JP4849026B2 - 印刷装置、印刷方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

この発明は、画像データに画像処理を行って印刷する技術に関する。
従来、画像の印刷の際に以下のような処理を行う技術が存在した。その技術においては、ユーザによる画像データの加工と同時に、加工後の画像データを表示パネルに表示する。そして、ユーザが表示パネルの表示で加工結果を確認した後に、画像を記録紙に記録する。そのような技術として、特許文献1の技術が存在する。
特開平8−317237号公報 特開平11−88672号公報
しかし、加工後の画像データに基づいて生成された印刷物から受ける印象と、表示パネルなどの表示部の表示から受ける印象が異なる、という問題点については、考慮されていなかった。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を取り扱うためになされたものであり、画像データに画像処理を行って印刷を行う際に、ユ−ザが印刷結果から受ける印象に近い印象を受ける画像を表示部に表示することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、画像データを取得するデータ取得部と、画像データに基づいて表示用画像データおよび印刷用画像データを生成する画像処理部と、表示用画像データに基づいて画像を表示する表示部と、印刷用画像データに基づいて印刷を行う印刷部と、を備える印刷装置において、所定の処理を行う。なお、本明細書においては、「印刷装置」とは、狭義にはプリンタをさすが、広義には印刷装置および印刷装置に印刷データを提供する他の機器を含む印刷システム全体を表す。
すなわち、画像中の画素同士の位置関係に基づいて行う画像処理を、第1のパラメータP1に応じて、印刷用画像データに対して行う。また、同様の画像処理を、第2のパラメータP2に応じて、表示用画像データに対して行う。なお、表示用画像データに対して画像処理を行う前に、第1のパラメータP1と、印刷用画像データの画素数である印刷画素数Px1と、表示用画像データの画素数である表示画素数Px2と、に基づいて第2のパラメータP2を決定する。
このような態様においては、印刷画素数Px1と表示画素数Px2との違いを考慮して、表示用画像データの画像処理に適用される第2のパラメータP2が定められる。このため、画像データに画像処理を行って印刷を行う際に、ユ−ザが印刷結果から受ける印象に近い印象を受ける画像を表示部に表示することができる。
また、本発明は、たとえば、以下のような態様とすることもできる。すなわち、画像処理部は、印刷用画像データの画像において第1のパラメータP1に応じて定められる第1の位置にある画素の画素値を使用して、第1の位置または他の位置にある印刷用画像データの第1の対象画素の画素値を改変する画像処理を行う。そして、画像処理部は、表示用画像データの画像において第2のパラメータP2に応じて定められる第2の位置にある画素の画素値を使用して、第2の位置または他の位置にある表示用画像データの第2の対象画素の画素値を改変する画像処理を行う。表示用画像データの画像処理に先立って、画像処理部は、第2の位置を定める第2のパラメータP2と、第1の位置を定める第1のパラメータP1と、の比(P2/P1)が、表示用画像データの画像の大きさを表す表示画素数Px2と、印刷用画像データの画像の大きさを表す印刷画素数Px1と、の比(Px2/Px1)の値を含む所定の範囲内となるように、第2のパラメータP2を決定する。
このような態様とすれば、印刷用画像データに対して行う画像処理のパラメータの値と同じ値のパラメータに応じて表示用画像データに対して画像処理を行う態様に比べて、ユーザが印刷結果から受ける印象に近い印象を受ける画像を表示部に表示することができる。
なお、第1および第2の位置は、それぞれの画像データ中における絶対的な位置とすることができる。また、第1および第2の位置は、それぞれ第1および第2の対象画素に対する相対的な位置とすることもできる。
また、第2のパラメータP2と第1のパラメータP1との比(P2/P1)が、表示画素数Px2と印刷画素数Px1との比(Px2/Px1)の値よりも大きくなるように、第2のパラメータP2を決定することがより好ましい。
ユーザが表示部の表示から受ける印象は、印刷結果から受ける印象に比べて、画面のざらつきや輪郭線が強調されたものとなる傾向にある。よって、上記のような態様とすれば、ユーザが印刷結果から受ける印象により近い印象を受ける画像を表示部に表示することができる。なお、表示部に表示される画像の大きさが、印刷される画像の大きさよりも小さい場合に、上記の態様はより効果的である。また、表示部は発光によって色を表示するものである場合に、上記の態様はより効果的である。
なお、第1の位置は、第1の対象画素に対する第1の相対位置とすることができる。また、第2の位置は、第2の対象画素に対する第2の相対位置とすることができる。そして、印刷用画像データに対する画像処理においては、第1の対象画素に対して第1の相対位置にある1以上の画素の画素値を使用して第1の対象画素の画素値を改変する態様とすることができる。また、表示用画像データに対する画像処理においては、第2の対象画素に対して第2の相対位置にある1以上の画素の画素値を使用して第2の対象画素の画素値を改変する態様とすることができる。
このような態様とすれば、画像に対してシャープネスやソフトフォーカスなどの処理を行って印刷を実行する際に、ユーザが印刷結果から受ける印象に近い印象を受ける画像を表示部に表示することができる。
なお、第1のパラメータP1は、第1の相対位置にある画素と第1の対象画素との距離の最大値を表すパラメータとすることができる。そして、第2のパラメータP2は、第2の相対位置にある画素と第2の対象画素との距離の最大値を表すパラメータとすることができる。
一方、画像処理において、対象画素に対して所定の相対位置にある1以上の画素の画素値の重み付け平均値を使用して対象画素の画素値を改変する態様とすることもできる。そのような態様においては、第1、第2のパラメータP1,P2は、重みの半値幅を表すパラメータとすることができる。
また、画像データの画像が、第1種の画像と、第1種の画像よりも明確な輪郭が多い第2種の画像と、を含む複数種類の画像のうちのいずれであるかを決定し、以下のような処理を行うことも好ましい。すなわち、画像データの画像が第2種の画像である場合には、第1種の画像である場合よりも、(P2/P1)が小さくなるように第2のパラメータP2を決定することが好ましい。
明確な輪郭が多い画像の場合は、明確な輪郭が少ない画像に比べて、表示部に表示された場合に輪郭がより目に付きやすい。よって、上記のような態様とすれば、画像に対してシャープネスやソフトフォーカスなどの処理を行って印刷を実行する際に、ユーザが印刷結果から受ける印象に近い印象を受ける画像を表示部に表示することができる。
なお、第1の位置は、印刷用画像データの画像において、所定の方向に沿って第1のパラメータP1に応じて定められる互いに一定の間隔を有する画素位置とすることができる。そして、第1の対象画素は、第1の位置にある画素とすることができる。また、第2の位置は、表示用画像データの画像において、所定の方向に沿って第2のパラメータP2に応じて定められる互いに一定の間隔を有する画素位置とすることができる。そして、第2の対象画素は、第2の位置にある画素とすることができる。
そのような態様において、印刷用画像データに対する画像処理においては、複数の第1の対象画素の画素値に同一の係数を掛けて、各第1の対象画素の画素値を改変することができる。また、表示用画像データに対する画像処理においては、複数の第2の対象画素の画素値に同一の係数を掛けて、各第2の対象画素の画素値を改変することができる。
このような態様とすれば、画像に絹目調などのテクスチャを付して印刷を行う場合に、ユーザが印刷結果から受ける印象に近い印象を受ける画像を表示部に表示することができる。
また、画像処理に先立って、表示用画像データの画像および印刷用画像データの画像において、人間の顔を含む顔領域を決定することができる。そして、第1の位置は、顔領域内の所定の第1の基準線に対して垂直な方向に沿って第1の対象画素と並ぶ位置とすることができる。また、第2の位置は、顔領域内の所定の第2の基準線に対して垂直な方向に沿って第2の対象画素と並ぶ位置とすることができる。
このような態様において、たとえば、第1、第2の基準線を顔の中心線とすれば、人の顔の顎のラインを細くしたり太くしたりする処理を行って印刷を実行する際に、ユーザが印刷結果から受ける印象に近い印象を受ける画像を表示部に表示することができる。
また、たとえば、第1、第2の基準線を目の上下方向の中心線とすれば、人の顔の目の大きさを大きくしたり小さくしたりする処理を行って印刷を実行する際に、ユーザが印刷結果から受ける印象に近い印象を受ける画像を表示部に表示することができる。
なお、第2のパラメータを決定する際には、さらに、印刷される画像の大きさに基づいて第2のパラメータP2を決定することも好ましい。このような態様とすれば、画像の解像度に応じて、印刷用画像データに対して行う画像処理と、表示用画像データとに対して行う画像処理と、の内容を変えることができる。その結果、ユーザが印刷結果から受ける印象に近い印象を受ける画像を表示部に表示することができる。なお、さらに、表示部に表示される画像の大きさに基づいて第2のパラメータP2を決定することも好ましい。
また、印刷装置は、ユーザからの第1のパラメータP1に関する指示の入力を受け付ける入力部を備える態様とすることもできる。そのような態様において、ユーザからの指示に応じて第1および第2のパラメータP1,P2を決定することも好ましい。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、印刷方法および印刷装置、印刷制御方法および印刷制御装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
A.第1実施例:
図1は、本発明の実施例であるプリンタ1を示す斜視図である。プリンタ1は、外部のコンピュータに接続されることなく、単独で記憶媒体に格納された画像データファイルに基づいて、印刷を行うことができるプリンタである。
このプリンタ1は、インク滴を吐出して印刷を行う印刷ヘッド(図示せず)と、印刷用紙を供給するためのオートシードフィーダ20と、画像が印刷された印刷用紙を受ける排紙トレイ30と、液晶ディスプレイ40と、各種の操作を行うためのボタン群50と、メモリカードを挿入されデータを読み取るためのカードスロット70と、CPU100と、メインメモリ150と、ROM160と、を備えている。なお、図1においては、説明を分かりやすくするために、CPU100、メインメモリ150およびROM160をプリンタ1の外部に表示している。
カードスロット70は、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード、SDカード、miniSDカード、メモリースティック、スマートメディアカードなどのメモリカードMCを、スロットに直接挿入され、またはアダプタを介して挿入されることができる(図1の矢印A1参照)。そして、CPU100は、カードスロット70を介してそれらのメモリカードMCに格納された複数の画像データファイルを取得することができる。
図2は、液晶ディスプレイ40とボタン群50とが設けられた操作パネルを拡大して示す平面図である。操作パネルの中央には、4インチサイズ(縦2.4インチ×横3.2インチ)の液晶ディスプレイ40が設けられている。液晶ディスプレイ40は、最大270ピクセル×360ピクセルのカラーの画像を表示することができる。液晶ディスプレイ40は、たとえば、メモリカードMCに格納された画像データファイルの画像を表示することができる。液晶ディスプレイ40は、また、たとえば、プリンタ1の状態を示す情報や、ユーザがボタン群50を介してプリンタ1に指示を入力する際に使用される操作用メニューを表示することができる。
なお、液晶ディスプレイ40にユーザーインターフェイス画面を表示してユーザによる指示の入力を促し、また、ボタン群50を介してユーザからの指示を受け取るCPU100の機能部を、ユーザーインターフェイス部105として図1に示す。
液晶ディスプレイ40の両側には、各種の操作を行うためのボタン52〜62が設けられている。これらをまとめてボタン群50と総称する。電源ボタン52は、プリンタ1の電源をON/OFFするためのボタンである。モードボタン群54は、ユーザがプリンタの動作モードを切り換えるための複数のボタンである。一つの動作モードに一つのボタンが対応している。印刷設定ボタン56は、プリンタ1の各種のメンテナンスや各モードの動作設定を行う際に押すボタンである。
メニューボタン群58は、液晶ディスプレイ40に表示された各種の数値やアイコンを操作するための複数のボタンである。スタートボタン群60は、カラー印刷を行うかモノクロ印刷を行うかを選択するための二つのボタン601,602である。カラー印刷とモノクロ印刷それぞれに一つのボタンが対応している。ストップボタン62は、プリンタ1が実行している動作を中止させるためのボタンである。
メニューボタン群58は、液晶ディスプレイ40に提示された設定内容を了解する旨の入力を行うためのOKボタン582と、液晶ディスプレイ40に1ステップ前に表示されていた内容を表示させるための戻るボタン584と、液晶ディスプレイ40に表示されている複数のアイコンやメニューの中から一つを選択するための4個のボタンからなる選択ボタン群586と、印刷を行う印刷用紙の枚数を設定するための印刷枚数ボタン群588と、を含んでいる。このようなボタン群を備えることで、ユーザは、比較的小さいディスプレイしか装備されないプリンタ1においても、簡易に、メモリカードに格納された画像データファイルを選択して印刷を行うことができる。
プリンタ1のカードスロット70に、画像データファイルを格納したメモリカードMCが挿入され(図1の矢印A1参照)、モードボタン群54の中の「メモリカード」ボタンが押されると、液晶ディスプレイ40には、図2に示す画面が表示される。液晶ディスプレイ40の上段には、「すべて印刷」M11、「選んで印刷」M12、「おまかせ印刷」M13の3種のメニューが表示されている。「選んで印刷」のメニューM12は、枠S1で囲まれている。図2の状態は、暫定的に「選んで印刷」M12が選択されている状態である。
液晶ディスプレイ40の下段には、この時点で暫定的に選択されている「選んで印刷」の処理内容を説明する表示M22が表示されている。「選んで印刷」とは、メモリカードの中に格納された複数の画像データファイルの中からユーザが画像データファイルを選択して印刷する処理である。液晶ディスプレイ40に図2の表示がされている状態において、ユーザは、選択ボタン群586(図2参照)を操作して「選んで印刷」を選択し、OKボタン582でその選択を確定することによって、プリンタ1に「選んで印刷」の処理を実行させることができる。
図3は、「選んで印刷」におけるCPU100の処理内容を示すフローチャートである。ステップS10では、メモリカードMCに格納された画像データファイルのサムネイルが液晶ディスプレイ40に表示される。ユーザは、選択ボタン群586(図2参照)を操作してサムネイルを選択し、OKボタン582でその選択を確定することによって、印刷すべき画像データファイルを指定する。CPU100は、メモリカードMCからその画像データファイルをメインメモリ150に読み出す。このステップS10の機能を奏するCPU100の機能部を、データ取得部110として図1に示す。なお、メモリカードMCから読み出される画像データファイルは、JPEG形式の画像データファイルである。
ステップS20では、CPU100は、画像データファイルの原画像データを解像度変換して、液晶ディスプレイ40に表示するための表示用画像データと、L版サイズの印刷用紙に印刷するための印刷用画像データを生成する。印刷用画像データの画像の大きさは、たとえば、1260画素×1800画素である。L版サイズ(3.5インチ×5.0インチ)の印刷用紙に印刷される印刷用画像の解像度は、360ppi(画素/インチ)である。一方、表示用画像データの画像の大きさは、L版サイズの縦横比と一致させるため、たとえば、252画素×360画素である。液晶ディスプレイ40に表示される表示用画像の解像度は、112.5ppiである。なお、印刷用紙の大きさ(L版サイズ)は、「メモリカード」ボタンが押された時点であらかじめ設定されている。
ステップS30では、CPU100は、生成した表示用画像データを解析する。ここでは、たとえば、画像データの画像が、明確な輪郭線が少ない第1種の画像であるのか、第1種の画像に比べて明確な輪郭線が多い第2種の画像であるのか、が決定される。第1種の画像は、たとえば、自然の風景の画像である。第2種の画像は、たとえば、画像中においてビルなどの人工物が多くを占めている画像である。
画像の種類の決定は、たとえば、以下のように行うことができる。すなわち、画像内において隣接する画素同士の輝度の差の絶対値を計算し、その平均値を求める。そして、その平均値が所定の基準値よりも大きい場合は、その画像を第2種の画像とする。輝度の差の絶対値の平均が基準値以下の場合は、その画像を第1種の画像とする。
ステップS40では、ユーザが印刷における画像処理の設定内容を決定し、液晶ディスプレイ40のユーザーインターフェイス画面を通じてその設定の指示を印刷装置に入力する。その結果、印刷用補正パラメータが決定される。
図4は、ステップS40において液晶ディスプレイ40に表示されるユーザーインターフェイス画面を示す図である。図4のユーザーインターフェイス画面は、ユーザがステップS40において印刷設定ボタン56(図2参照)を押すことによって、液晶ディスプレイ40に表示される。ユーザは、選択ボタン群586を操作して、画面の左端のメニューのうちの一つを選択することができる。ここでは、「シャープネス」が選択されている。シャープネスは、画像の輪郭の明瞭さを調整するためのメニューである。
ユーザによって選択された項目については、さらに、画面中央に、そのサブメニュー、または設定の選択肢が表示される。図4においては、「シャープネス」の設定の選択肢として、「シャープネス強」〜「ソフトフォーカス強」までの5個の選択肢が表示されている。これらは、上にいくほど画像の輪郭が明瞭となる設定であり、下にいくほど画像の輪郭がぼやけた画像となる設定である。なお、中央の「なし」は、「シャープネス」についての画像処理を行わない設定である。図4においては、「シャープネス弱」の選択肢が選択されている。
なお、用語「シャープネス」は、狭義には、画像の輪郭を明瞭にする処理を表す。しかし、本明細書では、用語「シャープネス」は、広義には、画像の輪郭を明瞭にする処理に加えて、画像の輪郭をぼやけさせる処理である「ソフトフォーカス」の処理を含む用語として使用される。
図5〜図8は、シャープネスの処理内容を示す説明図である。図5〜図8において、横軸pは、画素位置を表す。縦軸は輝度を表す。ここでは、白黒かつ1次元の場合を例に説明する。
図5は、原画像の画素位置0〜12までの各画素の輝度を表す。図5は、画像中の輝度20の領域R1と、輝度60の領域R2と、それらの境界部分R3の輝度の分布を表している。シャープネスの処理を行う場合には、この輝度分布に対してまず平滑化処理を行う。「平滑化処理」は、ある画素の画素値(ここでは輝度)を、その画素とその画素の周囲の画素の画素値の重みづけ平均をとった値に置き換えることによって実現される。
図6は、平滑化処理後の画素位置0〜12までの各画素の輝度を表す。新たな画素値は、周囲の画素の画素値の影響を受ける。このため、図6に示す新たな画素値の分布は、もとの画素値の分布に比べてなだらかになる。「ソフトフォーカス弱」および「ソフトフォーカス強」の処理(図4参照)は、この図6の平滑化後の画素値を新たな画素値としてもとの画素値(図5参照)と置き換える処理である。「ソフトフォーカス弱」および「ソフトフォーカス強」の処理は、平滑化の程度が異なる。
図7は、図5の各画素位置の画素値と、図6の各画素位置の画素値と、の差に所定の定数(「適応量」という)を掛けた値のグラフである。「シャープネス強」および「シャープネス弱」の処理(図4参照)は、この図7の値を図5のもとの画素値の分布に加えることによって行われる。ただし、もとの画素値の分布に加えられるのは、図7の値のうち、絶対値が所定のしきい値Thよりも大きい値のみである。
図8は、図7の値を図5のもとの画素値の分布に加えて得られた画素値の分布を表すグラフである。図5と図7の比較から分かるように、輝度20の領域R1と、輝度60の領域R2との境界部分R3において、輝度差が強調されている。以上のような処理を「アンシャープマスク」と呼ぶ。なお、「シャープネス弱」および「シャープネス強」の処理は、平滑化(図6参照)の程度が異なる。
図9は、程度が異なる3種類の平滑化の処理を説明する図である。上段には、重みづけ平均を計算する際に考慮される画素の範囲Ap1〜Ap3を示している。範囲Ap1,Ap2,Ap3中の各正方形が一つの画素を表している。各範囲の中心に位置するクロスハッチを付した画素Tp1,Tp2,Tp3が、画素値を置き換える対象となる画素である。範囲Ap1〜Ap3は、それぞれ縦方向の寸法と横方向の寸法がほぼ等しい形状である。ここでは、各画素は正方形であるので、たとえば、対象画素Tp3と範囲Ap3の最外周の画素と中心距離rc3は、縦方向についても横方向についても等しい。範囲Ap1,Ap2についても同様である。この対象画素Tpiと範囲Apiの最外周の画素と中心距離rciが大きいほど、図6の平滑化後の画素値の分布はよりなだらかになる(i=1,2,3)。そして、中心距離rciが大きいほど、狭義のシャープネス処理後の画像の輪郭は、より強調される(図8参照)。
図9の下段には、範囲Ap1〜Ap3に含まれる各画素についての、重みづけ平均の重みWr1,Wr2,Wr3を表している。太い実線で各画素の実際の重みを示し、細い実線で、連続的な曲線で表した重みの分布Wi1,Wi2,Wi3を示す。なお、図9の下段において重みが示される画素を、図9の上段においてハッチを付して示す。たとえば、各画素位置に対応する重みWr1の各値は、各画素の位置の範囲内におけるWi1の平均値に対応する。重みWr1を範囲Ap1について合計すると1となる。重みWr2,Wr3の各値も同様に定められている。
重みWi1〜Wi3は、それぞれ中心C1,C2,C3から外周に向かって単調減少している。その結果、実際の重みWr1〜Wr3もそれぞれ中心C1,C2,C3から外周に向かって単調減少している。図9の下段において、重みWi1,Wi2,Wi3の最大値を、Wp1,Wp2,Wp3で示す。また、Wp1,Wp2,Wp3の半分の値を、それぞれWh1,Wh2,Wh3で示す。そして、重みWi1〜Wi3の半値幅をrh1,rh2,rh3で示す。
なお、「半値幅」とは、分布または波形のピークのシャープさを表す指標であって、分布または波の高さがピーク高さの1/2となる位置と、ピークの位置と、の距離である。ここでは、たとえば、重みWi2が最大値Wp2となる位置(画素値を置き換える対象となる画素Tp2の中心位置)と、重みWi2が最大値Wp2の1/2となる位置と、の距離が、半値幅rh2である。重みWi1,Wi3の半値幅rh1,rh3についても同様に定められる。半値幅が大きいほど、図6の平滑化後の画素値の分布はよりなだらかになる。そして、半値幅が大きいほど、狭義のシャープネス処理後の画像の輪郭は、より強調される(図8参照)。本明細書では、この半値幅を「平滑化処理の半径」と呼ぶ。
以上の説明から分かるように、広義のシャープネスの処理は、画素の位置関係(範囲Ap1〜Ap3に含まれる各画素と、その重みWr1〜Wr3参照)に基づいて行われる画像処理である。
「ソフトフォーカス強」(図4参照)に対応する処理においては、平滑化処理の際、「ソフトフォーカス弱」に対応する処理よりも大きい半値幅rhおよび距離rcが使用される。また、「シャープネス強」に対応する処理においては、平滑化処理の際、「シャープネス弱」に対応する処理よりも大きい半値幅rhおよび中心距離rcが使用される(図9参照)。このシャープネスの処理における平滑化処理の半径や、対象画素Tpと範囲Apの最外周の画素と中心距離rcが、図3のステップS40で決定される印刷用補正パラメータの一部である。
図3のステップS45では、プリンタにおいて「設定した内容の画像処理を行った場合の印刷結果の予想画像を液晶ディスプレイ40に表示する旨の設定」がなされているか否かが検討される。「印刷結果の予想画像を表示しない旨の設定」がなされている場合には、処理は、ステップS50に進む。「印刷結果の予想画像を表示する旨の設定」がなされている場合には、処理は、ステップS60に進む。最初にステップS45の処理が行われるときには、「印刷結果の予想画像を表示しない旨の設定」がなされている。このため、処理はステップS50に進む。
ステップS50では、確認のため、ユーザが選択した画像データファイルに基づいて生成された表示用画像データ(ステップS20参照)が液晶ディスプレイ40に表示される。なお、図示しないが、液晶ディスプレイ40には、表示用画像データの画像とともに、「表示された画像をそのまま印刷する場合には印刷ボタン601または印刷ボタン602を押すべき旨の表示」と、「印刷結果の予想画像を表示する場合には選択ボタン群586の下向きの矢印ボタンを押すべき旨の表示」と、が表示される。
ステップS55においては、ユーザは、表示された画像をそのまま印刷する場合には、印刷ボタン601または印刷ボタン602を押す。印刷ボタン601または印刷ボタン602を押された場合には、処理はステップS90に進む。一方、印刷結果の予想画像を表示させる場合には、ユーザは、選択ボタン群586の下向きの矢印のボタンを押す。選択ボタン群586の下向きの矢印のボタンが押された場合には、処理は、ステップS60に進む。なお、図3のステップS55では、処理の分岐にそれぞれ対応させてボタンの表示を示す(図2参照)。
ステップS60では、表示用補正パラメータが決定される。たとえば、表示用補正パラメータとしての平滑化の半径が、ステップS40で決定された印刷用補正パラメータとしての平滑化の半径と、印刷用画像データの画素数Px1と、表示用画像データの画素数Px2と、に基づいて決定される。なお、本実施例においては、「印刷用画像データの画素数Px1」と、「表示用画像データの画素数Px2」とは、それぞれ横幅方向の画素数である。具体的には、印刷用画像データの画素数Px1は、1800画素である。表示用画像データの画素数Px2は、360画素である。
図10は、ステップS60で決定される表示用補正パラメータとしての平滑化処理の半径と、ステップS40で決定される印刷用補正パラメータとしての平滑化処理の半径と、の関係を示す表である。図10では、シャープネス強の場合とシャープネス弱の場合と(図4参照)についての例を示している。なお、図10の表中、「適応量」とは、平滑化前後の画素値の差の何%をもとの画素値に加えるか(図7参照)を表す数値である。また、しきい値」とは、ある領域の輝度とその領域に隣接する領域の輝度の差がいくら以上である場合に、平滑化前後の画素値の差分がもとの画素値に上乗せされるか(図7のTh参照)、を表す数値である。
印刷用画像データの画像の横幅Px1に対する表示用画像データの画像の横幅Px2の割合をRpxとする。そして、印刷用画像データに適用する平滑化処理の半径rpに対する表示用画像データに適用する平滑化処理の半径rvの割合をRrとする。
Rpx=Px2/Px1 ・・・ (1)
Rr=rv/rp ・・・ (2)
このとき、RpxとRrは、以下の関係を満たすことが好ましい。Crは、所定の係数である。
Rr=Cr × Rpx ・・・ (3)
0.5≦Cr≦2.0 ・・・ (4)
よって、式(1)〜(4)より、表示用画像データに適用する平滑化処理の半径rvは、以下のように表すことができる。
rv=Cr × rp × Px2/Px1 ・・・ (5)
シャープネスの程度が弱い処理の方が、シャープネスの程度が強い処理に比べて、Rr(式(2)参照)が大きいことが好ましい。すなわち、第1のシャープネスの処理のRrをRr1とし、第1のシャープネスの処理よりも程度が弱い第2のシャープネスの処理のRrをRr2とする。このとき、Rr1とRr2は、以下の関係を満たすことが好ましい。
Rr1≦Rr2 ・・・ (6)
たとえば、本実施例では、印刷用画像データの横幅Px1は1800画素であり、表示用画像データの横幅Px2は360画素である。すなわち、印刷用画像データの横幅Px1に対する表示用画像データの横幅Px2の割合Rpxは、0.2である。このとき、式(3)、(4)より、Rrは、0.10〜0.40であることが好ましい。さらに、Rrは、いずれもRpx(0.2)以上の値であることが好ましい。
図10の例では、シャープネス強のときの比Rr1は、0.25であり、シャープネス弱のときの比Rr2は、0.33である。そして、シャープネス弱の処理の方が、シャープネス強の処理に比べて、Rrが大きい。なお、本実施例では、適応量としきい値は、印刷用データに適用する場合と表示用データに適用する場合とでは、変えていない。
なお、図10は、L版サイズで画像を印刷する場合に参照される表である。プリンタ1のROM160には、L版サイズ用の図10の表のほかに、A4サイズ、A5サイズ、B4サイズ、B5サイズなど、さまざまな印刷用紙サイズに応じた同様の表が格納されている。CPU100は、印刷用紙のサイズに応じてそれらの表を参照して、シャープネス処理を行う。
図3のステップS70では、ステップS60で決定された平滑化処理の半径rvなどの表示用補正パラメータにしたがって、表示用画像データを改変する。ステップS60およびS70のような処理を行うことで、シャープネスの処理を印刷用画像データに対して行って印刷を実行する際、そのシャープネスの処理を適用した印刷結果と類似する印象をユーザが受けるような画像を、事前に液晶ディスプレイ40に表示することができる。なお、ステップS20〜S70の処理を実行するCPU100の機能部を、画像処理部120として図1に示す。
ステップS80では、改変された表示用画像データに基づいて、液晶ディスプレイ40に画像を表示する。なお、画像とともに、(1)表示された画像をそのまま印刷する場合には印刷ボタン601または印刷ボタン602を押すべき旨の表示と、(2)印刷の設定を変更する場合には、印刷設定ボタン56を押すべき旨の表示と、(3)印刷結果の予想画像を表示させるか否かの設定を現状とは異なる設定に変更する場合には選択ボタン群586の下向きの矢印のボタンを押すべき旨の表示と、が表示される。なお、ステップS80において、表示用画像データに基づいて液晶ディスプレイ40に画像を表示する処理を実行するCPU100の機能部を、表示部130として図1に示す。表示部130は、改変前の表示用画像データの画像と、改変後の表示用画像データの画像と、を選択的に液晶ディスプレイ40に表示することができる。
ステップS85では、ユーザは、液晶ディスプレイ40に表示された画像を見る。そして、その画像を印刷するのであれば、印刷ボタン601または印刷ボタン602を押す。その場合には、処理は、ステップS90に進む。液晶ディスプレイ40に表示された画像を見た結果、画像処理の設定のやり直しを希望する場合には、印刷設定ボタン56を押す。その場合には、処理は、ステップS40に戻る。さらに、画像処理の設定をやり直す場合であって、印刷結果の予想画像を表示させるか否かの設定を、現状とは異なる設定に変更する場合には、ユーザは、選択ボタン群586の下向きの矢印のボタンを押す。その場合には、処理は、ステップS87に進む。なお、図3のステップS85では、処理の分岐にそれぞれ対応させてボタンの表示を示す(図2参照)。
ステップS87では、印刷結果の予想画像を表示するか否かの設定が変更され、その設定がプリンタ1のメインメモリ150に記憶される。すなわち、それまで「印刷結果の予想画像を表示する設定」がなされていた場合には、「印刷結果の予想画像を表示しない設定」に変更される。それまで「印刷結果の予想画像を表示しない設定」がなされていた場合には、「印刷結果の予想画像を表示する設定」に変更される。そして、処理は、ステップS40に戻る。
処理がステップS85またはS87からステップS40に戻った場合には、ユーザは再び、印刷における画像処理の設定を決定し直し、液晶ディスプレイ40のユーザーインターフェイス画面を通じてその設定の指示を印刷装置に入力する(図4参照)。その結果、印刷用補正パラメータが決定される。
その後、ステップS45では、設定した内容の画像処理を行った場合の印刷結果の予想画像を液晶ディスプレイ40に表示する旨の設定がなされているか否かが検討される。それまでに「印刷結果の予想画像を液晶ディスプレイ40に表示する旨の設定」がなされている場合には、処理は、ステップS50,S55をスキップしてステップS60に進む。一方、「印刷結果の予想画像を表示しない旨の設定」がなされている場合には、処理は、ステップS50に進む。
以下、ステップS85までの処理は、すでに説明したように行われる。
ステップS90では、ステップS40で決定された印刷用補正パラメータに従って、印刷用画像データが改変される。このステップS90の処理を実行するのは、CPU100の機能部としての画像処理部120である(図1参照)。
そして、ステップS100では、改変後の印刷用画像データに基づいて印刷が実行される。このステップS100の処理を実行するCPU100の機能部を、印刷部140として図1に示す。
本実施例のような態様とすれば、ユーザは、印刷結果に近い表示が行われるステップS80の画像を確認した上で、画像データの印刷を行うか否かを決定することができる。言い換えれば、印刷結果と印刷前の予想とが異なってしまい、印刷用紙が無駄になる可能性が低い。
また、本実施例においては、ユーザは、自己の意思で印刷結果の予想画像を液晶ディスプレイ40に表示するか否かを選択することができる(図3のステップS55およびS85参照)。このため、印刷結果の予想画像の確認を希望しないユーザは、迅速に印刷を実行することができる。
B.第2実施例:
第2実施例は、図3のステップS30における画像の解析結果に応じて、印刷用補正パラメータ(ステップS40参照)、および表示用補正パラメータ(ステップS60)が決定される。第2実施例の他の点は、第1実施例と同じである。
図11は、第2実施例において、ステップS60で決定される表示用補正パラメータとしての平滑化処理の半径rvと、ステップS40で決定される印刷用補正パラメータとしての平滑化処理の半径rpと、を示す表である。図11においても、シャープネス強の場合とシャープネス弱の場合と(図4参照)についての例を示している。
印刷用画像データに適用する平滑化処理の半径rpに対する表示用画像データに適用する平滑化処理の半径rvの割合を表す文字を、以下のように定める。シャープネス強でかつ輪郭線が少ない第1種の画像の場合の割合を、Rr11とする。シャープネス強でかつ輪郭線が多い第2種の画像の場合の割合を、Rr12とする。シャープネス弱でかつ第1種の画像の場合の割合を、Rr21とする。シャープネス弱でかつ第2種の画像の場合の割合を、Rr22とする。
図11の例では、シャープネス強で輪郭線が多い第2種の画像のときの比Rr12は、シャープネス強で第1種の画像のときの比Rr11よりも小さい。また、シャープネス弱で輪郭線が多い第2種の画像のときの比Rr22は、シャープネス強で第1種の画像のときの比Rr21よりも小さい。さらに、比Rr11,Rr12,Rr21,Rr22は、いずれもRpx(0.2)以上の値である。
液晶ディスプレイの表示においては、インクによる印刷結果に比べて、画像の輪郭が強調されてユーザに感じられる。よって、このような態様とすれば、印刷結果から受ける印象により近い画像をディスプレイに表示することができる。
また、図11の例では、シャープネス強の場合の適応量は、シャープネス弱の場合の同じ種類の画像に対する適応量よりも大きい。このようにすれば、より効果的に画像の輪郭を強調することができる。
C.第3実施例:
第3実施例では、印刷画像にいわゆる「絹目」等のテクスチャを付す印刷を行う場合の処理について説明する。第3実施例においては、図3のステップS40,S60,S70,S90において、第1実施例で行う処理に加えてさらに追加的な処理が行われる。第3実施例の他の点は、第1実施例と同じである。
第3実施例においては、図3のステップS40で、ユーザは、液晶ディスプレイ40のユーザーインターフェイス画面を通じて「絹目調」印刷を行うか否かを指定する。そして、その指定に応じて「絹目調」印刷に関する印刷用補正パラメータλ1が決定される。ステップS90では、ステップS40で決定された印刷用補正パラメータλ1に応じて、「絹目調」印刷を実現するための画像処理が印刷用画像データに対して行われる。
図12は、印刷用画像データを使用して「絹目調」印刷を実現するための係数c1と、表示用画像データを使用して「絹目調」印刷の印刷結果の予想画像を実現するための係数c2と、を示すグラフである。各グラフの横軸pは、画素位置を表す。ここでは、1次元の場合を例に説明する。
ステップS90では、印刷用画像データが有する各画素の色を表す階調値に対して、係数c1を掛けて、各画素の色を変更する。図12(a)に示すように、係数c1の大きさは、画素の並びの方向に沿って周期的に変化する。その周期の大きさはλ1である。λ1は画素数で表される。すなわち、間隔λ1をあけた複数の画素については、色を表す階調値に同一の係数が掛けられて階調値が改変される。なお、係数c1の1周期中の平均値は1.0である。
上記のような処理を行うことで、印刷用画像データが有する各画素の色を、その画素位置に応じて周期的に変化させることができる。この処理を画像の縦方向および横方向について行うことで、いわゆる「絹目調」等のテクスチャが付された画像の画像データを生成することができる。すなわち、画像に「絹目調」などのテクスチャを付すための画像処理は、画像中の画素同士の位置関係に基づいて行う画像処理である。
一方、図3のステップS60では、「絹目調」印刷の印刷結果の予想画像に関する表示用補正パラメータλ2が決定される。具体的には、表示用補正パラメータλ2は、ステップS40で決定された印刷用補正パラメータλ1と、印刷用画像データの画素数Px1と、表示用画像データの画素数Px2と、に基づいて、ROM160に格納されたテーブルを参照して決定される。そのようにして決定されるパラメータλ2は、以下の条件を満たす。
λ2/λ1=Ct × Px2/Px1 ・・・ (7)
0.5≦Ct≦2.0 ・・・ (8)
ステップS70では、ステップS60で決定された表示用補正パラメータλ2に応じて、「絹目調」印刷の予想画像を再現するための画像処理が表示用画像データに対して行われる。具体的には、表示用画像データが有する各画素の色の階調値に対して、所定の係数c2を掛けて、各画素の色を変更する。図12(b)に示すように、係数c2の大きさは、画素の並びの方向に沿って周期的に変化する。その周期の大きさはλ2である。λ2は、画素数で表される。すなわち、間隔λ2をあけた複数の画素については、色を表す階調値に同一の係数が掛けられて階調値が改変される。なお、係数c2の1周期中の平均値は1.0である。係数c1の波形の周期をλ1からλ2に変換すると、係数c2の波形と一致する。
上記のような条件を満たす印刷用補正パラメータλ1と表示用補正パラメータλ2とを使用して、それぞれ印刷用画像データと表示用画像データを補正することで、次のような効果が得られる。すなわち、テクスチャを付して印刷を実行する際、そのテクスチャを付与した印刷結果と類似する印象をユーザが受けるような画像を、事前に液晶ディスプレイ40に表示することができる。
なお、表示用補正パラメータλ2は、第1および第2実施例におけるRrと同様に、シャープネスの程度(図4参照)や、画像の種類に応じて設定することができる(図10および図11参照)。
D.第4実施例:
第4実施例では、人間の顔の顎のラインを細くするなど、画像中の人間の顔を変形させて印刷する場合の処理について説明する。第4実施例においては、図3のステップS40,S60,S70,S90において、第1実施例で行う処理に加えてさらに追加的な処理が行われる。第実施例の他の点は、第1実施例と同じである。
第4実施例においては、図3のステップS40で、ユーザは、液晶ディスプレイ40のユーザーインターフェイス画面を通じて「チャーム化処理」を行って印刷を実行するか否かを指定する。「チャーム化処理」とは、写真に写っている人間の顔の顎のラインを細くし、目を大きくするように画像を改変する画像処理である。ステップS40では、「チャーム化処理」の有無の指定に応じてチャーム化処理に関する印刷用補正パラメータLa1max,Lx1max等が決定される。ステップS90では、ステップS40で決定された印刷用補正パラメータLa1max,Lx1max等に応じて、「チャーム化」印刷を実現するための画像処理が印刷用画像データに対して行われる。
図13は、チャーム化処理のうち、顎のラインを細くする処理の内容を示す図である。図13(a)は、原画像における人間の顔の輪郭を示している。縦の線は、画素の列の位置を示している。顎のラインを細くする処理においては、顔領域Af内の少なくとも一部の画素の画素値が、他の画素を含む1以上の画素の画素値を用いて計算された画素値に置き換えられる。
図13(b)は、顎のラインを細くする処理をした後の画像における人間の顔の輪郭を示している。なお、原画像における人間の顔の輪郭を破線で示す。縦の線は、図13(a)に示した原画像の各画素の列を示している。顎のラインを細くする処理においては、顔領域Afが特定された後、その領域Afの画像のうちの顔の中心近傍の部分Acについては、より中心に寄り、幅が狭くなるように改変される。そして、顔領域Afの画像のうち、顔の中心線から遠い端の部分As1,As2については、幅が広くなるように改変される。なお、図13(a),(b)において、顔の中心線は上下の端に三角形を付した線である。
図14は、顎のラインを細くする処理における画素値の置き換え方法を示す図である。上段に示した正方形は、顔の中心線に対してほぼ垂直な方向に並ぶ原画像の画素を表している。下段に示した正方形は、顔の中心線に対してほぼ垂直な方向に並ぶ処理後の画像の画素を表している。ここでは、印刷用画像データを例に説明する。また、顔の中心線は、印刷用画像データの画像の縦方向に平行であるものとする。
顔領域Afの中心近傍の部分Acにおいては、処理後の画像の画素Pxaの色を表す画素値は、原画像の複数の画素Pxa01,Pxa02の画素値に基づいて計算される。
一方、顔領域Afの左端の部分As1においては、原画像の画素Pxs0の色を表す画素値が、処理後の画像の複数の画素Pxs1,Pxs2の画素値の計算に使用される。なお、処理後の端の画素Pxsxの画素値は、原画像の顔領域Afの端の画素Pxsx0の画素値と同じである。顔領域Afの右端の部分As2についても同様の処理が行われる。
このような処理によって、顔領域Afの中心近傍の部分Acについて幅が狭くなるように改変し、端の部分As1,As2について幅が広くなるように改変する画像処理が実現される。すなわち、画像中の人間の顎のラインを細くする処理は、画像中の画素同士の位置関係に基づいて行う画像処理である。
印刷用画像データの処理において、顔領域Afの中心近傍の部分Acにおいて、一つの画素の画素値を計算する際に考慮される画素数の最大値をLa1maxとする。また、印刷用画像データの処理において、顔領域Afの左右端の部分As1,As2において、一つの画素の画素値を共通に使用して画素値が計算される画素の数の最大値をLx1maxとする。これらLa1max,Lx1maxは、印刷用補正パラメータの一部である。なお、図14においては、一つの画素の画素値を計算する際に考慮される画素数の一例としてLa1を示す。また、一つの画素の画素値を共通に使用して画素値が計算される画素の数の一例としてLx1を示す。
表示用画像データの処理において、顔領域Afの中心近傍の部分Acにおいて、一つの画素の画素値を計算する際に考慮される画素数の最大値をLa2maxとする。また、表示用画像データの処理において、顔領域Afの左右端の部分As1,As2において、一つの画素の画素値を共通に使用して画素値が計算される画素の数の最大値をLx2maxとする。これらLa2max,Lx2maxは、表示用補正パラメータの一部である。
表示用補正パラメータLa2maxは、以下の条件を満たす。
La2max/La1max=Cca × Px2/Px1 ・・・ (9)
0.5≦Cca≦2.0 ・・・ (10)
同様に、表示用補正パラメータLx2maxは、以下の条件を満たす。
Lx2max/Lx1max=Ccx × Px2/Px1 ・・・ (11)
0.5≦Ccx≦2.0 ・・・ (12)
なお、表示用補正パラメータLa2max,Lx2maxは、それぞれステップS40で決定された印刷用補正パラメータLa1max,Lx1maxと、印刷用画像データの画素数Px1と、表示用画像データの画素数Px2と、に基づいて、ROM160に格納されたテーブルを参照して決定される。
以上では、チャーム化処理のうち顎のラインを細くする処理について説明したが、目を大きくする処理も同様に行われる。すなわち、目を大きくする処理においては、まず、目を含む所定の領域が特定される。そして、目の領域Aeの画像のうちの目の上下方向の中心近傍の部分Aceについては、より幅が広くなるように改変される。そして、目の領域Aeの画像のうち中心部分Aceよりも目の上下方向の中心線から遠い端の部分Ase1,Ase2においては、幅が狭くなるように改変される。これらの処理についても、同様に、印刷用補正パラメータと表示用補正パラメータとの比が、画像の画素数の比を含む所定の範囲内に含まれるように、表示用補正パラメータが決定される。
なお、画像中の人間の目を大きくする処理および顎のラインを細くする処理を含むチャーム化処理は、画像中の画素同士の位置関係に基づいて行う画像処理である。
図3のステップS70では、ステップS60で決定された表示用補正パラメータLa2max,Lx2max等に応じて、チャーム化印刷の予想画像を再現するための画像処理が表示用画像データに対して行われる。
上記のような条件を満たす印刷用補正パラメータLa1max,Lx1max等と表示用補正パラメータLa2max,Lx2max等とを使用して、それぞれ印刷用画像データと表示用画像データを補正することで、次のような効果が得られる。すなわち、人間の顎のラインを細くし、目を大きくして印刷を実行する際、その印刷結果と類似する印象をユーザが受けるような画像を、事前に液晶ディスプレイ40に表示することができる。
なお、Cca,Ccxは、第1および第2実施例におけるRrと同様に、シャープネスの程度(図4参照)や、画像の種類に応じて設定することができる(図10および図11参照)。
E.第5実施例:
第1〜第4実施例では、外部のコンピュータに接続されることなく、単独で記憶媒体に格納された画像データファイルに基づいて印刷を行うことができるプリンタの態様を説明した(図1参照)。第5実施例では、画像データの画像を表示することができるビューワ3と、ビューワ3から画像データを受け取って印刷を行うプリンタ1bと、を備える印刷システムについて説明する。
図15は、本発明の実施例である、ビューワ3とプリンタ1bを備える印刷システムを示す図である。ビューワ3は、外部のコンピュータに接続されることなく、プリンタ1bに接続されて、記憶媒体MCに格納された画像データファイルに基づいて、単独でプリンタ1bに画像の印刷を行わせることができる。
ビューワ3は、液晶ディスプレイ340と、ユーザが各種の操作を行うためのボタン群350と、メモリカードMCを挿入されデータを読み取るためのカードスロット370と、CPU400と、メインメモリ450と、ROM460と、外部との情報交換を行うためのインターフェイス部470と、を備えている。
なお、図15においては、メインメモリ450を「RAM450」と表記する。また、インターフェイス部470を「I/F部470」と表記する。また、図15においては、説明を分かりやすくするために、CPU400、メインメモリ450、ROM460、およびインターフェイス部470をビューワ3の外部に表示している。
カードスロット370は、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード、SDカード、miniSDカードなどのメモリカードMCを、スロットに直接挿入され、またはアダプタを介して挿入されることができる(図15の矢印A2参照)。CPU400は、カードスロット370に挿入されたそれらのメモリカードMCに格納された複数の画像データファイルを取得することができる。
インターフェイス部470は、プリンタ1bとの間でデータ交換を行う。プリンタ1bとビューワ3とは、たとえば、USB(Universal Serial Bus)で接続される。
プリンタ1bは、ビューワ3との間でデータ交換を行うためのインターフェイス部170を有する。プリンタ1bの他のハードウェア構成は、第1実施例のプリンタ1と同じである。
プリンタ1bは、ROM160内に機種データPTDを格納している。機種データPTDは、プリンタ1bが実行しうる各印刷モードの解像度(pixel/inch)および各印刷モードで使用される紙の種類の情報を含む。なお、プリンタが実現しうる解像度は、プリンタの機種によって異なる。また、プリンタが処理しうる印刷用紙の種類も、プリンタの機種によって異なる。
図16は、「選んで印刷」におけるビューワ3のCPU400の処理内容を示すフローチャートである。図16の処理は、ステップS35を含む。そして、ステップS35の処理結果を反映してステップS60の処理が行われる。図16の処理の他の点は、図3の処理と同じである。なお、図16においては、各ステップを十分大きく表示するため、ステップS87以下の表示を省略している。
第1実施例において、図3の各処理は、第1実施例のプリンタ1のCPU100が実行する。これに対して、第5実施例では、図16の各処理は、ビューワ3のCPU400が実行する。図16の各処理を行う際に、ビューワ3のCPU400は、液晶ディスプレイ340に所定の画像を表示し(図2および図4参照)、ボタン群350を介したユーザの入力を受け取る。そして、CPU400は、図16の各処理を行う際に、インターフェイス部370を介してプリンタ1bとデータ交換を行う。
ビューワ3のCPU400は、第1実施例のCPU100の機能部であるユーザーインターフェイス部105、データ取得部110、画像処理部120、表示部130、印刷部140(図1参照)と、それぞれ同様の機能を奏するユーザーインターフェイス部405、データ取得部410、画像処理部420、表示部430、印刷部440を備える。なお、印刷部440は、プリンタ1bに印刷データを送信して、プリンタ1bに印刷を行わせる。以下では、図3との主な相違点である図16のステップS35とS60の処理について説明する。
ステップS30で表示用画像データを解析したあと、CPU400は、ステップS35で、ビューワ3から印刷の際の解像度(pixel/inch)および印刷用紙の種類の情報を取得する。これらをまとめて「印刷情報」と呼ぶ。
具体的には、CPU400は、インターフェイス部470を介してプリンタ1bに「選んで印刷」モードにおける解像度の情報を要求する。プリンタ1bのCPU100は、インターフェイス部170を介してその要求を受け取る。そして、CPU100は、ROM160内に機種データPTDから「選んで印刷」モードにおける解像度および印刷用紙の種類の情報を取得し、インターフェイス部170を介してビューワ3に送る。CPU400は、インターフェイス部470を介してプリンタ1bから印刷情報、すなわち解像度および印刷用紙の種類の情報を受け取る。なお、このS60の処理は、CPU400の機能部としての画像処理部420が行う。
ステップS60では、印刷情報に応じて表示用補正パラメータが決定される。たとえば、表示用補正パラメータとしての平滑化の半径が、ステップS35で取得された解像度および印刷用紙の種類の情報と、ステップS40で決定された印刷用補正パラメータとしての平滑化の半径と、印刷用画像データの画素数Px1と、表示用画像データの画素数Px2と、に基づいて決定される。このS60の処理も、CPU400の機能部としての画像処理部420が行う。
ステップS60では、たとえば、印刷用紙の色に応じて表示用補正パラメータが決定される。たとえば、「普通紙」は、「写真用紙」に比べて印刷用紙の色が黄みがかった色である。また、「写真用紙」は、「普通紙」に比べて印刷用紙の色が青みがかった色である。よって、ステップS35で取得された印刷用紙の種類の情報が、「普通紙」を表している場合には、「写真用紙」の場合よりも画像が黄色みがかった画像となるように、表示用補正パラメータが決定される。そして、印刷用紙の種類の情報が、「写真用紙」を表している場合には、「普通紙」の場合よりも画像が青みがかった画像となるように、表示用補正パラメータが決定される。
このような処理を行うことで、その後、ステップS80において、より実際の印刷結果から受ける印象に近い画像をディスプレイ370に表示することができる。
また、ステップS60では、ステップS35で取得した解像度の情報が、高い解像度を表している場合には、それよりも低い解像度を表している場合に比べて表示用画像のエッジがより強調されるように、表示用補正パラメータが決定される。より具体的には、平滑化処理の半径が大きく設定される。
印刷解像度が高い第1の場合には、印刷画像はシャープに感じられやすい。これに対して、第1の場合よりも印刷解像度が低い第2の場合には、印刷画像は第1の場合に比べてシャープに感じられにくい。よって、上記のような処理を行うことで、ステップS80において、より実際の印刷結果から受ける印象に近い画像をディスプレイ370に表示することができる。なお、一般に、印刷用紙の種類として「普通紙」が使用されるモードにおいては、「写真用紙」が使用されるモードに比べて解像度が低い。
F.第6実施例:
第6実施例では、画像データの画像を表示することができるディスプレイ7と、画像を印刷することができるプリンタ1cと、それらに接続されるパーソナルコンピュータ5とを備える印刷システムについて説明する。
図17は、本発明の実施例である、パーソナルコンピュータ5と液晶ディスプレイ7とプリンタ1cを備える印刷システムを示す図である。パーソナルコンピュータ5は、画像データファイルに基づいて液晶ディスプレイ7に画像を表示させることができる。また、パーソナルコンピュータ5は、画像データファイルに基づいてプリンタ1cに画像の印刷を行わせることができる。
パーソナルコンピュータ5は、ユーザが各種の操作を行うためのキーボード550およびマウス555と、CD−ROMやDVDを挿入されデータを読み取るための光ディスクドライブ570と、CPU600と、メインメモリ650と、ROM660と、外部との情報交換を行うためのインターフェイス部670と、を備えている。
なお、図17においては、メインメモリ650を「RAM650」と表記する。また、インターフェイス部670を「I/F部670」と表記する。また、図17においては、説明を分かりやすくするために、CPU600、メインメモリ650、ROM660、およびインターフェイス部670をパーソナルコンピュータ5の外部に表示している。
光ディスクドライブ570は、CD−ROMやCD−RW、DVDを挿入されることができる。CPU600は、光ディスクドライブ570に挿入されたそれらの記録媒体に格納された複数の画像データファイルを取得することができる。
インターフェイス部670は、プリンタ1cおよびディスプレイ7との間でデータ交換を行う。プリンタ1cとパーソナルコンピュータ5とは、たとえば、USB(Universal Serial Bus)で接続される。ディスプレイ7とパーソナルコンピュータ5との接続は、画像データに加えて、後述するような情報を送受信できる所定の規格によるものとすることができる。
プリンタ1cは、パーソナルコンピュータ5との間でデータ交換を行うためのインターフェイス部170を有する。プリンタ1cの他の構成は、第5実施例のプリンタ1bと同じである。
液晶ディスプレイ7は、制御部800と、ROM860と、パーソナルコンピュータ5との間でデータ交換を行うためのインターフェイス部870と、を有している。
液晶ディスプレイ7は、ROM860内に機種データDTDを格納している。機種データDTDは、液晶ディスプレイ7の解像度(pixel/inch)の情報を含む。なお、解像度は、ディスプレイの機種によって異なる。
図18は、「選んで印刷」におけるパーソナルコンピュータ5のCPU600の処理内容を示すフローチャートである。図18の処理は、ステップS37を含む。そして、ステップS35、S37の処理結果を反映してステップS60の処理が行われる。図18の処理の他の点は、図16の処理と同じである。なお、図18においては、各ステップを十分大きく表示するため、ステップS87以下(図3参照)の表示を省略している。
第1実施例において、図3の各処理は、第1実施例のプリンタ1のCPU100が実行する。そして、第5実施例において、図16の各処理は、ビューワ3のCPU400が実行する。これに対して、第6実施例では、図18の各処理は、パーソナルコンピュータ5のCPU600が実行する。
図18の各処理を行う際に、パーソナルコンピュータ5のCPU600は、インターフェイス部670を介してプリンタ1cおよび液晶ディスプレイ7とデータ交換を行う。また、CPU600は、図18の各処理を行う際に、液晶ディスプレイ7に所定の画像を表示し(図2および図4参照)。キーボード550およびマウス555を介したユーザの入力を受け取る。
パーソナルコンピュータ5のCPU600は、第1実施例のCPU100の機能部であるユーザーインターフェイス部105、データ取得部110、画像処理部120、表示部130、印刷部140(図1参照)と、それぞれ同様の機能を奏するユーザーインターフェイス部605、データ取得部610、画像処理部620、表示部630、印刷部640を備える。なお、印刷部640は、プリンタ1cに印刷データを送信して、プリンタ1cに印刷を行わせる。そして、表示部630は、液晶ディスプレイ7に画像データを送信して、液晶ディスプレイ7に画像を表示させる。以下では、図16との主な相違点である図18のステップS37とS60の処理について説明する。
ステップS35で印刷情報を取得したあと、CPU600は、ステップS37で、ディスプレイ7から解像度(pixel/inch)の情報を取得する。この情報を「表示情報」と呼ぶ。
具体的には、CPU600は、インターフェイス部670を介してディスプレイ7に解像度の情報を要求する。ディスプレイ7の制御部800は、インターフェイス部870を介してその要求を受け取る。そして、制御部800は、ROM860内の機種データDTDから解像度の情報を取得し、インターフェイス部870を介してパーソナルコンピュータ5に送る。CPU600は、インターフェイス部870を介してディスプレイ7から表示情報、すなわちディスプレイの解像度の情報を受け取る。
ステップS60では、ステップS35で取得された印刷情報と、ステップS37で取得された表示情報と、に応じて表示用補正パラメータが決定される。たとえば、表示用補正パラメータとしての平滑化の半径が、ステップS35で取得された解像度および印刷用紙の種類の情報と、ステップS37で取得された解像度の情報と、ステップS40で決定された印刷用補正パラメータとしての平滑化の半径と、印刷用画像データの画素数Px1と、表示用画像データの画素数Px2と、に基づいて決定される。
ステップS60では、たとえば、プリンタ1cの解像度Dpとディスプレイの解像度Ddの比に応じて、表示用補正パラメータが決定される。たとえば、Dp/Ddが大きい場合には、Dp/Ddがより小さい場合に比べて表示用画像のエッジがより強調されるように、表示用補正パラメータが決定される。より具体的には、平滑化処理の半径が大きく設定される。
Dp/Ddが大きい第1の場合には、印刷画像はディスプレイ上の表示画像に比べてよりシャープに感じられやすい。これに対して、第1の場合よりもDp/Ddが小さい第2の場合には、印刷画像は第1の場合よりもシャープに感じられにくい。よって、上記のような処理を行うことで、ステップS80において、より実際の印刷結果から受ける印象に近い画像をディスプレイ370に表示することができる。
G.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
G1.変形例1:
上記実施例では、印刷用画像データの画素数Px1と、表示用画像データの画素数Px2は、それぞれの画像の横方向の画素数であった。しかし、印刷用画像データの画素数Px1と、表示用画像データの画素数Px2は、それぞれの画像の縦方向の画素数とすることもできる。また、印刷用画像データの画素数Px1と、表示用画像データの画素数Px2は、それぞれの画像の対角線上に並ぶ画素の数とすることもできる。すなわち、印刷用画像データの画素数Px1と、表示用画像データの画素数Px2は、それぞれの画像の大きさを表す画素数とすることができる。
G2.変形例2:
なお、上記実施例では、画像データの画素数の比Px2/Px1に対するパラメータの比の係数Cr,Ct,Cca,Ccxは、0.5〜2.0の範囲の値である(式(4),(8),(10),(12)参照)。しかし、画像データの画素数の比Px2/Px1に対するパラメータの比の係数は、他の値とすることもできる。すなわち、表示用画像データに対する画像処理のパラメータと、印刷用画像データに対する画像処理のパラメータとの比の値は、画像データの画素数の比Px2/Px1を含む所定の範囲内の値とすることができる。なお、画像データの画素数の比Px2/Px1に対するパラメータの比の係数は、0.75〜2.0とすることがより好ましく、1.0〜2.0とすることがさらに好ましい。
G3.変形例3:
上記実施例では、図3のステップS30における解析は、表示用画像データに基づいて行われた。しかし、図3のステップS30における解析は、印刷用画像データやステップS10で取得された画像データに基づいて行うこともできる。さらに、サムネイルを表示するために生成された画像データに基づいて行うこともできる。すなわち、画像の種類を決定するための解析は、取得された画像データ、またはその画像データから生成されたデータに基づいて行うことができる。
G4.変形例4:
上記実施例では、表示用画像データに対する画像処理のパラメータと、印刷用画像データに対する画像処理のパラメータとの比の値が、画像データの画素数の比Px2/Px1を含む所定の範囲内に含まれるように、表示用画像データに対する画像処理のパラメータが決定されている。しかし、表示用画像データに対する画像処理のパラメータは、表示用画像の解像度Rs2と印刷用画像の解像度Rs1とに基づいて定めることもできる。
たとえば、表示用画像データに対する画像処理のパラメータは、表示用画像データに対する画像処理のパラメータと、印刷用画像データに対する画像処理のパラメータとの比の値が、表示用画像の解像度Rs2と印刷用画像の解像度Rs1の比(Rs2/Rs1)を含む所定の範囲内に含まれるように決定されることも好ましい。そのような態様においては、画像データの画素数に加えて印刷される画像と表示部に表示される画像の寸法に基づいて表示用画像データに対する画像処理のパラメータを定めることができる。
G5.変形例5:
上記第4実施例においては、目の大きさは縦方向についてのみ拡大される。しかし、目の大きさを横方向についても拡大する態様とすることもできる。そのような態様においては、目の左右方向の中心線に垂直な方向に沿って並ぶ画素の画素値に基づいて、他の画素の画素値を計算することができる。
G6.変形例6:
上記実施例では、CPU100が表示用補正パラメータを自動的に決定した。また、印刷用補正パラメータは、実質的にあらかじめ用意された選択肢の中からユーザが選択した。しかし、液晶ディスプレイ40などの入力手段を介して、ユーザがパラメータの値を直接入力し、またはCPU100が決定したパラメータの値を修正する態様とすることもできる。そのような態様においては、ユーザからの指示に応じて表示用画像データに対する画像処理のパラメータと、印刷用画像データに対する画像処理のパラメータとが決定される。なお、パラメータに関する指示は、CPU100の機能部であるユーザーインターフェイス部105を介して受け取られる。
また、ユーザからの指示を受けずにCPU100が自動的に画像処理の内容を決定して印刷を行う態様とすることもできる。そのような場合には、図3のステップS40において、ユーザからの入力は行われない。
G7.変形例7:
上記第5実施例では、プリンタ1bを使用して印刷を行うビューワ3について説明した(図15参照)。しかし、本発明は、デジタルスチルカメラや携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)やディスプレイ一体型のパーソナルコンピュータなど、他の任意の機器に適用することができる。なお、本発明を適用する機器は、画像を表示する画像表示部を備え、プリンタやプロジェクタなどの他の出力装置を使用して画像の出力を行わせることができる機器であることが好ましい。
G8.変形例8:
上記第1から第4実施例では、液晶ディスプレイ40とカードスロット70とを備えた一体型プリンタを例に本発明についての説明を行った(図1参照)。そして、上記第5実施例では、プリンタ1bを使用して印刷を行うことができるビューワ3の例を説明した(図15参照)。しかし、本発明は、たとえば、第6実施例のように、ディスプレイ(表示装置)と、プリンタ(印刷装置)と、メモリカードから画像データを読み取ることができるカードリーダ(画像データ取得装置)と、それらに接続されたコンピュータと、を含む印刷システムとして構成することもできる。
そのようなシステムにおいて、以下のような処理を行うことが好ましい。すなわち、カードリーダを介して取得した画像データに基づいて表示用画像データおよび印刷用画像データを生成する。印刷用画像データは、プリンタを使用して実行される印刷の画像の画素数Px1に応じて生成される。表示用画像データは、表示装置において表示される画像の画素数Px2に応じて生成される。
そして、画像中の画素同士の位置関係に基づいて行う画像処理を、第1のパラメータP1に応じて、印刷用画像データに対して行う。また、同様の画像処理を、第2のパラメータP2に応じて、表示用画像データに対して行う。なお、表示用画像データに対して画像処理を行う前に、第1のパラメータP1と、印刷用画像データの画素数である印刷画素数Px1と、表示用画像データの画素数である表示画素数Px2と、に基づいて第2のパラメータP2を決定する。
なお、上記の態様において、表示装置に表示する画像の大きさ(画素数)を変更できる場合、または複数種類の中から選択できる場合には、表示用画像データおよび第2のパラメータは、そのようにして設定された画素数に応じて生成されることが好ましい。
なお、本発明は様々な態様で実現することができるが、画像を表示する表示部の画素数(たとえば、画像を表示する場合の横方向の画素数)と、印刷を行う際の画素数(たとえば、画像を印刷する場合の横方向の画素数)とが、異なる態様に本発明を適用することがより好ましい。そして、画像を表示する表示部の画素数が印刷を行う際の画素数よりも少ない態様に適用することがさらに好ましい。なお、表示部の「画素数」と印刷を行う際の「画素数」とは、他の方法で決定することもできる。たとえば、画像を表示、または印刷する場合のたて方向の画素数とすることもできる。
G9.変形例9:
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、CPUの機能の一部をハードウェア回路が実行するようにすることもできる。
このような機能を実現するコンピュータプログラムは、フロッピディスクやCD−ROM、DVD等の、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。ホストコンピュータは、その記録媒体からコンピュータプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送する。あるいは、通信経路を介してプログラム供給装置からホストコンピュータにコンピュータプログラムを供給するようにしてもよい。コンピュータプログラムの機能を実現する時には、内部記憶装置に格納されたコンピュータプログラムがホストコンピュータのマイクロプロセッサによって実行される。また、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをホストコンピュータが直接実行するようにしてもよい。
この明細書において、コンピュータとは、ハードウェア装置とオペレーションシステムとを含む概念であり、オペレーションシステムの制御の下で動作するハードウェア装置を意味している。コンピュータプログラムは、このようなコンピュータに、上述の各部の機能を実現させる。なお、上述の機能の一部は、アプリケーションプログラム
でなく、オペレーションシステムによって実現されていても良い。
なお、この明細書において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
本発明の実施例であるプリンタ1を示す斜視図。 液晶ディスプレイ40とボタン群50とが設けられた操作パネルを拡大して示す平面図。 「選んで印刷」におけるCPU100の処理内容を示すフローチャート。 ステップS40において液晶ディスプレイ40に表示されるユーザーインターフェイス画面を示す図。 原画像の画素位置0〜12までの各画素の輝度を表すグラフ。 平滑化処理後の画素位置0〜12までの各画素の輝度を表すグラフ。 図5の各画素位置の画素値と、図6の各画素位置の画素値と、の差に所定の定数を掛けた値のグラフ。 図7の値を図5のもとの画素値の分布に加えて得られた画素値の分布を表すグラフ。 程度が異なる3種類の平滑化の処理を説明する図。 表示用補正パラメータとしての平滑化処理の半径と、印刷用補正パラメータとしての平滑化処理の半径と、の関係を示す表。 表示用補正パラメータとしての平滑化処理の半径と、印刷用補正パラメータとしての平滑化処理の半径と、の関係を示す表。 絹目調印刷を実現するための係数c1と、印刷結果の予想画像を実現するための係数c2と、を示すグラフ。 チャーム化処理のうち、顎のラインを細くする処理の内容を示す図。 顎のラインを細くする処理における画素値の置き換え方法を示す図。 本発明の実施例である、ビューワ3とプリンタ1bを備える印刷システムを示す図。 「選んで印刷」におけるビューワ3のCPU400の処理内容を示すフローチャート。 本発明の実施例である、パーソナルコンピュータ5と液晶ディスプレイ7とプリンタ1cを備える印刷システムを示す図。 「選んで印刷」におけるパーソナルコンピュータ5のCPU600の処理内容を示すフローチャート。
符号の説明
1…プリンタ
3…ビューワ
5…パーソナルコンピュータ
7…液晶ディスプレイ
20…オートシードフィーダ
30…排紙トレイ
40…液晶ディスプレイ
50…ボタン群
52…電源ボタン
54…モードボタン群
56…印刷設定ボタン
58…メニューボタン群
60…スタートボタン群
62…ストップボタン
70…カードスロット
100…CPU
105…ユーザーインターフェイス部
110…データ取得部
150…メインメモリ
160…ROM
170…インターフェイス部
340…液晶ディスプレイ
350…ボタン群
370…インターフェイス部
370…カードスロット
370…ディスプレイ
400…CPU
405…ユーザーインターフェイス部
410…データ取得部
420…画像処理部
430…表示部
440…印刷部
450…メインメモリ
460…ROM
470…インターフェイス部
550…キーボード
555…マウス
570…光ディスクドライブ
582…OKボタン
584…戻るボタン
586…選択ボタン群
588…印刷枚数ボタン群
600…CPU
601…カラー印刷ボタン
602…モノクロ印刷ボタン
605…ユーザーインターフェイス部
610…データ取得部
620…画像処理部
630…表示部
640…印刷部
650…メインメモリ
660…ROM
670…インターフェイス部
800…制御部
860…ROM
870…インターフェイス部
A1,A2…メモリカードMCの挿入方向を示す矢印
Ac…顔領域の中心近傍の部分
Ace…目の領域の中心近傍の部分
Ae…目の範囲
Af…顔領域
Ap1〜Ap3…平滑化処理において考慮される画素の領域
As1,As2…顔領域の左右の端の部分
C1〜C3…平滑化処理において考慮される画素の領域の中心
La1…ある画素の画素値を計算する際に考慮される画素数
Lx1…一つの画素の画素値を共通に使用して画素値が計算される画素の数
M11…「すべて印刷」のメニュー表示
M12…「選んで印刷」のメニュー表示
M13…「おまかせ印刷」のメニュー表示
M22…「選んで印刷」の説明の表示
MC…メモリカード
Px1…印刷用画像データの画像の横幅(画素数)
Px2…表示用画像データの画像の横幅(画素数)
Pxa…顔領域Afの中心近傍の部分Acにある処理後の画像の画素
Pxa01,Pxa02…顔領域Afの中心近傍の部分Acにある原画像の画素
Pxsx…顔領域Afの端の処理後の画像の画素
Pxs1,Pxs2…顔領域Afの左の部分Asにある処理後の画像の画素
Pxs0…顔領域Afの左の部分Asにある原画像の画素
Pxsx…顔領域Afの端の処理後の画像の画素
Pxsx0…顔領域Afの端の原画像の画素
R1…画像中の輝度20の領域
R2…画像中の輝度60の領域
R3…画像中の輝度20の領域と輝度60の領域の境界部分
Rpx…印刷用画像データの画像の横幅Px1に対する表示用画像データの画像の横幅Px2の割合
Rr1,Rr11,Rr12,Rr2,Rr21,Rr22…印刷用画像データに適用する平滑化処理の半径rpに対する表示用画像データに適用する平滑化処理の半径rvの割合
S1…メニューが選択されていることを示す枠
Tp1〜Tp3…平滑化処理の対象画素
Wi1〜Wi3…連続的な曲線で表した場合の重みの分布
c1…印刷用画像データに対するテクスチャの付与に使用する係数
c2…表示用画像データに対するテクスチャの付与に使用する係数
p…画素位置
rc1〜rc3…対象画素と範囲の最外周の画素と中心距離
λ1…絹目調印刷に関する印刷用補正パラメータ
λ2…絹目調印刷に関する表示用補正パラメータ

Claims (16)

  1. 印刷装置であって、
    画像データを取得するデータ取得部と、
    前記画像データに基づいて表示用画像データおよび印刷用画像データを生成する画像処理部と、
    前記表示用画像データに基づいて画像を表示する表示部と、
    前記印刷用画像データに基づいて印刷を行う印刷部と、を備え、
    前記画像処理部は、
    前記印刷用画像データの画像において第1のパラメータP1に応じて定められる第1の位置にある画素の画素値を使用して、前記第1の位置または他の位置にある前記印刷用画像データの第1の対象画素の画素値を改変する画像処理を行い、
    前記表示用画像データの画像において第2のパラメータP2に応じて定められる第2の位置にある画素の画素値を使用して、前記第2の位置または他の位置にある前記表示用画像データの第2の対象画素の画素値を改変する画像処理を行い、
    前記第2の位置を定める前記第2のパラメータP2と、前記第1の位置を定める前記第1のパラメータP1と、の比(P2/P1)が、前記表示用画像データの画像の大きさを表す表示画素数Px2と、前記印刷用画像データの画像の大きさを表す印刷画素数Px1と、の比(Px2/Px1)の値を含む所定の範囲内であり、かつ、前記比(Px2/Px1)の値よりも大きくなるように、前記第2のパラメータP2を決定する、印刷装置。
  2. 印刷装置であって、
    画像データを取得するデータ取得部と、
    前記画像データに基づいて表示用画像データおよび印刷用画像データを生成する画像処理部と、
    前記表示用画像データに基づいて画像を表示する表示部と、
    前記印刷用画像データに基づいて印刷を行う印刷部と、を備え、
    前記画像処理部は、
    前記印刷用画像データの画像において第1のパラメータP1に応じて定められる第1の位置にある画素の画素値を使用して、前記第1の位置または他の位置にある前記印刷用画像データの第1の対象画素の画素値を改変する画像処理を行い、
    前記表示用画像データの画像において第2のパラメータP2に応じて定められる第2の位置にある画素の画素値を使用して、前記第2の位置または他の位置にある前記表示用画像データの第2の対象画素の画素値を改変する画像処理を行い、
    前記第2の位置を定める前記第2のパラメータP2と、前記第1の位置を定める前記第1のパラメータP1と、の比(P2/P1)が、前記表示用画像データの画像の大きさを表す表示画素数Px2と、前記印刷用画像データの画像の大きさを表す印刷画素数Px1と、の比(Px2/Px1)の値を含む所定の範囲内となるように、前記第2のパラメータP2を決定し、
    前記第1の位置は、前記第1の対象画素に対する第1の相対位置であり、
    前記第2の位置は、前記第2の対象画素に対する第2の相対位置であり、
    前記画像処理部は、
    前記第1の対象画素に対して前記第1の相対位置にある1以上の画素の画素値を使用して前記第1の対象画素の画素値を改変し、
    前記第2の対象画素に対して前記第2の相対位置にある1以上の画素の画素値を使用して前記第2の対象画素の画素値を改変する、印刷装置。
  3. 請求項2記載の印刷装置であって、
    前記画像処理部は、
    前記画像データの画像が、第1種の画像と、前記第1種の画像よりも明確な輪郭が多い第2種の画像と、を含む複数種類の画像のうちのいずれであるかを決定し、
    前記画像データの画像が前記第2種の画像である場合には、前記第1種の画像である場合よりも、(P2/P1)が小さくなるように前記第2のパラメータP2を決定する、印刷装置。
  4. 印刷装置であって、
    画像データを取得するデータ取得部と、
    前記画像データに基づいて表示用画像データおよび印刷用画像データを生成する画像処理部と、
    前記表示用画像データに基づいて画像を表示する表示部と、
    前記印刷用画像データに基づいて印刷を行う印刷部と、を備え、
    前記画像処理部は、
    前記印刷用画像データの画像において第1のパラメータP1に応じて定められる第1の位置にある画素の画素値を使用して、前記第1の位置または他の位置にある前記印刷用画像データの第1の対象画素の画素値を改変する画像処理を行い、
    前記表示用画像データの画像において第2のパラメータP2に応じて定められる第2の位置にある画素の画素値を使用して、前記第2の位置または他の位置にある前記表示用画像データの第2の対象画素の画素値を改変する画像処理を行い、
    前記第2の位置を定める前記第2のパラメータP2と、前記第1の位置を定める前記第1のパラメータP1と、の比(P2/P1)が、前記表示用画像データの画像の大きさを表す表示画素数Px2と、前記印刷用画像データの画像の大きさを表す印刷画素数Px1と、の比(Px2/Px1)の値を含む所定の範囲内となるように、前記第2のパラメータP2を決定し、
    前記第1の位置は、前記印刷用画像データの画像において、所定の方向に沿って前記第1のパラメータP1に応じて定められる互いに一定の間隔を有する画素位置であり、
    前記第1の対象画素は、前記第1の位置にある画素であり、
    前記第2の位置は、前記表示用画像データの画像において、所定の方向に沿って前記第2のパラメータP2に応じて定められる互いに一定の間隔を有する画素位置であり、
    前記第2の対象画素は、前記第2の位置にある画素であり、
    前記画像処理部は、
    複数の前記第1の対象画素の画素値に同一の係数を掛けて、前記各第1の対象画素の画素値を改変し、
    複数の前記第2の対象画素の画素値に同一の係数を掛けて、前記各第2の対象画素の画素値を改変する、印刷装置。
  5. 印刷装置であって、
    画像データを取得するデータ取得部と、
    前記画像データに基づいて表示用画像データおよび印刷用画像データを生成する画像処理部と、
    前記表示用画像データに基づいて画像を表示する表示部と、
    前記印刷用画像データに基づいて印刷を行う印刷部と、を備え、
    前記画像処理部は、
    前記印刷用画像データの画像において第1のパラメータP1に応じて定められる第1の位置にある画素の画素値を使用して、前記第1の位置または他の位置にある前記印刷用画像データの第1の対象画素の画素値を改変する画像処理を行い、
    前記表示用画像データの画像において第2のパラメータP2に応じて定められる第2の位置にある画素の画素値を使用して、前記第2の位置または他の位置にある前記表示用画像データの第2の対象画素の画素値を改変する画像処理を行い、
    前記第2の位置を定める前記第2のパラメータP2と、前記第1の位置を定める前記第1のパラメータP1と、の比(P2/P1)が、前記表示用画像データの画像の大きさを表す表示画素数Px2と、前記印刷用画像データの画像の大きさを表す印刷画素数Px1と、の比(Px2/Px1)の値を含む所定の範囲内となるように、前記第2のパラメータP2を決定し、
    表示用画像データの画像および印刷用画像データの画像において、人間の顔を含む顔領域を決定し、
    前記第1の位置は、前記顔領域内の所定の第1の基準線に対して垂直な方向に沿って前記第1の対象画素と並ぶ位置であり、
    前記第2の位置は、前記顔領域内の所定の第2の基準線に対して垂直な方向に沿って前記第2の対象画素と並ぶ位置である、印刷装置。
  6. 請求項2、4または5記載の印刷装置であって、
    前記画像処理部は、さらに、印刷される画像の大きさに基づいて前記第2のパラメータP2を決定する、印刷装置。
  7. 請求項2、4または5記載の印刷装置であって、さらに、
    ユーザからの前記第1のパラメータP1に関する指示の入力を受け付ける入力部を備え、
    前記画像処理部は、前記ユーザからの指示に応じて前記第1および第2のパラメータP1,P2を決定する、印刷装置。
  8. 印刷装置であって、
    画像データを取得するデータ取得部と、
    前記画像データに基づいて表示用画像データおよび印刷用画像データを生成する画像処理部と、
    前記表示用画像データに基づいて画像を表示する表示部と、
    前記印刷用画像データに基づいて印刷を行う印刷部と、を備え、
    前記画像処理部は、
    画像中の画素同士の位置関係に基づいて行う画像処理を、第1のパラメータP1に応じて、前記印刷用画像データに対して行い、
    前記画像処理を、第2のパラメータP2に応じて、前記表示用画像データに対して行い、
    前記第2のパラメータP2と前記第1のパラメータP1との比(P2/P1)が、前記表示用画像データの画素数である表示画素数Px2と前記印刷用画像データの画素数である印刷画素数Px1との比(Px2/Px1)の値よりも大きくなるように、前記第2のパラメータP2を決定する、印刷装置。
  9. 画像データにもとづいて印刷を行う方法であって、
    (a)画像データを取得する工程と、
    (b)前記画像データに基づいて表示用画像データおよび印刷用画像データを生成する工程と、
    (c)前記表示用画像データに基づいて表示装置に画像を表示する工程と、
    (d)前記印刷用画像データに基づいて印刷を行う工程と、を備え、
    前記工程(b)は、
    (b1)前記印刷用画像データの画像において第1のパラメータP1に応じて定められる第1の位置にある画素の画素値を使用して、前記第1の位置または他の位置にある前記印刷用画像データの第1の対象画素の画素値を改変する工程と、
    (b2)前記表示用画像データの画像において第2のパラメータP2に応じて定められる第2の位置にある画素の画素値を使用して、前記第2の位置または他の位置にある前記表示用画像データの第2の対象画素の画素値を改変する工程と、
    (b3)前記工程(b2)の前に、前記第2の位置を定める前記第2のパラメータP2と、前記第1の位置を定める前記第1のパラメータP1と、の比(P2/P1)が、前記表示用画像データの画像の大きさを表す表示画素数Px2と、前記印刷用画像データの画像の大きさを表す印刷画素数Px1と、の比(Px2/Px1)の値を含む所定の範囲内であり、かつ、前記比(Px2/Px1)の値よりも大きくなるように、前記第2のパラメータP2を決定する工程と、を含む方法。
  10. 画像データにもとづいて印刷を行う方法であって、
    (a)画像データを取得する工程と、
    (b)前記画像データに基づいて表示用画像データおよび印刷用画像データを生成する工程と、
    (c)前記表示用画像データに基づいて表示装置に画像を表示する工程と、
    (d)前記印刷用画像データに基づいて印刷を行う工程と、を備え、
    前記工程(b)は、
    (b1)前記印刷用画像データの画像において第1のパラメータP1に応じて定められる第1の位置にある画素の画素値を使用して、前記第1の位置または他の位置にある前記印刷用画像データの第1の対象画素の画素値を改変する工程と、
    (b2)前記表示用画像データの画像において第2のパラメータP2に応じて定められる第2の位置にある画素の画素値を使用して、前記第2の位置または他の位置にある前記表示用画像データの第2の対象画素の画素値を改変する工程と、
    (b3)前記工程(b2)の前に、前記第2の位置を定める前記第2のパラメータP2と、前記第1の位置を定める前記第1のパラメータP1と、の比(P2/P1)が、前記表示用画像データの画像の大きさを表す表示画素数Px2と、前記印刷用画像データの画像の大きさを表す印刷画素数Px1と、の比(Px2/Px1)の値を含む所定の範囲内となるように、前記第2のパラメータP2を決定する工程と、を含み、
    前記第1の位置は、前記第1の対象画素に対する第1の相対位置であり、
    前記第2の位置は、前記第2の対象画素に対する第2の相対位置であり、
    前記工程(b1)は、前記第1の対象画素に対して前記第1の相対位置にある1以上の画素の画素値を使用して前記第1の対象画素の画素値を改変する工程であり、
    前記工程(b2)は、前記第2の対象画素に対して前記第2の相対位置にある1以上の画素の画素値を使用して前記第2の対象画素の画素値を改変する工程である、方法
  11. 画像データにもとづいて印刷を行う方法であって、
    (a)画像データを取得する工程と、
    (b)前記画像データに基づいて表示用画像データおよび印刷用画像データを生成する工程と、
    (c)前記表示用画像データに基づいて表示装置に画像を表示する工程と、
    (d)前記印刷用画像データに基づいて印刷を行う工程と、を備え、
    前記工程(b)は、
    (b1)前記印刷用画像データの画像において第1のパラメータP1に応じて定められる第1の位置にある画素の画素値を使用して、前記第1の位置または他の位置にある前記印刷用画像データの第1の対象画素の画素値を改変する工程と、
    (b2)前記表示用画像データの画像において第2のパラメータP2に応じて定められる第2の位置にある画素の画素値を使用して、前記第2の位置または他の位置にある前記表示用画像データの第2の対象画素の画素値を改変する工程と、
    (b3)前記工程(b2)の前に、前記第2の位置を定める前記第2のパラメータP2と、前記第1の位置を定める前記第1のパラメータP1と、の比(P2/P1)が、前記表示用画像データの画像の大きさを表す表示画素数Px2と、前記印刷用画像データの画像の大きさを表す印刷画素数Px1と、の比(Px2/Px1)の値を含む所定の範囲内となるように、前記第2のパラメータP2を決定する工程と、を含み、
    前記第1の位置は、前記印刷用画像データの画像において、所定の方向に沿って前記第1のパラメータP1に応じて定められる互いに一定の間隔を有する画素位置であり、
    前記第1の対象画素は、前記第1の位置にある画素であり、
    前記第2の位置は、前記表示用画像データの画像において、所定の方向に沿って前記第2のパラメータP2に応じて定められる互いに一定の間隔を有する画素位置であり、
    前記第2の対象画素は、前記第2の位置にある画素であり、
    前記工程(b1)は、複数の前記第1の対象画素の画素値に同一の係数を掛けて、前記各第1の対象画素の画素値を改変する工程であり、
    前記工程(b2)は、複数の前記第2の対象画素の画素値に同一の係数を掛けて、前記各第2の対象画素の画素値を改変する工程である、方法
  12. 画像データにもとづいて印刷を行う方法であって、
    (a)画像データを取得する工程と、
    (b)前記画像データに基づいて表示用画像データおよび印刷用画像データを生成する工程と、
    (c)前記表示用画像データに基づいて表示装置に画像を表示する工程と、
    (d)前記印刷用画像データに基づいて印刷を行う工程と、を備え、
    前記工程(b)は、
    (b1)前記印刷用画像データの画像において第1のパラメータP1に応じて定められる第1の位置にある画素の画素値を使用して、前記第1の位置または他の位置にある前記印刷用画像データの第1の対象画素の画素値を改変する工程と、
    (b2)前記表示用画像データの画像において第2のパラメータP2に応じて定められる第2の位置にある画素の画素値を使用して、前記第2の位置または他の位置にある前記表示用画像データの第2の対象画素の画素値を改変する工程と、
    (b3)前記工程(b2)の前に、前記第2の位置を定める前記第2のパラメータP2と、前記第1の位置を定める前記第1のパラメータP1と、の比(P2/P1)が、前記表示用画像データの画像の大きさを表す表示画素数Px2と、前記印刷用画像データの画像の大きさを表す印刷画素数Px1と、の比(Px2/Px1)の値を含む所定の範囲内となるように、前記第2のパラメータP2を決定する工程と、を含み、
    前記工程(b)は、さらに、表示用画像データの画像および印刷用画像データの画像において、人間の顔を含む顔領域を決定する工程を含み、
    前記第1の位置は、前記顔領域内の所定の第1の基準線に対して垂直な方向に沿って前記第1の対象画素と並ぶ位置であり、
    前記第2の位置は、前記顔領域内の所定の第2の基準線に対して垂直な方向に沿って前記第2の対象画素と並ぶ位置である、方法
  13. 印刷装置に接続されたコンピュータに画像データにもとづいて印刷を行わせるためのコンピュータプログラムであって、
    画像データを取得する機能と、
    前記画像データに基づいて表示用画像データおよび印刷用画像データを生成する機能と、
    前記表示用画像データに基づいて表示装置に画像を表示する機能と、
    前記印刷用画像データに基づいて印刷を行う機能と、を前記コンピュータに実現させ、
    前記表示用画像データおよび前記印刷用画像データを生成する際に、
    前記印刷用画像データの画像において第1のパラメータP1に応じて定められる第1の位置にある画素の画素値を使用して、前記第1の位置または他の位置にある前記印刷用画像データの第1の対象画素の画素値を改変する機能と、
    前記表示用画像データの画像において第2のパラメータP2に応じて定められる第2の位置にある画素の画素値を使用して、前記第2の位置または他の位置にある前記表示用画像データの第2の対象画素の画素値を改変する機能と、
    前記第2の対象画素の画素値を改変する前に、前記第2の位置を定める前記第2のパラメータP2と、前記第1の位置を定める前記第1のパラメータP1と、の比(P2/P1)が、前記表示用画像データの画像の大きさを表す表示画素数Px2と、前記印刷用画像データの画像の大きさを表す印刷画素数Px1と、の比(Px2/Px1)の値を含む所定の範囲内であり、かつ、前記比(Px2/Px1)の値よりも大きくなるように、前記第2のパラメータP2を決定する機能と、
    を前記コンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
  14. 印刷装置に接続されたコンピュータに画像データにもとづいて印刷を行わせるためのコンピュータプログラムであって、
    画像データを取得する機能と、
    前記画像データに基づいて表示用画像データおよび印刷用画像データを生成する機能と、
    前記表示用画像データに基づいて表示装置に画像を表示する機能と、
    前記印刷用画像データに基づいて印刷を行う機能と、を前記コンピュータに実現させ、
    前記表示用画像データおよび前記印刷用画像データを生成する際に、
    前記印刷用画像データの画像において第1のパラメータP1に応じて定められる第1の位置にある画素の画素値を使用して、前記第1の位置または他の位置にある前記印刷用画像データの第1の対象画素の画素値を改変する機能と、
    前記表示用画像データの画像において第2のパラメータP2に応じて定められる第2の位置にある画素の画素値を使用して、前記第2の位置または他の位置にある前記表示用画像データの第2の対象画素の画素値を改変する機能と、
    前記第2の対象画素の画素値を改変する前に、前記第2の位置を定める前記第2のパラメータP2と、前記第1の位置を定める前記第1のパラメータP1と、の比(P2/P1)が、前記表示用画像データの画像の大きさを表す表示画素数Px2と、前記印刷用画像データの画像の大きさを表す印刷画素数Px1と、の比(Px2/Px1)の値を含む所定の範囲内となるように、前記第2のパラメータP2を決定する機能と、
    を前記コンピュータに実現させ
    前記第1の位置は、前記第1の対象画素に対する第1の相対位置であり、
    前記第2の位置は、前記第2の対象画素に対する第2の相対位置であり、
    前記第1の対象画素の画素値を改変する機能は、前記第1の対象画素に対して前記第1の相対位置にある1以上の画素の画素値を使用して前記第1の対象画素の画素値を改変する機能であり、
    前記第2の対象画素の画素値を改変する機能は、前記第2の対象画素に対して前記第2の相対位置にある1以上の画素の画素値を使用して前記第2の対象画素の画素値を改変する機能である、コンピュータプログラム。
  15. 印刷装置に接続されたコンピュータに画像データにもとづいて印刷を行わせるためのコンピュータプログラムであって、
    画像データを取得する機能と、
    前記画像データに基づいて表示用画像データおよび印刷用画像データを生成する機能と、
    前記表示用画像データに基づいて表示装置に画像を表示する機能と、
    前記印刷用画像データに基づいて印刷を行う機能と、を前記コンピュータに実現させ、
    前記表示用画像データおよび前記印刷用画像データを生成する際に、
    前記印刷用画像データの画像において第1のパラメータP1に応じて定められる第1の位置にある画素の画素値を使用して、前記第1の位置または他の位置にある前記印刷用画像データの第1の対象画素の画素値を改変する機能と、
    前記表示用画像データの画像において第2のパラメータP2に応じて定められる第2の位置にある画素の画素値を使用して、前記第2の位置または他の位置にある前記表示用画像データの第2の対象画素の画素値を改変する機能と、
    前記第2の対象画素の画素値を改変する前に、前記第2の位置を定める前記第2のパラメータP2と、前記第1の位置を定める前記第1のパラメータP1と、の比(P2/P1)が、前記表示用画像データの画像の大きさを表す表示画素数Px2と、前記印刷用画像データの画像の大きさを表す印刷画素数Px1と、の比(Px2/Px1)の値を含む所定の範囲内となるように、前記第2のパラメータP2を決定する機能と、
    を前記コンピュータに実現させ
    前記第1の位置は、前記印刷用画像データの画像において、所定の方向に沿って前記第1のパラメータP1に応じて定められる互いに一定の間隔を有する画素位置であり、
    前記第1の対象画素は、前記第1の位置にある画素であり、
    前記第2の位置は、前記表示用画像データの画像において、所定の方向に沿って前記第2のパラメータP2に応じて定められる互いに一定の間隔を有する画素位置であり、
    前記第2の対象画素は、前記第2の位置にある画素であり、
    前記第1の対象画素の画素値を改変する機能は、複数の前記第1の対象画素の画素値に同一の係数を掛けて、前記各第1の対象画素の画素値を改変する工程であり、
    前記第2の対象画素の画素値を改変する機能は、複数の前記第2の対象画素の画素値に同一の係数を掛けて、前記各第2の対象画素の画素値を改変する機能である、コンピュータプログラム。
  16. 印刷装置に接続されたコンピュータに画像データにもとづいて印刷を行わせるためのコンピュータプログラムであって、
    画像データを取得する機能と、
    前記画像データに基づいて表示用画像データおよび印刷用画像データを生成する機能と、
    前記表示用画像データに基づいて表示装置に画像を表示する機能と、
    前記印刷用画像データに基づいて印刷を行う機能と、を前記コンピュータに実現させ、
    前記表示用画像データおよび前記印刷用画像データを生成する際に、
    前記印刷用画像データの画像において第1のパラメータP1に応じて定められる第1の位置にある画素の画素値を使用して、前記第1の位置または他の位置にある前記印刷用画像データの第1の対象画素の画素値を改変する機能と、
    前記表示用画像データの画像において第2のパラメータP2に応じて定められる第2の位置にある画素の画素値を使用して、前記第2の位置または他の位置にある前記表示用画像データの第2の対象画素の画素値を改変する機能と、
    前記第2の対象画素の画素値を改変する前に、前記第2の位置を定める前記第2のパラメータP2と、前記第1の位置を定める前記第1のパラメータP1と、の比(P2/P1)が、前記表示用画像データの画像の大きさを表す表示画素数Px2と、前記印刷用画像データの画像の大きさを表す印刷画素数Px1と、の比(Px2/Px1)の値を含む所定の範囲内となるように、前記第2のパラメータP2を決定する機能と、
    を前記コンピュータに実現させ
    前記表示用画像データおよび印刷用画像データを生成する機能は、さらに、表示用画像データの画像および印刷用画像データの画像において、人間の顔を含む顔領域を決定する機能を含み、
    前記第1の位置は、前記顔領域内の所定の第1の基準線に対して垂直な方向に沿って前記第1の対象画素と並ぶ位置であり、
    前記第2の位置は、前記顔領域内の所定の第2の基準線に対して垂直な方向に沿って前記第2の対象画素と並ぶ位置であるコンピュータプログラム。
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