JPH11263304A - 充填包装機 - Google Patents

充填包装機

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Publication number
JPH11263304A
JPH11263304A JP10063186A JP6318698A JPH11263304A JP H11263304 A JPH11263304 A JP H11263304A JP 10063186 A JP10063186 A JP 10063186A JP 6318698 A JP6318698 A JP 6318698A JP H11263304 A JPH11263304 A JP H11263304A
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JP
Japan
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filling
film
detection
sealing
packaging machine
Prior art date
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Application number
JP10063186A
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English (en)
Inventor
Katsumi Honma
克美 本間
Yasuhito Miyazawa
泰人 宮澤
Takanori Yasuhara
孝規 安原
Hiroshi Tanaka
浩 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 充填包装機の始動時における作業性を軽減す
るとともに、品質的に優れた充填包装が可能な充填包装
機を提供する。 【解決手段】縦シール機構5はフイルムFの縦シールを
行う。第1,第2の横シール機構6,7はフイルムFの
横シールを行う。カッター機構9はフイルムFの横シー
ル位置を切断する。充填ポンプ30は被充填物を充填す
る。制御手段15は縦シール機構5及び第1,第2の横
シール機構6,7、カッター機構9を回転動作させる各
駆動用モータが安定して動作しているか否かを判定し、
安定動作していると判断した場合に充填ポンプ30の動
作を許可する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状に巻かれ
たフイルムを製袋して、その包装袋内に液体,粉体ある
いは粘稠物質等の被充填物を充填する充填包装機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】液体,粉体あるいは粘稠物質等の被充填
物を充填する充填包装機として、例えば特開平1−15
3410号公報や特開平2−4626号公報あるいは特
開平2−32929号公報等に開示されているように、
充填包装機は、機台を有し、この機台の側部には一対の
原反軸が設けられ、この原反軸にフイルムを巻回した原
反が脱着交換可能に保持されており、前記機台の上部に
フイルム案内部及びフイルム折返し部を配設し、前記機
台の前面部に上側から縦シール機構(フイルム繰り出し
機構)、第1,第2の横シール機構、カッター機構が備
えられ、原反よりフイルムを前記縦シール機構により引
出し、前記フイルム案内部を介して前記フイルム折返し
部に導出し、前記フイルム折返し部に設けられたガイド
によりフイルムを長手方向に二つ折りにして、前記縦シ
ール機構に対向する一対の縦ヒートシールロールでフイ
ルムの折返し端部同士を重ね合わせて熱シールして送り
出し、この縦シールによりフイルムを筒状に形成し、前
記第1の横シール機構の対向する一対の横ヒートシール
ロールでフイルムを横方向に横シールし、この横シール
により底部を形成し、これにより有底筒状に形成された
フイルム内に充填機構の充填ノズルにより例えば食料品
等の被包装物(内容物)を充填し、更にフイルムが送ら
れて再び第1の横シール機構の横ヒートシールロールに
よりフイルムの袋口側を横シールして前記被充填物を封
止し、この横シール箇所を第2の横シール機構の横ロー
ルにより更に加圧封止し、次いで横シール部分を回転式
の前記カッター機構で切断することにより包装袋を得る
ものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような充填包装機
は、前記充填機構に前記被充填物を供給する充填ポンプ
が備えられ、充填包装機を運転する場合、充填包装機と
前記充填ポンプとをそれぞれ起動させ、前記充填包装機
によりフイルムの良好な縦,横シールが得られることを
確認してから、開閉弁等を操作することで前記充填ポン
プから前記被充填物を供給し、有底筒状に形成されたフ
イルム内に前記被充填物を供給するものであった。
【0004】かかる充填包装機において、前記充填包装
機と前記充填ポンプとがそれぞれ独立しており、前記充
填包装機を運転する場合にあっては両者を操作しなけれ
ばならず、また、前記充填包装機のシール状態を確認し
ながら、前記被充填物を供給するタイミングを見計らう
必要があるため、前記充填包装機の始動時における運転
操作の作業性が悪いといった問題点があった。また、
縦,横シールが良好に得られない内に(フイルム移送速
度及び第1,第2の横シール機構が所定のタイミングに
なる前)前記被充填物を充填してしまうとシール部分か
ら前記被充填物が漏れたり、また、前記縦,横シール機
構を制御する各駆動用モータが安定しない内に前記被充
填物を充填してしまうとシールピッチ(特に横シール)
にばらつきが生じ、前記被充填物の充填量にもばらつき
が生じてしまうといった問題点を有している。
【0005】そこで本発明は、前記問題点に着目し、充
填包装機の始動時における作業性を軽減するとともに、
品質的に優れた充填包装が可能な充填包装機を提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、連続移送されるフイルムを縦シール及び横
シールして、区画形成される連続包装袋に被充填物を充
填する充填包装機において、前記縦シールを行う縦シー
ル機構と、前記横シールを行う横シール機構と、前記フ
イルムの前記横シール機構により形成されるシール位置
を切断するカッター機構と、前記被充填物を充填するた
めの充填ポンプと、前記縦シール機構及び前記横シール
機構、前記カッター機構を動作させる各駆動用モータが
安定して動作しているか否かを判定し、安定動作してい
ると判断した場合に前記充填ポンプの動作を許可する制
御手段とを備えてなるものである。
【0007】また、連続移送されるフイルムを縦シール
及び横シールして、区画形成される連続包装袋に被充填
物を充填する充填包装機において、前記縦シールを行う
縦シール機構と、前記横シールを行う横シール機構と、
前記フイルムの前記横シール機構により形成される横シ
ール位置を切断するカッター機構と、前記被充填物を充
填する充填ポンプと、品種毎に前記フイルムのフイルム
送り速度や横シールピッチ等の生産条件を設定する設定
値入力手段と、前記横シール機構の回転動作を検出する
第1の回転検出手段と、前記カッター機構の回転動作を
検出する第2の回転検出手段と、前記第1の回転検出手
段からの第1の検出信号を入力すると、前記第1の検出
信号が前記設定値入力手段より設定される前記生産条件
に応じて演算して定まる一定の周期で入力されるよう
に、前記横ロール機構の駆動用モータの加減速処理を行
うとともに、前記第1の回転検出手段から略一定周期で
発せられる前記第1の検出信号の第1の検出時間と、前
記第2の回転検出手段から発せられる第2の検出信号の
第2の検出時間との時間差を求め、この時間差が前記設
定値入力手段により設定される前記生産条件に応じて演
算して定まる設定値範囲内にあるか否かを判定し、前記
設定値範囲外の場合に前記カッター機構の駆動用モータ
を加減速調整する制御信号を出力し、前記第1の検出時
間に対する前記第2の検出時間の時間差が略一定になる
ように制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前
記充填包装機の始動時において、前記時間差が前記設定
値範囲内で、かつ前記第2の検出信号の周期が略一定の
周期で入力される場合に、前記充填ポンプからの前記被
包装物の充填を許可してなるものである。
【0008】また、連続移送されるフイルムを縦シール
及び横シールして、区画形成される連続包装袋に被充填
物を充填する充填包装機において、前記縦シールを行う
縦シール機構と、前記横シールを行う横シール機構と、
前記フイルムの前記横シール機構により形成される横シ
ール位置を切断するカッター機構と、前記被充填物を充
填する充填ポンプと、品種毎に前記フイルムのフイルム
送り速度や横シールピッチ等の生産条件を設定する設定
値入力手段と、前記フイルムのフイルム送り速度を検出
する移送速度検出手段と、前記横シール機構の回転動作
を検出する第1の回転検出手段と、前記カッター機構の
回転動作を検出する第2の回転検出手段と、前記移動速
度検出手段及び前記第1の回転検出手段から出力される
第1,第2の検出信号を入力すると、前記第1,第2の
検出信号が前記設定値入力手段より設定される前記生産
条件に応じて演算して定まるそれぞれ一定の各周期で入
力されるように、前記縦シール機構及び前記横シール機
構の各駆動用モータの加減速処理を行うとともに、前記
第1の回転検出手段から発せられる第2の検出信号の第
1の検出時間と、前記第2の回転検出手段から発せられ
る第3の検出信号の第2の検出時間との時間差を求め、
前記時間差が前記設定値入力手段により設定される前記
生産条件に応じて演算して定まる設定値範囲内にあるか
否かを判定し、前記設定値範囲外の場合に前記カッター
機構の駆動用モータを加減速調整する制御信号を出力
し、前記時間差が略一定になるように制御する制御手段
とを備え、前記制御手段は、前記充填包装機の始動時に
おいて、前記移送速度検出手段及び前記第1の回転検出
手段からの前記第1,第2の検出信号の周期がそれぞれ
略一定の周期で入力され、また、前記時間差が前記設定
値範囲内で、かつ前記第3の検出信号の周期が略一定の
周期で入力される場合に、前記充填ポンプからの前記被
包装物の充填を許可してなるものである。
【0009】また、連続移送されるフイルムを縦シール
及び横シールして、区画形成される連続包装袋に被充填
物を充填する充填包装機において、前記縦シールを行う
縦シール機構と、前記横シールを行う横シール機構と、
前記フイルムの前記横シール機構により形成されるシー
ル位置を切断するカッター機構と、前記被充填物を充填
する充填ポンプと、品種毎に前記フイルムのフイルム送
り速度や横シールピッチ等の生産条件を設定する設定値
入力手段と、前記縦シール機構により送出されるフイル
ム送り速度を検出する移送速度検出手段と、前記横シー
ル機構の回転動作を検出する第1の回転検出手段と、前
記カッター機構の回転動作を検出する第2の回転検出手
段と、前記移動速度検出手段から出力される第1の検出
信号を入力すると、前記第1の検出信号が前記設定値入
力手段より設定される前記生産条件に応じて演算して定
まる一定の周期で入力されるように、前記縦シール機構
の駆動用モータの加減速処理を行うとともに、前記移送
速度検出手段から略一定周期で発せられる前記第1の検
出信号の第1の検出時間と、前記第1,第2の回転検出
手段から発せられる第2,第3の検出信号の第2,第3
の検出時間との第1,第2の時間差をそれぞれ求め、前
記第1,第2の時間差が前記設定値入力手段により設定
される前記生産条件に応じて演算して定まる第1,第2
の設定値範囲内にあるか否かをそれぞれ判定し、前記第
1、第2の設定値範囲外の場合に前記横シール機構及び
前記カッター機構の各駆動用モータを加減速調整する制
御信号を出力し、前記第1,第2の時間差がそれぞれ略
一定になるように制御する制御手段とを備え、前記制御
手段は、前記充填包装機の始動時において、前記移送速
度検出手段からの前記第1の検出信号の周期が略一定の
周期で入力され、また、前記第1,第2の時間差が前記
第1,第2の設定値範囲内で、かつ前記第2,第3の検
出信号の周期が略一定の周期で入力される場合に、前記
充填ポンプからの前記被包装物の充填を許可してなるも
のである。
【0010】また、前記カッター機構は、前記連続包装
袋を切断不能状態から切断可能状態に移行可能とする駆
動手段を備え、前記制御手段は、前記充填ポンプの充填
を許可してから所定時間経過後に、もしくは前記充填ポ
ンプに備える充填流量検出手段からの前記被充填物の所
定充填量に達する流量データに応じて、カッター機構を
切断不能状態から切断可能状態に移行させるため、前記
駆動手段の動作を許可してなるものである。
【0011】また、前記カッター機構は、固定刃体と回
転刃体とを備え、前記制御手段は、前記回転刃体もしく
は前記回転刃体の少なくともどちらか一方を前記駆動手
段により移動させることで、前記切断不能状態と前記切
断可能状態を切り換えてなるものである。
【0012】また、前記充填ポンプ及び前記カッター機
構の前記駆動手段を動作させる操作スイッチと、前記操
作スイッチの操作可能及び操作不能を報知する報知手段
とを備え、前記制御手段は、前記操作スイッチを前記許
可なる場合に限り操作可能とするとともに、前記許可な
る場合に前記報知手段を動作させてなるものである。
【0013】また、前記制御手段は、前記充填包装機の
停止時において、前記駆動手段を動作させて前記カッタ
ー機構を切断可能状態から切断不能状態に移行させた
後、前記充填ポンプを停止させてなるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、連続移送されるフイル
ムFを縦シール及び横シールして、区画形成される連続
包装袋に被充填物を充填する充填包装機に関するもの
で、制御手段15は、充填包装機の始動時において、縦
シール機構5及び第1,第2の横シール機構6,7、カ
ッター機構9を回転動作させる各駆動用モータ26,2
7,28,29が安定して動作しているか否かを判定
し、安定動作していると判断した場合に充填ポンプ30
の動作を許可し、前記動作を許可してから所定時間後に
カッター機構9のシリンダからなる駆動手段9cの動作
を許可し、カッター機構9を切断不能状態から切断可能
状態に移行させるように制御する。従って、従来の充填
包装機のように、作業者によって充填タイミングを見計
らう作業が必要なくなるため始動時の作業を軽減させる
ことができる。また、充填タイミングのミスも発生しな
いことからフイルムFのシール部分からの被充填物の漏
れが無く、また、シールピッチのばらつきによる充填量
のばらつきも発生しない。また、充填ポンプ30を動作
させてから所定時間後にカッター機構9の駆動手段9c
を動作させるため、充填ポンプ30の不安定時に被充填
物の充填量がばらついても、充填量にばらつきが生じた
包装袋FWに関しては、カッター機構9が切断不能状態
になっていることから包装袋FWを連続包装袋で不良品
として排出することができ、適量に充填されたものだけ
が個々の包装袋FWとなって得られることから、品質的
に安定した包装袋が得られるものである。
【0015】また、充填包装機の停止時において、制御
手段15は、カッター機構9を切断不能状態にしてから
充填ポンプ30を停止させることから、被充填物を含む
連続包装袋の自重によってフイルムFをカッター機構9
より下流側に引っ張ることができるため、第1,第2の
横シール機構6,7でフイルムFが引っかかったり、か
らんだりすることを防止でき、再運転時のメンテナンス
作業を軽減できるものである。
【0016】
【実施例】以下、本発明を添付図面に記載した実施例に
基づき説明する。
【0017】図1は充填包装機の構成を示す正面図、図
2はカッター機構を示す図、図3は充填包装機の構成
図、図4は充填包装機の回路構成を示すブロック図、図
5は本発明の処理動作を示すフローチャート、図6は各
機構の各駆動モータの動作を示す図、図7は各機構の各
駆動モータの他の動作を示す図である。
【0018】図1において、本実施例における充填包装
機は、機台1の側方に原反軸2が設けられ、この原反軸
2にフイルムFをロール状に巻回したフイルム原反Rが
着脱交換可能に設けられ、機台1の上部にフイルム案内
部3及びフイルム折返し部4を配設し、機台1の前面部
に上側から縦シール機構5と、第1,第2の横シール機
構(横ロール機構)6,7と、フイルムFの側縁シール
部FHに開封用ノッチ(図示しない)を入れる開封用ノ
ッチ機構8と、包装袋FWを切断するカッター機構9と
がそれぞれ備えられている。
【0019】フイルムFは、前記ロール状フイルム原反
Rから縦シール機構(繰り出し機構)5により引き出さ
れ、フイルム案内部3を介してフイルム折返し部4に導
出され、フイルム折返し部4に設けられた折返しガイド
によりフイルムFを長手方向に沿って二つ折りにされ、
縦シール機構5の対向する一対の縦ヒートシールロール
5aでフイルムFの折返し端部同志、即ちフイルムFの
側端シール部FHをヒートシールして送り出される。そ
して、側端シール部FHにより筒状に形成されフイルム
Fは、第1の横シール機構6の対向する一対の横ヒート
シールロール6aでフイルムFを横方向にヒートシール
され、この横シール部FSにより包装袋FWとなる底部
が形成される。これにより有底筒状に形成されたフイル
ムFは、充填機構10により、例えば、ソースや醤油等
の液体からなる被充填物が充填され、更にフイルムFが
送られて再び第1の横シール機構6の横ヒートシールロ
ール6aによりフイルムFの袋口部が横方向にヒートシ
ールされて前記被包装物が封止される。そして、前記被
包装物の上下を横方向にヒートシールした横シール部F
S箇所を備えたフイルムFは、第2の横シール機構7の
一対の横ヒートシールロール7aによって更に封着(押
し圧)される。次いで前記被包装物が封入された包装袋
FWとなるフイルムFの側端シール部FHの端縁部分
に、開封用ノッチ形成機構8により開封用ノッチが形成
され、続いて連続した包装袋FWの横シール部FS箇所
の中間部がカッター機構9により切断されることによ
り、個々の包装袋FWが得られることになる。そして個
々の包装袋FWはコンベア等で取り出し搬送されるもの
である。
【0020】また、カッタ機構9は、図2に示すよう
に、後述する駆動用モータにより回転駆動される回転刃
体9aと回転しない固定刃体9bとからなり、この固定
刃体9bは、回転刃体9aの刃先に対して固定刃体9b
の刃先を当接離反可能に往復動するようにシリンダ等の
駆動手段(後述する)9cが備えられている。従って、
常時回転する回転刃体9aに対しこの固定刃体9bが前
進した状態では回転刃体9aの刃先に固定刃体9bの刃
先が回転刃体9aの一回転に一回当接し切断可能状態
(図2(a))となり、逆に、常時回転する回転刃体9
aに対しこの固定刃体9bが後退した状態では回転刃体
9aの刃先から固定刃体9bの刃先が離反した切断不能
状態(図2(b))となるようカッター機構9を構成し
ている。
【0021】また、この充填包装機には、フイルム案内
部3とフイルム折返し部4との間に、フイルムFをフイ
ルム折返し部4方向へ案内する案内ロール11が備えら
れている。案内ロール11は、縦シール機構5により繰
り出されるフイルムFの移送速度に応じて回転するもの
で、この案内ロール11には、案内ロール11の回転を
検出する移送速度検出手段(後述する)が設けられてい
る。尚、前記移送速度検出手段は、案内ローラ11に備
えられるスリットや突起等からなる検出部を検出するこ
とで案内ローラ11の回転を検出する。
【0022】次に、図3及び図4を用いてかかる充填包
装機の回路構成を説明するが、本回路構成において、縦
シール機構6、第1,第2の横シール機構6,7、カッ
ター機構9の説明を行うものとし、開封用ノッチ形成機
構8の説明については省略する。
【0023】図3において、図中12は一定間隔でパル
スを発信する発信器(図示しない)と、前記発信器から
のパルス信号をカウントするカウンタ(図示しない)と
を有し、後述する各検出手段から発せられる各検出信号
が入力された検出時間を計測し前記各信号の周期を求め
たり、後述するROMのプログラムを実行するCPU、
13は前記処理に応じたシステムプログラムを記憶した
メモリ部(ROM)、14は包装袋FWの品種毎の包装
形態に応じたシールピッチ(横シールピッチ)やフイル
ム送り速度、充填量等の生産条件を不揮発的に記憶する
EEPROMやバックアップRAM等からなる不揮発性
メモリを示し、このCPU12とメモリ部13と不揮発
性メモリ14とから制御手段15を構成し、この制御手
段15の各部12,13,14は、バス16を介してイ
ンターフェイス回路17に接続されている。
【0024】また、このインターフェイス回路17に
は、前述した案内ロール11に備えられ、案内ロール1
1の回転を検出するフォトセンサや透過型センサ等から
なる移送速度検出手段18と、第1,第2の横シール機
構6,7及びカッター機構9の回転動作を検出する近接
スイッチ等からなる各回転検出手段(原点検出手段)1
9,20,21と、前記生産条件を設定するための外部
から入力可能とする、例えばキーボード等からなる設定
値入力手段22と、この充填包装機の自動運転と手動運
転を切り換える自動/手動切換スイッチ23と、前記手
動運転の際に後述する制御方法により操作可能とする充
填ポンプ操作スイッチ24及びカッター機構操作スイッ
チ25とが、入力手段として接続されている。
【0025】また、インターフェイス回路17には、出
力手段として、縦シール機構5及び第1の横シール機構
6,第2の横シール機構7,カッター機構9を回転制御
するステップモータやサーボモータ等からなる各駆動用
モータ26,27,28,29,30が各駆動用ドライ
バ31,32,33,34,35を介して接続されてい
る。また、出力手段として、カッター機構9の固定刃体
9bを往復動させるためのシリンダからなる駆動手段9
cを制御する電磁弁36と、前記手動運転の場合に後述
する制御方法により各操作スイッチ24,25を操作可
能時に作業者にランプ等の点滅もしくは点灯により報知
する充填ポンプ報知手段37及びカッター機構報知手段
38と、設定値入力手段22により設定した内容や前記
生産条件(フイルムFのシールピッチや移送速度、充填
量等)を表示する、例えば液晶表示装置等からなる表示
手段39が接続されている。
【0026】かかる回路構成により、充填包装機は制御
手段15の監視下で前述した各機構が制御される仕組み
になっている。
【0027】次に、図5及び図6を用いて、本発明の特
徴となる充填包装機の制御方法を説明する。
【0028】先ず、制御手段15は、充填包装機の図示
しない電源スイッチのオン/オフを判定し、前記電源ス
イッチがオンされると(ステップS1)、生産条件入力
を確認する(ステップS2)。生産条件は、品種毎の包
装形態に応じたフイルムFの横シールピッチやフイルム
送り速度(生産速度),充填量等からなり、設定値入力
手段22により数値等により設定されるものである。
【0029】制御手段15は、前記生産条件に基づき、
縦シール機構5及び第1,第2の横シール機構6,7、
カッター機構9の動作状態を確認するため、以下のよう
な条件を設定する(ステップS3)。
【0030】制御手段15は、フイルムFの繰り出し機
構となる縦シール機構5の動作状態を、フイルムFの送
出とともに回転する案内ロール11から判断する。制御
手段15は案内ロール11に備えられるスリットや突起
等からなる検出部(図示しない)を移送速度検出手段1
8により検出し、移送速度検出手段18から出力される
検出信号を入力し、この検出信号の周期T1が略一定に
入力されるか否かを判定することで、縦シール機構5の
動作状態を判断する。即ち、制御手段15は、案内ロー
ル11の円周と、前記フイルム送り速度とから周期T1
を設定する(ステップS3)。
【0031】また、制御手段15は、第1の横シール機
構6に備えられる回転検出手段(第1の回転検出手段)
19から、第1の横シール機構6の回転動作を判断す
る。制御手段15は、第1の横シール機構6に備えられ
るヒートシールロール6aを回転検出手段19により検
出し、回転検出手段19から出力される検出信号を入力
し、この検出信号の周期T2が一定に入力されるか否か
で判定することで、第1の横シール機構6の動作状態を
判断できる。即ち、制御手段15は、横シールピッチ
と、フイルム送り速度とから周期T2を設定する(ステ
ップS3)。
【0032】また、制御手段15は、回転検出手段19
から出力される検出信号を基準とし、フイルム送り速度
と、シールピッチと、充填包装機における第1の横シー
ル機構6を基準とした第2の横シール機構7及びカッタ
ー機構9の配設位置とから定まる第2の横シール機構7
及びカッター機構9の各回転検出手段20,21の各検
出信号の入力されるべき各時間(時間差)t1,t2を
設定する。また、制御手段15は、設定値入力手段22
により設定される生産条件及び製品寸法の許容範囲を考
慮し、第2の横シール機構7及びカッター機構9の各時
間t1,t2の第1,第2の設定値範囲Ta,Tbを設
定する。また、制御手段15は、各機構7,9の回転検
出手段20,21から発せられる各検出信号の各周期T
3,T4を、周期T2と同周期に設定する(T2=T3
=T4)。
【0033】即ち、制御手段15は、各周期T1,T
2,T3,T4及び第1,第2の設定範囲Ta,Tb
を、ステップS3において設定する。
【0034】次に、制御手段15は、自動/手動切換ス
イッチ23の入力を確認し、自動運転モードか、あるい
は手動運転モードであるかを判定し(ステップS4)、
自動運転モードであると判定した場合はステップS5に
進む。
【0035】ステップS5における制御手段15は、充
填包装機のスタート入力(充填包装機の図示しないスタ
ートスイッチの入力)を確認し、スタート入力があると
判定すると、縦シール機構5及び第1,第2の横シール
機構6,7、カッター機構9の各駆動用モータ26,2
7,28,29を前記生産条件に基づき駆動させる(ス
テップS6)。
【0036】その後、制御手段15は、移動速度検出手
段18及び回転検出手段19(第1の回転検出手段)か
ら出力される各検出信号が、それぞれの一定の各周期T
1,T2で入力されるように、縦シール機構5及び第1
の横シール機構6の各駆動用モータ26,27の加減速
処理を行い、各周期T1,T2の周期を監視する。ま
た、制御手段15は、第1の横シール機構6の回転検出
手段19と、第2の横シール機構7の回転検出手段20
と、カッター機構9の回転検出手段21からそれぞれ発
せられる各検出信号の第1,第2,第3の検出時間を求
め、第1の検出時間と第2の検出時間及び第1の検出時
間と第3の検出時間のそれぞれの第1,第2の時間差t
1,t2を求め、第1,第2の時間差t1,t2がステ
ップS3により設定された第1,第2の設定範囲ta,
tb内であるか否か、また、各回転検出手段20,21
から出力される各周期が、ステップS3により設定され
た周期T3,T4で入力されるか否かを監視する(ステ
ップS7)。
【0037】ステップS7によって、制御手段15が前
記各時間差t1,t2が第1,第2の設定範囲ta,t
b内であり、かつ、各周期が周期T1,T2,T3,T
4で入力されると判断すると、制御手段15は、充填ポ
ンプ30をスタートさせる(ステップS8)。
【0038】制御手段15は、充填ポンプ30をスター
トさせた後、所定時間(例えば、10秒)経過したか否
かを判定し(ステップS9)、カッター機構9の電磁弁
36を制御(オン/オフ)することで、駆動手段9cを
操作してカッター機構9の固定刃体9bの刃先が回転刃
体9aの刃先から離反した状態(切断不能状態)から、
固定刃体9bの刃先が回転刃体9aの刃先に当接した状
態(切断不能状態)に移行させ、連続包装袋を切断させ
る(ステップS10)。尚、充填包装機の始動時におい
て、カッター機構9は、固定刃体9bが回転刃体9bか
ら離反した状態である。
【0039】ステップS9において、充填ポンプ30を
スタートさせてから所定時間経過したか否かを判定し
て、カッター機構9の駆動手段9cを動作させるように
しているが、これは、充填ポンプ30が、設定値入力手
段22により設定される前記生産条件の適正充填量に至
るまでの安定時間を考慮したものである。
【0040】次に、ステップS4において、切換スイッ
チ23によって手動モードが選択された場合の処理につ
いて説明する。
【0041】ステップS4において、手動モードが選択
されると、制御手段15は、前述した各ステップS5,
S6,S7と同等な処理を行う(ステップS11,S1
2,S13)。
【0042】制御手段15は、ステップS13によっ
て、前記各時間差t1,t2が第1,第2の設定範囲t
a,tb内であり、かつ、各周期が周期T1,T2,T
3,T4で入力されると判断すると、充填ポンプ30を
手動で動作するための手動スイッチ24を操作可能とし
てランプ等からなる報知手段37を、例えば点滅させ
る。
【0043】次に、制御手段15は、充填ポンプ30の
操作スイッチ24の入力があるか否はを判定し(ステッ
プS15)、入力されると、充填ポンプ30をスタート
させる(ステップS16)。
【0044】充填ポンプ30をスタートさせた後、制御
手段15は、前述したステップS9と同等な処理、即ち
充填ポンプ30を安定させた後(ステップS17)、カ
ッター機構9を手動で動作するための手動スイッチ25
を操作可能としてランプ等からなる報知手段38を、前
記報知手段37同様に点滅させる(ステップS18)。
【0045】そして、制御手段15は、カッター機構9
の操作スイッチ25の入力があるか否はを判定し(ステ
ップS15)、入力されると、ステップS10と同様に
カッター機構9の駆動手段9cを操作して連続包装袋を
切断させる。
【0046】次に、自動/手動で操作された充填包装機
を停止させる場合、制御手段15は、充填包装機のスト
ップ入力(充填包装機の図示しないストップスイッチの
入力)を確認し、ストップ入力があると判定すると(ス
テップS21)、先ず、カッター機構9の電磁弁36を
制御することで、駆動手段9cを操作してカッター機構
9を切断可能状態から切断不能状態に移行させ(ステッ
プS22)、その後に充填ポンプ30を停止させ、(ス
テップS23)、その後に縦シール機構5及び第1,第
2の横シール機構6,7、カッター機構9の各駆動モー
タ26,27,28,29を停止させることで(ステッ
プS24)、充填包装機の運転を終了させる。
【0047】前述した終了動作で、カッター機構9を切
断不能状態にしてから充填ポンプ30を停止させている
が、この処理は、フイルムFの送出方向の上流側に位置
する充填機構10から被充填物の供給をストップ入力が
入力された後も引き続き行うことで、被充填物を含む連
続包装袋の自重によってフイルムFをカッター機構9よ
り下流側に引っ張ることができるため、第1,第2の横
シール機構6,7でフイルムFが引っかかったり、から
んだりすることを防止でき、再運転時のメンテナンス作
業を軽減できるものである。
【0048】前述したステップS3及びステップS7,
ステップS13では、縦シール機構5を案内ロール11
に備えられた移送速度検出手段18により等速制御さ
れ、第1の横シール機構6を基準として第2の横シール
機構7及びカッター機構9をそれぞれ制御する場合につ
いての周期及び設定範囲を設定及び判定するものであっ
たが、次に、フイルムFに所定間隔で形成される図示し
ないレジスターマーク(以下、レジマークという)が設
けられた場合のステップS3及びステップS7,ステッ
プS13での制御手段15における周期及び設定範囲の
設定及び判定方法について説明する。
【0049】ステップS3において、制御手段15は、
充填包装機の案内ロール11の近傍に設けられ、前記レ
ジマークを検出する透過型センサ等からなる図示しない
レジマーク検出手段(移送速度検出手段)からの検出信
号の周期T1’を、生産条件となるフイルムFのレジマ
ーク形成間隔と、フイルム送り速度とから設定する。ま
た、制御手段15は、レジマーク検出手段から出力され
る検出信号を基準とし、前記レジマークの検出位置、即
ち前記レジマーク検出手段の位置から第1,第2の横シ
ール機構6,7及びカッター機構9の位置までのそれぞ
れのフイルム長さと、前記レジマーク形成間隔と、フイ
ルム送り速度とから定まる第1,第2の横シール機構
6,7及びカッター機構9の各回転検出手段19,2
0,21の各検出信号が入力されるべき各時間(時間
差)t1’,t2’,t3’を設定する。また、制御手
段15は、設定値入力手段22により設定される生産条
件及び製品寸法の許容範囲を考慮し、第1,第2の横シ
ール機構6,7及びカッター機構9の各時間t1’,t
2’,t3’の第1,第2,第3の設定値範囲ta’,
tb’tc’を設定する。また、制御手段15は、各回
転検出手段19,20,21から発せられる各検出信号
の周期T2’,T3’,T4’を周期T1’と同周期に
設定する(T1’=T2’=T3’=T4’)。
【0050】上記処理に伴うステップS7及びステップ
13ので制御手段15は、前記レジマーク検出手段から
出力される検出信号が周期T1’で入力されるように、
縦シール機構5の駆動用モータ26の加減速処理を行
い、周期T1’を監視する。また、制御手段15は、前
記レジマーク検出手段から発せられる前記検出信号の第
1の検出時間と、第1,第2の横シール機構の各回転検
出手段19,20及びカッター機構9の回転検出手段2
1から発せられる各検出信号の第2,第3,第4の検出
時間とをそれぞれ求め、第1の検出時間と第2の検出時
間、第1の検出時間と第3の検出時間、第1の検出時間
と第4の検出時間とのそれぞれの第1,第2,第3の時
間差t1’,t2’,t3’を求め、第1,第2,第3
の時間差t1’,t2’,t3’がステップS3により
設定された第1,第2,第3の設定範囲ta’,t
b’,tc’内であるか否か、また、各回転検出手段1
9,20,21から出力される各周期が、ステップS3
により設定された周期T2’T3’,T4’で入力され
るか否かを監視するものである。
【0051】かかる充填包装機は、縦シール機構5及び
第1,第2の横シール機構6,7、カッター機構9の駆
動用モータ26,27,28,29を設定値入力手段2
2によって設定される所定の生産条件に応じて安定動作
させた後、充填ポンプ30を駆動させるため、従来の充
填包装機のように、作業者によって充填タイミングを見
計らう作業が必要なくなるため始動時の作業を軽減させ
ることができる。また、充填タイミングのミスも発生し
ないことからフイルムFのシール部分からの被充填物の
漏れが無く、また、シールピッチのばらつきによる充填
量のばらつきも発生しない。また、充填ポンプ30を動
作させてから所定時間後にカッター機構9の駆動手段9
cを動作させるため、充填ポンプ30の不安定時に被充
填物の充填量がばらついても、充填量にばらつきが生じ
た包装袋FWに関しては、カッター機構9が切断不能状
態になっていることから包装袋FWを連続包装袋で不良
品として排出することができ、適量に充填されたものだ
けが個々の包装袋FWとなって得られることから、品質
的に安定した包装袋FWが得られるものである。
【0052】また、手動モードが選択された場合に前述
した判定処理が行われ、各操作スイッチ24,25の入
力を受け付けられる状態になるが、この状態以外は各操
作スイッチ24,25のスイッチ入力を受け付けないイ
ンターロックがとられているため、充填包装機の始動時
における誤った被充填物の充填作業を防止できる。ま
た、各操作スイッチ24,25の操作が可能であること
を作業者に報知するランプ等から構成される各報知手段
37,38を備えることにより、作業者は各報知手段3
7,38を確かめるだけで、包装袋FWへの充填及びカ
ットを行うことができるため、手動時においても充填包
装機の作業性を軽減できるものである。
【0053】また、充填包装機の停止時において、カッ
ター機構9を切断不能状態にしてから充填ポンプ30を
停止させることから、被充填物を含む連続包装袋の自重
によってフイルムFをカッター機構9より下流側に引っ
張ることができるため、第1,第2の横シール機構6,
7でフイルムFが引っかかったり、からんだりすること
を防止でき、再運転時のメンテナンス作業を軽減できる
ものである。
【0054】尚、本実施例では、充填ポンプ30を動作
させてから所定時間後にカッター機構9の駆動手段9c
を動作させるようにしたが、他の方法として、図4に示
すようにな、充填ポンプ30の流量を検出する流量検出
手段(点線で示す)40をインターフェイス回路17に
接続し、制御手段15が流量検出手段40からの所定充
填量に達する流量データに応じてカッター機構9の駆動
手段9cを動作させるようにしても良い。
【0055】また、本実施例では、充填ポンプ30を制
御(オン/オフ)することによって被充填物の供給する
ようにしたが、制御手段15は、充填ポンプ30を各機
構5,6,7,9と同時に駆動させ、充填ポンプ30の
供給路に設けられる電磁開閉弁を制御することによっ
て、被充填物の供給を許可するようにしても良い。
【0056】また、本実施例では、開封用ノッチ形成機
構8についての説明を省略したが、前述した処理同様
に、充填包装機の始動時において、開封用ノッチ形成機
構8の駆動用モータの状態を判断し、充填ポンプ30の
動作を許可するようにしても良い。
【0057】また、本実施例の充填包装機では、縦シー
ル機構5及び第1,第2の横シール機構6,7、開封用
ノッチ形成機構8、カッター機構9を備えた充填包装機
を例に挙げ説明したが、本発明は必ずしも前述した各機
構が全て備えられた充填包装機に限定されるものではな
く、例えば、縦シール機構、横シール機構(1つの横ロ
ール機構)、カッター機構を備える充填包装機であれば
良い。
【0058】また、本実施例の充填包装機は、縦シール
機構5をフイルムFの繰り出し機構としているが、この
縦シール機構5とは別の例えば、送り出しローラ等によ
る繰り出し機構と、縦シール機構5の回転動作を検出す
る回転検出手段とを設け、制御手段15が前記繰り出し
機構を等速制御させるとともに、縦シール機構5に第
1,第2の横シール機構6,7及びカッター機構9と同
様な設定値範囲を設定して充填包装機の始動時において
監視するようにしても良い。
【0059】また、本実施例では、設定値入力手段22
と、切換スイッチ23と、各操作スイッチ24,25
と、各報知手段37,38、設定値入力手段22で入力
した内容や生産条件を表示する表示手段28とを備える
ように構成したが、これらの入力手段及び表示手段を一
体に備えたタッチパネル等を用いても良い。
【0060】また、本実施例では、各操作スイッチ2
4,25を操作可能とする場合の報知手段37,38と
してランプ等で作業者に知らせるようにしているが、例
えばブザー等の報知手段であっても良く、本発明の報知
手段は、前記実施例に限定されるものではない。
【0061】
【発明の効果】本発明は、連続移送されるフイルムを縦
シール及び横シールして、区画形成される連続包装袋に
被充填物を充填する充填包装機に関し、制御手段は、充
填包装機の始動時において、縦シール機構及び横シール
機構、カッター機構を回転動作させる各駆動用モータが
安定して動作しているか否かを判定し、安定動作してい
ると判断した場合に充填ポンプの動作を許可し、前記動
作を許可してから、例えば所定時間後に前記カッター機
構の駆動手段の動作を許可し、前記カッター機構を切断
不能状態から切断可能状態に移行させるように制御する
ものであることからから、従来に比べ充填包装機の始動
時における作業性を軽減するとともに、品質的に優れた
充填包装が可能な充填包装機が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の充填包装機を示す正面図。
【図2】同上実施例のカッター機構を示す図。
【図3】同上実施例の充填包装機の構成を示す図。
【図4】同上実施例の充填包装機の回路構成を示すブロ
ック図。
【図5】同上実施例の制御手段の処理方法を示す図。
【図6】同上実施例の各駆動モータの処理方法を示す
図。
【図7】同様実施例の各駆動モータの他の処理方法を示
す図。
【符号の説明】
5 縦シール機構 6 第1の横シール機構 7 第2の横シール機構 9 カッター機構 9c 駆動手段 11 案内ロール 15 制御手段 18 移送速度検出手段 19,20,21 回転検出手段 22 設定値入力手段 23 切換スイッチ 24,25 操作スイッチ 26,27,28,29 駆動用モータ 30 充填ポンプ 36 電磁弁 37,38 報知手段 40 流量検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 浩 新潟県長岡市東蔵王2丁目2番34号 日本 精機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続移送されるフイルムを縦シール及び
    横シールして、区画形成される連続包装袋に被充填物を
    充填する充填包装機において、 前記縦シールを行う縦シール機構と、 前記横シールを行う横シール機構と、 前記フイルムの前記横シール機構により形成されるシー
    ル位置を切断するカッター機構と、 前記被充填物を充填するための充填ポンプと、 前記縦シール機構及び前記横シール機構、前記カッター
    機構を動作させる各駆動用モータが安定して動作してい
    るか否かを判定し、安定動作していると判断した場合に
    前記充填ポンプの動作を許可する制御手段と、 を備えてなることを特徴とする充填包装機。
  2. 【請求項2】 連続移送されるフイルムを縦シール及び
    横シールして、区画形成される連続包装袋に被充填物を
    充填する充填包装機において、 前記縦シールを行う縦シール機構と、 前記横シールを行う横シール機構と、 前記フイルムの前記横シール機構により形成される横シ
    ール位置を切断するカッター機構と、 前記被充填物を充填する充填ポンプと、 品種毎に前記フイルムのフイルム送り速度や横シールピ
    ッチ等の生産条件を設定する設定値入力手段と、 前記横シール機構の回転動作を検出する第1の回転検出
    手段と、 前記カッター機構の回転動作を検出する第2の回転検出
    手段と、 前記第1の回転検出手段からの第1の検出信号を入力す
    ると、前記第1の検出信号が前記設定値入力手段より設
    定される前記生産条件に応じて演算して定まる一定の周
    期で入力されるように、前記横ロール機構の駆動用モー
    タの加減速処理を行うとともに、前記第1の回転検出手
    段から略一定周期で発せられる前記第1の検出信号の第
    1の検出時間と、前記第2の回転検出手段から発せられ
    る第2の検出信号の第2の検出時間との時間差を求め、
    この時間差が前記設定値入力手段により設定される前記
    生産条件に応じて演算して定まる設定値範囲内にあるか
    否かを判定し、前記設定値範囲外の場合に前記カッター
    機構の駆動用モータを加減速調整する制御信号を出力
    し、前記第1の検出時間に対する前記第2の検出時間の
    時間差が略一定になるように制御する制御手段とを備
    え、 前記制御手段は、前記充填包装機の始動時において、前
    記時間差が前記設定値範囲内で、かつ前記第2の検出信
    号の周期が略一定の周期で入力される場合に、前記充填
    ポンプからの前記被包装物の充填を許可してなることを
    特徴とする充填包装機。
  3. 【請求項3】 連続移送されるフイルムを縦シール及び
    横シールして、区画形成される連続包装袋に被充填物を
    充填する充填包装機において、 前記縦シールを行う縦シール機構と、 前記横シールを行う横シール機構と、 前記フイルムの前記横シール機構により形成される横シ
    ール位置を切断するカッター機構と、 前記被充填物を充填する充填ポンプと、 品種毎に前記フイルムのフイルム送り速度や横シールピ
    ッチ等の生産条件を設定する設定値入力手段と、 前記フイルムのフイルム送り速度を検出する移送速度検
    出手段と、 前記横シール機構の回転動作を検出する第1の回転検出
    手段と、 前記カッター機構の回転動作を検出する第2の回転検出
    手段と、 前記移動速度検出手段及び前記第1の回転検出手段から
    出力される第1,第2の検出信号を入力すると、前記第
    1,第2の検出信号が前記設定値入力手段より設定され
    る前記生産条件に応じて演算して定まるそれぞれ一定の
    各周期で入力されるように、前記縦シール機構及び前記
    横シール機構の各駆動用モータの加減速処理を行うとと
    もに、前記第1の回転検出手段から発せられる第2の検
    出信号の第1の検出時間と、前記第2の回転検出手段か
    ら発せられる第3の検出信号の第2の検出時間との時間
    差を求め、前記時間差が前記設定値入力手段により設定
    される前記生産条件に応じて演算して定まる設定値範囲
    内にあるか否かを判定し、前記設定値範囲外の場合に前
    記カッター機構の駆動用モータを加減速調整する制御信
    号を出力し、前記時間差が略一定になるように制御する
    制御手段とを備え、前記制御手段は、前記充填包装機の
    始動時において、前記移送速度検出手段及び前記第1の
    回転検出手段からの前記第1,第2の検出信号の周期が
    それぞれ略一定の周期で入力され、また、前記時間差が
    前記設定値範囲内で、かつ前記第3の検出信号の周期が
    略一定の周期で入力される場合に、前記充填ポンプから
    の前記被包装物の充填を許可してなることを特徴とする
    充填包装機。
  4. 【請求項4】 連続移送されるフイルムを縦シール及び
    横シールして、区画形成される連続包装袋に被充填物を
    充填する充填包装機において、前記縦シールを行う縦シ
    ール機構と、前記横シールを行う横シール機構と、前記
    フイルムの前記横シール機構により形成されるシール位
    置を切断するカッター機構と、前記被充填物を充填する
    充填ポンプと、品種毎に前記フイルムのフイルム送り速
    度や横シールピッチ等の生産条件を設定する設定値入力
    手段と、前記縦シール機構により送出されるフイルム送
    り速度を検出する移送速度検出手段と、前記横シール機
    構の回転動作を検出する第1の回転検出手段と、前記カ
    ッター機構の回転動作を検出する第2の回転検出手段
    と、前記移動速度検出手段から出力される第1の検出信
    号を入力すると、前記第1の検出信号が前記設定値入力
    手段より設定される前記生産条件に応じて演算して定ま
    る一定の周期で入力されるように、前記縦シール機構の
    駆動用モータの加減速処理を行うとともに、前記移送速
    度検出手段から略一定周期で発せられる前記第1の検出
    信号の第1の検出時間と、前記第1,第2の回転検出手
    段から発せられる第2,第3の検出信号の第2,第3の
    検出時間との第1,第2の時間差をそれぞれ求め、前記
    第1,第2の時間差が前記設定値入力手段により設定さ
    れる前記生産条件に応じて演算して定まる第1,第2の
    設定値範囲内にあるか否かをそれぞれ判定し、前記第
    1、第2の設定値範囲外の場合に前記横シール機構及び
    前記カッター機構の各駆動用モータを加減速調整する制
    御信号を出力し、前記第1,第2の時間差がそれぞれ略
    一定になるように制御する制御手段とを備え、前記制御
    手段は、前記充填包装機の始動時において、前記移送速
    度検出手段からの前記第1の検出信号の周期が略一定の
    周期で入力され、また、前記第1,第2の時間差が前記
    第1,第2の設定値範囲内で、かつ前記第2,第3の検
    出信号の周期が略一定の周期で入力される場合に、前記
    充填ポンプからの前記被包装物の充填を許可してなるこ
    とを特徴とする充填包装機。
  5. 【請求項5】 前記カッター機構は、前記連続包装袋を
    切断不能状態から切断可能状態に移行可能とする駆動手
    段を備え、前記制御手段は、前記充填ポンプの充填を許
    可してから所定時間経過後に、もしくは前記充填ポンプ
    に備える充填流量検出手段からの前記被充填物の所定充
    填量に達する流量データに応じて、カッター機構を切断
    不能状態から切断可能状態に移行させるため、前記駆動
    手段の動作を許可してなることを特徴とする請求項1か
    ら請求項4の何れかに記載の充填包装機。
  6. 【請求項6】 前記カッター機構は、固定刃体と回転刃
    体とを備え、前記制御手段は、前記回転刃体もしくは前
    記回転刃体の少なくともどちらか一方を前記駆動手段に
    より移動させることで、前記切断不能状態と前記切断可
    能状態を切り換えてなることを特徴とする請求項5に記
    載の充填包装機。
  7. 【請求項7】 前記充填ポンプ及び前記カッター機構の
    前記駆動手段を動作させる操作スイッチと、前記操作ス
    イッチの操作可能及び操作不能を報知する報知手段とを
    備え、前記制御手段は、前記操作スイッチを前記許可な
    る場合に限り操作可能とするとともに、前記許可なる場
    合に前記報知手段を動作させてなることを特徴とする請
    求項5に記載の充填包装機。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記充填包装機の停止
    時において、前記駆動手段を動作させて前記カッター機
    構を切断可能状態から切断不能状態に移行させた後、前
    記充填ポンプを停止させてなることを特徴とする請求項
    5に記載の充填包装機。
JP10063186A 1998-03-13 1998-03-13 充填包装機 Abandoned JPH11263304A (ja)

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