JP4844457B2 - 表示装置 - Google Patents

Description

本発明は、指針と目盛とを少なくとも有する計器画像を縮小して表示可能な表示装置に関するものである。

マトリックス状に複数の画素が形成されている液晶パネル等の表示パネルを備え、指針と目盛とを少なくとも有する計器画像を表示パネルに縮小して表示可能な表示装置が開示されている（特許文献１を参照）。
特開平９−１２３８４８号公報

特許文献１では明確に記載されていないが、例えば、計器画像において円弧状の目盛画像によって囲まれた内側に、メッセージ等を知らせる情報画像を表示させる場合、計器画像を縮小して表示すると、円弧状の目盛画像も縮小する。このため、その内側の面積も縮小し、縮小した計器画像においては、情報画像の表示領域の確保が困難になる。

本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、指針と目盛を少なくとも有する計器画像を縮小して表示させる際に、情報画像の表示領域を確保可能な表示装置を提供することを目的とする。

本発明は上記目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。

請求項１に記載の表示装置は、指針と目盛とを少なくとも有する計器画像を表示可能な表示パネルと、計器画像を縮小して縮小計器画像を表示可能なように表示パネルの表示状態を制御する制御手段とを備え、制御手段は、縮小計器画像を表示させる際に、縮小計器画像の表示形態を制御して、計器画像のうち目盛を表す目盛画像の円弧状配列の内側に組み合わせて表示される情報画像の表示領域を確保するために、縮小計器画像の目盛画像に情報画像の表示領域を重ねると共に、計器画像による表示値を数字で表す数字画像を当該目盛画像の円弧状配列の内側に表示させ、且つ制御手段は、計器画像と大きさが同じであって縮小計器画像と形態が同一または類似する中間計器画像を、計器画像と縮小計器画像との表示切替の間で表示させる際に、中間計器画像の目盛画像に情報画像の表示領域を重ねると共に、数字画像を当該目盛画像の円弧状配列の内側に表示させることを特徴とする。

この構成では、縮小計器画像を表示させる際に、縮小計器画像の表示形態を制御して、情報画像の表示領域を確保する。これにより、計器画像を縮小して表示させる際に、情報画像の表示領域を確保できる。
また、この構成では、縮小計器画像において表示領域を目盛画像に重ねて設けることが、表示領域を確保可能なように縮小計器画像の表示形態を制御することに対応する。即ち、表示領域を目盛画像に重ねて設けることによって表示領域を確保できるため、上述の効果を得ることができる。
さらに、この構成では、中間計器画像が、計器画像と同じ大きさで且つ縮小計器画像と形態が同一または類似する。このため、計器画像と縮小計器画像との間で表示を切り替える際、表示切替の間で中間計器画像へ表示を切り替えることによって、計器画像と縮小計器画像との間の表示切替による、画像の変化を緩和できる。即ち、この画像の変化を、計器画像と中間計器画像との間の表示切替による画像の形態の変化と、縮小計器画像と中間計器画像との間の表示切替による画像の大きさの変化とに分けることができる。このため、上述の効果を得つつ、計器画像と縮小計器画像との間の表示切替による画像の変化を緩和できる。

請求項２に記載の発明は、制御手段は、中間計器画像と情報画像との相対的な配置関係を、縮小計器画像と情報画像との相対的な配置関係と同一にすることを特徴とする。

請求項３に記載の表示装置は、縮小計器画像が、目盛を構成する目盛画像の輪郭が部分的に省略された領域を有して表示され、表示領域が、目盛画像の輪郭が省略された領域に配置されることにより、目盛画像に重ねられることを特徴とする。

この構成では、縮小計器画像において目盛画像の輪郭が部分的に省略された領域を有することが、縮小計器画像の表示形態を制御することに対応する。また、この構成では、目盛画像の輪郭が省略された領域に表示領域を配置することによって表示領域を確保できる。したがって、上述の効果を得ることができる。

請求項４に記載の表示装置は、制御手段が、中間計器画像と縮小計器画像の表示切替を、画像の大きさを徐々に変化させて行うことを特徴とする。これにより、中間計器画像と縮小計器画像の表示切替による画像の大きさの変化を緩和でき、このため、上述の効果を得つつ、計器画像と縮小計器画像の表示切替による画像の変化をより緩和できる。

以下、本発明による表示装置を図面に基づいて説明する。

図１に示す表示装置１は、例えば、車載用の表示装置として使用され、表示パネルである液晶パネル２と、発光ダイオード３と、制御手段であるＣＰＵ（セントラル・プロセッシング・ユニット）４と描画ＩＣ（集積回路）５と、ＲＯＭ（リード・オンリー・メモリ）４１と、記憶データの書き換えが可能な画像メモリ５１とを備える。

マトリックス状に複数の画素２１が形成されている液晶パネル２は、図示しない薄膜トランジスタ（ＴＦＴ）によって駆動されるタイプのアクティブマトリックス方式の液晶パネルである。また、各画素２１は、赤色画素と緑色画素と青色画素を内蔵し、ＴＦＴのゲートに電圧を印加することによって各画素２１において赤色画素と緑色画素と青色画素に印加する電圧を制御し、これにより、各画素２１において赤色画素と緑色画素と青色画素の各光透過率を制御する。白色光を発する発光ダイオード３は、液晶パネル２の背後に配置されて液晶パネル２を透過照明する光源であり、ＣＰＵ４によって点燈する。赤色画素と緑色画素と青色画素の各光透過率が制御されている各画素２１を発光ダイオード３が透過照明することによって、液晶パネル２にフルカラー表示をさせる。

ＣＰＵ４は、当該自動車のエンジン回転数を検出する回転センサ６１等の信号を取り込み、これを描画ＩＣ５に入力させ、当該自動車に備わる機器の作動状態を報知するインジケータや当該自動車の異常を警告するウォーニングに関するインジケータ／ウォーニングセンサ６２等の信号を取り込み、これを描画ＩＣ５に入力させる。ＲＯＭ４１には、図２に示す計器画像である回転メータ画像７と、これを縮小した縮小計器画像７ｂと、計器画像である速度メータ画像８と、これを縮小した縮小計器画像８ｂと、情報画像であるインジケータ／ウォーニング画像９１−９１ｂ、９４−９４ｂと、インジケータ／ウォーニング画像９２−９３ｂの各画像データが記憶されている。

ＣＰＵ４からの指示により、画像データがＲＯＭ４１から画像メモリ５１へ転送され、描画ＩＣ５は、画像メモリ５１の画像データと、入力した計測量やインジケータ／ウォーニング情報に基いて、各画素２１において赤色画素と緑色画素と青色画素に印加する電圧を制御し、複数の画素２１の各表示状態を制御する。これにより、図２に示すように、回転メータ画像７や、これを縮小した縮小計器画像７ｂや、速度メータ画像８や、これを縮小した縮小計器画像８ｂや、インジケータ／ウォーニング画像９１−９４ｂ等を液晶パネル２に表示させる。

また、ナイトビジョンスイッチ１１がオンされると、ＣＰＵ４は、ナイトビジョンスイッチ１１のオン信号をナイトビジョンＥＣＵ（電子制御ユニット）１０を介して受け取り、赤外線カメラ１２が撮影した第２情報である夜間映像の信号を、ナイトビジョンＥＣＵ１０を介して描画ＩＣ５に入力させる。赤外線カメラ１２は、当該自動車の前方部から照射された赤外線の反射によって夜間映像を撮影するものである。ＣＰＵ４からの指示により、描画ＩＣ５は、この夜間映像の信号に基いて、各画素２１において赤色画素と緑色画素と青色画素に印加する電圧を制御し、複数の画素２１の各表示状態を制御する。これにより、図２（ｃ）に示すように、ナイトビジョン画像１３を液晶パネル２に表示させる。

尚、ナイトビジョンスイッチ１１がオフされている場合、図２（ａ）に示すように、ナイトビジョン画像１３を液晶パネル２に表示しない。

回転メータ画像７は、当該自動車のエンジン回転数を示す回転メータを表す画像であり、エンジン回転数の増減に従って動く（回動する）指針を表す指針画像７１と、指針が指し示す目盛を表す目盛画像７２と、指針が指し示す文字を表す文字画像７３とを備える。指針画像７１は、当該自動車のエンジン回転数の増減に従って、回転中心７１ｃを中心として回動し、目盛画像７２が、指針画像７１の回動に沿って略円弧状に配列される。

速度メータ画像８は、当該自動車の速度を表示する速度メータを表す画像であり、回転メータ画像７と同様に、当該自動車の速度の増減に従って動く（回動する）指針を表す指針画像８１と、指針が指し示す目盛を表す目盛画像８２と、指針が指し示す文字を表す文字画像８３とを備える。指針画像８１は、当該自動車の速度の増減に従って、図示しない回転中心を中心として回動し、目盛画像８２が、指針画像８１の回動に沿って略円弧状に配列される。インジケータ／ウォーニング画像９１−９４ａは、メッセージ等を含むインジケータとウォーニングとを表す画像である。

以下、本発明の特徴である回転メータ画像７の表示切替を中心にして、図２と図３に基いて説明する。

ナイトビジョンスイッチ１１がオフされている場合、図２（ａ）に示す回転メータ画像７を液晶パネル２に表示し、ナイトビジョンスイッチ１１がオンされると、回転メータ画像７から図２（ｂ）に示す中間計器画像７ａへ表示を切り替える。ナイトビジョンスイッチ１１がオンされてから所定時間（例えば１秒）を経過する間に、図２（ｃ）に示す縮小計器画像７ｂの大きさまで徐々に中間計器画像７ａを縮小して、中間計器画像７ａから縮小計器画像７ｂに表示を切り替える。

縮小計器画像７ｂは、回転メータ画像７と同じ当該自動車のエンジン回転数を表す画像であるが、回転メータ画像７より縮小され、回転メータ画像７と異なる形態の画像である。この縮小計器画像７ｂを表示させる際に、縮小計器画像７ｂの表示形態を制御して、回転メータ画像７に組み合わせて配置されていたインジケータ／ウォーニング画像９１の表示領域７４を、縮小計器画像７ｂにおいてインジケータ／ウォーニング画像９１ｂの表示領域７４ｂとして確保する。これにより、回転メータ画像７を縮小して表示させる場合に、表示領域７４を、縮小計器画像７ｂにおいて表示領域７４ｂとして確保できる。

具体的に、縮小計器画像７ｂは、指針画像７１と目盛画像７２と文字画像７３の代わりに、指針画像７１を短くした指針画像７１ｂと、目盛画像７２を略相似的（図２（ａ）において円弧状の配列から図２（ｃ）において円弧状の配列）に縮小した目盛画像７２ｂとを備える。即ち、縮小計器画像７ｂは、目盛を構成する目盛画像７２ｂと、目盛画像７２ｂを指し示すように構成された指針画像７１ｂとを備え、指針画像７１ｂが、目盛画像７２ｂと反対側（図２（ｃ）において目盛画像７２ｂによって囲まれた内側）が省略されて短くされる。この指針画像７１ｂが省略されている部位に、表示領域７４ｂを配置させる。

つまり、指針画像７１ｂにおいて目盛画像７２ｂと反対側を省略して指針画像７１ｂを短くすることが、縮小計器画像７ｂの表示形態を制御することに対応する。また、目盛画像７２ｂによって囲まれた内側において指針画像７１ｂが省略されている部位に、表示領域７４ｂを配置させるため、この部位によって表示領域７４を確保できる。

また、回転メータ画像７から縮小計器画像７ｂへの表示切替に伴って、図２（ａ）中のインジケータ／ウォーニング画像９２を、図２（ｃ）中のインジケータ／ウォーニング画像９２ｂへ配置変更する。

中間計器画像７ａは、回転メータ画像７と同じ当該自動車のエンジン回転数を表す画像であり、回転メータ画像７と同じ大きさの画像であるが、回転メータ画像７と形態が異なり、縮小計器画像７ｂと同じ形態の画像である。具体的に、中間計器画像７ａは、目盛画像７２と同じ目盛画像７２ａと、指針画像７１と文字画像７３の代わりに指針画像７１ｂと同じ指針画像７１ａとを備える。また、中間計器画像７ａとインジケータ／ウォーニング画像９１ａ、９２ａの相対的な配置関係を、計器画像７とインジケータ／ウォーニング画像９１、９２の相対的な配置関係と同一にする。

中間計器画像７ａが、回転メータ画像７と同じ大きさで且つ縮小計器画像７ｂと形態が同一であるため、回転メータ画像７と縮小計器画像７ｂとの間で表示を切り替える際、この表示切替による画像の変化を緩和できる。即ち、この表示切替の間で中間計器画像７ａへ表示を切り替えることによって、回転メータ画像７と縮小計器画像７ｂとの間の表示切替による画像の形態と大きさとの両方の変化を、回転メータ画像７と中間計器画像７ａとの間の表示切替による画像の形態の変化と、縮小計器画像７ｂと中間計器画像７ａとの間の表示切替による画像の大きさの変化とに分けることができる。このため、回転メータ画像７と縮小計器画像７ｂとの間の表示切替による画像の変化を緩和できる。

また、縮小計器画像７ｂの大きさまで徐々に中間計器画像７ａを縮小するため、中間計器画像７ａから縮小計器画像７ｂへの表示切替による大きさの変化を緩和でき、このため、回転メータ画像７から縮小計器画像７ｂへの表示切替による画像の変化をより緩和できる。

一方、速度メータ画像８においても、回転メータ画像７と同様に、ナイトビジョンスイッチ１１がオフされている場合、図２（ａ）に示す速度メータ画像８を液晶パネル２に表示し、ナイトビジョンスイッチ１１がオンされると、速度メータ画像８から図２（ｂ）に示す中間計器画像８ａへ表示を切り替える。ナイトビジョンスイッチ１１がオンされてから上述の所定時間を経過する間に、図２（ｃ）に示す縮小計器画像８ｂの大きさまで徐々に中間計器画像８ａを縮小して、中間計器画像８ａから縮小計器画像８ｂに表示を切り替える。

縮小計器画像８ｂは、速度メータ画像８と同じ当該自動車の速度を表す画像であるが、速度メータ画像８より縮小され、速度メータ画像８と異なる形態の画像である。この縮小計器画像８ｂを表示させる際に、縮小計器画像８ｂの表示形態を制御して、速度メータ画像７に組み合わせて配置されていたインジケータ／ウォーニング画像９４の表示領域８４を、縮小計器画像８ｂにおいてインジケータ／ウォーニング画像９４ｂの表示領域８４ｂとして確保する。これにより、速度メータ画像８を縮小して表示させる場合に、表示領域８４を、縮小計器画像８ｂにおいて表示領域８４ｂとして確保できる。

縮小計器画像８ｂは、縮小計器画像７ｂとも異なる形態の画像であり、具体的に、指針画像８１と目盛画像８２と文字画像８３の代わりに、当該自動車の速度を表す数字画像８１ｂと、目盛画像８２を略相似的（図２（ａ）において円弧状の配列から図２（ｃ）において円弧状）に縮小した目盛画像８２ｂとを備える。

即ち、縮小計器画像８ｂが、目盛を構成する目盛画像８２ｂを備え、表示領域８４ｂを目盛画像８２ｂに重ねて設ける。つまり、縮小計器画像８ｂにおいて表示領域８４ｂを目盛画像８２ｂに重ねて設けることが、表示領域８４を確保可能なように縮小計器画像８ｂの表示形態を制御することに対応する。表示領域８４ｂを目盛画像８２ｂに重ねて設けることによって、縮小計器画像８ｂにおいて表示領域８４を確保できる。

尚、表示領域８４ｂにおいてインジケータ／ウォーニング画像９４ｂを表示し、この表示領域８４ｂにおいて目盛画像８２ｂを表示させない。また、インジケータ／ウォーニング画像９４ｂを表示させない場合は、表示領域８４ｂにおいて目盛画像８２ｂを表示させる。

速度メータ画像８から縮小計器画像８ｂへの表示切替に伴って、図２（ａ）中のインジケータ／ウォーニング画像９３，９４を、図２（ｃ）中のインジケータ／ウォーニング画像９３ｂ、９４ｂへ配置変更する。

中間計器画像８ａは、速度メータ画像８と同じ大きさの画像であるが、速度メータ画像８と形態が異なり、縮小計器画像８ｂと同じ形態の画像である。また、中間計器画像８ａとインジケータ／ウォーニング画像９３ａ、９４ａの相対的な配置関係を、縮小計器画像８ｂとインジケータ／ウォーニング画像９３ｂ、９４ｂの相対的な配置関係と同一にする。

尚、表示領域８４ａにおいてインジケータ／ウォーニング画像９４ａを表示し、この表示領域８４ａにおいて目盛画像８２ａを表示させない。また、インジケータ／ウォーニング画像９４ａを表示させない場合は、表示領域８４ａにおいて目盛画像８２ａを表示させる。

中間計器画像８ａが、速度メータ画像８と同じ大きさで且つ縮小計器画像８ｂと形態が同一であるため、速度メータ画像８と縮小計器画像８ｂとの間で表示を切り替える際、この表示切替による画像の変化を緩和できる。即ち、この表示切替の間で中間計器画像８ａへ表示を切り替えることによって、速度メータ画像８と縮小計器画像８ｂとの間の表示切替による画像の形態と大きさとの両方の変化を、速度メータ画像８と中間計器画像８ａとの間の表示切替による画像の形態の変化と、縮小計器画像８ｂと中間計器画像８ａとの間の表示切替による画像の大きさの変化とに分けることができる。このため、速度メータ画像８と縮小計器画像８ｂとの間の表示切替による画像の変化を緩和できる。

また、縮小計器画像８ｂの大きさまで徐々に中間計器画像８ａを縮小するため、中間計器画像８ａから縮小計器画像８ｂへの表示切替による大きさの変化を緩和でき、このため、速度メータ画像８から縮小計器画像８ｂへの表示切替による画像の変化をより緩和できる。

以上のように、縮小計器画像７ｂと縮小計器画像８ｂに表示を切り替えることによって、図２（ｃ）に示すように、回転メータ画像７と速度メータ画像８が表示されていた領域から縮小計器画像７ｂと縮小計器画像８ｂが表示されている領域を差し引いた領域を利用して、ナイトビジョン画像１３を表示する。即ち、縮小計器画像７ｂと縮小計器画像８ｂに切り替えたことによって生じた領域を、有効に利用することができ、このため、限られたスペースで多くの情報を表示できる。

以上、本実施形態による表示装置１は、指針と目盛とを少なくとも有する計器画像である回転メータ画像７を表示可能な表示パネルである液晶パネル２と、回転メータ画像７を縮小して縮小計器画像７ｂを表示可能なように液晶パネル２の表示状態を制御する制御手段であるＣＰＵ４と描画ＩＣ５とを備え、ＣＰＵ４と描画ＩＣ５が、縮小計器画像７ｂを表示させる際に、縮小計器画像７ｂの表示形態を制御して、回転メータ画像７に対して組み合わせて表示される情報画像であるインジケータ／ウォーニング画像９１の表示領域７４を確保する。

これにより、指針と目盛を少なくとも有する計器画像を縮小して表示させる際に、情報画像の表示領域を確保できる。

（変形例）
図２（ｃ）に示す縮小指針画像７１ｂの長さを、縮小目盛画像７２ｂの長さと略同一にするまで縮小することが可能である。これにより、表示領域７４ｂを大きくできる。

上述の例では、目盛画像７２を円弧状に配列したが、楕円弧状に配列することも可能である。

上述の例では、当該車両のエンジン回転数の増減に従って指針画像７１が回動したが、これに限らない。図３（ａ）に示すように、回転メータ画像７０において、指針画像７１０が、当該車両のエンジン回転数の増減にしたがって、水平方向（図３（ａ）において左右方向）へ動くように、指針画像７１０や目盛画像７２０や文字画像７３０等を表示することも可能である。

この場合、縮小計器画像７０ｂは、回転メータ画像７０と同じ当該自動車のエンジン回転数を表す画像であるが、回転メータ画像７０より縮小し且つ回転メータ画像７０と異なる形態の画像である。この縮小計器画像７０ｂを表示させる際に、縮小計器画像７０ｂの表示形態を制御して、回転メータ画像７０に組み合わせて配置されていたインジケータ／ウォーニング画像９１の表示領域７４０を、縮小計器画像７０ｂにおいてインジケータ／ウォーニング画像９１ｂの表示領域７４０ｂとして確保する。これにより、回転メータ画像７０を縮小して表示させる場合に、表示領域７４０を、縮小計器画像７０ｂにおいて表示領域７４０ｂとして確保できる。

具体的に、縮小計器画像７０ｂは、指針画像７１０と目盛画像７２０と文字画像７３０の代わりに、指針画像７１０の長手方向において指針画像７１０を短くした縮小指針画像７１０ｂと、目盛画像７２０を略相似的（図３（ａ）において直線状の配列から図３（ｃ）において直線状の配列）に縮小した縮小目盛画像７２０ｂとを備える。

即ち、縮小計器画像７０ｂは、目盛を構成する目盛画像７２０ｂと、目盛画像７２０ｂを指し示すように構成された指針画像７１０ｂとを備え、指針画像７１０ｂが、目盛画像７２０ｂと反対側（図３（ｃ）において目盛画像７２ｂの下側）が省略されて短くされる。この指針画像７１０ｂが省略されている部位に、表示領域７４０ｂを配置させる。

つまり、指針画像７１０ｂにおいて目盛画像７２０ｂと反対側を省略して指針画像７１０ｂを短くすることが、縮小計器画像７０ｂの表示形態を制御することに対応する。また、指針画像７１０ｂが省略されている部位に、表示領域７４０ｂを配置させるため、この部位によって表示領域７４０を確保できる。

また、回転メータ画像７０から縮小計器画像７０ｂへの表示切替に伴って、図３（ａ）中のインジケータ／ウォーニング画像９２を、図３（ｃ）中のインジケータ／ウォーニング画像９２ｂへ配置変更する。

中間計器画像７０ａは、回転メータ画像７０と同じ当該自動車のエンジン回転数を表す画像であり、回転メータ画像７０と同じ大きさの画像であるが、回転メータ画像７０と形態が異なり、縮小計器画像７０ｂと同じ形態の画像である。具体的に、中間計器画像７０ａは、目盛画像７２０と同じ目盛画像７２０ａと、指針画像７１０と文字画像７３０の代わりに縮小指針画像７１０ｂと同じ縮小指針画像７１０ａとを備える。また、中間計器画像７０ａとインジケータ／ウォーニング画像９１ａ、９２ａの相対的な配置関係を、回転メータ画像７０とインジケータ／ウォーニング画像９１、９２の相対的な配置関係と同一にする。これにより、上述と同様の効果を得ることができる。

上述の例では、縮小計器画像８ｂが、目盛を構成する目盛画像８２ｂを備え、表示領域８４ｂを目盛画像８２ｂに重ねて設けたが、これに限らない。図４（ａ）に示すように、縮小計器画像８０ｂは、目盛画像８２０ｂの輪郭が部分的に省略された領域８５０ｂを有して表示されるようにすることが可能である。また、図４（ｂ）に示すように、表示領域８４０ｂを領域８５０ｂに配置する。

本変形例では、縮小計器画像８０ｂにおいて目盛画像８２０ｂの輪郭が部分的に省略された領域８５０ｂを有することが、縮小計器画像８０ｂの表示形態を制御することに対応する。また、表示領域８４０ｂを領域８５０ｂに配置することによって表示領域８４を確保できる。

尚、上述の例では、インジケータ／ウォーニング画像９４ｂを表示させない場合は、表示領域８４ｂにおいて目盛画像８２ｂを表示させた。これに対して、本変形例では、インジケータ／ウォーニング画像９４ｂを表示させない場合も、図４（ａ）に示すように、領域８５０ｂにおいて目盛画像８２０ｂを表示させない。

上述の例では、ナイトビジョンスイッチ１１がオンした場合を例に説明したが、ナイトビジョンスイッチ１１がオフする場合も同様である。この場合、縮小計器画像７ｂから中間計器画像７ａに表示を切り替えてから、回転メータ画像７に表示を切り替える。

また、液晶パネル２を、フルカラー表示をしないモノクロ液晶パネルとすることも可能である。

また、受光型（非発光型）の表示パネルである液晶パネル２の代わりに、発光型の表示パネルであるＥＬ（エレクトロ・ルミネセンス）表示パネルを使用することも可能である。

また、上述した例に限らないで、これらの組み合わせや、他の種々の変形例が考えられる。

図１は、本発明の一実施形態による表示装置1の回路構成図である。 図２は、図１に示す液晶パネル２の正面図であり、図２（ａ）は、回転メータ画像７を表示している液晶パネル２の正面図であり、図２（ｂ）は、中間計器画像７ａを表示している液晶パネル２の正面図であり、図２（ｃ）は、縮小計器画像７ｂを表示している液晶パネル２の正面図である。 図３は、図２中の回転メータ画像７、中間計器画像７ａ、縮小計器画像７ｂの変形例を示す拡大正面図である。 図４は、図２中の縮小計器画像８ｂの変形例を示す拡大正面図である。

符号の説明

１ 表示装置、２ 液晶パネル（表示パネル）、２１ 画素、３ 発光ダイオード
４ ＣＰＵ（制御手段）、４１ ＲＯＭ、５ 描画ＩＣ（制御手段）、５１ 画像メモリ
６１ 回転センサ、６２ インジケータ／ウォーニングセンサ
７、７０ 回転メータ画像（計器画像）、７ａ、７０ａ 中間計器画像
７ｂ、７０ｂ 縮小計器画像、７１，７１０ 指針画像
７１ａ、７１ｂ、７１０ａ、７１０ｂ 縮小指針画像、７１ｃ 回転中心
７２、７２ａ、７２０、７２０ａ 目盛画像、７２ｂ、７２０ｂ 目盛画像
７３，７３０ 文字画像、７４，７４０ 表示領域、８ 速度メータ画像
８ａ 中間計器画像、８ｂ、８０ｂ 縮小計器画像、８１ 指針画像
８１ａ、８１ｂ 数字画像、８２，８２ａ，８２ｂ、８２０ｂ 目盛画像
８３ 文字画像、８４，８４０ 表示領域、８５０ 領域
９１−９１ｂ、９４−９４ｂ インジケータ／ウォーニング画像（情報画像）
９２−９３ｂ インジケータ／ウォーニング画像、１０ ナイトビジョンＥＣＵ
１１ ナイトビジョンスイッチ、１２ 赤外線カメラ
１３ ナイトビジョン画像

Claims (4)

1. 指針と目盛とを少なくとも有する計器画像を表示可能な表示パネルと、
   前記計器画像を縮小して縮小計器画像を表示可能なように該表示パネルの表示状態を制御する制御手段とを備え、
   前記制御手段は、前記縮小計器画像を表示させる際に、該縮小計器画像の表示形態を制御して、前記計器画像のうち前記目盛を表す目盛画像の円弧状配列の内側に組み合わせて表示される情報画像の表示領域を確保するために、該縮小計器画像の前記目盛画像に該情報画像の表示領域を重ねると共に、前記計器画像による表示値を数字で表す数字画像を当該目盛画像の円弧状配列の内側に表示させ、
   且つ前記制御手段は、前記計器画像と大きさが同じであって前記縮小計器画像と形態が同一または類似する中間計器画像を、該計器画像と該縮小計器画像との表示切替の間で表示させる際に、該中間計器画像の前記目盛画像に前記情報画像の表示領域を重ねると共に、前記数字画像を当該目盛画像の円弧状配列の内側に表示させることを特徴とする表示装置。
2. 前記制御手段は、前記中間計器画像と前記情報画像との相対的な配置関係を、前記縮小計器画像と前記情報画像との相対的な配置関係と同一にすることを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
3. 前記縮小計器画像は、前記目盛を構成する目盛画像の輪郭が部分的に省略された領域を有して表示され、
   前記情報画像の表示領域は、前記目盛画像の輪郭が省略された領域に配置されることにより、前記目盛画像に重ねられることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の表示装置。
4. 前記制御手段は、前記中間計器画像と前記縮小計器画像の表示切替を、該画像の大きさを徐々に変化させて行うことを特徴とする請求項１ないし請求項３のいずれか一項に記載の表示装置。

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