JP4845122B2 - 建具 - Google Patents
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Description
また、特許文献2に開示したように、外動片引き窓の外障子の召合せ框と内障子の召合せ框に煙返し片をそれぞれ一体的に設け、外障子を閉じた時に両方の煙返し片が重なり合うようにしている。
要するに、外障子の召合せ框の室内側面と内障子の召合せ框の室外側面との間に各煙返し片が位置している。
このために、外障子の召合せ框の室内側面と内障子の召合せ框の室外側面との間の面外方向の間隔、つまり召合せ部の面外方向の間隔が大きく、外障子と内障子との面外方向の間隔が大きいから、外障子の室外側部が枠体の室外部から室外側に張り出し、内障子の室内側部が枠体の室内部から室内側に張り出すことになる。
このことを解消し、内・外障子を枠体の見込み内に収めるには枠体の面外方向寸法(見込み寸法)を大きくすれば良いが、そのようにすると他の窓と連窓とすることができなくなるし、コスト高となる。
前記外煙返し片は、前記内障子の召合せ部材の室外側面よりも室内側に突出して内障子のガラス開口内に面外方向に入り込み、
前記内煙返し片は、内障子の召合せ部材のガラス取付用の内向き凹部の室外側開口端面よりも面内方向の内側に突出して内障子のガラス開口内に面内方向に張り出し、当該内煙返し片は前記外煙返し片よりも室外側に位置していることを特徴とする建具である。
前記外煙返し片が、障子閉じ状態で前記内障子の召合せ部材の面内方向の内側面及び外障子の召合せ部材の面内方向の外側面と面一となるようにできる。
このようにすれば、障子閉じ状態でガラス開口に入り込んだ外煙返し片と他障子の召合せ部材の面内方向の外側面と内障子の召合せ部材の面内方向の内側面が凹凸の無い平坦面として連続するので、その部分の見栄えが良い。
第1の発明においては、前述のようにした場合に、内障子の召合せ部材のガラス装着用の内向き凹部とガラスとの間を、室外側シール材、室内側シール材でそれぞれシールし、
その室外側シール材を内向き凹部の室外側開口端面と面一で、室内側シール材を内向き凹部の室内側開口端面と面一となるようにできる。
このようにすれば、湿式のシール材を用いて開口端面を基準として容易に装着することができる。
前記内煙返し片は、前記外障子の召合せ部材の室内側面よりも室外側に突出して外障子のガラス開口内に面外方向に入り込み、
前記外煙返し片は、外障子の召合せ部材のガラス取付用の内向き凹部の室内側開口端面よりも面内方向の内側に突出して外障子のガラス開口内に面内方向に張り出し、当該外煙返し片は前記内煙返し片よりも室内側に位置していることを特徴とする建具である。
第2の発明においては、外障子の召合せ部材を、そのガラス装着用の内向き凹部における室内側開口端面がその召合せ部材の面内方向の内側面よりも面内方向の外側寄りに位置がずれた形状とし、
前記内煙返し片が、障子閉じ状態で前記外障子の召合せ部材の面内方向の内側面及び内障子の召合せ部材の面内方向の外側面と面一となるようにできる。
このようにすれば、障子閉じ状態でガラス開口に入り込んだ内煙返し片と内障子の召合せ部材の面内方向の外側面と外障子の召合せ部材の面内方向の内側面が凹凸の無い平坦面として連続するので、その部分の見栄えが良い。
第2の発明においては、前述のようにした場合に、外障子の召合せ部材のガラス装着用の内向き凹部とガラスとの間を、室外側シール材、室内側シール材でそれぞれシールし、
その室外側シール材を内向き凹部の室外側開口端面と面一で、室内側シール材を内向き凹部の室内側開口端面と面一となるようにできる。
このようにすれば、湿式のシール材を用いて開口端面を基準として容易に装着することができる。
このようにすれば、上框の内側面と上枠の内側面、下框の内側面と下枠の内側面、戸当り框の内側面と縦枠の内側面がそれぞれ凹凸の無い平坦面として見えるから、見栄えが良い。
この張り出し部に引手を取付けると共に、この張り出し部と縦枠とに亘って錠を取付けできる。
このようにすることで、引手と錠を簡単に取付けできる。
したがって、枠体の見込み寸法を大きくせずに外障子、内障子を枠体の見込み内に収めることが可能である。
請求項4に係る発明によれば、内煙返し片が外障子のガラス開口内に面外方向に入り込んでいるので、その入り込んだ面外方向の寸法に相当する分だけ召合せ部の面外方向の隙間を小さくできる。
したがって、枠体の見込み寸法を大きくせずに外障子、内障子を枠体の見込み内に収めることが可能である。
この実施の形態では、外障子2を閉じ位置と開き位置とに亘って面内方向に移動自在に枠体1に取付け、内障子3は枠体1に固定して取付けることで、外動片引き窓としてある。
前記枠体1は上枠10と下枠11と左右の縦枠12で方形状である。
前記外障子2は上框20と下框21と戸当り框22と召合せ部材23を方形状に連結し、その内部にガラス24が装着してある。
前述の説明において、開閉移動する障子(外障子2)の場合には召合せ部材は召合せ框と呼ばれ、固定した障子(内障子3)の場合には召合せ部材は召合せ縦骨と呼ばれるので、両者を総称して召合せ部材とした。
この実施の形態では、上框30は上枠10と一体で、下框31は下枠11と一体で、戸当り框32は縦枠12と一体である。
例えば、図3、図4に示すように上枠10の室内側寄りに下向き凹部13を長手方向に連続して形成し、その下向き凹部13の面内方向一側寄り部分を内障子3の上框30とし、その下向き凹部13の面内方向他側寄りは覆い材14で閉塞されている。
前記下枠11の室内側寄りに上向き凹部15を長手方向に連続して形成し、その上向き凹部15の面内方向一側寄り部分を内障子3の下框31とし、その下向き凹部15の面内方向他側寄りは覆い片16で閉塞されている。
前記一方の縦枠12の室内側寄りに押縁17を取付けて凹部18とし、その凹部18を内障子3の戸当り框32としている。
なお、内障子3の上框30、下框31、戸当り框32を枠体1とは別体としても良いことは勿論である。
前記内障子3の召合せ部材33には内煙返し片35が設けてある。
そして、外障子2を閉じ位置として障子を閉じ状態とすると外煙返し片25と内煙返し片35が面外方向に重なり合うようにしてある。
これによって、外障子2の召合せ部材23と内障子3の召合せ部材33との間、つまり召合せ部の隙間を隠し、防犯、防火している。
前記外煙返し片25と内煙返し片35の他方が、前記一方のガラス開口内に面内方向に張り出している。
これによって、外障子2の召合せ部材23の室内側面23aと内障子3の召合せ部材33の室外側面33aとの間の面外方向の間隔、つまり召合せ部の面外方向の間隔が前述の煙返し片の入り込んだ面外方向の寸法に相当する分だけ小さく、外障子2を室内側寄り、内障子3を室外寄りとして枠体1の見込み内に収めて室外側、室内側に張り出すことがないようにできる。
つまり、内障子3の各框、召合せ部材の内側面でガラス開口3aを形成し、その各框、召合せ部材の室外側面で障子室外側面3bを形成し、この障子室外側面3bよりもガラス室外側面34aが室内側寄りである。
そして、外煙返し片25は障子室外側面3bよりもガラス室外側面34a寄りに位置してガラス開口3a内に面外方向に入り込んでいる。
前記外煙返し片25は召合せ部材23に一体的に設けてあるので、その外煙返し片25の上部と下部を切断して除去し、その外煙返し片25の上下長さを内障子3のガラス開口3aの上下寸法より小さくしてある。
これによって、外障子2を閉じ位置として障子閉じ状態とした時に、内障子3のガラス開口3a内に入り込んでいる外煙返し片25が内煙返し片35と重なり合うことができる。
この内向き凹部36は戸当り框32に向けて開口していると共に、その室内側開口端面36aが召合せ部材33の面内方向の内側面で、室外側開口端面36bが煙返し片側の開口端面である。
前記室外側開口端面36bは室内側開口端面36aよりも面内方向外側寄り(召合せ部材33の面内方向の外側面33b寄り)に位置し、前記室外側シール材37は室内側シール材38よりも面内方向外側寄りに位置している。
前記内煙返し片35は前記室外側開口端面36bよりも面内方向の内側に突出してガラス開口3a内に面内方向に張り出し、かつ前記室内側開口端面36aよりも面内方向の内側に突出しないようにしてある。
前記外煙返し片25は外障子2の召合せ部材23の面内方向の外側面23bと面一に連続し、外障子2が閉じ位置の時に前記内向き凹部36の室外側開口端面36bと対向し、その外煙返し片25は内向き凹部36の室内側開口端面36aと面内方向に同一位置である。
また、室外側シール材37、室内側シール材38が湿式のシール材であっても室内側開口端面36a、室外側開口端面36bを基準として容易に装着することができる。
また、外障子2の戸当り框22の面内方向の内側面22a(ガラス装着用の凹部の開口端面)と縦枠12の室内側内側面12aが面内方向に面一としてある。
このようであるから、見栄えが良い。
前記外障子2の上框20、下框21の面内方向の内側面20b,21b(ガラス装着用の凹部の開口端面)は、上枠10、下枠11の面内方向の内側面10a,11aと面内方向に面一である。
これによって、外障子2を室外、室内から見た時に上下が凹凸の無い平坦面として見え、見栄えが良い。
この張り出し部27に引手40が取付けてあると共に、その張り出し部27と縦枠12とに亘って錠41が取付けてある。
前記引手40は張り出し部27にビス等で固着して取付けられ、その引手40を手で持って外障子2を開閉移動する。
前記錠41は、縦枠12に取付けた錠受け41aと、張り出し部27に設けた摘み41bと、錠杆(例えば、カマ)41cを備え、その摘み41bを上下に移動操作することで錠杆41cが錠受け41aに係脱して施錠、解錠するようにしてある。
このようであるから、戸当り框22のガラス装着部よりも室内側に張り出した張り出し部27に引手40、錠41を取付けるので、その取付けが容易である。
例えば、図5に示すように内障子3の召合せ部材33の外側面33b寄りに内煙返し片35を設け、その内煙返し片35を外障子2のガラス開口2a内に面外方向に入り込ませる。
前記外煙返し片25を外障子2のガラス開口2a内に面内方向に張り出しする。
Claims (8)
- 外障子の召合せ部材の室内側寄りに設けた外煙返し片と内障子の召合せ部材の室外側寄りに設けた内煙返し片を重ね合わせることにより障子閉じ状態になる建具であって、
前記外煙返し片は、前記内障子の召合せ部材の室外側面よりも室内側に突出して内障子のガラス開口内に面外方向に入り込み、
前記内煙返し片は、内障子の召合せ部材のガラス取付用の内向き凹部の室外側開口端面よりも面内方向の内側に突出して内障子のガラス開口内に面内方向に張り出し、当該内煙返し片は前記外煙返し片よりも室外側に位置していることを特徴とする建具。 - 内障子の召合せ部材を、そのガラス装着用の内向き凹部における室外側開口端面がその召合せ部材の面内方向の内側面よりも面内方向の外側寄りに位置がずれた形状とし、
前記外煙返し片が、障子閉じ状態で前記内障子の召合せ部材の面内方向の内側面及び外障子の召合せ部材の面内方向の外側面と面一となるようにした請求項1記載の建具。 - 内障子の召合せ部材のガラス装着用の内向き凹部とガラスとの間を、室外側シール材、室内側シール材でそれぞれシールし、
その室外側シール材を内向き凹部の室外側開口端面と面一で、室内側シール材を内向き凹部の室内側開口端面と面一となるようにした請求項2記載の建具。 - 外障子の召合せ部材の室内側寄りに設けた外煙返し片と内障子の召合せ部材の室外側寄りに設けた内煙返し片を重ね合わせることにより障子閉じ状態になる建具であって、
前記内煙返し片は、前記外障子の召合せ部材の室内側面よりも室外側に突出して外障子のガラス開口内に面外方向に入り込み、
前記外煙返し片は、外障子の召合せ部材のガラス取付用の内向き凹部の室内側開口端面よりも面内方向の内側に突出して外障子のガラス開口内に面内方向に張り出し、当該外煙返し片は前記内煙返し片よりも室内側に位置していることを特徴とする建具。 - 外障子の召合せ部材を、そのガラス装着用の内向き凹部における室内側開口端面がその召合せ部材の面内方向の内側面よりも面内方向の外側寄りに位置がずれた形状とし、
前記内煙返し片が、障子閉じ状態で前記外障子の召合せ部材の面内方向の内側面及び内障子の召合せ部材の面内方向の外側面と面一となるようにした請求項4記載の建具。 - 外障子の召合せ部材のガラス装着用の内向き凹部とガラスとの間を、室外側シール材、室内側シール材でそれぞれシールし、
その室外側シール材を内向き凹部の室外側開口端面と面一で、室内側シール材を内向き凹部の室内側開口端面と面一となるようにした請求項5記載の建具。 - 外障子の上框、下框、戸当り框の面内方向の内側面と、枠体の上枠、下枠、縦枠の面内方向の内側面を面一とした請求項1〜6いずれか1項に記載の建具。
- 外障子の戸当り框を、ガラス装着用の内向き凹部の室内側に張り出し部を有する形状とし、
この張り出し部に引手を取付けると共に、この張り出し部と縦枠とに亘って錠を取付けた請求項1〜7いずれか1項に記載の建具。
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