以下、図面について、本発明の実施の形態を詳述する。
(1)本発明の原理
以下、本発明の原理を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の原理を説明する原理図である。図1に示すように、情報処理装置1は、送信手段2、受信手段3、記憶手段4、及び再生手段6を有している。情報処理装置1と情報処理装置1を管理する管理装置7は例えばネットワーク(図示せず)を介して接続され、通信することができるようになされている。また、この管理装置7は、情報処理装置1に対してサービスを提供することができるようにもなされている。
送信手段2は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報及びパスワードと、情報処理装置1を識別するための装置識別情報とを、管理装置7に送信する。受信手段3は、ユーザ識別情報、パスワード、及び装置識別情報が管理装置7において互いに関連付けられて登録されたこと(すなわちサービス登録されたこと)を示す登録完了情報を受信する。
記憶手段4は、送信手段2によって送信された装置識別情報を装置識別情報記憶手段としての記憶媒体5に記憶する。また、この記憶媒体5は、宣伝情報記憶手段でもあり、管理装置7が提供するサービスの宣伝情報を予め記憶している。再生手段6は、記憶手段4によって装置識別情報が記憶媒体5に記憶されていないときは、記憶媒体5からこの宣伝情報を読み出して再生する。
ここで、原理図の動作について説明する。ユーザは、サービス登録するとき、ユーザ識別情報、パスワード、及び装置識別情報を情報処理装置1に入力する。送信手段2は、ユーザ識別情報、パスワード、及び装置識別情報を管理装置7に送信する。受信手段3は、管理装置7からユーザ識別情報、パスワード、及び装置識別情報が互いに関連付けられて登録されたことを示す登録完了情報を受信する。記憶手段4は、送信手段2によって送信された装置識別情報を記憶媒体5に記憶する。よって、ユーザが管理装置7に対して、サービス登録したときのみ、記憶媒体5に装置識別情報が記憶され、ユーザがサービス登録していないときには、記憶媒体5に装置識別情報が記憶されない。
再生手段6は、記憶手段4によって装置識別情報が記憶されていないときは、記憶媒体5に記憶されているサービスの宣伝情報を読み出して再生する。
このように装置識別情報が記憶されていないとき、すなわちユーザが管理装置7に対してサービス登録していないとき、情報処理装置1は、記憶媒体5に予め記憶されているサービスの宣伝情報を読み出して再生する。よって、ユーザがサービス登録をしているか否かは、装置識別情報が記憶媒体5に記憶されているか否かで判断でき、またネットワークに接続されているか否かに依らず、サービスの宣伝情報をユーザに提供することができる。
(2)第1の実施の形態
次に、本発明の第1の実施の形態を詳述する。なお、以下の説明では、楽曲または楽曲集合に関する関連情報を保存する処理を、クリップと呼ぶこととする。
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるネットワークシステムを示す図である。端末装置10は、ネットワーク30を介して各種サーバに接続される。ネットワーク30は、例えばインターネットである。サーバとしては、CDタイトル情報提供サーバ31、放送局サーバ32、音楽配信サーバ33、CDショップサーバ34、総合サービスサーバ35等がある。
CDタイトル情報提供サーバ31は、市販されているCDの楽曲情報の配信サービスを行う。放送局サーバ32は、FM放送やテレビ(TV)放送等の放送局が管理するサーバであり、放送する楽曲の関連情報の提供サービスを行う。
この放送局サーバ32により提供される関連情報の提供機能は、大別して次の2つに分かれる。第1の機能は、現在放送中の番組のナウオンエアーを提供する機能である。第2の機能は、端末装置10からの要求に応じて、既に放送した楽曲の関連情報(OnAirList:オンエアーリスト)を提供する機能である(オンエアーリストには、各楽曲の関連情報も含まれる)。例えば、放送局サーバ32は、指定された番組内で放送した楽曲の関連情報を提供したり、指定された時間帯内に放送した楽曲の関連情報を提供したりする。
音楽配信サーバ33は、楽曲のディジタルデータ(楽曲データ)を配信するサービスを行うサーバである。例えば、音楽配信サーバ33は、楽曲の購入手続きを行ったユーザの端末装置10に対してのみ、楽曲データを提供する。またこの音楽配信サーバ33は、配信する楽曲の関連情報を提供することもできる。
CDショップサーバ34は、CDの通信販売のための注文受け付け等を行うサーバである。またこのCDショップサーバ34は、試聴用の音声データ等の配信サービスや、販売しているCDに収録された楽曲の関連情報の提供サービスも行う。
総合サービスサーバ35は、ネットワーク30を介したサービスの提供窓口(ポータルサイト)として機能し、各種サービスの提供を仲介する。例えば、放送されている楽曲の関連情報の配信元を示す情報(例えば、URL(Uniform Resource Locator))を、端末装置10に配信する。
このように、このネットワークシステムでは、複数のサーバが、ネットワーク30上の楽曲または楽曲集合に関する情報の提供サービスを行っている。すなわち、各サーバが、ネットワーク30上の楽曲または楽曲集合のソースとして機能している。
ここで、音楽配信サーバ33とCDショップサーバ34は、楽曲購入可能サーバである。従って、ユーザが端末装置10を操作してこれら楽曲購入可能サーバにアクセスすれば、ネットワーク30を介して実際に楽曲や楽曲の集合を購入できる。つまり、端末装置10のユーザは、音楽配信サーバ33に対して購入手続きを行うことで、音楽配信サーバ33から楽曲データをダウンロードできる。また端末装置10のユーザは、CDショップサーバ34に対して購入手続きを行うことで、自宅にCDを宅配してもらうことができる。
端末装置10は、CD29a、MD(Mini Disc)29b、ハードディスクドライブ(HDD)21等の記録媒体に、ローカル上の楽曲または楽曲の集合のソースを保持している。このうちCD29aとMD29bは、可搬型の記録媒体であり、端末装置10に対して容易に着脱できる。ちなみに、端末装置10に対してどのようなローカルソースが用意されるかは、端末装置10の種類、目的により異なる。
ここで図2に示したローカル上の楽曲または楽曲集合のソースは一例である。すなわち端末装置10のローカルに存在する記録媒体であれば、楽曲または楽曲集合を記録することで、ローカル上の楽曲または楽曲の集合のソースとして機能させることができる。
また端末装置10は、クリップした関連情報を記憶するクリップ情報記憶装置21aを有している。クリップ情報記憶装置21aは、端末装置10の二次記憶装置である。例えばHDD21の記憶領域の一部を、クリップ情報記憶装置21aとして機能させるようにしてもよい。さらにこの端末装置10は、クリップを楽曲に対しても、楽曲集合に対しても行うことができる。これにより、気になる楽曲が多数含まれたFM番組、CDアルバム等については、まるごとクリップすることで、1回のクリップ動作で、気になる楽曲集合の関連情報を記録することができる。
ところで、この端末装置10は、楽曲の再生機能を有するオーディオ機器としての機能を兼ね備えている。図3は、端末装置の外観を示す図である。図3に示すように、端末装置10は、一般的なシステムコンポと同様の外観をなしている。端末装置10は、装置本体10a、スピーカ25a、25b、及びリモートコントローラ40で構成される。装置本体10aは、CDやDVD(Digital Versatile Disc)の再生機能、MDの録音再生機能、及びFM放送やTV放送の受信機能を有している。そして装置本体10aで生成した音声信号がスピーカ25a、25bに送られることで、これらスピーカ25a、25bから音声が出力される。
また、装置本体10aには、表示装置17が設けられている。表示装置17には、再生中の楽曲の関連情報や、クリップによって保存された関連情報等が表示される。リモートコントローラ40は、装置本体10aを遠隔操作するための入力装置である。リモートコントローラ40には複数の操作キーが設けられている。ユーザによって操作キーが押下されると、赤外線等の無線の通信手段により、押下された操作キーに応じた信号がリモートコントローラ40から装置本体10aに送信される。
操作キーとしては、方向キー41a〜41d、決定キー42、ファンクション選択キー43a〜43c、ツールキー44、戻るキー45等がある。方向キー41a〜41dは、例えば、表示装置17に表示されたカーソルや、フォーカスが当てられる場所を移動させるために使用される。この4つの方向キー41a〜41dは、それぞれ上、下、左、右それぞれの方向に対応しており、押下された方向キーに対応する方向にカーソル等が移動する。
決定キー42は、例えば、表示装置17に表示された内容を確定するために使用される。ファンクション選択キー43a〜43cは、機能の選択に使用される。例えば、3つのファンクション選択キー43a〜43cは、それぞれ総合サービス利用機能、チューナ機能、ローカルコンテンツ管理機能に対応付けられている。そして、ファンクション選択キー43a〜43cの何れか1つが押下されると、装置本体10aは、押されたファンクション選択キーに対応する機能の動作モードになる。
ツールキー44は、表示装置17上にツールメニューを表示させるためのボタンである。ツールメニュー内には、表示装置17に表示されている内容に応じたコマンドが表示される。ツールメニューからユーザが任意のコマンドを選択し、そのコマンドに応じた処理を端末装置10に実行させることができる。例えば、ユーザが方向キー41a〜41dを操作して任意のコマンドを選択し、さらに決定キー42を押下することで、選択されたコマンドに応じた処理が端末装置10で実行される。
戻るキー45は、表示装置17の表示内容を、直前の状態に戻すためのボタンである。なお、リモートコントローラ40には、図3に示したもの以外にも様々な操作キーを設けるようにしてもよい。例えば、音量調節キー、CD等の再生キー、停止キーなどである。
次に、端末装置10の内部構成を説明する。図4は、端末装置10のハードウェアブロック図である。図4に示すような端末装置10により、楽曲等の様々なソースを管理、記録、再生が可能となる。CPU11は、起動されたプログラムに基づいて端末装置10の全体の制御、演算処理を行う。例えば、ネットワーク30を介した通信動作、ユーザに対する入出力動作、メディアからのコンテンツ再生やクリップ、HDD21へのコンテンツ記憶やそのための管理、クリップ情報等に基づくネットワーク30を介した情報検索などを行う。ここでこの端末装置10が対応している記録再生可能なコンテンツデータとしては、オーディオのコンテンツデータや動画のコンテンツデータ等である。CPU11は、バス12を介して各回路部との間で制御信号やデータのやりとりを行う。
ROM(Read Only Memory)13は、CPU11が実行すべき動作プログラム、プログラムローダー、各種演算係数、及びプログラムで用いるパラメータ等が記憶される。また、RAM20には、CPU11が実行すべきプログラムが展開される。また、このRAM20は、CPU11が各種処理を実行する際において必要となるデータ領域、タスク領域としても用いられる。
操作入力部15は、端末装置10の筐体に設けられた操作キーやジョグダイヤル、タッチパネルなどの各種操作子などを有する。なお、GUI(Graphical User Interface)操作のためのキーボードやマウスが操作入力部15として設けられてもよい。操作入力部15で入力された情報は入力処理部14において所定の処理が施され、CPU11に対して操作コマンドとして伝送される。そしてCPU11は入力された操作コマンドに応答した機器としての動作が得られるように、所要の演算や制御を行う。
表示装置17としては、例えば、液晶ディスプレイなどの表示デバイスが接続され、各種情報表示が行われる。CPU11が各種動作状態や入力状態、通信状態に応じて表示情報を表示処理部16に供給すると、表示処理部16は供給された表示データに基づいて表示装置17に表示動作を実行させる。例えば、表示装置17には、サーバ等から配信された関連情報の内容や、クリップ情報の内容が表示される。また、ネットワーク30を介した楽曲の検索が行われた場合、検索結果が表示装置17に表示される。
メディアドライブ19a、19bは、可搬型の記録媒体に記録された楽曲等のコンテンツを記録、再生(記録媒体によって再生のみの場合もある)することができるドライブである。これらメディアドライブ19a、19bのそれぞれが記録、または再生可能な記録媒体の種類は、1種類とは限らない。すなわち複数種類の記録媒体に対して記録、再生を行うことも可能である。例えば、メディアドライブ19aがCD、DVDの再生を行い、メディアドライブ19bがMDの記録再生を行う。
ちなみに、楽曲等のコンテンツを記録する可搬型の記録媒体としては、CD、DVD等の光学的な記録媒体に限定されるものではない。例えばフラッシュメモリなどの半導体メモリにより構成された記録媒体にコンテンツを格納することもできる。その場合、フラッシュメモリのリーダライタがバス12に接続される。
ユーザは、メディアドライブ19a、19bに、任意のコンテンツが記録された記録媒体(CD、DVD、MDなど)を挿入し、リモートコントローラ40で所定の操作を行うことにより楽曲等を鑑賞することができる。例えば、ユーザがリモートコントローラ40を操作し、メディアドライブ19aによる再生指示を行うと、CPU11はメディアドライブ19aに対してコンテンツの再生を指示する。これに応じて、メディアドライブ19aは、装填されている記録媒体から、指定されたコンテンツにアクセスして読み出しを実行する。
このようにして読み出されたコンテンツが、オーディオコンテンツである場合には、必要に応じてCPU11の処理によってデコード処理等が施された後、オーディオデータ処理部24に転送される。オーディオデータ処理部24においては、デコード処理等が施されたオーディオコンテンツに対して、イコライジング等の音場処理や音量調整、D/A変換、増幅等の処理が施され、スピーカ部25から出力される。なお、スピーカ部25は、図3に示したような複数のスピーカ25a、25bで構成され、ステレオで音声を出力することができる。
また、メディアドライブ19a、19bにて再生されたコンテンツは、CPU11の制御によって、HDD21にオーディオデータファイルとして蓄積することもできる。このオーディオデータファイルの形式としては、CDフォーマットにおけるサンプリング周波数44.1KHzで16ビット量子化のデジタルオーディオデータとしてもよい。また、HDD21の容量を節約するために、所定方式にしたがって圧縮処理が施された形式の圧縮オーディオデータとしてもよい。この場合の圧縮方式としては、例えばATRAC(Advanced TRansform Acoustic Coding、商標)方式やMP3(MPEG Audio Layer-3)方式等を採用することができる。
チューナ部27は、例えば、AM・FMラジオチューナとされ、CPU11の制御に基づいてアンテナ26で受信された放送信号を復調する。もちろんテレビチューナや衛星放送チューナ、デジタル放送チューナ等としてのチューナでもよい。復調された放送音声信号は、オーディオデータ処理部24において所要の処理が施され、スピーカ部25から放送音声として出力される。
通信処理部22は、CPU11の制御に基づいて送信データのエンコード処理、受信データのデコード処理を行う。ネットワークインタフェース23は、通信処理部22でエンコードされた送信データを、ネットワーク30を介して所定の外部ネットワーク対応機器に送信する。また、ネットワークインタフェース23は、ネットワーク30を介して外部ネットワーク対応機器から送信されてきた信号を通信処理部22に受け渡す。通信処理部22は、受信した情報をCPU11に転送する。ネットワーク30を介して受信する情報には、例えば、FMラジオ等で放送中の番組の関連情報や、CD等のタイトルに含まれる楽曲の情報がある。
赤外線通信部28は、リモートコントローラ40との間で、赤外線等の無線で通信を行う。そして、赤外線通信部28は、リモートコントローラ40から送られてくる信号に所定の処理を施し、CPU11に対して操作コマンドとして伝送する。CPU11は、入力された操作コマンドに応答した機器としての動作が得られるように、所要の演算や制御を行う。
なお、この端末装置10の構成は、図4の構成に限られるものではなく、さらに多様なものが考えられる。例えばUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、Bluetoothなどの通信方式による周辺機器とのインタフェースが設けられるようにしてもよい。そしてネットワークインタフェース23によりネットワーク30を介してダウンロードしたオーディオのコンテンツや、USB、IEEE1394などのインタフェースを経由して転送されてきたオーディオのコンテンツについても、HDD21に対して記憶させることができる。またマイクロホンや外部のヘッドホンの接続に用いられる端子や、DVD再生時に対応するビデオ出力端子、ライン接続端子、光デジタル接続端子等が設けられてもよい。また、PCMCIAスロット、メモリカードスロットなどが設けられ、外部の情報処理装置やオーディオ機器とデータのやりとりが可能とされてもよい。
次に、端末装置10に実装されるプログラムモジュールの構成について説明する。なお、プログラムモジュールは端末装置10に実行させる処理を記述した情報であり、プログラムモジュールに基づいて端末装置10が所定の機能を実現することができる。以下の説明では、プログラムモジュールを実行することで実現される機能を、そのプログラムモジュールの名称で呼ぶこととする。
図5は、端末装置10のプログラムモジュール構成を示す図である。この端末装置10のプログラムモジュールはOS上で動作するように構成されている。端末装置10は、各プログラムモジュールの機能によって、CDタイトル情報提供サーバ31、放送局サーバ32、音楽配信サーバ33、CDの物販を行うCDショップサーバ34、総合サービスサーバ35、インターネットラジオサーバ36、その他の各種サーバと通信を行うことができる。
HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)メッセージプログラム111は、CDタイトル情報提供サーバ31、放送局サーバ32、CDショップサーバ34、および総合サービスサーバ35等の各種サーバとの間のやりとりをHTTP通信で行うものである。コミュニケータプログラム112は、総合サービスサーバ35等と各種通信を行う通信モジュールである。
コミュニケータプログラム112の上位(ユーザインタフェースに近い機能)には、コンテンツのコーデックを解釈して再生するコンテンツ再生モジュール113、著作権保護に関する情報を取り扱う著作権保護情報管理モジュール114が位置する。コンテンツ再生モジュール113の上位には、インターネットラジオの選局及び再生を行うインターネットラジオ選局再生モジュール118が設けられている。著作権保護情報管理モジュール114の上位には、楽曲購入及び試聴曲の再生を司る楽曲購入再生モジュール119が設けられている。
さらに、これらインターネットラジオ選局再生モジュール118、楽曲購入再生モジュール119の上位にはXML(eXtensible Markup Language)ブラウザ151が設けられている。XMLブラウザ151は、各種サーバから送られるXMLファイルの内容を解釈し、表示装置17に対して画面表示を行う。また、端末装置10が総合サービス利用モードのときにユーザが端末装置10に対して行った入力内容はXMLブラウザ151で解釈される。そして、XMLブラウザ151から他のモジュールへ、入力内容に応じた処理要求等が渡される。例えば、XMLブラウザ151を介してユーザに選択された楽曲は、楽曲購入再生モジュール119で購入処理され、ハードディスクコンテンツコントローラ117を介してHDD21に書き込まれる。
コミュニケータプログラム112には、ライブラリ130の認証ライブラリ131が接続されている。認証ライブラリ131は、総合サービスサーバ35やその他の各種サーバの認証処理を行う。
さらにコミュニケータプログラム112の上位には、データベースアクセスモジュール115、コンテンツデータアクセスモジュール116、及びハードディスクコンテンツコントローラ117が設けられている。データベースアクセスモジュール115は、HDD21に構築された各種データベースにアクセスする。コンテンツデータアクセスモジュール116はHDD21に格納されたコンテンツにアクセスする。ハードディスクコンテンツコントローラ117はHDD21に格納されたコンテンツを管理する。
ハードディスクコンテンツコントローラ117の上位には、関連情報表示モジュール120、チューナ選局再生/録音モジュール121、及び楽曲購入再生モジュール119が設けられている。関連情報表示モジュール120は、ラジオ局が放送した楽曲のタイトル及びアーティスト名を表示装置17に表示する。チューナ選局再生/録音モジュール121は、ラジオ局を選局したり、当該ラジオ局から受信した楽曲のコンテンツをHDD21に録音したりする。
例えば、オーディオユーザインタフェース(AudioUI)152を介して選局されたラジオ局から受信した楽曲は、コンテンツデータアクセスモジュール116を介してHDD21へ書き込まれる。
関連情報表示モジュール120は、チューナ選局再生/録音モジュール121によって現在ラジオ局が放送している楽曲のタイトルやアーティスト名を関連情報としてCDタイトル情報提供サーバ31、放送局サーバ32等からHTTPメッセージプログラム111経由で受信し、これをオーディオユーザインタフェース152を介して表示装置17に表示する。
なお、オーディオユーザインタフェース152を介して表示装置17に表示した関連情報は、ライブラリ130のクリップライブラリ132に一時的に記憶させることができる。また、この関連情報を、ユーザからの指示に従ってデータベースアクセスモジュール115を介してHDD21へ記憶させることもできる。
さらに端末装置10のプログラムモジュールとしては、CDを再生するためのCD再生モジュール141と、HDD21を再生するためのHDD再生モジュール142とが含まれており、再生結果をオーディオデータ処理部24及びスピーカ部25を介して出力する。
このような構成のプログラムモジュールを有することにより、端末装置10は、サーバから関連情報を取得し、その関連情報をクリップすることができる。また、クリップと同時に、楽曲の検索や購入処理を行うこともできる。
次に総合サービスサーバ35の内部構成を説明する。図6は、総合サービスサーバのハードウェアブロック図である。図6に示す総合サービスサーバ35は、CPU35aによって装置全体が制御されている。CPU35aには、バス35gを介してRAM35b、HDD35c、グラフィック処理装置35d、入力インタフェース35e、及び通信インタフェース35fが接続されている。
RAM35bには、CPU35aに実行させるOS(Operating System)のプログラムや端末装置10に各種情報を提供するアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。またこのRAM35bには、CPU35aによる処理に必要な各種データが保存される。HDD35cには、OSや、各種情報を提供するアプリケーションプログラムなどが格納される。
グラフィック処理装置35dには、モニタ35hが接続されている。グラフィック処理装置35dは、CPU35aからの命令に従って、画像をモニタ35hの表示画面に表示させる。入力インタフェース35eには、キーボード35iと、マウス35jとが接続されている。入力インタフェース35eは、キーボード35iやマウス35jから送られてくる信号を、バス35gを介してCPU35aに送信する。
通信インタフェース35fは、ネットワーク30に接続されている。通信インタフェース35fは、ネットワーク30を介して端末装置10や、各種サーバと通信を行う。総合サービスサーバ35は、以上のようなハードウェア構成によって、この第1の実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、図6には、総合サービスサーバ35のハードウェア構成を代表的に説明したが、他のサーバも同様のハードウェア構成で実現することができる。
次に、総合サービスサーバ35へのサービス登録について説明する。ユーザが各種サーバのサービスを受けるには、総合サービスサーバ35に対しサービス登録をしなければならない。ユーザは、端末装置10よりサービス登録に必要な情報を入力して総合サービスサーバ35に送信し、ユーザID、パスワードを取得する。このようにしてユーザID、パスワードを取得したユーザは、端末装置10に端末IDを入力する。端末IDは、ユーザが複数の端末装置を所有している場合等に、各端末装置を識別するための識別子であり、ユーザによって任意に入力される。この端末IDは、端末装置10のCPU11によって総合サービスサーバ35に送信されて登録されると共に端末装置10のROM13またはHDD21に記憶される。なお、この端末IDのことを、以下、ニックネームとも呼ぶ。
ここで端末装置10から総合サービスサーバ35へのサービス登録処理の流れを、図7を用いて説明する。この図7は、サービス登録処理の流れを示したシーケンス図である。
ステップS1において、端末装置10のCPU11は、ユーザの操作によって入力されたユーザID及びパスワードを登録するために、これらユーザID及びパスワードをサービス登録情報の一部として総合サービスサーバ35に送信する。ここで、端末装置10と総合サービスサーバ35との通信には、全てSSL(Secure Socket Layer)を使用しており、これにより第3者への情報の漏洩を防止するようになされている。
ステップS11において、総合サービスサーバ35のCPU35aは、サービス登録情報の一部としてのユーザID及びパスワードを受信する。ステップS12において、CPU35aは、受信したユーザID及びパスワードと、これらを管理する管理テーブルとを比較し、重複するユーザIDが存在しないことを確認すると、当該ユーザIDとパスワードとを登録し、その登録が完了したことをユーザID登録完了情報として端末装置10に送信する。ここで、ユーザIDの重複があった場合、CPU35aは、別のユーザIDの入力を促すメッセージを端末装置10に送信し、ユーザに再度入力させた別のユーザID及びパスワードを端末装置10から送信させる。
ステップS2において、端末装置10のCPU11は、受信したユーザID登録完了情報に応じてユーザID及びパスワードの登録が完了したことを表示装置17に表示する。ステップS3において、CPU11は、ユーザによる所定の登録操作に基づいて、端末ID及び公開設定を端末装置10のROM13またはHDD21に記憶する。ここで、公開設定とは、他のユーザに対して当該端末装置10の存在を公開(例えばネットワーク30上で公開)するか否かの設定をすることを言う。
ステップS4において、CPU11は、端末ID及び公開設定をサービス登録情報の残りとして総合サービスサーバ35に送信する。ステップS13において、総合サービスサーバ35のCPU35aは、端末装置10から送信されたサービス登録情報の残りとしての端末ID及び公開設定を受信する。
ステップS14において、CPU35aは、ユーザIDと関連付けて端末ID及び公開設定を管理テーブルに登録する。ステップS15において、CPU35aは、端末ID及び公開設定の登録が完了したことを表す端末ID登録完了情報を端末装置10に送信し、総合サービスサーバ35側のサービス登録における処理を終了する。
ステップS5において、端末装置10のCPU11は、総合サービスサーバ35から端末ID登録完了情報を受信する。ステップS6において、CPU11は、サービス登録情報(ユーザID、パスワード、端末ID、及び公開設定)の登録が完了したこと、すなわちサービスを利用するためのサービス登録が完了したことを表示装置17に表示してユーザに通知し、サービス登録における処理を終了する。
ここで実際上、端末装置10のCPU11は、ユーザから受け付けたユーザID、パスワードをRAM20に記憶しておくようにもなされている。よって、サーバに再度アクセスする必要が生じた場合、例えば、電源が切られることなどによって消去されない限りRAM20に記憶されたユーザID、パスワードが再利用され、入力する手間が省かれる。また端末IDについては、ROM13またはHDD21に記憶するので、例えば電源が切られた場合などでも消去されない。
なお、ユーザ(端末装置10)は、総合サービスサーバ35によってユーザ認証されるとチケットが発行される。これによって、端末装置10は、実際にサービスを提供する各種サーバにアクセスすることができる。各種サーバは、例えば、チケットに含まれる認証完了時刻などを参照することにより、端末装置10のユーザが正規ユーザとして最近(例えば、過去1分以内)認証されたか否かを判断し、認証されていると判断した場合は、端末装置10からの要求に応じたサービスを行う。
次に、端末装置10の総合サービスサーバ35への登録形態について説明する。図8は、端末装置10の総合サービスサーバ35への登録形態を示す図である。図8において端末装置10a〜10cは、図3で示した端末装置10の外観と同様の外観を有し、図4で示した端末装置10のハードウェアブロックと同様のハードウェアブロックを有するものとする。端末装置10a〜10cは、ユーザAが所有しているものとする。ユーザAは、総合サービスサーバ35にサービス登録すると、CDタイトル情報提供サーバ31、放送局サーバ32、音楽配信サーバ33が提供するサービスを受けることができる。
ここでユーザAが、総合サービスサーバ35のサービスを受けている(サービス登録をしている)とする。このときユーザAは、総合サービスサーバ35にサービス登録情報として登録したユーザIDを所有している。そして端末装置10a〜10cには、それぞれユーザが任意に付けたニックネームN1〜N3(すなわち端末ID)が付与されている。ニックネームN1〜N3は、端末装置10a〜10cROMまたはHDDに記憶される。同一ユーザが所有する端末装置では、ニックネーム(端末ID)をユニークとし、総合サービスサーバ35のサービスを受けている他のユーザが所有する端末装置ではユニークでなくてもよい。つまり、同一ユーザでなければ、同じニックネームを付与してもよい。こうすることで、ユーザIDとニックネームとの組み合わせにより、サービス対象(すなわち端末装置)を決定することができる。これによりサービス登録したユーザAは、所望の端末装置で、CDタイトル情報提供サーバ31、放送局サーバ32、音楽配信サーバ33が提供するサービスを受けることができる。なお、ニックネームは、1度付けると変更できないようにしてもよい。
つづいて、端末装置10が有するデモ機能について説明する。このデモ機能とは、まだ総合サービスサーバ35にサービス登録していないユーザに対して、実際にどのようなサービスを提供しているのかを伝えて、サービス登録を促すための機能であり、実際上、端末装置10は、このデモ機能により、例えば、実際にどのようなサービスを提供しているのかを伝える画面を、表示装置17に表示するといったデモを実行することで、ユーザに対してサービス登録を促すようになされている。
この場合、端末装置10のCPU11は、ユーザが総合サービスサーバ35にサービス登録しているか否かを判断する必要がある。これは、ROM13またはHDD21に記憶されるニックネーム(端末ID)の有無によって判断する。具体的には、ROM13またはHDD21にニックネームが記憶されていれば、端末装置10は、ユーザがサービス登録していると判断して、デモを実行せず、これに対してROM13またはHDD21にニックネームが記憶されていなければ、端末装置10は、ユーザがサービス登録していないと判断して、デモを実行する。
また端末装置10は、このデモの実行に必要な情報(例えば、デモプログラムや、デモ画面、デモ音声、デモ映像等)を、予めROM13またはHDD21に記憶している。これにより、端末装置10が、ネットワーク30を介して総合サービスサーバ35等に接続されていなくとも、端末装置10単体でデモを実行することができる。
ここで、図9を用いて、端末装置10によるデモの実行処理を詳述する。この図9は、デモ実行処理の手順を示したフローチャートである。端末装置10のCPU11は、例えば電源投入時、あるいは操作入力部15を介した手動操作に応じて、デモ実行処理手順RT1を開始して、ステップS20に移る。このステップS20において、CPU11は、ROM13またはHDD21にニックネーム(端末ID)が記憶されているか否かを判断する。
ここで肯定結果(Yes)を得ると、このことはユーザがサービス登録していることを表しており、このときCPU11は、ステップS21に移る。ステップS21において、CPU11は、ユーザID、パスワードをユーザから受け付け、これらを総合サービスサーバ35に送信する。すなわち、この場合の端末装置10は、デモを実行する必要がないと判断して、入力させたユーザID、パスワードを送信し、このデモ実行処理手順RT1を終了する。そして、この端末装置10から送信されたユーザID及びパスワードが、総合サービスサーバ35によって認証されれば、実際のサービスの提供が開始される。
これに対して、このステップS20で否定結果(No)を得ると、このことはユーザがサービス登録していないことを表しており、このときCPU11は、ステップS22に移る。ステップS22において、CPU11は、図10に示すように、ROM13またはHDD21に記憶されているデモ実行/サービス登録選択画面50を読み出して表示装置17に表示し、この画面上で、ユーザに対して、デモを実行するか、サービス登録するかを選択させる。
つまり、このデモ実行/サービス登録選択画面50は、サービス登録していないユーザに対して、デモを実行するか、サービス登録するかを選択させるための画面であり、デモを実行するためのデモ実行ボタンBT1と、サービス登録するためのサービス登録ボタンBT2とが設けられている。
このようなデモ実行/サービス登録選択画面50を表示した後、CPU11は、さらにこのステップS22(図9)において、デモ実行/サービス登録選択画面50のデモ実行ボタンBT1が押下されたか否かを判断する。ここで肯定結果(Yes)を得ると、このことはユーザがデモを見ようとしていることを表しており、このときCPU11は、デモを実行するためにステップS23に移る。これに対してこのステップS22で否定結果(No)を得ると、このことはサービス登録ボタンBT2が押下されたこと、すなわちユーザがサービス登録しようとしていることを表しており、このときCPU11は、サービス登録するためにステップS25に移る。なお、サービス登録するためには、端末装置10がネットワーク30に接続されている必要があるので、ネットワーク30に接続されていない場合は、例えば、このデモ実行/サービス登録選択画面50のサービス登録ボタンBT2を非表示にする、あるいはサービス登録ボタンBT2が押下された後に、ネットワーク30に接続されていない旨を表示装置17に表示する等して、ネットワーク30に接続されていないためにサービス登録できない旨をユーザに通知するようにしてもよい。
また、デモ実行/サービス登録選択画面50には、デモ実行ボタンBT1及びサービス登録ボタンBT2とは別に、この画面を閉じるための閉じるボタンBT3も設けられており、この閉じるボタンBT3が押下された場合、CPU11は、この画面を閉じて、前段のステップS20に戻るようにもなされている。なお、リモートコントローラ40の戻るキー45が押下された場合も同様である。
デモを実行するためにステップS23に移ったCPU11は、このステップS23において、ROM13またはHDD21に記憶されているデモプログラムを読み出し、このデモプログラムに従ってデモを開始(再生)する。
ここで、このデモの一例として、デモ画面を用いたナウオンエアーのオートデモについて説明する。図11〜14は、このナウオンエアーのデモ画面を示した図である。このデモ画面は、時間が経過するに従い自動的に変化するものであり、図11〜図14の順に変化していく。
デモ開始後、表示装置17には、まず図11に示すようなデモ画面51が表示される。このデモ画面51には、デモとして、TFM局のナウオンエアーが表示されており、番組名、現在流れている楽曲名、歌手名が表示されている。また、例えば、他局のナウオンエアーを選択するための方法も示してある。なお、ここでは、周波数が76.××MHz、番組名が特許カウントダウンジャパン(司会者名○○太郎、△△次郎)、楽曲名がSign、歌手名が特許三郎となっている。また、リモートコントローラ40の方向キー41a〜41dと決定キー42とで他局のナウオンエアーを選択するといった、他局のナウオンエアーの選択方法が示してある。
このデモ画面51を表示した後、所定時間経過すると、つづいて図12に示すようなデモ画面52が自動的に表示される。このデモ画面52は、デモ画面51上に新たにポップアップメニュー52aが表示された画面となっている。このポップアップメニュー52aには、利用できるツールの一覧が表示され、ツールの一つであるクリップに下線が示してある。なお、ここでは、オートデモなので、ポップアップメニュー52aが自動的に表示されるが、実際には、リモートコントローラ40のツールキー44を押下して、ポップアップメニュー52aを表示させ、方向キー41a〜41dでツールの一つを選択することになる。
さらに所定時間経過すると、つづいて図13に示すようなデモ画面53が自動的に表示される。このデモ画面53には、クリップフォルダにクリップされるナウオンエアーが表示される。また、このデモ画面53には、過去にクリップしたナウオンエアーも表示される。
さらに所定時間経過すると、つづいて図14に示すようなデモ画面54が表示される。このデモ画面54には、クリップフォルダにクリップされたナウオンエアーが表示される。
このようにして、端末装置10は、ナウオンエアーのデモ画面51〜54を自動的に遷移させて、ナウオンエアーの取得から、ナオウオンエアーのクリップまでを容易に行い得る旨をユーザに伝えることにより、サービスの利便性をユーザに認識させて、ユーザにサービス登録を促すようになされている。なお、このステップS23において、ナウオンエアー以外の他のサービスのデモを順に実行するようにしてもよい。
また、このようなデモを実行するために必要なデモプログラムや、デモ画面等を、予めROM13またはHDD21に記憶しておくようにしたことにより、端末装置10が、ネットワーク30を介して総合サービスサーバ35等に接続されていなくとも、すなわち実際にサービスを受ける環境下でなくとも、端末装置10単体でデモを実行することができる。
このようなデモ画面51〜54をステップS23で順次自動的に表示した後、CPU11は、次のステップS24に移る。ステップS24において、CPU11は、例えば、図15に示すように、デモを終了するためのデモ終了ボタンBT4、及びデモを再実行するためのデモ再実行ボタンBT5が設けられたデモ終了/再実行選択画面55を表示し、この画面上のデモ終了ボタンBT4が押下されたか否かを判断する。
ここで否定結果(No)を得ると、このことは、デモ再実行ボタンBT5が押下されたこと、すなわちユーザが再びデモを見ようとしていることを表しており、このときCPU11は、再びステップS23に戻って、上述したナウオンエアーのデモや、あるいは他のサービスのデモを実行する。これに対してこのステップS24で肯定結果(Yes)を得ると、このことはユーザがデモを見ることを止めようとしていることを表しており、このときCPU11は、デモを終了して再びステップS22に戻り、デモ実行/サービス登録選択画面50(図10)を表示してサービス登録を促す。
このようにしてデモを実行する一方、上述のステップS22(図9)からユーザがサービス登録しようとしていると判断した場合に移るステップS25において、CPU11は、例えば、サービス登録するか否かを確認するためのサービス登録開始ボタン、及びサービス登録中止ボタンが設けられたサービス登録確認画面(図示せず)を表示し、この画面上のサービス登録開始ボタンが押下されたか否かを判断する。
ここで肯定結果(Yes)を得ると、このときCPU11は、ステップS26に移り、サービス登録処理を開始する。このサービス登録処理は、図7のシーケンス図を用いて説明したサービス登録処理と同様のものである。そしてサービス登録処理が終了すると、CPU11は、このデモ実行処理手順RT1を終了する。また、このステップS26で否定結果(No)を得た場合、すなわちサービス登録中止ボタンが押下された場合も、CPU11は、デモ実行処理手順RT1を終了する。
このように、端末装置10では、例えば、デモを見ることでサービスの利便性を認識したユーザが、デモの終了後、つづいてサービス登録手続を行うといった、デモの実行からサービス登録までを一連の処理として実行することができるので、ユーザに対して、デモの鑑賞からサービス登録までをスムーズに行わせることができ、より効果的にサービス登録を促すことができる。
以上の構成において、この端末装置10は、サービス登録時に入力されて送信するニックネームをROM13またはHDD21に記憶する。これにより、端末装置10は、ユーザがサービス登録しているか否かを、ニックネームがROM13またはHDD21に記憶されているか否かで判断することができる。
そして、ニックネームがROM13またはHDD21に記憶されていない場合に、サービスの宣伝情報となるデモを表示装置17に表示する。これにより、端末装置10は、サービス登録していないユーザに対して、サービスの宣伝情報を容易に提供することができる。
またこの端末装置10は、サービスの宣伝情報となるデモの実行に必要な情報(例えば、デモプログラムや、デモ画面、デモ音声、デモ映像等)を、予めROM13またはHDD21に記憶している。これにより、端末装置10は、ネットワーク30を介して総合サービスサーバ35等に接続されていなくとも、端末装置10単体でサービスの宣伝情報となるデモをユーザに提供することができる。
また、このように端末装置10単体でデモを実行し得ることにより、例えば、販売店等で、端末装置10を陳列する際、ネットワーク接続する作業工程をなくすことができるので、容易にデモを実行する環境を構築することができ、この結果、販売店等で客としてのユーザがデモを体験する機会が増え、より効果的な宣伝効果を得ることができる。
以上の構成によれば、端末装置10は、サービス登録時に、ニックネームを送信する際、このニックネームをROM13またはHDD21に記憶しておくようにしたことにより、サービス登録されているか否かを、このニックネームがROM13またはHDD21に記憶されているか否かで判断することができ、またサービスの宣伝情報となるデモを、予めROM13またはHDD21に記憶しておくようにしたことにより、端末装置10がネットワーク30に接続されているか否かに依らず、端末装置10単体でサービスの宣伝情報を提供することができ、かくしてネットワーク30に接続されているか否かに依らず、サービス登録されていない場合に、ユーザに対して、サービスの宣伝情報を容易に提供することができる。
(3)第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態を詳述する。この第2の実施の形態においては、端末装置10によるデモ実行処理が異なる点以外は、上述の第1の実施の形態と同様であるので、同様部分となる、端末装置10及び総合サービスサーバ35の構成や、サービス登録処理手順の説明(図2〜図8)などは省略する。
従って、ここでは、第2の実施の形態におけるデモ実行処理のみを説明する。図16に示すように、端末装置10のCPU11は、例えば電源投入時、あるいは操作入力部15を介した手動操作に応じて、デモ実行処理手順RT2を開始して、ステップS30に移る。このステップS30において、CPU11は、ROM13またはHDD21にニックネーム(端末ID)が記憶されているか否かを判断する。
ここで否定結果(No)を得ると、このことはユーザがサービス登録していないことを表しており、このときCPU11は、ステップS31に移る。このステップSP31以降のステップである、ステップS31、S32、S33、S34、S35については、第1の実施の形態におけるデモ実行処理手順RT1のステップS22、S23、S24、S25、S26と同様であるので、その説明は省略する。すなわち端末装置10は、このステップS31以降の処理で、デモの実行からサービス登録までの一連の処理を実行するようになされている。
これに対して、上述のステップS30で肯定結果(Yes)を得ると、このことはユーザがサービス登録していることを表しており、このときCPU11は、ステップS36に移る。ステップS36において、CPU11は、端末装置10がネットワークインタフェース23を介してネットワーク30に接続されているか否かを判断する。
ここで肯定結果(Yes)を得ると、このことは、ユーザがサービス登録し、かつ端末装置10がネットワーク30に接続されていること、すなわち端末装置10がサービスを受けることのできる状態であることを表しており、このときCPU11は、ステップS37に移る。
ステップS37において、CPU11は、ユーザID及びパスワードをユーザから受け付け、これらを総合サービスサーバ35に送信する。このようにして、入力させたユーザID、パスワードを送信した後、端末装置10は、このデモ実行処理手順RT2を終了する。そして、この端末装置10から送信されたユーザID及びパスワードが、総合サービスサーバ35によって認証されれば、実際のサービスの提供が開始される。
これに対して、上述のステップS36で否定結果(No)を得ると、このことは、ユーザが以前にサービス登録したものの、現在端末装置10がネットワーク30に接続されていないこと、すなわち端末装置10が現在サービスを受けることができない状態であることを表しており、このときCPU11は、ステップS38に移る。
ステップS38において、CPU11は、図17に示すように、ROM13またはHDD21に記憶されているネットワーク接続確認画面60を読み出して表示装置17に表示する。このネットワーク接続確認画面60には、例えば端末装置10がネットワーク30に接続されていないので、ネットワーク接続を確認して欲しいといった旨の文字情報が表示されており、これにより、ユーザに対して、ネットワーク接続の確認を促すことができる。
また、このネットワーク接続確認画面60には、デモを実行するためのデモ実行ボタンBT10と、この画面を閉じるための閉じるボタンBT11とが設けられている。つまり、このデモ実行ボタンBT10は、ユーザが、現在ネットワーク30に接続されておらずサービスを受けることができない状態の端末装置10上で、デモを鑑賞するためのボタンである。また閉じるボタンBT11は、ユーザが、例えばネットワークケーブルが接続されているかどうかといったネットワーク接続の確認を行うために、一旦このネットワーク接続確認画面60を閉じてデモ実行処理手順RT2を終了するためのボタンである。
このようなネットワーク接続確認画面60を表示した後、CPU11は、さらにこのステップS38において、ネットワーク接続確認画面60のデモ実行ボタンBT10が押下されたか否かを判断する。ここで肯定結果(Yes)を得ると、このことはユーザがデモを見ようとしていることを表しており、このときCPU11は、デモを実行するためにステップS39に移る。これに対してこのステップS38で否定結果(No)を得ると、このことは閉じるボタンBT11が押下されたこと、すなわちユーザが、例えばネットワーク接続を確認しようとして、ネットワーク接続画面60を閉じようとしていることを表しており、このときCPU11は、このネットワーク接続画面60を閉じてデモ実行処理手順RT2を終了する。
デモを実行するためにステップS39に移った場合、CPU11は、このステップS39において、ROM13またはHDD21に記憶されているデモプログラムを読み出し、このデモプログラムに従ってデモを開始(再生)する。
このデモの一例についても、第1の実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。またこの場合も、デモを実行するために必要なデモプログラムや、デモ画面等を、予めROM13またはHDD21に記憶しておくことは、第1の実施の形態と同様である。
デモを実行した後、CPU11は、次のステップSP40に移る。ステップSP40において、CPU11は、例えば、図15に示すように、デモを終了するためのデモ終了ボタンBT4、及びデモを再実行するためのデモ再実行ボタンBT5が設けられたデモ終了/再実行選択画面55を表示し、このうちのデモ終了ボタンBT4が押下されたか否かを判断する。
ここで否定結果(No)を得ると、このことは、デモ再実行ボタンBT5が押下されたこと、すなわちユーザが再びデモを見ようとしていることを表しており、このときCPU11は、再びステップS39に戻って、再度デモを実行する。これに対してこのステップS40で肯定結果(Yes)を得ると、このことはユーザがデモを見ることを止めようとしていることを表しており、このときCPU11は、デモを終了して再びステップS38に戻り、ネットワーク接続確認画面60を表示する。
このように、この第2の実施の形態における端末装置10では、サービス登録されていない場合(ニックネームがROM13またはHDD21に記憶されていない場合)ばかりでなく、サービス登録されている場合(ニックネームがROM13またはHDD21に記憶されている場合)であっても、ネットワーク接続されていない状態であれば、デモを実行し得るようにした。
これにより、例えば販売店に端末装置10が陳列される際、一度ネットワーク接続されてサービス登録された端末装置10が、販売店内での陳列場所変更などによりネットワーク30から外された場合でも、客であるユーザにデモを鑑賞させることができる。
実際上、販売店等では、ネットワーク接続し得る陳列場所が限られていることが多く、このようにネットワーク接続されてサービス登録された後に、ネットワーク30から外されるといった状況が起こり得る可能性が高い。従って、このような状況下では、サービス登録されている場合であっても、ネットワーク接続されていない状態であればデモを実行し得るようにすることが有効であり、このようにすることで、販売店等のように、ネットワークの接続有無が変更されるような状況下で、デモが実行できなくなることを回避することができる。
(4)第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態を詳述する。この第3の実施の形態においては、端末装置10によるデモ実行処理が異なる点以外は、上述の第1及び第2の実施の形態と同様であるので、同様部分となる、端末装置10及び総合サービスサーバ35の構成や、サービス登録処理手順の説明(図2〜図8)などは省略する。
従って、ここでは、第3の実施の形態におけるデモ実行処理のみを説明する。図18に示すように、端末装置10のCPU11は、例えば電源投入時、あるいは操作入力部15を介した手動操作に応じて、デモ実行処理手順RT3を開始して、ステップS50に移る。このステップS50において、CPU11は、ROM13またはHDD21にニックネーム(端末ID)が記憶されているか否かを判断する。
ここで肯定結果(Yes)を得ると、このことはユーザがサービス登録していることを表しており、このときCPU11は、ステップS51に移る。ステップS51において、CPU11は、ユーザID、パスワードをユーザから受け付け、これらを総合サービスサーバ35に送信する。すなわち、この場合の端末装置10は、デモを実行する必要がないと判断して、入力させたユーザID、パスワードを送信し、このデモ実行処理手順RT3を終了する。そして、この端末装置10から送信されたユーザID及びパスワードが、総合サービスサーバ35によって認証されれば、実際のサービスの提供が開始される。
これに対して、このステップS50で否定結果(No)を得ると、このことはユーザがサービス登録していないことを表しており、このときCPU11は、ステップS52に移る。ステップS52において、CPU11は、ROM13またはHDD21に記憶されているデモプログラムを読み出し、このデモプログラムに従ってデモを開始(再生)する。
このデモの一例についても、第1及び第2の実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。またこの場合も、デモを実行するために必要なデモプログラムや、デモ画面等を、予めROM13またはHDD21に記憶しておくことは、第1及び第2の実施の形態と同様である。
ただし、この第3の実施の形態における端末装置10では、図19に示すように、ナウオンエアーのデモ画面51〜54上(図19では一例としてデモ画面51上)に常時、デモの実行からサービス登録に移行するためのサービス登録移行ボタンBT20と、デモを終了させるためのデモ終了ボタンBT21とが表示されるようになされている。
そしてCPU11は、デモを開始した後、これらサービス登録移行ボタンBT20及びデモ終了ボタンBT30のいずれかが押下されるまで、デモを繰り返し実行し続けるようになされている。つまりこれらサービス登録移行ボタンBT20及びデモ終了ボタンBT30が押下されなければ、CPU11は、ナウオンエアーのデモを繰り返し実行し続ける、あるいは他のサービスのデモを連続して実行し続けるようになされている。
このようにしてステップS52でデモを開始した後、デモ実行中にサービス登録移行ボタンBT20が押下されると、CPU11は、ステップS53で肯定結果(Yes)を得て、ステップS54に移り、このステップS54においてサービス登録処理を開始する。すなわちCPU11は、デモの実行からサービス登録に移行する。この場合のサービス登録処理も、図7のシーケンス図を用いて説明したサービス登録処理と同様であるので、その説明は省略する。そしてサービス登録処理が終了すると、CPU11は、このデモ実行処理手順RT3を終了する。
これに対して、デモ実行中にデモ終了ボタンBT30が押下された場合、CPU11は、ステップS55で肯定結果(Yes)を得て、デモを終了し、このデモ実行処理手順RT3を終了する。
このように、この第3の実施の形態における端末装置10では、サービス登録されていない場合(ニックネームがROM13またはHDD21に記憶されていない場合)、自動的にデモを開始し、ユーザによる操作があるまで、デモを繰り返し実行し続けるようにした。
これにより、例えば販売店に端末装置10が陳列された際、この端末装置10の操作方法を何ら知らない客であるユーザに対しても、デモを鑑賞させることができるので、より効果的な宣伝効果を得ることができる。
(5)第4の実施の形態
次に、本発明の第4の実施の形態を詳述する。この第4の実施の形態においては、デモの実行中ではなく、デモを終了させた後に、サービス登録に移行する点以外は、上述の第3の実施の形態と同様であるので、同様部分の説明は省略する。
従って、ここでは、第4の実施の形態におけるデモ実行処理のみを説明する。図20に示すように、端末装置10のCPU11は、例えば電源投入時、あるいは操作入力部15を介した手動操作に応じて、デモ実行処理手順RT4を開始して、ステップS60に移る。このステップS60において、CPU11は、ROM13またはHDD21にニックネーム(端末ID)が記憶されているか否かを判断する。
ここで肯定結果(Yes)を得ると、このことはユーザがサービス登録していることを表しており、このときCPU11は、ステップS61に移る。ステップS61において、CPU11は、ユーザID、パスワードをユーザから受け付け、これらを総合サービスサーバ35に送信する。すなわち、この場合の端末装置10は、デモを実行する必要がないと判断して、入力させたユーザID、パスワードを送信し、このデモ実行処理手順RT4を終了する。そして、この端末装置10から送信されたユーザID及びパスワードが、総合サービスサーバ35によって認証されれば、実際のサービスの提供が開始される。
これに対して、このステップS60で否定結果(No)を得ると、このことはユーザがサービス登録していないことを表しており、このときCPU11は、ステップS62に移る。ステップS62において、CPU11は、ROM13またはHDD21に記憶されているデモプログラムを読み出し、このデモプログラムに従ってデモを開始(再生)する。
このデモの一例についても、第3の実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。またこの場合も、デモを実行するために必要なデモプログラムや、デモ画面等を、予めROM13またはHDD21に記憶しておくことは、第3の実施の形態と同様である。
ただし、この第4の実施の形態における端末装置10では、図21に示すように、ナウオンエアーのデモ画面51〜54上(図21では一例としてデモ画面51上)に常時、デモを終了させるためのデモ終了ボタンBT30のみが表示されるようになされている。
そしてCPU11は、デモを開始した後、このデモ終了ボタンBT30が押下されるまで、デモを繰り返し実行し続けるようになされている。つまりこのデモ終了ボタンBT30が押下されなければ、CPU11は、ナウオンエアーのデモを繰り返し実行し続ける、あるいは他のサービスのデモを連続して実行し続けるようになされている。
このようにしてステップS62でデモを開始した後、デモ実行中にデモ終了ボタンBT30が押下されると、CPU11は、ステップS63で肯定結果(Yes)を得て、ステップS64に移る。
ステップS64において、CPU11は、例えば、サービス登録するか否かを確認するためのサービス登録開始ボタン、及びサービス登録中止ボタンが設けられたサービス登録確認画面(図示せず)を表示し、この画面上のサービス登録開始ボタンが押下されたか否かを判断する。
ここで肯定結果(Yes)を得ると、このときCPU11は、ステップS65に移り、サービス登録処理を開始する。このサービス登録処理も、図7のシーケンス図を用いて説明したサービス登録処理と同様のものであるので、その説明は省略する。そしてサービス登録処理が終了すると、CPU11は、このデモ実行処理手順RT4を終了する。また、このステップS65で否定結果(No)を得た場合、すなわちサービス登録中止ボタンが押下された場合、CPU11は、サービス登録処理を行うことなく、デモ実行処理手順RT4を終了する。
このように、デモの実行中ではなく、デモを終了させた後に、サービス登録に移行するようにしても、第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(6)第5の実施の形態
次に、本発明の第5の実施の形態を詳述する。この第5の実施の形態においては、端末装置10によるデモ実行処理が異なる点以外は、上述の第1乃至第4の実施の形態と同様であるので、同様部分となる、端末装置10及び総合サービスサーバ35の構成や、サービス登録処理手順の説明(図2〜図8)などは省略する。
従って、ここでは、第5の実施の形態におけるデモ実行処理のみを説明する。図22に示すように、端末装置10のCPU11は、例えば電源投入時、あるいは操作入力部15を介した手動操作に応じて、デモ実行処理手順RT5を開始して、ステップS70に移る。このステップS70において、CPU11は、ROM13またはHDD21にニックネーム(端末ID)が記憶されているか否かを判断する。
ここで肯定結果(Yes)を得ると、このことはユーザがサービス登録していることを表しており、このときCPU11は、ステップS71に移る。ステップS71において、CPU11は、ユーザID、パスワードをユーザから受け付け、これらを総合サービスサーバ35に送信する。すなわち、この場合の端末装置10は、デモを実行する必要がないと判断して、入力させたユーザID、パスワードを送信し、このデモ実行処理手順RT5を終了する。そして、この端末装置10から送信されたユーザID及びパスワードが、総合サービスサーバ35によって認証されれば、実際のサービスの提供が開始される。
これに対して、このステップS70で否定結果(No)を得ると、このことはユーザがサービス登録していないことを表しており、このときCPU11は、ステップS72に移る。ステップS72において、CPU11は、端末装置10がネットワークインタフェース23を介してネットワーク30に接続されているか否かを判断する。
ここで否定結果(No)を得ると、このことは、ユーザがサービス登録しておらず、かつ端末装置10がネットワーク30にも接続されていないことを表しており、このときCPU11は、ステップS73に移る。このステップS73以降のステップである、ステップS73、S74、S75については、第2の実施の形態におけるデモ実行処理手順RT2のステップS38、S39、S40と同様であるので、その説明は省略する。すなわちCPU11は、このステップS73以降の処理で、デモを実行するか否かをユーザに選択させ、デモの実行が選択された場合、ROM13またはHDD21に記憶されているデモプログラムを読み出し、このデモプログラムに従ってデモを開始(再生)する。
これに対して、ステップS72で肯定結果(Yes)を得ると、このことは、ユーザがサービス登録していないものの、端末装置10がネットワーク30に接続されていることを表しており、このときCPU11は、ステップS76に移る。
ステップS76において、CPU11は、図10に示すように、ROM13またはHDD21に記憶されているデモ実行/サービス登録選択画面50を読み出して表示装置17に表示し、この画面上で、ユーザに対して、デモを実行するか、サービス登録するかを選択させる。
このようなデモ実行/サービス登録選択画面50を表示した後、CPU11は、さらにこのステップS76において、デモ実行/サービス登録選択画面50のデモ実行ボタンBT1が押下されたか否かを判断する。ここで肯定結果(Yes)を得ると、このことはユーザがデモを見ようとしていることを表しており、このときCPU11は、デモを実行するためにステップS77に移る。これに対してこのステップS76で否定結果(No)を得ると、このことはサービス登録ボタンBT2が押下されたこと、すなわちユーザがサービス登録しようとしていることを表しており、このときCPU11は、サービス登録するためにステップS79に移る。
また、デモ実行/サービス登録選択画面50の閉じるボタンBT3が押下された場合、CPU11は、この画面を閉じて、前段のステップS72に戻るようにもなされている。なお、リモートコントローラ40の戻るキー45が押下された場合も同様である。
デモを実行するためにステップS77に移ったCPU11は、このステップS77において、ネットワーク30を介して接続されている総合サービスサーバ35からデモプログラムをダウンロードし、このデモプログラムに従ってデモを開始(再生)する。
このデモの一例については、第1乃至第4の実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。ただし、この場合、デモを実行するために必要な情報(デモプログラムや、デモ画面、デモ音声、デモ映像等)を、ROM13またはHDD21から読み出すのではなく、総合サービスサーバ35からダウンロードするようになされている。
デモを実行した後、CPU11は、次のステップS78に移る。ステップS78において、CPU11は、例えば、図15に示すように、デモを終了するためのデモ終了ボタンBT4、及びデモを再実行するためのデモ再実行ボタンBT5が設けられたデモ終了/再実行選択画面55を表示し、このうちのデモ終了ボタンBT4が押下されたか否かを判断する。
ここで否定結果(No)を得ると、このことは、デモ再実行ボタンBT5が押下されたこと、すなわちユーザが再びデモを見ようとしていることを表しており、このときCPU11は、再びステップS77に戻って、再度デモを実行する。これに対してこのステップS78で肯定結果(Yes)を得ると、このことはユーザがデモを見ることを止めようとしていることを表しており、このときCPU11は、デモを終了して再びステップS76に戻り、デモ実行/サービス登録選択画面50(図10)を表示してサービス登録を促す。
このようにしてデモを実行する一方、上述のステップS76(図9)からユーザがサービス登録しようとしていると判断した場合に移るステップS79において、CPU11は、例えば、サービス登録するか否かを確認するためのサービス登録開始ボタン、及びサービス登録中止ボタンが設けられたサービス登録確認画面(図示せず)を表示し、この画面上のサービス登録開始ボタンが押下されたか否かを判断する。
ここで肯定結果(Yes)を得ると、このときCPU11は、ステップS80に移り、サービス登録処理を開始する。このサービス登録処理は、図7のシーケンス図を用いて説明したサービス登録処理と同様のものであるので、その説明は省略する。そしてサービス登録処理が終了すると、CPU11は、このデモ実行処理手順RT5を終了する。また、このステップS79で否定結果(No)を得た場合、すなわちサービス登録中止ボタンが押下された場合、CPU11は、サービス登録処理を行うことなく、デモ実行処理手順RT5を終了する。
このように、端末装置10では、ユーザがサービス登録していない場合において、端末装置10がネットワークに接続されていなければ、自身のROM13またはHDD21に記憶されたデモを読み出して実行するようにし、端末装置10がネットワーク30に接続されていれば、ネットワーク30上の総合サービスサーバ35からデモをダウンロードして実行するようにした。
これにより、この端末装置10は、ネットワーク30に接続されているか否かに依らず、サービスの宣伝情報となるデモをユーザに提供することができると共に、ネットワーク30に接続されている場合には、総合サービスサーバ35からダウンロードしたデモを優先的に実行することができるので、そのときどきのネットワーク環境に応じた宣伝情報をユーザに提供することができる。
(7)他の実施の形態
なお、上述の第1乃至第5の実施の形態においては、それぞれ異なるデモ実行処理手順RT1〜RT5を端末装置10が実行する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、例えばデモ実行処理手順RT1〜RT5のそれぞれに対応するモードを端末装置10に設け、このモードを切り換えるようにしてもよい。この場合、端末装置10の置かれる環境に合わせてこのモードを切り換えるようにすれば、環境に合った宣伝情報の提供方法が実現できる。
また、上述の第1乃至第5の実施の形態においては、サービスの宣伝情報として、デモ画面が自動的に遷移するようなオートデモをユーザに提供するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、ユーザが端末装置10を実際に操作して、擬似的にサービスを体験できるようなデモを提供するようにしてもよい。この場合、デモの終了は、ユーザによる終了操作が行われたときとする。
さらに、このような擬似的にサービスを体験できるようなデモや上述のオートデモに限らず、例えば、デモ画面を複数用意すると共に、それぞれのデモ画面上に次のデモ画面に移るためのボタンを表示し、ユーザの操作により、このボタンが押下されると、紙芝居のようにデモ画面をめくって次のデモ画面に移るといった紙芝居風のデモ等、この他種々のデモをユーザに提供するようにしてもよい。
さらに、オートデモ、擬似的にサービスを体験できるようなデモ、及び紙芝居風のデモ等の一例として、上述の第1乃至第5の実施の形態においては、放送局サーバ32による、ナウオンエアーを提供するサービスのオートデモをユーザに提供するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、放送局サーバ32による、オンエアーリストを提供するサービスや、CDタイトル情報提供サーバ31による、市販されているCDの楽曲情報を配信するサービス、音楽配信サーバ33による、楽曲のディジタルデータ(楽曲データ)を配信するサービス、CDショップサーバ34による、CDの通信販売のための注文受け付け等を行うサービス、試聴用の音声データ等を配信するサービス、及び販売しているCDに収録された楽曲の関連情報を提供するサービス等のデモをユーザに提供するようにしてもよい。
さらに、上述の第5の実施の形態においては、ネットワーク30に接続されている場合に、デモ実行/サービス登録選択画面50をROM13またはHDD21から読み出すようにした場合について述べたが、このデモ実行/サービス登録選択画面50も、総合サービスサーバ35からダウンロードするようにしてもよい。
さらに、上述の第1乃至第5の実施の形態における各種処理に関しては、当該各種処理の内容を記述したプログラムによって提供されるようにしてもよい。この場合であっても、そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上述した処理機能が当該コンピュータ上で実現される。
すなわち上述の第1乃至第5の実施の形態における各種処理においては、図4に示したハードウェア構成により実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。この場合、プログラムをインストールすることでそのプログラムに応じた処理を実行し得る汎用のパーソナルコンピュータ等に、ソフトウェアを構成するプログラムをネットワークや記録媒体を介してインストールすることにより、上述の各種処理を実行させる。
さらにこのプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておいてもよい。この場合の記録媒体としては、例えば磁気ディスク(ハードディスク、フロッピィ(登録商標)ディスク等)や磁気テープ、光ディスク(DVD、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等)、光磁気ディスク(MO(Magneto-Optical disk)等)、半導体メモリ等を用いることができる。
このプログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そしてコンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
さらに上述の第1乃至第5の実施の形態においては、端末装置10が受信可能な放送としてラジオ局から放送されるラジオ放送を適用したが、これに限らず、端末装置10がインターネットラジオ放送や衛星ラジオ放送を受信して、その関連情報を取得するようにしたり、或いはテレビジョン放送局から放送されるテレビジョン放送を受信し、そのテレビジョン放送のテレビジョン番組に関する各種情報等をネットワーク上のサーバから取得するようにしてもよい。
さらに上述の第1乃至第5の実施の形態においては、図4に示す各種回路、及び図5に示すプログラムモジュールを端末装置10に実装した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これらを携帯電話機やパーソナルコンピュータ等、端末装置10以外の種々の端末に実装するようにしてもよく、これらを実装した端末であれば、上述した端末装置10と同様の機能を実現することができる。
さらに上述の第1乃至第5の実施の形態においては、ユーザ識別情報としてのユーザID及びパスワードと、装置識別情報としての端末ID(ニックネーム)を管理装置としての総合サービスサーバ35に送信する送信手段であると共に、これらユーザID、パスワード、及び端末IDが上記総合サービスサーバ35に登録されたことを示すユーザID登録完了情報及び端末ID登録完了情報を受信する受信手段であるネットワークインタフェース23及び通信処理部22や、端末IDを記憶する装置識別情報記憶手段であると共に、サービスの宣伝情報としてのデモを記憶する宣伝情報記憶手段であるROM13及びHDD21や、このROM13またはHDD21に端末IDが記憶されていない場合に、ROM13またはHDD21に記憶されているデモを再生する、あるいは登録画面としてのデモ実行/サービス登録選択画面50及びサービス登録確認画面を出力する再生手段としてのCPU11などによって、情報処理装置としての端末装置10を構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成を用いるようにしてもよい。
1……情報処理装置、2……送信手段、3……受信手段、4……記憶手段、5……記憶媒体、6……再生手段、7……情報管理装置、10、10a〜10c……端末装置、11、35a……CPU、12……バス、13……ROM、14……入力処理部、15……操作入力部、16……表示処理部、17……表示装置、19a、19b……メディアドライブ、20……RAM、21……HDD、22……通信処理部、23……ネットワークインタフェース、24……オーディオデータ処理部、25……スピーカ、28……赤外線通信部、30……ネットワーク、31……CDタイトル情報提供サーバ、32……放送局サーバ、33……音楽配信サーバ、34……CDショップサーバ、35……総合サービスサーバ、40……リモートコントローラ、41a〜41d……方向キー、42……決定キー、43a〜43c……ファンクション選択キー、44……ツールキー、45……戻るキー、51〜54……デモ画面。