JP4845099B2 - スロットマシン - Google Patents
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例えば特別役の当選可能性を告知演出する場合は、遊技者は、その演出によって、特定役の当選可能性をある程度推測することができる。
ここで、特別遊技の終了後に、一定条件下で、遊技者にとって有利な特典付き遊技に移行させるものが知られており、特別遊技の終了時に特典付き遊技に移行するか否かを告知する演出を行うものが知られている。しかし、この演出であっても、次遊技以降での遊技状態を演出するにすぎない。
また、遊技者は、そのスロットマシンで遊技をした間の遊技実績については、感覚的にある程度判断することはできるが、より正確な情報を把握しつつ遊技を行うことは、きわめて困難である。
(請求項1)
請求項1の発明は、遊技者が遊技を進行するうえで入力操作する入力操作手段を備えるスロットマシンにおいて、遊技中において遊技者の前記入力操作手段の入力操作に基づいて発現する所定の遊技実績を記憶しておく遊技実績記憶手段と、出力すべき演出に係る演出パターンを複数種類記憶した演出パターン記憶手段と、前記演出パターン記憶手段から演出パターンを選択する演出パターン選択手段と、前記演出パターン選択手段で選択された演出パターンに基づいて、演出を出力する演出出力手段とを備え、前記演出パターン記憶手段に記憶されている演出パターンは、スロットマシンの特別遊技の発生確率に関する情報を遊技者に報知する演出に係るものを含み、前記遊技実績記憶手段に記憶されている遊技実績が特定の条件を満たしたときに、特別遊技の発生確率に関する情報を遊技者に報知する演出を前記演出出力手段により出力するように制御し、現時点から、あとどの程度の遊技実績を積めば、前記特定の条件を満たすことになるかを遊技者に対して表示する遊技実績表示手段を備え、同一の特別遊技に移行させるための特別役の図柄の組合せとして、特定の図柄の組合せを含む、図柄の組合せが異なる複数種類の図柄の組合せが設けられており、前記入力操作手段には、遊技者がリールの回転を停止させるときに操作するストップスイッチを含み、前記特別役に当選したときは、遊技者による前記ストップスイッチの操作により、前記複数種類の図柄の組合せのうち、任意の図柄の組合せを入賞可能であり、前記特定の図柄の組合せでの入賞回数が所定回数となったときに、前記特定の条件を満たすように設定されていることを特徴とする。
また、遊技中に種々発現する所定の遊技実績、例えば特別役の入賞回数は、遊技実績記憶手段に記憶される。
そして、遊技実績、特に本発明では、特定の図柄の組合せでの入賞回数が特定の条件を満たしたときに、スロットマシンにおける特別遊技の発生確率に関する情報を遊技者に報知する演出が出力される。
したがって、遊技者は、この演出を見ることによって、そのスロットマシンの特別遊技の発生確率をある程度推測することが可能となる。
また、遊技者は、このような演出を見たいと考えるのが通常であるが、特定の条件を満たすためには、今後、どの程度の遊技実績を積めばよいかを知ることができる。これにより、そのスロットマシンで遊技を行うか否か、あるいは遊技を続行するか否かの判断(目安)に用いることができる。
さらにまた、
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、スロットマシンの特別遊技の発生確率に関する情報は、出玉の設計値の予想であり、遊技者は、その予想結果から、スロットマシンの出玉の設計値を推測することが可能であることを特徴とする。
請求項2の発明においては、演出として、スロットマシンの出玉の設計値の予想が行われる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、遊技の進行に関する制御を行う遊技用制御手段と、遊技中の演出に関する制御を行う演出用制御手段とを別体で備え、前記演出用制御手段は、前記遊技実績記憶手段、前記演出パターン記憶手段、前記演出パターン選択手段、及び前記演出出力手段を有し、前記遊技用制御手段は、遊技中において遊技者の前記入力操作手段の入力操作に基づいて発現する遊技実績のうち、前記遊技実績記憶手段に記憶しておくべき遊技実績を選別する遊技実績選別手段と、前記遊技実績選別手段で選定された遊技実績を、前記演出用制御手段に送信する遊技実績送信手段とを備え、前記演出用制御手段は、前記遊技実績送信手段により送信されてきた遊技実績を受信する遊技実績受信手段を備えることを特徴とする。
また、遊技用制御手段は、遊技実績記憶手段に記憶すべき遊技実績のみを、演出用制御手段に送信する。したがって、遊技用制御手段による演出用制御手段への割り込み回数が少なくなり、演出用制御手段の負担軽減を図ることができる。また、送信する遊技実績を少なくすることができる。
請求項1の発明によれば、遊技者は、そのスロットマシンの特別遊技の発生確率をある程度推測することが可能となる。
また、遊技者は、このような演出を見たいと考えるのが通常であるが、特定の条件を満たすためには、今後、どの程度の遊技実績を積めばよいかを知ることができる。これにより、そのスロットマシンで遊技を行うか否か、あるいは遊技を続行するか否かの判断(目安)に用いることができる。
請求項2の発明によれば、遊技者は、演出を見ることで、スロットマシンの出玉の設計値を推測することができる。
請求項3の発明によれば、遊技の進行を制御する部分と遊技中の演出を制御する部分とを分けることで、演出用のメモリ等の記憶容量が大きくなっても、遊技の進行用のメモリ等の記憶容量を圧迫すること等がないので、遊技の進行用のメモリ等の記憶容量に余裕を持たせることができる。
また、遊技用制御手段による演出用制御手段への割り込み回数が少なくなり、演出用制御手段の負担軽減を図ることができる。また、送信する遊技実績を少なくすることができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるスロットマシンの第1実施形態の外観を示す正面図である。
(スロットマシン)
図1において、スロットマシン10の筐体の前面部には、フロントパネル20が設けられ、このフロントパネル20内には、3つの透明な表示窓21が設けられている。一方、筐体内部であって表示窓21の後方には、各表示窓21に対応して3つのリール31が配置されている。
なお、各リール31には、(ステッピング)モータ32(後述する図2参照)が連結されており、このモータ32の駆動により、リール31が回転される。
特別役とは、通常遊技から特別遊技(遊技者にとって有利な遊技)に移行させる役である。
また、小役とは、予め定めた枚数のメダルの払出しを行う役である。
さらにまた、リプレイとは、当該遊技での賭数(メダルのベット枚数)を維持した再遊技が行えるようにした役である。
ここで、本実施形態では、特別役を構成する図柄の組合せは、複数設けられている。例えば、「7」−「7」−「7」図柄の組合せと、「BIG」−「BIG」−「BIG」図柄の組合せである。
そして、各表示窓21から見える上下に連続する3図柄は、水平方向の上段、中段及び下段の3本の有効ライン22上に位置している。
メダル投入口23は、フロントパネル20の右下側に設けられ、遊技者が遊技のためのメダルを投入する部分である。なお、図示しないが、クレジットがある場合において、クレジットの範囲内でメダルを投入(メダルのベット枚数を入力)するときに操作するベットスイッチも設けられている。
スタートスイッチ41は、リール31の回転をスタートさせるときに遊技者が操作するスイッチである。
ストップスイッチ42は、各リール31ごとに独立して3つ並設され、遊技者がそれぞれのリール31の回転を停止するときに操作するスイッチである。
また、フロントパネル20の表示窓21の上側には、カラー画像を表示する液晶ディスプレイ等からなる画像表示装置35が遊技者に対して目視可能に設けられている。画像表示装置35は、遊技中の演出を行うときに、各種の画像表示を行うものである。
さらにまた、本実施形態では、遊技者の入力操作手段の入力操作に基づいて発現する遊技実績を反映させた演出も行われるが、この点については後述する。
スロットマシン10の制御手段50は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段である。制御手段50は、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
ここで、制御手段50の入力側には、電源供給部43が接続されている。電源供給部43は、制御手段50に電源を供給する電源基板を含むものである。
また、制御手段50の出力側(図中、右側)には、上述したモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
(遊技用制御手段)
遊技用制御手段60は、遊技の進行に直接関係する制御を行うものであり、以下の役抽選手段61等を備える。なお、遊技用制御手段60は、以下に示すものに限定されるものではない。
役抽選手段61は、役(ビックボーナス等の特別役、小役又はリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハード乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
リール停止制御手段62は、遊技状態(通常遊技状態、特別遊技状態等)と、役抽選手段61の抽選結果と、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミング等とから、リール31の停止位置を決定するとともに、その決定された位置にリール31を停止制御するものである。
リール停止制御手段62には停止位置決定用テーブルが設けられている。この停止位置決定用テーブルは、役抽選手段61の抽選結果、及び遊技状態等に対応して設けられ、ストップスイッチ42の操作タイミングに基づいたリール31の停止位置を定めたものである。
なお、役抽選手段61で何らかの役が当選したときは、その当選役に対応するリール31の図柄の組合せができる限り有効ライン22に停止するように制御される。また、役抽選手段61の抽選で非当選のときは、何らかの役の図柄の組合せが有効ライン22に停止しないようにリール31が停止制御される。
払出し手段63は、リール31の停止時に、有効ライン22に停止した図柄の組合せが何らかの役の図柄の組合せであり、役の入賞となったときに、成立役に応じた所定枚数のメダルをホッパーから遊技者に対して払い出すか、又はクレジットに加算するように制御するものである。なお、上述したリプレイが入賞したときは、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
一方、演出用制御手段70は、スロットマシン10の制御のうち、特に演出に関する制御を行うものであり、以下の遊技実績記憶手段71等を備える。なお、演出用制御手段70は、以下に示すものに限定されるものではない。
遊技実績記憶手段71は、遊技中において遊技者の入力操作手段の入力操作に基づいて発現する所定の遊技実績を記憶しておくためのものであり、RAM等からなるものである。ここで、遊技実績としては、例えば以下のものが挙げられる。しかし、これらに限定されるものではない。
(2)過去における特別遊技中の遊技者の獲得メダル枚数。
(3)電源投入後からの累積ゲーム回数。
(4)前回の特別遊技の終了後から、今回の特別役が入賞したときまでのゲーム回数。さらには、前々回の特別遊技の終了後から前回の特別役が入賞したときまでのゲーム回数との差。
(5)過去の出玉率(メダルの差枚数)の推移。
(7)高確率で特定役が当選する遊技が続く集中役が設けられている場合に、その集中役が継続したゲーム回数。
(8)各種の役の当選回数及び入賞回数。さらには、小役の当選に対する入賞比率(小役の当選時にどの程度の割合で入賞させることができたか)。
(9)リール31の停止時に、特定の図柄の組合せが出現したか否か、及びその出現回数。
(10)単位時間当たりの遊技速度(単位時間当たりの消化ゲーム回数)。
(11)役の抽選、演出パターンの抽選、所定のデータテーブルの抽選、リールの停止制御パターンの抽選等、スロットマシン10内部で行われる何らかの抽選の結果。
演出パターン記憶手段72は、所定の条件を満たしたときに出力する演出に係る演出パターンを複数種類記憶したものである。
本実施形態では、所定の条件を満たしたときに出力する演出として、3種類設けられており(第1の演出〜第3の演出)、これに対応して3種類の演出パターンデータテーブル72a、72b及び72cが設けられている。これらの演出に関する詳細は後述する。
演出パターン選択手段73は、演出パターン記憶手段72のうち、所定の演出パターンデータテーブル72a等から演出パターンを選択するものである。選択方法としては、抽選による場合と、遊技実績に基づいて選択する場合とがある。
先ず、抽選による場合は、所定の乱数発生手段(ソフト乱数等)を用いる。そして、予め定められた演出パターンの選択確率に従って、いずれかの演出パターンを選択する。具体的な方法としては、上述の役抽選手段61と同等の手法が用いられる。
演出出力手段74は、演出パターン選択手段73で選択された演出パターンに基づいて、演出を出力するものである。この演出を出力するための周辺機器には、スピーカ34及び画像表示装置35等が用いられる。
演出出力中止手段75は、演出出力手段74による演出の出力中に、遊技者により、特定の入力操作手段の入力操作を検知したときは、その演出の出力を中止するものである。例えば、特別役の入賞時には、特定の演出を出力するが、この演出の出力中に、遊技者が、メダル投入口23からのメダルの投入や、ベットスイッチの操作等を行ったときは、特別役の入賞時の演出を中止し、特別遊技に移行させる。このようにするのは、遊技者が特別遊技にできるだけ早く移行したい旨の意思表示を行ったときは、演出を中止して、すぐに特別遊技に移行させた方が、遊技者の意向に沿うからである。
(第1の演出)
第1の演出は、遊技実績記憶手段71に記憶されている遊技実績が特定の条件を満たしたときに行われる演出である。本実施形態では、特別役の図柄の組合せである「7」−「7」−「7」図柄の組合せ、及び「BIG」−「BIG」−「BIG」図柄の組合せのうち、前者を特定図柄の組合せとしている。そして、特別役が特定図柄の組合せで5回入賞した場合に、演出を行うようにするものである。演出は、スロットマシン10の特別遊技の発生確率に関する情報、具体的には、出玉の設計値の予想を遊技者に対して報知するものである。
また、演出用制御手段70は、特別役の入賞のうち、特定図柄の組合せによる特別役の入賞があったごとに、特別遊技実績表示部33の5つのランプを1つづつ点灯させていく。
演出パターンデータテーブル72aには、このときの演出パターンが複数設けられている。本実施形態の演出パターンは、5種類設けられており、それぞれ「大吉」、「中吉」、「小吉」、「吉」及び「末吉」の表示を、遊技者に報知するものである。
そして、「大吉」と予想されたときほど、スロットマシン10の出玉の設計値(出玉率)が高い傾向にあり、「末吉」と予想されたときほど、スロットマシン10の出玉の設計値が低い傾向にあることを意味するものとなる。
例えば、スロットマシン10の出玉の設計値を、設定1〜設定6と定め、大きい値である方が出玉率が高いものとする。これにより、設定6の場合(最も出玉率が高い場合)は、「大吉」を表示する演出パターンの選択確率が最も高く設定されている。これに対し、設定1の場合は、「末吉」を表示する演出パターンの選択確率が最も高く設定されている。演出パターンの選択は、例えば、8ビットのソフト乱数を用いて行う。
例えば「大吉」の演出パターンが選択されたときは、スピーカ34から所定のサウンドを出力するとともに、画像表示装置35に「大吉」の表示を行う。
遊技者は、一つのスロットマシン10で1日遊技をした場合は、複数回、この演出表示を見ることが可能となる。そして、その予想結果から、ある程度、スロットマシン10の出玉の設計値を推測することが可能となる。
(第2の演出)
第2の演出は、前回の特別遊技の終了後から、今回の特別役の入賞時までのゲーム回数を反映させた演出であり、特別役の入賞時に行う演出である。
本実施形態では、特別遊技の終了後、次に特別役が入賞するまでのゲーム回数をカウントしており、このゲーム回数を遊技実績として遊技実績記憶手段71に記憶している。さらには、特別役の当選から、その特別役が入賞するまでのゲーム回数についてもカウントし、それを記憶している。
演出パターンデータテーブル72bには、このときに選択される複数種類の演出パターンが設けられているとともに、以下の種類に分けられている。
さらには、それぞれの場合において、前回の特別遊技の終了時から今回の特別役の入賞時までのゲーム回数、例えば、1〜200ゲーム、201〜400ゲーム、401〜600ゲーム、及び601ゲーム以上、のように4つに分けられている。
画像表示装置35には、例えば、ゲーム回数に応じて登場キャラクターが喜怒哀楽を表現する画像を表示する。具体的には、少ないゲーム回数で特別役が入賞したときは、幸運であった旨を表現する画像を表示する。また、ゲーム回数が多かったときは、不運であった旨を表現する画像を表示する。
以上により、遊技者は、この演出を見ることによって、特別役の入賞時に、特別役の入賞までに要したゲーム回数がどの程度であったか、及び前回の特別役の入賞までに要したゲーム回数と今回の特別役の入賞までに要したゲーム回数との差はどの程度であったかを知ることができるので、有益な情報を得ることができる。
第3の演出は、特別遊技でのメダル獲得枚数を反映させた演出であり、特別遊技の終了時に行う演出である。
本実施形態では、特別遊技中の遊技者が獲得したメダル枚数をカウントしており、遊技実績として、これを遊技実績記憶手段71に記憶している。さらには、その特別遊技での獲得メダル枚数と、前回の特別遊技での獲得メダル枚数との差を演算し、その差と、獲得メダル枚数とに応じた演出を行うようにする。
演出パターンデータテーブル72cには、このときに選択される演出パターンが複数種類設けられているとともに、以下の種類に分けられている。
先ず、特別遊技での獲得メダル枚数が、例えば450枚以下の場合と、451枚以上とに分けられている。さらに、それぞれの場合において、前回と今回との差が、例えば+31枚以上、+30〜+11枚、・・、−31枚以上、のように分けられている。
そして、演出出力手段74は、特別遊技の終了時に、選択された演出パターンに基づいて、画像表示装置35による画像表示、及びスピーカ34によるサウンドの出力を行う。
以上により、遊技者は、この演出を見ることによって、その特別遊技では、どの程度のメダル枚数が獲得できたか、及び前回との差はどの程度であったかを知ることができる。
先ず、図3のステップS1において、遊技用制御手段60は、メダル投入口23内にあるメダルセンサ又はベットスイッチからの入力信号を検知し続ける。そしてこれらのいずれかの信号を検知したときは、メダルが投入されたと判断し、ステップS2に進む。なお、ここでメダルの投入を検知すると、投入されたメダル枚数の情報は、遊技実績として、遊技実績記憶手段71に記憶される。
ステップS10では、通常役が入賞したか否か、すなわち通常役を構成する図柄の組合せが有効ライン22上に停止したか否かの判別を行う。通常役が入賞していないと判別されたときはステップS11に進む。また、通常役を構成する図柄の組合せが有効ライン22上に停止したときは、通常役の入賞となり、ステップS12に進む。
これに対し、特別役が入賞しなかったとき、すなわちいずれの役の入賞もなかったときは、ステップS13に進む。
ステップS13では、ゲーム回数に1を加算して、ステップS1に戻る。なお、このゲーム回数の情報は、遊技実績として、遊技実績記憶手段71に記憶される。
特定図柄の組合せであると判別されたときはステップS22に進む。ステップS22では、遊技実績記憶手段71に記憶している遊技実績中、特定図柄の組合せで特別役が入賞した回数を示すカウント値に1を加算する。また、このときは、演出用制御手段70は、特別遊技実績表示部33のランプの点灯を1つ追加する。そして、ステップS23に進む。
一方、ステップS21で、特別役の入賞が特定図柄の組合せでないと判別されたときは、ステップS22の処理を行うことなくステップS23に進む。
次に、ステップS25に進み、遊技用制御手段60は、特別遊技に移行させる。この特別遊技は、例えば小役の入賞を狙う遊技である特別遊技中の一般遊技と、特定役の当選が高確率で発生するボーナスゲームとを、所定の終了条件を満たすまで行うものである。
次に、ステップS32に進み、演出用制御手段70は、遊技実績記憶手段71に記憶されているカウンタ値をクリアにし、図3のステップS1に戻る。なお、このときは、演出用制御手段70は、特別遊技実績表示部33のランプを全て消灯させる。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、図2で示したように、1つの制御手段50の中に遊技用制御手段60と演出用制御手段70とを設けた。
しかし、第2実施形態では、図示しないが、遊技用制御手段60と演出用制御手段70とを別体で備えるようにしたものである。すなわち、遊技用制御手段60を有するメイン制御基板と、演出用制御手段70を有するサブ制御基板とに分けて構成し、両基板を情報の授受可能に電気的に接続したものである。このとき、各基板には、それぞれCPU、ROM及びRAM等が設けられる。なお、第2実施形態のスロットマシンの外観は、第1実施形態と同じである。
特に、画像表示装置35により画像表示を行う場合は、大きな容量の画像データが必要になるが、この画像データによってメイン制御基板側の記憶容量を圧迫することを防止できる。
さらに、演出用制御手段70には、遊技実績送信手段により送信されてきた遊技実績を受信する遊技実績受信手段と、この遊技実績受信手段で受信した遊技実績のうち、遊技実績記憶手段71に記憶しておくべき遊技実績を選別する遊技実績選別手段とを備えている。
先ず、遊技用制御手段60は、遊技中において発現する遊技実績のうち、遊技実績記憶手段71に記憶しておくべき遊技実績を選別する遊技実績選別手段と、この遊技実績選別手段で選定された遊技実績を、演出用制御手段70に送信する遊技実績送信手段とを備えるようにする。
このようにすれば、メイン制御基板側の遊技用制御手段60で、遊技実績記憶手段71に記憶すべき遊技実績のみを、サブ制御基板の演出用制御手段70に送信することとなる。よって、メイン制御基板によるサブ制御基板への割り込み回数が少なくなり、サブ制御基板側の負担軽減を図ることができる。また、送信する遊技実績を少なくすることができる。
このようにすれば、メイン制御基板側で、演出に関する情報や、一旦、サブ制御基板に送信した遊技実績等をバックアップする必要がないので、メイン制御基板側のバックアップ容量の負担を大幅に低減することができる。
(1)第1の演出は、特別役の入賞のうち、特定図柄の組合せに係るものが5回入賞したことを条件として行うようにした。しかし、これに限ることなく、遊技中に何らかの特定条件を満たしたときに演出を行うようにすれば良い。例えば、電源投入後からの累積遊技回数をカウントし、所定のゲーム回数に到達したときごとに(例えば500ゲームごとに)演出を行うようにしても良い。
また、演出内容やその信頼度は、実施形態のものに限定されるものではなく、例えばスロットマシンの出玉の設計値(設定1〜設定6)自体を、信頼度70%程度で報知するようにしても良い。
さらにまた、特別役の入賞に限らず、入賞しにくい小役が入賞したとき、または出現しにくい図柄の組合せが出現したときに、演出を行うようにしても良い。
20 フロントパネル
21 表示窓
22 有効ライン
23 メダル投入口
31 リール
32 モータ
33 特別遊技実績表示部
34 スピーカ
35 画像表示装置
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 電源供給部
50 制御手段
60 遊技用制御手段
61 役抽選手段
62 リール停止制御手段
63 払出し手段
70 演出用制御手段
71 遊技実績記憶手段
72 演出パターン記憶手段
72a、72b、72c 演出パターンデータテーブル
73 演出パターン選択手段
74 演出出力手段
75 演出出力中止手段
Claims (3)
- 遊技者が遊技を進行するうえで入力操作する入力操作手段を備えるスロットマシンにおいて、
遊技中において遊技者の前記入力操作手段の入力操作に基づいて発現する所定の遊技実績を記憶しておく遊技実績記憶手段と、
出力すべき演出に係る演出パターンを複数種類記憶した演出パターン記憶手段と、
前記演出パターン記憶手段から演出パターンを選択する演出パターン選択手段と、
前記演出パターン選択手段で選択された演出パターンに基づいて、演出を出力する演出出力手段とを備え、
前記演出パターン記憶手段に記憶されている演出パターンは、スロットマシンの特別遊技の発生確率に関する情報を遊技者に報知する演出に係るものを含み、
前記遊技実績記憶手段に記憶されている遊技実績が特定の条件を満たしたときに、特別遊技の発生確率に関する情報を遊技者に報知する演出を前記演出出力手段により出力するように制御し、
現時点から、あとどの程度の遊技実績を積めば、前記特定の条件を満たすことになるかを遊技者に対して表示する遊技実績表示手段を備え、
同一の特別遊技に移行させるための特別役の図柄の組合せとして、特定の図柄の組合せを含む、図柄の組合せが異なる複数種類の図柄の組合せが設けられており、
前記入力操作手段には、遊技者がリールの回転を停止させるときに操作するストップスイッチを含み、
前記特別役に当選したときは、遊技者による前記ストップスイッチの操作により、前記複数種類の図柄の組合せのうち、任意の図柄の組合せを入賞可能であり、
前記特定の図柄の組合せでの入賞回数が所定回数となったときに、前記特定の条件を満たすように設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
スロットマシンの特別遊技の発生確率に関する情報は、出玉の設計値の予想であり、
遊技者は、その予想結果から、スロットマシンの出玉の設計値を推測することが可能である
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
遊技の進行に関する制御を行う遊技用制御手段と、遊技中の演出に関する制御を行う演出用制御手段とを別体で備え、
前記演出用制御手段は、前記遊技実績記憶手段、前記演出パターン記憶手段、前記演出パターン選択手段、及び前記演出出力手段を有し、
前記遊技用制御手段は、
遊技中において遊技者の前記入力操作手段の入力操作に基づいて発現する遊技実績のうち、前記遊技実績記憶手段に記憶しておくべき遊技実績を選別する遊技実績選別手段と、
前記遊技実績選別手段で選定された遊技実績を、前記演出用制御手段に送信する遊技実績送信手段とを備え、
前記演出用制御手段は、前記遊技実績送信手段により送信されてきた遊技実績を受信する遊技実績受信手段を備える
ことを特徴とするスロットマシン。
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