JP4844337B2 - ソレノイド装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁力を発生するソレノイド装置およびその製造方法に関するものである。
従来、この種のソレノイド装置は、通電時に磁界を形成する本体部と、外部端子との接続部をなすコネクタ部とを有している。本体部は円筒状のコイルと、コイルが巻回されるボビンとを有しており、コネクタ部は、コイルの端末導線部が電気的に接続されるターミナルと、ターミナルを保持するコネクタハウジングとを有している。
特許文献1には、この種のソレノイド装置をオートマチック車両のエンジンキーをロックするキーロックソレノイドとして用いたものが記載されている。この従来技術では、キーロックソレノイドがエンジンキーのキーシリンダに組み付けられた状態で、車両の計器盤(インストルメントパネル)の内側またはステアリングコラムの内側に配置されている。
そして、シフトレバーがパーキング(P)位置以外の位置にあるときには、キーロックソレノイドがキーロックピンを駆動して、エンジンキーをアクセサリ(ACC)位置からロック(LOCK)位置に回せないようにする。つまり、シフトレバーがパーキング(P)位置にあるときのみエンジンキーが抜けるようにする。これにより、シフトレバーの誤操作による急発進などを防止するようになっている。
この従来技術では、ソレノイド装置が車両の計器盤の内側またはステアリングコラムの内側に配置されているため、計器盤内またはステアリングコラム内の他の機器との関係でスペースの制約を受ける。このスペースの制約は車種毎に異なるので、コネクタ部の配置を車種毎に変更する必要がある。
ところで、この種のソレノイド装置において、部品点数を削減してコスト低減を図るものが特許文献2にて提案されている。この従来技術では、ボビンとコネクタハウジングとを樹脂で一体成形するとともに、ボビンとコネクタハウジングの成形時にターミナルをインサート成形している。これにより、ソレノイド装置の部品点数を削減してコスト低減を図っている。
なお、この従来技術では、コネクタ部が本体部(ボビン)の軸方向一端部に配置され、コネクタ部と外部端子との接続方向がボビンの軸方向と直交する方向を向いている。
特許第3152604号公報 特開平7−335431号公報
しかしながら、後者の従来技術では、コネクタ部の配置を変更すると、コネクタ部の構成部品であるコネクタハウジングおよびターミナルのみならず、本体部の構成部品であるボビンの形状も変更しなければならない。このため、部品種類が増加してコスト高を招くという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、コネクタ部の配置に関わらず、本体部の構成部品を共通化できるソレノイド装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、円筒状に成形されたボビン(13)と、
ボビン(13)に巻回されたコイル(17)と、
薄板導電材によって成形され、一端部(21a、22a)がコイル(17)の端末導線部(17a、17b)と電気接続され、他端部(23d、24d)が外部端子と電気接続されるターミナル(18、19)と、
ボビン(13)を収納するケース(25)と、
他端部(23d、24d)を固定するコネクタハウジング(20)とを備え、
ターミナル(18、19)が、一端部(21a、22a)を有する第1ターミナル(21、22)と、他端部(23d、24d)を有する第2ターミナル(23、24)とに分割して成形されており、
第1ターミナル(21、22)と第2ターミナル(23、24)とが重ね合わされて接合されており、
ケース(25)およびコネクタハウジング(20)がボビン(13)と別体に成形されており、
コネクタハウジング(20)がケース(25)と一体成形されていることを特徴とする。
これによると、ボビン(13)、コイル(17)および第1ターミナル(21、22)で本体部(11)を構成でき、コネクタハウジング(20)および第2ターミナル(23、24)でコネクタ部(12)を構成できるので、本体部(11)をコネクタ部(12)から独立した別体構造にできる。
このため、コネクタ部(12)の配置を変更しても本体部(11)の形状を変更する必要がないので、コネクタ部(12)の配置に関わらず、本体部(11)の構成部品を共通化できる。
本発明は、具体的には、第1ターミナル(21、22)をボビン(13)の軸方向一端部に固定すれば、第1ターミナル(21、22)をコイル(17)との干渉を回避しつつボビン(13)に固定できる。
また、本発明は、具体的には、コネクタハウジング(20)がボビン(13)を収納するケース(25)と一体成形されているので、部品点数を削減でき、コストを低減できる。
また、本発明は、上記した本発明の特徴を有するソレノイド装置の製造方法であって、
ボビン(13)にコイル(17)を巻回した後に、第1ターミナル(21、22)に端末導線部(17a、17b)を電気接続する工程と、
第2ターミナル(23、24)をコネクタハウジング(20)に固定する工程と、
2つの工程の後に、第1ターミナル(21、22)と第2ターミナル(23、24)とを接合する工程とを有することを特徴とする。
これによると、ボビン(13)にコイル(17)を巻回した後に、第1ターミナル(21、22)に端末導線部(17a、17b)を電気接続する工程によって本体部(11)が組み立てられ、第2ターミナル(23、24)をコネクタハウジング(20)に固定する工程によってコネクタ部(12)が組み立てられる。
そして、これら2つの工程の後に、第1ターミナル(21、22)と第2ターミナル(23、24)とを接合する工程によって本体部(11)とコネクタ部(12)とが一体に組み付けられる。
このため、コネクタ部(12)の配置に関わらず、本体部(11)を組み立てる工程を共通化できるので、上述した本発明によるソレノイド装置を効率的に製造することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明を図に示す一実施形態に基づいて説明する。本実施形態によるソレノイド装置10は、オートマチック車両のエンジンキーをロックするキーロックソレノイドとして用いられるものであり、エンジンキーのキーシリンダ(図示せず)に組み付けられた状態で、車両の計器盤(図示せず)の内側またはステアリングコラムの内側に配置される。
図1は本実施形態によるソレノイド装置10の部分断面図であり、図2はソレノイド装置10のうち本体部11とコネクタ部12とを組み付けた状態を示す側面図である。ソレノイド装置10は、通電時に磁界を形成する本体部11と、外部端子との接続部をなすコネクタ部12とを有している。図1、図2中の上下前後左右の矢印は、車両搭載状態における方向を示している。
本体部11はボビン13を有し、ボビン13は円筒部14の軸方向両端に鍔状部15、16を有する形状に樹脂(例えば、66ナイロン等)にて一体に成形してある。ボビン13の円筒部14の外周面にはコイル17が巻回されている。
ターミナル18、19は真鍮等の導体金属の薄板材を所定形状に成形したものであり、コイル17と電気的に接続される第1ターミナル21、22と、外部端子と電気的に接続される第2ターミナル23、24とに分割して成形した後に一体に接合される。
本例では、ボビン13、コイル17および第1ターミナル21、22によって本体部11が構成されている。なお、本体部11の構成およびターミナル18、19の分割構造の詳細については後述する。
第2ターミナル23、24は樹脂製のコネクタハウジング20に固定されている。コネクタハウジング20はボビン13の外周側に配置されており、第2ターミナル23、24と外部端子との接続方向は、ボビン13の軸方向と直交する方向(図1の紙面垂直方向)を向いている。
本体部11は、筒状のケース25に収納されている。このケース25はコネクタハウジング20と樹脂にて一体に成形されている。本例では、コネクタハウジング20、ケース25および第2ターミナル23、24によってコネクタ部12が構成されている。
コネクタハウジング20の外面に配置されるコネクタカバー26は、第1ターミナル21、22と第2ターミナル23、24との接合部を覆うものであり、樹脂にて成形されている。
本例では、コネクタハウジング20とコネクタカバー26との固定は、いずれか一方の部材に一体成形された爪部(図示せず)と他方の部材に形成された穴部(図示せず)との係合によって行われるようになっている。
コイル17により誘起された磁束の磁路を構成するヨーク27は、ケース25の外周面を覆う外筒部27aと、ボビン13の内周面を覆う内筒部27bと、内筒部27bの一端部(図1の左端部)と外筒部27aの一端部(図1の左端部)とを結合する環状部27cとを有しており、磁性体にて一体に成形してある。
ヨーク27の内筒部27bの内周側には、有底円筒状のスリーブ28が内筒部27bと同軸状に挿入されている。スリーブ28は非磁性体(本例では、ステンレス)にて一体成形されている。スリーブ28の底面部28aはヨーク27の環状部27cとほぼ同一平面上に位置している。
スリーブ28の内部には、固定鉄心29とプランジャ30とが収納されている。固定鉄心29は磁性体によってスリーブ28と同軸の略円筒状に形成されており、スリーブ28の開口端部28b(図1の右端部)を塞ぐように配置されている。
プランジャ30は、シャフト31と可動鉄心32とを有している。シャフト31はスリーブ28の軸方向に延びて固定鉄心29の貫通穴29aを貫通している。可動鉄心32は磁性体によって略円筒状に形成されており、その内周面32aにシャフト31が圧入され、外周面32bがスリーブ28の内周面28cと摺動するようになっている。
プランジャ30は、コイルばね(図示せず)によってスリーブ28の底面部28a側に付勢されるようになっている。本例では、このコイルばねをソレノイド装置10の外部であって、シャフト31の一端側(図1の右端側)に配置している。なお、コイルばねを固定鉄心29と可動鉄心32の間に配置してもよい。
コイル17に通電してコイル17を励磁すると可動鉄心32がコイルばねの付勢力に対抗して固定鉄心29に吸引されるので、可動鉄心32(プランジャ30)がスリーブ28内を摺動しながらスリーブ28の底面部28a側(図1の左方側)から開口端部28b側(図1の右方側)に移動する。そして、可動鉄心32が固定鉄心29に当接する。
ここで、固定鉄心29には円環状のクッション部材(弾性材)33が配置されており、可動鉄心32が固定鉄心29に当接するときの衝撃をこのクッション部材33によって緩衝するようになっている。
一方、コイル17への通電を遮断してコイル17を非励磁状態にすると、コイルばねの付勢力によってプランジャ30がスリーブ28の開口端部28b側(図1の右方側)から底面部28a側(図1の左方側)に移動する。そして、プランジャ30がスリーブ28の底面部28aに当接する。
ここで、プランジャ30の一端部(図1の左端部)にはクッション部材(弾性材)34が配置されており、プランジャ30がスリーブ28の底面部28aに当接するときの衝撃をこのクッション部材34によって緩衝するようになっている。
また、スリーブ28の底面部28aと内周面28cとプランジャ30とで囲まれて形成される空間35がいわゆるエアダンパーとしての効果を発揮する。このため、プランジャ30がスリーブ28の底面部28aに当接するときの衝撃をより一層緩衝し、プランジャ30の衝突音を低減している。
固定鉄心29のうち可動鉄心32と反対側の端部29b(図1の右端部)には蓋部材36が配置されている。この蓋部材36は鋼板(本例では、SPCC材:一般冷延鋼板)にて成形されており、中央に形成された穴部36aに固定鉄心29の端部29bが圧入されている。蓋部材36には図示しない切欠部が形成されており、この切欠部に、ヨーク27の外筒部27aから突き出す爪部27dが挿入され、この爪部27dによって蓋部材36がヨーク27にかしめ固定される。
なお、蓋部材36は、ソレノイド装置10を被取付部材(本例では、キーシリンダ)に固定するための取付ブラケットを兼ねている。また、蓋部材36とボビン13の一方の鍔状部15との間には、本体部11を保持するワッシャ37が配置されている。
次に、本体部11の構成およびターミナル18、19の分割構造について図3〜図6に基づいて具体的に説明する。図3は本体部11の二面図であり、図4はボビン13の二面図であり、図5、図6は第1ターミナル21、22の二面図であり、図7はケース25を含むコネクタハウジング20の二面図であり、図8、図9は第2ターミナル23、24の三面図である。
図3、図4に示すように、ボビン13の他方の鍔状部16にはその径外方へ突き出すターミナル保持部38が一体に成形してあり、このターミナル保持部38に2個のスリット39、40を形成し、この2個のスリット39、40にそれぞれ第1ターミナル21、22が挿入され固定されている。
より具体的には、一方のスリット39に2個の保持穴39aを形成し、一方の第1ターミナル21に2個の圧入部21aを形成する。そして、保持穴39a、39bにそれぞれ圧入部21aが圧入固定されている。
また、他方のスリット40に1個の保持穴40aを形成し、他方の第1ターミナル22に1個の圧入部22aを形成する。そして、保持穴40aに圧入部22aが圧入固定されている。
なお、2個の第1ターミナル21、22を、ボビン13の成形時にインサート成形の手法でターミナル保持部38に一体成形してもよい。
図5、図6に示すように、第1ターミナル21、22は薄板材の打ち抜き成形によって略L字状に形成されている。第1ターミナル21、22のうち略L字形状の中間部はスリット39、40に挿入される挿入部21b、22bを構成し、挿入部21b、22bから上述の圧入部21a、22aが突き出すように形成されている。
第1ターミナル21、22のうち略L字形状の一端部は、コイル17の端末導線部17a、17bが接続されるコイル接続部21c、22cを構成し、略L字形状の他端部は、第2ターミナル23、24との接合部21d、22dを構成している。なお、コイル接続部21c、22cは、本発明における一端部に該当するものである。
コイル接続部21c、22cにはコイル17の端末導線部17a、17bが巻回されている。さらに、端末導線部17a、17bの先端部17c、17dが第1ターミナル21、22のコイル接続部21c、22cのU状折り曲げ部21e、22eの内側に挟み込まれている。
このU状折り曲げ部21e、22eをヒュージングにより加圧、加熱することにより、端末導線部17a、17bの先端部17c、17dの絶縁被覆を剥離して、端末導線部17a、17bの先端部17c、17dを第1ターミナル21、22のU状折り曲げ部21e、22eの内側に機械的に固着すると同時に電気的に接続している。
このようにしてコイル接続部21c、22cにコイル17の端末導線部17a、17bを接続した後に、コイル接続部21c、22cが一方の鍔状部15側に折り曲げられる。具体的には、第1ターミナル21、22が図5、図6中の二点鎖線に沿って折り曲げられる。
図7に示すように、コネクタハウジング20はケース25と一体成形されており、コネクタハウジング20に2個の挿入穴20a、20bを形成している。この2個の挿入穴20a、20bにそれぞれ第2ターミナル23、24が挿入または圧入固定されている。
図8、図9に示すように、第2ターミナル23、24は薄板材を所定の展開形状に打ち抜き成形したのち、3ヶ所の折り曲げ部23a〜23c、24a〜24cで折り曲げ成形して形成されている。第2ターミナル23、24の一端側部位には、挿入穴20a、20bに挿入または圧入固定される挿入部23d、24dが形成されている。なお、挿入部23d、24dは、本発明における他端部に該当するものである。
この挿入部23d、24dの先端部は挿入穴20a、20bを貫通して、コネクタハウジング20内に形成された凹状空間20cに突き出しており、外部端子と電気的に接続される。
第2ターミナル23、24のうち挿入部23d、24dと反対側の端部23e、24eは、第1ターミナル21、22のうち接合部21d、22d側の端部と重ね合わされて接合される。
本例では、第2ターミナル23、24の端部23e、24eに突起部23f、24fを形成し、この突起部23f、24fを用いたプロジェクション溶接によって第2ターミナル23、24と第1ターミナル21、22とを接合している。
次に、本発明のソレノイド装置の組立工程を図10、図11により説明する。まず、ボビン13のターミナル保持部38のスリット39、40に第1ターミナル21、22の挿入部21b、22bを挿入して、ボビン13に第1ターミナル21、22を圧入固定する(第1工程)。
次に、ボビン13の円筒部14にコイル17を巻回した後に、コイル17の端末導線部17a、17bを第1ターミナル21、22のコイル接続部21c、22cに機械的に固着すると同時に電気的に接続し、さらに、この後に、第1ターミナル21、22のコイル接続部21c、22cを一方の鍔状部15側(図10の紙面奥側)に折り曲げる(第2工程)。この第1、第2工程によって本体部11が組み立てられる。
ここで、ターミナル保持部38が他方の鍔状部16に形成されており、さらに、コイル17をボビン13に巻回した後にコイル接続部21c、22cを一方の鍔状部15側に折り曲げるので、ボビン13にコイル17を巻回する際にコイル接続部21c、22cがコイル17と干渉することを回避できる。
一方、第2ターミナル23、24の挿入部23d、24dをコネクタハウジング20の挿入穴20a、20bに挿入または圧入固定する(第3工程)。この第3工程によってコネクタ部12が組み立てられる。
そして、本体部11をコネクタ部12のケース25内に収納した後に、第1ターミナル21、22と第2ターミナル23、24とを突起部23f、24fを用いてプロジェクション溶接し、さらに、この後に、コネクタカバー26をコネクタハウジング20の外面側に被せてコネクタカバー26をコネクタハウジング20の外面に固定する(第4工程)。これにより、ソレノイドアッシー41が組み立てられる。
そして、図11に示す第5工程にて、ソレノイドアッシー41の一方側(図11の下方側)からヨーク27を被せた後に、スリーブ28をソレノイドアッシー41の他方側(図11の上方側)から挿入し、この後に、スリーブ28内にプランジャ30と固定鉄心29とを順次挿入する。
ここで、固定鉄心29を予め蓋部材36に圧入固定しておくので、固定鉄心29がスリーブ28内に挿入されると蓋部材36が本体部11、ケース25およびヨーク27に被さる。この際、ボビン13の鍔状部15上にワッシャ37を配置しておき、ボビン13の鍔状部15と蓋部材36との間にワッシャ37が組み付けられるようにする。
最後に、ヨーク27の爪部27dを蓋部材36にかしめ加工して、ソレノイド装置10が組み立てられる。
本実施形態では、ターミナル18、19をコイル17側の第1ターミナル21、22とコネクタハウジング20側の第2ターミナル23、24とに分割して成形しているので、本体部11をボビン13、コイル17および第1ターミナル21、22によって構成でき、コネクタ部12をコネクタハウジング20、ケース25および第2ターミナル23、24によって構成できる。
このため、本体部11をコネクタ部12から独立した別体構造にできるので、コネクタ部12の配置を変更しても本体部11の形状を変更する必要がない。この結果、コネクタ部12の配置に関わらず、本体部11の構成部品を共通化できる。
さらに、本実施形態では、第1、第2工程によって本体部11を組み立て、第3工程によってコネクタ部12を組み立て、第1〜第3工程の後に、第4工程で第1ターミナル21、22と第2ターミナル23、24とを接合することによって本体部11とコネクタ部12とを一体に組み付けている。
このため、コネクタ部12の配置に関わらず、本体部11を組み立てる工程、すなわち、第1、第2工程を共通化できるので、ソレノイド装置10を効率的に製造することができる。
ところで、本実施形態では、ケース25およびコネクタハウジング20をボビン13と別体に成形しているが、本体部11に樹脂による2次成形を行うことによってケース25およびコネクタハウジング20を成形してもよい。これにより、部品点数を削減できるので、コストを低減できる。
しかしながら、このような2次成形によってケース25およびコネクタハウジング20を成形すると、2次成形の際に本体部11のコイル17を損傷させやすく、また、廃棄する際の分解処理が困難であるという問題が生じる。
そこで、本実施形態では、ケース25およびコネクタハウジング20をボビン13と別体に成形する一方で、ケース25をコネクタハウジング20と一体成形している。これにより、上述のような2次成形を回避しながら、部品点数の増加を抑制している。このため、コスト高を招くことなく、製造工程におけるコイル17の損傷を防止できるとともに、廃棄する際の分解処理を容易化できる。
(他の実施形態)
なお、上記一実施形態では、第1ターミナル21、22と第2ターミナル23、24とをプロジェクション溶接によって接合しているが、プロジェクション溶接に限定されるものではなく、種々の接合方法を用いることができる。例えば、各種溶接、ろう付け、または、圧入等の接合方法を用いることができる。
また、上記一実施形態では、第1ターミナル21、22をボビン13に固定しているが、必ずしも第1ターミナル21、22をボビン13に固定しなくてもよい。すなわち、第1ターミナル21、22は第2ターミナル23、24に接合され固定されるので、第1ターミナル21、22をボビン13に固定しなくても第1ターミナル21、22を所定位置に保持できる。
また、上記一実施形態では、ソレノイド装置10の車両搭載方向を示したが、これは車両搭載方向の一例を示したものであり、これに限定されることなく、ソレノイド装置10を様々な方向に搭載可能であることはもちろんである。
また、上記一実施形態では、本発明によるソレノイド装置10を、オートマチック車両のエンジンキーをロックするキーロックソレノイドに適用した例を示しているが、キーロックソレノイドに限定されるものではなく、種々の用途のソレノイド装置に本発明を適用することができる。
本発明の一実施形態によるソレノイド装置を示す部分断面図である。 ソレノイド装置のうち本体部とコネクタ部とを組み付けた状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態による本体部の二面図である。 本発明の一実施形態によるボビンの二面図である。 本発明の一実施形態による一方の第1ターミナルの二面図である。 本発明の一実施形態による他方の第1ターミナルの二面図である。 本発明の一実施形態によるコネクタハウジングの二面図である。 本発明の一実施形態による一方の第2ターミナルの三面図である。 本発明の一実施形態による他方の第2ターミナルの三面図である。 本発明によるソレノイド装置の組立工程のうち第1〜第4工程を示す工程図である。 本発明によるソレノイド装置の組立工程のうち第5工程を示す工程図である。
符号の説明
13…ボビン、18、19…ターミナル、
20…コネクタハウジング、21、22…第1ターミナル、
21c、22c…コイル接続部(一端部)、23、24…第2ターミナル、
23d、24d…挿入部(他端部)。

Claims (3)

  1. 円筒状に成形されたボビン(13)と、
    前記ボビン(13)に巻回されたコイル(17)と、
    薄板導電材によって成形され、一端部(21a、22a)が前記コイル(17)の端末導線部(17a、17b)と電気接続され、他端部(23d、24d)が外部端子と電気接続されるターミナル(18、19)と、
    前記ボビン(13)を収納するケース(25)と、
    前記他端部(23d、24d)を固定するコネクタハウジング(20)とを備え、
    前記ターミナル(18、19)が、前記一端部(21a、22a)を有する第1ターミナル(21、22)と、前記他端部(23d、24d)を有する第2ターミナル(23、24)とに分割して成形されており、
    前記第1ターミナル(21、22)と前記第2ターミナル(23、24)とが重ね合わされて接合されており、
    前記ケース(25)および前記コネクタハウジング(20)が前記ボビン(13)と別体に成形されており、
    前記コネクタハウジング(20)が前記ケース(25)と一体成形されていることを特徴とするソレノイド装置。
  2. 前記第1ターミナル(21、22)が前記ボビン(13)の軸方向一端部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のソレノイド装置。
  3. 請求項1または2に記載のソレノイド装置の製造方法であって、
    前記ボビン(13)に前記コイル(17)を巻回した後に、前記第1ターミナル(21、22)に前記端末導線部(17a、17b)を電気接続する工程と、
    前記第2ターミナル(23、24)を前記コネクタハウジング(20)に固定する工程と、
    前記2つの工程の後に、前記第1ターミナル(21、22)と前記第2ターミナル(23、24)とを接合する工程とを有することを特徴とするソレノイド装置の製造方法。
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