JP4849006B2 - 電磁スイッチ - Google Patents
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Description
この電磁スイッチは、図5に示す様に、電磁石を形成する電磁コイル100と、電磁石に吸引されて移動するプランジャ110と、このプランジャ110に固定されたロッド120と、このロッド120に絶縁部材130を介して支持される可動接点140と、2本の外部端子150、160を介してモータ回路に接続される一組の固定接点170等より構成され、プランジャ110の動きに応じて可動接点140が一組の固定接点170間を断続することによりメイン接点を開閉する。
また、ロッド120をプランジャ110に固定した後、接点圧スプリング180と、絶縁部材130に保持された可動接点140とがロッド120の外周に組み付けられ、さらに、可動接点140の抜け止め用ワッシャ190がロッド120の端部に熱カシメ等により固定される。このワッシャ190の固定作業は、接点圧スプリング180を撓ませながら、ワッシャ190を所定の位置に保持して行う必要があるため、作業状態が不安定であり、組み付け作業が困難であった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、歪み取りを廃止できるロッドの固定方法を採用することによってコストダウンを図ると共に、組み付け性を向上できる電磁スイッチを提供することにある。
本発明は、通電を受けて電磁石を形成する電磁コイルと、電磁石に吸引されて移動するプランジャと、このプランジャに円筒形状の保持部材を介して固定されるロッドと、モータ回路に接続される一組の固定接点と、ロッドの反プランジャ側に絶縁部材を介して支持され、プランジャの動きに応じて一組の固定接点間を断続する可動接点と、プランジャが電磁石により吸引されて可動接点が一組の固定接点に当接した後、可動接点を付勢して一組の固定接点との間に接点圧を付与する接点圧スプリングとを備える電磁スイッチであって、保持部材は、プランジャの端面に形成された穴部に圧入して固定され、ロッドは、プランジャ側の端部を保持部材の内周に嵌め込んで固定されていることを特徴とする。
また、ロッドをプランジャの端面に溶接する必要がないので、ロッドのプランジャ側端部を保持部材の内周に嵌め込む前に、予めロッドの外周に接点圧スプリングと絶縁部材に保持された可動接点とを組み付けておくことができ、組み付け性が向上する。
請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、ロッドは、プランジャ側の端部に中空部が形成されると共に、この中空部の外周に複数のスナップフィットが設けられ、このスナップフィットの先端部に有する係止爪を保持部材の端面に係止させることにより、保持部材からロッドが抜け止めされていることを特徴とする。
この場合、スナップフィットの弾性を利用して容易にロッドを保持部材の内周に嵌め込むことができ、且つ、スナップフィットの係止爪を保持部材の端面に係止させることで、保持部材からロッドが抜けることを防止できる。
請求項2に記載した電磁スイッチにおいて、保持部材の長さをL1、保持部材の端面に係止される係止爪の係止面から中空部の底面までの長さをL2とした時に、
L1>L2…………………(1)
上記(1)式の関係が成立することを特徴とする。
この場合、ロッドの中空部の周囲だけでなく、中空部より強度を有する部位(中実部)を保持部材の内周に嵌め込んでいるので、保持部材によってロッドを確実に保持でき、ロッドの傾きを防止できる。
請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、ロッドは、プランジャ側の端部を保持部材の内周に圧入して固定されていることを特徴とする。
この場合、保持部材によりロッドの端部を安定かつ確実に保持できるので、ロッドの傾きを防止できる。
本実施例の電磁スイッチ1は、スタータ(図示せず)のモータ回路に設けられるメイン接点(後述する)を開閉する働きを有し、図1に示す様に、電磁石の吸引力を利用してプランジャ2を駆動するソレノイド3と、このソレノイド3との間に接点室4を形成して、その接点室4にメイン接点を収納する接点カバー5とを備える。
ソレノイド3は、通電時に電磁石を形成する電磁コイル6と、電磁石により磁化される固定鉄心7と、磁化された固定鉄心7に吸引されて図示右方向へ移動するプランジャ2と、このプランジャ2に保持部材8を介して固定されるロッド9と、電磁石の吸引力が消滅した時にプランジャ2を押し戻すためのリターンスプリング10等より構成される。
固定鉄心7は、電磁コイル6の一端側に配置される環状のベースコア部7aと、このベースコア部7aの内周側に組み合わされる内側コア部7bとで構成される。
プランジャ2は、電磁コイル6の内周に内側コア部7bと対向して配置され、その内側コア部7bとプランジャ2との間にリターンスプリング10が配設されている。
接点カバー5は、例えば、樹脂成形品であり、ベースコア部7aとの間に板状のゴムパッキン12を挟んでソレノイドケース11の開口部内に組み付けられ、ソレノイドケース11の端部にかしめ固定されている。
2本の外部端子13、14は、バッテリ電流が供給されるB端子ボルト13と、スタータモータから取り出されるリード線(図示せず)が接続されるM端子ボルト14であり、それぞれ接点カバー5に固定されている。
保持部材8は、例えば、ロッド9の外径より僅かに大きい内径を有する金属製のパイプ材を所定の長さに切断したもので、図2に示す様に、プランジャ2の端面に形成された穴部2aに圧入して固定されている。
ロッド9は、図3に示す様に、プランジャ側の端部に中空部9aが設けられると共に、この中空部9aの外周にスリット状の切り込み9b〔同図(a)参照〕が複数ヶ所形成されて、複数のスナップフィット20が設けられており、このスナップフィット20を有するプランジャ側の端部を保持部材8の内周に嵌め込んで固定される。
なお、図2に示す様に、保持部材8の長さをL1、保持部材8の端面に係止される係止爪20aの係止面から中空部9aの底面までの長さをL2とした時に、下記(1)式の関係が成立している。
L1>L2…………………(1)
電磁コイル6への通電により電磁石が形成されて固定鉄心7が磁化されると、固定鉄心7の内側コア部7bとプランジャ2との間に吸引力が働き、プランジャ2がリターンスプリング10を押し縮めながら内側コア部7b(図1の右方向)に吸引されて移動する。このプランジャ2の移動により、ロッド9が押し出されて可動接点17が一組の固定接点15に当接した後、接点圧スプリング18により可動接点17が押圧されてメイン接点が閉状態となり、バッテリからスタータモータへ給電される。
エンジン始動後、電磁コイル6への通電が停止して電磁石の吸引力が消滅すると、リターンスプリング10の反力でプランジャ2が押し戻され、可動接点17が一組の固定接点15から離れてメイン接点が開状態となり、スタータモータへの給電が停止される。
本実施例の電磁スイッチ1は、可動接点17を支持するロッド9が保持部材8を介してプランジャ2に固定されている。つまり、ロッド9は、プランジャ側の端部を保持部材8の内周に嵌め込んで固定されるので、プランジャ2の端面にロッド9を溶接する必要はない。また、保持部材8は、プランジャ2の端面に形成された穴部2aに圧入して固定されるので、保持部材8をプランジャ2の端面に溶接する必要もない。この構成によれば、ロッド9を固定するための手段として溶接を用いないので、溶接歪みが生じることはない。その結果、歪み取り工程を廃止できるので、コストダウンが可能となる。
さらに、ロッド9は、中空部9aの周囲だけでなく、中空部9aより強度を有する部位(中実部)まで保持部材8の内周に嵌め込んでいるので、保持部材8によってロッド9を確実に保持でき、ロッド9の傾きを防止できる。
この実施例2は、ロッド9を保持部材8の内周に圧入して固定する方法を示す。
保持部材8は、実施例1と同じく、プランジャ2の端面に形成された穴部2aに圧入して固定され、その保持部材8の内周にロッド9のプランジャ側を圧入して固定される。
また、保持部材8の内周には、ロッド9の圧入深さを規制する段差8aが形成され、ロッド9は、プランジャ側の端面周縁部が段差8aに当接する位置まで圧入されている。
上記の構成によれば、保持部材8によりロッド9のプランジャ側を安定かつ確実に保持できるので、ロッド9の傾きを防止できる。
2 プランジャ
2a プランジャの端面に形成された穴部
6 電磁コイル
8 保持部材
9 ロッド
9a ロッドの中空部
15 一組の固定接点
16 絶縁部材
17 可動接点
18 接点圧スプリング
20 スナップフィット
20a スナップフィットの係止爪
Claims (4)
- 通電を受けて電磁石を形成する電磁コイルと、
前記電磁石に吸引されて移動するプランジャと、
このプランジャに円筒形状の保持部材を介して固定されるロッドと、
モータ回路に接続される一組の固定接点と、
前記ロッドの反プランジャ側に絶縁部材を介して支持され、前記プランジャの動きに応じて前記一組の固定接点間を断続する可動接点と、
前記プランジャが前記電磁石に吸引されて前記可動接点が前記一組の固定接点に当接した後、前記可動接点を付勢して前記一組の固定接点との間に接点圧を付与する接点圧スプリングとを備える電磁スイッチであって、
前記保持部材は、前記プランジャの端面に形成された穴部に圧入して固定され、
前記ロッドは、プランジャ側の端部を前記保持部材の内周に嵌め込んで固定されていることを特徴とする電磁スイッチ。 - 請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、
前記ロッドは、プランジャ側の端部に中空部が形成されると共に、この中空部の外周に複数のスナップフィットが設けられ、このスナップフィットの先端部に有する係止爪を前記保持部材の端面に係止させることにより、前記保持部材から前記ロッドが抜け止めされていることを特徴とする電磁スイッチ。 - 請求項2に記載した電磁スイッチにおいて、
前記保持部材の長さをL1、前記保持部材の端面に係止される前記係止爪の係止面から前記中空部の底面までの長さをL2とした時に、
L1>L2…………………(1)
上記(1)式の関係が成立することを特徴とする電磁スイッチ。 - 請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、
前記ロッドは、プランジャ側の端部を前記保持部材の内周に圧入して固定されていることを特徴とする電磁スイッチ。
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JP2007131989A JP4849006B2 (ja) | 2007-05-17 | 2007-05-17 | 電磁スイッチ |
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