以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書または図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書または図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書または図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の情報通信端末は、
外部機器と通信を行うための通信部(例えば、図38の無線通信モジュール148)と、
コンテンツデータを再生するための再生部(例えば、図38のオーディオプロセッサ132)と、
コンテンツデータを、外部機器からアクセス可能な第1のコンテンツデータと、外部機器からアクセス不可能な第2のコンテンツデータとに設定し、前記再生部が再生しているコンテンツデータが前記第2のコンテンツデータであった場合には、前記コンテンツデータを前記第1のコンテンツデータに変更するアクセス許可設定部(例えば、図38のアクセス許可設定部904)と、
前記通信部を介して外部機器より前記第1のコンテンツデータの送信要求を受信したときに、前記通信部を介して前記第1のコンテンツデータを外部機器へ送信する送信部(例えば、図38の送信制御部902)と
を備えることを特徴とする。
前記再生部が再生しているコンテンツデータに関する情報を、前記通信部を介して外部機器へ通知する通知部(例えば、図38の通知制御部903)を
さらに設けることができる。
前記通信部を介して前記外部機器が現在再生中のコンテンツデータの送信要求を行うとともに、前記通信部を介して前記外部機器からのコンテンツデータを受信する受信部(例えば、図38の受信制御部901)をさらに設け、前記再生部は、受信した前記コンテンツデータを前記外部機器の再生と同期させて再生することができる。
本発明の一側面の情報通信システムは、
第1の情報通信端末と第2の情報通信端末とを備える情報通信システムにおいて、
前記第1の情報通信端末は、
前記第2の情報通信端末と通信を行うための第1の通信部(例えば、図38の無線通信モジュール148)と、
コンテンツデータを再生するための第1の再生部(例えば、図38のオーディオプロセッサ132)と、
コンテンツデータを、前記第2の情報通信端末からアクセス可能な第1のコンテンツデータと、前記第2の情報通信端末からアクセス不可能な第2のコンテンツデータとに設定するとともに、前記第1の再生部によって再生されているコンテンツデータを前記第1のコンテンツデータに設定するアクセス許可設定部(例えば、図38のアクセス許可設定部904)と、
前記第1の通信部を介して前記第2の情報通信端末からの前記第1のコンテンツデータの送信要求を受信したときに、前記第1のコンテンツデータを前記第2の情報通信端末へ送信するように前記第1の通信部の制御を行う送信制御部(例えば、図38の送信制御部902)と
を備え、
前記第2の情報通信端末は、
前記第1の情報通信端末と通信を行うための第2の通信部(例えば、図38の無線通信モジュール148)と、
前記第2の通信部を介して、前記再生されているコンテンツデータの送信要求を前記第1の情報通信端末へ送信させ、前記第1の情報通信端末からコンテンツデータを受信させるように前記第2の通信部の制御を行う受信制御部(例えば、図38の受信制御部901)と、
前記受信したコンテンツデータを再生するための第2の再生部(例えば、図38のオーディオプロセッサ132)と
を備える
ことを特徴とする。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1を参照して、本発明を適用した情報通信端末1-1乃至情報通信端末1-3を含む情報通信システムについて説明する。なお、図1において、情報通信端末1-1乃至情報通信端末1-3は、同一の機能を有する装置である。
情報通信端末1-1乃至情報通信端末1-3は、例えば、各種プログラムを実行して、無線および有線を介した情報通信機能、各種情報を記録する機能、音声や映像を再生する機能、記録された各種情報、再生された映像、ユーザの操作入力の補助となる情報(いわゆるGUI(Graphic User Interface))などを表示する機能、各種入力デバイスを備えてユーザの操作入力を受ける機能などを有している。以下の説明においては、情報通信端末1-1乃至情報通信端末1-3を個々に区別する必要がない場合、単に、情報通信端末1と称する。
具体的には、情報通信端末1は、例えば、802.11bの規格に対応したWLAN(Wireless Local Area Network;無線LAN)機能を有して他の装置と接続し、情報を授受することができる。情報通信端末1は、WLANにおいて、アクセスポイントを介して通信を行うインフラストラクチャモードと、アクセスポイントを介さずに機器同士が直接通信を行うアドホックモードのいずれかを選択的に用いることができる。また、情報通信端末1は、例えば、USB(Universal Serial Bus)2.0の規格に対応して有線で他の機器と接続し、情報を授受することができる。なお、情報通信端末1のUSB接続は、MSC(MassStorageClass)とMTP(Media Transfer Protocol)に対応し、選択的に用いることができる。
すなわち、情報通信端末1は、所定のサービスに加入している機器、または、所定のアプリケーションプログラムがインストールされ、所定の設定が施されている機器であれば、情報通信端末1同士でなくとも、有線、または、無線を介して、また、所定のアクセスポイントを介して、または、アクセスポイントを介さずに、情報を授受することが可能である。
情報通信端末1は、例えば、一般的な揮発性メモリ以外に、FlashMemory(例えば、1GB程度の記憶容量を有する)を備えている。また、情報通信端末には、必要に応じて、例えばハードディスクなどの、さらに大容量の記憶部を備えるようにしてもよい。また、情報通信端末1は、表示デバイスとしてLCD(Liquid Crystal display)を備え、入力デバイスとしてキーボードを備えているが、必要に応じて、マウスやジョイスティックなどの他の入力デバイスを接続するようにしてもよいし、LCDとともにタッチパネルを備えるようにしてもよい。
また、情報通信端末1は、例えば、ATRAC(Advanced TRansform Acoustic Coding)3、MP3(MPEG Audio Layer-3)、WMA(Windows(登録商標) Media Audio)などのオーディオコーディック方式に対応して、供給された音声データを記録または再生することができる。そして、情報通信端末1は、いわゆる、Photo Viewer機能を備えており、画像データを記憶するとともに、その画像データを再生表示することができる。さらに、情報通信端末1は、例えば、OpenMG、WMT10(Janus)などの各種のDRM(Digital Rights Management;デジタル著作権管理)に対応し、著作者の許諾を得ない違法なデータの配布・交換などを防止することができる。
また、情報通信端末1は、例えば、IP電話、インスタントメッセンジャー、電子メール、ウェブブラウザ、テキストエディタなどの、各種のアプリケーションプログラムをインストールして実行することができる。
また、情報通信端末1は、ユーザが片手で把持可能な大きさで構成され、ユーザにより携帯が可能なようになされると好適である。
情報通信端末1は、無線通信により、直接、インターネットなどのネットワーク11と接続可能であり、ネットワーク11を介して、各種サーバ12、パーソナルコンピュータ13、または、他の情報通信端末1(図中、情報通信端末1-1と情報通信端末1-2で示される)と情報を授受することができる。
さらに、情報通信端末1は、他の情報通信端末1(図中、情報通信端末1-1と情報通信端末1-2で示される)と、無線通信で、直接、情報を授受することも可能である。
また、情報通信端末1は、パーソナルコンピュータ13とも接続可能であり(図中の情報通信端末1-3)、パーソナルコンピュータ13と情報を授受することができるとともに、パーソナルコンピュータ13が接続されているネットワーク11(例えば、インターネット)を介して、各種サーバや他の情報通信端末と情報を授受することができる。
また、情報通信システムのネットワーク11には、さらに多くの情報通信端末1、サーバ12、または、パーソナルコンピュータ13を接続することができるのは言うまでもない。
次に、図2乃至図8を参照して、情報通信端末1の外形について説明する。図2は、情報通信端末1の正面外形図である。
情報通信端末1は、その正面に、表示部21、WLANモード切替ボタン22、HOMEボタン23、BACKボタン24、オプションボタン25、4方向キー26、決定ボタン27、スピーカ28、および、マイク29を備え、表示部21に向かって左側側面に、WLAN ON/OFFスイッチ30、WLAN状態通知発光部31、電源状態通知発光部32、および、電源スイッチ33を備え、図中、表示部21に向かって右側側面に通信状態通知発光部34を備え、表示部21に向かって下側側面に、ミュージックキー35を備えている。
表示部21は、例えば、LCDなどの平面ディスプレイにより構成され、各種情報を表示可能なようになされている。表示部21に表示される情報のうち、情報通信端末1の状態を示す情報の表示については、図8および図9を用いて説明する。また、情報通信端末1の各種処理時において表示部21に表示される情報についても、適宜、後述する。
WLANモード切替ボタン22は、無線LANのONとOFFを切り替える操作入力を行うためのボタンである。
HOMEボタン23は、表示部21に現在表示されている情報の種類にかかわらず、表示部21に図14を用いて後述するHOMEメニューを表示させるため操作入力を行うためのボタンである。
BACKボタン24は、表示画面を1つ前の画面に戻すための操作入力を行うためのボタンである。
オプションボタン25は、オプションの各種設定のための表示画面を表示させるための操作入力を行うためのボタンである。
4方向キー26は、表示部21に表示された情報において、例えば、カーソルを移動させたり、メニュー、または、ボタンやアイコンなどの選択を変更させるなどの操作入力を行うためのキーである。
決定ボタン27は、選択状態のメニュー、または、ボタンやアイコンなどの選択を決定するための操作入力を行うためのボタンである。
スピーカ28は、例えば、IP電話が用いられた場合などにおいて、通話の音声を出力したり、情報通信端末1に記録された音声データのうち、所定のアプリケーションにより再生される音声を出力するスピーカである。
マイク29は、例えば、IP電話が用いられた場合などにおいて、通話の音声を入力したり、所定のアプリケーションにより取得される音声を集音する。
WLAN ON/OFFスイッチ30は、情報通信端末1の無線通信機能の有効と無効を切り替える場合にユーザにより操作されるスイッチである。
WLAN状態通知発光部31は、例えば、1つまたは複数のLED(light emitting diode)などの発光素子および導光管で構成される、情報通信端末1の無線通信機能の有効と無効をユーザに通知するための発光部であり、例えば、無線通信機能が有効である場合に点灯、無効である場合に消灯される。点滅点灯時、通信状態通知発光部34は、導光管を介してLEDを発光させる。
電源状態通知発光部32は、例えば、1つまたは複数のLED(light emitting diode)などの発光素子で構成される、情報通信端末1の電源が入っているか否かや、充電中であるか、充電が終了されたかなどをユーザに通知するための発光部であり、例えば、電源ON時に点灯、電源OFF時に消灯され、充電時には、電源ON時とは異なる色で点灯されるようになされている。
電源スイッチ33は、情報通信端末1の電源を入り切りするためのスイッチである。
通信状態通知発光部34は、例えば、1つまたは複数のLED(light emitting diode)などの発光素子で構成される、情報通信端末1の通信状態をユーザに通知するための発光部であり、例えば、WLANインフラストラクチャモード時とWLANアドホックモード時とで、異なる色で点灯したり、IP電話の着信時に、さらに異なる色で点滅点灯するなど、無線通信の状態に応じた色で、点灯、点滅、消灯を行うことができる。
ここで、WLANインフラストラクチャモードとは、無線LANアクセスポイントを介して通信を行う方式のことであり、WLANアドホックモードとは、無線LANアクセスポイントを介せずに、直接装置同士でデータを授受する方式のことである。
ミュージックキー35は、情報通信端末1において音声データを再生する場合の、再生開始、再生終了、早送り、巻き戻し、一旦停止、および、正逆方向AMS(Auto Music Scan;頭出し)などの操作入力を行うためのキーである。
次に、図3は、情報通信端末1の、裏側(表示部21の設けられていない側)の外形図である。
情報通信端末1の裏側には、バッテリーカバー41が設けられ、通信状態通知発光部34が設けられている側に、リンガースピーカ42、HOLDスイッチ43、および、ボリュームボタン44が設けられている。
バッテリーカバー41は、情報通信端末1の各部に電源を供給するバッテリを装着する装着部分とバッテリのカバーである。
リンガースピーカ42は、主に、情報通信端末1に蓄積されている音声データのうちの楽曲データや、他の情報通信端末1などからストリーミングされた楽曲データなどを再生出力したり、IP電話が用いられた場合の呼び出し音などを再生出力するスピーカである。
HOLDスイッチ43は、例えば、ポケットやバッグの中にしまわれた情報通信端末1において、いずれかのボタンやスイッチが、ユーザの意に反して操作されてしまうようなことがないように、すべてのボタンやスイッチ等の入力を無効にする場合に操作されるスイッチである。
ボリュームボタン44は、リンガースピーカ42から出力される音声のボリュームを調節する場合にユーザから操作されるものである。
次に、図4は、情報通信端末1の、上側側面(WLAN ON/OFFスイッチ30が設けられている側)の外形図である。
情報通信端末1の上側側面には、USBコネクタ51およびコネクタジャック52が設けられている。
USBコネクタ51には、USBケーブルが接続され、他の装置と情報を授受することができる。USBコネクタ51としては、少なくともダウンストリーム側のコネクタ(パーソナルコンピュータ13と接続するための、いわゆるシリーズBやシリーズ・ミニB)が設けられている必要があり、さらに、周辺機器を接続するためのアップストリーム用のコネクタ(いわゆるシリーズA)が設けられているものとしてもよい。また、情報通信端末1は、USB接続により、電源の供給を受けることも可能である。
コネクタジャック52は、例えば、10pinの平型メスコネクタなどで構成され、ヘッドホンやマイクなどの音声入出力デバイスを接続することができる。
DCジャック53は、DC電源の供給を受けるものである。一般的には、DCジャック53には、AC/DCアダプタが装着され、家庭用電源(100V交流)がAC/DCアダプタにより所定電圧の直流に変換されて供給されるようになされている。
次に、図5は、情報通信端末1の表示部21が設けられている側から向かって右側面(通信状態通知発光部34が設けられている側)の外形図である。
通信状態通知発光部34、HOLDスイッチ43、および、DCジャック53は、情報通信端末1の右側面において、図5に示されるように配置されている。
次に、図6は、情報通信端末1の表示部21が設けられている側から向かって左側面(WLAN ON/OFFスイッチ30および電源スイッチ33が設けられている側)の外形図である。
WLAN ON/OFFスイッチ30、WLAN状態通知発光部31、電源状態通知発光部32、および、電源スイッチ33は、情報通信端末1の左側面において、図6に示されるように配置されている。
そして、図7は、情報通信端末1の、下側側面(電源スイッチ33やミュージックキー35が設けられている側)の外形図である。
電源状態通知発光部32、電源スイッチ33、通信状態通知発光部34、ミュージックキー35、HOLDスイッチ43、および、ボリュームボタン44は、情報通信端末1の下側側面において、図7に示されるように配置されている。
そして、情報通信端末1は、表示部21、WLANモード切替ボタン22、HOMEボタン23、BACKボタン24、オプションボタン25、4方向キー26、決定ボタン27、スピーカ28、および、マイク29が設けられている正面の筐体61の部分を上側(表示部21の表示面に向かって上側)にスライドさせることができるように構成されており、筐体61の部分がスライドされることにより、キーボード71が現れるようになされている。図8は、筐体61がスライドされた場合の外観図である。
次に、電源およびWLANに関する操作入力と、図2乃至図7を用いて説明したそれぞれの発光部の状態について説明する。
まず、情報通信端末1の電源がOFFである状態においては、電源状態通知発光部32を含むいずれの発光部も点灯しない。そして、電源OFFの状態において、電源スイッチ33が操作され、電源ONの状態となった場合、電源状態通知発光部32は、電源ONであることを示す所定の色で点灯し、ユーザからの、通常操作を受けることができる状態となる。
情報通信端末1の電源がONである状態、すなわち、電源状態通知発光部32が、電源が入っていることを示す色で点灯している状態において、WLANがOFFの状態、すなわち、WLAN状態通知発光部31が消灯している状態から、WLANをONする場合、ユーザは、WLAN ON/OFFスイッチ30を操作する。例えば、WLAN ON/OFFスイッチ30がスライド式のスイッチであり、所定方向にスライドさせることにより、ON/OFFの切り替えが行われる場合、ユーザは、WLAN ON/OFFスイッチ30をスライドさせる。その操作によって、情報通信端末1は、無線通信可能状態となり、WLAN状態通知発光部31が点灯する。
WLAN ON/OFFスイッチ30が操作されて、無線通信が開始された場合、情報通信端末1は、WLANインフラストラクチャモードとWLANアドホックモードとのいずれかの通信モードになる。いずれの通信モードが選択されるかは、設定によって決められていてもよいし、情報通信端末1が最後に無線通信を行ったときの通信モードとなるようにしてもよい。
通信状態通知発光部34は、情報通信端末1の現在の通信モードが、WLANインフラストラクチャモードとWLANアドホックモードとのいずれであるかに基づいて、所定の色で点灯する。また、通信状態通知発光部34は、接続状態に関係なくWLAN状態通知発光部31が点灯した後に点灯するようにしてもよいし、接続が確定した際に点灯するようにしてもよい。また、情報通信端末1が受信する電波の強度に伴って、通信状態通知発光部34の光度が変化するようにしても良い。
情報通信端末1の電源がONである状態、すなわち、電源状態通知発光部32が、電源が入っていることを示す色で点灯している状態で、かつ、通信モードがWLANインフラストラクチャモード状態、すなわち、WLAN状態通知発光部31が点灯しているとともに、通信状態通知発光部34がWLANインフラストラクチャモードであることを示す所定の色で点灯されている状態において、通信モードを、WLANインフラストラクチャモードからWLANアドホックモードに切り替える場合、ユーザは、WLANモード切替ボタン22を操作する。例えば、WLANモード切替ボタン22が押下されることにより、情報通信端末1の通信モードが、WLANインフラストラクチャモードとWLANアドホックモードとで切り替わるようになされている場合、ユーザは、WLANモード切替ボタン22を押下する。その操作によって、通信モードはWLANアドホックモードに切り替えられ、通信状態通知発光部34の点灯色は、WLANインフラストラクチャモードであることを示す所定の色からWLANアドホックモードであることを示す所定の色に変更される。
また、情報通信端末1の通信モードがWLANアドホックモード状態、すなわち、WLAN状態通知発光部31が点灯しているとともに、通信状態通知発光部34がWLANアドホックモードであることを示す所定の色で点灯されている状態において、通信モードがWLANアドホックモードからWLANインフラストラクチャモードに切り替えられる場合にも、ユーザは、WLANモード切替ボタン22を操作する。その操作によって、情報通信端末1の通信モードはWLANインフラストラクチャモードに切り替えられ、通信状態通知発光部34の点灯色は、WLANアドホックモードであることを示す所定の色からWLANインフラストラクチャモードであることを示す所定の色に変更される。
そして、情報通信端末1の電源がONである状態、すなわち、電源状態通知発光部32が、電源が入っていることを示す色で点灯している状態からWLANをOFFする場合、ユーザは、WLAN ON/OFFスイッチ30操作する。例えば、WLAN ON/OFFスイッチ30がスライド式のスイッチであり、所定方向にスライドさせることにより、ON/OFFの切り替えが行われる場合、ユーザは、WLAN ON/OFFスイッチ30をスライドさせる。その操作によって、情報通信端末1のWLANによる通信は終了され、WLAN状態通知発光部31が消灯する。
そして、通信状態通知発光部34が、接続状態に関係なくWLAN状態通知発光部31が点灯した後に点灯するようになされている場合、通信状態通知発光部34は、WLAN状態通知発光部31が消灯するとともに、消灯する。また、通信状態通知発光部34が、接続が確定した際に点灯するようになされている場合、通信状態通知発光部34は、WLANがONであっても無線接続が切れた場合に消灯するようになされ、接続状態でWLANがOFFされたときには、WLAN状態通知発光部31が消灯するとともに、消灯する。
また、電源OFF状態には、2つの状態があり、その1つ目は、ユーザにより電源OFF操作が行われた後操作入力が行われない状態が3日以内である電源OFF状態1(User OFF状態)である。情報通信端末1は、電源OFF状態1において電源ON操作を受けた場合、直ちに起動することができるようになされている(直ちに起動することができるように、後述するプロセッサなどには電源を供給しておく)。
2つ目の状態は、ユーザにより電源OFF操作が行われた後操作入力が行われない状態が3日以上続いた状態であるか、または、バッテリを抜いている状態である、電源OFF状態2(Deep OFF状態)である。情報通信端末1は、電源OFF状態2において電源ON操作を受けた場合、起動するまでに、例えば、30秒などの所定の時間が必要となる(後述するプロセッサなどに電源を供給しない)。
また、情報通信端末1は、USBコネクタ51を介してUSB接続が行われることにより、または、DCジャック53からDC電源が供給される(一般的には、家庭用AC電源などから、AC/DCコンバータを介して、DC電源の供給を受ける)ことにより、充電することができる。充電中において、電源状態通知発光部32は、充電中であることを示す所定の色で点灯するようになされている。
次に、表示部21において基本的に常時表示されている常時表示パネルについて説明する。
常時表示パネル101は、例えば、図9に示されるように、表示部21の下部1辺に沿った所定の領域に設けられており、基本的には、常に表示され、例えば、図10に示されるような、情報通信端末1の状態を示す各種の情報を表示するようになされている。
常時表示パネル101には、例えば、電池残量表示エリア111、WLAN電波強度表示エリア112、WLAN状態表示エリア113、通信利用アプリケーション状態表示エリア114、キーボード入力モード表示エリア115、および、時計表示エリア116が設けられている。
電池残量表示エリア111には、電池の残量を示す情報が表示される。具体的には、電池残量表示エリア111には、例えば、0%、25%、50%、75%、100%の粒度で電池の残量が表示され、充電中は充電中を示すアニメーションが表示される。
WLAN電波強度表示エリア112には、WLANの強度を示す情報が表示される。具体的には、WLAN電波強度表示エリア112には、例えば、0、1、2、3の4段階でWLANの強度が表示される。
WLAN状態表示エリア113には、WLANのモードと接続状態を示す情報が表示される。具体的には、WLAN状態表示エリア113には、例えば、WLANモードが、OFF、インフラストラクチャモード、アドホックモードのいずれであるかを示す情報や、接続状態が、接続中またはOFFLINEのいずれであるかを示す情報などが表示される。
通信利用アプリケーション状態表示エリア114には、WLANのインフラストラクチャモードおよびアドホックモードのいずれかを用いて通信が実行されるアプリケーションの実行状態に関する情報が表示される。具体的には、例えば、インフラストラクチャモードにおいてIP電話アプリケーションが実行されている場合、通信利用アプリケーション状態表示エリア114には、IP電話アプリケーションの実行状態が表示され、インフラストラクチャモードにおいてインスタントメッセンジャーアプリケーションが実行されている場合、通信利用アプリケーション状態表示エリア114には、インスタントメッセンジャーアプリケーションの実行状態が表示され、アドホックモードにおいて、アドホック接続を利用するアプリケーションが実行されている場合、通信利用アプリケーション状態表示エリア114には、例えば、一対一通信中か否かを示す情報など、アドホックモードの接続情報が表示される。
キーボード入力モード表示エリア115には、キーボード上の特殊キー(例えば、ALT、NUM、SHIFT、Fnなど)の入力モードが示される。また、キーのHOLD時には、キーボード入力モード表示エリア115に、HOLDマークが表示される。
そして、時計表示エリア116には、現在時刻情報が表示される。
なお、常時表示パネル101には、上述した以外の情報通信端末1の状態を示す各種の情報を表示するようにしてもよいことは言うまでもない。
次に、図11は、情報通信端末1の内部構成例を示すブロック図である。
情報通信端末1は、主にアプリケーションプログラムの実行などを司るアプリケーションプロセッサ131と、音声データの管理、オーディオコーディック、および、著作権管理などの機能を司るオーディオプロセッサ132とを備えている。アプリケーションプロセッサ131とオーディオプロセッサ132とは、例えば、1つ、または複数のシリアルインタフェース、または、パラレルインタフェースにより接続され、制御信号やデータの授受が行われるようになされている。
アプリケーションプロセッサ131は、クロック発生部141により発生されるクロックに基づいて、各種処理を実行するものである。アプリケーションプロセッサ131により実行される機能の詳細については、図12を参照して後述する。
アプリケーションプロセッサ131には、表示モジュール142、バックライトドライバ143、発光モジュール144、オーディオ変換モジュール145、フラッシュメモリ146、メモリ147、無線通信モジュール148、キーボードモジュール149、および、入力モジュール150が接続されている。入力モジュール150は、オーディオプロセッサ132にも接続されている。
表示モジュール142は、表示部21を含んで構成され、表示部21がLCDで構成されている場合は、LCDドライバ、LCDのバックライト、必要に応じて、導光管など、表示部21による情報の表示に必要となるもので構成されており、アプリケーションプロセッサ131の制御に基づいて、各種情報を表示する。
バックライトドライバ143は、表示部21のバックライトのドライバである。
発光モジュール144は、WLAN状態通知発光部31、電源状態通知発光部32、および、通信状態通知発光部34と、これらの発光部に含まれる発光素子のドライバにより構成されており、アプリケーションプロセッサ131の制御に基づいて、WLAN状態通知発光部31、電源状態通知発光部32、および、通信状態通知発光部34のそれぞれを、所定の色で点灯、点滅、または、消灯させる。
オーディオ変換モジュール145は、例えば、PLL回路、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、DSPコアなどを内蔵しており、DSPコアにおいては、ハイパス・フィルタやノッチ・フィルタなどのフィルタリング処理やイコライザなどの処理を行うことができ、アプリケーションプロセッサ131の制御に基づいて、マイク29、または、コネクタジャック52に接続されたマイクにより集音された音声をA/D変換して、フィルタリングなどの所定の処理を施した後、アプリケーションプロセッサ131に供給したり、アプリケーションプロセッサ131から供給されたオーディオデータをD/A変換し、スピーカ28に音声データを出力して再生させるか、または、オーディオ信号処理モジュール152を介して、コネクタジャック52に接続されたヘッドホンなどに音声データを出力して再生させる。
フラッシュメモリ146は、例えば、64MB程度の記憶容量を有しており、アプリケーションプロセッサ131において実行されるプログラムや、プログラムの実行に必要な情報や各種変数が設定されたレジスタなど、電源供給停止後も消去されない情報を記憶する。
メモリ147は、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)などで構成され、例えば、64MB程度の記憶容量を有しており、アプリケーションプロセッサ131において実行される処理に必要な情報を記憶する。
無線通信モジュール148は、例えば、802.11bの規格に対応したWLANの機能を実現するユニットであり、アプリケーションプロセッサ131の制御に基づいて、無線通信を実行し、他の装置と直接、または、アクセスポイントおよびネットワークを介して、情報を授受する。
キーボードモジュール149は、キーボード71を含んで構成され、ユーザの操作入力を受け、操作内容を示す信号を、アプリケーションプロセッサ131に供給する。
入力モジュール150は、WLANモード切替ボタン22、HOMEボタン23、BACKボタン24、オプションボタン25、4方向キー26、決定ボタン27、WLAN ON/OFFスイッチ30、電源スイッチ33、ミュージックキー35、HOLDスイッチ43、および、ボリュームボタン44に対応し、ユーザの操作入力を受け、操作内容を示す信号を、アプリケーションプロセッサ131またはオーディオプロセッサ132に供給する。
オーディオプロセッサ132は、クロック発生部151−1またはクロック発生部151-2により発生されるクロックに基づいて、各種処理を実行するものである。オーディオプロセッサ132は、主に、オーディオデータを扱うプロセッサであるので、オーディオデータのコーディック処理などに用いられる基本クロックと、他の信号処理に用いられる基本クロックとの2つのクロック入力を受けるようにすると好適である。オーディオプロセッサ132により実行される機能の詳細については、図13を参照して後述する。
オーディオプロセッサ132には、上述した入力モジュール150に加えて、オーディオ信号処理モジュール152、USBコネクタ51、リアルタイムクロック(RTC)153、大容量フラッシュメモリ154、メモリバス155が接続されており、メモリバス155には、フラッシュメモリ156およびメモリ157が接続されている。また、オーディオプロセッサ132は、コネクタジャック52の挿抜検出信号も供給される。
オーディオ信号処理モジュール152は、例えば、D/Aコンバータ、デジタルフィルタ、音声出力(ヘッドホンまたはスピーカ)アンプなどを内蔵しており、オーディオプロセッサ132、または、オーディオ変換モジュール145から供給された音声データをD/A変換し、必要に応じてフィルタリングを施して増幅し、リンガースピーカ42またはコネクタジャック52に供給して、再生出力する。また、オーディオ信号処理モジュール152は、オーディオプロセッサ132から、オーディオ出力のみならず、いわゆるビープ音やIP電話などの呼び出し音の出力の指令を受け、リンガースピーカ42またはコネクタジャック52からビープ音または呼び出し音を出力する。
リアルタイムクロック(RTC)153は、現在時刻をカウントするクロックであり、現在時刻を、オーディオ信号処理モジュール152に供給する。
大容量フラッシュメモリ154は、例えば、1GB乃至数GBなど、大きな記憶容量を有するフラッシュメモリであり、オーディオプロセッサ132から供給された情報を記憶する。なお、大容量フラッシュメモリ154には、オーディオプロセッサ132を介して供給された、アプリケーションプロセッサ131の処理により生成または取得された情報も記憶される。
大容量フラッシュメモリ154には、例えば、オーディオプロセッサ132の処理により再生可能な楽曲データなどのコンテンツデータ、各種アプリケーションプログラムによって生成されたデータ、例えば、インスタントメッセンジャー、IP電話、チャット、電子メールなどのツールを用いて他のユーザと情報を授受する場合に用いられる、他のユーザの登録情報などが記憶されている。さらに、大容量フラッシュメモリ154には、他のユーザが有する装置に対して送付される、自分自身(装置およびユーザ)に関する登録情報も記憶され、ユーザにより、適宜、設定変更可能なようになされている。
フラッシュメモリ156は、例えば、64MB程度の記憶容量を有しており、オーディオプロセッサ132において実行されるプログラムや、プログラムの実行に必要な情報や各種変数が設定されたレジスタなど、電源供給停止後も消去されない情報を記憶する。
メモリ157は、例えば、SDRAMなどで構成され、64MB程度の記憶容量を有しており、オーディオプロセッサ132において実行される処理に必要な情報を記憶する。
また、USBコネクタ51には、例えば、USBケーブルを介して、例えば、図1を用いて説明したように、パーソナルコンピュータ13などの他の装置が接続される。また、USBコネクタ51には、必要に応じて、ドライブ171が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または、半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア172が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じてフラッシュメモリ146またはフラッシュメモリ156にインストールされて、実行可能なようになされている。
USBコネクタ51を介して、例えば、パーソナルコンピュータ13などから供給された信号は、オーディオプロセッサ132に供給され、必要に応じて、アプリケーションプロセッサ131に供給される。また、オーディオプロセッサ132は、USBコネクタ51を介して、例えば、パーソナルコンピュータ13などに所定の信号を出力する。
また、USB接続により供給されるDC電源またはDCジャック53を介して供給されるDC電源、もしくは、情報通信端末1に装着されたバッテリ160から供給されるDC電源は、電源制御部161により、情報通信端末1の各部に供給される。
次に、図12は、アプリケーションプロセッサ131において実行されるソフトウェアの構成を示すソフトウェアスタックである。
図12に示されるように、アプリケーションプロセッサ131において実行されるソフトウェアの構成は、下位側から、ハードウェア層、デバイスドライバ層、OS層、ミドルウェア層、および、アプリケーション層が規定されている。
デバイスドライバ層は、アプリケーションプロセッサ131と、アプリケーションプロセッサ131に接続されているハードウェアを動作させるための専用ソフトウェアであり、具体的には、無線通信モジュール148を動作させるためのデバイスドライバ(WLAN)、表示部21に画像を表示させるための表示モジュール142に含まれるLCDを動作させるためのLCDドライバ(LCD)、キーボードモジュール149を動作させるためのキーボードドライバ(KEY)、アプリケーションプロセッサ131の汎用ポートを動作させるためのデバイスドライバ(GPIO)、発光モジュール144の、WLAN状態通知発光部31、電源状態通知発光部32、および、通信状態通知発光部34のそれぞれに含まれる発光素子を動作させるためのドライバ(LED)が含まれている。
また、デバイスドライバ層には、さらに、その他のデバイスドライバ(Other)として、例えば、バックライトドライバ143を動作させるためのドライバ、各種のメモリドライバ、オーディオ変換モジュール145を動作させるためのデバイスドライバ、情報通信端末1がマウスなどの入力デバイスを有している場合には、そのマウスを動作させるためのマウスドライバ、情報通信端末1が情報を記憶するためにハードディスクを内部に有している場合には、ハードディスクを駆動するためのハードディスクドライバ、情報通信端末1が外部のプリンタと接続されており、プリンタに情報を出力して印刷することができるようになされている場合には、そのプリンタを駆動するためのプリンタドライバなど、必要なデバイスドライバが、適宜、含まれる。
次に、OS層には、アプリケーションプロセッサ131の基本的な動作を制御するオペレーティングシステム(OS)がインストールされている。OSは、デバイスドライバによって動作される各種資源を管理するものであり、例えば、後述するミドルウェア層、または、アプリケーション層において実行されるいずれかのアプリケーションプログラムが発生した命令をデバイスドライバに伝えたり、フラッシュメモリ146やメモリ147、または、オーディオプロセッサ132とのデータの入出力、もしくは、キー入力や画面出力といった入出力機能の管理など、多くのアプリケーションソフトから共通して利用される基本的な機能を提供し、システム全体を管理する。OSには、例えば、Windows(登録商標)95(商標)、Windows(登録商標)98(商標)、Windows(登録商標)NT(商標)、LINUX,OS/2(商標)などがある。また、OSは、後述するアプリケーション層において実行されるいずれかのアプリケーションプログラムの実行コンテキスト(あるアプリケーションプログラムが利用しているレジスタセットやメインメモリイメージ、ファイルハンドルなど)などのソフトウェア資源の一部の管理も行うようになされている。
ミドルウェア層は、OS上で動作し、アプリケーションソフトに対してOSよりも高度で具体的な機能を提供するソフトウェアであるミドルウェアで構成されている。
ミドルウェアは、OSとアプリケーションソフトウェアの中間的な性格を有するものである。多くのアプリケーションソフトウェアで共通して利用される機能を個別に開発するのは非効率であるため、多くのアプリケーションソフトウェアで共通して利用される機能(多くの場合は、基本的な機能)が、ミドルウェアとして提供される。
ここでは、ミドルウェアとして、IP電話などのコミュニケーションアプリケーションの基本的な機能を提供するためのコミュニケーションエンジン、インターネットやイントラネットなどのTCP/IPネットワークを使って音声データを送受信する技術の基本的な機能を提供するためのVoIP(Voice over IP)エンジン、インスタントメッセンジャーの基本的な機能を提供するためのインスタントメッセンジャーエンジン、デジタルデータの著作権を保護するために、データに暗号化などを施す機能を実現するための、DRM(Digital Rights Management)プロトコル、アドホック通信全般を制御するアドホック通信エンジンに加えて、各種アプリケーションプログラムの実行に伴って表示部21に表示されるGUIの部品などの集まりである、グラフィックライブラリなどが用意されている。
グラフィックライブラリは、アプリケーション層において実行される各種のアプリケーションプログラムの画像処理において使用される汎用性のある関数やデータの集まりである。具体的には、画像処理において使用される汎用性のあるいくつかの関数を書庫のようにまとめ、ソフトウェアの実行に必要な機能を独立したファイルとして共通化したものである。グラフィックライブラリは、一般的には、アプリケーションプログラムとは別に実行時にロードされるものとして、アプリケーションプログラムのサブルーチンと区別される。
そして、最上位層のアプリケーション層においては、各種のアプリケーションプログラムが実行される。情報通信端末1においては、例えば、コミュニケーションアプリケーション、ウェブブラウザ、ファイル交換アプリケーション、パーソナルコンピュータ接続アプリケーション、オーディオプレイヤ、楽曲検索アプリケーション、ミュージックストリーミング、インスタントメッセンジャー、録音ツール、フォトビューア(Photo Viewer)、テキストエディタ(Text Editor)などの個別のアプリケーション、WLAN、メニュー表示ツール、セッティングツール、ステータスバー表示ツール、FEP(Front End Processor)などのユーティリティーに加えて、これらのアプリケーションソフトウェアを管理するアプリケーションマネージャと、開発環境が用意されている。
コミュニケーションアプリケーションは、コミュニケーションエンジンやVoIPエンジンを利用して、いわゆるIP電話機能やボイスチャットなど、他の装置(を利用している他のユーザ)とのコミュニケーションを提供するためのものである。
ウェブブラウザは、ネットワークを介して、Webページを閲覧するためのアプリケーションであり、具体的には、ネットワークを介して、HTMLファイルや画像ファイル、音楽ファイルなどをダウンロードし、レイアウトを解析して表示・再生する機能を実行する機能や、表示されたフォームを使用してユーザがデータをWebサーバに送信したり、Java(登録商標)ScriptやFlash、およびJava(登録商標)などで記述されたアプリケーションソフトを動作させる機能を実現する。
ファイル交換アプリケーションは、ネットワークを通じて、または、直接接続された他の装置とデータファイルを送受信するファイルトランスファー機能を提供するためのものである。パーソナルコンピュータ接続アプリケーションは、パーソナルコンピュータ13と接続して、情報を授受する機能を提供するためのものである。
オーディオプレイヤは、楽曲データを再生する機能を提供するものである。楽曲検索アプリケーションは、内部に記憶されている楽曲データをデータベース化し、ユーザが所望する楽曲データを検索する機能を提供するためのものである。また、ミュージックストリーミングは、他の装置と楽曲データを授受してストリーミング再生を行う機能を提供するものである。
インスタントメッセンジャーアプリケーションは、インターネットやLANなどのネットワーク上で同じソフトを利用している仲間がオンラインかどうかを調べ、オンラインであればチャットやファイル転送などを行うためのものである。
録音ツールは、いわゆるボイスメモなどのように、マイク29によって集音された音声データを記録し、再生する機能を提供するためのものである。フォトビューアは、内部に記録されている画像データ(写真データ)を管理し、例えば、サムネイル画像の一覧表示やスライドショー表示などの各種の表示方法での再生表示を制御するものである。テキストエディタは、キーボード71などによるユーザの操作入力に基づいて、テキストデータの作成機能を提供するものである。
また、個別アプリケーションとしては、これ以外にも、例えば、表計算ソフト、データベース作成ソフト、電子メールアプリケーション、各種ゲームなどを、適宜インストールすることが可能である。
また、WLANは、例えば、802.11bの規格に対応したWLANの機能を実現するためのものであり、メニュー表示ツールは、表示部21に表示されるメニュー画面や待ち受け画面などの表示を制御するためのものである。セッティングツールは、ユーザの操作入力に基づいて、情報通信端末1の各種機能を設定するためのものであり、ステータスバー表示ツールは、図9および図10を用いて説明した常時表示パネルに各種情報を表示させるためのものである。また、FEPは、日本語を入力するために用いられる、かな漢字変換ソフトウェアである。
次に、図13は、オーディオプロセッサ132において実行されるソフトウェアの構成を示すソフトウェアスタックである。
まず、デバイスドライバ層は、オーディオプロセッサ132と、オーディオプロセッサ132に接続されているハードウェアを動作させるための専用ソフトウェアで構成されており、具体的には、USB接続およびUSBストリーミング機能を実現するためのドライバソフトであるUSBドライバ、オーディオプロセッサ132に接続されている大容量フラッシュメモリ154を動作させるためのフラッシュメモリドライバ、オーディオ信号処理モジュール152を動作させるためのオーディオドライバ、および、入力モジュール150のうち、特に、オーディオプロセッサ132が実行する処理に関する操作入力を行うミュージックキー35などを動作させるためのキードライバで構成されている。
また、デバイスドライバ層には、さらに、その他のデバイスドライバとして、例えば、大容量フラッシュメモリ154以外のメモリを動作させるためのメモリドライバ、アプリケーションプロセッサ131の汎用ポートを動作させるためのデバイスドライバ(GPIO)など、必要なデバイスドライバが、適宜、含まれる。
OSは、オーディオプロセッサ132の基本的な動作を制御しているものである。OSには、例えば、uITRONなどの、組込みシステム向けのリアルタイムOSが用いられると好適である。
そして、OS上で、各種アプリケーションが動作する。
情報通信端末1は、USB接続に際して、MSC(Mass Storage Class)とMTP(Media Transfer Protocol)との2つのUSB Modeの切り替えを行うことができる。
MSC(Mass Storage Class)は、接続されたUSB機器(ここでは、パーソナルコンピュータ13に対する情報通信端末1)を記憶装置として認識し制御する機能を提供するためのものである。すなわち、情報通信端末装置1は、USBマスストレージクラス対応のインターフェイスを採用しているので、パーソナルコンピュータ13のOSからはドライブとして認識される。これにより、パーソナルコンピュータ13から情報通信端末装置1の内部に記録されているデータ(例えば、画像データや楽曲データなど)を、専用アプリケーションのみならず、例えば、エクスプローラなどのアプリケーションから読み出すことができる。
MTP(Media Transfer Protocol)は、情報通信端末1と、パーソナルコンピュータ13とを接続し、楽曲データ、動画像データ、または、静止画データを双方向に転送するプロトコルである。MTPはUSBマスストレージクラスを含む、あらゆるストレージデバイスとの通信レイヤの上で動作し、著作権保護フラグ付きのコンテンツを安全に転送できる。
ファイルシステムは、オーディオプロセッサ132に接続されている大容量フラッシュメモリ154などに記録されているファイルを管理する。ファイルシステムによって管理されているファイルのうち、楽曲データファイルは、楽曲DB(Data Base)によってデータベース化され、DRM(Digital Rights Management) Lib.(Library)によって著作権保護されている。
DRM Lib.は、デジタルデータの著作権を保護するために、音楽・動画・画像などのデジタル・コンテンツに対し、暗号化などを施して不正コピーや流出を防止する機能を実現するための、各種のアプリケーションプログラムにおいて使用される汎用性のある関数やデータの集まりである。
また、オーディオプロセッサ132に接続されている大容量フラッシュメモリ154などに記録されている楽曲データなどは、例えば、MP3(MPEG Audio Layer-3),ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)3、WMA(Windows(登録商標) Media Audio)、ASF(Advanced Streaming Format)などの圧縮形式で圧縮されるので、それぞれの方式に基づいたオーディオコーディックによって、楽曲データなどが圧縮伸張されるようになされている。
そして、オーディオプレイヤは、アプリケーションプロセッサインターフェースを介して供給される、アプリケーションプロセッサ131上で動作する各種ソフトウェアの制御信号に基づいて、DRM Lib.によって著作権保護され、楽曲DBによって管理されている楽曲データを、オーディオコーディックによって所定の方式で圧縮伸張し、再生出力する処理を制御する。
システム(System)コントローラは、オーディオプロセッサ132により実現される、上述した各種機能を制御するものである。
アプリケーションプロセッサインターフェースは、アプリケーションプロセッサ131とオーディオプロセッサ132とにおける各種情報および制御信号の授受を制御する機能を提供するものである。
次に、表示部21に表示される表示画面を参照して、情報通信端末1において実行される各種アプリケーションプログラムにおける具体的な実行例について説明する。
情報通信端末1において実行される各種アプリケーションプログラムには、例えば、音声データを再生するオーディオプレイヤをはじめとして、録音ツール(いわゆるボイスメモ)、フォトビューア、または、テキストエディタなどの、他の装置との通信処理を利用しないものと、ネットワークを通じて、他の装置とデータファイルを送受信するファイル交換アプリケーション、ネットワークを通じて、他の装置に映像や音声などのマルチメディアデータを送信したり、これらのマルチメディアデータを受信しながら同時に再生を行うミュージックストリーミング、IP電話などの機能を提供するコミュニケーションアプリケーション、チャットなどの機能を提供するインスタントメッセンジャー、ウェブページを閲覧するためのウェブブラウザなど、他の装置との通信処理を利用するものとがある。
また、複数の機能を含むアプリケーションプログラムも存在する。例えば、音声データ(例えば、特に楽曲データ)や、静止画像または動画像データなどを、内部に記録したり、記録されたデータを整理してデータベースを構築したり、データを他の装置と授受したり、内部に記録されたデータやストリーミングされたデータを再生する処理など、他の装置との通信処理を必要としない処理と必要とする処理の両方を含むアプリケーションプログラムも存在する。
図14は、情報通信端末1の表示部21において、例えば、電源投入後すぐに、または、HOMEボタン23が押下された場合に表示されるHome画面451の表示例を示す図である。Home画面451には、情報通信端末1において実行可能なアプリケーションプログラム(または複数のアプリケーションプログラムにより構成される項目)の一覧がメニュー表示されている。図14のHome画面451においては、待ち受け画面(Standby Screen)461、コミュニケーションアプリケーション(Communication)462、音楽ツール(Music)463、ウェブブラウザ(WEB Browser)464、フォトビューア(Photo Viewer)465、テキストエディタ(Text Editor)466、録音ツール(Voice Memo)467、および、各種設定(Tools)468が選択可能な状態として表示されている。情報通信端末1において実行可能なアプリケーションプログラムがHome画面451の1画面内に表示しきれない場合、ユーザが、4方向キー26のUPキーまたはDOWNキーを操作することにより、メニュー一覧がスクロールされ、すべてのアプリケーションが表示されるようになされている。ユーザは、Home画面451を表示部21に表示させて、メニュー表示されたいずれかのアプリケーションプログラムを選択して起動させることができる。
なお、ユーザによるメニューの選択決定の方法としては、例えば、ユーザが4方向キー26のUPキーまたはDOWNキーを操作することにより、選択されている(カーソルが当たっている)メニューの位置が変更されて(カーソル位置が最も上の位置にある状態で、UPキーが押下された場合、または、カーソル位置が最も下の位置にある状態で、DOWNキーが押下された場合にのみ、メニュー一覧の表示がスクロールされる)、ユーザが所望のアプリケーションメニューにカーソル位置を合わせて決定ボタン27を押下することにより、所望のアプリケーションを選択決定する(例えば、起動を命令する)ことができるものであってもよいし、また、ユーザが4方向キー26のUPキーまたはDOWNキーを操作することにより、メニュー一覧全体が移動し、所定の位置(例えば、上から3番目)に表示されているメニューが常に選択状態となるものとし、ユーザが、所望のアプリケーションメニューを所定の位置(例えば、上から3番目)に移動して決定ボタン27を押下することにより、所望のアプリケーションを選択決定する(例えば、起動を命令する)ことができるものであってもよい。
まず、図14を用いて説明したHome画面451のアプリケーションプログラム(または複数のアプリケーションプログラムにより構成される項目)一覧のメニュー表示から録音ツール(Voice Memo)467が選択決定されて、録音および再生ツール(いわゆるボイスメモ)が実行される場合の処理の例について、図15乃至図18を参照して説明する。
図15に、録音および再生ツールが起動されたときに最初に表示される、録音待機状態における画面481の表示例を示す。
録音および再生ツール表示画面481は、録音時間を表示する録音時間表示エリア491と、ユーザへのメッセージを表示するメッセージ表示エリア492とを含む。録音時間表示エリア491には、録音または再生時間のみならず、例えば、録音または再生されている音声データのボリュームを表す情報や、再生処理中において録音された音声データ中の現在の再生位置(再生停止位置)などを表示するようにしてもよい。
図15に示されるように、録音待機状態においては、録音時間表示エリア491に表示されている録音時間は0を示しており、メッセージ表示エリア492には、「録音待機状態です。録音をスタートする場合は、決定ボタンを押してください(Rec Ready. Push Enter to Start.)」というメッセージが表示されている。
ユーザが決定ボタン27を押下した場合、すなわち、入力モジュール150からユーザの操作入力を示す信号を受けた場合、アプリケーションプロセッサ131は、マイク29、または、コネクタジャック52に接続されたマイクによって集音され、オーディオ変換モジュール145においてA/D変換された音声データの供給を受け、オーディオプロセッサ132に供給して、エンコードさせた後、大容量フラッシュメモリ154に供給させ、記憶させる。
図16に、録音中の画面501の表示例を示す。
図16に示されるように、録音中状態においては、録音時間表示エリア491に録音時間が表示され、メッセージ表示エリア492には、「録音中です。録音を停止する場合は、決定ボタンを押してください(Now Recording. Push Enter to Stop.)」というメッセージが表示されている。
ユーザが決定ボタン27を押下した場合、すなわち、入力モジュール150からユーザの操作入力を示す信号を受けた場合、アプリケーションプロセッサ131は、マイク29、または、コネクタジャック52に接続されたマイクによって集音される音声の取得を終了する。
図17に、録音が停止された状態、すなわち、録音された音声データの再生待機(一時停止)中の画面511の表示例を示す。
図17に示されるように、再生待機状態においては、録音時間表示エリア491に録音時間が表示されるとともに、録音された音声データ中の現在の再生停止位置を示す情報が表示され、メッセージ表示エリア492には、「一時停止中です。再生を開始する場合は、決定ボタンを押してください(Pause. Push Enter to Pray.)」というメッセージが表示されている。
ユーザが決定ボタン27を押下した場合、すなわち、入力モジュール150からユーザの操作入力を示す信号を受けた場合、アプリケーションプロセッサ131は、オーディオプロセッサ132に、大容量フラッシュメモリ154に録音された音声データを読み出させてデコードさせた後、オーディオ変換モジュール145へ供給させる。オーディオ変換モジュール145は、供給された音声データをD/A変換し、スピーカ28にデコードされた音声データを出力して再生させるか、または、オーディオ信号処理モジュール152を介して、コネクタジャック52に接続されたヘッドホンなどにデコードされた音声データを出力して再生させる。
図18に、録音された音声データの再生中の画面521の表示例を示す。
図18に示されるように、再生中の状態においては、録音時間表示エリア491に録音時間が表示されるとともに、録音された音声データ中の現在の再生位置を示す情報が表示され、メッセージ表示エリア492には、「再生中です。再生を一時停止する場合は、決定ボタンを押してください(Now Playing. Push Enter to Pause.)」というメッセージが表示されている。図18に示される状態でユーザが決定ボタン27を押下した場合、再生が一時停止され、図17を用いて説明した再生待機状態となる。
次に、図14を用いて説明したHome画面451のアプリケーションプログラム(または複数のアプリケーションプログラムにより構成される項目)一覧のメニュー表示から、フォトビューア465が選択決定されて、フォトビューアが実行される場合の処理の例について説明する。
図19は、フォトビューアが実行されているときの表示画面551の一例を示す図である。フォトビューアは、ユーザの操作入力に基づいて、大容量フラッシュメモリ154に記憶されている静止画像データを読み出して表示する処理を行うアプリケーションプログラムであり、例えば、保存されている画像をサムネイル画像に変換して一覧表示したり、ユーザによる分類の単位でサムネイル画像を表示したり、スライドショー形式で表示するものである。
次に、図20乃至図22を参照して、図14を用いて説明したHome画面451のアプリケーションプログラム(または複数のアプリケーションプログラムにより構成される項目)一覧のメニュー表示からテキストエディタ466が選択決定されて、テキストエディタが実行される場合の処理の例について説明する。
図20は、テキストの新規作成画面571の一例を示す図である。テキストの新規作成画面上部には、テキストファイルのタイトルが表示され、テキストファイルのタイトルがまだ入力されていない場合、「Untitled」が表示される。また、テキスト入力エリアの現在の編集位置を示すカーソルが表示される。
そして、テキスト入力中に、ユーザの操作入力に基づいて、図21に示されるようなコンテクストメニュー(Context Menu)581を表示させることができる。コンテクストメニュー581には、例えば、テキストエディタを終了して、コミュニケーションアプリケーションを起動させるための、「End Comm. App. Call」、テキストエディタを終了して、アドホック接続モードを開始させるための「End AD HOC Connect」、作成されたテキストファイルを保存する「Save」、テキストファイルに名前を付けて保存するための「Save As」、文字列の範囲を指定して、指定した部分を切り取る「Cut」、文字列の範囲を指定して、指定した部分を複写する「Copy」、切り取ったもしくはコピーした文字列を、指定された位置に貼り付ける「Paste」などがある。
また、テキストエディタは、文字予測変換機能を有している。文字予測変換機能とは、文字列を入力したい場所にカーソルを移動して、文字を入力し始めると、入力し始めた文字に続いて入力されると予測される文字列の複数の候補が表示されている、図22の文字列予測変換バー591が画面下方に表示される。
文字列予測変換バー591に表示される文字列の複数の候補に、入力しようとしている文字列があった場合、ユーザがその文字列を選択する操作入力を行うことにより、少ないテキストの入力で、ユーザが所望する文章を入力することが可能となる。文字列予測変換バー591は、ユーザの操作入力により、その端部の「×」と表示された部分を選択決定された場合、表示が消去される。
また、情報通信端末1には、筐体61に設けられた4方向キー26以外に、図8に示されるキーボード71にも、いわゆる十字キーを設けるようにすることができる。このようにした場合、4方向キー26とキーボード71の十字キーとを使い分けるようにすると好適である。
例えば、4方向キー26を用いて、上下左右の移動を指令した場合、および、キーボード71の十字キーを用いて左右方向の移動を指令した場合は、エディタ内のカーソル移動が指令されているものとし、キーボード71の十字キーを用いて上下方向の移動を指令した場合には、文字列予測変換バー591に表示される文字列の複数の候補の選択変更が指令されているようにすることができる。
以上説明した、ボイスメモ、フォトビューア、および、テキストエディタの3つのアプリケーションソフトウェアは、他の装置との通信処理を利用しないものであったが、例えば、音楽コンテンツに関する機能については、他の装置との通信処理を利用しないものと、他の装置との通信処理を利用するものとの両方が存在するので、例えば、音楽コンテンツを扱うものをまとめたメニュー画面を用意することにより、ユーザが、音楽コンテンツを扱う複数のアプリケーションプログラムを、それぞれ意識して区別せずに利用することができるようにすると好適である。
他の装置との通信方法には、USBを用いた有線の接続と、WLANを用いた無線の接続とがある。また、WLANを用いた無線の接続には、上述したように、アドホックモードとインフラストラクチャモードとがある。
図23乃至図26を参照して、アドホックモードにおける通信について説明する。
例えば、図23に示されるように、アドホック通信が可能な範囲に、ユーザA乃至ユーザEが保有する情報通信端末1−1乃至情報通信端末1−5が存在し、ユーザDが保有する情報通信端末1−4とユーザEが保有する情報通信端末1−5とがアドホックモードで通信を行っているものとする。
情報通信端末1においては、アドホック通信が可能な範囲に存在するアドホックモードの情報通信端末1同士が自由にファイル転送や楽曲データのストリーミングを行うことができるようになされておらず、お互いに、相手側の装置を登録している場合にのみ、ファイル転送や楽曲データのストリーミングを行うことができるようになされている。
図23におけるユーザA乃至ユーザEが保有する情報通信端末1−1乃至情報通信端末1−5のそれぞれは、アドホックモードにおいて、自分自身(情報通信端末1)の固有の(すなわち、基本的に変更されない)情報、および、自分自身(情報通信端末1)の現在の状況に関する(すなわち、そのときによって異なる)情報を、ブロードキャストで(すなわち、特定の送信先を決めるのではなく、通信範囲内のすべての装置に宛てて)送信する。アドホックモードの情報通信端末1がブロードキャストで送信する情報の一例を図24に示す。
アドホックモードの情報通信端末1は、自局のIPアドレスとport番号、機器固有のID、プロファイル設定されたUser ID、Busy or Ready などの接続可否情報、曲名、アーティスト名など、現在再生中の楽曲(Now Playing曲)情報、再生中の曲のSequence Number + Object Handleなど、著作権保護された楽曲データである場合のストリーム再生に必要な情報、その他の再生動作状態などの情報、ユーザの入力したテキストメモなどの情報をブロードキャストする。
このうち、自局のIPアドレスとport番号、機器固有のID、プロファイル設定されたUser IDは、基本的に変更されない情報であり、現在再生中の楽曲(Now Playing曲)情報、再生中の曲が著作権保護された楽曲データである場合のストリーム再生に必要な情報、その他の再生動作状態などの情報は、そのときによって異なる情報であり、ユーザの入力したテキストメモなどの情報は、基本的に変更されないが、ユーザが登録内容を変更した場合には変更可能な情報である。
また、アドホックモードの情報通信端末1は、例えば、相互に情報通信を行うためのアドホックモードの通信相手として登録されていないユーザに公開してもよい情報であれば、図24を用いて説明した以外にも、ブロードキャストで送信するようにしてもよい。例えば、アドホックモードの通信相手の情報通信端末1における待ち受け画面(詳細は後述する)に表示される、自分自身を示すアイコン(サムネイル)となるものであって、まだ相互に登録していないユーザに対して表示させるためのアイコンに対応する画像データを、上述した情報とともに、アドホックモードの他の情報通信端末1に対して送信するようにしてもよい。
そして、図23におけるユーザA乃至ユーザEが保有する情報通信端末1−1乃至情報通信端末1−5のそれぞれは、他の装置から、図24を用いて説明したような情報を取得し、それぞれの他の情報通信端末1がアドホックモードの通信相手として登録されているユーザが保有する装置であるか否か、アドホックモードの通信相手として登録されているユーザが保有する他の情報通信端末装置1との通信状況、および、アドホック通信が可能な範囲に存在する登録されていない他の情報通信端末装置1のユーザに関する情報を認識することができる。
そして、情報通信端末1は、表示部21に、アドホックモードにおいて、アドホックモードの通信相手として登録されている他の情報通信端末装置1のユーザ、および、アドホック通信が可能な範囲に存在する登録されていない他の情報通信端末装置1のユーザに関する情報を一覧表示するアドホックユーザ一覧表示画面を表示する。
アドホックユーザ一覧表示画面には、アドホックモードの通信相手として登録されているユーザが保有する他の情報通信端末装置1との通信状況が、通信可能状態である「Online状態」であるか、ここにいないので通信不可状態である「Offline状態」であるか、他の装置との通信中であるために通信不可状態である「Busy状態」のうちのいずれであるかが表示されるとともに、アドホック通信が可能な範囲に存在する登録されていない他の情報通信端末装置1の状態として「Unknown状態」であることが表示される。
すなわち、例えば、ユーザAが通信相手としてユーザB、ユーザZ、ユーザD、および、ユーザEを登録している場合、ユーザAのアドホックユーザ一覧表示画面には、図25に示されるように、ユーザBがOnline状態であること、ユーザZがOffline状態であること、ユーザDが他の装置と通信中でありbusy状態であること、および、ユーザEが他の装置と通信中でありbusy状態であること、並びに、登録されていないユーザCがアドホック通信可能な範囲に存在することを示す情報が表示される。そして、ユーザBが通信相手としてユーザA、ユーザD、および、ユーザEを登録している場合、ユーザBのアドホックユーザ一覧表示画面には、図25に示されるように、ユーザAがOnline状態であること、ユーザDが他の装置と通信中でありbusy状態であること、および、ユーザEが他の装置と通信中でありbusy状態であること、並びに、登録されていないユーザCがアドホック通信可能な範囲に存在することを示す情報が表示される。また、同様に、ユーザCが通信相手としてユーザD、および、ユーザEを登録している場合、ユーザCのアドホックユーザ一覧表示画面には、図25に示されるように、ユーザDが他の装置と通信中でありbusy状態であること、および、ユーザEが他の装置と通信中でありbusy状態であること、並びに、登録されていないユーザAおよびユーザBがアドホック通信可能な範囲に存在することを示す情報が表示される。
また、アドホックユーザ一覧表示画面には、ブロードキャストにより取得された各種情報のうちの少なくともユーザIDから特定可能なユーザ名と、通信情報を示す情報(例えば、Online、Offline、Busy、Unknownなど)が表示されるとともに、必要に応じて、他の情報を表示させることができる。ここでは、アドホックユーザ一覧表示画面には、ユーザ名と、通信情報を示す情報とともに、Now Playing曲情報が表示されるようになされている。さらに、アドホックユーザ一覧表示画面には、必要に応じて、ユーザの入力したテキストメモなどの情報が表示されるようにしてもよい。
そして、ブロードキャストにより取得された各種情報のうち、アドホックユーザ一覧表示画面に表示されない情報は、例えば、ユーザ情報プロパティとして確認することが可能なようにしてもよい。
また、アドホックユーザ一覧表示画面において、ユーザAにおけるユーザC,ユーザBにおけるユーザC,または、ユーザCにおけるユーザAおよびユーザBなど、アドホックモードにおいて未登録のユーザが選択決定された場合、このユーザと相互に登録処理を行うことを確認するメッセージが表示されたダイアログが表示され、ユーザがこれを認めた場合、登録モードへ移行する。
未登録のユーザが保有する情報通信端末1同士で、通信相手として相互に登録が行われる場合に授受されるユーザ情報の一例を、図26に示す。
登録時に授受される情報には、例えば、機器固有のID、プロファイル設定されたUser ID、ユーザが登録用に入力した、例えば、自分自身のホームページのURLや自己紹介文などのテキストデータ、後述する待ち受け画面(Standby Screen)において表示される顔アイコン(実際のユーザの顔写真データでなくてもよいことはいうまでもない)に利用される画像データ、そのユーザとの通信処理中に表示部21のバックグラウンド(いわゆる壁紙)の表示色としてユーザが設定したユーザカラー情報、コミュニケーションアプリケーション(例えば、チャットやIP電話などのツール)において利用されるID、および、インスタントメッセンジャーのIDなどが含まれていると好適である。
未登録のユーザが保有する情報通信端末1どうしであっても、通信可能な範囲内に存在する他の情報通信端末に宛ててメッセージを送付することは可能なようになされている。情報通信端末1の無線通信モジュール148は、例えば、相手側の情報通信端末1に対して、相互のユーザ登録を促すメッセージなどを送付し、双方了解の後、図26に示されるような情報を送受信し、受信した情報を、アプリケーションプロセッサ131に供給する。アプリケーションプロセッサ131は、供給された情報を、アプリケーションプロセッサ131に接続されているフラッシュメモリ146、または、オーディオプロセッサ132に接続されているフラッシュメモリ156または大容量フラッシュメモリ154に供給して、アドホックモードにおいて、ファイル交換やストリーミングなどを実行することが可能な通信相手として登録されるユーザが保持している情報通信端末1に関する情報として登録する。
アドホックモード時にファイル交換やストリーミングなどを実行することが可能な通信相手として登録された情報通信端末1同士は、図23に示される情報通信端末1−4と情報通信端末1−5のように、必ず1対1で通信を行い、ファイル交換やストリーミング再生を実行することができるようになされている。
なお、ここで、ファイル交換は、基本的に、情報通信端末1の内部に記録されているすべてのデータファイルにおいて実行可能であるが、ファイル交換されるデータファイルに対して著作権保護がなされている場合、通信相手(ファイルの供給先)となる情報通信端末1が、そのデータファイルのデスクランブルキーを保有している場合などを除いて、ファイル交換で取得されたデータファイルをオープン(再生)することはできない。
また、アドホックモード時のストリーミング再生においては、著作権保護されているコンテンツをストリーミング再生する場合、ストリーミング再生を行う(ファイルの供給先となる)情報通信端末1が、そのストリームファイルの再生を許可されている場合、ストリーミング再生を行う(ファイルの供給先となる)情報通信端末1が、そのストリームファイルのデスクランブルキーを保有している場合などを除いて、ファイル交換で取得されたデータファイルをオープン(再生)することはできない。
次に、図27乃至図32を参照して、図14を用いて説明したHome画面451のアプリケーションプログラム(または複数のアプリケーションプログラムにより構成される項目)一覧のメニュー表示から、音楽ツール(Music)463が選択決定されて、音声データ(主に、楽曲データ)を扱う処理が実行される場合について説明する。
図27は、図14を用いて説明したHome画面451の一覧のメニュー表示から、音楽ツール(Music)463が選択決定された場合に表示部21に表示されるメニュー画面621である。Home画面451において音楽ツール(Music)463が選択決定された場合、図27に示されるように、Music Search631、Streaming632、Now Playing633、All Tracks634、ATRAC AD635、Music Folder636、My Playlist637、Inbox638の各メニューが表示され、ユーザは、4方向キー26および決定ボタン27を用いて、所望のメニューを選択決定することができる。
メニュー画面においてMusic Search631が選択決定された場合、図12を用いて説明したアプリケーション層の楽曲検索アプリケーションが起動され、図28に示されるように、検索画面651が表示され、ユーザが、テキスト入力部661に所望の検索キーを入力することにより、楽曲データの選曲を行うことができるようになされている。
ユーザが、テキスト入力部661に所望の検索キーを入力して、決定ボタン27を押下した場合、アプリケーションプロセッサ131で起動している楽曲検索アプリケーションは、オーディオプロセッサ132に対して、キーボードモジュール149から供給された検索キーを供給する。
オーディオプロセッサ132は、図13を用いて説明した楽曲DBの機能を用いて、タイトル、アルバム名、アーティスト名の中に、供給された検索キーが含まれているものを検索し、検索結果(例えば、楽曲名)をアプリケーションプロセッサ131に供給する。
アプリケーションプロセッサ131で起動している楽曲検索アプリケーションは、図28に示されるように、検索結果(例えば、楽曲名)を、検索画面651の検索結果表示エリア662に表示させる。
ユーザが、4方向キー26を用いて、検索画面651の検索結果表示エリア662のうちのいずれかの検索結果(例えば、楽曲名)にカーソル663を移動して、決定ボタン27を用いて、カーソル663により選択されている検索結果(例えば、楽曲名)を選択決定した場合、アプリケーションプロセッサ131において、図12を用いて説明したオーディオプレイヤが起動され、必要に応じて、オーディオプロセッサ132を制御し、ユーザにより選択決定された楽曲データを再生出力させる。すなわち、オーディオプロセッサ132は、図13を用いて説明したオーディオプレイヤの機能を用いて、選択決定された楽曲データの再生処理を開始する。
具体的には、オーディオプロセッサ132は、楽曲DBによって管理されている楽曲データを、大容量フラッシュメモリ154から読み出して、選択決定された楽曲データが著作権保護されている場合、DRM Lib.により保持されている関数やデータを用いてスクランブルの解除処理を行うとともに、オーディオ信号処理モジュール152に供給し、オーディオコーディックの機能を用いて、オーディオ信号処理モジュール152を制御して、デコード処理およびD/A変換処理を施し、リンガースピーカ42から再生出力させるか、または、コネクタジャック52に装着されたヘッドホンなどから再生出力させる。
図29に、楽曲データ再生中の情報通信端末1の表示部21に表示される楽曲データ再生表示画面671を示す。楽曲データ再生表示画面671には、例えば、楽曲データのタイトル名、アーティスト名、アルバム名、または、アルバム等のジャケットのサムネイル画像などの、コンテンツに関する情報が表示される。
そして、WLANアドホックモードONの状態で、図27のメニュー画面621において、Streaming632が選択決定された場合、図30に示されるように、アドホックユーザ一覧表示画面681が表示される。また、WLANアドホックモードOFFの状態で、メニュー画面621において、Streaming632が選択決定された場合、ユーザに対して、WLANアドホックモードONとするように操作を促すメッセージを含むダイアログなどを表示させるようにしてもよい。メニュー画面621において、Streaming632が選択決定されたあと、WLANアドホックモードONとなった場合にも、同様にして、図30に示されるように、アドホックユーザ一覧表示画面681が表示される。
アドホックユーザ一覧表示画面681には、基本的に、図25を用いて説明した場合と同様に、アドホックモードの通信相手として登録されている他の情報通信端末装置1のユーザ、および、アドホック通信が可能な範囲に存在する登録されていない他の情報通信端末装置1のユーザに関する情報が一覧表示される。
例えば、図30のアドホックユーザ一覧表示画面において、Online状態の「User B」が選択決定された場合、Online状態の「User B」が使用している情報通信端末1と、ストリーミングの接続が確定され、相互に、ブロードキャストで公開することが許可されている公開プレイリスト(内部に保有している楽曲のうちの少なくとも一部のリストであり、詳細は後述する)が授受される。そして、ユーザBが使用している情報通信端末1から受信されたユーザB公開プレイリストと、ブロードキャストされている情報のうちのNow Playing情報とを基に、図31に示されるような、ユーザBが現在再生中の曲と、公開Playlistとの一覧である公開Playlist一覧表示画面701が表示される。このとき、ユーザBが使用している情報通信端末1において現在再生されている楽曲(すなわち、Now Playing)を含むプレイリストが公開されている場合、公開Playlist一覧表示画面701は、そのプレイリストが選択された状態で表示される。
そして、図31のユーザBの公開Playlist一覧表示画面701のうち、ユーザが所望するプレイリストが選択決定された場合、図32に示されるように、選択決定されたプレイリストに含まれている楽曲データ、換言すれば、音楽トラックの一覧を表示するトラック表示画面711が表示される。ユーザは、トラック表示画面711に表示されている音楽トラックのうちの所望のものを選択決定することにより、ユーザBから選択決定した楽曲データのストリーミングを受け、再生することができる。
また、図27を用いて説明したメニュー画面621において、Now Playing633が選択された場合には、アプリケーションプロセッサ131において、図12を用いて説明したオーディオプレイヤが起動され、必要に応じて、オーディオプロセッサ132を制御して、ユーザが所望する楽曲データを再生出力する。すなわち、オーディオプロセッサ132は、図13を用いて説明したオーディオプレイヤの機能を用いて、選択決定された楽曲データの再生処理を開始する。
オーディオプロセッサ132は、図13を用いて説明した楽曲DBの機能を用いて、大容量フラッシュメモリ154に記録されている楽曲データの一覧、または、ファイル構造(実際のファイル構造であっても、仮想的なファイル構造であってもよい)を示す情報を生成し、アプリケーションプロセッサ131に供給する。アプリケーションプロセッサ131は、グラフィックスライブラリを利用して、大容量フラッシュメモリ154に記録されている楽曲データの一覧、または、ファイル構造を示す情報を、表示部21に表示する。ユーザは、表示部21に表示されたデータを参照し、所望の楽曲データを選択決定する操作入力を行う。
オーディオプロセッサ132は、楽曲DBによって管理されている楽曲データのうちの選択決定された楽曲データを、大容量フラッシュメモリ154から読み出して、選択決定された楽曲データが著作権保護されている場合、DRM Lib.により保持されている関数やデータを用いてスクランブルの解除処理を行うとともに、オーディオ信号処理モジュール152に供給し、オーディオコーディックの機能を用いて、オーディオ信号処理モジュール152を制御して、デコード処理およびDA変換処理を施し、リンガースピーカ42から再生出力させるか、または、コネクタジャック52に装着されたヘッドホンなどから再生出力させる。
また、楽曲データ再生時には、図29を用いて説明した場合と同様の楽曲データ再生表示画面671が表示される。
また、図27を用いて説明したメニュー画面621において、All Tracks634が選択された場合、大容量フラッシュメモリ154に記録されているすべてのトラックの一覧が、表示部21に表示される。
なお、大容量フラッシュメモリ154に記録されている楽曲データなどのコンテンツは、直接、楽曲データを配信するサービス提供者から取得するようにしても、所定の記録媒体を介して取得するようにしても、他の情報通信端末1またはパーソナルコンピュータ13から取得するようにしてもよい。換言すれば、大容量フラッシュメモリ154に記録されている楽曲データなどのコンテンツは、WLANのアドホックモードまたはインフラストラクチャモードにより無線通信を用いて取得されてもよいし、USB接続による有線の通信(MSCとMTPとのいずれであってもよい)により取得されてもよい。
情報通信端末1においては、大容量フラッシュメモリ154に記録されている楽曲データなどのコンテンツを、データの取得方法によって、コーディックの種類によって、または、著作権保護方式によって分類して記録することが可能なようになされている。例えば、楽曲データを配信するサービス提供者(団体、または、企業であってもかまわない)によって、楽曲データなどのコンテンツのコーディック形式が異なる場合や著作権保護方式が異なる場合においては、楽曲データなどのコンテンツの分類は、楽曲データの配信元に基づいた分類と同義となる。
ここでは、その分類方法の一例として、楽曲データなどのコンテンツは、少なくとも、「ATRAC AD」、「Music Folder」、「Inbox」の3種類に分類されて記録されるものとして説明する。そのようになされた場合、図27を用いて説明したメニュー画面621において、All Tracks634が選択されることにより、「ATRAC AD」、「Music Folder」、「Inbox」の3種類のフォルダ内のすべてのトラックの一覧が、表示部21に表示される。
ここでは、「ATRAC AD」および「Music Folder」に保存される楽曲データは、無線通信によって(インフラストラクチャモードまたはアドホックモード)によって取得された楽曲データであって、「ATRAC AD」に保存される楽曲データとは、ATRAC形式でデコードされた楽曲データであり、「Music Folder」に保存される楽曲データとは、ATRAC形式以外の形式でデコードされた楽曲データであるものとする。また、「Inbox」に保存される楽曲データは、USB接続による有線の通信によって取得された楽曲データであるものとする。
従来、楽曲データを取得(多くの場合、ダウンロード)して再生させるための著作権管理方法やコーディック方式は、楽曲データを配信するサービス提供者によって異なる場合が多く、楽曲データを配信するサービス提供者から、楽曲データを取得して再生させるためのアプリケーションプログラムが提供されている場合も多い。そのような場合、楽曲データの授受の方法として許可されている通信方法もそれぞれ異なる。情報通信端末1は、WLANのアドホックモードおよびインフラストラクチャモードに対応し、さらに、USB接続のMSCとMTPとのいずれの方法にも対応しているので、対応するアプリケーションプログラム(または、ソフトウェアコーディックやDRMプロトコル)をインストールすることにより、多くのサービス事業者により配布される楽曲データ(コンテンツ)を取得し、記憶し、再生することが可能なようになされている。
そして、図27を用いて説明したメニュー画面621において、ATRAC AD635が選択された場合、上述した「ATRAC AD」フォルダ内に記録されたトラックの一覧が、表示部21に表示され、図27を用いて説明したメニュー画面621において、Music Folder636が選択された場合、上述した「Music Folder」フォルダ内に記録されたトラックの一覧が、表示部21に表示され、図27を用いて説明したメニュー画面621において、Inbox638が選択された場合、USB接続によるFile Transferで受信し、上述した「Inbox」フォルダに記録されたトラックの一覧が、表示部21に表示される。
上述した「Inbox」フォルダには、パーソナルコンピュータ13とUSB接続を行うことにより取得されたデータファイルが記憶される。上述したように、「Inbox」に保存される楽曲データは、USB接続による有線の通信によって取得された楽曲データであり、USB接続モードは、MSCとMTPとのいずれであってもよい。
上述したように、従来、楽曲データを取得(多くの場合、ダウンロード)して再生させるための著作権管理方法やコーディック方式は、楽曲データを配信するサービス提供者によって異なる場合が多く、楽曲データを配信するサービス提供者から、楽曲データを取得して再生させるためのアプリケーションプログラムが提供されている場合も多い。すなわち、パーソナルコンピュータ13には、複数のサービス提供者から提供されているアプリケーションプログラムがインストールされ、パーソナルコンピュータ13において保存されている楽曲データなどのコンテンツは、それぞれ、所定のアプリケーションプログラムにおいてのみ、取り扱うことができるようになされている場合がある。すなわち、パーソナルコンピュータ13から、USB接続されている情報通信端末1への楽曲データなどのコンテンツのコピー操作は、所定のアプリケーションプログラムにおいてのみ実行可能なようになされている場合がある。そのような場合であっても、情報通信端末1が、USB接続モードとして、MSCとMTPとの両方に対応しているので、さまざまなサービス提供者から提供される楽曲データなどのコンテンツを、パーソナルコンピュータ13から取得して、記憶、再生することが可能となる。
USBの接続モードを、MSCとMTPとで切り替えるには、例えば、図14を用いて説明したHome画面451において各種設定(Tools)468を選択することによって起動される、図13を用いて説明したアプリケーションプロセッサ131のセッティングツールに、ユーザの操作入力に基づいて、オーディオプロセッサ132を制御し、USBの接続モードをMSCとMTPとで切り替えさせる機能を含ませるようにし、オーディオプロセッサ132が有するMSCとMTPと(図13)のうち、ファイル交換アプリケーションなどが利用する機能を切り替えさせるようにすればよい。
そして、図27を用いて説明したメニュー画面621において、My Playlist637が選択された場合、ユーザの操作入力に基づいて作成される、楽曲データなどのコンテンツのリストが表示される。具体的には、My Playlistは、「ATRAC AD」、「Music Folder」、「Inbox」の3種類に分類されて記録されている楽曲データなどのコンテンツを、ユーザが定めた分類で分類して生成された仮想ファイルシステムに対応するリストである。ユーザは、例えば、「お気に入り」の楽曲等のコンテンツを、1つのリストにまとめたり、「室内楽」「管弦楽曲」「器楽曲」「声楽曲」などのように、ジャンル別に分類したり、「ミュージシャンA」「ミュージシャンB」「オーケストラA」「オーケストラB」「指揮者A」「指揮者B」などのように、アーティストや演奏者などによって分類したり、「作曲家A」「作曲家B」などのように、作曲者で分類して、多くのコンテンツを管理することができる。
また、My Playlistは、複数の階層を有する階層構造となるようにしてもよいことはいうまでもない。例えば、大分類として、「作曲家A」「作曲家B」などのように、作曲者で分類し、中分類として、「室内楽」「管弦楽曲」「器楽曲」「声楽曲」などのように、ジャンル別に分類し、小分類として、楽曲名で分類し、小分類の中に、複数の異なる演奏者またはオーケストラなどにより演奏された同一の楽曲がまとめられているようにすることができる。このように分類することにより、ユーザは、「作曲家A」の「管弦楽曲」のうち、「交響曲第X番」の「オーケストラB」が演奏しているものを聴きたい場合など、所望の楽曲データを容易に探すことができる。
また、My Playlistは、複数用意するようにしてもよい。このとき、同一の楽曲が複数のMy Playlistに登録されていてもよいことはいうまでもなく、My Playlistは仮想的なファイルシステムなので、同一の楽曲が複数のMy Playlistに登録されている場合においても、大容量フラッシュメモリ154には、1つのデータファイルのみが記録されていればよい。
さらに、My Playlistは、アドホックモードのブロードキャスト時に公開してもよいか否かを、My Playlistごとに設定することができる。さらに、My Playlistのうちの一部のみを、My Playlistは、アドホックモードのブロードキャスト時に公開するように設定することが可能なようにしてもよい。
また、My Playlistは、ユーザの操作入力に基づいて、自由に新規作成、削除、更新が可能である。例えば、My Playlistに関連する情報が表示された状態において、ユーザがオプションボタン25を押下した場合、My Playlistの新規作成、削除、更新の処理を選択させるためのダイアログボックスを表示させるようにすると好適である。
次に、ストリーミング時のストリーミングの供給元と供給先の情報通信端末1の動作を、図33のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1において、ストリーミングの供給先となる例えば情報通信端末1−1において、図27のメニュー画面621のStreaming632をユーザが選択決定する。ユーザがStreaming632を選択決定すると、処理はステップS2に進む。ステップS2において、メニュー表示ツールは、アドホックモードにおける相互通信の登録ユーザに関する情報を、オーディオプロセッサ132を介して、大容量フラッシュメモリ154から読み出して取得する。メニュー表示ツールは、情報通信端末1−1のアプリケーションプロセッサ131において実行される。
ステップS3において、情報通信端末1−1におけるメニュー表示ツールは、情報通信端末1−1のアプリケーションプロセッサ131において実行されるアドホック通信エンジンにより受信された他の情報通信端末1からブロードキャストされた情報を取得する。他の情報通信端末1のアプリケーションプロセッサ131において実行されるアドホック通信エンジンは、後述するように生成された所定の情報をブロードキャストしている。
ステップS4において、ストリーミングの供給先となる情報通信端末1−1におけるメニュー表示ツールは、アドホックモードにおける相互通信の登録ユーザが、それぞれオンラインであるかオフラインであるかを判定する。メニュー表示ツールは、登録ユーザのオンラインとオフラインの判定を、登録ユーザに関する情報と、ブロードキャストされた情報とに基づいて行う。
ステップS5において、情報通信端末1−1におけるメニュー表示ツールは、登録ユーザに関する情報と、ブロードキャストされた情報とを基に、ブロードキャストされて取得された情報の中から登録されていないユーザからブロードキャストされた情報を抽出し、保持する。
ステップS6において、情報通信端末1−1におけるメニュー表示ツールは、ステップS4での判定結果、およびステップS5で抽出した情報等を基に、図30に示したようなユーザに関する情報が一覧表示されるアドホックユーザ一覧表示画面681を生成し、表示部21に表示させる。
次に、この例の場合ステップS7において、アドホックユーザ一覧表示画面681に表示されているユーザに関する情報の中のオンラインの登録ユーザであるユーザBに関する情報「User B」が選択される。「User B」が選択されると、ストリーミングの供給先となる情報通信端末1−1におけるアドホック通信エンジンとストリーミングの供給元となる例えば情報通信端末1−2におけるアドホック通信エンジンは、ストリーミングの接続を確立する。
ステップS9において、ストリーミングの供給先となる情報通信端末1−1におけるアドホック通信エンジンは、ストリーミングの接続が確立されたストリーミングの供給元となる情報通信端末1−2に対して、公開プレイリストの送信を要求する。情報通信端末1−2におけるアドホック通信エンジンは、情報通信端末1−1からの公開プレイリストの送信要求を受信すると、オーディオプロセッサ132を介して、大容量フラッシュメモリ154に記憶されている公開プレイリストを読み出し、情報通信端末1−1に送信する。
なお上述したようにMy Playlistのうちの一部のみを、アドホックモードのブロードキャスト時に公開するように設定することができる。この設定は、例えば図34に示すような設定画面800で、公開プレイリスとするMy Playlistのチェックボックスにチェックを入れることで行うことができる。図34の例では、My Playlist のPlaylist1乃至Playlist5のうちのPlaylist3が公開プレイリストとして設定されている。
図33に戻りステップS10において、ストリーミングの供給先となる情報通信端末1−1におけるアドホック通信エンジンは、ストリーミングの供給元となる情報通信端末1−2から送信された公開プレイリストを受信する。情報通信端末1−1は、受信した公開プレイリストをメニュー表示ツールに供給する。メニュー表示ツールは、供給された公開プレイリスト、および情報通信端末1−2からのブロードキャスト情報のNow Playing情報に基づいて、図31に示したような公開Playlist一覧表示画面701を生成し、表示部21に表示させる。
ステップS11において、ストリーミングの供給先となる情報通信端末1−1は、楽曲が選択決定されたか否かを判定する。情報通信端末1−1が、楽曲が選択決定されと判定した場合、処理はステップS12に進む。
例えば図31に示したNow Playingが選択決定された場合、処理はステップS12に進む。また、所定の公開プレイリストが選択決定され、その結果表示された図32に示す公開プレイリストに含まれている楽曲データ、換言すれば、音楽トラックの一覧を表示するトラック表示画面711から所定の楽曲トラックが選択決定された場合にも、処理はステップS12に進む。
ステップS12において、情報通信端末1−1と情報通信端末1−2は、楽曲データの授受を行う。この処理の詳細は、図35のフローチャートに示されている。
ステップS21において、ストリーミングの供給先となる情報通信端末1−1のミュージックストリームアプリケーションは、入力モジュール150からユーザの操作入力を示す信号を受ける。情報通信端末1−1のミュージックストリームアプリケーションは、ユーザにより選択決定されたプレイリストおよび楽曲データを指定するための情報を、無線通信モジュール148を制御して、ストリーミングの供給元となる情報通信端末1−2に供給する。このミュージックストリームアプリケーションは、情報通信端末1−1のアプリケーションプロセッサ131において実行される。
ステップS22において、ストリーミングの供給元となる情報通信端末1−2のミュージックストリームアプリケーションは、無線通信モジュール148を介して、情報通信端末1−1から供給された選択決定されたプレイリストおよび楽曲データを指定するための情報を受信し、それをオーディオプロセッサ132に供給する。情報通信端末1−2のオーディオプロセッサ132は、楽曲DBによって管理されている楽曲データを、大容量フラッシュメモリ154から読み出し、アプリケーションプロセッサ131に供給する。このミュージックストリームアプリケーションは、情報通信端末1−2のアプリケーションプロセッサ131において実行される。
ステップS23において、ストリーミングの供給元となる情報通信端末1−2のオーディオプロセッサ132は、無線通信モジュール148を制御して、読み出した楽曲データのストリーミングの供給先となる情報通信端末1−1への送信を開始する。情報通信端末1−1の無線通信モジュール148は、情報通信端末1−2から送信されるデータの受信を開始する。
このように楽曲データが授受されると、図33のステップS13に進み、ストリーミングの供給先となる情報通信端末1−1において受信された楽曲データの再生が開始される。具体的には情報通信端末1−1のミュージックストリームアプリケーションは、受信されたストリーミングの供給元となる情報通信端末1−2からの楽曲データであるストリームデータが著作権保護されている場合、DRM Lib.により保持されている関数やデータを用いてスクランブルの解除処理を行う。またこれとともに、ミュージックストリームアプリケーションは、情報通信端末1−2からの楽曲データであるストリームデータを、オーディオ信号処理モジュール152に供給し、オーディオコーディックの機能を用いて、オーディオ信号処理モジュール152を制御して、デコード処理およびDA変換処理を施し、リンガースピーカ42から再生出力させるか、または、コネクタジャック52に装着されたヘッドホンなどから再生出力させる。
このとき情報通信端末1−1の表示部21には、図29を用いて説明した楽曲データ再生表示画面671が表示される。
ステップS11で、楽曲が選択決定されていないと判定された場合、ステップS14に進み、ストリーミングが終了したか否かが判定され、ストリーミングが終了していないと判定された場合、ステップS11に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。
ステップS11で、ストリーミングが終了したと判定された場合、処理は終了する。
以上のように、本発明によれば、通常は公開プレイリストを提供して、そのリストに応じて要求があった場合、要求があった楽曲を提供する一方(例えば、図36の楽曲a)、非公開プレイリストに設定された楽曲(例えば、図36の楽曲bおよび楽曲c)は自分だけて利用し提供しないようにすることができる。また、本発明によれば、公開非公開に関わらず、現在再生中の楽曲(例えば、図36の楽曲c)に関する情報を、例えばNow Playing情報として提供するとともに、その情報に応じて要求があった場合、その楽曲のデータを提供することができる。その結果、公開プレイリストに含まれていない楽曲についても、現在再生中の楽曲に関しては、一時的に公開し提供することができる。
なおストリーミングの供給元となる情報通信端末1−2において現在再生中の楽曲(図36の例では、楽曲c)のストリーミングは、情報通信端末1−2における再生と情報通信端末1−1における再生が同期するようになされる。すなわち例えばストリーミングの供給元となる情報通信端末1−2において再生されている楽曲が、例えば所定時間の遅延をもって、ストリーミングの供給先となる情報通信端末1−1において再生される。この同期再生は、例えば、所定間隔でタイムスタンプを授受することにより実現できる。
このように同期再生されることにより、ストリーミングの供給元となる情報通信端末1で、例えば所定の効果を付加して再生した場合、その効果も含めてストリーミングの供給先の情報通信端末に1提供することができる。所定の効果を付加して再生した場合とは、例えばスクラッチ再生した場合などである。
次に、ブロードキャスト情報の生成処理を、図37のフローチャートを参照して説明する。
ステップS31において、情報通信端末1のアプリケーションプロセッサ131において実行されるアドホック通信エンジンは、現在再生中の楽曲情報をブロードキャストされる情報に含ませる設定がされているか否かを判定する。以下、ブロードキャストされる情報を、ブロードキャスト情報と称する。例えば図34に示した設定画面800において、「Now Playing」に対応するチェックボックスにチェックを入れることにより、現在再生中の楽曲情報(Now Playing)をブロードキャスト情報に含ませる設定を行うことができる。
ステップS31で、Now Playingをブロードキャスト情報に含ませる設定がされていると判定された場合、ステップS32に進み、アプリケーションプロセッサ131において実行されるアドホック通信エンジンは、Now Playing情報を取得する。例えばオーディオプロセッサ132において実行されるオーディオプレイヤによる楽曲再生が行われている場合、例えば、曲名、アーティスト名などの現在再生中の楽曲に関する情報を楽曲DB(図13)からNow Playing情報として取得する。またオーディオプレイヤによる楽曲再生が行われていない場合、いま楽曲が再生されていないことを示す情報がNow Playing情報とされる。
次にステップS33において、アドホック通信エンジンは、Now Playing情報以外のブロードキャストされる情報を、例えば、オーディオプロセッサ132を介して、大容量フラッシュメモリ154から読み出し、その情報とNow Playing情報とに基づいてブロードキャスト情報を生成する。Now Playing情報以外のブロードキャストされる情報とは、例えば、図24に示すような自局の固有IP address/port、自局の固有ID等である。
ステップS31で、Now Playingをブロードキャスト情報に含ませる設定がされていないと判定された場合、ステップS34において、アドホック通信エンジンは、Now Playing情報以外のブロードキャストされる情報を、オーディオプロセッサ132を介して、大容量フラッシュメモリ154から読み出し、その情報に基づいてブロードキャスト情報を生成する。ここで生成されるブロードキャスト情報は、Now Playing情報が含まれないブロードキャスト情報である。
以上のようにしてブロードキャスト情報が生成される。
なお以上においては、ブロードキャスト情報にNow Playing情報を含まるようにして、現在再生中の楽曲情報を公開するようにしたが、これに限らず、他の方法で、現在再生中の楽曲情報を公開することもできる。
また以上においては楽曲がストリーミングされる場合を例として説明したが、動画などの他のコンテンツをストリーミングする場合においても本発明を適用することができる。
次に、以上において説明した、ストリーミング再生時のストリーミングの供給元と供給先の情報通信端末1の制御を、図38の機能ブロック図を用いて説明する。ストリーミング再生時のストリーミングデータの送信と受信の制御機能は、アプリケーションプロセッサ131が有する。
アクセス許可設定部904は、図11のフラッシュメモリ156、メモリ157、リムーバブルメディア172などの記憶部905に記憶されているコンテンツデータを、2種類の何れかのコンテンツデータとして設定し、その設定情報を記憶部905に保存する。第1の種類のコンテンツデータが、外部機器に対して公開される公開コンテンツデータであり、第2の種類のコンテンツデータが、外部機器に対して非公開とされる非公開コンテンツデータである。本実施例においては、上述した公開プレイリストに登録されているコンテンツデータが、公開コンテンツデータであり、公開プレイリストに登録されていないコンテンツデータが、非公開コンテンツデータである。
また、アクセス許可設定部904は、送信制御部902を制御して、記憶部905からのコンテンツデータの読み出しを、記憶部905に記憶された設定情報に基づいて制限する。
情報通信端末1−1は無線通信モジュール148を介して、情報通信端末1−2に公開プレイリストの送信要求を行なうことができる。情報通信端末1−1のユーザは、受信した公開プレイリストの中から、所望の公開コンテンツデータを選択する。情報通信端末1−2は、無線通信モジュール148を介して選択された公開コンテンツデータの送信要求を外部機器から受信すると、情報通信端末1−1に対してストリーミング形式でコンテンツデータを送信する。
上述した処理に加えて、アクセス許可設定部904は、オーディオプロセッサ132によって現在再生されているコンテンツデータを、そのコンテンツデータが公開・非公開のいずれに設定されているかに関わらず、公開コンテンツデータとして設定する。勿論、上述したように、Now Playingをブロードキャスト情報に含ませる設定がなされていないときは、アクセス許可設定部904は、オーディオプロセッサ132によって現在再生されているコンテンツデータを公開コンテンツデータとはしない。
また、現在再生中の楽曲データを情報通信端末1−1へ送信している最中に、その楽曲データの再生が停止、若しくは変更されてしまった場合には、情報通信端末1−2のアクセス許可設定部904は、情報通信端末1−2が再生中であった楽曲データの受信を完了、若しくは終了するまでは、情報通信端末1−1に対して再生中であった楽曲データを公開コンテンツデータとして設定する。
受信制御部901は、無線通信モジュール148を制御して、情報通信端末1−2からストリーミングデータである公開コンテンツデータを受信させ、記憶部905に記憶させる。
送信制御部902は、記憶部905に記憶されているコンテンツデータのうち、アクセス許可設定部904の制御によって公開コンテンツデータに設定されているコンテンツデータを読み出し、無線通信モジュール148を制御して、読み出したコンテンツデータを情報通信端末1−1へ送信させる。
通知制御部903は、現在再生中のコンテンツデータに対応する楽曲名、アーティスト名、ジャケット写真などの情報をブロードキャスト情報として生成し、無線通信モジュール148を制御して、ブロードキャストする。
上述した一連の処理は、ソフトウェアにより実行することも、上述した一連の処理を実行するように組み込まれたハードウェアを用いて実行することもできる。そのソフトウェアは、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図11に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア172などにより構成される。
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 情報通信端末, 11 ネットワーク, 12 サーバ, 13 パーソナルコンピュータ, 21 表示部, 22 WLANモード切替ボタン, 23 HOMEボタン, 24 BACKボタン, 25 オプションボタン, 26 4方向キー, 27 決定ボタン, 28 スピーカ, 29 マイク, 30 WLAN ON/OFFスイッチ, 31 WLAN状態通知発光部, 32 電源状態通知発光部, 33 電源スイッチ, 34 通信状態通知発光部, 35 ミュージックキー, 41 バッテリーカバー, 42 リンガースピーカ, 43 HOLDスイッチ, 44 ボリュームボタン, 51 USBコネクタ, 52 コネクタジャック, 101 常時表示パネル, 131 アプリケーションプロセッサ, 132 オーディオプロセッサ, 342 表示モジュール, 143 バックライトドライバ, 144 発光モジュール, 145 オーディオ変換モジュール, 146 フラッシュメモリ, 147 メモリ, 148 無線通信モジュール, 149 キーボードモジュール, 150 入力モジュール, 152 オーディオ信号処理モジュール, 153 リアルタイムクロック(RTC), 154 大容量フラッシュメモリ, 155 メモリバス, 156 フラッシュメモ, 157 メモリ, 621 メニュー画面851, 701 公開Playlist一覧表示画面 待ち受け画面, 864 コンタクトアイコン表示エリア