの放熱効率も高められる。したがって、演出動作ユニットにおいて光源を用いた装飾光による演出を安定して行うことができる。
(解決手段7)
以上の解決手段1〜6により、本発明において各種ユニットからの放熱性が向上し、これらが熱による悪影響を被ることが有効に防止される点が明らかとなっている。これとは別に、本発明では別の観点から装飾的な効果の向上をも合わせて実現することができる。
例えば上記の解決手段4〜6においては、表示ユニットの外周面と演出動作ユニットとの間の空間が空気流通路として利用されており、また、演出動作体のドラム状本体の内部が外気導入路として利用されているが、これら空気流通路や外気導入路は、いずれも空気の流通性を有するだけでなく、同時に光の放射性をも有しているといえる。
本発明の発明者等はこの点に着目し、放熱性・通気性の観点から設けられた空気流通路や外気導入路等を装飾光の放射経路としても活用することで、本発明による装飾効果を合理的に高めることに成功している。
具体的には、上記の解決手段6において本発明の遊技機は、表示画面または演出動作体の周囲を装飾する光透過性の装飾体と、演出動作体のドラム状本体における一端開口と表示ユニットの外周面との間に形成され、ドラム状本体の内部から光源による装飾光を放射させて装飾体を発光させる光放射経路とをさらに備えたものとなっている。この場合、本来は演出動作体の点灯表示に用いられる光源を、他の装飾体を発光させる用途にも利用できるため、光源を有効に活用しながら装飾的な効果を高めることができる。
上記第3課題に係る発明の遊技機は、光透過性部材から形成され、遊技球を流下させつつ案内するためのワープ通路と、前記ワープ通路に前記遊技球が流入したことを検出する入球スイッチと、前記ワープ通路を発光させることが可能な発光部と、前記入球スイッチにより前記遊技球の流入が検出された場合において、前記発光部に前記ワープ通路を発光させる発光制御部と、を備えていてもよい。
本発明の遊技機は、各種の熱源となるユニットや装置・機器類からの放熱性を高め、これらが熱による悪影響を受けるのを確実に防止することができる。
また本発明の遊技機は、ユニット内での部分的な熱の滞留を防止し、全体的に有効となる熱対策を施すことができる。
遊技盤の正面図である。 センター役物装置から表示ユニットおよびドラムユニット等を分離して示した斜視図である。 表示ユニットと制御ユニットとを分離して示した斜視図である。 図3とは異なる方向からみた、表示ユニットおよび制御ユニットの斜視図である。 表示ユニットおよび制御ユニットの縦断面図である。 ドラムユニットの分解斜視図である。 ドラムユニットの縦断面図である。 センター役物装置とその背後にあるドラムユニット、表示ユニット等の水平断面図である。 センター役物装置とその背後にあるドラムユニット、表示ユニット等の水平断面図である。 センター役物装置から装飾体等を分離した状態で示した斜視図である。 図9中、XI−XI線に沿うセンター役物装置等の断面図である。 パチンコ機の制御系の構成を概略的に示した図である。 センター役物装置から左右の装飾体を分離した状態で示した斜視図である。 装飾体の内面形状を具体的に示した斜視図である。
以下、本発明をパチンコ機に適用した一実施形態について、次に掲げる項目に沿って各対応図面を参照しながら説明する。
1.一実施形態の概要(図1)
2.盤面構成
2−1.センター役物装置
2−1−1.センター役物装置の外観(図1)
2−1−2.センター役物装置の機能
2−2.表示・演出機能
3.表示装置類(図2)
3−1.表示ユニット(図3)
3−2.制御ユニット
3−3.ファン装置
3−4.連結部材(図3)
3−4−1.スタッド部
3−4−2.係止爪(図3)
3−4−3.係止部(図3)
3−4−4.スタッド部(図4)
3−5.取付部
3−6.放熱空気層(図5)
3−7.換気手段
3−8.通気孔
3−9.ドラムユニット(図6)
3−9−1.演出動作体(可動体)
3−9−2.LED基板
3−9−3.ドラムユニットの構造(図7)
3−10.空気流通路(図8)
3−11.外気導入路(図8)
3−12.換気・放熱のまとめ
4.装飾的作用(図8〜図9)
4−1.光放射経路(図9)
4−2.センター役物装置との関係(図10)
4−3.LED基板の発光制御(図11)
4−4.制御系の構成(図12)
4−5.制御処理の内容
4−5−1.基本パターン
4−5−2.応用パターン
4−6.ワープ通路の構造(図13)
4−6−1.装飾体の外形
4−6−2.球案内板の形状
4−6−3.装飾体の内面形状(図14)
4−6−4.装飾上の課題
4−6−5.解決手段
5.その他の実施形態についての言及
(1.一実施形態の概要)
図1は、一実施形態のパチンコ機に適用可能な遊技盤1を示している。この遊技盤1は図示しないパチンコ機の枠体に装着して使用することができ、枠体には遊技盤1を着脱可能に支持するための基枠部分が設けられている。遊技盤1の前面にはほぼ円形の遊技領域が形成されており、このような遊技領域は遊技盤1が枠体に装着された状態でその前面をガラス枠に覆われ、中央のガラス板を透かして遊技者に視認可能となる。
(2.盤面構成)
遊技領域の周縁は案内レール2,4によって区画されており、その内側には多数の誘導釘(参照符号なし)が所定のゲージ配列で設けられている。また遊技領域内には、盤面構成要素として風車6や入球装置8、アタッカ装置10、一般入賞口、ゲート口(いずれも参照符号なし)等が設けられている。
(2−1.センター役物装置)
遊技領域内には、その中央位置にセンター役物装置14が配置されている。センター役物装置14は盤面中でひときわ大きく目を引き、独特の意匠性によって遊技者に視覚的なインパクトを与えるとともに、パチンコ機の機種・ゲーム性・コンセプト等を印象付けている。
(2−1−1.センター役物装置の外観)
センター役物装置14は全体的にみて額縁状をなす装飾体からなり、その周縁部に沿って装飾的なデザインが施されている。本実施形態のパチンコ機では、ゲーム上のコンセプトを象徴するキャラクターとしてドラゴン(竜)が採用されており、このためセンター役物装置14にもキャラクターとしてのドラゴンをモチーフとした装飾が付加されている。
すなわち、センター役物装置14の上縁部には、ドラゴンの頭部を模した装飾体14aが左右一対にあしらわれており、これら頭部となる装飾体14aは、ちょうどドラゴンの顔が中央を向き合うようにして配置されている。また、各装飾体14aから下方にドラゴンの首部となる装飾体14bが延びており、これら装飾体14bはセンター役物装置14の上縁部と下縁部との間をつなぐようにして縦方向に配置されている。
このため図1に示されているように、センター役物装置14の内側部分はドラゴンの首部となる装飾体14bによって左右に3つの領域に区分された状態にある。このうち中央の領域は縦長に大きく、また左右両側にある2つの領域は、さらに3つの小領域に分割されている。なお、これら区分された領域・小領域についてはさらに後述する。
(2−1−2.センター役物装置の機能)
センター役物装置14は、遊技領域内に発射されてきた遊技球を左右方向に振り分けるようにして案内するほか、その両側縁部に内蔵されたゲート口(図示されていない)を遊技球が通過する機会を与えたり、その両側を流下してきた遊技球を下縁部にて受け止め、遊技領域の中央方向へ寄せるようにして案内したりする役割を果たしている。
また、センター役物装置14の上縁部には左右一対の球入口14cが形成されており、これら球入口14cに入った遊技球はセンター役物装置14の内部に取り込まれる。センター役物装置14の内部には、左右の球入口14cからそれぞれ上記の装飾体14bにつながるワープ通路(図示されていない)が形成されており、このワープ通路はさらに各装飾体14bの内部まで通じている。このため、各球入口14cから入った遊技球はワープ通路を通じて案内され、ドラゴンの首部となる装飾体14b内を流下することとなる。
また、各装飾体14bの下部には球放出口14dが形成されており、装飾体14b内を流下してきた遊技球は球放出口14dから放出される。一方、センター役物装置14の下縁部には球ステージ14eが形成されており、上記の球放出口14dから放出された遊技球は、球ステージ14e上に誘導されるものとなっている。
球ステージ14eの上面には波打つような起伏が形成されており、この上面に誘導された遊技球はしばらくの間、ここで左右に揺れ動くことができる。それゆえセンター役物装置14は、球入口14cから遊技球を取り込むと、これを上記のワープ通路から装飾体14b(首部)を経て球ステージ14e上に放出することができ、この間に遊技球の動きに変化を与えることで遊技に面白みを付加することができる。
さらにセンター役物装置14の下縁部には、その中央位置に球誘導路14fが形成されている。この球誘導路14fは、その上端が球ステージ14eの奥で上向きに開口する一方、下端が前面側に開放されており、この間でL字形状に折れ曲がっている。それゆえ球ステージ14e上で揺れ動いた遊技球が球誘導路14fに入り込むと、球ステージ14eの下をくぐり抜けて手前側へ放出されるので、その直下にある入球装置8、つまり始動入賞口に入賞しやすくなる。なお、球誘導路14fに入らなかった遊技球は、球ステージ14e上でしばらく揺れ動いた後、手前側へこぼれ落ちて再び盤面上に放出される。
(2−2.表示・演出機能)
上記のように、センター役物装置14は装飾的な外観を有するとともに、遊技球の動きに変化を与える役割を果たしている。その他、センター役物装置14の内部には、各所に装飾ランプ(図示されていない)が配置されており、これら装飾ランプを発光させることで、センター役物装置14は遊技の進行状況に応じた発光による演出動作を実行することができる。
またセンター役物装置14は、その内側の各領域にて画像や可動体による表示を行い、遊技者に各種の情報を提供したり、演出的な動作を行ったりすることができる。例えば、センター役物装置14の中央に区分けされている領域(最も大きいもの)では表示画面による図柄や画像による表示が行われる。また、その左右で3つずつに小分けされている小領域では、可動体による装飾的な表示が行われるものとなっている。
(3.表示装置類)
図2は、センター役物装置14とともに上記の各領域にて表示を行うための装置類を具体的に示している。ここでは遊技盤1の板材や主要な構成部品が省略されているが、遊技盤1の裏側には、センター役物装置14の背後に表示ユニット16およびドラムユニット18が配設されている。このうち表示ユニット16は中央に位置し、その左右両側に1つずつドラムユニット18が位置している。さらに、表示ユニット16の背後に制御ユニット20が配設されており、この制御ユニット20は表示ユニット16およびドラムユニット18の後側に沿うようにして位置付けられている。
表示ユニット16の前面には表示画面16aが形成されており、表示ユニット16がセンター役物装置14に組み合わされた状態で、その中央の領域内に表示画面16aが位置付けられるものとなっている。
またドラムユニット18は、上下方向に配列された3つのドラム(詳しく図示されていない)を有しており、これら3つのドラムは、いずれもドラムユニット18の前面側にて視認可能となっている。ドラムユニット18がセンター役物装置14に組み合わされると、左右で3つに小分けされた小領域にそれぞれ3つのドラムが対応して位置付けられる。
図2の状態から、表示ユニット16とドラムユニット18、制御ユニット20等はそれぞれユニットごとに分離可能となっており、遊技盤1の裏側には、これら表示ユニット16、ドラムユニット18および制御ユニット20がまとまった状態で取り付けられる。
以下、各ユニットに分けて詳しく説明する。
(3−1.表示ユニット)
図3は、表示ユニット16および制御ユニット20を互いに分離した状態で示している。先ず、表示ユニット16は略箱形状の外形を有し、その前面(表面)に上記の表示画面16aが縦長に形成されている。表示ユニット16内には表示画面16aでの表示動作に必要な機器類(LCD、バックライト等)が収容されており、これら機器類と制御ユニット20とは図示しないフラットケーブルを介して接続されている。
(3−2.制御ユニット)
制御ユニット20もまた略箱形状の外形を有しており、このような外形は透明な基板ボックスから構成されている。基板ボックスの内部には図示しない表示制御基板が収容されており、この表示制御基板には表示ユニット16の制御に用いられる機器類が実装されている。
(3−3.ファン装置)
表示ユニット16と制御ユニット20との間には、その上端面に沿うようにしてファン装置21が配設されている。ファン装置21は矩形のケーシング21aを有し、このケーシング21aの内側にはモータおよびファン(いずれも図示されていない)が収容されている。本実施形態では、ファン装置21が下から上に向けて送風できるように位置付けられている。
(3−4.連結部材)
図3に示されているように、本実施形態では表示ユニット16と制御ユニット20とが組み合わされた状態で、これらの間に連結フレーム22が介挿されるものとなっている。連結フレーム22は略矩形の枠状に成形されており、その四辺となる部分が一定の厚みを有している。
(3−4−1.スタッド部)
また特に、連結フレーム22の四隅にはそれぞれスタッド部22aが形成されており、これらスタッド部22aは表示ユニット16と制御ユニット20との取付方向(ここでは前後方向)に一定の長さを有している。スタッド部22aは、連結フレーム22の四隅の位置から表示ユニット16に向けて突き出ており、表示ユニット16と連結フレーム22とが相互に組み合わされると、各スタッド部22aが表示ユニット16の四隅の位置にそれぞれ対応するようにして接触する。またこの状態で、各スタッド部22aを表示ユニット16に対してねじ留めすることができる。
(3−4−2.係止爪)
一方、表示ユニット16と制御ユニット20との取付方向でみると、スタッド部22aの反対側には、連結フレーム22の上縁部から制御ユニット20に向けて突き出るようにして係止爪22bが形成されている。図3には1つしか示されていないが、係止爪22bは連結フレーム22の横方向で対称に2つ並べて形成されている。
(3−4−3.係止部)
2つの係止爪22bに対応して、制御ユニット20の上縁部には係止部20aが形成されている。また制御ユニット20の下縁部には、その中央から手前側に突出するようにして掛止片20bが形成されており、これに対応して連結フレーム22には掛止孔22cが形成されている。掛止片20bの先端部分は鉤形状に下方に折れ曲がっており、この先端部分を掛止孔22cに対して上方から差し込むことで、掛止片20bを連結フレーム22に引っ掛けることができる。このため連結フレーム22に対して制御ユニット20を組み合わせるときは、先に掛止片20bを掛止孔22cに差し込んでおき、この状態で制御ユニット20を押し付けるようにすると、スムーズに上記の係止爪22bを係止部20aに係止させることができる。
その他、制御ユニット20の一側縁部(図3では右側縁部)にはケーブルダクト20dが形成されており、上記のフラットケーブルは、このケーブルダクト20dを通じて配線される。また、これに対応して連結フレーム22にはケーブルガイド22dが形成されており、ケーブルダクト20dからはみ出たフラットケーブルは、制御ユニット20と表示ユニット16との間でケーブルガイド22dにより保護・案内される。
(3−4−4.スタッド部)
また図4に示されているように、連結フレーム22にはさらに、表示ユニット16に向けて突出する上下2本ずつのスタッド部22e,22fが形成されている。これらスタッド部22e,22fもまた、表示ユニット16と制御ユニット20との取付方向に一定の長さを有している。制御ユニット20が連結フレーム22に組み合わされると、これらスタッド部22e,22fは嵌合または当接によって制御ユニット20を固定する。また、このときスタッド部22e,22fの突出長さに応じて制御ユニット20と表示ユニット16との間に一定の間隔が確保されることとなる。
(3−5.取付部)
また、制御ユニット20の上端部と連結フレーム22の上縁部には、それぞれファン装置21の取付部20e,22gが形成されている。これら取付部20e,22gは、ファン装置21のケーシング21aの外形に合わせて成形されており、制御ユニット20と表示ユニット16とが連結された状態で、取付部20e,20gは間にファン装置21を挟み込むようにして支持することができる。このため本実施形態では、各ユニットの組み付け作業時に制御ユニット20や連結フレーム22、または表示ユニット16に対してファン装置21を単独で固定する必要がなく、これらユニット類の組み付け作業だけでファン装置21の取付を行うことができる。
(3−6.放熱空気層)
図5は、表示ユニット16および制御ユニット20が組み合わせられた状態で、これらを縦断面により示している。上記のとおり、連結フレーム22は表示ユニット16の背面に対向させるようにして制御ユニット20を連結するとともに、この状態で表示ユニット16と制御ユニット20との間に空間を確保することができる。このため、表示ユニット16の背面と制御ユニット20の前面との間には、これらユニットから発せられる熱を放出可能な放熱空気層が形成されている。なお、図5中の断面から明らかなように、放熱空気層には特に大きな容積を占める固体物がなく、また仕切りとなるような部材も設けられていない。
(3−7.換気手段)
上記のファン装置21は、表示ユニット16および制御ユニット20の上端面に沿った状態で、上向きに送風できるように配置されている。また、ファン装置21の羽根回転領域の幅Fは放熱空気層の厚みより大きく設定されている。このためファン装置21を作動させると、放熱空気層内にて上方向への空気流が生じ、これに伴い、例えば放熱空気層の下方(掛止片20bの両側、連結フレーム22と表示ユニット16との隙間部分等)から外気が導入され、これにより放熱空気層の内部が効率よく換気されることとなる。
(3−8.通気孔)
また制御ユニット20の基板ボックスには、その上端面、下端面および背面にそれぞれ通気孔20fが適宜形成されている。上記のファン装置21は、その羽根回転領域の一部が通気孔20fに重ね合わせて配置されているため、その送風力によって制御ユニット20の内部をも換気することができる。
以上のとおり、本実施形態では表示ユニット16の背面と制御ユニット20の前面との間に放熱空気層が形成されているため、この放熱空気層へ各ユニットから発生する熱を放出可能である。
またファン装置21により放熱空気層内が換気されているので、各ユニットから放出された熱が放熱空気層内にこもったり、蓄積されたりすることがなく、その放熱効率を大きく向上することができる。さらに、ファン装置21により制御ユニット20内部が換気されているので、基板ボックス内に熱がこもったり、蓄積されたりすることもない。したがって、表示ユニット16や制御ユニット20に熱による悪影響が生じるのを防止し、各ユニットの安定した動作が実現可能となる。
以上は表示ユニット16および制御ユニット20の間に形成された放熱空気層についての説明であるが、本実施形態ではさらに、放熱空気層に連通する空気流通路および外気導入路による放熱効率の向上をも実現されており、以下にその具体例を挙げて説明する。
(3−9.ドラムユニット)
図6は、ドラムユニット18を分解した状態で示している。ここでは正面からみて右側に位置するドラムユニット18を取り上げているが、左側のドラムユニット18についても同様または対称の構成となっている。
(3−9−1.演出動作体(可動体))
各ドラムユニット18は、可動体となる3つのドラム18aを有している。これらドラム18aは水平軸線の周りに回転可能となっており、ドラムユニット18内で上下3段をなして配列されている。個々のドラム18aには、その外周面に図柄表示帯(参照符号なし)が貼付されており、この図柄表示帯には例えば、数字の「7」をデザインした装飾図柄が付されている。なお、装飾図柄はドラム18aの周方向に複数(例えば5つ)配列されている。
ドラムユニット18はまた、3つのドラム18aにそれぞれ対応して3つのステッピングモータ18bを備えている。ドラムユニット18の側面(この例では右側面)はモータベース18cに覆われており、3つのステッピングモータ18bはモータベース18cの外側面に宛われるようにして上下3段をなして配置される。
ドラムユニット18は、ドラム18aおよびステッピングモータ18bを用いて可動体による表示動作を実現可能であるが、ドラムユニット18はさらに発光装飾を行うための装置を有している。
(3−9−2.LED基板)
ドラムユニット18による発光装飾は、個々のドラム18aの内側から透過光を発して装飾図柄を点灯表示させるためのものであり、このためドラムユニット18には、光源となるLED基板18dが内蔵されている。LED基板18dは各ドラム18aに対応して3セット用意されており、これらは一体型のランプハウジング18eにそれぞれ収容される。ランプハウジング18eはその上下および後方をケーシング18fに覆われており、このケーシング18fもまたランプハウジング18eと一体的に成形されている。
また、個々のランプハウジング18eの前面にそれぞれ光拡散板18gが取り付けられており、この光拡散板18gは前方に向けて凸となるように湾曲している。3つのランプハウジング18eはさらに、その前面をクリアカバー18hにより覆われるものとなっており、各ドラム18aの装飾図柄はこのクリアカバー18hを透かして視認される。なお、クリアカバー18hはその上下にてケーシング18fに固定される。
(3−9−3.ドラムユニットの構造)
図7は、ドラムユニット18の縦断面を示している。上記のように、ランプハウジング18eは各ドラム18aに対応して上下3段に配列されており、その間にドラム18aとの干渉を防止する隙間が確保されている。このため3つのドラム18aは、それぞれ対応するランプハウジング18eの外側に覆い被さるようにして組み合わされ、この状態で自在に回転することができる。
個々のランプハウジング18eはドラム18aの内側にちょうど収まる大きさに成形されている。図7の断面形状から明らかなように、ランプハウジング18eは前方に向けて拡がるテーパ形状(ハの字形状)をなし、その奥の位置でLED基板18dを垂直な姿勢に保持している。
また上記の光拡散板18gはドラム18aの内周面に沿うようにして配置されており、一方、クリアカバー18hは各ドラム18aの外周面に沿うようにして波形状に成形されている。LED基板18d上のLED素子から発せられる光はランプハウジング18e内から前方に向けて放射されるとともに、光拡散板18gにより広く拡散される。これにより、光拡散板18gの表面が略均一に発光するので、遊技者からみてドラム18aの装飾図柄が全体的に点灯表示されることとなる。
またドラムユニット18は基板ボックス18iを有しており、この基板ボックス18iはケーシング18fの背面側に取り付けられる。基板ボックス18i内には中継基板が内蔵されており、この中継基板には上記のステッピングモータ18bやLED基板18d等に対する制御信号を中継するための機器類が実装されている。
(3−10.空気流通路)
次に図8は、上記の表示ユニット16および制御ユニット20とともにドラムユニット18の横断面を示している。図8では左側のドラムユニット18のみが示されているが、右側のドラムユニット18についてはこれと対称に考えることができる。
既に説明したように、ドラムユニット18は表示ユニット16の両側にそれぞれ配設され、このとき表示ユニット16の両側面と各ドラムユニット18との間には一定の間隔が確保されている。この間隔を利用して、本実施形態では表示ユニット16の両側にそれぞれ空気流通路を構成することができる。具体的には、上記のファン装置21によって放熱空気層が換気されるとき、これに伴い表示ユニット16の両側面から背面に回り込む方向への空気の流れが形成される。したがって、本実施形態では表示ユニット16の両側の空間もまた放熱空気層とともに換気されるので、表示ユニット16の側面から放出される熱が滞留しなくなり、その放熱効率が大きく向上されることとなる。
(3−11.外気導入路)
またドラムユニット18内には、上記の空気流通路や放熱空気層へ外気を導入するための外気導入路が形成されている。具体的には、図8に示されているように個々のドラム18aはその本体(ドラム状本体)の一端(表示ユニット16に対向する側端)が大きく開口する一方、他端にハブ部19が形成されている。ハブ部19はドラム18aの他端を径方向に補強するとともに、その中央にてステッピングモータ18bの出力軸に連結されている。
さらにハブ部19には、その周縁と中心との間に通気孔19aが形成されており、この通気孔19aによりドラム18a内への通気性が確保されている。また上記のモータベース18cにも適宜、開口19bが形成されており、この開口19bにより、ケーシング18fの外部から内部への通気性が確保されている。
上記のファン装置21により放熱空気層の換気が行われるとき、図8中に矢印で示されているようにモータベース18cの開口19bからケーシング18f内へ外気が導入され、さらに導入された外気はケーシング18f内からハブ部19の通気孔19aを通じてドラム18aの内側へと流通し、そしてランプハウジング18eの内部を通過して上記の空気流通路(表示ユニット16の両側面とドラムユニット18との間の空間)に導かれることとなる。
また、このときランプハウジング18eの内部では、LED基板18dの前後を通過する空気の流れが形成されるので、LED基板18dの周囲が効率的に換気される。この他にもケーシング18fの背面には各ランプハウジング18eの後方位置に開口19cが形成されており、この開口19cを通じて基板ボックス18iとケーシング18fとの間にも通気性が良好に確保されている。
(3−12.換気・放熱のまとめ)
以上のとおり、本実施形態では外気導入路によってドラムユニット18に外気を導入し、これをドラム18aおよびランプハウジング18eの内側を流通させるとともに、ドラム18aの一端開口から表示ユニット16の側方へと導くことができる。また、導入された外気は表示ユニット16の側方から背面側へ回り込むようにして流通し、上記の放熱空気層内の空気流に合流する。
したがって、本実施形態ではステッピングモータ18bやLED基板18dから発せられる熱がケーシング18f内やランプハウジング18e内にこもったり、蓄積されたりすることがなく、その放熱効率を大きく向上することができる。このため、特にLED素子の熱影響による動作不良や損傷が防止され、長期間にわたって発光装飾による演出動作を安定して行うことができる。
また、3つのドラム18aの内側空間が通気ダクトとして利用されることにより、表示ユニット16の側面に向かう空気の流れを形成することができ、この空気流によって表示ユニット16の放熱効率をさらに向上することができる。
(4.装飾的作用)
次に、本実施形態による装飾的な作用の向上について説明する。
先ず図9は、センター役物装置14の装飾体14bおよびドラムユニット18を図8と同様の断面により示している。図9には左側のドラムユニット18および装飾体14bが示されているが、右側のものについては対称に考えることができる。なお、図9以降では説明に関係する部分にのみ参照符号を付し、その他の部分については参照符号の図示を省略することがある。
センター役物装置14において、ドラゴンの首部となる装飾体14bは表示画面16aの両側縁に沿って配置されている。装飾体14bの内部は、遊技球を案内するための断面U字形状のワープ通路として形成されている。また装飾体14bの背後には、ワープ通路を閉じるようにして球案内板24が配置されており、この球案内板24は装飾体14bとともに上下方向に延びている。実際に遊技球がワープ通路内を流下するときは、球案内板24の内面および装飾体14bの内面に沿って遊技球が案内されることとなる。
さらに球案内板24の後方には一定の間隔を存してLED基板26が配置されており、このLED基板26は装飾体14bおよび球案内板24の後側に沿って縦長に延びている。LED基板26には、上下方向に間隔を存して多数のLED素子が配列されており、これらLED素子は球案内板24の背後から前方に向けて光を発することができる。
球案内板24および装飾体14bは、いずれも光透過性の樹脂成形部材から構成されており、LED素子の発する光は球案内板24および装飾体14bを透過して前面側から視認される。また球案内板24および装飾体14bには、それぞれ凹凸部分やデザイン、カット等が施されているため、LED素子の光は球案内板24および装飾体14bによって複雑に拡散される。
(4−1.光放射経路)
上記のLED基板26とは別に、本実施形態ではドラムユニット18のバックライト(LED基板18d)を光源として装飾体14bを発光させることも可能となっている。
具体的には、既に説明したように各ドラム18aの一端が大きく開口しており、またランプハウジング18eもドラム18aと同様に表示ユニット16の側面に向けて開放されていることから、ランプハウジング18e内でLED素子を発光させると、その前方だけでなく、横方向にも装飾光が放射される構造となっている。
例えば図9中に矢印で示されているように、ランプハウジング18eから横方向に放射された装飾光は、各ドラム18aの一端開口と表示ユニット16の側面との間の空間を通って斜め前方にも放射される。本実施形態では、ドラムユニット18の手前側においてドラム18aの本体は表示画面16aよりも前方に突き出ており、さらにドラム18aの本体における一端開口とLED基板26との間に一定の隙間が確保されていることから、実際にはこの隙間を通じてランプハウジング18e内から斜め前方向に装飾光が放射される(光放射経路)。ランプハウジング18eから放射された装飾光は、球案内板24および装飾体14bを透過して前面側から視認可能であり、また同様に球案内板24および装飾体14bによって拡散される。
(4−2.センター役物装置との関係)
図10は、センター役物装置14において左側の装飾体14bが分離された状態を示している。また同図では、左側の装飾体14bの奥にある球案内板24の図示が省略されている。
図10に示されているように、センター役物装置14にドラムユニット18と表示ユニット16とを組み合わせると、センター役物装置14の中央に区画された領域内に表示画面16aが位置し、その両側で上下3段に小分けされた小領域内にそれぞれドラム18aが位置する。このとき、センター役物装置14において球案内板24および装飾体14bを取り外してみると、これらが取り外されたあとの箇所にできる隙間を通じてドラムユニット18の一部を前面側から視認することができる構造となっている。
このように、センター役物装置14はドラムユニット18との位置関係において、ドラム18aやランプハウジング18eの内部から放射される装飾光が球案内板24および装飾体14bを透過して前面側から良好に視認できる構造であることが理解される。
(4−3.LED基板の発光制御)
図11は、球案内板24および装飾体14bを縦断面により示している。上記のように、上・中・下の3つのドラム18aからそれぞれ斜め前方に装飾光が放射されることで、装飾体14bが上から下まで全体的に発光されている様子が理解される。
なお、ドラム18aから放射される装飾光は、本来はドラム18aの装飾図柄を点灯表示させるためのものであるから、その発光タイミングは専らドラムユニット18の動作に合わせて制御されている。したがって、ドラムユニット18の制御においてドラム18aの発光装飾が行われない場合は、装飾体14bにも装飾光が放射されることはない。
これに対し、上記のLED基板26は装飾体14a,14bを積極的に発光させるための装備であり、LED基板26による発光動作は、ワープ通路への入球に連動して制御されている。具体的には、図11に示されているようにワープ通路の上部位置に入球スイッチ28が配置されており、遊技球がワープ通路内に飛び込むと、これを入球スイッチ28により検出してLED基板26の発光制御が行われるものとなっている。
このときLED基板26上のLED素子は全て同時に点灯されず、例えば上から下に向かって順番に点灯位置が遷移しているように点灯タイミングを制御されるので、前面側からみるとドラゴンの頭部(装飾体14a)が最初に発光し、次いで装飾光がドラゴンの首部(装飾体14b)内を流下していくかのように認識される。また、ワープ通路内で遊技球の流下速度は減速されており、この流下動作と同期するようにLED素子の点灯位置の遷移動作が制御されている。
以上のとおり、本実施形態ではセンター役物装置14において、少なくとも2系統の光源(LED基板18d,26)を用いて装飾体14bを発光させることができる。この場合、ドラムユニット18の点灯表示に連動して装飾体14bを発光させたり、球入口14cへの入球動作に連動して装飾体14bを発光させたりすることができるので、センター役物装置14による演出的なバリエーションの幅を広げることができる。
なお、ドラムユニット18の動作やLED基板26の発光動作はパチンコ機のサブ制御基板により制御されており、以下にその制御構成について説明する。
(4−4.制御系の構成)
図12は、パチンコ機における制御系の構成を概略的に示している。遊技盤1の背面側には、メイン制御基板30とともにサブ制御基板32が配設されている。制御ユニット20およびドラムユニット18は、いずれもサブ制御基板32から制御信号を受け取ってそれぞれの処理を行うものとなっている。
またサブ制御基板32にはLED基板26および入球スイッチ28が接続されているほか、スピーカ装置34が接続されている。スピーカ装置34は演出上の効果音や音声を出力するためのものであり、その作動は表示ユニット16やドラムユニット18による演出動作に合わせて制御されている。
(4−5.制御処理の内容)
上記のLED基板26には多数のLED素子が実装されているが、これらLED素子の制御系統は上下方向でみて3つのブロック(上段LED26a,中段LED26b,下段LED26c)に分かれている。各ブロックには複数個のLEDが含まれており、上・中・下段LED26a〜26cは、ブロックごとにまとめて発光制御される。
(4−5−1.基本パターン)
具体的には、遊技中にセンター役物装置14の球入口14cに遊技球が飛び込むと、入球スイッチ28がこれを検出し、その検出信号がサブ制御基板32に入力される。この検出信号を受け取ると、サブ制御基板32のCPU(以下、「サブCPU」と呼称する。)は所定のタイマカウンタを起動させる。また、このときサブCPUはスピーカ装置34を作動させて、入球時の効果音(いわゆる直撃音)による演出動作を行うこともできる。
次にサブCPUはこのタイマカウンタにより時間の経過をカウントし、遊技球が球入口14cに入ってからワープ通路内でドラゴンの頭部(装飾体14a)に達するまでの所要時間(例えば0.1秒程度)が経過したと判断すると、最初に上段LED26aをブロック単位で発光(ON)させる。
続いてサブCPUは、さらに所定時間(例えば0.5秒)が経過すると上段LED26aの発光を停止(OFF)し、次に中段LED26bをブロック単位で発光させる。またさらに所定時間が経過すると、サブCPUは中段LED26bの発光を停止し、今度は下段LED26cをブロック単位で発光させる。そして、この後に所定時間が経過すると、サブCPUは下段LED26cの発光を停止し、全てのLEDを消灯させる。
このように、サブCPUが3つのブロックごとに発光制御を行うことで、球入口14cに遊技球が飛び込むと、ドラゴンの頭部・首部を模した装飾体14a,14b内を上から下に向けて遊技球ともに装飾光が流下していくかのような視覚的効果を得ることができる。
なお、センター役物装置14には左右2つの装飾体14a,14bが設けられているため、上記の発光制御は左右のLED基板26について別個に行われる。したがって、遊技中に例えば右側の球入口14cに遊技球が飛び込むと、これに対応して右側の装飾体14a,14bが発光し、逆に左側の球入口14cに遊技球が飛び込むと、これに対応して左側の装飾体14a,14bが発光することになる。また、左右の球入口14cに遊技球が飛び込んだ場合でも、左右で遊技球の飛び込むタイミングが違っていれば、それぞれの入球タイミングに合わせて別々にLED基板26の発光制御が行われる。
(4−5−2.応用パターン)
以上がサブCPUによる発光制御の基本パターンであるが、加えて本実施形態では、LED基板26に多色(またはフルカラー)LED素子が用いられており、その発光制御においては、遊技状態に応じてLED素子の発光態様(発光色、輝度、発光時期等)を異ならせることもできる。
例えば、表示ユニット16等による特別図柄の変動表示中において、サブCPUはメイン制御基板30から送信された変動パターン信号に基づいて大当りの信頼度を判断し、このときの信頼度に応じてLED素子の発光色を異ならせる制御を行うことができる。この場合、CPUは大当りの信頼度が高いと判断すると、視覚的な訴求力の高い色彩(例えば赤色系・白色系・青色系等)による発光制御を行う。逆に、サブCPUは信頼度があまり高くないと判断したときは、視覚的な訴求力があまり高くない色彩(例えば緑色系・黄色系等)による発光制御を行うことができる。
サブCPUが上記の発光制御を行うことにより、装飾体14a,14bによる演出効果をより一層高めることができるし、遊技者は大当りへの強い期待感を持って遊技を行うことができる。
また上記以外にも、特別図柄の変動表示中においてサブCPUは大当りの信頼度が高いと判断すると、LED素子を通常より高輝度で発光させたり、上・中・下段LED26a〜26cをそれぞれ点滅させながら発光させたりすることもできる。あるいは、高信頼度の場合に上段LED26aから下段LED26cまでの発光位置の遷移を通常より速くすることで、装飾体14a,14b内での装飾光の流下を2回以上繰り返すような演出を行うこともできる。
その他にも、LED素子の発光態様を特別図柄の変動中と変動中でない場合とで異ならせたり、あるいは、大当り遊技中と通常遊技中とで異ならせたり、さらには大当り後の特典状態(いわゆる確変、時短等)に特有の発光態様を設ける等、LED基板26の発光制御による演出ついては各種の応用パターンを挙げることができる。
またサブCPUは、上記LED基板26の発光制御とともに、スピーカ装置34を連動させて効果音・BGMによる演出を付加することにより、遊技者の興趣をさらに向上させることもできる。
(4−6.ワープ通路の構造)
また、上記のようにワープ通路内では、サブCPUによるLED基板26の発光制御に合わせて遊技球の落下速度が減速されており、最後に下段LED26cが消灯されると、そのタイミングにほぼ合わせて球放出口14dから遊技球が放出されてくる。このためワープ通路は、単に遊技球を案内するだけではなく、その落下運動を適度に妨げることができる構造を有している。
(4−6−1.装飾体の外形)
図13は、センター役物装置14から左右の装飾体14bが取り外されたときの状態を示している。実際の構造上、装飾体14bはドラゴンの首部と下顎部とが一体となったパーツから構成されており、他方の装飾体14aにはドラゴンの頭部と上顎部とが一体に形成されている。
上記のように、左右で対称となる装飾体14bの外面には、それぞれドラゴンの首部を模したデザインが施されている。このうち、各装飾体14bの正面からみて中央側に位置する半分は、その外形が蛇腹形状を模して上下に波打ったように形成されている。一方、蛇腹の部分に隣接してほぼ正面に位置する部分は、その外形がドラゴンの脇腹にある鱗形状を模してごつごつと細かく角立ったように形成されている。さらに、鱗状の部分に隣接して左右の側方に位置する部分は、その外形がドラゴンの背中を模して三角波形状に形成されている。
(4−6−2.球案内板の形状)
図13には、球案内板24がセンター役物装置14に取り付けられた状態で示されている。上下方向でみると、球案内板24はその案内面(手前側の面)がワープ通路の湾曲形状に合わせて曲面状に成形されており、この案内面上には上下方向に多数の障害突起24aが形成されている。これら障害突起24aは適宜の間隔を存して配置され、案内面から手前側、つまりワープ通路内に向けて突出している。なお球案内板24の断面形状および障害突起24aの外形については適宜、図10を参照することもできる。
(4−6−3.装飾体の内面形状)
次に図14は、左右の装飾体14bの内面形状を具体的に示している。上記のようにワープ通路は、装飾体14bの内面と球案内板24とに囲まれた縦長の空間から構成されている。このため、装飾体14bの内面にも適宜、障害突起13,15等を形成することで、ワープ通路内での遊技球の落下運動に適度な障害を与え、その落下速度を好適に減速させることが可能となる。
ここで想定されている遊技球の落下速度は、上記のサブCPUによる上・中・下段LED26a〜26cの切り替えタイミングに同期したものとなっている。すなわち、LED基板26の発光制御において、発光位置が上段のブロックから中段、下段へと移行していくタイミングに合わせて、ワープ通路内での落下速度が減速されている。本実施形態では、上記の減速効果が得られるようにワープ通路の湾曲形状や障害突起24a,13,15等の大きさ、配置間隔等が適切に設定されている。
(4−6−4.装飾上の課題)
ここで、遊技者から見ると、上記の球案内板24は装飾体14bの背後に隠れた位置にあるため、特に障害突起24aの存在が視覚的に認識されることはない。しかし、装飾体14bはその外形が遊技者から直接視認されるものであり、かつ、光透過性を有することから、たとえ内側に形成されているとはいっても、障害突起13,15の存在がそれとなく外側から視覚的に認識しやすくなっている。このため、単にワープ通路内での減速効果だけを考えて障害突起13,15を形成すると、外部から障害突起13,15の存在が視覚的に認識されたときに外面のデザインとのバランスを欠き、せっかくの装飾性が損なわれるおそれがある。
そこで本発明の実施形態では、装飾体14b等の装飾性を損なうことなく、充分な減速効果を得ることを課題の1つとしている。
(4−6−5.解決手段)
本発明の実施形態において注目すべきは、装飾体14bの内面に形成されている障害突起13,15等の形状には、いずれも装飾体14bの外面におけるデザインとの一体性や関連性が与えられている点である。
具体的には、先ず障害突起13は、装飾体14bの外面においてドラゴンの蛇腹形状を模した部分に対応した位置に形成されており、それとともに個々の障害突起13は、外面に施された1つ1つの節の部分を内面側へ突出させるようにして形成されている。
もう一方の障害突起15は、装飾体14bの外面においてドラゴンの背中を模した部分に対応した位置に形成されており、それとともに障害突起15は、外面において三角形状に突出している部分とほぼ同様の外形を有したものとなっている。
このため遊技者から見ると、装飾体14bの内面にある障害突起13,15等の存在が視覚的に認識されにくいか、あるいは、その存在が認識されたとしても、それぞれの形状により外面のデザインとの一体感が想起される。これにより、障害突起13,15はワープ通路内での遊技球の減速機能を充分に発揮できるとともに、装飾体14bによるデザイン的・装飾的機能をも充分に活かすことができる。
(5.その他の実施形態についての言及)
以上は一実施形態についての説明であるが、本発明の実施の形態がこれに制約されることはない。以下に、その他の実施形態についていくつか例を挙げて言及する。
(1)一実施形態ではパチンコ機の遊技盤1を例に挙げて説明しているが、本発明は表示画面を備えた回胴式遊技機としても実施可能である。また回胴式遊技機は、メダルを媒体とするものだけでなく、遊技球を媒体とする形態のもの(いわゆるパロット)であってもよい。
(2)一実施形態では、表示ユニット16の左右両側にドラムユニット18が配置されているが、ドラムユニット18はいずれか片側だけに配置される態様であってもよい。また、ドラムユニット18の配置は表示ユニット16の左右に限らず、上下に配置される態様であってもよい。
(3)また一実施形態では、ファン装置21が表示ユニット16および制御ユニット20の上端面に沿って配置されているが、これらユニットの下端面や側端面に沿ってファン装置21が配置される態様であってもよい。
(4)あるいは、放熱空気層に対してファン装置21が複数箇所に設けられている態様であってもよいし、表示ユニット16の上下端面にも通気孔を適宜形成し、ファン装置21の羽根回転領域を表示ユニット16の通気孔に重ね合わせるようにして配置することもできる。
(5)一実施形態では、ファン装置21の取付部22gが連結フレーム22に形成されている例を挙げているが、連結フレーム22ではなく表示ユニット16に取付部が形成されていて、この取付部と制御ユニット20の取付部20eとによりファン装置21が支持される態様であってもよい。あるいは、制御ユニット20には取付部が形成されておらず、表示ユニット16と連結フレーム22にそれぞれ取付部が形成されていて、これら取付部によってファン装置21が支持される態様とすることもできる。
(6)ドラムユニット18の構成は3つのドラム18aを有するものだけに限らず、その個数は適宜増減することができる。また、一実施形態ではドラム18aの回転軸線が水平となっているが、回転軸線は垂直に配置されていてもよい。
(7)一実施形態では、ドラム18aの一端開口が表示ユニット16の側面に対向して配置されているが、ドラム18aの直径を拡大することで、その一端開口を表示ユニット16より後方の放熱空気層にも対向して配置させることもできる。この場合、ドラム18a内を通過して流れる外気が放熱空気層に直接流入できる態様となる。
(8)一実施形態では、表示ユニット16に隣接してドラムユニット18が配置されているが、ドラムユニット18に代えて別の表示ユニットや電動役物等が配置されている態様であってもよい。これらの場合においても、表示ユニットと他のユニット、役物装置の間に空気流通路を形成することで、各ユニット・装置からの放熱効率を向上することができる。
(9)一実施形態では、LED基板26の発光制御を3つのブロックに分けて行っているが、ブロック単位の数は4以上であってもよい。あるいは、発光制御をブロックに分けて行わず、全てのLED素子を1つ1つ順番に発光させる制御を行う態様であってもよい。
(10)装飾体14a,14bのデザインは、ドラゴン等のキャラクターを模したものに限られず、人工物や自然物、抽象物、オブジェ等をモチーフにしたものであってもよい。この場合でも、その外形のデザインに一体性や関連性を有する形態で、内部の障害突起が形成される。
(11)その他、一実施形態で挙げたセンター役物装置の構成や遊技盤面の具体的な形状、構造等はいずれも好ましい例示であり、これらは適宜変更可能である。
1 遊技盤
13 障害突起
14 センター役物装置
14b 装飾体
15 障害突起
16 表示ユニット
16a 表示画面
18 ドラムユニット
18a ドラム
18b ステッピングモータ
18d LED基板
20 制御ユニット
20e 取付部
20f 通気孔
21 ファン装置
22 連結フレーム
22g 取付部
24 球案内板
26 LED基板
30 メイン制御基板
32 サブ制御基板

Claims (2)

  1. 遊技盤の遊技領域内に表示装置の表示画面を配置してなる遊技機であって、
    前記表示装置は、
    略箱形状の外形であって前面に前記表示画面が形成された表示ユニットと、
    略箱形状の収容ボックスの内部に前記表示ユニットの作動を制御する制御装置を内蔵すると共にその収容ボックスの上端面に設けた通気孔とそれ以外の面に設けられて周囲からの外気導入が可能な通気孔とを有する制御ユニットと、
    流入口から排出口に向けて空気流を発生させ得る換気用のファン装置と、を備えており、
    前記表示ユニットと前記制御ユニットは、間隔を離して連結して表示ユニットの背面と制御ユニットの前面との間に放熱空間が形成されるようになし、
    一方、前記ファン装置は、前記放熱空間の上部と前記収納ボックスの上端面の前記通気孔とに前記流入口が跨がるようにして設置されており、
    そうして前記放熱空間の空気の外部上方への排出と、前記制御ユニット内の空気の外部上方への排出が、1つのファン装置で同時に行われるようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技者に向けて演出動作を行う演出動作体を有すると共に前記表示ユニットの前記表示画面に隣接して配置される演出動作ユニットを備える一方、該演出動作ユニットと前記放熱空間とを空気流通路で連通させ、そうして前記ファン装置によって前記放熱空間と前記空気流通路とを介して前記演出動作体の内部の空気を外部上方に排出し得るようにしたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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