JP3674776B2 - 充填包装機及びその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状に巻かれたフイルムを製袋して、その包装袋内に液体,粉体あるいは粘稠物質等の内容物を充填する充填包装機及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液体,粉体あるいは粘稠物質等の被充填物を充填する充填包装機として、例えば特開平1−153410号公報や特開平2−4626号公報あるいは特開平2−32929号公報等に開示されるものがある。この充填包装機は、機台を有し、この機台の側部には一対の原反軸が設けられ、この原反軸にフイルムを巻回した原反が脱着交換可能に保持されている。前記機台の上部には、フイルム案内部及びフイルム折返し部を配設し、前記機台の前面部に上側から縦シール機構(フイルム引き出し機構)、第1,第2の横シール機構、カッター機構が備えられている。充填包装機は、原反よりフイルムを前記縦シール機構により引出し、前記フイルム案内部を介して前記フイルム折返し部に導出し、前記フイルム折返し部に設けられたガイドによりフイルムを長手方向に二つ折りにして、前記縦シール機構の対向する一対の縦ヒートシールロールに設けられたシール体によってフイルムの折返し端部同士を重ね合わせて熱シールして送り出し、この縦シールによりフイルムを筒状に形成し、前記第1の横シール機構の対向する一対のヒートシールロールに設けられたシール体によってフイルムを横方向に横シールし、この横シールにより底部を形成し、これにより有底筒状に形成されたフイルム内に充填機構の充填ノズルにより例えば食料品等の被充填物(内容物)を充填し、更にフイルムが送られて再び第1の横シール機構のヒートシールロールに設けられたシール体によりフイルムの袋口側を横シールして前記被充填物を封止し、この横シール箇所を第2の横シール機構の横ロールにより更に再押し圧(加圧封止)し、次いで横シール部分を、回転式の前記カッター機構で切断することにより包装袋を得るものである。
【0003】
かかる充填包装機の前記縦シール機構は、ヒータを備えた一対の縦ヒートシールロールに少なくとも一対のシール体が装着され、前記縦ヒートシールロールとともに回転駆動する前記各シール体によって前記フイルムを所定圧力で挟持し、前記フイルムの縦シールを得るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる充填包装機は、前記縦シール機構をフイルムの引き出し機構として兼用して設けられることがある。このような充填包装機は、運転前に前記フイルムを前記フイルム折返し部,前記縦シール機構及び各横シール機構にセットした後、充填包装機に備えられる操作手段を用いて、前記引き出し機構である前記縦シール機構の少なくとも一対の前記シール体によって、前記フイルムの材質や品種毎の包装形態に応じた例えば400〜500kpaの強い圧力で前記フイルムを挟持状態とするため、前記シール体の温度が180℃〜250℃の高温状態の前記縦シール機構において、溶融フイルムである前記フイルムのシール層が軟化しシール不良が生じ、このような状態の前記フイルムを一対の縦ヒートシールロールに備えられる前記シール体によって挟持して送り出すと前記シール不良箇所が破れたり、あるいは前記フイルムのシール層と前記シール体とが付着し、前記フイルムの送りが円滑に行われずに蛇行が生じてしまいといった問題点を有している。
【0005】
そこで本発明は、前記問題点に着目し、フイルムに対して縦シールを行う縦シール機構を前記フイルムの引き出し機構として兼用する充填包装機であっても、前記充填包装機の運転開始時において良好な前記縦シールを得ることが可能であり、かつ前記縦シール機構によって良好なフイルム引き出し動作を可能とする充填包装機及びその制御方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、一対の縦ヒートシールロールに装着される少なくとも一対のシール体によってフイルムを挟持して縦シールするとともに、前記フイルムをフイルム原反から引き出す縦シール機構と、少なくとも一方の前記縦ヒートシールロールを他方の前記縦ヒートシールロールに流体圧力の作用により押し圧することで前記フイルムを前記シール体によって挟持させる押圧手段と、前記押圧手段の押圧力を電気的に調整可能とする流体圧力調整手段と、前記シール体によって前記フイルムを挟持することを許可する操作手段と、前記縦シール機構が動作していない場合に前記操作手段からの入力を確認すると、品種に応じた適正なる第1の押圧力より低い圧力の第2の押圧力で前記フイルムが挟持されるように前記流体圧力調整手段を制御するとともに、前記縦シール機構が動作してから前記第1の押圧力によって前記フイルムを挟持するように前記流体圧力調整手段を制御する制御手段と、を備えてなるものである。
【0007】
また前記制御手段は、前記第1の押圧力から前記第2の押圧力への切り換えにおいて、徐々に大きくなるように前記流体圧力調整手段を制御してなるものである。
【0008】
また、品種毎の前記押圧力を設定入力可能な設定値入力手段を備えてなるものである。
【0009】
また、一対の縦ヒートシールロールに装着される少なくとも一対のシール体によってフイルムを挟持して縦シールするとともに、前記フイルムをフイルム原反から引き出す縦シール機構を備えた充填包装機の制御方法であって、少なくとも一方の縦ヒートシールロールを他方の縦ヒートシールロールに押し圧することで前記フイルムを前記シール体によって挟持させる押圧手段と、前記押圧手段の押圧力を調整可能とする流体圧力調整手段とを備え、前記縦シール機構が動作していない場合に、操作手段の入力に応じて品種に応じた適正なる第1の押圧力より低い圧力の第2の押圧力で前記フイルムを挟持するように前記流体圧力調整手段を制御し、前記縦シール機構が動作してから押圧力を強めるべく前記第1の押圧力によって前記フイルムを挟持するように前記流体圧力調整手段を制御するものである。
【0010】
また、前記第1の押圧力から前記第2の押圧力への切り換えにおいて、徐々に大きくなるように前記流体圧力調整手段が制御されるものである。
【0011】
また、前記第1,第2の押圧力は、前記包装袋の包装形態に応じて設定可能な設定値入力手段によって設定されるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に記載した実施例に基づき説明する。
【0013】
図1において、充填包装機は、機台1の側方に原反軸2が設けられ、この原反軸2にフイルムFをロール状に巻回したフイルム原反Rが着脱交換可能に設けられている。機台1の上部には、フイルム案内部3及びフイルム折返し部4が配設され、機台1の前面部には、上側から縦シール機構5と、第1,第2の横シール機構6,7と、包装袋FWを切断するカッター機構8とがそれぞれ備えられている。
【0014】
フイルムFは、フイルム原反Rから縦シール機構5により引き出され、フイルム案内部3を介してフイルム折返し部4に導出され、フイルム折返し部4に設けられた折返しガイドにより長手方向に沿って二つ折りにされ、縦シール機構5の対向する一対のヒートシールロール(縦ヒートシールロール)5aに設けられたシール体5gによりフイルムFの両側端部がヒートシールされて側端シール部(縦シール部)FHが形成されて送り出される。そして、側端シール部FHにより筒状に形成されたフイルムFは、第1の横シール機構6の対向する一対のヒートシールロール6aに設けられたシール体6bにより横方向にヒートシールされて横シール部FSが形成され、包装袋FWの底部が形成される。これにより有底筒状に形成されたフイルムFは、充填機構9により例えば、ソースや醤油等の液体からなる被充填物(内容物)が充填され、更にフイルムFが送られて再び第1の横シール機構6のヒートシールロール(横ヒートシールロール)6aに設けられたシール体6bによりフイルムFの袋口部が横方向にヒートシールされて前記被充填物が封止される。そして、前記被充填物の上下を横方向にヒートシールした横シール部FS箇所を備えたフイルムFは、第2の横シール機構7の一対のヒートシールロール7aに設けられたシール体7bによって横シール部FSが再押し圧される。次いで前記被充填物が封入され、連続した包装袋FWとなるフイルムFの側端シール部FHの略中間部をカッター機構8により切断することで、個々の包装袋FWが得られることになる。尚、第2の横シール機構7によるフイルムFの再押し圧は、ヒートシールもしくは熱をかけない単なる押し圧のどちらであっても良い。
【0015】
図2を用いて本発明の主要部である縦シール機構5について説明する。
【0016】
縦シール機構5は、機台1の全面に軸受台5bが取り付けられ、各軸受台5b間に一方のヒートシールロール(縦ヒートシールロール)5aが回動可能に軸受され、各軸受台5bに上下一対のガイド5cが固定突設され、ガイド5cの先端部分に支持板5dが固定され、ガイド5c間にスライド台5eが摺動可能に架設されている。そして、スライド台5eに他方のヒートシールロール5aを回動可能に軸受し、一方のヒートシールロール5aと他方のヒートシールロール5aとに夫々互いに歯合するギア5fが固定され、一方のギア5fは被動ギアを形成し、サーボモータ等の駆動手段(図示しない)に連結される駆動ギア(図示しない)と歯合する。
【0017】
一対のヒートシールロール5aには、リング状のシール体5gがフイルムFの両サイドに対応するようにそれそれ一対に配設され、各シール体5g間には断熱板5hが取り付けられている。各ヒートシールロール5a内には、ヒータ(図示しない)が内蔵され、スライド台5eとギア5fとの間に配設される外部から給電可能な給電機構5jが前記ヒータへの給電を行う。
【0018】
また、一対のヒートシールロール5aには、各ヒートシールロール5aの各シール体5g間を定める設定部5kが備えられ、フイルムFへの過剰な押し圧を防ぐことができる。シール板5g間の押圧調整にあっては、スライド台5eをピストンで軸受台5b方向へ押し圧する状態で支持板5dに配設された例えば単動シリンダからなる押圧手段5mによる押し圧量調節によってなされる。
【0019】
次に、図3を用いて本発明の主要部となる電気的構成について説明する。
【0020】
本発明の主要部の電気的構成は、制御手段20と、生産条件設定手段21(設定値入力手段)と、押圧許可操作手段22と、操作手段23と、第1,第2電空レギュレータ(流体圧力調整手段)24,25と、制御手段20と、生産条件設定手段21,押圧許可操作手段22,操作手段23及び第1,第2電空レギュレータ24,25とを電気的に接続するための入出力(I/0)インターフェイス回路26とから構成されている。尚、本発明の実施の形態において、縦シール機構5における流体圧力調整は、一対のヒートシールロール5aを左右独立した状態で押し圧するために第1,第2の電空レギュレータ24,25が設けられている。
【0021】
制御手段20は、例えばマイクロコンピュータからなるもので、後で詳述する生産条件設定手段21によって入力される生産条件に基づいて所定の演算処理を行い、第1,第2の電空レギュレータ24,25を制御することで、縦シール機構5における押圧力の制御を行うもので、演算処理用プログラムや前記押圧力の制御用プログラムが記憶されたROMや前記演算処理結果を一時的に記憶するRAM等を有している。また、制御手段20は縦シール機構5の図示しない縦シール機構用モータを前記生産条件に基づいて駆動制御するものである。尚、制御手段20は、充填包装機のメインコンピュータとして機能する制御手段によって兼用されるものであっても良い。
【0022】
生産条件設定手段21は、例えばテンキー等の入力手段や前記入力手段による設定値を表示するモニタとを一体に備えたタッチパネルから構成されるもので、フイルムFの送り速度(以下、ライン速度という)や品種毎の包装形態に応じた包装袋FWの長さ(シールピッチ)及び被充填部物の充填量、本発明の特徴となる後で詳述する押圧力(仮押圧力,本押圧力)等の生産条件を設定及び変更可能とするものである。また、生産条件設定手段21は、品種毎の包装形態に応じた前記生産条件を記憶するためのバックアップRAMやEEPROM等の記憶手段を有しているため、充填包装機の電源がオフされても設定された前記生産条件はそのまま保持される。
【0023】
押圧許可操作手段22は、縦シール機構5の一対のヒートシールロール5aに装着されるシール体5gによって、フイルムFを挟持することを許可するものであり、例えば専用のトグルスイッチが用いられる。尚、押圧許可操作手段22としては、生産条件設定手段21を構成する前記タッチパネルに設けられる専用のタッチスイッチ等によって構成しても良い。
【0024】
操作手段23は、充填包装機を運転させる運転開始スイッチ23aと、充填包装機を停止させる運転停止スイッチ23bであり、専用の押しボタンスイッチであったり、生産条件設定手段21を構成する前記タッチパネルに設けられる専用のタッチスイッチ等によって構成される。
【0025】
第1,第2の電空レギュレータ24,25は、制御手段20から出力される制御信号に基づいて、流量弁を電気的に開閉するものであり、縦シール機構5における一方のヒートシールロール5aを他方にヒートシールロール5aに移動させ、ヒートシールロール5aに設けられる二対のシール体5bによってフイルムFを挟持させるための押圧手段5mに、生産条件設定手段21によって設定される前記押圧力に基づくエアー圧を供給するものである。
【0026】
尚、第1,第2の電空レギュレータ24,25は、前記押圧力に基づいて縦シール機構5の押圧手段5mへエアー圧を付与するものであるが、第1,第2の電空レギュレータ24,25と、各電空レギュレータ24,25に対応する各押圧手段5mとの間に付与されるエアー圧を監視する圧力検出手段(図示しない)を備えることが望ましい。前記圧力検出手段は、例えばSMC株式会社製の型式ISE40からなるもので、制御手段20から出力されるオートシフト信号(パルス信号)により、前記オートシフト信号入力時のエアー圧を基準圧力値として記憶するとともに、前記基準圧力値から上限値及び下限値の許容範囲が設定可能とされ、計測値であるエアー圧が前記基準圧力値の前記許容範囲に入っているか否かの判定を行い、前記計測値が前記許容範囲に入っていない場合に空圧異常なるエラー信号を制御手段20に出力できるものである。
【0027】
従って、本発明のように縦シール機構5の押圧手段5mに異なる前記押圧力(後述する)となるエアー圧を付与する場合に、前記エアー圧を故意的に可変するタイミングに合わせて前記オートシフト信号を制御手段20から前記圧力検出手段へ出力するようにすれば、前記押圧力に合わせた圧力監視を制御手段20による煩雑な判定処理用プログラムを用いることなく行うことができる。尚、第1,第2の横シール機構6,7にも同様に前記圧力検出手段を備えることで、横シール機構における異常圧力を検出することができる。
【0028】
次に、図4を用いて本発明の主要部である縦シール機構5の押圧力の制御方法について説明する。
【0029】
図4における縦シール機構5の押圧手段5mの空圧制御をなす第1,第2の電空レギュレータ24,25の空圧制御パターンSは、仮押圧力(第2の押圧力)であるエアー圧を押圧手段5mに付与するための第1制御パターンs1と、本押圧力(第1の押圧力)であるエアー圧を押圧手段5mに付与するための第2の制御パターンs2と、第1の制御パターンs1と第2の制御パターンs2とを結ぶ第3の制御パターンs3とからなる。尚、第1,第2の電空レギュレータ24,25における空圧制御パターンSは同一なものとする。
【0030】
ここで、仮押圧力と、本押圧力とについて詳述する。前記仮押圧力は、例えば100〜200kpaによって縦シール機構5の一方のヒートシールロール5aを他方のヒートシールロール5aに押圧する押圧力であり、フイルFをフイルム折返し部4,縦シール機構5及び第1,第2の横シール機構6,7にセットした後に、縦シール機構5によってフイルムFをフイルム原反Rから引き出すことが可能なフイルムFを一対の縦ヒートシールロール5aに装着されるシール体5gによって仮止めできる程度の押圧力である。前記本押圧力は、例えば400〜500kpaによって縦シール機構5の一方のヒートシールロール5aを他方のヒートシールロール5aに押圧する押圧力であり、充填包装機の通常運転時において、フイルムFの厚さや材質等の品種毎の生産条件に応じた適正なる押圧力となる。尚、各押圧力は、前記生産条件によって任意に変更される。
【0031】
制御手段20は、押圧許可操作手段22からの入力信号aを確認すると、縦シール機構5の一対のヒートシールロール5aに備えられるシール体5gよってフイルムFを仮止めするため前記仮押圧に応じたエアー圧が押圧手段5mに付与されるように、第1,第2の電空レギュレータ24,25に制御信号を出力し、押圧力を0kpaから仮押圧力へと変更する。これが図4で示す第1の制御パターンs1である。
【0032】
次に制御手段20は、充填包装機の運転開始スイッチ23aの入力有無を確認し、充填包装機の運転が開始されたことを示す運転開始スイッチ23の入力信号bの入力を確認すると、前記仮押圧力から前記本押圧力へと切り換えるべく制御を行う。制御手段20は、運転開始スイッチbの入力を確認してから所定時間t後に前記本押圧力になるように押圧力を除々(段階的)に高めるための処理を行う。尚、制御手段20は入力信号bの入力時において、フイルムFの送り速度が、生産条件設定手段21によって設定されるフイルムFの送り速度になるように縦シール機構5の駆動用モータ(駆動手段)を回転制御する。
【0033】
制御手段20は、所定時間t内の押圧力を除々に高める方法としては、例えば以下に示す方法がある。
押圧力の増加分=(本押圧力−仮押圧力)/所定時間t
【0034】
即ち、制御手段20は、所定時間t内の1秒当たりの押圧量の増加分を求め、て前記増加分を累積することで前記仮押圧力から前記本押圧力へ達するまで除々に押圧量を増加していくものである。これが図4で示す第3の制御パターンs3である。
【0035】
制御手段20は、第3の制御パターンcの終了後に充填包装機の通常運転時における前記本押圧力によってフイルムFを挟持させるべく第2の制御パターンs2によって第1,第2の電空レギュレータ24,25を制御する。そして制御手段20は、充填包装機の運転を停止させる運転停止スイッチ23bの入力信号cの入力を確認すると、前記本押圧力から前記仮押圧力へと速やかに切り換えを行う制御を行う。
【0036】
そして、制御手段20は、押圧許可操作手段22のオフとともに、前記仮押圧力によるフイルムFの挟持状態を、押圧力が0kpaなる非挟持状態に移行させるものである。
【0037】
かかる充填包装機は、一対の縦ヒートシールロール5aに装着される少なくとも一対のシール体5gによってフイルムFを挟持して縦シールするとともに、フイルムFをフイルム原反Rから引き出す縦シール機構5を備えたものに関し、一方の縦ヒートシールロール5aを他方の縦ヒートシールロール5aに押し圧することでフイルムFをシール体5gによって挟持させる押圧手段5mと、押圧手段5mの押圧力を調整可能とする第1,第2の電空レギュレータ24,25とを備え、縦シール機構5が動作していない場合に、押圧許可手段22の入力に応じて品種に応じた適正なる本押圧力より低い圧力の仮押圧力でフイルムFを挟持するように第1,第2の電空レギュレータ24,25を制御し、縦シール機構5が動作してから押圧力を強めるべく前記本押圧力によってフイルムFを挟持するように第1,第2の電空レギュレータ24,25を制御するものであることから、充填包装機の運転前に仮止め程度の押圧力を有する前記仮押圧力によってフイルムFを挟持状態とすることから、溶融フイルムであるフイルムFのシール層が軟化してもシール体5gによる強固なシール状態(強い押圧力によるフイルムFの挟持状態)が確保されないことからシール不良が発生しなくなり、しかもその仮押圧力によってフイルムFの所定の位置を保持した状態にて縦シール機構5のフイルムFの引き出し動作が行われるため、フイルムFの破れが発生せず、またフイルムFの移送時の蛇行を防止することが可能となる。
【0038】
また充填包装機は、前記仮押圧力から前記本押圧力への切り換えにおいて、徐々に大きくなるように第1,第2の電空レギュレータ24,25を制御するものであることから、縦シール機構5の引き出し動作におけるフイルムFの破れ、あるいはフイルムFの引き出しの際の蛇行をより効果的に防止することが可能となる。
【0039】
また、充填包装機は、生産条件設定手段21によって前記包装袋の包装形態に応じた前記各押圧力を設定可能とすることで、品種毎に前記各押圧力を設定できることから、他品種の包装袋にも対応できる充填包装機を提供することが可能となる。
【0040】
尚、本発明の実施の形態では、縦シール機構5における各押圧手段5を押圧制御する第1,第2の電空レギュレータ24,25を単一の空圧制御パターンaによって制御するようにしているが、前述した各押圧力を備えた異なる空圧制御パターンによって、第1,第2の電空レギュレータ24,25をそれぞれ制御するようにしても良い。
【0041】
また、本発明の実施の形態では、第1,第2の電空レギュレータ24,25によって縦シール機構5における各押圧手段5mを押圧制御するものであったが、単一の電空レギュレータによって各押圧手段5mを制御するものに本発明を適用しても同様な効果が得られるものである。
【0042】
また、本発明の実施の形態では、仮押圧力から本押圧力の切り換えにおいて、所定時間tを設けて除々に大きくなるように切り換えるものであったが、所定時間tを設けず、仮押圧力から本押圧力へ一回で切り換えるものであっても縦シール機構5の送り出し動作におけるフイルムFの破れ、あるいはフイルムFの引き出しの際の蛇行を防止できる。
【0043】
また、本発明の実施の形態では、仮押圧力を押圧許可操作手段22の手動操作によって付与し、その後充填包装機の運転開始スイッチの入力に応じて仮押圧力から本押圧力に切り換えるものであったが、本発明にあっては、操作手段である運転開始スイッチ23aの入力に応じて仮押圧力を縦シール機構5の押圧手段5mに与え、その後本押圧力に切り換えるといった一連の押圧制御を自動的に行うようにしても良い。
【0044】
また、本発明の実施の形態では、フイルムFの両端部を縦シールする包装袋FWに本発明を適用したが、例えば、フイルムの両端部と、前記フイルムの幅方向の略中心とを縦シールする多連式の包装袋を製造する充填包装機に本発明を適用することによって、更に効果的である。
【0045】
また、本発明の実施の形態では、生産条件設定手段21に仮,本押圧力を含む生産条件を不揮発的に記憶するようにしたが、フラッシュメモリやEEPROM等の記憶手段を専用に設け、この記憶手段に品種毎の包装形態に応じた生産条件を記憶するようにしても良い。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、一対の縦ヒートシールロールに装着される少なくとも一対のシール体によってフイルムを挟持して縦シールするとともに、前記フイルムをフイルム原反から引き出す縦シール機構を備えた充填包装機及びその制御方法に関し、前記充填包装機の運転開始時において良好な前記縦シールを得ることが可能であり、かつ前記縦シール機構によって良好なフイルム引き出し動作を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の充填包装機を示す正面図。
【図2】同上実施の形態の縦シール機構を示す図。
【図3】同上実施の形態の充填包装機の電気的構成を示す図。
【図4】同上実施の形態の押圧力に関する制御方法を説明する。
【符号の説明】
5 縦シール機構
5a 縦ヒートシールロール
5m 押圧手段
6 第1の横シール機構
7 第2の横シール機構
20 制御手段
21 生産条件設定手段
22 押圧許可操作手段
23 操作手段
23a 運転開始スイッチ
23b 運転停止スイッチ
24 第1の電空レギュレータ(流体圧力調整手段)
25 第2の電空レギュレータ(流体圧力調整手段)
F フイルム
FH 縦シール部
FS 横シール部
FW 包装袋

Claims (6)

  1. 一対の縦ヒートシールロールに装着される少なくとも一対のシール体によってフイルムを挟持して縦シールするとともに、前記フイルムをフイルム原反から引き出す縦シール機構と、
    少なくとも一方の前記縦ヒートシールロールを他方の前記縦ヒートシールロールに流体圧力の作用により押し圧することで前記フイルムを前記シール体によって挟持させる押圧手段と、
    前記押圧手段の押圧力を電気的に調整可能とする流体圧力調整手段と、
    前記シール体によって前記フイルムを挟持することを許可する操作手段と、
    前記縦シール機構が動作していない場合に前記操作手段からの入力を確認すると、品種に応じた適正なる第1の押圧力より低い圧力の第2の押圧力で前記フイルムが挟持されるように前記流体圧力調整手段を制御するとともに、前記縦シール機構が動作してから前記第1の押圧力によって前記フイルムを挟持するように前記流体圧力調整手段を制御する制御手段と、
    を備えてなることを特徴とする充填包装機。
  2. 前記制御手段は、前記第1の押圧力から前記第2の押圧力への切り換えにおいて、徐々に大きくなるように前記流体圧力調整手段を制御してなることを特徴とする請求項1に記載の充填包装機。
  3. 品種毎の前記押圧力を設定入力可能な設定値入力手段を備えてなることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の充填包装機。
  4. 一対の縦ヒートシールロールに装着される少なくとも一対のシール体によってフイルムを挟持して縦シールするとともに、前記フイルムをフイルム原反から引き出す縦シール機構を備えた充填包装機の制御方法であって、
    少なくとも一方の縦ヒートシールロールを他方の縦ヒートシールロールに押し圧することで前記フイルムを前記シール体によって挟持させる押圧手段と、前記押圧手段の押圧力を調整可能とする流体圧力調整手段とを備え、
    前記縦シール機構が動作していない場合に、操作手段の入力に応じて品種に応じた適正なる第1の押圧力より低い圧力の第2の押圧力で前記フイルムを挟持するように前記流体圧力調整手段を制御し、前記縦シール機構が動作してから押圧力を強めるべく前記第1の押圧力によって前記フイルムを挟持するように前記流体圧力調整手段を制御する充填包装機の制御方法。
  5. 前記第1の押圧力から前記第2の押圧力への切り換えにおいて、徐々に大きくなるように前記流体圧力調整手段が制御されることを特徴とする請求項4に記載の充填包装機の制御方法。
  6. 前記第1,第2の押圧力は、前記包装袋の包装形態に応じて設定可能な設定値入力手段によって設定されることを特徴とする請求項4もしくは請求項5に記載の充填包装機の制御方法。
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