JP4846129B2 - 充填包装機及びその駆動方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状に巻かれたフイルムを製袋して、その包装袋内に液体,粉体あるいは粘稠物質等の被充填物を充填する充填包装機及びその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液体,粉体あるいは粘稠物質等の被充填物を充填する充填包装機として、例えば特開平1−153410号公報や特開平2−4626号公報あるいは特開平2−32929号公報等に開示されるものがある。この充填包装機は、機台を有し、この機台の側部には一対の原反軸が設けられ、この原反軸にフイルムを巻回した原反が脱着交換可能に保持されている。前記機台の上部には、フイルム案内部及びフイルム折返し部を配設し、前記機台の前面部に上側から縦シール機構(フイルム繰り出し機構)、第1,第2の横シール機構、カッター機構が備えられている。充填包装機は、原反よりフイルムを前記縦シール機構により引出し、前記フイルム案内部を介して前記フイルム折返し部に導出し、前記フイルム折返し部に設けられたガイドによりフイルムを長手方向に二つ折りにして、前記縦シール機構の対向する一対の縦ヒートシールロールでフイルムの折返し端部同士を重ね合わせて熱シールして送り出し、この縦シールによりフイルムを筒状に形成し、前記第1の横シール機構の対向する一対のヒートシールロールでフイルムを横方向に横シールし、この横シールにより底部を形成し、これにより有底筒状に形成されたフイルム内に充填機構の充填ノズルにより例えば食料品等の被充填物(内容物)を充填し、更にフイルムが送られて再び第1の横シール機構のヒートシールロールによりフイルムの袋口側を横シールして前記被充填物を封止し、この横シール箇所を第2の横シール機構の横ロールにより更に再押し圧(加圧封止)し、次いで横シール部分を、回転式の前記カッター機構で切断することにより包装袋を得るものである。
【0003】
かかる充填包装機において、前記第1の横シール機構は、ヒータを備えた一対のヒートシールロールの外周のそれぞれ対向する位置にシール板が装着され、前記ヒートシールロールが回転駆動することで前記フイルムを前記各シール板によって狭持し、前記フイルムの横シールを得る構造が一般的である。尚、第2の横シール機構においても前記第1の横シール機構と略同等の構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した構成の充填包装機において、連続して形成される包装袋の大きさが小さく、前記包装袋内に充填される被充填物の量が少ない場合にあっては問題ないものの、包装袋の横シール間隔(シールピッチ)が10cmを越えて被充填物も量も多い、例えば500cc以上の被充填物を包装する大容量型の包装袋の場合、包装袋の長さ,フイルムの厚さ及びフイルムの材質等によって前記被充填物が包装袋に充填された後の包装袋において、底部となる横シール箇所周辺に膨らみが生じることになり、前記横シール時のシール板に前記包装袋の膨らみ部分が乗り上がる現象が生じ、前記フイルムの搬送方向への流れを不安定化(フイルムFの流れを止める)し、前記縦,横シール機構における縦,横シール位置のずれ、及び前記カッター機構におけるカット位置のずれ等が発生してしまうといった問題点を有している。
【0005】
そこで本発明は、前記問題点に着目し、一対のヒートシールロールを備えた充填包装機によって大容量型の包装袋を生産する場合であっても良好なシール及びカットを可能とする充填包装機及びその駆動方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、フイルム原反から移送されるフイルムを縦シール及び横シールして包装袋を形成し、前記包装袋内に被充填物を充填する充填包装機であって、少なくとも一対のヒートシールロールを備え、前記ヒートシールロールとともに回転するシール板によって前記包装袋における横シール部を形成する横シール機構と、前記ヒートシールロールを回転動作させるための駆動手段と、前記フイルムの送り速度と略等しい第1の回転周速によって前記シール板を回転させて前記フイルムに横シール部を形成するとともに、前記横シール部の形成終了から所定時間分において、前記第1の回転周速よりも速い第2の回転周速によって前記シール板を回転させるための回転パターンに応じて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えてなるものである。
【0007】
また、前記第2の回転周速は、前記シール板の周速における前記フイルムの流れ方向成分が前記フイルムの流れ速度以上に設定されるものである。
【0008】
また、前記横シール機構における前記シール板の位置を検出するための検出手段を備え、前記制御手段は、前記横シール部の形成終了を前記検出手段からの検出信号に基づいて判定してなるものである。
【0009】
また、前記フイルムの送り速度と前記包装袋の長さと前記シール板の幅とを少なくとも含む生産条件を設定する生産条件設定手段を備え、前記制御手段は、前記生産条件設定手段によって設定される前記生産条件に基づき、前記回転パターンを変更可能としてなるものである。
【0010】
また、フイルム原反から移送されるフイルムを縦シール及び横シールして包装袋を形成し、前記包装袋内に被充填物を充填する充填包装機の駆動方法であって、少なくとも一対のヒートシールロールを備え、前記ヒートシールロールとともに回転するシール板によって前記包装袋における横シール部を形成する横シール機構と、前記ヒートシールロールを回転動作させるための駆動手段と、前記横シール機構における前記シール板の位置を検出するための検出手段とを備え、前記フイルムの送り速度と略等しい前記シール板の第1の回転周速によって前記フイルムに横シール部を形成するように前記駆動手段を動作させ、前記検出手段からの検出信号に応じて前記横シール部の形成終了を判断するとともに、前記横シール部の形成終了から少なくとも前記シール板と前記包装袋が接触できなくなる状態に移行するに要する時間分において、前記第1の回転周速よりも速い第2の回転周速によって前記駆動手段を動作させるものである。
【0011】
また、前記第2の回転周速は、前記シール板の周速における前記フイルムの流れ方向成分が前記フイルムの流れ速度以上であるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に記載した充填包装機に基づき説明する。
【0013】
図1において、充填包装機は、機台1の側方に原反軸2が設けられ、この原反軸2にフイルムFをロール状に巻回したフイルム原反Rが着脱交換可能に設けられている。機台1の上部には、フイルム案内部3及びフイルム折返し部4が配設され、機台1の前面部には、上側から縦シール機構5と、第1,第2の横シール機構6,7と、包装袋FWを切断するカッター機構(フイルム切断機構)8とがそれぞれ備えられている。
【0014】
フイルムFは、フイルム原反Rから縦シール機構5により引き出され、フイルム案内部3を介してフイルム折返し部4に導出され、フイルム折返し部4に設けられた折返しガイドにより長手方向に沿って二つ折りにされ、縦シール機構5の対向する一対のヒートシールロール(縦ヒートシールロール)5aでフイルムFの両側端部がヒートシールされて側端シール部(縦シール部)FHが形成されて送り出される。そして、側端シール部FHにより筒状に形成されたフイルムFは、第1の横シール機構6の対向する一対のヒートシールロール6aで横方向にヒートシールされて横シール部FSが形成され、包装袋FWの底部が形成される。これにより有底筒状に形成されたフイルムFは、充填機構9により例えば、ソースや醤油等の液体からなる被充填物が充填され、更にフイルムFが送られて再び第1の横シール機構6のヒートシールロール(横ヒートシールロール)6aによりフイルムFの袋口部が横方向にヒートシールされて前記被充填物が封止される。そして、前記被充填物の上下を横方向にヒートシールした横シール部FS箇所を備えたフイルムFは、第2の横シール機構7の一対のヒートシールロール7aによって横シール部FSが再押し圧される。次いで前記被充填物が封入され、連続した包装袋FWとなるフイルムFの側端シール部FHの略中間部をカッター機構8により切断することで、個々の包装袋FWが得られることになる。尚、第2の横シール機構7によるフイルムFの再押し圧は、ヒートシールもしくは熱をかけない単なる押し圧のどちらであっても良い。
【0015】
図2を用いて本発明の主要部である第1,第2の横シール機構6,7について説明するが、第2の横シール機構7は、第1の横シール機構6と略同等であるため、第1の横シール機構6のみの説明に止め、第2の横シール機構7の説明は省略するものとする。
【0016】
第1の横シール機構6は、機台1の前面に軸受台6bが取り付けられ、各軸受台6b間に一方のヒートシールロール6aが回動可能に軸受され、各軸受台6bに上下一対のガイド6cが固定突設され、ガイド6cの先端部分に支持板6dが固定され、ガイド6c間にスライド台6eが摺動可能に架設されている。そして、スライド台6eに他方のヒートシールロール6aを回動可能に軸受し、一方のヒートシールロール6aと他方のヒートシールロール6aとに夫々互いに歯合するギア6fが固定され、一方のギア6fは被動ギアを形成し、後述する駆動手段に連結される駆動ギア(図示しない)と歯合する。
【0017】
一対のヒートシールロール6aには、複数のシール板6gがヒートシールロール6aの周縁に沿った状態で等間隔にて配設され、各シール板6g間には断熱板6hが取り付けられている。各ヒートシールロール6a内には、ヒータ(図示しない)が内蔵され、スライド台6eとギア6fとの間に配設される外部から給電可能な給電機構6jが前記ヒータへの給電を行う。
【0018】
また、一対のヒートシールロール6aには、ロール状に一体形成され、各ヒートシールロール6aの各シール板6g間を定める設定部6kが備えられている。設定部6kにおけるシール板6g間の調整にあっては、スライド台6eをピストンで軸受台6b方向へ押し圧する状態で支持板6dに配設された例えば単動シリンダからなる押動機構6mによる押し圧量調節によってなされる。
【0019】
次に、図4を用いて充填包装機の電気的構成を説明するが、本発明の実施の形態においては、本発明の主要部の電気的構成に止める説明とし、他の部分についての電気的構成についての説明は省略するものとする。
【0020】
充填包装機は、制御部20と、制御部20における入力手段である第1,第2の回転検出センサ21,22及び生産条件設定手段23と、制御部20における出力手段である縦シール機構用モータ24,第1の横シール機構用モータ25,第2の横シール機構用モータ26と、前記入力手段及び前記出力手段を制御部20に接続するための入出力(I/0)インターフェイス回路27と、各モータ25,26,27を制御部20からの指令に基づいて駆動させるためのドライバ28,29,30とから構成されている。
【0021】
制御部20は、例えばマイクロコンピュータからなるもので、後で詳述する生産条件設定手段23によって入力される生産条件に基づいて所定の演算処理を行い、第1,第2のヒートシールロール6a,7aの後述する回転パターンを決定し、前記回転パターンに基づいて回転制御信号をドライバ29,30を介し出力するものであり、前記回転パターンを決定するための演算処理用プログラムや前記回転パターンに基づいて第1,第2の横シール機構用モータ25,26を制御する制御用プログラムが記憶されたROMや前記演算処理結果を一時的に記憶するRAM等を有している。また、制御部20は縦シール機構5の縦シール機構用モータ24を前記生産条件に基づいて駆動制御するものである。尚、制御部20は、充填包装機の集中制御する制御部として兼用している。
【0022】
第1,第2の回転検出センサ21,22は、近接センサや反射型センサ等からなるもので、例えば各横シール機構6,7における少なくとも一方のヒートシールロール6a,7aとともに回転する回転部材31の周縁に設けられた複数のスリット31aを検出するものである。回転部材31に形成されるスリット31aは、各ヒートシールロール6a,7aに装着されるシール板6gの数に対応して形成されるもので、各ヒートシールロール6a,7aにおけるシール板6gの数が一ロール当たり4枚であれば、スリット31aの数も4つとなる構成である。つまり回転部材31は、シール板6gの配設位置と前記スリットの形成位置とが一致するように各ヒートシールロール6a,7aに組み付けられることになる。従って、第1,第2の回転検出センサ21,22は、回転部材31に形成されるスリット31aを検出することで、各ヒートシールロール6a,7aにおけるシール板6gの位置を検出することが可能となる。
【0023】
生産条件設定手段23は、キーボードやタッチパネル等から構成されるもので、フイルムFの送り速度(以下、ライン速度という),包装袋FWの長さ(シールピッチ)及びシール板6gの幅及び被充填部物の充填量等の生産条件を設定可能なものである。
【0024】
縦シール機構用モータ24及び第1,第2の横シール機構用モータ25,26は、サーボモータから構成され、制御部20からの制御信号を各ドライバ28,29,30を介し入力することで回転制御される。
【0025】
次に、図4及び図5を用いて本発明の主要部である第1,第2の横シール機構6,7の制御手段18における制御方法を説明するが、第1,第2の横シール機構6,7の制御方法は同一のため第1の横シール機構6の説明のみとし、第2の横シール機構7の制御方法の説明については省略する。
【0026】
図4(a)は、ヒートシールロール6のシール板6gによってフイルムFに横シール箇所FSを形成する際の回転周速(第1の回転周速)v1がフイルムFのライン速度v2に合わせて設定され、充填量が例えば500cc以上の大容量型の包装袋FWを第1の横シール機構6によって横シールする場合を示している。ヒートシールロール6aの回転周速v1は、ヒートシールロール6aの外周に等間隔にて取り付けらているシール板6gの数n(図4においては4枚)と、ヒートシールロール6aのシール板6gが取り付けられた状態を考慮した直径(以下、ヒートシールロール6aの直径という)dと、包装袋FWの長さLとに依存する。即ち、包装袋FWの長さLがヒートシールロール6aにおけるシール板6g間隔πd/nより大きい場合(L>πd/n)には、横シール直後の回転周速v1は、フイルムFのライン速度v2よりも遅くなる(v1<v2)。また、包装袋FWの長さLがヒートシールロール6aにおけるシール板6g間隔と等しい場合(L=πd/n)においても、横シール直後のシール板6gが円運動を行うことになるため、シール板6gの周速におけるフイルムFの流れ方向成分v3(以下、シール板6gの周速におけるフイルム流れ方向速度v3と言う)は、ライン速度v2よりも遅くなってしまう(v3<v2)。
【0027】
大容量の包装袋FHは、底部となる横シール箇所FS周辺がフイルムFの材質や被包装物の充填量に応じて膨らむことになるが、ヒートシールロール6aの回転周速v1がライン速度v2に対して遅れることによって、包装袋FWの膨らみ部分FZがシール板6g上に乗り上がる現象を引き起こす大きな要因であると言える。
【0028】
そこで、制御部20は、図5の実線で示される第1の横シール機構用モータ25における回転パターン32を定めるものである。尚、図5の点線で示される回転パターン33は、充填量が例えば20cc〜100cc程度の少容量の包装袋FWを形成する場合の第1の横シール機構用モータ25の動作を示している。制御部20は、生産条件設定手段23によって、ライン速度v2や包装袋FWの長さL等の生産条件が設定されると、第1の横シール機構6における第1の横シール機構用モータ25の回転パターン32を所定の演算式によって得ることになる。尚、図5は時間tの経過に対する第1の横シール機構用モータ25の回転速度の変化、即ちヒートシールロール6aの回転周速v1の変化を示す図である。
【0029】
ここで、回転パターン32について詳述する。回転パターン32は、第1の加速パターン32aの終端から等速パターン32bに切り換えられており、この等速パターン32bにおける時間間隔t1,t2,t3,t4がフイルムFの横シール箇所FSを形成する時間となる。等速パターン32bは、生産条件設定手段23によって設定されるフイルムFのライン速度v2と同等の速度となっており、ライン速度v2は、縦シール機構5における縦シール機構用モータ24を加減速制御されることで略一定となる。
【0030】
第1の加速パターン32aから等速パターン32bに切り換えるタイミングは、ヒートシールロール6aに設けられる回転部材31におけるシール板6gに対応するように設けられるスリット31aのエッジ部分を第1の回転検出センサ21によって検出することで得られるものであり、等速パターン32bの時間間隔t1,t2,t3,t4については、図2に示されるシール板6bの幅Wとライン速度v2に依存することになる。
【0031】
尚、回転パターン32における第1の加速パターン32aから等速パターン32bに切り換える点から、次なる第1の加速りパターン32aから等速パターン32bに切り換える点までの間が包装袋FWの長さLになる。
【0032】
この回転パターン32で特徴となる点は、シール板6gへの包装袋FWの膨らみ部分FZの乗り上げを防止するため、等速パターン32bの終端から第2の加速パターン32cに切り換えるとともに、第2の加速パターン32cの終端から減速パターン32dを得ている点にある。即ち、第2の加速パターン32cは、シール板6gによる横シールの終了から所定時間ta分において、ヒートシールロール6aによって横シールする際の回転周速v1よりも速い回転周速(第2の回転周速)v4になるように設定されるものである。言い換えれば、回転周速v4は、ヒートシールロール6aに備えられるシール板6gの周速におけるフイルム流れ方向速度v3がライン速度v2と同等もしくはそれ以上になるように設定されることで、図4(b)で示すように包装袋FWの膨らみ部分FZが横シール終了後にシール板6gに乗り上げることが無くなるものである。
【0033】
尚、横シールが終了してから第2の加速パターン32cへの切り換えについて、制御部20は、第1の回転検出センサ21によるスリット31aを検出した時間を基準とし、シール幅とライン速度v2とに基づいて決定されるシール時間経過後に切り換えられる。
【0034】
そして、減速パターン32dは、次なるシール板6gによる包装袋FWにおける横シール箇所FSを形成すべく、ヒートシールロール6aの回転量調整のための減速制御を行わせるものである。尚、制御部20は、図5で示されている面積S1と面積S2とが略等しい面積となるように所定の演算式によって減速パターン32dを決定するものである。
【0035】
かかる充填包装機は、少なくとも一対のヒートシールロール6a(7a)を備え、ヒートシールロール6a(7a)とともに回転するシール板6g(7g)によって包装袋FWにおける横シール箇所FSを形成する横シール機構6(7)と、横シール機構6(7)に備えられるヒートシールロール6a(7a)を回転動作させるための横シール機構用モータ25(26)とを備え、フイルムFのライン速度v2と略等しいシール板6gの回転周速v1によってフイルムFを横シールし、かつシール板6gによる前記横シールの終了から所定時間ta分において、回転周速v1よりも速い回転周速v4によってヒートシールロール6a(7a)を動作させる回転パターン32に応じて横シール機構6(7)を制御部20によって制御するものであり、一対のヒートシールロール6a(7a)を備えた充填包装機によって大容量型の包装袋FWを生産する場合であってもフイルムFの流れを安定化させ良好なシール及びカットを行うことができる。
【0036】
制御部20は、回転周速v4をシール板6gの周速におけるフイルム流れ方向速度v3がライン速度v2と同等もしくはそれ以上になるように設定することで、包装袋FWの膨らみ部分FZが横シール終了後にシール板6gに乗り上げることが無くなり、フイルムFの流れを安定化することが可能となるため、良好なシール及びカットを行うことができるものである。
【0037】
横シール機構6(7)におけるシール板6g(7g)の位置を検出するための回転検出用センサ21(22)を備え、制御部20は、横シールの終了を回転検出用センサ21(22)からの検出信号に基づいて判定することから、正確な横シール機構6,(7)における横シールの終了時期を判定することが可能となる。また回転検出センサ21(22)を横シール機構6(7)のシール板6g(7g)に対応するように取り付けるといった簡単な構成によって前記横シールの終了を判定できるため、充填包装機のコストを高くしてしまうといったことはない。
【0038】
フイルムFのライン速度v2と包装袋FWの長さLとシール板6gの幅Wとを少なくとも含む生産条件を設定する生産条件設定手段23を備え、制御部20は、生産条件設定手段23によって設定される前記生産条件に基づき、横シール機構用モータ25(26)の回転パターン32を所定の演算によって変更可能とすることから、大容量型の包装袋FWの包装形態が異なる場合であっても、フイルムFの流れを安定化することが可能となるため、良好なシール及びカットを行うことができるとともに、品種毎の包装形態に応じた段取り替え時間を短縮することができ、充填包装機における稼働率の向上を図ることができる。
【0039】
尚、本発明の実施の形態では、第1,第2の横シール機構6,7を備える充填包装機を例に挙げて説明したが、本発明は少なくとも一つの横シール機構を備える充填包装機であれば良い。
【0040】
また、本発明に実施の形態において、制御部20は図5に示す回転パターン32によって横シール機構6(7)における横シール機構用モータ25(26)を制御するようにしているが、ここで示される回転パターン32は一例であって、本発明は、横シールの終了時にシール板6gに包装袋FWが乗り上がらない回転パターンであれば良い。
【0041】
また、本発明の実施の形態では、フイルムFのライン速度v2と、包装袋FWの長さLとを少なくとも含む生産条件を設定する生産条件設定手段23を備え、制御部20は、生産条件設定手段23によって設定される前記生産条件に基づき、横シール機構用モータ25(26)の回転パターン32をROM等に記憶手段に予め定められる所定の演算式を用いて算出し変更可能としているが、本発明にあっては、品種毎の包装形態に応じた横シール機構用モータ25(26)の回転パターン32を決定するパラメータ値を記憶するROMやバックアップRAM等の記憶手段を備え、例えば包装形態に応じた品種コードを生産条件設定手段23によって入力することで、その品種に対応した前記パラメータ値が前記記憶手段から読み出され、この読み出されたパラメータ値に基づいて制御部20が所定の演算を行うことで、品種毎の回転パターンを変更したり、あるいは前記品種コードを生産条件設定手段23によって入力することで、予め定められた横シール機構用モータ25(26)の回転パターンそのものを読み出すものであっても良く、本発明の制御部20における回転パターン32の変更にあっては、回転パターン32を品種に合わせて変更できるものであれば本発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、フイルム原反から移送されるフイルムを縦シール及び横シールして形成される包装袋を形成し、前記包装袋内に被充填物を充填する充填包装機及びその駆動方法であって、一対のヒートシールロールを備えた充填包装機によって大容量型の包装袋を生産する場合であっても良好なシール及びカットを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の充填包装機を示す図。
【図2】同上充填包装機の横シール機構を示す図。
【図3】同上充填包装機の回路構成を示すブロック図。
【図4】同上横シール機構におけるフイルムFのシール状態を示す図。
【図5】同上横シール機構の駆動手段における回転パターンを示す図。
【符号の説明】
5 縦シール機構
6 第1の横シール機構
6a ヒートシールロール
6g シール板
7 第2の横シール機構
7a ヒートシールロール
7g シール板
21 第1の回転検出センサ
22 第2の回転検出センサ
23 生産条件設定手段
25 第1の横シール機構用モータ
26 第2の横シール機構用モータ
L 包装袋の長さ
W シール板の幅
R フイルム原反
F フイルム
FH 側端シール部(縦シール)
FS 横シール部(横シール)
FW 包装袋
FZ 膨らみ部分
v1 回転周速(第1の回転周速)
v2 回転周速(第2の回転周速)
v3 ライン速度(フイルムの送り速度)
v4 フイルムの流れ方向速度(フイルムFの流れ方向成分)

Claims (3)

  1. フイルム原反から移送されるフイルムを縦シール及び横シールして包装袋を形成し、前記包装袋内に被充填物を充填する充填包装機であって、
    少なくとも一対のヒートシールロールを備え、前記ヒートシールロールとともに回転するシール板によって前記包装袋における横シール部を形成する横シール機構と、
    前記ヒートシールロールを回転動作させるための駆動手段と、
    前記フイルムの送り速度と略等しい第1の回転周速への加速に続けてその第1の回転周速によって前記シール板を回転させて前記フイルムに横シール部を形成するとともに、前記横シール部の形成終了から所定時間分において、前記第1の回転周速よりも速く、かつ前記シール板の周速における前記フイルムの流れ方向成分が前記フイルムの流れ速度以上に設定される第2の回転周速によって前記シール板を回転させるための回転パターンに応じて前記駆動手段を制御する制御手段と、
    前記横シール機構における前記シール板の位置を検出するために、前記ヒートシールロールとともに回転する回転部材の周縁の、前記シール板に対応する位置に設けられたスリットと、そのスリットを検出するための回転検出センサと、を有する検出手段と、
    を備えてなり、
    前記制御手段は、前記横シール部の形成終了を前記検出手段からの検出信号に基づいて判定することを特徴とする充填包装機。
  2. 前記フイルムの送り速度と前記包装袋の長さと前記シール板の幅とを少なくとも含む生産条件を設定する生産条件設定手段を備え、前記制御手段は、前記生産条件設定手段によって設定される前記生産条件に基づき、前記回転パターンを変更可能としてなることを特徴とする請求項1に記載の充填包装機。
  3. フイルム原反から移送されるフイルムを縦シール及び横シールして包装袋を形成し、前記包装袋内に被充填物を充填する充填包装機の駆動方法であって、
    少なくとも一対のヒートシールロールを備え、前記ヒートシールロールとともに回転するシール板によって前記包装袋における横シール部を形成する横シール機構と、
    前記ヒートシールロールを回転動作させるための駆動手段と、
    前記横シール機構における前記シール板の位置を検出するために、前記ヒートシールロールとともに回転する回転部材の周縁の、前記シール板に対応する位置に設けられたスリットと、そのスリットを検出するための回転検出センサと、を有する検出手段と
    を備え、
    前記フイルムの送り速度と略等しい前記シール板の第1の回転周速への加速に続けてそのシール板の第1の回転周速によって前記フイルムに横シール部を形成するように前記駆動手段を動作させ、前記検出手段からの検出信号に応じて前記横シール部の形成終了を判断するとともに、前記横シール部の形成終了から所定時間分において、前記第1の回転周速よりも速く、かつ前記シール板の周速における前記フイルムの流れ方向成分が前記フイルムの流れ速度以上に設定される第2の回転周速によって前記駆動手段を動作させることを特徴とする充填包装機の駆動方法。
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