JP4849490B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この種の遊技機に関連する公知技術として、識別情報を可変表示する可変表示装置を備えた遊技機が挙げられる(例えば、特許文献1参照。)。この可変表示装置は複数(例えば9個)の回転ドラムを備え、これら回転ドラム表面には特別図柄に対応させた飾り図柄が付されている。可変表示装置は回転ドラムを回転させて飾り図柄を可変表示させるほか、7セグメントLED等により特別図柄や普通図柄を可変表示させることができる。
上記の可変表示装置にはステッピングモータや電源・中継基板、ランプ等の各種の発熱源となる機械的・電気的装置が数多く使用されているため、これらの発する熱が可変表示装置内で互いに悪影響を及ぼすおそれがある。
公知の遊技機では、収納筐体内を一括して冷却することができるため、収納筐体内に収納されている各装置を個別に冷却する必要がないと考えられる。しかしながら、収納筐体内には発熱源となる装置が全て収納されており、各装置から放出された熱はそのほとんどが収納筐体内に滞留するため、本来的に熱がこもりやすい構造となっている。もちろん、収納筐体内は冷却装置により冷却されてはいるものの、その内部に滞留した熱がどの程度まで除去されるかは冷却装置の性能に大きく依存している。このため、装置全体の発熱量に冷却装置の性能が追いついていけない場合は充分な冷却効果が得られないし、逆に収納筐体内を充分に冷却しようとすると、相当に高性能な冷却装置を設ける必要があるためコストの上昇を招くという問題がある。
また公知の遊技機では、回転ドラムおよびステッピングモータの取付基板に通気孔が形成されているため、複数の回転ドラムが互いに近接した状態で収納筐体(駆動部収納ボックス)内に収納されていても、回転ドラム間が冷却されやすくなっていると考えられる。しかしながら、収納筐体内で冷却されるのはあくまで回転ドラムの外側であり(特許文献1の図11、段落番号0049等を参照)、個々の回転ドラムを単独でみると、その内側はほとんど冷却されない。このため、公知の遊技機では冷却されやすい箇所に偏りがあり、特に冷却されにくい回転ドラム内側のランプ等には、依然として熱による悪影響が生じるおそれがある。
第2課題に係る発明は、機器類の各所に対して満遍なく有効な熱対策を実現できる技術の提供を課題とする。
遊技者に視覚的なインパクトを与えることが可能な技術の提供を課題とする。
前記表示装置は、
略箱形状の外形であって前面に前記表示画面が形成された表示ユニットと、
略箱形状の収容ボックスの内部に前記表示ユニットの作動を制御する制御装置を内蔵すると共にその収容ボックスの上端面に設けた通気孔とそれ以外の面に設けられて周囲からの外気導入が可能な通気孔とを有する制御ユニットと、
流入口から排出口に向けて空気流を発生させ得る換気用のファン装置と、を備えており、
前記表示ユニットと前記制御ユニットは、間隔を離して連結して表示ユニットの背面と制御ユニットの前面との間に放熱空間が形成されるようになし、
一方、前記ファン装置は、前記放熱空間の上部と前記収納ボックスの上端面の前記通気孔とに前記流入口が跨がるようにして設置されており、
そうして前記放熱空間の空気の外部上方への排出と、前記制御ユニット内の空気の外部上方への排出が、1つのファン装置で同時に行われるようにした遊技機を提供する。
遊技者に向けて演出動作を行う演出動作体を有すると共に前記表示ユニットの前記表示画面に隣接して配置される演出動作ユニットを備える一方、該演出動作ユニットと前記放熱空間とを空気流通路で連通させ、そうして前記ファン装置によって前記放熱空間と前記空気流通路とを介して前記演出動作体の内部の空気を外部上方に排出し得るようにした請求項1記載の遊技機を提供する。
このため本発明の遊技機は、表面に形成された表示画面を有し、この表示画面が遊技機本体の前面側に向けて配置された表示ユニットと、表示ユニットの背面に対向した状態で、この背面との間に所定間隔を存して配置され、表示ユニットの作動を制御する制御装置が装備された制御ユニットと、表示ユニットの背面と制御ユニットの外面との間に形成され、これら各ユニットから発せられる熱を放出可能な放熱空気層と、この放熱空気層内に空気流を発生させて換気を行う換気手段とを備えていてもよい。
また本発明の遊技機は、別途独立の態様を有することもできる。この場合、本発明の遊技機はその構成として、表面に形成された表示画面を有し、この表示画面が遊技機本体の前面側に向けて配置された表示ユニットと、表示ユニットの背面に対向した状態で配置され、表示ユニットの作動を制御する制御装置が装備された制御ユニットと、表示ユニットと制御ユニットとを所定間隔を存して相互に連結し、この連結状態で表示ユニットの背面と制御ユニットの外面との間に各ユニットから発せられる熱を放出可能な放熱空気層を形成する連結部材と、放熱空気層内に空気流を発生させて換気を行うファン装置と、表示ユニットまたは制御ユニットの少なくとも一方に形成され、連結部材により表示ユニットおよび制御ユニットが相互に連結された状態で、これらユニット間にファン装置を挟み込んで支持する取付部とを備えたものとなっている。
(1)「取付部」は表示ユニットと制御ユニットの両方にそれぞれ一体的に形成されており、これら2つのユニットが連結部材により連結されると、各ユニットに形成された取付部によりファン装置が支持される。
(2)あるいは、「取付部」が表示ユニットまたは制御ユニットのいずれか一方と、連結部材とにそれぞれ一体的に形成されている。この場合、2つのユニットが連結部材により連結される際に、その一方に形成された取付部と、連結部材に形成された取付部とでファン装置が支持される。
上記の解決手段2において、表示ユニットまたは制御ユニットの少なくとも一方の外周面に通気孔が形成されており、ファン装置は、その羽根回転領域がユニット外周面に形成された通気孔に重ね合わせて配置されることで、表示ユニットまたは制御ユニットの少なくとも一方の内部を換気可能であることが好ましい。
上記の表示ユニットは、その表示画面において図柄や画像を表示するものであるが、これに演出動作体による表示動作を追加することで、遊技中の演出効果をさらに高めることができる。
次に本発明では、演出動作体の内側からの放熱性(放熱量・放熱効率等)をも高めることで上記の第2課題を解決する。
上記の解決手段5において、本発明の遊技機は、演出動作体のドラム状本体の内部に配置され、この内部から演出動作体の前面側に向けて装飾光を照射する光源をさらに備える態様であってもよい。
以上の解決手段1〜6により、本発明において各種ユニットからの放熱性が向上し、これらが熱による悪影響を被ることが有効に防止される点が明らかとなっている。これとは別に、本発明では別の観点から装飾的な効果の向上をも合わせて実現することができる。
具体的には、上記の解決手段6において本発明の遊技機は、表示画面または演出動作体の周囲を装飾する光透過性の装飾体と、演出動作体のドラム状本体における一端開口と表示ユニットの外周面との間に形成され、ドラム状本体の内部から光源による装飾光を放射させて装飾体を発光させる光放射経路とをさらに備えたものとなっている。この場合、本来は演出動作体の点灯表示に用いられる光源を、他の装飾体を発光させる用途にも利用できるため、光源を有効に活用しながら装飾的な効果を高めることができる。
2.盤面構成
2−1.センター役物装置
2−1−1.センター役物装置の外観(図1)
2−1−2.センター役物装置の機能
2−2.表示・演出機能
3.表示装置類(図2)
3−1.表示ユニット(図3)
3−2.制御ユニット
3−3.ファン装置
3−4.連結部材(図3)
3−4−1.スタッド部
3−4−2.係止爪(図3)
3−4−3.係止部(図3)
3−4−4.スタッド部(図4)
3−5.取付部
3−6.放熱空気層(図5)
3−7.換気手段
3−8.通気孔
3−9.ドラムユニット(図6)
3−9−1.演出動作体(可動体)
3−9−2.LED基板
3−9−3.ドラムユニットの構造(図7)
3−10.空気流通路(図8)
3−11.外気導入路(図8)
3−12.換気・放熱のまとめ
4.装飾的作用(図8〜図9)
4−1.光放射経路(図9)
4−2.センター役物装置との関係(図10)
4−3.LED基板の発光制御(図11)
4−4.制御系の構成(図12)
4−5.制御処理の内容
4−5−1.基本パターン
4−5−2.応用パターン
4−6.ワープ通路の構造(図13)
4−6−1.装飾体の外形
4−6−2.球案内板の形状
4−6−3.装飾体の内面形状(図14)
4−6−4.装飾上の課題
4−6−5.解決手段
5.その他の実施形態についての言及
図1は、一実施形態のパチンコ機に適用可能な遊技盤1を示している。この遊技盤1は図示しないパチンコ機の枠体に装着して使用することができ、枠体には遊技盤1を着脱可能に支持するための基枠部分が設けられている。遊技盤1の前面にはほぼ円形の遊技領域が形成されており、このような遊技領域は遊技盤1が枠体に装着された状態でその前面をガラス枠に覆われ、中央のガラス板を透かして遊技者に視認可能となる。
遊技領域の周縁は案内レール2,4によって区画されており、その内側には多数の誘導釘(参照符号なし)が所定のゲージ配列で設けられている。また遊技領域内には、盤面構成要素として風車6や入球装置8、アタッカ装置10、一般入賞口、ゲート口(いずれも参照符号なし)等が設けられている。
遊技領域内には、その中央位置にセンター役物装置14が配置されている。センター役物装置14は盤面中でひときわ大きく目を引き、独特の意匠性によって遊技者に視覚的なインパクトを与えるとともに、パチンコ機の機種・ゲーム性・コンセプト等を印象付けている。
センター役物装置14は全体的にみて額縁状をなす装飾体からなり、その周縁部に沿って装飾的なデザインが施されている。本実施形態のパチンコ機では、ゲーム上のコンセプトを象徴するキャラクターとしてドラゴン(竜)が採用されており、このためセンター役物装置14にもキャラクターとしてのドラゴンをモチーフとした装飾が付加されている。
センター役物装置14は、遊技領域内に発射されてきた遊技球を左右方向に振り分けるようにして案内するほか、その両側縁部に内蔵されたゲート口(図示されていない)を遊技球が通過する機会を与えたり、その両側を流下してきた遊技球を下縁部にて受け止め、遊技領域の中央方向へ寄せるようにして案内したりする役割を果たしている。
上記のように、センター役物装置14は装飾的な外観を有するとともに、遊技球の動きに変化を与える役割を果たしている。その他、センター役物装置14の内部には、各所に装飾ランプ(図示されていない)が配置されており、これら装飾ランプを発光させることで、センター役物装置14は遊技の進行状況に応じた発光による演出動作を実行することができる。
図2は、センター役物装置14とともに上記の各領域にて表示を行うための装置類を具体的に示している。ここでは遊技盤1の板材や主要な構成部品が省略されているが、遊技盤1の裏側には、センター役物装置14の背後に表示ユニット16およびドラムユニット18が配設されている。このうち表示ユニット16は中央に位置し、その左右両側に1つずつドラムユニット18が位置している。さらに、表示ユニット16の背後に制御ユニット20が配設されており、この制御ユニット20は表示ユニット16およびドラムユニット18の後側に沿うようにして位置付けられている。
以下、各ユニットに分けて詳しく説明する。
図3は、表示ユニット16および制御ユニット20を互いに分離した状態で示している。先ず、表示ユニット16は略箱形状の外形を有し、その前面(表面)に上記の表示画面16aが縦長に形成されている。表示ユニット16内には表示画面16aでの表示動作に必要な機器類(LCD、バックライト等)が収容されており、これら機器類と制御ユニット20とは図示しないフラットケーブルを介して接続されている。
制御ユニット20もまた略箱形状の外形を有しており、このような外形は透明な基板ボックスから構成されている。基板ボックスの内部には図示しない表示制御基板が収容されており、この表示制御基板には表示ユニット16の制御に用いられる機器類が実装されている。
表示ユニット16と制御ユニット20との間には、その上端面に沿うようにしてファン装置21が配設されている。ファン装置21は矩形のケーシング21aを有し、このケーシング21aの内側にはモータおよびファン(いずれも図示されていない)が収容されている。本実施形態では、ファン装置21が下から上に向けて送風できるように位置付けられている。
図3に示されているように、本実施形態では表示ユニット16と制御ユニット20とが組み合わされた状態で、これらの間に連結フレーム22が介挿されるものとなっている。連結フレーム22は略矩形の枠状に成形されており、その四辺となる部分が一定の厚みを有している。
また特に、連結フレーム22の四隅にはそれぞれスタッド部22aが形成されており、これらスタッド部22aは表示ユニット16と制御ユニット20との取付方向(ここでは前後方向)に一定の長さを有している。スタッド部22aは、連結フレーム22の四隅の位置から表示ユニット16に向けて突き出ており、表示ユニット16と連結フレーム22とが相互に組み合わされると、各スタッド部22aが表示ユニット16の四隅の位置にそれぞれ対応するようにして接触する。またこの状態で、各スタッド部22aを表示ユニット16に対してねじ留めすることができる。
一方、表示ユニット16と制御ユニット20との取付方向でみると、スタッド部22aの反対側には、連結フレーム22の上縁部から制御ユニット20に向けて突き出るようにして係止爪22bが形成されている。図3には1つしか示されていないが、係止爪22bは連結フレーム22の横方向で対称に2つ並べて形成されている。
2つの係止爪22bに対応して、制御ユニット20の上縁部には係止部20aが形成されている。また制御ユニット20の下縁部には、その中央から手前側に突出するようにして掛止片20bが形成されており、これに対応して連結フレーム22には掛止孔22cが形成されている。掛止片20bの先端部分は鉤形状に下方に折れ曲がっており、この先端部分を掛止孔22cに対して上方から差し込むことで、掛止片20bを連結フレーム22に引っ掛けることができる。このため連結フレーム22に対して制御ユニット20を組み合わせるときは、先に掛止片20bを掛止孔22cに差し込んでおき、この状態で制御ユニット20を押し付けるようにすると、スムーズに上記の係止爪22bを係止部20aに係止させることができる。
また図4に示されているように、連結フレーム22にはさらに、表示ユニット16に向けて突出する上下2本ずつのスタッド部22e,22fが形成されている。これらスタッド部22e,22fもまた、表示ユニット16と制御ユニット20との取付方向に一定の長さを有している。制御ユニット20が連結フレーム22に組み合わされると、これらスタッド部22e,22fは嵌合または当接によって制御ユニット20を固定する。また、このときスタッド部22e,22fの突出長さに応じて制御ユニット20と表示ユニット16との間に一定の間隔が確保されることとなる。
また、制御ユニット20の上端部と連結フレーム22の上縁部には、それぞれファン装置21の取付部20e,22gが形成されている。これら取付部20e,22gは、ファン装置21のケーシング21aの外形に合わせて成形されており、制御ユニット20と表示ユニット16とが連結された状態で、取付部20e,20gは間にファン装置21を挟み込むようにして支持することができる。このため本実施形態では、各ユニットの組み付け作業時に制御ユニット20や連結フレーム22、または表示ユニット16に対してファン装置21を単独で固定する必要がなく、これらユニット類の組み付け作業だけでファン装置21の取付を行うことができる。
図5は、表示ユニット16および制御ユニット20が組み合わせられた状態で、これらを縦断面により示している。上記のとおり、連結フレーム22は表示ユニット16の背面に対向させるようにして制御ユニット20を連結するとともに、この状態で表示ユニット16と制御ユニット20との間に空間を確保することができる。このため、表示ユニット16の背面と制御ユニット20の前面との間には、これらユニットから発せられる熱を放出可能な放熱空気層が形成されている。なお、図5中の断面から明らかなように、放熱空気層には特に大きな容積を占める固体物がなく、また仕切りとなるような部材も設けられていない。
上記のファン装置21は、表示ユニット16および制御ユニット20の上端面に沿った状態で、上向きに送風できるように配置されている。また、ファン装置21の羽根回転領域の幅Fは放熱空気層の厚みより大きく設定されている。このためファン装置21を作動させると、放熱空気層内にて上方向への空気流が生じ、これに伴い、例えば放熱空気層の下方(掛止片20bの両側、連結フレーム22と表示ユニット16との隙間部分等)から外気が導入され、これにより放熱空気層の内部が効率よく換気されることとなる。
また制御ユニット20の基板ボックスには、その上端面、下端面および背面にそれぞれ通気孔20fが適宜形成されている。上記のファン装置21は、その羽根回転領域の一部が通気孔20fに重ね合わせて配置されているため、その送風力によって制御ユニット20の内部をも換気することができる。
図6は、ドラムユニット18を分解した状態で示している。ここでは正面からみて右側に位置するドラムユニット18を取り上げているが、左側のドラムユニット18についても同様または対称の構成となっている。
各ドラムユニット18は、可動体となる3つのドラム18aを有している。これらドラム18aは水平軸線の周りに回転可能となっており、ドラムユニット18内で上下3段をなして配列されている。個々のドラム18aには、その外周面に図柄表示帯(参照符号なし)が貼付されており、この図柄表示帯には例えば、数字の「7」をデザインした装飾図柄が付されている。なお、装飾図柄はドラム18aの周方向に複数(例えば5つ)配列されている。
ドラムユニット18による発光装飾は、個々のドラム18aの内側から透過光を発して装飾図柄を点灯表示させるためのものであり、このためドラムユニット18には、光源となるLED基板18dが内蔵されている。LED基板18dは各ドラム18aに対応して3セット用意されており、これらは一体型のランプハウジング18eにそれぞれ収容される。ランプハウジング18eはその上下および後方をケーシング18fに覆われており、このケーシング18fもまたランプハウジング18eと一体的に成形されている。
図7は、ドラムユニット18の縦断面を示している。上記のように、ランプハウジング18eは各ドラム18aに対応して上下3段に配列されており、その間にドラム18aとの干渉を防止する隙間が確保されている。このため3つのドラム18aは、それぞれ対応するランプハウジング18eの外側に覆い被さるようにして組み合わされ、この状態で自在に回転することができる。
次に図8は、上記の表示ユニット16および制御ユニット20とともにドラムユニット18の横断面を示している。図8では左側のドラムユニット18のみが示されているが、右側のドラムユニット18についてはこれと対称に考えることができる。
またドラムユニット18内には、上記の空気流通路や放熱空気層へ外気を導入するための外気導入路が形成されている。具体的には、図8に示されているように個々のドラム18aはその本体(ドラム状本体)の一端(表示ユニット16に対向する側端)が大きく開口する一方、他端にハブ部19が形成されている。ハブ部19はドラム18aの他端を径方向に補強するとともに、その中央にてステッピングモータ18bの出力軸に連結されている。
以上のとおり、本実施形態では外気導入路によってドラムユニット18に外気を導入し、これをドラム18aおよびランプハウジング18eの内側を流通させるとともに、ドラム18aの一端開口から表示ユニット16の側方へと導くことができる。また、導入された外気は表示ユニット16の側方から背面側へ回り込むようにして流通し、上記の放熱空気層内の空気流に合流する。
次に、本実施形態による装飾的な作用の向上について説明する。
先ず図9は、センター役物装置14の装飾体14bおよびドラムユニット18を図8と同様の断面により示している。図9には左側のドラムユニット18および装飾体14bが示されているが、右側のものについては対称に考えることができる。なお、図9以降では説明に関係する部分にのみ参照符号を付し、その他の部分については参照符号の図示を省略することがある。
上記のLED基板26とは別に、本実施形態ではドラムユニット18のバックライト(LED基板18d)を光源として装飾体14bを発光させることも可能となっている。
図10は、センター役物装置14において左側の装飾体14bが分離された状態を示している。また同図では、左側の装飾体14bの奥にある球案内板24の図示が省略されている。
図11は、球案内板24および装飾体14bを縦断面により示している。上記のように、上・中・下の3つのドラム18aからそれぞれ斜め前方に装飾光が放射されることで、装飾体14bが上から下まで全体的に発光されている様子が理解される。
図12は、パチンコ機における制御系の構成を概略的に示している。遊技盤1の背面側には、メイン制御基板30とともにサブ制御基板32が配設されている。制御ユニット20およびドラムユニット18は、いずれもサブ制御基板32から制御信号を受け取ってそれぞれの処理を行うものとなっている。
上記のLED基板26には多数のLED素子が実装されているが、これらLED素子の制御系統は上下方向でみて3つのブロック(上段LED26a,中段LED26b,下段LED26c)に分かれている。各ブロックには複数個のLEDが含まれており、上・中・下段LED26a〜26cは、ブロックごとにまとめて発光制御される。
具体的には、遊技中にセンター役物装置14の球入口14cに遊技球が飛び込むと、入球スイッチ28がこれを検出し、その検出信号がサブ制御基板32に入力される。この検出信号を受け取ると、サブ制御基板32のCPU(以下、「サブCPU」と呼称する。)は所定のタイマカウンタを起動させる。また、このときサブCPUはスピーカ装置34を作動させて、入球時の効果音(いわゆる直撃音)による演出動作を行うこともできる。
以上がサブCPUによる発光制御の基本パターンであるが、加えて本実施形態では、LED基板26に多色(またはフルカラー)LED素子が用いられており、その発光制御においては、遊技状態に応じてLED素子の発光態様(発光色、輝度、発光時期等)を異ならせることもできる。
また、上記のようにワープ通路内では、サブCPUによるLED基板26の発光制御に合わせて遊技球の落下速度が減速されており、最後に下段LED26cが消灯されると、そのタイミングにほぼ合わせて球放出口14dから遊技球が放出されてくる。このためワープ通路は、単に遊技球を案内するだけではなく、その落下運動を適度に妨げることができる構造を有している。
図13は、センター役物装置14から左右の装飾体14bが取り外されたときの状態を示している。実際の構造上、装飾体14bはドラゴンの首部と下顎部とが一体となったパーツから構成されており、他方の装飾体14aにはドラゴンの頭部と上顎部とが一体に形成されている。
図13には、球案内板24がセンター役物装置14に取り付けられた状態で示されている。上下方向でみると、球案内板24はその案内面(手前側の面)がワープ通路の湾曲形状に合わせて曲面状に成形されており、この案内面上には上下方向に多数の障害突起24aが形成されている。これら障害突起24aは適宜の間隔を存して配置され、案内面から手前側、つまりワープ通路内に向けて突出している。なお球案内板24の断面形状および障害突起24aの外形については適宜、図10を参照することもできる。
次に図14は、左右の装飾体14bの内面形状を具体的に示している。上記のようにワープ通路は、装飾体14bの内面と球案内板24とに囲まれた縦長の空間から構成されている。このため、装飾体14bの内面にも適宜、障害突起13,15等を形成することで、ワープ通路内での遊技球の落下運動に適度な障害を与え、その落下速度を好適に減速させることが可能となる。
ここで、遊技者から見ると、上記の球案内板24は装飾体14bの背後に隠れた位置にあるため、特に障害突起24aの存在が視覚的に認識されることはない。しかし、装飾体14bはその外形が遊技者から直接視認されるものであり、かつ、光透過性を有することから、たとえ内側に形成されているとはいっても、障害突起13,15の存在がそれとなく外側から視覚的に認識しやすくなっている。このため、単にワープ通路内での減速効果だけを考えて障害突起13,15を形成すると、外部から障害突起13,15の存在が視覚的に認識されたときに外面のデザインとのバランスを欠き、せっかくの装飾性が損なわれるおそれがある。
本発明の実施形態において注目すべきは、装飾体14bの内面に形成されている障害突起13,15等の形状には、いずれも装飾体14bの外面におけるデザインとの一体性や関連性が与えられている点である。
以上は一実施形態についての説明であるが、本発明の実施の形態がこれに制約されることはない。以下に、その他の実施形態についていくつか例を挙げて言及する。
13 障害突起
14 センター役物装置
14b 装飾体
15 障害突起
16 表示ユニット
16a 表示画面
18 ドラムユニット
18a ドラム
18b ステッピングモータ
18d LED基板
20 制御ユニット
20e 取付部
20f 通気孔
21 ファン装置
22 連結フレーム
22g 取付部
24 球案内板
26 LED基板
30 メイン制御基板
32 サブ制御基板
Claims (2)
- 遊技盤の遊技領域内に表示装置の表示画面を配置してなる遊技機であって、
前記表示装置は、
略箱形状の外形であって前面に前記表示画面が形成された表示ユニットと、
略箱形状の収容ボックスの内部に前記表示ユニットの作動を制御する制御装置を内蔵すると共にその収容ボックスの上端面に設けた通気孔とそれ以外の面に設けられて周囲からの外気導入が可能な通気孔とを有する制御ユニットと、
流入口から排出口に向けて空気流を発生させ得る換気用のファン装置と、を備えており、
前記表示ユニットと前記制御ユニットは、間隔を離して連結して表示ユニットの背面と制御ユニットの前面との間に放熱空間が形成されるようになし、
一方、前記ファン装置は、前記放熱空間の上部と前記収納ボックスの上端面の前記通気孔とに前記流入口が跨がるようにして設置されており、
そうして前記放熱空間の空気の外部上方への排出と、前記制御ユニット内の空気の外部上方への排出が、1つのファン装置で同時に行われるようにしたことを特徴とする遊技機。 - 遊技者に向けて演出動作を行う演出動作体を有すると共に前記表示ユニットの前記表示画面に隣接して配置される演出動作ユニットを備える一方、該演出動作ユニットと前記放熱空間とを空気流通路で連通させ、そうして前記ファン装置によって前記放熱空間と前記空気流通路とを介して前記演出動作体の内部の空気を外部上方に排出し得るようにしたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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