JP2008229402A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的大型の役物を用いていても、遊技性が損なわれにくい遊技機を提供する。
【解決手段】パチンコ機の遊技盤1には、その中央に略円形状の遊技領域が形成されており、この遊技領域の中央位置には、比較的大型のセンター役物装置14が設けられている。センター役物装置14の中央位置には液晶表示画面が配置されており、さらにその両側には3つずつドラムが配置されている。センター役物装置14では、中央の液晶表示画面で図柄の変動表示が行われるほか、左右のドラムによる図柄変動が可能であるため、図柄の変動表示による視覚的な面白みが増し、興趣性の高い演出が行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技盤面に形成された遊技領域内で遊技を進行させる遊技機に関する。
(背景技術の例示)
パチンコ機等の弾球遊技機では、遊技盤面に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射し、そして発射した遊技球が遊技領域内で流下しながら遊技が進行する。また従来から、遊技盤面の略中央位置に比較的大型の可変表示装置を設置し、そこで装飾図柄等の可変表示による演出を行う弾球遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
(背景技術の構成)
この公知の弾球遊技機は、遊技盤面の後方に表示面が形成された可変表示装置を備えており、この可変表示装置は、表示面の上方に突設された障害部材により表示面前方への遊技球の流下を防ぐ一方で、表示面の下方両側部から遊技盤面の前方へ突設された誘導部材によって遊技球を案内し、可変表示装置の下方へ放出する構成となっている。
特開平5−329252号公報(第2−3頁、図1、図2、図3、図4)
公知の弾球遊技機のように、比較的大型の可変表示装置が遊技盤面に配設されている場合、遊技領域内で表示面の占める面積割合が大きくなるため、それだけ遊技球が流下できる経路が圧迫されたり制約されたりする。さらに、遊技領域内で表示面が大きな範囲を占めていると、その下方に遊技球が流下しにくくなるため、それだけ入賞装置等の配置の自由度が制限されるという問題がある(特許文献1の段落番号0002,0003の記載を参照。)。
(課題1)
上記の問題点について公知の弾球遊技機は、可変表示装置の両側面から遊技球を進入させ、そして可変表示装置の中央部分から再度放出する機能を有しているので、可変表示装置が大型化してもその下方における入賞装置等の配置の自由度が高まると考えられる。
しかしながら、上記の可変表示装置は遊技者に対する視覚的な訴求力に乏しく、入賞の期待感を希薄化させる構成となっている。すなわち、可変表示装置は全体として先細の外観を有し、特に表示面の周囲を取り巻く部分の外形は台形状となっているため、表示面の周囲を取り巻く部分を幅方向でみると、その上部よりも下部の方が長く、視覚的に上から下に向かって末広がりになっている印象を強く与える。このため公知の弾球遊技機は、一見すると大型の可変表示装置が遊技領域の外側へと遊技球を追いやり、下方の入賞装置に入賞する機会を少なくしているかのような印象を遊技者に抱かせ、その遊技意欲を減退させてしまうという問題がある。
そこで本発明は、遊技者に対する視覚的な訴求力を損なわず、遊技意欲の減退を抑えることができる技術の提供を課題とする。
(課題2)
公知の弾球遊技機は、可変表示装置の球放出機能によって遊技領域の下方では入賞装置等の配置の自由度をある程度は確保できていると考えられる。しかしながら、可変表示装置は、その大型化によって左右方向に広い幅を占めているため、その側方では依然として遊技球が流下できる範囲が圧迫されており、結果的に入賞装置等の配置の自由度が制限されていることに変わりない。
そこで本発明は、遊技領域内で遊技球の流下できる範囲をより大きく確保できる技術の提供を課題とする。
(課題3)
公知の弾球遊技機のように可変表示装置を大型化すれば、それだけ視覚的な印象が強まり、遊技者の興味を引きつけられると考えられる。しかしながら、遊技者が表示内容ばかりに気をとられると、遊技者の意識の中で遊技球の流下による面白みが希薄化し、弾球遊技機本来の興趣性を阻害しかねない。
そこで本発明は、表示による視覚的効果を維持しつつ、遊技球の流下による面白みを遊技者に意識させることができる技術の提供を課題とする。
(解決手段1)
第1発明となる本発明の遊技機は、上記の課題1に対応する。すなわち本発明の遊技機は、遊技盤面に形成され、発射された遊技球が流下する遊技領域と、前記遊技領域内に配設され、前記遊技領域の一部に所定の演出動作が実行される演出領域を形成するとともに、この演出領域の外側に前記遊技盤面に沿って遊技球が流下する流下経路を規定する役物装置と、前記遊技領域内で前記役物装置よりも下方の位置に配設された入賞装置と、前記遊技盤面から前記流下経路を挟んで手前側に離隔した位置に設けられ、前記役物装置から側方に張り出して前記遊技領域の周縁部まで延びる装飾部材とを備える。
上記の役物装置は例えば、その内側で図柄の可変表示や可動体等の動きによる演出動作を行うことができ、その大型化によって視覚的な演出効果を大きく高めることができる。その一方で、役物装置が大型化すると、その外側を迂回するようにして遊技球が流下していくことになるため、役物装置の下方に配置された入賞装置までの間に視覚的な距離感を生じさせることにつながる。
そこで本発明の遊技機は、役物装置の側方に張り出して遊技領域の周縁部まで延びる装飾部材を備え、この装飾部材が遊技領域の周縁部まで延びる構成を採用している。実際には、遊技球は遊技盤面と装飾部材との間を流下する構成となっているが、遊技者の視点からみると、役物装置の側方を流下する遊技球が装飾部材に堰き止められ、入賞装置の方向へ寄せ集められていくかのような印象が与えられる。これにより、遊技者は入賞装置に入賞しやすい盤面構成となっているものと錯覚し、視覚的に入賞機会が大幅に増えていると感じて遊技意欲を高く維持することができる。
(解決手段2)
上記の解決手段1において、本発明の遊技機は前記遊技盤面に配設され、前記遊技領域の側縁部を装飾する装飾体をさらに備え、前記装飾部材は、前記役物装置の左右両側で前記流下経路を横断方向に延び、前記装飾体に連なって形成されている態様であってもよい。
この場合、遊技領域の周縁部を装飾する装飾体と役物装置との間に視覚的な一体感が生じるほか、役物装置の一部分が周縁部の装飾体にまで拡張されているように視認されるので、視覚的に入賞機会がより大きく確保されているかのような印象がより一層強調される。
(解決手段3)
上記の解決手段1または2において、前記役物装置は、前記装飾部材の裏側に形成されて側方に突出し、前記流下経路を流下する遊技球を受け止めて前記入賞装置に向けて誘導する誘導部材を有することが好ましい。
この場合、実際に誘導部材によって遊技球が入賞装置の方向へ誘導されやすい構成となるため、より多くの入賞機会を遊技者に与えることができる。加えて、誘導部材は装飾部材の裏側に隠れた位置にあり、遊技者からほとんど視認されないか、あるいは明確に視認されにくいものとなっているため、実際には誘導部材に誘導されている遊技球があたかも装飾部材によって誘導されているかのような印象が与えられる。したがって遊技者は、役物装置の側方を流下する遊技球が全て入賞装置の方向へ誘導されるかのように錯覚し、より高水準に遊技意欲を維持しつつ遊技に取り組むことができる。
(解決手段4)
第2発明となる本発明の遊技機は、上記の課題2に対応する。すなわち本発明の遊技機は、遊技盤面に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射し、前記遊技領域内に設けられた所定領域に入賞するか、または前記所定領域を通過することで遊技者の利益に関わる抽選を行う遊技機において、前記遊技盤面の略中央位置に配設されて所定の演出動作が実行される演出領域を形成するとともに、この演出領域の外側に前記遊技盤面に沿って遊技球が流下する流下経路を規定する役物装置と、前記役物装置の外側縁部に一体的に形成され、前記流下経路を流下する遊技球を通過させて前記抽選の契機とするゲート装置とを備える。
例えば、ある種の弾球遊技機では、遊技球が特定の領域を通過すると、これを契機に抽選を行い、その結果、当選すると入賞装置を作動させて入賞を容易にしたり、入賞確率を高めたりするといった遊技動作の制御が行われている。本発明の遊技機では、このような抽選の契機を発生させるためのゲート装置が役物装置の外側縁部に一体的に形成されているため、役物装置の外側にある流下経路中に別途ゲート装置を配置する必要がない。したがって、役物装置の外側で遊技球が流下する経路をさらに大きく確保することができるため、遊技領域の設計自由度が上がる。
(解決手段5)
上記の解決手段4において、前記役物装置は、その外側縁部の前面を装飾する装飾板を有しており、前記ゲート装置は、前記装飾板の背後にて前記外側縁部と一体的に形成されている態様であってもよい。
上記の装飾板は、役物装置の外側縁部の前面を装飾することによって役物装置の美感を高めるものであり、その効果を充分に出すためには、ある程度の大きさ(面積)が必要となる。この場合、前面に装飾板を設けることによって役物装置の外側縁部が幅方向に拡がることになるが、装飾板の裏側でゲート装置がともに役物装置の外側縁部の一部を構成することになるので、単にゲート装置が役物装置の側方に飛び出すようにして一体的に形成される態様とは異なり、役物装置の外側の流下経路が不必要に圧迫されることはない。
(解決手段6)
あるいは、上記の解決手段4において、前記役物装置は、その外側縁部の前面にて発光装飾を行う発光部材を有しており、前記ゲート装置は、前記発光部材の背後にて前記外側縁部と一体的に形成されている態様であってもよい。
この場合も解決手段5と同様に、発光部材の発光による効果を充分に出すためには、ある程度の大きさ(面積)が必要となり、それだけ役物装置の外側縁部が幅方向に拡がることになるが、発光部材の裏側でゲート装置がともに役物装置の外側縁部の一部を構成することになるので、役物装置の外側の流下経路が不必要に圧迫されることはない。
(解決手段7)
第3発明となる本発明の遊技機は、上記の課題3に対応する。すなわち本発明の遊技機は、遊技盤面に形成され、この遊技盤面に発射された遊技球が流下する遊技領域と、前記遊技盤面の略中央位置に配設されて所定の演出動作が実行される演出領域を形成するとともに、この演出領域の外側に前記遊技盤面に沿って遊技球が流下する流下経路を規定する役物装置と、前記役物装置の上部から遊技球を取り込み、前記演出領域内を通過して下方に案内する案内通路とを備える。
上記のように、役物装置の内側に比較的大型の演出領域が形成されている場合、遊技者の興味は演出動作に集中する傾向にあるが、本発明の遊技機では、演出領域内を通過する案内通路が形成されているため、演出領域内では遊技球の動きの変化による面白みが付加される。また案内通路は、演出領域内を通過して遊技球を役物装置の下方に案内するため、その先で入賞装置への入賞の可能性がある。したがって遊技者は、演出動作と合わせて遊技球の動きを楽しむことができるとともに、入賞への期待感を高く維持したまま遊技を行うことができる。
また本発明の遊技機では、演出領域内を通過する案内通路が形成されているため、この案内通路を通過する遊技球の動き(流下動作)に合わせた演出動作を実行することもできる。例えば、案内通路の入口に近接スイッチ等を配設し、遊技球が案内通路に入ったことを検出して発光や音響出力による演出動作を行うことができる。さらに、案内通路を光透過性の部材で構成し、その背後にバックライト等を配置することにより、この案内通路内を流下していく遊技球の位置に合わせて案内通路を部分的に発光させ、あたかも案内通路内を遊技球とともに発光部分が流下していくかのような演出動作を実行することもできる。
(解決手段8)
上記の解決手段4において、前記役物装置は、前記演出領域内で演出表示を行うための複数の演出区域をさらに含み、前記案内通路は、前記複数の演出区域の境界に沿って配置されている態様であってもよい。
この場合、案内通路は複数の演出区域を分割する明確な境界として認識されるので、案内通路の存在によって演出表示の内容が阻害されることはない。また、役物装置の側縁部に案内通路を配置する必要がなく、役物装置の内側に充分な大きさの演出領域を形成していても役物装置の幅を最小限に抑えることができるので、役物装置の外側のスペースや流下通路をより有効に活用することができる。
本発明の遊技機は、表示装置による演出的な変動表示に合わせて、可動体による可変表示による演出が可能となるので、視覚的にインパクトの大きい演出が可能となる。
以下、本発明をパチンコ機に適用した一実施形態について、次に掲げる項目に沿って各対応図番を参照しながら説明する。
1.一実施形態の概要(図1)
2.センター役物装置
2−1.基本機能
2−2.表示・演出機能
3.表示装置類(図2)
3−1.ドラムユニット(図3〜図4)
3−1−1.ドラム
3−1−2.LED基板
3−1−3.駆動ユニット
3−2.図柄表示による演出動作例(図5)
3−3.装飾体の発光による演出動作例(図6)
4.遊技盤面上の追加機能
5.誘導部材(図7)
6.ゲート装置(図7,8)
7.装飾部材(図7,8)
8.動作例(図9)
8−1.ワープ通路による誘導
8−2.ゲート装置の通過
8−3.誘導部材による誘導
9.その他の実施形態についての言及
(1.一実施形態の概要)
図1は、一実施形態のパチンコ機に適用可能な遊技盤1を示している。この遊技盤1は図示しないパチンコ機の枠体に装着して使用することができ、枠体には遊技盤1を着脱可能に支持するための基枠部分が設けられている。遊技盤1の前面には略円形の遊技領域が形成されており、このような遊技領域は遊技盤1が枠体に装着された状態でその前面をガラス枠に覆われ、中央のガラス板を透かして遊技者に視認可能となる。
遊技領域の周縁は案内レール2,4によって区画されており、その内側には多数の誘導釘(参照符号なし)が所定のゲージ配列で設けられている。また遊技領域内には、盤面構成要素として入賞装置8やアタッカ装置10、一般入賞口、風車(参照符号なし)等が設けられている。
(2.センター役物装置)
遊技領域内には、その中央位置にセンター役物装置14が配置されている。センター役物装置14は盤面中でひときわ大きく目を引き、その独特の意匠性によって遊技者に視覚的なインパクトを与えるとともに、パチンコ機の機種やゲームコンセプト等を印象付けている。
センター役物装置14は全体的にみて額縁状をなす装飾体からなり、その周縁部に沿って装飾的なデザインが施されている。本実施形態のパチンコ機では、ゲーム上のコンセプトを象徴するキャラクターとしてドラゴン(竜)が採用されており、このためセンター役物装置14にもキャラクターとしてのドラゴンをモチーフとした装飾が付加されている。
すなわち、センター役物装置14の上縁部には、ドラゴンの頭部を模した装飾体14aが左右一対にあしらわれている。これら頭部となる装飾体14aは、ちょうどドラゴンの顔が中央を向き合うようにして配置されており、これら2頭のドラゴンは、口から火炎を噴いているかのようにデザインされている。またセンター役物装置14の上縁部には、その中央位置に宝玉を模した装飾体15があしらわれており、この装飾体15は、ちょうど2頭のドラゴンが噴いた火炎に包まれているかのようにデザインされている。
また、各装飾体14aから下方にドラゴンの首部となる装飾体14bが延びており、これら装飾体14bはセンター役物装置14の上縁部と下縁部との間をつなぐようにして縦方向に配置されている。このため図1に示されているように、センター役物装置14の内側部分はドラゴンの首部となる装飾体14bによって左右に3つの区域に分割されている。このうち中央の区域は縦長に大きく、また左右両側にある2つの区域は、さらに3つの小区域に分割されている。
(2−1.基本機能)
次にセンター役物装置14の基本的な機能について説明する。センター役物装置14は、発射されてきた遊技球が遊技領域内で流下する際、その流下経路を左右に振り分けるようにして案内する。左右に振り分けられた遊技球は、センター役物装置14の左右両側のスペースを通過し、そしてセンター役物装置14より下方の遊技領域へと流下していく。このため遊技領域内には、センター役物装置14の外側に遊技球の流下経路が形成されることになる。
また、センター役物装置14の上縁部には左右一対の球入口14cが形成されており、これら球入口14cに入った遊技球はセンター役物装置14の内部に取り込まれる。センター役物装置14の内部には、左右の球入口14cからそれぞれ上記の装飾体14bにつながるワープ通路(図示されていない)が形成されており、このワープ通路はさらに各装飾体14bの内部まで通じている。このため、各球入口14cから入った遊技球はワープ通路を通じて案内され、ドラゴンの首部となる装飾体14b内を流下することとなる。
また、各装飾体14bの下部には球放出口14dが形成されており、装飾体14b内を流下してきた遊技球は球放出口14dから放出される。一方、センター役物装置14の下縁部には球ステージ14eが形成されており、上記の球放出口14dから放出された遊技球は、球ステージ14e上に誘導されるものとなっている。
球ステージ14eの上面には波打つような起伏が形成されており、この上面に誘導された遊技球はしばらくの間、ここで左右に揺れ動くことができる。それゆえセンター役物装置14は、球入口14cから遊技球を取り込むと、これを上記のワープ通路から装飾体14b(首部)を経て球ステージ14e上に放出することができ、この間に遊技球の動きに変化を与えることで遊技に面白みを付加することができる。
さらにセンター役物装置14の下縁部には、その中央位置に球誘導路14fが形成されている。この球誘導路14fは、その上端が球ステージ14eの奥で上向きに開口する一方、下端が前面側に開放されており、この間でL字形状に折れ曲がっている。それゆえ球ステージ14e上で揺れ動いた遊技球が球誘導路14fに入り込むと、球ステージ14eの下をくぐり抜けて手前側へ放出されるので、その直下にある入賞装置8、つまり始動入賞口に入賞しやすくなる。なお、球誘導路14fに入らなかった遊技球は、球ステージ14e上でしばらく揺れ動いた後、手前側へこぼれ落ちて再び盤面上に放出される。
(2−2.表示・演出機能)
上記のように始動入賞口への入賞があると、これを契機としてパチンコ機の内部で抽選が行われ、またセンター役物装置14において特別図柄の変動が開始される。このためセンター役物装置14は、その内側の各区域にて画像や可動体による表示を行うための装備を有しており、これにより遊技者に各種の情報を提供したり、演出的な動作を行ったりすることができる。例えば、センター役物装置14の中央に区分けされている区域(最も大きいもの)では表示画面において図柄・画像等による表示が行われる。また、その左右で3つずつに小分けされている小区域では、可動体としてのドラムによる図柄表示が行われるものとなっている。
その他、センター役物装置14の内部には、上記の装飾体15の後方位置やその他の各所に装飾ランプとなるLED(図示されていない)が配置されており、これらLEDを発光させることで、センター役物装置14は遊技の進行状況に応じた多色発光による演出動作を実行することができる。
(3.表示装置類)
図2は、センター役物装置14とともに上記の各区域にて表示を行うための装置類を具体的に示している。ここでは遊技盤1の板材や主要な構成部品が省略されているが、遊技盤1の裏側には、センター役物装置14の背後に液晶表示器16およびドラムユニット18が配設されている。このうち液晶表示器16は中央に位置し、その左右両側に1つずつドラムユニット18が位置している。さらに、液晶表示器16の背後に表示制御ユニット20が配設されており、この表示制御ユニット20は液晶表示器16およびドラムユニット18の後側に沿うようにして位置付けられている。
液晶表示器16の前面には表示画面16aが形成されており、液晶表示器16がセンター役物装置14に組み合わされた状態で、その中央の区域内に表示画面16aが位置付けられるものとなっている。
またドラムユニット18は、上下方向に配列された3つのドラム(詳しく図示されていない)を有しており、これら3つのドラムは、いずれもドラムユニット18の前面側にて視認可能となっている。ドラムユニット18がセンター役物装置14に組み合わされると、左右で3つに小分けされた小区域にそれぞれ3つのドラムが対応して位置付けられる。
(3−1.ドラムユニット)
図3は、ドラムユニット18を分解した状態で示している。ここでは正面からみて右側に位置するドラムユニット18を取り上げているが、左側のドラムユニット18についても同様または対称の構成となっている。
(3−1−1.ドラム)
上記のように、各ドラムユニット18は3つのドラム18aを有している。これらドラム18aは水平軸線の周りに回転可能となっており、ドラムユニット18内で上下3段をなして配列されている。個々のドラム18aには、その外周面に図柄表示帯(参照符号なし)が貼付されており、この図柄表示帯には例えば、多種類に着色された数字の「7」をデザインした装飾図柄が付されている。なお、装飾図柄はドラム18aの周方向に複数(例えば4つ)配列されている。
ドラムユニット18はまた、3つのドラム18aにそれぞれ対応して3つのステッピングモータ18bを備えている。ドラムユニット18の側面(この例では右側面)はモータベース18cに覆われており、3つのステッピングモータ18bはモータベース18cの外側面に宛われるようにして上下3段をなして配置される。
ドラムユニット18は、ドラム18aおよびステッピングモータ18bを用いて可動体による表示動作を実現可能であるが、ドラムユニット18はさらに発光装飾を行うための装置を有している。
(3−1−2.LED基板)
ドラムユニット18による発光装飾は、個々のドラム18aの内側から透過光を発して装飾図柄を点灯表示させるためのものであり、このためドラムユニット18には、光源となるLED基板18dが内蔵されている。LED基板18dは各ドラム18aに対応して3セット用意されており、これらは一体型のランプハウジング18eにそれぞれ収容される。ランプハウジング18eはその上下および後方をケーシング18fに覆われており、このケーシング18fもまたランプハウジング18eと一体的に成形されている。
また、個々のランプハウジング18eの前面にそれぞれ光拡散板18gが取り付けられており、この光拡散板18gは前方に向けて凸となるように湾曲している。3つのランプハウジング18eはさらに、その前面をクリアカバー18hにより覆われるものとなっており、各ドラム18aの装飾図柄はこのクリアカバー18hを透かして視認される。なお、クリアカバー18hはその上下にてケーシング18fに固定される。
図4は、ドラムユニット18の縦断面を示している。上記のように、ランプハウジング18eは各ドラム18aに対応して上下3段に配列されており、その間にドラム18aとの干渉を防止する隙間が確保されている。このため3つのドラム18aは、それぞれ対応するランプハウジング18eの外側に覆い被さるようにして組み合わされ、この状態で自在に回転することができる。
個々のランプハウジング18eはドラム18aの内側にちょうど収まる大きさに成形されている。図4の断面形状から明らかなように、ランプハウジング18eは前方に向けて拡がるテーパ形状(ハの字形状)をなし、その奥の位置でLED基板18dを垂直な姿勢に保持している。
また上記の光拡散板18gはドラム18aの内周面に沿うようにして配置されており、一方、クリアカバー18hは各ドラム18aの外周面に沿うようにして波形状に成形されている。LED基板18d上のLED素子から発せられる光はランプハウジング18e内から前方に向けて放射されるとともに、光拡散板18gにより広く拡散される。これにより、光拡散板18gの表面が略均一に発光するので、遊技者からみてドラム18aの装飾図柄が全体的に点灯表示されることとなる。
(3−1−3.駆動ユニット)
またドラムユニット18は基板ボックス18iを有しており、この基板ボックス18iはケーシング18fの背面側に取り付けられる。基板ボックス18i内には負荷駆動基板22が内蔵されており、この負荷駆動基板22には上記のステッピングモータ18bやLED基板18d等に対する給電動作を行うための駆動回路が形成されている。
(3−2.図柄表示による演出動作例)
図5は、液晶表示器16およびドラムユニット18を組み付けた状態で、センター役物装置14を取り立てて示している。センター役物装置14は中央の表示画面16aに加えてこれを挟んだ両側のドラム18aにより、横方向に3図柄の組み合わせを表示することができるものとなっている(クリアカバー18hの符号は省略)。
例えば図5に示されているように、左側上段のドラム18aが停止して特定種類の図柄(例えば赤色の「7」)が表示され、また右側下段のドラム18aが停止して同種の図柄が表示された場合、変動表示中の表示画面16aを挟んだ両側で同種の図柄が先に2つ揃っているため、いわゆる「リーチ状態」となる。この場合、センター役物装置14の前面からみて、その左上から右下にかけて斜めのリーチラインL1を仮想的に描くことができる。
「リーチ状態」になった場合、これを遊技者に分かりやすく報知するため、センター役物装置14ではリーチラインL1が点灯表示される。センター役物装置14の両側縁部には、ドラゴンの爪を模した形状の3つの発光部14gが上・中・下段位置に形成されており、図5の例のように仮想的なリーチラインL1が有効になると、左上段の発光部14gと右下段の発光部14gとが点灯表示される。これにより、遊技者は「リーチ状態」であることを視覚的に認識しやすくなる。なお、表示画面16aでは特別図柄が変動表示されているが、この間、表示画面16a上にリーチラインL1が画像として表示される態様であってもよい。またこの場合、その他の4つのドラム18a(左中段・下段および右上段・中段)は回転中であってもよいし、左右で種類の異なる図柄(色違いの「7」)の組み合わせが表示される態様で停止していてもよい。また「リーチ状態」になった場合、リーチラインL1上のドラム18a内部にあるLED基板18dを発光動作させることで、停止表示中の図柄を点灯表示させることもできる。
以上は液晶表示器16およびドラムユニット18を用いた図柄表示による演出動作の一例であるが、センター役物装置14は装飾体14a,14bを用いた発光装飾による演出動作を行うこともできる。
(3−3.装飾体の発光による演出動作例)
図6は、球案内板24および装飾体14bを縦断面により示している。センター役物装置14において、ドラゴンの首部となる装飾体14bは表示画面16aの両側縁に沿って配置されており、その内部は遊技球を案内するための断面U字形状のワープ通路として形成されている。また装飾体14bの背後には、ワープ通路の後方を区画するようにして球案内板24が配置されており、この球案内板24は装飾体14bとともに上下方向に延びている。このためワープ通路は、装飾体14bの内面と球案内板24とに囲まれた縦長の空間から構成されており、実際に遊技球がワープ通路内を流下するときは、球案内板24の前面および装飾体14bの内面に沿って遊技球が案内されることとなる。
球案内板24はその案内面(手前側の面)がワープ通路の湾曲形状に合わせて曲面状に成形されており、この案内面上には上下方向に多数の障害突起24aが形成されている。これら障害突起24aは適宜の間隔を存して配置され、案内面から手前側、つまりワープ通路内に向けて突出している。なお図6には示されていないが、装飾体14bの内面にも適宜、障害突起が形成されており、これら障害突起はワープ通路内での遊技球の落下運動に適度な障害を与え、その落下速度を好適に減速させることができる。
さらに球案内板24の後方には一定の間隔を存してLED基板26が配置されており、このLED基板26は装飾体14bおよび球案内板24の後側に沿って縦長に延びている。LED基板26には、上下方向に間隔を存して多数のLED素子が配列されており、これらLED素子は球案内板24の背後から前方に向けて光を発することができる。
球案内板24および装飾体14bは、いずれも光透過性の樹脂成形部材から構成されており、LED素子の発する光は球案内板24および装飾体14bを透過して前面側から視認される。また球案内板24および装飾体14bには、それぞれ凹凸部分やデザイン、カット等が施されているため、LED素子の光は球案内板24および装飾体14bによって複雑に拡散される。
LED基板26による発光動作は、ワープ通路への入球に連動して制御されている。具体的には、図5に示されているようにワープ通路の上部位置に入球スイッチ28が配置されており、遊技球がワープ通路内に飛び込むと、これを入球スイッチ28により検出してLED基板26の発光制御が行われるものとなっている。
このときLED基板26上のLED素子は全て同時に点灯されず、例えば上から下に向かって順番に点灯位置が遷移しているように点灯タイミングを制御されるので、前面側からみるとドラゴンの頭部(装飾体14a)が最初に発光し、次いで装飾光がドラゴンの首部(装飾体14b)内を流下していくかのように認識される。このとき、LED素子の点灯位置が下方に遷移していく速さは、ワープ通路内での遊技球の流下速度に合わせて制御されている。
(4.遊技盤面上の追加機能)
以上のように、センター役物装置14の内側では、液晶表示器16やドラムユニット18による図柄(特別図柄、装飾図柄)の変動表示やアニメーション表示等による演出動作が実行されるほか、発光装飾による演出動作が実行される。このためセンター役物装置14の内側部分は視覚的な演出領域となっており、特に本実施形態では、遊技領域に対してセンター役物装置14が比較的大きな面積を占めているため、それだけ演出動作による視覚的な効果を大きく維持することができる。
その一方で、センター役物装置14が大型化されていると、遊技領域内で遊技球の流下経路が左右に押しやられ、中央の入賞装置8やアタッカ装置10との間に視覚的な距離感が生じやすい。このため本実施形態では、センター役物装置14等に遊技球の誘導や通過・案内に関する機能を追加することで上記の距離感を解消し、遊技者に対する訴求力を高水準に維持している。
(5.誘導部材)
図7は、遊技盤1を斜め上方(右上の視点)から示している。センター役物装置14には、下縁部から左右の側方へ張り出すようにして一対の誘導部材14hが形成されている。これら誘導部材14hは、センター役物装置14の外側から遊技領域の中心に向かう下り傾斜面を有しており、この傾斜面の下端は風車6の上方にまで達している。なお、センター役物装置14の左右側縁部において、下段の発光部14gと誘導部材14hとの間は薄い装飾板14iで繋がっているだけであり、この装飾板14iの裏側には遊技球が通過できるだけの空間が確保されている。
(6.ゲート装置)
上記のように、始動入賞口を有する入賞装置8や大入賞口を有するアタッカ装置10は、センター役物装置14より下方、つまり遊技領域の下部中央に配置されている。これに対し、普通図柄の変動開始の契機となるゲート装置(ゲート口)29は遊技領域の上部両側に配置されており、本実施形態ではゲート装置29がセンター役物装置14と一体的に形成されている。より具体的には、センター役物装置14の両側縁部には、その前面を装飾する装飾板14iの裏側に隠れるようにしてゲート装置29が配設されており、本実施形態ではちょうど、上段と中段の発光部14gの間にゲート装置29が位置している。
上記の発光部14gや装飾板14iは、センター役物装置14のデザインに合わせてある程度の面積を有しており、それだけセンター役物装置14の両側縁部が幅方向に広く形成されている。この場合、例えば単にゲート装置29がセンター役物装置14の側方に突出するようにして一体的に形成されている態様であると、装飾板14i(または発光部14g)からさらに側方に突出した位置にゲート装置29が配置されるため、流下経路が圧迫されることになる。この点、本実施形態の場合、ゲート装置29が装飾板14iの背後にて両側縁部と一体的に形成されているため、センター役物装置14の両側にある流下経路が不必要に圧迫されることはない。
これとは別に、例えば図8に示されているように、中段位置の発光部14gの背後にてゲート装置29が両側縁部と一体的に形成されている態様であってもよい。この場合、センター役物装置14の側方を流下する遊技球は、装飾板14iの裏側を通って発光部14gの背後に流れ込み、ゲート装置29を通過して下方に流下することができる。なお、発光部14gは光拡散性の部材で構成されているため、背後にゲート装置29が配置されていても、バックライト用LEDの光を充分に拡散することで発光部14gが全体的に発光することができる。
(7.装飾部材)
また遊技領域内には、ゲームコンセプトを象徴するドラゴンをモチーフとした装飾が各所に設けられている。先ずセンター役物装置14の左右側縁部には、上記のようにドラゴンの爪を模した発光部14gが設けられているほか、その周囲の装飾板14iには、ドラゴンの皮膚を模した立体的なデザインが施されている。この装飾板14iは、上記のようにセンター役物装置14の左右側縁部と誘導部材14hとの間を繋ぐようにして下方に延び、そして誘導部材14hの前面側を覆うようにして左右に延びている。
一方、遊技領域の略下半分の周縁部には、案内レール4に沿って左右に3つずつ装飾ランプ(装飾体)30a,30b,30cが配設されている。これらサイドランプ30a,30b,30cもまたドラゴンの爪を模した形状にデザインされており、いずれも内蔵されたLED(図示されていない)による発光装飾が施されるものとなっている。
そして、遊技領域の略下半分の周縁部には、左右3つずつのサイドランプ30a,30b,30cの間を繋ぐようにしてサイド装飾板32a,32bが配設されているほか、最も下方に位置するサイドランプ30cとアタッカ装置10との間にサイド装飾板32cが配設されており、また最も上方に位置するサイドランプ30aから上方に延びるようにしてサイド装飾板32dが配設されている。
これらサイド装飾板32a〜32dは、いわゆる「前板飾」と通称されるように、遊技盤面から前方に離隔して配置されている。このため遊技者の視点からは、サイド装飾板32a〜32dが遊技盤面から飛び出た立体物として視認される。このうち、特に最も上方に位置するサイド装飾板32dと最も下方に位置するサイド装飾板32c、そして、その隣のサイド装飾板32bの裏側には、それぞれ遊技球が流下できるだけの空間(流下経路)が確保されている。なお、サイド装飾板32bの裏側には、遊技球が流下するスペースのほかに一般入賞口も形成されている。また上から2つ目のサイド装飾板32aの裏側は遊技球が入り込めないように閉塞されているほか、障害釘の列(図7には示されていない)によって遊技球の流下が堰き止められている。
(8.動作例)
図9は、遊技盤1における遊技球の流下動作の例を示し、ここでは主に遊技領域の上側部分について説明する。
(8−1.ワープ通路による誘導)
上記のように、センター役物装置14の上縁部にある球入口14cに遊技球が飛び込むと、その遊技球はドラゴンの頭部に相当する装飾体14aの内部を経て、首部に相当する装飾体14bの内部、つまりワープ通路に流下する。ワープ通路を流下した遊技球は球放出口14dから放出され、球ステージ14e上に誘導されるので、上記の球誘導路14fを通じて放出されたり、球ステージ14eの中央から落下したりすると、遊技球が入賞装置8に入賞しやすくなる。
このようなワープ通路による誘導は、遊技球にセンター役物装置14の内部を通過させることで入賞機会を与え、表示領域の大型化に伴う入賞装置8との距離感を埋め合わせするものとして機能する。しかしながら、従来技術ではワープ通路が表示領域(画面)の両側に形成されていたため、表示画面の両側のスペースがワープ通路の配置によって制約されていた。
この点について本実施形態では、ワープ通路がセンター役物装置14の内側部分を縦断する構成を採用しているため、センター役物装置14の内側全域に一体型の大画面が配置されている場合であっても、従来技術のようにワープ通路を表示画面の両側に配置する必要がない。このため、例えば以下の態様によって表示画面の両側のスペースを有効活用することができる。
(1)表示画面の前面を縦断してワープ通路が配置されている分、センター役物装置14の両側縁部にスペースが生じるため、このスペースを活用して発光部14gを配置し、これらの発光装飾によるリーチライン演出を効果的に行うことができる。
(2)センター役物装置14の内側全域にある表示画面をさらに大型化した場合、それに伴ってセンター役物装置14全体が大型化するが、この場合でもその両側縁部にワープ通路を形成する必要がないため、センター役物装置14の両外側で遊技球が流下できる経路を充分に確保することができる。
(3)またセンター役物装置14の両側縁部にワープ通路への球入口を設ける必要がないので、ゲート装置29等をセンター役物装置14の両側縁部に一体的に形成することができる。
上記(1)〜(3)は、センター役物装置14の内側全域に一体型の表示画面が配置されている場合の利点であるが、本実施形態のようにセンター役物装置14の内側部分が複数に区分けされている場合、例えば次の利点が生じる。
(4)センター役物装置14の内側部分では、ワープ通路が表示画面16aとその両側のドラムユニット18との境目に沿って配置されており、表示画面16aとドラムユニット18との境目がワープ通路によって覆い隠されるため、単に表示画面16aに隣接してドラムユニット18が配置されている場合よりも見栄えを向上させることができる。
(8−2.ゲート装置の通過)
センター役物装置14の両外側は、遊技領域内で遊技球が流下する流下経路となっている。遊技球はセンター役物装置14の両外側を流下する間に、上記のゲート装置29を通過する機会が与えられるほか、図示しない一般入賞口への入賞機会が与えられる。
本実施形態では、ゲート装置29がセンター役物装置14と一体的に形成されていることから、流下経路内に別途ゲート装置を配置する必要がなく、それだけ遊技球が流下できるスペースを大きく確保することができる。これにより、センター役物装置14が大型化しても、その両外側で遊技球の流下の多様性が損なわれることはない。
(8−3.誘導部材による誘導)
また、センター役物装置14の両外側を流下した遊技球は、左右の誘導部材14hによって受け止められ、その傾斜面に沿って遊技領域の中央に向けて誘導される。誘導部材14hに誘導された遊技球はその傾斜面の終端から風車6を介して放出され、中央の入賞装置8やアタッカ装置10の方向に流下する。
このように、誘導部材14hによる遊技球の誘導もまた、センター役物装置14の大型化に伴う入賞装置8等との距離感を埋め合わせするものとして機能する。さらに本実施形態では、誘導部材14hの前面を装飾する装飾板14iが、その両側のサイド装飾板32dと一体的に繋がるようにして形成されているため、遊技者からはあたかも誘導部材14hが遊技領域の周縁の端いっぱいにまで延びているかのように視認される。
このためセンター役物装置14の下縁部の両側では、幅Wの全域にわたって遊技球が誘導部材14hに受け止められ、ここを流下する全ての遊技球が入賞装置8に向けて誘導・放出されるかのような視覚的効果を生じる。これにより、遊技者は入賞機会が増えているかのような期待感を抱き、遊技に対するモチベーションを高く維持することができる。
なお、実際には幅Wの全域で遊技球は受け止められず、誘導部材14hの外側では遊技球がサイド装飾板32dの裏側を通過して下側部分の遊技領域に流下することとなる。これにより、遊技球の流下態様が画一化することなく、入賞装置8やアタッカ装置10に対する多様なアプローチの態様が確保されている。
(9.その他の実施形態についての言及)
以上は一実施形態についての説明であるが、本発明の実施の形態がこれに制約されることはない。以下に、その他の実施形態についていくつか例を挙げて言及する。
(1)一実施形態で挙げたセンター役物装置14は、遊技機のゲームコンセプトに合わせてデザインされているが、センター役物装置14の具体的な形態は、遊技機の機種や仕様に応じて適宜変更することができる。
(2)一実施形態では、表示領域がワープ通路によって3分割されているが、表示領域は2または4以上に分割される態様であってもよい。また表示領域の構成は、液晶表示器16とドラムユニット18との組み合わせだけでなく、ドットマトリクスLED表示器等との組み合わせであってもよい。
(3)あるいは、センター役物装置14の内側にキャラクタ体等の可動体が配置されており、表示と合わせてキャラクタ体による演出動作が行われる態様であってもよい。
(4)誘導部材14hの大きさや形状、配置等は適宜変更可能であるし、装飾板14i,32d等の形態が一実施形態に制約されることはない。また一実施形態では、センター役物装置14の装飾板14iとサイドランプ30a等のサイド装飾板32dとが一体に繋がっている例を挙げているが、単に誘導部材14hの装飾板14iが遊技領域の周縁の端まで突出している態様であってもよい。
遊技盤の正面図である。 センター役物装置から表示ユニットおよびドラムユニット等を分離して示した斜視図である。 ドラムユニットの分解斜視図である。 ドラムユニットの縦断面図である。 センター役物装置(液晶表示器、ドラムユニット)による演出動作の例を示した正面図である。 図5中、VI−VI線に沿う断面図である。 図1の遊技盤の斜視図である。 ゲート装置が発光体の裏側に配置されている態様の例を示した部分拡大図である。 遊技領域(上側部分)での遊技球の流下動作を例示した図である。
符号の説明
1 遊技盤
14 センター役物装置
14a,14b 装飾体
14i 装飾板
14h 誘導部材
16 液晶表示器
18 ドラムユニット
29 ゲート装置
30a サイドランプ
32d 装飾板

Claims (1)

  1. 遊技盤面に形成され、発射された遊技球が流下する遊技領域と、
    前記遊技領域内に配設され、前記遊技領域の一部に所定の演出動作が実行される演出領域を形成するとともに、この演出領域の外側に前記遊技盤面に沿って遊技球が流下する流下経路を規定する役物装置と、
    前記遊技領域内で前記役物装置よりも下方の位置に配設された入賞装置と、
    前記遊技盤面から前記流下経路を挟んで手前側に離隔した位置に設けられ、前記役物装置から側方に張り出して前記遊技領域の周縁部まで延びる装飾部材と、
    を備える遊技機。
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