JP4523270B2 - 縦型充填包装機およびその包装機におけるフィルムの位置ずれ検出方法 - Google Patents

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本発明は、連続移送される包装フィルムを縦横に三方シールあるいは四方シールすることによって、液体や粉体あるいは粘稠物質などの被包装物を密封シールするようにしてなる縦型充填包装機に関するものである。
従来より、たとえば液体や粉体あるいは粘稠物質などの被包装物を充填して密封シールするための包装袋としては、一般的に合成樹脂製のフィルムあるいはこれとアルミニウム箔などとを接合した積層物などの包装材料からなる包装フィルムを、縦横に三方シールあるいは四方シールすることによって包装袋を形成している。
このような包装袋を得るために、ロール状に巻回したフィルム原反からフィルムを繰り出して三方シールあるいは四方シールして包装する縦型充填包装機が知られている。このような縦型充填包装機の一例として図5を用いて説明する。同図においては、充填包装機の機台1の側部に保持枠2が設けられ、この保持枠2にロール状にフィルムFを巻回したフィルム原反Rが着脱交換可能に保持されており、前記機台1の上部にフィルム案内機構3およびフィルム折返し機構4を配設し、前記機台1の前面部に上側から縦シール機構5、横シール機構6およびカッター機構7が備え付けられており、フィルム案内機構3を介してフィルム折返し機構4にフィルムFを導き出し、フィルム折返し機構4によりフィルムFを長手方向に沿って二つ折りとし、次いで加熱された前記縦シール機構5の対をなす縦シールロール5Aにそれぞれ設けられた左右一対の縦シール部材5BによってフィルムFを挟みながら送り出すとともに、前記縦シール部材5BによりヒートシールすることによってフィルムFを筒状に縦シールFHし、続いて加熱された横シール機構6の対をなす横シールロール6Aに所定の間隔を配してフィルムFの幅方向に沿ってそれぞれ設けられた横シール部材6BによりフィルムFを横方向にヒートシールすることによって横シールFSし、この横シールFSにより包装袋Pとなる底部を形成し、これにより有底筒状に形成されたフィルムF内にたとえば充填機構8の充填ノズル8Aにより液体などからなる被包装物Wを充填し、さらにフィルムFが送られて再び横シール機構6の横シールロール6Aに設けられた横シール部材6BよってフィルムFの袋口側を横シールFSして被包装物Wを封止することによって連続した包装袋Pが形成され、次いで連続した包装袋Pの横シールFS箇所の中間部をカッター機構7で切断することにより包装袋Pが一個毎に分離されて送り出されるように構成している。このような縦型充填包装機として、本願出願人もたとえば、特許文献1などを提案している。
特開平6−8906号公報
ところで、上述した特許文献1を含む従来構造からなる縦型充填包装機においては、シール機構5の一対の縦シールロール5Aの回転速度が低速であり、包装袋Pの大きさが比較的に小さく被包装物Wの内容量が少なくて、充填機構8の充填ノズル8Aから供給される被包装物Wの流量が少ない場合にあっては問題はないが、製袋される包装袋Pが大きくなるに連れて、充填機構8の充填ノズル8Aから供給される液体などからなる被包装物Wの流量が多くなると、二つ折りに折り返されて筒状に製袋されたフィルムFは被包装物Wの流体圧が内部側からフィルムFに対して加わるため膨らみやすくなり、これにより包装袋Pの両端側に位置するフィルムFの側縁部分がフィルムFの膨らみによって中央に寄ってくる作用が働くことがあり、縦シール機構5による縦シール箇所FHの位置がずれてしまい、縦シール箇所FHのシール強度が低下し、場合によってはヒートシール不良が発生してしまうことがあり、また縦シール機構5の縦シール部材5BによってヒートシールしつつフィルムFを挟みながら送り出す際において、そのフィルムFの繰り出し動作が不安定となったりするという問題点を有していた。
そこで本発明は、前述した問題点に着目してなされたものであって、比較的大きな包装袋を得る場合であっても、その包装作業工程において、フィルムを二つ折りに折返して縦シール機構によってヒートシールしながら製袋しつつ充填包装する際において、フィルムの位置ずれが生じた際にその充填包装工程上の作動を停止し、縦シール箇所のシール状態を良好に保ちながら包装することができる縦型充填包装機およびその包装機におけるフィルムの位置ずれ検出方法を提供することを目的とする。
この発明は、前述した課題を解決するため、請求項1では、繰り出し案内されるフィルムを対をなす縦シールロールに設けた縦シール部材により挟持して縦シールする縦シール機構と、この縦シール部材によって縦シールした筒状の包装フィルムを対をなす横シールロールに設けた横シール部材により前記フィルムの幅方向に沿って横シールする横シール機構と、前記縦シール機構と前記横シール機構とにより縦横にヒートシールすることによって連続して包装袋を製袋する間にその包装袋内に被包装物を充填する充填ノズルを設けた充填機構と、前記縦シール機構と前記横シール機構との間に位置し、対をなす送りロール部材により前記フィルムを挟持して繰り出すフィルム送り機構と、前記縦シール機構と前記フィルム送り機構との間に位置し、送出されている前記フィルムの側端縁部の少なくとも一方側においてその側端縁部が所定の繰り出し位置から逸脱したことを検出するフィルム位置ずれ検出手段と、このフィルム位置ずれ検出手段による検出信号に基づいて充填包装機の作動を停止する制御部と、を備えてなることを特徴とする縦型充填包装機である。
この発明は、前述した課題を解決するため、請求項2では、ロール状に巻かれたフィルム原反から引き出し案内されたフィルムをフィルムの幅方向に沿って二つ折りに折り返すフィルム折返し機構と、このフィルム折返し機構によって折り返された前記フィルムを重ね合わせた状態にて、対をなす縦シールロールに設けた縦シール部材により前記フィルムを挟持して縦シールする縦シール機構と、この縦シール部材によって縦シールした筒状の包装フィルムを対をなす横シールロールに設けた横シール部材により前記フィルムの幅方向に沿って横シールする横シール機構と、前記縦シール機構と前記横シール機構とにより縦横にヒートシールすることによって連続して包装袋を製袋する間にその包装袋内に被包装物を充填する充填ノズルを設けた充填機構と、前記縦シール機構と前記横シール機構との間に位置し、対をなす送りロール部材により前記フィルムを挟持して繰り出すフィルム送り機構と、前記縦シール機構と前記フィルム送り機構との間に位置し、送出されている前記フィルムの側端縁部の少なくとも一方側においてその側端縁部が所定の繰り出し位置から逸脱したことを検出するフィルム位置ずれ検出手段と、このフィルム位置ずれ検出手段による検出信号に基づいて充填包装機の作動を停止する制御部と、を備えてなることを特徴とする縦型充填包装機である。
また請求項3では、請求項1または請求項2に記載の縦型充填包装機において、前記縦シール機構の上流側に位置し、かつ二つ折りに折り返された前記フィルムの折返し端縁からなる前記フィルムの側端縁部箇所に対応して設けられ、前記二つ折りに折り返されたフィルムの合わせ位置のずれを検出するフィルム合わせ位置ずれ検出手段を備え前記制御部は、前記フィルム合わせ位置ずれ検出手段による検出信号に基づいて前記充填包装機の作動を停止することを特徴とするものである。
また請求項4では、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の縦型充填包装機において、前記フィルム送り機構は、モータからなる駆動手段を備え、前記制御部は、前記位置ずれ検出手段の検出信号に基づき前記モータからなる駆動手段の駆動を停止し、フィルムの移送を中断することを特徴とするものである。
また請求項5では、請求項1からは請求項3までのいずれか1項に記載の縦型充填包装機において、前記縦シール機構は、モータからなる駆動手段を備え、前記制御部は、前記位置ずれ検出手段の検出信号に基づき前記モータからなる駆動手段の駆動を停止し、フィルムへの縦シールを中断することを特徴とするものである。
また請求項6では、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の縦型充填包装機において、前記横シール機構は、モータからなる駆動手段を備え、前記制御部は、前記位置ずれ検出手段の検出信号に基づき前記モータからなる駆動手段の駆動を停止し、フィルムの幅方向に沿ってヒートシールする横シールを中断することを特徴とするものである。
また請求項7では、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の縦型充填包装機において、前記充填機構は、前記被包装物を送り出す供給ポンプと、この供給ポンプを回転駆動するモータからなる駆動手段とを備え、前記制御部は、前記位置ずれ検出手段の検出信号に基づき前記モータからなる駆動手段の駆動を停止し、前記供給ポンプを介して前記被包装物の送り出しを中断することを特徴とするものである。
また請求項8では、請求項1から請求項3までおよび請求項5のいずれか1項に記載の縦型充填包装機において、前記縦シール機構は、少なくとも一方の前記縦シールロールに設けた縦シール部材を他方の前記縦シールロールに設けた縦シール部材に押圧することで前記フィルムを挟持する縦シール機構押圧手段を備え、前記充填包装機の運転停止時に、前記縦シール機構押圧手段による前記フィルムへの押圧力を開放するように構成してなることを特徴とするものである。
また請求項9では、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の縦型充填包装機において、前記充填包装機が停止したことについて注意を喚起する報知手段を設けてなることを特徴とするものである。
また請求項10では、請求項1または請求項2に記載の縦型充填包装機において、前記フィルム位置ずれ検出手段を、選択される生産条件による品種毎の包装仕様に応じて取付位置調整可能に設けてなることを特徴とするものである。
また請求項11では、請求項1または請求項2に記載の縦型充填包装機において、前記充填機構による充填ノズルの位置を基準として、その両側の、前記縦シールロールに設けた縦シール部材よりもその充填ノズル寄りの位置にそれぞれ対をなす前記フィルム送り機構の送りロール部材を設けてなることを特徴とするものである。
また請求項12では、請求項11に記載の縦型充填包装機において、前記送りロール部材を、選択される生産条件による品種毎の包装仕様に応じて位置調整可能に設けてなることを特徴とするものである。
また請求項13では、請求項1または請求項2に記載の縦型充填包装機において、前記充填機構に設けた充填ノズルの断面形状をフィルムの幅方向に沿って扁平な形状に形成してなることを特徴とするものである。
また本発明は、前述した課題を解決するため、請求項14では、繰り出し案内されるフィルムを縦シール機構による対をなす縦シールロールに設けた縦シール部材によって挟持して縦方向に沿って縦シールし、縦シールした筒状の包装フィルムを横シール機構による対をなす横シールロールに設けた横シール部材によって前記フィルムの幅方向に沿って横シールし、前記縦シール機構と前記横シール機構とにより縦横にヒートシールすることによって連続して包装袋を製袋するとともに、その包装袋内に充填ノズルを設けた充填機構によって被包装物を充填し、前記縦シール機構と前記横シール機構との間に位置したフィルム送り機構による対をなす送りロール部材によって前記フィルムを挟持して繰り出し案内し、前記縦シール機構と前記フィルム送り機構との間に位置したセンサからなるフィルム位置ずれ検出手段によって、送出される前記フィルムの側端縁部の少なくとも一方側においてその側端縁部がフィルムの所定の繰り出し位置から逸脱したことを判定し、その判定結果に基づいて、充填包装機の作動を停止することを特徴とする縦型充填包装機におけるフィルムの位置ずれ検出方法である。
また請求項15では、請求項14に記載の縦型充填包装機におけるフィルムの位置ずれ検出方法において、前記縦シール機構の上流側に位置し、かつ二つ折りに折り返された前記フィルムの折返し端縁からなる前記フィルムの側端縁部箇所に対応して設けられたフィルム合わせ位置ずれ検出手段によって、二つ折りに折り返されたフィルムの合わせ位置のずれを検出し、この検出結果に基づいて、充填包装機の作動を停止することを特徴とするものである。
また請求項16では、請求項14または請求項15に記載の縦型充填包装機におけるフィルムの位置ずれ検出方法において、前記フィルム位置ずれ検出手段の検出結果に基づき、前記充填包装機の作動を停止することを特徴とするものである。
本発明では、比較的大きな包装袋を得る場合であっても、その包装作業工程において、フィルムを二つ折りに折返して縦シール機構によってヒートシールしながら製袋しつつ充填包装する際において、フィルムの位置ずれが生じた際にその充填包装工程上の作動を停止し、縦シール箇所のシール状態を良好に保ちながら包装することができる縦型充填包装機およびその充填包装機におけるフィルムの位置ずれ検出方法を提供することが可能となり、これにより初期の目的を達成することができる。
本発明は、請求項1では、繰り出し案内されるフィルムを対をなす縦シールロールに設けた縦シール部材により挟持して縦シールする縦シール機構と、この縦シール部材によって縦シールした筒状の包装フィルムを対をなす横シールロールに設けた横シール部材により前記フィルムの幅方向に沿って横シールする横シール機構と、前記縦シール機構と前記横シール機構とにより縦横にヒートシールすることによって連続して包装袋を製袋する間にその包装袋内に被包装物を充填する充填ノズルを設けた充填機構と、前記縦シール機構と前記横シール機構との間に位置し、対をなす送りロール部材により前記フィルムを挟持して繰り出すフィルム送り機構と、前記縦シール機構と前記フィルム送り機構との間に位置し、送出されている前記フィルムの側端縁部の少なくとも一方側においてその側端縁部が所定の繰り出し位置から逸脱したことを検出するフィルム位置ずれ検出手段と、このフィルム位置ずれ検出手段による検出信号に基づいて充填包装機の作動を停止する制御部と、を備えてなることを特徴とする縦型充填包装機である。このように構成することによって、送出されているフィルムの側端縁部の少なくとも一方側においてその側端縁部が所定の繰り出し位置から逸脱したことを検出するセンサからなるフィルム位置ずれ検出手段により所定の位置にフィルムが通過しているか否かを良好に判別することができ、適正な位置からフィルムが逸脱した際、すなわち、縦シール機構による縦シール箇所の位置が変動して、縦シール箇所のシール強度が低下するという不具合が発生する前あるいはその前兆が現れた時に、事前に制御部を介して充填包装機の作動を停止することにより、縦シール機構による縦シール箇所のヒートシール不良現象が発生する前に対処することが可能となる。また、縦シール機構と横シール機構との間に位置し、対をなす送りロール部材によりフィルムを挟持して繰り出すフィルム送り機構によって、フィルムの外面側から送りロール部材にて挟み付けながらフィルムの繰り出し作動を行うことにより、フィルムの移送速度を高めたとしても、従来構造に比べて安定したフィルムの供給を行うことができるという効果がある。
また本発明は、請求項2では、ロール状に巻かれたフィルム原反から引き出し案内されたフィルムをフィルムの幅方向に沿って二つ折りに折り返すフィルム折返し機構と、このフィルム折返し機構によって折り返された前記フィルムを重ね合わせた状態にて、対をなす縦シールロールに設けた縦シール部材により前記フィルムを挟持して縦シールする縦シール機構と、この縦シール部材によって縦シールした筒状の包装フィルムを対をなす横シールロールに設けた横シール部材により前記フィルムの幅方向に沿って横シールする横シール機構と、前記縦シール機構と前記横シール機構とにより縦横にヒートシールすることによって連続して包装袋を製袋する間にその包装袋内に被包装物を充填する充填ノズルを設けた充填機構と、前記縦シール機構と前記横シール機構との間に位置し、対をなす送りロール部材により前記フィルムを挟持して繰り出すフィルム送り機構と、前記縦シール機構と前記フィルム送り機構との間に位置し、送出されている前記フィルムの側端縁部の少なくとも一方側においてその側端縁部が所定の繰り出し位置から逸脱したことを検出するフィルム位置ずれ検出手段と、このフィルム位置ずれ検出手段による検出信号に基づいて充填包装機の作動を停止する制御部と、を備えてなることを特徴とする縦型充填包装機である。このように構成することによって、送出されているフィルムの側端縁部の少なくとも一方側においてその側端縁部が所定の繰り出し位置から逸脱したことを検出するセンサからなるフィルム位置ずれ検出手段により所定の位置にフィルムが通過しているか否かを良好に判別することができ、適正な位置からフィルムが逸脱した際、すなわち、縦シール機構による縦シール箇所の位置が変動して、縦シール箇所のシール強度が低下するという不具合が発生する前あるいはその前兆が現れた時に、事前に制御部を介して充填包装機の作動を停止することにより、縦シール機構による縦シール箇所のヒートシール不良現象が発生する前に対処することが可能となる。また、縦シール機構と横シール機構との間に位置し、対をなす送りロール部材によりフィルムを挟持して繰り出すフィルム送り機構によって、フィルムの外面側から送りロール部材にて挟み付けながらフィルムの繰り出し作動を行うことにより、フィルムの移送速度を高めたとしても、従来構造に比べて安定したフィルムの供給を行うことができるという効果がある。
さらに本発明は、前記縦シール機構の上流側に位置し、かつ二つ折りに折り返された前記フィルムの折返し端縁からなる前記フィルムの側端縁部箇所に対応して設けられ、前記二つ折りに折り返されたフィルムの合わせ位置のずれを検出するフィルム合わせ位置ずれ検出手段を備え前記制御部が、このフィルム合わせ位置ずれ検出手段による検出信号に基づいて前記充填包装機の作動を停止することにより、たとえばフィルムの繰り出し速度を高めて包装作業の高速度化に対応しようとした際にフィルムが偏って繰り出されるという蛇行現象が発生した場合に、フィルムの折返し端縁(フィルムの合わせ位置)のずれを検出することによって制御部を介して充填包装機の作動を停止することにより、次の工程である縦シール機構による縦シール箇所のヒートシール状態に悪影響を与える前に事前に処理できるという効果がある。(請求項3)
また、前記フィルム送り機構が、モータからなる駆動手段を備え、前記制御部、前記位置ずれ検出手段の検出信号に基づき前記サーボモータからなる駆動手段の駆動を停止し、フィルムの移送を中断することにより、事前に不具合が発生する前に対処することが可能となる。(請求項4)
また、前記縦シール機構が、モータからなる駆動手段を備え、前記制御部、前記位置ずれ検出手段の検出信号に基づき前記サーボモータからなる駆動手段の駆動を停止し、フィルムへの縦シールを中断することにより、事前に不具合が発生する前に対処することが可能となる。(請求項5)
また、前記横シール機構が、モータからなる駆動手段を備え、前記制御部、前記位置ずれ検出手段の検出信号に基づき前記サーボモータからなる駆動手段の駆動を停止し、フィルムの幅方向に沿ってヒートシールする横シールを中断することにより、事前に不具合が発生する前に対処することが可能となる。(請求項6)
また、前記充填機構、前記被包装物を送り出す供給ポンプと、この供給ポンプを回転駆動するモータからなる駆動手段とを備え、前記制御部、前記位置ずれ検出手段の検出信号に基づき前記モータからなる駆動手段の駆動を停止し、前記供給ポンプを介して前記被包装物の送り出しを中断してなることにより、事前に不具合が発生する前に対処することが可能となる。(請求項7)
また、前記縦シール機構、少なくとも一方の前記縦シールロールに設けた縦シール部材を他方の前記縦シールロールに設けた縦シール部材に押圧することで前記フィルムを挟持する縦シール機構押圧手段を備え、前記充填包装機の運転停止時に、前記縦シール機構押圧手段による前記フィルムへの押圧力を開放するように構成してなることにより、包装運転停止時に対をなす縦シール機構に設けた縦シール部材を開放状態に維持することによってフィルムへ高熱が伝わることを防ぐことができ、これによりフィルムを傷めることなく待機状態を維持することができる。(請求項8)
また、前記充填包装機が停止したことについて注意を喚起する報知手段を設けてなることにより、充填包装機の停止とともに、ランプ点灯表示、ブザーやスピーカによる警報報知などの報知手段によって作業者に知らせることができる。(請求項9)
また、前記フィルム位置ずれ検出手段を、選択される生産条件による品種毎の包装仕様に応じて取付位置調整可能に設けてなることにより、決められた所定の条件に合わせた状態にて、フィルムの側端縁部の少なくとも一方側においてその側端縁部が所定の繰り出し位置から逸脱したことを検出するセンサからなるフィルム位置ずれ検出手段により所定の位置にフィルムが通過しているか否かを良好に判別することができる。(請求項10)
また、前記充填機構による充填ノズルの位置を基準として、その両側の、前記縦シールロールに設けた縦シール部材よりもその充填ノズル寄りの位置にそれぞれ対をなす前記フィルム送り機構の送りロール部材を設けてなることから、縦シール機構と横シール機構との間に位置し、充填ノズルの位置を基準としてその両側に左右2対配設した対をなす送りロール部材によりフィルムを外面側から挟み付けながらフィルムの繰り出し作動を行うことにより包装袋が比較的大きく被包装物の充填量が多くなって二つ折りに折り返されて筒状に製袋された筒状フィルム内の被包装物により筒状フィルムが膨らむ作用が働いたとしても、充填ノズルの周囲すなわち充填ノズルの左右両側の、縦シールロールに設けた縦シール部材よりもその充填ノズル寄りの位置でそれぞれ対をなす送りロール部材によって挟み付けながらフィルムを繰り出すこと、二つ折りに折り返されて筒状に製袋された筒状フィルムの広がりを抑えつつフィルムを繰り出すことが可能となり、これにより従来構造に比べて安定したフィルムの供給を行うことができるという効果がある。(請求項11)
また、前記送りロール部材を、選択される生産条件による品種毎の包装仕様に応じて位置調整可能に設けてなることにより、決められた所定の条件に合わせた状態にて、フィルムを繰り出し案内することができる。(請求項12)
また、前記充填機構に設けた充填ノズルの断面形状をフィルムの幅方向に沿って扁平な形状に形成してなることにより、被包装物の流量が多くなったとしても二つ折りに折り返されて筒状に製袋されたフィルムの膨らみを抑えることができ、フィルムの繰り出し時におけるフィルムの位置ずれなどの現象を抑制することが可能となる。(請求項13)
また本発明は、請求項14では、繰り出し案内されるフィルムを縦シール機構による対をなす縦シールロールに設けた縦シール部材によって挟持して縦方向に沿って縦シールし、縦シールした筒状の包装フィルムを横シール機構による対をなす横シールロールに設けた横シール部材によって前記フィルムの幅方向に沿って横シールし、前記縦シール機構と前記横シール機構とにより縦横にヒートシールすることによって連続して包装袋を製袋するとともに、その包装袋内に充填ノズルを設けた充填機構によって被包装物を充填し、前記縦シール機構と前記横シール機構との間に位置したフィルム送り機構による対をなす送りロール部材によって前記フィルムを挟持して繰り出し案内し、前記縦シール機構と前記フィルム送り機構との間に位置したセンサからなるフィルム位置ずれ検出手段によって、送出される前記フィルムの側端縁部の少なくとも一方側においてその側端縁部がフィルムの所定の繰り出し位置から逸脱したことを判定し、その判定結果に基づいて、充填包装機の作動を停止することを特徴とする縦型充填包装機におけるフィルムの位置ずれ検出方法である。このような検出方法とすることによって、フィルムの側端縁部の少なくとも一方側においてその側端縁部が所定の繰り出し位置から逸脱したことを検出するセンサからなるフィルム位置ずれ検出手段により、所定の位置にフィルムが通過しているか否かを良好に判別することができる。
また、請求項14に記載の縦型充填包装機におけるフィルムの位置ずれ検出方法において、前記縦シール機構の上流側に位置し、かつ二つ折りに折り返された前記フィルムの折返し端縁からなる前記フィルムの側端縁部箇所に対応して設けられたフィルム合わせ位置ずれ検出手段によって、二つ折りに折り返されたフィルムの合わせ位置のずれを検出し、この検出結果に基づいて、充填包装機の作動を停止することにより、次工程である縦シール機構による縦シール箇所のヒートシール状態に悪影響を与える前に事前に処理することが可能となる。(請求項15)
また、請求項14または請求項15に記載の縦型充填包装機におけるフィルムの位置ずれ検出方法において、前記フィルム位置ずれ検出手段および前記フィルム合わせ位置ずれ検出手段の少なくとも一方側の検出結果に基づき、前記充填包装機の作動を停止すること、縦シール機構、横シール機構、充填機構あるいはフィルム送り機構などのそれぞれの駆動手段を自動的に停止することにより、事前に不具合が発生する前に対処することが可能となる。(請求項16)
以下、本発明の実施例について添付図面を用いて説明する。本発明に係る縦型充填包装機の全体の概略構成とその動作について、図1から図4を参照にして説明する。
同図において、充填包装機の全体構造としては従来例とほぼ同様にして、充填包装機の機台の側方側には保持枠12が設けられ、この保持枠12に包装用のフィルムFをロール上に巻回したフィルム原反Rが着脱交換可能に設けられている。充填包装機には、被充填物Wを密閉包装するために、フィルム案内機構13およびフィルム折返し機構14を配設し、縦シール機構15、横シール機構16、カッター機構17、充填機構18が装備されている。
この場合、フィルムFは、たとえばシール部対応箇所が透明なナイロンと低密度ポリエチレンとの積層体からなり、前記ロール状に巻かれたフィルム原反RからフィルムFの繰り出し機構となる縦シール機構15により引き出され、フィルム案内機構13を介してフィルム折返し機構14へと導かれ、フィルム折返し機構14に設けられた折返しガイド14AによりフィルムFが幅方向に沿って二つ折りに折り返される。
実施例における縦シール機構15は、サーボモータからなる駆動手段M1によって回転可能に設けられ、対向する一対の縦シールロール15Aの外周に沿ってそれぞれ設けられたリング状の縦シール部材(シール部材)15Bによって、二つ折りに折り返されたフィルムFの折返し端部と折返し端同志(折返し前の左右両縁部)との各々を挟み付けて、フィルムFを繰り出しながら縦方向にヒートシールすることによって縦シール部FH形成する
また、対をなす縦シールロール15Aには、前述したようにその外周面側にリング状の縦シール部材15Bが設けられ、内部側にヒータ(縦シール部加熱手段)15Cが配設されている。そして、それぞれ対をなしフィルムFを挟持する縦シールロール15Aのうち少なくとも一方の縦シールロール15Aを移動可能に設け、この少なくとも一方の縦シールロール15Aを他方の縦シールロール15Aに向けて押圧する縦シール機構押圧手段15Dを設けて構成している。
この縦シール機構押圧手段15Dはシリンダからなり、縦シール機構押圧手段15Dには、フィルムFの材質や充填包装機の生産条件(フィルム速度やシール温度)に対応させてその押圧力が所定の値となるように縦シールロール15Aの押圧力を調整する電空レギュレータからなる圧力調整手段15Eが設けられている。こうすることによって、一方の縦シールロール15Aは他方の縦シールロール15Aに対してフィルムFの材質や充填包装機の生産条件(フィルム速度やシール温度)などに対応して所定の押圧力でフィルムFを押圧することができ、安定したヒートシールが行える。
また横シール機構16は、サーボモータからなる駆動手段M2によって回転可能に設けられ、対向する一対の横シールロール16Aにそれぞれ設けられた横シール部材16Bによって、筒状に製袋されているフィルムFを横方向にヒートシールして、包装袋Pの底部となる横シール部FS形成する
また充填機構18としては、縦シール部FHおよび横シール部FSによって、連続する有底筒状に形成されたフィルムF内に、たとえばソースやスープなどからなる被包装物Wを収納した収納タンク(図示せず)から供給ポンプ18Aを介し二つ折りに折り返されて筒状に製袋されたフィルムFの内側に沿って配置した充填ノズル18Bによってその被包装物Wを充填するように構成しているものであり、この場合、充填機構18の供給ポンプ18Aをたとえばサーボモータからなる駆動手段M3によって回転駆動することにより被包装物Wを供給するようにしており、この供給ポンプ18Aの作動によって供給される被包装物Wが筒状に製袋されたフィルムF内に充填ノズル18Bを介して充填され、続いて充填された筒状のフィルムFの幅方向に沿ってフィルムFの袋口部側となる箇所が再び横シール機構16によって横方向にヒートシール(横シールFS)されて封止され、四方シールされた包装袋Pが連続して製袋される。
また充填機構18の充填ノズル18Bとしては、充填される被包装物Wの容量が多く包装袋Pの大きさを大きく設定する必要がある場合、被包装物Wの流量を多くするために一般的には充填ノズル18Bの外形寸法を大きくすることが考えられるが、単に外見寸法を大きく設定してしまうと二つ折りに折り返された筒状フィルムF内に充填ノズル18Bを挿入状態にして被包装物Wを供給しようとすると、筒状フィルムFの形態として充填ノズル18Bから供給される被包装物WによってフィルムFが膨らみ嵩張ってしまう傾向にある。このため、この実施例では、充填機構18の充填ノズル18Bの断面形状をフィルムFの幅方向に沿って扁平な形状に形成しており、この扁平形状からなる充填ノズル18Bによって二つ折りに折り返された筒状フィルムFの厚み方向の寸法を比較的に薄くした状態にてフィルムFを供給できるように構成している。
また切断機構17は、図示しない対向する一対の刃体によって、上下方向に連包状態のフィルムFの横シール部FSの略中央部を切り離し切断し、包装袋Pをそれぞれ1つずつに切り離して搬出するように構成している。
また本実施例においては、縦シール機構15と横シール機構16との間に位置し、充填ノズル18Bの位置を基準としてその両側に左右2対配設した対をなす送りロール部材19AによりフィルムFを外面側から挟み付けながらフィルムFの繰り出し作動を行うフィルム送り機構19が設けられ、このフィルム送り機構19は、たとえばサーボモータからなる駆動手段M4によって回転駆動可能に設けられている。このように構成することにより、たとえば包装袋Fが大きく被包装物Wの充填量が多くなって二つ折りに折り返されて筒状に製袋された筒状フィルムF内の被包装物Wにより筒状フィルムFが膨らむ作用が働いたとしても、充填ノズル18Bに隣接して配置された送りロール部材19A、すなわち充填ノズル18Bの左右両側にそれぞれ対をして配置された送りロール部材19Aによって挟み付けながらフィルムFを繰り出すことにより、二つ折りに折り返されて筒状に製袋された筒状フィルムFの広がり(膨らみ)を抑えつつフィルムFを繰り出すことを可能としている。この際、充填機構18の充填ノズル18Bの断面形状をフィルムFの幅方向に沿って扁平な形状に形成することと、その扁平形状である充填ノズル18Bの左右両側にそれぞれ対をして配置された送りロール部材19Aによって挟み付けながらフィルムFを繰り出すことと相まって二つ折りに折り返された筒状フィルムFの膨らみを抑制しながら良好に送り出される。
またフィルム送り機構19の送りロール部材19Aの取付位置としては、たとえばフィルムFの幅寸法やフィルムFの厚みあるいは材質、フィルムFの送り速度、被包装物Wの供給量などの諸条件である選択される生産条件による品種毎の包装仕様に応じて位置調整可能に設けて構成している。
また本実施例においては、縦シール機構15とフィルム送り機構19との間に位置し、かつ、二つ折りに折り返されたフィルムF折返し部と折返し端同士(折返し前の左右両端)との各々を挟み付けて縦方向にヒートシールするそれぞれの縦シール部材15Bの下流側に位置して、それぞれフィルムFの側端縁部が所定の繰り出し位置から逸脱したか否かを検知するためのフィルム位置ずれ検出手段20L、20Rが左右に配設されている。本実施例では、センサとなる各フィルム位置ずれ検出手段20L、20Rとして、通常のフィルムFの繰り出し状態にあっては、導電部材20Aと接点部材20Bの間にフィルムFが介在された状態にてフィルムFが繰り出されるように配置されるため、非通電状態となり、フィルムFが存在していない時、すなわち、二つ折りに折り返されて繰り出されるフィルムFが所定の位置から逸脱した時に、たとえばアース側(マイナス側)となる導電部材20Aとプラス側の電極となる接点部材20Bとが直接接触して通電する状態となるように設定され、導電部材20Aと接点部材20Bとはそれぞれ電気配線コードなどを介して充填包装機の電源側へと電気的にそれぞれ接続するように構成されている。
また各フィルム位置ずれ検出手段20L、20Rの取付位置としては、たとえばフィルムFの幅寸法やフィルムFの厚みあるいは材質、フィルムFの送り速度などの諸条件である選択される生産条件による品種毎の包装仕様に応じて適正な位置にセットすることができるように、位置調整可能に設けて構成している。
また本実施例では、前記フィルム位置ずれ検出手段20L、20Rに加えて、縦シール機構15の上流側に位置し、かつ二つ折りに折り返されたフィルムFの折返し端縁からなるフィルムFの側端縁部箇所に対応して設けられ、二つ折りに折り返されたフィルムFの合わせ位置のずれを検出するフィルム合わせ位置ずれ検出手段21が配設されている。
このフィルム合わせ位置ずれ検出手段21としては、たとえば充填包装機の機台側にアース側となる金属製材料からなる導電性部材21Aが取り付けられ、この導電性部材21Aを二つ折りに折り返されたフィルムFの合わせ箇所の内面側に配設するとともに、この導電性部材21Aの両側にフィルムFを介してそれぞれフィルムFの合わせ箇所の外面側からプラス側の電極となる導電性の接触子21Bが、それぞれ導電性部材21Aに対向して配設され、この各接触子21Bは電気配線コードなどを介して充填包装機の電源のプラス側へと電気的に接続されるように構成されている。
この実施例によるフィルム合わせ位置ずれ検出手段21においては、通常の二つ折りによるフィルムFの繰り出し状態にあっては、導電性部材21Aの両側にフィルムFの合わせ箇所の内面側が揃った状態にて接触状態にして送り込まれ、そのフィルムFの合わせ箇所の外面側にそれぞれ導電性の接触子21BがフィルムFの合わせ箇所と接触状態にしてフィルムFが繰り出されるように配置されるため、非通電状態を維持する状態となる。またフィルムFの合わせ箇所の少なくとも一方側にずれが生じ、フィルムFが外れてしまうと、導電性部材21AとフィルムFの合わせ箇所が外れた側に位置した接触子21Bとが直接接触することによって導通状態(通電状態)となるように設定されている。
次に、本発明の実施形態における充填包装機の電気的構成について、図4を用いて説明する。尚、以下の説明において、充填包装機の各機構を制御する主たる制御手段を説明するが、説明を簡略化するために本発明の主要部分を主に説明するものとし、他の機構における制御手段の処理動作の説明は省略するものとする。
符号22は、処理プログラムを実行するためのCPU、前記処理プログラムが記憶されたROM、演算結果を一時的に記憶するRAM、入出力インターフェイス回路等を備えたマイクロコンピュータからなる制御部である。制御部22は、入力手段としてフィルムF(製袋フィルム)の左右にそれぞれ設けられるフィルム位置ずれ検出手段20L,20Rと、フィルム合わせ位置ずれ検出手段21とを有している。また制御部22は、出力手段として、縦シール機構15の縦シール部材15Bを回転駆動するためのサーボモータからなる駆動手段M1と、横シール機構16の横シール部材16Bを回転駆動するためのサーボモータからなる駆動手段M2と、充填機構18に設けられている供給ポンプ18Aを回転駆動するためのサーボモータからなる駆動機構M3と、フィルム送り機構19の送りロール部材19Aを回転駆動するためのサーボモータからなる駆動手段M4と、縦シール機構15における押圧手段15Dの圧力調整手段15Eと、LED,ランプ,スピーカおよびブザー等からなる報知手段23とを有している。
制御部22は、縦シール機構15の上流側に配設されるフィルム合わせ位置ずれ検出手段21と、縦シール機構15とフィルム送り機構19との間に配設され、フィルムFの両端部側のずれを検出する左右にそれぞれ個別に配設されたフィルム位置ずれ検出手段20R,20Lとの何れかの検出手段からの検出信号を入力すると(何れかの検出手段によってフィルムのずれを検出する)、縦シール機構15,横シール機構16,充填機構18,フィルム送り機構19の各駆動手段M1,M2,M3,M4の動作を中断してフィルムFの搬送を停止させるとともに充填包装機の運転を中止する。また制御部22は、充填包装機の運転を中止するにあたり、縦シール機構15における押圧手段15Dの圧力調整手段15Eを電気的にオフさせることで、縦シール機構15の一対の縦シールロール15Aにそれぞれ備えられるシール部材15BをフィルムFから開放動作させるとともに、LEDやランプを点灯もしくは点滅させたり、スピーカやブザーを動作させる等の報知手段23の異常動作処理を実行することによって作業者にフィルムFが充填包装機の適正位置からずれていることを報知するものである。
この際、図1や図3などに示したように、二つ折りに折り返されたフィルムFの折返し縁部(右側)は縦シール機構15の縦シール部材15Bによって折り返された箇所を合掌合わせ状態にして縦シールFHを施すだけで良いため、右側のフィルムFの端部側が外れてもそれほど支障がないため、右側に位置したフィルム位置ずれ検出手段20Rの検出信号を受けて制御部22から出力される制御信号に基づいて、所定の作動たとえば切断機構17にあっては包装袋Pが通過して1個毎切断した状態で停止するようにするとともに、横シール機構16にあっては横シール部材16Bにて所定の箇所横シールFSを施した後にフィルムFと接触しない位置関係にて停止するように一定の繰り返し作動におけるサイクルにて停止するようにしている。
また図1や図3などに示したように、二つ折りに折り返されたフィルムFの合わせ側となる折返し端フィルムFの左側の合わせ側端縁)は縦シール機構15の縦シール部材15BによってフィルムFの端部同士を重ね合わせて縦シールFHを施す必要があるため、左側に位置したフィルムFの側端縁側が外れてしまうと縦シールFHが正常にシールされなくなり充填機構18から供給される被包装物Wが漏れ出てしまうという問題が生じてしまうため、左側に位置したフィルム位置ずれ検出手段20Lの検出信号を受けて制御部22から出力される制御信号に基づいて、瞬時に縦シール機構15,横シール機構16,充填機構18,フィルム送り機構19の各駆動手段M1,M2,M3,M4の動作を停止するように構成している。
なお、制御部22は、その入力手段として充填包装機の電源をオン/オフするための主電源スイッチ24Aやその電源スイッチ24Aとは別に充填包装機を運転作動させる運転開始・運転停止スイッチなどの運転操作スイッチ24Bを備えたタッチパネルからなる設定手段24を有している。
従って、上記構成からなる本発明の充填包装機においては、主電源スイッチ24Aがオンされることで、マイクロコンピュータやシーケンサ等の制御機器からなる制御部22への入力信号を基に縦シール機構15のヒータ15Cや横シール機構16のヒータ(図示せず)などの電装品に電力供給が行われ、運転操作スイッチ24Bがオンされることで、制御部22による所定制御に基づいて、駆動機構M4の作動によってフィルムFの繰り出しを行うフィルム送り機構19の送り作動や充填機構18に設けられた供給ポンプ18A駆動手段M3の回転駆動によって被包装物Wの供給作動が行われ、縦シール機構15に設けられた圧力調整手段15Eを電気的に作動させてシリンダからなる縦シール機構押圧手段15Dによって二つ折りに折り返された包装フィルムFの両端部分が、それぞれ縦シール部材15Bによって所定の押圧力にて挟持されるとともに、縦シール機構15および横シール機構16に設けた縦シールロール15Aおよび横シールロール16Aの各駆動手段M1,M2を電気的に作動させて縦シールロール15Aおよび横シールロール16Aが回転動作される。この際、フィルム位置ずれ検出手段20L、20Rとして通常のフィルムFの繰り出し状態にあっては、導電部材20Aと接点部材20Bの間にフィルムFが介在された状態にてフィルムFが繰り出されるように配置されるため、非通電状態を維持するとともに、フィルム合わせ位置ずれ検出手段21において、通常の二つ折りによるフィルムFの繰り出し状態にあっては、導電性部材21Aの両側にフィルムFの合わせ箇所の内面側が揃った状態にて接触状態にして送り込まれ、そのフィルムFの合わせ箇所の外面側にそれぞれ導電性の接触子21BがフィルムFの合わせ箇所と接触状態にしてフィルムFが繰り出されるように配置されるため、非通電状態を維持する状態となるため、充填包装機の運転が持続される。
また充填包装機の運転停止時、すなわち、縦シール機構15の下流側において、二つ折りに折り返されて繰り出されているフィルムFの少なくとも一方側が、所定の繰り出し状態から逸脱して位置ずれが生じた場合に、縦シール機構15とフィルム送り機構19との間に配設され、フィルムFの両端部側のずれを検出する左右にそれぞれ配設されたフィルム位置ずれ検出手段20L,20Rの何れかの検出手段からの検出信号が入力され、この入力信号によって制御手段22から出力される制御信号に基づいて、縦シール機構15,横シール機構16,充填機構18,フィルム送り機構19の各駆動手段M1,M2,M3,M4の動作が中断されてフィルムFの搬送が停止されるとともに充填包装機の運転が中止(運転が停止)される。これにより、縦シール機構15による縦シール箇所FHの位置が変動して、縦シール箇所FHのシール強度が低下するという不具合が発生する前あるいはその前兆が現れた時に、事前に制御部22を介して充填包装機の作動を停止することにより、縦シール機構15による縦シール箇所FHのヒートシール不良現象が発生する前に対処することが可能となる。また充填包装機の運転停止時において、制御手段22から出力される制御信号に基づいて、縦シール機構15に設けた圧力調整手段15Eを電気的に作動させてシリンダからなる縦シール機構押圧手段15Dを作動することにより、縦シール機構15に設けた一方の縦シールロール15Aが他方の縦シールロール15Aから離れるように作動するため、フィルムFへの押圧力が開放され、これにより縦シール機構15の縦シール部材15BがフィルムFに対して直接的に接触することがないように開放状態を維持することによって、包装運転停止時にフィルムFの加熱溶着を防ぐことが可能となり、これによりフィルムFを傷めることなく待機状態を維持することができる。この際、フィルム位置ずれ検出手段20L、20Rとして異常のフィルムFの繰り出し状態(フィルムFのずれが生じた場合)にあっては、導電部材20Aと接点部材20Bの間にフィルムFが存在していない状態となり、たとえばアース側(マイナス側)となる導電部材20Aとプラス側の電極となる接点部材20Bとが直接接触して通電状態となり、制御部22へと入力信号が伝達され、これにより充填包装機の運転が停止する。
また充填包装機が停止したことを喚起する報知手段23を設けてなることにより、充填包装機の停止とともに、ランプ点灯表示、ブザーやスピーカによる警報報知などの報知手段23によって作業者に知らせることができる。この場合、タッチパネルからなる設定手段24の表示画面上においてランプ点灯あるいはLED点灯などによる報知手段23を設けることにより、作業者に充填包装機の停止状態を知らせることができる。
また二つ折りに折り返されたフィルムの合わせ位置のずれが生じた場合、前述した縦シール機構15の下流側におけるフィルムFのずれを検知して充填包装機の運転を停止する制御手段とは別個に、かつ二つ折りに折り返されたフィルムFの折返し端縁からなるフィルムFの側端縁部箇所に対応して、縦シール機構15の上流側に配設されたフィルム合わせ位置ずれ検出手段21の検出信号が入力され、この入力信号によって制御部22から出力される制御信号に基づいて、縦シール機構15,横シール機構16,充填機構18,フィルム送り機構19の各駆動手段M1,M2,M3,M4の動作が中断されてフィルムFの搬送が停止されるとともに充填包装機の運転が中止(運転が停止)される。加えて、制御部22から出力される制御信号に基づいて、縦シール機構15に設けた圧力調整手段15Eを電気的に作動させてシリンダからなる縦シール機構押圧手段15Dを作動することにより、縦シール機構15に設けた一方の縦シールロール15Aが他方の縦シールロール15Aから離れるように作動し、フィルムFへの押圧力が開放されるため、包装運転停止時にフィルムFの加熱溶着を防ぐことが可能となり、これによりフィルムFを傷めることなく待機状態を維持することができる。この際、フィルムFの合わせ箇所の少なくとも一方側ずれが生じ、フィルムFが外れてしまうと、導電性部材21AとフィルムFの合わせ箇所が外れた側に位置した接触子21Bとが直接接触することによって導通状態(通電状態)となるため、制御部22へと入力信号が伝達され、これにより充填包装機の運転が停止する。
従って、本実施例では、縦シール機構15の上流側に配設され、二つ折りに折り返されたフィルムFの合わせ位置のずれを検出するフィルム合わせ位置ずれ検出手段21と、縦シール機構15とフィルム送り機構19との間に配設され、フィルムFの両端部側のずれを検出する左右にそれぞれ配設されたフィルム位置ずれ検出手段20L,20Rとの何れかの検出手段からの検出信号、すなわちフィルムFのずれを検出することによって即座に充填包装機を事前に停止することができる。こうすることにより、充填包装機の停止により被包装物Wの漏れによる材料のムダを極力抑えることが可能となるとともに、充填包装機の機械装置の汚れてしまうという問題をも未然に防ぐことが可能となる。
また充填機構18の供給ポンプ18Aを回転駆動する駆動手段M3としてサーボモータを適用していたが、被包装物Wの流量制御としてその供給量をきめ細かく制御する必要が生じない場合などにあっては、パルスモータや他の一般的なモータからなる駆動手段を適用しても良いものであり、この点充填機構18に限らず縦シール機構15,横シール機構16,フィルム送り機構19などの駆動手段においても同様である。
また本実施例では、充填機構18による充填ノズル18Bの位置を基準として、その両側にそれぞれ対をなすフィルム送り機構19の送りロール部材19Aを設けてなることにより、縦シール機構15と横シール機構16との間に位置し、充填ノズル18Bの位置を基準としてその両側に左右2対配設した対をなす送りロール部材19AによりフィルムFを外面側から挟み付けながらフィルムFの繰り出し作動を行うことにより、包装袋Pが大きく被包装物Wの充填量が多くなって二つ折りに折り返されて筒状に製袋された筒状フィルムF内の被包装物Wにより筒状フィルムFが膨らむ作用が働いたとしても、充填ノズル18Bの周囲すなわち充填ノズル18Bの左右両側にそれぞれ対をなす送りロール部材19Aによって挟み付けながらフィルムFを繰り出すことにより、二つ折りに折り返されて筒状に製袋された筒状フィルムFの広がりを抑えつつフィルムFを繰り出すことが可能となり、これにより従来構造に比べて安定したフィルムFの供給を行うことができるという効果がある。この際、充填機構18に設けた充填ノズル18Bの断面形状をフィルムFの幅方向に沿って扁平な形状に形成してなることにより、被包装物Wの流量が多くなったとしても二つ折りに折り返されて筒状に製袋されたフィルムFの膨らみを抑えることができるものであり、フィルムFの繰り出し時におけるフィルムFの位置ずれ、たとえば横ぶれや蛇行などの現象を従来に比べて抑制することが可能となるとともに、対をなす送りロール部材19AによるフィルムFの繰り出し作動をさらに安定した状態にて次行程へと送り出すことが可能となる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものでなく本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が可能であり、前述した実施例では四方シールによる包装袋Pとして、一枚のフィルムFを半折り状態に引き出し案内し、この半折りに折り返された折返し端部と折り返された包装フィルムFの折返し端縁(折返し前の左右両側端縁部)との2箇所(フィルムFの両側端縁部)の位置に合わせて、縦シール機構15の上流側に位置してフィルムFの両側端縁部のずれを検出するフィルム位置ずれ検出手段20L,20Rを左右にそれぞれ配設して構成するとともに、縦シール機構15の上流側に位置するフィルム合わせ位置ずれ検出手段21を、フィルムFの折返し合わせ箇所に配設した例を述べたが、他の実施例として、たとえば一枚のフィルムを二つ折りに折り返した状態にて引き出し案内し、その折り返された包装フィルムを三方シールして包装袋を成形するものなどにおいて、前述した実施例のように縦シール機構のシール部材の上流側と下流側に1つずつフィルム位置ずれ検出手段とフィルム合わせ位置ずれ検出手段とを配設することにより、前述した実施例とほぼ同様な効果を得ることができるものである。
また本実施例においては一枚のフィルムFを半折り(二つ折り)に折返しながら引き出し案内し、四方シールするタイプを例にして説明したが、四方シールタイプによる包装袋を製袋するものとして、二枚からなるフィルムを重ね合わせて引き出し案内し、このフィルムの両側端縁をそれぞれ対をなす二つの縦シール部材によって縦方向にヒートシールするとともに、横シール機構の横シール部材によって横シールして包装フィルムの四方をヒートシールして包装袋を成形するものなどにおいても本発明による位置ずれ検出手段やフィルム合わせ位置検出手段などを適用することができる
また本実施例においては、フィルム送り機構19をサーボモータからなる駆動手段M4にて回転駆動することにより、二つ折りに折り返されて送り込まれた筒状フィルムFを安定状態にして次行程へと送り出すように構成しており、この際、縦シール機構15の縦シールロール15Aの、サーボモータからなる駆動手段M1による回転駆動とほぼ同期するようにフィルム送り機構19の駆動手段M4を設定し、あるいは縦シール機構15の回転の速度よりもフィルム送り機構19の送りロール部材19Aのフィルム繰り出し速度を若干高めて設定してフィルムFの送り時において、フィルムFの緩みを予防するようにしても良いものであり、フィルムFの材質や包装形態などに応じて搬送速度を適宜選択すればよいものである。
また本実施例におけるフィルム位置ずれ検出手段20L、20Rとフィルム合わせ位置ずれ検出手段21として通電タイプによるセンサ構造を例にして説明したが、たとえば透過型あるいは反射型の光電センサや画像認識による撮像データを認識して判別する検出手段であっても良い。なお、包装条件によってはフィルム位置ずれ検出手段20L、20Rのみを使用し、フィルム合わせ検出手段21を適用しない場合もある。
また、フィルムFによる包装形態や大きさによっては、縦シール機構15の縦シール部材15Bの幅寸法あるいは設置位置などは適宜設定すればよく、またフィルムFの幅寸法やフィルムFの厚みあるいは材質、フィルムFの送り速度、被包装物Wの供給量などの諸条件である選択される生産条件による品種毎の包装仕様に応じてフィルム位置ずれ検出手段20L、20Rやフィルム合わせ位置ずれ検出手段21などの取付位置を位置調整可能に配設すればよいものである。なお、フィルムFの幅の変更時あるいは位置調整時おいて、フィルム折返し機構14の位置調整時に連動してフィルム位置ずれ検出手段20Rを位置調整可能に設けることにより、調整作業の簡略化を進めることも可能である。
本発明は、前述した実施例などにおいて詳述したように、繰り出し案内されるフィルムを三方シールタイプあるいは四方シールタイプの縦型の充填包装機に適用することが可能である。
本発明の実施例を示す縦型充填包装機の全体概要正面図である。 同上実施例の充填包装機の縦シール機構を示す図である。 同上実施例の充填包装機のフィルム位置ずれ検出手段とフィルム合わせ位置ずれ検出手段とを主体に示す側面図である。 同上実施例の縦型充填包装機における制御手段の電気的構成を示すブロック図である。 従来の充填包装機を示す全体概要正面図である。
F フィルム
FH 縦シール
FS 横シール
M1,M2,M3,M4 駆動手段(サーボモータ)
P 包装袋
R フィルム原反
W 被包装物
12 保持枠
13 フィルム案内機構
14 フィルム折返し機構
14A 折返しガイド
15 縦シール機構
15A 縦シールロール
15B 縦シール部材
15C ヒータ(縦シール部加熱手段)
15D 縦シール機構押圧手段(シリンダ)
15E 圧力調整手段
16 横シール機構
16A 横シールロール
16B 横シール部材
17 切断機構
18 充填機構
18A 供給ポンプ
18 充填ノズル
19 フィルム送り機構
19A 送りロール部材
20L,20R フィルム位置ずれ検出手段
20A 導電部材
20B 接点部材
21 フィルム合わせ位置ずれ検出手段
21A 導電性部材
21B 接触子
22 制御部
23 報知手段
24 設定手段

Claims (16)

  1. 繰り出し案内されるフィルムを対をなす縦シールロールに設けた縦シール部材により挟持して縦シールする縦シール機構と、
    この縦シール部材によって縦シールした筒状の包装フィルムを対をなす横シールロールに設けた横シール部材により前記フィルムの幅方向に沿って横シールする横シール機構と、
    前記縦シール機構と前記横シール機構とにより縦横にヒートシールすることによって連続して包装袋を製袋する間にその包装袋内に被包装物を充填する充填ノズルを設けた充填機構と、
    前記縦シール機構と前記横シール機構との間に位置し、対をなす送りロール部材により前記フィルムを挟持して繰り出すフィルム送り機構と、
    前記縦シール機構と前記フィルム送り機構との間に位置し、送出されている前記フィルムの側端縁部の少なくとも一方側においてその側端縁部が所定の繰り出し位置から逸脱したことを検出するフィルム位置ずれ検出手段と、
    このフィルム位置ずれ検出手段による検出信号に基づいて充填包装機の作動を停止する制御部と、
    を備えてなることを特徴とする縦型充填包装機。
  2. ロール状に巻かれたフィルム原反から引き出し案内されたフィルムをフィルムの幅方向に沿って二つ折りに折り返すフィルム折返し機構と、
    このフィルム折返し機構によって折り返された前記フィルムを重ね合わせた状態にて、対をなす縦シールロールに設けた縦シール部材により前記フィルムを挟持して縦シールする縦シール機構と、
    この縦シール部材によって縦シールした筒状の包装フィルムを対をなす横シールロールに設けた横シール部材により前記フィルムの幅方向に沿って横シールする横シール機構と、
    前記縦シール機構と前記横シール機構とにより縦横にヒートシールすることによって連続して包装袋を製袋する間にその包装袋内に被包装物を充填する充填ノズルを設けた充填機構と、
    前記縦シール機構と前記横シール機構との間に位置し、対をなす送りロール部材により前記フィルムを挟持して繰り出すフィルム送り機構と、
    前記縦シール機構と前記フィルム送り機構との間に位置し、送出されている前記フィルムの側端縁部の少なくとも一方側においてその側端縁部が所定の繰り出し位置から逸脱したことを検出するフィルム位置ずれ検出手段と、
    このフィルム位置ずれ検出手段による検出信号に基づいて充填包装機の作動を停止する制御部と、
    を備えてなることを特徴とする縦型充填包装機。
  3. 前記縦シール機構の上流側に位置し、かつ二つ折りに折り返された前記フィルムの折返し端縁からなる前記フィルムの側端縁部箇所に対応して設けられ、前記二つ折りに折り返されたフィルムの合わせ位置のずれを検出するフィルム合わせ位置ずれ検出手段を備え
    前記制御部は、前記フィルム合わせ位置ずれ検出手段による検出信号に基づいて前記充填包装機の作動を停止することを特徴とする請求項2に記載の縦型充填包装機。
  4. 前記フィルム送り機構は、モータからなる駆動手段を備え、
    前記制御部は、前記位置ずれ検出手段の検出信号に基づき前記モータからなる駆動手段の駆動を停止し、フィルムの移送を中断することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の縦型充填包装機。
  5. 前記縦シール機構は、モータからなる駆動手段を備え、
    前記制御部は、前記位置ずれ検出手段の検出信号に基づき前記モータからなる駆動手段の駆動を停止し、フィルムの縦シールを中断することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の縦型充填包装機。
  6. 前記横シール機構は、モータからなる駆動手段を備え、
    前記制御部は、前記位置ずれ検出手段の検出信号に基づき前記モータからなる駆動手段の駆動を停止し、フィルムの幅方向に沿ってヒートシールする横シールを中断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の縦型充填包装機。
  7. 前記充填機構は、前記被包装物を送り出す供給ポンプと、この供給ポンプを回転駆動するモータからなる駆動手段とを備え、
    前記制御部は、前記位置ずれ検出手段の検出信号に基づき前記モータからなる駆動手段の駆動を停止し、前記供給ポンプを介して前記被包装物の送り出しを中断することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の縦型充填包装機。
  8. 前記縦シール機構は、少なくとも一方の前記縦シールロールに設けた縦シール部材を他方の前記縦シールロールに設けた縦シール部材に押圧することで前記フィルムを挟持する縦シール機構押圧手段を備え、
    前記充填包装機の運転停止時に、前記縦シール機構押圧手段による前記フィルムへの押圧力を開放するように構成してなることを特徴とする請求項1から請求項3までおよび請求項5のいずれか1項に記載の縦型充填包装機。
  9. 前記充填包装機が停止したことについて注意を喚起する報知手段を設けてなることを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の縦型充填包装機。
  10. 前記フィルム位置ずれ検出手段を、選択される生産条件による品種毎の包装仕様に応じて取付位置調整可能に設けてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の縦型充填包装機。
  11. 前記充填機構による充填ノズルの位置を基準として、その両側の、前記縦シールロールに設けた縦シール部材よりもその充填ノズル寄りの位置にそれぞれ対をなす前記フィルム送り機構の送りロール部材を設けてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の縦型充填包装機。
  12. 前記送りロール部材を、選択される生産条件による品種毎の包装仕様に応じて位置調整可能に設けてなることを特徴とする請求項11に記載の縦型充填包装機。
  13. 前記充填機構に設けた充填ノズルの断面形状をフィルムの幅方向に沿って扁平な形状に形成してなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の縦型充填包装機。
  14. 繰り出し案内されるフィルムを縦シール機構による対をなす縦シールロールに設けた縦シール部材によって挟持して縦方向に沿って縦シールし、
    縦シールした筒状の包装フィルムを横シール機構による対をなす横シールロールに設けた横シール部材によって前記フィルムの幅方向に沿って横シールし、
    前記縦シール機構と前記横シール機構とにより縦横にヒートシールすることによって連続して包装袋を製袋するとともに、
    その包装袋内に充填ノズルを設けた充填機構によって被包装物を充填し、
    前記縦シール機構と前記横シール機構との間に位置したフィルム送り機構による対をなす送りロール部材によって前記フィルムを挟持して繰り出し案内し、
    前記縦シール機構と前記フィルム送り機構との間に位置したセンサからなるフィルム位置ずれ検出手段によって、送出される前記フィルムの側端縁部の少なくとも一方側においてその側端縁部がフィルムの所定の繰り出し位置から逸脱したことを判定し、
    その判定結果に基づいて、充填包装機の作動を停止することを特徴とする縦型充填包装機におけるフィルムの位置ずれ検出方法。
  15. 前記縦シール機構の上流側に位置し、かつ二つ折りに折り返された前記フィルムの折返し端縁からなる前記フィルムの側端縁部箇所に対応して設けられたフィルム合わせ位置ずれ検出手段によって、二つ折りに折り返されたフィルムの合わせ位置のずれを検出し、
    この検出結果に基づいて、充填包装機の作動を停止することを特徴とする請求項14に記載の縦型充填包装機におけるフィルムの位置ずれ検出方法。
  16. 前記フィルム位置ずれ検出手段の検出結果に基づき、前記充填包装機の作動を停止することを特徴とする請求項14または請求項15に記載の縦型充填包装機におけるフィルムの位置ずれ検出方法。
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